調停人養成教材・基礎編 手順書

調停人養成教材・基礎編
手順書
目
次
備品の準備(1 ヶ月前~1週間前) ................................................................... 1
事前準備
事前準備
備品のチェックリスト .................................................................................... 2
事前準備
緊急連絡先 ...................................................................................................... 3
事前準備
前日の準備.......................................................................................................... 4
事前準備
当日の準備.......................................................................................................... 5
1日目
午前
No.1-1 題:「他己紹介と目的意識の確認」 ............................................... 6
1日目
午前
No.1-2 題:「ADR知識一般」 ................................................................. 8
1日目
午前
No.1-3 題:「調停知識」 .......................................................................... 10
1日目
午後
No.2-1 題:「3つの調停を見る」............................................................ 11
1日目
午後
No.2-2 題:「交渉を演ずる」 ................................................................... 13
1日目
午後
No.2-3 題:「交渉理論と紛争解決」 ........................................................ 14
2日目
午前
No.3-1 題:「当事者の気持」 ................................................................... 15
2日目
午前
No.3-2 題:「はじめての出会い」............................................................ 17
2日目
午後
No.4-1 題:「聴く」トレーニング............................................................ 18
2日目
午後
No.4-2 題:「開かれた質問」 ................................................................... 19
2日目
午後
No.4-3 題:「言い換え」 .......................................................................... 20
2日目
午後
No.4-3 題:「言い換え」 .......................................................................... 21
3日目
午前
No.5-1 題:「頻発する調停上の問題」..................................................... 23
3日目
午前
No.5-2 題:「調停人の倫理」 ................................................................... 25
3日目
午後
No.6-1 題:「調停ロールプレイ」............................................................ 27
3日目
午後
No.6-2 題:「座談会、アンケート」 ........................................................ 28
事前準備 備品の準備(1 ヶ月前~1週間前)
目的の
概要
備品のチェック
時系列
配布資料・
必要機材
手順
(備品の準備)
・本トレーニングでは、参加型のプログラムを多く取り入れている
ので、適切なタイミングでの様々な材料の利用が必要である。トレ
ーニングをスムーズに行うために、事前の準備を充分に行う。次
ページに示す備品のチェックリストを用いて、チェックすれば漏れ
のない準備に役立つ。
(緊急連絡先)
・講師の連絡先、会場、現地の担当者(資材受取等)、ホテルを整
理しておく。
備考
1
事前準備 備品のチェックリスト
備品
項目
会場案内
数
担当
会場案内掲示
教室のセッテ テーブル ※可動か
ィング
椅子
※可動か
ホワイトボード
台
模造紙
枚
ついたて(ロールプレイ用)
布テープ(模造紙留め)
材料
紙用マーカー(黒、赤)
名札
その他の文房具
(パンチ、セロテープ、クリップ、バインダー)
