ガラスドア用自由丁番 DG-CSシリーズ DG-CS0M、DG

ガ ラ ス ド ア 用 自 由 丁 番 DG-CSシリーズ
DG-CS0M、DG-CS2MH、DG-CS1M取扱説明書
このたびはガラスドア用自由丁番 DG-CS シリーズをお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
この製品はシャワーブースの入口に設置するガラスドア用の丁番です。住宅やホテルの室内にもお使いいただけるよ
う設計していますが、この他の目的には使わないでください。
取り付けの際は、この取付説明書をよくお読みになってから、作業を始めてください。
DG-CS0M
DG-CS2MH
DG-CS1M
必ずお守りください。安全のため、必ずお読みのうえ、お守りください。
下の表示は、製品を正しく安全にお使いいただき、誤った取り扱いによる事故を未然に防ぐ目印として、マーク
による注意事項を示したものです。
警告
この表示を無視、あるいは注意事項を守らないでご使用した場合、故障の原因や事故により、けがをしたり組み立てられな
いことがあります。
注意
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると人が傷害を負う可能性が想定される内容、および物的損害のみの発生が想定
される内容を示しています。
■ 本書について
本取付説明書は、一ヶ所のシャワーブースに DG-CS シリーズを取り付けることを想定したうえで、最も安全かつ効率的に取
り付けできると思われる方法を記載しました。必ずしも取り付けの順序や方法を規制するものではありません。
取付作業を行われる方におかれましては、専門家としてのノウハウをお持ちのことと考えておりますので、この取付説明書に
記載された方法にとらわれず、専門知識と経験に基づいて取り付けを行なってください。
その場合においても、事前にこの取付説明書に一度は目を通してくださるようお願いします。
■ 免責について
現場の状況や取付作業の結果としての品質は、弊社の影響の及ばない多くの要素から成り立っています。したがって弊社では
これらが原因となって発生した副次的な損失や損害、または出費についての責を負うことができませんのでご容赦ください。
ご理解のうえ、ご了承いただくようお願いいたします。
■ 説明図の寸法について
この取付説明書に記載した寸法は、加工や組み立てによる誤差、材料そのものの変形などを考慮していません。このことをご
考慮のうえ、作業を行ってください。
■ 戸当りの設置についてのお願い
DG-CS シリーズ(以下、このシリーズに共通するときは、総称として「丁番」と記します。
)の開き角度は「1-2 製品仕様」
の情報をご参照ください。開き角度は、丁番が単独で開く限界の角度です。ドアパネルを勢いよく開いた時、ドアは慣性力で
さらに大きな角度に開こうとします。この力が原因で、ドアパネルが建築物にぶつかって傷を付けたり、丁番や丁番を取り付
けているねじを引き抜いたり、またはドアパネル自身も傷が付きドアパネルが破損したり脱落したりすることがあります。
ドアパネルが丁番の限界開き角度の手前で、それ以上開かないように戸当りを設けることにより、上記のような力の発生を
防げます。この結果、心配される事故が発生する機会を著しく軽減できます。このような観点から、丁番の限界開き角度の手
前に、戸当たりを設けていただくようお願いいたします。
■ 作業についてのお願い
丁番はその構造上、取付位置の間隔はガラスパネルの加工に依存することが多い製品です。そのため、
1.DG-CSOM、DG-CS1M においては、丁番を先にドアパネルへ取り付けてから建築側に取り付けてください。
建築側へ先に取り付けてからドアパネルを組み込むと、それぞれの誤差により丁番がドアパネルに組み込めないことがあり
ます。
2.DG-CS1M においては、固定パネルを建築物へ取り付ける前に、ドアパネルと丁番の組み合わせ寸法を確認してから、建
