MONTHLY JAPAN GOLF TOUR NEWS LETTER 2011 Jun/6月10日 133 vol. TOUR NEWS official Sponsor official Supplier http://www.jgto.org/ Corporate Supporter Corporate Supporter http://www.m.jgto.org/ インターネット携帯サイト ●発行● 社団法人日本ゴルフツアー機構〒107-0052 東京都港区赤坂1-3-5 赤坂アビタシオンビル5F TEL.03-3585-7381 FAX.03-3585-7383 『日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills』 J・B・パク日本ツアー２年目で掴んだツアープレーヤーNo.1 6月2日から5日までの4日間、茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブ西コースを舞台に行なわれた『日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills』（主催・社団法人日本ゴルフツアー機構、タイトルスポンサー・シティバンク銀行株式会社、特別協賛・森ビル株式会社）。日本ツアー参戦2年目、韓国のJ・B・パクが通算 278ストローク（6アンダー）でプロ初優勝を飾った。今年から登録名をJ・B・パクに変更また一人、韓国出身の強いプロが誕生した。Ｊ・Ｂ・パク、29歳。今シーズン、日本ツアーを賞金シードの資格で戦う韓国出身者は全部で10人。昨年の賞金王・金庚泰（キムキョンテ）を筆頭に、その多くがジュニアやアマチュア時代に活躍し、輝かしい実績を持ってプロ入りしているが、Ｊ・Ｂ・パクにはそれほどの戦績、経歴はない。1999年にプロ入りしても優勝経験はなく、韓国の賞金ランキングでは09年の17位が自己ベスト。韓国にあっても中堅プロの域を脱してはいなかった。そんなＪ・Ｂ・パクが、「もっと自分のレベルを高めたい」と日本ツアーのクォリファイングトーナメントに挑戦したのが09年。ファイナルQT10位に入り、2010年から日本ツアーに参戦すると、世界のメジャー『全英オープン』にも出場するなどして賞金ランキング49位にジャンプアップした。徐々に自信を深めていった矢先に掴んだ今回のビッグタイトルで、今後は目が離せない一人になることは間違いない。「日本では、漢字名をすぐに読んでくれる人がほとんどいない」ことから、登録名を昨年までの朴宰範（パクジェーブン）から変更。今回の優勝は名前どころか顔も、そして粘り強いプレーとそれを支える強い気持ちの持ち主であることも全国のゴルフファンにアピールした。優勝をもたらした「気持ちの切り替え」首位と１打差の２位タイで最終日を迎えたＪ・Ｂ・パク。９番を終えて単独首位に立つと、13、14、15番を怒涛の３連続バーディで、２位丸山大輔に４打差をつけた。残り３ホール。初優勝が見えたそのとき、最後の試練がＪ・Ｂ・パクを襲った。 16番でバーディを奪った丸山と３打差で迎えた最難関の17番パー４。２打目を池の手前にレイアップして３オンしたＪ・Ｂ・パクだったが、８メートルからまさかの３パットでダブルボギー。リードは一気に１打と縮んだ。最終18番は、過去に幾多のドラマを生んできた難ホール。１打のリードはあっても、相手はツアー通算２勝、米国PGAツアーにもフル参戦したことがある丸山だけに、心中穏やかではなかったはず。しかし、本人はいたって冷静だったという。今季からＪ・Ｂ・パクの専属キャディとしてバッグを担いで４試合目のＥ・ガルサさんは言う。「彼は気持ちの切り替えが凄く上手い」と。Ｊ・Ｂ・パクも「18番のティグラウンドに立ったときには、もうすっかり 17番のダブルボギーのことを忘れていた」という。そんな中で放ったドライバーショットは見事にフェアウェイのど真ん中を捉え、ツアープレーヤーNo.1 のビッグタイトルをたぐり寄せたのだった。「こんなに早く勝てるとは…。金庚泰のように日本で成績を残して、いずれは米国PGA ツアーに行きたい」と抱負を語ったＪ・Ｂ・パク。