乾燥ビール酵母の皮膚およびQOLへの影響:8週間

Received: Oct. 27, 2009
Accepted: Jan. 21, 2010
Published online: Feb. 24, 2010
Original Article
Effects of Dried Brewer’s Yeast on Skin and QOL:
A Single-Blind Placebo-Controlled Clinical Study of 8-Week Treatment
Sawako Hibino 1), Umenoi Hamada 2), Hozumi Takahashi 2), Miwako Watanabe 3), Naoko Nozato 4),
Yoshikazu Yonei 2)
1) Faculty of Health Sciences, Morinomiya University of Medical Sciences
2) Anti-Aging Medical Research Center, Graduate School of Life and Medical Science, Doshisha University
3) Mareesia Garden Clinic
4) Trend Analysis Section, Department of Research & Development, Asahi Breweries Limited.
Anti-Aging Medicine 7 (4) : 18-25, 2010
(日本語翻訳版)
乾燥ビール酵母の皮膚およびQOLへの影響:8週間摂取による一重盲検比較試験
日比野佐和子 1)、浜田梅之井 2)、高橋穂澄 2)、渡邊美和子 3)、野里直子 4)、米井嘉一
2)
1) 森ノ宮医療大学保健医療学部
2) 同志社大学大学院生命医科学研究科アンチエイジングリサーチセンター
3) マリーシアガーデンクリニック
4) アサヒビール株式会社研究開発戦略部トレンドリサーチ室
抄録
【目的】ビール酵母はビタミン、ミネラル、アミノ酸などを含み、整腸作用、抗腫瘍作用、抗潰瘍作用、抗アレルギー作用の報告
がある。今回、乾燥ビール酵母錠剤(試験品)経口摂取時のヒト皮膚への影響について一重盲検比較試験を行った。
【方法】健常女性ボランティア32例(37.0±4.8歳)を解析対象とし、E-30群(11例):試験品30錠(乾燥酵母として7,125mg/日)、
E-9群(10例):試験品9錠、対照群(11例):プラセボ30錠に分け、各8週間投与した。但し試験中止例2例は予め除外した(脱
落率5.9%)。試験品(エビオス錠®)はアサヒフードアンドヘルスケアより提供された。試験前、4週後、8週後に自覚症状解析
(抗加齢QOL共通問診票AAQol、肌症状)、SK Info(SKI;インテグラル)およびAphrodite-Ⅲ(PSI)による肌画像解析、肌色検
査(CM-700d;コニカミノルタセンシング)、弾力性測定(Cutometer MPA580; Courage & Khazaka)を施行した。
【結果】E-30群ではAAQol身体の症状「冷え症」スコアが8週後に有意に改善(p<0.05)、肌症状「化粧くずれがしやすい」「肌
がカサカサ・ザラザラする」「月経トラブル」の改善効果は用量依存性および対照群に対し群間差を認めた(p<0.01)。肌解析に
ついてはSKIで水分増加(15.4%, p=0.010)、紅斑減少(-18.3%, p<0.001)、弾力増加(13.3%, p=0.003)を、PSIで水分量増加
(総合;14.5%, Tゾーン;13.7%, Uゾーン;18.2%, p<0.01)、毛穴減少(-32.7%, p=0.022)を認めた。Cutometerでは用量依存性
に皮膚弾力性改善を認めた。肌色検査ではヘモグロビン量減少(-9.5%, p=0.016)、明度の向上(-0.7%, p=0.045)、赤みの
減少(-8.3%, p=0.013)を認めた。試験期間中に重篤な有害事象はなかった。
【結語】乾燥ビール酵母の服用が、水分量や弾力性など肌状態を改善しQOL向上に有用である可能性が示唆された。
KEY WORDS:乾燥ビール酵母、シミ、シワ、皮膚弾力性、皮膚水分量
〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-26-16
森ノ宮医療大学保健医療学部
准教授 日比野佐和子
電話:06-6616-6911 FAX:06-6616-6912 メール:[email protected]
Anti-Aging Medicine 7 (4) : 18-25, 2010
本論文を引用する際はこちらを引用してください。
(c) Japanese Society of Anti-Aging Medicine
( 1 )
〒610-0321 京都府京田辺市多々羅都谷1-3
同志社大学大学院生命医科学研究科アンチエイジングリサーチセンター
教授 米井嘉一
電話・FAX:0774-65-6394 メール:[email protected]
乾燥ビール酵母の皮膚およびQOLへの影響
Table 1
はじめに
Major nutritional ingredients typically found
in dried brewer’s yeast*
* Content may vary to some extent since this is a natural product
ビール醸造に用いる酵母の乾燥製品は、ビタミン、ミネラル、ア
ミノ酸、食物繊維、核酸などの栄養成分を含んでいる。乾燥ビー
(1) General composition(%)
ル酵母製品は、医薬部外品、保健機能食品(栄養機能食品)と
して国内で使用されている。動物実験およびヒト臨床試験では、
糖尿病改善効果 1)、鉄分吸収促進 2)、整腸作用 3)、LDLコレステ
ロールの低下など脂質代謝の改善 4)、抗潰瘍作用 5,6)、抗腫瘍
Crude protein
37 - 50
Mineral
6 - 10
Carbohydrates
25 - 40
(soluble nitrogen-free substances)
Fiber
Fat
Moisture
1 - 10
1 - 3
