温室効果ガス世界

世界気象機関
(World Meteorological Organization)
全球大気監視
(Global Atmosphere Watch)
温室効果ガス世界資料センター
(World Data Centre for Greenhouse Gases)
利用ガイド
Version 1.1
1
文書の履歴
バージョン 1.0(2007/6/1)
・ガイドの最初のバージョンが発行されました。
バージョン 1.1(2010/3/23)
・ガイドの改訂版が発行されました。
気象データに関する記述を中心に変更しています。
2
緒言
1990年に初めて設立された温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)は運営開始からすでに
15年以上が経過しました。WDCGGに提出された観測データや WDCGGによって提供される情報
の量は、近年の全球大気監視(GAW)温室効果ガス観測ネットワークの発達とデータ処理技術や
インターネットなどの情報伝達ネットワークの基盤の発達によって著しく増加しました。これら
のデータ交換の増大に関して、WDCGGはデータの提出者と使用者の協力に対し、深く感謝の意
を表します。しかし、このような状況の下、 WDCGGのデータ管理と WDCGGに関する情報の要
請が変わってきました。したがって、1991年に出版された「WMO温室効果ガス世界資料センター
のデータ報告マニュアル」(WDCGG No. 1)には WDCGGの運営とデータ提出のフォーマットに
ついて示されていますが、これは現在のセンターの運営にもはや適さなくなってきました。
温室効果ガスの観測をシステム化した気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)が 1994
年に施行されて以来、気候変化に関する懸念が科学者のみならず一般の人々の間でも高まってき
ています。さらに、2005年に京都議定書が発効して以来、温室効果ガスやこれに関する他のガス
への懸念も高まってきました。これに加え、統合地球観測戦略(IGOS)の統合全球大気化学観測
に関するテーマレポートに沿った GAW戦略計画(2008~2015年)が 2007年 5月に発表されまし
た。
このような流れの中で WDCGGは「データ報告マニュアル」を改訂し、新たに WDCGG利用ガ
イドとして発表しました。このガイドの目的は以下の通りです。
1. アーカイブデータをより良く利用できるように、観測者や科学界、一般からの社会的要求に対
応した WDCGGの活動全体を紹介する。
2. より適切な観測データや付随したメタデータを集めるため、 WDCGGの目的や機能、運営方
針を明確にする。
このガイドは要請の変化に適切に対応するため、必要に応じて WDCGGウェブサイト上で更新
されます。
-
3
目次
1. WMO/GAWプログラムと WDCGG ...................................................................................................6
1.1 GAWプログラム ...........................................................................................................................6
1.2 WDCGGの歴史と目的 .................................................................................................................7
1.3 WDCGGの機能 .............................................................................................................................7
2.定義.........................................................................................................................................................9
2.1観測所.............................................................................................................................................9
2.2データ提供者、データ提供支援者、観測所管理者、連絡担当者、研究責任者.........................9
2.2.1 データ提供者.........................................................................................................................9
2.2.2 データ提供支援者(オプション) .....................................................................................9
2.2.3 観測所管理者.........................................................................................................................9
2.2.4 観測所の連絡担当者 .............................................................................................................9
2.2.5 測定に関する連絡担当者 ....................................................................................................10
2.2.6 研究責任者(オプション) .................................................................................................10
2.3観測データ:測定データおよびメタデータ ............................................................................10
2.3.1 測定データ.............................................................................................................................10
2.3.2 メタデータ...........................................................................................................................10
2.4アーカイブデータ.......................................................................................................................11
2.5データフラグ...............................................................................................................................11
2.6 WDCGGによるフラグ ............................................................................................................... 11
3. WDCGGにより収集されたデータ ................................................................................................... 12
3.1収集する観測要素....................................................................................................................... 12
3.2データの収集............................................................................................................................... 12
3.3観測の分類................................................................................................................................... 12
3.4データ収集の時間代表性 ...........................................................................................................13
4.データの提出と受理...........................................................................................................................14
4.1最初の提出...................................................................................................................................14
4.2データ提出の手段.......................................................................................................................14
4.3提出用データのファイルフォーマット ...................................................................................15
4.4メタデータ...................................................................................................................................15
4.5データ検証と受け入れ ...............................................................................................................15
4
5.アーカイブデータの配布とデータをサポートする情報 ...............................................................14
5.1アーカイブデータの配布とそのファイルフォーマット .............................................................14
5.2データバージョン...............................................................................................................................14
5.3データの支援情報の配布について .................................................................................................15
5.3.1 可視化情報.......................................................................................................................................15
5.3.2 プロダクト.......................................................................................................................................15
5.3.3 WDCGGの出版物 ..........................................................................................................................15
5.4 WDCGGウェブサイト .....................................................................................................................16
5.5データ配布ポリシーと使用に関するクレジット .........................................................................16
5.6 GAW観測所情報システム(GAWSIS).......................................................................................16
6.連絡先の情報.............................................................................................................................................17
付録1
付録2
付録3
付録4
付録5
WDCGGにおける観測要素について
提出用データのファイルフォーマット
アーカイブデータのファイル名
アーカイブ用データのファイルフォーマット
メタデータの記述
5
1. WMO/GAWプログラムと WDCGG
1.1 GAWプログラム
1970年代、温室効果ガス濃度の上昇による地球温暖化やフロンガスによる成層圏のオゾン層破
壊、酸性雨による湖や森林の酸性化などの重要な大気の環境問題が顕在化しました。これが契機
となって国際的な調整や協力活動を必要とする地球規模の環境問題に関する国際的な関心が高ま
りました。
このような流れの中、全球オゾン観測システム(GO3OS)と大気バックグランド汚染観測網
(BAPMoN)の実施を通して科学的評価に貢献していた世界気象機関(WMO)は、1989年にこれ
ら2つの監視プログラムを全球大気監視(GAW)プログラムに統合しました。
全球大気監視の使命は以下の通りです。
社会への環境リスクを減らし環境条約の要求に適応すること気候や気象、大気質を予測する能
力を強化すること環境政策を支援する科学的評価に貢献することを、次の事項を通して行う。
・大気の化学組成や主な物理的特性の全球的で長期の観測を維持すること
・品質保証や品質管理に重点を置くこと
・利用者に統合的なプロダクトや適切なサービスを供給すること
これらの目標を支援し達成するためGAWは、観測要素別に、活動を整理し調整するための専門
家グループ、すなわち科学諮問部会(SAG)、ネットワーク全体のデータ品質機能を実施するた
めの品質保証科学センター(QA/SAC)、標準を維持するため中央較正施設(CCL)、各 GAW観
測所がその観測を GAWの一次標準にリンクするのを支援するための世界較正センター(WCC)、
大気測定データと付随したメタデータをアーカイブデータとして保管し提供するため世界資料セ
ンター(WDC)を設立しました。
GAWには温室効果ガス、オゾン/ UV、降水化学、太陽放射、エーロゾル、大気の遠隔測定の
6つのWDCがあり、世界中からのさまざまなプラットフォームの観測データを収集し、保管し、
提供しています。さらに、世界資料センターは他の GAWのセンター機構、たとえば SAG、QA/SAC
などと密に協力し合い、GAWの推進に重要な役目を果たすデータの品質や解釈、解析の向上に努
めています。
6
1.2 WDCGGの歴史と目的
WMO/GAWプログラム下の WDCの 1つである WDCGGは、1990年 10月以来日本の気象庁
(JMA)において運営されてきました。 2002年 10月にはノルウェー大気研究所(NILU)から、
地上オゾンに関する世界資料センター(WDCSO)の役目を引き継ぎました。
さらに、WMO/GAWの全球大気 CO2と CH4の監視ネットワークを全球気候観測システム
(GCOS)の包括的なネットワークとみなす GCOS とWMO/GAWの間の合意に基づき、より信頼
性の高い監視やデータ解析を容易にするために、WDCGGはデータ管理とこれらの種類のガスに
付加価値を与えたプロダクトの配布の責任を負っています。
WDCGGの目的は、科学的な研究の支援、また地球温暖化などの環境問題への対応政策を支援
し、最終的には社会の環境リスクの減少に向けての貢献と、関連する環境条約の要請への適応で
す。
1.3 WDCGGの機能
1990年の設立以来、 WDCGGは1.2で記述した目的を達成するために業務を行ってきました。
さらに、WDCGGは GAW戦略計画に従って、継続的に運営と機能を向上させてきました。現在の
WDCGGの運営は次の 4つの機能から成っています。
a. GAW観測ネットワークや関連する国際研究プログラムからのさまざまなプラットフォーム
の温室効果ガスと関連する微量ガスの測定データと付随するメタデータを集めること
b.検証の後、既知の品質のデータを長期利用のため保管すること
c.アーカイブデータを利用者がインターネットを通じて利用できるようにすること
d.より信頼性の高い監視とデータ解析を容易にするため、付加価値プロダクトと利用者支援情
報を配布すること
WDCGGのデータの提出と配布、データフローの概略図を図1に示します。
7
図 1 WDCGGのデータの提出と配布、データフローの概略図
8
2.定義
この節ではこのガイドで使用されている基本的な概念と用語の定義を示します。
2.1 観測所
このガイドにおいて観測所とは、観測が行われるプラットフォームのことです。観測所は定点
プラットフォーム(タワーを含む)、移動プラットフォーム(船や航空機といった、固定観測点
ではないすべてのもの。)および氷コア用のプラットフォームから成っています。
2.2 データ提供者、データ提供支援者、観測所管理者、連絡担当者、研究責任者
データ提供者、連絡担当者、研究責任者は観測要素ごとに指名されます。観測所管理者と観測
所の連絡担当者は観測所ごとに指名されます。
2.2.1 データ提供者
データ提供者とは、観測データを取得し提出する研究機関や組織のことです。
2.2.2 データ提供支援者(オプション)
データ提供支援者とは、観測を技術的または財政的に支援する、データ提供者以外の研究機関
や組織のことです。
2.2.3 観測所管理者
観測所管理者とは、観測所や移動観測を組織運営する研究機関や組織のことです。
2.2.4 観測所の連絡担当者
観測所の連絡担当者とは、観測所の周囲の地理や環境などの観測所の情報について報告をした
り問い合わせを受けたりすることができる人のことです。
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2.2.5 測定に関する連絡担当者
測定に関する連絡担当者とは、観測に関しての問い合わせを受けたり、要請や相談に応じるこ
とができる人のことです。
2.2.6 研究責任者(オプション)
研究責任者とは、観測に対して公的なあるいは科学的な責任者のことです。
2.3 観測データ:測定データおよびメタデータ
観測データは、測定データおよびメタデータから成っています。
2.3.1 測定データ
観測要素の測定データは、気体のモル分率と関連するデータ(データフラグ、標準偏差、平均
を出すのに使用したデータの数など)および同時に取得した付随データ(関連する気象データ)
から成っています。移動プラットフォームによる観測の場合、測定場所(緯度、経度など)もま
た測定データに含まれます。測定データは物理的な数量でなければならず、「生のデータ」では
ありません(第 3.2節参照)。
3
観測要素の測定データの単位は、 μg/m のような濃度ではなく、 ppm(μmol/mol)や ppb
(nmol/mol)、ppt(pmol/mol)のようなモル分率にしてください。ただし、以下の観測 要素で
は、同位体元素では‰、222Rnおよび85KrではBq/m3、全無機炭素(TIC)ではμmol/kgまたはμmol/
ℓ など、広く使われている単位での報告をお願いします。
2.3.2 メタデータ
メタデータとは観測に対する付加的な情報、たとえば観測位置、試料採取条件、測定方法、較
正、用いたスケールでのトレーサビリティ、品質管理情報などのことです。メタデータは測定デ
ータを利用するのに必要不可欠な情報です。刊行された学術論文も、さらなる参考情報として役
立ちます。したがって、WDCGGはデータ提供者にそのメタデータを随時更新して、観測条件を
データ利用者に明らかにするようお願いします。メタデータの一部が変更になれば測定データの
バージョンもまた変更になる可能性があります(第 5.2節参照)。一方、データ利用者はメタデー
タを完全に理解し、利用者の目的に対し適切にそのデータを使用する必要があります。
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2.4 アーカイブデータ
測定データとメタデータは 、WDCGGにて保管され、利用者に「アーカイブデータ」として提
供されます。WDCGGは、アーカイブデータに基づいてユーザーサポート情報を用意します。
2.5 データフラグ
データ提供者により与えられるデータフラグは、観測条件に基づく測定データの品質または分
類を示します。後者は観測機器の状態および気象状態といったものに関係しており、それは観測
所付近の発生源や吸収源の影響を特定するために、重要な意味を持つ可能性があります。
データフラグはデータ提供者により定義された値や文字によって構成され、それぞれの測定デ
ータはその固有のデータフラグを持たなければなりません。WDCGGはデータ提供者に簡単で具
体的な定義を持つフラグを提供するようお願いします。以下に、 NOAA/ESRL/GMDのフラグの例
を示します。
表 1
NOAA/ESRL/GMDのフラグの例(CO2)
フラグ
...
