I. イスラーム諸国 II. 預言者ムハンマド III. イスラーム法

東南アジア経済論 II 第 2 回 6 月 12 日
「イスラームの考え方」
http://islamandeconomy.web.fc2.com/2015chusea/
I.
イスラーム諸国
イスラーム諸国とは?
人によってイメージが異なる
→議論が噛み合わなくなる恐れ
→定義を明確にする必要
イスラーム諸国=イスラーム協力機構(Organization of Islamic Cooperation, OIC)加盟国
ムスリム人口
総人口:
およそ 16 億人(世界の人口の 20-25%)ただし 16~20 億人とする統計もある
日本で暮らすムスリム:約 10 万人。外国人ムスリムは約 5 万人、日本人ムスリムは約 5 万人
II.
預言者ムハンマド
ムハンマドの前半生
生誕:
570 年(飛鳥時代)、メッカのハーシム家の商人アブドゥッラーの息子
孤児:
早くに両親が死去、祖父・おじらによって育てられ、商人となる
結婚:
25 歳の時ハディージャ(40)と結婚。彼女の死後、8 人ないしは 10 人の女性と結婚?
初の啓示:
610 年、天使ガブリエル(ジブリール)から下される
「誦め」
宣教活動
613 年より公に宣教を開始
迫害:
ムハンマドの教えがメッカの商人の経済的・政治的利害や部族的伝統と対立
ヒジュラ:
622 年、メッカから北方 350km のヤスリブ(メディナ)へ移住
ヒジュラ暦:
630 年:
ヒジュラ(622 年)が AH 元年。純粋太陰暦
メッカを無血征服、カーバ神殿内の偶像を破壊
→半島の多くの部族と盟約結ぶ
ムハンマドの死
632 年:
メッカ巡礼中に死去
ムハンマドの功績:
III.
→成人した息子がいなかったため、後年、後継者争いが発生
神の使徒として
①啓示を人々に伝え、②それを歴史に根付かせた
イスラーム法
イスラーム法とは?
シャリーア(Shari’ah):
アラビア語で「水場に至る道」。「道」は神が定めるもの
イスラーム法:神の命令をイスラーム法学者が解釈し、法的規範を導き出して体系化したもの
人間同士の間の権利・義務関係のみならず、道徳的価値観も示す
法律のように、「第○条~」と定められているわけではない
原理・原則が存在し、人が必要に応じて変えられるものではない
その原理・原則は時代の変化を超えて普遍的に妥当する超越的規範
神の命令の中には、不明確なものや矛盾するものあり
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当時の社会には存在せず後世になって登場した事象に対しては、言及なし
法源とは?
法源(Usul):
スンニ派:
シャリーアを編纂、体系化する上での根拠
①クルアーン、②スンナ、③イジュマー、④キヤース
イスラーム法(Shari’ah):
法源(1):
神が啓示において授けた、遵守すべき法
クルアーン
クルアーン(Qur’an):
法源の第 1 番目。アラビア語「読まれるもの」「誦まれるもの」
114 の章(スーラ)からなり、各章は節(アーヤ)からなる。章構成はおおむね長い順
啓示:
ムハンマド 40 歳頃から没するまでの 23 年間。メッカ啓示とメディナ啓示
編纂:
暗記によって記録、朗誦で流布
→ムハンマド死後、一冊の書籍として編纂
奇蹟:
ムハンマドが示した最大の奇蹟
⇔
法源(2):
スンナ
スンナ(Sunnah):
法源の第 2 番目。アラビア語「慣習」「慣行」。ムハンマドの言動
ハディース(Hadith):
クルアーン:
ムハンマドの言動をまとめた伝承集
矛盾、あいまい、詳細不明、言及なし
(例)クルアーン「礼拝せよ」
ハディースの構成:
法源(3):
→補うものとしてスンナが活用
→礼拝の方法、回数、刻限を定めたのはムハンマド
伝承者を表す部分=イスナード(Isnad)、伝承の内容=マトン(Matn)
イジュマー
イジュマー(Ijma’):
法源の第 3 番目。各時代のイスラーム法学者たちの法判断による合意
会議・機構は存在しない
法源(4):
超人的な奇蹟譚なし
→共同体での経験を経て、いつしか承認されたり慣行として確立
キヤース
キヤース(Qiyas):
法源の第 4 番目、「類推」。クルアーン、スンナの類似の判断から推論
イバーダートとムアーマラート
イバーダート(Ibadah):
儀礼的規範。ムスリムが神に対して負っている義務。五行(後述)
ムアーマラート(Muamalat):
が具体的に正しい行為であるか」
法的規範。ムスリム同士の権利・義務関係。クルアーン「何
→法学者はこれら規範を解釈し、生活全般にかかわる法を
体系化。
(例)結婚・離婚、親子関係・相続、奴隷、契約、売買、訴訟・裁判、犯罪・刑罰など
IV.
