Untitled - 東北大学グローバルラーニングセンター

目次
1.はじめに
2.研修の写真
3.参加者一覧
4.レポート
5.アルバム
6.まとめ
はじめに
私たちは、台湾の国立政治大学の学生寮に三週間滞在しながら、政治大学の
施設で活動しました。
台湾では、主に 2 つのことを行いました。一つは中国語の学習で、もう一つは、
現地の学生と協力しながらのプロジェクトワークです。
中国語の学習は、平日の午前に三時間、一つの教室で六人が、一人のネイテ
ィブの先生に教わりました。先生は授業のほとんどを中国語で行い、どうして
も伝わらない時は英語を使いました。授業の間ほとんど中国語しか使用しない
ため、中国語の学習には最適な“中国語漬け”のプログラムと言えるでしょう。
筆者も台湾に渡った当初は中国語のいろはも知らなかったのですが、今では簡
単なものなら話せるようになりました。
一方、プロジェクトワークでは主に英語を用いて現地の学生の助けを借りな
がら、政治大学に何かしら GiFT を贈る、というテーマでプロジェクトワークを
行いました。そしてそれを最終日の前日にプレゼンテーションの形で発表しま
した。
今回の研修で参加者は、英語は世界中どこでも通じるという考えを打ち砕か
れ、英語が通じない相手にどうやって伝えたいことを伝えるかということを学
びました。それは簡単な現地語かもしれません。あるいはジェスチャーや
Chinese Character かもしれません。
そのほかにもそれぞれが学んだことがあるにちがいありません。それらを以
下のレポートにまとめました。読んでみてください。
研修の日程
本プログラムのスケジュールは以下の通りである。平日は午前に大学内で中国語の授業を受
け、午後は週2~3回それぞれのグループで設定したテーマのもとで現地大学の学生と大学内外
においてグループ活動をした。活動がない日や土日には決められた予定がないため、各自で現
地の大学生との交流をしたり、故宮博物院や九份などの有名な観光地に行ったりと有意義な時
間を過ごせた。
Week 1
Time
3/9 Mon
3/10 Tue
3/11 Wed
9:00-12:00
12:00-13:30
3/12 Thu
3/13 Fri
3/14-15 Sat-Sun
Mandarin Class
2-days Intensive
Mindset program
13:30-16:30
by GiFT
Lunch Break
Free
Afternoon
Free
Free
Afternoon
Team
Work
Weekend
3/19Thu
3/20 Fri
3/21-22 Sat-Sun
Week 2
Time
3/16 Mon
3/17 Tue
3/18 Wed
9:00-12:00
Mandarin Class
12:00-13:30
Lunch Break
13:30-16:30
Team
Work
Free
Afternoon
Team
Work
Free
Free
Afternoon
Team
Work
3/26 Thu
3/27 Fri
Weekend
Week 3
Time
3/23 Mon
3/24 Tue
3/25 Wed
9:00-12:00
Mandarin Class
12:00-13:30
Lunch Break
13:30-16:30
Team
Work
Free
Afternoon
Free
Afternoon
Team
Work
3/28 Sat
Home
Presentation
Farewell
Dinner
参加者一覧
グループ
氏
名
所
属
学
年
1
池田 奈央
教育学部
2
1
佐藤 愛美
理学部
2
1
松村 直明
法学部
1
2
大平 早希
工学部
2
2
久田 健太郎
法学部
2
2
小野 純太
理学部
1
3
宮内 隼弥
医学部
4
3
志満 蓉子
教育学部
2
3
富永 彩郁
理学部
2
4
畑中 萌子
経済学部
2
4
松井 知也
理学部
2
4
小川 瑠水
文学部
1
レポート
台湾 SAP から学んだこと
宮内隼弥
1. 自己の言語運用力