築側に取り付けてください。
Ⅰ . このシリーズについて
1. このシリーズの特長
本 DG-CS シリーズは、ガラスパネルをくさびで押さえる構造になっています。ガラスパネルを挟むカバーには強度は要求
されないため、カバーを薄くできます。これにより、取り付け後のドアは全体にシャープな印象となります。
2. 製品仕様
開き角度(3種共通) 90° 自動閉止範囲
使えるドアパネルの範囲
質量
35kgまで
扉幅
800mm
ガラス厚
8mm用
約20°
0°
約20°
90°
3. 作業に必要な工具:鋼製巻尺、かいもの、下げ振り、取付用ねじ、ねじに適合するプラグおよび、ねじ回し、頭部が木、ゴムまた
は、プラスチックなどのやわらかな材料のハンマ
4. 作業前に確認いただくこと
1. 内容物と数量の確認
製品が届いたらすぐに梱包を解き、内容物の数と状態の確認を行ってください。不足や不備がある場合、使用せず直ちに販
売店様または弊社までご連絡ください。
2. 製品各部の名称および寸法、加工寸法
(シュー③、押込ねじ④、くさび⑤、取り外しねじ⑥は組み立てたまま納品いたします。詳細は P.2 図 2 をご覧ください。
)
16.2 × 6.2長アナ、
22.2 × 12.2サラ長アナ
DG-CS2MH
50
8
11
48,5
10
10
45
10
30
17
10
10
90
70
φ8.5アナ、φ12.5サラ
8
11
5
45
90
17
45
8
4-φ5.2アナ、φ10.2サラ
10
3
56
DG-CS0M
プラスチック製プラグ
呼び8×長さ50…4本
クッション
長さ約70×幅7×厚さ0.3mm:1枚
十字穴付き皿タッピンねじ
5×45…4本
DG-CS1M
カバー
8
六角棒スパナ 呼び3…1本
六角棒スパナ 呼び2…1本
11
8
丁番本体
丁番本体
クッション
長さ約70×幅7×厚さ0.3mm:1枚
プラスチック製プラグ
呼び8×長さ50…2本
加工寸法
十字穴付き皿タッピンねじ
6×40…2本
六角棒スパナ 呼び3…1本
六角棒スパナ 呼び2…1本
4
2-R8
3
34
41+01
壁
注意
丁番本体
六角棒スパナ 呼び3…1本
六角棒スパナ 呼び2…1本
1
ドアパネルの上下取付枠の間隔
と、側パネルの上下取付枠との
間隔の誤差は1mm以内として
ください。
クッション
長さ約70×幅7×厚さ0.3mm:2枚
側
ガ
ラ
ス
67
+1
83 0
90
45
Ⅱ DG-CS0M / DG-CS2MH 取付手順
1. 丁番をドアパネルに取り付けます。
※ DG-CS1M の取り付けは、P.3 へ飛んでください。
1
1. ドアパネルを水平で安定した場所に置いてください。
押込ねじ
2. 丁番を図 1 のように曲げてください(扉を開いた状態)
。
3. 押込ねじ④の頭が、図 1 の 面から約 1mm 飛び出していること
を確認してください。
図1
注意
押込ねじ④の頭が丁番端面から沈んでいる時は、押込ねじ④を外して、
シュー③やくさび⑤が脱落していないか確認してください(図 2)
。
シュー
取り外しねじ
押込ねじ
外す時は、
「Ⅴ ドアパネルから丁番を外す時」をご覧になってから外し
てください。
くさび
丁番本体
図2
4. 丁番をドアパネルの加工部に組み込んでください(図 3)
。
(1) クッション⑩を丁番の背(丁番とガラスが接する三面のうち、
「丁
番端面」の反対側の面とドアパネルの間)に挟んで丁番を加工部に
組み込んでください。
クッション
押込みじ
(2) 丁番端面とドアパネルの丁番側の端面を平らにしてください。
(3) 押込ねじ④を締めて、丁番をドアパネルに固定してください。
※押込ねじ④はきつく締めずその頭が丁番端面と平になる程度に、
上下を交互に均等に少しずつ締めてください。
図3
(4) 上下の丁番の加工部の間隔を記録してください。
2. ドアパネルを壁に取り付けます。
1. 壁にドアパネルの取付中心線を罫書いてください。
2. ドアパネルの取付中心線上の適当な位置に、測定した間隔で取付穴位置
