“こども手当”導入効果のマイクロシミュレーション

“こども手当”導入効果のマイクロシミュレーション
一橋大学世代間問題研究機構教授
三菱総合研究所主席研究員
高山憲之
白石浩介
2009 年 9 月 11 日
[要約]
①こども手当を新設し配偶者控除等を廃止する民主党案を実施すると、全国 5000 万強世
帯のうちの 38%が所得純増となる(純増額は平均で年額 23 万円)。ただし所得増減なしの
世帯が 43%と比較的多く、負担が純増する世帯も 19%(全国ベースで約 940 万世帯)ある。
後者の負担純増額は平均で年額 4 万円と推計された。
②高校卒業前の子供がいる世帯はほぼ間違いなく所得純増となる(純増額は子供1人で
年額 18 万円、2 人で 41 万円、3 人以上で 65 万円)。
③世帯主が 55~64 歳の年齢層では負担純増となる世帯が半数に近い。その負担純増額は
平均で年額 4 万 6000 円弱である。
④年収 800 万円以上で所得純増となる世帯が約 490 万世帯(世帯総数の 1 割弱)もある。
こども手当等に児童手当なみの所得制限を課すと、年間で 7700 億円強(約 19%)の財源を
圧縮できる。
⑤新制度では専業主婦世帯よりも共働き世帯の方が総じて有利になると言われている。
しかし、専業主婦世帯で所得が純増するケースは意外と多く、6 割弱を占める(64 歳以下)。
一方、配偶者控除の適用を受けている共働きの勤労者世帯のうち高校卒業前の子供が 1 人も
いない世帯(全国推計で約 330 万世帯)の場合、負担純増になる。
⑥老年者控除の復活および公的年金等控除の最低額引き上げは「控除から手当へ」とい
う民主党の大スローガンと整合的でない。下への格差拡大をくいとめるためには、むしろ所
得制限つき老年者手当の方が望ましい。
⑦こども手当は子育てに要する負担の一部を「子供のいる世帯」から「子供のいない世
帯」へ転嫁するという負担調整の性格が強い。
1
1.問題の所在
民主党は 2009 年 8 月の衆院選において、こども手当の創設を主要な柱の 1 つとするマニ
フェストを掲げ、大勝した。こども手当は 1 人月額 2 万 6000 円が中学卒業まで所得制限な
しで支給されるものである(ただし 2010 年度は半額)。さらに、高校の授業料を実質無料
化することも約束した。
その見返りとして児童手当を廃止する一方、所得税における扶養控除・配偶者控除・配
偶者特別控除の3控除も廃止する。ただし、老年者控除(50 万円)を復活させ、公的年金
等控除の最低額も 20 万円、引き上げる方針である。
重要施策を立案するさい、欧米では事実や証拠に基づく議論がまず行われる(evidencebased policy)。ところが、こども手当については、上記のような改革によって不足財源が
どの程度になるのか、そして、所得純増となる世帯や負担純増となる世帯の割合がそれぞ
れどうなるのか、さらには、それら世帯の特性はどうなっているのか、等は今のところ必
ずしも明らかではない。日本でこの間、子ども手当てについて紹介されてきたのは、代表
的なモデル世帯を複数想定した計算例である。そして、恩恵の大きいのは中学生以下の子
どもがいる共働き世帯であることなどが判明している。ただ、そのような計算はいわば複
数“地点”の観測例にすぎない。
全体像を把握するには“面”情報が必要である。そこで本稿では、こども手当の導入を
はじめとする上記の改革が 2009 年に行われたと想定して推計した全国ベースのマイクロ
シミュレーション結果を報告したい(注1)。利用したのは 2007 年に実施された厚生労働
省『国民生活基礎調査』の個票データ(注2、注3)であり、所得や世帯・子供数等は同
調査の計数をそのまま使っている(実際に使用したのは 9800 サンプルである。推計方法の
主要ポイントおよび推計結果に関する統計表は参考資料 1~3 を参照してほしい)。なお、
本稿では民主党案の中に入っている出産一時金の増額や大学奨学金の拡充は考慮していな
い。
2.民主党案の主要な推計結果
こども手当の所要額は平年度ベースで年間 5 兆 4800 億円、高校無料化(私学補助込み)
2
所要額は 6800 億円と推計された。一方、各種控除の廃止・復活等で 1 兆 2000 億円、児童
手当廃止で 9500 億円の財源がそれぞれ浮くことになる。不足財源の見込み額は年間 4 兆
100 億円である。民主党は、この不足財源を当面、財政における無駄の徹底排除や法人向
けの租税特別措置廃止等でひねりだすという。上記の改革により 1 世帯あたり平均で 8 万
円強(年額)の所得純増となる。
個票データの強味は総額ベースの推計が可能となることだけでなく、所得純増減の分布
も分かることである。以下、主要な推計結果を列挙する(表 1 参照)。
①改革の結果、所得が純増となる世帯は 38%(全国推計で約 1930 万世帯)、所得増減
なし世帯 43%(約 2170 万世帯)、負担純増世帯 19%(約 940 万世帯)である(注4)。
このうち負担純増となる世帯は 17 歳以下の子供がいない世帯にほとんど集中している。所
得の純増額は年間で平均 23 万円、他方、負担の純増額は 4 万円とそれぞれ推計された。
②高校卒業前(17 歳以下)の子供がいる世帯は、ほぼ間違いなく所得純増となる。その
