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No.
126
May
2006
■
新入教職員を迎えて
第 29 回卒業証書・学位記授与式
■学事
第 35 回入学宣誓式
新任教授紹介(米倉、加藤、横山、四方)
退任にあてって(小野田、石川)
附属看護専門学校
第 18 回卒業式・第 19 回入学式
■学生のページ
2006 年ハワイ大学臨床実習報告
2006 年マーサ大学への交換留学報告
■学術
総合医学研究所平成17年度研究セミナー
■病院
第 24 回北陸腎移植連絡協議会
平成 17 年度脳死下からの臓器提供
シミュレーション
金沢医科大学病院 CPC のご案内
■管理・運営
学校法人金沢医科大学平成 18 年度予算
■随想・報告
スウェーデン・国立労働生活研究所
留学記
大和ミュージアム
内灘「世界の凧の祭典」
2
金 沢 医 科 大 学
新入教職員を迎えて
理事長 小田島 粛夫
今日は皆さんにとっては社会人として、また、金沢医科大学の職員としてその第一歩を踏み出す日であ
り、生涯忘れることのできない記念の日になると思います。お祝い申し上げるとともに、大学としても皆
さんを心から歓迎します。今日からは本学の職員としての誇りとその若いエネルギーで、新しい金沢医科
大学を創り出すという気概を持って、行動されることを心から期待いたします。
金沢医科大学は、昭和 47 年 6 月 1 日に第 1 回の入学式が行われてから、今年は 35 年目にあたります。大
学に適用されるかどうかは分かりませんが、民間企業では創立 30 年目が一つの節目であると言われており
ます。本学も苦しい時代がありましたが、着実に成長し多くの方々の努力によって、現在は高い社会的評
価を受けるようになりました。私どもはこの現状に満足することなく、将来に向かって大学のさらなる成
長と発展を図るため、体質改善を進めなければなりませんが、その原動力は教職員の意欲と能力であるこ
とは言うまでもありません。改めて皆さんのご協力をお願いいたします。
皆さんもご存知のように本学は私立医科大学であり、民間企業でありますが、単なる民間企業と異なる
点は社会的使命を果たさなければならないということです。
その第一は「人間性豊かな医師の育成」および「地域医療を支える看護師の養成」、その第二は「地域
の基幹病院として最良の医療を提供する」ことでありますが、すべての教職員は本学が教育・医療機関で
あることを自覚し、不祥事は許されないことを肝に銘じなければなりません。
次に大学の組織とその管理・運営についてお話を申し上げます。かつて大学は「象牙の塔」として社会
から隔離され、大学の中では時が緩やかに流れ、人材育成という意味では優れた環境であったと思ってお
ります。しかし、時代の流れの中で、国立大学法人化に象徴されるように大学は大きく変わることが求め
られております。私ども私立大学は改めて民間企業であることを自覚し、大学の経営、管理・運営に努め
なければなりません。
大学が民間企業として経営形態を確立するためには、大学の制度改革、さらには構造改革が必要になり
ます。本学ではこれまでの教授会による学長・病院長の選考に代わって、教職員から選ばれた委員会の推
薦をもとに、最終的には理事会で選出することになりました。これは学長・病院長のリーダーシップの確
立を中心に大学の制度改革を進め、経営の安定化を図ることを目的としたものです。教授会の選挙によら
ない学長・病院長の選出は本学が初めてであり、6 カ月遅れて東北大学でも同じような形になりましたが、
やがて常識になると思っております。
この点について少し説明が必要であると思いますが、皆さんは経営形態の一つの形として、トップダウ
ンやボトムアップという言葉を、聞かれたことがあると思います。多少、誤解されている面もあるように
思いますが、リーダーが方針を打ち出すことがトップダウンということになります。この方針に対して意
見を具申することがボトムアップということになりますが、このシステムではリーダーの方針の提示があ
って、それに対する意見具申、ボトムアップということになり、その逆はありません。リーダーはこの意
見具申に対して真摯に対応し、十分に思考し、結果によっては方針を是正することも必要になります。大
学が正しく運営されるためには学長・病院長のリーダーシップの確立を中心に、このようなシステムが必
要であり、私どもの大学も組織上、やっとその体制が完成したことになります。
第 126 号/ 2006.5
3
金 沢 医 科 大 学
最近、医療事故が問題になっ
ておりますが、将来、大学にと
って大きな課題になることが予
想されます。これまでに、三つ
の大学において教授を含めた医
師が刑事訴追されており、一部
は有罪判決を受けております。
また、射水市民病院の外科医が
延命装置を取り外した問題は、
医療の問題を超えて、社会の未
成熟さを暴露したような結果に
なりました。いずれにしても、
このような医療に関する問題は
社会の未熟さもあって、さらに広がりを見せることになると思います。本日、職員としての第一歩を踏み
出される方々の多くは医療に携わることになりますが、医療事故には十分に注意していただきたいと思い
ます。
医療事故には大学としても対応を考えておりますが、その一つの例が新しく開設された、21 世紀集学的
医療センターです。例えば、集学的がん治療センターは各領域の専門医が協力し、患者さんに最適の医療
を提供するシステムですが、新聞の社説にも取り上げられたように、現時点では画期的な試みであると思
っております。最近、がん薬物療法認定医制度が発足し、がん化学療法の専門医が認定されることになり
ましたが、外科的治療、化学療法および放射線治療の併用によって、がんの治療成績が飛躍的に向上する
ことが期待されます。このシステムでは専門の異なる複数の医師が患者を診察・治療することになります
ので、セカンドオピニオンとしての役割を果たすとともに、治療成績の向上や医療事故防止においても、
大きな成果が期待されます。
この他、医師の偏在によるへき地の医師不足などに対して、大学の対応が大きな問題になる可能性もあ
り、医学・医療は大きな転換期を迎えております。この時点で、医学・医療の将来を正確に予測すること
はできませんが、新しい時代の扉を開く若い世代の皆さんに、心からの期待を寄せて歓迎の挨拶を終わら
せていただきます。 (平成 18 年 4 月 3 日、新入職員辞令交付式における挨拶)
金 沢 医 科 大 学
4
金沢医科大学
第 29 回
卒業証書・学位記授与式
平成 18 年 3 月 2 日(木)
平成 18 年 3 月 2 日(木)午前 10 時から、本学講堂において第 29 回卒業証書・学位記授与式が行われた。
はじめに、卒業生 93 名の氏名が読み上げられ、山本 達学長から卒業生総代の藤田良子さんに卒業証書・学位
記が授与された。
つづいて、山本学長の式辞、小田島粛夫理事長の告辞があり、来賓の久藤豊治金沢医科大学後援会橘会会長(代
読姫野洋一副会長)および坂本 滋金沢医科大学北辰同窓会会長から、卒業生に祝辞が贈られた。
また、学業が特に優秀な卒業生に贈られる益谷秀次賞(副賞:懐中時計)が藤田良子さんに、北辰同窓会会長
賞(副賞:置き時計)が高橋敬介君にそれぞれ授与された。
在学生を代表して幡 雄一郎君が送辞を読み、これに対し卒業生を代表して高橋敬介君が答辞を述べた。そして、
卒業生は、列席者の盛大な拍手に送られ退席し式を終了した。
卒業生総代藤田良子さん
第 126 号/ 2006.5
5
金 沢 医 科 大 学
式 辞
学 長 山 本 達
本日、ここに多くのご来賓、ご父兄の方々のご臨席を賜り、第 29 回金沢医科大
学卒業証書・学位記授与式を挙行するにあたり、めでたく卒業の日を迎えられた
諸君に大学を代表して衷心よりお祝いを申し上げます。また、これまで諸君のた
めに献身的に指導をしていただいた教職員はもとより、今日まで立派に育ててい
ただいたご両親、ご家族、温かいご支援をくださいました関係者の皆さんに心よ
り感謝の念に耐えません。
卒業生諸君は入学以来 6 年間もの長きにわたり、医学という非常に難関ではあ
りますが大変やりがいのある学問に挑戦され、日夜をいとわぬ努力の結果、本日
見事卒業という栄冠を勝ち取られ医学士になられたわけであります。これからは
医師という大変重要で、社会的に責任の重い職業に挑戦していくわけであります
が、現在の段階では単に基本的な医学知識と技術の一部を修得したに過ぎません。
医学、医療の進歩は日進月歩で常に進化し続けており、最先端のゲノム医学、再
生医療等、諸君が今想像している以上に医学というものはとてつもなく広く奥深いものであります。このように
医学が急速に進歩し医療技術が高度化し、あまりにも科学的な医療に走りすぎますと、医療の原点である医師と
患者さんの関係が軽視されるようになってきております。また、医療事故や医療ミスが大きく報道されて最新の
医療に対する不信感が高まっている社会状況には、医師を養成する医科大学としては看過することはできず、真
摯にこの問題の解決に取り組んでいかねばならないと考えております。
我が大学の教育の原点である 良医を育てる という建学の精神は、医学がこのように発展した現在において
もますます重要な課題として捉えるべきであり、良医であることこそが医師の原点であると確信しております。
卒業生諸君はこれまでの 6 年間の勉学で医学の知識や技術を懸命に学習して、いざこれからは医療の最前線に出
陣していくわけでありますが、患者さんが患っている病気の表面の現象だけをとらえて診断し治療することでは
完全な病気からの回復は得られないでしょうし、患者さんの満足も十分ではないことを理解すべきであります。
病気を診ずに病人を診よ という言葉がありますが、病気を治療するということは患者さんの精神状態、生活
環境、職業歴、家族歴、経済状態等その患者さんが抱えているあらゆる要素を十分に理解したうえでの 全人的
医療 の実践を心がけねばなりません。
良医の心構えとして最も重要なことは、医療の黄金律である 自らが患者の立場になったら何を望むか 、 あ
なたがしてもらいたいことを人にしてあげなさい という医師の原点に立つことであります。中国の諺に 小医
は病を癒し、中医は人間を癒し、大医は国を癒す という言葉がありますが、本日卒業される皆さんは小医であ
ってほしくないということであります。
このように諸君が大変責任が重く、厳しい職業である医師をあえて選択された以上、日進月歩の中でも常に最
良の医療を患者さんに提供するためには、これからは生涯が学習期間であり学ぶことをやめるわけにはいきませ
ん。もし学ぶことをやめた場合には医師であることを辞めねばなりません。あたかも 飛ぶ鳥が羽を休めた瞬間
に直ちに墜落する ということです。
米国の臨床教育の先駆者である Osler 博士は Listen to the patient. 患者さんこそが師である、と言っておりま
すが、全力を傾注して一人ひとりの患者さんを診療するならば、それらの患者さんから学ぶことは非常に多い、
ということです。また、医師であるということは主治医として患者さんの信頼を得ることはもちろんですが、医
療専門家チームのリーダーであらねばなりませんし、社会人としても周囲から常に尊敬される存在でなくてはな
りません。これまで一生懸命勉強してきた医学専門書以外にも幅広い知識を習得し、人格形成に努め社会的視野
をいっそう広めていっていただきたいと思います。大学としましても 社会にどのように貢献できる卒業生を出
しているかが、その大学の存在意義である という言葉に立脚し毎日努力している所でありますが、本日卒業さ
れる諸君は社会に大きく貢献できる人材として成長されんことを心から期待するところであります。
最後になりましたが、皆さんはこの 6 年間を雄大な日本海を望みながら自然あふるる内灘の地でたくさんの良
き師、良き友に恵まれ人を愛し、自然を愛して人間としても大きく成長されたと思いますが、今日の佳き日にあ
たりこれまで温かく導いて下さった皆様に心から感謝するとともに、金沢医科大学卒業生としての誇りと自信を
持って未来に向かって大きく羽ばたいていただくことを祈念して本日の式辞といたします。
6
金 沢 医 科 大 学
告 辞
理事長 小田島 粛夫
本日、晴れて医学士の学位をお受けになった卒業生の皆さんに、心から敬意を表
するとともに、この日を待ち望んでおられたご両親はじめ、ご家族の方々に対し
ても、衷心よりお祝いを申し上げます。また、お忙しい中を卒業式にご臨席賜り、
錦上花を添えていただきましたご来賓関係者各位に、厚くお礼を申し上げます。
卒業生の皆さんは、今日まで皆さんを応援してこられた多くの方々、さらに広く
社会全体に対して、感謝の念を新たにしていただきたいと思います。本学が創立
されて 30 年以上が経過し、入学志願者も 2,000 名を超えるなど、社会的評価も高
くなり、今後はこれまでにも増して、厳しくその真価が問われることになります。
皆さんは、このことを良く心に刻み、本学卒業生として、誇りをもって行動し、
社会の期待にこたえるよう、心から念願して止みません。
さて、20 世紀は科学、そして医学・医療が急速に進歩、発展した時代ですが、こ
の医学・医療の急激な進歩は各領域の専門分化を促進し、結果として、「縦割り組
織の弊害」が生じつつあることは否定できません。昨年 10 月、本学では 21 世紀集学的医療センターを開設いた
しましたが、集学的医療は各領域の専門医が、その障壁を乗り越えて、協力して患者さんに最良の医療を提供す
ることを目的としております。このセンターは「病気ではなく病人を診る」という、本学の医学教育の、基本精
神に基づく医療施設でありますが、ある新聞は、この集学的医療センターを社説で取り上げ、「専門化した医療
の隙間を補うシステムとして、これからの日本の医療のモデルの一つである」と高く評価しております。また、
本学のような専門化した医療施設と、集学的医療センターとの共存は、セカンドオピニオンを提供する機能も果
たしており、卒後研修の最も適切な場であると信じております。
昨年 10 月、厚生労働省は、これまでの医療制度改革から一歩進んで、医療構造の改革を提案しております。医
療制度、そして医療構造も、時代とともに変わると思いますが、「病気ではなく病人を診る」という医療の原点
は変わることはありません。人間の生命は有限であり、この有限の生命を充実して生きることに人生の意味があ
ります。病める人の苦しみや死の悲しみ、人生の悲哀に耳を傾け、病める人に、輝きに満ちた人生を全うしても
らうことが、医療に携わる者の使命であり、医師には単なる医学知識や医療技術だけでなく、「生と死」を基盤
とした、人間の生き方についても、明確な哲学と深い洞察力が求められていることを、忘れてはなりません。
建学の精神にうたわれている「人間性豊かな良医」への道は、決して平坦ではありませんが、医学知識や医療技
術に溺れることなく、「学ぶ心」を失わず、生涯を通して人間性豊かな医師を目標に、弛まず努力されることを
望んで止みません。
最後に、卒業生の皆さん一人ひとりの将来に心からの期待を寄せて、告辞といたします。
第 126 号/ 2006.5
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金 沢 医 科 大 学
祝 辞
く ど う
金沢医科大学後援会橘会会長 久 藤 豊 治
代読 副会長 姫 野 洋 一
卒業生の皆様、本日はご卒業おめでとうございます。
一方では、最近の新聞紙上に「医療制度改革」とい
皆様のこれまでのご努力により、今日の開花を見るこ
う言葉がよく出ています。膨らむばかりの健康保険の
とができ、この日を一日千秋の思いでお迎えになられ
支出を何とか抑えようと、政府はいろいろな施策を打
たご両親、ご家族の皆様のお喜びはいかばかりかと存
ち出しております。老人の医療費負担の拡大、医療本
じ、心からお祝い申し上げます。
体の点数の 3%を超える引き下げ、療養型病床の廃止
先ほど、小田島理事長ならびに山本学長より、これ
から皆様が進まれる医学・医療の道についての厳しさ
と心構えを十二分に教えていただいたところですが、
などなど、医師の生活に直接影響する諸政策が打ち出
され、決定しております。
このように、これからの医療をとりまく環境はなか
私から皆さんにお話ししたいことは、地域医療の現状
なか厳しいものがありますが、今こそ私たちは、医療
と皆さんへのお願いです。
の原点に戻るべきだと思います。
皆さんがこれから進まれる臨床研修医制度は一昨年
日本中のいたるところで、心や身体を病み、医師に
から新しいシステムに変わりました。これは、これま
すがってくる患者さんたちの、少しでもその痛みを和
で研修医は夜勤などのいわゆる医療労働者的な部分を
らげ、患者さんと一緒に病気と闘い、一日も早く社会
担当することが多く、そのため基本的な医療知識の欠
に復帰していただく、その手助けをするのが医師です。
落による単純ミスが多く発生しました。厚生労働省は
金沢医大は、「良医」を育てる日本海側で唯一の私
これらを改善するために、臨床研修の徹底、特にプラ
立医科大学です。この金沢医科大学の建学の精神が日
イマリーケアに力を入れた実地指導を推進するため
本の隅々まで浸透することを心から祈っております。
に、新しい制度を取り入れた 2 年間の臨床研修の義務
化が発足しました。
しかし、このことにより卒業生の大半が都会の大学
病院や給料の高い民間の有名病院に集中するという結
果を生み出し、地方の国公立大学でさえも若手医師が
激減し、出向先から医師を戻さなければならないとい
う事態さえ起きています。その結果、皆さんもご存知
のように地方の自治体病院や中核病院では、特に小児
科や産婦人科の医師がいなくなり、医療が存続できな
いというところも出始めています。
皆さんのますますのご健勝とご活躍をお祈りし、私
の挨拶とさせていただきます。
金 沢 医 科 大 学
8
祝 辞
金沢医科大学北辰同窓会会長 坂 本 滋
6 年間の学業を終えられた卒業生の皆さん、おめでと
うございます。
本日、この晴れの場にお招きいただき、北辰同窓会
を代表してご挨拶申し上げる機会をいただきましたこ
とを、たいへん光栄に存じます。
これまでの長きにわたる皆さんのご精励に対し、心
から敬意を表するとともに、皆さんを今日まで慈しみ、
陰になり日なたになり支えてこられたご両親、ご家族
の皆様のお喜びもひとしおのことと、心からお祝い申
し上げます。
振り返ってみますと、私自身も本学の第一期生とし
て、この場で皆さんと同じく、卒業証書をいただきま
した。当時、不安と責任感に押しつぶされそうな気持
ちでこの場にいたことを、今でもはっきりと覚えてお
ります。あれから 28 年、多くの方々に支えられ今日ま
で過ごして参りました。そして今日、第 29 回目の卒業
式を迎えることができましたことは、私にとりまして
も、万感、胸に迫るものを感じております。 さて、皆さんが会員であります金沢医科大学北辰同
窓会は、設立してすでに 28 年が経過しております。今
で は、 全 国 に 29 支 部 と 1 ブ ロ ッ ク が 設 立 さ れ、 活 発
な活動を展開しております。卒業生の数は本年 3 月で
2,800 名を超え、この内灘の地で共に学び、教えあった
人々の輪が全国各地に広がっております。同窓会活動
で大切なことは、会員相互の親睦とともに母校の支え
になることに尽きると思います。これが母校の発展と
隆盛の助けとなるだろうし、また同窓生の精神的財産
となっていくべきものと思っております。われわれ同
窓生は、金沢医科大学で学んだことを終生の誇りとし、
これからも母校の発展に尽くしていきたいと思ってお
ります。
私は昭和 53 年に本学を卒業して、心血管外科に入局
し、今日まで 28 年間働いて来ました。私は、冠動脈バ
イパス術、人工弁置換術や大動脈瘤の手術を専門とし
ている心臓外科医です。皆
さ ん も 5 学 年 生 の 時 に BSL
でローテーションされ、手
術などの実習に参加したこ
とがあると思います。人は
宿命に生まれ、運命に生き、
使命に燃えると言いますが、
皆さんも、この金沢医科大
学に入学したのは宿命的な
ことでもあり、6 年間の学業
を無事終えられ、卒業した
のも運命的なことかもしれ
ません。また、卒業し無事医師国家試験に合格し、立
派な医師になり、社会に貢献する使命に情熱を燃やす
ことを期待しております。
「鬼手仏心」という言葉があります。外科手術は体に
メスを入れ、鬼のように残酷に見えますが、患者さん
を救いたいという仏のような慈悲心に基づいた外科医
の祈りであるという意味です。懸命に術後管理を行い、
それにより患者さんが元気な姿で退院されるのを見る
につけ、自分の仕事に充実感とゆとりを持てるように
なりました。そして、私の選んだ道はこれでよかった
のだと、確信するに至りました。
これからの医学、医療の世界で社会に貢献していく
ための心得については、ただいま小田島理事長先生、
山本学長先生からも十分なお話がありましたが、「良医
を育てる」、「知識と技術を究める」、「社会に貢献する」
という本学の建学の精神は、まさに「医」に携わる者
の目標を余すところなくうたい上げたものと思い、私
は、座右の銘としております。
皆様方は、このような大学に学んだことを終生誇り
として、ますます研鑽をつまれてご活躍いただきたい
ものと、心からお祈りして、本日の祝辞とさせていた
だきます。
第 126 号/ 2006.5
送辞
金 沢 医 科 大 学
はた
在学生代表 幡
雄一郎
本日、金沢医科大学第 29 回卒業証書・学位記授与式に
あたり、在学生を代表してお祝いと感謝の言葉を申し上
げます。
長く厳しい北陸の冬もようやく日ごとに緩みを見せ、
春の息吹を予感させる今日この日に、医学部の全課程を
修了され、栄えあるご卒業を迎えられました卒業生の皆
様に、心よりお喜びを申し上げます。
良医となるべくここ金沢医科大学にご入学されて以来、
今日この日に至るまで、卒業生の皆様が様々な苦難、喜び、
そして出会いを糧として、日々精進してこられたことは、
我々在学生が一同に知るところであります。その先輩方
が、今日この日を迎えられましたことは、いつも先輩方
を手本としてきた我々にとりましても感慨深いことであ
り、喜びに堪えません。
この北陸内灘の地で、決して短くない時間を過ごされ
たことは、先輩方の前途洋々たる未来においても、決し
答辞
卒業生代表 高橋
敬介
この北陸の地にも、春の訪れを感じる弥生 3 月の今日
の日に、私たちは学生生活最後の日を迎えることとなり
ました。
本日は、金沢医科大学第 29 回卒業証書・学位記授与式
に、諸先生方、ご来賓各位並びにご父兄の皆様のご出席
を賜りましたことは、私たち卒業生にとりまして、この
上ない喜びであります。卒業生を代表して深くお礼申し
上げます。
また、学長先生並びに理事長先生から、ご懇篤なる式辞、
告辞を、ご来賓各位からの祝辞、在学生代表からの送辞
をいただき、卒業生一同、心より感謝申し上げます。
本日いただきました皆様からのお言葉は、医師として
新たな一歩を踏み出す私たちにとって大きな励みとなり
ますと同時に、医師という職業の社会的使命の大きさを
改めて感じ、身の引き締まる思いでいっぱいです。
振り返ると、医師への道の出発点に立つことを許され
た喜びと、学生生活への期待に胸を膨らませた入学式か
ら早くも 6 年の歳月が流れました。私たちは、勉学はも
ちろんのこと、部活動や様々な貴重な経験をすることが
9
て色褪せること
のない思い出と
な る で し ょ う。
特にここにいら
っしゃる諸先生
方の熱意あるご
指導は、今後医
師としての人生
に大いに役立つ
ことと存じます。
我々後輩にとっても、勉学や臨床実習において、また
クラブ活動を通じて先輩方から多くのことを学んだこと
は、何物にも替えがたい財産となっております。
今日ここに、新たなる長い道への第一歩を踏み出され
る諸先輩方が、金沢医科大学の卒業生であることを誇り
とし、これからもなおいっそう精進され、患者様に信頼
される医師となり、皆様の後に続く我々の道しるべとな
って下さいますよう、心からお願い申し上げます。
お別れに臨み、卒業生の皆様のご活躍とご健勝をお祈
り申し上げ、送別の言葉とさせていただきます。
できました。温かく見守ってくださった先生方、親身に
なって相談にのってくださった先輩方、互いに切磋琢磨
してきた信頼できる仲間たちとの出会い、様々なチャン
スに恵まれた金沢医科大学で学生生活を送ることができ
たことを大変幸せに思っております。
生命科学の世紀といわれる 21 世紀。ゲノム解析も進み、
全ての蛋白質の機能解析の時代に入り、よりきめの細か
い 個の医療 すなわちテーラーメイド医療が可能にな
っていくと考えられます。医師にとっても患者様にとっ
ても、希望に溢れ、多くの新事実の発見やその臨床的展
開が待っていると考えられます。その時に備え、これか
らも日々精進し、心・技術・知識ともに優れた医師を目
指し、
「生命への畏敬」の精神を胸に一歩一歩進んでいき
たいと思っております。
また、病に悩む人々に対してはまず、一人の人間とし
て こころ をもって、患者さんと同じ目線の高さで接し
ていくことが重要で、これが医療の始まりだと思います。
私たちが今抱いている「患者さんのための医師でありた
い」という新鮮な気持ちを大切にし、金沢医科大学の卒
業生として自信と誇りを持ち、友の活躍を励みとし、医
師としての初めの一歩を踏み出していきたいと思います。
最後になりましたが、私たちを温かく、かつ厳しく熱
意を持ってご指導くださいました諸先生方、大学職員の
皆様、病院医療スタッフの皆様、臨床実習にご協力くだ
さいました患者様、私たちの勉学のためにご献体くださ
いました方々、そして常に私たちを支えてくれた家族、
そして 6 年間私たちを見守ってくださいましたすべての
方々に心から感謝を申し上げます。この金沢医科大学で
学んだことを人生の大切な糧とし、母校の名に恥じぬよ
う、日々精進することをここにお誓いいたします。
母校のますますの発展と、本日ご臨席くださいました
皆様のご健勝、後輩の皆様のより一層のご健闘を心より
お祈り申し上げ、卒業生を代表し答辞とさせていただき
ます。
金 沢 医 科 大 学
10
学 事
金沢医科大学
第 35 回 入学宣誓式
新入学生 107 名を迎える
平成 18 年 4 月 11 日(火)午前 10 時から、本部棟 4
階講堂において第 35 回入学宣誓式が挙行された。
多数の父兄、教職員に迎えられた新入学生 103 名、
編入学生 4 名、計 107 名に対して、山本達学長の式辞、
医大後援会橘会会長並びに坂本 滋金沢医科大学北辰
同窓会会長から新入学生に祝辞が述べられた。
新入学生を代表して、伊藤理佳さんが入学宣誓を行
った。
小田島粛夫理事長の告辞があり、来賓の久藤豊治金沢
入学宣誓をする伊藤理佳さん
第 126 号/ 2006.5
11
金 沢 医 科 大 学
式 辞
学 長 山
本 達
皆さん、難関を見事突破され晴れて金沢医科大学に入学され大変おめでとうございます。本学の教職員を代表
して心から歓迎し、お祝いを申し上げます。本日はご多忙にもかかわらず、多数のご来賓の皆様のご臨席の下に、
ここに第 35 回入学式を挙行できますことを大変光栄に存じております。また、この佳き日を一日千秋の思いで
待っておられましたご両親、ご家族の方々のお喜びはいかばかりかと拝察いたします。
さて、皆さんはたくさんある人生の選択肢の中からあえて社会的にも責任の重い医学の道に挑戦され、今日か
ら医科大学生としてスタ−トしたわけでありますが、これから歩む道は決して易しいものではなく、生涯にわた
る長い長い勉強の毎日が待ち受けていることを理解しなくてはなりません。厳しい受験勉強の毎日を過ごされて
きたと思いますが、これまではどちらかというと知識の詰め込みが強いられた受動的な学習であったかと思われ
ます。しかし、本学に入学し医学生となったこれからは、全て自分自身の責任において自発的に学習する自学自
習の自立的学習法への転換が強く求められます。 学習する責任は学習者にある と言われますが、これからは 大
学生は学ぶ権利よりはるかに学ぶ義務が優先される ということになります。
さて、皆さんもご承知のとおり、最近の医学の進歩には目覚しいものがあり、人間の臓器の取替えはもちろん
のこと、生命のコントロ−ルにまで及んできており、医学の進歩が正に人間の寿命や自然の摂理にまで影響を及
ぼしそうな状況であります。このような医療技術の進歩が病気で悩んでおられる患者さんに大きな福音をもたら
しているのは明らかなのでありますが、あまりにも医療が科学的に走りすぎ、診療が検査デ−タ中心になりすぎ
ますと、本来、医療で最も重要な要素である医師と患者さんの信頼関係が疎になり、患者さんが最も強く求めて
いる 心の医療 がなおざりになっていくのではないでしょうか。
患者さんは病人である前に一人の人間であり、一人ひとりが異なった人生観をもち、一人ひとりが異なった人
間であることを十分認識せねばなりません。医療技術が進めば進むほど医の原点に立ち返り、患者さん中心の医
療の実践に努めなければなりません。
このように、諸君が目指そうとしている医師に求められる人材とは、有能な科学者であることはもちろんであ
りますが、同時に優れた技術者であり、その上に患者さんの悩みが十分理解できる哲学者でもあり、また、時に
は宗教家でさえあらねばなりません。医師とは、人間の 誕生 、 生 、 死 に携わる聖職者であり、本学のエ
ンブレムにも掲げられておりますが 生命への畏敬 を最も重要な使命として取り組まねばなりません。
新入生諸君は、これから 6 年間の長い学生生活を送るわけでありますが、外からの教育、これは教員や教科書
から与えられる専門教育でありますが、大変厳しいものになると思われます。その上に、内なる教育、これは心
や精神的な分野でありますが、内在的であり、各個人が自分自身で鍛えてゆかねばなりません。そのためには医
学専門書の勉強だけでなく、芸術も文化もスポ−ツも楽しみ、読書に親しみ、たくさんの友達と語り、人を好き
になることが大切であります。諸君はこの両方の学習の釣り合いをうまくとっていっていただきたいと思います。
本学も創立以来 30 有余年が過ぎ、今まさに成熟期を迎えつつあり、全国各地に 2,900 名になんなんとする同窓
生が研究者や臨床医として活躍しております。
我が大学は、かっては天下の書府といわれ現在でも有数の学都である金沢の地にあり、ここ内灘の雄大な日本
海に面し、風光明媚な自然環境の下で思う存分学生生活を享受していただきたいと思います。
これからの 6 年間は長いようにも感じられますが、またたく間に過ぎていくものです。生涯において、学生時
代こそ厳しい勉強の中に楽しさを見い出し、友情に喜び、自分が一歩一歩確実に進歩しているのだという何事に
も代えがたい幸福感に浸ることのできる人生でも唯一の時であります。一生に一度だけのこの素晴らしいチャン
スに、一人ひとりが目的をはっきり見極めて、力強く前進して行ってください。諸君の健闘を心から祈って式辞
といたします。
【学事】
12
金 沢 医 科 大 学
告 辞
理事長 小田島
粛夫
多数の志願者の中から選ばれて、栄えある入学式を迎えられた新入学生の皆さん、そして新入学生の皆さんを
今日あるまで育て上げられたご両親はじめご家族の皆さんに、心からの敬意とお祝いを申し上げます。大学とし
てはもちろん同じ道を志す者として、皆さんの入学を心から歓迎いたします。新入生の皆さんは、最高学府の学
生としての誇りとその若いバイタリティーで、新しい金沢医科大学をつくり上げるという気概を持って行動され
ることを期待いたします。また、本日はお忙しい中を入学式にご臨席賜り、錦上花を添えていただきましたご来
賓、関係者各位に厚くお礼を申し上げます。
さて、これから医師を目指して努力される入学生の皆さんに、心すべき 2、3 の点についてお話しいたします。
第一に、医師として基本的に重要な医学知識や医療技術を学ぶことについては、本学の完備した教育システム
や多くの難関を突破してこられた皆さんの学力レベルから、特に問題はないと考えておりますが、次の点を、心
に止めていただきたいと思います。医学を学ぶための近道はないこと、そして急速に進歩・発展する医学・医療
技術を、生涯を通して学び続けなければならない、すなわち生涯学習に努めなければならないという、この 2 点
です。特に生涯学習は、医師としてはもちろん、人間が人間らしく生きるためにも必要でありますが、いずれに
しても、医師は魅力ある職業であると同時に、厳しい側面もあることを理解しなければなりません。
第二に、皆さんは、医師に求められる「豊かな人間性」を育くむために努力しなければなりません。
今から 40 年ほど前、トロント大学の学生数人が、夏休みのアルバイトで、私どもの研究室で助手をしており
ました。その中に非常に優秀な学生がおり、人柄も良く、研究室の中でも高く評価されており、私はこの学生に
医学部進学を強く勧めました。夏も終わり、この学生は一通の手紙を残して私の研究室を去ってゆきましたが、
その手紙には「24 時間、そして生涯を通して、人の生や死に真っ正面から向き合う自信はなく、医学部進学を
諦めます」ということを中心に、医学に対する考えが、書かれておりました。この手紙は、私に改めて、「ヒポ
クラテスの誓い」を勉強する機会を与えてくれました。
「豊かな人間性を育む」ためには、「医学・医療とは何か」
を常に考え、それを基本にした自己啓発の努力が必要であり、皆さんは、医学部入学を、その努力の第一歩にし
ていただきたいと思います。
現代教育の父であるペスタロッチは、親と子の人格的感情的基礎の上でのみ、豊かな人間性が育くまれると
述べております。日本流に言えば、「親の、あるいは師の背中を見て子は育つ」ということになると思いますが、
豊かな人間性を育む一つの方法であると思っております。
第三に、若い皆さんは高い理想を持ち、その実現のために多くの試練に耐え得る力を養うことを心がけなけれ
ばなりません。高い理想や大きな夢は、人間の行動の原動力であり、どうにもならない難問題でも解決しようと
する姿勢、逃げることなく本質的な問題に真っ正面から取り組んでゆくエネルギーこそが、時代を超えて若者に
求められております。
皆さんは将来、医学研究者として、あるいは医師としての道を進まれると思いますが、いずれの道を進まれる
にしても、これからの大学における 6 年間の学生生活が、皆さんの人生の原点になると思います。大学生活の中で、
生涯の良き友を選んで友情を育み、遙かなる理想に向かって一歩一歩前進されることを期待いたします。
皆さんの新しい門出を心から祝福し告辞といたします。
第 126 号/ 2006.5
13
金 沢 医 科 大 学
祝 辞
くどう
金沢医科大学後援会橘会会長 久
桜花爛漫のさなか、今日のよき日に金沢医科大学に
藤 豊治
て話し合うことです。患者
入学される皆様、本当におめでとうございます。皆さ
さんが何を訴えたいのか、
んは 3,000 名に近い志願者の中から 30 人に 1 人という
何を期待しているのか、し
厳しい条件で選抜されておられますので、まさにこれ
っかりと聞き分け、見分け
からの医学を背負うにふさわしい資質と能力を備えて
る能力が必要なのです。医
おられるといっても過言ではございません。そして、
者になったが、患者さんと
今、医学の道への出発点に立ち、心を躍らせてここに
話すことが苦手というので
おられることと思います。私は、金沢医科大学に学ん
は医師失格です。なんとい
でおられる学生さんのご両親、ご家族からなる金沢医
っても人を、人間を好きに
科大学後援会橘会会長をさせていただいております久
なることです。医師や医療
藤と申します。会を代表しまして皆さんと、ご両親、
というのは、人間をいかに癒やし、人の生命をいかに
ご家族に心からお祝いを申し上げます。
適切に延ばしていけるかが全てであり、そのための医
皆様方がこれから学ばれます医学教育の現状ならび
療機械や技術は手段でありますので、製造業などのよ
に心構えにつきましては、小田島理事長、山本学長か
うに製品を造り出し、利益をあげるようなことが目的
らも十分お話しがあり、皆様も改めて肝に銘じられた
であったり、成果であるという感覚ではいけないこと
ことと思います。本日から晴れて医学生の一人として
は皆様もおわかりいただけると思います。
勉学に励まれるわけですが、もちろん、この 6 年間に
金沢医科大学の医学教育は、これからの医療に即応
おいて、クラブ活動などで力いっぱい汗を流し、心身
できる国際性豊かな良医の育成がその精神となってい
を鍛えられ、たくさんの友人をつくり、幅広い人間形
ます。早くから少人数グループによる問題解決型の学
成を心がけることも大切なことです。論語の中に、つ
習システムを取り入れておられ、一方では、日本でも
き合ってためになる友人の三つのタイプを意味する
トップレベルの電子カルテシステムを取り入れられ、
「益者三友」という言葉があります。このことは、
「正
直に直言してくれる友」
、「誠実な友」、そして「博識
学生の臨床実習においても使用されています。
昨年からは日本で初めて臨床各科の壁を取り払った
な友人」という意味です。皆さんは、この人生におけ
「金沢医科大学 21 世紀集学的医療センター」を設置し、
る最高潮の学生生活において、そのような友達に巡り
一人ひとりの患者さんに対し、学内のいろいろな専門
会い、また、ご自分自身が相手に対して、そのような
医師の英知を集めた最高の治療を施すという画期的な
友になられることを期待しております。
医療システムが実施されております。
これまで皆さんは、机に向かいひたすら受験勉強を
本日ご入学されました新入生諸君は、このような恵
することが多かったと思います。また、パソコンやテ
まれた教育環境のもとで医学の道を精進され、また、
レビに向かうことも多かったと思います。しかし、医
素晴らしい先生と出会われ、生涯の益友を得られ、立
師に求められることは、医学知識と医療技術は勿論で
派な医師になられることを祈念しましてお祝いの言葉
すが、もっとも大切なことは、Human Communication
とさせていただきます。
のわざを身につけることです。患者さんに正面を向い
祝 辞
金沢医科大学北辰同窓会会長 坂
本 滋
本日、金沢医科大学に医学部学生として、入学さ
このたび、本学に入学され、本学を母校とされるこ
れる皆さん、本当におめでとうございます。また、こ
とになり、また、金沢医科大学北辰同窓会の一員とな
の日の来ることを一日千秋の思いで待ち望んで来られ
られましたことを、本学教職員の先生、また、在学生
た、ご父兄の皆様におかれましても、お喜びはひとし
の皆さんともども心から歓迎いたしたいと思います。
おのことと存じ、心からお祝い申し上げます。
さて、私共の母校である金沢医科大学は、創立 34
【学事】
14
金 沢 医 科 大 学
年を迎え、卒業生の数は 2,800 名以上を数えておりま
とありますが、これは新しい事象を見て、「知的好奇
す。多くの同窓生が国の内外で活躍しておられること
心」を持つことが大切であると理解することができま
は頼もしいことで、誇りに思い、嬉しいかぎりです。
す。この「知的好奇心」が「知の創造」の原動力であ
いよいよ皆さんも、これからの 6 年間、「医学」を生
ります。これらは「良医」になるための大切な条件で
涯の仕事とするための研鑽を積む第一歩を踏み出すわ
もあります。
けです。生命科学の一端を担う医学には大きな未来が
私ごととなって甚だ恐縮ですが、私自身も今からち
ありますが、現実の問題として、医療を取り巻く環境
ょうど 34 年前、この場において、皆さんと同じよう
は厳しい状態にあります。しかし、そのような時代だ
にして、本学の第一回目の入学式に出席しておりまし
からこそ、医師になる道を選んだ意義は大きいものと
