2012年6・7月号(PDF:1.68MB)

JAM山陰は、6月 29 日出雲市にある(株)
ダイハツメタル出雲工場で 2012 年度安全衛生研
修会を行い、21 単組 45 名、12 企業 14 名が参加
しました。
第1部は、(株)ダイハツメタルにおける安全
衛生活動の取り組みと、工場見学を行いました。
受入労組を代表してダイハ
ツメタル労働組合片寄巳紀夫
委員長が「今日は山陰各地から
お集まりを頂き心より歓迎申
し上げます。労働組合の基本は、
雇用と生活を守ることが一番
の役目だが、二つ目の柱として、
職場環境の改善など安全衛生
▲片寄巳紀夫委員長 活動の取り組みも重要な仕事。
私たちの会社では、常に組合と企業が一体となっ
て職場改善に取り組んでいる。今日は皆さんに職
場を見て頂き、私たちが気付かない所を指摘して
頂きたい」とあいさつ。続いて受入企業を代表し
て(株)ダイハツメタル出雲工場勝田貢専務取締
役工場長が「鋳物工場は3Kの典型と言われ、特
に夏場は非常に過酷な環境に
さらされる職場だが、思うよ
うに改善が進まないのが現状。
しかし、安全も品質も同じ発
想で改善出来ると考えており、
地道に改善活動に取り組み無
災害職場を目指している」と
述べました。
▲勝田貢専務取締役
このあと三成順鋳造部主査
から、安全衛生計画、ヒヤリハット運動など報告
された後、3グループに分かれて工場見学を行い
ました。
意見交換、質疑応答の中では、熱中対策の質問
に対して、新入社員を対象とした講習会や夏場に
はリフレッシュタイムを設けるなどの説明がさ
れた他、粉じん対策、省エネの取り組み、自衛消
防隊についてなどの質問が出されました。
第2部では「労働安全衛生
法を中心とした労働法制の改
正動向」と題して、津田弥太
郎参議院議員政策秘書の渡辺
卓也氏の基調講演が行われた。
渡辺氏は、自殺者・メンタル
ヘルス対策、粉じん濃度が高
くなる作業の保護具規定、受
▲渡辺卓也秘書
動喫煙防止対策の、現在提出
されている労働安全衛生に関連した法案がどの
ようなものかわかりやすく説明。この他、雇用保
険法、労働契約法、高齢者雇用など成立が予定さ
れている法案についても、内容を説明しました。
最後に小椋昌美労働政策委員長(日圧ST)が「安
全は製造業にとって一番重要。労使が一体となっ
てルールを作り、指導・教育を行ってルールを守
らなければ事故は減らない。今日の研修会を機会
により良い会社、より良い職場にしていって欲し
い」と締めくくりました。
7 月 11 日、松江市のリョーノー
ファクトリー㈱の従業員の皆さん
が立ち上がり、新たに労働組合の
旗を挙げ、JAMの仲間となるこ
とを決めました。
会社内の食堂で開かれた結成大
会には、約 80 人が参加、新しい
組合「リョーノーファクトリー労
働組合」の結成と初代執行部役員
を選出した。執行委員長に選ばれ
た小林健さんは「会社で働く者の
一体感が必要だ。労働組合を通じ
てみんなで一丸となって、働く条
▲小林 健 執行委員長の音頭で参加者全員がガンバロー三唱を行った
件や環境整備を進めていきたい」と決意を表明。
今回の組合結成に向けて、今年5月下旬に有志
書記長となった森山由里子さんは、「こんなに多
による結成準備委員会が発足し、「労働組合の必
くの皆さんが集まってくれて感動しています。み
要性」を口コミで広めるとともに、7月に入って
んなで力を合わせましょう」と呼びかけました。 からは朝の門前ビラまきを行なうなど、活発な活
動を進めてきました。
結成大会には、細木芳治(JAM山陰)、乗本
執行委員長
小 林 健
克己(三菱農機労組)、鐡見幸一(菱農エンジニ
副執行委員長
草 本 昭 二
アリング労組)、稲田忍(ダイヤキコウ労組)の
〃
船 木 裕 貴
各委員長も駆けつけて、激励のあいさつ。津田や
書 記 長
森山由里子
たろう、とどろき利治の両参議院議員、森本秀歳
副 書 記 長
山 下 宏 樹
松江市議をはじめ、連合島根、JAM本部や、J
〃
大 谷 則 宏
AM山陰を構成する 20 を超す単組から、お祝い
執 行 委 員
※2012 年 11 月第1回定期大会で補充選出
のメッセージが多数寄せられ、新しい仲間の誕生