ような子供 1 人がいる世帯で年間 18 万円の所得純増、2 人がいる世帯で 41 万円純増(世
帯年収の 6%相当)、3 人以上いる世帯で 65 万円純増(同 9%相当)が見込まれる。
③他方、17 歳以下の子供がいない世帯(18 歳以上の子供がいる世帯を含む)は世帯総
数の 75%を占め、圧倒的に多い。そのような世帯では所得増減なし世帯の割合が 57%と比
較的多い。なお、17 歳以下の子供がいなくても所得が純増する世帯が 18%あり、世帯主年
齢 65 歳以上の世帯がその圧倒的部分を占めている。
④所得の純増減は世帯主年齢による違いが比較的大きい。24 歳以下では所得増減なし世
帯が大半を占める。25~34 歳層も所得増減なし世帯が半数強となっている。一方、所得純
増世帯も 37%ある(純増額は平均で 31 万円)。最大の恩恵を受けるのは 35~44 歳層であ
り、所得純増世帯が 6 割、所得純増額は年間で平均 37 万円(世帯収入の 6.3%相当)とな
っている。この年齢層では所得増減なし世帯が約 3 割、負担純増世帯 1 割である。45~54
歳層に移ると、所得純増世帯の割合は 4 割強に低下する一方、所得増減なし及び負担純増
の世帯割合がそれぞれ 36%、23%となっている(負担純増世帯の負担純増額は 5 万円弱)。
55~64 歳層では、負担純増世帯が半数に近く、比較的多い(純増額は 4 万 6000 円弱)。
負担純増の主な理由は所得税における3控除廃止に求めることができる。ただ、この年齢
階層でも所得増減なしの世帯が 4 割強ある。世帯主年齢 65 歳以上の高齢世帯では一転して
所得純増となる世帯が 5 割強(純増額は 8 万円弱)となっている一方、所得増減なし世帯
も 4 割弱ある。
3
⑤世帯収入階層別にみると、まず、低所得世帯では所得増減なしの世帯が大半を占めて
いる。年収 300 万円以上ではいずれの年収階層でも所得純増となる世帯が約半数を占める
(所得純増額は年平均で 18~28 万円)。そのなかで特記に値するのは、所得が純増する年
収 800 万円以上の世帯が全国ベースで約 490 万世帯(世帯総数の 9.8%)もあるという推計
結果である。このような高所得世帯にも純額ベースで年間 25~28 万円の所得支援が行われ
ることになる。一方、所得増減なしの世帯割合は年収 300 万円以上では 20~35%となって
いる。さらに負担純増となる世帯は 17 歳以下の子供が 1 人もいない世帯のうち所得税にお
ける 3 控除廃止の影響を直接うける世帯であり、年収 500 万円以上の世帯では約 4 分の 1
を占める。
⑥世帯類型別にみると、まず 64 歳以下の勤労者単身世帯(世帯総数の 15%)に所得の
増減はまったく生じない。65 歳以上の高齢単身者世帯(世帯総数の 8%強)の場合も、その
6 割弱は所得増減がない一方、残り 4 割強は老年者控除の復活により所得純増(年間で約 3
万円)となる。世帯主年齢 64 歳以下の専業主婦世帯(世帯総数の 15%。ここでは、収入を
伴う仕事をいっさいしていない妻を「専業主婦」と呼ぶ)では所得純増(年額で約 30 万円)
となる世帯が予想外に多く、6 割弱を占める。一方、17 歳以下の子供が 1 人もいない世帯を
中心に負担純増(年額 5 万 6000 円強)となる世帯も 4 割近い。他方、世帯総数のほぼ 4 分
の 1 を占める共働き勤労者世帯に目を転じると、所得純増(平均 33 万円)となるケースは
予想より少なく半数弱にとどまる。逆に負担純増(平均 4 万円)となるケースも 3 割弱ある。
共働き世帯の場合、17 歳以下の子供が 1 人もいない例が半数強あり、そのような世帯では
所得の増減がまったくないか、配偶者控除の廃止によって負担純増となる(全国ベースで約
330 万世帯)か、のいずれかである。共働き世帯では所得増減のない世帯が約 4 分の 1 を占
めており、この点が専業主婦世帯(6%)と大きく違っている(注5)。世帯主年齢 65 歳以
上で世帯人員 2 人以上の世帯では所得純増(平均 9 万 4000 円強)となるケースが半数強、
所得増減なし世帯が 3 分の 1 強、負担純増世帯(平均 2 万 4000 円弱)1 割とそれぞれなっ
ている。
3.代替案に関する主要な推計結果
民主党は 2010 年度については、こども手当を 1 人月額 1 万 3000 円とする予定である。そ
こで次に、こども手当半額のケースを推計してみた(表2参照)。財源不足額は年間で 1 兆
4
2700 億円(満額ケースの 3 分の 1 弱)に圧縮される。所得純増となる世帯割合は 35%、所
得増減なし 43%、負担純増 22%となり、所得が純増する世帯の割合は、こども手当満額ケ
ースの場合より 3%減となり、その分だけ負担純増世帯が増える。所得の増減見込み額はそ
れぞれ年間で平均 9 万 8000 円強の純増、4 万 1000 円強の純減である。なお、このケースで
は専業主婦世帯の場合、負担純増世帯の割合が半数強となり、所得純増世帯の割合(42%)
を上回る。
こども手当と高校無料化に児童手当とまったく同様の所得制限を設ける場合、不足財源は
3 兆 2300 億円弱と推計され、7800 億円強(約 19%)の圧縮となる。そして 17 歳以下の子
