レストラン 箱根湯本温泉研修旅行

レストラン
箱根湯本温泉研修旅行
第2クッキングハウス
平成16年1月22日から23日
レストラン研修旅行
日程表
2004.1.22(木)
10:00
調布駅南口集合、出発
12:30
箱根湯本駅到着・昼食
14:00
旅館にチェックイン、その後自由行動
18:00
夕食
20:00
秘密の交流会
2004.1.23(金)
朝
和洋食バイキング
10:00
旅館をチェックアウト、箱根湯本駅へ
12:00
町田駅着
13:00
二手に別れて町田市内の作業所(フレンズ/トマトハウス)
でランチを食べたあと施設を見学
16:00
その後解散
調布駅着
参加メンバー
新井
角田
高山
婦美子、池田 和子、木村
一昭、二階堂 陽子、吉岡
永子、中村 春枝、中津川
早苗、小関 貴雄、小宮山 あい子
木綿子、大脇 正昭、久寝 安代
典子、久木田 さくら、伏見 成司
目
次
食べまくり旅行記 ··································
池田
<コラム>レストランフレンズについて ·························· 伏見
和子
成司
2
2
思い出の詰まった箱根旅行··························· ·久 寝
安代
3
久しぶりの骨休み旅行······························· ·吉岡
木綿子
4
<コラム>箱根八里とは? ······································ 小宮山あい子
温泉に満足······ ··································
4
高山
永子
5
ロマンスカーにご満悦································ 小 関
貴雄
6
<コラム>ロマンスカーについて ································ 小関
楽しかった箱根旅行·································· 中津川
貴雄
7
典子
<コラム>トマトハウスについて ································ 久木田さくら
8
9
ビデオファインダーを通してみたみんなの笑顔、作業所···大 脇
正昭
10
楽しかった研修旅行···································中 村
春枝
11
<コラム>待ち時間の喫茶店 ···································· 高山
永子
11
箱根にて········ ·································· ·久木田さくら
12
レストラン研修旅行の感想··························· ·二階堂
13
陽子
<コラム>謎解き ·············································· 小宮山&吉岡
13
旅の思い出······ ·································· ·新井
婦美子
14
箱根旅行········ ·································· ·伏 見
成司
15
<コラム>買い物に出かけて… ·································· 池 田
レストラン研修旅行································· ·木 村
<コラム>盛り上がった 2 次会 ·································· 中津川
新春の初旅行
和子
15
早苗
典子
16
16
箱根登山のスタート··················· ·小宮山あい子
レストラン研修旅行に行って························· ·角 田
<コラム>温泉に入って… ······································ 角 田
17
一昭
一昭
18
18
トマトハウスQ&A················································· 19
レストランフレンズQ&A············································ 20
食べまくり旅行記
池田
和子
今回のレストラン旅行は、食に始まって食に終わったという印象が強かったです。
みなで調布に集まって、町田まで行き、ロマンスカーで箱根に行きました。あまりの
空腹さにロマンスカーの中でかぶきあげを食べました。
箱根について食事をしました。私はどんぶり物を食べました。みな、かるいメ
ニューの方がいいよと云われましたが、いっきに食べてしまいました。
そして宿に着きました。宿は全室和風でたたみだったのでとてもおちつきました。
宿に着いてしばらくして、自由時間におみやげを買いに行きました。風が強くとても
寒かったけど、いいおみやげを買うことができました。そこでも、また試食をしまし
た。小腹がおきました。そのあと、夕飯の時間になってこれでもかというぐらい食べ
ました。おいしかったです。
翌日は朝バイキングで食事をして、おみやげタイムのあと、町田のフレンズに行き
ました。そこは総合体育館の中にある作業所で、フロアーは広く、厨房もきれいで、
メニューも何十種類とありました。当事者と思われる方やスタッフの人が蝶ネクタイ
をして、みな清潔な服装でがんばって働いていて感心しました。そこで私は、タヌキ
うどんとチョコレートパフェを食べました。おいしかったです。今回の旅行は、あま
り話さない久寝さん、中村さんと話すことができ、同じ部屋だったので、とても良か
ったです。温泉もとても気持ち良く、とても楽しい旅行になりました。
コラム
レストランフレンズについて
レストランフレンズは、東京都町田市にあるレストランを営んでいる作業所です。
場所は、町田市の総合体育館の中にあります。
席数も80席はあるんじゃないかなと思います。しかも、メニュー数も豊富です。
そのとても忙しいレストランで、メンバー・
スタッフ協力して一生懸命働いていらっしゃ
いました。クッキングハウスも、メンバーみ
んな、一生懸命働いてくれているので、スタ
ッフとしても本当に助かっています。ありが
とうね!
