9.鉄鋼材料 9.鉄鋼材料 9.鉄鋼材料 9.鉄鋼材料

9.鉄鋼材料
鉄と鉄鋼
„
歴史
鉄
„
金属元素Fe
金属元素Fe
原鉱は酸化鉄
„
„
„
„
鉄鋼
酸化鉄を還元
C(炭素
C(炭素))・Si・
Si・Mn・
Mn・P・Sなどの非金属元素、Ni
などの非金属元素、Ni・・Crなどの
Crなどの
金属元素との合金
„
9.鉄鋼材料
炭素含有量による分類
鉄 :0~0.008%
鋼 :0.008~
0.008~2.0%
鋳鉄 :2.0~
2.0~6.7%
„
„
„
„
BC2000年
BC2000年
10世紀
10世紀
1735年
1735年
18C終~
19C初
初
18C終~19C
1855年
1855年
1861年
1861年
1901年
1901年
現在
生産
„
„
日本・米国
中国
9.鉄鋼材料
分類
„
9.鉄鋼材料
合金鋼
„
„
特殊鋼
„
„
高張力鋼
引張強さ500N/mm
引張強さ500N/mm2以上で溶接性に優れる
„
低温用鋼・耐候性鋼・耐熱鋼
溶融銑鉄+
溶融銑鉄+くず鉄+
くず鉄+焼石灰+
焼石灰+鉄鉱石+
鉄鉱石+蛍石⇒(高圧の純酸素)⇒(炭
素の燃焼、不純物のスラグ化)⇒鋼
電気炉法
耐食鋼
13クロムステンレス鋼(
Cr : 18%)
13クロムステンレス鋼(Cr
18%)
1818-8ステンレス鋼(Cr
ステンレス鋼(Cr : 18%、
18%、Ni : 8%)
8%)
„
製鋼
転炉法
炭素鋼に特殊な熱処理や化学処理を加えたもの
„
製銑⇒製鋼⇒成形
製銑
鉄鉱石+
鉄鉱石+コークス(燃料、還元剤)+
コークス(燃料、還元剤)+石灰石(岩石分除去剤)⇒(溶
鉱炉)⇒銑鉄(炭素4
2~4%)
鉱炉)⇒銑鉄(炭素4~5%、不純物
5%、不純物2
4%)+スラグ
炭素以外の合金元素(Mn
炭素以外の合金元素(Mn,, Cr, Ni, Moなど)を加えたもの
Moなど)を加えたもの
クロム鋼、ニッケル・クロム鋼、クロム・モリブデン鋼
„
:9000万
9000万t~1億t
:1億8000万
8000万t
製法
炭素鋼
炭素量のみを調節、合金元素を加えないもの
„
エジプト
鉄のナイフ・斧
日本
Darby、鋳鉄の実用化
Darby、鋳鉄の実用化
鋳鉄を構造用に利用
Bessemerによる転炉法の発明、鋼
Bessemerによる転炉法の発明、鋼
Siemens・
Siemens・Martinによる平炉法の発明、鋼
Martinによる平炉法の発明、鋼
官営八幡製鉄所、日本初の鉄鋼生産
溶鉱炉の大型化、電気炉法の普及
„
„
„
くず鉄(主原料)+
くず鉄(主原料)+銑鉄+
銑鉄+鉄鉱石+
鉄鉱石+合金⇒(アーク熱) ⇒鋼
高炉材に比べCu
、Cr、
高炉材に比べCu、
Cr、Niの含有量が多く、品質のばらつき大
Niの含有量が多く、品質のばらつき大
鋳造
溶鋼⇒(鋳型)⇒鋼塊(ingot
)、鋼片(billet
billet)、鋳鋼品
)、鋳鋼品
溶鋼⇒(鋳型)⇒鋼塊(ingot)、鋼片(
1
9.鉄鋼材料
9.鉄鋼材料
製法
製法
„
„
加熱・冷却の組合せ操作、機械的性質の変化
焼きなまし
機械的加工
„
圧延
„
„
炉中できわめて徐々に冷却、鋼の軟化・内部応力除去
焼きならし
反対方向に回転するロールに加熱状態の鋼をはさんで押し
出しながら成形
圧延鋼材(板材、形鋼、棒鋼)
„
„
急冷、鋼の硬化
焼戻し
„
„
ダイス穴を通して引張って引き延ばして成形、棒・線・管
大気中で放冷、組織の改善・結晶粒の微細化
焼入れ
押出し
引抜き
„
熱処理
„
焼入れ・焼きなまし後、加熱、適当に冷却
硬さの減少、内部応力の除去、延性・靭性の増加
化学処理
酸
„
表面の不働態化
浸炭法
„
„
浸炭剤+
浸炭剤+熱⇒表面の炭素量増加⇒焼入れ
表面の硬化
9.鉄鋼材料
9.鉄鋼材料
物理的性質・力学的性質
物理的性質・力学的性質
„
„
多
少
応力ひずみ曲線
比例限度
弾性限度
上降伏点
下降伏点
降伏棚(塑性流れ域)
