ファーム隣人

◆ 目次
◆ゆいまーるが目指すもの
p2
◆奨学金事業報告
p3
◆活動報告
p4‐p8
◆新事業-Design Products 事業-
p9
◆07 年度会計報告
p10
◆スタッフ紹介
p11
◆代表挨拶
p12
1
NGO ゆいまーるハミングバーズ 07'年次報告書
◆ ゆいまーるの目指すもの
ゆいまーるは『貧困のサイクル』を断ち切るための奨学金支援を行っています。
そして、子ども達が自己実現による自立をすることを応援します。
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マンホールチルドレン
真冬には気温が-30℃にまで下がる極寒の地、モンゴル。行き場を失った子ども達がマンホールで暮らしています。マンホ
ールの中には温水供給パイプが通っており、暖かいからです。しかし、汚水が漏れている所、虫が湧いている所があるなどその
環境は劣悪で、子ども達は常に感染病や皮膚病の脅威にさらされています。また、昨年には老朽化した温水管が破裂して傍
にいた子どもが犠牲になる痛ましい事件もおきました。そんな苦境においても、子ども達は日々の生活を懸命に生きています。
現在、モンゴルには孤児院が多数設置されています。孤児院に入れば、衣食住が確保され、学校に通うことができます。
子ども達は先生の愛情を受けながら何不自由ない生活を送っています。しかしながら、18歳になり孤児院を卒院する頃にな
ると、子ども達には厳しい現実が待っています。
自立の問題
多くの孤児院では子どもは 18 歳になると卒業しなければなりませんが、自立できずにいる子どもがたくさんいます。日本と異
なり、労働需要の絶対数が少ないモンゴルでは、高卒で働ける機会は非常に限られています。レストランやスーパーで働くにも
競争があります。そして、就職には高度の専門性が必要なのです。
孤児院運営の都合上、行き場がなくても卒業させる所が殆どですが、その結果マンホールでの生活に逆戻りしてしまって
貧困から抜け出せなくなったり、女性の場合だと性犯罪に巻き込まれることもあります。また、運よく職につき、家庭ができたと
しても、低賃金のため子どもを養えないという人も多いのです。結果、子どもを孤児院に預けたり、あるいは子どもがマンホール
での生活を余儀なくされる場合もあります。
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NGO ゆいまーるハミングバーズ 07'年次報告書
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◆ 奨学金事業報告
奨学金事業とは
概要 奨学金事業により、大学進学を望み、かつ試験に合格する見込みのある子どもを
奨学金事業イメージ
高校卒業
対象に奨学金の給付を行います。 孤児院に住む子ども達に「将来の夢は?」と聞くと、
みんな口々に「医者」「学校の先生」「エンジニア」など夢をいきいきと話してくれます。
大学進学を希望する多くの子どもがその夢を叶え、才能を伸ばす機会があれば、将来
モンゴル国の発展に貢献できる逸材がうまれるかもしれない。そんな期待と子どもの夢を
叶えるお手伝いをしたいという気持ちから、私達は 奨学金事業を始めることにしました。
孤児院
孤児院卒業
孤児院卒業生
協力
奨学金支援
ゆいまーる
支援内容 学費、寮費、生活費
審査の手順
①高校卒業を控えた子ども達と面談をして、進学を希望しているか、進学できる見込みはあるのかを聞き取り調査します。
②大学合格後に、志望理由、将来の展望に関するレポートを提出してもらいます。
③孤児院の先生方とゆいまーるスタッフで厳正に審査します。
④審査を通過した子どもに奨学金を給付します。
調査
日本の奨学金制度
モンゴルの奨学金制度
モンゴルの経済観念
孤児院卒業生の進路
事業を行うにあたって奨学金を貸与にするか給付にするかを検討しました。その際にモンゴルの経済観念と
日本の奨学金回収システムについて調べました。その結果、モンゴルでは借りたお金を返すという観念がないこ