ご飯も美味しかったよ。俺はカツ丼を食べ
ました。ボリュームたっぷり。また行き
たくなるレストランでした。
(伏見
成司)
-2-
思い出の詰まった箱根
久寝
安代
噴水の一角のひときわ賑やかな集団。クッキングハウスの旅行は初めから楽し
そう。いつもの見慣れた京王線の調布駅のホームで、既にみんなもハイテンショ
ン。家族や友達の旅行と一味違って、クッキングハウスの旅行はまるで子どもの
頃に学校の先生に引率されて連れて行ってもらった旅行を思い出す。
<ゴメンナサイ。スタッフの皆様、お手数おかけ致しました。生徒役にしては、
ちょっと態度が大き過ぎですね。>
おしゃべりに夢中なうちに、ロマンスカーに乗り込み、いよいよリラックスモ
ード全開。窓から晴れ渡る青空に富士山が見えるたびに、
「富士山だー」と言って
は大声で笑って、知っている富士山にも感動してしまう。旅には不思議な力があ
る。心を解き放して子どもの心に戻って、新鮮な気持ちで物事に触れることがで
きる。
箱根湯本の駅から、強い風の中を楽しみの温泉に思いを馳せ、また、ちょっぴ
り旅情気分を味わいながらホテルを目指した。湯けむりの温泉でのおしゃべりは
話し声もおだやかで、ゆったりと時間が経っていく幸せを実感する。入浴後の休
憩の時に、早苗さんや和子さんの子どもの頃の楽しかった思い出話を、布団に横
になって聞いているうちに、心地よい眠りに落ちていった。優しい思い出話は、
人の心をも優しく包み込んでいく。
お待ちかねの夕食「上げ膳、据え膳」は、なんといっても旅のお楽しみ。広間
に並べられたお膳の料理を物色して、興奮気味になっていく。残念ながら、冷え
た料理はちょっと味気がない。温かな釜飯、きりたんぽ鍋とお吸い物はおいしく
頂いた。気になった事は、仲居さん達は私達に食べ方、食べ頃を教えて下さるが、
なんだかそれがマニュアル通りという感じがする。そして笑顔も少ない気がした。
私達もレストランでランチをお客様にお出しする時には、この点に注意して接客
できたらいいなあと思った。
翌日は、私達はレストランフレンズの見学。メンバーさん達は厨房の仕事はせ
ずに、接客を主にしていた。白いワイシャツに紺やグレーのベストを制服のよう
に着用して、りりしく立ち振る舞っていたのが印象的だった。和子さんは、こち
らのレストランのお便りを以前から見ていて、見学をとても楽しみにしていたと
いう。お客様のさまざまなオーダーを間違いなく運ぶメンバーさんに、彼女はと
ても感心していた。興味深くスタッフの方にいろいろ質問している姿に、彼女の
積極的な一面を知って、すごくたのもしく思った。
一泊二日の旅行でしたが、とても内容が充実していたと思う。メンバー・スタ
ッフそしてボランティアの人達との楽しい思い出が一杯詰まった箱根の旅だった。
-3-
久しぶりの骨休み旅行
吉岡木綿子
町田からロマンスカーに乗って箱根に向かいました。お隣は新井婦美子さん。
窓からは富士山が見えました。ランチは花さがみというお店であたたかいそば御
膳をいただきました。そばのほかにかき揚、温泉たまご、ご飯、お漬物がついて
いました。おいしかったです。
ホテルパークス吉野にチェックイン。部屋では高山さん、中津川さん、新井さ
んと一緒。すぐあい子さんが訪ねてきて、
「今年の抱負」についてたずねられまし
た。そこで中津川さんが「腹筋運動」を続けたいとおっしゃったので、みんなで
腹筋運動とはどのようなものか試してみました。
「なかなか大変だね」ということ
になりました。
お風呂は気持ちよかったです。お食事もおいしかったです。
夜中に目が覚めましたが、5時まで待ってから一人きりの露天風呂を楽しみま
した。星空がとてもきれいでした。結局、私は3回もお風呂に入りました。
朝食は和洋食バイキングで私は洋風のものを選びました。チェックアウトして、
箱根湯本でお土産を買ってロマンスカーに乗り、町田で途中下車しました。小規
模授産施設「トマトハウス」で自然派家庭料理のランチをいただき、施設見学を
しました。陶芸やパンも作っていました。町田で解散したあとは中津川さん、角
田さん、二階堂さんと一緒に小田急線で帰りました。
伏見さんがいろいろと手配してくださったので私たちは気楽に参加することが
できました。のんびりとした一泊旅行でした。
コラム
箱根八里とは?