供がいる年収 800 万以上の世帯で所得純増となるケースは全国ベースで約 220 万世帯(総世
帯数の 4.4%)に減少すると予想される。所得制限を導入すれば、いわゆる「上への格差拡
大」も緩和することができる(表3参照)。
民主党は「控除から手当へ」の転換を大スローガンに掲げている。高所得階層に有利な所
得控除を整理する一方、手当への切りかえにより「下への格差拡大」をくいとめるためであ
る。ただ、老年者控除の復活および公的年金等控除の最低額引き上げは、このスローガンに
逆行しており、整合性がない。そこで、代替案として「老年者手当」(「補足年金」と言い
かえてもよい)を新設するケースを推計してみた。財源は老年者控除復活および公的年金等
控除引き上げに要する 3000 億円(年額)と同額とし、それを 65 歳以上の低所得者 125 万人
(公的年金受給額が年額 50 万円未満等)に限定して 1 人年額で約 24 万円弱を支給すると仮
定した。このとき、所得は高所得世帯から低所得世帯へ再分配されることになる(図1参照)。
消費税はいずれ増税されるだろう。そこで、こども手当の不足財源を一部確保するために
消費税を 1%引き上げるケースも参考のために推計してみた(表4参照)。消費税 1%増税
による負担増は 1 世帯あたり平均で年額 2 万 7500 円である。新設される手当のすべてに所
得制限が課され、所得税における 3 控除と児童手当が廃止される場合、全体として所得が純
増するのは 4 分の 1 弱の世帯に減る一方、負担純増世帯の割合が 4 分の 3 強に達する。17
歳以下の子供が1人もいない世帯、世帯主年齢が 24 歳以下または 55 歳以上、世帯年収 100
~299 万円ないし 900 万円以上、単身者世帯などでは、負担が純増となる世帯割合が極端に
高い。負担純増世帯における負担純増額は平均で年額 4 万 9000 円である。ただ、17 歳以下
の子供が 1 人以上いる世帯の場合、総じて所得純増となっていることに変わりはない。さら
に世帯主年齢 65 歳以上の世帯においても消費税増税分が 1%にとどまるかぎり総じて所得
純増となる。
5
4.結びに代えて
こども手当は民主党政権の目玉の1つであり、完全実施すると防衛費(2009 年度当初予
算で 4 兆 8000 億円)を上回る。子育てに対する強力な支援を誰にも分かるように打ちだし
た、まさにシンボリックな政策に他ならず、これまでの自公政権にはなかったものである。
子育てには少なからぬお金がかかる。子育て費用の大半はこれまで私的に負担されてきた。
こども手当導入等によって、その費用のうち子供 1 人あたりで高校を卒業するまでの間、約
500 万円が国の経費で賄われることになる(注6)。こども手当を通じて子育てに要する負
担の一部が「子供のいる世帯」から「子供のいない世帯」へ実質的に転嫁される。まさに負
担調整という色彩が濃い(注7)。
こども手当の創設によって子育ては社会的な性格をいっそう強める。こども手当の受給者
は、その点をまず自覚する必要がある。そして、子供自身のための支出、とりわけ未来への
投資につながる支出に心掛けてほしい(注8)。
注
1. 本稿の基礎となった研究に対して文部科学省科学研究費補助金・特別推進研究「世
代間問題の経済分析」(課題番号:18002001、研究代表者:高山憲之)から研究補
助を受けた。記して謝意を表したい。
2. 本稿では厚生労働省『国民生活基礎調査』の個票を利用している。その目的外使用
(発出 0714 第 2 号、2009 年 7 月 14 日)にあたり、厚生労働省統計情報部の佐志
原玲香さん及び一橋大学経済研究所助教の中沢庸介氏をはじめとする多くの方々
に一方ならぬお世話を賜った。心より厚くお礼申し上げる次第である。
3. 『国民生活基礎調査』の回収率は年齢別にみると、かなり大きく違っている。ここ
では稲垣誠一・金子能宏「マイクロ・シミュレーションモデル(INAHSIM)によ
る所得分布の将来推計」(平成 19 年度厚生労働科学研究費補助金総括・分担研究
報告書『所得・資産・消費と社会保険料・税の関係に着目した社会保障の給付と負
担のあり方に関する研究』2008 年、所収)に従い、回収率の違いを補正している。
本稿における参考資料1の「推計方法2」参照。
6
4. 民主党の大勝直後に実施された朝日新聞の全国世論調査(回答者 1104 人)による
と、こども手当への賛成 31%、反対 49%であり、目玉の公約であるにもかかわら
ず、それへの評価は低い(2009 年 9 月 2 日付け記事)。こども手当を受給しない
世帯の納得をどのようにとりつけるのかが今後の課題である。
5. モデル世帯を複数地点、観測した計算によると、民主党案による恩恵が大きいのは、
中学生(正確には高校生)以下の子どもがいる共働き世帯である(2009 年 8 月 24
日付けの朝日新聞朝刊記事、参照)。ただ、共働き世帯でメリットを享受できるケ
ースはそれほど多くないことが、本研究で判明した。
6. 保育園・幼稚園や学校・大学に対する機関補助分等を含んでいない。
7. こども手当が出生率引き上げにどの程度寄与するのかは今のところ判然としてい
ない。それは別途、慎重に検討する必要がある。