PC
※パワーポイント
レーザーポインタ
DVD プレイヤー、リモコン
プロジェクター
スクリーン
延長コード
チンベル
時計
デジタルカメラ(記録用)
資料(参加者人数分・講師用)
参考文献(受講者閲覧用)
緊急連絡先電話番号リスト
連絡先
赤
本
本
マイク ※できればワイヤレス、電池確認
資料
本
ホワイトボード用マーカー
(黒・赤)
機材
黒
参加者名簿(班分けしたもの)
当日担当割り
その他
部屋サイズは適当か
チェックポイ
お茶の手配
ント
近くにコピー機があるか
2
本
事前準備 緊急連絡先
氏名
携帯電話番号
事務所電話番号
会場:(住所)
現地担当者連絡先:(住所、電話番号)
ホテル:(名称、住所、電話番号)
3
事務所名
事前準備 前日の準備
目的の
概要
前日の準備
時系列
配布資料・
必要機材
手順
部屋のセッティングを行う。下図のように、班ごとにテーブ
ルを分けて準備する。(下図は、PC 位置等を省略してい
る)
備品について最終確認を行うこと。
(特に DVD の映写)
備考
スクリーン
W/B
W/B
A
D
B
E
C
F
4
事前準備 当日の準備
目的の
概要
時系列
前日の準備
配布資料・
必要機材
手順
(受付)
・出欠を確認すること。
・欠席者が出た場合、ロールプレイやスキルプレイに差し
障りがでるので、スタッフが参加できるように待機している
こと。
(教材の配布)
・バインダーに綴じられるよう穴を開けておくこと。
・班ごとに配れるように 6 枚ずつ組んでおくこと。
(可能ならフロアからの意見の記録)
・フロアからの意見を集めるグループディスカッションにつ
いては、ペーパーにまとめ、翌日配布する。
備考
5
1日目 午前 No.1-1 題:「他己紹介と目的意識の確認」
目的の
概要
時系列
0:00
0:10
~0:60
他己紹介をして、「話す・聴く・伝える」を実践する
クラスで目的意識を共有する
-参加型-
配布資料・
必要機材
手順
A: 英語で、Ice Breaker というと、付き合い上手な人、
模造紙
Breaking the ice というと、よそよそしさ、遠慮をほぐすもの
2枚程度
をいい、しばしばパーティーなどでの踊りやゲームを指し (講師のみが使
ます。
う)
そこで、これから、ペアになって、お互いを紹介し合い 模造紙用マー
ます。その後、お互いの相手を、皆さんに紹介をします。
カー、黒、赤
つまり、自己紹介ではなく、他己紹介です。では、まずペ
アを見つけてください。できれば、これまで面識のない方
を選んでください。ペアを見つければ、お互いの紹介をし
て下さい。具体的には、以下の 4 点を話してみてくださ
い。
①名前
②仕事の内容
③この講座に対する期待、疑問、その理由
④今の気持ち
ただし、これは、後に、相手が、あなたのことをその他
の人に紹介するためであることに注意して下さい。では、
お時間をすこしさしあげますので、お互いの紹介をして下
さい。まず、どちらが先に話すかを決めていただけますで
しょうか。時間は3分です。それではお話ください。
A: 3分間立ちました。それでは、立場を入れ替えてお話
ください。
A: 3分間立ちました。
そこで、皆さんから、今ペアとなった人のご紹介をして下さ
い。後ろの席の、○○さんからどうぞ(として、時間の許す
限り行う)(他己紹介)。模造紙に、④この講座に対する期
待、疑問のみ書き取り。
どんな点が難しかったですか、自己紹介とどこが違いまし
た。既に調停のトレーニングに入っています。
6
備考
(他己紹介の狙い)
①相手に分かってもらい、第三者に伝えてもらうように工
夫しながら「話す」、②これから第三者に伝えることを前提
に「聴く」、③話され、聴いたことから、その人を第三者に
分かってもらうために「伝える」という、調停作業で頻発す
る作業を行う。
(クラスでの目的共有の狙い)
トレーニングの目的を模造紙に書き出すことで、多様な人
が参加していうこと、関心を示すことで、自己の参加の目
的を再認識するとともに、トレーナーにとっても関心に配
慮して、トレーニングを進めることができる。同時に、トレ
ーナーが「聴き」「言い換え」「伝える」という、調停の基本
的技法を演じて、参加者が実感する。
7
1日目 午前 No.1-2 題:「ADR知識一般」
目的の 調停(調停人を入れた話し合いによる合意)と裁判の違いを考える。グルー
概要
プ討議あり。
配布資料・
必要機材
時系列
手順
0:00
A このトレーニングで扱うのは、「調停」です。ここでは、
調停人という第三者を入れた話し合いによる紛争解決で
あると考えておいて下さい。
「調停」、つまり、調停人を入れた話し合いによる紛争解
決の対局にあるのは、「裁判」です。
この時間は、裁判と比較することにより、調停とはどん
なものかを考えてみたいと思います。
みなさんの持っている調停、裁判のイメージで、調停と
裁判はどこがどのように違うのかを考えていただきます。
これからお配りした模造紙に、調停と裁判のイメージ・
長所・短所をできるだけたくさん書いてもらいます。各グ
ループに、マーカーが1本配られていますので、まず書記
の係りの人を決めてください。書記の人は、グループの皆
さんが言うことをすべて書き出してください。私のほうか
ら、イメージを書いてください、長所を書いてください、短
所を書いてくださいと申しますので、それに従って書いてく
ださい。
トレーニーは、
6人ごとのグル
ープで着席して
いることを前提
とする。
<グループディスカッション>
調停と裁判のイメージを書いてください。
調停と裁判の長所を書いてください。
調停と裁判の短所を書いてください。
時間です。
各グループから話し合った内容を発表していただきます。