言語に関しては、中国語と英語のふたつの言語を勉強しました。午前中は中国語を台
湾人の講師より教えて頂きました。午後には政治大学の学生と協力して行うプロジェク
トがありましたが、その時間は英語を使ってコミュニケーションをとりました。中国語
と英語の学習に関して、達成したことと課題として見えてきたことを述べます。
まず、中国語に関しては、授業についていくことさえ苦労しました。私は大学 1 年生
の時に第二外国語として中国語を履修した経験がありました。したがって、ある程度の
内容は理解できるのではないかと研修前には楽観的に考えていましたが、基本的な発音
の誤りや語彙の不足などの課題がすぐに見つかりました。また、授業は台湾人の講師に
よって全て中国語で行われました。日本語や英語を介さず中国語を使って中国語を教え
るという方法(いわゆる直接法)については聞いたことはありましたが、初めて経験しま
した。
以上で述べたような、自分の中国語の能力の低さと初めて経験する直接法に対する戸
惑いから、はじめは授業の理解に困難を感じました。しかし、次第に中国語に慣れてい
き、授業を受けることが楽しくなりました。中国語の歌を覚えてみんなで歌ったり、中
国語でゲームを楽しんだり、といった方法は楽しく学習を進める上で有効でした。まだ
中国語でコミュニケーションをとる段階には至りませんが、研修後も中国語の勉強を続
け、簡単な会話ができるレベルになりたいです。
次に、英語に関しては、過去に 2 回、アメリカに留学した経験がありましたので、あ
まり苦労を感じませんでした。ただし、私は英語がもともと得意だったわけではありま
せん。むしろ、英語は苦手でした。2013 年の 2 月に SAP(カリフォルニア大学リバーサ
イド校の環境プログラム)を利用して初めて外国に行きましたが、当時は、簡単な自己
紹介しかできず、聞き取ることもほとんどできませんでした。しかし、この 2 年間、英
語の勉強を続け、さらにボストンでの 5 か月間の留学を経て、かなり英語を使うことが
できるようになりました。もちろん、語彙の不足を痛感したり、細かい部分を聞き取る
ことができなかったり、といったことがありましたので、さらなる勉強が必要ですが、
英語はコミュニケーションの道具として使える段階になったと感じました。なによりも
英語での議論や会話が楽しくなりました。研修後も英語の勉強を続けて英語の能力をさ
らに高めていきたいです。
2. 異文化適応
異文化適応に関しては、あまり苦労しませんでした。台湾の文化や街の雰囲気が日本
のものと似ていたからです。日本のコンビニエンスストアやレストランが至る所で店を
開いており、日本語で書かれた広告や看板をたくさん見かけました。よく言われること
ですが、台湾は中国と日本を足して 2 で割ったような国という印象でした。
料理は安くておいしいものばかりです。台湾の大学生は自炊ではなく近所の料理店で
ご飯を買って生活していると聞きました。私も毎日、様々な種類の料理店でご飯を食べ
ましたが、ほとんどすべての料理がおいしく、台湾の学生が自炊をしないことに納得し
ました。特に、炒飯と餃子は日本のものよりも遥かにおいしかったです。また、バスや
電車(MRT)が安く、様々なところに行くことができました。多くの点で、台湾は学生に
優しい国と言えます。
ただし、日本との違いがいくつかありました。特に不便だと感じたこととして、クレ
ジットカードが使えない店が多いことと英語がほとんど通じないことが挙げられます。
このような違いを気にせずに過ごすことができたのは、違いが些細なものだったという
こともありますが、もしかすると、自分が異文化を異文化として受け入れることができ
るようになったからかもしれません。かつては異文化に対する違和感を覚え、反発する
ことが多かったです。
もし自分に異文化を受け入れる心構えが備わっているならば、過去 2 回の留学の経験
が役に立っているのだと思います。異文化を異文化として受け入れた上で自分の文化と
の違いを楽しむ姿勢は異文化への適応で最も重要です。これからもこのような姿勢は大
切にしていきたいです。
3. 行動力