今回の優勝で手に入れた『WGC - ブリヂストン招待』（８月４日〜７日、米国オハイオ州ファイアーストーンCC）の挑戦がその第一歩となる。 Record 「全米オープンの記録」と今年の見どころ昨年（ぺブルビーチGL）、通算イーブンパーのスコアで優勝して喜ぶ北アイルランドのＧ・マクドウェル（左から2人目）世界で最も過酷な戦いと言われる『全米オープン』が、 6月16日からメリーランド州ベセスダのコングレッショナルCCで行なわれる。主催者の全米ゴルフ協会（USGA）が何年もかけて造り上げた難コースに、今年もジャパンゴルフツアーから多くの選手たちが挑む。 ★ 今年が最後となる日本ツアー賞金ランキングからの出場５月31日現在、今年の全米オープンに出場できるジャパンゴルフツアーメンバーは、 ①「2010年日本ツアー賞金ランキング上位２名」⇒１位金庚泰（キムキョンテ）、２位藤田寛之 ②「５月23日時点のオフィシャル・ワールドゴルフランキング（OWGR）上位50名」 ⇒49位の石川遼 ③「全米オープンセクショナルクォリファイング（最終予選会）上位４名」⇒金度勲（キムドフン）、Ｓ・バー、久保谷健一、相文（ベサンムン）の計７人。残る出場枠は、USGAが今年か金庚泰藤田寛之石川遼 ★ 日本選手の18ホール最少スコアは「65」ルタスロールの死闘が有名。J・ニクラウスは大会レコードとなる272ストローク（８アンダー）で４回目の優勝を飾ったが、このときの青木は２打差の274ストローク。それまでの大会記録275ストロークを上回りながらの２位は、今でも優勝できなかった選手の最少スコアとして名を残している。 ★ 9回出場して予選落ちなしの青木青木が初めて全米オープンに挑戦したのは1979年。以来1990年まで通算９回出場したが、一度として予選落ちはない。毎年コースが変わり、しかも厳しいコースセッティングで有名な全米オープンにあって、予選落ちなしは特筆すべき快記録だ。ベスト10入りした日本選手年度 1980 1987 1989 2004 （左から）最終予選会を突破した金度勲、S・バー、久保谷健一、相文ら世界ゴルフランキングを重視して、『旬で、勢いがある強い選手が出場できるように』と新たに設けた大会直前の「６月13日時点でのOWGR50位以内」だけとなる。その影響で、来年からは日本ツアーなど前年度賞金ランキング上位者に与えられていた出場権が廃止。また、昨年までは「前年大会の15位タイ」までに入ると、自動的に翌年の出場権が得られたが、今年からは「10位タイ」までに変更された。 ★ 不運！大会記録を出しながら2位日本選手と全米オープンといえば、J・ニクラウスと青木功が繰り広げた1980年のバコースバルタスロールGC オリムピッククラブオークヒルCC シネコックヒルズGC 選手名順位青木功 2 中嶋常幸 9T 尾崎将司 6T 丸山茂樹 4T 優勝者との差 2打 7打 3打 8打日本選手の最多出場は尾崎将司の13回。次いで青木が９回、谷口徹７回、片山晋呉と今田竜二が６回と続く。アマチュアでは 85年に冨永浩、02年に清田太一郎が予選会を突破して出場を果たしている。全米オープンの18ホール最少ストロークは「63」。110回を数える歴史の中で、73年（オークモントCC）のＪ・ミラー、80年（バルタスロールGC）のＪ・ニクラウスとＴ・ワイスコフ、03年（オリンピアフィールドCC）のＶ・シンと４人がマークしている。一方、日本選手の最少ストロークは09年のベスページ・ステートパーク・ブラックC で、初出場の矢野東が２ラウンド目にマークした「65」。「66」は04年（シネコックヒルズGC）の丸山茂樹、「67」は81年（メリオンGC）の青木と02年（ベスページ・ステートパーク・ブラックC）の丸山、05年（パインハーストCC）に深堀圭一郎がマークしている。 ★ 7,574ヤード、パー71。全米オープン史上2番目に長い舞台コングレッショナルCCでの全米オープン開催は、64年、97年に次いで３回目。前回は7,213ヤード、パー70だったのが、今回は 361ヤード延びて7,574ヤード、パー71となる。過去110回行なわれている全米オープンで、距離が最も長かったのは08年のトーリーパインズGC南Cの7,643ヤード、パー71。