C..
I..
.V.
.D.
.A.
定義
コードの適用なし。データは「バックグラウンド」とみなされる。
毎週の基準ガスによる較正。データなし
装置の不具合、データなし
1時間以内の CO2混合比の大きなばらつき
毎時の混合比の差が>0.25 ppm
スプライン曲線からの残差に基づく自動的な選択
2.6 WDCGGによるフラグ
WDCGGは、将来科学界の要求に適合するよう、データセットをいくつか用意する場合があり
ます。この場合WDCGGは、温室効果ガスに関する科学諮問部会と協議した後、アーカイブデー
タにフラグを加えることになります。
11
3.
WDCGGにより収集されたデータ
3.1 収集する観測要素
WDCGGは、大気と海洋における温室効果ガスと関連したガスに関する観測要素を収集します。
2009年 8月 1日現在、WDCGGは付録1に記載している観測要素を収集しています。
3.2 データの収集
提出される測定データは、たとえば機器の電圧やデータ・ロガーからの直接の出力のような「生
のデータ」ではなく、適切な較正や装置の不具合、データ処理によるエラーの品質チェックの後
に得たモル分率などのような物理的な量である必要があります。
データ提供者や研究責任者は、提出するデータの品質に責任があります。WDCGGはデータ提
供者に対し、メタデータに固有の意味が報告されているデータフラグを、測定データすべてに付
加するようお願いします。GAW報告書 No. 97(オゾン測定)、No. 134(CO2測定)、No. 171(VOCs
測定)No. 185(CH4とN2O測定)に示されている各観測要素についての標準操作手順(SOP)、ガ
イドライン、勧告を参照してください。
時間的な平均データは解析に有用です。WDCGGは、定点プラットフォームのデータ提供者に、
バックグラウンドデータを区別するためのフラグが提供された時間平均データまたはイベントデ
ータを提供するようお願いします。また、それだけでなく、月平均と日平均のデータを提出する
よう推奨します。平均データが提出されていない場合は、使いやすさをさらに高めることを目的
に、WDCGGがデータフラグを考慮して適切な時間平均データを作成します(付録 4参照)。
3.3 観測の分類
観測データは、観測プラットフォームや用いた手法によって 6つの観測カテゴリーに分類され
ます。
1.
固定観測所での大気観測
2.
移動プラットフォームによる大気観測(たとえば航空機、船舶など)
3.
大気の鉛直分布の観測(たとえばタワーを用いた複数の高さでの観測など)
4.
船舶による海洋観測
5.
氷コア観測
6.
表層海水とその直上の大気の観測
12
3.4 データ収集の時間代表性
WDCGGは、1分平均(移動のみ)、10分平均、1時間平均、日平均、月平均、そしてイベ
ントデータをアーカイブデータとして保管します。定点プラットフォームでの継続的観
測には WDCGGは 1時間以上の平均データを提出するよう推奨しています。海洋の観測で
は、WDCGGは海洋観測のコミュニティにより広く用いられている WOCE(世界海洋循環実
験)交換フォーマットを提出データのフォーマットとして使用します。
(WOCE海洋プログラム事務局)
http://woce.nodc.noaa.gov/woce_v3/wocedata_1/whp/index.htm
13
4.データの提出と受理
WDCGGは、GAWの全球観測所および地域観測所、また、その他の共同研究プログラムによる
温室効果ガスとその関連ガスのデータを収集しています。WDCGGはデータ提供者がインターネ
ットによるデータ提出を利用することを推奨します(4.2節参照)。
4.1 最初の提出
データ提供者は最初の提供の前に、 WDCGGに連絡し(第 6節参照)、提出方法を明らかにす
る必要があります。WDCGGは、データ受領に際し、データ提供者が GAWでのデータ配布方針お
よび使用に関するクレジットについて同意したものとみなしますので注意してください(第 5.5
節参照)。
4.2 データ提出の手段
紙などのハードコピーによるデータの提出は受け付けていません。WDCGGへのデータ提出の
手段は下記の通りです。
1.
電子メールによる提出(推奨される)
1 MBより小さい容量のデータは電子メールでの提出を推奨します。
2.
FTPによる提出
電子メールによるデータ提出が困難な場合、データは FTPによって提出することができます。
データ提供者は提出前に 、WDCGGに連絡し、 WDCGGの ftpサーバーへアクセスするための
パスワードを得る必要があります。
3.
ウェブサイト上での提出(メタデータのみ)
データ提供者は WDCGGウェブサイトの提出フォームを用いてメタデータを提出することが
できます。ウェブサイトの提出の場合、データ提供者は WDCGGに前もって連絡し提出用のパス
を得る必要があります。
4.
フロッピーディスク/CD-ROMによる提出
WDCGGは電子メディア、たとえば CD-ROMやフロッピーディスク(Windowsフォーマット、
1.44 MB)でのデータ提出を受け付けます。
5.
データセキュリティポリシー
データ提供者は自分のパスワードを他人に知られないようにしなければなりません。
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4.3 提出用データのファイルフォーマット
大気微量ガスについては、共通の提出用フォーマットは普及していないことから、WDCGGは
さまざまな提出者のフォーマットから WDCGGフォーマットへデータを変換する役割を担って
います。WDCGGに提出されるデータの量の最近の急激な増加により、WDCGGの円滑な運営のた
めに効率的な提出方法の確立が不可欠となっています。この問題の効率的な解決方法の 1つとし
て、WDCGGはデータ提供者と WDCGGの両者にとって受け入れられると思われる提出用フォー
マットを提案します。
現在提出しているデータに関しては、WDCGGは現在のテキストフォーマットのデータを継続
して受け入れます。しかし新規の提出の場合、WDCGGはデータ提供者のこのガイドに規定され
たフォーマットの使用を強く推奨します。データ提出用の測定データのファイルフォーマットの
詳細は付録 2に示されています。
4.4 メタデータ
WDCGGはメタデータを WDCGGウェブサイトを通してのみ受け付けます。データ提供者は観
測要素ごとにメタデータを提出しなければなりません。メタデータはデータ利用者に必要不可欠
なものであり(第 2.3.2節参照)、データ提供者は観測条件の重要性を十分に認識した上で、メタ
データフォーマットに従って WDCGGにこの条件を報告する必要があります。
データ提供者は常に最新のメタデータを提供する必要があります。測定器や較正方法の履歴も
またメタデータ中に含めるか残しておく必要があります。修正したデータを既存のアーカイブデ
ータと入れ換える場合には、修正の理由を新しいメタデータに付ける必要があります(たとえば
用いたスケールの変更、標準ガスのドリフトの修正など)。メタデータフォーマットの詳細は付
録 4に示されています。
4.5 データ検証と受け入れ
データが提出されると WDCGGは、データを検証し、問題のあるデータについては必要であれば
理由を明らかにするため問い合わせをします。場合によっては、WDCGGは温室効果ガスに関する科
学諮問部会または QA/SACと協議をすることがあります。これらの手順による確認の後、WDCGGは
提出データを受け入れます。
データが受け付けられると、受領書がデータ提供者に電子メールかファックス、郵便にて送ら
れます。それと同時にWDCGGは、アーカイブデータとして保管する前に、データ提供者にとって不
都合なデータが含まれていないかどうかをデータ提供者にチェックするよう求めます。
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5.アーカイブデータの配布とデータをサポートする情報
WDCGGはアーカイブデータとともに、可視化情報やプロダクトなどの支援情報も用意してい
ます。この章では、配布の方法やデータをサポートする情報の内容について記述します。
5.1 アーカイブデータの配布とそのファイルフォーマット
WDCGGはアーカイブデータを配布用フォーマットで WDCGGウェブサイトにアップロードし
て利用者が利用できるようにしています。
データ報告マニュアルが 1991年に発行されてから、WDCGG内での収集データはさまざまな種
類とタイプ(たとえば移動やタワーなど)を持つようになるに至り、アーカイブデータの配布用
ファイルフォーマットの不統一を招く原因となりました。結果として、コンピューターを用いた
データファイルの取り扱いを複雑にし、それゆえ WDCGGの便利さを損なうこととなりました。
この状況を改善するためWDCGGは、さまざまな種類とタイプのアーカイブデータの使用を容易
にすることを目的に、新しいデータ配布用ファイルフォーマットを定めました。
測定データはファイルで配布されます。メタデータは WDCGGウェブサイトで見ることができ
ます。測定データの配布用ファイルフォーマットの詳細は付録 4に述べられています。測定デー
タのファイルはまた WDCGG内の FTPサイトからダウンロードすることもできます。
5.2 データバージョン
アーカイブデータのバージョンはデータファイルのヘッダーに記述され、ファイルごと(すな
わち各観測要素ごとに)に管理されます。既存のデータが異なる品質の新しいデータと入れ換え
られるときは、新しいバージョンが割り当てられます。最新のアーカイブデータに加え、全ての
バージョンのアーカイブデータを WDCGGにて入手することができます。
5.3 データの支援情報の配布について
5.3.1 可視化情報
WDCGGは、アーカイブデータを概観したり、対象データの検索を容易にしたりするために、時系
列の測定データのクイックプロットや観測所の位置を示す地図などを、可視化情報として提供し
ています。これらは WDCGGウェブサイトにて利用できます。この情報は科学的な目的ではなくデ
ータ利用者の便宜を図ったものです。
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5.3.2 プロダクト
WDCGGはアーカイブデータに基づき、地球規模の温室効果ガスの現在の状況と変化についてまと
めています。これらの WDCGGのプロダクトには次のものがあります。
a.アーカイブしているガスの基本的状況(全球平均、半球平均など)
b.平均モル分率の情報を付加した全ての観測所についての観測期間の月別データ列図
c.データ解析の可視化、たとえば三次元表示など
結果および用いられた解析方法は WDCGGウェブサイトで手に入る WDCGG DATA SUMMARYに含まれ
ています。 データの処理についての詳細は、以下の文献に記述されています。
GAW report No.184
Technical Report of Global Analysis Method for Major Greenhouse Gases by the World Data
Center for Greenhouse Gases
http://www.wmo.ch/pages/prog/arep/gaw/documents/TD_1473_GAW184_web.pdf
5.3.3 WDCGGの出版物
WDCGGは「WMO WDCGG DATA SUMMARY」と「WMO WDCGG DVD」を毎年発行しています。これらの出
版物の内容は以下の通りです。
a. WMO WDCGG DATA SUMMARY
DATA SUMMARYには温室効果ガスに関するわかりやすい情報を提供するため、第 5.3.2節で
述べられている解析による最新の診断結果とともに観測所の位置を示す地図、観測所のリ
ストや観測所管理者のリストが含まれています。
b. WMO WDCGG DVD(旧CD-ROM)
DVDはアーカイブデータと観測所管理者、観測所、測定方法、用いた較正方法についての関
