GPNET list-488 取り扱い説明書 (株)ネットワークサプライ ■ GPNET list‑488 概要説明 GPNET list‑488は、GP‑IB,HP‑IBおよびRS‑232Cの出力をセントロニクス・プリンタへ印刷 するための変換アダプターで、次のような機能および特長をもっています。 ● GP‑IB,HP‑IBの出力データをセントロニクスへ変換出力する機能。 ● GP‑IB,HP‑IBの出力データをRS‑232Cへ変換出力する機能。 ● RS‑232Cの出力データをセントロニクスへ変換出力する機能。 ● HP社製、計測機器などの画面イメージを汎用プリンタ(ESC/P)へ出力する機能。 ● HP社製、計測機器などの画面イメージを Windows3.1 ,Windows95へビットマップ ファイルとして入力する機能。(専用アプリケーション付属) ■ 動作モード ● HP製品ハードコピー対応モード 計測機器やアナライザ等の画面ハードコピーに対応しているモードです。 対応している機種 は、HEWLETT PACKARD社製でハードコピー機能(モノクロ出力)があるものに限ります。 但し、 機種によっては変換できない場合がありますのでご了承下さい。 モード0:HP‑IB→セントロニクス変換モード モード1:RS‑232C→セントロニクス変換モード モード2:HP‑IB→RS‑232C変換モード P.2 P.3 P.4 モード3:Windows対応ビットマップファイル作成モード P.5 ● スルー変換モード モード4〜6は、全てのデータをそのまま変換するモードです。 モード4:GP‑IB→セントロニクス・スルー変換モード モード5:RS‑232C→セントロニクス・スルー変換モード モード6:GP‑IB→RS‑232C・スルー変換モード P.6 P.7 P.8 ● HP‑IBアドレス・モード 変換はモード0と同様ですが、HP‑IBリスナ(アドレスモード)として機能します。 モード7:GP‑IBリスナ→セントロニクス変換モード 1 P.9 ■ モード0:HP‑IB→セントロニクス変換モード HP社製 HP‑IB計測機器やアナライザ等(ハードコピー機能を持っている機種)の画面イメ ージやデータをセントロニクス・プリンタ(ESC/P or PC‑PR系)へ出力します。 【ディップスイッチ】 GPNET list‑488のディップスイッチ1〜3を図のように設定して下さい。 プリンタは ESC/P に設定されていますが、PC‑PR系のプリンタを使用する場合には、ディッ プスイッチ5をOFFにして下さい。 【接続と設定】 機器とGPNET list‑488をHP‑IBケーブルで接続し、list‑488とセントロニクスプリンタを接 続します。 GPNET list‑488のHP‑IBはリスンオンリーで動作しますので計測機器と1対1で 接続する場合、計測機器ではトークオンリーに設定して下さい。 【注意】 接続やディップスイッチの設定は、必ず電源OFFの状態で行ってください。 必ず、List‑488の電源を投入した後にプリンタの電源をONにして下さい。 【動作内容】 GPNET list‑488は、HP‑IB機器からのデータをセントロニクス・プリンタへ出力します。 画面ハードコピーの場合は、プリンタに合わせたビットイメージに変換して出力します。 2 ■ モード1:RS‑232C→セントロニクス変換モード HP社製 RS‑232C計測機器やアナライザ等(ハードコピー機能を持っている機種)の画面イ メージやデータをセントロニクス・プリンタ(ESC/P or PC‑PR系)へ出力します。 【ディップスイッチ】 GPNET list‑488のディップスイッチ1〜3を図のように設定して下さい。 プリンタは ESC/P に設定されていますが、PC‑PR系のプリンタを使用する場合には、ディッ プスイッチ5をOFFにして下さい。 RS‑232C側の通信仕様は下記のとおりですが、ディップスイッチ4をOFFにすることで通信速 度を 19200bpsに変更できます。 通信速度: 9600bps データビット: 8bits ストップビット: 1bit パリティビット: なし 【接続と設定】 機器とGPNET list‑488をRS‑232Cクロスケーブルで接続し、list‑488とセントロニクスプリ ンタを接続します。 【注意】 接続やディップスイッチの設定は、必ず電源OFFの状態で行ってください。 