た。当時、金沢医科大学の最初の入学生として、将来
思います。本学の建学の精神には、一に「人間性豊か
への期待と、これから展開する医学への入門という、
な良医を育てる」
、二に「知識と技術を極める」
、三
未来に対する大きな希望に心躍らせながら、この場に
に「社会に貢献する」という精神が盛り込まれていま
居りましたことをはっきりと覚えております。それ
す。この「良医」となるために、皆さんは今後自主的
から 34 年、良き師に導かれ、良き友に恵まれ、数え
な学習の習慣を持つことです。医学の知識、情報量は
きれない思い出を残して、現在の私があります。本日
膨大であり、医学部での勉強は講義を受ける受動的な
は皆さんが、この大学の教職員、諸先生、そして多く
ものだけでなく、自らの責任において学習することが
の良き友達に巡り会う日でもあります。皆さんで力を
強く求められています。また、社会性を身につけるこ
合わせて、21 世紀における開拓者となる意気込みで、
とも大切です。さまざまな事情を抱える患者さんの立
良き金沢医科大学の歴史を築いていこうではありませ
場に、自ら率先して理解を示し医療を行うことが医師
んか。そして、皆さんが 6 年間の学生生活を送られ、
には求められています。そのために、あらゆる年代の
医師国家試験に合格して「良医」となることを念じて
人たちに受け入れられる教養や常識を身につけなけれ
おります。
ばなりません。古代ギリシャの哲学者アリストテレス
の言葉に「人は誰でも生まれつき、知ることを求める」
皆さんの今後のご健闘を心からお祈りして、祝辞と
させていただきます。
人たちともうちとけることができました。部活はテニス部
に決めましたが、とても良い先輩がたくさんいて、同級生
の仲間にも恵まれ、やる気が増しています。これからだん
だんと医学部ならではの授業が増えることになり、不安は
ありますが期待も大きなものがあります。
私は 3 年間の浪人生活を経て大学に来ましたが、3 年間の
苦労を無駄にすることなく、これからの 6 年間、金沢医科
大学の学生としての自覚を持って、悔いのない学生生活を
過ごしていきたいと思っています。
「あたりまえ」を大切にする
医師を目指して
コミュニケーションをも学び、
悔いなき学生生活を過ごしたい
もりなが
え り
森永 絵 理
私は、患者さんとのコミュニケーションがうまくとれる
優しい柔軟性をもった医師になりたいと思っています。金
沢医大では対人コミュニケーションの育成のためのプログ
ラムが組み込まれており、優れた先生がおられることに魅
かれてこの大学を志望しました。
実際にこの大学に入学して徐々に生活にも慣れ、周りの
いちばやし
たいき
一 林 大基
全国各地から様々な学生が医師を目指して本学に入
学し、ほぼ 1 週間にわたるオリエンテーションで、い
ろいろな価値観や考え方を持つ学生がいるものだとい
うことも知りました。個性豊かな様々な学生をまとめ
上げる先生方は大変だろうと私の目には写りました。
こと医療に関しては、医師として「あたりまえ」のこ
とを大切にしておられる先生方の価値観と考え方に打
たれました。患者の視点にたって、患者の主体性を尊
重して医療を考え実行するという、医師として最も基
本的な姿がそこにありました。そんな先生方のもと、
私も「あたりまえ」を大切にする医師になるための修
練を積んでいきたいと思っています。
第 126 号/ 2006.5
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金 沢 医 科 大 学
平成 18 年度 学年暦(教務日程)
第1学期 第1学年
第2学年
第3学年
第4学年
第2学期
第5学年
第6学年
第1学年
第2学年
第3学年
第4学年
第3学期
授 業
[早期臨床体験実習
試験期間
授 業
試験期間
授 業
試験期間
授 業
試験期間
4月 17 日(月)∼
5月 22 日(月)∼
7月 10 日(月)∼
4月 10 日(月)∼
7月 3日(月)∼
4月 10 日(月)∼
7月 8日(土)
5月 26 日(金)]
7月 15 日(土)
7月 1日(土)
7月 8日(土)
7月 8日(土)
試験は各科目の授業期間内に行われるので試験期間は特に定めない。
4月 10 日(月)∼ 7月 8日(土)
試験は各科目の授業期間内に行われるので試験期間は特に定めない。
4月 10 日(月)∼ 7月 8日(土)
4月 1 日(土)∼ 7月 8日(土)
授 業
試験期間
授 業
[2年看護体験実習
試験期間
授 業
試験期間
授 業
試験期間
第5学年
第6学年
8月 28 日(月)∼ 11 月 6日(月)
11 月 7日(火)∼ 11 月 18 日(土)
8月 28 日(月)∼ 11 月 18 日(土)
8月 28 日(月)∼ 9 月 2日(土)]
試験は各科目の授業期間内に行われるので試験期間は特に定めない。
8月 28 日(月)∼ 11 月 18 日(土)
試験は各科目の授業期間内に行われるので試験期間は特に定めない。
8月 28 日(月)∼ 11 月 18 日(土)
試験は各科目の授業期間内に行われるので試験期間は特に定めない。
8月 21 日(月)∼ 11 月 11 日(土)
8月 28 日(月)∼ 11 月 18 日(土)
第1学年
授 業
第2学年
試験期間
授 業
試験期間
授 業
試験は各科目の授業期間内に行われるので試験期間は特に定めない。
第3学年
試験期間
授 業
試験は各科目の授業期間内に行われるので試験期間は特に定めない。
第4学年
試験期間
試験は各科目の授業期間内に行われるので試験期間は特に定めない。
第5学年
特別休業日
定期健康診断
開学記念日
夏季休暇
11 月 20 日(月)∼ 12 月 22 日(金)
1月 9日(火)∼ 2月 24 日(土)
11 月 20 日(月)∼ 12 月 22 日(金)
1月 9日(火)∼ 2月 24 日(土)
11 月 13 日(月)∼ 12 月 22 日(金)
1月 9日(火)∼ 2月 24 日(土)
11 月 20 日(月)∼ 12 月 22 日(金)
1月 9日(火)∼ 2月 10 日(土)
第6学年
入学宣誓式
オリエンテーション
11 月 20 日(月)∼ 12 月 22 日(金)
1月 9日(火)∼ 2月 10 日(土)
2月 13 日(火)∼ 2月 24 日(土)
11 月 20 日(月)∼ 12 月 22 日(金)
1月 9日(火)∼ 2月 24 日(土)
第1学年
第2∼4学年
第5学年
第6学年
第1学年
第2学年
第3学年
第4学年
第5学年
第6学年
学園祭
解剖体合同追悼法要
冬季休暇
第1∼6学年
卒業証書・学位記授与式
標準試験等
第2学年
標準試験
第3学年
標準試験
第4学年
CBT
OSCE
第5学年
第1回標準試験
第2回標準試験
OSCE
第3回標準試験
第6学年
第1回標準試験
第2回標準試験
第3回標準試験
4月 11 日(火)
4月 12 日(水)∼ 4月 19 日(水)
4月 10 日(月)午前(午後は授業)
4月 7 日(金)
4月 8 日(土)
5月 1日(月)、5月2日(火)
5月中旬
6月 1日(木) 「特別休業日」
7月 18 日(火)∼ 8月 26 日(土)
7月 10 日(月)∼ 8月 26 日(土)
7月 10 日(月)∼ 8月 26 日(土)
7月 10 日(月)∼ 8月 26 日(土)
7月 10 日(月)∼ 8月 18 日(金)
7月 10 日(月)∼ 8月 26 日(土)
9月 30 日(土)∼ 10 月 2日(月)「特別休業日」
10 月 21 日(土)
12 月 25 日(月)∼1月6日(土)
3 月 1日(木)
2月 19 日(月)
2月 7日(水)
1月 18 日(木)、19 日(金)
2月 10 日(土)
8月 19 日(土)
11 月 18 日(土)
2月 17 日(土)
2月 23 日(金)
9月 13 日(水)∼ 14 日(木)
10 月 30 日(月)∼ 11 月1日(水)
12 月 11 日(月)∼ 13 日(水)
※この学年暦は、必要に応じて一部変更することがある。
【学事】
平成 18 年度
16
金 沢 医 科 大 学
医学部入学試験の結果
志願者総数 2,594 名から新入学生 103 名を選考
編入学試験では 92 名の志願者から 4 名を選考
入試実施委員長 篠
平成 18 年度の医学部入学試験は、特別推薦入学試
原治道
13 日(日)に基礎学力試験、小論文記述および面接試
験(AO 入試)、推薦入学試験、編入学試験および一般
験が行われ、11 月 25 日(金)に 22 名の合格者が発表
入学試験が順に実施され、平成 18 年 2 月 7 日の一般入
された。
学試験 2 次合格者発表をもって全日程を終了した。1
◇一般選抜入学試験
学年への最終的な新入学者数は 103 名となった。本年
過去最多の 2,331 名の志願者があった。1 次学力選考
度の金沢医科大学への志願者総数は過去最多の 2,686
試験は金沢医科大学のほか、東京、大阪、名古屋、福
名 で、 昨 年 度 の 2,447 名 を 239 名(9.8 %) 上 回 っ た。
岡、仙台の全国計 6 会場で実施され、2,204 名(33.9 倍)
本学への志願者総数は平成 16 年度入学試験以来 3 年連
が受験した。391 名が 2 次選考に残り、平成 18 年 2 月 1
続で増加している。
日もしくは 2 日の 2 次面接試験を経て、平成 18 年 2 月
◇特別推薦入学試験
7 日(火)に最終合格者 70 名が発表された。今回の学
アドミッション・オフィス(AO)が定めた 4 項目の
力試験では全教科がマークシート化され、試験から合
ポリシーを軸として、志願者の学習意欲、金沢医科大
格発表までのスピードアップが一層進んだ。また卒業
学を志望する確固たる動機や地域・国際医療へ貢献す
後に本学で一定期間勤務する意志のある合格者を対象
る意志などを評価の対象とした入試である。募集定員
に授業料を免除する特別奨学金貸与制度がスタートし
約 10 名に対し 173 名が出願した。提出書類による 1 次
た。
選考を合格した 27 名が基礎学力と面接による 2 次試験
◇編入学試験
へと進み、平成 17 年 10 月 28 日(金)に合格者 13 名が
発表された。
文系、理系を問わず、4 年制大学を卒業もしくは卒
業見込みの志願者を対象としている。また外国の 4 年
◇推薦入学試験
制大学を卒業した志願者も多い。合格者は第 2 学年に
しっかりとした基礎学力を有し、将来医師となるに
編入され、修学年限は 5 年である。募集人員 5 名に対
ふさわしい人間性や学習意欲などの面で高校長の推薦
し 92 名 が 出 願 し、 平 成 17 年 11 月 20 日( 日 ) に 実 施
を受けることのできる志願者を対象としている。募集
された試験はかなりの難関となった。同月 25 日(金)
定員約 20 名に対して 90 名が出願した。平成 17 年 11 月
に 4 名の合格者が発表された。
平成 18 年度
平成 18 年度
大学院医学研究科選抜試験(第1∼ 3 次募集)
附属看護専門学校入学試験の結果
平成 18 年度大学院医学研究科選抜試験は、社会人
平成 18 年度看護専門学校の「推薦入学試験」は平
入学を考慮した昼夜開講制を導入することで一人でも
成 17 年 11 月 27 日(日)に本校で行われた。志願者
多くの大学院生を確保するため、第 1 次∼第 3 次募集
36 名の中から 18 名が合格した。また、今年度で5回
の選抜試験が実施され、平成 18 年度大学院医学研究
目となる「社会人特別推薦入学試験」も同日行われた。
科の新入学生は 16 名となった。
高等学校卒業後3年以上を経過した社会人(就業)の
(大学院課 木野秀秋記)
経験がある方を対象とした入試であり、志願者 18 名
の中から 3 名が合格した。「一般入学試験」は、平成
18 年 1 月 11 日(水)に行われ、志願者 200 名の中から、
100 名が合格した。
(入学センター 村井幸美記)
第 126 号/ 2006.5
金 沢 医 科 大 学
平成 18 年度
して、ソフトバレーボール大会が
行われ、夕食を兼ねたバーベキュ
ーガーデンでのフリートーキング
では、教員と学生、学生相互の親
睦が深められ大いに盛り上がった。
4 月 17 日(月)からは第 1 学期の授業がスタートし、
学生を側面からサポートする学生支援センターの各室
や図書館利用案内も実施されて、入学宣誓式に見られ
た、期待や希望を抱きながらも、不安げな表情をのぞ
かせていた新入生たちの表情はもう大学生活になじん
できたように見えた。
4 月 23 日(日)には、オリエンテーションの締めく
くりとして、学友会主催による新入生歓迎会が金沢都
ホテルにおいて開催された。この会は、学友会執行
部、各クラブが、新入学生、役職教員、第 1 学年担当
教員を招待し、各クラブのテーブル単位の立食形式に
て、新入学生が入部を希望する各クラブの先輩達また
各教員との交流を深める目的で開催されている。今年
度もオリエンテーションの最後を飾る企画として相応
しく、新入学生 103 名、在学生、教職員約 400 名の参
加のもと盛大に開催され、平成 18 年度第 1 学年オリエ
ンテーションのすべての日程を無事に終了した。
後日提出されたオリエンテーション感想文には 「6
年間仲間たちとうまくやっていける自信が持てた」
、
「入学宣誓式前に抱いていた不安が宿泊研修によって
解消された」、「宿泊研修で多くの友人ができた。これ
からの大学生活を有意義にすごしたい」等の意見が多
く記載されていた。
(教学課 山本健司記)
医学部第 1 学年オリエンテーション
第 1 学年オリエンテーションが、入学宣誓式に引き
続いて平成 18 年 4 月 11 日(火)から 23 日(日)の期
間で実施された。
このオリエンテーションの目的は、これから医学生
として 6 年間の学生生活を送る新入学生に対して、教
育方針等の説明、修学案内、諸手続きに関する説明、
学生支援センター各室や図書館利用案内、学友会、各
クラブの紹介等を行い、さらに 2 泊 3 日の宿泊研修を
通じて、本学の建学の精神「良医を育てる」
、「知識と
技術をきわめる」、「社会に貢献する」を認識し、自己
学習能力の開発に主眼をおいたテュートリアル学習を
理解するとともに学生相互、教員と学生間のコミュニ
ケーションを図ることにある。
オリエンテーション前半は学内で行い、13 日(木)
から 15 日(土)の 3 日間は、いこいの村能登半島に会
場を移しての宿泊研修を行った。
宿泊研修初日の午前中、門前町の總持寺祖院にて「参
禅会」を開催した。座禅体験や板橋興宗禅師の特別講
演をとおして、自分という人間を心の目で客観的に見
つめなおしてほしいとの期待を込めた企画である。
初日午後からは、テーマを「医学生として生きる」
と掲げたワークショップを開催し、
翌日の全体集会では、
それぞれ数名のグループに分かれて検討した課題につ
いて活発な討論が行われた。また、レクリエーションと
17
【学事】
18
金 沢 医 科 大 学
第 100 回医師国家試験結果
新卒者合格率 92.5%
第 100 回医師国家試験は平成 18 年 2 月 18 日から 20 日までの 3 日間にわたって実施され、その結果は 3 月 29 日
(水)に公表されました。
新卒者の合格は 86/93 名(92.5%)、既卒者では 15/28 名(53.6%)、全体では 101/121 名(83.5%)の合格でした。
新卒者の合格率では全国 80 大学中 58 位、私立大学 29 校中 18 位という成績で、本学としては第 96 回国家試験に
次ぐ好成績となります。
このような成績は、学生たちのヤル気、モチベーションの高さに根ざしたもので、学生たちの主体性を損なわ
ずに、学生同士のグループ学習や勉強会を積極的に推進していただいた友田幸一第 6 学年主任、望月 隆、木越俊
和両副主任、各指導教員の方々の努力に厚くお礼申し上げたいと思います。
看護学部設置準備室開設
本年 6 月に設置申請
(教務部長 大原義朗記)
ても、志願者は減少傾向にあり、今後、特定機能
病院である本学病院への優秀な人材の供給が難し
く、質が求められる時代の要請に対応することが
困難になるものと思われる。
本学では、かねてから「4 大化構想」について
近年の少子高齢化の進行、高度医療の進展、人々
の検討がなされてきたが、こうした社会的要請や、
の医療に対するニーズの高まり等によって、看護
看護専門学校の置かれている状況、編入学制度導
教育を取り巻く環境は大きく変化している。
入による看護師への高等教育を受ける機会の提供
このような状況において、看護師養成における
などにより、本学病院で働く看護師の質的向上を
4 年制教育化に対する社会的要請が高まり、看護 4
図るという観点から、平成 17 年 6 月に「看学4大
年制大学の数も平成 17 年度に新たに設置が認可さ
化プロジェクト」委員会が発足し、看護学部設置
れた 15 大学を含め、現在、142 施設となり、申請
に向けて具体的な検討が開始された。その後、平
準備中のものも含めると 150 施設に近づいている。
成 17 年 9 月には、
「看護学部設置準備室」を設け、
既に、平成 17 年度の看護師国家試験合格者の 16.6
さらに詳細な基本計画についての検討を進め、3
%(6,882 人)を 4 年制教育の修了者が占め、最近
月の評議員会・理事会において承認を得て、平成
の 5 年間でも毎年 500 人以上が増えているという
19 年 4 月の開学部を目指し、現在、教員確保・申
現状であり、急速に看護教育における高学歴化、
請書類作成などを経て 6 月の申請に向けて集中的
4 年制化が進んでいる。
に準備を進めている。
本学の看護専門学校における学生確保につい
(看護学部設置準備室室長 鈴木孝治記)
第 126 号/ 2006.5
19
金 沢 医 科 大 学
新任教授紹介
よねくら
ひでと
かとう
のぶお
米倉 秀人 教授
加藤 伸郎 教授
ゲノム医科学(生化学)
生理機能制御学(生理学)
本年 4 月 1 日付けでゲノム医科学(生化学)教授を
拝命いたしました。
私は昭和 55 年名古屋大学理学部を卒業し、東北大
本年 4 月 1 日付けで、生理機能制御学(生理学)教
授を拝命いたしました。
私は昭和 56 年京都大学医学部を卒業し、同年に医
学医学部、金沢大学医学部を経て、本学に着任いた
学研究科生理系に進学しました。それ以来 25 年間、
しました。東北大学時代は、生化学の講義実習を担
京都大学に所属して神経科学の研究を継続して来ま
当するとともに、膵β細胞の再生増殖・インスリン
した。大局的には、
「ヒトをヒトたらしめる所以」で
分泌制御機構とペプチドホルモンの構造・C 末端ア
ある大脳皮質の働きに興味を持ちながらも、個々の
ミド化機構の研究に取り組みました。金沢大学でも
ニューロンの振る舞いを分子的に説明するという局
生化学を担当し、研究では血管新生および糖尿病血
地戦に注力しました。具体的には、大脳皮質におけ
管症の分子機構とゲノム機能解析に取り組みました。
る神経回路網の発達と再構成、シナプス可塑性とニ
ゲノム機能解析では、アンチセンスディスプレイ法
ューロン興奮性を制御する分子機構などに関する研
という新しい遺伝子スクリーニング技術を開発し、
究課題に取り組みました。一方で、知的な前線を推
いくつかの新規遺伝子を分離しました。
し進めるだけではなく、疾患の病因解明や治療法開
本年度よりこの新しい環境で医学教育・研究に取
発に結びつく研究によって、より直接的に研究成果
り組むことができますことは、身に余る幸せです。
を社会還元するような方途も模索しておりました。
微力でございますが、本学から良き医師・医学研究
最近になってようやく、京都大学精神科の林拓二教
者が巣立つうえでお役に立てるよう、生化学・分子
授らの協力を得て、治療的電撃けいれんの効果がど
生物学の教育・研究に誠心誠意努力していく所存で
のような神経生理学的基盤によっているのかを解明
おります。生命現象とその背後にひそむ仕組み、さ
する研究に着手することができました。徐々に成果
らにはそれを担う分子の実体の妙を知ってもらい、
も出始めたころ、北国の新天地にて研究を進める機
学生自らもっと深く勉強してみたいと思ってもらえ
会が与えられました。
るような教育を目指したいと考えています。研究で
教育に関しては、これまでデューティーがあまり
は、将来の医療の新しい展開につながるような成果
なかったこともあり、教育スキルを十分に洗練させ
を目指したいと考えております。
てきたとは申せません。この面での充実は至上命令
皆様には何卒よろしくご指導ご鞭撻を賜りますよ
うお願い申し上げます。
1985 年
1990 年
1994 年
1996 年
2004 年
4月
11 月
12 月
4月
2月
2006 年 4 月
を重ねる所存ですので、よろしくご指導賜りますよ
うお願い申し上げます。
【略歴】
1980 年 3 月
1985 年 3 月
と思っています。今後、研究・教育の両面から努力
名古屋大学理学部卒業
名古屋大学大学院理学研究科(博士後期課
程)単位取得満期退学
キッセイ薬品工業株式会社中央研究所
東北大学医学部医化学第一講座講師
東北大学医学部医化学第一講座助教授
金沢大学医学部生化学第二講座助教授
フィンランド・ヘルシンキ大学留学(文部
科学省在外研究員)
金沢医科大学ゲノム医科学(生化学)教授
【略歴】
1981 年 3 月
1982 年 4 月
1994 年 7 月
2006 年 4 月
京都大学医学部卒業
京都大学医学部助手(この間、1986 年 7 月:
オックスフォード大学研究員(文部省在外研
究員)
、1987 年 8 月:マックス−プランク財団
研究員)
京都大学医学部(医学研究科)助教授(こ
の間:1996 年 3 月:カリフォルニア工科大学
客員研究員
金沢医科大学生理機能制御学(生理学)教授
【学事】
20
金 沢 医 科 大 学
新任教授紹介
よこやま
ひとし
しかた
ひろお
横山 仁 教授
四方 裕夫 教授(臨床)
腎機能治療学(腎臓内科学)
心血管外科学(胸部外科学)
同窓の先輩である、故 篠田 晤教授、石川 勲前教
授の後を継ぎ、本年 4 月 1 日付けで腎機能治療学(腎
臓内科学)教授・血液浄化センター部長を拝命致し
ました。
私は昭和 55 年に金沢大学を卒業し、服部 信教授の
主宰される第 1 内科に入局致しました。木田 寛博士
(現 国立病院機構金沢医療センター院長)の指導の
もと、ネフローゼ症候群における免疫動態の研究に
より昭和 59 年に大学院を終了しました。その後、腎
臓病の臨床病理を主体に組織適合抗原、細胞間接着
因子、サイトカイン・ケモカインの病態への関与を
明らかにすると同時に基礎研究においてサイトカイ
ン・ケモカインと細胞内シグナル伝達系制御による
腎炎・腎症の治療応用を検討いたしました。
この間、平成 4 年からはブリガムアンドウーマン
ズ病院腎臓内科(ハーバード大学医学部腎臓病セン
ター)に留学し、ブレンナー教授、ケリー助教授の
指導により、腎臓内科ことに腎移植医療と遺伝子導
入実験を経験することができました。
帰国後、金沢大学医学部附属病院血液浄化療法部に
おいて副部長・部長(助教授)として各種病態におけ
る血液浄化療法の臨床応用に取り組んできました。
現在、我国における末期腎不全の増加は国民の健
康福祉ならびに医療経済においても重要な課題とな
っております。新しい教室では、教室員ともども伝
統の上に総合的な腎臓内科学としての教育・診療・
研究を実践してまいる所存です。今後とも、皆様の
ご支援・ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上
げます。
2006 年 4 月 1 日付けで心血管外科学臨床教授を拝命致
しました。
振り返ってみますと私の人生は(未だ振り返るには若
いと考えていますが)
、あっちこっちとふらふら行き当
たりばったりそのものです。中学を卒業すると同時に家
を飛び出し自衛隊に入隊、2 年後除隊して 2 年遅れての
高校生活、その後広島大学へ潜り込み、昭和 56 年の卒
業時に社会人ラグビーの選手として声がかかるも何を血
迷ったのか広島大学第一外科に入局してしまいました。
市中の公立病院で消化器外科の研修の後、広島大学第一
生化学の川崎 尚教授のもとで生化学の真似事をやり、5
年後に首となり、再び第一外科に舞い戻り、たまたま人
が手薄だった胸部外科グループに入りました。第一外科
では松浦雄一郎教授のもとで呼吸器外科と末田泰二郎助
教授(現教授)に指導していただきながら心臓血管外科
を見よう見まねでやってきました。その中で、短期間で
はありましたが MHI(Minnesota Heart Institute)で研修し
ましたが、システムの違いに感心しながらも内容は大し
たことがないなとうそぶいていました。全ての下肢静脈
瘤手術を日帰り手術で行ったり、保険が適応される前か
ら胸腔鏡手術やオープンステントグラフトや、泌尿器科
との腎癌合同手術に顔を出したり、広島ならではの胸部
外傷(銃創、ドス、切り傷など)などを多く経験をしま
した。鬼(末田助教授)の居ぬ間に心臓の手術をしてこ
っぴどく怒られ腐っていたところ、松原純一教授に拾っ
ていただき、家族に見捨てられ独り金沢の地に立ったの
が約 7 年前でした。こちらへ来てからも臨床のみでさし
たる研究もなく、人に誇るべき外科成績もなく平々凡々
な私でありますが、貴重な症例を経験し、その報告を雑
誌に載せてもらうことが励みとなっております。今後と
も皆様のご指導・ご支援をよろしくお願いいたします。
【略歴】
1980 年
1986 年
1987 年
1992 年
3月
4月
4月
8月
1994 年 4 月
2006 年 4 月
金沢大学医学部医学科卒業
金沢大学医療技術短期大学部衛生技術科講師
金沢大学医学部附属病院第1内科助手
米国ブリガム・アンド・ウーマン病院腎臓内科
研究員(ハーバード大学医学部講師)
金沢大学医学部附属病院血液浄化療法部助
教授
金沢医科大学腎機能治療学(腎臓内科学)
教授
【略歴】
1981 年
1984 年
1990 年
1992 年
1995 年
1998 年
1999 年
2004 年
3月
4月
4月
1月
4月
4月
7月
4月
2006 年 4 月
広島大学医学部医学科卒業
広島大学医学部第一生化学助手
広島大学第一外科助手
MHI(ミネアポリス心臓研究所)研修
広島大学第一外科助手講師(学内講師)
広島大学医学部講師
金沢医科大学心臓血管外科学助教授
金沢医科大学心血管外科学(胸部外科学)
(改
称)助教授
金沢医科大学心血管外科学臨床教授
第 126 号/ 2006.5
21
金 沢 医 科 大 学
学生部長に 芝本利重 教授(新任)
学生部副部長に 古家大祐 教授(新任)
平成 18 年 5 月 1 日付けで学生部長に前副部長の芝本利重(生理機能制御学(生理学))教授が就任した。
また、新学生部副部長には古家大祐(内分泌代謝制御学(内分泌内科学))教授が選考された。
学生部長
学生部副部長
芝本 利重 教授
古家 大祐 教授
生理機能制御学(生理学)
内分泌代謝制御学(内分泌内科学)
学生部長就任にあたって
学生部長 芝 本 利 重
情報の共有を優先的に行っていきたいと考えていま
す。
一方、悩みの相談を受ける側は守秘義務があり、
学生との信頼関係を継続維持していく上で一筋縄に
このたび、平成 18 年 5 月 1 日付けで学生部長を拝
はいかない面もあり、慎重な対応も必要かと思われ
命いたしました。これまでの約 1 年半、副部長を経
ます。学生部の仕事は他にも、禁煙の啓蒙・教育活
験しましたが、改めて学生部の仕事を勉強してみま
動、課外活動の支援、駐車場問題などいろいろとあ
すと、その守備範囲の広さと 人の悩み も相手に
りますが、学生諸君との対話を図りながら、快適で
するということで、その責任の重さに身の引き締ま
実りある大学生活を過ごしてもらうために、できる
る思いでおります。
ところから着実に実現していくよう努力したいと思
学生部は学生の学内外のさまざまな悩みや問題に
対応して学生生活を支援するのが主要な役割と思い
ます。近年、教育改革が非常に速いスピードで進み、
4 年次に全国規模の共用試験も本格的に導入されて
います。本学でもカリキュラムが臓器別のユニット
制に移行し、ユニット試験が頻繁に行われておりま
います。教職員の皆様のご支援、ご鞭撻を心よりお
願い申し上げます。
【略歴】
昭和 53 年 3 月
昭和 53 年 6 月
昭和 62 年12 月
信州大学医学部医学科卒業
信州大学医学部医員(第一内科学)
米国南アラバマ大学医学部生理学教室
Post doctoral fellow
昭和 63 年12 月
平成 2 年 4 月
平成 4 年10 月
平成 13 年 5 月
平成 15 年 4 月
信州大学医学部助手 ( 第二生理学)
信州大学医学部講師 ( 第二生理学)
信州大学医学部助教授 ( 第二生理学)
金沢医科大学教授(第二生理学)
金沢医科大学生理機能制御学(生理学)
教授
金沢医科大学学生部長
す。このような状況に適応しきれない学生が増加す
ることが予想されます。さらに、今後、いわゆる ゆ
とり教育 の洗礼を受けた世代が入学していること
を考えると、勉学に起因する 心の悩み の問題が
多くなってくるものと思われます。事前に問題を予
知できるとより迅速な対応も可能です。教務部の先
生方ならびに指導教員の先生方との連絡を緊密する
ことが重要と思い、学生と関わる多くの先生方との
平成 18 年 5 月
【学事】
22
金 沢 医 科 大 学
退任にあたって
小野田法彦
石川 勳
生理機能制御学(生理学)
腎機能治療学(腎臓内科学)
1992 年 10 月に本学に赴任しました。競争もあまり
1975 年 7 月米国クリーブランドとボストンでの 3
なく自分のペースでのんびりと研究できると感じた
年間の留学を終え帰国、同年 8 月金沢医科大学に着
ので、嗅覚を研究テーマに選びましたが、赴任する
任しました。それ以来 30 年と 8 ヵ月、34 歳から 65
1 年前より嗅覚研究が注目され、競争が激しくなり、
歳まで、私の人生の最も大切な時期をここで過ごし
のんびりできなくなりましたので、新しい研究方法
たことになります。着任時は帰国後まだ日が浅かっ
の開発に迫られました。
たこともあり、留学中に学び、吸収したことを一日
私の前任者である大山 浩教授は大変すばらしい教
も早く生かしたいと、希望に燃えていたのを思い出
室を創られ、機械工作、コンピューターソフトの達
します。といいますのも、私はクリーブランドで腎
人である安達さん、電気工作が得意な村本さんを揃
移植を初めて体験し、これまでの透析とともに生体
えていましたので、北陸でも新しい研究方法の開発
腎・死体腎移植の主治医として診療に加わっていま
は可能であると直感しました。そこで、光学的計測
したし、その後のボストンでも腎移植チームに属し、
法を用いて脳の研究を行う計画を立てました。早速、
ドナーワークアップを担当していたからです。着任
その装置の購入を大学に要請しました。幸い、小田
後、早速これらが金沢医科大学の血液透析、腎移植
島副学長、現理事長の多大なるご支援によりこの装
の診療に役立ち、患者さんに還元できたのは大きな
置を設備できましたので、脳のスライス標本を用い
喜びです。特にこの留学中に経験した腎移植のすば
て業績を上げることができました。以後 13 年半の間
らしさは、私のその後における腎移植推進活動の原
に、主に、光学的計測法を用いた嗅覚中枢の研究を
動力になりました。また、慢性腎不全と急性腎不全
行って来ました。しかし、この装置は脳のスライス
につきましても着任以来、教室員の多大な努力と支
標本には最適ですが、脳のニオイ応答を記録できな
援に加え、関連各科の協力によって長期血液透析の
いので、内因性光信号計測装置を立ち上げ、梨状皮
合併症である腎癌ならびに運動後急性腎不全の発見、
質のニオイ応答を調べました。ニオイの種類に関係
さらには発生機序の解明にも取り組むことができま
なく、低濃度のニオイに対しては梨状皮質の前方部
した。これも大きな喜びです。
のみが興奮し、ニオイの濃度が上がるにしたがって、
今一度、ご指導ご鞭撻いただいた恩師・先輩はも
興奮が梨状皮質の後方部へ広がって行くことがわか
とよりご協力いただいた大学関係者、腎臓内科出身
りました。すなわち、梨状皮質にはニオイによる局
者、教室員一同、関連病院の方々、学会関係者に心
在性はなく、ニオイの濃度に関する情報を符合化す
より感謝いたします。
る機能があることを世界で初めて見出すことに成功
しました。これは教室員の叡智です。
最後になりましたが、長きにわたり研究を続けて
来れたのは皆様のご厚情とご鞭撻のお陰であると心
の底から感謝申し上げます。
第 126 号/ 2006.5
平
成
17 年度
23
金 沢 医 科 大 学
定年退任教授最終講義
小野田法彦教授、石川 勳教授が最終講義
平成 18 年 1 月 21 日(土)
、
午後 1 時から 2 時間にわたって、
C41 講義室において、
小野田法彦教授(生理機能制御学)
並びに石川 勲教授(腎機能治療学)の最終講義が開催された。
小野田教授は「匂いの生理学」
、石川教授は「症例から学んだこと」と題して、長年にわたりライフワークとし
て取り組んでこられた研究成果並びに本学での豊富な治療経験を通じて得られた技法、技術などを分かりやすく
講演していただいた。聴講した山本学長をはじめ約 120 名の教員や学生は深い感銘を覚えたものと思われる。講
義を終え、花束贈呈の際には会場内のどこからともなく惜しみのない万雷の拍手が沸き起こり、両教授との惜別
の念を強くした。
教務部の主催で、定年を迎える教授の最終講義を開講することは今回が初めてであり、何かと不行き届きな点が
多々あったかと思われるが、両教授の本学に対する熱い情熱により成功裡に行うことができ感謝に堪えない。
なお、座長を務めていただいた友田教授と利波教授に両教授の業績と講義の概略を記していただいた。
(教務部長 大原義朗記)
生理機能制御学(生理学)
小野田法彦教授
「匂いの生理学」
小野田教授は、昭和 42 年に福島県立医科大学を卒
業後、東京医科歯科大学大学院博士課程(生理学専
攻)を修了され、その後米国カリフォルニア州 City of
Hope National Medical Center の神経科学部門神経生理
学教室に Postdoctoral Fellow として 3 年 4 カ月間留学さ
れた。帰国後、昭和 51 年から群馬大学生理学第二講
の識別が行われていることを明らかにされました。さ
座の助教授を経て、平成 4 年 10 月から金沢医科大学生
らに薄い臭いと濃い臭い、すなわち臭い物質の濃度に
理学第一講座の教授に就任され、今日まで 14 年間在
よる反応性の違いは嗅覚中枢である前、後梨状皮質で
職されました。昭和 61 年には日本味と匂学会から高
処理されていることを明らかにされました。その他に
砂研究奨励賞を受賞されております。
も多くの成果をあげられたが、紙面の都合上割愛しま
先生のご研究の主題は、嗅覚中枢、特に梨状皮質の
す。
情報処理機構を解明することで、近年は内因性光信号
嗅覚の研究は、他の感覚の研究と比べて最も遅れた
計測による新しい手法を用いて行われています。これ
分野で、先生は誰もやらないこの分野にあえて取り組
までの単一ニューロンから神経活動を計測する方法に
まれ、多大な成果をあげられたことに深く敬意を表し
比べて、広い範囲の神経活動を同時に計測でき局所の
ます。先生の着目点は的を得たもので、平成 16 年に
反応性の違いを同じ局面で画像化して捉えることがで
Richard Axel と Linda B. Buck が同じ分野の研究で先に
きる点で優れています。これまで末梢の嗅細胞から嗅
ノーベル医学生理学賞を受賞されました。手法は異な
球における糸球体、さらに嗅覚中枢である前、後梨状
るがもう少し早く成果を発表されていたら先生がノー
皮質における臭い物質の反応性の特徴を明らかにされ
ベル賞に輝いておられたかもしれません。未知の世界
てきました。その結果、ひとつの臭い物質の化学構造
にあえて挑戦され、長年それ一筋に打ち込まれ、当初
は、嗅球における糸球体では特定の OR 遺伝子によっ
の願いであった嗅覚中枢のメカニズムをとうとう明ら
て規定されていて、その局在性は決まっており、匂い
かにされた先生の執念と努力にあらためて感服いたし
【学事】
24
金 沢 医 科 大 学
ます。
最後に、先生とは本学の神経科学セミナーを通じて
初めてお目にかかり、今日まで 8 年間、先生の妥協を
許さない頑固さとその執念が好きで公私ともにお付き
合いさせていただきました。金沢を去られるのが大変
残念ですが、これからも健康に留意され、ますますご
活躍されますことを心からお祈りいたします。
(教務部副部長 友田幸一記)
と腎癌の発生」
、
腎機能治療学(腎臓内科学)
「運動後急性腎不
石川 勲教授
全」はともに石川
教授が世界で初め
「症例から学んだこと」
て提唱した疾患概
念であり、いずれ
石川教授は昭和 40 年に金沢大学を卒業後、米国留
も日常診療におい
学を経て、昭和 50 年に本学腎臓内科学講座に助教授
て遭遇した一人の
として着任されました。平成元年に教授、6 年には主
患者を発端として
任教授に就任し、以後 12 年間にわたって教室の運営
研究が始まったと
に多大な労をとってこられました。この間、数多くの
いうことであり、
腎臓内科専門医、医学博士を育て、社会に送り出され
まさに石川教授が
ています。
米国留学以来、心
最終講義では、まずライフワークである「透析患者
がけている「患者
にみられる多嚢胞化萎縮腎と腎癌の発生」について、
から学ぶ」という
本研究に取り組むきっかけとなった昭和 53 年の世界
テーマを自ら実践されてきた成果であると言えます。
で初めての臨床報告例を供覧し、10 年以上の長期に
今回の最終講義には、本学の学生や若い研究者が多数
わたる経過観察の末にこの疾患概念を確立されまし
出席していましたが、30 年余にわたって内灘からオ
た。さらに、最新の疫学調査結果、遺伝子解析結果も
リジナリティあふれる研究成果を世界に発信し続けて
交えて詳細に講義をされました。
きた石川教授の研究者としての姿勢に強い感銘を受け
引き続いて、近年では広く認知されるに至ってい
る「運動後急性腎不全」の発生機序についても分かり
やすく講義されました。この疾患概念も昭和 56 年に、
運動会で 200m 走った後に背部痛を訴えて来院し、石
川教授が診察した患者が世界初の臨床報告例とのこと
でありました。「透析患者にみられる多嚢胞化萎縮腎
たのではないかと思われました。
石川教授には、今後ともご健康に十分留意されて、
ますますご活躍されることを心よりお祈りします。
(教務部副部長 利波久雄記)
第 126 号/ 2006.5
第 21 回
25
金 沢 医 科 大 学
博士学位記授与式
平成 18 年 3 月 23 日(木)午前 10 時から、基礎研
究棟 3 階大学院セミナー室において第 21 回博士学位
記授与式が行われた。授与式では、最初に山本 達学
長から博士(医学)学位記が修了生 24 名の総代とな
った福井清数先生に授与され、引き続き学長挨拶が行
われた。最後に学長賞(副賞:輪島塗文箱)が、今
年度は福井清数先生と波多野栄重先生の 2 名に授与さ
れ、博士学位記授与式を終了した。
大学院修了生を前に挨拶をする山本学長
(大学院課 佐野泰彦記)
学長賞受賞の喜び
大学院修了生 福井
清数
大学院修了生 波多野
栄重
このたび、大学院
医学研究科を修了し、
博士(医学)の学位
を取得することがで