と、早くに結婚し家庭を持つため奨学金を返済をするのが困難であること、貸与奨学金の回収は日本でさえ困
難であることがわかり、給付することに決まりました。
今年度はモンゴルにある7箇所の孤児院にて孤児院卒業生の進路に関するインタビューを行いました。どの
孤児院も卒業する子ども達の進路に関して頭を痛めています。ある孤児院では、19 歳の少年に「一人でいいか
ら私達の孤児院にも奨学金を提供してもらえませんか」と言われ、奨学金事業拡大の必要性を感じました。
08 年度の展望
孤児院卒業生の進路調査を受け、今後はより多くの孤児院を対象に奨学金支援を行っていきたいと思って
います。08 年度はウランバートル市内にある孤児院を対象に、3名の子どもへ奨学金を提供する予定です。
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NGO ゆいまーるハミングバーズ 07'年次報告書
◆ 活動報告 ①イベント
-発足記念企画、忘年会-
07 年度は3つのイベントを開催致しました。発足記念企画(10 月)とモンゴルナイト(2 月)は一般の方向けにモンゴルの現状
とゆいまーるの活動を知っていただく目的で行い、忘年会(12 月)は会員様とゆいまーるの交流を図る目的で行いました。
1.企画名
NGO ゆいまーるハミングバーズ発足記念企画『あなたの知らないモンゴル』
2.企画概要
■日時:2007 年 10 月 27 日(土) 15:00~17:20 (14:30 開場)
■会場:東京大学駒場キャンパスコミュニケーション・プラザ北館 2 階多目的教室 1
■プログラム
15:00 開会の辞
15:10 祝辞
15:20 講演「モンゴルの子ども達と未来」 代表 照屋朋子
16:20 休憩
16:30 馬頭琴演奏 東京外国語大学モンゴル語科3年 チョグさん
16:40 茶話会
17:10 祝辞
17:20 閉会の辞
18:00 懇親会
3.参加者
18 名(うち当日ボランティアスタッフ 3 名)
4.後援・祝辞
■後援
外務省
■祝辞
上智大学法学部・法科大学院教授
加藤 雅信様
東京外国語大学モンゴル語科教授
温品 廉三様
早稲田大学法学部教授
楜澤 能生様
外務省
向井 晋一様
1.企画名
ゆいまーる忘年会
2.企画概要
■日時:2007 年 12 月 15 日(土)19:00~21:00
■会場:モンゴル料理シリンゴル
3.参加者
10 名(うちスタッフ 3 名)
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NGO ゆいまーるハミングバーズ 07'年次報告書
◆ 活動報告 ①イベント
-モンゴルナイト-
『モンゴルナイト』は、照屋とその友人である梁井秀雄氏が主催したイベントです。ゆいまーるが企画・運営を手伝ったことか
ら、イベントの全収益をゆいまーるが頂きました。
梁井秀雄氏プロフィール コロンビア大学で国際関係学修士号 (MIA)を取得。国連ボランティア計画 (UNV) 本部 (ドイツ・ボン市)で JPO として勤
務。在日米国商工会議所渉外室マネージャーなどの勤務経験の後、モンゴルに国連ボランティアとして 2002 年から 2003 年まで滞在し、情報
通信技術プロジェクトのコーディネーターを務める。2004 年より国際開発コンサルティング会社(株)アイ・シー・ネットに勤務。
1.企画名
モンゴルナイト
2.企画概要
■日時:2008 年 2 月 1 日(金) 19:00 開場 19:30 開始 22:00 終了
■会場:『4S+(クワトロエスプラス)』
■プログラム 19:00 開場
19:30-19:35 開会の言葉
19:40-19:50 モンゴル料理の紹介
19:50-20:00 モンゴル民謡オルティンドー公演 三枝彩子氏
20:00-20:20 人物ビンゴ
20:20-21:00 Free Time
21:00-21:15 ミニ講演 「モンゴルに赴任して」 梁井秀雄氏
21:15-21:30 ミニ講演「私の出会った子どもたち」 照屋朋子