連するメタデータを含みます。さらに、観測所の位置を示す地図、航跡地図、測定データ
の時系列グラフなどの可視化情報は DVDで入手できます。
WDCGGはこれらの出版物にともなうアーカイブデータと解析的プロダクトをデータ提供者、国家
気象水文機関(NMHS)、WMOと協力関係にある GAW関連機関に配布します。これらの出版物は WDCGG
ウェブサイトにて入手できます。
http://gaw.kishou.go.jp/wdcgg/jp/wdcgg_j.html
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5.4 WDCGGウェブサイト
WDCGGウェブサイト( http://gaw.kishou.go.jp/wdcgg/jp/wdcgg_j.html)は、インターネットで
利用でき、WDCGGウェブサイト上の最新のあるいは古いアーカイブデータ、データをサポートする
情報、WDCGG出版物を世界中からアクセスできます。アーカイブデータは WDCGGの FTPサイトから
ダウンロードできます。データ利用者は第 5.5節に述べられているようにしかるべきクレジット
が与えられる条件において、非営利目的の場合のみ、自由にこれらのデータを使用することがで
きます。
ウェブサイトの内容とデザインは必要に応じて通知することなくいつでも変更されることがあ
ります。WDCGG利用ガイドは、要請の変化にあわせて適切なやり方で必要に応じて更新されます。
このガイドの最新バージョンは WDCGGおよびGAWのウェブサイトから手に入れることができます。
5.5 データ配布ポリシーと使用に関するクレジット
すべてのデータ利用者は、大気科学委員会(CAS)の作業部会によって定められ、 CASの第 13
回会合により支持されている次の条件を受諾するように求められています。「科学的な目的のた
めには、これらのデータは無料で無制限に利用できる。ただし、データの利用にあたっては、実
質的なデータ利用であれば、いかなる場合でもデータ提供者もしくはデータ所有者と連絡を取り、
共著などの申し出を受けなければならない。データが出版物に使われる場合は、すべての場合に
おいて、データ提供者かデータ所有者とデータセンターの承諾を得なければならない。」
解析結果の内容や WDCGGから得た情報の出版に際しては、その出典について正確に言及しなけ
ればなりません。利用者の協力が GAW観測ネットワークと GAW施設の運営の維持発展に必要不可
欠です。 WDCGGデータ配布ポリシーに沿わない利用者に対しては、 WDCGGは WMO/GAWの事務局と
協議の上、データの使用を制限することがあります。
5.6 GAW観測所情報システム(GAWSIS)
GAWSISは、WMO/GAWの事務局や世界資料センター、そして その他のGAW関係者と共同でスイス
QA/SACにより地上観測所の GAWネットワークについての情報管理を向上させるために開発され維
持されています。GAWSIS(http://gaw.empa.ch/gawsis/)では、観測所、観測プログラムおよび
データ提供者の最新情報、そして、各観測要素のデータを取得できるGAW世界データセンター(WDC)
へのリンクなどがあります。
18
6.
連絡先の情報
気象庁 WMO温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)
郵便番号 100-8122
東京都千代田区大手町 1-3-4
電話 03-3287-3439
ファックス 03-3211-4640
Eメール [email protected]
URL http://gaw.kishou.go.jp/wdcgg/jp/wdcgg_j.html
19
付録 1
WDCGGにおける観測要素について
WDCGGは表 2から表 6に挙げられている観測要素を保管します。WDCGGはデータ管理やウェ
ブサイト上での検索を容易にするため、観測要素コードを定義しています。
表 2. HFC、CFC、HCFC、VOCを除くガスの観測要素
名称
別名
二酸化炭素
メタン
一酸化二窒素
六フッ化硫黄
ハロン類
ブロモトリフルオロメタン
ハロン1301
ハロン1211
モントリオール議定書によるその他の規制物質
テトラクロロメタン
四塩化炭素
ブロモメタン
臭化メチル
1,1,1-トリクロロエタン
メチルクロロホルム
その他ハロカーボン類
テトラクロロエテン
四塩化エチレン
ジブロモメタン
臭化メチレン
トリクロロメタン
クロロホルム
ヨードメタン
ヨウ化メチル
ハイドロカーボン類
ジクロロメタン
塩化メチレン
クロロメタン
塩化メチル
関連または反応性ガス
オゾン
一酸化炭素
二酸化硫黄
過酸化水素
水素
窒素酸化物類
一酸化窒素
酸化窒素
二酸化窒素
窒素酸化物
総反応性窒素酸化物
その他の化合物
有機過酸化物
ブロモクロロジフルオロメタン
化学式
観測要素コード
CO2
CH4
N2O
SF6
co2
ch4
n2o
sf6
CBrF3
CBrClF2
cbrf3
cbrclf2
CCl4
CH3Br
CH3CCl3
ccl4
ch3br
ch3ccl3
C2Cl4
CH2Br2
CHCl3
CH3I
c2cl4
ch2br2
chcl3
ch3i
CH2Cl2
CH3Cl
ch2cl2
ch3cl
O3
CO
SO2
H2O2
H2
o3
co
so2
h2o2
h2
NO
NO2
no
no2
nox
noy
rooh
pan
tic
ペルオキシアセチルナイトレート
全炭酸(TIC)
安定同位体
炭素安定同位体(CO2)
炭素安定同位体(CH4)
酸素安定同位体(CO2)
放射性核種
ラドン222
クリプトン85
13
CO2
CH4
18
C O2
13co2
13ch4
c18o2
222
222rn
85kr
13
Rn
Kr
85
20
表 3. HFCのガス観測要素観測
名称
別名
化学式
観測要素コード
HFC-134a
HFC-152a
CH2FCF3
CH3CHF2
hfcs
hfc134a
hfc152a
別名
化学式
観測要素コード
CCl3F
CCl2F2
CClF3
cfcs
cfc11
cfc12
cfc113
化学式
観測要素コード
ハイドロフルオロカーボン(HFCs)
1,1,1,2-テトラフルオロエタン
1,1-ジフルオロエタン
表 4. CFCのガス観測要素観測
名称
クロロフルオロカーボン (CFCs)
CFC-11
トリクロロフルオロメタン
CFC-12
ジクロロジフルオロメタン
CFC-13
クロロトリフルオロメタン
表 5. HCFCのガス観測要素観測
名称
別名
ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFCs)
HCFC-22
クロロジフルオロメタン
1,1-ジクロロ-1-フルオロエタン HCFC-141b
1-クロロ-1,1-ジフルオロエタン HCFC-142b
hcfcs
hcfc22
CHClF2
CH3CCl2F hcfc141b
CH3CClF2 hcfc142b
21
表 6. VOCのガス観測要素観測
名称
別名
化学式
Volatile organic compounds (VOCs)
エタン*
エテン
エチレン
プロパン*
プロペン
プロピレン
2-メチルプロパン*
イソブタン
ブタン*
n-ブタン
アセチレン*
エチン
トランス-2-ブテン
1-ブテン
2-メチルプロペン
イソブチレン
シス-2-ブテン
2-メチルブタン*
イソペンタン
ペンタン*
n-ペンタン
プロピン
メチルアセチレン
1,3-ブタジエン
トランス-2-ペンテン
シス-2-ペンテン
シクロヘキサン
2-メチルペンタン
イソヘキサン
3-メチルペンタン
ヘキサン
n-ヘキサン
2-メチル-1,3-ブタジエン*
イソプレン
ヘプタン
n-ヘプタン
ベンゼン*
トルエン*
メチルベンゼン
エチルベンゼン
フェニルエタン
o-キシレン
1,2-ジメチルベンゼン
m-キシレン
1,3-ジメチルベンゼン
p-キシレン
1,4-ジメチルベンゼン
1,3,5-トリメチルベンゼン
1,2,4-トリメチルベンゼン
テルペン類*
ジメチルスルフィド*(DMS)
ホルムアルデヒド*
メタナール
アセトニトリル*
シアン化メチル
メタノール*
メチルアルコール
エタノール*
エチルアルコール
アセトン*
2-プロパノン
アセトアルデヒド
エタナール
C2H6
C2H4
C3H8
C3H6
C4H10
C4H10
C2H2
C4H8
C4H8
C3H9
C4H8
C5H12
C5H12
C3H4
C4H6
C5H10
C5H10
C6H12
C6H14
C6H14
C6H14
C5H8
C7H16
C6H6
C7H8
C8H10
C8H10
C8H10
C8H10
C9H12
C9H12
C2H6S
CH2O
C2H3N
CH4O
C2H6O
C3H6O
C2H4O
* GAW戦略計画(2008~2015年)により測定が推奨されているもの
22
観測要素コード
vocs
ethane
ethene
propane
propene
2-methylpropane
n-butane
acetylene
trans-2-butene
1-butene
2-methylpropene
cis-2-butene
2-methylbutane
n-pentane
propyne
1,3-butadiene
trans-2-pentene
cis-2-pentene
cyclohexane
2-methylpentane
3-methylpentane
n-hexane
2-methyl-1,3-butadiene
n-heptane
benzene
toluene
ethylbenzene
o-xylene
p,m-xylene
1,3,5-trimethylbenzene
1,2,4-trimethylbenzene
terpenes
dimethylsulfide
formaldehyde
acetonitrile
methanol
ethanol
acetone
acetaldehyde
付録 2
提出用データのファイルフォーマット
WDCGGは表 2から表 6に挙げられている観測要素に関し、GAW戦略計画に従い、1分平均(移
動体のみ)と 10分平均、時間平均、日平均、月平均そしてイベントデータを受け入れる用意があ
ります。
海洋観測データに関しては、WDCGGは海洋観測コミュニティで幅広く使われている世界海洋
循環実験(WOCE)交換フォーマットのみを提出用データのフォーマットとして受け付けます。
WOCE海洋観測プログラム事務所(WHPO)参照のこと。
http://woce.nodc.noaa.gov/woce_v3/wocedata_1/whp/index.htm
データのファイルフォーマット
WDCGGはデータ提供者に海洋観測のサンプリング観測(第 3.3節参照)を除くすべての観測カ
テゴリーについて、以下に示す 項目に適合するデータファイルを提出するよう奨励しています。
提出用データのファイルフォーマットはヘッダー部分とデータ部分から成っています。提出デー
タ用のファイルフォーマットの詳細は次の通りです。
1)データファイルは ASCIIフォーマットを用いています。WDCGGはコンピューターウイルス
を含んでいる可能性のある MS-Excelや MS-Wordなどのようなバイナリーフォーマットのファイ
ルを、コンピューターセキュリティ上受け付けません。
2)ヘッダー部分は提出データを識別するのに必要な次の 7つのヘッダー項目を含みます。
CONTRIBUTOR、 STATION NAME、 PARAMETER、 DATA TIME INTERVAL、 MEASUREMENT
UNIT、MEASUREMENT METHOD、STANDARD SCALE(これらの項目の定義は付録 4に示され
ています)。
3)データ部分はデリミタ(スペース、カンマ、タブなど)で区分されたフォーマットです。
4)データ部分は少なくとも日付、時間、モル分率、データフラグを含んでいる必要があります。
平均されたデータの場合、平均を求めるのに用いたデータ数と標準偏差も必要です。平均値とそ
の標準偏差は、それより 1つ短いレベルの平均から求められるということに注意してください。