(調停のイメージについて、裁判のイメージについて、調
停の長所について、裁判の長所について、調停の短所に
ついて、裁判の短所について、各グループに発表してもら
う)
ありがとうございました。
皆さんが書いてくださった模造紙は最終日まで掲示して
グループワーク
終了時に、参
考例
「基礎編 1-1-2
ワークシート:
裁判と調停参
考例」を配布。
8
C が模造紙を
配る。
「基礎編 1-1-1
ワークシート:
裁判と調停」を
配布。
※同ワークシ
ートを A0 サイ
ズに拡大しても
良い。
おきますので、折に触れてご覧ください。
0:60
<パワーポイントによる講義>
A ここでは、調停と裁判の違いを8項目に分けて考えて
みたいと思います。
調停とは、紛争を、「当事者が」「これからどうするか」を話
し合って「合意」し、その合意内容を「自主的に行う」ことに
よって解決する手続である。これに対し、裁判は、紛争
を、「裁判所が」「現在の権利の存否」を「判断」し、その判
断内容を「強制する」ことによって解決する手続である。
(柔軟性、速さ、秘密性、弁護士の援助の要否、費用、当
事者の関係性、手続の主導権者、解決の内容につき、発
表と関連付けて解説する。)
A 紛争解決の方法として、調停と裁判の間にあるのが
仲裁です。ここでは、仲裁とは、紛争の当事者が合意に
よって仲裁人を選び、その仲裁人に裁判での裁判官と同
じ役割をしてもらうものだと考えておいてください。
仲裁の特徴は、調停に近いか、裁判に近いかを色分けし
て表示してみました。結果は、このようになります。
これでこのパートを終わります。
備考
(グループ討議の狙い)
調停の特徴、強み、弱みを理解する。
調停の強みをさらに伸ばしていく戦略を考える。
凡例) A:主担当 B:副担当 C:補助
9
パワーポイント
(話しの進行に
従って項目を
挿入していく。)
パワーポイント
(仲裁の項目を
開く)
1日目 午前 No.1-3 題:「調停知識」
目的の 自主交渉援助型調停のコンセプトの説明
概要
配布資料・
必要機材
時系列
手順
0:00
A 裁判と比較して、調停とは、どのようなものかがお分
かりいただけたところで、今度は、調停の中でのいろいろ
な形態について、考えてみたいと思います。
ここでは、調停を3つの形態に分けて考えてみたいと思
います。
評価型調停、妥協要請型調停、そして、このトレーニング
でみなさんに習得していただく自主交渉援助型調停で
す。
(目指すもの、調停人のタイプ、調停人の役割、調停人の
介入、長所、短所の順に説明する。)
このように、自主交渉援助型調停は、法律家でもない、
有力者でもない、当事者の話し合いを促進する知識と技
術を持った人が担うものであることがお分かりいただけた
と思います。みなさんが、この知識と技術を身につけて、
調停人になるのです。
A 先程、調停の対局に裁判があるとお話ししましたが、
調停にも、このようにいろいろな形態があります。
そこで、紛争の解決方法を整理してみると、次のように
理解できると思います。
(交渉から裁判までの一連の紛争解決方法を示す。)
その特徴は次のように表すことができます。
自主交渉援助型調停は、交渉の次に位置づけられる調
停なのです。
0:30
備考
次のコマのデモに協力してもらう参加者を決める(じゃん
けんなど)。当事者役には、「針混入事件」のファクトシー
トを渡し目を通しておいてもらう。
凡例) A:主担当 B:副担当 C:補助
10
パワーポイント
(話しの進行に
従って、項目を
挿入していく)
1日目 午後 No.2-1 題:「3つの調停を見る」
目的の
概要
時系列
0:00
評価型調停・妥協型調停・自主交渉援助型調停を実感する
-デモンストレーション型&参加型-
配布資料・
必要機材
手順
B: これから、いくつかの状況設定をした上で、評価型調 フリップチャート
停・妥協型調停・自主交渉援助型調停のデモンストレー
ないし
ションを行います。調停でフィッシュボールとも言います ホワイトボード
(金魚鉢です)。なお、いずれも台本はありません。
<全員に針混入事件ファクトシート 3 枚、ワークシートを
配布>
事案は以下のようなものです。(共通事実を読む)
そこで、第三者を入れて話し合うことになりました。
☆針混入事件
「基礎編 2-1-1
共通事実」
「基礎編 2-1-2
樋口-ブルー」
「基礎編 2‐1‐3
聖徳-ピンク」
これから、評価型調停、妥協要請型調停、自主交渉援助
型調停の 3 つを見ていただきます。です。調停人は、法律
家を想定します。
「基礎編 2‐1‐4
それぞれ感じたことをお配りするワークシートに書き込ん ワークシート:3
でください。
つの調停」
今回は当事者役には、○○さんと、□□さんになってい
ただきました。では、A さん、調停をよろしくおねがいいた グループワーク
します。はじめは、評価型調停です。調停人は、ちょっと とふりかえりが
堅い法律家だとおもってください。
終わったら
「基礎編 2-1-5
<Aと当事者役 2 人が、評価型調停を行う>
ワークシート参
考例:3つの調
B:では、当事者役のお二人に拍手をお願いいたします。
停」を配布
やってみて、いかがでしたか?
次に、妥協型調停です。調停人は、この会社のある町内
会の会長です。
<Aと当事者役 2 人が、妥協要請型調停を行う>
11
B:では、当事者役のお二人に拍手をお願いいたします。
やってみて、いかがでしたか?
最後に、自主交渉援助型調停です。調停人は、トレーニ
ングを受けた調停人(商工会議所の関係者)です。
<Aと当事者役 2 人が、自主交渉援助型調停を行う>。
B:では、当事者役のお二人に拍手をお願いいたします。
やってみて、いかがでしたか?