21:30-21:50 Free Time
21:50-22:00 モンゴルクイズ
22:00-22:05 閉会の挨拶 *以降 Free Time
3.参加者
50 名(うち当日ボランティアスタッフ 1 名)
4.企画内容
民族衣装デールに身を包んだスタッフとモンゴルの風景写真が飾られたお洒落なビアバーの雰囲気がゲストを迎え、モンゴ
ル伝統的料理の紹介からモンゴルナイトはスタートしました。続いて料理が振舞われ、参加者はモンゴルのお酒を片手にオル
ティンドーの歌声に耳を傾けました。
人物ビンゴ(マスに指定された条件を満たす人物を探しビンゴを目指すゲーム)により、参加者同士がうちとけ会場が和やか
な雰囲気になった後、フリータイムでは、国際協力に携わる人、関心のある社会人や学生が食事を楽しみながら、思い思いに
語り合っていました。
梁井氏からUNVモンゴルオフィス時代のモンゴル体験談、代表照屋から孤児院の子ども達についての講演がおこなわれ
ました。フリータイムを挟んで最後に、ゲストに4人一組のチームとなっていただき、梁井氏・照屋が出題するモンゴルクイズに
挑戦して頂きました。優勝したチームには商品として孤児院『太陽の子ども達』が作った特製スリッパが贈られました。
プログラムが終了した後も、参加者はビール片手に熱心に語り合っており、モンゴルナイトは大盛況に終わりました。
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NGO ゆいまーるハミングバーズ 07'年次報告書
◆ 活動報告 ②調査活動
調査過程
モンゴルの就職
・就学事情調査
奨学金に関する調査
日本とモンゴルの
2,3 月
奨学金制度について
1月
12 月
10,11 月
孤児院・自立支援施設に関する調査
7箇所の孤児院と、
NGO を対象とした
2箇所の自立支援施設を訪問。
各種助成金の調査
10,11 月
モンゴルで取得可能な奨学金システム 現在、モンゴルには約 30 の奨学金が存在しています。その約 20 の奨学
奨学金に関する調査
金はモンゴルの東大とも呼ばれるモンゴル国立大学、科学技術大学の学生向け奨学金です。奨学金の金額は 1
万円~6万円(年額)で、学費・寮費・生活費の全てを給付する奨学金は存在しません。
日本の各種奨学金システム ゆいまーるの奨学金を給付にするか貸与にするかの検討を迫られていたので、『独
立行政法人 学生支援機構』の貸与奨学金のシステムを調べました。貸与の奨学金返還はリレー方式を採用し
ていますが、回収が困難なため、延滞・無返済が問題となっていることがわかりました。
12 月
NGO を対象とした助成金は、国内のものだけでも数百種類あります。大きな助成金だと、JICA 草の根技術協力
NGO を対象とした
事業助成金(上限 5,000 万円)、トヨタ財団『アジア隣人ネットワークプログラム』(上限 2,000 万円)等があります。
各種助成金の調査
また、NGOへの助成金プログラムを実施しているNGOも複数ある事が分かりました。これら多くの助成金は条件と
して活動実績2年以上、法人格の取得をあげているので、今すぐ応募ができないとわかりました。
1月
モンゴルの就職事情 モンゴルには、依然として厳しい就職事情が存在します。就職率は、留学経験者が10
モンゴルの就職
0%、モンゴルの4年生国立大学出身者が80%、私立大学出身者が10%、高卒者にいたっては2,3%だとわ
・就学事情調査
かりました。また、学生がアルバイトに就ける機会はほどんどないこともわかりました。
モンゴルの就学事情 モンゴルの義務教育は 11 年間で、高校生までは無料で学校に通うことができます。しか
し、上記のような就職事情からほとんどの学生が大学進学を望みます。モンゴルの大学生が1年間に必要な費用
は約15万円です。その内訳は、学費が6、7万円、寮費が2万円、そして生活費が6万円(一ヶ月 5,000 円)で
す。孤児には政府より年間上限6万円の奨学金が支給されます。
代表をはじめ、計3人のスタッフがモンゴルを訪れ、現地の7箇所の孤児院・2箇所の自立支援施設を訪問し、