8. 親の酒代・パチンコ代・お出かけ費用・被服代・装身具代・ネイル等への支出が優
先され、子供自身のために必ずしも使用されないことを疑問視する声が少なくない
(「こども手当」というより「親手当」であるという疑問)。このような疑問を解
消する手段の 1 つに「子育てバウチャー」(妊婦健診代・子供の医療費・予防接種
代・ミルク代・紙おむつ代・子供用品代・保育料・幼稚園代・給食費・教材費・学
用品費・制服代・ユニホーム代・修学旅行費・塾費用・受験料・入学金等に使途を
限定した金券)がある。ただ、このバウチャーも金券ショップなどで換金されてし
まうおそれがある。
7
表1 こども手当導入等の政策効果(民主党案)
世帯区分
合計
子供なし
子供1人
子供2人
子供3人以上
24歳以下
25-34歳
35-44歳
45-54歳
55-64歳
65歳以上
世帯年収(万円)
0
1-99
100-199
200-299
300-399
400-499
500-599
600-699
700-799
800-899
900-999
1000以上
世帯主64歳以下
(勤)専業主婦
(勤)共働き世帯
(勤)単身世帯
その他
世帯主65歳以上
2人以上
単身
世帯構成
(%)
100.0
75.0
11.1
10.9
3.1
5.2
13.5
15.5
16.4
20.9
28.6
0.8
7.3
12.2
13.1
12.8
10.8
9.1
8.0
5.7
4.6
3.9
11.8
71.4
15.0
23.9
14.9
17.6
28.6
20.4
8.2
所得の純増減
純増減(平均年額、千円)
世帯割合(%)
+
合計 0
+
合計
229
100 19 43 38
80
-43
27
100 25 57 18
-6
-42
179
100 1
0 99 176
-67
407
100 0
0 100 406
0
654
100 0
0 100 654
0
240
100
1 94
5
12
-13
308
100 9 54 37 113
-27
372
100 10 29 61 223
-37
294
100 23 36 41 110
-51
227
100 48 41 11
2
-46
79
100 8 41 51
38
-24
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
0 91
1 95
7 76
14 51
20 35
21 34
23 30
23 26
26 28
28 21
28 25
29 24
23 44
40
4
27 25
0 100
23 55
8 41
11 35
0 57
9
4
16
34
45
45
47
51
47
52
48
47
33
56
48
0
22
51
54
43
28
17
34
56
79
93
108
121
105
120
115
95
96
145
146
0
68
38
48
13
0
-4
-12
-18
-18
-21
-30
-39
-58
-65
-69
-82
-45
-56
-41
0
-36
-24
-24
0
303
400
210
171
183
216
242
256
256
268
282
254
321
299
331
0
341
79
94
30
注1:ここで「子供」は17歳以下の子供のみであり、18歳以上の子供は除外
している。
注2:ここで「専業主婦」とは、狭義の定義に基づいており、収入を伴う仕事
をいっさいしていない妻を意味している。一方、「共働き世帯」は、パート収
入等があるものの、配偶者控除の適用を受けている妻がいる世帯を含ん
でいる。
表2 こども手当導入等の政策効果(子供手当半額ケース)
世帯区分
世帯構
成(%)
合計
100.0
子供なし
75.0
子供1人
11.1
子供2人
10.9
子供3人以上
3.1
24歳以下
5.2
25-34歳
13.5
35-44歳
15.5
45-54歳
16.4
55-64歳
20.9
65歳以上
28.6
世帯年収(万円)
0
0.8
1-99
7.3
100-199
12.2
200-299
13.1
300-399
12.8
400-499
10.8
500-599
9.1
600-699
8.0
700-799
5.7
800-899
4.6
900-999
3.9
1000以上
11.8
世帯主64歳以下
71.4
(勤)専業主婦
15.0
(勤)共働き世帯 23.9
(勤)単身世帯
14.9
その他
17.6
世帯主65歳以上
28.6
2人以上
20.4
単身
8.2
所得の純増減
純増減(平均年額、千円)
世帯割合(%)
+
合計 0
+ 合計
98
100 22 43 35
25 -41
27
100 25 57 18
-6 -42
97
100 24
0 76
67 -29
100 6
0 94 139 -49 150
100 3
0 97 228 -45 235
63
100 3 94
4
2 -20
87
100 19 54 27
19 -25
100 18 29 53
66 -37 136
100 24 36 40
53 -50 165
100 49 41
9 -13 -47 104
49
100 8 41 51
23 -24
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
