─── 概要＊リチウムイオン電池には必ず安全保護回路（セーフティユニット＝SU）が必要です。また、安全性確保のため原則、単電池での販売はしておりません。高エネルギー密度で、各種モバイル機器をサポートリチウムイオン電池 ■ 概要機器の小型・軽量・高性能化が常に求められるモバイル機器に最適な充電式の電池です。高エネルギー・高電圧（3.6V）により、これら3つのご要望を強力にサポート。また、パック電池は充電器とのセットにより、機器の簡単設計を可能にします。 ■ 特長 1．ニカド、ニッケル水素電池と比較して自己放電が少なく（約1／10程度）、またメモリー効果がありません。 2．新開発のNNPシリーズは、ニッケル酸系正極材料を新たに開発し、従来の充電システム（4.2V）で高容量化を実現した第二世代のリチウムイオン電池です。また、独自の安全性技術を導入し、高容量と高信頼性の両立を実現致しました。 ※NNP=Nickel oxide based New Platform 3．PSSシリーズは、正極材料にニッケル・マンガン酸を採用。これにより耐熱温度が向上し、高温での信頼性がさらに向上しました。※PSS=Panasonic solid solution ■ 構造リチウムイオン電池は、コバルト酸リチウムを主活物質とする正極板、特殊カーボンを主活物質とする負極板、セパレータの4層を渦巻き状に巻き、ケースに収納したスパイラル構造です。定められた内圧をこえた場合にガスを放出させ、電池の破裂を防ぐ防爆弁や、さまざまな安全上の保護策が入っています。リチウムイオン電池の構造（角形）（上部）絶縁ガスケット封口板（下部）絶縁ガスケット防爆弁端子封栓内部端子正極リード絶縁枠体セパレータケース正極板負極板 ■ 安全性当社のリチウムイオン電池は、UL1642を取得しております。詳細はお問い合わせください。リチウムイオン電池の構造（円筒形）正極端子 PTC素子絶縁ガスケット ■ 適合用途絶縁板携帯電話/ノートパソコンほか排気孔防爆弁正極リードセパレータ負極板負極リードケース DVC/DSC/DVD/ポータブル液晶テレビほか正極板絶縁板ポータブルCDプレーヤー、MDプレーヤー/半導体オーディオほかリチウムイオン電池 6 2007/6 リチウムイオン電池は、正極には高電圧でサイクル特性に優れたコバルト酸リチウム、負極には結晶性の高い特殊カーボンを用い、電解液は特殊カーボンに最適な有機溶媒を採用しています。充放電の反応は以下の通りです。リチウムイオン電池の反応原理は、充電時には正極コバルト酸リチウム中のリチウムがイオンとなり、負極の層と層の間に移動します。放電時にはイオンは正極に移動し、元の化合物となります。正極負極充電 Li + Co O Li Li + 放電 LiCoO2 リチウムイオン電池特殊カーボン 7 2007/6 250 リチウムイオン電池は高電圧・軽量であることから、ニッケル水素電池やニカド電池と比較し、高いエネルギー密度を誇っています。質量エネルギー密度︵Ｗｈ／ｋｇ︶ 200 リチウムイオン電池 150 100 ニッケル水素電池ニカド電池 50 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500 550 600 体積エネルギー密度（Wh/r) 電圧はニッケル水素電池、ニカド電池の約3倍となる3.6Vを実現。機器の小型化・軽量化を可能にします。 Ni-MH/Ni-Cd Ni-MH/Ni-Cd Ni-MH/Ni-Cd (1.2V) (1.2V) (1.2V) Li-Ion (3.6V) 【充放電特性の一例】リチウムイオン電池では、ニカド電池で見られるようなメモリー効果がありません。（メモリー効果とは、浅い放電と再充電を繰り返した際に放電容量がみかけ低下する現象です。） 4.0 1サイクル 1サイクル 1サイクル 1サイクル 3.5 電圧︵Ｖ︶ 250サイクル 3.0 充電：定電圧4.1V,Max.0.7It 2時間,20℃ 放電：0.2It,2時間終止 20℃ 2.5 0 2 2 2 2 放電：0.2It,20℃ 0 2 持続時間（ｈ） 4 6 6 持続時間（ｈ）【放電特性の一例】 5.0 特殊カーボン採用により放電電圧がフラットとなり、長時間安定した電力が得られます。放電：0.2It 4.5 4.0 電圧︵Ｖ︶当社特殊カーボン 3.5 コークス（当社試作例） 3.0 2.5 2.0 0 500 1000 1500 放電容量（ｍAh) 〈お願いと注意事項〉本書類に記載の数値は保証値ではありません。リチウムイオン電池 8 2007/6