2,3 月
運営に関して所長へインタビューを行い、子ども達とゲームやダンスをして交流しました。インタビューでは施設状
孤児院・自立支援
況、教育方針、子ども達の受け入れ方法、面倒を看る先生と子どもの比率、先生のお給料、資金源について質問
施設に関する調査
しました。
また、2箇所の自立支援施設を見学しました。その内1箇所では、原料から生地を生産する技術を持っており、
質やデザイン性の高い小物も生産出来る設備を整えている事が分かりました。
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NGO ゆいまーるハミングバーズ 07'年次報告書
◆ 活動報告 ③2008 年度パンフレット作成報告
モンゴルの現状とゆいまーるの活動を、より多くの方に理解頂くために、それらを網羅的に記載したパンフレットを作りました。そ
の作成費の一部は企業様へ渉外を行い得られた協賛金により賄わせて頂きました。
パンフレット作成部数/作成費
1000部/96,360 円
作成スケジュール
07 年 12 月下旬
1月上旬
1/31
3/16
4月中旬
渉外チーム結成
渉外活動開始
㈱風の旅行社様より
NOM-EKHE 様より
パンフレット
企業渉外計画立案
記事作成開始
協賛金(20,000 円)
協賛金(200 米ドル)
完成
渉外チーム
織田成紀(チーム長):企画書作成、企業へのアポイントメント取り、企業訪問
上原佐和子:企業リスト作成、企業へのアポイントメント取り、企業訪問
照屋朋子:記事作成
冨田直矢:記事作成
住中浩史氏(外部協力):デザイン
渉外企業数
3社
渉外活動の流れ
①企画書、企業リストの作成
学生時代に企業から協賛金を得てフリーペーパーを作っていた織田の経験を活かして、企画書
を作成しました。渉外にあたる企業は、モンゴルとの関わり、事業内容などから判断し、選ばせて頂
きました。
②アポイントメント
fax により協賛をお願いしたい旨お伝えし、電話をかけてアポイントメントを取りました。
③渉外チームによる企業訪問
モンゴル旅行を約20年扱ってきた(株)風の旅行社様と、ウランバートルに学校を構えるモンゴル語
協賛に関しての交渉
反省点
学校 NOM-EKHE 様から協賛を得られることができました。
当初予定していた、パンフレットの全作成費を企業協賛で賄う、という目標を達成することができませんでした。その理
由は、モンゴルナイト、NPO イノベーショングラント、モンゴル渡航など他の活動と日程が重なってしまい、パンフレット作りに専念で
きなかったことにあります。
展望
来年度の目標は、パンフレットの全作成費を企業協賛によって賄うことです。企業渉外に専念できるスタッフを増員し、
積極的な渉外活動を行い、協賛して頂ける企業様の開拓に尽力したいと思っております。
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NGO ゆいまーるハミングバーズ 07'年次報告書
◆ 活動報告 ④NPO イノベーショングラント
NPO 法人 ETIC.主催『NPO イノベーショングラント』
このイベントの目的は、社会起業家(NGO,NPO や社会に良い事をするためにビジネスに取り組
んでいる企業)と収益を生み出すノウハウを持ったベンチャー企業のコラボレーションを生み出
すことにあります。(詳細はパンフレット P6 をご覧ください。)
特定非営利活動法人エティック(1993 年設立)
概要 社会の様々なフィールドで新しい価値を創造する起業家型リーダーを育成し、
社会のイノベーションに貢献する NPO
スタッフ 40 名(専従 12 名)
パートナー 経済産業省、NEC、社会起業家フォーラムなど 18 団体
選考過程
150 人の観客席を前に、照屋は緊張しすぎてトイレ
に 5 回も行きましが、本番ではいつもの様に熱弁を
提出資料の量が膨大だったた
振るい、客席を魅了し、見事優勝しました。
め、徹夜で準備作業をしました。
2/18
3/3
3/8
エントリーシート&
書類選考
