研 修 日 年 月 日 C 児童生徒の ICT 活用を指導 ●この項目のねらい 児童生徒の情報発信について,指導する ことができる。 5.情報発信の指導 ■規準表との対応 3−4− A・B −①,②,③/5−3− A・ B −①/6−1− A・B −① 【1】学校ホームページを使った情報発信 学校ホームページを活用して,児童生徒が調べたこと,思い,考えを地域の人に 発信する事ができます。もちろん,ホームページですので,地域だけではなく全世 界に発信することになります。 発信すべき情報と発信してはいけない情報をしっかり理解した上でホームページ を作成していかなければなりません。また,プレゼンテーション資料とは違って言 葉で伝える発表者はいませんので,伝えたいことは文章でしっかりと伝えなければ なりません。そして,文字,写真,イラストなどを使ってわかりやすく表現し,伝 えることが必要です。 ①ホームページ作成ソフトを活用して ホームページ作成ソフトがあれば,文字,写真,イラストを使ったホームページ を簡単に作ることができます。文章を考えるときは,メモ帳やワープロソフトで入 力しておいて,後でホームページ作成ソフトに貼り付けることもできます。 名前をつけて保存するときに,ファイル名は必ず 半角英数字のみにする。 飾り文字でタイトルを 表の中に写真や文字を入れると レイアウトしやすくなる。 イラストや壁紙を使うと 見ばえがよくなる。 102 C 児童生徒の ICT 活用を指導 児童生徒のコンピュータにホームページ作成ソフトがない場合は,ワープロソフ トやプレゼンテーションソフトで作った作品や資料を PDF ファイルにしたり,写 真ファイル形式(JPEG ファイル)にしたりすることで,簡単にホームページで発 信することができます。 ② PDF ファイルに変換してホームページに ワープロソフトなどで作成したファイルを,PDF の変換ソフトを使って, PDF ファ イルに変換することで,作成したソフトの種類を問わず,印刷イメージのままホー ムページにリンクすることができます。 〔印刷〕 プリンタ名に PDF を選んで 印刷を実行する。 次に,PDF ファイルの保存 場所を指定する。 ③写真ファイル形式で保存して プレゼンテーションソフト(パワーポイント)で作成したファイルは,デジタル カメラのデータファイルの形式(JPEG ファイル) で保存することにより, ホームペー ジの中に貼り付けることもリンクすることもできます JPEG ファイルを選択 して保存する。 5.情報発信の指導 103 発信するときには,こんなことに注意を! 授業で作った作品をホームページへアップするときには,著作権,肖像権,個 人情報など次のことに注意して指導しなければなりません。 (1) 個人が特定できる情報(個人情報)は掲載しない。 (2) 顔がはっきりとわかる写真は掲載しない。 (本人と保護者の同意が必要) (3) 書籍や新聞などの著作物をイメージスキャナやデジタルカメラで撮った資 料の掲載は,著作者の許諾が必要。 (4) 無断で他の人の作品に手を加えて掲載しない。 (5) 参考にした資料の出所を掲載する。 【2】デジタルアートで表現 コンピュータを使って作品を作り,それを展示したり相手に送ったりすることで 自分たちの思いや考えを相手に伝えることができます。イラストを使ったり,文字 の種類,大きさ,色を自由に変えたりすることができるため,インパクトのある作 品に仕上げることが可能です。 また,絵の具やフェルトペンなどと違って失敗をすぐに直すことができ,児童生 徒が試行錯誤することで様々な発想を引き出すことができます。 ①ペイントの使い方 イラストをマウスで描くことは技術を伴います。A4 の白紙にサインペンでイラ ストを描き,イメージスキャナで取り込んだ後,ペイントに読み込み,消しゴムで 失敗したときは 「元に戻す」 消しゴム 指定した枠を移 動・コピーする スプレーで色 をつける 長方形を描く →Shift キーを押 しながら描くと 正方形 楕円を描く →Shift キーを押 しながら描くと 円 104 色を塗る →線で囲まれた 内側に色が塗ら れる 幅のある線を引く →太さを変えることが できる。 文字の入力 C 児童生徒の ICT 活用を指導 修正したり,色をつけたりしていくときれいなイラストが仕上がります。 そのイラストをコピー・貼り付けることでプレゼンテーションソフトやワープロ ソフトなどでも活用できます。 ②作成の手順 イメージスキャナの設定は次のようにします。 ・カラーモードは,「白黒」で読み込む ・ファイルは,「ビットマップ(bmp)」で保存 図形の縦横や方向を 変える キャンバスの色をカラー に変更する 色がカラーに変わる 【3】動画編集ソフトを使った作品作り 地域の行事やインタビューの様子を撮影し,編集してビデオレターとして交流校 に送ったり,プレゼンテーションソフトの中に取り込んだりすると,説得力のある 情報発信ができます。 Windows の基本ソフトに動画編集ソフト「ムービーメーカー」があります。こ のソフトを使って動画を編集できます。デジタルビデオカメラを使うだけでなく, デジタルカメラの動画機能を使うと,ファイルサイズも小さく,児童生徒たちにも 容易に撮影,活用する事ができます。 また,写真だけで簡単にインパクトのある作品を作ることができるソフトに Windows「フォトストーリー」があります。マイクロソフトのホームページから 無料でダウンロードすることができます。 5.情報発信の指導 105
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