コンテンツ産業に注目 1/28 ネットライブ放送證券新報編集部・浅野日本のコンテンツ産業の現状    日本のコンテンツビジネスの市場規模は 11 兆円超と言われている。政府でも知的財産戦略本部を設置し振興に注力。経産省では「新産業創造戦略」の柱にコンテンツビジネスをすえ知財輸出に貿易保険を適用。また、金融庁では企業が保有する映画やアニメなどなど知的財産の信託を認めた信託業法改正案を国会に提出。今年中にも施工される？お隣の韓国では、国家を挙げて映画産業の育成に力を入れた結果、４年で 20 倍を超える成長。映像コンテンツ    先日の映画関連銘柄の上昇に見られるように、映像コンテンツビジネスは１つの注目の的。昨年１～ 11 月累計の映像ソフト出荷額は前年同期比 6.0 ％増の 3,234 億円（日本映像ソフト協会）。通年では過去最高だった 2003 年の 3,506 億円を上回ることは必至。内訳はカセット 508 億円（前年同期比 38 ％減）、ＤＶＤ 2,726 億円（同 22 ％増）で、ＤＶＤの急増がけん引している。映像コンテンツ関連の一例企業名コード概　要ＧＤＨ 3755 現在製作中の「ブレイブ・ストーリー」に注目集まるバンダイＶ 4325 高額のアニメＤＶＤボックスが好調。ソニー 6758 12 月にＤＶＤ「スパイダーマン２」発売。「ハリー・ポッターとアズガバンの囚人」も松竹 9601 来期は「亡国のイージス」など期待。リストラ完了し今期８期ぶり復配へ東宝 9602 「ハウルの動く城」邦画最高の興行収入 304 億円超え目指す？東映 9605 「北の零年」にヒットの予感ゲーム   市場全体は縮小傾向にあったが、ニンテンドーＤＳ、ソニーＰＳＰの発売で、市場活性化に期待。 2005 年には据え置き型の新製品投入も予定されている。ソフトは有名タイトルへの集中が強まる。「ドラクエⅧ」が発売後３日間で 300 万本を出荷したほか、昨年 12 月発売の「メタルギアソリッド３」「グランツーリスモ４」も販売好調が伝えられている。ゲームコンテンツ関連の一例企業名コード概　要コナミＪＰＮ 4338 12 月に「メタルギアソリッド３」を投入。ソニー 6758 「ＰＳＰ」は 10 ～ 12 月で 51 万台を出荷。任天堂 7974 「ニンテンドーＤＳ」は 300 万台に。コーエー 9654 ＰＳＰ向け「真・三国無双」のヒットが期待されている。スクエニ 9684 「ドラクエⅧ」が予想通りの大ヒットに。携帯電話向けも好調。モバイル     携帯向けコンテンツ市場は、 2004 年で約 2,900 億円と３年前の約 2.4 倍に拡大。今後注目されるのはオンラインゲームと音楽配信か。ＫＤＤＩ（ 9433 ）のａｕでは、「着うたフル」のサービスを開始。現在は６サイトで約１万曲を配信。将来は携帯端末向け地上デジタル放送も予定（ 2005 年度以降）されている。モバイルコンテンツ関連の一例企業名コード概　要ダイキサウンド 3350 インディーズの楽曲を中心に配信。オリコン 4800 オリコンスタイル、約７万曲の楽曲を配信。有線ブロード 4842 ＯｎＧｅｎサイトで約２万曲の楽曲を配信。ＫＤＤＩ 9433 「着うたフル」サービスを開始。６サイトで約１万曲を配信。ＮＴＴドコモ 9437 ｉアプリは公式メニューから約 320 種類配信。