第2次中期経営計画進捗状況と 2015年度計画

第2次中期経営計画進捗状況と
2015年度計画
2015年2月13日
大塚ホールディングス株式会社
代表取締役社長兼CEO
樋口達夫
見通しに関する注意事項

本資料には、当社及び当社のグループ会社(以下当社と併せて「当社グループ」という)の財務状況、経営成績、事業等に
関する将来予想の記述が含まれております。かかる将来予想は、その性質上、発生の可能性が不確定な将来の事由や環境
等に左右されることから、当該記述には、リスクや不確実性が内在しております。そのため、実際の財務状況、経営成績、事
業等が、かかる将来予想と大きく異なる結果となる可能性があることをあらかじめご承知願います。

新しい情報、将来の出来事又はその他の事由により、将来予想の記述に関し、更新又は修正が望ましい場合であっても当
社は、それらを行う意図を有するものではなく、また、義務を負うものではありません。

本資料に記載されている当社グループ以外の企業等に関する情報は、公開情報等から引用したものであり、かかる情報の
正確性、適切性等について、当社は何らの検証も行っておらず、これらを保証するものではありません。

本資料に述べられたIMS Health、Euromonitor他(以下「情報機関」と総称する)のレポートは、情報機関の購読サ
ービスの一部として顧客向けに発行されたデータ、リサーチ・オピニオン又は視点を表したものであり、事実を表現したものでは
ありません。情報機関の各レポートは、レポート発行時点における見解であり、本資料作成時点のものではありません。また、
情報機関のレポートで述べられた意見は、情報機関により、事前の予告なしに変更されることがあります。

本資料には、医薬品(開発中の製品を含む)に関する情報が含まれておりますが、その内容は宣伝広告、医学的アドバイ
スを目的としているものではありません。
1
アジェンダ

