次の世代を担う皆さんへ~技術でお客様に「喜び」を与える仕事~ 株式会社 ホンダカーズ山形 サービス課マネージャー 笹原 康則 HONDA は「三つの喜び」と言う企業理念を掲げており、その三つとは「買う喜び」、 「売る喜び」、「創る喜び」となっております。「買う喜び」は商品を買って頂くお客様 の喜びであり、「創る喜び」は製品を製造するメーカーの喜びであり、そして私たち 自動車販売店としては新車、中古車の販売を中心とした「売る喜び」となります。 その販売店の中でサービス部門としては車を修理、交換する事に関わる整備技 術を時間単価に変えて「売る」事となります。ですから単なる作業に留まる事の無 いように、常にお客様に喜ばれる「製品」=「確かな整備技術」を提供する事が求 められ、いかに規定時間で正確な「整備技術」をお客様の期待以上の付加価値を 付けて納める事が出来るか、お客様にまた利用したいと思わせられるか等、現場で働くサービスエンジニアの腕 にかかっています。ですが、高度な技術開発と共に作業の環境も変わってきており、ハイブリッド車の拡大や安 全性能向上に向けた数々の先進技術開発により、車の構造の変化や新機構が増えた為、発生事象や故障も多 様化しており、ある一定の条件でないと発生しない事や、先進の診断装置でも診断が難しかったり、大きい不満 を持ったお客様から発生時の状況や走行条件を聞き取りするのに一苦労する場合もあります。そういった問題 課題を一つ一つクリアして修理完成した時には、何にも変えがたい心地良い満足感が得られます。まさに自分 の整備技術を「製品」に変え、「売る喜び」を感じられる時となります。是非、自分の技術で「売る喜び」を感じられ る将来の為に、専門校でしっかり勉強し、新しい技術、知識を身につけてください。皆さんの技術をお客様が待っ ています。 「なかたち石」に思うこと 山形職業能力開発専門校 校長 今野 昇 今年4月に校長を拝命した今野です。右も左も分からない私でありますが、協 力会の会長様をはじめ、会員の皆様のご理解とご協力をいただき、少しずつで はありますがエンジンがかかってきたかなと感じております。 さて、先日、山形市内のお寺に建立されている「なかたち石」という石碑を見る 機会がありました。大きさは、高さが 150cm、横幅、奥行ともに 30cm ぐらい、江 戸時代に建てられたもので、情報伝達の役割を果たしていた石碑だそうです。 具体的には、迷子や落とし物などを探したいときは石碑の左面に、その旨を掲 示し、また、探しものを見つけた人は石碑の右面に掲示することで、情報のやり 取りや共有をしていたとのことで、ツィッターやフェイスブックに通じるものを感じます。 本校は、業界と教育現場(高校や中学校)をつなぐ、ある種の「なかたち石」であると思います。それも情報の 伝達だけでなく、教育・訓練機能も合わせ持つ高性能型の「なかたち石」であります。フットワークの良い「なかた ち石」として地域社会に貢献できますよう、会員の皆様、そして教育現場の先生や生徒の皆さんのご意見をお聞 きしながら努力してまいる所存でありますので、なお一層のご理解とご協力をお願い申しあげます。
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