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肝臓-p1/7

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からだとくすりのはなし > からだのしくみ > 肝臓
肝 臓について|
肝臓- p1/ 7
かんぞう
【肝臓 -目次】
■ 肝臓につ い て
p 5「Q : 肝臓と血液は何か関係があるの?」
p 1「肝臓について」
■ 肝臓が病気になると・・・
p 2「Q : 肝臓のはたらきって?」
p 6「Q : とても強い肝臓だけど、病気になるの?-1」
p 3「Q : 肝臓は切っても元に戻るってほんとう?-1」
p 7「Q : とても強い肝臓だけど、病気になるの?-2」
p 4「Q : 肝臓は切っても元に戻るってほんとう?-2」
かんぞう
肝臓は、からだのなかで最も大きな臓器といえるんじゃ。
【 正面】
【 後面】
か ん か んじょう か ん まく
肝 冠 状 間 膜
さよう
左葉
うよう
右葉
かんかまじょうかんまく
肝鎌状間膜
び じょうよう
尾 状 葉
む し ょ う ま くや
たん
たん
胆のう
胆のう
無漿膜野
liver
英語では「レバー」と呼ばれているわ。
かんぞう
肝 臓とは
肝臓は、栄養素など、さまざまな物質を化学的に作り変えるはたらきを持ち、からだの中で
せん こ う そ
最大の腺※といわれています。また、何千という酵素を使い、500 以上の複雑な化学変化を
起こしています。
このため に 、肝 臓 と 同 じ は た ら き を する化学工場を、人間はまだ作ることができないと
いわれています。肝臓が元気であることは、
すべての器官にとっても大切なことなのです。
【肝臓の大きさ】
大人の肝臓は体重の約 50 分の 1 ほどあり、
重さはおよそ 1kg∼1.5kg です。
ぶんぴつ はいせつ
※腺:体内にある特定の物質を生成・貯留・分泌・排泄する器官
監修:公益財団法人 日本学校保健会
Copyright c Chugai Pharmaceutical Co., Ltd. All rights reserved.
肝臓- p2 / 7
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かんぞう
Q : 肝 臓 の は たらきって?
肝臓のはたらきは大きく分けると3つあるんじゃ。
たんじゅう
①消化液である胆汁を作る
た
② 栄 養 素 を 溜 め た り 、変 化 さ せ た り す る
ちゅうわ
③からだにとって毒となるものを中和する
みぎかんかん
右肝管
たん かん
胆 のう管
ひだりかんかん
左 肝 管
たん
胆のう
そうかんかん
総肝管
そうたんかん
たんじゅう
総胆管
胆 汁
たんじゅう
た
【 胆汁の溜まり方】
かんぞう
たんじゅう
たん
た
肝臓で作られた胆汁は、胆のうに溜まるんだね!
監修:公益財団法人 日本学校保健会
Copyright c Chugai Pharmaceutical Co., Ltd. All rights reserved.
肝臓- p 3 / 7
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かんぞう
肝 臓 の は たらき
たんじゅう
【1】胆汁を作る
かんさいぼう
胆汁は、脂肪を消化するために必要な液体で、黄緑色をしています。胆汁は、肝細胞から
ぶんぴつ
絶えまなく分泌されています。肝細胞では、ひ臓から運ばれてきたビリルビンという
はいしゅつ
黄色い色素を水に溶けやすいように変化させて胆汁の中に排出しています。
【2】栄養素を貯え、変化させたりする
多くの食べ物はそのままではからだに吸収されません。
栄養素としてからだが吸収できるように肝臓で変化させています。
例:・ぶどう糖をグリコーゲンに変えて貯えておき、必要な時にエネルギーとして使う
ために体内へ送り出します。
こつずい ようさん
・骨髄で必要な赤血球をつくるための葉酸や、ビタミン B12 を貯えておき、
必要な時に送り出します。
せんいそ
・アミノ酸から、血液に必要なアルブミン〈たんぱく素〉とフィブリノゲン〈線維素〉
を作り、血液の中に送り出します。
【3】毒を中和する
体内に入った毒物を分解し、毒のないものに変えます。
例:・お酒のアルコールやたばこにふくまれるニコチンを中和しています。
・人が運動をすると筋肉がぶどう糖を燃やし、乳酸を作り出します。
た つか
乳酸が血液中に溜まると、からだは疲れを感じるといわれています。
とうげん
肝臓では乳酸をグリコーゲン〈糖原〉に変えています。
めんえきさいぼう
【4】免疫細胞が活躍している
どん
・肝臓のマクロファージ※といわれているクッパー細胞がからだに入ってきた異物を貪
しょく
食します。
かんせん
・N K細胞がウイルスに感染した細胞や老化した細胞を処理します。
・免疫をコントロールする T 細胞が免疫細胞の指令役のはたらきをしています。
さいきん たいしょく
※マクロファージ : 外からの異物である細菌やウイルスを食べてしまう細胞で、大食細胞といわれています。
監修:公益財団法人 日本学校保健会
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肝臓- p 4 / 7
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かんぞう
Q : 肝 臓 は 切っても元 に 戻るってほんとう?
おぉ、よく知っているの〜。そうじゃ、とても強い臓器なんじゃよ〜
再 生!
!