すなわち、月平均は日平均から、日平均は時間平均から、時間平均は分平均から求められます。
定義とフラグの意味に関する明確な規定はメタデータとして提出する必要があります(データフ
ラグについては第 2.6節と付録 4を参照)。
5)各データ列は表 5および表 6に従って、データ部分の最初の行に定義されます(データ部分
の最初の行は各データ列の項目名である必要があります)。
23
6) DATEは YYが年、MMが月、DDが日で YYYY-MM-DDの順に表されます。月データの日付
はその月の最初の日を記します。例として、2005年 2月のデータの日付は 2005-02-01と表されま
す。DATEは測定または平均の開始日であることに注意してください。不規則な測定(イベントサ
ンプルやフラスコなど)の場合、測定の終了日も必要とされます。 WDCGGはデータ提供者に ISO
8601に適合した時間表示を用いるようお願いします。
7) TIMEは hh:mmで表され、 hhが時間、mmが分です。定点プラットフォームの場合、 TIME
は現地時間でなければならず、現地時間と世界時の時差をメタデータの中のタイムゾーンに表示
します。 24時間時計を用います。月単位または日単位のデータの時間表示は 00:00です。TIME
は測定または平均の開始時であることに注意してください。不規則な測定の場合(たとえばイベ
ントサンプルやフラスコ)、測定の終了時刻もまた必要とされます。
8)正常なデータが取得できなかった場合、データ部分は「 -999」や「NA」またはスペース以外
の数字や文字の組み合わせを使用し、ある特定のデータが報告されていないことをフィールドに
示す必要があります。フィールドは空白のままにしないで下さい。
24
ヘッダー部分のフォーマットとデータ列の順序は自由に決めてかまいません。気象データなどは
気体モル分率のデータ部分に含めることができますし、別々に報告することもできます。サンプ
ル1を参照してください。
サンプル1:地上観測所 CO2(気象データなどの時間平均データ)
CONTRIBUTOR:JMA
STATION NAME:Ryori
PARAMETER:CO2
TIME INTERVAL:hourly
MEASUREMENT UNIT:ppm
MEASUREMENT METHOD:NDIR
OBSERVATION SCALE:WMO X2005
DATE TIME
DATE TIME
DATA
ND
SD F
WD
WS
RH
AT
2006-01-01 00:00 9999-99-99 99:99 384.85
90 0.096 7
23 13.5 -999 20.3
2006-01-01 01:00 9999-99-99 99:99 384.94
90 0.100 7
23 -999
84 20.4
ここで、DATEは測定日、TIMEは測定開始、DATAはモル分率、NDは平均を求めるのに使用し
たデータ数、SDは平均値からの標準偏差、Fはデータフラグ、WDとは風向(度)、WSは風速(m/s)、
RHは相対湿度(%)、ATは気温(℃)です。このサンプルでは、終了日と終了時刻は「9999-99-99」
と「99:99」となっていますが、これは連続的な観測であるからです。
25
付録 3
アーカイブデータのファイル名
WDCGGは以下のファイル名の規則を設定しています。
[Station code].[Contributor].[Observation category].[Sampling type].
[Parameter].[Auxiliary item].[Data type].[Data version]. [Update date].dat
ファイル名は10の部分から成り立っています。観測所コード、データ提供機関、観測カテゴリ
ー、採取種類、観測要素、付属要素、データの種類、データバージョン、更新日時、そしてdat(拡
張子)です。それぞれの要素は点で区分けされています。下記に例を示します。
ryo239n00.jma.as.cn.cfc113.nl.hr2007.200706.20070806.dat
それぞれの部分についての詳細を以下に示します。
[観測所コード]
WDCGGでは9文字の英数字を、観測所の位置を特定するために以下のルールに基づいて使用して
います。これらの英数字は、a)場所コード、b)地域の数字、c)緯度、d)付属コードから成ります。
下記の例は、固定観測点および移動観測点の例です。
(例1)
r y o 2 3 9 n 0 0 (固定観測点)
a
b
c
d
(例2)
r y f 9 9 9 9 0 0 (移動観測点)
a
b
c
d
a: 場所コード(3 文字)
WDCGG では場所を表すために 3 文字を使用します。この 3 文字は場所識別子として
ESRL/GMD と GAW WDCs (GAWSIS を含む)が採用しているものと共通です。移動観測点の
場合は、地域、観測機関または観測計画の名前を示します。
b: 地域の数字(1 文字)
WMO の地域の数字(1 から 6)を観測所が所在する地域を区別するために使用します。
南極では 7、移動観測所では 9 を使用します。
26
c: 緯度(3 文字)
最初の2文字は観測所の緯度を示します。(00から90まで)北半球および南半球の観測所
はそれぞれ「##n」 と「##s」で示します。移動観測所は「999」と示します。
d: シリアルナンバー(2 文字)
1つの場所に異なる観測所がある場合に使用します。例えば、1つの場所に2つの観測所
がある場合、それらはそれぞれ「00」と「01」で示されます。
[データ提供者]
ここでは、観測データに責任を負うべきデータ提供者、測定機関/組織を、略語を使用し
て表しています。ファイル名の変更を避けるため、この略語はデータ提供者の名称が変更と
なっても、最初に登録した際のままとします。
[観測カテゴリー]
観測カテゴリーは下記に示された通りとします。この部分はアーカイブデータのフォーマ
ットも示し、それは観測カテゴリーだけによるものです。
as
固定観測所による観測
am
移動観測所による観測
ap
大気の垂直プロファイル観測
tc
固定観測点における全カラム量観測
hy
船舶による水に関連する観測
ic
氷コア観測
sf
表面海水とそれに横たわる大気との観測
(“xx” は気象データでのみ使われます。)
[観測のタイプ]
この部分はデータの取得するためのサンプリングのタイプを示します。
cn
連続的、または準連続的に、大気をその場で測定
fl
フラスコに取った大気の分析
fi
フィルターによる測定
rs
リモートセンシング
27
ic
氷コアサンプルによる分析
bo
ボトルに取った大気の分析
ot
その他
(“xx” は気象データでのみ使われます。)
[観測要素]
この部分は、観測要素を表2から6までの観測要素コードを使って表しています。
(例)
co2
二酸化炭素
cfc11
CFC-11
hcfc141b
HCFC-141b
hfc134a
HFC-134a
ethane
エタン
met
気象要素(風向, 風速など)
[データのタイプ]
この部分は、下記のように分類されたデータのタイプを示しています。1時間平均のデータ
の場合、hrの後に観測された年が記されます。
ev
イベントサンプリングデータ
om
1 分平均データ
tm
10 分平均データ
hrxxxx
1 時間平均データ(xxxx 年に観測された)
da
日平均データ
mo
月平均データ
[補助項目]
ここまでの部分を使用しても、固有のファイル名に決定できない場合は、固有のファイル
名を決定するために、いくつかの文字数を使ってこの部分を使います。ほとんどのファイル
は、この部分は「nl」となりますが、それは「NULL(無)」という意味です。
28
[データバージョン(YYYYMM)]
データバージョンを指定するために、この部分では、再作成されたデータに置き換えられ
た日付を示します。この部分はアーカイブデータでのみ使用されます。
ftp://gawdb.env.naps.kishou.go.jp/pub/data/previous/
[更新日付(YYYYMMDD)]
この部分はデータが更新された日付を示しています。この部分はアーカイブデータでのみ
使用されます。
ftp://gawdb.env.naps.kishou.go.jp/pub/data/previous/
29
付録 4
アーカイブ用データのファイルフォーマット
WDCGGは第 5.1節に述べられているように、さまざまな観測要素やデータタイプ間において、
原則として共通となるようなデータフォーマットを定義しました。以下はそのフォーマットにつ
いての留意点です。
1)
アーカイブデータはヘッダー部分とデータ部分から成ります。データ部分のそれぞれの行
は、スペースによって固定長で区切られています。
2) 気象データはガス種のデータと別に保存されますが、データの形式は少し異なります。1つ
のファイルには、観測要素は1つだけ含んでいます。
3) データ部分の概観を示すために、ヘッダー部分は、次の項目を含んでいます。
DATA FORMAT、TOTAL LINES、HEADER LINES、DATA VERSION、NUMBER OF SAMPLING
HEIGHTS、TIME ZONE、CREDIT FOR USE
4) データ部分の計算ステータス(CS)は、平均値の計算が、例えばデータ提供者によるものか
WDCGGによるものかを示します。 原則として、データ提供者は1時間平均値だけではなく、月
平均値、そして日平均値も提出します。 しかし、それらが提出されない場合、参考のためにWDCGG
は、1時間平均値、月平均値、日平均値を暫定的に計算する場合があります。 データ提供者が
それらを提出した場合にはいつでも、アーカイブデータを更新します。
5) 特記事項(REM)がデータ部分に設定されています。REMはデータ提供者が必要であれば
定義することのできる欄です。 REMの定義はヘッダー部分の COMMENTS(30行目)に記載
されています。
1. ガス種のファイルフォーマット
1.1 ヘッダー部分
ヘッダー部分は32行あり、それらはCで始まっています。データの有用性のために、そ
れらには、観測地点、観測方法、その他必要な情報がメタ情報として含まれています。
ヘッダー部分の詳細な内容は表7で示されます。ヘッダーラインの最後の行である32行
目は、表8で定義された項目が組となって含まれています。そしてそれはデータ行へ導く
ものです。データ項目は以下で示されるように、観測カテゴリーによって異なります。
30
1)固定観測所の大気観測:
データ部分は次の項目を含んでいます:
DATE、TIME、DATE、TIME、DATA、ND、SD、F、 CS、REM(表 8参照)。
2)移動観測所の大気観測:
データ部分は次の項目を含んでいます:
DATE*、TIME*、DATE*、TIME*、LAT、LON、ALT、DATA、ND、SD、F、CS、REM(表 8
参照)。
*DATEとTIMEはUTC(世界標準時)である必要があります
3)大気の垂直プロファイル観測:
データ部分は次の項目を含んでいます:
DATE、TIME、DATE、TIME、[DATA、ND、SD、F、CS、REM](表8 参照)
([ ]はサンプリング高さの数と同じ回数繰り返されます)。
各サンプリング高さにおける括弧内のデータセット、すなわち DATA、ND、SD、F、CS、REM
は同じ行に追加して記されています。データセットは高度が高いものから順に低くなるように記
されています。各データセットの観測高度はヘッダー部分の第16 行目に示されています。
4)氷コア観測:
データ部分は次の項目を含んでいます:DATE**、DEP、DATA(表 8参照)。
**日付は推定空気齢(年)を用いること。
5)表層海水とその直上の大気観測:
データ部分は次の項目を含んでいます:
DATE, TIME, DATE, TIME, LAT, LON, ALT, DATA_Air, ND, SD, F, CS, REM, DATA_Sea, ND,
SD, F, CS,REM (表8参照).
