PCI-CardBus Bridge の割り込み(IRQ)出力について 16bit PCカード使用時、次のようになります。いずれもPCI-CardBus Bridge Chip(PCIC) のモード設定はソフトウェア(CS,SS)によって行われます。 ①モード0(基本モード) Socket1 PCIC PCI Bus 16bit PCIRQ1 INT A# INT B# Socket2 16bit PCIRQ2 ex IRQ 9 ex IRQ10 EXCA R1 R2 PCIC の INT モード設定を基本モードにすると、16bit PC カードからの IRQ はそ れぞれのソケットに対応して INT A# または INT B# の PCI-IRQ にルーティングさ れます。したがって上の図の例ではソケット1の PC カードからのIRQ は INT A# を 通して IRQ9 に、ソケット2の PC カードからの IRQ は INT B# を通して IRQ10 に伝 えられます。 Windows95 やWindows98 の OS、CS(カードサービス)、SS(ソケットサービス) が 16bit PC カードの挿入を検出し、そのソケットに対応するPCI INT# と、その PCI INT#(AかB)にアサインされている IRQ 番号を BIOS の IRQ 管理テーブルから読 み出した後、そのPC カードのドライバロード時にその IRQ No を引き渡してくれれ ば、問題なく動作します。 ただしドライバは MicroSoft のミニポートドライバの仕様に沿ったものであり、 INF ファイルや PC カードの CIS の記述も IRQ 共有可でなければなりません。 Windows98 の RC3 まではこのモードが使用されていたようです。 INT A#,INT B# に対する IRQ No のアサインは PCI-BIOS が行います。 -1- PCI-CardBus Bridge の割り込み(IRQ)出力について ②モード1(ISA-IRQ モード) PCI Bus INTA# Socket1 PCIC INTB# 16bit PCIRQ1 EXCA Socket2 16bit ISA Bus ... PCIRQ2 IRQ 3 IRQ 4 IRQ 5 IRQ 6 IRQ 7 IRQ 8 IRQ 9 IRQ10 IRQ15 PCICをこのモードに設定すると16bit PCカード使用時PCI-INT(INT A#,INT B#) はカードの検出のみに使用され、各 PC カードからの IRQ は、各ソケットに対応す る IGC レジスタによって指定された ISA-IRQ 出力にルーティングされます。この モードは従来の ISA-bus 用の PCIC(i82365 などの EXCA 互換 chip)と全く同じ動 作をしますので、16bit 用ドライバを含めた PC カード用のドライバが、ほとんどそ のままで動作します。 Windows95 OSR2 以降の CS や SS はこのモードを使用しています。このモード が使用されている限り、ISA-IRQ ルーティング用のサブボードが必要です。 -2- PCI-CardBus Bridge の割り込み(IRQ)出力について ③モード3(S eria lized IRQ) Socket1 16bit PCI Bus PCIC INT A# EXCA INT B# PCIRQ1 Socket2 SREQOUT PCIRQ2 PCICLK IRQ 16bit Serialized IRQ モードでは、PC カードからの IRQは IGC レジスタによって指定さ れた IRQ No となって SREQOUT 端子より出力されます。 SREQOUT 端子からの読み出しは IRQ コントローラが行います。弊社の REXCBS51 のような PCI ボードタイプの製品の場合、SREQOUT 信号が PCI bus に存在 しないので、このモードは使用できません。 -3-
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