4 - 9
(2) Vitamins (µg/g)
作用 7) が報告されている 8-12)。
Thiamine (B1)
Riboflavin (B2)
Nicotinic acid
Pyridoxine (B6)
Folic acid
Biotin
著者らはこれまで、化粧品 13)、サプリメント 14,15) や健康食品 16)
が皮膚に及ぼす影響について、抗加齢医学の観点から皮膚画
像解析装置など客観的共通パラメータを用いた検討を行ってき
た。乾燥ビール酵母の皮膚への影響については報告がない。今
回、乾燥ビール酵母をとりあげ、ヒトにおける肌およびQOLに及
21 22 100 60.1 0.5 -
360
80
1000
100
80
3.6
p - aminobenzoic acid
9 - 800
Choline
3500 - 5300
Pantothenic acid
20 - 350
Vitamin B12
0.001 - 0.004
Inositol
2700 - 5000
(3) Nitrogen-containing ingredients (%)
ぼす影響について検討するため、一重盲検比較試験を行い新
Pure protein
64 –76 of previous N
RNA
3-9
DNA
0.2 - 0.5
Glutathione
0.5 - 1
Composition of amino acids
たな知見を得たので報告する。
対象と方法
・対象
健常女性ボランティア34例(平均年齢36.9±4.7歳)を対象とし、
これらを無作為にE-30群(12例)、E-9群(11例)、対照群(11例)
Isoleucine
Leucine
Lysine
Methionine
Phenylalanine
Threonine
Tryptophan
Valine
Alanine
2.1
2.6
2.6
0.6
1.0
1.9
0.5
2.2
2.7
-
3.1
7.2
4.5
1.6
2.5
4.3
0.9
4.9
4.8
Arginine
Aspartic acid
Cystine
Glutamic acid
Glycine
Histidine
Proline
Serine
Tyrosine
1.5
3.9
0.1
5.6
2.6
1.0
- 3.0
- 6.8
- 1.5
- 10.4
- 3.2
- 2.1
2.1
1.3 - 4.7
1.8 - 2.2
(4) Carbohydrates (%)
の3群に分けた。後述の如くE-30群、E-9群で各1例の試験中止
Glycogen
Trehalose
者を認めこの2例を除外し、最終的にE-30群(11例)、E-9群(10
例)、対照群(11例)の計32名(平均年齢37.0±4.8歳)を解析対
3 - 25
1
Glucan
Mannan
6 - 8
4 - 6
(5) Lipid (%)
象とした。本試験の脱落率は5.9%(2/34)であった。
Fat
Phospholipid
・試験デザイン
0.9
0.8
Ergosterol
0.2 - 1.4
45 - 59
28 - 48
0.1 - 2.5
Calcium
Magnesium
Silica
1.0 - 4.5
4.0 - 8.1
0.1 - 1.6
Cobalt
Chrome
Selenium
0.5
0.1 - 0.2
0.16
(6) Inorganic ingredients (%)
試験デザインは、解析対照としてE-30群(11例)、E-9群(10
Phosphorus
Potassium
Sodium
例)、対照群(11例)の3群からなる一重盲検比較試験で、E-30
群で試験品30錠、E-9群で試験品9錠、対照(プラセボ)群でプラ
(7) Trace ingredients (mg/100g)
セボ30錠をそれぞれ8週間投与した。この期間に3回の状態観察
Copper
Zinc
Manganese
日を設定した。
被験者は、期間中(8週間)毎日、30錠(乾燥酵母として
9 - 10
5
0.5
7,125mg/日)の試験品、もしくは定められた錠数を摂取した。
試験品はアサヒフードアンドヘルスケア株式会社(東京都墨田
区)製 乾燥ビール酵母(市販名:エビオス錠®)を用いた。一般
生活習慣については、試験期間中は暴食や過激な運動、睡
的な乾燥ビール酵母の主要栄養成分をTable 1に示した。プラセ
眠不足を避けるよう指導した。アルコール飲料の摂取習慣を以
ボ(1錠250mg)の成分は結晶セルロース(セオラスUF-F702)
前と変えないこととした。
99%、滑沢剤(ステアリン酸カルシウム)1%であった。
被験者は、毎日「生活日誌」を記入した。生活日誌チェック担
摂取方法は、1日3回、食事摂取後に各錠数を摂取した。ただ
当者は、生活習慣が変化していないか等を確認し、是正すべき
し、食事を摂取しない場合でも試験品のみ摂取することとした。
点がある場合は、被験者に対し、その旨を連絡した。被験者は、
試験品を摂取し忘れた時は、気付いたのが、その日のうちであ
観察時に、「健康状況調査票」へ近況の健康状態を記入した。
れば、速やかに摂取した。気がついたのが、次の日以降であれ
ば、摂取し忘れた日の分は摂取しないこととした。
( 2 )
・検査方法
・倫理基準および利益相反について
自覚症状の評価は、「身体の症状」と「心の症状」に分け、既報の如
本試験はヘルシンキ宣言に基づく倫理原則および個人情報
く抗加齢QOL共通問診票(Anti-Aging QOL Common Questionnaire:
保護法を遵守し、「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省
AAQol)を用いてポイント1~5の5段階に分けて評価した
令(GCP)」(平成9年3月27日厚生省令第28号)を参考にして、
17)。
本問診票は日本抗加齢医学会ホームページ
第三者機関において実施した。試験実施医療機関にてヒト試験
(http://www.anti-aging.gr.jp/anti/clinical.html)よりダウンロード
倫理委員会を開催し、試験の倫理性および妥当性について審
して入手した。
議を行い、承認のもとに開始され、承認された試験計画書に準
顔面皮膚の計測は、既報の如く
13)
水分量・皮脂量・メラニン