きました。また、学
長賞という名誉ある
賞をいただき、大変
光栄に思っておりま
す。
私は、本学を平成
このたび、大学院医学研究科を修了し、博士(医学)
12 年に卒業し、整形
の学位を取得させていただくことができました。また
外科学(現:運動機
学長賞という非常に素晴らしい賞までいただくことが
能病態学)教室に入局し、翌年、病理学Ⅱの大学院に
でき、大変嬉しく思っております。
入学させていただきました。
私は、平成 13 年に本学の整形外科学(現:運動機
研究テーマは、ADAMS4 という酵素が、腰椎椎間
能病態学)教室に入局すると同時に、同大学院に入学
板ヘルニアの自然吸収機序に関与しているか、という
させていただきました。研究内容は、ステロイド性大
ものでした。この研究は、整形外科学講師の藤田拓也
腿骨頭壊死症の病態解明というテーマをいただき、解
先生が、変形性関節症の発症機序に ADAMS4 が重要
剖学Ⅱ(現:分子細胞形態科学)教室で走査型電子顕
な役割を担っているという事実をヒントに、この酵素
微鏡を用いた実験をさせていただきました。本研究で
は腰椎椎間板ヘルニアのマトリックスも分解するので
得られた知見がステロイド性大腿骨頭壊死症の解明に
は、という仮説を立てられたことに始まりました。そ
少しでも貢献できるよう願っています。
の結果、見事にこの仮説が裏づけられ、学位論文とし
最後に、今まで親身になって熱心にご指導いただい
て提出することができました。
た松本忠美教授、篠原治道教授には心より感謝してお
最後に、勝田省吾教授、松本忠美教授、慶応大学病
ります。また木南利栄子先生をはじめ実験に際し、温
理学岡田保典教授をはじめとして、直接ご指導いただ
かく迎えていただいた解剖学Ⅱ教室の方々ならびに走
きました上田善道教授、藤田拓也講師ならびにお世話
査型電子顕微鏡を快く使用させてくださった竹原照明
になった方々に心より感謝申し上げます。今後とも臨
さんには大変感謝しております。本当にありがとうご
床および研究とも精一杯努力して恩返していくととも
ざいました。これからは臨床整形外科医として早く一
に、私自身も前進していきたいと考えております。
人前になれるよう精一杯頑張っていきたいと思います。
【学事】
第 28 回
26
金 沢 医 科 大 学
納骨式
平成 18 年 4 月 22 日(土)の午後 1 時から本学納骨
堂において、金沢医科大学第 28 回納骨式が、本学構
内の桜花も散り肌寒さが感じられるおだやかな薄曇の
下、ご遺族、天寿会役員そして学長をはじめとする役
職教員、教職員、第 3 学年の医学部学生および看護学
生など多数の関係者の参列のもと、しめやかに執り行
われた。
最初に、今回納骨されるご遺骨が、分子細胞形態科
学平井圭一教授の先導により、37 名の学生代表の胸
続いて、参列者全員が一人ひとりご霊前に白菊の献
に抱かれ入場した。ご遺骨は、故人のご芳名が分子細
花を行い、献体をいただいた方々のご冥福を祈った。
胞形態科学安高悟講師による朗誦の中、丁重に納めら
学生を代表し柳田淳子さんが「故人の崇高なるご遺志
れた。今回納骨されたのは、平成 17 年度に解剖実習
は、この納骨堂とともに私たちの心の奥深くにいつま
に供させていただいた 故 宇波廣明殿をはじめとする
でも残り続け、そのご恩に報いるためにも、責任と自
37 柱のご遺骨である。
覚をもって、生命の尊厳と人間愛を深く知る良医を目
式では、まず山本 達学長から「解剖実習は、学生
指して、生涯にわたり努力していくことをここにお誓
が人体の構造を直接目で確かめ手に触れることにより
い申し上げます」とお礼の言葉と今後の医学への精進
精妙な構造を初めて正確に理解することができます。
を誓った。
また、人体を観察する方法を学ぶと同時に観察するこ
とがいかに重要であるかを理解するようになる必要不
可欠な過程でもあります。実習にご遺体を捧げられた
最後に、分子細胞形態科学篠原治道教授から、参列
者に対する謝辞が述べられ式を終了した。
(教学課 松本順治記)
故人と、同意をいただいたご遺族に深甚なる敬意と感
謝の念を禁じえない」と、献体をされた方々のご遺志
およびご遺族の寛容に、敬意と謝意を表する式辞が述
べられた。
《本学スタッフ新刊著書》
代田浩之 編集 山口 徹シリーズ監修
冠動脈疾患の予防戦略
Strategies to Prevent CAD
分担執筆: 梶波康二、赤尾
浩慶、上西博章
(第 3 章 個々の危険因子の
疫学、評価法、治療法とその
エビデンス:家族性高コレス
テロール血症 , 115-120p)
中山書店
B5 判、391 頁
定価(本体 12,000 円 + 税)
2006 年 4 月 7 日発行
ISBN4-521-67411-9
1950 ∼ 60 年代における CCU の開設と除細動器の
開発に始まり、冠動脈造影と冠動脈バイパス術の普及、
さらには血栓溶解療法と PTCA、最近のステントの開
発と普及など、冠動脈疾患の治療成績は着実に向上し
てきている。さらには、スタチンに代表される内科的
治療は冠動脈疾患の予後を改善する。さらにはこれを
予防するとのエビデンスが蓄積される時代となり、冠
動脈疾患の診療には大きなパラダイムシフトが起こり
つつある。
本書は、わが国の冠動脈疾患の予防を実践する上で
必要な情報を、多方面の専門家が分担執筆したもので
あり、予防心臓病学実践の一助になるものと期待され
る新書である。
(循環制御学 梶波康二記)
第 126 号/ 2006.5
27
金 沢 医 科 大 学
附属看護専門学校
金沢医科大学附属看護専門学校
第 18 回
卒業式
引き続いて、山下公一副理事長から告辞があり、山
本 達学長から「今日のアメリカ臨床医学教育の基礎
を築かれたウィリアム・オスラー教授は、看護職につ
いて多忙で、有用で、幸福な人生を送ることが約束さ
れている、と言っております」と祝辞が送られ、高島
附属看護専門学校の第 18 回卒業式が、平成 18 年 3
月 3 日(金)午前 10 時から本部棟4階講堂で行われ、
62 名(男子 4 名を含む)が学舎を後にした。松原純一
茂樹病院長、木下幸子石川県看護協会副会長から祝辞
をいただいた。
在校生代表の奥村和美さんが送辞を読み、これに対
学校長から卒業生一人ひとりに卒業証書が授与され、
して卒業生を代表して山本優子さんは思い出を振り返
「実際の看護とは、難しい応用問題ばかりなのです。
り、「看護の道が厳しく、そして、こんなにもやりが
その解決に必要なのは、まず、人に対する温かい心で
いのある仕事だと教えてくださったのは、患者様だけ
す。人間嫌いでは看護はできません。優しく笑顔で言
でなく、先生方、指導者の方々です。私たちはこれか
葉をかけてあげることから、挨拶をしてあげることか
らも教えていただいたことを決して忘れません」と決
ら、まず始まります」と式辞が述べられた。
意を述べた。
(看護専門学校 木村由紀江記)
松原純一学校長から卒業証書が授与される
金沢医科大学附属看護専門学校
第 19 回
入学式
平成 18 年 4 月 5 日(水)午前 10 時から本部棟4階
講堂で行われ、新入生 57 名(内男子 3 名)が看護の
道を目指してスタートした。初めに入学生の紹介があ
り、松原純一学校長が「落ち込んだり、泣いたりした
時には、これは自分が選んだ道なのだ、ということを
式辞を述べる松原校長
思い出して、負けないで頑張ってほしい」と式辞を述
べられた。
引き続いて、山下公一副理事長から「これからは金
おります」と告辞が述べられた。続いて山本 達学長
と高島茂樹病院長から祝辞が送られた。
沢医科大学附属看護専門学校の学生であるという誇り
その後、在校生代表三輪真由さんの歓迎の言葉に対
を、そして 3 年間の修行を経て卒業した後には、伝統
し、入学生を代表して高本綾佳さんが「学生の本分を
ある本校で学んだことを一生の誇りとすることができ
守り学校の使命に沿うよう努めます」と力強く宣誓し
るものを、是非ここで獲得していただきたいと思って
た。
(看護専門学校 高田結子記)
【学事】
28
金 沢 医 科 大 学
附属看護専門学校
あるか を常に考え
卒業記念講演
て、一生懸命するこ
とが大切。そして、
テーマ
「物作り音作り」
うまくいかなかった
ら 今から 、 これ
講師: 八木 繁先生(漆工房ぬしや三代目、篠笛奏者)
から と思って頑張
日時: 平成 18 年 3 月 1 日(水)午前 10 時
ることが大切と話さ
場所: 本部棟 4 階講堂
れ、社会に旅立つ不
安な思いの学生に父
平成 18 年 3 月 1 日(水)
、漆工房ぬしや三代目・篠
笛奏者八木 繁先生をお招きし「物作り音作り」と題
して卒業生への餞のお言葉をいただいた。
講師紹介の後、照明を少し暗くした中、袴姿で篠笛
篠笛奏者八木 繁先生
親のような優しさで
励ましてくださった。
講演の最後に、学生も知っている曲の「翼をくださ
い」を演奏していただいた。感動で涙する学生の姿も
を吹きながらの登壇に学生は息を呑み、水を打ったよ
あり、心の琴線に触れる素晴らしい講演会となった。
うで会場の隅々にまで篠笛の音色がしみわたり幻想的
心豊かな看護師に成長することを願っている。
(看護専門学校 酒井桂子記)
な始まりであった。
物を作るのも音を作るのも、 相手にとってどうで
第 95 回看護師国家試験結果
第 95 回看護師国家試験の結果が、平成 18 年 3 月 28 日(火)に発表された。受験者 64 名(新卒 62、既卒 2)の
うち 59 名(新卒 59 名)が合格した。合格率は 92.2% であった(全国平均合格率は、88.3%)。
(看護専門学校 木村由紀江記)
金沢医科大学附属看護専門学校紀要
「紀要 かほく」第 1 巻 2006 刊行
このたび、2006 年3月、金沢医科大学附属看護専門学校として初め
ての紀要が刊行された。当校は設立当初の附属看護学校のときから計
算すれば 33 年が経過しており、紀要が発行されるにはあまりに遅か
った。しかしともかく教官の方々の努力で発行にこぎつけられた。
看護師の使命は言うまでもなく患者さんの看護・介護であり、医師
をはじめ他のコメディカルの人々とともに医療を行うことである。そ
れには人を愛する優しい心と心身ともに健康であることが要求される。
一方、正しい看護・介護を行うには広く正しい知識と科学的な理論
付けが必要であり、そのためには「観察して記録する」事が極めて重
要である。一人ひとりの患者さんは貴重な教科書であり教師である。
個々の症例を積み重ねて、記録し、まとめ、発表することにより普遍
的な看護の原則や理論が確立される。
看護には愛情と科学が不可欠であり、其の意味で此の紀要が少しでも役に立てば幸甚である。
(看護専門学校長 松原純一巻頭言から抜粋)
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29
金 沢 医 科 大 学
留学生情報(2005.12 ∼ 2006.4)
1. 留学生の往来
2005 年 12 月 28 日
2006 年 1 月 6 日
1 月 16 日
1 月 20 日
1 月 23 日
1 月 26 日
1 月 31 日
2 月 12 日
3月 8日
3 月 31 日
4月 1日
22 日
中国・河北医科大学基礎医学院病態生理学研究室研究生劉威氏が生理機能制御学(生理学Ⅱ)にお
ける 1 年間の研究を修了し、研究証明書を授与された。
中国・中国医科大学第二臨床学院中医科講師于飛氏が総合内科学(総合診療科)において、姉妹校
プロジェクト研究員としての 1 年間の研究を修了し、研究証明書を授与された。
中国・中国医科大学第一臨床学院一般外科講師馬剛氏が呼吸機能治療学(呼吸器外科)において、
姉妹校プロジェクト研究員として研究を開始した。
中国・中国医科大学医学心理学・精神医学助手王曼氏が精神神経科学(神経精神医学)における短
期研究員として、1 年間の研究を修了し、研究証明書を授与された。
遼寧省立腫瘍病院主治医師王征氏、中国医科大学第二臨床学院外科講師徐進氏が短期研究員として
呼吸機能治療学(呼吸器外科)における1年間および 10 カ月間の研究をそれぞれ修了し、研究証明
書を授与された。
中国・華中科技大学同済医学院病理学講師趙霞氏が総合医学研究所共同利用部門 RI センターにおい
て、姉妹校プロジェクト研究員として研究を開始した。
中国・河北医科大学第二病院内科学助教授趙占勝氏が短期研究員として生理機能制御学(生理学Ⅱ)
において研修を開始した。
中国・中日友好病院一般外科助教授周雷氏が消化器外科治療学において、姉妹校プロジェクト研究
員として研究を開始した。
中国・中国医科大学第一臨床学院眼科大学院生陶津華氏が感覚機能病態学(眼科学)において、短
期研究員として 3 月 30 日までの研究を開始した。 中国・中国医科大学第一臨床学院胸部外科助手杜江氏が病理病態学(病理学Ⅱ)において、姉妹校
プロジェクト研究員として 1 年間の研究を修了し、研究証明書を授与された。
アメリカ・バーモント大学医学部 4 年生の藤原未香さんが 10 日間の臨床研修を開始した。
中国・武漢大学中南病院呼吸器内科助教授劉衛敏氏が短期研究員として高齢医学における 2 年間の
研究を修了し、研究証明書を授与された。
中国医科大学第二臨床学院感染症科講師劉寧氏が短期研究員として 1 年 3 カ月間の研究を修了し、
研究証明書を授与された。
中国医科大学第一臨床学院眼科大学院生曲静涛氏が短期研究員として感覚機能病態学(眼科学)に
おける 2 年間研究を修了し、研究証明書を授与された。
中国、全亮亮氏が短期研究員として機能再建外科学(形成外科学)における 1 年 6 カ月間の研究を
修了し、研究証明書を授与された。
中国、金哲雄氏が日本学術振興会外国人特別研究員として血液免疫制御学における 1 年 6 カ月間の
研究を修了し、研究証明書を授与された。
イラン、アリ・ナセルモアッデリ氏が厚生労働省長寿科学振興財団リサーチ・レジデントとして健
康増進予防医学における 1 年間の研究を修了した。
中国・中国医科大学 楊寧氏、華中科技大学同済医学院 唐立華氏、中日友好病院 李旭東氏が姉妹校
大学院生として感覚機能病態学(耳鼻咽喉科学)
、脳脊髄機能治療学(神経内科学)、精神神経科学(神
経精神医学)にそれぞれ入学した。
中国・曲静涛氏、全亮亮氏、童暁鵬氏が感覚機能病態学(眼科学)
、機能再建外科学(形成外科学)、
血液免疫制御学(血液免疫内科学)にそれぞれ入学した。
中国・青海大学医学院解剖学助教授黄明玉氏が分子細胞形態科学(解剖学Ⅱ)において、国際協力
銀行による円借款を活用した中国「内陸部・人材育成事業」にかかる短期研究員として研究を開始
した。
2. 新留学生の紹介
<姉妹校プロジェクト研究員>
マ
ゴウ
<姉妹校プロジェクト研究員>
チョウ
カ
馬 剛 さん 趙 霞 さん
中国・中国医科大学第一臨床学院一
般外科講師
中国・華中科技大学同済医学院病理
学講師
所属は呼吸機能治療学(呼吸器外科)
姉妹校プロジェクト研究員
研究テーマは「急性膵炎における肺
傷害機序の研究」
所属は総合医学研究所共同利用部門
RI センター姉妹校プロジェクト研究員
研究テーマは「RNA サーベイランス
因子の解析」
【学事】
30
金 沢 医 科 大 学
<姉妹校プロジェクト研究員>
シュウ
<短期研究員>
ライ
コウ
周 雷 さん
メイギョク
黄 明玉 さん
中国・中日友好病院一般外科助教授
中国・青海大学医学院解剖学助教授
所属は分子細胞形態科学(解剖学Ⅱ)
国際協力銀行円借款事業 中国「内陸部・
人材育成事業」による短期研究員
研究テーマは「解剖学的知見の臨床
応用、リンパ系の各種研究手法、人体
解剖学の教育法についての研究」
所属は消化器外科治療学姉妹校プロ
ジェクト研究員
研究テーマは「大腸癌進展過程にお
ける血管新生の役割に関する研究」
<大学院生>
<短期研究員>
チョウ
センショウ
ヨウ
趙 占 勝 さん
中国・河北医科大学第二病院内科学
助教授
中国・中国医科大学
専門科目は感覚機能病態学(耳鼻咽
喉科学)
姉妹校大学院生
所属は生理機能制御学(生理学Ⅱ)
短期研究員
研究テーマは「循環ショックの統合
的研究」
<大学院生>
ネイ
楊 寧 さん
<大学院生>
トウ
リ
リツ カ
唐 立華 さん
中国・中日友好病院
中国・華中科技大学同済医学院
専門科目は精神神経科学(神経精神
医学)
姉妹校大学院生
専門科目は脳脊髄神経治療学(神経
内科学)
姉妹校大学院生
<大学院生>
キョクトウ
李 旭 東 さん
<バーモント大学交換留学生>
ドウ
ギョウホウ
童 暁 鵬 さん
中国・陜西中医学院卒業
フジワラ
ミ
カ
藤原 未香さん
バーモント大学医学部4年生
専攻は血液免疫制御学(血液免疫内
科学)
大学院生
《本学スタッフ新刊著書》
編集 : 医療情報科学研究所 岡庭 豊(監修代表 : 三角和雄)
Year Note 2007 内科・外科編
医療・基礎・症候の論文集、セルフ・アセス
メ ン ト、DATA MANUAL advanced-Internal
Medicine、CD-ROM 付属
分担執筆:和藤幸弘
(L 救急医学 , 1-46p、M 麻酔学 , 1-32p)
MEDIC MEDIA
B5 判、1523 頁
定価(本体 22,000 円+税)
2006 年 4 月 7 日発行
ISBN4-89632-150-2 C3047
医師国家試験を終えた受験生の声、全国
80 大学受験生モニターによる検証、内科認
定医受験医師よりの情報収集を元に専門各
科の医師が執筆し、平成 3 年より毎年改訂
され版を重ねた。医師国家試験∼臨床研修
医に必要な知識レベルをコンパクトにまと
めたものである。いうまでもなくベストセ
ラー。
(救急医学 和藤幸弘記)
第 126 号/ 2006.5
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金 沢 医 科 大 学
学生のページ
受賞の喜び
益谷秀次賞
りょうこ
医学部卒業生 藤田
良子
北辰同窓会会長賞
医学部卒業生 高橋
敬介
このたび、卒業証書・学位記授与式において益谷秀
このたび、卒業証書・学位記授与式において北辰
次賞をいただき、心からお礼申し上げます。医療人と
同窓会会長賞という名誉ある賞をいただくことがで
して第一歩を踏み出す私にとって大きな励みとなると
き、大変光栄に思っております。この金沢医科大学で
ともに、身の引き締まる思いでいっぱいです 。
の 6 年間は、一年一年がとても充実したものでした。
この金沢医科大学での 6 年間、先生方からときには
第 4 学年までは、講義で知識を吸収し、様々な実習・
温かく、ときには厳しく熱意を持ってご指導いただき
OSCE において、得た知識や手技を実践することがで
ました。学業はもちろんのこと、同じ目標に向かって
きました。PBL チュートリアルでは自ら考えること、
互いに支え、励まし合うかけがえのない大勢の学友と
グループで学んでいくということを念頭に、自発的に
も出会うことができました。病院の臨床実習では諸先
学習してきました。この 4 年間で医師になるための基
生方はもちろんのこと、看護師をはじめとする医療ス
本的な知識、医師として学び続けていくという姿勢を
タッフの皆様の真摯な姿を目のあたりにし、その仕事
身につけることができました。
に対するすばらしい情熱と深い使命感、倫理観を学ぶ
第 5 学年における臨床実習では、今までに得た知識
ことができ、同時に一日一日を大切に医学の知識を磨
を、様々な体験を通し、自らの体に叩き込んでいきま
き、心豊かに患者さんに接することの大切さを感じま
した。また、医師として患者様と接していく態度の重
した。
要性、論理的に考えることの必要性を実感しました。
「 人間性豊かな良医でありたい 」 という気持ちや「積
第 6 学年では Mercer 大学への交換留学にも参加させて
極的に学ぶ意識」を忘れることなく、
「人を思いやる心」
いただき、日米の医療を取り巻く環境の違いや、医学
をもって、感謝の気持ちと新たな決意を胸に、一歩一
英語の重要性を認識することができました。また、国
歩研鑽の道を歩みたいと思います。最後になりました
家試験対策に関しても、集中講義など、きめ細かな指
が、母校の繁栄と、諸先生方、職員の方々ならびに在
導によって効率的に学習することができたと思いま
学生の皆様のより一層のご健闘を心よりお祈りいたし
す。
ます。
この金沢医科大学で学んだことを原点とし、常に生
命への畏敬の念を持って、建学の精神である「良医」
となれるよう日々努力し、前進していきたいと思いま
す。
最後に、今まで温かく見守ってくださった諸先生方、
職員の方々に心より感謝申し上げます。また、6 年間
ともに学んできた友人、私を支えてくれた家族、医学
教育に協力してくださったすべての方々への感謝の気
持ちを忘れず、全力で社会に貢献していきたいと考え
ております。
【学事】
32
金 沢 医 科 大 学
学生のページ
第 6 学年生が選ぶ
The Teacher of the Year の表彰
洋先生が受賞されました。
選考については、例年どおり第 6 学年に在籍してい
る全学生に基礎部門、臨床部門それぞれ 1 票の投票権
を与えて、厳密で公正な投票を行いました。各学生が
The Teacher of the Year の発表をする卒業生代表の大曽根君(右)
本学在学期間に受けてきたすべての講義、臨床指導等
で最も感銘を受けた教員を各部門からあげてもらい、
第 6 学年学生たちの投票で決定する The Teacher of
それぞれ最多票を獲得した先生を、The Teacher of the
the Year の表彰は、私たち学生が 6 年間の生活におい
Year として表彰させていただきました。今まで様々な
てご指導いただいた多くの先生方へ感謝の念と、教育
場面で熱心にご指導いただいた多くの先生方から 1 名
に対するモチベーションをより高めていただくことに
だけを選ぶということは、選考する学生一人ひとりに
寄与できることを願い、本学の医学教育のさらなる向
とって大変難しいことであったと思います。しかしこ
上を目指していただければという趣旨のもと、4 年前
のようにして在学期間全体を振り返ってみることは、
より行われております。
今まで自分たちがいかに多くの先生方のお世話になっ
5 回目となる本年の The Teacher of the Year の表彰は、
てきたかを思い出すよい機会であると思います。
3 月 2 日ホテルイン金沢において開催される第 29 回金
多くの学生は、今回私たちが表彰させていただい
沢医科大学卒業記念パーティーに組み込ませていただ
た東先生、田邊先生ばかりでなく、日ごろから親身に
きました。本年度も例年どおり基礎部門、臨床部門か
なって指導してくださった多くの先生方一人ひとりに
らそれぞれ 1 名の先生を選考し、表彰させていただき
The Teacher of the Year を贈りたいと願っていることと
ました。基礎部門からは、分子細胞形態科学(解剖
思います。今まで私たちをご指導していただいたすべ
学)の東 伸明先生が昨年に引き続き受賞されました。
ての先生方に感謝の念をこめて心からお礼を申し上げ
また臨床部門では、環境皮膚科学(皮膚科学)の田邊
たいと思います。
(卒業生代表 大曽根大典記)
第 126 号/ 2006.5
33
金 沢 医 科 大 学
学生のページ
〈受賞教師の言葉〉
第 6 学年生が選ぶ
The Teacher of the Year に選出されて
分子細胞形態科学講師 東
伸明
環境皮膚科学助教授 田邊
「The Teacher of the
卒業生の皆さんから
Year」というすばらしい
大変名誉なご褒美をいた
賞 を い た だ き、 大 変 光
だきました。教職員の一
栄 に 思 い ま す。 卒 業 記
人としてこれほど嬉しい
念パーティーでの受賞
評価はなく、卒業生諸君
式には残念ながら出席
に心から感謝するととも
できませんでしたので、
に、いつも支援してくだ
この場をお借りして卒
さる皮膚科医局の皆様や
業生の皆様へ一言お礼
大学職員諸氏にも感謝し
を申し添えたいと思い
たいと思います。
ま す。 後 日、 学 年 代 表
洋
学生時代の私は、テス
の大曽根大典君から記念品をいただき、受賞の経
トで苦悶し追試を受け続け浪人を繰り返す劣等生
緯、パーティーの状況について話を伺いました。
でした。そのくせ医師への願望は人一倍強く、自
選出してくれた 6 学年の諸君と解剖学の講義と
分の夢とテストの結果とが空回りし劣等感に苦し
実習で一緒に勉強したのは、すでに 4 年も前のこ
む毎日で、講義はさっぱり理解できず、寝るかエ
とになります。その諸君が昔を思い出し選んでく
スケープをしては虚しく強がっていました。そん
れたことは、基礎医学の一教師としてこれに優る
な私が縁あって本学の教員となり、教壇に立つに
喜びはありません。
あたって、期するものは大いにありました。もっ
今年、私は 6 学年の指導教員を担当して 2 年目
と面白い講義があれば、と懇願していた自分の思
になります。学生諸君とは違った意味で模擬試験、
いを昇華させ、学生諸君への願いを、眠らせない
卒業試験、国家試験に向かい合ってきました。し
ように伝えるために 50 分のプレゼンテーションに
たがって、6 年生とのかかわりも深く、例年になく
力を傾けました。眠くなりそうなところで歌った
身近に接した年でもありました。卒業、国試を控
り脱いだりパフォーマンスを入れた演芸のような
え、後戻りできない学生諸君を目前に、ただ悩み
講義をしましたが、アンケートを見ると学生諸君
を聞くことだけで、教師として対応も十分できず、
は表面的なケレンに捕らわれず、こちらの真意を
心苦しさの残る反省の年でもありました。しかし、
汲み取ってくれたようで、頼もしく思っています。
この度、6 年生諸君から「The Teacher of the Year」
この原稿は、第 100 回医師国家試験の結果を見
という賞をいただき、少しはお役に立てたのかな
ながら書いています。前日の紙面には研修医の大
と胸を撫で下ろす思いがしています。6 年生の思い
都市偏在が問題にされていました。こんな時に卒
の詰まったこの賞をいただき、また、指導教員と
業生の各人がどういう思いで、学歴も実績も疎な
して新たに多くのことを学ばせてもらい、大変実
私を選んでくださったのかは明確ではありません。
りある、思い出に残る年になりました。この経験
しかし、これは単に個人への評価を越えて、諸君
は、必ず皆さん方の後輩の教育に生かしていくこ
の金沢医大に対する強いメッセージと受け止める
とをお約束し、さらなる努力を惜しまぬことを誓
べきではないでしょうか。学習効果があり、やり
い、感謝の気持ちといたします。
がいのある、魅力のある母校に変わってっほしい
最後になりましたが、卒業生諸君の今後のご活
躍とご発展を祈念致しております。
という卒業生諸君の願望が一票一票となり、その
集積が「The Teacher of the Year」に結実したと私は
考えています。
【学事】
34
金 沢 医 科 大 学
学生のページ
図書館に
学生生活支援室図書コーナー
る書籍群です。
3. 学業に悩んだり、ドロップアウトしそうになった
時に役立つ書籍
医師を将来の職業に選択した学生諸君に課せられ
る学業の量は、人の命を扱うがゆえに膨大です。学生
諸君には是非ともプレッシャーを跳ね返してがんばっ
ていただきたいのですが、医学生にかかる、より大き
なプレッシャーのゆえに挫折の危機に立ってしまった
ら、まずは教職員や生活支援室のメンバーにご相談く
ださい。このコーナーにも、「まじめすぎる君たちへ
…」、「自己カウンセリング…」など、多数の書籍をそ
ろえています。危機が大きければ大きいほど、新しく
広がる視野も広いものです。
4. 女子学生諸君に利用いただきたい書籍
妊娠・出産などの負担を抱えた中での医師として働
く女性を応援する書籍、女性の地位問題やセクシュア
ル・ハラスメントへの対処法など女性問題の解決策に
つながる書籍を多数そろえています(女子学生生活相
談室より引き継いだ書籍です)。
5. 教職員の学生支援にご利用いただきたい書籍
学生のドロップアウト体験は稀なものではなく、む
しろ日常的に起こりうることです。挫折への瀬戸際に
立たされた時に、学生を支えてくれる人がいることが
何より重要です。先生方全員が学生の相談の受け皿と
なっていただけるよう、カウンセリング専門書を数多
図書館に学生生活支援室図書コーナーが新設されま
した。図書館 1 階レファレンスカウンターに向かって
右側に設けられています。
学生支援センター生活支援室が従来保管していた書
籍を、学生諸君、教職員に解放し、図書館の他の本と
同様に貸し出し可能としたものです。是非活発にご利
用いただきたいと思います。どんな書籍が集められて
いるかを紹介します。
1. 学生諸君の実生活に直接役立つ書籍
マンショントラブル Q&A、悪徳商法への対処法、
平成新法 100 選、暮らしの中から省エネルギーなど、
学生生活に直接役に立つ実践的な書籍です。
2. 学生諸君に様々な生き方を紹介する書籍
僻地医療に情熱を注いだ医師、98 歳まで健康に生
きる知恵、NGO(市民活動団体)入門書、阪神大震
災のときに当地の大学生らが取った行動記録、ボラン
ティアの入門書、また 1 年間留学ノウハウ、さらには
話し方上手に役立つ書籍など、学生諸君に様々な人と
の出会いを通じてさらに広い視野に立つことを応援す
くそろえています。
今後もさらに図書を充実していく予定 で す の で、
購入希望のものががありましたら遠慮なく生活支援室
事務担当者(教学課内)まで知らせてください。
(学生生活支援室室長 森本茂人記)
第 126 号/ 2006.5
金 沢 医 科 大 学
35
学生のページ
2006 年 ハワイ大学臨床実習報告(期間:2006 年 3 月 6 日∼ 31 日)
Hawaii 大学での 4 週間の臨床実習
渡邊 耕介(第 6 学年)
第 2 週の臨床実習は,そんな Dr.Tokeshi の下で行わ
れ た。 午 前 4 時、Kuakini Medical Center に 入 院 中 の
Dr.Tokeshi 担当の患者の最新情報(SOAP 方式で)を
得に出かける。その後、約 20 人のカルテ情報の更新
を Dr.Tokeshi の病棟回診が始まる 6 時半までに終える。
その間、先生は図書館で勉強している。回診が始まる
と、患者の説明をする学生の話に先生は耳を傾ける。
学生が必要だと述べる検査に説得力があればそれをオ
ーダーしてくれるので、プレゼンをする我々にとって
はやりがいがある。午前8時、ラウンジでパンケーキ
とコーヒーの朝食を済ませ、車でアラモワナにある先
生のクリニックに向かう。外来は午前 9 時に始まる。
診察台の患者に対して、Interview、Physical Exam を 10
分以内で行い、カルテに記載されている SOAP 内容を
更新する。採血や処方箋作成も学生の役目だ。1 時間
Dr.Tokeshi クリニックで研修修了証書を手に先生と記念撮影
の昼休みを挟んで、外来診療は午後 4 時まで続く。反
省会の後、Kuakini に戻り、再び病棟回診となる。そ
Kuakini Medical Center は 1900 年に設立された。ホノ
の間、時間がある時には、様々な講義をしてくださっ
ルルの東部、ワイキキからバスで 30 分ほどの場所に
た。テーマは「テーブルマナー」
、「仕事の三角」、「患
ある。この病院で 4 週間の実習を行った。以下に実習
者との接し方」等で、特に先生が口をすっぱくして言
内容、感想等を述べる。
われたのは、 Be humble to a patient, you are a servant.
本実習は 2006 年 3 月 6 日から 3 月 31 日までの 4 週に
である。実際に、先生は末期状態にある患者さんの朝
わたる。日本から医師、学生を含む 4 名が参加した。
食に出ているパパイヤの皮を剥き、さらに患者さんの
メンバーは、横須賀海軍病院より篠崎先生、オースト
爪を切るための爪切りを常に持っている。卑屈でもな
ラリア留学中の三重大学 6 年生湯浅君、北里大学 5 年
く、これ見よがしでもない自然な物腰に、プロとして
生の佐賀さん、そして金沢医科大学の私である。
の年季を感じた。先生の After five は日本一色だ。私
第 1 週。 実 習 開 始 3 日 目 に し て、2 日 間 に わ た り
は裏千家の茶会に招かれて抹茶をいただき、居合いや
Basic Physical Exam Skill の テ ス ト を 受 け た。 日 本 の
剣道の稽古にも参加させてもらった。10 年ぶりの剣
OSCE と似ているが、異なる点がいくつかある。1 症
道は体に応えたが、独特のすがすがしさがよみがえっ
例につき 90 分の時間が与えられ、30 分間の問診に続
た。日本人が忘れつつあるニッポンが、Hawaii で大切
き、30 分間で頭の先からつま先まで身体所見を得る。
に育まれていることを認識した。しかし、楽しいこと
その後 10 分間で情報を整理し、残りの 20 分間で試験
ばかりではない。Dr.Tokeshi の患者さんが入院しなけ
官にプレゼンを行う。ここで必要な検査をオーダーし、
ればならなくなった時、実習中の学生は徹夜を覚悟し
その検査結果はその場で得られる。これらの情報を家
なくてはならない。患者さんの完全なカルテを作成し、
に持ち帰り、翌日までに患者のカルテを作成し提出す
録音テープに情報を口頭記録する。私の場合はこれが
る。ここまでが試験の流れだ。最初の問診でつまずい
2 日間連続したため、48 時間、一睡もできなかった。
た影響が最後まで響いた。結果は 76 点。最後まで自
思えば、この 2 週目が本プログラムの山場であったか
信を持った診断は下せなかった。典型的な症例ではな
もしれない。この週に習得したコミュニケーション・
かったように思う。少し先行きに不安を感じながら最
スキル、カルテ記載のスキルが 3・4 週目で活かされた。
初の週を終えた。
第 3・4 週は内科の Resident team に編入された。私
Kuakini に は 有 名 な Dr.Tokeshi が い る。Family Practi-
の編入された Team C は、研修 2 年目の Dr.Dodgers、1
tioner、Hawaii 大学臨床教授、剣道 4 段、茶道もたしなむ。
年目の Dr.Hirota、Hawaii 大学 3 年の James Howard で編
ER にいたハワイ大学生とも、この Dr.Tokeshi の話題に
成され、これに私が加わった。以下はある一日の生活
なった。Samurai として畏敬の念を抱かれているという。
の様子だ。
【学事】
金 沢 医 科 大 学
36
学生のページ
all the same in Japan . 悔しがる James を慰めた。
Kuakini では Clinical clerkship を Shadowing と呼ぶ。常
に指導医の傍に影のように立つ姿から作られた表現だ
ろう。指導医と shadow(学生)の関係は極めて良い。
常に冗談を言い合うが、ふと真顔になり、さきほど見
た患者の鑑別診断を求められる。学問的な内容から、
実践でのコツ、カルテや処方箋の書き方、入院手続き
といった事務的な内容まですべて教わる。医師 2 名に
学生 1 人がつくので、学生は常に知識のシャワーを浴
びる。
空き時間ができたときは、James を捕まえて、なる
TeamC のメンバーと。筆者は左から 3 人目
べく多くの勉強会に連れて行ってもらい積極的に発言
した。Hawaii 大学の学生から、 So impressed. It makes
4:30 担当した ICU 患者さんの模擬カルテを書き
you respected と言われた。また、医師 のミーティン
始める。最も重要なのはナースが把握している夜間の
グでも発言をすると、やはり似たようなことを言われ
出来事だ。 (I want to) Die と手記を残したそうだ。
た。公の場での発言は、日本で思われる以上の価値を
これは重要な情報だと判断し、病棟回診の前だったが
持つようだ。あるいは日本人が発言することに意外性
Dr.Dodgers にこの事を報告する。その結果、抜管して
を感じたのだろうか。いずれにせよ、私はアメリカに
様子を見ることになる。
いる実感を持った。
7:30 内科 Resident meeting が始まる。ここでは症
毎 週 木 曜 日 の 17:00 か ら、 医 学 教 育 で 有 名 な
例発表に続いて、各チームのプレゼンテーションが行
Dr.Little による H&P(カルテ)のプレゼンテーション
われる。同チームの学生、James が急性右半身麻痺の
のトレーニングを受けた。Dr.Tokeshi の指導下で練習
症例を発表する。発症 3 時間後の身体所見で Spastic
を重ねた結果、最終週にはカルテを見なくても滑らか
right extremity
と説明する James に、専門医が Are
you sure ? と疑問を投げかける。 It was と James。
なプレゼンができるようになった。
3 月のハワイは雨が多く、空気は重く立ちこめ、雲
「上位神経ニューロン(UME)の障害だから spastic で
やたまにかかる虹に手が届きそうだ。湿度は高いが、
も make sense では?」と私も参戦した。専門医は「発
風があるせいか暑さはあまり感じなかった。今回、限
症 3 時間なら flaccid であるはず」と説明した。そのと
られた時間だったが、レジャーはワイキキでサーフィ
おりだ。UMN 障害で spasticity が完成するには 4 週間
ンをして過ごした。波の質が日本と異なり、誰でも簡
の時間が必要だ。毎回のミーティングが活きた勉強の
単に Take off が可能だ。Hawaii は 100 年に一度の台風
場だった。
に見舞われていたが、それでも、少し早い夏を満喫し
8:30 Team C の病棟回診が始まる。私が担当した
ていた。
患者の口蓋垂の異常、眼球の充血を見逃さず、完全だ
と褒められた。ただし、いきなり眼科対診ではなく点
眼抗菌薬で様子を見ようと言われた。
あっという間の 1 カ月間だった。最終日 3 月 31 日、
私は言葉にならない充実感に満ちていた。医学、語学、
11:30 ICU 回 診 が 始 ま る。ICU に 患 者 を 持 つ
人間関係、レジャー、すべてに達成感を感じていたた
Team が症例報告を行う。円形のカウンターに内科
めだろうか。本学の努力によって、来年度の本校から
Resident、学生がずらりと並ぶ姿は壮観だ。プレゼン
の参加枠が 2 名に増えたそうだ。後輩諸君もぜひ積極
テーションは一定の様式に沿って行われ、誰がいつ発
的に参加して、充実した日々を送ってほしい。
表しても均一で、良く整理されており、患者の容態が
手にとるようにわかった。
最後に、臨床実習の機会を与えて下さった Hawaii
大学の Dr.Izutsu、協力してくださった Uchima 氏、本
12:30 Pharmacy の用意した昼食に舌鼓を打ちな
学の古本課長代理、選考委員の勝田教授、友田教授、
がら、彼らのプレゼンに耳を傾ける。その後、さらに
大滝教授、Curley 先生、出発前に英語の特訓をしてく
病棟回診が続く。7 人いた患者のうち 4 人の容態がほ
ださった相野田先生、現地で励まし合った篠崎先生、
ぼ同時に急変し、Dr. Dodgers、Dr.Hirota ともクタクタ
佐賀さん、酒井さん(東京女子医大)
、広川さん(東
になっていた。こんな時、学生は足手まといなので、
京女子医大)
、湯浅君にこの場をお借りして、厚くお
早々に開放される。 We student can t do anything.