ありがとうございました。もういちど、当事者役のお二人に
拍手をお願いいたします。
~0:60
A:では、これらの調停を見て、皆さんの感想をうかがい
ます(Aが聴き取り、Cに伝え、ホワイトボードに記載して
いく)。
簡単な事例で、評価型調停、妥協型調停、自主交渉援助
型調停を見て、それぞれの利点と欠点を理解し、このトレ
ーニングが自主交渉援助型であることを理解する。
備考
12
1日目 午後 No.2-2 題:「交渉を演ずる」
目的の
概要
時系列
0:00
0:05
0:15
0:30
~0:50
備考
交渉を演ずる
-参加型-
配布資料・
必要機材
手順
A: これから交渉のロールプレイをします。この目的は、 「基礎編 2-2-1
自主交渉援助型の調停を理解するには、当事者の交渉 交渉ロールプ
での心の動き・かけひきを理解しなければならないからで
レイの注意」
す。実際に、これを皆さんが演じてみて、その心の動きを
理解した上で、調停人として、支援をしていくことになりま ☆子ども遊び
す。事案は、以下のとおりです(Bが白色の共通事実シー
場事件
トを渡し、これをゆっくり読み上げる)。そこで、まず、お二 「基礎編 2-2-2
人ずつペアとなってください。そして、どちらが「岡田玩具
共通事実」
店」の代理人となるのか、「G 百貨店」の代理人となるの 「基礎編 2-2-3
かを決めてください。まず、「岡田玩具店」の代理人の役 岡田玩具店-
の方挙手ください(Bが手を上げた人に、ブルー色の岡田
ブルー」
玩具店の秘密事実シートを配布する)。次に、「G 百貨店」
「基礎編
の代理人の役の方挙手ください(Bが手を上げた人に、ピ 2-2-4G 百貨店
ンク色の G 百貨店の秘密事実シートを配布する)。ここ
-ピンク」
で、役作りのために、10 分間時間をとります。そして、そ
の前に、ロールプレイの注意をいたします(Bが「ロールプ 「基礎編 2-2-5
レイの注意」を配布し、これをゆっくり読み上げる)
ワークシート:
A: 10 分立ちました。これから約 15 分間交渉ロールプレ
本音と建前」
イをしたいと思います。では、それぞれ、準備ができたとこ
ろから、代理人として交渉を始めてください。
A: 約 15 分経ちました。皆さんからご意見をいただきた
いと思います(A が意見を促しまとめ、Cがフリップチャー フリップチャート
トに記載する)。
ないしホワイト
交渉の当事者・代理人は、本音をなかなか出しにくいこ
ボード
とがお分かりいただけたでしょうか。この理論的解説は、
次の講で詳しくすることにします。
交渉を実際に演じて、当事者がなにを相手に伝え、なに
を相手に伝えないか、あるいは伝えることができないかを
実感する。
13
1日目 午後 No.2-3 題:「交渉理論と紛争解決」
目的の 自主交渉援助型調停では、利害に基づく交渉理論が使われていることを理
概要
解する。
配布資料・
必要機材
時系列
手順
0:00
A は、交渉のロールプレイングで学んだことを簡単に振り
返る。
「我々が学ぼうとしているのは、自主交渉援助型調停で
す。1980年ごろにできたハーバードでの交渉に関する
理論が、世界中で使われています。有名な本なのでお読
みになった方もおられるかもしれません。お読みになって
いない方はぜひ購入されて読まれることをお勧めします。
また、既にお読みになった方も3日のトレーニングが終わ
った後に、ぜひもう一度読んでみてください。おそらく、最
初に読んだときと印象が変わってくると思います。」
0:03
0:10
0:30
備考
A はパワーポイントを用いて、説明を行う。(25 分)
特に、事例の説明のところでは、ゆっくり時間をとるように
心がける。
B は、机の前に参考文献を並べ、休み時間等に手にとっ
て見ることができるように準備をする。
「さて、ここまで交渉理論について説明してきました。調停
人は、当事者自身が行う問題解決のお手伝いをする役
割になります。いよいよ明日は、どういう心構えや技術が
必要になるかについては明日、明後日に学んで行きま
す。」
A は質問があるか確認する。質問があれば質問に答え、
なければ終える。
両方の当事者が本音を満足させ た納得のいく解決、
Win-Win の解決を目指す考え方を学ぶ
14
□PC
□プロジェクタ
ー
書籍『ハーバー
ド流交渉術』
『ハーバード流
No と言わせな
い交渉 術 』 『 新
ハーバード流
交渉術』
2日目 午前 No.3-1 題:「当事者の気持」
目的の
概要
時系列
0:05
0:15
0:25
調停に来る当事者の気持を考える
-デモンストレーション型・共同作業型・参加型-
配布資料・
必要機材
手順
A: 調停人と当事者の出会いは、とても大事です。そこ
で、ここでは、調停人と当事者が出会うステージに着目し
て、トレーニングを行います。
それではまず、自主交渉援助型調停での第1回期日の
オープニングの場面を見てみましょう。
<デモを見る>
DVD をご覧になって、調停人の発言、しぐさでどのような
ことをお気づきになったでしょうか。それぞれのグループ
で 10 分間ディスカッションをして下さい。後ほど発表して
いただきます。では、始めて下さい。
では、発表していただきます。
いかがですか。
多くの意見が出ました。調停人の言葉、しぐさで気付