今年は史上2番目にタフな舞台となる。大会史上2番目に長いコースのコングレッショナルCC ★ あわや！優勝に手をかけた尾崎 1989年、ニューヨーク州ロチェスターのオークヒルCCで行なわれた大会で、優勝の期待を抱かせたのが尾崎将司だった。最終日を首位と４打差の４位タイで迎えた尾崎は、10番でバーディを奪って通算２アンダーとスコアを伸ばして首位タイに浮上。13 番までパーを積み重ねて首位を堅持。残り５ホール…。しかし14番をボギーとして一歩後退すると、結局、１オーバーの281ストロークの６位タイに終わった。各ホールでの大きな変更は、前回大会ではパー３だった18番ホールを10番ホールとし、前回の17番ホールを最終ホールとしたこと。その距離は523ヤード、パー４。09年ベスページ・ステートパーク・ブラックC７番ホールの525ヤードに次ぐ大会史上２番目に長いパー４がホームホールとなる。 Spot Light プロ16年目にして掴んだ悲願の優勝日本プロ誰もが難しいコースセッティングに苦しんだ『日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯』で、正確なショットを駆使してツアー初優勝を飾った新チャンピオンは、「やめないで良かった…」と男泣きした。河井博大、39歳。「僕はまだまだ発展途上。これからやらなければいけないことがたくさんある」と更なるステップアップを誓った。 ◆優勝おめでとうございます。歓喜の涙から10日ほど経ちましたが、落ち着かれましたか？僕の中では喜びはあの一瞬で終わっていて、次の試合へと切り替えているのですが、周りの反応が以前と違っていて変な感じですね。プロアマ戦にも出られるし、ちょっと戸惑っています（笑）。 ◆2000年と06年に賞金シード権を獲りながら、いずれも翌年にはシードを喪失。そのときの平均パット数のランクは100位台と絶不調でした。 99年から高校の先輩でもある（田中）秀道さんにゴルフを見てもらっていたのですが、僕のゴルフ観、スイングを全否定されました。それでも2000年に初めて賞金シードを獲るなど結果が出て『秀道さんに言われたことをやれば…』と、当時はスイングのことばかり考えていたんです。ショットは段々良くなったのですが、肝心要のパッティングまで考えが及ばなかった、というのが正直なところです。特に07年のシード喪失は、完全にパッティングが原因でしたね。 ◆以後、少しはパッティングのことも考えるようになった？そうですね（笑）。僕は引っかく癖があるので中尺パターを使ったり、今はクロスハンドグリップにして、ブレードを真っ直ぐ出すことに注意を払っています。他人は僕のことをショットメーカーと言うけれど、実は… ◆そのパッティングに救われたのが『日本プロ』でした。最終日、首位タイで迎えたバック9 のパット数は、なんと「 10 」でした。 16番以降はすべてグリーンエッジからパターを使って「パー」「バーディ」「パー」。 15番も１パットのパー。何がどうなっちゃ河井博大河井博大（かわいひろお） 1971年11月13日生まれ、広島県出身。日本大学を卒業後、2年間の研修生生活を経て96年にプロテスト合格。2000年と06年に賞金シードを獲得するが、翌年にシード喪失。QT8位で臨んだ09年に賞金ランク64位に入ってシード復活を遂げると、昨年はキャリアハイのランク42位。今年の『日本プロ』でツアー初優勝を飾り、5 年間シードを獲得した。ったのか…、僕にも分かりません（笑）。 ◆『日本プロ』の優勝で、パッティングにも自信がついたのでは？いえ、まだまだ。今でも１メートルくらいのパットを打つとき、心臓バクバクですよ（笑）。早く人並み程度までレベルを上げたいと思っています。 ◆元々、正確なショットには定評があり、06年にはパーオン率 1位でした。周りの人はデータから僕のことをショットメーカーと呼びますが、とんでもない！パーオン率が高いと言っても、僕はただグリーンに乗せているだけなんです。『グリーンの端に切られたピンを狙ってグリーンを外したら、ボギーになる確率が高くなるからグリーンの真ん中に乗せておこう』と。だからバーディ率は低いんです（笑）。 ◆今後の目標は？一流のプロゴルファーになることです。僕が思っている一流とは、ジャンボさんではないですが心技体の三拍子が揃っていること。自分を信じられる心、誰にも負けない技術、この世界を戦い抜く体力をもっていることだと考えています。僕の体力は中途半端だし、技術もたくさん課題があり、心も弱いですから、これから先、何をすべきかをしっかり頭の中に入れて、少しずつステップアップして行きたいと思っています。そうすれば、本当の意味での優勝が掴めるんじゃないかなと思っています。『日本プロ』の優勝は、神様がくれたご褒美だと思っています。 ◆今年のオフ、ジャンボ軍団のトレーニングに参加したのも一流を知るためだったのですか？はい。一流の所に行って、一流の人たちから何かを感じよう、盗んでやろうと思って飛び込みました。ジャンボさんとは話したこともなかったのですが、小山内（護）さんに頼んだら「ジャンボさんが明日から来い！と言ってくれている」というので、翌朝４時に名古屋を出発して小山内さんの所に行き、ジャンボさんのところに連れて行ってもらったんです。ジャンボさんを始め、ジェットさん、飯合さん、川岸さんがいて、素晴らしい環境の中で、超一流の人たちと練習でき、ものすごく充実したオフが過ごせました。 ◆何かアドバイスを受けましたか？特にありませんが、ジャンボさんに「これからのお前のゴルフ人生に、足跡をつけることが大事なんだぞ」と言われたことが心に残っています。この言葉をかみ締めながら、これからも一流を目指して頑張っていきたいと思っています。 Charity Event 元気を届けよう！ゴルフトーナメントから支援活動ゴルフトーナメントの開催を通して「私たちにできること」。各会場では出場選手たちが積極的に参加して、ギャラリーの皆さんと心を一つに、様々な支援活動を行なっています。左から日野皓正氏、王貞治氏、青木功、佐々木力大会実行委員長、プロの部優勝の室田淳、著名人の部優勝の遠藤章造さん、アマの部優勝の徳山鉉二さんプロゴルファーと著名人が参戦ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント 2009年、「子供たちに手を差しのべたい」という主旨のもと、青木功と日野皓正氏、昨年から王貞治氏が大会実行委員となり、多くのプロゴルファーや著名人の方々にもご賛同いただきスタートした『ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント』。今年度は「東日本大震災復興支援のチャリティ大会」として５月７日と８日に開催され、千葉県の麻倉ゴルフ倶楽部にプロゴルファー28名、著名人28名、一般アマチュア56 名が集結。大会２日間で来場したギャラリーは計8760名にのぼり、間近に見るプロの迫力と、プロアマ戦ならではの笑いがこぼれるプレー観戦を出場選手（50音順敬称略）プロの部著名人の部青木功石川遼加瀬秀樹片山晋呉久保谷健一倉本昌弘鈴木亨芹澤信雄薗田峻輔見和宏田中秀道谷原秀人手嶋多一中嶋常幸西川哲平塚哲二深堀圭一郎細川和彦牧野裕丸山茂樹宮里聖志宮里優作宮本勝昌室田淳湯原信光横尾要横田真一渡辺司五木ひろし岩城滉一岩本恭省遠藤章造王貞治小倉智昭梶原雄太岸田敏志木梨憲武栗田貫一郷ひろみ佐々木主浩佐藤浩市椎名桔平柴俊夫柴田恭兵関根勤舘ひろし中野浩一中村雅俊間寛平東尾修日野皓正細川たかし前田亘輝宮根誠司山本浩二渡辺裕之楽しんだ。賞金や協賛金の一部のほか、入場券収入などの収益がチャリティとして寄付されたほか、会場内にはチャリティボックスを設置したり、出場選手や著名人が愛用グッズを提供してチャリティオークションを開催。大会２日間でのチャリティ金額は総額約3,000万円となり、東日本大震災での被災地を支援する基金へ寄付される。心をつなぐ支援の輪は、今大会を通して大きく広がった。大会実行委員の青木功は「これだけの多くの方々にご参加いただき感謝しています。一日でも早い震災復興を願う気持ちはみんな一緒。来年も、５年後も10年後もこのチャリティを続けたい」と挨拶。これからも被災地を元気づけ、支援していくことを誓った。 3年連続出場の郷ひろみさん。