ひずみ硬化域
引張強さ
破断
0.2%耐力
0.2%耐力
„
炭素量
応力
„
:硬、脆い、低融点
:軟、粘り
引張強さ・降伏点・硬さ
炭素量の増加とともに増大、C=0.85%
で最大、以後低下
炭素量の増加とともに増大、C=0.85%で最大、以後低下
„
伸び
炭素量の増加に伴い減少
炭素量(%
炭素量(%) 引張強さ(N/mm
引張強さ(N/mm2) 伸び(%
伸び(%)
ひずみ
0.2%の残留ひずみを生じる応力度、高張力鋼・塑性加工を受けた
0.2%の残留ひずみを生じる応力度、高張力鋼・塑性加工を受けた
材(降伏点が不明瞭)
極軟鋼
0.15以下
0.15以下
軟鋼
0.15~
0.15~0.28
半硬鋼 0.28~
0.28~0.40
0.40~
0.40~0.50
最硬鋼 0.50~
0.50~0.60
硬鋼
400以下
400以下
用途
25
薄鉄板、鉄線、管
400~
400~500
20
建築・橋梁・造船
500~
500~600
16
建築・レール
600~
600~700
14
軸類・歯車・工具
700以上
700以上
8
工具・スプリング
2
9.鉄鋼材料
物理的性質・力学的性質
„
9.鉄鋼材料
物理的性質・力学的性質
„
密度
引張強さ
7.8(炭素量
1.3%)~
)~7.85
7.85(炭素量
(炭素量0.2%
0.2%)
)
7.8(炭素量1.3%
„
„
„
熱膨張係数
„
10.5(炭素量
1.3%)~
)~11.5
11.5(炭素量
(炭素量0.2%
0.2%)
)×10-6
10.5(炭素量1.3%
„
比熱
„
„
„
電気抵抗
温度の上昇に伴い低下
300℃
300℃以上で降伏点が不明確
伸び
熱伝導率
0.09(炭素量
1.3%)~
)~0.13
0.13(炭素量
(炭素量0.2%
0.2%)(
)(cal/cm
cal/cm・・s・℃)
0.09(炭素量1.3%
„
250~
250~300℃
300℃で最大
それ以上で急激に減少
500℃
500℃で1/2、
1/2、600℃
600℃で1/3
弾性係数・降伏点
0.11(炭素量
0.2%)~
)~0.12
0.12(炭素量
(炭素量1.3%
1.3%)(
)(cal/g
cal/g・℃)
・℃)
0.11(炭素量0.2%
„
高温時の機械的性質
„
„
200~
200~300℃
300℃で最小
それ以上の温度域で急増
低温時の機械的性質
引張強さ・降伏点・硬さ・弾性係数
15(炭素量
0.2%)~
)~20
20(炭素量
(炭素量1.3%
1.3%)(
)(μΩ
μΩ/cm
/cm3)
15(炭素量0.2%
„
温度の低下とともに増加
衝撃値
„
„
温度の低下とともに減少
遷移温度以下で急減(低温脆性)
9.鉄鋼材料
耐火被覆
„
打込構法
コンクリートの現場打ち
仕上げ・被覆厚さの確保容易、重量大、耐水性大、目地がないの
で耐火上有利
„
左官工法
塗下地(メタルラスなど)の上にモルタル・プラスターを塗り重ね
施工技術が高度、目地がないので耐火上有利、ひび割れやすい
„
吹付工法
ロックウールの吹き付け
施工速、特殊機械必要、表面仕上げ箇所には不利、目地なし耐
火上有利、軽量
„
張付工法
珪酸カルシウム板・ALC
板・ロックウール板・石こう板を耐火接着
珪酸カルシウム板・ALC板・ロックウール板・石こう板を耐火接着
剤で張付
仕上げ容易、耐火上目地処理に注意、耐水性・耐衝撃性に注意
9.鉄鋼材料
腐食と防食
„
大気中の腐食
酸素と反応⇒酸化物・炭酸塩皮膜(錆)の生成
水・ダスト・亜硫酸ガスが影響
„
土中での腐食
„
海水中での腐食
„
防食法
土壌の電気伝導度、pH
値が影響
土壌の電気伝導度、pH値が影響
塩化物イオン濃度(不働体皮膜の生成を抑制)、酸素量が影響
環境から遮断
„
亜鉛めっき、塗料
耐食性を向上
„
ステンレス鋼(Cr
:12%以上)、耐候性鋼(
Cu, Cr, Niの添加)
ステンレス鋼(Cr:
12%以上)、耐候性鋼(Cu,