0 91
1 95
7 76
16 51
22 35
24 34
28 30
30 26
35 28
32 21
29 25
33 24
28 44
54
4
30 25
0 100
25 55
8 41
11 35
0 57
9
4
16
33
42
41
42
44
37
47
46
43
29
42
44
0
20
51
54
43
16
7
16
25
29
31
32
35
19
32
35
23
26
14
53
0
23
23
27
13
0
-4
-12
-16
-16
-20
-32
-38
-55
-63
-67
-79
-43
-50
-39
0
-36
-24
-24
0
170
169
102
84
77
87
99
106
103
110
117
114
133
97
146
0
156
49
54
30
注1:ここで「子供」は17歳以下の子供のみであり、18歳以上の子供
は除外している。
注2:ここで「専業主婦」とは、狭義の定義に基づいており、収入を伴
う仕事をいっさいしていない妻を意味している。一方、「共働き世帯」
は、パート収入等があるものの、配偶者控除の適用を受けている妻
がいる世帯を含んでいる。
表3 こども手当導入等の政策効果(所得制限導入ケース)
世帯区分
世帯構
成(%)
合計
100.0
子供なし
75.0
子供1人
11.1
子供2人
10.9
子供3人以上
3.1
24歳以下
5.2
25-34歳
13.5
35-44歳
15.5
45-54歳
16.4
55-64歳
20.9
65歳以上
28.6
世帯年収(万円)
0
0.8
1-99
7.3
100-199
12.2
200-299
13.1
300-399
12.8
400-499
10.8
500-599
9.1
600-699
8.0
700-799
5.7
800-899
4.6
900-999
3.9
1000以上
11.8
世帯主64歳以下
71.4
(勤)専業主婦
15.0
(勤)共働き世帯 23.9
(勤)単身世帯
14.9
その他
17.6
世帯主65歳以上
28.6
2人以上
20.4
単身
8.2
所得の純増減
純増減(平均年額、千円)
世帯割合(%)
+
合計 0
+ 合計
100 32 44 24
63
-52 336
100 38 59
3
-7
-38 271
100 14
1 85 137
-125 182
100 13
0 86 328
-197 410
100 10
0 90 555
-313 655
100 1 93
6
14
-13 248
100 10 54 36 109
-38 312
100 19 30 51 174
-115 383
100 32 37 31
73
-79 317
100 50 42
8
-2
-49 275
100 42 45 13
31
-30 327
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
0 63
1 78
9 76
30 56
42 36
36 37
33 34
33 29
32 31
42 23
49 28
54 30
28 44
49
4
34 26
0 100
27 55
42 45
58 28
0 88
37
21
14
14
22
27
33
38
37
35
23
16
28
47
40
0
18
13
14
12
100
65
48
49
69
84
99
113
98
84
29
-13
75
101
120
0
56
31
32
30
0
-4
-12
-18
-21
-24
-32
-39
-53
-80
-102
-115
-65
-84
-58
0
-49
-30
-30
0
272
306
343
377
356
346
333
330
308
336
346
315
337
305
348
0
377
327
359
239
注1:ここで「子供」は17歳以下の子供のみであり、18歳以上の子供は除
外している。
注2:ここで「専業主婦」とは、狭義の定義に基づいており、収入を伴う仕
事をいっさいしていない妻を意味している。一方、「共働き世帯」は、パート
収入等があるものの、配偶者控除の適用を受けている妻がいる世帯を含
んでいる。
注3:老年者控除等を復活する代わりに老年者手当を導入することも同時
に考慮している。
表4 こども手当導入等の政策効果(消費税1%引き上げケース)
世帯区分
世帯構
成(%)
合計
100.0
子供なし
75.0
子供1人
11.1
子供2人
10.9
子供3人以上
3.1
24歳以下
5.2
25-34歳
13.5
35-44歳
15.5
45-54歳
16.4
55-64歳
20.9
65歳以上
28.6
世帯年収(万円)
0
0.8
1-99
7.3
100-199
12.2
200-299
13.1
300-399
12.8
400-499
10.8
500-599
9.1
600-699
8.0
700-799
5.7
800-899
4.6
900-999
3.9
1000以上
11.8
世帯主64歳以下
71.4
(勤)専業主婦
15.0
(勤)共働き世帯 23.9
(勤)単身世帯
14.9
その他
17.6
世帯主65歳以上
28.6
2人以上
20.4
