椎名林檎と東京事変のCD売上枚数

椎名林檎と東京事変のCD売上枚数
椎名林檎のソロ時代と東京事変時代のCD売り上げ枚数を
可視化する事により、人気の推移や売り上げに関する知見を得る
データ1
アーティスト名‐>CD発売年‐>CDタイトル という以下のような木構造
各ノード自身の持つ情報は、
タイトル・売上枚数・発売年数・販売形式・アーティスト情報の5つ
東京事変
椎名林檎
1998年
CDタイトル
2014年
2004年
・・・・・・・・・・・
2012年
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
データ1の可視化
(A)
Name: title
Color: format
Height: sale (B) Name: title
Color: sale
Height: sale
同じデータを挿入
(A)は色付けに販売形式(シングルorアルバム)を採用
(B)は色付けに販売枚数を採用
データ1の可視化による考察(1/2)
1. 椎名林檎名義の1999‐2000年の売上枚数が飛び抜けて高い
明らかに他の年代とは売上枚数を表す高さが違う。図(B)の色からも事象が読
み取れる。特にアルバム「勝訴ストリップ」は群を抜いて売上枚数が多い。
このことから椎名林檎の人気が最も高かった時期が1999‐2000年代と考えられ
る。
2. シングルよりもアルバムの方が売上が高い
同じ年や近い年で販売したシングルとアルバムを比較すると、どの年代につい
てもシングルよりもアルバムの売り上げが高い傾向にある。
シングル話題作の楽曲は必ずアルバムにも収録されるためこのような結果に
なったのかもしれない。
「シングルのカップリング楽曲まで網羅したい、全CDを集めたい」というファンで
ない限りはシングル発売された楽曲が複数収録されている
データ1の可視化による考察(2/2)
3. 年々CDの売上枚数が減っていっている
残念ながらCDの売上枚数は年々減少傾向にある。これは椎名林檎名義、東京
事変名義のどちらも同様である。
ここで気になる点がある。東京事変のアルバム「教育」とアルバム「大人」では
「教育」の方が売上枚数が多いにも関わらず、「大人」の方がオリコン週間1位を
3週にわたりキープするという人気ぶりであった。(「教育」はオリコン1位をとって
いない)
このことから、CDの売上枚数のみがアーティストの人気指数を表しているとは言
いがたい事がわかり、音楽業界におけるCD自体の売上枚数自体が現況傾向に
あるという可能性が示唆される。
椎名林檎と東京事変のCD売上枚数
データ2
CD発売年‐>アーティスト名‐>CDタイトル という以下のような木構造
各ノード自身の持つ情報は、
タイトル・売上枚数・発売年数・販売形式・アーティスト情報の5つ
1998年
アーティスト名
CDタイトル
1999年
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2013年
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2014年
アーティスト名
CDタイトル
データ2の可視化
(A)
Name: title
Color: format
Height: sale (B) Name: title
Color: sale
Height: sale
同じデータを挿入
(A)は色付けに販売形式(シングルorアルバム)を採用
(B)は色付けに販売枚数を採用
データ2の可視化による考察
1. 同年発売の椎名林檎名義と東京事変名義では売り上げ枚数
がさほど変わらない
2007年と2009年と2011年では椎名林檎名義と東京事変名義の両方でCDを発売
しているが、大きな差が感じられない。(アルバム同士・シングル同士を比較) こ
れは、椎名林檎のファンである人は同時に東京事変のファンでありどちらかの
みにファンが偏るということがないことを示しているのかもしれない。
個人的には東京事変活動期間では、東京事変のCD売上枚数の方が多いだろう
と思っていたため意外な結果となった。
まとめ
•
椎名林檎と東京事変のCD売上枚数を可視化する事で、CD売上や両名義
の人気の傾向を知る事ができた。
•
一つのデータに対していくつかの表示方法を試してみる事が有効である
と感じた。今回では同じ情報を持つデータを木構造を変化させて可視化
することで、新たな発見があった。単純に可視化するだけではなくどのよ
うな見せ方がユーザに有益な情報を与えるのかは重要な問題であると
感じた。