「農商工等連携事業計画」認定

平成26年7月7日
ひ ら い のぶよし
経営支援課長 平井信義
TEL(082)224-5658
「農商工等連携事業計画」認定
~岡山における取組みを支援~
中国四国農政局と中国経済産業局は、「中小企業者と農林漁業者との連携による事業
活動の促進に関する法律(略称:農商工等連携促進法)」に基づき、本日付けで以下の
農商工等連携事業計画の認定を行いました。
これにより、中国地域における認定件数は、44件となりました。
(鳥取県5件、島根県6件、岡山県11件、広島県16件、山口県6件)
今回認定した農商工等連携事業計画
事業者名
事業名
1
【中小企業者】
株式会社ヤマサキ(岡山県岡山市)
【農林漁業者】
株式会社木の里工房木薫(岡山県西粟倉村)
西粟倉村のヒノキ間伐材を使用した子供
の成長により用途が変えられるベビーベ
ッド等の開発・販売
2
【中小企業者】
真庭バイオマス発電株式会社(岡山県真庭市)
【農林漁業者】
真庭森林組合(岡山県真庭市)
未利用材・間伐材等を主燃料とした木質
バイオマス発電事業
【参考】
○今後、認定を受けた中小企業者は、以下の支援措置を受けることができます。
・「中小企業・小規模事業者連携促進支援補助金(農商工等連携対策支援事業)」(補助率3分の2)
への応募
・「6次産業化ネットワーク活動整備事業」(補助率2分の1)への応募
・政府系金融機関による低利融資
・信用保証枠の拡大 等
【問い合わせ先】
中国四国農政局経営・事業支援部事業戦略課
担当:大倉、川上、中村
TEL:(086)224-9415(直通)
中国経済産業局産業部経営支援課
担当:平井、神田、舟木
TEL:(082)224-5658(直通)
地域
岡山県岡山市
認定日
平成26年7月7日
通巻番号
6
-
26 -
044
④ 新規用途開拓による地域農林水産物の需要拡大、ブランド向上
西粟倉村のヒノキ間伐材を使用した子供の成長により用途が変えられるベビーベッド等の開発・販売
岡山県西粟倉村産のヒノキの間伐材を使い、ベッドとしての役割を終えた後でも子供の成長にあわせて椅子、テーブ
ル等として使用できる、多機能かつデザイン性の高いベビーベッドや用途を変えて使用できる遊具等を開発・販売する。
 連携体
農林漁業者
(株)木の里工房木薫(林業)
自社所有の山林を含む西粟倉村の山林管理作業及びベビーベッド部材としてヒノキ間伐材の一次加工までを行う。
中小企業者
(株)ヤマサキ (製造業)
ベビーベッドの製造技術を用いて、ヒノキ間伐材による多機能かつデザイン性の高いベビーベッドを開発・販売する。
連携参加者
(株)シファカ(デザイン業)
用途が変えられる多機能かつデザイン性の高いベビーベッド等のデザイン及び販促ツールの作成を行う。
サポート機関等
岡山商工会議所 ・ (独)中小企業基盤整備機構中国本部
 連携の経緯
(株)ヤマサキは40年以上の歴史をもつベビーベッド製造業者であるが、最近多
くのお客様から国産材を使用したベビーベッドの要望をいただくようになり、商
品化を検討していた。その折に、中小企業支援機関から間伐材の用途拡大を
模索していた(株)木の里工房木薫を紹介され、双方にメリットが見込めるため、
連携して事業を行うことになった。
 連携に当たっての課題や工夫等
本事業における商品の開発は当社にとって新たな取組であるため、既存製品以
上に設計・部材加工・接合方法等の製造工程の各段階において、部材の一次加
工を行う林業者・デザインを担当する連携参加者との協働で、より高度なデザイ
ン・技術開発・生産管理等の作業を行う必要がある。
品質・安全性・
デザイン性を判断基準に
商品を選択する消費者
連
携
体
【代表者】
【共同申請者】
商品開発及び販売
ベッド部材の供給
(株)ヤマサキ
(岡山県岡山市)
商品開発
ベビーベッド製造技術・販売
上質で安全性
の高い商品を求める
百貨店や家具専門店
(株)木の里工房木薫
(岡山県英田郡西粟倉村)
山林管理及び材木加工技術
【連携参加者】
(株)シファカ
商品デザイン
 連携による効果
農林漁業者
5年で1,000万円の売上増加、間伐材の用途拡大
間伐材の用途拡大による売上増加に加え、国産材を使用したベッドの部材供給者として知名度向上が期待できる。
中小企業者
5年で5,000万円の売上増加、収益性の改善
国産材によるベビーベッドは極めて希少であり、かつ機能性・デザイン性が高い商品の開発・販売により、収益性の
向上及び新規販路の開拓が期待できる。
 代表企業等の連絡先
企 業 等 名 : 株式会社ヤマサキ
T E L : 086-241-1622
E – m a i l : [email protected]
所 在 地 : 岡山県岡山市南区当新田485-18
F A X : 086-245-3928