会 計 監 査
丸 山 清
を歓迎しました。
〃
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山
『癒し』をテーマとした With 山陰
(JAM山陰女性協議会)の「美 Vivid
セミナー」が7月7日、出雲市の島根
ワイナリーで開かれました。
▲講師の米田ともみさん、高橋蓮さん、高橋弥月さん
セミナーでは、鳥取・島根両県 13 単組の女性
組員 50 人が、単組・企業の枠を超えて、ホンネ
でディスカッション。女性の視点で、職場の課題
や、働く悩みなどの共有化をはかりました。
今回のセミナーでは「アロマの香りでリラック
スして、仕事で疲れたカラダと気持ちを癒してあ
げよう」と、出雲市内で活動しているアロマセラ
ピー講師の高橋蓮さんを招き、バスソルト作りと
ハンドトリートメントにも挑戦しました。
JAM山陰の仲間の職場、島根ワイナリーで開か
れた今回のセミナーの昼食は、もちろん”お肉”。
今月 21 日からの「神話博しまね」を前にリニュ
ーアルされたバーベキューハウスで、参加者みん
なが舌鼓を打ちました。
▲各企業で女性組合員を取り巻く環境について情報交換
▲ハンドマッサージで心も体もリラックス
▲全員がバスソルトを作成
▲島根ワイナリー自慢のバーベキューでランチタイム
松江地協の労使安全衛生研修会が7月6日、安
来市のダイヤキコウで開かれ、農業・産業機械 部
品などを生産する工場を見学、同社が全社を挙げ
て進めている安全衛生と改善の取り組みを学習
しました。
地協内の5単組の労使合わせて 22 人が出席し
た今回の研修会では、来春改選を迎えるJAM山
陰組織内の森本秀歳松江市議会議員の市政報告
も実施。松江市議となってまもなく一年を迎える
森本議員は「松江地域のものづくり基盤をしっか
り築く必要がある」と、ものづくり条例制定の必
要性を訴えました。
また、労働
金庫から講師
を招き、多重
債務について
の勉強会も実
施。"財布の
安全衛生"に
ついての理解
も深めました。
出雲地協の
「第 24 回労使
会議」が 7 月
14 日に開かれ、
松江市の中国
電力・島根原子
力発電所を視
察し、エネルギ
ー問題についての考察を深めました。
山岡議長は、「昨年の福島での事故以来、原子
力発電の是非が論議されている。ものづくり・製
造業に携わるわれわれにとって、安定的に供給さ
れる電力は欠かせないもの。しっかりと考える必
要がある」と、冒頭のあいさつで強調しました。
一行は、平成 17 年に着工し昨年完成したもの
の、営業運転開始が見送られている、国内最大出
力規模の第3号機の内部などを見学。昨年来、着
手されている防波壁強化や電源確保などの、安全
対策についても見学し、説明を受けました。
今回で 24 回を数える労使会議には、出雲地協
を構成する各単組の労使 22 人が出席。会社側か
らも9社の出席がありました。
ちょうど梅雨明けした6月 23 日に、20 年ぶ
りに沖縄の地を訪問した。学生の時に訪れた時
は観光目的であったが、今回は平和とは何か・
戦争とは何かを知り、将来に向けて我々に何が
できるかを考え行動する機会を与えるものであ
った。平和式典は勿論のこと、ピースフィール
ドワークの南部戦跡に学ぶ集いは平和を心から
願うものであった。
旧海軍司令部壕や嘉数高台から眼下に広がる
普天間、ひめゆりの塔では学徒部隊と語り、ガ
マや記念碑など行く所全ての実際に見る建物や
当時の写真は、メディアで見るそれよりも悲し
く、見ていて辛かった。無差別な銃弾によって
破壊された家と町並み、そこに立ちすくむ子供
たちを見て苦しかった。でも戦跡や貴重な資料
を後世に伝えることで、平和を心から願う思い
がその働きかけを強めるのだと改めて感じた。
今年は沖縄県の本土復帰 40 周年の節目の年
▲島根の兵奮戦の地にて(後列右から5番目が岩谷さん)
だが、米軍基地問題や安全保障について、沖
縄県のこととしてではなく、日本の、国民的
課題として一人ひとりが捉え、共通の認識の
元で運動展開しなければならないと思う。皆
さんも今後沖縄を訪れる際には、短時間でも
平和について考える機会を是非作っていた
だきたい。