栗田貫一さんと同組の石川遼は6連続バーディを記録 Charity Event 選手たちも積極的に参加するトーナメント会場でチャリティイベント 2011年ジャパンゴルフツアーでは、（社）日本ゴルフツアー機構（JGTO）、ジャパンゴルフツアー選手会（JGTPC）、大会主催者、スタッフ、そしてギャラリーの皆さんが一体となり、すべてのトーナメントでチャリティイベントを実施している。トーナメント会場では、チャリティ支援の特設ブースを設け、募金箱を設置するなどして、訪れたギャラリーの皆さんに支援のご協力を呼びかけている。また、選手からサイン入りの愛用品やゴルフグッズを提供してもらい、チャリティ販売やオークションを開催。参加費がチャリティされるパターコンテストやレッスン会を実施しているトーナメントもある。ラウンド終了後などには、選手が積極的に参加してチャリティ握手会を開催。ファンの皆さんと握手したりハイタッチしたりしながら、募金活動を行なっている。トーナメント会場でのチャリティ活動を支えているのは、ギャラリーの皆さんの笑顔と温かい心。感謝の気持ちを忘れずに、選手たちはその笑顔に勇気をもらいながら、これからも全力でトーナメントを戦って支援を続けて行く。『レジェンドチャリティ』ではご本人がオークションに登場。柴田恭兵さん、横田真一も会場を盛り上げた 2011年ジャパンゴルフツアーでは、トーナメント会場において、このたびの東日本大震災により被災された皆様や復興に尽力されている方々への支援活動を行なっています。各トーナメントによりチャリティイベントの内容は異なりますので、詳しくは大会公式ホームページ、またはJGTOオフィシャルホームページをご参照ください。 Exciting Match 日本のために勝利を！（前列左から松村、石川、青木キャプテン、藤田、池田、後列左から薗田、片山、高山、河井、近藤、小田）日韓対抗戦『MILLION YARD CUP』日本代表選手10名が決定！庚泰（キムキョンテ）、日本ツアー参戦１年目の昨年にランキング11位に入った金度勲（キムドフン）、今年『日本プロ』２位、『つるやオープン』２位タイの相文（ベサンムン）と手ごわい顔ぶれが待ち構える。今年で3回目を迎える日韓対抗戦。新たに大会名称を『MILLION YARD CUP』とし、7月1日〜3日まで、韓国・釜山のジョンサンCCで行なわれる。その日本代表選手10名が発表された。連覇を狙う日本チーム日韓対抗と言うと、サッカーを始めプロ野球、バレーボール、ラグビー、バスケットボール…などで数多くのドラマを生んでいる因縁の戦い。もちろん、男子プロゴルフも例外ではない。大会の歴史こそ３回目と浅いが、過去の対戦成績は１勝１敗。お互いに『負けられない』と闘争心を燃やしている。昨年に引き続いて日本チームを率いるキャプテン青木功は、「去年出場したメンバーに新風が加わって、凄くいいメンバーで臨める。連覇したい！」と手応えを口にした。僅か１ポイント差で勝利した昨年大会を経験している藤田寛之、石川遼、池田勇太、片山晋呉に、2004年の第１回大会を経験している近藤共弘。そして新風として昨年の賞金ランキング５位の松村道央と、今年の日本プロまでの賞金ランキング上位者から『日本プロ』優勝の河井博大と『東建ホームメイトカップ』優勝の高山忠洋が加わった。小田の意気込みと薗田の将来性「いい選手が大勢いて、誰にしようか夢にまで見た」というキャプテン推薦枠に、青木は小田孔明と薗田峻輔の２人を選んだ。小田は『とおとうみ浜松オープン』のとき、青木に推薦選手が決まっていないことを確認すると、「よぉ〜し、やるぞ！」と翌週の『ダイヤモンドカップ』に優勝。「孔明の意気込みを買った。去年出て、今年も出たいという意思表示に、俺の胸も熱くなった」と青木は選出理由を説明。また薗田については、「今は調子が良くないかもしれないが、これからの日本のゴルフを担っていく一人。そういう意味で、経験させたい。俺が責任を持って選んだ」と将来性に大きな期待を寄せた。ただ一人、過去２大会に出場している藤田は、「韓国は強いけれど、このメンバーなら連覇できる。日本のため、青木キャプテンのために頑張る」と宣言した。 ★ 日本チーム（キャプテン：青木功）＊2010年ジャパンゴルフツアー賞金ランキング上位４名（外国籍選手を除く） ⇒藤田寛之（２位）、石川遼（３位）、池田勇太（４位）、松村道央（５位）＊2011年ジャパンゴルフツアー「東建ホームメイトカップ」から「日本プロゴルフ選手権」までの賞金ランキング上位４名（外国籍選手および有資格者を除く） ⇒河井博大（２位）、高山忠洋（３位）、近藤共弘（４位）、片山晋呉（６位）＊キャプテン推薦２名 ⇒小田孔明、薗田峻輔最強メンバーでリベンジを狙う韓国チーム韓国チームは、キャプテンおよびキャプテン推薦２名を含む４選手が未定だが、日本チームを脅かすに十分な顔ぶれとなりそうだ。その中心になるのが米国PGAツアーで活躍するＹ・Ｅ・ヤン。2009年『全米プロ』でＴ・ウッズを逆転で破ってメジャータイトルを獲得。昨年もヨーロッパツアーの『ボルボ・チャイナオープン』を制するなど、これまでに米国PGAツアー２勝、ヨーロッパツアー２勝の実力を誇る。日韓対抗戦は第１回大会に出場。プレーオフで谷原秀人を一蹴し、韓国を優勝へと導いた。また昨年の日本ツアーの賞金王である金 ★ 韓国チーム（キャプテン：未定）＊５月16日時点でのオフィシャルワールドゴルフランキングから４名 ⇒Ｙ・Ｅ・ヤン、金庚泰（キムキョンテ）、金度勲（キムドフン）、相文（ベサンムン）＊2010年韓国ゴルフツアーポイントランキングから４名 ⇒金大（キムデヒュン）、姜庚男（カンキュンナム）＊キャプテン推薦２名＊ Playback ＊ ● 第１回大会（04年９月4、5日。ヨンピョンリゾートGC）優勝韓国チーム１日目：日本10p − 10p韓国２日目：日本10p − 10p韓国プレーオフ：Ｙ・Ｅ・ヤンがバーディ〈日本チーム〉 Cap/手嶋多一、選手/近藤共弘、谷原秀人、平塚哲二、深堀圭一郎、藤田寛之、星野英正、丸山大輔、三橋達也、宮本勝昌、室田淳 ● 第２回大会（10年９月10日〜12日、ヘビチCC）優勝日本チーム１日目：日本３p − ２p韓国２日目：日本2.5p − 2.5p韓国３日目：日本５p − ５p韓国〈日本チーム〉 Cap/青木功、選手/池田勇太、石川遼、小田孔明、小田龍一、片山晋呉、薗田峻輔、藤田寛之、丸山大輔、宮本勝昌、横尾要 Information えている。今年、尾崎とともに殿堂入りしたのは南アフリカ出身のＥ・エルス、Ｄ・フォード、Ｊ・ハッチンソン、Ｇ・Ｈ・Ｗ・ブッシュ元アメリカ大統領、Ｆ・チャキニアンの６名。日本人としては03年樋口久子、 04年青木功、05年岡本綾子についで４人目の殿堂入りとなった。尾崎は残念ながら式典を欠席。代理として米国チャンピオンズツアーでプレーしている末弟の直道が出席し、「殿堂入りを果たした兄を誇りに思います」と兄をたたえるスピーチをした。５月９日、米国フロリダ州セントオーガスティンで「世界ゴルフ殿堂（ワールド・ゴルフ・ホール・オブ・フェイム）」入りの式典が行なわれ、国内ツアー94勝を含む通算113勝の尾崎将司がインターナショナル部門で殿堂入りを果たした。世界ゴルフ殿堂は、1974年、PGAオブ・アメリカが13名のプレーヤーの栄誉をたたえる目的で、米国ノース・カロライナ州にあるパインハーストに設立。その後 98年、現在のフロリダ州オーガスティンのワールド・ゴルフ・ビレッジに場所を移し、殿堂入りした人たちの栄誉をたた大詰めを迎えた『全英オープン』日本予選ランキング７月14日（木）からロイヤル・全英オープン予選ランキングベスト10 セントジョージスGCで開催され (日本ゴルフツアー選手権終了時点) る『全英オープン』。その出場権順位氏名獲得賞金（円）をかけた日本予選は、開幕戦の 1 河井博大 39,360,946 『東建ホームメイトカップ』か 2 高山忠洋 34,720,250 らスタート。『〜全英への道〜Ｂ・ジョーンズ 33,569,925 3 ミズノオープン』までの８試合 4 小田孔明 32,687,875 を対象として、その期間の獲得 5 近藤共弘 31,486,000 賞金ランキング上位２名に出場 6 Ｊ・Ｂ・パク 31,082,085 権が与えられる。 7 ★ 石川遼 25,550,550 『日本ゴルフツアー選手権』が 8 片山晋呉 25,377,010 終了した時点のランキングは別 9 相文 24,903,000 表のとおり。