礼申し上げます。
It's
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金 沢 医 科 大 学
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学生のページ
2006 年 マーサ大学への交換留学報告(期間:2006 年 3 月 5 日∼ 19 日)
Mercer 大学での 2 週間
安田 利奈子(第 6 学年)
録と処方箋を書き、必要があれば上級医に相談してか
ら診察室に戻り、処方箋を手渡し説明する。医師が診
察室を訪ねる方式だと患者さんが診察室で落ち着く時
間が持てるし、医師も患者ごとに気持ちの切り替えが
しやすいように思えた。
一般内科では、薬剤師の方と時間を共有する機会を
得た。その診療所には Pharmacy clinic と呼ばれる薬剤
師の外来がある。主にワーファリン処方を受けている
患者の服薬管理を行っていた。薬剤師の外来があるこ
とにまず驚いたが、患者さんの血圧測定や INR 測定も
行うことに驚いた。診察室もあり、患者がきちんと薬
を飲んでいるかどうかを質問や薬の残量でチェックし
ていた。薬を飲まずに捨てているかもしれない患者さ
んに対し、Pill box に毎日朝昼晩と何粒も飲む薬を 2 週
OB/GYN にて Dr.Houston と
間分、一粒一粒丁寧に詰めている姿が印象的だった。
医師だけでは投薬管理がここまで行き届かないだろ
2006 年 3 月 5 日 か ら 3 月 19 日 の 2 週 間、Mercer 大 学
う。静脈注射など実際の薬の投与に関しても薬剤師と
との交換留学プログラムに参加し、Georgia 州 Macon に
の分業が日本より進んでおり、お互い助け合って治療
ある The Medical Center of Central Georgia を中心に実習
にあたっているそうだ。
を行う機会を得た。今回私がこの実習に参加したのは、
Medical Center の救急科の規模は Georgia 州でも最大
日本では発展途中にある家庭医療に興味を持っていた
で、小児科領域、心血管領域、外傷領域などに細分化
からであるが、日米の文化・医療制度・医学教育の違
され、それぞれ異なるチームが担当している。救急で
いを体験し、考えていた以上の学びを得ることができ
も患者は個室に入り、医師が患者を診察に行く。警備
た。以下に本プログラムでの体験を報告したいと思う。
員付き、鍵付きの部屋には精神疾患を患った女性、除
2 週間の間に Medical Center の救急科および併設さ
脈により意識を消失した高齢者、てんかん発作でやっ
れている The Children's Hospital、The Children's Health
てきた青年、過量飲酒による外傷患者など様々な患者
Center(小児科診療所)、W. T. Anderson Health Center(診
を先生と一緒に見て回った。次々と診察していくが、
療所群)の一般内科・整形外科・産婦人科、地域の診
口述筆記を専門とする職員がいるので、医師は電話に
療所で実習を行った。初めてアメリカの医療現場に入
向かってカルテに記すべき内容を話せばよく、非常
り、まず病院内に様々な人種がいることが新鮮だった。
に効率的だった。Nurse practitioner という医師と看護
診察がスペイン語でされたり、同じ皮膚疾患でも黒人
師の間の役割をする職業もあり、薬剤師の働きも含め
と日本人で質感が異なったり、これが melting pot かと
色々なことが分業されている国だと実感した。
アメリカにいることを実感した。診察室に入った時に
Macon のダウンタウンから車で 1 時間ほど行った所
は笑顔で握手をしながら挨拶をし、患者が良くなれば
にある Dr. Gaton の診療所では、地域の人たちに信頼
家族と抱き合って喜ぶ。温かな触れ合いを大切にする
され、数科にまたがる診察を行う Family medicine を経
国民性を感じた。
験できた。内科的疾患以外にも皮膚科、小児科、泌尿
診療所では診察室の使い方が日本と異なる。日本で
器科、耳鼻科など様々な症状を訴える患者さんが訪れ
は患者が医師の部屋を訪ねて来る方式なのに対し、ア
ていた。不整脈があるため、専門医のいる大きな病院
メリカでは、診察室に先に患者が待っていて医師が訪
に移送するという患者さんもいた。
「Dr. Gaton につけ
ねるという方式なのである。診察室をノックして入る
るなんてラッキーよ。小さいころから家族でかかって
と患者がリラックスした様子で診察台に座っている。
いて、とても素敵なお医者さんなの。たくさん勉強し
まずにっこりと握手をしながら挨拶、そして診察が始
てね」という患者さんの言葉が心に響いた。幅広い知
まる。一通りの診察を終えるといったん外に出て診療
識を持って、一人の患者さんの社会的背景を含めた全
【学事】
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金 沢 医 科 大 学
学生のページ
体像を捉え、患者さんにとって一番良い方法を考える、
トレスも、マッチングが決まるまでナーバスになるの
こんな医師になりたいと思った。
も、みな日本の学生と同じで親近感が持てた。何より
産婦人科では、日本でルーチン検査となっている胎
もうれしかったのは、日本に関心を持っていたことで
児の超音波検査が保険の関係で数回しか行われず、定
ある。先生方にも、実習をさせていただいた先々で本
期検査が胎児の心音聴取のみで行われていることに驚
当に温かく迎えていただいた。特に Dr. Hash には素晴
いた。超音波検査は高額な検査であるため、低額な保
らしいプログラムを立てていただき、現地到着から毎
険に加入している人はこの検査を受けることができな
日本当にお世話になり、心から感謝している。2 週間
いそうだ。また、入院期間も短く、正常分娩では 3 日
という短い期間だったが、たくさんのことを学び、充
もすると退院だという。必要な検査・治療が受けられ
実した時を過ごすことができた。この経験を自身の成
ないのは問題だと思うが、過剰な検査や治療が国の財
長につなげるとともに、他の学生にも伝えていきたい
政を圧迫している日本の現状を考えると、患者にとっ
と思う。
て本当に必要な検査・治療を効率よく行う必要性を強
く感じる。
こ の よ う な 貴 重 な 機 会 を い た だ き、 本 学 お よ び
Mercer 大学関係者の方々には本当に感謝しています。
Research Lab 見学では、宇宙飛行士のストレスと免
疫力の関係、腫瘍免疫学、幹細胞による再生医療につ
いて、最先端の研究成果を丁寧に概説していただいた。
NASA との共同研究には心がときめき、心筋梗塞後に
Mercer 大学での臨床実習報告
幹細胞を注入すると梗塞巣が再生されるという研究に
古谷 毅一郎(第 6 学年)
は、人間に応用できれば多くの人を救うことができる
と思い興味深かった。
実習全体を通じて、学生が即戦力として活躍してい
る場面に多く遭遇した。The Children s Health Center
(小
児科診療所)では外来診療を学生が行っていた。自分
で診察を行い、自分の診断と治療方針を指導医とディ
スカッションし、薬の処方も決める。最後に指導医と
一緒に診察を行う。責任がある分、やりがいがあると
思った。現場だけではなくなく、低学年からの指導も
よく考えられていると感じた。1 年生の学生が受けて
いる Tutorial に参加したが、基礎医学を学ぶ段階で脳
梗塞のような臨床症例を取り入れ、それを基に神経路
小児科 Clinic にて Dr.Vasques と筆者古谷(左)、安田(中央)
の学習を進めていた。Clinical skill の授業も 1 年生から
行われる。マーサ大学の Medical school には学生用の
3 月 7 日(火)
ビデオカメラ付きの診察室が設けられている。実際に
最初の 2 日間は小児科の実習を行った。朝は小児科
学生がその診察室で模擬患者の診察を行う様子を、テ
CPC(臨床病理検討会)に参加。テーマは「外傷後に
レビ画面を通して見学させていただいた。診察技術を
生じた甲状腺嚢胞についての検討」。あまりのテンポ
教える専門のスタッフがいて、模擬患者の方々も診察
の速さに、ほとんど理解できず。Dr. Hash としては、
についてかなり詳しく把握しており、学生の指導・評
ある意味ショック療法として参加させてくれたのだろ
価を行っていた。学生が行った診察は全てビデオに記
う。その後、3 年生の小児科 BSL に合流。ちょうど、
録され、それを元に学生には結果がフィードバックさ
担当患者の朝の状態について、学生が指導医にプレゼ
れる。3 年生での臨床実習に向けて 1 年生の時から臨
ンを行っているところであった。話には聞いていたが
床症例に親しみ、模擬患者さんに接し診察技術を学ぶ
やはりアメリカの学生はプレゼンがうまい、話すテン
のはモチベーションの向上につながると思った。
ポがよい、言うべきことは言う、指導医とも対等にデ
このプログラムを通じて多くの魅力的な人たちに出
ィスカッションしている、そんな印象だった。その後
会った。来年金沢にやって来るという学生、実習中の
BSL の回診に参加。回診中、医学生が必要な画像や投
3・4 年生。彼らはとても親切で、私たちを心から歓
薬のオーダーを適宜取っていることに驚く。続いて
迎しいろいろなことを話してくれた。試験に対するス
NICU の 見 学 へ。NICU で は、 新 生 児 の APGAR score
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学生のページ
を取っているところに立ち会うことができた。昼から
は研修センターで学生たちにまじって、小児科教授に
よるランチョンセミナーに出席。内容は甲状腺疾患
に関するもの。Mercer 大学では週に 3 回はこのような
ランチョンセミナーを行っているそうで、忙しい BSL
の学生にとってはレクチャーを受けられる上に、昼食
にもありつけるということで非常に有り難いとのこ
と。本学もどんどんこのような機会を増やしていただ
きたいものである。
1 年生の Tutorial に参加。立って説明する筆者(古谷)
3 月 8 日(水)
小児科 2 日目は、Clinic での実習となった。担当は
は外来棟しかなく、各診療科はそれぞれ外来代わりに
Dr. Vasques。しかしこの日は患者さんの数が少なく、
Outpatient clinicを病院の周囲に持っており、Clinicで手
あまり多くの診察を経験することはできなかった。こ
に負えない患者(もちろん保険の問題もクリアしてい
こでは学生たちが一通り問診と身体所見を取って、自
る患者)が付属病院へ入院することになるという。退
分なりの診断を下し、治療のオーダーを出していた。
院後の経過観察もこのClinicで行われる。外来棟も入院
ただしオーダーを出す前には必ず指導医にプレゼン
棟も一緒になっている日本の病院とは大きく異なる点
し、診断が的確かどうか、このオーダーでよいのかを
であった。午後からはFamily medicineのClinicを見学。
確認していた。必要な時はソーシャルワーカーと協議
開業医であるDr.GatonのClinicで実習を行った。Clinic
して、どこまで患者の財政に沿った治療が可能なのか
はMacon市内から20kmほど離れた人口900人ほどの小
を話し合っていた。学生のしていることのほとんどが、
さな町にあり、診察室3つとレントゲン検査室1つの小
日本の研修医と変わりないことに驚く。
規模なもの。しかし町で唯一のClinicであり、非常に重
3 月 10 日(金)
要な位置を占めている。電子カルテも導入されていた。
内 科 Outpatient clinic( 外 来 ク リ ニ ッ ク ) の 見 学。
先生は電子カルテの起動したパソコンを持って診察室
Resident(研修一年目の医師)とともに外来診療に参加。
に入り、病歴を聴取しながら入力していた。患者は子
Resident はこちらのたどたどしい質問にも丁寧に答え
供からお年寄り、外国人と様々。Family medicineと一言
てくれた。問診に関しては、渡米前にメンバー全員で
で言っても、なかなか奥が深いと感じた。
英会話による問診の勉強会を何回か重ねた甲斐があ
3 月 14 日(火)
り、内容のほとんどをつかむことができた。Resident
OB/GYN(産婦人科)Clinic の見学。しかし、産婦
曰く、「学生が Resident と外来につく時は、彼らにも
人科という科の特性もあり見学を許可して下さる患者
サポートしてもらうことが多い」とのこと。今回担当
さんは少なく、外来を見る機会はごくわずか。ただ
の Resident も時折、問診の最中、
「急いでいて患者に
でさえデリケートな問題を抱える患者が多い科であ
聞き忘れたことがあるかもしれないので、気が付いた
る。見知らぬ外国からの留学生の見学を許してくれる
ら教えて」と促してくれた。実際に、何件か Resident
はずもない。結局午前 1 件、午後 3 件、外来診察の見
をアシストすることがあり、少なからず充実感を持っ
学が許可されたに過ぎなかった。その代わり、前日
た。午後からは ER の見学。Mercer 大学付属病院(以
の Clinic でお世話になった Resident と偶然一緒になり、
下 MCCG)の ER は、外傷 ER、ハートセンター ER、
どのような患者が来たのか、現在の OB/GYN の状況
小児 ER の 3 つのセクションに分かれている。この ER
はどうかなどの話を聞くことができた。やはりアメリ
は Georgia 州の南半分をカバーしているとのことで、
カでも日本と同様、OB/GYN を専門として選ぶ医師の
州都 Atlanta からもヘリで患者が搬送されることがあ
数は少ないという。
り、病院の脇にはヘリポートが併設されている。小児
3 月 15 日(水)
ER は日本で見られないので見学したが、この日はど
臨床を離れ、学生生活に触れる一日となった。午前
ういうわけか一日中平穏で、患者が搬送されることは
中は 1 年生のテュートリアルに参加。ちょうど神経系
なく終了。
ユニットの一環の「痛み」に関して、様々な視点から
3 月 13 日(月)
学習している最中であった。彼らのテュートリアルは
整形外科のOutpatient clinicの見学。この日は主に経過
週 3 日× 3 時間。学習項目の大半をこのテュートリア
観察の患者の診察が多かった。ちなみに、付属病院に
ルにて履修することになる。テュートリアルだけで学
【学事】
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金 沢 医 科 大 学
学生のページ
習項目のほとんどをカバーしようとする大学は、アメ
3 月 17 日(金)
リカでもかなり珍しいとのこと。我が校の新カリキュ
1 年生のテュートリアルに参加。前回の続きである。
ラムでは、基本項目はマスプロ授業(教員の投げやり
こちらが臨床実習を既に終えていると聞くや、学生・
な感じが否めないが)で行い、テュートリアルの Case
チューターから容赦なく質問が飛んでくる。内科的な
study によって知識の定着を目指しているが、Mercer 大
ことには幾つか答えることができたが、生化学や基礎
学では基本事項・Case study を含めてほとんどの学習を
医学・分子生物学などの話に関しては非常に苦労した。
テュートリアルで完結させるということには驚いた。
基礎医学のいい復習の機会となった。
なぜなら、このシステムの良し悪しには、学生の学習
最後になりましたが、全日程をサポートしてくださ
意欲、各グループの雰囲気、テューターの資質と熱意
った Dr. Hash をはじめとする Mercer 大学医学部の先生
が大きく影響するからである。テュートリアルを 3・4
方、国際交流担当の古本さん並びにこのような機会を
年の時に受けた世代から言わせていただくとすれば、
与えてくださった本学の諸先生方に深く感謝いたしま
日本の大学でここまでテュートリアルを重視するのは
す。有り難うございました。
絶対に危険であり、実現は難しいだろう。テュートリ
アルの進め方は懐かしさを覚えるほど、同じであった。
3 月 16 日(木)
Mercer 大学医学研究所の見学、ならびに研究所の
先生方からレクチャーを受ける機会を得た。最初は、
米国 Mercer 大学の医学研修を
終えて
荒井 俊夫(第 6 学年)
NASA・ロシア航空宇宙局との共同研究に関するレク
チャーを受けた。内容は、
「宇宙ステーションでの長
期生活は、宇宙飛行士の免疫機構にどのような影響を
与えるのか」というもの。このレクチャーはテーマが
かなり面白く、興味深く聞かせていただいた。そもそ
も研究のきっかけは、大学生の抱えるストレスが免疫
に与える影響についての研究から発展していったとい
う。それが宇宙飛行士に関する研究にまで発展するア
イディアに感心し、同時に研究を行う上で様々な着眼
点が必要なのだと実感した。続いて研究所の内部を見
学、免疫のレクチャーを受けた後、最後には幹細胞の
研究をしている Dr. Young にレクチャーをしていただ
学長室前で。右が筆者荒井
いた。幹細胞は様々な組織に分化することができるこ
とから、各細胞がどの組織に分化するのかを調べるた
今回、3 月 9 日から 18 日までの 2 週間、CCS の一環
めに、染色によってその性質を同定することが重要と
として米国 Georgia 州の Mercer 大学で交換留学に参加
いうことを初めて知った。研究所での見学とレクチャ
した。以下、参加した動機や向こうでの体験を述べた
ーは自分にとって非常に刺激的で、研究の面白さを再
いと思う。今回留学の機会を与えてくださった本学の
認識させてくれるものであった。
先生方、現地で大変お世話になった Dr.Hash をはじめ
午後からは 1 年生の OSCE の練習を見学。本学で言
とする Mercer 大学の関係者の方々に厚くお礼を申し
うところの診断学実習がすでに 1 年次からスタートし
上げたい。
ていた。試験監督室にてモニター越しに彼らの練習を
応募の前に
見学する。SP(模擬患者)に対して学生が身体所見
「Mercer 大学はどこにあるの?」という質問に、答
をとる方式は日本の OSCE と変わりないが、SP が学
えは
生に対して手技の良し悪しをその都度フィードバック
フロリダの上辺りだと思ってもらえばよい。10 年前、
している点が印象的であった。教師は医師ではなく、
オリンピックの開催地となったアトランタが州都で、
SP なのである。モニター越しに観察していると、あ
そのほうがピンとくるかもしれない。余談だが、ジョ
まり練習していない学生や緊張して時間内に終わらな
ージアと言うとコーヒーの産地と勘違いしてはいけな
い学生もいたりして、OSCE や CBT で苦労したころの
い。ジョージア州の名産はジョージアコーヒーではな
自分の姿が重なって懐かしかった。
く、ピーチとピーナッツである。Hash 先生は以前来
ジョージア州
に。地図で言うと、東海岸で
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学生のページ
学された折に、日本でハジメテ見た 我が故郷ジョー
ジアの名のついた缶コーヒー をお土産として買って
帰られたとのこと。それは今でもオフィスに大事に飾
られている。
応募動機
本学入学時より、本学の交換留学制度の活発さに目
を付けており、ぜひ学生のうちに留学を体験したいと思
っていた。学生のうちにできるだけ広い視野を持てるよ
うにすることと、もう一つは世界最高と言われるアメリ
カ医学の現場に触れたいと思ったからである。向こうの
医学文献や教科書をちまちま読んでも、じかに体験しな
Mercer 大学 3 年生(中央 2 名)と本学からの 4 名
いとどうススンでいるか雰囲気がよくわからず、はっき
り見てみたいと思っていたからである。
である。一番驚いたのは、緑茶に砂糖を入れたものが
交換留学の準備
堂々と Japanese Green Tea として現地の店先に並べら
マーサ大学交換留学は臨床医学実習を目的としてい
れていたことである。お茶を愛する一日本人として注
る。そのため、日常英会話、基礎医学の研修はしてお
意してやるべきだったかもしれない。長時間のフライ
くことが望ましい。私の場合、1 年次にハワイ大学で
トに耐え、アトランタに着くと、そこはもう陽気は春
語学研修をし、4 年次にはバーモント大学で病理学を
だった。桜が満開で、陽気な南部の広大な土地が目の
中心とした基礎医学研修に参加し、一通りの準備をし
前に広がっていた。
てから臨んだ。他に日常英会話対策としては、課外活
マーサ大学での実習
動として ESS に参加していたので、英語には試験や実
到着の翌日から開始され、時差ボケになっている間
習で忙しい時を除いて日ごろからできるだけ触れるよ
もなくプログラムは開始された。その内容は実に密で
うにした。
充実したものだった。臨床実習では小児科、産婦人科、
また、この交換留学に参加するには選抜試験にパス
救急救命科、家庭医療、整形外科。基礎医学では公衆
する必要がある。内容はリスニング試験、面接、過去
衛生学と再生医療学。医学教育では PBL(神経内科の
の学業成績、英語だけではなく日ごろの定期試験勉強
ケーススタディ)に参加した。この中で、小児科と家
も怠ってはならない。しかし今回の応募にあたって迷
庭医療の実習体験について述べたいと思う。
ったことが一つあった。本学は 6 年次の交換留学プロ
小児科
グラムとしてマーサ大学の他にハワイ大学との交換制
Mercer 大学の Children's Hospital で 2 日にわたって研
度を用意しているが、平成 18 年度は両プログラムの
修させてもらった。地域の中核をなす小児科病院で、
時期が重なっており、どちらか一つしか選べないので
一日平均 50 ∼ 70 人来院する。来院理由は様々で、喘息、
ある。ハワイとマーサどちらにするか。直前まで悩ん
感染症、骨折、中耳炎など多岐にわたる。
だが最終的には、ハワイ大学に去年行かれた先輩から
ビーチには 2 回しか行けなかったぞ
という話を聞
ここは教育病院も兼ねているので、学生がまず問診、
身体所見を行い、さらに鑑別診断に必要な検査項目ま
いて、いささか不純(?)な理由で苦渋の選択をした。
でをカルテに記入してから指導医に報告する。次に指
いざアメリカへ
導医が学生とともにもう一度診察を行い、学生の報告
成田からアトランタ行きの直行便に乗って 14 時間。
内容がその患者の治療・診断として適当かどうかを確
欧米の物は東洋人にとってすべてが Big サイズのはず
認する。検査・治療薬のオーダーを学生はできないが、
なのだが、飛行機の座席に関してはどうやらあてはま
指導医の診察後に治療計画まで報告し、問題なければ
らないらしい。座席にすっぽりと挟まって身動きので
指導医がそれをオーダーする。また、医学的データが
きないフライトだったので、血栓が飛ぶのではないか
必要な時はすぐにインターネットを使って論文やガイ
といささか不安になった。血栓予防のために少しでも
ドラインにアクセスし、常に最新で科学的根拠に基づ
水分を補給しようとフライト・アテンダントに Tea,
いた治療を選択する。今、盛んに言われている EBM が、
please と頼んだところ、砂糖のタップリ入った紅茶
米国では日常的に行われているということを強く実感
が出てきてしまった。あとで知ったのだが、アメリカ
した瞬間であった。
では砂糖入りが一般的で、砂糖なしのお茶が飲みたけ
ここでの実習では、Mercer 大学の 4 年生(日本では
ればちゃんと Un-sweet とつけない限り出てこないの
6 年にあたる)と指導医である Dr.Vaskes とともに、患
【学事】
42
金 沢 医 科 大 学
学生のページ
者を問診し、身体所見を取らせてもらい、鑑別疾患の
ピックアップから治療方針の報告まで米国学生と同じ
Mercer 大学臨床実習に参加して
ことを体験させてもらった。問診と聴診器、耳鏡、打
亀井 千裕(第 6 学年)
腱器だけの診察で疾患を絞っていくスタイルには感銘
を受けた。患者の侵襲をできるだけ減らすのと、医療
費の削減のためにもこのスタイルを、将来ぜひ身に付
けたいと思った。
Family Medicine
日本では聞きなれない科であるが、米国ではこの科
が地域医療を担っている。訪れたのは Mercer 大学か
ら車で 3 時間の Rural Hospital である。文字どおり rural
にあり、人口 700 人、大きいスーパーは一軒しかない
田舎町である。この病院では Family Medicine 専門医
の Dr.Buice が中心となって、地域医療にあたっている。
Dr.Buice の診察室には毎日、消化器、産婦人科、小児科、
皮膚科、内分泌科、耳鼻科疾患など様々な症状を持つ
患者が訪れる。先生はこれらの患者を一人で診察、診
療をしていく。重症と思われる患者は Mercer 大学の
ような大きなところへ搬送するのだが、大抵のことは
一人で行ってしまうし,時にはお産までするというと
ころが驚きであった。まさにスーパー一般内科医とい
ったところである。
ここでは,Family Medicine 専攻予定の 4 年生ととも
に診察にあたらせてもらった。実習は本当に目まぐる
しく、甲状腺機能亢進症疑いの患者を診たと思った
ら,次は下血を主訴とする患者、その次は爪の外傷患
者、その次は頭部の腫瘤様病変…と次から次へと頭を
切り替えて診療に当たらなければならない忙しさであ
った。なぜこのような Family Medicine がこちらでは
必要かというと、アメリカ(ここではジョージア州)
9 月に交換留学で来学予定の Bo Edwards と ER にて。中央が筆
者亀井
最初に、このプログラムに応募した時、面接の先生
が発した言葉。「またお前か!」。そのとおり、この大
学に入ってはや 6 年目、4 年生と 5 年生のときに 2 回バ
ーモント大学の臨床留学に参加し、6 年生の CCS でマ
ーサ大学でのアメリカ臨床留学をやろうというのだか
ら(なんと合計 3 回目)、無理もないコメントでした。
しかし、チャンスは目の前に来た時に追いかけないと、
次はいつまわってくるか分からない。まして大学が身
元を保証してくれて、アメリカの病院を見て回れるな
どという稀有な機会に、様々な場所を回ってみたいと
思うのが私の心情でした。そして、自分の大学だけに
いて、その場所だけの目まぐるしい生活に追われて
の土地柄、広大な土地に民家が点在し人口密度が低い
生きていると、必然的に視野も狭くなり、考えも偏り
からである。そのためアメリカの医師の絶対数を考え
がちになると常日ごろから思っている自分にとって、
ると、一つの地域で一つの診療所ができるだけ多種類
様々な世界に触れ自分とは違う世界の人々と語る機会
の疾患をみる必要があるからである。人口密度が高く、
を得ることは、己の成長のために大切なことだと思っ
すぐに大学病院を受診できる環境にある日本とはこの
たのでした。そういった次第で、まだ外を白く染める
点が異なる。
雪がしんしんと降り続けていた 2 月の半ば、運よく試
留学を終えて
験にパスし、マーサ大学留学の切符を手にすることに
以上二つの科について述べたが、他にも、日本の
なりました。そして 3 月の頭、とうとう 5 年生最後の
CCS では経験できない貴重な経験を積むことができ
ヘビー級の試験を、徹夜激闘の末に何とか全部なぎ倒
た。まだまだ書きたいことはあるが、紙面の都合上、
し(?)、晴れて私を含め合計 4 人のメンバーが成田
割愛させていただく。2 週間という期間は本当にあっ
空港から出発。12 時間近くのフライトに耐え、ジョ
という間だったが、アメリカ医療に少しでも触れるこ
ージア州アトランタに到着しました。アメリカ南部の
とができ、最初の目標も達成することができた。これ
暖かく明るい日差しを浴びながら、桜が咲き始めた街
らの経験をできるだけ後輩に還元し、さらに将来、日
の中で、ついに待ち望んだ実習の日々が始まったので
本の医療に貢献できる材料になればと思う。
した。
マーサ大学の病院で様々な科を訪れ、外来診療を見
学したり、現地の学生と話したりしながら過ごしてい
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金 沢 医 科 大 学
43
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た実習の中で、私にとってとても印象深かった場所が
科、婦人科、内科で外来や回診を見学させていただき、
ありました。それは医学生ならモグリでもない限り、
質問にも丁寧に答えてもらいました。
一度は聞いたことがあると思われるあの有名な海外ド
南部英語(ジョージア州はアメリカ南部に位置しま
ラマ「ER」の舞台となっている Emergency room !(救
す)は理解しにくく、黒人のおじいさん、おばあさん
急救命センターのこと。ER を知らない人はツタヤに
たちの病歴の説明は理解するのに相当な苦労を伴うも
でも行って借りてみよう。勉強になりますよ。
)実際、
ので、初日は本当にどうしようかと悩みました。しか
ドクターのもとで見学していると、次から次へと患者
し現地ドクターの親切な説明のおかげもあり、徐々に
さんが運び込まれ、それぞれガラス張りの個室になっ
南部英語にも慣れ、患者さんと話したり、ドクターと
ている部屋で手際よく診療がこなされ、その目まぐる
病態について話し合ったりすることもできるようにな
しさはすさまじいものがありました。泥酔で暴れてい
りました。
る人、精神的に不安定なため窓のない個室で治療を受
現地の学生(4 年生)は当然のように既に病歴をと
けている人、骨折の人、薬のショックで倒れた人。様々
り、処方箋を書いて、治療方針を決定し、ドクターと
な患者さんが混在しており、そのすべてを手が空いて
同じように仕事をしており(もちろん最後はドクター
いるドクターが皆で分担して診て回り、一瞬にして治
のサインが必要)
、日本で見学だけで過ごした BSL 型
療方針を定め、あっという間に患者さんの状態を安定
臨床実習だった我々と違って、経験によって身につけ
させるその仕事ぶりには本当に感激しました。
た知識や、実際に多くの患者さんと接することで得ら
その他に、現地の 1 年生の学生のテュートリアル(本
れた理解など、同じ最終学年でも、その存在感は完全
学では PBL にあたるもの)に参加する機会もありま
に彼らの方がドクターに近いものがありました。彼ら
した。マーサ大学では、授業のほとんどが講義形式で
にとっては責任が重くて大変な面も多いのですが、や
はなく、テュートリアルというスモールグループでの
はり少々羨ましさも感じました。そのうち日本でもこ
学習で行われています。基礎医学について課題を見な
ういう形式に近くなっていくことを望みます。
がら皆で話し合い、大事なところは大きな紙に書いて
そのほか Match Day(マッチング、つまり就職が決
部屋に張ったりして、皆真剣に取り組んでいました。
定した日)を全員で祝うパーティがあったり、現地の
私の学年ではこういったテュートリアルは臨床のケー
学生とご飯を食べたりと、様々な人と触れ合い語る機
ススタディのみだったので、新鮮な驚きでした。皆そ
会も多く、貴重な経験をさせていただきました。
れぞれ大事なことを調べたり、先生が足りないところ
後輩たちに伝えたいこととしては、卒業して就職し
を補ったり、次回までの課題を考えたりと、それぞれ
てしまえば忙しさに追われ、なかなかこのような留学
が自主性、主体性をもって取り組んでおり、授業の多
のチャンスに巡り合うのは難しいということです。だ
くをこういったやり方で行うのはお互いにとって、と
からこそ、せっかくこのような貴重なプログラムがあ
ても刺激になるのだと感じました。
るのですから、学生のうちにぜひ有意義に活用し、外
彼らがたまたま脳梗塞の話をしていた時に、同名半
の世界を見てきてほしいと思います。マーサ大学留学
盲についてのイメージが理解できずに悩んでいたので
についても、バーモント大学留学についても聞きたい
(まだ1年生ですから)
、私が授業で習っていた視交叉
ことがあったらいつでも遠慮せずに聞いてください。
と視野欠損の図をホワイトボードに描き、どこが障害
こういった素晴らしいプログラムがこの先の後輩たち
されるとどのような視野欠損が現れるのかを図示して
の努力によって末長く続き、素晴らしい経験を得る人
説明しました。
「さすが、もうほとんどドクターの学
が増えていくことを心から願っています。
年だね。凄く分かりやすい!」と皆から褒められまし
最後にこのプログラムに参加させてくださった先
た(本当は、4 年終了時に神経内科の年追試を受ける
生方、現地でいろいろ面倒をみてくださった Dr.Hash,
羽目になったという不名誉な経歴があり、涙目になり
Dr.Tobin、ホテルにまで電話をかけて我々の状態を心
ながら人一倍紙に書いて練習した覚えがあっただけな
配してくださった Dr.Lin、そして出発から渡航まで実
のですが)。アメリカの医学部であっても日本の医学
に細やかな手配と世話をしてくださった国際交流担当
部であっても行っている勉強の内容は同じであり、自
の古本さんに感謝の言葉を述べて、この感想文を終わ
分の大学で苦労して身につけた知識がちゃんと生きて
りたいと思います。貴重な体験を本当にどうもありが
いるかどうかが大切であることを実感したうれしい瞬
とうございました。
間でした。
現地の先生方もとても親切にしてくださって、小児
【学事/学術】
金 沢 医 科 大 学
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学生のページ
2006 年 バーモント大学からの交換留学報告(期間:2006 年 3 月 8 日∼ 17 日)
Kanazawa Medical University
Elective
University of Vermont
College of Medicine Class of 2007
Mika Fujiwara
My goal for doing an
elective in Japan was simply
to see medicine in another
culture. Having done two
weeks at Kanazawa Medical
University however, I feel
that I gained much more.
Under my own request,
I spent my time in the
departments of pediatrics
and pathology. In pediatrics,
I mainly worked with Dr.
Koh and Dr. Ito. I began
the morning attending rounds on the inpatient floor, where
doctors discussed relevant cases and saw patients that
were hospitalized overnight. After rounds, I shadowed
physicians as they saw patients as outpatient, which
included general, allergy, endocrine, and congenital heart
anomaly clinics. I was also able to follow one patient as he
went through angiography of the brain and shunt placement
for hydrocephalus. In addition, I observed procedures
such as bone marrow tap and the care of a newborn after a
cesarean section. The department also allowed me to spend
a day with Dr. Takata, who runs a private outpatient clinic,
giving me a chance to interact with the patients first hand.
In addition, I attended a presentation review conference,
where presentation topics by residents were critiqued
by faculty. In pathology, I experienced gross specimen
cutting and surgical frozen sections with Dr. Nojima and
Dr. Sato. Dr. Sato and Dr. Kinoshita also went through
several interesting glass slides with me. Furthermore, I was
exposed to research pathology by Dr. Tanaka.
Although patient care was similar to the United States,
there were differences in Japan that stood out. For one, the
different insurance systems between Japan and the United
States were apparent in patient care. For example, in Japan,
where there is national health insurance, there were many
families that brought their kids in the day they started to get
a runny nose. In the United States, where most individuals
have private insurance, leaving many uninsured, many
people only see the doctor for serious conditions. Decisions
about hospitalizations and number of days if hospitalized
also seemed to be affected by the different insurance
systems. Second, intravenous treatment seemed much
more rampant in Japan than in the United States. Even as
山本学長から研修修了証書を受ける Fuziwara さん
outpatient, IV fluids, IV vitamins, etc., were a common
form of treatment. Third, whereas in the United States,most
blood draws are done by laboratory technicians, in Japan
they are done by physicians.
Despite all the differences, the physicians in both
cultures had similar qualities, and I was relieved to see
that great doctors have no borders. To me, a great doctor
is someone who is committed to patient care and the
advancement of future physicians while maintaining
their own personal life. For example, I observed many
instances where Dr. Koh of pediatrics displayed the art
of medicine in dealing with his patients as well as
their families. He always answered my questions with
enthusiasm and continued to challenge me. At the same
time, he enjoyed many hobbies including triathlons and
spending time with his family. Although I spoke of Dr. Koh
as an example, all the doctors I worked with exemplified
similar qualities. Meeting doctors in Japan that I can
respect and relate to was extremely encouraging.
Second, I feel that by coming to Kanazawa Medical
University, I may have found a future niche for myself.
I have always considered being familiar with both the
American and Japanese cultures and languages as a unique
advantage. However, I had only considered that advantage
for my own career. This opportunity has made me realize
that I can use my qualities for more than just that. I think
it is my obligation to bridge the gap between American and
Japanese medical students and doctors. For now, I think
the best way to maximize this experience is to continue
the relationship and the communication I have started at
Kanazawa Medical University.
All in all, I strongly feel that my time at Kanazawa
Medical University, although short, was extremely
meaningful. I conclude my time at Kanazawa Medical
University with renewed hope for my future in the medical
profession and enthusiasm to include a relationship with
Japan as part of my career.
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金 沢 医 科 大 学
学 術
総合医学研究所
平成 17 年度
研究セミナー
日時:平成 18 年 2 月 18 日(土) 場所:金沢医科大学病院新館 12 階大会議室
□ 特別講演 13:00 ∼ 14:00
抗ウィルス免疫とケモカイン
松島綱治教授(東京大学大学院医学系研究科・分子予防医学講座)
□ 部門講演 14:00 ∼ 15:20
ゲノムのフラクタル構造と4倍体 ES 細胞の樹立
フラビウィルス感染の現状、野外蚊からの日本脳炎ウィルス分離
メタボロームと個別化医療
拡張型心筋症に対する自己抗体吸着療法の開発
藤川孝三郎 細胞医学研究部門
竹上 勉 分子腫瘍学研究部門
久原とみ子 人類遺伝学研究部門
松井 忍 先進医療研究部門
□ 所員研究成果発表 9:30 ∼ 11:55
V79 細胞の 3 倍体から 2 倍体細胞への回帰
宮越 稔(細胞医学研究部門)
培養ラット精細胞における包括的 DNA のメチル化の解析
長尾嘉信(先進医療研究部門)
RNAi による JEV 感染増殖抑制効果
村上 学(分子腫瘍学研究部門)
がん細胞のアノイキス過程における LyGDI の役割
太田隆英(分子腫瘍学研究部門)
GC/MS による光学異性体分離分析を用いた短腸症候群の病態解析法の検討
井上義人(人類遺伝学研究部門・生化学)
母体血による胎児 DNA 診断 ─研究の現状─
高林晴夫(人類遺伝学研究部門・臨床遺伝学)
BAC クローン FISH 法パネルの進捗状況と遺伝カウンセリング支援ホームページ
「均衡型染色体異常」について
尾崎 守(人類遺伝学研究部門・臨床遺伝学)
エネルギーフィルター電子顕微鏡の医学生物学への応用 栗原孝行(共同利用部門・形態機器センター)
Tc の心筋内局在について
石川義麿(共同利用部門・形態機器センター)
RNA の品質管理機構とその応用
石垣靖人(共同利用部門・RI センター)
尿中硫酸抱合型胆汁酸の ESIMS 分析法の検討
新家敏弘(人類遺伝学研究部門・生化学)
PCR-RFLP 法を用いた爪からの白癬菌検出
安澤数史(寄附研究部門・皮膚真菌学)
タキサス天然成分による腫瘍細胞増殖抑制と Apoptosis 誘導
平井圭一(寄附研究部門・タキサス・〔分子細胞形態科学〕)
電波の健康への影響 電波暴露による眼の障害
佐々木一之 (特別研究部門・環境原性視覚病態)
【学術】
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金 沢 医 科 大 学
特別講演 : 松原綱治教授
部門講演
藤川孝三郎教授
平成 17 年度の総合医学研究所の「研究セミナー」が、
竹上 勉教授
久原とみ子教授
松井 忍教授
ナルが重要であること、⑤ pCD はその前駆体が HEV
平成 18 年 2 月 18 日に金沢医科大学病院新館 12 階大会
を介して transmigration する際に活性化 HEV との相互
議室で開かれた。例年と同様、午前中は所内各研究者
作用で CD40L と CD-2 の発現を増強することなどを明
による平成 17 年度 1 年間の研究成果発表と寄附研究部
らかにしたことを講演された。松島教授はこれら一連
門からの講演が、午後からは 4 部門長による講演と特
の研究成果から pDC の「immune-networker」あるいは
「helper DC」としての全く新しい概念を提唱している。
別講演が行われた。
今年度の特別講演は東京大学大学院分子予防医学
松島教授のこの世界的な研究に触れ、所内研究者一同
講座の松島綱治教授により、「抗ウィルス免疫とケモ
はさらに一層研究に邁進しなければならないことを啓
カイン」というタイトルで行われた。松島教授はこ
発された。
の分野での世界最先端の研究を行っており、今回そ
の成果の一つである、それまで明らかになっていな
参加者は所内研究者を含めて 66 名であり、いずれ
の発表に対しても活発な討論が行われた。
(総合医学研究所副所長 中川秀昭記)
かった pDC の細胞性免疫誘導における役割や生体内
動態に関する研究を講演された。すなわち、① 抗ウ
ィルスの樹立には、in vivo レベルでは pDC の参画が
所員研究成果発表
必須なこと、② リンパ節を遊走するpDCはウィルス感
染により抗原提示細胞としての機能が低下したmDC、
CD8α'DCとIP-10/CXCL10とLFA-2を介してcell-contact
すること、③ この cell-contact により LN 内の抗原提示
細胞としての機能や CTL 誘導能力を回復させること、
④ このためには pDC 上の CD-2 と CD40L からのシグ
宮越 稔助手
長尾嘉信助教授
村上 学助手
石川義麿教授
太田隆英助教授
井上義人講師
高林晴夫助教授
尾崎 守助手
栗原孝行講師
石垣靖人講師
新家敏弘助教授
安澤数史研究員
平井圭一教授
佐々木一之名誉教授
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金 沢 医 科 大 学
大学院医学研究セミナー
ホルモン補充療法 ─昨日、今日、