必ず、List‑488の電源を投入した後にプリンタの電源をONにして下さい。 【動作内容】 GPNET list‑488は、RS‑232C機器からの受信データを、セントロニクス・プリンタへ出力し ます。 画面ハードコピーの場合は、プリンタに合わせたビットイメージデータに変換して 出力します。 3 ■ モード2:HP‑IB→RS‑232C変換モード HP社製 HP‑IB計測機器やアナライザ等(ハードコピー機能を持っている機種)の画面イメ ージやデータををRS‑232Cインタフェースのプリンタ(ESC/P or PC‑PR系)へ出力します。 【ディップスイッチ】 GPNET list‑488のディップスイッチ1〜3を図のように設定して下さい。 プリンタは ESC/P に設定されていますが、PC‑PR系のプリンタを使用する場合には、ディッ プスイッチ5をOFFにして下さい。 RS‑232C側の通信仕様は下記のとおりですが、ディップスイッチ4をOFFにすることで通信速 度を 19200bpsに変更できます。 通信速度: 9600bps データビット: 8bits ストップビット: 1bit パリティビット: なし 【接続と設定】 機器とGPNET list‑488をHP‑IBケーブルで接続し、list‑488とプリンタをRS‑232Cクロスケ ーブルで接続します。 GPNET list‑488のHP‑IBはリスンオンリーで動作します。 計測機器 と1対1で接続する場合、計測機器ではトークオンリーに設定して下さい。 【注意】 接続やディップスイッチの設定は、必ず電源OFFの状態で行ってください。 【動作内容】 GPNET list‑488は、HP‑IB機器からのデータを、RS‑232Cプリンタへ出力します。 ードコピーの場合は、プリンタに合わせたビットイメージに変換して出力します。 4 画面ハ ■ モード3:Windows 対応ビットマップ作成モード HP社製 HP‑IB計測器やアナライザ等(モノクロ・ハードコピー機能を持っているもの)の 画面イメージを Windows 対応ビットマップファイルとしてパソコンへ入力します。 イメージは、list‑488内部で 50%〜20%に圧縮されて送信されるため高速に入力できます。 386以上のCPUを搭載した Windows3.1, Windows95の動作するパソコンと付属ソフトウエア HCCUT.EXE が必要です。 【ディップスイッチ】 GPNET list‑488のディップスイッチ1〜3を図のように設定して下さい。 ディップスイッチ4をOFFにすることで通信速度を 19200bpsに変更できます。 【接続と設定】 機器とGPNET list‑488をHP‑IBケーブルで接続し、list‑488とコンピュータをlist‑488専用 RS‑232Cケーブル(別売)で接続します。 GPNET list‑488のHP‑IBはリスンオンリーで動作し ます。 【注意】 接続やディップスイッチの設定は、必ず電源OFFの状態で行ってください。 【動作内容】 Windows から付属のソフトウエア HCCUT.EXE を起動し、受信待機モードにして下さい。 (HCCUT.EXEの詳細な操作については 「HCCUTの使い方」参照 P.10) HP‑IB機器側で、画面ハードコピー操作を行う度にパソコンにイメージが取り込まれます。 5 ■ モード4:GP‑IB→セントロニクス・スルー変換モード 計測機器やパソコンなどのGP‑IBデータをそのまま、セントロニクス・プリンタへ出力しま す。 【ディップスイッチ】 GPNET list‑488のディップスイッチ1〜3を図のように設定して下さい。 【接続と設定】 機器とGPNET list‑488をGP‑IBケーブルで接続し、list‑488とセントロニクスプリンタを接 続します。 GPNET list‑488のGP‑IBはリスンオンリーで動作しますので機器と1対1で接続 する場合、機器側ではトークオンリーに設定して下さい。 【注意】 接続やディップスイッチの設定は、必ず電源OFFの状態で行ってください。 必ず、List‑488の電源を投入した後にプリンタの電源をONにして下さい。 【動作内容】 GPNET list‑488は、計測やパソコンからのGP‑IBデータを、プリンタ側へそのまま出力しま す。 6 ■ モード5:RS‑232C→セントロニクス・スルー変換モード 計測機器やパソコンなどのRS‑232Cデータをそのまま、セントロニクス・プリンタへ出力し ます。 