を罫書いてください。
注意
ねじの太さと取付穴径の差によって、ドアパネルが下がることがありま
す。このことをご考慮のうえ、位置を決めてください。
3. 取付穴位置に、お使いのねじまたはねじ用のプラグに合った下穴を開け
てください。
付属のプラスチック製プラグ⑫をお使いの時は径 8mm、深さ 55mm の
穴を開けてください。
(1)DG-CS0M では、2 ヶ所の丸穴に下穴を開けてください。
(2)DG-CS2MH では、2 ヶ所の長丸穴の中心に下穴を開けてください。
上下に長穴が 2 個、中央に丸穴が 1 個開いています(図 4)
。
[1]長丸穴はドアパネルを支え、左右のずれを吸収するための穴です。
[2]丸穴は位置を固定するための穴です。
[3]位置決めが終わって穴を開ける時は、ガラスを破損しないよう十分
ご注意ください。
図4
4. プラグを埋め込んでください。
2
5. ドアパネルを壁に取り付けてください。
(1) ドアパネルの下に、床との隙間に見合ったかいものをあててください。
トル
等な
に均
対角
る
締め
クで
(2) ご用意の取付ねじで丁番を壁に固定してください。
ねじは最初からきつく締め込まず、上下を交互で均等に少しずつ締めて
ください(図 5)
。
(3) かいものを外してください。
図5
6. DG-CS2MH はカバー⑪を付けてください ( 図 6)。
押込ねじ
7. 押込ねじ④を増し締めしてください。
ドアパネルを吊ったことにより、シュー③が変形してゆるむことがありま
す。全部の押込ねじ④をもう一度締めなおしてください。
図6
カバー
P.5 の「Ⅳ ゼロポジションを決めます。
」へ飛んでください。
Ⅲ DG-CS1M 取付手順
1. 丁番を固定パネル(ガラス)に取り付けます。
固定パネルとドアパネルを水平で安定した場所に置いてください。
1. 丁番取付部の寸法を確認してください。
固定パネルおよびドアパネルの丁番取付加工部の間隔と幅を測定し、記録
してください。
固定パネル側丁番本体
ドアパネル側丁番本体
注意
ドアパネルの上下取付枠の間隔と、側パネルの上下取付枠との間隔の誤
差は 1mm 以内としてください。
2. 丁番を固定パネル側とドアパネル側の二つに分けてください。
連結ねじ⑦をゆるめて固定パネル側丁番本体と、ドアパネル側丁番
本体①に分けてください(図 7)
。
連結軸
連結ねじ
図7
3 . ドアパネルにドアパネル側丁番本体を組み込んでください。
(1) 押込ねじ④の頭が、 面から約 1mm 飛び出していることを確認し
クッション
てください(図 8)
。
ドア
パ
ネル
側
注意
押込ねじ④の頭が丁番端面から沈んでいる時は、押込ねじ④を外して、
シュー③のやくさび⑤が脱落していないことを確認してください
(図 9)。
1
押込ねじ
図8
外す時は、P.5 の「Ⅴドアパネルから丁番を外す時」をご覧になってか
ら外してください。
シュー
(2) 丁番をドアパネルの加工部に組み込んでください。
[1]クッションを丁番の背(丁番とガラスが接する三面のうち、「丁番
端面」の反対側の面)に挟んで、丁番を加工部に組み込んでください。
[2]丁番端面とドアパネルの丁番側の端面とが平になるようにしてくだ
さい。
[3]押込ねじ④はきつく締めず、その頭が丁番端面と平らになる程度
に、上下を交互に均等に少しずつ締めてください。
3
押込ねじ
図9
くさび
4. 固定パネルに固定パネル側丁番を組み込んでください。
「1-3 ドアパネルにドアパネル側丁番本体を組み込んでください。
」と同じ
方法で、固定パネルに固定パネル側丁番本体②を組み込んでください。
この時、“ドアパネル”を“固定パネル”と読み替えてください。
2. ドアパネルと固定パネルとを連結します。
固定パネル側
丁番本体
押込みねじ
1. 固定ガラスパネルとドアパネルを仮り組みしてください。(図 10)
(1) ドアパネル側丁番本体①の連結穴と固定パネル側丁番本体②の連結