六信五行
六信五行とは?
ムスリム:
アッラーへの帰依=崇拝・信仰対象を信じ、信仰行為を実践する義務
六信:
6 つの内面的な崇拝・信仰対象を信じること
五行:
5 つの信仰行為を実践すること。イバーダート
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イスラーム(神に絶対帰依すること)をよく表す信条箇条・義務的行為
六信(1):
アッラー
(Allah)
アラビア語の al-ilah (the god)の短縮形
ムハンマドの時代:
カーバ神殿の主神。メッカの人々に様々な恩恵を与える神
並ぶものなき神、時空間を超越した超越神、唯一性、人格神、全知全能の神、正義の神
クルアーン:
正邪・善悪の理を平気で無視する恣意的存在であるかのように記述
神は人間理性の尺度を超越した存在ゆえ、人間はこの神に拠りすがる他はないことを強調
六信(2):
天使
(Malaikat)
霊的で不可視な存在。神と人間との中間的存在。神の手足となり、神の命令を忠実に実行
主な天使:
六信(3):
ジブリール、ミーカーイール、イスラーフィール、アズラーイール
神の使徒
預言者(Nabi):
(Rasul)
神からの啓示を受け取りそれを人々に伝える者。12 万 4,000 名との説も
神の使徒(Rasul):
預言者のうち、預言を社会に根付かせるよう活動する立法者
神の使徒と目されている人物:
ムハンマド:
六信(4):
啓典
アーダム、ムーサー、イーサー、ダーウード、ムハンマド
最後の預言者(神の使徒)
←神の言葉を最も正しく保持
(Kitab)
アッラーより啓示された書物。神の使徒と経典は紐づけられる
ムーサー(モーセ):
律法の書(モーセ五書、トーラー)
ダーウード(ダビデ):
詩篇
イーサー(キリスト):
四福音書
ムハンマド:
クルアーン
啓典の民(Ahl al-kitab):
六信(5):
来世
人の死:
→マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ
同じ啓典を奉じる人々。ユダヤ教徒、キリスト教徒、ムスリム
(Akhirah)
死後24時間以内に、土葬にて葬られ、終末が来るまで待つ
終末:
世界の終わり。人は墓からあばき出され、神から最後の審判を受ける
来世:
最後の審判
六信(6):
神の予定
人間の行為:
神の意思:
五行(1):
←判断材料:
現世での行い
(Qadr)
厳正なる因果応報→自由意思(Amanah)を持つ主体、自己責任を負う
人間の行為は、全能なる神の力であらかじめ決定されている(Qadr)
信仰告白
アラビア語発音:
日本語訳:
→天国か地獄で永遠に過ごす
(Shahadah)
la ilaha illa’llah muhammadun rasulu’llah
「アッラーの他に神はなし、ムハンマドは神の使徒である」
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「アッラーの他に神はなし」:
神の唯一性を表明
「ムハンマドは神の使徒である」
:ムハンマドが伝えた啓示クルアーンを神の言葉として認める
入信:
五行(2):
2 名のムスリムの前で行う。他には礼拝時や折に触れて行われる
礼拝
礼拝:
(Salat)
信仰告白で示された神の唯一性を言葉と体で表す行為
モスク(Masjid):
礼拝を行う場所。集団礼拝を行うのが望ましい
礼拝の時期 (スンニ派): ①ファジュル(夜明け前)、②ズフル(正午過ぎ)、③アスル(午後)、
④マグリブ(日没後)、⑤イシャア(夜)
五行(3):
制度的喜捨
ザカート:
(Zakat)
「浄化」「増加」。財産の一部を差し出すと罪が浄化され、来世での報酬が増す
1 年以上所有された財産:
アッラー:
一定率の支払い義務
ザカートは人間の財産におけるアッラーの権利
サダカ(Sadaqah):
ザカートの対象:
需給対象:
自発的喜捨、財の喜捨だけでなく広い意味での事前行為一般
農産物(10%)、金銀・商品(2.5%)、家畜(種類によって異なる)
貧者、困窮者、管理者、改宗者、奴隷解放、負債者、アッラーの道のために努力
する者(兵士)、旅行者[90:6]
五行(4):
断食
(Sawm)
ヒジュラ暦 9 月(ラマダーン月)、日の出~日没の間は飲・食・性を慎む
対象:
病人、旅行者、子供、妊婦などを除く全てのムスリム
意味:
「真に神を畏れかしこむ気持ちが出てこよう」[2:183]
俗説:
「食に飢えた人の苦しみを思いやる」、「自己の欲望に打ち克つための試練」
断食を怠った場合:
後日同日数の断食を行うか、貧者に食を施すことによって償う
断食を行えなかった場合:
小祭礼(Eid al-Fitr):
五行(5):
メッカ巡礼
後日同日数の断食を行うか、貧者に食を施すことによって償う
断食開けのお祭
(Hajj)
ヒジュラ暦 12 月 7-13 日に行われるメッカのカアバ神殿とその周辺の聖所への大巡礼
「この聖殿への巡礼は、そこに旅する余裕のある限り、人々にとって神への義務である」[3:
97]
対象外:体力・財力のない者、借金のある者、家族・親族に介護・看病を必要とする者がいる
者
費用:
自己の財産から旅費を拠出。借金をしてはならない
小巡礼(Umrah):
巡礼後:
ヒジュラ暦 12 月以外で任意に行うメッカ巡礼
巡礼者は「ハッジ」「ハッジャ」と呼ばれ、人々から尊敬を受ける
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「ムスリムの日常と経済活動」
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I.