ホ ー ム ヘ ゚ ー シ ゙ : http://www.ymsk.jp
地域
岡山県真庭市
認定日
平成26年7月7日
通巻番号
6
-
26 -
045
① 規格外や低未利用品の有効活用
未利用材・間伐材等を主燃料とした木質バイオマス発電事業
真庭地域の山林における未利用材、間伐材、製材端材等を主燃料とした木質バイオマス発電所を、真庭産業団地内に
設置・運営し、電気の販売をするとともに、将来的には「電気の地産地消」も目指す。
 連携体
農林漁業者
真庭森林組合 (森林組合)
燃料にする間伐材や製材端材等の収集・運搬に必要な運搬具や集積基地等のインフラを活用して木質バイオマスの
安定供給を行うとともに、真庭地域で産出される間伐材のバイオマス燃料としての出所証明を行う。
中小企業者
真庭バイオマス発電株式会社 (電気業)
真庭産業団地内に木質バイオマスを燃料とする発電所を設置・運営し、真庭地域の未利用材、間伐材、製材端材等を
主燃料とし発電事業を行う。
連携参加者
銘建工業株式会社 (集成材製造業)
自家発電用に木質バイオマス発電を行っており、この経験や運営ノウハウに基づき、技術指導を行う。
サポート機関等
日本政策金融公庫岡山支店・(独)中小企業基盤整備機構中国本部
 連携の経緯
真庭地域では平成24年に真庭市、銘建工業(株)、真庭森林組合
等による協議会を設置し、木質バイオマス資源による発電事業につ
いて検討を行ってきた。事業化の目途がたったため、平成25年2月
に真庭バイオマス発電㈱を設立し、平成27年4月稼働をめざし本格
的な事業化に向け、準備をすすめている。
 連携に当たっての課題や工夫等
3年後にフル稼働(年間発電量:79,200メガワット時)を予定している
が、そのためには、燃料として約15万トンの木質バイオマスが必要とな
るため、林業者との連携による燃料の安定供給体制の構築が必要であ
る。また、電気の買取価格の算定基礎となる間伐材の出所証明発行の
システムも構築する必要がある。
【代表者】
連
携
体
特定規模電力事業者
(PPS)
【共同申請者】
発電及び電力販売
木質バイオマスの収集・運搬
真庭バイオマス発電㈱
(岡山県真庭市)
真庭森林組合
(岡山県真庭市)
バイオマス発電所の
設置・運営
木質バイオマスの供給
間伐材の出所証明
【連携参加者】
銘建工業㈱
バイオマス発電の技術指導
 連携による効果
農林漁業者
5年で18,525万円の売上増加、未利用材・間伐材の資源活用
これまで廃棄されていた未利用材・間伐材等の木質バイオマスの資源化による収益性の向上が期待される。
中小企業者
5年で1,397百万円の売上増加、地域経済の活性化
木質バイオマス発電という新たな産業の創出により、林業を中心とした地域活性化や雇用創出効果が期待される。
 代表企業等の連絡先
企 業 等 名 : 真庭バイオマス発電株式会社
T E L : 0867-44-2693
E – m a i l :
所 在 地 : 岡山県真庭市勝山1209
F A X : 0867-44-5105
ホームページ:
農商工等連携促進法(H20.7.21施行)
(中小企業者と農林漁業者との連携による事業活動の促進に関する法律)
中小企業者と農林漁業者が連携して行う新商品等の開発・販売促進等の取組を支援
・国から、中小企業者と農林漁業者が共同で行う新たな商品やサービスの開発等についての計画の認定を
受けた場合に、中小企業者と農林漁業者に対して、事業資金の貸付や債務保証、設備・機械の取得に対す
る税制等の支援を創設。
農商工等連携促進法が支援する事業スキーム
主務大臣(農林水産大臣、経済産業大臣等)が、農商工等連携事業認定基準等を策定
申請
認定
農商工等連携事業計画
目的:中小企業者の経営の向上及び農林漁業者の経営の改善
中小企業者(商工業者に限る)と農林漁業者が共同で新商品の開発等に取り組む事業計画を作成
支援措置
○中小企業者に対する低利融資制度の創設(日本政策金融公庫)
○小規模企業者等設備導入資金助成法の特例
○農業改良資金助成法等に基づく貸付対象を中小企業者へ拡大。償還期間・据置期間を延長。
○中小企業信用保証の特例
○食品流通構造改善促進機構の債務保証
●補助金:農商工等連携対策支援事業(事業化・市場化支援事業)(補助率2/3)
(○は法律事項、●は予算事項)
「農商工等連携」の基本的要件
【3.新商品の開発等】
新商品若しくは新役務の開発、生産・提供又は需
【1.有機的連携】
要の開拓を行うものであること
中小企業者と農林漁業者が有機的に連携して
実施する事業であること
【4.計画期間】
原則5年以内
【2.経営資源】
それぞれの経営資源を有効に活用すること
【5.経営の向上・改善】
中小企業の経営の向上かつ農林漁業者の農林漁
業経営の改善が実現すること