【ディップスイッチ】 GPNET list‑488のディップスイッチ1〜3を図のように設定して下さい。 RS‑232C側の通信仕様は下記のとおりですが、ディップスイッチ4をOFFにすることで通信速 度を 19200bpsに変更できます。 通信速度: 9600bps データビット: 8bits ストップビット: 1bit パリティビット: なし 【接続と設定】 機器とGPNET list‑488をRS‑232Cケーブルで接続し、list‑488とセントロニクス・プリンタ を接続します。 【注意】 接続やディップスイッチの設定は、必ず電源OFFの状態で行ってください。 必ず、List‑488の電源を投入した後にプリンタの電源をONにして下さい。 【動作内容】 GPNET list‑488は、計測やパソコンからの受信データを、プリンタ側へそのまま出力しま す。 7 ■ モード6:GP‑IB→RS‑232C・スルー変換モード 計測機器やパソコンなどのGP‑IBデータをそのまま、RS‑232Cへ出力します。 【ディップスイッチ】 GPNET list‑488のディップスイッチ1〜3を図のように設定して下さい。 RS‑232C側の通信仕様は下記のとおりですが、ディップスイッチ4をOFFにすることで通信速 度を 19200bpsに変更できます。 通信速度: 9600bps データビット: 8bits ストップビット: 1bit パリティビット: なし 【接続と設定】 GP‑IB機器とGPNET list‑488をGP‑IBケーブルで接続し、list‑488とプリンタなどをRS‑232C ケーブルで接続します。 GPNET list‑488のGP‑IBはリスンオンリーで動作しますので、機器 と1対1で接続する場合、機器ではトークオンリーに設定して下さい。 【注意】 接続やディップスイッチの設定は、必ず電源OFFの状態で行ってください。 【動作内容】 GPNET list‑488は、GP‑IB機器からのデータを、そのままRS‑232Cへ出力します。 8 ■ モード7:HP‑IBリスナ→セントロニクス変換モード List‑488のHP‑IBはリスナとして機能し、コントローラやトーカからのHP‑IBデータをセン トロニクス・プリンタへ出力します。 また、モード0同様に HP社製 HP‑IB計測機器等の画 面ハードコピーをセントロニクス・プリンタ(ESC/P)へ出力可能です。 【ディップスイッチ】 GPNET list‑488のディップスイッチ6を OFF にして下さい。 ディップスイッチ1〜3で は、List‑488のHP‑IBアドレス(0〜7)を設定します。 プリンタは ESC/P に設定されて いますが、PC‑PR系のプリンタを使用する場合には、ディップスイッチ5をOFFにして下さい。 【接続と設定】 HP‑IBコントローラとGPNET list‑488をHP‑IBケーブルで接続し、list‑488とセントロニク スプリンタを接続します。 【注意】 接続やディップスイッチの設定は、必ず電源OFFの状態で行ってください。 必ず、List‑488の電源を投入した後にプリンタの電源をONにして下さい。 9 HCCUTの使い方 HCCUTは、計測機器やアナライザ等の画面イメージ(ハードコピー出力)をRS‑232Cインタフ ェースを介してビットマップファイルへ入力するためのWindowsアプリケーションです。 ■ 起動方法 フロッピィディスから起動するにはWindows3.1のプログラムマネージャや Windows95のエクス プローラなどから直接 HCCUT.EXEを起動して下さい。 ハードディスクへコピーして使用する 場合には、HCCUT.EXEとHCCHLP.HLPをハードディスク等の同一ディレクトリへコピーしたうえ でアイコン登録して下さい。 その他、最新情報については README.TXTをお読み下さい。 ■ ウインドの構成 フレームウインドは、メニュー・バー,アイコン・バー,ステータス・バーによって構成さ れています。 よく使用するコマンドは、アイコン・バーに並べてあります。 子ウインドが 複数表示されている場合、その一つをマウスでクリックすればアクティブウインドとなります。 ■ 機器との接続 HP‑IB計測機器との接続 HP‑IBインタフェースを持つ機器との接続は、GPNET list‑488を使用します。 