広報はこね 2005.December 出典:「契約のきりふだ」 (若者編) 神奈川県消費生活課 ∼高齢者を狙う悪質な訪問販売にご注意!∼ し まった!と思ったら、 ク ーリング・オ フ しまった!と思ったら、 クーリング オフ 昼間一人で居ることの多い高齢者を、悪質な訪問販売業者が狙っています。高齢者の健康やくらしへの不安に付け込 んで強引に契約させようと、いろいろな手口で近づきます。契約書面を受け取って8日以内であればクーリング・オフ ができますが、その期間を過ぎてしますと、単に高齢者というだけでは無条件で契約を解除することは難しいので、注 意が必要です。 特に一人暮らしの判断力の低下した高齢者の場合、被害は深刻になります。高齢者が被害に遭わないよう、ご近所で 声をかけ合うなど、十分注意しましょう。 ∼ クーリン グ・オ フとは違約金を払わずに無条件で契約解除できる消費者保護制度です∼ ∼クーリ ング・ オフとは違約金を払わずに無条件で契約解除できる消費者保護制度です∼ 訪問販売、電話勧誘販売、キャッチセールス、アポイントメントセールスのように不意打ち性の高い販売方法やマル チ商法や内職商法のように特殊な販売方法では、消費者は冷静に判断ができないまま契約してしまうことが起こりがち です。そのため、契約後、頭を冷やして考え直せるクーリング・オフ期間が設けられています。 業者が嘘を言ったり、脅したりしてクーリング・オフを妨害した場合には、その妨害が事業者からの書面により解消 されるまで、いつでもクーリング・オフができます。 期 間 クーリング・オフ対象 訪問販売 出典:「くらしのジャーナル!103」 神奈川県消費生活課 事例1 ク ーリング・オ フは必ず書面で通知しましょう クーリング オフは必ず書面で通知しましょう キャッチセールス・アポイントメントセールス 電話勧誘販売 特定継続的役務提供 (エステティックサロン・外国語会話教室・家 庭教師派遣・学習塾・パソコン教室・結婚相手 紹介サービス) マルチ商法(連鎖販売取引) 内職・モニター商法(業務提供誘引販売取引) 1000円で家の4箇所のクリーニングをするとの勧誘電話があり、安 いと思い来訪を依頼した。業者は、家に来ると掃除機のノズルに黒 い布をつけて吸引したホコリを見せ、「近所でダニが大発生している。ダニ駆除に効果 がある」と掃除機の購入を勧めてきた。病気の夫の健康によいと考え、40万円の掃除機 の購入契約をした。だが、使ってみると、期待していたほど吸引力も強くなく、業者の 説明を不審に思うようになった。高額の支払いも大変なので解約したい。 8日間 相談内容 2 0日間 【 注 意 事 項 】 ○化粧品や健康食品など指定消耗品は、使った部分は クーリング・オフできません。 (未使用分は可能) ○布団や浄水器、掃除機などはクーリング・オフでき ます。 ○新聞はクーリング・オフできます。 ○工事等が終わっていても、期間内であればクーリン グ・オフできます。 ○特定継続的役務提供はクーリング・オフ期間が過ぎ ていても、中途解約が可能です。 #通信販売は原則クーリング・オフの適用はありません。 (注文前に、返品特約がついているか確認しましょう。 ) #自動車はクーリング・オフできません。 格安の訪問クリーニングサービスを受けたら、 「ダニ駆除に効果がある」 と強く勧誘され、 高額な掃除機を買わされた(70歳代 女性) 事例1 点検だけのはずが、次々とリフォーム 工事を契約させられた(70歳代 男性) 4、5年前にも他社の訪問販売で屋根裏の耐震工事をしているので 断ったが、「点検だけでも」というので依頼したところ、「家の四隅 の柱がゆがんでいる。このままでは地震の時に大変なことになる。今、ロープ補強をす れば大丈夫」と勧められ、200万円のクレジット契約を結んだ。1ヵ月後、今度は天井 裏の補強も必要と言われ40万円の契約をし、工事は完了した。クレジット契約の1回目 15万円は明日支払うことになっている。高額のため支払えない… 相談内容 クーリング・オフについて分からないことがあ ったり、クーリング・オフ期間が過ぎていても、 あきらめずに消費生活センターや消費生活相談 窓口に相談しましょう。 そんなときは、専門の相 談員がいる西さがみ連邦共 和国消費生活センターにご 相談ください。 相談日 月 曜 日∼金 曜 日 (祝日、年末年始を除く) 相談時間 9時3 0分∼1 2時、 1 3時∼1 6時 相談専用ダイヤル !0 4 6 5−3 3−1 7 7 7 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! もしかしたら… 住宅用火災警報機の悪質な 訪問販売には特に注意を! 新築住宅には平成1 8年6月から(既存の住宅は平 成2 3年5月末までに) 、火災警報機の設置が義務付 けられました。 この設置の義務化を きっかけに、市場価格 を超える高額な価格で 訪問販売を行う業者な どにご注意ください。 なお、火災警報機は、 クーリングオフの対象 です。 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 訪問販売はトラブルが多いため、「特定商取引に関する法律」 で、さまざまな規制がされています。訪問販売業者が消費者を勧 誘する際、商品等の内容、効果、対価などや契約の動機となる事 項、その他消費者の判断に影響を及ぼす重要事項等について、! 事実と異なることを告げること、"重要な事項を故意に告げない ことが禁止されており、そのことが原因で、消費者が事実を誤認 し契約した場合は、6ヶ月以内なら取り消すことができます。 【事例1】では、「近所でダニが大発生している」という事実 がなく、この説明により消費者が「自分の家でもダニ駆除が必要 だ」と誤認して契約した場合、上記の!に該当するといえます。 また、【事例2】では、「家の四隅の柱がゆがんでいる」という 言葉が事実に反しており、この説明により消費者が「ロープ補強 が必要だ」と誤認して契約した場合、!に該当するといえます。 しかし、不適切な勧誘方法があったかどうかを相談者が証明し なくてはならないので、これによる解約は、容易ではないのが現 実です。 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 7 広報はこね 2005.December 6
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