残すは１試合、６ 10 小林正則 23,579,675 ★は有資格者月23日（木）から始まる『〜全英への道〜ミズノオープン』ですべてが決まる。 ★『〜全英への道〜ミズノオープン』で決定する出場資格・『〜全英への道〜ミズノオープン』上位４名（有資格者除く）・『東建ホームメイトカップ』から『〜全英への道〜ミズノオープン』までの賞金ランキング上位２名（有資格者除く）「東日本大震災」義援金口座社団法人日本ゴルフツアー機構では、東日本大震災による被災地支援のために義援金口座を開設しています。皆さまからお預かりした義援金は、日本赤十字社を通じて全額を復興・救援活動に活用させていただきます。皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。 ★『全英オープン』出場有資格者（＊は資格重複者）・2011年５月30日時点のオフィシャル・ワールドランキング上位50位 ⇒金庚泰（キムキョンテ）・2010年度アジアンツアー賞金ランキング１位⇒盧承烈（ノスンヨル）・2010年度日本オープンゴルフ選手権優勝者⇒＊金庚泰・2010年度ジャパンゴルフツアー賞金ランキング上位２名（有資格者除く）⇒藤田寛之、石川遼・アジア地区予選通過者⇒平塚哲二、Ｃ・Ｂ・ラム・オーストラリア地区予選通過者⇒Ｋ・バーンズ室田淳が『全米プロシニア』で1打差の3位５月26日〜29日まで、米国ケンタッキー州ルイビルのバルハラGCで行なわれた米国シニアツアーのメジャー第２戦『全米プロシニア選手権』で、ジャパンゴルフツアーメンバーで55歳の室田淳が１打差の３位で惜しくも優勝を逃した。最終日を首位で迎えた室田は、６バーディ、６ボギーと出入りの激しいプレーでスコアを伸ばせず、通算９アンダーで３位。日本選手室田淳初のシニアのメジャー制覇にあと一歩届かなかった。勝敗は通算10アンダーで並んだＴ・ワトソンとＤ・イーガーのプレーオフへ持ち越され、１ホール目でバーディを奪ったＴ・ワトソンが逆転優勝を飾った。 ★ 三井住友銀行＜銀行名＞三井住友銀行＜支店名＞本店営業部（店番200）＜口座番号＞普通 2 3 1 8 4 6 1 ＜口座名義＞社団法人日本ゴルフツアー機構震災義援金 ※同行（三井住友銀行）のATMからのお振込みは、手数料が無料です。 ※同行窓口、また他行からのお振込みにつきましては、手数料がかかります。 ★ シティバンク銀行＜銀行名＞シティバンク銀行＜支店名＞赤坂支店（店番731）＜口座番号＞普通 7 3 8 9 6 8 7 ＜口座名義＞社団法人日本ゴルフツアー機構震災義援金 ※同行（シティバンク銀行）のATMまたは同行窓口からのお振込みは、手数料が無料です。 ※他行からのお振込みにつきましては、手数料がかかります。 Information 『日本オープン』が出場選手数を108名に変更（財）日本ゴルフ協会（JGA）は、10月13日（木）〜16日（日）に千葉県の鷹之台カンツリー倶楽部で開催される『第76回日本オープンゴルフ選手競技』の出場選手数を120名から108名に変更すると発表した。日照時間の関係で、全ての組のホールアウトが日没直前となっていたため、出場選手が持てる技量を充分に発揮するプレー時間を確保するのが主な理由。なお、本年度はJGAが主催する各オープン予選競技ならびに各地区オープンからの本選通過者数を減員する。最後まで戦う姿を魅せた桑田真澄さん﹁いい経験でした ︒ また挑戦したいです﹂５月26日と27日の２日間、岐阜県の富士Ｃ可児クラブ可児ゴルフ場志野コースで行われたチャレンジトーナメント第３戦『富士カントリー可児クラブチャレンジカップ』に、元プロ野球・読売ジャイアンツのエースだった桑田真澄氏が主催者推薦で出場した。２日間とも目標とする80には及ばず「２戦連続KOですね」とトーナメント初参戦を振り返ったが、「ゴルフはまさにピッチャー心理。１打ごとの気持ちの切り替えが大事」なことを改めて痛感したという。「ラフからの打ち方が分からなくなった」ほど苦しめられたが、それでも逃げず前を向く闘争心は孤高のマウンド上の姿そのものだった。 13番では崖下からナイスパーをセーブ。「諦めないことが大事。諦めた人にはチャンスさえ来ないですからね。