明日
脳室下帯から発生するニューロン
講 師 石塚分平先生(聖マリアンナ医科大学
講 師 岸 清先生(東邦大学名誉教授)
産婦人科学教授)
日 時 平成 18 年 2 月 2 日(木)18:00 ∼ 19:30
日 時 平成 18 年 1 月 27 日(金)18:00 ∼ 19:30
場 所 基礎研究棟 3 階大学院セミナー室
場 所 基礎研究棟 3 階セミナー室 D2・3
担 当 生理機能制御学 小野田法彦教授
担 当 生殖周産期医学 牧野田 知教授 〔講師紹介〕
〔講師紹介〕
石塚先生は、昭和 46 年に昭和
大学医学部を卒業後、慶應義塾
大学などで産科婦人科学を研鑽
され、米国カリフォルニア大学
サンディエゴ校生殖医学科へ留
学された後、平成 12 年から聖マ
リアンナ医科大学産科婦人科学
教授を務められている。先生は
婦人科内分泌学を専門とされ、
特に早発閉経の分野では本邦の第一人者である。また、
国内外の著名な研究者を招いて毎年開かれる「卵巣に
関する国際カンファランス」を主催され、生殖内分泌
分野の基礎的研究の発展に大きく寄与されている。
〔セミナーの内容〕
講演は、高齢化社会を迎えまた QOL や予防医学の
重要性が叫ばれる現代のニーズにふさわしく、更年期
以降の女性に対して行われる卵巣ホルモン補充療法
(HRT)について、ロジカルかつ平易にレクチャーし
ていただいた。
まず「昨日」と題して、HRT が普及するに至った
歴史的な背景を、その根拠を示しながら分かりやすく
概説された。次に「今日」と題し、現在までに浮き彫
りとされた HRT の功罪について、一つひとつデータ
を交え検証され、現況におけるエビデンスを明解に示
していただいた。特に、2002 年に NIH が発表して話
題となった、HRT の大規模臨床試験について詳細に
検証され、この試験自体の問題点や今後 HRT の効用
を評価する上での方向性を明らかにされた点は、中高
年女性を診療する機会が多い医師にとって非常に有益
な情報と感じられた。
最後に「明日」と題し、HRT の今後の可能性やイ
ソフラボンなどを代表とする振替療法について、自験
のデータを交えながら紹介していただき、大学院生は
もとより我々産婦人科医にとっても日常診療に大いに
役立つ有意義な講演であった。
(生殖周産期医学 藤井亮太記)
岸先生は、東京医科歯科大学医
学部卒業後、同学部解剖学第Ⅰ講
座に入られ、昭和 49 年に助教授。
その後、文部省在外研究員として
米国セントルイス市のワシントン
大学神経解剖学教室に留学され、
翌年ワシントン大学客員研究員。
昭和 62 年には東邦大学医学部解剖
学第Ⅰ教室の教授に着任され、平
成 17 年に定年退職されるまで、嗅
覚系の末梢から中枢を含めた広範
囲にわたる神経解剖を主な研究フィールドとして研究を
続けられ、この領域での功績ははかりしれない。
〔セミナーの内容〕
セミナー当日の午後には 2 学年アドバンスコースでニ
オイ識別と題する講義を行い、夕刻からテーマを変えら
れて、本セミナーを行うというハードなスケジュールで
した。岸先生はお疲れの様子もなく、丁寧な口調で淡々
とお話を進められた。セミナーでは、ニューロンやグリ
アに分化する能力(多分化能)を持ち、自己複製能を有
する神経幹細胞、特に胎生後期から生後にかけ見られる
脳室下帯(胎生期)
、上衣下層(出生後)の細胞について
の先生の組織学的な研究成果を中心とした興味あるお話
を拝聴した。主な内容は以下のとおりである。
神経幹細胞には、胎生初期から後期にかけて見られる
神経上皮細胞および放射状神経膠細胞と、胎生後期から
生後にかけ見られる脳室下帯(胎生期)
、上衣下層(出生後)
の細胞がある。その中で、神経上皮細胞の有糸分裂には
2 つの様式があり、神経上皮細胞は対称性細胞分裂によ
り再生産されるのに対し、幼若ニューロンは非対称性細
胞分裂により再生される。また、脳室下帯(胎生期)お
よび上衣下層(出生後)の発達に伴うニューロン細胞群
の前方移動系を特に詳細に分析し、脳室下帯の体積やニ
ューロン群の移動速度の定量化に成功された。また、移
動中のニューロンのゴルジ染色像や顆粒細胞の相反性シ
ナプス発生についてもその詳細な電顕写真像と共に提示
された。最後に、線条体の脳室下帯は新皮質の GABA 作
動性ニューロンを産生することや、神経上皮細胞に加え
て、放射状グリア細胞も胎生期の神経幹細胞であること
など、この分野における新しい知見を含めてお話いただ
いた。多くの研究成果を見事な組織写真で示され、先生
のこれまでのご努力が感じられた。
(生理機能制御学 須貝外喜夫記)
【学術】
48
金 沢 医 科 大 学
上原記念生命科学財団研究助成賞を受賞して
血液免疫制御学教授 梅原
久範
このたび、平成 17 年度上原記念生命科学財団研究助成賞を受賞する栄誉にあず
かり、3 月 10 日に大正製薬本社で行われた贈呈式に出席して参りました。これも
ひとえに、多くの共同研究者や大学院生の苦労と、その流れをさらに発展させて
もらっている血液免疫制御学スタッフの努力と、研究に対して惜しみない援助を
いただいた山本学長はじめ金沢医科大学の皆様のお陰と感謝いたします。
上原記念生命科学財団は、故上原正吉氏(元大正製薬会長、参議院議員、科学
技術庁長官)の足跡を記念するために、昭和 60 年に設立された財団です。生命科
学の発展のために毎年、上原賞をはじめ研究助成賞、研究奨励賞、海外留学助成
などの援助を行っている民間最大の研究助成財団で、その助成総額は実に 9 億 6,000 万円にものぼります。
私は上原記念生命科学財団の受賞は 2 度目で、1 度目は留学から帰国したばかりの平成 4 年に研究奨励賞
を頂きました。帰国当時、研究資金もなく日本での研究は不可能かと悩んでいたときでした。上原記念生
命科学財団からの助成で、資金面のみならず日本でも研究を続けて行こうという勇気をもらったことを今
も鮮明に覚えています。それから 10 数年研究を続けてきましたが、これまで以上の研究を金沢医科大学で
できるかと悩んでいましたので、今回の受賞でもう一度大きな勇気をいただきました。
私の受賞のテーマは、
「リピッドラフトを介した免疫抑制剤の開発」です。細胞膜は脂質が 2 重になった
膜構造をしていますが、その中にリピッドラフトと呼ばれる領域があります。日本語に直しますと 脂肪
の筏 となるように、細胞膜の上を筏のように漂っています。免疫細胞の活性化やがん細胞の自滅の時には、
この脂肪の筏が一つに集まり、活性化の刺激や自滅のためのシグナルを伝達します。従って、リピッドラ
フトを制御できる方法や薬を開発すれば、膠原病の免疫異常を是正できるのではないか、あるいは抗癌剤
耐性になった白血病やリンパ腫を治療できるのではないかと考えています。
臨床診療や医学部生の講義など多忙な毎日ですが、講座全員で力を合わせ、この夢を追いかけて行きた
いと思います。
どうぞ皆様の温かいご支援をお願いいたします。
《本学スタッフ新刊著書》
石川 勳 著
多嚢胞化萎縮腎と腎癌
̶長期透析合併症
金沢医科大学出版局
A4 判、90 頁
平成 18 年 3 月 15 日発行
ISBN4-906394-30-2
C3047
石川勲先生のライフワークの一つである腎不全に対
する長期透析例に見られる「多嚢胞化萎縮腎と腎癌」
について、その発見の端緒から命名と定義ならびにそ
の特徴が、膨大な臨床観察に基づいて詳細に述べられ
ている。さらに、嚢胞に合併する「腎癌」については、
全国アンケートに基づく疫学的記述と自験例を提示さ
れ、嚢胞・腺腫・腎癌へ至る多段階的発生における分
子機序の検討が加えられ、本疾患研究の到達点を示す
一つの金字塔と言える。
(脳脊髄神経治療学 横山 仁記)
第 126 号/ 2006.5
49
金 沢 医 科 大 学
総合医学研究所の移転・整備
それに伴う顎口腔機能病態学、呼吸機能治療学、
総合内科学の研究室の移転・整備
が完了した。
今回の移転の目的は基礎研究棟・臨床研究棟など数
ヵ所に分散していた総合医学研究所が基礎研究棟 1・
2 階にまとまることにより機能向上を図ることにあ
る。移転先では実験区域と居住区域を区分し、実験区
には実験内容により 6 つの機能分化した実験室を設け
総合医学研究所の移転計画は、平成 15 年 9 月の病院
従来の部門の垣根を越えた運営を目指す。実験室 1(形
新館の竣工に伴う基礎研究棟 2 階旧歯科外来部分への
態)
・実験室 2(生化)
・実験室 3(細胞)
・実験室 4(DNA)
・
移転構想が基になり、総合医学研究所内では平成 14
実験室 5(タンパク)
・実験室 6(共有)と各々目的別
年 6 月の西川克三元総医研所長時代に移転検討委員会
にリニューアルされ、ガラス張りの明るい実験環境が
を組織して進められ、平成 16 年度に具体的な移転構
整えられた。居住区は管理部門、部門長室とスタッフ
想を練り上げ、平成 17 年度に予算が認められて急展
ルーム 8 室および共有研究室 5 室などフリースペース
開し完結した。
を多く設けフレキシブルな運営が可能となっている。
平成 17 年 1 月から松井 忍総医研所長が移転委員長
このほか討議室を兼ねた会議室、寄附研究部門等、外
となり研究所並びに医学部の 3 教室を含めた関係者が
部との共同研究を見込んでの共同研究室・実験室、ポ
召集され、月例会議を開催し推進された。しかしなが
スドク・大学院生の研究室等が完備された。
ら着工したのは平成 17 年末からで、実質的には 4 カ月
間の突貫工事となった。
新しい環境のもと今後の活発な研究と成果が期待さ
れる。
(総合医学研究所事務課 寺井明夫記)
今回の移転に際しては、臨床研究棟に放置されてい
る古くなった大型研究用機器はできる限り廃棄、整理
し部屋を空けることが条件で、それらの廃棄処理(研
究用機器約 30 点と歯科診察台等)を実施し 10 トン車
4.5 台分を廃棄した。開学以来 30 数年間蓄積された不
要物・不明試薬などが山のように出たことには驚かさ
れた。これらの確認および廃棄処理は竹上 勉機器管
理運営委員長のもと、工事の始まる前に実施された。
移転工事の該当区域は、総合医学研究所が主に居住
していた臨床研究棟 10 階、9 階・8 階の一部並びに基
大型機器の引越
礎研究棟 2 階の顎口腔機能病態学の外来部分および研
究室・実験室部分である。総面積にして約 1,800 ㎡の
規模となった。
改修工事は、11 月下旬にスタートし、基礎研究棟 2
階歯科外来部分の改修は平成 18 年 1 月中旬に竣工し、
第 1 回目の引越し(臨床研究棟 10 階から基礎研究棟 2
階へ)を 1 月 16 日(月)・17 日(火)に実施した。引
越しは大手引越会社に依頼したため予定どおりスムー
ズに進んだ。その後 1 月中旬から 2 月末までの間、臨
床研究棟 10 階、9 階・8 階の一部の改修工事を行い、
研究所移転竣工式での松井忍所長の挨拶(2006.4.18)
第 2 回目の引越しは 2 月 1 日(水)・2 日(木)に顎口
腔機能病態学が基礎研究棟 2 階から、呼吸機能治療学
が病院別館 7 階から各々臨床研究棟へ引越しした。な
お、2 月 6 日(月)には総合内科学が臨床研究棟 10 階
内でまとまるための小さな引越しを実施している。
最後に 3 月初旬から中旬にわたり基礎研究棟 2 階の
顎口腔機能病態学の旧研究室・実験室部分の改修工事
が行われ、3 月最後の週に竣工し、総合医学研究所を
中心とした医学部の 3 教室を含む一連の総合移転計画
玄関表示板の除幕(2006.4.18)
50
金 沢 医 科 大 学
病 院
第 24 回 北陸腎移植連絡協議会
第 11 回 中日本支部北陸連絡会
教育講演
献腎提供への取組みについて
講師: 田中信一郎先生(独立行政法人国立病院機構岡
山医療センター 外科医長、移植センター長)
日時: 平成 18 年 2 月 18 日(土)午後 1 時 30 分
場所: ホテルイン金沢
第 24 回北陸腎移植連絡
協議会(会長:石川勲北
陸腎移植 HLA 検査センタ
施設として位置づけられており、現在までに生体腎移
ー所長)が、平成 18 年 2
植 216 例、死体腎移植 52 例、合計 268 例(平成 18 年 1
月 18 日(土)ホテルイン
月末現在)の腎移植が実施されている。
金沢において、68 名の出
席のもとに開催された。
協議会の後、岡山医療センターの外科医長で移植セ
ンター長も兼任されている田中信一郎先生による「献
この協議会は、北陸三
腎提供への取組みについて」と題した教育講演会が行
県の厚生行政機関、医師
われた。講演では、平成 11 年に岡山県で初めて臓器
会、医療機関および腎臓
移植ワーキンググループ会議を設置し、岡山医療セン
バンクが十分な連携と調
ターをモデル施設として整備し、臓器移植の啓発活動
整を行い、慢性腎不全患
を行ってきたこと。また、臓器提供事例を通して、家
者に対する腎移植医療の確保と円滑な推進を図ること
族が患者の死を受容しているかをいかに判断し、精神
を目的として、昭和 59 年度に北陸腎移植センター(現
的に支援できるかが臓器提供に繋がる重要な点である
北陸腎移植 HLA 検査センター)設置と同時に発足し
ことなどがスライドを用いて真摯に話され、出席者は
たものである。毎年定期的に、北陸腎移植 HLA 検査
熱心に聞き入っていた。
講師の田中信一郎先生
センターが主催者となって開催されている。
平成 10 年からは従来の協議会のメンバーに加え、
石川県臓器移植情報担当者連絡会議(石川県の 27 医
療機関に設置された医師および看護師等の臓器移植情
報担当者、行政機関の担当者で構成)のメンバーも参
加しており、医師、看護師、検査技師、コーディネー
ター、腎臓バンク、行政機関等がそれぞれの立場から
献腎移植の現状報告や問題点、今後の活動計画等につ
いて討議がなされた。今回の協議会では、北陸三県の
提供施設(当院は提供 2 症例)から実際の献腎例につ
いて、その実情や問題点等の詳細な報告がスライドを
用いてなされ、今後の腎臓提供を円滑に進めるうえで
大いに参考になる内容であった。
本学病院は、石川、富山、福井の北陸三県と愛知、
岐阜、静岡、三重県で構成する「社団法人日本臓器移
植ネットワーク中日本支部」の一員として北陸三県の
組織適合性検査を行う指定 HLA 検査センターを設置
している。また、北陸の中心的役割を果たす移植実施
(管理課 岡本真一記)
第 126 号/ 2006.5
51
金 沢 医 科 大 学
院内感染防止に関する教育講演会
員長)から、
「感染対策は医療安全対策と同様に病院
えっ、こんなに違う
米国と日本の周術期感染対策
る。また、毎年一回、厚生労働省および所轄保健所に
講師: 竹末芳生教授(兵庫医科大学感染制御学)
日時: 平成 18 年 3 月 7 日(火)午後 5 時 30 分
場所: 病院本館 C41、C42 講義室
ているか、関係者に対する聞き取り調査と実地調査が
い」との要請がなされた。
院内感染防止に関する
講師の竹末芳生先生
全体として取り組まなければならない重要な課題であ
より行われる医療法第 25 条の規定に基づく立入検査
でも、感染防止に関する基本的な事項が適切に守られ
重点的に行われ、指導・評価されているので、今回の
講演会で得られた知識を是非臨床の場で活用してほし
引き続き、医療安全対策部の早瀬 満副部長(院内
教育講演会が、本学病院
感染対策副委員長)が座長を務め、講師の略歴紹介後、
の医師、看護師、医療技
兵庫医科大学感染制御学教授 竹末芳生先生から「え
術者等の職員、業務委託
っ、こんなに違う米国と日本の周術期感染対策」と題
業者および関連病院の医
した講演が行われた。講演は、手術室における感染対
療関係者計 369 名の出席
策、手術時の手洗い、術後管理としての創処置の基本、
のもとに開催された。ま
創感染治療になどについて詳しく説明がなされた。特
た、ライブ中継も同時に
に、手術前の手洗いについて、講師が作成した DVD
行われた。この教育講演
映像を利用し、手洗いの良い例・悪い例などが具体的
会は、院内感染防止に関
に説明された。また、予防抗菌薬の投与期間について、
する職員教育の一環とし
日本と欧米との投与期間の比較や予防効果、感染率な
て病院職員等を対象に、
どの説明があり、抗菌薬の適正使用が非常に重要であ
院内感染対策委員会が主催して、毎年定期的に開催さ
ることが強調された。講演後は、活発な質疑応答がな
れている。
され、講演会は盛会裡に終了した。
講演会に先立ち、高島茂樹病院長(院内感染対策委
(管理課 米田正明記)
病院音楽療法研究会主催
ご紹介くださった。いず
公開講演会
れの場合も、24 時間体制
で対応をされており、
「い
のち」を支えるという厳
音楽療法と生き死に
粛さを肝に銘じさせられ
死にゆく人との音楽 死にたがりやさんとの音楽
るお話であった。
講師: 齋藤考由先生 (日本音楽療法学会評議員・音楽療
法士・医療法人蔦の会たなか病院副院長)
日時: 平成18年3月12日(日)午前10時
場所: 病院新館 12 階大会議室
午 後 は、「 倍 音 唱 」 の
ワークショップ(一般公
開)が開催された。ホー
ミー等で知られる倍音唱
講師の齋藤考由先生
であるが、齋藤先生の倍
病院音楽療法研究会主催の公開講演会として標記の会
音唱の師であるトラン・
が開催された。講師の齋藤考由先生は、麻酔科医から精
クワン・ハイ氏(在仏、ベトナム出身)の東洋向け
神科医へ転じ、長く芸術療法に携わっている方で、テノ
のビデオを鑑賞した後、1. Cavity method 、 2. Cavity
ール歌手としてもご活躍の背景を持っている。
method の歌唱法をトレーニングした。なんと、3 時間
午前の講演(医療職に限定)では、先生の日ごろの
のトレーニングで参加者全員が倍音唱をマスターでき
臨床経験から、死にたくなくとも死を迎えるターミナ
たことには驚いたが、耳が啓く(自分の耳で、自分の
ル期の患者様と摂食障害やリストカットなど生きられ
倍音が聞ける)ところまでは少し道が遠いようだった。
るからだでも死にたがる患者様を、集団力動を活用し
しかし、体の中に響く音をしっかり味わえる時間とな
て同一病棟内で支えるという音楽療法の実践や、在宅
り、音楽療法を行う際の各自の発声を振り返る良い機
でターミナル期を迎えている患者様への個別の実践を
会ともなったと思われる。
【病院】
52
金 沢 医 科 大 学
当院のスタッフ(医師・看護師・臨床心理士・病院
事務職など)だけでなく、関連病院からの参加者も多
のみならず、地域貢献のためにも今後も活動を継続し
ていきたいと考える。
(精神神経科学 北本福美記)
く、約 50 名が参加した。研究会としては、院内研修
ーしてくれます。⑤ 患者
平成 17 年度接遇研修セミナー
さんの期待はコミュニケー
医療サービス・患者満足向上の
ための上手な接遇対応
ションと温かいふれあいで
講師: 高橋啓子先生(日本総合研究所)
日時: 平成 18 年 1 月 17 日(火)午後 5 時 30 分
場所: 病院本館 C41 講義室
職種にはより温かいふれあ
す。医師にはよりコミュニ
ケーションが、看護師、他
いが期待されています。⑥
笑顔で、目を見て、ジェス
チャーを加えてお話しくだ
我が国では急速な高齢化のために、医療費の抑制は
避けられないところまできています。患者さんの医療
費個人負担が一方的に増える時代に、患者さんに選ば
れる病院であり続けるには、安全・安心の医療、高度
先進医療の提供とともに、上手な接遇は病院の全職種
の職員が習得すべき教養となっています。
① 病院の理念を暗唱できていますか。公にした病
院の理念は患者さんとの契約内容です。これ以下で
ないことは勿論ですが、これ以上でもないことも心
に刻んでください。② 挨拶は自分からできています
か。患者さんへの挨拶は無論ですが、まずは仲間同士
でできていますか。挨拶は、相手を認識していること
の証です。先に挨拶をされてしまったら、もう一言添
えてお返しの挨拶をするようお願いします。③ 相手
を尊重し共感を示すことができていますか。相手の立
場に立って、苦しさ、辛さを理解することが人間関係
の基本です。共感されると誰もが優しい気持ちになり
ます。④ 高いプロフェッショナリズムは接遇の基本
です。自分の能力を高めることが第一です。また、高
い能力に裏付けられた自信を持つことも患者さんの安
心につながります。たとえそこまで達していなくて
も、見た目のすがすがしさは、足りないところをカバ
講師の高橋啓子先生
さい。相手へのインパクト
は言葉 7%、声の調子 35%、
ボディーランゲージ 55% という調査結果があります。
⑦ 肯定的な言葉で話す習慣をつけてください。「…し
たら良くなりますよ」は良くなるような気になります。
「…してはだめですよ」はだめになるような気にさせ
ます。⑧ 相手の話にはうなずいて、目を見て、あい
づちとともに傾聴してください。誰もが自分の心を分
かってもらいたいと願っています。⑨ 言葉の意味が
間違って伝わってしまうことは往々にしてあることで
す。聞いたことと違うと言われたら、まずは笑顔で「す
みません、説明が悪くて」と、正しく伝わるように説
明し直してください。⑩自分の行動は美しいですか。
無駄はありませんか。時には仲間に頼んでビデオで職
場の自分自身の観察をしてください。
この研修会は、平成 18 年 1 月 17 日(火)午後 5 時
30 分から病院 C41 講義室において行われました。ビデ
オ・オン・デマンド視聴も含め 1,000 名以上の病院職
員の参加をいただいたことになります。
なお、本講演の内容は、本学イントラネット HP 上
でビデオ・オン・デマンドにより閲覧できます。ぜひ一
度ご覧ください。
(病院医療サービス向上委員会委員長 森本茂人記)
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金 沢 医 科 大 学
第 25 回 救急医療研究会
看護師、医師約 100 名が参加し盛況となった。
〔特別講演〕
1. 救急医療世界の流れ−アスクレピウスから救命
日時: 平成 18 年 3 月 13 日(月)午前 10 時
場所: 金沢市アートホール
救急医療へ: 太田宗夫先生(世界災害救急医学会理事
長、前大阪府立千里救命救急センター所長)
2. 北海道における救急医療の現状と展望: 浅井康
文先生(札幌医科大学救急集中治療部教授)
3. 救急業務の課題と今後の取り組み: 鈴木正弘氏
(東京消防庁救急部長)
4. 障害教育調査から−考察 MC 委員の立場から:
濱野和喜雄氏(奥能登救急救命士)
5. 交通事故による腹部外傷について: 高島茂樹先
生(金沢医科大学病院長)
今回の研究会は、県内の救急隊が主体となって企画
高島病院長の挨拶
運営し、大学病院が協力して支援している。このよう
な規模の研究会は全国でも例がなく、他の地域の医療
第 25 回救急医療研究会が、平成 18 年 3 月 13 日(月)
機関や消防組織からも高く評価されている。金沢医科
午前 10 時から午後 5 時 30 分にかけて開催された。本
大学病院の援助に深く感謝するとともに、大学と地域
研究会は平成 8 年に安田幸雄教授(現医学教育学)に
医療への貢献を目指して救急医療研究会を発展させて
よって石川県の救急医療、プレホスピタルケアの発展
いきたいと思っている。
のために設立されたもので、金沢医科大学病院の支援
最後に、本研究会は石川県外からも参加者が集まる
の下に続けてきた。通常は症例検討と特別講演1題で
メイジャーな研究会までに成長しましたが、
「救急医
構成しているが、今回は 25 回(十周年)記念という
療研究会」は固有名詞ではなく、皆様からよい名称の
ことで、豪華な特別講演を企画し、金沢市アートホー
アイデアをいただきたいと考えております。よろしく
ルにて、石川のみならず福井県、富山県の救急救命士、
お願いいたします。
第 12 回金沢医科大学病院クリニカルパス
白内障のクリニカルパス
日時: 平成 18 年 3 月 22 日(水)午後 6 時
場所: 病院本館 C41 講義室
眼科:白内障クリニカルパスについてのパス大会が
開催された。医師、看護師、薬剤師および医療事務の
各部署から演者が出て、それぞれの発表を行った。白
内障手術は全国で年間約 81 万件施行されており、当
院眼科では年間約 600 ∼ 700 眼の白内障手術が行われ
ている。バリアンスが比較的少ないことから、眼科で
は早期より白内障のクリニカルパスを導入した。
白内障パスはすでに一般化していることもあり、
continuous quality improvement との考えから、これま
でに数回、医師・看護師・薬剤師・視能訓練士など白
内障手術に関与する医療従事者全員の出席のもとに改
訂を重ねてきた。
パスの流れとしては、白内障手術決定後、術前検査
日来院時からパスが稼動する。外来では、一連の術前
(救急医学 和藤幸弘記)
検査と入院に関する説明、入院後の術前後の安静度と
ケア、点眼の仕方、再診日等を記載した一冊の患者用
パスとして渡される。入院から退院までが事前に把握
でき、安心して手術に臨めると患者様からの評判も大
変良いようである。職員用パスの使用で、外来、病棟
との連携がスムーズになり、単純な伝達ミスが減り、
業務効率も向上した。また、現在手術部と連携したユ
ニットパスも使用している。
白内障手術は特別な症例以外は、手術時間が短時間
で症例数も多いため、手術部では効率よく看護業務を
遂行する必要がある。専用用紙などを用いた申し送り
などにより、業務時間は従来の 50%以下に短縮され
有効に活用されているが、今後はすべてを一体化した
パス作成が必要と考えている。今後の課題として、症
例によって差異のある術後処置をバリアンスとする
か、見直していく必要がある。また、大学病院の特徴
として、医師の出向・帰学、研修医の交代などが頻回
にあるために、医師がパスに不慣れで混乱を招いてし
まうことがないよう、正しいパスの認識にも留意努力
していく必要があると考えている。
(感覚機能病態学 永井康太記)
【病院】
54
金 沢 医 科 大 学
第4回褥瘡対策委員会講習会
日時: 平成 18 年 3 月 10 日(金) 会場: 病院本館 4 階 C41 講義室
ドレッシング材使用のポイント
ポケットを有する褥瘡の予防とケア
̶発生から治療にいたる過程より探る̶
講師: 赤井澤淳子先生(ブリストル・マイヤーズスクイブ
コンバテック事業部)
司会: 環境皮膚科学 望月 隆教授
講師: 紺家千津子先生(金沢大学医学部保健学科看
護科学臨床実践看護学講座)
司会: 環境皮膚科学 望月 隆教授
平成 14 年度からの
難治性の褥瘡の多く
褥瘡対策委員会の活
はポケットを形成して
動により院内の褥瘡
いるが、どのようなプ
発生率は減少し、そ
ロセスで形成したかに
の深度は浅く予防対
ついて経時的な調査が
策も浸透されてきて
されておらず、ポケッ
いるが、反面その治
トを有する褥瘡のケア
癒に難渋することも
方法がガイドラインで
少なくない。
も根拠をもって述べら
そ し て、 褥 瘡 の 治
赤井澤淳子先生
れていない。
癒を促進するためだ
その中で、ポケット
けではなく、治療期
を有する褥瘡の予防と
紺家千津子先生
間の短縮や薬剤多用
発生後の管理について
によるさまざまな弊害を減少させるためにも、それぞ
の研究を行っている、金沢大学保健学科看護科学臨床
れの褥瘡の状態に合ったドレッシング材(創傷被覆材)
実践看護学講座の紺家千津子先生をお迎えして講演会
を選択していくことが必要とされている。
が開催された。
院内褥瘡対策委員会が主催した今回の講習会には、
講演会はその研究結果を基に、①ポケット形成の予
看護師を中心に 102 名(医師 19 名、看護師 79 名、コ
防、②ポケット形成の予測、③ポケット形成の予防と
メディカル 4 名)が参加した。
早期治療に向けてのケアについて話が進められた。そ
講習会は、褥瘡の深度に応じたドレッシング材の選
して、ポケット形成の要因とされる「強い圧迫」
、「ず
択方法と使用のポイントのほか、褥瘡の感染を防止す
れ」
、「感染」に対しては早期に適切な、①体圧分散用
るための周囲の皮膚の洗浄の重要性のほか、尿や便で
具の導入、②ずれ防止、③失禁ケアが必要であること。
汚染されやすい部位の失禁対策について実演を交えな
そして、早期治癒に向けては、①創部のずれ防止、②
がら行われ、現場で日々行われている褥瘡ケアの妥当
創周囲の洗浄が重要でありその具体的なケアについて
性を確認するとともに、新たな知識や技術を得ること
説明された。さらには、高齢者に多くみられる皮膚の
ができ意義のあるものであった。
(看護部 前野聡子記)
「たるみ」が褥瘡に及ぼす影響や対策、ポケットを有
する褥瘡について効果的であると言われる陰圧吸引療
法について、ポケットの治癒過程をエコー所見で確認
することの有効性など、45 分という短い時間であっ
たが、盛りだくさんの内容の講演で、紺家先生の褥瘡
ケアに対する熱意が感じられ、充実した時間を過ごす
ことができた。
(看護部 前野聡子記)
第 126 号/ 2006.5
金 沢 医 科 大 学
済生会川口総合病院の加藤卓朗先生による「皮膚真菌
環境皮膚科学部門 主催
第 19 回
55
真菌講習会
定員 20 名で好評のうちに開催
日時: 平成 18 年 2 月 4 日(土)午前 9 時
場所: 臨床研究棟 2 階 M20 実習室
症の感染経路とその予防」講義、千葉大学真菌医学研
究センターの西村和子教授による「真菌の同定法−危
険度の高い輸入真菌を含む−」講義と実習などでした。
講師はいずれも日本におけるその分野の第一人者で
す。
参加者は、午前 9 時から昼食をはさんで午後 4 時こ
ろまで熱心に実習に取り組んでいました。定員は 20
環境皮膚科学部門では毎年、真菌講習会を開催して
名ですから、講師陣 4 名の他に当部門のメンバーが加
います。これは、本邦の白癬患者数は 2,000 万人と推
わって、ほとんどマンツーマンの指導が好評で、複数
定されている一方、真菌症に精通した大学が徐々に減
回受講される方もあります。また、これまでの受講者
少して、皮膚科診療での真菌症の重要性を十分に教育
の中には、その後自分で培養した真菌の同定について
されずに医師となっていることを懸念し、皮膚科医と
相談を寄せてこられる場合もありますが、当部門と本
して最小限必要な知識、技術を提供する目的で、当時
学総合医学研究所皮膚真菌学研究部門(ノバルティス
の石崎 宏皮膚科教授が若い皮膚科医を対象として昭和
ファーマ)のスタッフが全力でサポートしております。
63 年 1 月に第 1 回を開催したものです。それ以後、継
この講習会を期に真菌症に興味を持つ医師が増加し、
続が大切と毎年開催し、今回の真菌講習会(バイエル
正しい診断と治療が行われることを願っています。
薬品株式会社共催)で 19 回を数えるに至りました。
(環境皮膚科学 川﨑昌子記)
当初は北陸三県の研
修医を対象にしていま
したが、現在では、関
西、東海地方からの申
し込みや、また、皮膚
科以外の科の医師や検
査技師の参加もありま
す。
第 19 回 講 習 会 の 内
容は石崎名誉教授の
「 真 菌 学 入 門 」 講 義、
望月 隆教授の「真菌
検査法」講義と実習、
講習会参加者一同(臨床研究棟 2 階 M20 実習室)
《本学スタッフ新刊著書》
編集:医療情報科学研究所 和藤幸弘 編集協力
看護師・看護学生のための
レビューブック 第 8 版
ボケット・データマニュアル、必修 POCKRTS! 付属
MEDIC MEDIA
B5 判、1,067 頁
定価(本体 5,300 円+税)
2006 年 3 月 25 日発行
ISBN4-89632-152-9 C3047
過去 10 年分も看護国家試験に出題され
た問題を正文化し、解説を加えた。症状→
検査→治療→看護の流れに沿って知識を確
認し、イラストを多くし視覚でも理解しや
すい配慮となっている。
(救急医学 和藤幸弘記)
【病院】
56
金 沢 医 科 大 学
平成 17 年度
脳死下からの
った。看護師の臓器提供意思表示カードの所持確認、
主治医のオプション提示、臨床的脳死診断、家族の承
諾までの気持ちの揺れなど、田中達朗臓器移植委員会
臓器提供シミュレーション
委員の進行のもと、医師、看護師がドラマ形式で熱演。
135 名の出席を得て開催
ーク移植コーディネーターからの説明、法的脳死判定
院内移植コーディネーターからの説明、県・ネットワ
の概要、脳死と判定されてからの打ち合わせなどを、
日時:
場所:
平成 18 年 3 月 24 日(金)午後 3 時
病院新館 12 階大会議室・特別会議室
各人が実演した。そして、石川県警察本部、石川県津
幡警察署、内灘町消防署の協力により検視、臓器搬送
車両の連絡の手順などが実施、確認された。院内外の
平成 17 年度「脳死下からの臓器提供シミュレーシ
関係者による脳死体からの臓器提供に至る手順、連絡
ョン」が、平成 18 年 3 月 24 日(金)午後 3 時から病院
体制の確認と習熟、手順等の詳細な検討を行うという
新館 12 階大会議室、特別会議室において院内外関係
参加者による質疑応答を交えながら 3 時間にわたるシ
者 135 名の出席のもとに開催された。脳死下からの臓
ミュレーションは終了した。
器提供シミュレーションは、平成 11 年以来 2 度目の開
催となる。
このシミュレーションは、病院内で脳死と診断され
た患者が発生し、法的脳死判定を経て臓器摘出を行い、
平日の勤務時間内の開催であったが、院内外関連部
署から多数の参加を得て、出席者は真剣に聞き入って
いた。
今回は必要書類や一部機材等を用いて会議室の中だ
院外への臓器搬送、また院内での臓器移植に至るまで
けでの実施であったにもかかわらず、課題も多くあげ
の過程について、院内外の関係者の役割や手順を確認
られた。それらの課題を検討するとともに、実際の法
しながら一連の手続き等に習熟すること、問題点・課
的脳死判定や手術室内での詳細、病院患者搬送車やヘ
題等を抽出し、今後の改善につなげ実際の脳死体から
リコプター等による臓器搬送等については、次回のシ
の臓器提供に備えるために実施された。シナリオは、
ミュレーションでの実施を予定している。
救急医療センターに救急車で搬送された喘息重積発作
の患者さまが、病院新館 7 階呼吸器内科病棟に入院、
脳死と診断され、臓器提供の可能性を考えた主治医が
院内移植コーディネーターに連絡をとる場面から始ま
今回のシミュレーションの内容は、本学イントラネッ
ト HP 上でビデオ・オン・デマンドにより閲覧できます。
(院内移植コーディネーター 清水克美記)
第 126 号/ 2006.5
57
金 沢 医 科 大 学
金沢医科大学病院
CPC のご案内
金沢医科大学病院は、良医の育成の場として、
開院以来患者中心の医療の実践を目指し、地域医
療の基幹病院として高度な医療を提供するととも
に、病診・病病連携の強化に努めてまいりました。
臨床病理検討会
(Clinico-Pathological Conference,
CPC)は、これまで学内の医師を対象として、頻
繁に行っておりましたが、加えて今年度より新し
い形式で CPC を実施することとなりました。診
療各科の医師、研修医はもちろん、学生、全職員
のほか広く学外の先生方にも参加していただき、
病理解剖症例をもとに討議し、私たちの医療行為
を振り返り、医療の質の向上をはかることを目的
とする勉強会です。単に担当医および病理医によ
る検討だけでなく、放射線科医による画像の読影、
コメディカルや看護師による指定発言、ミニレク
チャー等を含む構成で企画しておりますので、多
数ご参加ください。 平成 18 年度 CPC 開催予定
第 1 回 4 月19 日(第 3 水曜日)17:30 ∼
第2回
6 月21 日(第 3 水曜日)17:30 ∼
第3回
10 月18 日(第 3 水曜日)17:30 ∼
会 場: 金沢医科大学病院本館 4 階 C41 講義室
主 催: 金沢医科大学病院 CPC 実施委員会
連絡先: 病院病理部
メールアドレス: [email protected]
(注)「研修医のための CPC(本誌 59 頁)」の企画は、
本企画とは別に開催されます。
平成 18 年度第 1 回 CPC:左から野島、松井、佐川各教授
金沢医科大学病院長 高島茂樹
金沢医科大学病院 CPC 実施委員会
【病院】
58
金 沢 医 科 大 学
***
看護部から発信 ***
1看護単位1師長体制による看護管理の強化
病院長室部長 辻
病院機能評価 Version 5.0 受審に備え、長年の課題
であった 1 看護単位 1 師長体制が承認され、平成 18
年に入って早々準備に取りかかり、新年度から実施
を迎えるに至りました。患者中心の医療提供に向け
て、安全管理の体制強化・人材育成の強化・働きや
すい職場風土づくりなどの観点からも、管理者を増
員する効果は大きく、管理者個々の責任体制が明確
になると期待しています。
当院の病棟は診療科別病床配分となっており、各
フロアの看護師配置は、フロアによっては看護単位
の構成にムダが生じる可能性もありますが、特定機
能病院、大学病院であるためやむを得ない部分があ
ると思います。
当院は他の私立大学病院と同様、看護師の年間退
職率は 15%前後ですが、地方の病院としては多い状
況です。年齢構成でみると経験年数 3 ∼ 4 年目のリ
ーダークラスに退職が多いことは痛手です。各フロ
アに師長がいることにより、このような中堅看護師
が役割遂行責任への重圧に尻込みしたり、退職につ
ながるような問題点を早期にキャッチし、支援でき
る体制を維持することができると思います。そのよ
うな意味から 1 看護単位 1 師長制の導入は有効であ
り、人材育成への効果も期待できると考えられます。
健全な職場風土を育成することは、簡単なことで
はありませんが、看護師は「人が好き」でなければ
なりません。ベテランである師長たちの患者・家族
口徹子
へのかかわり方や、医師や他の医療職の人々との関
わり方を見て、新人看護師はコミュニケーション術
を学ぶわけですが、その機会が単純計算でも今まで
の 2 倍になります。上司の後ろ姿を見て部下は育つ
と言われますが、1師長体制は土台を整える大きな
手段であり、期待したいと思っています。
新年度の体制整備後に、病院長の院内ラウンドで
新人師長のフロアを巡回しました。各新人師長たち
は、緊張しながらも真剣にフロア管理を行い、院長
の質問にも答えていました。師長たちの真剣な姿は
とても好ましく、その場に働くスタッフに好影響を
与えている印象を受けました。
全員が一丸となって、安全な医療を提供する組織
の一員となってもらいたいと思います。そのために
は、師長として担当フロアの概要を分析し、問題点
を洗い出し、課題を設定し、スタッフ個々に年間の
担当目標を与える必要があります。
師長は目標管理を通じて個々のスタッフを育成し
ていきます。対象人数が少なければより深く関わる
ことができ、さらに理解を深め合い、両者の成長に
もつながります。ひいては働きやすい職場風土につ
ながるなど、プラス効果を大きく期待しています。
理事の皆様の理解ある処置に感謝し、本学病院の
看護体制をよりよいものとするために看護部全員の
活躍を期待しているところです。
《本学スタッフ新刊著書》
石川 勳 著
運動後急性腎不全(ALPE)
金沢医科大学出版局
A4 判、65 頁
平成 18 年 3 月 15 日発行
ISBN4-906394-29-9 C3047
著者により腎に楔状に残存する造影剤という画像診
断学的特徴が最初に見出された本症「運動後急性腎不
全 (ALPE)」の自験例ならびに文献例が詳細に検討さ
れ、運動後の激しい背部痛と非ミオグロビン性の急性
腎不全を示す本症の特徴が余すところなく述べられて
いる。さらに本症の原因とされる「持続的な腎血管攣
縮」を生じる機序解明について、腎性低尿酸血症との
関連から最新のプロテオミックスを駆使した研究の足
跡をたどることができる。本書は、救急医、実地医家、
腎臓内科医、小児科医あるいはスポーツ医が ALPE の
Up to date を知る上で一読すべきものである。
(脳脊髄神経治療学 横山 仁記)
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金 沢 医 科 大 学
59
研修医の頁
臨床研修センター教育講演会
は更年期を心配していたことが最後に判明したという
例、血圧が心配で来院された 46 歳の大工さんは実は
患者のケアとクリニカル・マネジメント
バイアグラを処方してもらいたかったのだという例を
紹介されました。当然ですが、来院の実際の目的が明
らかにされなければ患者は満足せず、適切な治療もす
講師: Michael D. Fetters 先生(米国ミシガン大学医
学部家庭医学準教授)
日時: 平成18年2月28日 (火)午後 5 時 30 分
場所: 病院本館 C41 講義室
ミシガン大学のマイ
ク・フェターズ先生を迎
えて、「患者のケアとク
リニカル・マネジメント
―家庭医より初期研修
への臨床珠玉」という題
で講演いただきました。
総合司会は望月 隆教授
にお願いしました。
本教育講演は、初期研
修コースの皆さんに、米
国の家庭医療の実態を
見ることによって、プライマリー・ケアのあり方や家
庭医のあり方について考えてほしいという、山本 達
学長や飯塚秀明研修実施委員長の強いご意向で実現し
たものです。フェターズ先生は家庭医療やプライマリ
ー・ケアの領域では、日本家庭医療学会や日本プライ
マリー・ケア学会などでは著名な方で、滋賀医大の客
員教授を務められたり、名古屋大、長崎大、三重大な
どで何度も講演をされております。先生は高校時代に
静岡に 1 年間留学された経験があり、流暢な日本語で
講演をされました。
演題のサブタイトルに「珠玉」という漢字を用い
られたのは、家庭医療というものを非常に大切に考え
ておられる証左であろうかと思われます。家庭医療は
世界ですでにもっとも普及した専門科ということがで
きますが、日本ではまだ専門分野としても未分化な面
と認識不足の面があり、これを何とか発展させようと
多くの方々が真剣に立ち向かっておられるのが現状で
す。米国では家庭医の守備範囲は子宮の中から墓場ま
でであり、先生の最年少の患者さんは子宮内の胎児、
最年長は 94 歳の非英語圏からの移民の方だそうです。
家庭医療の 3 つの重要な側面として、⑴ 知識、⑵
技術、⑶ アプローチをあげられました。(3)の「ア
プローチ」については家庭医療学独自のもので、医師
−患者関係の中心となるもので大切となります。実例
として、鼻づまりで来院された 43 歳のご婦人が、実
ることもできません。もう 1 つの例は、唇が腫れて来
院した 29 歳女性で、セックスによるウイルス感染を
心配しているとき、医師はどう彼女に訊ねればよいか
というものでした。「とても個人的な質問ですが、こ
のような症状がある場合にいつも訊くのですが、ヘル
ペスの感染も考えなくてはなりません。これは、経口
セックスでうつる可能性があります。そのような心配
はありますか?」とナイーブに訊ねることが大切であ
ることを力説されました。
アメリカの家庭医は、一般内科臨床を行うのは当然
のこと、一般小児科、産科もかなりのレベルまで扱い
ます。小児の健康診断、産科検診もほとんど担ってお
り、産科も正常分娩であれば最後まで見届けます。そ
の他外来で診るような耳鼻科・眼科・整形外科的診察
も必須です。家庭医は外来業務が中心ですが、もちろ
ん病棟業務も行い、妊婦さんや心不全のお年寄りか
ら腎不全の方まで多岐にわたる入院患者の管理もしま
す。また必要となれば、臓器別の専門医にコンサルト
することも非常に円滑に進められますし、連携がよく
とれています。
フェターズ先生には講演後、病棟患者さんに実際
に会っていただきました。呼吸不全と四肢の脱力があ
り、食欲もなくなった患者の S さんでした。主治医か
ら病気について話を聞いた後、
「それで S さんは何を
望んでいますか?」と訊ねられて主治医は返答に窮し
ていました。患者さんはまず第一に何を望んでいるの
かを考えるべきであることを示されたわけですが、討
論の後、患者さんのベットサイドに行きました。周囲
の医師は、フェターズ先生の診察法を学ぼうと緊張し
ていましたが、先生は自己紹介のあと、「S さん、お
孫さんは何人いらっしゃいますか?」と訊かれたので
す。今までは疲れきったようで、眼も開けてくれなか
った患者さんは、くっとまぶたを上げ「8 人おります。
私は後妻で今の家に入ってね…」といったようにどん
どん話し始めたのです。患者さんが気にしているかも
しれない事についてズバリ訊いてゆく先生の能力に感
服しました。衣服を脱がせもせず診察は終わりました
が、みごとな医師と患者の関係構築の技に魅了されま
した。
今後また来学いただき、さらに多くの学生や研修医
の実践教育にお力添えをいただきたいと切に思った次
第です。 (研修センター 神田享勉記)
【病院】
60
金 沢 医 科 大 学
研修医の頁
平成 18 年度 新研修医ワークショップ
と目的について説明があった。
ワークショップは、参加者が 4 グループに分かれて
テーマ:
医療面接技法
模擬患者に対する医療面接を行い、グループ討議によ
り医療面接技法上の問題点を整理して、問題解決の方
策を考え、結果を発表するという形で進められた。そ
平成 18 年度採用の研修医を対象としたワークショ
ップが、平成 18 年 4 月 7 日(金)、8 日(土)に「医
療面接技法」をテーマとして、志賀町いこいの村能登
半島にて実施され、新研修医 18 名が参加した。
高島茂樹病院長および飯塚秀明臨床研修管理委員長
の挨拶の後オリエンテーションが行われ、斎藤人志臨
して、最後に全体討議を通じて医療面接技法に関する
問題が掘り下げられ、臨床への理解が深められた。
ワークショップの模擬患者は、SP(Simulated Patients:
模擬患者)研究会のメンバーに演じていただいた。事
前のトレーニングにより好演され、好評を得た。
(臨床研修センター 山田克己記)
床研修センター副部長からこのワークショップの意義
飯塚臨床研修管理委員長の挨拶
ワークショップ出席者
平成 17 年度
臨床研修修了証書交付式
1 名含む)で、高島茂樹病院長から修了証が授与され
たあと「新臨床研修制度が始まって最初の修了証交付
である。医療を取り巻く環境が激変するなかではある
が、この 2 年間の本学病院での初期臨床研修を行った
平成 17 年度臨床研修医の研修修了証交付式が、平
成 18 年 3 月 23 日(木)午後 2 時より病院新館 12 大
会議室において行われた。
今年度の臨床研修修了者は 38 名(歯科臨床研修医
経験を生かしてさらに医師として研鑽に努めてもらい
たい」との言葉があった。
なお、臨床研修修了者の進路は本学病院 23 名、他
の医療機関 15 名となった。
(職員課 北本正俊記)
第 126 号/ 2006.5
61
金 沢 医 科 大 学
研修医の頁
臨床研修医のための CPC(臨床病理検討会)
症例 2 硬化性胆管炎の一例
第 12 回臨床病理検討会〈予告〉
日時 平成 18 年 5 月 17 日(水)午後 5 時から
場所 病院本館 4 階 C41 講義室
臨床提示
第 10 回臨床病理検討会(CPC)が、平成 18 年 1 月
修センターカンファレンスルームで行われた。
同じく第 11 回 CPC は、3 月 15 日(水)午後 5 時か
ら病院本館 4 階 C41 講義室で行われた。
なお第 12 回 CPC は、5 月 17 日(水)午後 5 時から
病院本館 4 階 C41 講義室で行われる。研修医には出
席が義務づけられているが、それ以外の先生方、学
生諸君にも広く開かれていので、ふるってご出席い
ただきたい。
(病態診断医学 黒瀬 望記)
第 10 回 CPC
症例 1 急性骨髄性白血病の一例 66 歳 男
臨床提示 木村庄吾
福島俊洋
病理提示 北楯優隆
黒瀬 望
司 会 者 元雄良治
副司会者 楊 天一
臨床研修センター研修医
血液免疫制御学(血液内科学)
臨床研修センター研修医
病態診断医学(臨床病理学)
腫瘍治療学
臨床研修センター研修医
88 歳 男
消化器機能治療学(消化器内
科学)
臨床研修センター研修医
病理病態学(病理学 II)
消化器外科治療学(消化器外
科学)
臨床研修センター研修医
病理提示
稲垣伸亮
上田善道
司 会 者 中野泰冶
副司会者
18 日(水)午後 3 時 30 分から、病院本館 4 階臨床研
島田昌彦
重見 晋
第 11 回 CPC
症例 1 拡張型心筋症の一例 56 歳 男 臨床提示 小泉尚子
上西博章
病理提示 梶 幸子
司 会 者 四方裕夫
副司会者 羽柴奈緒美
症例 2 突然死の一例
臨床提示 荘 将也
四方裕夫
病理提示 鬼頭俊行
上田善道
司 会 者 後藤哲郎
副司会者 金子聖司
臨床研修センター研修医
循環制御学(循環器内科学)
病態診断医学(臨床病理学)
心血管外科学(胸部外科学)
臨床研修センター研修医 61 歳 男 臨床研修センター研修医