経済学からみたイスラーム
イスラームと経済のかかわり
要素:
ムスリム、消費・生産・分配、時間認識、産業
経済学
人間の欲望は無限
欲望を満たす:
選択:
⇔
それを実現させるための資源・資産・労働力は有限
何をどの程度使用するか(振り分ける)という選択が課題
自己の選択が他者や資源に影響を及ぼす
この問題を解決しようとするのが経済学
現代西欧社会と宗教:
「宗教=個々人と神」というプライベートな領域
⇔公共領域(政治・行政など)での意思決定で役割を担うことなし
→世俗化(Secularization)
イスラーム
人間:
ムスリムはシャリーアに従って「正しい選択」を行わなければならない
イスラームの法源に基づく価値・規範・法が土台。政府・家計・個人は経済活動・行為を行う
イスラーム法:
ムスリムの現世(日常生活)を規定
経済・金融分野での行為・活動もイスラーム法に則る
来世での身の処遇と、それを決定する現世での生き方
経済にかかわるイスラームの基礎概念
神:
自然:
資源の究極的な供給者・所有者・分配者
眼に見える物質世界と、眼に見えない世界。神が人間のために創造、神の御徴
人生の目的と知識・行為:
来世にて天国に行く
←正しい知識と行為が伴っている必要
ホモ・エコノミクス(Homo Oeconomicus)
別名:
合理的経済人(Rational Economic Man)
自己の経済的効用の最大化のため、自由に合理的な選択を行う人間
自己の経済的効用の最大化が唯一至上の目的。自由な選択を行う。合理的な選択を行う
ムスリム(Muslim)
人間(Insan):神の被造物。
神が人間を造った理由:
現世における人間の役割:
ムスリム:イスラームに帰依し実践する者
①神の僕(‘abd)として、②神の代理人(Khalifah)として
神の僕として神に従い、その上で神の代理人として地上を治める
ムスリムの行為
法規則 (フクム):
ワージブ:
特定の事案に対してムスリムがいかなる態度をとるべきかを定めた規定
義務。(例)礼拝、断食、メッカ巡礼、契約の履行、など
マンドゥーブ、ムスタハッブ:
ムバーフ、ハラール:
推奨。(例)ワクフ、貧者への施し(サダカ)、など
許容(ムバーフ)、合法(ハラール)。
(例)女性への求婚、強制による
不信仰の告白など
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「ムスリムの日常と経済活動」
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マクルーフ:
ハラム:
忌避。(例)礼拝前の浄めでの必要以上の大量の水の使用
禁止。(例)窃盗、姦通、飲酒、賭け事など
ホモ・エコノミクスとムスリムの違い
ホモ・エコノミクス
相違点
自己の経済的効用の最大
行動の目的
化
ムスリム
神の僕・代理人の立場
来世における身の処遇
他者、社会全体、国家から
自由な選択
選択を強要されない
経済合理性
神の意志に背かない範囲
で可能(そむくと贖罪)
合理的な選択
イスラームの許容範囲内
での経済合理性
資源の配分
希少性:
利用可能な生産要素と経済行為の対象となる財貨=資源は有限
全ての人の欲求は、無限には叶えられない
→資源の適切な分配が課題
イスラームの観点から最適の選択を行わなければならない
経済分野におけるイスラームに基づく選択:
II.