単身
8.2
所得の純増減
純増減(平均年額、千円)
世帯割合(%)
+
合計 0
+ 合計
100 76
0 24
35
-49 309
100 97
0
3 -33
-41 258
100 16
0 84 106
-159 155
100 14
0 86 296
-244 381
100 10
0 90 522
-371 625
100 94
0
6
-3
-16 228
100 64
0 36
85
-30 286
100 49
0 51 145
-75 354
100 69
0 31
40
-71 287
100 92
0
8 -33
-57 243
100 87
0 13
7
-39 306
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
63
79
86
86
78
73
67
62
63
65
77
85
72
54
60
100
82
87
86
88
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
37
21
14
14
22
27
33
38
37
35
23
15
28
46
40
0
18
13
14
12
89
51
32
30
48
60
72
82
64
48
-10
-67
47
69
87
-23
31
7
5
12
-12
-14
-17
-25
-33
-37
-44
-51
-61
-88
-105
-128
-54
-112
-68
-23
-41
-39
-47
-18
260
293
327
358
334
321
305
299
274
303
307
270
309
277
318
0
352
306
335
226
注1:ここで「子供」は17歳以下の子供のみであり、18歳以上の子供は除
外している。
注2:ここで「専業主婦」とは、狭義の定義に基づいており、収入を伴う仕
事をいっさいしていない妻を意味している。一方、「共働き世帯」は、パー
ト収入等があるものの、配偶者控除の適用を受けている妻がいる世帯を
含んでいる。
注3:老年者控除等を復活する代わりに老年者手当を導入することも同
時に考慮している。
図1 老年者控除と老年者手当
年額(千円)
年額(千円)
500
60
手当新設による所得増(右目盛り)
控除復活による負担減(左目盛)
250
30
0
0
0
1~
100~
200~
注) 高齢者世帯(2人以上)
出所) 2007年『国民生活基礎調査』より筆者が独自集計した
500~
800+
(世帯年収、
万円)
参考資料1
こども手当導入効果の推計(暫定試算):
推計方法の主要ポイント
2009年9月11日
一橋大学世代間問題研究機構教授 高山憲之
三菱総合研究所主席研究員 白石浩介
1
2
推計方法(1)
マイクロシミュレーション・モデルの構築
厚生労働省「国民生活基礎調査(2007年)」の個票レコードを使用
日本人口1/5141のデータセットを構築(抽出係数は2005年『国勢調査』
をもとに補正。次ページ参照)
- モデル 9,800世帯、24,851人(平均世帯人員2.54人)
- 2005年国勢調査 平均世帯人員2.58人
ベースライン推計
所得税
調査票の記入データ
9兆5,970億円
モデル推計
9兆7,160億円
参考:個人所得税(決算額)2006年:14.1兆円
注:モデルでは譲渡所得税・源泉分離課税・退職一時金課税等を捨象。
3
推計方法(2)
国民生活基礎調査(2007年)における拡大乗数の抽出率補正係数
年齢区分
10歳代
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
70歳代
80歳代以上
倍率
2.65倍
2.24倍
1.25倍
1.08倍
1.02倍
0.83倍
0.74倍
0.71倍
注1:個人ベース
注2:調査票の回収率が年齢階層別に異なっており、その補正が必要となった。
4
推計方法(3)
こども手当の計算方法
①個人レコードより、0-14歳の子供を抽出。②当該の子供の扶養
者(両親のうち所得が多い者、祖父母、世帯内で所得を有する者な
ど)を特定化。③扶養者に、扶養する子供1人当たり年額31.2万円
を支給。
高校無料化の計算方法
①個人レコードより、15-17歳の子供で就学を主とする者を抽出。
②当該の子供の扶養者(両親のうち所得が多い者、祖父母、世帯内
で所得を有する者など)を特定化。③扶養者に、扶養する子供1人
当たり年額18.4万円を支給。
公立高校の無料化5,000億円および私立高校の通学者への補助(年
額12万円)を、文科省「学校基本調査(2008年)」における高校生
数337万人(うち私立高校100.4万人)をもとに、高校生1人当たり
に換算してモデル推計。
•公立高校 5000億円÷336.7万人=14.8万円
•私立高校 (12万円×100.4万人)÷336.7万人=3.6万円
•高校無料化の高校生1人当たり額 18.4万円= 14.8万円+3.6万円
5
推計方法(4)
児童手当(廃止)の計算方法
扶養者の特定化は、子供手当、高校無料化に同じ。①個人レコー
ドにおいて、同一世帯内において兄弟関係にある者の出生順位を算
出。②0-2歳児には年額12万円、3-11歳児には、第1子および第2子