31
1.2.データ部分
データ部分は第 33行目から始まります。各データ列に割り当てられた桁数は固定されており
(固定長フォーマット)、表 8のデータ項目により定義されています。各データ項目名(第32行)
と各列内のデータは割り当てられた桁数にて右寄せになっています。各データ列はスペースで区
切られています。要約すると、データ部分はスペース区切りで固定長、右寄せフォーマットであ
るということです。時間表示に関しては、測定時間の開始と終了はそれぞれ最初の 4列を用いて
表されます。連続測定の場合、最初の 2列だけが測定開始の日付と時間を表し、次の 2列がそれ
ぞれ「 9999-99-99」と「99:99」というように表されます。報告されていないデータまたは欠けて
いる値は表 8の 3番目の列の数値を用いて表現されます。下にデータ部分の一例を示します。
DATE TIME
DATE TIME
DATA
ND
SD F CS
REM
1987-01-01 01:00 9999-99-99 99:99 345.100
41 1.368 ... 0 -99999999
1987-01-01 02:00 9999-99-99 99:99 352.350
21 2.142 ... 0 -99999999
1987-01-01 03:00 9999-99-99 99:99 99999.999 -9999 -999.99 ... 0 -99999999
1987-01-01 04:00 9999-99-99 99:99 356.730
20 1.798 ... 0 -99999999
(10)* (5)*
(10)* (5)*
(10)* (5)*
(7)*(4)*(2)*
(9)*
* それぞれのカラムにおける、配置された文字数
32
表7 ヘッダー部分の内容
行
ヘッダー項目名
内容
01
TITLE:
観測タイトル (観測要素, 時間平均の要素など)
02
FILE NAME:
ファイル名
03
DATA FORMAT:
WDCGGから与えられたファイルフォーマットのバージョン
04
TOTAL LINES:
行数の合計
05
HEADER LINES:
06
DATA VERSION:
ヘッダーの行数
測定データのデータバージョン(5.2節参照)。バージョンはWDCGGに
より与えられ、日付を用いて管理されます。
07
STATION NAME:
データが観測された観測所名
08
STATION CATEGORY:
GAWの観測所分類
09
OBSERVATION CATEGORY:
10
COUNTRY/TERRITORY:
11
CONTRIBUTOR:
3.3節に定義されている観測カテゴリー
(気象データでは空欄)
観測所の位置する国名や地域名、または船舶や航空機が所属する国名や
地域名
2.1節参照(気象データでは空欄)
12
LATITUDE (degree):
観測所の位置する緯度(小数)
13
LONGITUDE (degree):
観測所の位置する経度(小数)
14
ALTITUDE (m)
NUMBER OF SAMPLING
HEIGHTS:
SAMPLING HEIGHTS (m):
17
CONTACT POINT:
18
PARAMETER:
観測所の海抜高度
鉛直分布観測における高度の異なるサンプリングの数。地上観測の場合
は1を用います。(気象データでは空欄)
サンプリングの地面からの高さ。鉛直分布の観測の場合、高さは高い方
から並べられます。(気象データでは空欄)
測定に関する連絡担当者のEメールアドレスまたはファックス番号や電
話番号(気象データでは空欄)
観測要素
19
COVERING PERIOD:
測定データが含まれる期間
20
TIME INTERVAL:
各測定データの時間分解能
21
MEASUREMENT UNIT:
モル分率の単位(気象データでは空欄)
22
MEASUREMENT METHOD:
用いた測定方法(気象データでは空欄)
23
SAMPLING TYPE:
付録3の[Sampling type] 参照(気象データでは空欄)
24
TIME ZONE:
UTCと比較した、データファイル内の時刻
25
26
REFERENCE SCALE:
CREDIT FOR USE:
測定に用いられたスケール(トレーサビリティ)(気象データでは空欄)
これはデータ利用者に対する正式な告知です。「科学的な目的のために
は。これらのデータは無料で無制限に利用できる。ただし、データの利
用にあたっては、実質的なデータ利用であれば、いかなる場合でもデー
タ提供者もしくはデータ所有者と連絡を取り、共著などの申し出を受け
なければならない。データが出版物に使われる場合は、すべての場合に
おいて、データ提供者またはデータ所有者とデータセンターの承諾を得
なければならない。
データ使用に必要なコメントはどのようなものでも記述できます。必要
な場合、特記事項の定義(2.6節と表8)が記述されます。
15
16
27
28
29
COMMENTS:
30
31
32
表8に基づくデータ部分の各データ列のそれぞれの定義
33
表8 データ項目とそのフォーマットのリスト
項目
名
桁数
DATE
10
9999-99-99
TIME
5
99:99
DATE
10
9999-99-99
TIME
5
99:99
LAT
7
-99.999
LON
8
-999.999
ALT
7
-9999.9
内容
"データな
し"
DEP
7
-999999
DATA
-99999.999
ND
10
(16)
5
SD
7
-999.99
F
5
-9999
CS
2
-9
REM
9
-99999999
-9999
備考
測定の開始日(YYYY-MM-DD)
7 桁は氷コア(推定空気齢)にのみ使
用されます。ある月単位平均データの
日付はその月の最初の日付です。
たとえば、2005 年2 月の月単位のデー
タには2005-02-01 を用います。
測定の開始時刻(hh:mm)
月単位または日単位のデータの時間は
00:00 と表されます。
測定の終了日(YYYY-MM-DD)
継続観測の場合、終了日は「9999-99-99」
となります。
測定の終了時刻(hh:mm)
継続観測の場合、終了時刻は「99:99」
となります。
サンプリング地点の緯度を小数点角 移動体のデータにのみ使用します。
度で、北を正、南を負で表す
サンプリング地点の経度を小数点角 移動体のデータにのみ使用します。
度で、東を正、西を負で表す。
サンプリング地点の高さ/深さ(m)移動体のデータにのみ使用します。
を海抜で表し、高さを正、深さを負
で表す。
氷コアのサンプリングの深さ(m) 氷コア・データにのみ使用します。
モル分率
16桁はVOC にのみ使用します
データの平均を求めるのに使用した
データ数
標準偏差
データフラグ
データフラグの詳細は、データ提供者
がメタデータ中に定義する必要があり
ます。
誰がデータの提供をしたかを示す計 この値は WDCGG が付加します。
算状況。「0」はデータ提供者、「1」
はWDCGG を示します。
データの特記事項
データに関して含まれるべき追加情
報。定義はヘッダー部分の
「COMMENTS」に示されています。
-
34
2.気象データのファイルフォーマット
データ提供者が、測定データに加えて、関連する気象データなどの付随データを提出する場合は、付
随データは気体モル分率ファイルとは別のファイルにて提供されます。付随データファイルはヘッダー
部分とスペース区切りのデータ部分で構成され、 ASCIIフォーマットを使用します。
ヘッダー部分は気体モル分率ファイルと同じです。データ部分も同様に第33行目から始まります。ヘ
ッダー部分の最終行(第32行)はデータ部分の各データ列を表6の項目名を用いて定義します。各デー
タ項目に割り当てられた桁数は固定されており(固定長フォーマット)、各項目名は割り当てられた桁
数で右寄せとなります(表6参照)。データ項目間にはスペースが区切りとして挿入されます。例を参
照してください。
35
表 9 気象データ
項目
名
DATE
桁数
"データなし"
内容
10
9999-99-99
測定日(YYYY-MM-DD)
TIME
5
99:99
測定時刻(hh:mm)
LAT
7
-99.999
サンプリング地点の緯度を小数点で、北を 移動体のデータにのみ使用
正、南を負で表す。
します。
LON
8
-999.999
サンプリング地点の経度を小数点で、東を 移動体のデータにのみ使用
します。
正、西を負で表す
ALT
7
-9999.9
サンプリング地点の高さ/深さ(m)を海
抜で表し、高さを正、深さを負で表す
WD
5
-99.9
風向(度)*
WS
5
-99.9
風速(m/s)
WF
5
-9999
風の安定性
RH
5
-99.9
相対湿度 (%)
AP
6
-999.9
気圧 (hPa)
AT
5
-99.9
気温(℃)
DT
5
-99.9
露点(℃)
ST
5
-99.9
海水温(℃)
SST
5
-99.9
表層海水温(℃)
SS
7
-9999.9
海水塩分(psu、‰)
SSS
7
-9999.9
表層海水塩分(psu、‰)
RR
5
-99.9
降水量(mm)
REM
60
-
データの特記事項
備考
*WDは真北と風向との角度で、時計回り方向に増加します。
36
移動体のデータにのみ使用
します。
気象データの元となった観測
要素のデータファイルを表し
ます。イベントデータでのみ
使用します。左寄せ。
Example1) Air observation at a stationary platform
C01 TITLE: CO2 monthly mean data
C02 FILE NAME: ryo239n00.jma.as.cn.co2.nl.mo.dat
C03 DATA FORMAT: Version 1.0
C04 TOTAL LINES: 280
C05 HEADER LINES: 32
C06 DATA VERSION: 200711
C07 STATION NAME: Ryori
C08 STATION CATEGORY: Regional
C09 OBSERVATION CATEGORY: Air sampling observation at a stationary platform
C10 COUNTRY/TERITORY: JAPAN
C11 CONTRIBUTOR: JMA
C12 LATITUDE: 39.03
C13 LONGITUDE: 141.82
C14 ALTITUDE: 260
C15 NUMBER OF SAMPLING HEIGHTS: 1
C16 SAMPLING HEIGHTS: 20
C17 CONTACT POINT: [email protected]
C18 PARAMETER: CO2
C19 COVERING PERIOD: 1987-01-01 2007-08-01
C20 TIME INTERVAL: monthly
C21 MEASUREMENT UNIT: ppm
C22 MEASUREMENT METHOD: NDIR
C23 SAMPLING TYPE: continuous
C24 TIME ZONE: LOCAL TIME UTC+9
C25 MEASUREMENT SCALE: WMO X2005 scale
C26 CREDIT FOR USE: This is a formal notification for data users. "For scientific purposes, access to these data is unlimited
C27 and provided without charge. By their use you accept that an offer of co-authorship will be made through personal contact
C28 with the data providers or owners whenever substantial use is made of their data. In all cases, an acknowledgement
C29 must be made to the data providers or owners and the data centre when these data are used within a publication."