いた点を挙げていただきましたが、その際のディスカッシ
ョンですでにお考えいただいたこととも思いますが、では、
なぜ調停人がそのような言葉、しぐさを用いたのか、今度
は、調停に参加する事者の気持について考えてみたいと
思います。
<当事者の気持ち>
ワークシートにあるとおり、最初に調停を利用すると考
えた方(通常相談者ないし申込者)と、連絡を受けて相手
として調停にお越しになった方と分けて考えてください。
まず、最初の 5 分間で、調停を利用しようと思った方、
即ち、相談者ないし調停の申立人の気持ちを考えていた
だきます。その後、今度は、調停を申し立てられた方、即
ち、相手方の気持ちを 5 分間考えていただきます。その
後、前回と同様に 5 分間グループディスカッションをしてい
ただき、最後に発表していただきます。では、まず、相談
者、申立人の気持ちをディスカッションして下さい。
15
DVD スキット
1「はじめての
出会い」
「基礎編 3-1-1
ワークシート:
デモを見る」
ホワイトボード
「基礎編 3-1-2
ワークシート参
考例:デモを見
る」
「基礎編 3-2-1
ワークシート:
当事者の気持
ち」
0:30
0:35
では、次に相手方の気持ちを考えて下さい。
では、グループで申立人、相手方の気持ちをディスカッ
ションしていただきます。
では、発表していただきましょう 。
多くの意見が出ました。このような気持ちを持った申立
人、相手方が目の前にいるところで、皆さんは調停を開
始するのですね。
「基礎編 3-2-2
ワークシート参
考例:当事者の
気持ち」
0:40
備考
ホワイトボード
調停に来るまでの当事者の気持ちを考える。
・申立人、相手方の気持ちが異なることに気づく
・調停の受付その他で配慮すべきことの多さに気づく
・調停の最初のステージに気をつけなければならないこと
に気づく
16
2日目 午前 No.3-2 題:「はじめての出会い」
目的の
概要
はじめての出会い
-デモンストレーション型・共同作業型・参加型-
配布資料・
必要機材
時系列
手順
0:00
さて、当事者がいろいろな気持ちで調停に臨んでくるこ
とが分かりました。では、調停の開始にあたり、皆さんは
これから開始する調停の調停人として、何ができるのでし
ょうか。冒頭でご覧いただいたDVDにヒントがあります
が、これにとらわれることはありません。皆さんが調停人
として、言葉でできること、しぐさでできることをワークシー
トに従って考えてみて下さい。まず、5分間は、それぞれ
ご自分で考えていただき、それから5分間グループでディ
スカッションしていただきます。
では、始めて下さい。
では、グループで話し合って下さい。
では、発表していただきます。
では、紛争状態下での当事者の心理に着目した、調停
の技法を少しご説明しましょう(講義)。
では、皆さんは3人ずつグループを作って、これから、前
日の交渉の事例を調停するという前提で行っていただき
ます。調停室に入り、着席、「はじめての出会い」終了のと
ころ(本題に入るところ)まで、3人が一度は調停人となる
ように行ってください(3人でスキルプレイ)。
(終了後)参考としていただくための、はじめての出会い
のチェックリストをお渡しします。これはあくまで参考のも
ので、実際の説明はこれに縛られるものではありません。
0:05
0:10
0:15
0:20
0:30
0:50
備考
自手交渉援助型調停の最初のステージを自分で作るとこ
ろを体験する。
単に多くを説明するというより、それぞれの活動に理由が
あることを納得する。
17
「基礎編 3-3-1
ワークシート:
はじめての出
会い」
ホワイトボード
パワーポイント
「基礎編 3-3-2
チェックリスト:
はじめての出
会い」
2日目 午後 No.4-1 題:「聴く」トレーニング
目的の
概要
「聴く」トレーニング-傾聴の技法
-講義型&参加型-
時系列
手順
配布資料・
必要機材
0:00
A: 自主交渉援助型調停では、話を聴く、積極的に聴くと
いう技術を用います。実習しながら、ご一緒に勉強してい
きましょう。
パワーポイント
液晶プロジェク
ターとパソコン
A: 傾聴技法がどのような考え方でできているか、少し
整理したお話をさせていただきます。(PPT で講義)
0:20
0:40
備考
A: まず、2人組みになってください。一人が話し手、一
人が聴き手です。
「相づち」と「くり返し」トレーニングです。
話し手の方は、手を上げていただけますかこれから、
まず3分間、話し手と聴き手の相談場面を行います。先
ほど習った相づちやくり返しを駆使してみてください(2人
によるスキルプレイ)。
次に、役割を入れ替わって、「相づち」「くり返し」トレー
ニングです。これから、まず3分間、話し手と聴き手の相
談場面を行います。先ほど習った相づちとくり返しを使っ
てみてください(2人によるスキルプレイ)。
A: では、話し手として受け止められた感想、聴き手とし
て受け止めた感想を聞いていきたいと思います(Aが聞き
まとめたものを、Cがフリップチャートに記載する)。
話をしないということのストレスに気づく。上手に聴いても
らったときの満足感に気づく。
2日目午後は、ペアの組み合わせが4回出てくる。組み合
わせを変えること。
18
「基礎編 4-1-1