台湾 SAP の特徴は、3 人の東北大学の学生と 3 人の國立政治大学の学生が一緒にな
って自分たちで考案したプロジェクトを進めていくことと、自由に行動してよい時間が
多くあったことです。いずれも行動力が要求されます。
まず、プロジェクトをどのような過程で進めたのかについて述べます。
プロジェクトの内容は自分たち(東北大学の学生 3 人)で研修前に考えました。はじめ
は、プロジェクトの方向性を決めることに苦労しましたが、何度も議論を重ね、台湾料
理と日本料理を組み合わせた料理を作り、政治大学と東北大学の学生に食べてもらう、
という企画を考えました。
研修が始まると、自分たちのプロジェクトを政治大学の学生に説明しました。まずは
台湾料理を自分たちの舌で味わった方がよいという、政治大学の学生から出たアドバイ
スに従い、街中で様々な台湾料理を食べました。当然ながら、政治大学の学生は台湾料
理について詳しく、滷肉飯(ルーローファン。醤油で煮込んだ豚肉のかけご飯)のような
有名料理だけでなく臭豆腐(チョウドウフ。独特の臭いをもつ豆腐)や鹽酥雞(イエンスー
ジー。台湾風のフライドチキンでスナックとして食される)といった馴染みのない料理
も紹介してもらいました。彼らと街中で台湾料理を食べる過程は台湾の料理店を知るこ
とができて有意義でした。
様々な料理を食べた結果、滷肉飯と鹽酥雞は日本人の好みに合うと考え、これらの具
材を用いて手巻き寿司を作ることを試してみました。スーパーや近所の店で具材を購入
し、実際に手巻き寿司を作ってみたところ、非常においしかったです。
政治大学の学生に教えてもらってばかりではいけないので、彼らに日本料理について
説明しました。具体的には、手巻き寿司の作り方、寿司には様々な形態があること、寿
司に使う米には適量の酢を入れることなどです。私は料理をした経験がほとんどなかっ
たので、日本料理に関する知識が乏しかったです。異文化交流の場において自分の文化
に関する知識は必須だと感じました。幸い、東北大学の他の班員が日本料理の知識と経
験を持っていたので、この点は彼女たちに任せました。
最終日の発表会に向けて、プレゼンテーションのパワーポイントや原稿を作る時にも
政治大学の学生には助けてもらいました。彼らにはプレゼンテーションの経験が多数あ
り、彼らからのアドバイスはとても参考になりました。自分も彼らのように上手なプレ
ゼンテーションができるようになりたいので、コツを聞いてみたところ、経験が重要で
あると言われました。彼らも決して初めから上手なプレゼンテーションができたわけで
はないそうです。今まで僕はプレゼンテーションに対して苦手意識があり、あまり経験
がありませんでした。これからは積極的に取り組んでいき、上手なプレゼンテーション
ができるようになりたいです。
最後に、自由行動について述べます。以前、SAP に参加した時は、自由行動の日には
オプションで大学が観光に連れて行ってくれました。したがって、どこで何をするべき
かについて考えなくて済んだのですが、今回は大学からそのような案内はなく完全な自
由行動が許されました。
政治大学の学生におすすめの場所を聞いた結果、九份という観光地に一人で旅行する
ことにしました。自分の住んでいる場所からバスで 2 時間ほどかかる場所です。当然な
がら、バスのアナウンスは中国語で行われます。教室で勉強した中国語を使うチャンス
だと考え、「バス停」「行き先」「バスの運賃はいくらですか」といった、バスの中で使
えそうな中国語をあらかじめ勉強していきました。その結果、中国語はまだ不十分でし
たが、一人で遠く離れた場所に大きなトラブルなく旅行することができ、ひとつの目標
を達成することができました。
2015 春 SAP ―台湾―
久田 健太郎
1. 自己の言語運用力
今回の台湾プログラムでは、台湾の公用語である中国語だけでなく、現地の学生との Team
Work の際に英語を使う必要があったため、中国語と英語の両方の面から述べることにする。
まず中国語であるが、今回の台湾プログラム以外に、大学生になってから 2 回台湾に行った