医療関連事業の進捗

ニュートラシューティカルズ*関連事業の進捗

2015年度計画
*nutrition(栄養) + pharmaceuticals(医薬品)の造語。以下NC関連事業
2
医療関連事業の進捗
3
成長を牽引する新薬群
 グローバル3製品、次世代3製品、国内新薬が持続的成長に貢献
 2018Eの新薬群売上予測4,300億円の約8割は既に申請又は上市済
 パイプライン強化のため、製品導入を含めた新規投資
売上高
国内新薬*
次世代3製品
約
$0.8 bn
• ロンサーフ
• Lu AE58054
• SGI-110
$1.8 bn
$0.5 bn
$2.0 bn
グローバル3製品
• エビリファイメンテナ
• ブレクスピプラゾール
• トルバプタン
2013A
2018E
*国内新薬:2009-2018年に発売、又は発売予定の治療薬
(グローバル3製品と次世代3製品に含まれる製品は除く)
為替前提 1ドル=100円、1ユーロ=140円
2023E
4
エビリファイメンテナ
 四半期ごとの売上高は順調に増加
 欧州での保険償還、上市国数は順調に進捗
 LCM*を強化することで今後の売上の成長に期待
<エビリファイメンテナのグローバル売上高推移>
欧州販売国14カ国
(2014年12月末)
(億円)
急性期統合失調症
60
49
欧州承認
40
20
米国承認
16
20
27
34
62
2015年度に予想される主なイベント
2015年度計画 400億円
デュアルチャンバー製剤上市予定
三角筋投与の追加投与経路の承認審査
(PDUFA:2015/7)
デュアルチャンバー製剤の承認審査
三角筋投与の追加投与経路の承認審査
統合失調症治療薬としての承認審査
0
*ライフサイクルマネジメント
5
成長を牽引する新薬群
 グローバル3製品、次世代3製品、国内新薬が持続的成長に貢献
 2018Eの新薬群売上予測4,300億円の約8割は既に申請又は上市済
 パイプライン強化のため、製品導入を含めた新規投資
売上高
• NUEDEXTA
• AVP-786
• AVP-825
国内新薬*
次世代3製品
約
$0.8 bn
• ロンサーフ
• Lu AE58054
• SGI-110
$1.8 bn
$0.5 bn
$2.0 bn
グローバル3製品
• エビリファイメンテナ
• ブレクスピプラゾール
• トルバプタン
2013A
2018E
*国内新薬:2009-2018年に発売、又は発売予定の治療薬
(グローバル3製品と次世代3製品に含まれる製品は除く)
為替前提 1ドル=100円、1ユーロ=140円
2023E
6
NUEDEXTA
 NUEDEXTAの売上は順調に拡大
2014年10月
PRISM II*
試験結果を公表
 2015年は大幅な売上増加を目指す
営業体制
150→300名
<NUEDEXTAの米国売上推移>
(百万米ドル)
40
31
30
20
10
0
1
2
4
6
9
出典: Avanir Pharmaceuticals Financial results
10
12
15
17
19
20
23
24
27
*PRISM II試験:アルツハイマー病、脳梗塞、外傷性脳損傷
に伴う情動調節障害を対象としたP4試験
7
AVP-923のADアジテーションに対する効果
2014年10月の米国神経 <SPCDデザイン2)>
学会で、ADアジテーション1)
のP2試験結果を発表
プラセボ
N=127
(米国ボルチモア)
1)ADアジテーション:アルツハイマー型認知症に伴うアジテーション
(行動障害)
2)SPCD=Sequential Parallel Comparison Design
3) NPI-AA: Neuropsychiatric Inventory
agitation/aggression
4)SPDC Primary endpoint is change in
NPI-AA domain from baseline to
Week 5 (Stage 1) and Stage 2 baseline to Week
10; SPCD analysis
登録患者
N=220
ノン
レスポンダー
R
AVP-923
N=93
Stage 1(5週間)
レスポンダー
NPI-AA
-2
N=125
N=93
Stage2
N=45
N=44
-0.8
-1.7
-2.0
-3.3
-4
P<0.001
プラセボ
AVP-923
R
プラセボ N=15
AVP-923 N=15
安全性
主要評価項目(NPI-AA3))は有意な改善が認められ、
AD 患者におけるアジテーションに対する有効性を確認
0
AVP-923
N=44
Stage 2(5週間)
有効性
Stage1
R
プラセボ
N=45
Primary Endpoint4):
P=0.00008
P=0.021
発現頻度が
3%以上の副作用
プラセボ
(n=127)
AVP-923
(n=152)
転倒
3.9%
8.6%
下痢
3.1%
5.9%
尿路感染症
3.9%
5.3%
めまい
2.4%
4.6%
攻撃性
4.7%
3.3%
打撲
3.1%
2.0%
腰痛
3.1%
2.0%
末梢浮腫
3.1%
0.7%
8
製品を通じて進化するCNS*医薬品事業
新
カ
テ
ゴ
リ
|
の
創
造
新カテゴリー
行動障害
アルツハイマー病に伴うアジテーション
Lu AE58054
• アルツハイマー病
不安障害
• 統合失調症
• 大うつ病補助療法
• アミロイドβワクチン
付加価値を加えた
薬剤治療の提供
心的外傷後ストレス障害(PTSD**)
ブレクスピプラゾール
Lu AF20513
デジタル化錠剤
エビリファイメンテナ
エビリファイ
患者さんのニーズ追求によるソリューションの進化
* Central nervous system:中枢神経領域、**PTSD:Posttraumatic stress disorder
9
CNS医薬品事業の発展
 神経疾患領域における研究開発体制の強化
<AD*関連治療薬の開発>
精神疾患における専門性
 Lu AE58054
 Lu AF20513
精神疾患
CNS
医薬品事業
 エビリファイ
 エビリファイメンテナ
 ブレクスピプラゾール
ADアジテーション
<神経疾患領域の
研究開発体制の強化>
神経疾患
 ニューデクスタ
 AVP-786
神経疾患における専門性
*アルツハイマー型認知症
10
アルツハイマー型認知症に対する確固なコミットメント
グループ 1
行動障害改善
ブレクスピプラゾール
AVP-786
• D2および5-HT1A受容体 部分作動
• 5-HT2A受容体 拮抗
• NMDA受容体 拮抗
• Sigma-1受容体 作動
グループ 2
認知機能低下抑制
Lu AE58054
• 5-HT6受容体 拮抗
グループ3
病態進展予防
Lu AF20513
• アミロイドβ凝集抑制と除去
11
がん事業の進化
 血液がん・固形がん・サポーティブケアまで幅広くカバー
 第2次中期経営計画期間中はロンサーフが成長ドライバー
OCV-501
ASTX-727
AML
血液がん
ブスルフェクス
ダコジェン
スプリセル
ポナチニブ
骨髄移植前治療薬*
CML
AML・MDS
乳がん他
代謝拮抗剤フランチャイズの進化
UFT
大腸がん他
サポーティブ
ケア
アロキシ
制吐
AML・MDS
分子標的薬の
拡大
CML
アブラキサン
固形がん
SGI-110
ロンサーフ
前立腺・NSCLC
TAS-116
AT7519
固形がん
TAS-118
胃がん他
がん性突出痛
固形がん
多発性骨髄腫
大腸がん
TS-1
イーフェン
分子標的薬
TAS-115
AT13387
膵がん
サムスカ
がん性浮腫
SATIVEX
がん性疼痛
注)AML:急性骨髄性白血病、 MDS:骨髄異形成症候群、 口腔粘膜炎:がん化学放射線療法に伴う口腔粘膜炎、 CML:慢性骨髄性白血病、 NSCLC:非小細胞肺がん
TAS-114
固形がん
レバミピド
口腔粘膜炎
*造血幹細胞移植前治療薬
12
TAS-102(RECOURSE試験)
 大腸がんを対象としたグローバルP3試験(RECOURSE)において、
OS/PFSを有意に改善
 2014年12月にFDAへ承認申請を提出完了
<RECOURSE試験結果>
(ヶ月)
10
HR:0.68
HR:0.48
(95%CI:0.58-0.81)
(95%CI:0.41-0.57)
5
<申請スケジュール>
1.7
5.3
2.0
7.1
2014
2015
2016
2014年12月 申請
(ファストトラック指定)
2015年1Q 申請予定
0
PFS
プラセボ (n=265)
TAS-102 (n=533)
OS
2014年5月上市 (ロンサーフ®)
13
国内新薬の状況と展望
 国内新薬の売上高は堅調に推移
(億円)
<国内新薬*売上高>
1,500
 第2次中期経営計画新製品
 第1次中期経営計画新製品
1,000
2014年度の主なイベント
 ロンサーフ
• 2014年5月に上市
 アブラキサン
• 2014年12月に膵がんの適応症追加
 タケキャブ
• 2014年12月に承認
2015年度の予想される主なイベント
500
 サムスカ
 タケキャブ
0
• 難病新法が2015年から施行
(ADPKDは指定難病の特定疾患に指定済)
• 上市
 エビリファイ
• 承認審査
持続性注射剤 (現在、統合失調症の適応症で申請中)
 イーケプラ
• 適応症追加の承認審査
(部分てんかん単剤療法の適応症で申請中)
*国内新薬:2009年以降に発売した治療薬、2013Aは2013年4月-2014年3月実績、
2014年度は1-12月実績、2015Eは2015年度計画値(2014年度より12月決算に移行)
14
NC関連事業の進捗
15
NC関連事業のエリア別売上計画と2014年度実績
 海外売上が成長を牽引
地域
<主力品:N&S製品>
• グルテンフリー・大豆などの
成長領域に積極投資
米国
<主力品:ネイチャーメイド>
• 新規カテゴリー製品の育成
日本
• 新製品の育成を通じた経営資産の
見直し
<エリア別売上計画>
4,000
施策
<主力品:ポカリスエット>
アジア
• インドネシア・中国に重点投資
欧州
(億円)
2,000
2013-2018年
CAGR
598
アジア
欧州
米国
 11%
 6%
 5%
1,475
日本