生産・分配・消費
消費・生産・分配
生産
生産行為・活動:
来世において天国に至れるための手段
生産に使用される原材料・天然資源:
生産過程:
神の代理人である人間が神から託されている
個人・社会・環境の維持と発展のために実施される
ハラール産業の興隆
分配
分配行為・活動:
来世において天国に至れるための手段
自分の労働に応じて利得を得る
人間同士で管理する者・される者という関係を肯定。雇用/被雇用関係、資本/労働関係
公正な分配、極端な不平等を回避するため認められている手法
肯定的手法(ザカート、相続)、自発的手法(サダカ、ワクフ)、禁止的手法(リバー 、独占)
消費
消費行為・活動:
来世において天国に至れるための手段
健全でより良い生活を過ごすため適切に実施、基礎的な需要、心身両面、他者を犠牲にしない
ある種の商品の消費は禁じられる
(例)ハラム(お酒、ブタ肉)、利子…
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III.
イスラームと時間
イスラームの暦
ヒジュラ暦(Anno Hegirae, AH):
純粋太陰暦。朔望月が基準
1 年=12 回の新月(12 ヶ月)、354 日
1 ヶ月=29 日間の月と 30 日間の月が交互。閏月は設けない
元年:
西暦 622 年に預言者ムハンマドが、教友とともにメッカからメディーナに移動した年
現実における対応
国家レベル:
太陽暦を採用するかヒジュラ暦との併用。ヒジュラ暦に基づいた祝日も実施
社会レベル:
イスラーム関連の行事は、ヒジュラ暦に則って実施
個人レベル:
ヒジュラ暦に基づいた(信仰)生活・宗教実践
月単位での影響:
(例)断食
ヒジュラ暦と太陽暦ではずれ
→毎年ヒジュラ歴の同じ日に行う行事が必ず同じ季節とは限ら
ない
日本:
夏の暑くて昼の時間が長い季節の年や、冬の寒くて昼の時間が短い季節の年
断食明けの食事(イフタール):
日単位での影響:
食品需要が季節・太陽暦とずれる。需給バランス崩れる?
(例)礼拝
ファジル(日の出前)、ズフル(正午)、アスル(午後)、マグリブ(日没後)、イシャー(夜)
IV.
イスラームと産業
イスラームに基づく産業
イスラームの価値観に則った商品・サービスを提供する独自産業の確立:
提供される商品・サ
ービスに着目。(例)イスラーム金融、ハラール食品産業、ファッション・コスメ、物流・小売
イスラームに基づく行事・実践が多様な産業を左右:
産業を刺激する行事・行為に着目。(例)
メッカ巡礼→交通、旅行、ホテル
ハラール産業とは?
イスラームに反する(とみなされている)要素を排除した商品・サービスを提供する産業
Islamic「イスラーム(的である)」、Halal「ハラール」、Shari’ah compliant「イスラーム法を
遵守した」、Muslim-friendly「ムスリムにとって親しみやすい」
ハラール産業に含まれるとみなされている産業
食品:
畜産・飼料、食品加工、レストラン、ケータリング、パッケージ、食器
物流:
陸運、海運、空運
金融:
銀行、証券、保険
ファッション:
男女の服装
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観光:
ホテル、レストラン、観光地、ツアー業者
近年、対象となる産業、参加する企業・自治体が拡大する傾向にある
ハラール・バリュー・チェーン(Halal Value Chain)
ハラール(食品)産業は、多くの産業を包含し、ハラール・バリュー・チェーン全体に広く及
ぶ
ハラール産業の構成要素とイスラームの影響
コンプライアンス(法令遵守)
:
準拠すべき規範としてのシャリーア。商品・サービス、企業
経営、市場規制等に影響
市場の地域性:
イスラーム諸国のみならず、欧米在住のムスリムも顧客。イスラーム諸国で
の受容と、欧米諸国での軋轢。
政府:
市場の規制や基準化、産業振興政策などで市場・産業を主導
イスラーム団体:
企業:
経済分野に対しても見解、意見表明
ムスリム消費者の動向に関心、ビジネスやマーケットの確立めざす
ムスリム:
六信五行を実践、消費者であり労働力提供者
非ムスリム:
市場規模:
イスラームに準拠することで市場参入可能、巨大市場に魅力
産業別
食品:1 兆 7,500 億米ドル。
医薬品:5,700 億米ドル
化粧品・衛生品:2,900 億米ドル。
女性の服飾:約 9,600 億米ドル
イスラーム金融:約 1 兆米ドル
顧客
ムスリム人口:
16 億人
(男性 8 億人、女性 8 億人)
商品・サービスによっては非ムスリムによる消費も可能
(例)イスラーム銀行への預金、ハラール・レストランでの食事、など
ハラール産業の必要性
イスラーム復興:
経済力の向上:
アイデンティティのよりどころとしてのイスラーム
ムスリムの所得水準の上昇、分配システムの改善など
グローバル社会:
ヒト・モノ・カネ・情報が民族・国境を越えて移動・混在
商品・サービス:
ムスリムにとっての禁忌であるハラムのものも存在
ハラムの商品・サービスに接してしまう可能性
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→専門家認証制度。ムスリム消費者を守る