ポータブル ワイヤレス ライブカメラシステム(商標名 OPECA)

made in 新潟 登録商品
技術名称:ポータブル ワイヤレス ライブカメラシステム(商標名 OPECA)
登録番号:22D1010
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◆OPECA とは
■OPECA とは、持ち運び可能なライブカメラによって現場の状況を伝送し、遠隔地でもリアルタイムに状況確
認ができるようにするシステムです。
1.OPECA の主な用語説明
通信セット
○通信セット・・・・・・・・・現場の映像と音声を送信する機器です。コントロールユニット、バッ
テリー、カメラ、ヘッドセットから構成され、それらをキャリアバッ
グに収納し、作業者が装着して使用します。
○アクセスポイント・・・・・・無線 LAN の電波を受信する機器です。現場事務所等に設置して使用
します。
○ブリッジセット・・・・・・・無線 LAN の電波を中継する機器です。通信セットとアクセスポイン
ト間の電波を中継するために使用します。
○OPECA LSC ・・・・・・・・専用のビューワーソフトです。PC にインストールして使用します。
○モバイル Wi-Fi ルーター・・ 各携帯電話会社が販売している、無線 LAN 環境が無い場所でもインタ
ーネット回線に接続できる機器です。
2.OPECA の主な機能
○通信セットは持ち運びができるので、自由に撮影箇所を移動できます。
○通信セットで撮影した映像を、インターネット上の OPECA サーバーでライブストリーミングします。
その映像は、インターネットに接続された PC で閲覧できます。
○通信セットと PC 間で音声の相互通信ができます。
○PC に映像を録画することができます。
○インターネットに接続している PC があれば、どこでも、何台でも通信できます。
○PC の画面をマルチ表示できます。最大16画面表示が可能です。
○スマートフォン(Android)でも映像が閲覧できます。
(2011年10月サービス開始予定)
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◆OPECA の利用環境
■OPECA は、Wi-Fi(無線 LAN)やモバイル高速データ通信(FOMA、EMOBILE、WiMAX、AU、SoftBank な
ど)を介してインターネットに接続して使用します。
◆モデルの選択
■用途にあわせて 3G もしくは Wi-Fi のどちらかのモデルを選択します。
*1
*2
*3
*4
携帯事業会社は NTT ドコモ、イー・アクセス、UQ コミュニケーションズ、KDDI、ソフトバンクモバイル社などです。
各携帯事業会社のサービスエリア内に限ります。
フレッツ光は NTT 社の登録商標です。
衛星回線は IPSTAR 社の送受信最大 2Mbps 以上のサービスをお勧めします
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◆OPECA の基本構成 〓 3G モデル
■通信セット〒モバイル Wi-Fi ルーター
携帯事業各社のモバイル高速データ通信網*1 を利用して OPECA を使用します。
OPECA の利用エリアは、携帯事業各社が提供するサービスエリア*2で利用が可能です。
最大で解像度 320×240 ピクセル、フレーム数 15fps*4の映像配信と、音声の交信が可能です。
*1
*2
*3
*4
携帯事業各社のモバイル高速データ通信網を利用するには、携帯事業各社とお客様のご契約が必要です。
利用可能なエリアにつきましては、携帯各社のホームページをご確認願います。
FOMA ハイスピードエリアは、受信時最大 14Mbps、送信時最大 5.7Mbps の高速パケット通信が可能です。
(カタログ記載値)
電波状況が悪い地域の場合には、その場の状況に合わせて画面サイズやフレーム数を変更することが可能です
■各携帯事業会社のモバイル高速データ通信サービス一覧
OPECA 3G モデルの通信に必要な最小の回線スピードは 32kbps 以上*1です。
例えば NTT ドコモ社の FOMA が利用できる場所であれば基本的にはご利用いただくことが可能です。
しかし、携帯電話と同じように電波状況が悪いときなどは、映像が中断する場合があります。
*1 推奨する回線スピードは 100kbps 以上です。32kbps の場合、通常設定値より画面サイズやフレーム数を下げる必要があり
ます。
*2 最大通信速度はベストエフォート(規格上の私大速度)であり、実行速度として保証するものではありません。なお、通信
環境や混雑状況により通信速度が変化する可能性があります。
*3 料金プランおよび料金につきましては、平成 23 年 7 月現在に各社のホームページに掲載されている月額料金の内容です。
詳しくは携帯事業会社にお問い合わせ下さい。
*4 表記されている金額は税込です。
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■3G モデル 携帯事業会社のデータ通信状況(平成 23 年 7 月現在参考)
