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ステークホルダーとの対話 社員価値の創出 hhc理念

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ステークホルダーとの対話
社員価値の創出
hhc理念の実現に向けて
エーザイでは“社員価値の創出”を、経営を通じて向上する価値の一つに掲げていま
す。これは、社員価値の創出が企業価値向上の原動力と考えているからであり、安定
的な雇用の確保、やりがいのある仕事の提供、能力開発機会の充実を骨格に、社員価
値の継続的向上に努めています。こうした取り組みを、社員はどのように受け止めて
いるのか。エーザイユニオンの中央執行委員長である清水健一郎氏にうかがいました。
●エーザイユニオン
中央執行委員長
●聞き手:エーザイ人事部
清水
労務担当部長
健一郎氏
青山
豊
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1.社員一人ひとりのレベルまで浸透しているhhc
2.いい職場とは、安心と危機感が、ほどよいバランスで両立
3.様々な情報発信で、社会活動への積極的な参加を支援
4.公平性、緊急性、必要性の観点から福利厚生制度を点検
5.協力して、エーザイを素晴らしい会社に
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1.社員一人ひとりのレベルまで浸透しているhhc
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■hhcのもとで、いかに自己実現を果たすか
清水
昨年、定款の条文に企業理念が盛り込まれ、“エーザイはhhc企業をめざします”
と公に宣言しました。こうした例は、他にあまりみられないそうですね。またステー
クホルダーズの一員として社員の価値増大に言及されたことには、ユニオンの責任者
としてとてもうれしく思います。
振り返ってみると、90 年代の中頃まで、“hhcとは何か”という議論を盛んに行
っていたように思います。当時MRだった私は、患者様貢献とビジネスをどう捉えれ
ばいいのか、同僚のMRと議論した覚えがあります。しかし今はもう、そのような議
論することはあまりなく、社員の完全なバックボーンとなりました。hhcを自分で
実践するために何をすべきかを考えるようになっていると感じています。
■意識しなくても、hhc理念通りに活動できるレベルに
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青山
企業を取り巻く様々な法規制の施行が象徴するように、現代企業社会は複雑さを
増すばかりです。その中にあってhhcは、シンプルでとてもわかりやすい。素晴ら
しい理念だと思います。MRもhhc理念があるから、臆せず活動できるのではない
でしょうか。
清水
一般的にはこのような企業理念を、またはその本質を社内に浸透させるのは大変む
ずかしいことだといわれています。エーザイではhhcが浸透し、良い活動につなが
っていると考えています。
青山
もはや、特別にhhcを意識しなくても、hhc理念通りに活動ができている。も
うほとんど、あたり前に浸透している気がしますよね。労使交渉の席でも、あえて言
葉にはしませんが、hhc理念をベースに話を進めている気がします。
■エーザイは、いい会社だと思いますか?
清水
ユニオンが毎年実施しているアンケート調査に、“エーザイはいい会社だと思いま
すか?”という項目があります。その結果をみてみると、大多数の人がイエスと答え、
その割合は年々増加しています。こうした結果を導く要因の一つになっているのが、
やはりhhcの存在だと考えています。
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2.いい職場とは、安心と危機感が、ほどよいバランスで両立
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■安心して全力で仕事に打ち込める環境づくり
青山
人事部としては、
「社員一人ひとりは社の貴重な財産である」との認識のもと、社
員の個性と意欲を尊重して能力開発を促すことが、社員価値の向上につながると考え
ています。
また、労使交渉の際に意識しているのは、「健康」「雇用・賃金」「老後」の三本柱。
この三本柱を不安のないよう維持することで、力いっぱい仕事に打ち込むことができ、
働きがいを感じられるのではないかと考えています。
■安心と健全なる危機感のバランス
清水
ユニオンにとっての3つの基盤、すなわち「安定した雇用」「安定した収入」「働き
がいのある仕事・職場」をより充実させることが活動の原点です。これらに関して、
社が定款の中で言及していいただいたことによって、社員の安心がとても高まったと
感じています。
このような安心と健全な危機感が、ほどよいバランスで両立している職場を理想と
し、ユニオンとして活動をすすめていきたいと考えています。
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■雇用と収入の安定が働く意欲の向上に
青山
委員長から健全な危機感という言葉が出ましたが、今は雇用も収入も安定している
が、今後もそうあり続けていくために、精一杯仕事をしていかなくてはならないとい
う危機感ですね。ほとんどの職場で、安心と健全な危機感が絶妙なバランスで保たれ
ているのではないでしょうか。
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3.様々な情報発信で、社会活動への積極的な参加を支援
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■多くの人が忘れている“社会の中の私”
清水
ユニオンでは組合員に対して、“人には4つの側面がある”というメッセージを発
信しています。それは、(1)個人としての私
(2)エーザイ人としての私
(3)家
族の中の私 (4)社会の中の私。社内を見回してみると、個人として、またエーザイ
人としての顔は誰もが強く意識し、なかなかいい顔だちをしていると感じています。
ところが、家族の中と社会の中、特に社会の中の顔は、持っていることさえ忘れら
れている気が強くしてなりません。エーザイ人と社会人はリンクする部分はあっても
違う部分があるはずです。ユニオンでは、この4つの側面を意識していただけるよう
なメッセージや情報を発信するとともに、率先して活動に参加し、社員をリードする
ことにも携わっています。
■少しずつ、社会貢献活動が浸透してきた
青山
たとえば、どのような情報を提供されているのですか?