この場合の設定及び接続については「モード3:Windows 対応ビットマップ作成モード」参照。 P.5 RS‑232C計測機器との接続 RS‑232Cインタフェースだけを持つ機器と接続する場合、コンピュータと機器を直接RS‑232Cケ ーブルで接続し、機器側のRS‑232Cを次のように設定してください。 通信速度=9600 or 19200bps データ長=8bits 10 パリティ=なし ストップビット=1bit ■ 通信ポートの設定 起動直後の通信ポートは、COM1: 9600bps となっています。 変更する必要がある場合には、 メニュー・バー(Receiveメニュー)のなかの「ポート設定」を選択して COM1〜3及び通信速 度を設定して下さい。 ■ 画面イメージを受信する Receive メニューの「受信開始」を選択するか又は、 をクリックすると画面下のステー タスバーに「受信待機中」と表示されます。 この状態のあいだは、計測機器側でハードコピ ー操作を行う度に画面イメージが子ウインドとして追加されます。 受信を解除するには、Receiveメニューの「受信解除」を選択するかまたは、 して下さい。 11 をクリック ■ File メニューの解説 [開く(O)] ドライブからビットマップファイルを開いて表示します。 ドライブ、ディレクトリ、ファイ ル名を入力してOKを選択して下さい。 [保存(S)] アクティブウインドのイメージをビットマップファイルへ保存します。 格納するドライブ、 ディレクトリ、ファイル名を入力してOKを選択して下さい。 [印刷(P)] アクティブウインドのイメージを印刷します。 [About(A)] このプログラムのバージョンを表示します。 [終了(X)] このプログラムを終了します。 12 ■ Edit メニューの解説 [コピー(C)] アクティブウインドのイメージ全体またはイメージの一部を切り抜きクリップボードへコピー します。 イメージの一部を切り抜くには、マウスカーソルを切り抜き範囲の左上にあわせ左ボタンをド ラッグしたままマウスを右下まで移動させます。 [貼り付け(P)] クリップボードのイメージを新規のウインドへ表示します。 ■ Receive メニューの解説 [受信開始(S)] 受信待ち状態にします。 画面下のステータスバーに「受信待機中」と表示され、計測機器側 でハードコピー操作をする度に画面イメージが連続して入力されます。 この状態は、受信解 除されるまで続きます。 [受信解除(X)] 受信待ち状態を解除します。 [ポート選択(P)] 通信を行うCOMポートを選択します。 デフォルトでは COM1となっています。 ■ Option メニューの解説 表示と印刷について設定します。 設定は、アクティブウインドに対してだけ行われます。 印刷のスケールを選択すると印刷の大きさを自由に指定できます。 13 ■ Window メニューの解説 [並べて表示(T)] 画面上の全イメージを重ならないように並べて表示します。 [重ねて表示(C)] 画面上のすべてのイメージを重ねて表示します。 [アイコンの整列(I)] 画面上のアイコンを整列します。 イメージは、ウインド右上の最小ボタンによってアイコン化することができます。 [すべて閉じる(A)] すべてのイメージを閉じます。 14 ■ GPNET list‑488各部の名称 ■ List‑488 製品仕様 ●インタフェース仕様 GP‑IBインタフェース: RS‑232Cインタフェース: IEEE488‑1978準拠 (Listen Only) 通信方式 = 非同期調歩同期式 通信速度 = 9600bps データ長 = 8bits パリティビット = なし ストップビット = 1bit X制御 = 有/無 プリンタ・インタフェース: セントロニクス準拠 適合プリンタ(ESC/P‑81 , PC‑PR系) ● 電源仕様 ● 動作条件 ● 寸法・重量 電源:専用ACアダプター SFN‑830(付属) 消費電力:250mA(MAX) 温度:0〜50℃ 湿度:30〜85% W81.2mm×H24mm×D42.5mm 125g 15 ■ RS‑232C コネクタ ピンアサイン(DSUB 9pin) ■ プリンタコネクタ ピンアサイン(Centronics based) 16 ■ GP‑IB コネクタ ピンアサイン(IEEE‑1917 based) 17
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