NeuralWorks Predict 試用版 概略使用説明書 SET ソフトウェア株式会社 NeuralWorks Predict について 「NeuralWorks Predict」は、ニューラルネットワークの知識がなくても容易に使いこなせ る画期的な分析ツールです。Excel のアドインとして組み込まれ、データの準備から結果の 出力やグラフ化が簡単に行えます。NeuralWorks Predict をインストールすると、Excel のメニューバーに「Predict」メニューが表示されます。 「Excel でデータを準備」→「Predict で分析」→「Excel で加工・可視化・分析」→「Predict で分析」といったサイクルを迅速 にまわすことができ、双方の特長を最大限に活用して効率的にデータマイニングを行うこ とが可能です。 SET ソフトウェア株式会社 1 / 14 NeuralWorks Predict 使用手順 以下に使用手順を示します。 1.データを準備する Excel にてデータを作成します (CSV 形式、カンマ区切りなどのテキスト形式も可能です)。 (例:ダイレクトメールのレスポンスデータ) SET ソフトウェア株式会社 2 / 14 2.ニューラルネットワークモデルを作成する 2-1:メニュー「Predict」−「新規」を選択します。 2-2:モデルの種類を選択します。 ■ 「直前のモデルからデータ範囲を行う」チェックは新規作成の場合、OFFにしま す。 ■ 「モデル構築ウィザード」チェックはONにします。OFFにすると、 「モデル構築 画面(ステップ6/6) 」へ遷移します。 ■ 「次へ」をクリックすると確認画面が表示されます。 SET ソフトウェア株式会社 3 / 14 2-3:モデル構築画面(ステップ1/6)を入力します。 ■ 「モデル名」を入力します。 ■ 「モデル・タイプ」は「図3−1 新しいモデルの指定」で指定されたタイプが表 示されます。 ■ 「モデル名をワークシートに適用」をチェックするとエクセルのワークシート名が モデル名になります。 ■ 「モデル名をワークブックに適用」をチェックするとエクセルのブック名がモデル 名になります。 ■「モデルの記述」に入力します(125 文字以内) 。 ■「入出力変数の名前」をコメントの通り指定します(ここでは$B$1 となる)。 ■「入出力フィールドの名前」を入力する。特に指定がなければデフォルト値でよい。 ■「次へ」をクリックします。 SET ソフトウェア株式会社 4 / 14 2-4:モデル構築画面(ステップ2/6)を入力します。 ■ 「最初の入力データ・レコード」を指定します(ここでは、$B$2:$F$2)。 ■ 「2番目の入力データ・レコード」を指定します(ここでは、$B$3:$F$3)。 ■ 「すべての入力データ・レコード」を指定します(ここでは、$B$2: $F$211)。 ■ 「次へ」をクリックします。 SET ソフトウェア株式会社 5 / 14 2-5:モデル構築画面(ステップ3/6)を入力します。 ■「最初の出力データ・レコードセル」に一番目の出力データを入力します。実測値 でデータある「〇」(ここでは、$G$2)が対象となります。 ■「次へ」をクリックします。 SET ソフトウェア株式会社 6 / 14 2-6:モデル構築画面(ステップ4/6)を入力します。 ■「雑音のレベル」で雑音のレベルを選択します。ここではデフォルトの「多少の雑 音データ」を選びます(株式市場問題などでは「ひどい雑音データ」、数式から作成 されたデータでは「クリーンなデータ」を選びます) 。 ■「データの変換レベル」でデフォルトの「一般的なデータ変換」を選択します。 SET ソフトウェア株式会社 7 / 14 2-7:モデル構築画面(ステップ5/6)を入力します ■「変数選択のレベル」を指定します。ここではデフォルトの「包括的な変数選択」 を選択します。 ■「最適化のレベル」を指定します。ここではデフォルトの「包括的なネットワーク 検索」を選択します。 2-8:モデル構築画面(ステップ6/6)を入力します。 SET ソフトウェア株式会社 8 / 14 ■ 入力内容を確認し、「学習」ボタンをクリックします。 2-9:完了画面が表示されます。ここでニューラルネットワークモデルが作成されます。 SET ソフトウェア株式会社 9 / 14 3. 作成したモデルを使って予測する 前の作業によりネットワークモデルが完成されました。このモデルを使って、予測を行 ってみましょう。 3-1:メニュー「Predict」−「実行」をクリックします。 3-2:次のダイアログボックスで、予測に使用する入力/出力データのセル範囲を設定しま す。ここではすべての入力データに対する予測値を求めてみましょう。入力のセル範 囲(B2:F211)/出力のセル範囲(H2)を指定して、「実行」をクリックします。 SET ソフトウェア株式会社 10 / 14 3-3:予測値が表示されました。この画面上のデータに対しては、すべて正しく判別されて いることがわかります。 実測値 予測値 個別データの判別状況は画面をスクロールすれば見られますが、トータルとしてのモデル 能を知るためには、Predict の Test コマンドを利用します。ではこの機能を使ってモデル の性能に関するレポートを出力してみましょう。 SET ソフトウェア株式会社 11 / 14 4.性能レポートを出力する Test コマンドを実行してワークシート上にモデルの性能レポートを出力しましょう。 4-1:メニュー「Predict」−「テスト」をクリックします。 4-2:「モデルをテスト」ダイアログボックスで、それぞれの区分を指定して、 「OK」をク リックします。 ■ 「出力結果」を表示するワークシート上のセル範囲の左上端セルを指定します。セ ル J2 を設定します。 SET ソフトウェア株式会社 12 / 14 5.性能レポートを確認する 表2が Test 実行結果の出力です。 5-1:第 1 行の Accuracy は正判別率で、正判別件数/全件数で計算されます。当然1に近 いほど良い値です。Rel.Entropy はモデルの「あてはまり具合」を表します。0に近 いほどモデルの入力データへのあてはまり具合の良いことを示します。Total はトー タルのデータ件数です。 5-2:また、J 列の All、Train、Test はデータ区分を表し、Train は学習用、Test はテスト 用のデータセットで、All は Train と Test のデータセットを合わせたものです。Train と Test のデータは、ランダムに全体の70%と30%(デフォルト)の割合で選ば れます。 5-3:All の行を見ると、Accuracy 0.8285714、Rel.Entropy 0.1399396、Total 210 と なっています。これは、正判別率が 82.86%(210 件中 146 件)、Rel.Entropy は比較 的小さい値になっており、あてはまり具合がよいことを表しています。 5-4:Train と Test でも、ほぼ同じ傾向が見られます。 表2 性能レポート 6.新しいデータに対する予測を行う 下図・No.211∼213 の 3 人の新会員が加入しました。この 3 人についてダイレクトメー ルのレスポンスを予測しましょう。 6-1:前に登録した210件のデータに加えて、3人のデータを追加します。 6-2:メニュー「Predict」−「実行」をクリックします。 SET ソフトウェア株式会社 13 / 14 6-3:「モデルを実行」ダイアログボックスにて設定を行います。 ■「入力データの範囲」を指定(ここでは B212:F214)します。 ■「モデル出力の範囲」を指定(ここでは H212)します。 ■「実行」をクリックします。 6-4:新しく追加されたデータに対する予測値が出力されました。 SET ソフトウェア株式会社 14 / 14
© Copyright 2025 Paperzz