じて実施した。本研究については財団法人アサヒビール学術振
量・紅斑量について、右頬および左頬の2箇所で測定した。角質
興財団およびアサヒビール株式会社より大学宛に研究助成を受
水分量については、皮膚に含有される水分量により電気容量が
けた。また個人的供与は受けていない。当研究室の活動につい
変化することを利用して、皮膚水分計(コルネオメーター)
ては同志社大学利益相反委員会に毎年申告を済ませている。
(CM825SPANC; Courage & Khazaka Electric GmbH,ドイツケル
ン)にて測定した 18)。 皮脂量については、専用フィルムの透過度
の変化を利用して、皮膚油分計(セブメーター)(SM810SPANC;
・統計解析
Courage & Khazaka Electric GmbH)を測定した 19)。 皮膚のメラ
統計解析には、統計解析ソフトDr.SPSSII(SPSS Japan、東京都
ニン量と紅斑の程度については、特定の波長の光を皮膚に照
渋谷区)およびエクセル統計(社会情報サービス、東京都新宿
射し、その反射光を光ダイオードで検出・計測し、メラニン指数と
区)を使用し、ANOVA、前後の比較には対応のある t-検定、群
紅斑指数を算出する方法で、メグザメーター(MX18; Courage &
間解析、相関性解析を行い、両側検定で危険率5%以下を有意
Khazaka Electric
GmbH)を用いて測定した 18)。これらの項目の
とした。
測定には各計測器が統合されたSK Info®(株式会社インテグラ
ル、東京都新宿区)(以下SKIとする)を用いた。
肌画像解析としては今回Skin Diagnosis System Aphrodite-Ⅲ
結果
(PSI Co,Ltd、韓国ソウル)(以下PSIとする)を用い、油分、総合水
分量、余分な角質、毛穴、目尻のしわを測定した。肌色測定には
・問診票成績
分光測色計(CM-700d;コニカミノルタセンシング株式会社、大
初めに試験前と8週後の値を比較検討した。E-30群において、
阪府堺市)を用いた。皮膚弾力性評価には既報の如く 20) キュート
AAQol身体症状のうちで8週間後に改善した項目は「冷え性」
メーター(Cutometer)(MPA580;Courage & Khazaka Electric
(p=0.026)、悪化した項目は「目がかすむ」(p=0.026)であった
GmbH)
21)
を用いた。皮膚水分量評価には水分計コルネオメー
(Table 3)。追加項目「月経トラブル」(p=0.038)も改善した。心の
ター(Corneometer)(CM825;Courage & Khazaka Electric GmbH)
症状については、改善項目はなかったが、「問題を解決できな
22) を使用した。
い」(p=0.046)が悪化した。肌症状については「化粧くずれがし
試験実施期間は2009年3月6日より5月2日の期間とした。皮膚
やすい」(p=0.011)、「肌がカサカサ・ザラザラする」(p=0.005)が
の性状試験日周辺の気象条件についてTable 2に示した 23)。本
改善した。「爪につやがなく、割れる」(p=0.038)は悪化した。
製品の摂取方法は実施医療機関マリーシアガーデンクリニック
群間解析としてE-30群と対照群とでそれぞれ変動の度合いを
(東京都新宿区)において文書もしくは説明会の開催によって、
比較した。8週後の変動に差異を認めた項目は、身体症状「だる
すべての試験参加者に説明した。本試験に参加することに同意
い」(p=0.018)、「肌の不調」(p=0.003)、「月経トラブル」
した場合でも、試験期間中にかかわらず、被験者の自由意志に
(p=0.006)、心の症状「いらいらする」(p=0.031)、肌症状「化粧く
より、何ら不利益を被ることなく本試験への参加を辞退することが
ずれがしやすい」(p=0.002)、「肌がざらつく」(p=0.012)、「肌がカ
できることとした。
サカサ・ザラザラする」(p=0.003)、「眉毛が抜けて薄くなってきた」
Table 2
Climate information during the observation term
February
Average temperature
°C
minimun
°C
maximum
°C
Avarage humidity
%
Duration of sunshine hour
UV amount*
Erythemal UV
kJ/m2
UV-B
kJ/m2
7.8
11.5
4.4
50.0
131.2
March
April
May
0
4 weeks
8 weeks
10.0
13.7
6.3
48.0
162.9
15.7
20.2
11.9
54.0
226.7
(p=0.011)で、いずれもE-30群で好影響を示した。
試験品錠剤量と8週後の各項目変化量との用量依存性解析を
行った。用量依存性変動を認めた項目は、「肌の不調」(p=-0.50,
p<0.01)、「月経トラブル」(p<0.05)、「問題を解決できない」
20.1
23.6
16.9
64.0
154.6
(p=0.36, p<0.05)、「化粧くずれがしやすい」(pp=-0.54, p<0.01)、
「肌がざらつく」(p=-0.45, p<0.05)、「肌がカサカサ・ザラザラす
る」(p=-0.58, p<0.01)、「肌のたるみやむくみがある」(p=-0.38,
p<0.05)、「ハリ・つやがない」(p=-0.36, p<0.05)、「眉毛が抜け
1.08 ± 0.13 1.54 ± 0.13 2.46 ± 0.19 2.60 ± 0.18
8.24 ± 0.93 11.75 ± 1.00 18.86 ± 1.47 19.81 ± 1.40
て薄くなってきた」(p=-0.43, p<0.05)であった。「問題を解決で
きない」以外はすべて好影響を示した。
Data were obtained from the website of Japan Meteorological Agency in 2009 23).
*UV amount: daily amount of ultraviolet. Data are expresse as a monthly average.