練習手順:「う
なづき」相談経
験等」
※「基礎編
4-1-2 練習手
順:「うなづき」
裁判と調停等」
でもよい
「基礎編 4-1-3
ワークシート:
「うなづき」」
2日目 午後 No.4-2 題:「開かれた質問」
目的の
概要
時系列
0:00
開かれた質問
-参加型-
配布資料・
必要機材
手順
A: では、質問の仕方のトレーニングをしてみましょう。
フリップチャート
1 二人で組になり、一方が質問者、他方が回答者となり
ないし
ます。まず、ペアを見つけて、役割を決めてください。質問 ホワイトボード
者は、「回答者がこのあいだの日曜はなにをしていたか」
を求めたいが、質問の仕方は、YES-NO(はい、いいえ)
で答える、閉じられた質問で行います。
「基礎編 4-2-1
つまり、「日曜日は、どこに行きましたか」ではなく、「日 練習手順:開か
曜日は外出されましたか」というようにです。回答者も、 れた質問・閉じ
YES-NO(はい、いいえ)で答えてください(「外出した or 外
た質問」
出しなかった」)。
「基礎編 4-2-2
これを相手を変えて、再度やってみて下さい。
ワークシート:
そこで、皆さんに白紙の用紙(No.15-1)をまず配ります 開かれた質問・
ので、日曜日にしたことを思い出して、できる限りを書き
閉じた質問」
出してください(Bが白紙を配る)。書けましたら、裏向け
にして、机の上に置いてください。
では、私がやってみましょう(A が質問者となり、Cが回
答者となり、短いデモを行う)。では、やってみてください
(2人でのスキルプレイ)。
A: では、皆さんがその閉じられた質問で得た情報はど
うだったかを、相手の方が書いた内容と比べてみてくださ
い(裏向けの紙を相互に交換する)。では、その結果を踏
まえて、なぜそうなったのかについて聞いていきたいと思
います。
では、今度は、約1分で、開かれた質問により質問をして
みてください(その後同様に感想を聞く)。
0:40
備考
閉じた質問ばかり聞かれると、じれったいと感じる当事者
の気持ちを体験する。
有効な開かれた質問の重要性に気づく。
19
2日目 午後 No.4-3 題:「言い換え」
目的の
概要
時系列
0:00
0:30
「言い換え1」
-参加型-
配布資料・
必要機材
手順
A:ここから、「言い換え」という傾聴技法を学んでいきたい フリップチャート
と思います。(講義)
ないし
ホワイトボード
A:簡単な説明でしたが、お分かりでしょうか?少し具体 「基礎編 4-3-1
的に練習したいと思います。
練習手順:言い
まず、資料をお渡しいたします。
換え1」
A:<資料を読み上げて、練習方法を説明>
「基礎編 4-3-2
A:では、はじめてください。
練習:言い換え
A: では、皆さんの感想を聞いていきたいと思います。
1」
「基礎編 4-3-3
練習・参考例:
言い換え1」
言い換え(パラフレイズ)の練習を行う。
備考
20
2日目 午後 No.4-3 題:「言い換え」
目的の
概要
時系列
0:00
0:30
「言い換え2」
-参加型-
配布資料・
必要機材
手順
A: では、今度は、対話を円滑にするために、総合的なト フリップチャート
レーニングを使ってみましょう。ここでは、「言い換え」とい
ないし
う技法を学びますが、これまでに習った、「聴く」「開かれ ホワイトボード
た質問」も同時に使ってみましょう。
言い換えは、言葉の趣旨を変えずに、その表現を変え 「基礎編 4-4-1
ることをいいましたね。例えば、こんなふうに行います。
練習手順:言い
(AがBに対して、「歩きタバコについてどう思いますか」
換え2」
と質問をして、Bが答えることを、言い換えを使い(聴く、 「基礎編 4-4-2
開かれた質問も使う)デモンストレーションをする。
ワークシート:
この言い換えのコツは、①主観的な表現を客観的な表
言い換え2」
現とする、②人を責める表現は、その人の私ことばに換
える、③受け手の評価を加えないことです。
普通の会話では、言い換えばかりではなく、聴く、開か
れた質問を合わせて用います。
では、このトレーニングをしてみましょう。
1.二人ペアとなります。
2.一人が話し手、他方が聴き手となります。
3.二人で自分が話したいテーマをそれぞれが下記から
選びます。 ①歩きタバコ、②電車の中での携帯電話使
用、③病院の待ち時間、④旅行、出張での失敗
4.聴き手は、話し手に「△△について、お話いただけま
すか」と問いかけることからはじめます。
5.聴き手は、一言一言を確実に受け取り、言い換えて返
す、聴く、開かれた質問をして、会話をどんどん展開して
みてください。
5.終われば、役割を入れ替えてみてください。
これを各 10 分程度した後に、私が、皆さんのところを回
り、(受け止められることの)感想を聞きます。では、始め
てください(二人によるスキルプレイ)
A: では、皆さんの感想を聞いていきたいと思います。
21
備考
ごく普通の話題でも、言い換えなどを使うことで、かなり違
った話し合いができることに気づく。
22
3日目 午前 No.5-1 題:「頻発する調停上の問題」
目的の
概要
調停において頻発する問題を検討する
-参加型・講義型-
配布資料・
必要機材
時系列
手順
0:00
A: 本講は、頻発する調停上の問題を考えることとしま