活動報告書提出
結果発表
インタビュー
3/16
3/27
最終選考
最終選考会
団体発表
受賞団体発表
モンゴルにいた照屋は電話で1時間
6 団体中、ゆいまーるの発表準備は
にも及ぶインタビューを受けました。
5 番目でした。
審査員
(株)イデアインターナショナル
(株)スリープログループ
代表取締役社長 橋本雅治氏
(株)ピースマインド
代表取締役社長 高野研氏
代表取締役社長 荻原国啓氏
【表参道ヒルズや新丸の内ビル等に輸入
【ITビジネスにおける人材ソリューション
【メンタルヘルス関連サービスを展開。
雑貨店を幅広く展開。自社プロダクトブラ
事業を手がける。11 社から成る企業グ
約 200 社の企業・組織の従業員支援
ンドも数多く持つ】
ループを運営。昨年度年商 86 億円】
プログラム関連の取引実績を持つ】
参加団体紹介
①ブラインドサッカー
日本視聴覚障害サッカー協会理事 松崎英吾氏
②誰でも身近に農業を!
貸し菜園サービス・マイファームの全国展開
(株)マイファーム代表取締役 西辻一真氏
③ドラマ・漫画『死化粧師』のモデルとなった人物
(有)ジーエスアイ代表取締役 橋爪謙一郎氏
④寄付金トレースシステムで
信頼ある 10 兆円マーケットを創出する
(株)efoop 代表取締役 クマールラトネッシュ氏
⑤ケニア・ウガンダのエイズ孤児支援 NGO
エイズ孤児支援 NGO・PLAS 事務局長 門田瑠衣子氏
⑥モンゴルの孤児院卒業生への奨学金プロジェクト
NGO ゆいまーるハミングバーズ代表 照屋朋子
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NGO ゆいまーるハミングバーズ 07'年次報告書
◆ 新事業 -Design Products 事業ー
ゆいまーるでは、奨学金の資金を作るために㈱イデアインターナショナルと協力し、新しい事業に試みようとしています。その
名が『Design Products 事業』です。
新事業発案の経緯
ゆいまーるが提供する奨学金の財源は、ほとんどを会員の皆さまからの会費と寄付金に頼っています。この財源を少しでも
大きなものに、そして持続可能性のあるものにして一人でも多くの子ども達をサポートしようと、ゆいまーるは、新たな資金作り
のシステム作りを考えるようになりました。
08 年 2,3 月にスタッフがモンゴルに渡航した際、貧しい女性のための自立支援施設を訪れる機会がありました。その施設で
は、手工芸による小物を生産していました。ミシンや染色のための釜など設備は充分にあり、技術力もしっかりしている施設で
した。しかし、販売が軌道に乗らず、在庫を抱えていました。そこで、その販売をゆいまーるがサポートし、事業で生じた収益を
奨学金の財源にまわす事業を思いつきました。
そして、ゆいまーると一緒にその施設を訪れた現代美術家の住中浩史さんのアドバイスも受け、質の高い商品をオシャレな
インテリアショップで販売する『Design Products 事業』の構想が固まりました。
企業とのコラボレーション
p8 でご報告しました『NPO イノベーショングラント』にて、ゆいまーるは『Design Products 事業』の構想を発表しました。その
際、審査員として参加していた㈱イデアインターナショナル様が『Design Products 事業』に賛同して下さり、コラボレーションを
する事が決定しました。
事業イメージ
デザインの提供
販売場所の提供
公正な仕入れ代金
モンゴルの自立支援施設
質の高い製品
(株)イデアインターナショナル
ゆいまーるが
コーディネート
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NGO ゆいまーるハミングバーズ 07'年次報告書
◆ 07 年度会計報告
単位:円
<収入の部>
初期事業費
50,000
会費収入
正会員会費
賛助会員会費
寄付金
グッズ販売
148,000
40,000
110,585
500
イベント収益
41,635
協賛金
20,000
小計
410,720