Niの添加)
3
9.鉄鋼材料
9.鉄鋼材料
規格
規格
„
„
溶接構造用圧延鋼材(JIS
SM材、溶接性を改善
材、溶接性を改善
溶接構造用圧延鋼材(JIS G 3106):
3106):SM
SM400
一般構造用圧延鋼材(JIS
SS材
材
一般構造用圧延鋼材(JIS G 3101):
3101):SS
„
„
„
„
„
„
„
最も一般的な熱感圧延鋼材
引張強さ 402〜
402〜510N/mm2
降伏点216
(厚40mm
40mm超)~
超)~245
245(厚
(厚16mm
16mm以下)
以下)N/mm
N/mm2以上
降伏点216(厚
伸び 17~
17~24%以上
24%以上
板厚19mm
超:溶接に注意、板厚25mm
25mm超:溶接不可
超:溶接不可
板厚19mm超:溶接に注意、板厚
„
„
„
„
„
„
„
„
9.鉄鋼材料
„
„
通常の軟鋼にCu,
通常の軟鋼にCu, Coを加えたもの
Coを加えたもの
溶接性はSM400
と同等
溶接性はSM400と同等
„
普通鋼の化学成分調整で耐候性を付加
„
„
„
9.鉄鋼材料
„
„
一般構造用炭素鋼鋼管(JIS
STK
一般構造用炭素鋼鋼管(JIS G 3444):
3444):STK
一般構造用角形鋼管(JIS
STKR
一般構造用角形鋼管(JIS G 3352):
3352):STKR
一般構造用軽量形鋼(JIS
SSC
一般構造用軽量形鋼(JIS G 3352):
3352):SSC
溶接構造用遠心力鋳鉄管(JIS
SCW
溶接構造用遠心力鋳鉄管(JIS G 3352):
3352):SCW
デッキプレート(JIS
デッキプレート(JIS G 3352)
3352)
折れ板状に加工された鋼板
上側に配筋してコンクリート打設
床用型枠
支柱不要
高耐候性圧延鋼材(JIS
高耐候性圧延鋼材(JIS G 3125)
3125)
Pを多くして、SMA
鋼よりも耐候性を向上
を多くして、SMA鋼よりも耐候性を向上
„
引張強さ569
~716N/mm2
引張強さ569~
降伏点431
(厚40mm
40mm超)~
超)~461
461(厚
(厚16mm
16mm以下)
以下)N/mm
N/mm2以上
降伏点431(厚
溶接構造用低合金高張力鋼の最高級品
規格
溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材(JIS
SMA材
材
溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材(JIS G 3101):
3101):SMA
SMA400
„
引張強さ520
~637N/mm2
引張強さ520~
降伏点333
(厚40mm
40mm超)~
超)~363
363(厚
(厚16mm
16mm以下)
以下)N/mm
N/mm2以上
降伏点333(厚
SM570
Cを増して高強度化、溶接性不良
規格
引張強さ 490~
490~608N/mm2
降伏点
294(厚
40mm超)~
超)~324
324(厚
(厚16mm
16mm以下)
以下)N/mm
N/mm2以上
294(厚40mm
伸び
17~
17~23%以上
23%以上
板厚50mm
以下:溶接性問題なし、高張力鋼の汎用品
板厚50mm以下:溶接性問題なし、高張力鋼の汎用品
SM520
SS490、
SS490、SS540
„
機械的性質はSS400
と同等、溶接性最良
機械的性質はSS400と同等、溶接性最良
SM490
SS400
„
建築構造用圧延鋼材(JIS
鋼材
建築構造用圧延鋼材(JIS G 3136 ):SN
):SN鋼材
A種 :下記以外のもの
B種 :溶接性・靭性に配慮
C種 :溶接性・靭性に加え、板厚方向特性・内部性状に配慮
4
10.非鉄金属
建築分野での利用
„
„
„
銅、鉛、亜鉛、スズ、アルミニウム、チタン
性質・物性(機械的性質、電気・熱伝導率、延性、
展性など)を活用