C30 COMMENT:
C31
C32 DATE TIME
DATE TIME
CO2 ND SD F CS
REM
1987-01-01 00:00 9999-99-99 99:99 352.950 227 0.96 3 0 -99999999
1987-02-01 00:00 9999-99-99 99:99 353.810 265 1.03 3 0 -99999999
37
Example2) Air observation by a mobile platform
C01 TITLE: CO2 event sampling data
C02 FILE NAME: aia999900.csiro.am.fl.co2.nl.ev.dat
C03 DATA FORMAT: Version 1.0
C04 TOTAL LINES: 1966
C05 HEADER LINES: 32
C06 DATA VERSION: 200709
C07 STATION NAME: Aircraft (over Bass Strait and Cape Grim)
C08 STATION CATEGORY:
C09 OBSERVATION CATEGORY: Air sampling observation by a mobile platform
C10COUNTRY/TERITORY: AUSTRALIA
C11 CONTRIBUTOR: CSIRO
C12 LATITUDE:
C13 LONGITUDE:
C14 ALTITUDE:
C15 NUMBER OF SAMPLING HEIGHTS: 1
C16 SAMPLING HEIGHTS:
C17 CONTACT POINT: [email protected] [email protected]
C18 PARAMETER: CO2
C19 COVERING PERIOD: 1991-06-24 2000-09-28
C20 TIME INTERVAL: event
C21 MEASUREMENT UNIT: ppm
C22 MEASUREMENT METHOD: Gas Chromatography (FID)
C23 SAMPLING TYPE: flask
C24 TIME ZONE: UTC
C25 MEASUREMENT SCALE: WMO mole fraction scale
C26 CREDIT FOR USE: This is a formal notification for data users. "For scientific purposes, access to these data is unlimited
C27 and provided without charge. By their use you accept that an offer of co-authorship will be made through personal contact
C28 with the data providers or owners whenever substantial use is made of their data. In all cases, an acknowledgement
C29 must be made to the data providers or owners and the data centre when these data are used within a publication."
C30 COMMENT: Remark: xxxx c ii (xxxx: flask code, c: sampling collection method code, II: analytical instrument code)
C31
C32 DATE TIME
DATE TIME CO2-H ND
SD
F CS
REM CO2-L ND
SD
F CS
REM
1986-04-01 00:00 9999-99-99 99:99 374.400 -9999 -999.99 -9999 1 -99999999 374.100 -9999 -999.99 -9999 1 -99999999
1986-05-01 00:00 9999-99-99 99:99 373.600 -9999 -999.99 -9999 1 -99999999 374.100 -9999 -999.99 -9999 1 -99999999
38
Example3) Vertical profile observation of air
C01 TITLE: CO2 monthly mean data
C02 FILE NAME: tkb236n00.mri.ap.cn.co2.nl.mo.dat
C03 DATA FORMAT: Version 1.0
C04 TOTAL LINES: 199
C05 HEADER LINES: 32
C06 DATA VERSION:
C07 STATION NAME: Tsukuba
C08 STATION CATEGORY: Contributing
C09 OBSERVATION CATEGORY: Air sampling observation for a vertical profile
C10 COUNTRY/TERITORY: JAPAN
C11 CONTRIBUTOR: MRI
C12 LATITUDE: 36.05
C13 LONGITUDE: 140.13
C14 ALTITUDE: 26
C15 NUMBER OF SAMPLING HEIGHTS: 3
C16 SAMPLING HEIGHTS: 200, 25, 1.5
C17 CONTACT POINT: [email protected]
C18 PARAMETER: CO2
C19 COVERING PERIOD: 1986-04-01 2000-02-01
C20 TIME INTERVAL: monthly
C21 MEASUREMENT UNIT: ppm
C22 MEASUREMENT METHOD: NDIR
C23 SAMPLING TYPE: continuous
C24 TIME ZONE:
C25 MEASUREMENT SCALE:
C26 CREDIT FOR USE: This is a formal notification for data users. "For scientific purposes, access to these data is unlimited
C27 and provided without charge. By their use you accept that an offer of co-authorship will be made through personal contact
C28 with the data providers or owners whenever substantial use is made of their data. In all cases, an acknowledgement
C29 must be made to the data providers or owners and the data centre when these data are used within a publication."
C30 COMMENT:
C31
C32
DATE TIME
DATE TIME CO2-H
ND
SD
F CS
REM CO2-L
ND
SD
F CS
1986-04-01 00:00 9999-99-99 99:99 374.400 -9999 -999.99 -9999
1 -99999999 374.100 -9999 -999.99 -9999 1
1986-04-01 00:00 9999-99-99 99:99 374.400 -9999 -999.99 -9999
1 -99999999 374.100 -9999 -999.99 -9999 1
39
REM
-99999999
-99999999
Example4) Ice core observation
C01 TITLE: CH4 ice core data
C02 FILE NAME: mzh770s00.tohu.ic.ic.ch4.nl.ev.dat
C03 DATA FORMAT: Version 1.0
C04 TOTAL LINES: 41
C05 HEADER LINES: 32
C06 DATA VERSION:
C07 STATION NAME: Mizuho
C08 STATION CATEGORY:
C09 OBSERVATION CATEGORY: Ice core observation
C10 COUNTRY/TERITORY: ANTARCTICA
C11 CONTRIBUTOR: Tohoku University
C12 LATITUDE: -70.7
C13 LONGITUDE: 44.3
C14 ALTITUDE: 2230
C15 NUMBER OF SAMPLING HEIGHTS: -C16 SAMPLING HEIGHTS:
C17 CONTACT POINT: [email protected]
C18 PARAMETER: CH4
C19 COVERING PERIOD: 1310 1940
C20 TIME INTERVAL: icecore
C21 MEASUREMENT UNIT: ppb
C22 MEASUREMENT METHOD: Gas Chromatography (FID)
C23 SAMPLING TYPE: ice core
C24 TIME ZONE:
C25 MEASUREMENT SCALE:
C26 CREDIT FOR USE: This is a formal notification for data users. "For scientific purposes, access to these data is unlimited
C27 and provided without charge. By their use you accept that an offer of co-authorship will be made through personal contact
C28 with the data providers or owners whenever substantial use is made of their data. In all cases, an acknowledgement
C29 must be made to the data providers or owners and the data centre when these data are used within a publication."
C30 COMMENT:
C31
C32 DATE DEP CH4
1310 -999999 689
1457 -999999 704
1561 -999999 693
40
Example5) Observation of surface seawater and overlying air
C01 TITLE: CO2 event sampling data
C02 FILE NAME: ryf999900.jma.sf.cn.co2.nl.ev.dat
C03 DATA FORMAT: Version 1.0
C04 TOTAL LINES: 88365
C05 HEADER LINES: 32
C06 DATA VERSION: 200710
C07 STATION NAME: Ryofu Maru, R/V
C08 STATION CATEGORY:
C09 OBSERVATION CATEGORY: Surface seawater and overlying atmosphere observation
C10 COUNTRY/TERITORY: JAPAN
C11 CONTRIBUTOR: JMA
C12 LATITUDE: 0
C13 LONGITUDE: 0
C14 ALTITUDE:
C15 NUMBER OF SAMPLING HEIGHTS: 2
C16 SAMPLING HEIGHTS:
C17 CONTACT POINT: [email protected]
C18 PARAMETER: CO2
C19 COVERING PERIOD: 1989-11-17 2007-08-07
C20 TIME INTERVAL: event
C21 MEASUREMENT UNIT: ppm
C22 MEASUREMENT METHOD: NDIR
C23 SAMPLING TYPE: continuous
C24 TIME ZONE:
C25 MEASUREMENT SCALE: WMO mole fraction scale
C26 CREDIT FOR USE: This is a formal notification for data users. "For scientific purposes, access to these data is unlimited
C27 and provided without charge. By their use you accept that an offer of co-authorship will be made through personal contact
C28 with the data providers or owners whenever substantial use is made of their data. In all cases, an acknowledgement
C29 must be made to the data providers or owners and the data centre when these data are used within a publication."
C30 COMMENT:
C31
C32 DATE TIME
DATE TIME
LAT LON
ALT CO2_Air ND
SD
F CS
REM CO2_Sea ND
SD
F CS
REM
1989-11-17 09:00 9999-99-99 99:99 34.983 139.717 -9999.9 374.400 -9999 -999.99 -9999 0 -99999999 305.700 -9999 -999.99 -9999 0 -99999999
1989-11-17 10:00 9999-99-99 99:99 34.896 138.000 -9999.9 372.300 -9999 -999.99 -9999 0 -99999999 304.500 -9999 -999.99 -9999 0 -99999999
41
Example6) meteorological data (hourly)
C01 TITLE: hourly meteorological data
C02 FILE NAME: mnm224n00.jma.xx.xx.met.nl.hr2009.dat
C03 DATA FORMAT: Version 1.0
C04 TOTAL LINES: 1448
C05 HEADER LINES: 32
C06 DATA VERSION: 200711
C07 STATION NAME: Minamitorishima
C08 STATION CATEGORY: Global
C09
C10 COUNTRY/TERITORY: Japan
C11 CONTRIBUTOR: JMA
C12 LATITUDE: 24.28
C13 LONGITUDE: 153.98
C14 ALTITUDE: 8
C15
C16
C17
C18 PARAMETER: WD WS RH AT
C19 COVERING PERIOD: 2009-01-01 2009-02-28
C20 TIME INTERVAL: hourly
C21
C22
C23
C24 TIME ZONE: LOCAL TIME UTC+9
C25
C26 CREDIT FOR USE: This is a formal notification for data users. "For scientific purposes, access to these data is unlimited
C27 and provided without charge. By their use you accept that an offer of co-authorship will be made through personal contact
C28 with the data providers or owners whenever substantial use is made of their data. In all cases, an acknowledgement
C29 must be made to the data providers or owners and the data centre when these data are used within a publication."
C30 COMMENT:
C31
C32 DATE TIME WD WS RH AT
2009-01-01 01:00 270.0 6.0 75.0 24.8
2009-01-01 02:00 270.0 6.1 76.0 24.9
42
Example7) meteorological data (event)
C01 TITLE: event meteorological data
C02 FILE NAME: kpa431n00.noaa.xx.xx.met.nl.ev.dat
C03 DATA FORMAT: Version 1.0
C04 TOTAL LINES: 58
C05 HEADER LINES: 32
C06 DATA VERSION: 200709
C07 STATION NAME: Kitt Peak
C08 STATION CATEGORY: Regional
C09
C10 COUNTRY/TERITORY: United States of America
C11 CONTRIBUTOR: NOAA/GMD
C12 LATITUDE: 31.97
C13 LONGITUDE: -111.6
C14 ALTITUDE: 2083
C15
C16
C17
C18 PARAMETER: WD WS
C19 COVERING PERIOD: 1983-04-28 1989-10-31
C20 TIME INTERVAL: event
C21
C22
C23
C24 TIME ZONE:
C25
C26 CREDIT FOR USE: This is a formal notification for data users. "For scientific purposes, access to these data is unlimited
C27 and provided without charge. By their use you accept that an offer of co-authorship will be made through personal contact
C28 with the data providers or owners whenever substantial use is made of their data. In all cases, an acknowledgement
C29 must be made to the data providers or owners and the data centre when these data are used within a publication."