2013A
2018E
739
1%
0
<2014年度エリア別売上高>
(単位:億円)
2013年度 2,338
アジア・欧州(696)
+16.8%
+11.4%
米国(555)
日本(1,128) ▲9.7%
2014年度 2,382
+1.9%
16
グローバル展開の加速
 既展開国でのブランド構築による成長加速
 ネットワークを重視した新規市場への進出
コアブランド*海外売上
(億円)
2,000
1,000
0
2013A
大塚グループ進出地域(自社の事業所があり、
実際に事業を行っている地域)
2018E
*コアブランド:SOYJOY、ポカリスエット、
ネイチャーメイド、N&S製品
17
Jasmine(ジャスミン)社
 南米初のニュートラシューティカルズ関連事業の展開
 N&S社製品の南米展開および相互の知識・技術を活用した
新製品開発により南米市場の新たな発展を目指す
 健康・機能性食品の市場は今後の成長分野
グルテンフリー食品
オーガニック製品
糖尿病患者対応食品
18
FoodState(フードステイト)社
 2つのブランド・新規販売チャネルの営業体制・生産技術の3つを獲得し、
ファーマバイトのサプリメント事業展開に貢献
 1983年発売の植物由来サプリメントブランド
 “Fresh From Farm to Tablet”を
コンセプトにして高品質で新鮮な農作物を
調達してサプリメントを生産
<米国のチャネル別のサプリメント市場>
新規チャネルへ
参入
Web
通販 5%
6%
医師
9%
ネットワークビジネス
14%
 2003年発売の植物由来の
サプリメントブランド
 医師向けサプリメントでは珍しい
自然植物由来のサプリメント
<米国のサプリメント市場の推移>
(十億米ドル)
15
10
自然食品
チャネル
37%
<既存チャネル>
マスマーケット
29%
5
0
出典 : Nutrition Business Journal’s Supplement Business Report 2012;
Nutrition Business Journal, 2014 Supplement Business Report
*予測の5年間で算出
2014E-2018E
19
ポカリスエットの海外展開
 海外での販売数量が堅調に推移
 インドネシア・中国の販売数量が業績に貢献
<ポカリスエットの販売数量*推移>
海外
42%
2009年度
4,508万ケース
海外
国内
53%
58%
2014年度
5,189万ケース
国内
47%
ポカリスエット体感活動の風景
*出典:弊社FACTBOOK、2014年は1-12月の数量
20
2015年度計画サマリー
21
2015年度計画のサマリー
 2016年度への準備と再成長への投資を実施する期間
‒ グローバル製品の発売・適応追加の準備と販売体制強化
‒ 国内新薬の価値最大化へ集中
‒ コストの効率化・最適化
2013年度
4-3月実績
2014年度
1-12月実績
<未監査>
2015年度
計画
14,528
15,718
13,700
営業利益(億円)
1,987
2,138
1,100
研究開発費(億円)
2,490
2,498
2,300
当期純利益(億円)
1,510
1,551
800
65
75
売上高(億円)
配当(円)
100(予定)
22