心血管外科学(胸部外科学)
臨床研修センター研修医
病理病態学(病理学Ⅱ)
救命救急科 臨床研修センター研修医
62
金 沢 医 科 大 学
管理・運営
平成 18 年度
新入職員辞令交付式
平成 18 年 4 月 3 日(月)午前 10 時から、平成 18
年度新入職員の辞令交付式が本部棟 4 階講堂において
行われ、新入職員 106 名(臨床研修医 23 名、技術職
員 7 名、看護職員 75 名、技能職員 1 名)に対して、
小田島粛夫理事長から代表の藤尾千春さんに採用辞令
が交付された。
続いて小田島理事長から「本学の社会的使命を自覚
し、職員としての誇りと、その若いエネルギーで、新
しい金沢医科大学を創り出すという気概を持って行動
されることを心から期待します」との訓辞があり、最
新入職員を代表して宣誓をする橋本亮二さん
後に新入職員を代表して橋本亮二さんが「一致協力し
て職務に精励します」と力強く宣誓を行った。
(理事長訓辞は本号の冒頭に掲載)
(人事厚生課 石田豊司記)
平成 18 年度
病院新入職員オリエンテーション
平成 18 年度病院新入職員オリエンテーションが 4 月
3 日(月)、4 日(火)、5 日(水)の 3 日間にわたって、
本部棟 4 階講堂および病院本館 4 階 C41 講義室におい
て次のとおり実施された。
今年度の病院新入職員は、看護師 63 名、視能訓練
士 1 名、理学療法士 4 名、薬剤師 4 名、歯科衛生士 1 名、
栄養士 2 名、調理師 4 名、調理補助 2 名、保育補助 2 名、
臨床研修医 17 名の 100 名である。
(職員課 上端雅則記)
〈プログラム〉
4 月 3 日(月)
8:45 ∼ 9:45
10:00 ∼ 10:30
10:45 ∼ 11:30
11:30 ∼ 12:15
13:00 ∼ 13:15
13:15 ∼ 14:00
14:00 ∼
14:30 ∼
15:20 ∼
15:50 ∼
16:50 ∼
14:30
15:10
15:50
16:50
17:00
採用時説明 辞令交付式
福利厚生制度の説明
提出書類の説明
病院長挨拶
診療業務の留意事項と安全管理体制指針
について
大学の概要と組織について
病院概況及び病院勤務について
臓器移植支援体制について
給与の銀行振込についての説明
事務手続き
1) ユニフォーム支給
2) 更衣室案内
4 月 4 日(火)
8:45 ∼ 9:30 病院の諸規程・防災・医療トラブルの届
出・職員駐車場使用について
9:35 ∼ 10:20 就業規則の説明
10:25 ∼ 11:10 院内感染防止策について
11:15 ∼ 12:15 ネームプレート用写真撮影
13:00 ∼ 13:45 火災等の災害予防について
13:50 ∼ 14:35 ツベリクリン反応検査(接種)
14:40 ∼ 15:00 患者さんの受診システムについて
15:10 ∼ 16:10 オーダリング診療システム等について
16:15 ∼ 17:00 医療安全対策について 4 月 5 日(水)
8:45 ∼ 9:15
9:15 ∼ 9:45
9:55 ∼ 10:50
11:00 ∼ 11:45
11:45 ∼ 12:15
院内防災設備について
院内防災設備の現場確認
消火器取扱訓練(大学裏グラウンド)
講演「一人暮らしの食生活について」
銀行関係書類回収
第 126 号/ 2006.5
金 沢 医 科 大 学
学校法人金沢医科大学
平成 18 年度 予算
去る 3 月 24 日(金)開催の第 94 回評議員会及び第 182
回理事会において、学校法人金沢医科大学の平成 18 年度
収支予算案が承認されました。
1.平成 18 年度予算編成の基本方針
平成 18 年度予算編成に係る基本方針については、平成
17 年 11 月 21 日開催の予算会議において、次のとおり決
定されました。
(1)優秀な学生の確保及び医師国家試験合格率の向上
に関する事業の推進
(2)地域医療に貢献する医師養成を目的とした特別奨
学金貸与制度の新設
(3)大学院の定員充足及び総合医学研究所の研究の活
性化に関する事業の推進
(4)看護学部の申請及び関連施設整備に関する事業の
推進
(5)病院機能評価受審に関する事業の推進
(6)第二新館建設を含む病院第二期整備事業の推進及
び整備資金の確保
(7)21 世紀集学的医療センターの充実及び PET − CT
等の大型医療機器の整備
(8)看護師寮・学生寮等の整備を含む構内老朽化施設
の改修及び整備事業の推進
(9)職員の高齢化対策及び収支改善対策に関する事業
の推進
2.平成 18 年度事業予算の特徴
予算基本方針を踏まえた平成 18 年度事業予算の特徴は
次のとおりです。
(1)18年度から実施する特別奨学金貸与制度に係る予算
(2)総合医学研究所の研究活性化のための共同利用研
究機器整備費
(3)学生の教育・実習環境の整備のための教育・実習
用機器整備費
(4)平成 19 年度看護学部開設のための看護学部校舎建
設費
(5)平成 18 年 12 月竣工予定の病院第二新館建設費
(6)病院第二新館に導入予定の PET-CT 及びライナック
等の高度先進機器整備費
(7)病院第二新館に設置する医療機器整備費
(8)病院本館・別館・新館の医療機器更新のための医
療機器整備費
(9)病院本館・別館の改修に係る第二期整備計画事業費
(10)病院機能評価受審に係る関連整備費
以上を含む合計約 57 億円を平成 18 年度の政策的予算
として計上しました。
3.消費収支予算の概要
(1)収入面では、学生生徒等納付金に平成 17 年度当初
予算に比べ(以下、前年比という)4 千 9 百万円増の
43 億 1 千万円を計上しました。
寄付金は、前年同額の 9 億 1 千万円を計上、補助
金は前年比 8 千 4 百万円増の 14 億 3 千 9 百万円を計上
しました。補助金の主な内訳は、私大経常費補助金
63
10 億 4 千万円、文部科学省大型設備補助金 2 億 7 千万
円、臨床研修費補助金を含むその他の補助金 1 億 2 千
9 百万円です。
医療収入については、前年比 2 億 4 千 5 百万円減
となる 166 億 1 千 7 百万円を計上しました。うち入院
収入は、稼動病床数を 892 床、診療単価を 44,332 円、
一日平均患者数を 778 人、病床利用率を 87.2%として
算定し、前年比 1 億 6 千 1 百万円減の 126 億 9 千 2 百万
円を計上しました。また、外来収入は、診療単価を
10,927 円、一日平均患者数を 1,230 人と見込み、前年
比 8 千 5 百万円減となる 39 億 2 千 5 百万円を計上しま
した。
以上による、帰属収入の合計は、前年比 1 億 3 千 5
百万円増となる 240 億 1 千 7 百万円を計上しました。
(2)支出面では、人件費に前年比 7 千 8 百万円増となる
114 億 7 千 3 百万円を計上しました。早期退職制度の
導入に伴う支出を退職金に含めて計上し、帰属収入
に対する人件費比率は、47.8%となる見込みです。
教育研究経費には、電子シラバス整備費や特別奨
学金貸与制度に係る奨学費を含め、前年比 3 千 1 百万
円減の 13 億 6 千 8 百万円を計上しました。
医療経費については、前年比 5 千 2 百万円減の 80
億 9 千 6 百万円を計上しました。薬品費等医療直接材
料費の医療収入に対する割合を 36.5%で計上し、医
療収益の向上を図るものとしています。そのほか、
病院機能評価受審準備事業費も含めた医療経費の医
療収入に占める割合は 48.7%です。
資産処分差額を含む減価償却額等については、病
院第二新館建設工事及び看護学部校舎建設工事に係
る既存施設の除却損 2 億 2 千 5 百万円、機器備品除却
損 1 千万円を見込み、減価償却額と合わせて 24 億 6
千 5 百万円を計上しました。
以上による消費支出の合計は、前年比 1 億 4 千 2
百万円増の 240 億 6 百万円となる見込みです。
(3)この結果、帰属収入の合計 240 億 1 千 7 百万円から、
消費支出の合計 240 億 6 百万円を差引いた平成 18 年
度の正味財産増加額は、1 千 1 百万円となる見込です。
4.資金収支予算の概要
(1)収入面では、病院第二期整備事業資金として、金
融機関からの短期借入金 20 億円を計上しました。ま
た、学校債収入として 5 億円を計上しました。その
他の収入としては、病院第二期整備事業資金として、
施設拡充引当特定資産から 15 億円、減価償却引当特
定資産から 11 億円の合計 26 億円の繰入収入を計上し
ました。
(2)支出面では、借入金等返済支出に、短期借入金返
済分 20 億円と学校債の償還分 2 億 8 千 5 百万円を合わ
せて 22 億 8 千 5 百万円を計上しました。
施設関係支出には、病院第二新館建設工事を含め
た病院第二期整備事業、看護学部校舎建設事業、省
エネルギー対策工事及び既存建物の保全工事ほかで、
合計 36 億 1 千 5 百万円を計上しました。
また、設備関係支出には、共同利用研究機器整備
事業、教育・実習用機器整備事業、高度先進機器整
備事業、病院医療機器整備事業、医療費自動精算機
整備事業及び医学図書整備費ほかで、合計 17 億 4 千
【管理・運営】
64
金 沢 医 科 大 学
9 百万円を計上しました。
資産運用支出は、退職給与引当特定資産に前年度
と同額の 5 億円を繰り入れ、退職金財源の確保を図
ることとし、また、医学教育海外交流引当特定資産
に 5 千万円を積立て、海外交流活動の充実を図るこ
ととしました。
さらに、平成 18 年度医学部入学生から導入される
特別奨学金貸与制度に係る財源を確保するため、1
億円を医学部奨学事業引当特定資産に繰り入れるこ
ととしました。
(3)以上の資金収支計算の結果、平成 18 年度末の次年
度繰越支払資金は、43 億 2 千 9 百万円となる見込み
です。
消費収支 予 算 書
(自)平成18年 4月 1日
(至)平成19年 3月31日
収 入 の 部
科 目
金 額
学生生徒等納付金
前年比
科 目
4,310
49
人件費
147
32
手数料
(単位:百万円)
支 出 の 部
金 額
前年比
11,473
78
教育研究経費
1,368
▼31
寄付金
910
0
医療経費
8,096
▼52
補助金
1,439
84
管理経費
399
▼7
資産運用収入
335
188
借入金等利息
5
5
事業収入
199
27
減価償却額等
2,465
149
医療収入
16,617
▼245
200
0
60
0
24,017
135
24,006
142
(11)
(▼7)
△1,000
0
23,017
135
▼989
▼7
雑収入
帰 属 収 入 の合 計
予備費
消費支出の合計
(正味財産増加額)
基本金組入額
消 費 収 入 の合 計
消費収支差額
(注)△は計算書式上のマイナス値、▼はマイナスを示します。
前年比は平成17年度当初予算との比較です。
資金収支 予 算 書
(自)平成18年 4月 1日
(至)平成19年 3月31日
収 入 の 部
科 目
学生生徒等納付金収入
手数料収入
(単位:百万円)
支 出 の 部
金 額
前年比
科 目
4,310
49
人件費支出
147
32
金 額
前年比
11,357
292
教育研究経費支出
1,368
▼31
寄付金収入
900
0
医療経費支出
8,096
▼52
補助金収入
1,439
84
管理経費支出
399
▼7
資産運用収入
335
188
借入金等利息支出
5
5
事業収入
199
27
借入金等返済支出
2,285
1,819
医療収入
16,617
▼245
施設関係支出
3,615
966
60
0
設備関係支出
1,749
1,039
借入金等収入
2,500
2,000
資産運用支出
650
100
前受金収入
4,126
76
その他の支出
2,430
▼642
雑収入
その他の収入
資金収入調整勘定
前年度繰越支払資金
資 金 収 入 の部 合 計
5,830
1,764
△7,050
165
4,570
▼856
33,983
3,284
予備費
資金支出調整勘定
次年度繰越支払資金
資金支出の部合計
(注)△は計算書式上のマイナス値、▼はマイナスを示します。
前年比は平成17年度当初予算との比較です。
200
0
△2,500
▼300
4,329
95
33,983
3,284
第 126 号/ 2006.5
65
金 沢 医 科 大 学
随想・報告
報 告
スウェーデン・国立労働生活研究所留学記
―北欧の風に包まれて―
のぼりさか
社会環境保健医学(衛生学)講師 登
坂 由香
国立労働生活研究所のスタッフとクリスマスディナーの前に記念撮影。
前列右から 4 人目が筆者、その右後方丸顔の人が Håkan 教授、筆者右隣が Eva 夫人。
Umeå という町
性の筋骨格系障害全般についての研究を、スウェーデ
スウェーデンで過ごした町は「Umeå:ウメオ」と
ン国内はもとより欧米各国そして日本からも研究者を
いう北極圏に近い町で、ボスニア湾を望む Ume 川に
招聘し進めていました。それらは労働によりに生じた
沿って発達した所でした。Umeå 大学や Volvo のトラ
筋肉の痛みや疲労の病態生理学的メカニズムの研究か
ック工場があり、スウェーデン国内でも人口増加率の
ら疫学研究、リハビリテーションにわたる広範囲なも
高い、10 万人ほどの北の小都市です。以前、フィン
のでした。もともと運動などにより生じる筋肉の痛み
ランドのクオピオ(北緯 62 度)を訪れた時に、北の
や疲労は、その信号が末梢の筋から脳の中枢交感神経
果てのひどく寂しい町という印象を持った私は、クオ
系伝えられることで認識されます。痛みや疲労のため
ピオより北に住む人のことなど考えたこともありませ
に運動を停止し、そして休息することにより、その症
んでした。ところが Umeå は、北極圏へも気軽にドラ
状は回復していくのです。しかし、労働現場ではその
イブできる、北緯 63 度付近(ちなみに札幌は北緯 43 度)
停止・休息が行えないまま、この痛みや疲労の伝達が
にあり、この地で 2002 年 7 月から 3 年間、初めての留
慢性的に繰り返され、徐々に蓄積されていくことがあ
学生活が始まりました。
ります。彼は、この慢性化が、抑うつ傾向、不眠など
研究の内容
の自律神経系の障害の誘因となり、さらに運動制御機
Center for Musculoskeletal Research, National Institute
能にまで悪影響を及ぼし、全身の筋緊張状態を引き起
Working Life(NIWL)
、国立労働生活研究所、筋骨格
こすと同時に筋肉の痛みや疲労をさらに悪化させてい
系研究センターの Håkan Johansson 教授は、労働関連
くのではないか、という「悪循環システム」を提唱し、
【随想・報告】
金 沢 医 科 大 学
66
世界へ白紙状態で飛び込むことになりました。しかし
幼稚園、学校、学童保育の生活において、先生方は非
常に親切で熱心で、毎日のように私たちと対話し、不
安を和らげてくださいました。このコミュニケーシ
ョンが私たちの生活の大切な基盤ともなったと思いま
す。言葉に加えて教育スタイルの違いは戸惑いの連続
でしたが、興味深いことも多くありました。例えばそ
の一つに「散歩の時間」があります。それは近所の森
や公園で、話をしたり、探検をしたり、木の実を摘ん
だり…というものです。日々の授業時間も少ない中で
「散歩」の存在は何か理解し難いものがありましたが、
子どもたちはこの時間に、多くの知識を得、社会性を
養っていくことを、後で気付かされました。また、算
数の授業参観の時には、計算問題をしている子、図形
並べをしている子など個々で内容が違うことに驚きま
した。先生は 2、3 人に増え、子どもたちの間を巡回
しながら質問に答えていきます。その子のペースや興
味を重んじ、進めていくようでした。日本語学習の遅
夏至祭でフォークダンスを楽しむ人々
れや教育システムの違いへの不安から、ことあるごと
にあせっていた私ですが、「郷に入っては郷に従え」
世界的にも注目されていました。彼はまた、現在、労
の精神を重んじ(開き直り?)
、日本の画一的な集団
働関連性の筋骨格系疼痛疾患として認識、治療されて
行動教育とは全く異なる環境にどっぷりと浸り、私た
いる対象者は氷山の一角で、その実数は莫大な数であ
ちはすっかりスウェーデン人化していきました。ゆっ
ること。また、これらの慢性的な症状が原因で引き起
たりした時間に生き、サッカーやホッケーに熱狂し、
こされる失業、早期退職や医療費に費やされる経済的
ゲームやパソコンも大好きなこの国の子どもたちが、
損失は膨大で、国家的に急務な対策が必要であること。
最終的には世界的にも高い学力に達していくのは、こ
よって、そのための研究は、病態生理学的、経済学的
の 日々の余裕 が個々人のアイデンティティーを確
に非常に重要であることを唱えており、私が彼に初め
立させ、様々な動機付けが自ずとできるようになるた
て会った留学のちょうど 1 年前、まるで小山のような
めではないかと考えさせられました。
体躯とその論客ぶりは印象的でした。
スウェーデンという国
世界的に高福祉国家として久しく、最近では児童教
子育てや教育などのソフトが良好に機能するための
ハードである国の支援制度は、日本に比べ非常に充実
していました。まず公的な教育費(大学卒まで)が掛
育や環境先進国としても注目されているスウェーデン
かりません。学校で使う学用品はほぼ準備されており、
は、正式にはスウェーデン王国。日本の約 1.4 倍の国
給食費も徴収されません。また医療費は基本的に 20
土に、人口約 900 万人、公用語はスウェーデン語です。
歳まで無料で、むしろ児童手当などの補助金が、所得
英語圏以外で英語が流暢な国の一つといわれており、
や人種にかかわらず一律に支給される上に、乳児期
ヨーロッパ諸国の人種が混在し、さらに中近東やアフ
は増額されます。育児休暇は両親合わせて 390 日間取
リカからの移民を多く受け入れているため、予想外に
得でき、その間、収入の 80%が支給されます。また、
多人種の国家です。2003 年のイラク戦争中には、戦
その 390 日間のうち父親が 60 日間を取る義務がありま
争を憂い、母国の家族を心配する息子の友人たちの手
す。成人のためには、大学に行くための単位不足の補
記が新聞に掲載され、その身近さを痛感させられたの
充、または就職するための専門分野を学び直すことが
を覚えています。
できるコースがいくつもあり、ステップアップのため
子どもの教育
に様々な分野の人が通っていました。失業後に新しい
私には、当時 3 歳と 8 歳の 2 人の小さな同行者(息
仕事を得るためのトレーニングや、新たな起業の際に
子たち)がいました。日本でスウェーデン語にふれる
資金を補助する制度もあります。職業的な専門性をさ
機会はなく、また Umeå には日本人学校やインターナ
らに高めるために、離職し大学院で研究する人も多く、
ショナルスクールはなく、私たちはスウェーデン語の
例えば私の周りには、専門職を持ち、子育て中の 40
第 126 号/ 2006.5
金 沢 医 科 大 学
Umeå 大学のキャンパス
67
森と湖の Umeå 近郊
歳以上の女性大学院生が何人もいました。
建ての別荘を持ち、休日を過ごします。求めれば世界
スウェーデンの社会保障制度
中のものが手に入りますが、欲しいだけ欲しいままに、
教育、就業、子育てなど、男女が、国民が平等にと
物が町に溢れ、物に埋もれた環境に陥らないのは、人々
いう環境づくりは、国の社会保障政策の一環として積
がしっかりした生活観を持ち、今の文化を守っていこ
極的に勧められています。1950 年代ごろまでは専業
うと意識しているからではないかと感じました。8 月
主婦が多かったスウェーデンも近年の女性の就業率は
中旬、子どもの生活も軌道に乗り、私も安心して研究
80%近くあり、労働力に占める女性の割合は約 50%
所に通いだし始めました。
です。しかし男性に比べ、パ−トタイムで働く人の割
研究について
合が多く、管理職の割合が少ない(しかし 20%以上)
研究所には Håkan 教授の下にスーパーバイザーが 4
などの問題点も挙げられています。働くか就学するの
∼ 5 人いて、その指導を受ける研究者や大学院生によ
が当然の環境の中で、専業主婦をしていたある日本人
る複数のプロジェクトが同時進行していました。そ
の友人は、周囲の人から「働かないの?」とか、
「学
れは主に運動機能―筋骨格系の働きと代謝に関する
校に行ったら?」などいろいろなアドバイスをもらっ
もので、人間の呼吸数や発汗などの生理的指標であ
て困惑していました。女性が常に家にいるのは育休か
ったり心理的ストレスであったりしました。本格的
病気ぐらいなのです。平等で充実した社会保障制度の
にプロジェクトの主要メンバーとして始まった仕事
背景には当然のように高い税率があります。消費税は
は、筋骨格系障害に伴う慢性的な痛みや疲労を評価す
13 ∼ 25%、所得税は 50%近いと聞いています。私が、
るための実験でした。プロジェクトの発案者である、
児童手当の給付を喜んでいると、ある人から「それは
P.O.Eriksson 教授は鞭打ち症をはじめとする筋骨格系
私の税金で賄われているんだよ」と諭されたことを覚
障害患者を長年にわたり診療してきており、その症状
えています。このようなシステムが現在機能している
が頸、肩などの局所的なものだけではなく、全身に波
のは、60 ∼ 70 年代にかけて起こった社会運動に始ま
及し、慢性的な疲労状態に陥っていることを認めてい
り、この 40 年間に社会情勢に沿った改革が機敏に行
ました。このプロジェクトはマニュアルに基づき ガ
われた成果であると思われます。仮に、日本が社会福
ムを咬む というものでした。我々健常者にとって、ガ
祉制度や教育システムを見て、すばらしいと賛美し、
ムを咬む という運動は、咀嚼の一環であり、労力を
システムをそのまま持ち込んでも、実際に機能させる
要せず、むしろ眠気覚ましとか気分転換的に行ってい
ことは難しいように、スウェーデンには構築してきた
るのが一般的です。対象者は鞭打ち症候群や頸肩腕症
歴史があり、また彼らの気質がそこに反映されている
候群の患者さんで、慢性的な痛みや不快感に悩まされ
ように思えました。平均午後4時の帰宅後、彼らは家
ている人たちです。 実験では、 ガムを咬む という
での仕事も大切にしています。それは庭の手入れや、
健常者にとっては軽度な咀嚼運動の継続が困難になる
コーヒータイムであったりもします。長い夏休みは家
人が複数認められ、私たちを驚かせました。痛みや疲
のペンキを塗り直したり、増改築したりと、忙しそう
労を訴え、気分が悪くなり、中には虚脱状態にまで陥
です。家人総出のペンキ塗りは家族の絆を深めます。
る人もいました。ガムを咬むことは、咬筋による局所
街中の小さなアパートに住んでいても、湖の畔に一戸
運動だけではなく、全身の代謝に影響を及ぼしている
【随想・報告】
金 沢 医 科 大 学
68
と同時に、慢性的な筋肉の疲労状態は、痛みや新たな
次々と身近な人たちが病に伏し世を去るなど、とても
負荷への抵抗力を弱め、容易に疲労状態を引き起こす
タフな年でした。しかし、両親のような存在の Lars 夫
ことが確認されました。私たちは同時に血圧や心電図、
妻、秘書の Chiki をはじめ、陽の光とコーヒータイム
咬筋の筋電図や血中酸素飽和度などの測定を行い、患
をこよなく愛するたくさんの人たちに見守られ、さら
者群では健常者に比べ明らかに心拍数や血圧が上昇す
に氷点下 20℃に流れるオーロラの夜空を眺め、白夜
る状態を確認しました。このテストは、筋肉の疲労と
に眠り、ブルーベリーや苔桃が実り、ハリネズミが棲
痛みが及ぼす身体の生理学的な反応の解明のためだけ
む森を通いながら、貴重な経験と思い出をたくさん携
にではなく、筋骨格系障害の診断手法の一つを確立す
えて帰国することができました。言葉では言い尽くせ
るために重要なデータであることを確信しています。
ぬ感謝の気持ちでいっぱいです。
KAROSHI(過労死)は国際用語となり、長時間労
このような生涯忘れられない大切な機会を与えてく
働の抑制を国が対策として掲げているのが日本の現状
ださり、さらに 1 年間の留学の延長を快く承諾してく
です。長時間のパソコン作業、深夜の帰宅、休日出勤、
ださった山田裕一教授、そして石﨑昌夫助教授、本多
その繰り返しの毎日。蓄積される肩こり、腰痛、頭痛、
隆文先生、いつも心に響くサポートをしてくださった
不眠、イライラ・・・まさにそれが労働関連性の筋骨
亡き釣谷伊希子先生、諸事にわたりお世話になった水
格系障害の一つと言えます。何らかの疾病を抱えなが
越久美子さん、現地でお世話になり、現在は教室の一
ら仕事をしている人は予想以上に多く、しかし、緊急
員である中田 実先生、また、送り出してくださった
性を伴わない限り、就労している人が仕事を休んで積
小田島粛夫理事長はじめ大学関係者の方々に心からお
極的に病院に向かうことは多くありません。診療する
礼を申し上げたいと思います。今後、スウェーデンの
側が、患者さんの受診に至るまでの経過を考慮できず
ことで、私にお手伝いできることがありましたら、喜
に、良好な治療に結びつかない例も見てきました。患
んでお伺いします。
う人がどのような思いで受診しているか、その背景を
含め享受することの重要性を考えると同時に、労働衛
生の末端にいる者として、働く環境が疾病を蝕むこと
を防ぎ、働く人の健康と、安全で快適な労働環境の調
和を考えていかなければなりません。そして異国で見
てきた、いくつになってもチャレンジし、自分を磨く
基本的な姿勢を忘れず、このスウェーデンでの研究、
体験をさらに深めていこうと思っています。
Håkan 教授の死
Håkan 教授は壮大な計画半ばにして、2004 年の 1 月
に帰らぬ人となりました。「さよなら」とハグをして
別れた翌々日早朝、自宅で心臓発作を起こし、あまり
にも突然の逝去でした。彼は、日本の労働環境はもち
ろん文化、伝統にも傾倒しており、拙い私の話にも耳
を傾けてくれましたし、自身の思想や哲学、ヨーロッ
パの宗教や文化の流れなどについても深夜まで熱く語
り、私の質問には、まるで百科事典を紐解くように、
詳しく丁寧に答えてくれました。家庭では手料理を振
る舞い、家族を愛し、そして研究所では卓越したリー
ダーとして過酷な仕事量をこなしていたカリスマ的な
存在でした。残念ながら、彼と熱いディスカッション
をすることは二度とかないませんが、そのころ既に、
子どもたちを交え一番親しくなっていた彼の妻 Eva と
は、今でも Håkan 教授の思い出を語り合える心からの
友人です。
帰国
この年、私は顔面神経麻痺を患い、加えて日本では
本当にありがとうございました。
第 126 号/ 2006.5
69
金 沢 医 科 大 学
随 想
大和ミュージアム
名誉教授・泌尿器科学 津
川龍三
1945 年 4 月 7 日、北緯 30 度 43 分、
東経 128 度 04 分の海域で、当時世
界一の戦艦「大和」が沈んだ。出
撃時 3,333 名、救助されたのは 260
余名であった。私は 2005 年秋に広
島での所用のあと、呉へ寄り 2005
年 4 月開館の「大和ミュージアム・
呉市海事歴史科学館」を訪れた。
また、2005 年の 12 月から 06 年 1 月
にかけ辺見じゅん氏のノンフィク
ション「男たちの大和」に基づい
て製作された同名の映画を観て感
銘を受けた。当然、原作を読むこ
とにもなった。
この随想欄では大和ミュージア
26.3m の「戦艦大和」の 1/10 モデル。中央ホール(大和ひろば)にて。
ム、映画、原作の順で述べてみたい。
県枕崎の漁師・神尾に大和が沈んだ場所まで船を出し
まず、ミュージアムは JR 呉駅から近い。歩いても
てほしいと懇願する。結局、神尾は小型漁船に将来船
行けるがタクシーで行った。中はバリアフリー、入る
頭を目指す少年と真貴子を乗せて出港する。実は彼は
と中央に吹き抜けの大ホールがあり「大和」が 1/10
艦が沈みはじめた時「お前は本艦の戦いの語り部とし
に精巧に縮小され展示されている。私は写真でみたこ
て早く行け」との命令で生還したのだが、
「死に場所
とはあるが、立体的にみるのは初めてで美しいと思っ
を得られなかった」として懊悩している人間でもあっ
た。艦体を 1 周するには 5 分以上はかかる。1 Fは勿論、
た。映画では、この間大和乗組員たちの生と死のはざ
2 Fからも角度を変えて眺めるることができる。大和
までのドラマが入る。また戦闘場面も襲いかかるアメ
の右のホールには「零戦」
、「人間魚雷回天」などが展
リカ艦載機群と大和の銃座からの猛烈な対空射撃が入
示され、来館者それぞれに無言で語りかけてくる。左
り乱れ、特撮であることを感じさせない迫力がある。
側に移動すると呉の歴史から海軍の諸軍艦、大和乗組
場面は変わる。漁船では目指す海域までの途中、神
員が出撃前に家族に送った遺書や後年、海中から引き
尾が狭心症らしき発作を起こし倒れるが真紀子の応急
揚げられた遺物などが展示されている。ビデオコーナ
処置で甦る。この間、船を操るのは少年。やがてその
ーでは大和から奇跡的に生還した元乗組員の生々しい
海域に到着した時、船はエンジンを止める。真貴子は
体験が語られる。立ち止まり立ち止まりして 2 時間は
抱えてきた骨壺から海面に撒灰する。
「一緒だった乗
かかる。「出撃せずしてこの艦をすんなりアメリカに
組員の眠る海に」という育ての父の遺言であったの
渡すことはできなかった」と語るビデオもあった。
だ。神尾もその瞬間に救われる。やがて船は枕崎へ向
映画は東映製作でユナイテッドシネマ金沢で観た。
かう。船の操縦はいつの間にか 15 歳の少年がやって
原作からの脚本・監督は佐藤純弥(「敦煌」、「人間の
いる。大海原に小さな船、水平線は明るくなってきた。
証明」の監督)、主題歌は長渕 剛、主演は反町隆史、
それは未来を感じさせるラストシーンであった。上映
中村獅童、鈴木京香、渡 哲也、仲代達矢らであった。
時間 145 分。
大和の外部については、艦首艦橋など実寸大のセット
原作の方はハルキ文庫「決定版 男たちの大和、上・
2/3 を尾道市の日立造船で 6 億円かけて作り、内部は
下 2005」で読んだ。まさにノンフィクションそのも
京都(恐らく太秦映画村か)で撮影した。
ので、映画では描き切れなかった話が多い。作者の取
うずまさ
物語はこうだ。2005 年 4 月、元大和乗組員の生還者
材にかけた時間や苦労を推察し、この 1 作への情熱に
によって育てられた内田真貴子(鈴木京香)が鹿児島
感歎せざるを得ない。特に強調しておきたいのは巻末
【随想・報告】
金 沢 医 科 大 学
70
昭和 16(1941)年 10 月、公試運転を終えて。呉へ回航中の大和
に所載の「戦艦大和乗組員戦没者名簿」である。作者
ヲ忘レテイタ 破レテ目覚メル ソレ以外ニドウシテ
もその意義について触れている。それは作品の内容に
日本ガ救ワレルカ。
まさるとも劣らない重みのある 19 頁であった。
今目覚メズシテイツ救ワレルカ 俺タチハソノ先
映画・原作に共通して言えることは、反戦でもなく
導ニナルノダ 日本ノ新生ニサキガケテ散ル マサ
戦争賛美でもなく、事実を忠実に表現していることで、
ニ本望デハナイカ」と諄々と静かな口調で説得した。
押し付けはない。どう感じるかは各自次第という作品
以後論争は消え、全員一致して戦場に臨んだという。
になっている。戦後 60 年、昭和は過ぎ、平成も 18 年、
私が大和ミュージアムへ行ってみたいと思ったの
生き残りの当事者たちの多くは世を去り、ひとつの区
は少年のころ、新聞で「新鋭戦艦の勇姿」をみてす
切りの時期でもある。その時期にミュージアム、映画、
ごいなと思った記憶があったからである。しかしパ
原作が揃ったことは意義深いことであった。
ールハーバーは日本の空母数隻による艦載機攻撃に
大和の特攻出撃については、乗組員の間にも賛否両
よるもので、少年ながらこれからは戦艦より空母が
論があった。それをまとめたのが若手士官室を統率す
重要なのかなと思ったものである。「空母機動部隊」
る兵学校出身の大尉であった。以下引用させていただ
とは日本側の発想であった。戦時中にはミッドウェ
く。「進歩ノナイ者ハ決シテ勝タナイ 負ケテ目ザメ
ー海戦で日本空母の主力が沈んだことをこっそり知
ルコトガ最上ノ道ダ 日本ハ進歩トイウコトヲ軽ンジ
らされ、ガダルカナル島撤退をはじめ太平洋の島々
過ギタ 私的ナ潔癖ヤ徳義ニコダワッテ、本当ノ進歩
が次々に占領され、本土空襲、ソ連の参戦、原爆投
下で終わるのであるが、その間、戦艦大和にはほと
んど出番(十分な運用)がなく、最後は特攻として
呉から出撃、10 日にして沈むという言葉を失う結果
となった。私としてはやるせない気持ちであったが、
ミュージアムへ行ったことで、上記の士官の言葉や、
大和を造った技術が戦後の日本を支えたことを知り
納得したように思える。また、ミュージアムも映画
も年輩の人たちが多いように感じたが、若い世代の
人たちも、少なからず見かけられ何かほっとした気
分にもなった。
零戦、人間魚雷「回天」。大型資料展示室にて
第 126 号/ 2006.5
金 沢 医 科 大 学
71
図書館
新着図書の紹介(2005.12 ∼ 2006.3)
書名/発行所/刊年/分類の順で記載
学生用指定図書
(和書)
「子ども」のための哲学(講談社現代新書 :1301)/講談社/
1996 / 104
哲学の冒険 : 「マトリックス」でデカルトが解る/集英社イ
ンターナショナル/ 2004 / 104
デカルト読本/法政大学出版局/ 1998 / 135.1
環境考古学への招待 : 発掘からわかる食・トイレ・戦争(岩
波新書 : 新赤版 930)/岩波書店/ 2005 / 202.5
国民の福祉の動向 2005 年(厚生の指標臨時増刊 : 第 20 巻・第
13 号)/厚生統計協会/ 2005 / 369
社会福祉六法 平成 18 年版/新日本法規出版/ 2005 / 369
微分積分(理工系の数学入門コース :1)/岩波書店/ 2005
/ 410.8
Excel で学ぶやさしい統計処理のテクニック 第 2 版/共立出
版/ 2005 / 417
温暖化の「発見」とは何か/みすず書房/ 2005 / 451
多様性からみた生物学/裳華房/ 2002 / 460
現代生命科学の基礎 : カラー版 : 遺伝子・細胞から進化・生
態まで/教育出版/ 2005 / 460
生命に隠された秘密 : 新しい数学の探究/愛智出版/ 2000
/ 461
Essential 細胞生物学/南江堂/ 2005 / 463
細胞の世界/西村書店/ 2005 / 463
分子細胞生物学 第 5 版/東京化学同人/ 2005 / 463
生物の形づくりの数理と物理(シリーズ・ニューバイオフィ
ジックス :2-6)/共立出版/ 2000 / 463.7
エッセンシャル遺伝学/培風館/ 2005 / 467
遺伝学用語辞典 第 6 版/東京化学同人/ 2005 / 467
ネアンデルタール人の正体 : 彼らの「悩み」に迫る(朝日選
書 :769)/朝日新聞社/ 2005 / 469
水と水質汚染(地球環境サイエンスシリーズ :1)/三共出版
/ 1996 / 519
海と海洋汚染(地球環境サイエンスシリーズ :2)/三共出版
/ 1996 / 519
地球の大気と環境(地球環境サイエンスシリーズ :3)/三共
出版/ 1997 / 519
酸性雨と大気汚染(地球環境サイエンスシリーズ :4)/三共
出版/ 1998 / 519
土と環境(地球環境サイエンスシリーズ :5)/三共出版/
1997 / 519
エネルギーと環境(地球環境サイエンスシリーズ :6)/三共
出版/ 1998 / 519
暮らしと環境 : 食の安全性(地球環境サイエンスシリーズ :7)
/三共出版/ 1998 / 519
生物と環境(地球環境サイエンスシリーズ :8)/三共出版/
2002 / 519
微生物と環境保全(地球環境サイエンスシリーズ :9)/三共
出版/ 2001 / 519
リサイクルと環境(地球環境サイエンスシリーズ :10)/三
共出版/ 2000 / 519
人間社会と環境(地球環境サイエンスシリーズ :11)/三共
出版/ 2002 / 519
ダイオキシンと環境(地球環境サイエンスシリーズ :13)/
三共出版/ 1999 / 519
環境ホルモンと人類の未来(地球環境サイエンスシリーズ
:14)/三共出版/ 2003 / 519
環境のための数学/朝倉書店/ 2005 / 519
独検合格 4 週間 3 訂版 4 級/第三書房/ 2004 / 840
独検合格単語 + 熟語 1800 改訂版/第三書房/ 2004 / 840
読 ん で、 行 き た い 名 作 の ふ る さ と / 教 育 出 版 / 2005 /
910.26
解剖実習室へようこそ/医学書院/ 2005 / QS4
ネッター解剖学アトラス [ 並装 ] /南江堂/ 2004 / QS17
筋骨格系 学生版 1(ネッター医学図譜)/丸善/ 2005 /
QS17
筋骨格系 学生版 2(ネッター医学図譜)/丸善/ 2005 /
QS17
筋骨格系 学生版 3(ネッター医学図譜)/丸善/ 2005 /
QS17
最新カラー組織学/西村書店/ 2003 / QS504
ギャノング生理学/丸善/ 2006 / QT104
スポーツ医学研修ハンドブック 基本科目/文光堂/ 2004 /
QT261
スポーツ医学研修ハンドブック 応用科目/文光堂/ 2004 /
QT261
生化学・分子生物学演習/東京化学同人/ 1995 / QU4
生化学 : 分子から病態まで/東京化学同人/ 2000 / QU4
カラー生化学/西村書店/ 2003 / QU4
医科薬理学 改訂 4 版/南山堂/ 2005 / QV4
カッツング・薬理学/丸善/ 2005 / QV4
カッツング・コア薬理学/丸善/ 2006 / QV4
標準微生物学 第 9 版(Standard textbook)/医学書院/ 2005
/ QW4
戸田新細菌学 改訂 32 版/南山堂/ 2002 / QW4
感染と免疫/東京化学同人/ 1997 / QW540
標準病理学 第 2 版(Standard textbook)/医学書院/ 2002 /
QZ4
ロビンス基礎病理学 第 7 版/廣川書店/ 2004 / QZ4
完全病理学 : 画像詳解 総論/医学教育出版社/ 2005 / QZ4
病態病理学 改訂 17 版/南山堂/ 2004 / QZ4
組織病理アトラス 第 5 版/文光堂/ 2005 / QZ17
ヒトの分子遺伝学 第 3 版/メディカル・サイエンス・インタ
ーナショナル/ 2005 / QZ50
医者が心をひらくとき : a piece of my mind 上/医学書院/
2002 / W9
医者が心をひらくとき : a piece of my mind 下/医学書院/
2002 / W9
入門・医療倫理 1 /勁草書房/ 2005 / W50
医療倫理学の方法 : 原則・手順・ナラティヴ/医学書院/
2005 / W50
生命倫理 : 21 世紀のグローバル・バイオエシックス/北樹出
版/ 2005 / W50
よき死の作法(熊本大学生命倫理研究会論集 :4)/九州大学
出版会/ 2003 / W50
公衆衛生マニュアル 23 版(2005 年版)/南山堂/ 2005 /
WA39
今日の疫学 第 2 版/医学書院/ 2005 / WA105
産業保健マニュアル 改訂 5 版/南山堂/ 2006 / WA400
産業医の覚書 : 拡大する産業医活動の軌跡/産業医学振興財
団/ 2005 / WA400
国民衛生の動向 2005 年(厚生の指標臨時増刊)/厚生統計
協会/ 2005 / WA900
入門リハビリテーション概論 第 5 版/医歯薬出版/ 2005 /
WB320
人獣共通感染症/医薬ジャーナル社/ 2004 / WC950
スポーツ傷害(NEW MOOK 整形外科 :3)/金原出版/ 1998
/ WE100
上肢の外傷(NEW MOOK 整形外科 :5)/金原出版/ 1998 /
WE100
膝の外科(NEW MOOK 整形外科 :7)/金原出版/ 1999 /
WE100
整形外科 MRI 診断(NEW MOOK 整形外科 :12)/金原出版/
2002 / WE100
高齢者の整形外科(NEW MOOK 整形外科 :16)/金原出版/
2004 / WE100
神経伝導検査と筋電図を学ぶ人のために/医学書院/ 2003
/ WE500
ウエスト呼吸の生理と病態生理 : 症例から考える統合的アプ
ローチ/メディカル・サイエンス・インターナショナル/
2002 / WF140
肺機能検査 : 呼吸生理から臨床応用まで/メディカル・サイ
エンス・インターナショナル/ 2001 / WF141
【学事】
金 沢 医 科 大 学
呼吸機能検査ガイドライン : スパイロメトリー、フローボリ
ューム曲線、肺拡散能力/メディカルレビュー社/ 2004
/ WF141
EBM の手法による肺癌診療ガイドライン 第 2 版 2005 年版/
金原出版/ 2005 / WF658
心臓外科/医学書院/ 2005 / WG169
三輪血液病学 第 3 版/文光堂/ 2006 / WH100
消化管内視鏡的粘膜切除術 : 切開・剥離法導入マニュアル/
日本メディカルセンター/ 2003 / WI141
内視鏡診断のプロセスと疾患別内視鏡像 上部消化管/日本
メディカルセンター/ 2005 / WI141
内視鏡診断のプロセスと疾患別内視鏡像 下部消化管/日本
メディカルセンター/ 2005 / WI141
耳下腺腫瘍臨床の最前線 Q&A /金原出版/ 2004 / WI230
ジョスリン糖尿病学/メディカル・サイエンス・インターナ
ショナル/ 1999 / WK810
神経内科ハンドブック : 鑑別診断と治療 第 3 版/医学書院/
2002 / WL100
Core text 神経解剖学 第 4 版/廣川書店/ 1996 / WL101
イラストによる中枢神経系の理解 : カラー版 第 3 版/医歯薬
出版/ 1998 / WL300
現代臨床精神医学 改訂第 10 版/金原出版/ 2005 / WM100
専門医をめざす人の精神医学 第 2 版/医学書院/ 2004 /
WM100
医療行動科学のためのミニマム・サイコロジー(シリーズ医
療の行動科学 :1)/北大路書房/ 1997 / WM105
医療行動科学のためのカレント・トピックス(シリーズ医療
の行動科学 :2)/北大路書房/ 2002 / WM105
MRI の ABC(生涯教育シリーズ :49)/日本医師会/ 1999 /
WN185
X 線 CT の ABC(生涯教育シリーズ)/日本医師会/ 1997 /
WN206
麻酔実践ハンドブック 改訂第 4 版/南江堂/ 2004 / WO200
MGH 麻酔の手引 第 5 版/メディカル・サイエンス・インタ
ーナショナル/ 2004 / WO200
産科婦人科用語集・用語解説集 改訂新版/金原出版/ 2003
/ WP13
NEW エッセンシャル産科学・婦人科学 第 3 版/医歯薬出版
/ 2004 / WP100
婦人科腫瘍病理アトラス/金原出版/ 2003 / WP145
子宮内膜症取扱い規約 第 2 部/金原出版/ 2004 / WP390
新しい生殖医療技術のガイドライン 改訂第 2 版/金原出版/
2003 / WP570
標準皮膚科学 第 7 版(Standard textbook)/医学書院/ 2004
/ WR100
あたらしい皮膚科学/中山書店/ 2005 / WR100
NEW 小児科学 改訂第 2 版(Nankodo's essential well-advanced
series)/南江堂/ 2003 / WS100
イラスト耳鼻咽喉科 第 3 版(Bunkodo illustrated basic series)
/文光堂/ 2004 / WV100
系統的アプローチによるカンスキー臨床眼科学/エルゼビ
ア・ジャパン/ 2005 / WW140
MGH クリティカルケアブック 第 3 版/メディカル・サイエ
ンス・インターナショナル/ 2002 / WX218
NANDA 看護診断 : 定義と分類 2005-2006 /医学書院/ 2005
/ WY15
江川隆子のかみくだき看護診断 改訂 3 版/日総研出版/ 2004
/ WY100.4
これなら使える看護診断 : 厳選 60NANDA 看護診断ラベル/
医学書院/ 2005 / WY100.4
看護診断を読み解く ! : 看護をもっと深めたい人のために/学
研/ 2004 / WY100.4
生物学的アプローチによる精神科ケア/南江堂/ 2001 /
WY160
一般教養図書
(和書)
ゾーエーの生命論 : 特集 : メディカライゼーションへの抗い
(談 : speak,talk,and think:No.74(2005))/たばこ総合研究セ
ンター/ 2005 / 049
平成大合併日本新地図/小学館/ 2005 / 290.38
少年非行(犯罪白書 : 平成 17 年版)/国立印刷局/ 2005 /
326.3
72
「 戦 略 」 と「 改 革 」 を 求 め て( 政 府 開 発 援 助 (ODA) 白 書
:2002 年版)/外務省 / 国立印刷局/ 2003 / 333.8
生きがい研究 第 11 号/長寿社会開発センター/ 2005 / 369
見えないものと見えるもの : 社交とアシストの障害学(シリ
ーズケアをひらく)/医学書院/ 2004 / 369.27
子どもに手を上げたくなるとき : 子育てに悩むママたちへ/
学陽書房/ 1992 / 379.9
自衛隊装備年鑑 2005-2006 /朝雲新聞社/ 2005 / 390.59
物理学大事典/朝倉書店/ 2005 / 420.3
シグナル伝達 : 集中マスター(バイオ研究マスターシリーズ)
/羊土社/ 2005 / 463
バイオ研究に役立つ一歩進んだ遺伝学 : 変異体の解析法から
遺伝子マッピングまでモデル生物を例に原理からわかる/
羊土社/ 2005 / 467
基礎医学図書
(洋書)
Homing endonucleases and inteins(Nucleic acids and molecular
biology:v. 16)/ Springer / 2005 / QU58
New technologies in radiation oncology(Medical radiology :
diagnostic imaging and radiation oncology. Radiation oncology)
/ Springer / 2006 / QZ269
(和書)
解剖学(コメディカルのための専門基礎分野テキスト)/中
外医学社/ 2004 / QS4
ヒューマンバイオロジー : 人体と生命/医学書院/ 2005 /
QT104
薬害を追う記者たち/三一書房/ 1996 / QV38
患者のための「薬と治験」入門(岩波ブックレット :no.529)
/岩波書店/ 2001 / QV771
免疫学ハンドブック/オーム社/ 2005 / QW504
病理学(コメディカルのための専門基礎分野テキスト)/中
外医学社/ 2004 / QZ4
疾病 , 傷害および死因統計分類提要 : ICD-10(2003 年版)準拠
[ 市販本版 ] 第 1 巻 総論/厚生統計協会/ 2006 / QZ16
図説血栓・止血・血管学 : 血栓症制圧のために/中外医学社
/ 2005 / QZ170
泌尿器科・病理副腎腫瘍取扱い規約 第 2 版/金原出版/ 2005
/ QZ241
臨床医学図書
(洋書)
Anxiety and anxiolytic drugs(Handbook of experimental
pharmacology:v. 169)/ Springer / 2005 / W1
Basis and treatment of cardiac arrhythmias(Handbook of
experimental pharmacology:v. 171)/ Springer / 2006 / W1
Molecular chaperones in health and disease(Handbook of
experimental pharmacology:v. 172)/ Springer / 2006 / W1
Statistical abstracts on health and welfare in Japan 2005 / Health
and Welfare Statistics Association / WA900
Imaging of the hip & bony pelvis : techniques and applications
(Medical radiology : diagnostic imaging and radiation oncology.