す。一昨日から、いろいろな技法を学びましたが、これら
も、調停の場をうまく運営できて初めて、効果あるものと
なるのです。そこで、ここでは、狭い意味での調停の技法
ではなく、しばしば調停上生ずる問題を検討します。
例えば、「当事者が急に立ち上がったら」というような課
題です。これは、狭義の調停の技法が「表の技法」なら、
いわば「裏の技法」ともいえます。
ここでは、最初に3つの事例をとりあげますので、それ
ぞれについて自分が調停人だったらどのような対応をす
るべきかについて、各グループで議論していただきます。
その後にこのような問題全般について簡単に説明を行い
ます。
1つ目の事例は次のようなケースです。
シチュエーション 5.「当事者の一方が同席で話し合うこと
を拒否する」(DVD または実演)
それではどのような対応をすべきか議論をしてください。
(時間内まで議論)
2つ目の事例は次のようなケースです。
シチュエーション 6.「当事者の一方が、第三者を同行した」
0:03
0:10
0:17
0:24
~0:30
トレーニーは、
6人ごとのグル
ープで着席して
いることを前提
とする。
「基礎編 5-1-1
ワークシート:
難しい場面」
DVD スキット 5
DVD スキット 6
(DVD または実演)
それではどのような対応をすべきか議論をしてください。
(時間内まで議論)
3つ目の事例は次のようなケースです。
シチュエーション 13.「当事者の一方が調停からの離脱を DVD スキット 13
示す」(DVD または実演)
それではどのような対応をすべきか議論をしてください。
(時間内まで議論)
A: いかがでしたでしょうか。では、このような問題全般 「基礎編 5-1-2
にわたり、簡単に説明をします(講義)。
難しい場面・参
23
考例」
備考
調停において頻発する難しい場面にどのようなものがあ
り、どのように対処する可能性があるかを考える。
事前にこうした事態を想定しておくことで、調停の進め方
が安定する作用を実感する。
24
3日目 午前 No.5-2 題:「調停人の倫理」
目的の
概要
調停人の倫理問題を検討する
―参加型・講義型―
配布資料・
必要機材
時系列
手順
0:00
A1: 本講は、調停人として調停を取り扱う際に考慮すべ
き倫理の問題を考えることとします。
調停人の倫理の問題は、調停人となろうとする人が予
め身に付けておかなければならないという意味では、調
停人にとって出発点の問題といえます。しかし、調停人の
倫理のあり方については、当初から正解があるものでは
なく、長年の調停手続の実務や運用の中から、また多く
の調停事件を経験する中から導き出されるものでもあり、
その意味では、調停人にとって終着点の問題であるとも
いえます。
我が国において、民間における調停、または裁判外紛
争解決手続というものは、司法改革の一環として論じられ
るようになって初めて注目されるようになったものであり、
現在のところ、調停人の倫理について直接に規定する法
律は存在していません。
今後、民間における調停、または裁判外紛争解決手続
が国民に信頼されて活発に利用されるようになるために
は、調停人の倫理の明確化は避けて通ることのできない
問題となって行くものと予想されます。
テキストには、民間における調停の先進国である欧米
の調停人の倫理に関する文献を参考として、調停人の倫
理に関する事項をまとめたものを掲載しています。もとよ
り当委員会の委員も調停人としての十分な経験を有する
ものではなく、主に文献上の検討に拠っているため、今後
の調停実務にそぐわなかったり、修正すべき点も多々あ
ったりするものと思われます。ですので、テキストに掲載
の内容はあくまでも試案程度のものに過ぎないことをご
理解ください。当委員会としては、今後も調停人の倫理に
ついて検討を続けて行きたいと考えておりますが、調停
人として責務を果たされる皆さんが、それぞれの経験を
踏まえてご検討いただきたいと思います。
25
6 人グループに
分かれているこ
と
□PC
□プロジェクタ
ー
パワーポイント
0:05
0:18
0:30
0:37
(説例)
A: それでは、皆さんに配布した設問をご覧ください。昨
日のセッションで取り扱った事案を基にして、調停人が各
設問にあるような立場にあった場合、どのような問題が懸
念され、その懸念を解消するためにどのような対処と行
動をとるべきかについて、各グループで議論していただき
ます。では、始めてください。(奇数番の問と偶数番の問
を回答する班に分ける)
「基礎編 5-2-1
倫理「独立性・
公正性」説例」
では、各設問について各グループから議論の結果を聞い
ていきます。(Aが質問し、聞き取る。)
「基礎編 5-2-2
倫理「独立性・
公正性」説例参
いろいろなお答えを頂きました。それらを踏まえて、調停
考例」
人を引き受ける際の倫理上の注意点を考えていくこととし
ます。(講義)
「基礎編 5-3-1
<合意内容の公正性>
A:次に、実際に調停を行っている最中に生じ得る倫理上 倫理「合意内容
の注意点を考えていくこととします。皆さんに1つのケース の公正性」説
例」
を書いた資料を配布します。配布資料に記載のケースの
とき、調停人としてはどのように対処すべきでしょうか?