箱根八里とは小田原宿と三島宿の間のこと。東坂(小田原側)、西坂(三島側)と
言います。
力餅(450円)と甘酒
(400円)を扱っている
甘酒茶屋があります。
石畳の散歩と箱根八里の
杉並木をハイキングコース
としてエンジョイして下さ
い。
(小宮山
あい子)
-4-
温泉に満足
高山永子
冬の宿 心ゆるして しゃべり合う
友の素顔を 又一つ知る
湯のまちの 記念のひとつ 手にのせて
寄木細工の 根付買いくる
レストランの一泊旅行当日の朝、何となくはずんだ気持ちで調布駅南口に急い
だ。
いままでに参加した京都旅行は観光にも力が入り少々疲れも感じたものだった
が、今回は箱根湯本の温泉でゆったり(?)が目的で、ボランティア3人のかしまし
い私達も参加させて頂いたことは嬉しいことだった。
宿では4つのグループの部屋割りもできていて、普段はあまり話してないメン
バーやスタッフと親しくおしゃべりをした。ゆっくりとした口調で自分の目標を
語る真面目なYさん、家での生活の様子を話すAさん、筋力体操を最近はじめた
というNさん、早速みんなでねころんで実演したり、I子さんが隣りから出張っ
てきて話を引き出してくれて和気あいあい、心地よい疲れでお風呂にも、夕食大
満足だった。
明るいクッキングハウスの一行の二日目は、町田の仲間の作業所見学。二手に
分かれて行い、充実した旅行に参加できて幸せだった。
-5-
ロマンスカーにご満悦
小関
貴雄
「今度の研修旅行はどこに行くのかな?」
横浜、浅草と参加して、今年はどこかな?と思っていたら、箱根とのこと。今年は
赤坂?それとも六本木?などとあれこれ想像していたのですが、箱根とは。でも、ロ
マンスカーに乗って行くと聞いたときから、ワクワク。鉄道好きにとってはたまらな
い旅行になりそうだなという予感がしました。
さてさて、調布に集合してから橋本廻りで町田へ向かいます。その途中、伏見
さんや久木田さん、あい子さんたちと「明日の作業所見学、町田の作業所ではな
くて、元スタッフ高橋さんが働いている作業所にすればよかったかな?」などと
いう話をすると笑いがおこったり、ロマンスカーに乗りこむとお菓子をつまみな
がらのおしゃべりに花が咲いたりと、例年に比べると盛り上がりかたがすごいと
いう感じ。やっぱり向かい合わせの座席に座るとおしゃべりがはずむものですね。
そして、私はと言えば「1泊旅行でロマンスカーなんて豪勢」なんて思いなが
ら、「でも列車に乗れたことが嬉しい」という感じで喜んでいました。ちなみに、
帰りは先頭車両に席が取れたというので、マニアには垂涎の的である 展望席
のうしろにひとりで陣取っていました。 とてもよかったけれど、「欲を言えば新
宿まで」なんて思うほど、町田・箱根湯本間はあっという間でした。それは、は
たから見ると物好きに見えるんでしょうね?。
湯本の駅に着いた時は、頂上で動いているロープウエイが止まってしまうくら
いの強い風が吹いていて、昼食で暖かいそばを食べたときはおいしかったです。
寒かったのでなおさらですかね。
旅館に着くと、すぐお楽しみの温泉に
浸かりました。折角の露天風呂でしたが、
のぼせてしまいそうであまりゆっくりは
入っていられなかったです。でも、大脇
さんをはじめとして、皆さんとおしゃべ
りしながらの楽しいひとときを過ごせま
した。それと、夕食で面白かったのは、
生米から炊く釜飯ときりたんぽ鍋。どう
して箱根できりたんぽなのって私は思っ
たのですが…。
最後に 2 日目の作業所見学の話を少し
します。私は成瀬にあるフレンズの方を
見学しに行きました。市の運営する総合
-6-
体育館の中にあるレストランで、クッキングハウスと比べると規模は大きくて、
メニューの内容が豊富なところや、メンバーさんたちの働き方が丁寧なところは
すごいと思いました。でもクッキングハウスのランチの方が私は好きですね。
いつもホントに楽しい旅行に参加できて、とてもありがたいです。一緒に行っ
てくれたスタッフ・メンバーの皆さんに感謝です。それにしても、特に今回の旅
行はあちこちで笑いが絶えなかったような気がします。
コラム
ロマンスカーについて
新宿と箱根湯本・片瀬江ノ島とい
った行楽地を結ぶロマンスカーは、
小田急電鉄の顔です。最近では多摩
ニュータウンにも足を伸ばしていて、
「朝夕の通勤ラッシュを避けたい」
という利用者も増えてきています。
あと、「特急料金を追加して優雅に」
とか、
「遅刻しそう!」って時に利用
する人もいるようです。
ロマンスカーの醍醐味は、なんと