( 3 )
乾燥ビール酵母の皮膚およびQOLへの影響
Table 3
Anti-Aging QOL Common Questionnaire and skin symptoms
Group E-30
Physical symptoms
Blurred vision
Lethargy
Skin problems
Cold skin
Menstruation-related troubles
Before(0w)
±
±
±
±
±
8 weeks after
±
±
±
±
±
Inter-group
analysis
Control group
p value
Before(0w)
±
±
±
±
±
8 weeks after
±
±
±
±
±
p value
vs. control
1.08
1.19
0.94
1.36
1.33
0.026
0.724
0.089
0.026
0.038
2.36
2.18
2.36
3.09
2.18
0.93
0.90
1.10
1.10
1.37
0.553
0.025
0.016
0.001
0.082
0.221
0.018
0.003
0.357
0.006
2.00 ± 0.77 1.64 ± 0.67
1.55 ± 0.93 2.18 ± 0.75
0.104
0.046
2.18 ± 1.17 2.45 ± 1.13
2.27 ± 1.19 2.36 ± 1.12
0.391
0.588
0.031
0.054
0.052
0.104
0.104
0.493
0.676
1.000
0.420
1.000
0.011
0.441
0.176
0.756
0.070
0.005
0.132
0.064
0.676
0.360
0.341
0.506
0.756
0.724
0.192
0.659
0.588
0.277
0.038
3.36
3.27
3.36
3.36
3.09
3.27
2.00
3.45
2.27
2.45
2.36
2.09
2.18
2.18
3.00
3.09
2.73
2.91
3.00
2.36
2.91
3.00
1.45
2.73
2.64
2.00
2.36
1.000
1.000
0.341
0.588
0.676
0.588
0.242
0.441
0.096
0.756
0.724
0.138
0.111
0.064
0.307
1.000
0.779
0.216
0.052
0.221
0.676
0.441
0.053
0.192
0.724
0.756
0.242
0.081
0.164
0.330
0.377
0.506
0.534
0.164
0.611
0.002
0.717
0.108
0.051
0.012
0.003
0.057
0.123
0.637
0.083
0.684
0.170
0.947
0.429
0.011
0.302
0.550
0.338
0.290
1.55
1.82
2.73
3.00
2.55
0.93
0.87
0.90
1.61
1.44
2.18
1.73
2.09
2.36
2.18
0.92
1.17
0.92
1.22
1.25
2.55
2.73
3.27
2.27
2.45
Mental symptoms
Irritability
Inability to solve problems
Skin symptoms
Noticeable pores
Noticeable blackheads in pores
Concerned about extension of pores
Dry skin
Concerned about dull skin
Frequent pimples
Itchy skin
Concerned about spots or
Make-up runs easily
Poor complexion
Oily face
Sticky or dirty skin
Coarse skin
Desiccated and gritty skin
Slackened skin
Not elastic, not glossy
Concerned about crows feet
Concerned about rough skin
Rough dry skin during
Bags under eyes
Corner of eyes sagging
Corners of mouth sagging
Thinning eyebrows
Fat chin
Thinning hair
Slow growing nails
Dull, fragile nails
3.91
3.36
3.91
4.36
3.36
2.82
2.09
3.91
3.55
2.18
2.36
2.00
2.73
3.36
4.27
4.18
3.09
3.45
2.91
1.91
3.09
3.18
1.73
3.00
1.91
1.36
2.18
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
1.04
1.36
1.38
0.81
1.21
1.40
1.58
1.30
1.13
1.08
1.21
0.77
1.10
0.81
0.79
0.98
1.38
1.13
1.58
0.83
1.45
1.47
1.19
1.34
0.83
0.50
1.40
3.36
3.00
3.55
4.09
3.45
2.82
1.73
3.91
2.73
2.36
1.91
1.91
2.00
2.55
3.64
3.27
3.00
3.00
3.27
1.73
3.18
3.09
1.45
2.82
2.00
1.64
2.55
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
1.21
1.26
1.44
0.70
1.37
1.33
0.79
1.04
1.19
1.12
1.22
1.14
0.63
0.69
1.12
1.27
1.10
1.34
1.27
0.65
1.40
1.30
0.69
1.40
1.00
0.81
1.63
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
1.12
0.90
1.21
0.81
0.94
1.49
0.77
0.82
0.90
0.93
1.43
1.30
0.75
0.60
1.34
1.04
1.10
0.94
1.26
0.92
1.14
0.89
0.52
1.42
1.29
0.63
1.43
3.36
3.27
3.18
3.55
3.00
3.18
2.45
3.64
2.73
2.55
2.45
2.55
2.73
3.09
3.36
3.09
2.82
3.45
3.55
2.73
3.00
3.18
1.91
3.00
2.55
1.91
2.82
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
±
0.81
0.79
0.98
0.82
1.18
1.40
0.93
0.81
0.90
0.93
1.21
1.04
1.27
1.14
0.92
1.04
1.08
1.13
1.21
0.90
1.00
0.87
0.83
1.18
1.13
0.70
1.33
Group E-30 : n=11, Control group : n=11.
Mean±SD.
・肌解析
肌色測定検査(両側平均)で8週後改善した項目は、ヘモグロ
SKIによる測定(両側平均)では、E-30群の改善項目として水
ビン量指数(-9.5%,
分の増加(+15.4%, p=0.010)、紅斑の減少(-18.3%, p<0.001)、
p=0.045)、赤みRedness (a*)(-8.3%, p=0.013)であった(Table
弾力の増加(+13.3%, p=0.003)を認めた(Table 4)。メラニンは
6)。対照群との群間解析では有意差はなかった。試験品錠剤量
有意に増加したが(+14.2%, p=0.031)、対照群でも有意に増加
との8週後用量依存性変動を認めた項目は、明度Lightness (L*)
しており、群間有意差はなかった。
(p=0.36, p<0.05)(Fig.2)であった。
PSIによる測定ではE-30群で8週後改善した項目は、総合水分
Cutometerによる肌弾力性検査(両側平均)ではE-30群で皮
量(+14.5%, p=0.003)、水分(Tゾーン)(+13.7%, p=0.003)、水
膚が硬くなると低値を示すR0が低下したが(-9.5%, p=0.006)、群
分(Uゾーン)(+18.2%, p=0.020)、毛穴(-32.7%, p=0.022)で
間解析では対照群に比べ有意差はなかった(Table 7)。本来の状
あった(Table 5)。このうち群間解析で対照群に比べて好影響を
態に戻る力が強いと低値となるR1が低下し(-8.6%, p=0.030)、対
示した項目は、総合水分量(p=0.015)と水分(Tゾーン)
照群に比べ好影響を示した(群間解析p=0.003)。皮膚の粘弾性
(p=0.016)であった。試験品錠剤量と8週後用量依存性変動を認
を示す最も信頼度が高い指標とされるR2は、8週後有意変動を
めた項目は、水分(Tゾーン)(p=0.35, p<0.05)(Fig.1)であった。
認めなかったが(+0.4%, p=0.864)、対照群に比較して好影響を
( 4 )
p=0.016)、明度Lightness(L*)(+0.7%,
Table 4
Skin analysis: Measurement with SKI using mean values of the both sides
Group E-30
Before(0w)
Sebum
Moisture
Melanin
Erythema
Elasticity
0.00
59.75
101.15
323.41
52.64
±
±
±
±
±
0.00
6.17
30.48
62.29
4.48
8 weeks after
p value
±
±
±
±
±
ND
0.010
0.031
0.000
0.003
0.00
68.95
115.50
264.18
59.64
Inter-group
analysis
Control group
0.00
10.24
29.60
47.67
5.81
Before(0w)
0.00
60.71
117.94
294.41
51.91
±
±
±
±
±
8 weeks after
0.00
10.59
32.48
59.19
4.29
0.00
63.95
128.64
245.86
56.55
±
±
±
±
±
0.00
13.02
28.18
49.52
6.31
p value
vs. control
ND
0.424
0.049
0.000
0.025
ND
0.228
0.390
0.454
0.356
Group E-30 : n=11, Control group : n=11.
