ベッド型マッサージ器 オートヘルサー DZ-90 取扱説明書

ベッド型マッサージ器
オートヘルサー DZ-90
承認番号 21000BZZ00022000
取扱説明書
本器の性能を発揮し,安全にお使いいただくため,この「取扱説明書」を必ずお読みください。また,
本書は再読できるように必ず保管してください。
株式会社大日工業技研
この取扱説明書では,本器を安全にお使いいただき,危害や損害を未然に防止するため,下記の「注意
書き」をしてあります。必ずこの注意書きを厳守の上お使いください。なお,「注意書き」はその内容によ
り
危険,警告,注意
の三種類に分けて記載されています。
「危険」,「警告」,「注意」とは次の事項を意味しています。
「危険」 :回避されなければ重大な人的後遺症または死亡事故に至る可能性があります。
「警告」 :回避されなければ,「危険」ほどではないが,その他の人的創傷に至る可能性があります。
「注意」 :回避されなければ,軽症または中程度の障害または物的損傷に至る可能性があります。
2
1
まえがき ..................................................................................................................................... 4
2
特徴 ........................................................................................................................................... 4
3
効能および効果 .......................................................................................................................... 4
4
お使いになる前に ....................................................................................................................... 4
5
正しくご使用いただくために......................................................................................................... 5
6
構成および各部の名称 ............................................................................................................... 7
7
機器の設置 ................................................................................................................................ 8
7.1
設置する前に ...................................................................................................................... 8
7.2
電源およびケーブルの接続 ................................................................................................. 8
構造と原理......................................................................................................................................... 9
9
パネル設定と機能..................................................................................................................... 10

スタートストップ.................................................................................................................. 10

ヒータ ................................................................................................................................ 10

メニュー............................................................................................................................. 10

タイマ ................................................................................................................................ 10

ロックスイッチ .....................................................................................................................11

音量調整............................................................................................................................11

手持ちスイッチ....................................................................................................................11
10.
操作,使用方法......................................................................................................................11
11.
治療行程の概要 ................................................................................................................... 12
弱圧治療 .................................................................................................................................. 12

強圧治療........................................................................................................................... 12

押圧治療........................................................................................................................... 12

マッサージ治療.................................................................................................................. 12

バイブレータ治療............................................................................................................... 12

もみ治療 ........................................................................................................................... 12
12.
安全装置 .............................................................................................................................. 12
13.
保守および点検 .................................................................................................................... 13
14.
長期保管後の点検................................................................................................................ 13
14.
仕様...................................................................................................................................... 15

電気的定格........................................................................................................................... 15

性能...................................................................................................................................... 15

寸法...................................................................................................................................... 15