*1 使用場所は、各携帯事業会社のサービスエリア内での一般的な評価の目安です。 サービスエリア内であっても電波状況に
よっては十分な速度が出ない場合がありますのでご注意下さい。
*2 KDDI 社が提供するサービスは、1 時間以上連続してご利用いただく場合に利用領域を制限しているため、連続使用する場
合は、1 時間以内を目安にお使い下さい。
■サービスエリア内であれば日本全国どこでも利用が可能
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◆OPECA の基本構成 〓 Wi-Fi モデル
■通信セット〒アクセスポイント〒ブリッジセット(オプション)
現場事務所などに設置されているインターネット回線(光回線を推奨)を利用して、専用のアクセスポイ
ントを介して OPECA を使用します。
ブリッジを使用することで通信が可能な距離は最大約1.5km まで延長することができます。途中に障害物
があって見晴らしがきかない場合など、迂回する位置に別のブリッジを設置することで回避することができ
ます。
また、トンネル内や管路、建設中の建物内など、電波環境の悪い場所でも電波を中継するブリッジを設置
することで通信することが可能になります。
最大で解像度 640×480 ピクセル、フレーム数 30fps と高画質な映像を配信することができます。
■Wi-Fi モデルで衛星回線を利用する
山間地などのインターネット回線がご利用いただけない場所でも、衛星回線を使って OPECA をご利用いた
だけます。
衛星通信サービスを行っている IPSTAR 社の IPSTAR Dual パッケージを利用した場合、送受信が最大
2Mbps で月額 10,500 円(税込)*1 と、非常にリーズナブルな価格でサービスを利用することができます。
*1 平成 23 年 7 月現在の料金です。詳しくは IPSTAR 社のホームページをご覧ください。
※URL http://www.ipstar.com/jp/
*2 初期設置費用として別途 325,500 円(税込)が必要になります
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■OPECA 構成例
1.ロケーションが良い場所でアクセスポイントを中心に半径最大約 80m 以内で使用する
2.ロケーションが良い場所でアクセスポイントを中心に半径最大約 1km 以内で使用する
【OPECA Wi-Fi で標準的な使用構成】
3.障害物がある場所で、アクセスポイントからの距離が最大約 1km 以内で使用する
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4.一定の広い敷地内で死角を作らずに安定した電波環境で使用する
※近日発売予定
※動物園、遊園地、工場敷地内、高層ビル建築現場などのご利用に適しています。
※メッシュルーターとは、電波を網目のように張り巡らせて一定のエリア内で移動して
通信を行う場合でも、安定した電波環境を保持させるための機器です。
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■事例紹介
下水道管内で使用した例
下水道管内で作業している状況を、地上(現場事務所)で確認するために OPECA を使用しました。
使用手順
①現場事務所にアクセスポイントを設置。
②マンホール入口にブリッジセットを設置。
③マンホール内部にブリッジセットのアンテナを挿入。
④通信セットを装着して作業者が管内に入り、通信を行う。
②
①
③
④
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◆OPECA の基本構成 〓 長距離 Wi-Fi モデル
※近日発売予定
■通信セット〒アクセスポイント〒ブリッジセット(オプション)
現場事務所などに設置されているインターネット回線(光回線を推奨)を利用して、専用のアクセスポイ
ントを介して OPECA を使用します。
Wi-Fi モデルとの違いは、
アクセスポイントから OPECA の距離が約 1km 圏と大幅に延長されることです。
特にトンネル内での作業や狭い管路で延長が長い場合、あるいはラジコンヘリに搭載して約 1km 離れた上空
での撮影などに適しています。
Wi-Fi モデルと同様で、ブリッジを使用することでさらに通信が可能な距離を延長することができます。途
中に障害物があって見晴らしがきかない場合など、迂回する位置に別のブリッジを設置することで回避する
ことができます。
最大で解像度 640×480 ピクセル、フレーム数 30fps と高画質な映像を配信することができます。
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■インターネットの利用ができない場所で OPECA をご利用の場合
インターネットが利用できない現場で OPECA を利用する場合は、OPECA 専用のローカルサーバーが必要
になります。この場合、Wi-Fi モデル(長距離 Wi-Fi を含む)でのご利用になります。
◆OPECA サーバー
■OPECA サーバーの役割