Mean±SD, ND : not detected.
Table 5
Skin analysis: Measurement with PSI using mean values of the both side
Group E-30
Before(0w)
Oil
T zone
Oil
U zone
Total moisture content
Excess keratin
Hydration
T zone
Hydration
U zone
Pores
Wrinkles at the corner
of the eye
0.42
0.11
47.64
12.88
35.18
27.00
16021
0.12
±
±
±
±
±
±
±
±
0.46
0.32
8.92
8.16
8.93
3.44
7577
0.02
8 weeks after
p value
±
±
±
±
±
±
±
±
0.365
0.292
0.003
0.585
0.003
0.020
0.022
0.510
0.34
0.04
54.55
11.09
39.99
31.91
10785
0.11
Inter-group
analysis
Control group
0.32
0.09
8.18
8.52
7.76
6.41
3923
0.02
Before(0w)
0.43
0.09
46.91
6.19
31.03
26.36
18532
0.13
±
±
±
±
±
±
±
±
0.52
0.15
5.49
4.95
4.53
6.04
4223
0.03
8 weeks after
p value
vs. control
±
±
±
±
±
±
±
±
0.866
0.452
0.621
0.326
0.227
0.649
0.063
0.082
0.523
0.251
0.015
0.175
0.016
0.175
0.101
0.474
0.45
0.06
47.64
7.71
32.13
27.36
16770
0.12
0.58
0.08
6.14
4.78
6.31
5.57
3299
0.02
Group E-30 : n=11, Control group : n=11.
Mean±SD.
Table 6
Skin color measurement using mean values of the both sides
Group E-30
Before(0w)
Index for the volume of melanin
Hemoglobin index
Lightness(L*)
Redness(a*)
Yellowness(b*)
0.99
1.46
66.43
10.61
16.37
±
±
±
±
±
0.12
0.32
1.61
1.66
2.34
8 weeks after
0.98
1.32
66.87
9.73
16.48
±
±
±
±
±
0.14
0.26
1.66
1.45
2.15
Inter-group
analysis
Control group
p value
Before(0w)
0.439
0.016
0.045
0.013
0.682
0.96
1.24
68.36
9.26
16.58
±
±
±
±
±
0.12
0.28
2.60
1.89
1.12
8 weeks after
0.96
1.22
68.08
9.08
16.55
±
±
±
±
±
0.15
0.24
2.78
1.75
1.20
p value
vs. control
0.977
0.734
0.388
0.612
0.934
0.577
0.120
0.063
0.133
0.730
Group E-30 : n=11, Control group : n=11.
Mean±SD.
Fig. 1. Dose-dependent change from baseline in moisture content (T zone)
determined with PSI. * p < 0.05 vs control. Mean ± SEM, E-30 : n=11,
E-9 : n=10, Control : n=11.
( 5 )
Fig. 2. Change from baseline in lightness (L*) determined by skin color analysis.
Mean ± SEM, E-30 : n=11, E-9 : n=10, Control : n=11.
乾燥ビール酵母の皮膚およびQOLへの影響
Table 7
Skin elasticity test and perspiration volume test using mean values of both sides
Group E-30
Skin elasticity index
R0
R1
R2
R6
R7
Before(0w)
0.25
0.09
0.64
0.49
0.30
Volume of perspiration
±
±
±
±
±
0.04
0.02
0.08
0.09
0.06
29.05 ± 5.26
8 weeks after
±
±
±
±
±
p value
0.03
0.01
0.06
0.11
0.04
0.006
0.030
0.864
0.405
0.648
30.11 ± 5.98
0.625
0.23
0.08
0.64
0.52
0.31
Inter-group
analysis
Control group
Before(0w)
0.25
0.08
0.66
0.48
0.33
±
±
±
±
±
0.03
0.01
0.06
0.09
0.04
27.07 ± 7.14
8 weeks after
p value
vs. control
0.03
0.01
0.06
0.09
0.04
0.225
0.040
0.036
0.630
0.094
0.084
0.003
0.047
0.313
0.068
27.14 ± 5.30
0.966
0.710
0.24
0.09
0.63
0.47
0.31
±
±
±
±
±
Group E-30 : n=11, Control group : n=11.
Mean±SD.
Fig. 3. Dose-dependent change from baseline in skin elasticity indices R0, R1, R2 and R5 determined with Cutometer. * p < 0.05 vs control. Mean ± SEM, E-30 : n=11, E-9 :
n=10, Control : n=11.