Diagnostic imaging)/ Springer / 2006 / WE855
Imaging of kidney cancer(Medical radiology : diagnostic imaging
and radiation oncology. Diagnostic imaging) / Springer /
2006 / WJ358
Magnetic resonance imaging in ischemic stroke(Medical
radiology : diagnostic imaging and radiation oncology.
Diagnostic imaging)/ Springer / 2006 / WL355
(和書)
Subnote 保 健 医 療 論・ 公 衆 衛 生 学 2006 年 版 ( 第 29 版 ) /
Medic Media / 2005 / W18
サブノート・ナビゲーター : 保健医療論・公衆衛生学 2006
年版 ( 第 2 版)(Subnote 保健医療論・公衆衛生学 : 付録)/
Medic Media / 2004 / W18
Data manual : 保 健 医 療 論・ 公 衆 衛 生 学 2006 年 版 ( 第 18 版 )
(Subnote 保健医療論・公衆衛生学 : 付録)/ Medic Media
/ 2005 / W18
医師国家試験復元問題解説 第 99 回問題/医学教育出版社/
2005 / W18
医師国家試験復元問題解説 第 99 回解説/医学教育出版社/
2005 / W18
第 126 号/ 2006.5
金 沢 医 科 大 学
医師国家試験復元問題解説 第 99 回写真/医学教育出版社/
2005 / W18
Question Bank 保 健 医 療 論・ 公 衆 衛 生 学 2006 年 版 ( 第 22 版 )
/ Medic Media / 2005 / W18
科学英語への扉(講義録医学英語 :2)/メジカルビュー社/
2005 / W18
医療安全のエビデンス : 患者を守る実践方策/医学書院/
2005 / W44
医療事故から学ぶ : 事故調査の意義と実践/中央法規出版/
2005 / W44
医学概論 2 版(コメディカルのための専門基礎分野テキスト)
/中外医学社/ 2005 / W61
複合犯罪(精神科医からのメッセージ)/勉誠出版/ 2005
/ W740
刑事事件と精神鑑定(司法精神医学 :2)/中山書店/ 2006
/ W740
犯罪と犯罪者の精神医学(司法精神医学 :3)/中山書店/
2006 / W740
司法精神医療(司法精神医学 :5)/中山書店/ 2006 / W740
鑑定例集(司法精神医学 :6)/中山書店/ 2006 / W740
公衆衛生学(コメディカルのための専門基礎分野テキスト)
/中外医学社/ 2004 / WA100
新しい遺伝子組換え体 (GMO)の安全性評価システムガイド
ブック : 食品・医薬品・微生物・動植物/エヌ・ティー・
エス/ 2005 / WA695
厚生統計要覧 平成 17 年度/厚生統計協会/ 2005 / WA900
医学症候群辞典/朝倉書店/ 2005 / WB15
今日の治療指針 : 私はこう治療している 2006 年版 (Vol.48)/
医学書院/ 2006 / WB100
薬剤師・薬学生のための臨床医学 : なぜこう処方するのか :
病態をふまえた薬物治療の strategy を理解する/文光堂/
2005 / WB102
Annual Review 免疫 2006 /中外医学社/ 2005 / WB115
Annual Review 循環器 2006 /中外医学社/ 2006 / WB115
Annual Review 呼吸器 2006 /中外医学社/ 2006 / WB115
Annual Review 糖尿病・代謝・内分泌 2006 /中外医学社/
2006 / WB115
Annual Review 腎臓 2006 /中外医学社/ 2006 / WB115
Annual Review 消化器 2006 /中外医学社/ 2006 / WB115
Annual Review 神経 2006 /中外医学社/ 2006 / WB115
内科学 2 版(コメディカルのための専門基礎分野テキスト /
中外医学社/ 2005 / WB115
診断学概論(コメディカルのための専門基礎分野テキスト)
/中外医学社/ 2005 / WB141
障害と活動の測定・評価ハンドブック : 機能から QOL まで/
南江堂/ 2005 / WB320
高 齢 者 の リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン( リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン
MOOK:13)/金原出版/ 2005 / WB320
実践静脈栄養と経腸栄養 基礎編/エルゼビア・ジャパン/
2005 / WB410
実践静脈栄養と経腸栄養 応用編/エルゼビア・ジャパン/
2005 / WB410
過労性構造体医学 : 新しい固定理論でからだを治す/医道の
日本社/ 2005 / WB940
整形外科学(コメディカルのための専門基礎分野テキスト)
/中外医学社/ 2005 / WE168
講義録循環器学/メジカルビュー社/ 2004 / WG100
心エコー図 : 撮る , 診る , 読む(新目でみる循環器病シリーズ
:2)/メジカルビュー社/ 2006 / WG100
先天性心疾患(新目でみる循環器病シリーズ :13)/メジカ
ルビュー社/ 2005 / WG100
循環器病の薬物療法(新目でみる循環器病シリーズ :21)/
メジカルビュー社/ 2006 / WG100
心不全に挑む・患者を救う(新・心臓病診療プラクティス
:6)/文光堂/ 2005 / WG100
手にとるようにわかる健診のための頚動脈エコー検査 : 検査
手技とエビデンス/ベクトル・コア/ 2004 / WG595
臨床消化器病学/朝倉書店/ 2005 / WI100
講義録消化器学/メジカルビュー社/ 2005 / WI100
胃癌の構造 第 3 版/医学書院/ 2005 / WI320
講義録腎臓学/メジカルビュー社/ 2004 / WJ300
講義録内分泌・代謝学/メジカルビュー社/ 2005 / WK100
脳とホルモン : 情報を伝えるネットワーク(ブレインサイエ
ンス・シリーズ :22)/共立出版/ 2005 / WL300
73
脳・神経科学集中マスター(バイオ研究マスターシリーズ)
/羊土社/ 2005 / WL300
臨床頭痛学/診断と治療社/ 2005 / WL342
病んだ家族、散乱した室内 : 援助者にとっての不全感と困惑
について(シリーズケアをひらく)/医学書院/ 2001 /
WM35
精神医学(コメディカルのための専門基礎分野テキスト)/
中外医学社/ 2004 / WM100
メンタルヘルス事典 : 心の健康大百科 増補新訂版/同朋舎メ
ディアプラン/ 2005 / WM105
魔術と狂気(精神科医からのメッセージ)/勉誠出版/ 2005
/ WM170
トラウマと未来 : 精神医学における心的因果性(精神科医か
らのメッセージ)/勉誠出版/ 2005 / WM172
物語としてのケア : ナラティヴ・アプローチの世界へ(シリ
ーズケアをひらく)/医学書院/ 2002 / WM420
産婦人科診療指針/中外医学社/ 2005 / WP100
産婦人科(WM 臨床研修サバイバルガイド)/メディカル・
サイエンス・インターナショナル/ 2005 / WP100
生命の誕生に向けて : 生殖補助医療 (ART)胚培養の理論と実
際/近代出版/ 2005 / WQ205
美容皮膚科学/南山堂/ 2005 / WR100
Merkel 細胞・Merkel 細胞癌 : この謎多き細胞たち/金原出版
/ 2005 / WR100
小児科学・新生児学テキスト 全面改訂第 4 版/診断と治療社
/ 2003 / WS100
小児科学(コメディカルのための専門基礎分野テキスト)/
中外医学社/ 2005 / WS100
小児科サブノート 改訂第 4 版/南江堂/ 1996 / WS100
ネルソン小児科学 : 原著第 17 版/エルゼビア・ジャパン/
2005 / WS100
老年医学(コメディカルのための専門基礎分野テキスト)/
中外医学社/ 2005 / WT100
2 つ の 顔 を 持 つ 臓 器 扁 桃 と そ の 病 気 / 南 山 堂 / 2005 /
WV430
成人看護 2[ 第 36 回 ](日本看護学会論文集)/日本看護協会
出版会/ 2006 / WY9
看護総合 [ 第 36 回 ](日本看護学会論文集)/日本看護協会
出版会/ 2006 / WY9
あなたの知らない「家族」 : 遺された者の口からこぼれ落ち
る 13 の物語(シリーズケアをひらく)/医学書院/ 2001
/ WY9
感情と看護 : 人とのかかわりを職業とすることの意味(シリ
ーズケアをひらく)/医学書院/ 2001 / WY16
フィジカルアセスメントのコツと落とし穴 pt. 1 /中山書店
/ 2005 / WY100.4
フィジカルアセスメントのコツと落とし穴 pt. 2 /中山書店
/ 2005 / WY100.4
脳・神経系疾患 第 2 版(看護のための最新医学講座 : 第 1 巻)
/中山書店/ 2005 / WY150
認知症 第 2 版(看護のための最新医学講座 : 第 13 巻)/中山
書店/ 2005 / WY150
(視聴覚資料)
金沢医科大学業績集 Vol.15 : 2003 /金沢医科大学出版局/
2003 / W20.5
金沢医科大学業績集 Vol.16 : 2004 /金沢医科大学出版局/
2003 / W20.5
本学教職員著書
(洋書)
The 1st summit of Japanese Traditional Whaling Communities,
Nagato, Yamaguchi : report and proceedings / Nagato City/
Institute of Cetacean Research / 2003 / 664.96
(和書)
考古科学的研究法から見た木の文化・骨の文化/クバプロ/
2003 / 202.5
日本伝統捕鯨地域サミット : 開催の記録 第 1 回/日本鯨類研
究所/ 2003 / 664.96
日本伝統捕鯨地域サミット : 開催の記録 第 2 回/日本鯨類研
究所/ 2003 / 664.96
日本伝統捕鯨地域サミット : 開催の記録 第 3 回/日本鯨類研
究所/ 2003 / 664.96
【学事/資料】
金 沢 医 科 大 学
本学卒業生の著書
藤井隆広/国立がんセンター大腸内視鏡診断アトラス/医学
書院/ 2004 / WI520
吉田勝明/ようこそ反抗期:不登校のこころの読み方/講談
社/ 2004 / WS450
塩之谷 香/足のトラブルは靴で治そう:ようこそ足と靴の外
来へ/中央法規出版/ 2005 / WE880
後輩に残す 1 冊・百選
(和書)
プロフェッショナルの条件 : いかに成果をあげ、成長する
か/ダイヤモンド社/ 2005 / 159
ポスト資本主義社会 : 21 世紀の組織と人間はどう変わるか/
ダイヤモンド社/ 2002 / 304
学生支援センター・生活支援室関係図書
(和書)
学習効果の認知心理学/ナカニシヤ出版/ 2003 / 141.33
セルフ・エスティームの心理学 : 自己価値の探求/ナカニシ
ヤ出版/ 1992 / 141.93
学生相談と心理臨床(心理臨床の実際 :3)/金子書房/ 1998
/ 146
カウンセリングの技法 : 臨床の知を身につける/北樹出版/
2001 / 146.3
自己カウンセリングとアサーションのすすめ/金子書房/
2000 / 146.3
カウンセリングの話 新版(朝日選書 :744)/朝日新聞社/
2004 / 146.3
カウンセリングの実習 : 自分を知る , 現場を知る/北樹出版
/ 1998 / 146.3
カウンセリング・スキルを学ぶ : 個人心理療法と家族療法の
統合/金剛出版/ 2003 / 146.3
カウンセラーのためのアサーション(アサーション・トレー
ニング講座)/金子書房/ 2002 / 146.3
カウンセリングの基礎 : 臨床の心理学を学ぶ/北樹出版/
1997 / 146.3
カウンセリングとは何か(朝日選書 :586)/朝日新聞社/
1997 / 146.3
マイクロカウンセリングの理論と実践/風間書房/ 2004 /
146.4
マイクロカウンセリング : " 学ぶ - 使う - 教える " 技法の統合 :
その理論と実際/川島書店/ 1985 / 146.4
心を癒す「ほめ言葉」の本 : 幸せへのヒント/大和出版/
1998 / 146.8
セルフ・エフィカシーの臨床心理学/北大路書房/ 2002 /
146.8
自信を育てる心理学 : 「自己評価」入門 新版/春秋社/ 2004
/ 159
少子社会への 11 人の提言 : 子育て支援の方法と実践/ぎょう
せい/ 2000 / 334.31
自分の気持ちを素直に伝える 52 のレッスン : ほめ上手になれ
る本/大和出版/ 2001 / 361.5
言いたいことがきちんと伝わる 50 のレッスン : 話し上手にな
れる本/大和出版/ 2000 / 361.5
NO を言える人の「話し方」47 のレッスン : 自分の気持ちを
きちんと伝えるヒント/大和出版/ 2003 / 361.5
情報化社会と青少年 : 情報化社会と青少年に関する調査報告
書 第 3 回/大蔵省印刷局/ 1997 / 361.54
現代女性の暮らしと働き方 平成 12 年版(消費生活に関する
パネル調査 : 第 4 年度 - 第 7 年度)/大蔵省印刷局/ 2000 /
365
選職社会の実現(図でみる生活白書 : 国民生活白書 : 平成 11
年版)/大蔵省印刷局/ 2000 / 365.5
セクハラ完全対策 : わかる・できる ! : 労務管理の決定版(CK
books)/中央経済社/ 2000 / 366.3
女性のライフサイクルと就業行動/大蔵省印刷局/ 1995 /
366.35
女性労働白書 : 働く女性の実情 平成 11 年版/ 21 世紀職業財
団/ 1999 / 366.35
女性の能力発揮を目指して : 雇用の分野における女性の現状
と課題/大蔵省印刷局/ 1997 / 366.35
74
世界の女性 : その実態と統計 1970-1990 /日本統計協会/
1992 / 367.2
証言セクシャル・ハラスメント(ピースネットブック :3)/
ピースネット企画/ 1989 / 367.2
パネルデータからみた現代女性 : 結婚・出産・就業・消費・
貯蓄/東洋経済新報社/ 1999 / 367.21
平等・開発・平和 : 21 世紀への課題(女性白書 :2000)/ほ
るぷ出版/ 2000 / 367.21
女性の地位指標 : 女性の地位指標に関する研究会報告/大蔵
省印刷局/ 1995 / 367.21
子供と家族に関する国際比較調査報告書/大蔵省印刷局/
1996 / 367.3
キャンパス・セクシュアル・ハラスメント : ガイドラインの
手引き/ひだまり出版(発売)/ 1999 / 367.6
キャンパス・セクシュアル・ハラスメントと法/京都産業大
学教職員労働組合/ 1999 / 367.6
職場のセクシュアルハラスメント防止のために相談対応マニ
ュアル/ 21 世紀職業財団/ 1999 / 367.6
セクシュアル・ハラスメントのない世界へ : 理解対策解決/
東京女性財団/ 2000 / 367.6
まじめすぎる君たちへ : 親・友だち・学校・勉強…気がラ
クになるアドバイス(PHP 文庫)/ PHP 研究所/ 2003 /
367.68
いじめ・不登校問題などの現状と課題/大蔵省印刷局/ 1999
/ 371.4
日本の青少年の生活と意識 : 青少年の生活と意識に関する
基本調査報告書 [ 第 1 回調査 ] /大蔵省印刷局/ 1997 /
371.47
世界の青年との比較からみた日本の青年 : 世界青年意識調査
報告書 第 6 回/大蔵省印刷局/ 1999 / 371.47
現代の青少年 : 青少年の連帯感などに関する調査報告書 第 5
回/大蔵省印刷局/ 1992 / 371.47
目で見る世界青年意識調査/大蔵省印刷局/ 1989 / 371.47
学生相談 : 理念・実践・理論化/星和書店/ 1994 / 377.9
現代大学生論 : ユニバーシティ・ブルーの風に揺れる(NHK
ブックス :995)/日本放送出版協会/ 2004 / 377.9
大学生の自己と生き方 : 大学生固有の意味世界に迫る大学生
心理学/ナカニシヤ出版/ 2001 / 377.9
こころの発達援助 : 学生相談の事例から/ほんの森出版/
1998 / 377.9
学生相談の「経験知」 : 大学における心理臨床(シリーズ「心
理臨床セミナー」:4)/垣内出版/ 1999 / 377.9
女子大生がカウンセリングを求めるとき : こころのキャンパ
スガイド/ミネルヴァ書房/ 2002 / 377.9
学生のための心理相談 : 大学カウンセラーからのメッセージ
/培風館/ 2001 / 377.9
女性のメンタルヘルス/創元社/ 1996 / WM105
女性のための心とからだカウンセリングブック/新星出版社
/ 1996 / WP120
(視聴覚資料)
面接の基本(GEMCO VIDEO LIBRARY. ケースの心をとらえ
る面接 : 第 1 巻)/ジエムコ/ 146.4
面接技術の向上をめざして(GEMCO VIDEO LIBRARY. ケー
スの心をとらえる面接 : 第 2 巻)/ジエムコ/ 146.4
悪質商法 !? : 若者編 (VHS VIDEO)/日本消費者協会/ 2003
/ 365
くらしの中から省エネルギー (VHS VIDEO)/日本消費者協
会/ 2005 / 365
それも契約 ! : 身近な契約の基礎知識 (VHS VIDEO)/日本消
費者協会/ 2000 / 365
改正均等法とセクシュアル・ハラスメント(日経 VIDEO)/
日本経済新聞社/ 1999 / 366.3
ケースで学ぶセクシュアル・ハラスメント対応 : 問題が起き
たらどうするか ?(日経 VIDEO)/日本経済新聞社/ 1999
/ 366.3
セクシュアル・ハラスメントとは何か(日経 VIDEO: セクシ
ュアル・ハラスメント : ここがポイント ! トラブル防止 ; 1)
/日本経済新聞社/ 366.3
セクシュアル・ハラスメントをなくすために(日経 VIDEO:
セクシュアル・ハラスメント : ここがポイント ! トラブル
防止 ; 2)/日本経済新聞社/ 366.3
セクハラがなくなる話し方・接し方(日経 VIDEO)/日本経
済新聞社/ 1999 / 366.3
第 126 号/ 2006.5
金 沢 医 科 大 学
75
資 料
理事会
第 182 回 平成 18 年 3 月 24 日(金)
議案
1 平成 18 年度事業計画について
2 平成 18 年度予算案について
3 看護学部の設置について
4 学校法人金沢医科大学職員就業規則の一部改正について
5 学校法人金沢医科大学職員給与規則の一部改正について
6 金沢医科大学学則の一部改正について
7 金沢医科大学大学院学則の一部改正について
報告事項
1 病院第二期整備進捗状況について
2 学校法人金沢医科大学個人情報保護方針について
評議員会
第 94 回 平成 18 年 3 月 24 日(金)
議案
1 平成 18 年度事業計画について
2 平成 18 年度予算案について
3 看護学部の設置について
報告事項
1 病院第二期整備進捗状況について
規程の改正・制定
金沢医科大学病院臨床研修管理委員会規程
(平成 16 年 4 月 1 日改正)
金沢医科大学総合医学研究所規程(平成 16 年 4 月 1 日改正)
学校法人金沢医科大学個人情報保護に関する規程
(平成 17 年 4 月 1 日制定)
学校法人金沢医科大学理事会業務委任規則
(平成 17 年 6 月 1 日改正)
外国人学生等に対する学資金給付内規
(平成 17 年 7 月 1 日改正)
学校法人金沢医科大学財務情報公開取扱要領
(平成 17 年 10 月 5 日改正)
金沢医科大学病院外来診療運営委員会規程
(平成 17 年 11 月 1 日制定)
金沢医科大学病院患者の権利・職業倫理検討委員会規程
(平成 17 年 11 月 1 日制定)
金沢医科大学病院医療材料検討委員会規程
(平成 17 年 11 月 1 日制定)
金沢医科大学病院集中治療センター運営委員会規程
(平成 17 年 11 月 1 日制定)
金沢医科大学病院ハートセンター運営委員会規程
(平成 17 年 11 月 1 日制定)
金沢医科大学病院救急医療センター運営委員会規程
(平成 17 年 11 月 1 日制定)
金沢医科大学病院手術部運営委員会規程
(平成 17 年 11 月 30 日廃止)
金沢医科大学病院中央滅菌材料部運営委員会規程
(平成 17 年 11 月 30 日廃止)
金沢医科大学病院輸血療法委員会内規
(平成 17 年 11 月 30 日廃止)
金沢医科大学病院入院診療運営委員会規程
(平成 17 年 12 月 1 日制定)
金沢医科大学病院 21 世紀集学的医療センター運営委員会規程
(平成 17 年 12 月 1 日制定)
金沢医科大学病院合同教育研修委員会規程
(平成 17 年 12 月 1 日制定)
金沢医科大学病院 CPC 実施委員会規程
(平成 17 年 12 月 1 日制定)
金沢医科大学病院業務改善検討委員会規程
(平成 17 年 12 月 1 日制定)
金沢医科大学病院地域医療連携委員会規程
(平成 17 年 12 月 1 日制定)
金沢医科大学病院中央手術部・中央滅菌材料部運営委員会規程
(平成 17 年 12 月 1 日制定)
金沢医科大学病院クリニカルパス実施委員会規程
(平成 17 年 12 月 1 日制定)
金沢医科大学病院輸血療法委員会規程
(平成 17 年 12 月 1 日制定)
学校法人金沢医科大学職員就業規則
(平成 17 年 12 月 5 日改正)
学校法人金沢医科大学職員給与規則
(平成 17 年 12 月 5 日改正)
金沢医科大学病院合同教育研修委員会規程
(平成 18 年 1 月 1 日制定)
金沢医科大学臨床教授(学外)等の委嘱に関する規程
(平成 18 年 1 月 1 日改正)
金沢医科大学協力研究員規程
(平成 18 年1月1日改正)
金沢医科大学特別奨学金貸与制度に関する規程
(平成 18 年 1 月 30 日制定)
金沢医科大学特別奨学金貸与制度実施細則
(平成 18 年 1 月 30 日制定)
金沢医科大学病院衛生委員会規程
(平成 18 年 2 月 1 日改正)
学校法人金沢医科大学事務規程 (平成 18 年2月1日改正)
21 世紀集学的医療センター運営委員会規程
(平成 18 年 2 月 27 日改正)
学校法人金沢医科大学駐車場管理規程
(平成 18 年 4 月 1 日改正)
金沢医科大学駐車場管理委員会規程
(平成 18 年 4 月 1 日改正)
学校法人金沢医科大学職員就業規則
(平成 18 年 4 月 1 日改正)
学校法人金沢医科大学職員給与規則
(平成 18 年 4 月 1 日改正)
KMUnet の接続及び利用に関する内規
(平成 18 年 4 月 1 日制定)
インターネットホームページ開設等に関する内規
(平成 18 年 4 月 1 日改正)
金沢医科大学統合情報ネットワークに関する基本規程
(平成 18 年 4 月 1 日改正)
金沢医科大学医学部入学試験実施規程
(平成 18 年 4 月 1 日改正)
金沢医科大学大学院学則
(平成 18 年 4 月 1 日改正)
学校法人金沢医科大学進学休職規程
(平成 18 年 4 月 1 日改正)
金沢医科大学病院医員規程 (平成 18 年 4 月 1 日改正)
金沢医科大学組換え DNA 実験安全管理規程
(平成 18 年 4 月 1 日改正)
金沢医科大学学則
(平成 18 年 4 月 1 日改正)
【資料】
金 沢 医 科 大 学
医学部教授会
第 738 回 平成 17 年 12 月 8 日(木)
人事関連等
〈議題〉
1 前々回(第 736 回)及び前回(第 737 回)議事録確認に
ついて
2 その他
〈報告〉
1 臨床教授候補者について
2 助教授候補者について
3 昇任について
4 辞職について
5 外国出張について
6 非常勤講師委嘱について
7 休職期間延長について
8 非常勤講師派遣について
9 その他
教学関連議題
1 その他
報告事項
1 平成 18 年度推薦及び編入学試験結果について
2 平成 18 年度推薦及び編入学の入学手続者数について
3 一般入学試験に係る試験監督員の協力について
4 臓器移植促進について
5 その他
第 739 回 平成 17 年 12 月 22 日(木)
人事関連等
〈議題〉
1 前回(第 738 回)議事録確認について
2 その他
〈報告〉
1 助教授候補者について
2 外国出張について
3 その他
教学関連議題
1 休学願提出学生の取り扱いについて
2 平成 17 年度第 6 学年卒業判定について
3 益谷秀次賞、北辰同窓会会長賞候補者の推薦について
4 平成 17 年度第 2・3・5 学年標準試験(随時試験)実施
要領について
5 平成 17 年度第 5 学年 OSCE 実施要領について
6 その他
報告事項
1 その他
第 740 回 平成 18 年 1 月 12 日(木)
人事関連等
〈議題〉
1 前回(第 739 回)議事録確認について
2 短期研究員の研究期間延長について
3 その他
〈報告〉
1 教員採用について
2 辞職について
3 外国出張取り下げについて
4 非常勤講師委嘱について
5 その他
教学関連議題
1 金沢医科大学特別奨学金貸与制度に関する規程について
2 その他
報告事項
1 平成 18 年度一般選抜入学試験出願状況について
2 定年退職部門教授の最終講義の実施について
3 2006 年マーサ大学・ハワイ大学派遣交換留学生について
4 その他
第 741 回 平成 18 年 1 月 26 日(木)
人事関連等
〈議題〉
76
1 前回(第 740 回)議事録確認について
2 腎機能治療学(腎臓内科学)教授候補者の選考について
3 その他
〈報告〉
1 出向について
2 出向期間短縮について
3 外国出張について
4 非常勤講師委嘱について
5 外国留学期間延長について
6 その他
教学関連議題
1 平成 17 年度第 4 学年共用試験 CBT および OSCE 実施要
領について
2 平成 18 年度カリキュラムについて
3 平成 18 年度第 2 学年「看護体験実習」および第 3 学年「救
急車同乗体験実習」について
4 平成 18 年度第 6 学年「集中講義」について
5 平成 18 年度第 6 学年留年生に係る選択必修科目の取扱
いについて
6 その他
報告事項
1 平成 18 年度第 1 学年「医学英語Ⅰ」担当教員の公募に
ついて
2 「教育学術情報管理システム」の運用及び操作説明会
について
3 その他
第 742 回 平成 18 年 1 月 28 日(土)
教学関連議題
1 平成 18 年度入学試験(一般選抜)第 1 次試験合格者の
決定について
2 その他
第 743 回 平成 18 年 2 月 7 日(火)
教学関連議題
1 平成 18 年度入学試験(一般選抜)第 2 次試験合格者の
決定について
2 平成 18 年度再入学試験実施委員の選出について
3 その他
第 744 回 平成 18 年 2 月 9 日(木)
人事関連等
〈議題〉
1 前々々回(第 741 回)及び前々回(第 742 回)議事録確
認について
2 ゲノム医科学(生化学)教授候補者の選考について
3 金沢医科大学臨床教授(学外)等の委嘱に関する規程
及び金沢医科大学協力研究員規程の一部改正について
4 その他
〈報告〉
1 教員採用について
2 医学部学内講師委嘱について
3 辞職について
4 外国出張について
5 客員教授委嘱について
6 非常勤講師委嘱について
7 協力研究員委嘱について
8 非常勤講師派遣について
9 その他
教学関連議題
1 平成 18 年度再入学試験の実施について
2 平成 18 年度再入学試験の判定委員について
3 その他
報告事項
1 医師、卒業生の定着化促進について
2 平成 18 年度部門(講座)予算について
3 石川県医師会副会長及び河北郡市医師会副会長の推薦
について
4 その他
第 745 回 平成 18 年 2 月 23 日(木)
人事関連等
〈議題〉
第 126 号/ 2006.5
1
金 沢 医 科 大 学
前々回(第 743 回)及び前回(第 744 回)議事録確認に
ついて
2 生理機能制御学(生理学)教授候補者の選考について
3 短期研究員の受入について
4 その他
〈報告〉
1 教員採用について
2 昇任について
3 外国人教員等任用について
4 辞職について
5 外国出張について
6 客員教授委嘱について
7 非常勤講師委嘱について
8 外国留学について
9 併任について
10 併任解について
11 非常勤講師派遣について
12 その他
教学関連議題
1 「金沢医科大学学則」の一部改正について
2 「金沢医科大学教務に関する規程」の一部改正について
3 平成 17 年度学年成績審査委員会委員について
4 退学願提出学生の取り扱いについて
5 平成 18 年度特別聴講生の選考について
6 平成 18 年度アドバンストコースについて
7 その他
報告事項
1 平成 18 年度一般入学試験繰り上げ合格者について
2 教務部からの報告について
3 バーモント大学医学部学生の受入について
4 その他
第 746 回 平成 18 年 3 月 9 日(木)
人事関連等
〈議題〉
1 前回(第 745 回)議事録確認について
2 その他
〈報告〉
1 臨床教授候補者について
2 助教授候補者について
3 教員採用について
4 研究医採用について
5 研究員採用について
6 昇任について
7 医学部学内講師委嘱について
8 定年退職について
9 辞職について
10 出向について
11 出向期間延長について
12 外国出張について
13 外国出張期間変更について
14 非常勤講師委嘱について
15 臨床教授(学外)委嘱について
16 協力研究員委嘱について
17 休職について
18 休職期間延長について
19 非常勤講師派遣について
20 その他
教学関連議題
1 「金沢医科大学組換え DNA 実験安全管理規程」の一部
改正について
2 その他
報告事項
1 平成 18 年度一般入学試験繰り上げ合格者について
2 「大学コンソーシアム石川(仮称)」の発足について
3 その他
第 747 回 平成 18 年 3 月 16 日(木)
議題(教学関連)
1 平成 17 年度進級判定について
2 平成 18 年度再入学試験合格者の決定について
3
77
その他
第 748 回 平成 18 年 3 月 23 日(木)
人事関連等
〈議題〉
1 前々回(第 746 回)議事録確認について
2 その他
〈報告〉
1 教員採用について
2 嘱託教員採用について
3 研究医採用について
4 研究員採用について
5 昇任について
6 医学部学内講師委嘱について
7 辞職について
8 出向について
9 外国出張について
10 外国出張取り下げについて
11 非常勤講師委嘱について
12 臨床教授(学外)委嘱について
13 協力研究員委嘱について
14 休職(出向)について
15 休職期間延長について
16 国内研修について
17 移籍について
18 併任について
19 非常勤講師併任について
20 非常勤講師派遣について
21 その他
教学関連議題
1 平成 18 年度専修生の継続について
2 「金沢医科大学医学部入学試験実施規程」の一部改正
について
3 平成 18 年度標準試験実施要領について
4 平成 18 年度特別聴講生の授業等の取り扱いについて
5 その他
報告事項
1 教務部からの報告について
2 平成 18 年度科学研究費補助金の研究種目等の新設につ
いて
3 その他
大学院医学研究科教授会
第 341 回 平成 18 年 1 月 12 日(木)
議題
1 前回(第 340 回)議事録確認について
2 退学願提出学生の取扱いについて
3 平成 17 年度金沢医科大学学長賞について
4 学位授与の可否決定について
〈報告事項〉
1 平成 18 年度大学院第 2 次学生募集について
第 342 回 平成 18 年 1 月 26 日(木)
議題
1 前回(第 341 回)議事録確認について
2 主科目変更願提出学生の取扱いについて
〈報告事項〉
1 大学院新専攻担当教員追加申請の結果について
2 その他
(1)旧 5 専攻の学位審査について
第 343 回 平成 18 年 2 月 9 日(木)
議題
1 前回(第 342 回)議事録確認について
2 退学願提出学生の取扱いについて
3 復学願提出学生の取扱いについて
4 平成 18 年度非常勤講師の委嘱について
【資料】
金 沢 医 科 大 学
5
平成 18 年度大学院第 3 次募集選抜試験の日程等につい
て
〈報告事項〉
1 今後の研究科教授会の開催について
第 344 回 平成 18 年 2 月 16 日(木)
議題
1 学位論文本審査委員の選出について
第 345 回 平成 18 年 2 月 23 日(木)
議題
1 前々回(第 343 回)及び前回(第 344 回)議事録確認に
ついて
2 専攻の変更願提出学生の取扱いについて
3 学位論文本審査委員の選出について
〈報告事項〉
1 今後の研究科教授会について
2 その他
(1)平成 18 年度大学院第 3 次学生募集について
第 346 回 平成 18 年 3 月 2 日(木)
議題
1 学位論文本審査委員の選出について
2 学位授与の可否決定について
第 347 回 平成 18 年 3 月 9 日(木)
議題
1 前々回(第 345 回)及び前回(第 346 回)議事録確認に
ついて
2 国内留学願提出学生の取扱いについて
3 平成 18 年度大学院第 2 次募集選抜試験合否判定につい
て
4 学位論文本審査委員の選出について
5 学位授与の可否決定について
〈報告事項〉
1 その他
(1)学位授与の可否決定の説明について
第 348 回 平成 18 年 3 月 16 日(木)
議題
1 前回(第 347 回)議事録確認について
2 学位授与の可否決定について
3 平成 17 年度金沢医科大学学長賞について
4 医学研究科の学生募集停止に伴う専攻の廃止に係る「金
沢医科大学大学院学則」の一部改正について
第 349 回 平成 18 年 3 月 23 日(木)
議題
1 前回(第 348 回)議事録確認について
2 休学願提出学生の取扱いについて
3 平成 18 年度大学院第 3 次募集選抜試験合否判定につい
て
4 平成 18 年度ティーチング・アシスタントの採用につい
て
5 学位授与の可否決定について
〈報告事項〉
1 嘱託教員の大学院担当について
2 旧 5 専攻廃止に伴う大学院担当に関する取扱いについて
総合医学研究所教授会
第 194 回 平成 17 年 12 月 15 日(木) 議題
1 前回(第 193 回)議事録確認の件
2 移転の進捗状況について(引越し予定など)
〈報告事項〉
1 平成 17 年度旧 HRC 施設 1・2 の使用申請者について(追
加)
2 平成 18 年度総合医学研究所予算の内示について
3 次回開催日について
4 総医研研究費(所長裁量政策的経費)残金の使途につ
78
いて
平成 17 年度研究セミナーについて
会計検査院の会計監査について
第 195 回 平成 18 年 1 月 19 日(木)
議題
1 前回(第 194 回)議事録確認の件
2 平成 17 年度研究セミナープログラム(案)について
3 休職の期間延長について 〈報告事項〉
1 平成 17 年度旧 HRC 施設 1・2 の使用延期申請者につい
て(追加)
2 教育職員の雇用保険加入について
3 平成 18 年度客員教授・非常勤講師・協力研究員等の申
請について
4 移転の進捗状況について
5 次回開催日について
6 その他
○第 6 回総医研勉強会開催について
○遺伝子医療センターへのサポートについて
第 196 回 平成 18 年 2 月 16 日(木) 議題
1 前回(第 195 回)議事録確認について
2 平成 18 年度研究員の採用について
3 平成 18 年度客員教授・非常勤講師・協力研究員の委嘱
について
4 外国出張について
5 併任解について
6 併任について
〈報告事項〉
1 平成 17 年度旧 HRC 施設 1・2 の使用申請者について(追
加)
2 新実験室の管理方法について
3 平成 18 年度ハイテクリサーチセンター P・D 及び研究
支援者採用について
4 移転の進捗状況について
5 次回開催日について
第 197 回 平成 18 年 3 月 16 日(木) 議題
1 前回(第 196 回)議事録確認について
2 外国出張について
3 平成 18 年度研究費の配分(案)について
〈報告事項〉
1 平成 17 年度研究セミナーの結果報告について
2 移転の進捗状況について
3 平成 17 年度 HRC 研究成果報告会開催について
4 次回開催日について
5 その他
○総医研研究費(所長裁量政策的経費)残金の使途に
ついて(結果報告)
○定年退職者について
○腫瘍治療学の実験室 6 使用について
5
6
第 126 号/ 2006.5
金 沢 医 科 大 学
平成17年度 学位授与
氏名/専攻科目/学位番号/取得年月日/学位論文
波多野栄重
病理学Ⅱ/甲第 312 号/平成 18 年 3 月 23 日
Expression of ADAMTS-4(aggrecanase-1)and possible
involvement in regression of lumbar disc herniation
( 腰 椎 椎 間 板 ヘ ル ニ ア 組 織 退 縮 に お け る ADAMTS-4
(aggrecanase-1)の発現と関与)
(Spine, 2006)
福井 清数
整形外科学/甲第 313 号/平成 18 年 3 月 23 日
Glucocorticoid induces micro-fat embolism in the rabbit: A
scanning electron microscopic study
(ステロイド投与家兎大腿骨髄の観察:微小脂肪塞栓
の存在について−走査型電子顕微鏡を用いたステロイ
ド性骨壊死発生機序に関する研究−)
(Journal of Orthopaedic Research Vol.24, No.4, 2006)
野村 祐介
内科学Ⅰ(循)/甲第 314 号/平成 18 年 3 月 23 日
11
C-Hydroxyephedrine (11C-HED )を用いた陽電子放射
断層撮影 (Positron Emission Tomography : PET) による
ウサギ心筋交感神経終末機能の評価
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 2 号 , 2005)
松澤 研
外科学Ⅱ/甲第 315 号/平成 18 年 3 月 16 日
大腸穿孔に伴う急性汎発性腹膜炎に対するエンドトキ
シン吸着療法(PMX-DHP)の有用性に関する研究
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 2 号 , 2005)
廣村健太郎
整形外科学/甲第 316 号/平成 18 年 3 月 23 日
Q- スイッチ Nd:YAG レーザー光照射による骨癒合促進
効果
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 2 号 , 2005)
鈴木 比佐
衛生学/甲第 317 号/平成 18 年 3 月 9 日
石川県における中小企業労働者の健康状態−中小企業
で働く労働者の健康保持・増進施策の充実のために−
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 2 号 , 2005)
小島 好司
内科学Ⅰ(呼)/甲第 318 号/平成 18 年 3 月 23 日
睡眠時無呼吸症候群でみられた覚醒時の軟口蓋部にお
ける呼気時フローリミテーション
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
北村 憲司
整形外科学/甲第 319 号/平成 18 年 3 月 23 日
常用量グルタチオンによるステロイド性骨壊死の抑制
効果の検討
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
林 伸彦
内科学Ⅱ(消)/甲第 320 号/平成 18 年 3 月 23 日
79
1,1-Dimethylhydrazine による大腸化学発癌に及ぼすアル
コールの影響
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 ,2005)
萩原 健太
眼科学/甲第 321 号/平成 18 年 3 月 23 日
The Expression of L* Protein during the Chronic Phase
of Theiler's Murine Encephalomyelitis Virus (TMEV)
Infection and the Role of Zinc-Binding Motif of L Protein in
Virus Persistence and Demyelination
(タイラーウイルス感染における L 蛋白内 zinc-bindingmotif
の役割と L* 蛋白の発現)
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
小林 晋
口腔科学/甲第 322 号/平成 18 年 3 月 23 日
機械的負荷による顎関節炎モデルの開発と関節構成組
織の病態学的変化に関する研究
(金沢医科大学雑誌 第 31 巻第 1 号 , 2006)
森田 展代
泌尿器科学/甲第 323 号/平成 18 年 3 月 23 日
抗癌剤耐性膀胱癌細胞株の中心体過剰複製について
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
本庄 真
口腔科学/甲第 324 号/平成 18 年 3 月 23 日
発達期歯牙喪失によるラット大脳皮質口腔感覚野への
影響
(金沢医科大学雑誌 第 31 巻第 1 号 , 2006)
糸井 あや
耳鼻咽喉科学/甲第 325 号/平成 18 年 3 月 23 日
小児閉塞性睡眠時呼吸障害の病態解明とその重症度判
定の検討
(金沢医科大学雑誌 第 31 巻第 1 号 , 2006)
山田 奏子
耳鼻咽喉科学/甲第 326 号/平成 18 年 3 月 23 日
脳磁図を用いた左右脳半球の機能分析に関する研究
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
梶 幸子
臨床病理学/甲第 327 号/平成 18 年 3 月 23 日
FISH 法を用いた骨外性粘液型軟骨肉腫における融合遺
伝子の検討と発癌機構の解析