に年額6万円、第3子以降に年額12万円支給。③所得制限を考慮。
控除見直しの計算方法
扶養控除:38万円を廃止
配偶者控除:38万円(70歳以上48万円)を廃止
配偶者特別控除:最高38万円を廃止
老年者控除:合計所得1,000万円以下の者に50万円の控除を復活
(2004年まで存続した制度)。さらに公的年金等控除の最低額引き
上げ分の20万円を上乗せ(合計70万円)。
6
推計方法(5)
老年者手当の計算方法
65歳以上の老年者に所得制限(公的年金収入が50万円未満の
個人のうち世帯の当初所得が単身者世帯で80万円未満、2人以
上の世帯で160万円未満)付きで老年者手当てを支給する(1人
当たり年額23万8,700円)。財源は老年者控除の復活等に伴う減
税額相当の3,000億円。
消費税率1%相当の負担額
世帯の消費関数を推計し(次ページ参照)、それをもとに消
費税の課税ベース(消費支出の90%分と仮定)を求め、その
1%相当額を算出。
1%相当の家計負担総額(モデル推計額)は1.39兆円。政府や
事業所等の負担分を捨象。
7
推計方法(6)
消費関数の推計
(消費支出) = a + b・(当初所得)
消費関数の推計結果
a
b
決定係数
推定値
1,296,828
0.32660
標準偏差
133,224
0.02041
0.9659
t値
9.73
16.00
出所:『家計調査年報』2006年版(所得10分位データ、全世帯ベース)
注:当初所得は『家計調査年報』では「年間収入」を表す。
8
推計結果:こども手当等の創設
政策シナリオ
こども手当の創設
財源規模
(10億円)
備考
+5,476
0-14歳の扶養する子供1人当た
り 年額31.2万円
(+4,830)
高校無料化
+ 683
(+ 553)
児童手当の廃止
- 948
(所得制限がある場合)
15-17歳の扶養する高校生 1人
当たり 年額18.4万円
(所得制限がある場合)
現行制度。0-11歳の扶養する子
供に適用
注1:いずれもマイクロシミュレーションによる推計結果である。
注2:高校無料化については、民主党マニフェストを参照。公立高校無料化5,000億円および私立高校通学者へ
の補助(年額12万円)を、文科省「学校基本調査(2008年)」における高校生数337万人をもとに、高校生一
人当たりに換算。
注3:児童手当は、0-2歳時に年額12万円、3-11歳児に第1子および第2子6万円、第3子以降12万円。扶養者の所
得に上限が課せられる。
注4:こども手当および高校無料化における所得制限は、その適用対象の扶養者に対して児童手当と同じ所得
制限を課すケース。
9
推計結果:所得税改革
政策シナリオ
財源規模
(10億円)
備考
控除制度の見直し
- 1,202
①扶養控除の廃止
②配偶者控除、配偶者特別控
除の廃止
③老年者控除の復活
控除制度の見直し
-1,569
①および②のみを適用
+ 299
③のみを適用
:①扶養控除の廃止
:②配偶者控除、配偶
者特別控除の廃止
控除制度の見直し
:③老年者控除の復活
注1:いずれもマイクロシミュレーションによる推計結果である。
注2:老年者控除には便宜上、公的年金等控除の最低額引き上げ分(年額20万円)を上乗せしてある。
参考資料2
こども手当導入効果の推計(暫定試算):
(1)民主党案に関する主要な統計表
2009年9月11日
一橋大学世代間問題研究機構教授 高山憲之
三菱総合研究所主席研究員 白石浩介
1
統計表1:世帯の子供人数別
注1:いずれもマイクロシミュレーションによる推計結果。世帯における17歳以下の子供人数別の平均値(単位:円)。
注2:当初所得とは、世帯が受け取る収入の合計(給与所得控除・公的年金等控除を控除する前の収入)。生活保護給付や失業保険
給付を含まない。
注3:所得税のうち、シナリオとは扶養控除・配偶者控除・配偶者特別控除の3控除廃止および老年者控除復活に伴う新たな所得税
の負担額。
注4:d1とd2の和が、必ずしもdと一致しないのは、一部で限界税率に違いが生じるためである。
注5:子供手当(所得制限)、高校無料化(所得制限)とは、2制度の適用に際して児童手当並みの所得制限を課すケース
注6:老年者手当とは、65歳以上の老年者に所得制限(公的年金収入が50万円未満の個人のうち世帯の当初所得が単身者世帯で80万
円未満、2人以上の世帯で160万円未満)付きで手当てを支給するもの(1人当たり年額23万8,700円)。財源は老年者控除の
復活等に伴う減税額3,000億円。
注7:消費税は1%増税分の負担額。
2
3
統計表2:世帯の子供人数別
注1:世帯割合とは政策効果②が、マイナス・ゼロ・プラスと算定されたサンプル世帯数がそれぞれのカテゴリー世帯に占める割
合を指す
統計表3:世帯主の年齢階級別
4
注1:いずれもマイクロシミュレーションによる推計結果。世帯における17歳以下の子供人数別の平均値(単位:円)。
注2:当初所得とは、世帯が受け取る収入の合計(給与所得控除・公的年金等控除を控除する前の収入)。生活保護給付や失業保険給付を
含まない。
注3:所得税のうち、シナリオとは扶養控除・配偶者控除・配偶者特別控除の3控除廃止および老年者控除復活に伴う新たな所得税の負担
額。
注4:d1とd2の和が、必ずしもdと一致しないのは、一部で限界税率に違いが生じるためである。