各グループで議論していただきます。では、始めてくださ
い。
0:42
では、各設問について各グループのご意見を伺います。
(Aが各設問につき1グループを選んで意見を聞く。)
0:50
0:60
備考
合意内容の公正性について解説する。(テキストを用いて 「基礎編 5-3-2
説明・講義)
倫理「合意内容
の公正性」説例
その他の倫理について解説する。(テキストを用いて説 参考例」
明・講義)
倫理上の課題の考え方について学ぶ。
・ 利害関係を開示すること。
・ 調停人を辞退しなければならない場合もあること。
・ 合意内容の公正性に配慮すべきこと。
26
3日目 午後 No.6-1 題:「調停ロールプレイ」
目的の
概要
時系列
0:00
0:40
~1:30
備考
調停のロールプレイ
-参加型-
配布資料・
必要機材
手順
A: では、最後の講となり、ここで、全体を通じてロール 「基礎編 6-1-1
プレイをしてみます。これまでの経験に照らすと、それま 調停ロールプ
で嫌いであった人がロールプレイにはまったり、自分の意 レイを始める前
外な才能に気付く人がいます。
に」
事案は、以下のとおりです(Bが白色の共通事実シート
を渡し、これをゆっくり読み上げる)。そこで、まず、お二人 ☆投資金回収
ずつペアとなってください。そして、どちらが「下田」さんと
事件
なるのか、「葛西」さんとなるのかを決めてください。まず、
「下田」さんの役の方挙手ください(Bが手を上げた人に、 「基礎編 6-1-2
ブルー色の下田さんの秘密事実シートを配布する)。次
共通事実」
に、「葛西」さんの役の方挙手ください(Bが手を上げた人 「基礎編 6-1-3
に、ピンク色の葛西さんの秘密事実シートを配布する)。 下田さん-ブ
ここで、役作りのために、10 分間時間をとります。そして、
ルー」
その前に、ロールプレイの注意をいたします(Bが「ロール 「基礎編 6-1-4
プレイの注意」を配布し、これをゆっくり読み上げる)
葛西さん-ピン
A: 10 分立ちました。これから約 25 分間調停ロールプレ
ク」
イをしたいと思います。では、それぞれ、準備ができたとこ
ろから、調停を始めてください。
「基礎編 6-1-5
A: 約 25 分経ちました。皆さんからご意見をいただきた ワークシート:
いと思います。うまくできた点、次回やるときの工夫(次は 調停ロールプレ
こうやるという気づき)の二点について伺っていきます。
イ」
(A が意見を促しまとめ、Cがフリップチャートに記載す
る)。
なかなか、調停は奥深いことがご理解いただけました
でしょうか。
フリップチャート
ないしホワイト
ボード
当事者から調停人はどのように見えるかに気づく。解決
を急ぎたくなる調停人の気持ちを体験する。
27
3日目 午後 No.6-2 題:「座談会、アンケート」
目的の
概要
① 「このような紛争解決のあり方の有用性および何が必要か、課題か」を
グループごとに議論、その発表・意見交換から、本講座の理解度を確認
し、また、今後の本講座の企画に参考となる意見等を探る。②アンケートの
実施。
時系列
手 順
0:00
A:座談会を始めます。本講座を振り返って、次の3点につ
いて、グループごとに意見交換をしてください。
①本講座のような「自主交渉援助型調停の有用性」につ
いて
②参加者自身が調停人を務めるとした場合、今後、どの
ような知見なり、研修課題が必要になる、と思いました
か。更に学びたいことを挙げてください
③調停(ADR)が日本の社会で普及するには、どのような
課題があると思いますか
A:それでは、①のテーマについて、○グループと○グルー
プでは(グループは任意に指名)どのような意見がありまし
たか、代表的な意見をお聞かせください。
・・・グループから発表・・・
・・・適宜、講師からコメント・・・
A:締めくくりのあいさつ
0:40
備 考
トレーニングの意義を確認する。
ひとりひとりの受講生が、自分に対して約束できるように手
助けをする。
28
配布資料・
必要機材