示した(群間解析p=0.047)(Fig.3)。試験品錠剤量との用量依
・有害事象の検証
存性を認めた項目は、R1変化量(p=-0.50, p<0.01)、R5変化量
E-9群37歳女性は花粉症のためマスク使用を開始および試験
(p=0.37, p<0.05)であった。R2変化量はR1変化量と有意相関を
品9錠服用開始2日目にあごに発赤疹が出現、次第に増加、13
認めた(p<0.01)。
日目にあご全体に広がったため、15日目に試験品服用を中止し
た。内服薬および外用剤塗布にて加療し、18日目に軽快した。
使用薬剤:ロコイド® (ステロイド剤)、アズノール(外用)、サトウザ
ルべ10®(外用)、アレグラ®(内服)。今回の事象は偶発的「マス
クによる接触性皮膚炎」と診断、試験品との因果関係は「関連な
し」とした。
( 6 )
E-30群33歳女性は試験品30錠服用開始44日目、野外コン
いてGSHが減少していること 34)が明らかにされている。近年、皮
サートに行き2時間炎天下で過ごしたところ、46日目に顔・首に
膚への美白効果 35)も報告されている。
細かい発疹したため、48日目に試験品服用を中止した。51日目
ビオチンは、健康な皮膚の維持と創傷治癒の過程においては
顔面全体に発赤が広がり皮膚科受診、日光過敏症と診断され、
なくてはならない成分である
外用剤塗布にて加療した。使用薬剤:キンダベート® 0.5g/日(ス
患や脱毛症を引き起こす 38,39)。
テロイド剤)。55日目に症状軽快した。過去に一度、同様の症状
一方トリプトファンはメラトニン合成に関与する。メラトニンは抗
を認めたが原因は不明だった。今回の事象は偶発的「日光過敏
酸化能力があり 40,41) 、皮膚においても、紫外線からの保護
症」と診断、試験品との因果関係は「関連なし」とした。
42,43)、皮膚の色素沈着を減らし見た目を明るくする効果が報告
36,37)。ビオチン欠乏症では皮膚疾
されている 44)。
皮膚の状態は消化管機能など身体状況をよく反映する。便秘
状態では腸内腐敗産物が増加し、これが血中へ移行し、皮膚機
45)。これまで乾燥ビール酵母が便通
考案
能を悪化させる一因となる
今回の研究では、乾燥ビール酵母の肌への効果について興
ト摂取が腸内細菌層を改善するとの報告もある 48)。今回の試験
味深い結果が得られた。第一に肌の水分量の改善であり、第二
では便秘の改善は認められなかったが、腸内環境の改善を通じ
に弾力性の改善である。水分量については自覚症状「肌がカサ
て皮膚機能改善に貢献している可能性がある。
カサ・ザラザラする」の有意な改善が、SKIおよびPSI測定による
プラセボとして用いた結晶セルロースには重篤な副作用は報
肌水分量の改善によって裏付けられた。対照群、E-9群、E-30
告されておらず、対照群にみられたデータ変動は気候変動によ
群の3群で用量依存性が確認されたので、信頼度は高いといえ
り説明できると考えている。本試験は3月、4月、5月に皮膚試験
る。弾力性についてはCutometerおよびSKI両者により有意な弾
を行ったが、この間に気温の上昇、湿度の上昇、日照時間と紫
力性改善が確認された。またCutometerで最も信頼性が高いR2
外線量の増加を認めている(Table 2) 23)。特にUV-Bの増加は皮
の8週後値が、E-30群と対照群の群間解析で有意差を認めたこ
膚に様々な障害を生じることが知られ
とも信頼性を裏付ける。
回対照群メラニン量の有意な上昇を惹起し(Table 4)、また有意
これまで酵母サプリメントと皮膚に関する報告は極めて少なく、
差はないものの皮膚弾力性(Fig.3)に影響しているようにみえる。
水分量や弾力性の改善作用を直接的に説明できる実験報告は
6月から8月にわたり3回の皮膚機能検査を行った既報 16)におい
なかった。酵母(Saccharomycopsis)抽出物がヘムオキシゲナー
ても、紫外線量の増大が色素沈着(しみ)、メラニン量増加をもた
ゼ1発現を介してマクロファージにおけるNO(nitric oxide)産生を
らしている。湿度上昇に関連して対照群の皮膚水分量(Fig.1)
を改善することが示されている 46,47)。また乾燥酵母添加ヨーグル
抑制し、表皮細胞障害を防ぐことが知られている
24)。ドキソルビ
49)(Ichihashiら2009)、今
に影響しているように見えるが有意差はなかった。
シンの皮膚毒性に対して、酵母含有抗酸化薬が再生能力を促
一方E-30群ではこのような悪条件であったため効能が相殺さ
進し、皮膚を保護する可能性が示されている 25)。これらの成績は、
れ、試験前後で有意な改善効果が得られなかった可能性がある。
酵母サプリメントの抗酸化作用を介した表皮細胞障害の抑制作
紫外線が原因でメラニン量は有意な増加を認めたが、皮膚色調
用と皮膚再生能力増強作用を示している。同様に、酵母サプリメ
検査では皮膚の色調を全体的に捉えているので赤み(a*)が改
ントが、抗酸化作用を発揮して弾性繊維コラーゲンの酸化障害
善した分明度(L*)が改善したと考えられる。
を予防した可能性がある。また皮膚再生能力は、保湿成分セラミ
試験期間中に接触性皮膚炎(E-9群)および日光過敏症
ドや弾性線維コラーゲンの合成能力を含むことから、これらの成
(E-30群)の2例の試験中止者を認めた。両例とも試験品との因
分の新陳代謝の改善が水分量や弾力性の改善に貢献したもの
果関係は偶発性の要素が強く「関連なし」であった。試験中止例
と考えられる。健常成人男性を対象に加水分解酵母配合スキン
も含め、試験期間中には重篤な有害事象は認めなかった。E-30
ケア化粧品を2週間外用使用させた皮膚への影響を皮膚画像解
群で皮膚症状「爪につやがなく、割れる」スコアが有意に増加し
析にて調査したヒト臨床試験でも、くすみ、目尻のシワ、べたつき
たがその程度が軽微であったこと、対照群でも同スコアが同程度
が改善されている 26)。これは本試験と同様の所見である。
上昇していたことから(Table 3)、今回は副作用と判断しなかった。
またE-30群における肌色測定の前後比較で、メラニン量数、
結論として、閉経前女性が乾燥ビール酵母(1日7,125mg)を8
明度の改善がみられた。これについては、グルタチオン(γ-グ
週間摂取することより自覚症状「冷え性」「月経トラブル」「化粧く
ルタミンシスティニルグリシン:GSH)やビオチン、ニコチン酸(ナ
ずれがしやすい」「肌がカサカサ・ザラザラする」が有意に改善し