軸⑧とで上下の丁番を組み合わせてください。
固
定
パ
ネ
ル
側
(2) 組み合わせが確認できたら、両方のパネルを分けてください。
「2-2 固定パネル側の押込ねじ④を上下均等に少しずつに締めてくださ
い。」に飛んでください。
ドアパネル側
丁番本体
ド
ア
パ
ネ
ル
側
連結軸
(3) 穴がずれて連結できない時は、それぞれの丁番本体① ②を、動かして
位置を変えてください。
[1]それぞれの丁番本体① ②を動かす向き側の押込ねじ④をゆるめ、反
対側の押込ねじ④を締めてください。
[2]これを繰り返して、それぞれの丁番本体が組み合わせられることを
確認してください。
図10
2. 固定パネル側の押込ねじ④を上下均等に少しずつに締めてください。
固
定
パ
ネ
ル
側
注意
上下均等に少しずつ締めてください。片側だけを先に締めると、丁番の
中心とドアパネルの枠の中心とが合わなくなることがあります。
連結ねじ
3. ドアパネル側丁番の押込ねじ④を上下均等に少しずつ締めてください。
4. 固定パネルを建築枠に取り付けてください。
ド
ア
パ
ド
ネ
ア
ル
パ
側
ネ
ル
側
図11
5. 固定パネルとドアパネルを連結してください。
(1) ドアパネルの下に、床との隙間に見合ったかいものを当ててください。
連結ねじ
(2) 再び丁番を組み合わせて、ドアパネルを固定ガラスパネルに吊ってくだ
さい。
連結ねじ⑦が飛び出さない状態
(3) 両方の丁番を固定してください。
連結ねじ⑦を六角棒スパナ呼び 3 で締めてください(図 11)
。
注意
図12
連結ねじ⑦が飛び出している例
連結ねじ⑦が丁番本体 面から、飛び出さないよう均等に少しずつ
締めてください。(図 12)。
(4) かいものを外してください。
(5) 押込ねじ④を上下均等に少しずつ増し締めしてください。
ドアパネルを吊ったことにより、シュー③が変形してゆるむことがあり
ます。全部の押込ねじ④をもう一度締めなおしてください(図 13)。
シュー
くさび
押込ねじ
図13
4
Ⅳ . ゼロポジションを決めます。
※自由開きドアの場合、取付後(調整前)にドアパネルと取り付け枠の縁
との角度のずれが室内側、室外側とも約 5 度以内のずれであれば、丁番
で調整できます。これ以上のずれはこの丁番では調整できません。
丁番と壁との取付角度を調整してください(図 14)
。
約5°
約5°
1. ドアを静かに閉めてください。
図14
2. ゼロポジションの角度を調整してください。
ゼロポジション調節ねじ⑨を回して、決められた角度に調整してください。
(図 15)
※片開きの場合は、戸当りを押す向きにゼロポジションを設定してください。
戸当り(お客様ご用意)
ゼロポジション調節ねじ
図15
押す
Ⅴ . ドアパネルから丁番を外す時
ドアパネルを外してください。
くさび
(1) 押込ねじ④を六角棒スパナ呼び 3 で緩めて外してください。
取り外しねじ
シュー
押込ねじ
(2) さらに同じ穴に六角棒スパナ呼び 2 で、くさび⑤に勘合している取り外
しねじ⑥を締めて(右回し)ください。
[1]これでくさび⑤とシュー③が離れ、シュー③が外れる状態になります。
※取り外しねじ⑥を緩める(左回し)と外れません。
(3) シュー③が長時間の圧縮により、外れないことがあります。
この時は、シュー③が外れない側の丁番取付部を頭の柔らかなハンマでた
たくなどして、静かに外してください。
※ドアパネルを割らないよう、ご注意ください。
(4)DG-CS2MH の時は、丁番本体を同じように叩いてください。
本製品に関するご質問・ご相談は、お買い求めいただいた販売店、または下記の窓口にお願いいたします。
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月∼金 9:00∼17:30 (年末・年始・夏季休暇等は除く)
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