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
浅野 正充
内科学Ⅰ(循)/甲第 328 号/平成 18 年 3 月 23 日
経皮的冠動脈インターベンションにおける冠動脈損傷
と炎症反応の定量的検討
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
安田 佳史
整形外科学/甲第 329 号/平成 18 年 3 月 23 日
椎間板変性における Bax を介するアポトーシス誘導に
関する研究
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
山田 兼吾
整形外科学/甲第 330 号/平成 18 年 3 月 23 日
人工股関節ステムの表面加工差が模擬大腿骨内の骨セ
【資料】
金 沢 医 科 大 学
メントに及ぼす力学的影響
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
石川 暁
神経精神医学/甲第 331 号/平成 18 年 3 月 23 日
クロザピン誘発性興奮性シナプス伝達増強現象におけ
る家兎脳内ドーパミン濃度の増加
(金沢医科大学雑誌 第 31 巻第 1 号 , 2006)
佐藤 良子
内科学Ⅰ(循)/甲第 332 号/平成 18 年 3 月 23 日
閉経後女性における動脈硬化と骨密度との関係
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
岡林 瑞穂
内科学Ⅰ(循)/甲第 333 号/平成 18 年 3 月 23 日
男性冠疾患患者における性ホルモンの臨床的検討
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
川浦 健
内科学Ⅰ(循)/甲第 334 号/平成 18 年 3 月 23 日
慢性胃炎症例における Helicobacter pylori 除菌前後の血
小板数および動脈硬化関連因子の検討
(金沢医科大学雑誌 第 31 巻第 1 号 , 2006)
上原 啓吾
内科学Ⅴ(内)/甲第 335 号/平成 18 年 3 月 23 日
門脈内 Glucagon-like peptide-1 による肝迷走神経感受機
構を介するインスリン分泌促進
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
本山 敦士
内科学Ⅰ(循)/甲第 336 号/平成 18 年 3 月 23 日
冠動脈疾患における血漿ホモシステイン及び B 群ビタ
ミン,葉酸に関する臨床的検討
(金沢医科大学雑誌 第 31 巻第 1 号 , 2006)
小西 一典
内科学Ⅴ(内)/甲第 337 号/平成 18 年 3 月 23 日
2型糖尿病患者における頸動脈動脈硬化進展の要因に
関する研究:内臓脂肪蓄積に伴う代謝異常との関連
(金沢医科大学雑誌 第 31 巻第 1 号 , 2006)
井上 弘一
産科婦人科学/甲第 338 号/平成 18 年 3 月 16 日
超音波カラードプラ法による正常発育胎児の腎動脈血
行動態解析
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
藍 志傑
耳鼻咽喉科学/乙第 248 号/平成 17 年 4 月 14 日
Evaluation of Pharyngeal Volume and Compliance of
OSAHS Patients Using 3D CT and Volume Measurement
(3D CT 容積測定法を用いた閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸
症候群患者の咽頭容積とコンプライアンスの検討)
(金沢医科大学雑誌 第 29 巻第 4 号 , 2004)
田中 弓子
外科学Ⅱ/乙第 249 号/平成 17 年 6 月 9 日
乳癌におけるリンパ路及びセンチネルリンパ節転移の
臨床的意義
(金沢医科大学雑誌 第 29 巻第 4 号 , 2004)
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小林あずさ
小児科学/乙第 250 号/平成 17 年 9 月 8 日
Three novel and six common mutations in 11 patients with
methylmalonic acidemia
(日本人メチルマロン酸血症11例における3つの新
しい変異と6つの共通変異)
(Pediatrics International Vol.48, No.1, 2006)
由田 克士
公衆衛生学/乙第 251 号/平成 18 年 1 月 12 日
Relationship of alcohol consumption to 7-year blood
pressure change in Japanese men
(飲酒量と7年間の血圧上昇度との関連に関する大規
模疫学研究)
(Journal of Hypertension Vol.23, No.8, 2005)
島田 賢一
形成外科学/乙第 252 号/平成 18 年 3 月 16 日
舟状骨結節周囲皮膚への動脈血管走行の検討−
Medialis pedis flap の栄養血管走行−
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 2 号 , 2005)
神野 正明
外科学Ⅰ/乙第 253 号/平成 18 年 3 月 2 日
心臓弁置換術症例遠隔成績の検討−生存率及び再手術
例の背景因子についての統計学的検討−
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 2 号 , 2005)
出原 壽勝
解剖学Ⅰ/乙第 254 号/平成 18 年 3 月 2 日
エネルギーフィルター型透過電子顕微鏡による虚血心
筋ミトコンドリアに貯蔵されるカルシウムの検出
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 2 号 , 2005)
渡邉 将隆
内科学Ⅲ(腎)/乙第 255 号/平成 18 年 3 月 23 日
透析導入後における糖尿病性腎症の腎体積と後天性腎
嚢胞の発生に関する研究:慢性糸球体腎炎との比較
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
劉 衛敏
老年病学/乙第 256 号/平成 18 年 3 月 16 日
Characteristics of Sleep Apnea-hypopnea Syndrome
(SAHS)in Elderly Inpatients in a Long-term Care Facility
(長期療養型病院入院中高齢者における睡眠時無呼吸
の病態に関する研究)
(金沢医科大学雑誌 第 30 巻第 3 号 , 2005)
郭 建飛
放射線医学/乙第 257 号/平成 18 年 3 月 23 日
Tumor Angiogenesis in Lung Adenocarcinoma: Correlation
with FDG Uptake and Prognosis
(肺腺癌の腫瘍血管新生:FDG 集積度および予後との
関連)
(金沢医科大学雑誌 第 31 巻第 1 号 , 2006)
石政 寛
耳鼻咽喉科学/乙第 258 号/平成 18 年 3 月 23 日
鼻科手術教育における解剖学的知識と手術手技の客観
的評価法の検討
(金沢医科大学雑誌 第 31 巻第 1 号 , 2006)
第 126 号/ 2006.5
金 沢 医 科 大 学
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平成 17 年度 教育職員外国出張一覧(下半期)
氏名、所属職名、開催国、期間、学会名等、発表演題名等の順で記載した。
井浦 俊彦 生殖周産期医学(産科婦人科学)助教授 韓国 H17.10.3 ∼ 5 The XIXth Asian and Oceanic Congress of
Obsterics & Gynecology, Analysis of renal arterial hemodynamics in normal fetus using the color doppler method. 発表
井上 弘一 生殖周産期医学(産科婦人科学)研究医 韓国 H17.10.3 ∼ 5 The XIXth Asian and Oceanic Congress of
Obsterics & Gynecology, Analysis of renal arterial hemodynamics in normal fetus using the color doppler method. 発表
黒瀬 望 病 態 診 断 医 学( 臨 床 病 理 学 ) 助 手 中 国 H17.10.6 ∼ 12 International Society of Electron Microscopy
Technology for Medicine and Biology, Electron microscopic examination is a powerful tool for diagnostic pathologists. 発表
佐久間 勉 呼吸機能治療学(呼吸器外科)特任教授 中国 H17.10.9 ∼ 16 The 2nd Shanghai International Symposium
Respiratory Diseases, Beta-adrenergic agonist therapy for pulmonary edema: Ex vivo human and rat lung model. 発表
瀬上 夏樹 顎口腔機能病態学(口腔科学)教授 オーストラリア H17.10.11 ∼ 18 The 21st Biennial ANZAOMS
Conference, Modified surgical approach to the temporomandibular joint:Direct incision technique under local anesthesia in
eminectomy for habitual dislocation. 発表
金山 景錫 顎 口 腔 機 能 病 態 学( 口 腔 科 学 ) 講 師 オ ー ス ト ラ リ ア H17.10.11 ∼ 17 Australian & New Zealand
Assciation of Oral and Maxillofacial Surgeons Conference 2005, Joint effusion on magnetic resonance images of the
temporomandibular joint disorders in relation to levels of soluble cytokine factors in the synovial fluid. 発表
高島 雅之 感覚機能病態学(耳鼻咽喉科学)学内講師 ドイツ H17.10.11 ∼ 20 World Association of Sleep Medicine,
ENDO CUT surgicai handpiece designed for radio frequency adenoidectomy for sleep breathing disorder in pediatric patients. 発表
森本 茂人 高齢医学(老年病学)教授(特任) 韓国 H17.10.14 ∼ 15 The 7th Japan-Korean Geriatic Joint Symposium,
Past of Japan geriatric society. 発表
窪田 孝 精神神経科学(神経精神医学)助教授 オランダ H17.10.17 ∼ 25 The 18th ECNP Congress, Study on
effect of clozapine on neurotransmitter function with microdialysais in rabbit brain. 発表
山口 宣夫 代替基礎医学(血清学)教授 韓国 H17.10.19 ∼ 24 eCAM 編集会議 , The 13th International Congress of
Oriental Medicine. 会議主管・学会参加
川上 重彦 機 能 再 建 外 科 学( 形 成 外 科 学 ) 教 授 韓 国 H17.10.21 ∼ 26 The 6th Asian Academy of Cosmetic &
Dermatology Surgery. 招待出席
小島 正美 感覚機能病態学(眼科学)講師 インド H17.10.23 ∼ 28 General Assembly of International Union of Radio
Science 2005, Acute ocular changes through 60 GHz millimeter wave exposure. 発表
杉田 真 呼 吸 機 能 治 療 学( 呼 吸 器 外 科 ) 講 師 カ ナ ダ H17.10.28 ∼ 11.5 CHEST 2005, 1:Expression of AQP1,
AQP3 and AQP5 in the human lung cancer tissue, 2:Interleukin 2 increases alveolar fluid clearance in isolated rat lungs. 発表
佐々木 洋 感 覚 機 能 病 態 学( 眼 科 学 ) 教 授 ア メ リ カ 合 衆 国 H17.10.29 ∼ 11.4 US-JAPAN Cooperative Cataract
Research Group, Cataract prevalence, incidence and surgical rate in diabetes patients;the Reykjavik Eye Study. 発表
小 島 正 美 感 覚 機 能 病 態 学( 眼 科 学 ) 講 師 ア メ リ カ 合 衆 国 H17.10.29 ∼ 11.4 US-JAPAN Cooperative Cataract
Research Group, Ocular damagees induced by 60GHz millimeter-wave exposure the rabbit eye. 発表
中田 実 社会環境保健医学(衛生学)講師 中国 H17.10.30 ∼ 11.2 Fudan University 人間工学研究会 . 参加及び
研究打合せ
松井 大 脳 脊 髄 神 経 治 療 学( 神 経 内 科 学 ) 講 師 オ ー ス ト ラ リ ア H17.11.4 ∼ 9 The 18th World Congress of
Neurology, Novel mutation in the gene SPG3A in hereditary spastic paraplegia. 発表
小島 正美 感覚機能病態学(眼科学)講師 韓国 H17.11.6 ∼ 9 日韓 EU 米生体電磁環境会合及び国際研究分科会 .
The acute eye injury model's construction by millimeterwave exposure. 発表
石川 勲 腎 機 能 治 療 学( 腎 臓 内 科 学 ) 教 授 ア メ リ カ 合 衆 国 H17.11.9 ∼ 16 The American Society of
NEPHROLOGY, Present status of renal cell carcinoma in dialysis patient in Japan: A qestionnaire survey in 2004 and review of
previous qestionnaire survey since 1982. 発表
島田 昌彦 消化器機能治療学(消化器内科学)助手 アメリカ合衆国 H17.11.12 ∼ 17 The 56th Annual Meeting of
the AASLD, Usefulness of a combined evaluation of serum adiponectin level,Homa-IR and serum type IV collagen 7S level to
diagnose the early stage of nonalcoholic steatohepatitis. 発表
元雄 良治 腫瘍治療学教授 中国 H17.11.13 ∼ 18 WHO 主催 がん治療と伝統医学の EBM 構築・ガイドライン作
成国際委員会 , WHO 主導の診療ガイドライン作成の問題点について . 発表
田中 卓二 腫 瘍 病 理 学( 病 理 学 Ⅰ ) 教 授 韓 国 H17.11.22 ∼ 29 Seoul National University, Korean Scoiety of Free
Radical Research,Annual Meeting of the Korea Society of Pharmaceutical Sciences, An animal model for inflammation-related
colon carcinogenesis. 特別講演
利波 久雄 放射線診断治療学(放射線医学)教授 アメリカ合衆国 H17.11.23 ∼ 12.1 Radiological Society of North
America 91st Scientific Assembly and Annual Meeting, Diffusion-weighted SPLICE MR imaging of the salivary gland in the
assessment of SjÖgren Syndrome. 発表
【資料】
金 沢 医 科 大 学
82
小島 正美 感覚機能病態学(眼科学)講師 中国 H17.12.12 ∼ 17 JICA 草の根技術協力事業「低所得農民層の失明
実態究明と対策のための人材育成」. 事前調査
友田 幸一 感覚機能病態学(耳鼻咽喉科学)教授 台湾 H17.12.16 ∼ 18 The 8th Taiwan-Japan Conference in OtoRhino-Laryngology, Head and Neck Surgery, The application of navigation system to nose and paranasal sinuses operation in
Japan. 発表
佐々木 洋 感覚機能病態学(眼科学)教授 中国 H17.12.24 ∼ 27 JICA 草の根技術協力事業「低所得農民層の失明
実態究明と対策のための人材育成」. 打合わせ
元雄 良治 腫瘍治療学教授 アメリカ合衆国 H18.1.25 ∼ 30 ASCO 2006 Gastrointestinal Cancers Symposium, Downexpression of TP53INP1 in human gastric cancer. 発表
古家 大祐 内分泌代謝制御学(内分泌内科学)教授 ポルトガル H18.2.3 ∼ 8 The 7th International Symposium
"Solving the Formula to Reduce Cardiovascular Risk". 招待出席
小島 正美 感覚機能病態学(眼科学)講師 中国 H18.2.6 ∼ 10 JICA 草の根技術協力事業「低所得農民層の失明実
態究明と対策のための人材育成」. 事前調査
川上 重彦 機能再建外科学(形成外科学)教授 アメリカ合衆国 H18.2.18 ∼ 25 Burn & Wound Care Symposium,
Treatment for Burn Wounds using basic fibroblast growth factor spray. 発表
小室 明人 機能再建外科学(形成外科学)助手 アメリカ合衆国 H18.2.19 ∼ 26 Burn & Wound Care Symposium,
Treatment for Burn Wounds using basic fibroblast growth factor spray. 発表
牧野田 知 生殖周産期医学(産科婦人科学)教授 イタリア H18.2.23 ∼ 3.6 The 12th World Congress of Gynecological Endocrinology, The involvement of granulocyte colony-stimulating factor(g-csf)in the human ovulatory process. 発表
野島 孝之 病 態 診 断 医 学( 臨 床 病 理 学 ) 教 授 ア メ リ カ 合 衆 国 H18.2.23 ∼ 28 Closed Program Meeting of the
International Skeletal Society. 出席
奥田 鉄人 運動機能病態学(整形外科学)講師 アメリカ合衆国 H18.2.26 ∼ 3.2 留学準備(基礎実験の引継ぎ).
藤井 亮太 生殖周産期医学(産科婦人科学)講師 イタリア H18.2.28 ∼ 3.6 The 12th World Congress of Gynecological Endocrinology, The involvement of granulocyte colony-stimulating factor(g-csf)in the human ovulatory process. 発表
小島 正美 感覚機能病態学(眼科学)講師 中国 H18.3.1 ∼ 3.14 JICA 草の根技術協力事業「低所得農民層の失明
実態究明と対策のための人材育成」. 現地調査
本多 隆文 社会環境保健医学(衛生学)講師 中国 H18.3.1 ∼ 15 JICA 草の根技術協力事業「低所得農民層の失明
実態究明と対策のための人材育成」. 現地調査
三浦 克之 健康増進予防医学(公衆衛生学)助教授 アメリカ合衆国 H18.3.2 ∼ 3.6 The 46th Annual Conference
on Cardiovascular Disease Epidemiology and prevention,the American Heart Association, Dietart factors related to the plasma
fibrinogen difference between Japanese in Japan and Japanese-Americans in Hawaii:The INTERLIPID Study. 発表
佐々木 洋 感覚機能病態学(眼科学)教授 中国 H18.3.3 ∼ 14 JICA 草の根技術協力事業「低所得農民層の失明実
態究明と対策のための人材育成」. 現地調査
石﨑 昌夫 社会環境保健医学(衛生学)助教授 台湾・韓国 H18.3.12 ∼ 18 海外派遣労働者の環境変化 , 過重労働
とメンタルヘルスに関する研究 . 調査
兼氏 歩 運動機能病態学(整形外科学)講師 アメリカ合衆国 H18.3.21 ∼ 27 AAOS 2006 Annual Meeting, A
minimum 10year result of HGP I cups without bulk bone graft for crowe group I to III acetabuli. 発表
土田 英昭 侵襲制御学(麻酔学)教授 アメリカ合衆国 H18.3.25 ∼ 29 International Anesthesia Research Society 80th
Clinical & Scientific Congress, Factors influencing induction time with 2.5 Mac sevoflurane inhalation. 発表
第 126 号/ 2006.5
89
金 沢 医 科 大 学
KMUnet からのお知らせ
金沢医科大学統合情報ネットワーク
イントラネットで
講演会、セミナー、勉強会の
Video on Demand 視聴(2)
学報 121 号に VOD(1)を掲載しましたが、その後視聴できるタイトルが増えました。聞き逃した講演や、も
う一度聞きたいと思っていた講演がイントラネットで視聴できます。学外からの視聴はできません。
また、2006 年 1 月分からの視聴は Windows Media Player で行うことになりました。
視聴するには本学ホームページを開いて、
〔ライブ・VOD〕をクリックしてください。(情報管理課 徳田治樹記)
追加タイトル一覧(2004 年以前の記録については学報 121 号 60-61p を参照ください。)
演題名(開催期日、演者名、敬称略)
● 脳死下からの臓器提供シミュレーション(2006.3.24)
● 金沢医科大学病院パス大会
第 12 回 白内障クリニカルパス(2006.3.22)
第 11 回 日帰り手術クリニカルパス(2006.2.3)
第 10 回 小児気管支喘息のクリニカルパス∼現状と今後の課題∼(2005.10.19)
第 9 回 腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術の現状と課題(2005.8.10)
第 8 回 前立腺癌の診断と治療におけるパスの導入(2005.5.26)
第 7 回 糖尿病教育部分パス∼誰でも使える教育パス∼(2005.2.24)
● 金沢医科大学病院接遇研修セミナー(2006.1.17)
講演 医療サービス・患者満足向上のための上手な接遇対応(高橋啓子)
● 裁判員制度の説明会(2005.12.12)
内容 裁判員制度の意義や裁判員の役割について(馬緤利郎、谷岡賀美)
● 病院の理念および基本方針等の説明会(2005.11.10)
内容 病院の理念と基本方針等について(高島茂樹)
● 病院機能評価に係る職員研修会(2005.9.1)
講演 医療現場における諸課題について(田中和美)
● 病院機能評価受審に係る職員研修会(2005.8.24 ∼ 2005.8.26)
内容 病院機能評価各領域の目標設定と概説(八尋敏雄、他)
● 病院機能評価受審推進会議第1次自己評価点検最終報告会(2005.8.18 ∼ 2005.8.19)
第1グループ報告(浅野進一郎)
第2グループ報告(伊藤 透)
第3グループ報告(組村勝行)
第4グループ報告(小坂健夫)
第5グループ報告(森本茂人)
第6グループ報告(木村晴夫)
第7グループ報告(渡辺健一郎)
第8グループ報告(山口昌夫)
● 院内感染防止に関する教育講演会(2005.8.3)
講演 院内における結核患者の発見と対策(小林勝義)
● 医療安全に関する職員研修会(2005.7.21)
講演 個人情報保護法施行後の新病院情報システムについて(堀 有行)
● 金沢医科大学医学会 30 周年記念式典・記念講演(2005.7.16)
講演 個性と連携:金沢大学医学系研究科の目指すところ(山本 博)
● 病院安全管理体制確保のための職員研修会(2005.6.24)
講演 医療訴訟における医療機関と患者のコミュニケーションの問題(佐藤 哲)
● 病院機能評価受審の概要に関する講演会(2005.5.13)
講演 病院機能評価受審に向けた取り組み(八尋敏雄)
● 個人情報保護法に関する講演会(2005.3.29)
講演 個人情報保護法施行への留意点と医療について(佐古俊晴)
● 第 31 回教育懇談会(2005.3.11)
講演 医学教育の動向と今後の展望(石野利和)
● 安全管理体制確保のための職員研修会(2005.1.28)
講演 実例に学ぶクレーム対応(兵田純子)
視聴時間
120 分 52 秒
53 分 11 秒
40 分 08 秒
44 分 49 秒
49 分 08 秒
53 分 11 秒
61 分 57 秒
111 分 17 秒
103 分 07 秒
13 分 10 秒
111 分 00 秒
1003 分 14 秒
26 分 20 秒
14 分 10 秒
28 分 43 秒
43 分 45 秒
36 分 37 秒
32 分 24 秒
19 分 13 秒
15 分 16 秒
85 分 24 秒
49 分 06 秒
72 分 06 秒
77 分 17 秒
79 分 18 秒
100 分 53 秒
82 分 19 秒
66 分 43 秒
90
金 沢 医 科 大 学
教室 記 念 行事
生理機能制御学(生理学)
腎機能治療学(腎臓内科学)
小野田法彦教授 退任記念祝賀会
石川 勳教授 退任記念会
平成 18 年 2 月 25 日(土)
午 後 5 時 30 分 か ら 金 沢 都
ホテルにおいて小野田法
彦教授退任記念祝賀会が
50 余名の出席者のもとに
盛 大 に 開 催 さ れ ま し た。
発起人代表より小野田教
授の経歴が披露された後、
来賓の金沢医科大学学長
山本 達先生、金沢医科大
学名誉教授西川克三先生そして同大学名誉教授廣瀬源
二郎先生からそれぞれご祝辞いただき、金沢医科大学
平成 18 年 3 月 25 日(土)ホテル日航金沢において
石川 勲教授退任記念会が開催されました。
副理事長竹越 襄先生のご発声により乾杯が行われま
石川教授は平成 6 年 9 月から腎臓内科学(現 腎機能
した。しばらく歓談が続いた後、本学消化器機能治療
治療学)主任教授として、北陸のみならず、わが国の
学教授高瀬修二郎先生、本学生体感染防御学教授大原
腎臓病学の牽引車として活躍してこられました。この
義朗先生、由利組合総合病院副院長進藤健次郎先生、
間北陸腎移植 HLA 検査センター所長、血液浄化セン
岩手大学教授谷口和之先生、東京都神経科学総合研究
ター部長としての任務もこなされ、研究・臨床・教育
所市川眞澄先生、理研脳科学研究センター今村一之先
すべての面で大きな足跡を残されました。
生、同研究センター谷藤 学先生、そして加賀温泉病
石川教授の経歴披露の後、金沢医科大学副理事長山
院病院長加藤正彦先生から祝辞をいただきました。途
下公一先生、金沢医科大学病院病院長高島茂樹先生か
中、祝電の披露もあり、終始なごやかな雰囲気に包ま
らそれぞれ来賓の祝辞をいただき、富山県立中央病院
れ、頂戴した祝辞も小野田先生のお人柄がいかにも伝
副院長飯田博行先生のご発声による乾杯で記念会は始
わってくるユーモアにあふれるものでありました。小
まりました。弦楽四重奏が流れるなか、日本腎臓学会
野田教授ご夫妻には記念品と花束贈呈が行われ、最後
理事長下条文武先生、日本透析医学会理事長斉藤明先
に小野田教授より出席者の方々への挨拶があり、盛会
生からの来賓祝辞があり、石川教授の学会における活
のうちに閉会となりました。小野田先生の挨拶は、20
動や、世界的に高い評価を受けた業績の数々(長期透
年以上にわたる研究生活の中でのご苦労や研究に対す
析患者の多嚢胞化萎縮腎と腎癌、運動後急性腎不全)
るひたむきな姿勢など、出席された方々の胸を打つと
が紹介されました。会は終始和やかな雰囲気で進行し
同時に未来ある若い人たちへも激励の言葉となったの
ましたが、後半には当教室 OB である坂本和英先生に
ではないでしょうか。
よる「明日にかける橋」(Simon & Garfunkel の名曲)
小野田教授は平成 4 年 10 月に本学生理学Ⅰ教室に教
の熱唱があり、会は一気に盛り上がりをみせました。
授として着任され、13 年間にわたって勤務されまし
石川教授の学問に対する真摯な姿勢を賞賛する祝辞が
た。医学教育はいうまでもなく、嗅覚の情報処理機構
続く中で、出席者に 別の意味で 強い感銘を与えて
の研究および発展に尽くされてきました。また、教室
くれた熱唱でした。
員に対しても熱意あふれるご指導を賜り、この場をお
借りしてお礼申し上げたいと思います。
その後石川教授ご夫妻への花束・記念品の贈呈と
石川教授より出席者への挨拶があり、最後に医局長浅
小野田教授には今後とも健康に十分留意され、ます
香からの閉会のことばで盛会のうちに閉会となりまし
ますご活躍されることを心よりお祈り申し上げます。
た。石川教授には今後とも健康に留意され、ますます
(生理機能制御学 須貝外喜夫記)
ご活躍されますことをお祈り申し上げます。
(腎機能治療学 浅香充宏記)
第 126 号/ 2006.5
91
金 沢 医 科 大 学
金沢医科大学学術振興基金募金について
金沢医科大学学術振興基金募集趣意書
本学は、日本海側では初めての私立医科大学として、昭和 47 年に設立され、倫理に徹した人間性豊かな良医を育成する
こと、医学の深奥をきわめ優れた医療技術を開拓すること、人類社会の医療と福祉に貢献することを建学の精神として掲
げて着実に歩み続けてまいりました。
大学、特に医科大学は国の内外を問わず日進月歩の医学・医療をリードする大切な役割を担っていることは皆様充分に
ご承知のことであります。本学でも最高の教育・研究設備に加えて、先進医療機器の充実に意を尽くすとともに、基礎・
臨床医学講座並びに総合医学研究所の各部門において、医学の進歩に貢献できる人材の育成と研究の推進に日夜努力いた
しております。
教育面では、教育スタッフとしてすぐれた人材を配し、学生の教育に専念しており、昭和 53 年に第 1 回の卒業生が誕生
して以来、数多くの医師を世に送り出し、それぞれ国内国外の医学・医療の最先端で活躍しております。
研究面では、平成元年に従来の人類遺伝学研究所、熱帯医学研究所及び共同研究室を母体とし、難病治療など医療の先
端的な分野の開拓を目的とした総合医学研究所を設置し、臓器置換・難治疾患・癌・人類遺伝学・熱帯医学・基礎医学・
共同研究の各部門を中心にプロジェクト研究の推進を図っております。また、国際舞台においても躍進を続けており、欧
米の一流大学や研究所との研究員の交流、海外からの研究員・留学生の受け入れなどを通じて国際レベルの学術環境の整
備にも意を尽くしております。
診療面では、金沢医科大学病院は日本海側随一の規模を誇るまでに成長し、最新の医療機器を整備し、医学教育のみな
らず、文字どおり地域医療の基幹病院として順調に発展し、地域社会の要請に応えるべく最新レベルの医療サービスを提
供することにも十分な配慮をしてまいりました。
また、国際医療協力隊の派遣、世界各地域の種々の難病に対する国際医療協力に早くから取り組み、わが国の医科大学
の中ではトップクラスの実績を持っております。
しかしながら、この様な積極的な教育、学術及び医療活動を維持継続していくためには巨額の資金が必要で、学納金、
国庫補助金、附属病院の医療収入などの収入だけでは健全な経営は不可能であり、教育、研究、診療活動を萎縮させる恐
れがあります。
このために、本学では文部科学省の許可を得て学術振興基金の募集を行っており、広く本学教職員、卒業生、学生の父
兄をはじめ、民間企業、篤志家の多くの皆様のご支援をお願い申し上げる次第であります。
日進月歩の医学の進歩に即応した最新の教育、研究及び診療環境を維持するにとどまらず、未来に向けてさらなる貢献
と飛躍を目指して、全学を挙げて努力いたし、社会的使命を果たし得たいと念願しております。
本趣旨にご理解、ご賛同を頂き、ご協力を賜りますれば誠に幸甚に存じます。
学校法人金沢医科大学 理事長 小田島 粛夫
募集要項 学術振興基金は次の要領で広く一般の方々からご協力をお願いしております。
1. 目 的: 金沢医科大学の教育・研究の振興と医療
の充実のため活用させていただきます。
2. 目標額: 10 億円
3. 募集先: 在学生、同窓生及びその父兄、教職員、
一般有志者並びに医学研究機関及び医療関係企業・
団体等
4. 学術振興基金へのご寄付は、
「特定公益増進法人寄
付金(個人のご寄付)」及び「受配者指定寄付金(法
人のご寄付)
」による所得税、法人税の優遇措置を
受けることが出来ます。
5. 応募方法: 寄付申込書等を本学教育研究事業推
進室あてにご請求ください。折り返し、手続方法、
税務に関することなどについてご説明いたします。
TEL 076-286-2211 内線 2720 ∼ 2724
FAX 076-286-8214
金沢医科大学学術振興基金への寄付者ご芳名(過去 1 年間の分、敬称略)
大島 譲二(埼玉県)
福井 勝己(京都府)
医療法人社団 前川クリニック(富山県)
三好 研造(千葉県)
小田 政行(岐阜県)
鈴鹿 正剛(奈良県)
辻 外幸(富山県)
鈴木 昌和(長野県)
藤田 克(富山県)
藤田 玲子(富山県)
杉田 達(東京都)
小嶋昭次郎(岐阜県)
小西 秀男(富山県)
小西 啓子(富山県)
山本 眞平(岐阜県)
中山 治樹(京都府)
糸田川誠也(徳島県)
三治 秀哉(石川県)
大山 充徳(群馬県)
梅田 俊彦(石川県)
安威 正樹(京都府)
仲里 博彦(沖縄県)
㈲八田物産(石川県)
㈱ アクト (石川県)
西納 二郎(大阪府)
笹川 眞人(新潟県)
湊 浩志(石川県)
新井 三郎(北海道)
板垣 和夫(東京都)
花田 紘一(福岡県)
中島 哲夫(石川県)
丸文通商㈱(石川県)
池田 正(富山県)
織田 清(京都府)
佐々木真一(京都府)
第 126 号/ 2006.5
92
金 沢 医 科 大 学
学報 126 号全目次
新入教職員を迎えて ……………………………………… 2
第 29 回卒業証書・学位記授与式 ………………………… 4
■学事
第 35 回入学宣誓式 …………………………………………10
新入学生インタビュー ……………………………………14
平成 18 年度学年暦 …………………………………………15
平成 18 年度医学部入学試験の結果 ………………………16
平成 18 年度大学院医学研究科選抜試験 …………………16
平成 18 年度附属看護専門学校入学試験の結果 …………16
平成 18 年度医学部第 1 学年オリエンテーション ………17
第 100 回医師国家試験結果 ………………………………18
看護学部設置準備室開設 …………………………………18
新任教授紹介(米倉、加藤、横山、四方)………………19
学生部長に芝本教授 ………………………………………21
退任にあたって(小野田、石川)…………………………22
平成 17 年度定年退任教授最終講義 ………………………23
第 21 回博士学位記授与式 …………………………………25
学長賞受賞の喜び …………………………………………25
第 28 回納骨式 ………………………………………………26
附属看護専門学校 第 18 回卒業式・第 19 回入学式 ……27
附属看護専門学校 卒業記念講演(八木) ………………28
附属看護専門学校 「紀要 かほく」刊行 ………………28
留学生情報 …………………………………………………29
■学生のページ
受賞の喜び 益谷秀次賞・北辰同窓会会長賞 …………31
The Teacher of the Year の表彰・受賞教師の言葉 …………32
図書館に学生生活支援室図書コーナー …………………34
2006 年ハワイ大学臨床実習報告 …………………………35
2006 年マーサ大学への交換留学報告 ……………………37
2006 年バーモント大学からの交換留学報告 ……………44
■学術
総合医学研究所平成 17 年度研究セミナー ………………45
大学院医学研究セミナー(石塚、岸)……………………47
上原記念生命科学財団研究助成賞を受賞して …………48
総合医学研究所の移転・整備 ……………………………49
■病院
第 24 回北陸腎移植連絡協議会(田中) …………………50
院内感染防止に関する教育講演会(竹末)………………51
病院音楽療法研究会主催公開講演会(齋藤)……………51
平成 17 年度接遇研修セミナー(高橋) …………………52
第 25 回救急医療研究会 ……………………………………53
第 12 回金沢医科大学病院クリニカルパス(白内障) ……53
第 4 回褥褥瘡対策委員会講習会(赤井、紺家) …………54
第 19 回真菌講習会 …………………………………………55
平成 17 年度脳死下からの臓器提供シミュレーション …… 56
金沢医科大学病院 CPC のご案内 …………………………57
1 看護単位 1 師長体制による看護管理の強化 ……………58
臨床研修センター教育講演会(Fetters) ………………59
平成 18 年度新研修医ワークショップ ……………………60
平成 17 年度臨床研修修了証書交付式 ……………………60
臨床研修医のための CPC …………………………………61
■管理・運営
平成 18 年度新入職員辞令交付式 …………………………62
平成 18 年度病院新入職員オリエンテーション …………62
学校法人金沢医科大学平成 18 年度予算 …………………63
■随想・報告
スウェーデン・国立労働生活研究所留学記(登坂)……65
大和ミュージアム(津川)…………………………………69
■図書館:新着図書の紹介 ………………………………71
■資料
理事会・評議員会・規程の改正・制定 ……………………75
教授会 ………………………………………………………76
平成 17 年度学位授与 ………………………………………79
平成 17 年度教職員外国出張一覧(下半期) ……………81
人事 …………………………………………………………82
KMUnet からのお知らせ ……………………………………88
■教室記念行事
小野田法彦教授退任記念祝賀会、石川 勳教授退任記念会 ……90
■本学スタッフ新刊著書
冠動脈疾患の予防戦略(梶波ほか)………………………26
Year Note 2007 内科・外科編(和藤) ……………………30
多嚢胞化萎縮腎と腎癌(石川)……………………………48
看護師・看護学生のための レビューブック(和藤) ……55
運動後急性腎不全(石川)…………………………………58
□金沢医科大学学術振興基金 募金 ………………………91
表紙写真
金沢医科大学報 第 126 号
内灘「世界の凧の祭典」
中谷 渉
毎年 5 月の連休中日の 2 日間にわたって、内灘海水
平成 18 年 5 月 1 日発行
発行者
金沢医科大学理事長 小田島 粛 夫
編 集
金沢医科大学概要・学報編集委員会
浴場の広大な砂浜は内灘「世界の凧の祭典」で賑わう。
山下公一
土田英昭
原 亮
辻口徹子
木村晴夫
中谷 渉
森 茂樹
坂田慎一
今年で第 18 回目を数えた。五月晴れに恵まれて凧揚
げには格好の海風が吹き、様々な形の凧のコンテスト
が行われ、国内外からのスポーツカイト競技の選手
権が競われるなど、終日たくさんの見物客が押し寄
せる。
いかのぼり
海が見えしか 凧 下りて来ず 鷹羽狩行
(たかは・しゅぎょう、1930 年生。山口誓子門下。1975 年芸術選
奨文部大臣新人賞。1978 年「狩」創刊。NHK 俳句王国主宰者の 1 人)
発行所
國府克己
芝本利重
相野田紀子
大石勝昭
小平俊行
寺井明夫
丸谷 良
森 秀男
平井圭一
木越俊和
太田隆英
坂井輝夫
今村吉克
野沢幸雄
中嶋秀夫
中川美枝子
金沢医科大学出版局
〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学1−1
TEL 076(286)2211
金沢医科大学ホームページ http://www.kanazawa-med.ac.jp/
印刷 能登印刷株式会社
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