使用環境 .............................................................................................................................. 15
3
1
まえがき
本製品は,ローラーにかかる体重を利用して頭部から足部まで連続的または局部的に刺激をほどこし,
マッサージ効果を得ることを目的としたベッド型マッサージ器です。
2
特徴
1.
120 度ごとに配置された 3 つの治療ローラーが,回転したり特定の角度をキープしながら,押圧や
マッサージを施します。
2.
バイブレータの振動により,腰部,足部を移動しながら,刺激を伝えます。
3.
モミ機能により,腰部,肩を中心にマッサージを施します。
4.
温熱装置がベッド面を暖めているので,冷やっとした不快感がありません。
5.
ベッド面は低く設計されており,お年寄りや障害のある方でも,楽に横になることができます。
6.
操作パネルやアームはどの方向にでも向けることができ,設置スペースを選びません。
7.
治療パターンを 10 種類搭載し,任意に呼び出して治療することができます。
3
効能および効果
 あんま,マッサージの代用
4
お使いになる前に
お使いになる前に次のことをお確かめください。
1.
本体の銘板に記載されている製造番号と保証書の番号が一致していることをご確認ください。
2.
付属品はきちんとそろっているかご確認ください。
3.
本製品は AC100V,50Hz/60Hz で動作します。それ以外の電源では使用しないでください。
4
5
正しくご使用いただくために
危険
他の医療機器との併用は絶対に行わないでください。
警告
次の症状をおもちの方へのご使用は控えてください。
 悪性腫瘍のある人
 心臓に障害がある人
 妊娠している人(妊婦および出産直後)
 知覚障害のある人
 安静を必要とする人
 急性(とう痛性)疾患のある人
 血圧が異常に高い人
 骨折や脱臼の直後
 熱の高い人
 結核
 動脈硬化
 骨粗鬆症
 その他 医師が不適当と判断された方
5
注意
使用上の注意事項
 破損したキャンバスは,絶対に使用しないでください。(キャンバスは消耗品です。)
 操作方法,手持ちスイッチの取扱い方法をよく理解して使用してください。
 定められた手順によりスイッチ,つまみなどを操作し,機器が常に正常であることを確認してくだ
さい。
 機器および患者に異常が発見された場合は,使用者は安全な状態で機器の作動を止めるなど
の適切な処置を講じてください。
 治療に必要な時間を超えないように注意してください。
 使用中,気分が悪くなったり,刺激が強すぎて苦痛を感じた場合は,使用を中止してください。
 治療ベッドの中心にからだの中心をあわせてご使用ください。
 老齢の方ややせがたの人は,マットあるいは毛布をしいてご使用ください。
 ウェイトシートは定められた方法で使用してください。
 我慢して使用することは逆効果となり危険を伴うためご注意ください。
 ひじ,ひざなど,はさまれやすい所へは使用しないでください。
 本体,付属品,電源コードなどは次回の使用に支障のないように清潔にしておいてください。
 使用後は電源を切っておいてください。
 機器は使用者以外は勝手に使用しないように注意してください。
6
6
構成および各部の名称
本製品は主に次の部分により構成されています。
治療ベッド
操作パネル
手持ちスイッチ
ウェイトシート
マット
治 療 ベ ッ ド
操作パネル
ウェイトシート
キャンバス
キャスタ
治療ベッド側面
~100V
50/60Hz
5A
B種
Panel
電源コネクタ
コネクタ(操作パネルへ)
ヒューズ
7
アーム
7
機器の設置
7.1
設置する前に
治療器は平らな床面におき,付属のゴム座でキャスターを固定し治療ベッドを動かないように設置し
てください。
水気,温度,湿度,直射日光,ほこりなどの悪い環境に置かないでください。
他の医療機器と密接した場所に置かないでください。
化学薬品の保管場所やガスの発生する場所に置かないでください。
設置するに当たり,治療器あるいは治療に支障を及ぼすと思われるところに置くのは避けてくださ
い。
電源電圧および許容電流値に注意してください。
治療器は定位置で使用し,頻繁に移動させないでください。
治療器の上に付属品以外のものを乗せないでください。
7.2
電源およびケーブルの接続
ベッド側面
電源コネクタ
ヒューズ
中継ケーブルを操作パネルとベッド側面のコ
(操作パネル)
コネクタ
ネクタに接続します。この時中継ケーブルの
先端部の矢印を上に向けて挿入してくださ
い。
~100V
50/60Hz
5A
B種
電源コード
電源コードを電源コネクタに差し込みます。
Panel
中継ケーブル
(操作パネルへ)
電源コードを医用コンセントに差し込みます。
医用コンセント
8
8
構造と原理