イアシン)、ビタミンB12、トリプトファンなど必須アミノ酸といった
た。肌解析で水分量の有意の増加(約15%)、弾力性の改善、ヘ
乾燥ビール酵母に含まれる成分の肌への影響との関与が示唆
モグロビン指数の改善を認めた。水分量の改善作用と皮膚弾力
される 27-30)。その中でも特にGSHは加齢とともに減少し 31)、神経
性の改善作用は用量依存性を認めた。悪影響を示唆する項目
細胞の増殖と分化に関与しており 32)、GSH欠乏が酸化ストレスを
として自覚症状「目がかすむ」「問題を解決できない」「爪につや
33)、アルツハイマー病患者にお
がなく、割れる」のスコア増加を認めたが、重篤な有害事象はな
介して神経変性を惹起すること
( 7 )
乾燥ビール酵母の皮膚およびQOLへの影響
謝辞
かった。肌解析のメラニン量増加は試験期間中に紫外線量が増
加した影響と考えられた。試験品の服用が肌状態を改善しQOL
の向上に有用である可能性が示唆された。Table 1のようにビー
本研究は2009年度財団法人アサヒビール学術振興財団より研
ル酵母は蛋白質、炭水化物、脂質、ミネラル、ビタミン、食物繊
究助成を受けた。
維などを多く含む天然素材であり、こうした成分が微妙な配合率
で含有しているため、今後様々な領域での有用性が期待される。
References
1) Schwarz K, Mertz W: A glucose tolerance factor and its differentiation
from factor 3. Arch Biochem Biophys 72;515-518: 1957
2) Ishikawa M, Kojima S, Kubota K, et al: Effect of brewer’s yeast on
ferrous absorption in the rat small intestine. Journal of the Food
Hygienic Society of Japan (Shokuhin Eiseigaku Zasshi) 33;355-358:
1992 (in Japanese)
3) Takasaki T, Saito S: Effect of dried yeast on fecal bacterial
metabolites in rats. Journal of Japanese Society of Nutrition & Food
Science (Nippon Eiyo Shokuryo Gakkaishi) 50;175-179: 1997 (in
Japanese)
4) Wang MM, Fox EA, Stoecker BJ, et al: Serum cholesterol of adults
supplemented with brewer’s yeast or chromium chloride. Nutr Res
9;989-999: 1989
5) Mimura T, Makino Y, Nakajima H, et al: Purification and characterization
of a new peptide-mannan, SP-I, as a gastric secretion-inhibitory
principle from autolysate of brewer’s yeast. Chem Pharm Bull
(Tokyo) 34;3312-3319: 1986
6) Watanabe K, Yano S, Kato T, et al: The pharmacological effect of
yeast extract: Action on gastrointestinal smooth muscle and
experimental gastric ulcer. Pharmacometrics 35;351-357: 1988 (in
Japanese)
7) Mifuchi I, Hosoi M, Yokokura T: Promotion of resistance to Ehrlich
ascites carcinoma cells by injection of tumor cells mixed with yeast
cell wall. Gann 60;655-656: 1969
8) Kishimoto S, Miyoshi A: The dried yeast (Ebios). Medicine and Drug
Journal 20;1967-1968: 1984 (in Japanese)
9) Shimoda S: Clinical utility of Ebios. Medicine and Drug Journal
20;1972-1973: 1984 (in Japanese)
10) Kubo K: Medical use of dried yeast (Ebios). Medicine and Drug
Journal 20;1974-1976: 1984 (in Japanese)
11) Akazawa Y: Nutritional evaluation of Ebios application to health
maintenance Medicine and Drug Journal 20;1978-1979: 1984 (in
Japanese)
12) Yasue M: The various functions of a natural supplement“beer yeast”.
Tairyoku Eiyo Men'ekigaku Kenkyukai Zasshi 14;160-162: 2004 (in
Japanese)
13) Yonei Y, Mizuno Y, Katagiri E: Effects of cosmetics therapy using
isoflavone and pine bark extract on the skin and QOL: A double-blind
placebo-controlled trial. Anti-Aging Medical Research 1;48-58: 2004
14) Hibino S, Yonei Y, Takahashi Y, et al: Effects and safetyness of the
short term treatment of α-lipoic acid on female volunteers.