言っても展望席!。運転席が 2 階にあるので、一番前の座席に座ると、富士山や
丹沢の山々がよく見えます。どの列車もけちらすように駅を通過していくので、
愉快なことこのうえありません。
ふたつめは、 クロスシート という 4 人向かい合わせの座席です。仲良しグル
ープで乗るとおしゃべりに花が咲きます。ちなみに、都心でこの座席を採用して
いる列車の殆どは特急列車。鉄道会社としては、一度にたくさんのお客を運びた
いがために、線路に沿った横長の ロングシート という座席を採用した車両を
投入しているのが現実です。でも、これでは3人以上でのおしゃべりに花が咲く
とも思えないし、車窓からの景色もイマイチだし、ずっと座っているとお尻が痛
くなってくるし、あんまり良いものではないと思うのですが、皆さんいかがです
か?。
今回の旅行でも、お菓子片手にぺちゃくちゃぺちゃくちゃ。富士山や丹沢の山々
が見えると、みんなで、
「すご∼い」の一言。特急料金を払って乗っただけのこと、
ありますねぇ。
(小関 貴雄)
-7-
楽しかった箱根旅行
中津川典子
ここ何年か都心のホテルに泊まる旅行が続いていたので、今回の箱根は慰安と
研修を兼ねたのんびり旅行になりました。
朝の集合場所に行くと、すでに大脇さんがみんなの様子をビデオにとっていました。
みんなにあいさつをしていると、あい子さんが「あたしは荷物持ってこなかった。着
の身着のまま!」と片手に手帳を持っているだけで、でもポケットの中にはおにぎり、
はぶらし、カメラ、携帯が入っていて、これで行くとのこと…相変わらずのあい子さ
んです。
町田からロマンスカーに乗って箱根湯本までは約一時間。
車内販売のジュースが260円!あんまり高くてみんなこれにはびっくり!
お菓子を広げ、富士山や丹沢の山々に見とれ、おしゃべりしているあっという
間に到着。もっと乗っていたかったねと思うぐらい快適でした。
旅館に着いてから夕食まではたっぷり時間もあったので、まずは部屋でのんび
りお茶を飲んでそれから温泉へ!湯本の温泉は温度も高くてさらりとしたとても
いい湯でした。肌もすべすべつやつやになりました!やっぱり温泉は心と身体を
リフレッシュさせてくれます。
夕食のメインはきりたんぽ鍋とお米から炊く釜飯。とてもお腹がいっぱいにな
って、食べ切れなくて釜飯をおにぎりにしている人もいたぐらいでした。
夕食の後はみんなでひとつの部屋に集まって、大脇さんが撮ってくれたビデオ
の上映会をしました。ビデオを観ながらついさっきまでの出来事なのにまるでず
いぶん前に行ってきたみたいな、懐かしい感覚がして不思議な感じでした。
翌日は町田で2グループに別れて作業所見学を兼ねてランチを食べに行きまし
た。私は、社会福祉法人コメットが運営するトマトハウスでランチをいただき、
同じ会館内にある明和荘タイムスと小麦の家を見学させていただきました。
トマトハウスは木のぬくもりがたっぷり感じられる店内で、ちいさな子供を連
れたおかあさんや常連らしいお客様などがいらしてあたたかい雰囲気がしました。
私達が食べた日替わり弁当は、野菜も沢山使われ、ごはんにはきびともち米が入
って栄養のバランスも考えられていてとてもおいしいかったです。副菜やメニュ
ーなどクッキングハウスでも参考にさせてもらおうかと思いました。
説明も丁寧にしていただき、今回はメンバーの方と話をする時間がなかったの
が残念でしたが、町田市にも地域に根ざし開かれた活動の場があることを知ると
てもいい機会でした。
クッキングハウスで箱根に行くのも初めてでしたが、いつもお手伝いしていた
-8-
だいているボランティアの高山さん、中村さん、久寝さんの三人と、常連でいつ
もお世話になっている大脇さんも参加していただいて、大勢で行くことができ、
にぎやかでとても楽しい旅になりました。
一緒に行ったメンバーやスタッフのみなさんどうもありがとうございました。
コラム
トマトハウスについて
「トマトハウスを含む社会福祉法人コメットは、法
人格を取得するための資金をどのように集めたのでし
ょうか?」
事務局長の大平昌枝さんに伺いました。
「以前あった場
所が立ち退きにな
り、その時の立ち
退き料と大家さん
(現・理事長)か
らの莫大な寄付が
あったので、お金
を集めなくても済
みました」
なんとも羨ま
しい話ですね。
(久木田
さくら)
-9-
ビデオ・ファインダーを通してみたみんなの笑顔、作業所
大脇
正昭
ファインダーにあふれるみんなの笑顔
数年ぶりに 2 度目となるクッキングハウスの一泊旅行に参加させていただきました。
