2012春の運動 世田谷民商・相談マニュアル「税金・記帳」

白色申告が「申告納税制度」にもとづく、自主計
世田谷民商・相談マニュアル(税金・記帳編)
税金申告
個人の白色申告
記帳相談
算(自分の所得は自分で計算する制度)の本来の姿
民商作成の 所得計算書な
です。しかし、白色申告者にも記帳義務が課せられ
ど、本人の責任で所得を計
ています。
算します。
*収支内訳書の提出は法律上の義務ではありませ
ん。しかし、融資の申し込みの際には、収支内訳
書が要求されます。
民商作成の所得計算書などで
無申告
個人の青色申告
売上・仕入・経費を集計します。
無申告の状態で税務調査
パソコン会計
を受けると、納付税額に
15%の無申告加算税が賦
課されるので要注意です。
*専従者控除が配偶者86万円、その他の家族は5
0万円しか認められません。民商は「家族労働者
への給与を認めよ」と運動しています。
パソコン会計のメリット
*個人の青色申告の場合、通常は 10 万円の控除です
法人設立
法人の申告
が、パソコン会計など複式簿記だと 65 万円の青色
振替伝票を起こすなど「複式簿
記」で、売上・仕入・経費・現金・
預金・売掛・買掛などを集計します。
経験がないと難しいでしょう。
申告特別控除が受けられます。
*民商のアドバイスがあれば、法人の決算書が自分
で作成できるようになります。
*減価償却費の計算、消費税の申告書作成などはボ
タンひとつで簡単にできるようになります。
法人設立のメリットは?
個人の所得が一定額以上ある場合、法人にす
ることで社長に役員報酬(給与所得控除あ
り)を支払い、節税できます。
取引先との関係で、法人でないと信用を得
られない業種もあります。
法人設立の手続き
税理士依頼について
株式会社の場合、公証人役場に9万円、法務局
一定規模の売上や所得のある方で、税金の専門家で
に15万円が必要です。書類作成は民商にご相談
ある税理士さんに依頼している方はいます。しかし、
下さい。「資本金1円でも会社ができる」ように
税理士を依頼しても日常の記帳は自分で行なうこと
なりましたが、設立後の諸経費支払いを考える
が原則です。税理士を依頼すれば、何もやらなくて良
と、現実に「1円」では無理です。
いと考えるのは誤りです。