Therapeutic Research 29;1947-1961: 2008 (in Japanese)
15) Yonei Y, Takahashi Y, Takahashi H, et al: A double-blind clinical
study of Rokkaku Reishi essence in women. Anti-Aging Medicine
4;28-37: 2007
16) Hibino S, Takahashi Y, Yonei Y, et al: Effects of cassis (Ribes nigrum
L.) fruit juice on the body and skin. Therapeutic Research
29;1963-1977: 2008 (in Japanese)
17) Yonei Y, Takahashi Y, Hibino S, et al: Effects on the human body of a
dietary supplement containing L-carnitine and Garcinia cambogia
extract: a study using double-blind tests. J Clin Biochem Nutr
42;89-103: 2008
18) Fluhr JW, Kuss O, Diepgen T, et al: Testing for irritation with a
multifactorial approach: comparison of eight non-invasive measuring
techniques on five different irritation types. Br J Dermatol
145;696-703: 2001
( 8 )
19) Sator PG, Schmidt JB, Honigsmann H: Comparison of epidermal
hydration and skin surface lipids in healthy individuals and in patients
with atopic dermatitis. J Am Acad Dermatol 48;352-358: 2003
20) Fujioka N, Hibino S, Wakahara A, et al: Effects of various soap
elements on skin. Anti-Aging Medicine 6;109-118:2009
21) Dobrev H: Application of Cutometer area parameters for the study of
human skin fatigue. Skin Res Technol 11;120-122: 2005
22) Heinrich U, Koop U, Leneveu-Duchemin MC, et al: Multicentre
comparison of skin hydration in terms of physical-, physiological- and
product-dependent parameters by the capacitive method (Corneometer
CM 825). Int J Cosmet Sci 25;45-53: 2003
23) Web site of the Japan Meteorological Agency accessed at December
2009 http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php (in Japanese)
24) Tsai HH, Chen YC, Lee WR, et al: Inhibition of inflammatory nitric
oxide production and epidermis damages by Saccharomycopsis
Ferment Filtrate. J Dermatol Sci 42;249-257: 2006
25) Korac B, Buzadzic B: Doxorubicin toxicity to the skin: possibility of
protection with antioxidants enriched yeast. J Dermatol Sci 25;45-52:
2001
26) Moriwaki S, Ishii K, Kajita K, et al: Effects of skincare cosmetics
including hydrolyzed yeast for men. Aesthetic Dermatology 17;40-45:
2007
27) Jacobson EL, Shieh WM, Huang AC: Mapping the role of NAD
metabolism in prevention and treatment of carcinogenesis. Mol Cell
Biochem 193;69-74: 1999
28) Jacobson EL, Giacomoni PU, Roberts MJ, et al: Optimizing the
energy status of skin cells during solar radiation. J Photochem
Photobiol B 63;141-147: 2001
29) Zhang JZ, Henning SM, Swendseid ME: Poly (ADP-ribose)
polymerase activity and DNA strand breaks are affected in tissues of
niacin-deficient rats. J Nutr 123;1349-1355: 1993
30) Spronck JC, Bartleman AP, Boyonoski AC, et al: Chronic DNA
damage and niacin deficiency enhance cell injury and cause unusual
interactions in NAD and poly(ADP-ribose) metabolism in rat bone
marrow. Nutr Cancer 45;124-131: 2003
31) Bermejo P, Martin-Aragon S, et al: Peripheral levels of glutathione
and protein oxidation as markers in the development of Alzheimer’s
disease from Mild Cognitive Impairment. Free Radic Res 42;162-170:
2008
32) Richman PG, Meister A: Regulation of gamma-glutamylcysteine
synthetase by nonallosteric feedback inhibition by glutathione. J Biol
Chem 250;1422-1426: 1975
33) Aoyama K, Suh SW, Hamby AM, et al: Neuronal glutathione
deficiency and age-dependent neurodegeneration in the EAAC1
deficient mouse. Nat Neurosci 9;119-126: 2006
34) Lovell MA, Xie C, Markesbery WR: Decreased glutathione
transferase activity in brain and ventricular fluid in Alzheimer’s
disease. Neurology. 51;1562–1566: 1998
35) Villarama CD, Maibach HI: Glutathione as a depigmenting agent: an
overview. Int J Cosmet Sci 27;147-153: 2005
36) Weimann BI, Hermann D: Studies on wound healing: elects of
calcium D-pantothenate on the migration, proliferation and protein
synthesis of human dermal fibroblasts in culture. Int J Vitam Nutr Res
69;113-119: 1999
37) Ebner F, Heller A, Rippke F, et al: Topical use of dexpanthenol in skin
disorders. Am J Clin Dermatol 3;427-433: 2002
38) Miller SJ: Nutritional deficiency and the skin. J Am Acad Dermatol
21;1-30: 1989
39) Mock DM: Skin manifestations of biotin deficiency. Semin Dermatol
10;296-302: 1991
40) Tan DX, Reiter RJ, Manchester LC, et al: Chemical and physical
properties and potential mechanisms: melatonin as a broad spectrum
antioxidant and free radical scavenger. Curr Top Med Chem
2;181-197: 2002
41) Fischer T, Wigger-Alberti W, et al: Melatonin in dermatology.
Experimental and clinical aspects. Hautarzt 50;5-11: 1999 (in
German)
42) Slominski A, Wortsman J, Tobin DJ: The cutaneous serotoninergic/
melatoninergic system: securing a place under the sun. FASEB J
19;176-194: 2005
43) Fischer TW, Elsner P: The antioxidative potential of melatonin in the
skin. Curr Probl Dermatol 29;165-174: 2001
44) Lerner AB, Case JD: Pigment cell regulatory factors. J Invest
Dermatol 32;211-221: 1959
45) Zhang H, Liao W, Chao W, et al: Risk factors for sebaceous gland
diseases and their relationship to gastrointestinal dysfunction in Han
adolescents. J Dermatol 35;555-561: 2008.
46) Takai M, Suido H, Fujita A, et al: Effect of a brewer’s yeast drink
fermented by lactic acid bacteria on defecation of human volunteers.
Journal of Intestinal Microbiology 15;27-35: 2001 (in Japanese)
47) Noguchi T, Kanesugi N, Hattori N, et al: Effect of regulating
defecation of the digestion-resistant yeast. Journal of Japan Mibyou
System Association 14;188-191: 2008 (in Japanese)
48) Nakamura T, Agata K, Nishida S, et al: Effects of fermented milk
supplemented with brewer's yeast cell wall on constipation and fecal
microflora in healthy adults. Pharmacometrics 59;47-55: 2000
49) Ichihashi M, Ando H, Yoshida M, et al: Photoaging of the skin.
Anti-Aging Medicine 6;46-59: 2009
( 9 )