今回はビデオ記録係ということで、出立のときから解散まで1泊2日の旅行中ビデ
オ・ファインダーを通して、たくさんの笑顔に出逢えました。
ビデオ撮りがあると想いを自由に語り合えないということで、自由交流会のときだ
けは映像記録には残せませんでした。ですが、機械的に切り取る映像よりも、その場
を共有した一人ひとりのこころにしっかりと刻まれたことと思います。
久木田さんを送る言葉が語られたとき、みなさんが自分自身の人生に重ねながら、
丁寧に言葉を紡ぎながら想いを伝えている姿が一人ひとり素敵で、私にはとても印象
に残っています。
ここにいる人たちは他人(ひと)と出逢い、はじめは戸惑いを感じていても、協働
を経て、それぞれのこころがしっかりと響鳴しあっているなぁ、クッキングハウスと
いうところはそれを醸し出す交響箱なんだ、と感じられた場面でした。
参加者15名中、男は 4 人だけでしたが、かえって静かな箱根の露天風呂に浸かり
ながら、伏見さん、角田さん、小関さんと男同士より親密に語り合えたこともとても
よかったと思っています。また温泉に行きましょう!
福祉レストラン「フレンズ」
帰路に町田で二手に分かれて見学したレストラン型作業所。私が見学したのは市立
総合体育館で営業している福祉レストラン「フレンズ」でした。同じレストラン型作
業所でありながら、クッキングハウスの対極に位置するようなところだと感じました。
メンバーがほっとできる居場所というより、どちらかというと働く場、次のステップ
への中間施設と言っていいかと思います。そのことは、いただいた年次レポートの2
002年度総合収支決算書の数字からも読み取れます。単年度事業会計2600万円
余に対して、工賃会計の規模の方が大きく3600万円ほどで、説明によると登録メ
ンバーが26人、週6日10時から17時までの営業で、勤務時間を調整しながら働
いている、とのことでした。
昼食時の混む時間帯だったためじっくりとお話を伺えなかったことは残念でした。
設立経緯、運営母体の NPO 運営状況、メンバーのサポート、中間施設としての展望、
レストラン業という比較視点から立地環境など、機会があったら尋ねてみたいと思い
ます。
-10-
楽しかった研修旅行
中村
春枝
寒い朝でしたが、天気は快晴。今回初めて高山さん、久寝さんと一緒の旅行で、
遠足か修学旅行のようなわくわく気分でいざ出発、電車の中で楽しくおしゃべり
をしているうちに町田に到着。ロマンスカーでは雪を冠った富士山が右の窓から
左の窓からと本当によく見え、車窓の景色にも感激でした。
箱根湯本駅に下り立つと冷たい風が吹いていて、早く温泉に入りたいという気
持ちです。
昼食においしいうどんをいただき、山から強く吹き下ろしてくる風に帽子を飛
ばされないように押さえながら、川に沿ってホテルへと歩きました。暖かいホテ
ルの部屋で少しくつろいだ後、楽しみにしていた温泉にゆったり入り、6 時から広
間で夕食。その後皆でミーティングをしました。
2 日目の朝、あい子さんのノックで目が覚め、朝風呂へ。今朝は露天風呂で気分
爽快。
町田で2班に分かれることになり、私たちはフレンズ見学組で再び電車に乗り
ました。体育館の中にある施設ですが、昼食後、厨房の中を見学し、少し話を伺
うこともできました。
帰りに橋本で別組の人たちと会うことができ、驚きました。
ゆっくり話したり、温泉に入ったりと楽しい時が過ごせて感謝でした。
コラム
待ち時間の喫茶店
宿の送迎バスで駅まで送ってもらったがロマ
ンスカーの時間までに 1 時間弱もある。
寒いので喫茶店をさがしてキョロキョロ。通
りの向こうに「ルノアール」を見つけてすぐに
ティータイム。考えることは皆同じで、次々と
ドアが開いて集まってきた。
何となく湯あたりというか、寝不足なのか、みんなボーっとしているが満たされた
顔をしていた。とりとめもなくしゃべりあって時間をすごし、箱根湯本の駅をあとに
した。
(高山
-11-
永子)
箱 根 に て
久木田さくら
ロマンスカーで箱根に行くの
は何年ぶりだろうか。
箱根で温泉に浸かり、町田で
施設見学をする。なかなかいい
企画ではないか。
「ボランティアさんを接待す
る」という、今回の旅行の裏目
的も達成できたような気がする。
といっても、食事の際、上座に
座って頂いただけであり、Kさ
んしか満足されていないかもし
れぬ。
部屋は、二階堂さん・あい子さんと一緒であった。二階堂さんとは、
「フシミさ