バイブレータ
治療ローラー
もみローラー
ヒータ
キャンバス
台車
キャンバスの下にモミローラー,治療ローラー,ヒータ,バイブレータ,を搭載した台車があります。
台車は足部から頭部の間を往復移動して,全身の治療域をカバーします。また,台車は自由にどの
位置でも停止反転をすることができます。
モミローラーはモータの回転により揉み動作を行い,肩,腰部を中心にマッサージを施します。
治療ローラーは 2 種類の角度で停止することができ,この 2 つの停止角度により弱圧,強圧で治
療することができます。
ヒータは本器を使用する際に不快感を与えないよう,台車の移動にともない全身に温熱を伝える
働きをします。
バイブレータはモータの回転により振動を発生させてマッサージ効果を施します。
9
9
パネル設定と機能
操作パネル
治療内容表示
メニュー
スタートストップ
ロックスイッチ
音量調節
タイマ
ヒーター
 スタートストップ
キーを押すと治療を開始します。もう一度押すと治療を中止します。治療中はランプが点灯しま
す。
 ヒータ
温熱を入れる場合に使用します。キーを押すと ON もう一度押すと OFF になります。温熱が入
っているときはランプが点灯します。
 メニュー
表示を見ながら治療メニューを選択します。
治療行程には,弱圧,強圧,マッサージ,押圧,バイブレータ,もみの 6 つのパターンがあり,それ
ぞれの治療内容に合わせて組み合わせることで高い効果を発揮します。これらの 5 つのパターンを
最適に組み合わせた 10 とおりの治療メニューがあらかじめプログラムされています。治療目的や症
状に合わせてコースを選択してください。
 タイマ
治療メニューには,あらかじめ標準治療時間がセットされており通常はタイマをセットする必要は
ありません。治療時間を延長したい,または短縮したい場合は△アップキー,▽ダウンキーを押して
変更してください。
各行程の治療時間は治療プログラムに内蔵されており一つ一つセットする必要はありません。
10
 ロックスイッチ
誤操作やいたずら等を防止するため,ロックスイッチを ON(上にあげる)することにより治療プロ
グラムとタイマをロックする機能を備えています。
 音量調整
治療終了の約 1 分前になると終了の予告を知らせる音楽(終了予告音)が鳴り始めます。すべて
のタイマが終了すると終了音が鳴り治療の終了を知らせします。
音量 1 は終了予告音,音量 2 は終了音のツマミです。下に回すと小さくなり,上に回すと大きくな
ります。適度な音量でご使用ください。
手持ちスイッチ
 手持ちスイッチ
..操作パネルのスタートストップキーと同じ機能です。
表示ランプ
キーを押すと治療を開始し,もう一度押すと治療を中
スタートストップキー
止します。治療中はランプが点灯します。
なお,治療中は患者に持たせ,気分が悪くなったり
刺激が強すぎて苦痛を感じた場合には,スタートスト
接続コネクタ
ップキーを押して治療を終了してください。
治療を再開するには安全を確認してから行ってくだ
さい。
10. 操作,使用方法
本器を使用する場合,本体上部に付属品のマットを敷きマットの上面に患者を仰向けに寝かせ,必
要に応じて足首または膝上にウェイトシートをのせてから次の操作を行ってください。
1.
電源スイッチを ON “│”にします。
2.
メニューキーで患者に適した治療内容(P0~P9)を選択します。
3.
温熱を入れるときはヒータキーを押して ON(ランプが点灯)にしてください。
4.
患者に手持ちスイッチを持たせ,治療中気分が悪くなったり刺激が強すぎた場合はキーを押し
て治療を中止するとともに大きな声で助けを呼ぶことを説明してください。
5.
スタートストップキーを押して治療を開始します。
6.
治療終了の約 1 分前になると終了の予告を知らせる音楽が鳴り始めます。設定したすべての
治療が終了するとローラはあらかじめ定められた位置に移動して終了音が鳴り,治療の終わり
を知らせます。
7.
治療終了後,患者からウェイトシートを外し本器より静かにおろしてください。
11
11. 治療行程の概要
治療行程は,弱圧,強圧,マッサージ,押圧,バイブレータ,もみの 6 つのパターンを治療内容によって
各行程ごとに最適に組み合わせてあります。
各行程は左から,1→2→3→4 の順に操作パネルに表示されている内容の治療を行います。
 弱圧治療
ローラーの角度が低い位置に固定され弱い刺激が得られます。ローラーの往復移動により
マッサージ治療を行い,全身の筋,筋肉のほぐし効果を上げます。
 強圧治療
治療ローラーの角度が一番高い位置に固定され全身に強い刺激を与えます。ローラーの往
復移動により筋肉の弛緩作用および伸展効果を得られます。
 押圧治療
治療ローラーを回転させながら,往復移動をすることにより押圧治療が行われ,筋肉,椎間
板の牽引効果を施します。
 マッサージ治療
治療ローラーを回転させながら,往復移動をすることによりマッサージを施します。