OPECA サーバーは、コントロールユニットから配信される映像をストリーミングし、音声と合わせて各パ
ソコンとの橋渡しを行う役割です。
インターネットを経由すると複数台の OPECA と複数台のパソコンを結びつけることができますので、どこ
にいても運用することができます。
インターネットが使えない場所や、構内 LAN のみで運用を行う場合には、その環境内に OPECA 専用のロ
ーカルサーバーを 1 台置き、使用する OPECA を予めサーバーに設定することで LAN に繋がっているパソコ
ンと交信できます。
なお、映像の録画は OPECA 共有サーバーおよびローカルサーバーでは行いません。
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◆OPECA LSC
OPECA を使用するには、パソコン側に専用のビューアソフトウェアをインストールする必要があります。
このビューアソフトウェアが OPECA LSC です。
OPECA LSC のインストール用 CD-ROM が同梱されていますので、利用する全てのパソコンにインスト
ールを行います。インストール後に、通信する OPECA の固有情報を OPECA
LSC に設定することで利用で
きます。
【OPECA LSC の特徴】
○インストールの制限はありません。何台でもインストール可能です。*1
○映像の閲覧と同時に音声通信ができます。
○ボタンひとつで録画(音声なし)ができます。
○マルチ画面機能により、最大 16 現場と通信することができます。
【利用する手順】
① OPECA 通信セットに同梱されている OPECA
② パソコンに OPECA
LSC の CD-ROM を用意します。
LSC の CD-ROM をセットし、ソフトウェアをインストールします。
③ 正常にインストールされましたら OPECA LSC を起動し、OPECA の固有情報を設定します。
④ OPECA LSC を再起動します。
⑤ これで OPECA との通信が可能となります。
*1 映像や音声は、処理するデータが大きいため以下の要件を満たすパソコンを推奨します。推奨するパソコン以外で
運用される場合には動作の保証ができませんのでご注意下さい。
対応 OS:Windows XP/Vista/7
C
メ
H
そ
P U:Core2Duo 以上推奨
モ リ:2GB 以上推奨
D D:最低 10MB 100MB 以上推奨
の 他:.NET Framework3.5 Flash player10
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◆導入事例
■(株)本間組 様
新潟県糸魚川地域振興局 地域整備部 発注
能生漁港広域特定 第2北内防波堤ケーソン据付工事
【使用状況】
防波堤の先端にOPECAを設置し、防波堤外から入って
来る船を、防波堤内の監視船内で監視する
■(株)帆苅組 様
新潟県流域下水道事務所 発注
信濃川下流流域下水道(新潟処理区)新潟幹線管渠更生(そ
の2)工事
【使用状況】
下水道管更生工事で、900mmの管内で水位の上昇を防
ぐためにOPECAを使用して最低人数が入坑し、地上と
交信しながら作業を行い、発注者様の立会検査にも、現場
事務所内から映像を見て検査を行う
■(株)谷村建設 様
新潟県糸魚川地域振興局 地域整備部 発注
姫川港 泊地(-10m)泊地護岸ケーソン製作(1、2 標準函)
工事
【使用状況】
タワークレーン運転席に設置して、ケーソン製作現場の状
況を現場事務所で確認し支持する
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■武江・大陽JV 様
国土交通省 北陸地方整備局 高田河川国道事務所
発注
下野田地区軟弱地盤改良その7工事
【使用状況】
現場状況を現場事務所で確認・支持し、発注者様の立会検
査に、現場事務所内で映像を見て検査を行う
■大陽開発(株)
新潟県上越地域振興局 発注
野田地区地すべり対策(交付金)7号井下段ボーリング工事
【使用状況】
「OPECAを使用して検査を実施」
深さ30m の集水井内から映像をリアルタイム送信し、発
注者様が、上越東維持管理事務所内で映像を確認し検査を
行う
※現場と上越東維持管理事務所内の距離は約 4km
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■水 ing(株) 様
新潟県流域下水道事務所 発注
信濃川下流流域下水道(新潟処理区)新潟処理場
水処理施
設(3系1池)機械設備工事
【使用状況】
トラブルが発生した場合などに、本社(東京)の技術者が
映像を確認しながら現場と交信し、円滑に対処する
■(株)山隆組 様
新潟県流域下水道事務所 発注
信濃川下流流域下水道(新津処理区)管渠耐震化(その2)
工事
【使用状況】
作業箇所下流のマンホール内にカメラを設置して、流出物
がないかを監視をする
■(株)河田建設 様
新潟県流域下水道事務所 発注
信濃川下流流域下水道(長岡処理区)1号幹線管渠更生その
3工事
【使用状況】
管渠内の状況を事務所内で確認する
【MEMO】