んって、やっぱり変だよねー」などと盛り上がる。
夕食後の交流会では、参加者全員から贈る言葉を頂いた。ありがたいことであ
る。これらを、涙を流さぬように拝聴した。そのうち、Kさんの「わがままに生
きてください」という言葉を、今後座右の銘にさせていただくことにする。
施設見学先は、
「トマトハウス」を選んだ。ここは、コーヒー豆を自家焙煎して
いるほどのこだわりぶりである。弁当の数もメニューも多く、さぞかし大変だろ
う。
同法人内の他の施設も案内していただき、陶芸を行なっている「明和荘タイム
ス」でレストラン用の小皿や箸置きを購入する。これまでレストランでは、他の
作業所で作られた箸置きを使うことはあっても、皿を買ったことは無かった。ず
っと「食器も作業所や施設の製品を使うことができたらいいのに」と考えていた
ので、念願が叶ってよかったと思う。
今回の文集は、大脇氏に助言を仰ぎつつ編集を行なった。おそらく、画期的な
文集に仕上がっているものと思われる。
一緒に旅行してくださった方々、及び留守番して頂いた方々に感謝。
-12-
レストラン旅行の感想
二階堂
陽子
前の日は、5時30分から起きて、旅館では4時に起きた。久しぶりの泊まり
旅行で緊張した。でも、仲よく、楽しく、おいしく、いい気分ですごして行けて
よかったと思う。
間違えて男の風呂に入ってしまったり 、作業所トマトハウスのケーキが食べた
くなくなったりもしたが、記念に残る旅行だった。また行きたい。さくらさんと
はこれが最後になるけれど、アイスおごってくれて同じ部屋だったからよかった。
※
※ホテルの都合で、男女風呂が夜中の2時前後に入れ替わるのです。(編集子)
コラム
謎 解 き
みんなで夕食を食べた宴会場の壁になぜか長良川
の鵜(う)の絵がかかっていました。そこで、
「箱根とかけて鵜と解く。そのこころは?」
(小宮山
あい子)
(吉岡
木綿子)
「観光客が喜びます!?」
-13-
旅の思い出
新井
婦美子
調布駅南口に集まって、橋本に行き、JR線に乗り町田に行きました。まだロ
マンスカーが来ていなかったので、マクドナルドで飲み物をごちそうしてもらい
ました。私は、コーヒーを飲みました。ココアの人もいました。けれど、それで
身体が暖かくなったのに外に出るととても寒くて、すぐに身体が冷えてしまいま
した。でも、ロマンスカーに乗ったらすぐに暖かくなりました。
外ではミカンがなっていました。雪で真っ白な富士山も見えて、外は寒いのだ
なと思いました。そして箱根湯本に着いたあと少し歩いて、おそば屋さんで昼食
をとりました。
私は、うどんの温かいのとご飯とつけ物、温泉たまごを注文しました。うどん
は、しこしこして量もちょうどよく、とてもおいしかったです。ご飯にはえびの
甘露煮が付いていました。卵は半熟で、わさびしょうゆだしでとてもおいしかっ
たです。
昼食が終わってから旅館に行きました。暖房がきいていて、とても暖かかった
です。夕食は刺身がプリプリしていて、おいしかったです。
朝食もさっぱりしていておいしかったです。昼食はフレンズという作業所でし
ょう油ラーメンとアイスコーヒーを注文しました。ラーメンはしょっぱかったけ
れど久し振りだったので、油の浮いているつゆも少し飲みました。めんはとても
おいしくて、多く入っているみたいでした。コーヒーもおいしかったです。
帰りは、トマトハウスという作業所にいった人たちと橋本駅で偶然に会い、お
話しをながら帰って来ました。
今回は、おいしいものがたくさんあって、とてもよかったです。
-14-
箱 根 旅 行
伏見
成司
1泊2日でレストラン旅行に行ってきました。場所は箱根湯本です。今回はボ
ランティアの皆さんが、数多く参加されたので、いつもと違って(いつもと同じ
かも)にぎやかな旅行となりました。あと、スペシャルゲストの大脇さんも参加
しました。一緒に露天風呂に入れて最高でした。(今回の旅行の目的の一つでし
た。)
宿は箱根パークス吉野というところ。ほぼ満室状態でした。さすが、人気の箱
根!食事よりもお風呂がよかったです。
2日目は、2グループに分かれて町田にあるトマトハウスとフレンズという作
業所にランチを食べに行きました。私はフレンズグループ。フレンズは、町田市
の体育館の中にあるレストランです。メニュー数も豊富でした。私はカツ丼を食
べました。美味しかったです。80席くらいあるフロア−を、メンバー・スタッ
フで一生懸命切り盛りしていました。
前回もそうでしたが、他所の作業所にランチを兼ねて見学しに行くことは、勉
