手摺の強度検討における荷重条件 注)表 3 ~ 表 7 の数値・単位は

●手摺の強度検討における荷重条件
表 3 一般財団法人ベターリビング 墜落防止手すりにおける強度試験の荷重
手摺の強度検討における荷重条件は、建築基準
法等の関連法規では定められておりません。
関連団体や協会等から公表されている基準や実
験値( 表 3 ~ 表 7 )等を参考にして、使用部位
荷重
廊下用
(300型)
バルコニー用
(150型)
水平荷重
2950 N/m
1450 N/m
パネルに用いるガラスはJIS R 3205:2005
(合せガラス)
にある種類のⅢ類に適合する性能を有するものとする。
(一般財団法人 ベターリビング 優良住宅部品評価基準 墜落防止手すり 2014年12月公表・施行より引用)
や人間行動により想定される荷重を適切に設定
して設計を行ってください。
表 4 日本建築学会 JASS13 金属工事における耐側圧性の基準
表 5 人の押す力
(※実験値)
被験者
最大値
(kgf)
実験項目
よりかかかる
(前)
18
側 圧 力 (kgf/m)
グレード
種 類
1
床端部手すり
2
50以上
100未満
50以上
100未満
50以上
100未満
50以上
100未満
──
階段手すり
──
全面壁付き手すり
──
階段導線区分手すり
(階段仕切り手すり壁)
身障者用手すり
──
3
100以上
150未満
100以上
150未満
100以上
150未満
100以上
150未満
120以上
4
150以上
200未満
150以上
200未満
5
200以上
200以上
──
150以上
200未満
よりかかかる
(後)
押す
──
200以上
8.1
1人
107
73.5
2人
171
151.4
3人
278
234.6
4人
316
310.3
9人
355
334.6
99
79.0
127
67.4
71
36.3
走って押す
肩で押す
グレード1は、個人住宅等の特に規制を考えなくてもよい建物に採用するケース、グレード3は、集合住宅または事務所ビル
等の標準的な建築物に採用するケース、グレード5は、公共性の高い建築物でなおかつ大地震時においても機能を損なって
はいけない部分に採用するケースを指し、グレード2および4はそれぞれの中間を指すこととした。
(日本建築学会 建築工事標準仕様書・同解説 JASS 13 金属工事 1998年11月改訂版より引用)
9.9
13
引張る
[注]衝撃力等短期荷重を考えた場合は、上記荷重の50%増とする。
平均
(kgf)
(住まいの安全学 あなたの家の危険をさぐる
ブルーバックス B-299
宇野英隆[著]/直井英雄[著] 講談社 昭和51年
より引用)
商品関連
8-4
図3
表 6 日本金属工事業協同組合 手すりの安全性に関する自主基準
グレード
0
荷 重
備 考
N/m (kgf/m)
-
1
735
2
980
3
1225
-
適用用途例
面外荷重が掛からない「柵」
(75) 手摺の最低基準
個人住宅(廊下、バルコニー)
(100) 一般的な荷重
共同住宅の共用廊下、避難階段
(125) 避難行為にかかわる荷重
4
1470
(150) BL墜落防止手摺基準(1)相当
5
1960
(200) BL基準の中間の値
6
7
2940
柵(安全通路柵、敷地境界柵等)
(300) BL墜落防止手摺基準(2)相当
実験結果
(kgf/m)
対応する人間行動
平均値
(荷重は掛からない)
─
4人で寄りかかる
(前)
27
37
4人で寄りかかる
(後)
27
33
1人で力一杯押す
73
101
94
127
1人で力一杯揺り押す
4人走ってばらばらにぶつかる
109
153
4人横並びで力一杯押す
124
141
149
176
商業施設・公共施設の通路、共同住宅
4人で10m走って同時にぶつかる
共用部、学校、大規模オフィスビル避
4人横並びで同時に力一杯押す
難経路等
8人で押しくら饅頭状態で押す
20人以上で押しくら饅頭状態で押す
2940超 (300超)さらに大きな荷重が掛かる用途
95%上限値
─
(それ以上)
174
209
173
220
252
287
─
─
●特殊
手摺ガ
●特殊
●特殊
(日本金属工事業協同組合 技術検討委員会 手摺の安全性に関する自主基準及び研究報告 平成23年2月1日より引用
(一部加工)
)
表 7 日本アルミ手摺工業会 共同住宅用アルミ製墜落防止手すりの「基本強度」
区 分
水平荷重
N/m
設置場所
kgf/m
100型
980
100
125型
1225
125
図4
バルコニー
廊下(階段前除く)
階段*1
廊下(階段前)
●適用範囲はRC造またはSRC造を基本に検討しました。
●設計図書等に手すり強度の指定がある場合はそれに基づき、ない場合は発注者・設計者・メーカー等の協議
により上記「基本強度」以上とします。
●人の動作以外の力が想定される場合は、発注者等との協議によります。
*1:建築基準法施行例第25条に該当する主に転落防止目的の手すりは適用外とします。
(日本アルミ手摺工業会 共同住宅用アルミ製墜落防止手すり強度のガイドライン 2008年6月より引用)
注)表 3 〜
表7
の数値・単位は、
引用元の表記をそのまま記載しています。
MKS単位からSI単位への変換は、kgfの
値に9.80665を乗じて下さい。
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AGC_G_08_09_0703.indd 3
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