<支出の部>
初期経費
備品購入費
21,525
パンフレット作成費
15,841
発足イベント経費
11,149
通信費(孤児院への国際電話代)
9,000
会報郵送費
4,520
’08 年度パンフレット作成費
上記パンフ郵送費
小計
96,360
950
159,534
<収支差額>
251,186
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NGO ゆいまーるハミングバーズ 07'年次報告書
◆ スタッフ紹介
代表 照屋朋子(てるやともこ)
沖縄県出身。早稲田大学法学部国際関係コース卒業。現在、上智大学法科大学院1年。
「モンゴルのマンホールに暮らす少年の写真を 16 歳の時に見てショックを受けて以来、そのよ
うな子ども達のために何かしたいとずっと思っていました。これからも頑張ります!」
総務・会計 中釜真理子(なかがままりこ)
埼玉県出身。早稲田大学法学部国際関係コース卒業。現在、三菱東京 UFJ 銀行勤務。
「社会人になって、久しぶりに会った学生時代の親友である照屋から話を聞いたのが 2007 年
9 月。彼女の熱意と子ども達のかわいさに動かずにはいられませんでした。」
広報 上原佐和子(うえはらさわこ)
北海道出身。東京外国語大学モンゴル語科卒業。
「モンゴル留学中にマンホールチルドレンを目にし、彼らのために何かできることをしたいと考え
ていました。その時既に活動していた照屋と出会い、ともに活動することを決めました。」
渉外 織田成紀(おりたなるき)
三重県出身。早稲田大学商学部卒業。
「『モンゴル×一生懸命×僕』モンゴルには何となく興味がありました。むしろ、異文化を持つ国
はどこでも興味があります。でも最後は照屋や他のスタッフの熱意にやられました。」
企画 佃真衣(つくだまい)
高知県出身。東京大学工学部3年。
「照屋の志と、才能を伸ばすチャンスを作ることによって自立支援をする、というゆいまーるの
活動に惹かれ、何かお手伝いができればと活動を始めました。」
WEB 冨田直矢(とみたなおや)
静岡県出身。早稲田大学法学部法律コース卒業。現在、中央大学法科大学院2年。
「代表である照屋のモンゴルにかける熱い思いを世界に発信することができるのは自分だけ
だ、と思いゆいまーるに加わりました。」
コメント 役職名、氏名(しめい)、出身地、経歴、ゆいまーるのスタッフとなった動機について
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NGO ゆいまーるハミングバーズ 07'年次報告書
◆ 代表挨拶
「今年一番よかったことは?」
ゆいまーるの忘年会でこのような質問がありました。私は「NGO を立ち上げたこと」と答えました。
マンホールチルドレンの存在を知って 8 年、孤児院『太陽の子ども達』と出会って4年経ちます。大学時代に、「モンゴルの孤
児院に行っている」などと言うと大層なことをしていると思われていましたが、実際は孤児院に泊めてもらって、子ども達と遊ん
で、子どものベットを借りて寝る、とお世話になっていただけでした。
やっと恩返しができる、と始めた NGO ですが、当初は人も資金も集まらず、順風満帆とは言えなかったように思います。
「大学院を休学して他人の進学支援をするなんて現実から逃げたいだけじゃないか」
「日本でも大学に行けない人がいる中で資金を出してくれる人はいないんじゃない?」
と厳しい言葉をいただいたこともありました。しかし、スタッフが一人、二人と増え、現在スタッフ6人、ボランティアスタッフが 9
名、会員様が 35 名にまで発展し、(株)イデアインターナショナル様とコラボレーションできるまでに至りました。
これも応援してくださる皆様のおかげだと大変感謝しております。
どうぞこれからも暖かい目で見守ってくだされば幸いです。
NGO ゆいまーるハミングバーズ代表
照屋朋子
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NGO ゆいまーるハミングバーズ 07'年次報告書