第4章 第1節 1 町の地理的、社会的特徴 地理的特徴 位置 本町は、大阪府の東南部の南河内郡に位置し(役場:東経 135°39′、北緯 34°31′) 、 北側は羽曳野市、西側は富田林市、南側は河南町に接し、東側は二上山を境として奈良 県とそれぞれ隣接している。 2 面積 町域は東西・南北に約 5 ㎞あり、面積は 14.17k㎡で、大阪府 1,893.76k ㎡の 0.75% を占める。 3 地勢 (1) 地形 本町は、大きくは大阪・奈良の府県境界を南北に走る金剛葛城山地・生駒山地の中 問に位置し、両山地がくびれ標高を落とす二上山西麓にある。本町の町域の地形とし ては、二上山(標高:雌岳 474m、雄岳 517m)の西斜面より石川流域の平坦部(標高約 36m)に至る傾斜地形で、山地・丘陵地・段丘・低地と多様な地形分類にある。 18 ア 山地 町内の東側約半分は、小起伏山地となり花崗岩や二上層群の堆積岩や火山岩が分 布する。山腹傾斜は尾根の下で極急斜面(40°程度)が所々に分布するが、全般に は 30°〜20°前後で、特に急峻山地とはいえない。また、かなり浸食が進んでおり、 樹枝状に小さな谷を発達させている。 イ 丘陵地 葉室の南部や山田・大道地区などの山麓地帯と春日や太子の北側に大阪層群で構 成される丘陵地が分布する。低地との比高は 20〜35m 程度でなだらかな形状にある が、低地との境界付近では急斜面を形成することが多い。 ウ 段丘 町内の中央部には、大阪層群の地層が浅く浸食を受け、これに山地からの扇状地 性堆積物を乗せた段丘面が分布する。現在何本もの小さな谷が刻まれ、段丘崖を発 達させている。 エ 低地 石川の氾濫平野を流れる梅川沿いに広い範囲で低地面が分布する。また、丘陵地 や段丘を刻む各河川沿いには幅 50〜150m 程度の谷底平野が発達している。 (2) 河川 本町の河川は、梅川を除きいずれも二上山地に水源を有し、大和川水系に属す。一級 河川は石川の支流である梅川・太井川・飛鳥川の3河川で、町内を北流している。 一級河川:梅川、太井川、飛鳥川 準用河川:善秀寺川(太井川の支流) 普通河川:山ン谷川、唐川、飛鳥川(上流部) 、浦ン川、太井川(上流部) 第2節 気候 本町は、 瀬戸内式気候に属し、 年間の平均気温は 16℃前後であり、 雨量は、 年平均 1,300mm 程度である。 (大阪管区気象台資料による) 19
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