 バイブレータ治療
バイブレータはローラーが振動し,往復移動しながら広範囲に刺激を与えます。
 もみ治療
もみローラが回転することにより,部分移動しながらもみ治療を施します。
12. 安全装置
 定位置停止機能
治療が終わると同時に次の治療に備えて,常に定められた位置で停止する機能を備えています。
 終了音機能
治療時間が終わると終了音がなり,治療動作を停止する機能を備えています。
 非常停止機能
12
治療中にすべての機能を停止する手持ちスイッチを備えています。
 異常温度防止機能
温熱装置の異常により必要に温度が上がった場合は,温熱装置の電源を遮断する温度ヒューズ
を備えています。
13. 保守および点検
 キャンバスは定期的に点検し,破損したり消耗した場合は,すみやかに交換してください。
 破れたり,穴の開いたキャンバスは危険ですので絶対に使用しないでください。
 故障したときはかってにいじらず,修理はメーカーまたは販売店におまかせください。
 電源プラグとコンセントの間にごみやほこりがついていないことを確認してください。
 プラグ以外のところを持ってコードやケーブルを引きぬかないでください。断線の原因となりま
す。
 長期間使用しないときは,電源コードをコンセントから抜いてください。
 機器の改造,仕様の変更は絶対にしないでください。
14. 長期保管後の点検
長期間の保管後,あるいは月に 1 回程度の使用のときは下記の方法で正常動作の確認を行って
ください。
1.
操作パネル,ベッド間のケーブルや手持ちスイッチのケーブルに破損がなく,コネクタから抜け
ていないことを確認してください。
2.
電源コードをコンセントに接続してください。
3.
電源スイッチを ON にしてください。
●操作パネルの表示が正しく行われることを確認してください。何も表示されない場合はヒュー
ズが切れていることがあるので新しいヒューズと交換して,もう一度確認してください。
注意
4.
ヒューズは当社の指定したものをご使用ください。
スタートスイッチを押して各機能が正しく動作することを確認してください。
 ローラーが押圧,マッサージの行程で回転すること。
 ローラーが弱圧行程のときローラーが一番低い位置にあること。
 バイブレータ行程のとき振動すること。
 もみ行程でもみ動作が行われること。
5.
タイマが終了したときローラーがあらかじめ設定された位置で停止し終了音が鳴ることを確認
してください。
13
以上で動作の確認を終了しますが,異常がある場合はもう一度確認して当社営業所あるいは販
売店に連絡してください。
注意
再調整および修理について
再調整および修理は,当社または当社の依頼した専門家が行います。
使用者側で行った場合,これに関連して発生した事項に関する責任は,再調整または修理の実
施者にあります。
ただしヒューズその他取り付け工事を必要としない消耗品の交換は使用者側の専門家が行っても
かまいません。
14
14. 仕様
 電気的定格
電撃に対する保護の形式
クラスⅠ機器
電撃に対する保護の程度
B形機器
電源電圧
AC100V±10%
電源周波数
50/ 60Hz
電源入力
340/360VA
マッサージ機構
温熱装置
定格時間
設置漏れ電流
外装漏れ電流
260/280VA
80/ 80VA
最大 99 分
正常状態
0.5mA 以下
単一故障状態
1mA 以下
正常状態
0.1mA 以下
単一故障状態
0.5mA 以下
 性能
治療範囲
1,700mm
ローラーの移動速度
1.5/1.8m/min
ローラーの回転速度
9.0/10.6rpm
バイブレータの振動数
900/1050cpm
もみ数
22.5/26.0cpm
温熱装置
70℃
 寸法
外観寸法
W2120×L720×H1,000mm
重量
165kg
 使用環境
周囲温度
10~40℃
相対湿度
30~85℃
気圧
70~106kPa
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オートヘルサー DZ-90
取扱説明書
A7000-131
1998 年 5 月 1 日 第 1 版発行
16
株式会社大日工業技研
本
社
〒211-0052
神奈川県川崎市中原区等々力 17-11
TEL 044-733-2201 FAX 044-733-2204
静岡工場
〒437-1111
静岡県磐田郡浅羽町中新田 508-1
TEL 0538-23-8160 FAX 0538-23-6081
大阪支店
〒564-0037
大阪府吹田市川岸町 5-30
TEL 06-319-5492
福岡営業所
〒812-0007
FAX 06-319-5490
福岡市博多区東比恵 3-7-15
TEL 092-482-6855 FAX 092-451-9858
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