注5:子供手当(所得制限)、高校無料化(所得制限)とは、2制度の適用に際して児童手当並みの所得制限を課すケース
注6:老年者手当とは、65歳以上の老年者に所得制限(公的年金収入が50万円未満の個人のうち世帯の当初所得が単身者世帯で80万円未満、
2人以上の世帯で160万円未満)付きで手当てを支給するもの(1人当たり年額23万8,700円)。財源は老年者控除の復活等に伴う減税
額3,000億円。
注7:消費税は1%増税分の負担額。
5
統計表4:世帯主の年齢階級別
注1:世帯割合とは政策効果②が、マイナス・ゼロ・プラスと算定されたサンプル世帯数がそれぞれのカテゴリー世帯に占める割合を
指す
6
統計表5:世帯の収入階級別
7
統計表6:世帯の収入階級別
注1:世帯割合とは政策効果②が、マイナス・ゼロ・プラスと算定されたサンプル世帯数がそれぞれのカテゴリー世帯に占める割合を
指す
8
統計表7:世帯類型別
9
統計表8:世帯類型別
注1:世帯割合とは政策効果②が、マイナス・ゼロ・プラスと算定されたサンプル世帯数がそれぞれのカテゴリー世帯に占める割合
を指す
10
統計表9:65歳以上の世帯×収入階級
参考資料3
1
こども手当導入効果の推計(暫定試算):
(2)代替案に関する主要な統計表
2009年9月11日
一橋大学世代間問題研究機構教授 高山憲之
三菱総合研究所主席研究員 白石浩介
2
代替案の内容
(イ)子供手当半額ケース
(ロ)所得制限導入ケース
(ハ)消費税1%引き上げケース
統計表1:世帯の子供人数別
3
注1:いずれもマイクロシミュレーションによる推計結果。世帯における17歳以下の子供人数別の平均値(単位:円)。
注2:当初所得とは、世帯が受け取る収入の合計(給与所得控除・公的年金等控除を控除する前の収入)。生活保護給付や失業保険
給付を含まない。
注3:所得税のうち、シナリオとは扶養控除・配偶者控除・配偶者特別控除の3控除廃止および老年者控除復活に伴う新たな所得税
の負担額。
注4:d1とd2の和が、必ずしもdと一致しないのは、一部で限界税率に違いが生じるためである。
注5:子供手当(所得制限)、高校無料化(所得制限)とは、2制度の適用に際して児童手当並みの所得制限を課すケース
注6:老年者手当とは、65歳以上の老年者に所得制限(公的年金収入が50万円未満の個人のうち世帯の当初所得が単身者世帯で80万
円未満、2人以上の世帯で160万円未満)付きで手当てを支給するもの(1人当たり年額23万8,700円)。財源は老年者控除の
復活等に伴う減税額3,000億円。
注7:消費税は1%増税分の負担額。
統計表2:世帯の子供人数別
注1:世帯割合とは政策効果③④⑤が、マイナス・ゼロ・プラスと算定されたサンプル世帯数がそれぞれのカテゴリー世帯に占め
る割合を指す
4
統計表3:世帯主の年齢階級別
5
注1:いずれもマイクロシミュレーションによる推計結果。世帯における17歳以下の子供人数別の平均値(単位:円)。
注2:当初所得とは、世帯が受け取る収入の合計(給与所得控除・公的年金等控除を控除する前の収入)。生活保護給付や失業保険給付
を含まない。
注3:所得税のうち、シナリオとは扶養控除・配偶者控除・配偶者特別控除の3控除廃止および老年者控除復活に伴う新たな所得税の負
担額。
注4:d1とd2の和が、必ずしもdと一致しないのは、一部で限界税率に違いが生じるためである。
注5:子供手当(所得制限)、高校無料化(所得制限)とは、2制度の適用に際して児童手当並みの所得制限を課すケース
注6:老年者手当とは、65歳以上の老年者に所得制限(公的年金収入が50万円未満の個人のうち世帯の当初所得が単身者世帯で80万円未
満、2人以上の世帯で160万円未満)付きで手当てを支給するもの(1人当たり年額23万8,700円)。財源は老年者控除の復活等に
伴う減税額3,000億円。
注7:消費税は1%増税分の負担額。
統計表4:世帯主の年齢階級別
6
注1:世帯割合とは政策効果③④が、マイナス・ゼロ・プラスと算定されたサンプル世帯数がそれぞれのカテゴリー世帯に占める割合
を指す
統計表4:世帯主の年齢階級別
(続き)
7
注1:世帯割合とは政策効果⑤が、マイナス・ゼロ・プラスと算定されたサンプル世帯数がそれぞれのカテゴリー世帯に占める割合を
指す
統計表5:世帯の収入階級別
8
統計表6:世帯の収入階級別
9
注1:世帯割合とは政策効果③が、マイナス・ゼロ・プラスと算定されたサンプル世帯数がそれぞれのカテゴリー世帯に占める割合を
指す
統計表6:世帯の収入階級別
(続き)
10
注1:世帯割合とは政策効果④が、マイナス・ゼロ・プラスと算定されたサンプル世帯数がそれぞれのカテゴリー世帯に占める割合を
指す
統計表6:世帯の収入階級別
(続き)
11
注1:世帯割合とは政策効果⑤が、マイナス・ゼロ・プラスと算定されたサンプル世帯数がそれぞれのカテゴリー世帯に占める割合を
指す
統計表7:世帯類型別
12
統計表8:世帯類型別
13
注1:世帯割合とは政策効果③④が、マイナス・ゼロ・プラスと算定されたサンプル世帯数がそれぞれのカテゴリー世帯に占める割合を
指す
統計表8:世帯類型別(続き)
14
注1:世帯割合とは政策効果⑤が、マイナス・ゼロ・プラスと算定されたサンプル世帯数がそれぞれのカテゴリー世帯に占める割合を指
す