C30 COMMENT:
C31
C32 DATE TIME WD
WS REM
1983-04-28 20:55 -99.9 -99.9 ch4
1983-05-04 23:35 -99.9 -99.9 ch4
43
付録 5
メタデータの記述
WDCGG はデータ提供者に、観測所、測定その他の関連する情報をメタデータとして提出する
ようお願いしています。メタデータは効果的なデータの使用には不可欠であるため、データ提供
者は下に挙げられた指示に従って注意深く記述するようにしてください。もし質問があれば
WDCGG に問い合わせてください。
1. 観測所情報
観測所の情報は観測所ごとに提出する必要があります。
観測所情報
観測所カテゴリー(定点、移動、氷コア)
次の項目から適当な観測所カテゴリーを選んでください。
定点プラットフォーム
地上
海洋ベース(船舶による定点観測など)
移動プラットフォーム
船舶
航空機
その他( )
氷コアのプラットフォーム
観測所名(定点、移動、氷コア)
観測所名(移動プラットフォームの場合、プラットフォーム名、プロジェクト名など)をここに
記載します。
観測所管理者 (定点、移動、氷コア)
これは観測所の運営、または航海での測定に貢献している機関や組織です。その組織名や頭字語、
国/地域、ウェブサイト(URL)を含みます。
観測所の連絡担当者(定点、氷コア)
観測所の連絡担当者とは、観測所の地理的または一般的な環境情報に関する問い合わせを受ける
担当者です。担当者名、事務所の住所、電話、ファックス番号、E メールアドレスを含みます。
緯度(定点、氷コア)
観測所の緯度を角度で小数点以下 1/1000 までの精度で、北緯を正の値、南緯を負の値で表現し
ます。
44
経度(定点、氷コア)
観測所の経度を角度で小数点以下 1/1000 までの精度で、東経を正の値、西経を負の値で表現し
ます。
高度(定点、氷コア)
観測所の位置する高度を海抜 m で表現します。
WMO Region (定点)
次の項目から適切な地域を選ぶこと。
第 I 地区(アフリカ)
第 II 地区(アジア)
第 III 地区(南米)
第 IV 地区(北米および中米)
第 V 地区(南西太平洋)
第 VI 地区(ヨーロッパ)
南極
地域と地域の間
国/地域 (定点、移動、氷コア)
観測所が位置している国/地域または船舶や航空機が所属する国/地域をここに記載します。
住所(定点、移動、氷コア)
観測所の郵送先住所
タイムゾーン(定点)
観測所の属する時間帯
(すなわち、現地時間と世界時(UTC)の時差(現地時間-UTC))をここに記載します。
GAW カテゴリー(定点)
次の項目から適切な GAW カテゴリーを選ぶこと。
口 全球
口 地域
口 協賛
該当しない
観測所の環境(定点、移動)
定点プラットフォームの場合は、観測所の周囲の地形、気候(平均気温、年間降水量、風向頻度)、
植生タイプ、人的資源(市街地、工場など)をここに記入し、移動体プラットフォームの場合は、
移動体プラットフォームに関する他の情報、たとえば船舶や航空機の名称や特徴、クルーズやフ
ライトの時間、頻度(クルーズやフライトが定期的な場合)、クルーズやフライトの領域や経路、
プロジェクト名などを含めます。
例(気候についての記述)
:年間平均気温は 10.3°C で、冬期は 0°C 以下になる可能性がある。
夏期平均気温は約 22°C。冬期には降雪があるがそれほど多くはない。年間降水量は約 1,350
45
mm である。降水のほとんどは 6 月から 8 月に集中している。風向は W から WNW が優勢で、
年平均風速は 4.2 m/s である。
例(植生タイプと人的資源)
:
観測所はまばらな低木と草地に囲まれている。最も近い市街地はフローニンゲン市(居住者数
168,000)で、ESE の方角に約 25 km 離れたところに位置している。風向 ESE の風は市部から
の汚染物質を直接運びこんでくる可能性があるが、通常この風向頻度は年間 1%未満である。
例(航空機について)
:
日本の成田(35°N)とオーストラリアのケアンズ(30°S)間の民間航空会社の西太平洋航路、ボ
ーイング 747-200 定期便(標準的な飛行スピード:895 km/h)を使用。
2. 測定情報
測定情報は個々の観測要素に対してそれぞれ提出してください。
2.1. 観測要素
観測要素
付録 1 の表 1 と表 2 から観測要素(ガスの名)を選ぶこと。
データ提供者
データ提供者とは測定データを獲得し提出する機関や組織です(ガイドの第 2.1.2 節参照)
。組織
の名称や頭字語、国/地域、ウェブサイト(URL)を記述します。
測定に関する連絡担当者
測定に関する連絡担当者はデータや測定情報の提出に関する問い合わせを受け付ける担当者です
(第 2.1.4 節参照)
。この担当者名、事務所の住所、電話/ファックス番号、E メールアドレスを
含めます。
研究責任者(オプション)
研究責任者とは観測に関して公式にあるいは科学的に責任のある者です(第 2.1.5 節参照)
。この
責任者の名前、事務所の住所、電話/ファックス番号、E メールアドレスを含めます。
2.2 観測
観測カテゴリー
次の項目から適切なカテゴリーを選びます。
定点プラットフォームでの空気サンプリング観測
定点プラットフォームでの鉛直分布のための空気サンプリング観測
移動体プラットフォームによる空気サンプリング観測
氷コア観測
表層海水とその直上の大気の観測
46
海洋観測
その他( )
観測状況
最も適切な測定の状況を選びます。
継続中
中断中
終了
タイムゾーン
測定データのタイムスタンプに使われる適切な時間帯を選ぶこと。「現地時間」や「その他」を選
んだ場合、世界標準時(UTC)との差について記述します。
UTC
現地時間( )
その他( )
2.3 サンプリング
サンプリングの高さ(深さ)
空気(海水)サンプリング地点の地面からの高さ(海面からの深さ)をメートルで高度を正の値
で、深さを負の値で表します。高度が測定データに含まれている移動体プラットフォーム(3D)
は別です。
例 1 (空気サンプリング観測―空気取り入れ口の高さ)
:20
例 2 (タワーを使用した鉛直分布観測―空気取り入れ口の高さ)
:27、18、 8.8、2
例 3 (表層海水観測―船舶の海水取り入れ口の深さ):-5
サンプリングのタイプ
次の項目から適切なサンプリングのタイプを選びます。
継続(ガスクロマトグラフを用いた定期的な分析を含む)
フラスコ
フィルター
氷コア
ボトル(海洋観測データ用)
その他( )
サンプリングと分析の頻度
ここには、サンプリングの頻度に関して簡潔に記します。
例 1(ガスクロマトグラフのサンプリング)
:空気は 30 分ごとに個別に採取し分析する。
例 2(フラスコのサンプリング)
:空気を毎週ボトルに採取する。
例 3(連続測定)
:毎分 5 リットルで連続的に流し、30 秒ごとにデータを分析する。
サンプリングの環境
ここには、測定ガスの排出源や吸収源についての情報を簡潔に記します。
例 1:観測所は平坦な農地に位置し、いくつかの森林が存在するが、これは静穏な条件において
CO2 のモル分率に影響する可能性がある。
例 2:観測所は森林に囲まれており、北日本の東海岸沿いの小さな丘の中腹(海抜 230 m)の南
47
東側に位置する。 CO2 モル分率に影響を与える可能性のある、化石燃料を使用する電力発電所が
観測所の 10 km 南に存在するが、南方の風の風向頻度は通常 8%未満である。南方の風が吹いて
いる場合には測定データのフラグが有効になる。
サンプリングと解析についての他の記述
サンプリングに関する詳細はここに記載します。たとえば、空気サンプリング取り入れ口(高
さ、形状、材質など)
、配管(材質、直径、長さなど)、流量、現場での測定の場合の除湿、フラ
スコサンプリングに使用されたボトル(体積と材質)、フラスコサンプリングなどの手順や条件に
関する情報などです。
例 1(定点プラットフォーム-フラスコサンプリング観測)
:
北風の条件のときに週 1 回、空気をボトルに採取する。採取した空気は 5 分間の通気の後、ボト
ル内でコンプレッサーを用いて 0.2 MPa 加圧する。
例 2(定点プラットフォーム-連続観測):
空気は高度 10 m のステンレススチール製の取り入れ口から毎分 15 リットルで採取する。採取
した空気は直径 1 インチのステンレススチールパイプを 10 m 通して除湿装置に導入される。
3°C まで除湿された後、採取空気は分岐され、直径 1/4 インチ長さ 4 m のステンレススチール
パイプを通って毎分 3 リットルで装置に導入される。
例 3(船舶-表層海水およびその上の大気)
:
測定は 60 分サイクルで行われ、標準ガス、海水サンプル、海洋の表層の空気サンプルを各サイ
クルにおいて次の順で測定する。4 つの標準ガスをそれぞれ 6 分間測定、
海水サンプル 1 つを 12
分間測定、海洋表層の空気サンプル 2 つをそれぞれ 6 分間測定、海水サンプル 1 つを 12 分間
測定する。大気の CO2 については、大気・海洋境界層の空気をフォアマスト(海面から約 13 m
の高さ)から連続的にポンプで送り込み、分取されたサンプル( 250 cm3 min-1)1 つを電気式
冷却器と過塩素酸マグネシウムで乾燥させてから NDIR ガス・アナライザーへ導いた。
海水の CO2 については、海水サンプルを海面下約 5 m に位置する船の吸い込み口から連続的に
ポンプで送り込んで採取した。これを一部シャワー型の平衡装置(約 6 dm3 min-1)に送り、こ
こで海水を閉回路で空気と平衡化した。海水と平衡化された空気は大気・海洋境界層の空気と同様
の方法で乾燥した。
例 4(船舶-海洋観測データ)
:
CTD/回転式サンプラーに取り付けた 12 リットル容量のニスキン・ボトルを用い、異なる深さ
から不連続に採取した。DIC 解析用の副次的サンプルは、飽和塩化水銀(II)溶液 0.1 cm3 を加
えた後、アピエゾン-L タイプのグリースですりガラス部分の潤滑用に塗布した 250 cm3 容量の
すりガラス栓付ホウ珪酸ガラス製ボトルに保管した。
2.4 機器と解析
測定方法
次の項目から適当な方法を選びます。
ガスクロマトグラフィー(ECD)
ガスクロマトグラフィー(FID)
ガスクロマトグラフィー(RGD)
48
ガスクロマトグラフィー(MS)
ガスクロマトグラフィー(その他)
イオンクロマトグラフィー
光吸収分析(UV)
光吸収分析(VIS)
NDIR
光吸収分析(NDIR を除く IR)
化学ルミネセンス
流量解析
蛍光定量法
質量分析
滴定
フィルター
その他( )
機器の現在の状態と履歴
機器の使用期間、製品名、製造者を記載すること。
例 1(CO2)
:
使用期間
製品名
製造者
1988 年 4 月~1998 年 4 月
VIA-500R
堀場製作所
1998 年 6 月~現在
VIA-510R
堀場製作所
例 2(表層 O3)
:
使用期間
1984 年 1 月~1988 年 3 月
1988 年 4 月~1998 年 5 月
1998 年 6 月~現在
製品名
KI 手法を用いたオリジナルのオゾン計
Model 1003PC
Model 49C
機器の概要
機器の仕様(分解能、測定範囲、直線性など)をここに記載します。
例
範囲:0 から 1000 ppm
感度:0 から 1000 ppm のスパンに対し検出下限モル分率は 0.2 ppm
精度:スパンの約 2%
正確さ:較正後、スパンの約 5%
立ち上がり時間: 90%(最大) 30 秒
立ち下がり時間: 90%(最大) 30 秒
ゼロ・ドリフト:
(最大)8 時間で 10%
スパン・ドリフト:
(最大)8 時間で 10%
直線性:
(最大偏差)フル・スケールの 2%
2.5 較正
測定で現在用いられているスケール
測定に用いられている現在のスケールの説明をここに記載します。
49
製造者
研究所製
Dasibi Corporation
TEI Corporation