デザイン的に金属光沢を活用
10.非鉄金属
銅
„
歴史・生産
エジプト
日本
„
紀元前5世紀
世界でも有数の消費国、海外依存度40%
世界でも有数の消費国、海外依存度40%
製造方法
電解精錬(硫酸銅溶液の電気分解)→加熱圧延→常
温牽引加工→(焼鈍、成形)
10.非鉄金属
銅
„
10.非鉄金属
銅
性質
比重
融点
比熱
電気比抵抗
熱伝導率
熱膨張率
ヤング係数
降伏点
引張強度
伸び
耐食性
8.93
1080 ℃
0.092cal/g/℃
0.092cal/g/℃
1.55×
1.55×10-6Ωcm(小)
cm(小)
338kcal/m・
338kcal/m・h・℃(銀の次に高)
16.5×
倍)
16.5×10-6/℃(鉄の1.4
(鉄の1.4倍)
132kN/mm2(鉄の1/2
倍)
(鉄の1/2倍)
60N/mm2
245N/mm2
40~
40~60%
高湿度環境下で腐食:暗褐色→緑青(塩基性酸化銅)
酸・アンモニア中で激しく腐食
„
用途
屋根板材
„
„
„
銅板(JIS
銅板(JIS H 3101)
3101)
葺き方
一文字葺き、段葺き、菱葺き、銅瓦葺き
特殊な表面仕上げ処理
化学処理(電解・噴霧)による緑青化
硫化処理による黒色化
樋・外壁・看板・表札
建具用金具・建築部品
„
黄銅・青銅
1
10.非鉄金属
10.非鉄金属
10.非鉄金属
10.非鉄金属
鉛
鉛
„
古代ローマ時代
„
„
歴史
水道管、石材補強用、屋根材
製造方法(精錬)
方鉛鉱(PbS
)→(精錬)→
~98%)
方鉛鉱(PbS)
(精錬)→粗鉛(純度95
粗鉛(純度95~
98%)→(精
錬)→
以上)
錬)→鉛(純度99.9%
鉛(純度99.9%以上)
性質
比重
融点
比熱
電気比抵抗
熱伝導率
熱膨張率
ヤング係数
引張強度
伸び
耐食性
耐酸性
耐アルカリ性
11.3(最重、高放射線遮蔽性、高遮音性)
11.3(最重、高放射線遮蔽性、高遮音性)
327 ℃
0.0302cal/g/℃
0.0302cal/g/℃
21×
21×10-6Ωcm
30.2kcal/m・
30.2kcal/m・h・℃
29×
29×10-6/℃
16.1kN/mm2(低、高遮音性)
9~23N/mm2
20~
20~60%
高、炭酸鉛皮膜(大気中・海水中・地中)
高、塩化鉛・硫酸鉛の不溶性膜
低
2
10.非鉄金属
10.非鉄金属
鉛
„
用途
防水・衛生用管材・板材
間仕切
放射線遮蔽用薄型パネル
„
鉛粒モルタル板
10.非鉄金属
亜鉛
亜鉛
„
„
„
歴史
明治以前
10.非鉄金属
金・銀・鉛採取の残滓
製造方法
閃亜鉛鉱(ZnS
)→(選鉱)→
~60%→
閃亜鉛鉱(ZnS)
(選鉱)→純度35
純度35~
60%→(精錬)
→粗亜鉛→
~99.9%)
粗亜鉛→(精製)→
(精製)→亜鉛(純度98.5
亜鉛(純度98.5~
99.9%)
性質
比重
融点
比熱
電気比抵抗
熱伝導率
熱膨張率
ヤング係数
引張強度
伸び
耐食性
耐酸・耐アルカリ性
7.12
419 ℃
0.0918cal/g/℃
0.0918cal/g/℃
5.9×
5.9×10-6Ωcm
97.2kcal/m・
97.2kcal/m・h・℃
30×
30×10-6/℃
80kN/mm2
110~
110~280N/mm2
30~
30~50%
高、水酸化物皮膜・炭酸塩皮膜
低(SO
低(SO2・塩酸ガス、アンモニア)
安定(pH6
~12)
安定(pH6~
12)
3
10.非鉄金属
スズ
亜鉛
„
10.非鉄金属
用途
„
製造方法
„
性質
スズ石(SnO
以上)
スズ石(SnO2)→(選鉱)→(精錬)→スズ(純度99.5%
)→(選鉱)→(精錬)→スズ(純度99.5%以上)
メッキ用
„
„
比重
融点
比熱
電気比抵抗
熱伝導率
熱膨張率
ヤング係数
耐食性
溶融亜鉛メッキ
構造物用
皮膜厚さ:75
~125μ
皮膜厚さ:75~
125μm
電気亜鉛メッキ
建具金物・設備