強にもなりますし、普段なかなか他所の作業所を訪れる事が難しい我々には、有
意義な事だと感じました。
最後になりましたが、旅行へ行ってくれた皆さん、お疲れ様&ありがとうござ
いました。留守番をしてくれていた皆さんにも、お礼を申し上げます。
コラム
買い物に出かけて…
箱根に着いて自由時間の時に、お土産を早苗さんと
一緒に買いに行きました。途中早苗さんが忘れ物をし
て、待っていました。
行った先は干物屋さんみたいなところで、お兄さん
がお茶を2杯も淹れてくれました。
(お土産屋の)おばさんが、私と早苗さんの買い方
を見て、あなたの血液型はO型でしょう?と言われ、
早苗さんのはA型でしょう?と言われ、びっくりしま
したが、当たっていました。試食をして、とてもおい
しかったので沢山買ってしまいました。 (池田和子)
-15-
レストラン研修旅行
木村
早苗
天気は晴天。調布で皆と集合して出発。町田からロマンスカーに乗って箱根湯
本に到着。東京と違って雪風みたく寒かった。昼食を済ましてから旅館に到着。
部屋わりをしてから、お腹がいっぱいなので和子さんと私とで散歩がてら湯本駅
までお土産を買いに行きました。
それから温泉に入り、美味しい夕食を頂いてから部屋にもどり、中村さん、久
寝さん、和子さん、私とで話がもりあがり、二次会では大脇さんが撮ってくれた
ビデオを見ました。
2日目は朝食を済ましてからロマンスカーで町田に到着、社会福祉法人〝コメ
ット〟の見学をしました。
そこで昼食を頂いてから、施設の説明をしてもらいました。とてもきれいに整
理整頓ができているのにはびっくりしました。
それから美味しいケーキと紅茶を頂いてから調布に到着。とてものんびりした
旅行でした。
コラム
盛り上がった2次会!?
夕食会の後2次会と称して一部屋に集まり、大脇さんが撮ってくれた今日の旅
行のビデオ上映会をした。さっきまでの出来事なのにビデオで見るとずいぶん前
のことのように感じて不思議だ。
そのうち自然と3月で退職される久木田さんへの一言メッセージがはじまりち
ょっとしんみり…。でも、みんなでエールを送れてあたたか
い雰囲気に包まれた。
クッキングハウスはそれだけで終わるはずも無くあいこ
さんが 箱根の山は天下の剣♪ と歌いだすと新井さんや高
山さんを巻き込んで手拍子が入ったりしてにぎやかで、みん
なおしゃべりに遅くまで花が咲いた。(中津川 典子)
-16-
新春の初旅行
箱根登山のスタート
小宮山
あい子
皆さん勢ぞろい。新しい交通ルートで出かけました。調布から橋本、町田、そ
して終点箱根湯本駅に到着。車内は子供のように陽気になりました。
昼食は「花さがみ」に入りました。新春の装いになっていました。ゆっくり、
昼食をいただきました。とっても楽しかったです。
梅コーヒーやブルーベリーを販売中。お土産品も売っていました。ホテルの温
泉には、午後3時以降自由に入れますという説明がありました。
箱根湯本駅近くには博物館、写真館、美術館があり、環境が良くてまるで保養
地といった感じです。
印象は調布に近いせいもあり、大変良かったです。南斜面には小田原城、そし
て梅の曽我梅林もあり、ミカンが実っていました。
箱根湯本は両手をあげて好きな場所です。いつまでも記憶の中にとどめておき
たいです。素晴らしい温泉の旅行でした。
レストランの研修旅行は山間部(今回の箱根)と海浜部(小湊)と両方私は参
加。
皆さんに、「大変ありがとうございました」、と申し上げます。
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レストラン研修旅行に行って
角田
一昭
楽しみにしていたレストラン旅行で箱根に行ってきました。久しぶりの温泉は
とても気持ち良かったです。旅館の食事はクッキングハウスの方がよっぽどおい
しいと思いました。
2日目に町田のトマトハウスでランチをしました。環境も設備も整っていて、
素晴らしい作業所だと思いました。レストランの雰囲気もよく、料理もおいしか
ったです。デザートのケーキも工夫がこらしてあり、コーヒーはなんと豆からひ
いているそうで絶品でした。
来年はレストラン旅行でどこに行けるのか今から楽しみです。
コラム
温泉に入って…
久しぶりの温泉でとても気持ち良く、3 回も入
ってしまいました。何もかも忘れて、体同様、心
も洗われた気持ちになりました。
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(角田
一昭)
Q メンバーの数は?