清水
労使で話し合ってボランティア休暇制度や骨髄ドナー休暇制度を設けていますが、
ユニオンではその活用を推進しています。骨髄バンクへの登録を促進したり、UIゼ
ンセン同盟主催のボランタス活動、富士山森づくりなどに毎年参加していただいてい
ます。また、あしなが育英会主催のあしながPウォークに数多くのメンバーが全国で
参加したりしています。社会貢献活動への意識が少しずつ高まり、ようやく活動が浸
透してきた感じがしています。
■新しいタイプのエーザイ社員がいてもいい
青山
以前から医療関係者の評価として、“エーザイ社員には一定の型がある”という声
をよく聞きます。中途で入社した人たちからも、やはり同じような声があります。多
様化する社会を反映し、もう少しエーザイの社員も多様化してもいい。そのきっかけ
の
清水
一つとして、ユニオンの活動にも期待したいですね。
ユニオンは一体感を重視した活動を展開していますから、多様化を育む風土を率先
してつくり上げることはむずかしいかもしれません。ただ、世の中の変化を察知する
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ためにも、いろいろな考え方を持った社員は必要だと思います。その意味では、少な
くともユニオンがメンバーの柔軟性や人それぞれのものの見方を阻害することがない
ようにしていきたいと考えます。
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4.公平性、緊急性、必要性の観点から福利厚生制度を点検
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■新たな福利厚生制度も積極的に導入・運用
青山
少子高齢化社会に突入しましたが、当社では、お子さんが就学するまでは育児に時
間がかけられるように、育児休職制度、育児短時間勤務制度を導入しています。また、
介護休暇なども、すでに導入済み。あまり外部に対して積極的なアピールは行ってい
ませんが、エーザイは新たな福利厚生制度の導入・運用にも積極的に取り組んでいま
す。こうした制度に対して、ユニオンから何かご意見はありますか?
清水
制度全体を公平性、緊急性、必要性の観点から見据えて点検を行い、課題があれば
解決を試みるというのがユニオンのスタンスです。このような観点からユニオン内で
議論し、労働条件改善要求などをしていたいと考えています。
■女性MRにとっての働きやすさ、改善希望点などが議題に
青山
現状で話題になっている制度や取組みはありますか?
清水
今、ユニオンで議題にのぼることが多いのは、女性MR関連の課題についてですね。
女性MRの人数が増え、今後、年を経るごとに育児世代が増えてきます。その時、
今の制度がどうなのか。不充分だとすれば、何が足りなくて、どうすればいいのか。
これらについて議論しています。
また、介護休暇についても、今の制度で困ったことがないのか。そのリサーチも進
めています。こうした検討を経て課題と要望がまとまれば、ぜひご相談したいと思っ
ています。
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5.協力して、エーザイを素晴らしい会社に
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■緊張感を持った関係であるべき
青山
今後、ユニオンとエーザイの関係について、考えていることがあればお聞かせく
ださい。
清水
エーザイユニオンはエーザイの企業内組合であり、今後も良好な労使関係を維持し
ていきたいと考えています。ただし、馴れ合いの関係をめざそうというわけではあり
ません。ユニオンだから言えること、ユニオンにしか言えないことがあるはずです。
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是々非々は明確に主張し、苦言も呈する。ユニオンとしてのチェック機能はきちんと
果たし、緊張感を持った関係であるべきと考えています。
遺憾なことなのですが、ユニオンは社内の改革を遅らせる抵抗勢力であると言われ
ることがたまにあります。現場の意見を丁寧に聞きながら意思決定するという特性上、
ある程度仕方がないことかもしれませんが、
「変えるべき所は良く変えて、守るべき所
はしっかり守る」というスタンスで取り組んでいます。
■新たな仕組みや制度を導入する時の検証機関
青山
会社は、社長を頂点にした組織です。理想は社長自らが社内のすみずみを見て回
り、すべてを把握・理解することですが、残念ながら、それを実現するのはむずかし
い。こうした状況で、ユニオンは社内の問題を先取りして発見し、解決方法を提言し
てくれる。とてもありがたい存在だと思っています。
新たな仕組みや制度を導入しようと考えた時、会社は、まずユニオンに相談します。
すると、ユニオンが社員に説明してくれ、意見をまとめてくれるのです。この新しい
考え方は、社員に受け入れられるのか。この方針は、社員に浸透していくか。ユニオ
ンは、そのチェック機能を果たしてくれていると考えています。
■エーザイの将来の一端は、ユニオンが握っている
清水
ユニオンでは毎年、メンバーに対して今年度の方針を記した冊子を発行しています。
そこで謳っているメインのメッセージは、
“エーザイを素晴らしい会社にしよう”とい
うものです。エーザイの企業価値向上に取り組むことが、3つの基盤をより充実させ
る活動につながります。雇用、収入、働きがいのある職場をより充実させるために、
ユニオンの立場から、エーザイを良くしていこうと、メンバー全員にメッセージを送
っています。
青山
エーザイの将来の一端は、ユニオンが握っているといって間違いないと思います。
これからも協力しながら、エーザイの成長に取り組んでいきたいと思います。
本日はどうもありがとうございました。
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