„
7.28
231℃
231℃
0.064cal/g/℃
0.064cal/g/℃
11.4×
11.4×10-6Ωcm
55.1kcal/m・
55.1kcal/m・h・℃
21×
21×10-6/℃
58kN/mm2
高(大気中)
用途
ブリキ(鉄板にスズをめっき)
はんだ(スズと鉛の合金)
10.非鉄金属
アルミニウム
アルミニウム
„
„
„
歴史
1866年
1866年
10.非鉄金属
溶融電解法による製造方法の発明
製造方法
ボーキサイト(Al
ボーキサイト(Al2O3・3H2O)→(溶融電解)→アルミニ
ウム→(表面処理:電気化学的処理・化学的処理によ
る皮膜)
性質
比重
融点
比熱
電気比抵抗
熱伝導率
熱膨張率
ヤング係数
引張強度
伸び
耐食性
耐酸・耐アルカリ性
耐塩性
耐熱性
2.69(鉄の
1/3)
)
2.69(鉄の1/3
660 ℃
0.223cal/g/℃
0.223cal/g/℃
2.65×
2.65×10-6Ωcm(低)
cm(低)
191kcal/m・
191kcal/m・h・℃(高)
24.6×
24.6×10-6/℃
71kN/mm2
86~
86~195N/mm2
4~50%
高(自然酸化皮膜:厚10nm
)
高(自然酸化皮膜:厚10nm)
表面処理(汚れ防止、耐久性向上)
低(両性金属)
コンクリートとの接触に注意
低
低(200
℃、強度1/3
)
低(200℃
、強度1/3)
4
10.非鉄金属
10.非鉄金属
アルミニウム
„
用途
外装
„
„
„
カーテンウォールパネル(Al
AC3A、
、AlAC4A)
)
カーテンウォールパネル(Al--Si系:
Si系:AC3A
Al-SiSi-Mg系:
Mg系:AC4A
サッシ(Al
6063)
)
サッシ(Al--MgMg-Si系:
Si系:6063
門扉、フェンス
内装
„
間仕切りパネル、枠材、ドア、床
10.非鉄金属
チタン
„
10.非鉄金属
チタン
„
性質
比重
融点
比熱
電気比抵抗
熱伝導率
熱膨張率
ヤング係数
引張強度
耐食性
製造方法
酸化チタン(TiO
酸化チタン(TiO2)含有鉱石(ルチル、イルメナイト)→
(クロール法)→スポンジチタン→(破砕、プレス)→
(アーク溶解)→インゴット状のチタン→(加工)
耐酸・耐アルカリ性
耐塩性
„
4.51
1668 ℃
0.125cal/g/℃
0.125cal/g/℃
50×
5倍)
50×10-6Ωcm(鉄の
cm(鉄の5
14.4kcal/m・
)
14.4kcal/m・h・℃(鉄の1/4
・℃(鉄の1/4)
9.0×
9.0×10-6/℃
10.9kN/mm2
300~
300~700N/mm2
非常に高
酸化皮膜:微量の水あるいは水酸基の存在下
高
低
用途
外装材
屋根、外壁
5
10.非鉄金属
10.非鉄金属
腐食・防食
„
腐食条件
酸素、亜硫酸ガス
塩類、バクテリア
異種金属との接触、電気
温度、応力
„
イオン化傾向
(大) アルミニウム→亜鉛→鉄→すず→鉛→銅 (小)
アノード
カソード
腐食(金属が溶解)
金属が析出
10.非鉄金属
10.非鉄金属
腐食・防食
„
防食方法
金属材料の適切な選択
„
耐食性金属、均質な材料
適正な設計と用法
„
表面処理
„
異種金属・非金属と非接触
着色
平滑・光沢化(研磨)
粗化(ヘヤライン仕上げ、サンドブラスト)
表面の保護被覆
„
„
„
„
„
„
金属被覆
電気メッキ、溶融メッキ
化成処理
アルミニウムの陽極酸化(アルマイト)、燐酸塩処理
クロム酸塩処理
無機質材被覆
無機質ペイント塗装、ほうろうライニング
セメント・コンクリート被覆
有機質材被覆
有機質ペイント塗装、ゴム・プラスティックライニング
環境処理
„
湿気・有害成分の除去、結露防止、腐食抑制剤の使用
外観の向上
„
表面の硬質化
硬質クロムメッキ
硬質アルマイト処理(アルミニウム)
„
表面の防眩化
クロムメッキ面の粗化
乱反射面化
電気防食
6