A 全体で80人。
Q
通所日数は?
A 基本的に週4日。
Q
メンバーは3ヶ所の施設を利用出来る?
A 所属のところのみ利用する。ただし、あとから変更できる。
Q トマトハウスでは、一日何食作る?
A 弁当を含め、180∼200食。そのため、米は100キロ単位で購入。
Q
材料の仕入れ先は?
A 魚は東都生協。米は新潟から直送。その他は市内の業者から。
Q
メンバーの昼食代はいくら?
A トマトハウスと明和荘は社会福祉法人のため、これらに所属するメンバ
ーには東京都から350円支給されるので、自己負担は無い。ただし、小
麦の家は小規模社会福祉法人のため補助が出ず、ここに所属するメンバー
は自己負担として350円払う。
Q
就労支援システムはある?
A そのようなシステムは無いが、希望があればスタッフが手伝う。
Q
メンバーの自主的な活動はある?
A 「メンバー会」があり、年3∼4回カラオケや鍋パーティをメンバーが
計画。スタッフを誘うこともあるが、主体はメンバー。
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Q 厨房にスタッフは何人居るのですか?
A スタッフ2人、パート3人。
Q
フロア−にスタッフは何人居るのですか?
A スタッフ2人、メンバー全員。
Q メンバーの就業時間はどのくらいですか?
A 10時∼14時。残業する人は、10時∼17時。ただし、週2回まで。
Q メンバーの時給はいくらですか?
A 450円。ただし、現在は不況のため利益に応じて分配している。
Q ランチはどのくらい出るのですか?
A 1日130食。ランチセット(弁当)は70食限定。
Q どんな人が食べに来るのですか?
A 体育館利用者を始め、サラリーマンなどいろいろな人が来る。
Q メンバーの昼食はどうしているのですか?
A 200円負担で、650円のランチセット(弁当)を食べている。
Q メンバー登録は何人ですか?
A 26人。ローテーションを組んで仕事をしている。
Q メンバーが受け取っている給料の最高額は?
A 最高で5万円。
Q 定休日はいつですか?
A 月曜日が定休日。他に1日、ローテーションで休む。週5日勤務。
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編集後記
●学生時代に手書きでの図書館新聞の編集をし
て以来、10 年ぶりの作品はパソコンを使用した
文集となりました。 パソコンってこんなことも
できるんだ!
という驚きの連続。
最後に、指導して下さった大脇さん、ありがと
うございました。(関)
●クッキングハウスで初めて、DTP(パソコンの
みで編集、版下制作)で作り上げた文集です。カ
ラー・オフセット印刷でお見せできないのが残
念ですが、できればWeb上から見ていただけ
るようにしたいと思います。小関編集長お疲れ
さん(^^)v。(大)
Koseki
監修
編集長
挿絵
松浦
小関
吉岡
幸子
貴雄
木綿子
写真&アドバイザー
発行
大脇
正昭
平成 16 年 6 月
ティールーム(第1):調布市布田1−21−9 角屋ビル201
電話 0424−84−4103
レストラン(第2) :調布市布田1−10−5 稲毛家ビル1階
電話 0424−88−6369
スター(第3)
:調布市布田1−10−5 稲毛家ビル2階
電話 0424−98−5177
Eメールアドレス
ホームページ
[email protected]
http://www.ne.jp/asahi/cookinghouse/l/