切り取られても
しばらくすると・・・
肝臓はとても強い臓器で、再生する機能があるんだね。すごいな〜。
かんぞう
元 にもどる力 が 強 い 肝 臓
肝臓は、少し切り取られても再生することができる、ただ一つの臓器です。元にもどる力が
とくちょう
強いのが特徴です。
ラットなどで行った実験では、3 分の 2 を切り取られた肝臓が、1 週間
ほどで、元の大きさにもどっています。
監修:公益財団法人 日本学校保健会
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肝臓- p 5 / 7
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肝 臓について|
かんぞう
Q : 肝 臓と血 液 は 何 か 関 係 が あるの?
こつずい
血液は骨髄の中で作られるが、一部は肝臓でも作られているんじゃ。
ようさん
葉 酸+
ときに
必要な !
む
送り込
ビタミン B12
こつずい
赤血球
骨 髄
肝臓はとても多くのはたらきをしているのね〜。
かんぞう
肝 臓と血 液
こつずい ようさん 肝臓は、骨髄が血液の赤血球を作るために必要な葉酸や、ビタミン B12 を貯えておき、骨髄がそれを必要とし
たときに送りこみます。古くなった血液をこわすのも、肝臓の役目です。
ぎょうこ
また、血液を凝固させる物質も作っています。
肝臓
「知ってる?」生まれる前の肝臓のはたらき
めんえきさいぼう こつずい たいじ ころ にん
免疫細胞は、骨の中の骨髄で作られていますが、お母さんのお腹の中で胎児だった頃、妊
しん
娠 1 ヶ月半 ∼3 ヶ月半の間だけは肝臓がその役割を担っています。骨髄で免疫細胞が作
られるようになるのは妊娠 3 ヶ月半頃からです。
監修:公益財団法人 日本学校保健会
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肝臓- p 6 / 7
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肝 臓が病 気になると・・・|
かんぞう
Q : とても強 い 肝 臓 だ けど、病 気 に なるの?
ウィルス性肝炎 A型
【肝炎の主な原因】
ウィルス性肝炎 B・C型
きゅうせい
栄養摂取過多 アルコール摂取
まんせい
②慢性肝炎
①急性肝炎
せっしゅ
えいようせっしゅかた
薬剤性肝炎
かんこうへん
③肝 硬 変
肝臓がん
しょうじょう
症 状 の進行
かんえん
肝臓の病気には肝炎などがあるんじゃ。
かんぞう
えんしょう
肝 臓 が 炎 症 を 起 こすと
肝臓には大きな力の貯えがあるので、病気で肝臓の 85 パーセントがこわれてもはたらき
しょうじょう
続けることができるといわれています。そのため、病気になっても症状が出にくいこと
から、 沈黙の臓器 と呼ばれることもあります。肝臓は再生力の強い臓器ですが、炎症が
まんせいか
慢性化すると元にもどらなくなるため、日頃からいたわりと注意が必要です。
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肝臓- p 7 / 7
肝 臓が病 気になると・・・|
「 肝 炎 」と は
きゅうせい・かんえん
【1】急性肝炎
【どんな病気?】
えんしょう
肝炎ウイルスやアルコール、
薬などによって肝細胞がこわされ、炎症が起こります。ウイルス
しょうじょう
は A 型・B 型・C 型などがあり、それぞれ感染ルートや症状のあらわれ方がちがいます。
ウイルスに感染してから数週間から数カ月後に症状があらわれます。主な症状は、からだ
おうだん
のだるさ、食欲がない、白目や皮膚が黄色っぽくなる黄疸などです。
ちりょうほう
急性肝炎の治療法は安静にしてバランスのとれた食事をとることが大切です。症状が重い
こう
場合は入院し、原因のウイルスに合わせた抗ウイルス薬を使用します。
食欲がない場合は、
てんてき はいじょ
点滴を行うこともあります。急性肝炎は原因のウイルスを排除できれば、数カ月で症状
が治まる場合もあります。
まんせい・かんえん
【2】慢性肝炎
【どんな病気?】
おおむね 6 カ月以上、肝臓の炎症がつづいている状態です。
主に急性肝炎が治りきらないために起こりますが、自覚症状がとても軽いため健康診断の
ぐうぜん かんこうへん
血液検査で偶然に見つかることが多いようです。しかし、そのまま放っておくと肝硬変や
肝臓がんになることもあるため、注意が必要です。症状としては、食欲がない、疲れやすい、
は け
ときどき吐き気がするなど。ウイルスのタイプや病気の進行度に合わせ、いくつかの薬
を組み合わせて使います。
かんこうへん
【3】肝硬変
【どんな病気?】
かんこうへん はかい く せんいじょう
肝硬変は、慢性肝炎などによって肝臓の細胞が破壊と再生を繰り返すうちに、繊維状に
なり肝臓が固くなる病気です。肝臓のはたらきが低下して、もとにもどらなくなります。
また、肝臓がんに発展することもあります。
しょうじょう は け
はじめはあまり症状がないことが多く、進行するにつれてだるさや吐き気、体重が減る
などさまざまな症状があらわれます。さらに進行するとむくみやお腹がふくれる感じ、
おうだん ひ ふ
黄疸(皮膚や白目などが黄色くなること)
、
手のひらが赤くなるなどの症状があらわれます。
ちりょう
【治療するには?】
かんさいぼう はかい えんしょう おさ
抗ウイルス薬を使い、肝細胞の破壊や炎症を抑えます。バランスの良い食事をとること
さ
や禁酒、激しいスポーツを避けることも大切です。
監修:公益財団法人 日本学校保健会
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