鶴田高校通信 「師弟和熟」 2016.4.22 第3号 師 弟 和 熟 文責 保護者にも見せてください 丸谷 浩基 ◎読書の効能 読書をしている時、最も活発に働くのが大脳前頭前野です。大脳前頭前野は、思考力や創造力を担 う部位です。人間が人間らしくあるための働きをしている部位と言えます。 記憶・認識・理解・計画・ 実行・判断、感情の抑制・行動の統制などは、すべて大脳前頭前野において行われています。脳の中 では、最も遅く発達し、最も早く機能低下が起こります。この大脳前頭前野を発達させるためには、 適正な刺激を与える必要があります。読書は、大脳前頭前野を活性化させ、発達させると同時に、そ の機能を維持し、低下させないようにしてくれるのです。 EX.①論理的思考力が身につく 論理的思考力が得意な人は理数系とは限りません。文系と思っている人でも、読書をすることで「論 理的思考力」が身につくと言われています。なぜなら、読書をすると物語であれば頭の中で想像する ことになります。その他のジャンルでもたくさん読書の経験を積めばパターンが見えてきます。パタ ーンが見える=知識・情報・考えを分析し論理的に組み立てるということに繋がります。 EX.②記憶力を向上させ脳を活性化させる 本を読むと、あたかもそこに自分がいるかのように、または映画の一場面のように、シーンを想像 することがありませんか? つまり、そこにはない筈の色や音、匂いだけでなく、登場人物の格好や 性格、顔の造作や動作まで、五感をフル活用して頭の中で構築しているのです。視覚的や聴覚的に情 報が与えられる映画やテレビ、ゲームとは違うところです。脳は不思議なもので、想像しただけでも 実際に経験したかのように活性化します。本を読んだ数だけ人生経験を積んだかようになります。 最近の研究では、読書による記憶力向上やなんとアルツハイマー病の予防にも役立つという結果が 出ているそうです。特に、子供の頃から読書習慣がある人は、アルツハイマー病の原因を抑制する働 きが強いという研究結果も出ています。何も難解な本を読む必要はありません。自分の興味の持てる 本を数多く読むことからはじめて見ましょう。 今週の格言 重要なことは、 明日何をするかではなく、今日何をしたかである。 今週の予定 今週のトピックス 4/25日(月)平常授業 1年生内科検診 27日(水)平常授業 5/ 2日(月)平常授業 『置かれた場所で咲きなさい』 自分の生まれた場所、両親、過去など変えられないものは 尿検査(1次) 交通安全教室⑤⑥ 29日(金)昭和の日 心洗われる一冊 渡辺和子(幻冬舎) 26日(火)平常授業 28日(木)平常授業 ドラッカー 多々あります。しかし、変えられないものや今置かれている 環境に愚痴を言うよりも今自分が置かれている場所でしっ かり花を咲かせることに努めれば、自己肯定感や自信がわき 上がり、あらゆる環境にも負けない自分になれるのです。
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