ああいうのがあるからスポーツも人生も楽しい」。元トップアスリートの戦う姿を魅せてくれた。チャレンジトーナメントの開催コース変更について９月15、16日に行なわれる予定だったチャレンジトーナメント第８戦『五浦庭園JGTOチャレンジ蠡』の開催コースを、栃木県の東松苑ゴルフ倶楽部に変更。また、五浦庭園CCで10月18日（火）〜21日（金）に行なわれる予定だった「セカンドクォリファイングトーナメント」も、同じく東松苑GC へと変更する。 6月生まれのツアーメンバー 3日 5日 5日 6日 7日 8日 9日 9日池田力（31）Ｃ・ニラト（28）Ｒ･リー（38）橋竜彦（37）小田孔明（33）井上忠久（35）朴星俊（25）広田悟（38） 14日 16日 17日 18日 18日 19日 19日 21日（74）杉原輝雄藤田寛之（42）近藤共弘（34） B･ケネディ（37）依田利之（27）小山内護（41）宮里優作（31）相文（25） 22日 24日 24日 25日呉阿順（26） M・ガイヤット（36） T･スリロット（42）山本昭一（47）（）は満年齢。選手は2011年度登録のツアーメンバー。今月のトーナメント第111回全米オープン開催日６月16日〜19日コースコングレッショナルCC （メリーランド州）賞金総額 US$ 7,500,000 優勝賞金 US$ 1,350,000 10年優勝者Ｇ・マクドウェル〜全英への道〜ミズノオープン開催日コース賞金総額優勝賞金 10年優勝者アクセス６月23日〜26日 JFE瀬戸内海GC （岡山県） 110,000,000円 22,000,000円薗田峻輔電車：JR山陽本線・今月のチャレンジトーナメントテレビ放送（予定）６月17日（金）04：25〜08：00 ６月18日（土）04：25〜08：00 ６月19日（日）06：00〜09：00 ６月20日（月）04：55〜08：30 テレビ朝日系列 ●2010年大会は石川遼が初出場ながら予選を２位タイで通過す笠岡駅下車。無料ギャラリーバス運行。車：山陽自動車道・笠岡ICまたは福山東IC利用。ギャラリー駐車場あり。入場券【前売入場券】 10,000円（２日間共通券各２枚、トーナメントコース体験プレイ券、ギャラリー抽選券付き）開催期日６月30日〜７月１日コース那須国際CC（栃木県）賞金総額 10,000,000円優勝賞金 1,800,000円 10年優勝者雎宸（ジャンチェンツー）アクセス東北自動車道・那須ICから約15分 http://www.tokyu-golf-resort.com/nasu/ ●優勝者は『長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ』の出場権を獲得【当日券】予選ラウンド各日 3,000円決勝ラウンド各日 5,000円 ※高校生以下は入場無料テレビ放送（予定）６月25日（土）16：00〜16：55 ６月26日（日）15：00〜16：25 読売テレビ・日本テレビ系列 http://www.mizunoopen.com/ MONTHLY JAPAN GOLF TOUR NEWS LETTER JGTO広報誌チャレンジトーナメントは全10試合観戦無料！東急那須リゾートJGTOチャレンジⅠ るなど大健闘。今年は1997年以来14年ぶりにコングレッショナル CCが舞台。7574ヤード、パー71 という大会史上２番目に長いコースでどんな戦いを魅せてくれるのか期待が膨らむ。ジャパンゴルフツアーからは金庚泰、藤田寛之、石川遼、金度勲、S・バー、久保谷健一、相文が出場予定。 2011 TOUR NEWS インター http://www.jgto.org/ 携帯 http://www.m.jgto.org/ ネットサイト ●発行● 社団法人日本ゴルフツアー機構〒107-0052 東京都港区赤坂1-3-5 赤坂アビタシオンビル5F TEL.03-3585-7381 FAX.03-3585-7383 トーナメント情報、大会速報、ランキングなどインフォメーションは、オフィシャルホームページまでインターネット http://www.jgto.org/ 携帯サイト http://www.m.jgto.org/