注:WMO 参照標準物質に関しては、WMO GAW 報告書 No. 172「WMO 全球大気監視( GAW)
戦略計画: 2008-2015」を参照のこと。
例
例
例
例
例
例
1:WMO X2005
2:NOAA2004 スケール
3:東北大学の標準ガスにトレーサブルである
4:NIST により管理されている GAW 参照標準スケール
5:観測者の標準スケール
6:国の標準スケールにトレースサブルである
測定較正
モル分率を求めるための較正についてここに記載します。解析手法もまたここに記します。たと
えば、サンプルガスや標準ガス(またはゼロガス)を機器に投入する順番、持続時間、較正する
点の数などです。
例 1(CO2)
:
5 つの観測所作業標準ガスを各段階 10 分ごとのピラミッド方式で、4 日に一度、非線形フィッテ
ィング曲線を求める。モル分率はこのフィッティング曲線から求める。毎日指標ガスを投入しシ
ステムの性能をチェックする。
例 2(CH4)
:モル分率は、周囲の大気のモル分率に近い 2 つの作業用標準ガスにより 1 時間ご
とに求められた線形回帰直線から決定される。8 時間ごとに、2 つの作業用標準ガスの後に指標ガ
スを投入する。指標ガスの表示モル分率と測定したモル分率の差が総合的なシステムの性能を測
る尺度となる。
例 3(地上 O3)
:機器のゼロレベルは毎日チェックしている。移動準器から 4 つのスパンのガス
(50、100、150、200 ppb)が毎月一回投入される。モル分率はゼロレベルと 4 スパンから線形
回帰直線を用いて求める。
スケールと較正(トレーサビリティ)
用いたスケールと標準ガス(機器)の較正に関する情報の詳細をここに記載します。たとえば、
標準の階層に関する情報(本部と観測所)、参照標準ガス(機器)、較正の頻度と最近の較正、較
正の履歴、相互比較の情報などです。
標準の階層
例:実験室の一次標準ガスは WMO 参照標準ガスにより較正される。実験室の二次標準ガスは実
験室の一次標準ガスによって較正される。観測所の作業標準ガスは実験室の二次標準ガス 6 本に
より較正される。
参照標準(観測者の標準スケールの場合)
例 1(CH4)
:標準ガス 2 本は 2004 年に日本酸素により、生産方式を東北大学が開発・維持し
ていた重量法によって製造された。モル分率は約 1800 と 2000 ppb でその寿命は約 4 年である。
50
例 2(地上 O3)
:製造者によって 2003 年に較正された標準的な UV 光度計(Thermo Electron
Corp. Model 49PS)を使用した。この機器は製造者により 2 年ごとに較正されている。
較正の頻度と最近の較正
:実験室の一次標準ガスは WMO 参照標準ガスによって WMO CCL にて 3 年ごと
例 1(CO2)
に較正されている。CCL での最近の較正は 2003 年 11 月に行われた。実験室の二次標準ガスは
実験室の一次標準ガスによって 6 か月ごとに較正される。観測所の作業用標準ガスは実験室の二
次標準ガスにより使用前と使用後に較正される(使用期間は約 3、4 カ月)
。
例 2(地上 O3)
:実験室の基準器(Thermo Electron Corp. Model 49PS)はスイス連邦科学技術
研究所、 EMPA の WMO 世界較正センターにおいて 3 年に一度 NIST 標準参照装置 SRP#15
と比較されている。最近の較正は 2004 年 4 月に行われた。移動用標準オゾン計(Thermo
Electron Corp. Model 49C)は実験室の基準器によりかカ月ごとに較正されている。
較正履歴
例 1(CO2)
:
第 1 世代(1988 年 4 月~1991 年 4 月)
較正日(較正標準)
1987 年 4 月 SIO にて(WMO X85)
1991 年 5 月 SIO にて(WMO X85)
第 2 世代(1991 年 4 月~1998 年 6 月)
較正日(較正標準)
1990 年 4 月 SIO にて(WMO X87)
1994 年 4 月 SIO にて(WMO X93)
1999 年 7 月 CMDL にて(WMO Mole Fraction)
第 3 世代(1998 年 6 月~現在)
1997 年 4 月 CMDL にて(WMO Mole Fraction)
2000 年 4 月 CMDL にて(WMO Mole Fraction)
2006 年 6 月 NOAA/ESRL/GMD にて(WMO X2005)
例 2(地上 O3)
:
1984 年 4 月~1988 年 3 月:KI 法を用いたオリジナルのオゾン発生装置
1988 年 4 月~1998 年 5 月:EPA 認証付の TEI Model 49PS
1998 年 6 月~現在:NIST において 2 年に一度 WMO 参照標準(SRP)で較正されている TEI
Model 49PS
相互比較に関する情報
例 1:
WMO CO2 ラウンド・ロビン・テスト 1991/1992(WMO、SIO:1991~1992)分析日:1991-05
特記事項:WMO/GAW 報告書#X2
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例 2:
WMO CO2 ラウンド・ロビン・テスト 1999/2000(WMO、CMDL: 1999~2000)分析日:1999-11
特記事項:WMO/GAW 報告書#X2 結果はインターネット(http://...)で入手できる。
2.6 データ処理
測定単位
測定単位をここに記載します。
データ処理
機器からの出力の平均方法や処理方法の詳細をここに記載します。データ処理においてデータの
選択に用いられた判断基準もまたここに記載します。
例:
機器からの生データはデータ取得システムにより収集され、システム中で 1 分平均の生データと
して保管される。1 分平均された生データは観測シーケンスにて測定されたゼロ/較正係数を用
い物理的データに変換される。機器の不具合から生じた無効データは、他の微量物質や気象デー
タとの比較や相関、観測所の野帳の情報によりチェックされる。
平均のプロセス
時間単位、日単位、月単位データに関する処理過程、または品質に関するデータ選択の詳細を記
載します。
例:時間単位のデータは分ごとのデータから無効のデータを除外し平均によって作成される。も
し時間の最頻風向が W-SW でない場合、対応する時間データのフラグは「0」となる。そうでな
い場合は時間データのフラグは「1」となる。もしある 1 時間中の有効なデータの数が 30 未満の
場合、時間平均値はフラグが「 2」となる。もしある 1 時間中のすべてのデータが無効である場
合、時間平均値は「-999.9」となる。
もし「 0」フラグを持つ時間データが 80%を超える場合、時間データの平均が「0」フラグの日
データとして採用される。そうでない場合は、日単位のデータのフラグは「 2」となる。もしあ
る 1 日のすべてのデータが無効な場合(-999.9)、日単位のデータは「 -999.9」となる。
もし「0」フラグを持つ日データが 3 分の 1 を超える場合、日データの平均が「0」フラグの月デ
ータとして採用される。そうでない場合は、月単位のデータのフラグは「2」となる。もしあるひ
と月のすべてのデータが無効(-999.9)である場合、月データは「-999.9」となる。
データフラグ
WDCGG はデータフラグに関する共通の定義を有していません。データ提供者は自分で独自デー
タフラグを定義し、その基準を明確にする必要があります。
例 1:
フラグ:データカテゴリー
0:バックグラウンドデータ
1:汚染に影響された可能性のあるデータ(風向は W-SW)
2:平均データ数が不足
3:無効データ
例 2:
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フラグ
判断基準 1
判断基準 2
データカテゴリー
(平均データ数が不足)
(標準偏差の値が大きすぎる)
0
はい
はい
バックグラウンド外
1
いいえ
はい
同上
2
はい
いいえ
同上
3
いいえ
いいえ
バックグラウンドデータ
データの特記事項
データの特記事項のあるデータを提出する提出者は定義を提供してください。
例:
特記事項は「 xxxx c」と表現される。これら記号の意味は以下の通りである。
xxxx:フラスコ ID 番号
c:サンプリング収集方法コード。
ここで
「p」
とは携帯可能な電池駆動式ポンプ、
「T」
は真空のフラスコ、「S」
とは現場において CO2
測定用の空気取り入れシステムを使用している。
3.その他の情報
科学的目的
科学的目的
測定の目的についての記載はここに示されます。
例 1:
長期のトレンドを明らかにする研究と調査へのデータの提供
例 2:
大気汚染研究のための郊外地区の監視
例 3:
限られた観測期間において収支の見積もりのためにフラックスを定量化
するため(キャンペーン研究)
参考文献について
機器、データ処理、較正などの測定についての文献中または URL 上の参考文献はここに記載し
ます。
例:
Tsutsumi, Y., K. Mori, M. Ikegami, T. Tashiro, K. Tsuboi, 2006: Long-term trends of
greenhouse gases in regional and background events observed during 1998-2004 at
Yonagunijima located to the east of the Asian continent. Atmospheric Environment, 40,
5868-5879.
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用語集
CCL: Central Calibration Laboratory
CMDL: Climate and Monitoring Diagnostics Laboratory
ECD: Electron Capture Detector
ESRL: Earth System Research Laboratory
FID: Flame Ionization Detector
GAW: Global Atmosphere Watch
GAWSIS: GAW Station Information System
GMD: Global Monitoring Division
IR: Infrared
MS: Mass spectrometry
NDIR: Non-Dispersive InfraRed (CO2 analyzer)
NIST: National Institute of Standards and Technology
NOAA:(US) National Oceanic and Atmospheric Administration
ppm (ppb, or ppt): parts per million (106) (billion – 109, or trillion – 1012).
QA/SAC: Quality Assurance/Science Activity Center
RGD: Reduction Gas Detector
SAG: Scientific Advisory Group
SIO: Scripps Institution of Oceanography
SRP: Standard Reference Photometer
UTC: Coordinated Universal Time
UV: Ultra Violet
VIS: Visible
WCC: World Calibration Center
WDCGG: World Data Centre for Greenhouse Gases
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