が、その時は全く中国語の能力を活かすことができず、非常に悔しい思いをした。したがって、
今回は事前に中国語学習にたくさんの時間を費やし、特にリスニング・スピーキングを中心に練
習をした。このことが功を奏し、今回の SAP において大きな進歩を感じることができた。具体的
には、物を買う際にスムーズに注文できたり、現地の学生や台湾人の友人と会話をする際に中国
語で会話ができたり、授業の際に他の学生のために先生の言うことを日本語に訳したりなど、こ
れらのことが、以前は全くできなかったものの、今回はできるようになっていた。しかし、完全
とは言えず、聴き取れなかったこともあったため、次の学期においても中国語の授業の履修を続
け、更なる努力をしていきたいと思う。
次に英語であるが、そもそも英語にはある程度の自信があったため、また、中国語学習に時間
を割く必要があったため、台湾に行く前には特別な準備はしなかった。しかし、全く準備をしな
かったため、現地で学生と Team Work をする際にいざ英語を話してみると、自由に話せないほど
能力が落ちており、焦りを覚えた。やはり、英語は依然国際的な言語の地位を占めており、今後
も絶対的に必要なものであると予想されるため、このままの状況ではよろしくないと感じた。同
時に 2 つの言語を学び、またその能力を維持していくことは非常に難しいことであるが、就職、
就職後のことを考えると、中国語だけでなく英語の勉強もしていかなければならないと思う。
2. 異文化適応
台湾は歴史上の関係もあり、日本と似たような文化が見られたりし、親近感を感じることもあ
ったが、やはり異なる国なので、様々な文化的差異に適応する必要があった。以下では私が特に
印象に残った差異を挙げ、それに対してどのようにして適応しようと努めたかを述べたい。
1 つめは、自宅ではなく外で三食を済ます文化である。キャンパスから少し出れば、数多くの店
があり、昼、夜はそれらの店から選び、ご飯を済ますという生活をしていた。これは我々が滞在
した大学に限ったことではなく、台湾では至る所で見られる光景である。なぜこのような外食生
活が可能であるかを考えてみたが、2 つの理由があると予想する。まず、店の数が日本とは比べ物
にならないくらい多いことである。これによって、いつでもどこでもご飯を食べることが可能に
なる。次に、物価が日本と比べかなり安いことである。毎回お金を気にすることなく食事を済ま
すことができる。この文化は日本とは大きく異なるものであるが、実際、私はこの文化を好んで
いる。したがって、特に意識的に適応しようと努力する必要はなく、毎回外食を楽しんでいた。
2 つめは、バスの違いである。台湾と日本のバスの違いは、大きく分けて「良い」違いと「悪
い」違いがあるように思う。「良い」違いは、運賃が非常に安いことである。運賃は乗る区間に関
係なく一律であるが、その運賃は 15 元と日本円で 100 円に満たない。一方「悪い」違いは 3 つ
ある。1 つめは、バスによって乗車時に運賃を払うか、下車時に運賃を払うかが異なっていること
である。今回は 3 回目の台湾であったが、以前の 2 回ではほとんどバスに乗らなかったため、今
回は乗る機会がたくさんあり、初めは非常に緊張した。しかしながら、台湾人の友人に教えても
らった通り、バスに乗車時に払うか下車時に払うかが書かれており、それをよく見ておけば何の
問題もなくバスに乗ることができたため、比較的スムーズになじむことができた。「悪い」違いの
2 つめは、バスの運転が非常に荒いことである。日本のバスより加速が急であったり、扉を閉めて
すぐに発車したりなど、乗客に対するやさしさは全くなかった。日本人が慣れていないだけなの
か、と思ったが、現地の人も車内で姿勢を保つのに必死であったのを見ると、しかたがないもの
だと思うようになった。最後の「悪い」違いは、バスに乗る際、自分でバスの運転手に対して合
図をしてバスを止めなければならないことである。すなわち、バス停に静かに立っているだけで
はバスは止まってくれない。これは日本では全くあり得ないことであるため、初め自分で合図を
したときはやや恥ずかしさがあった。しかし、現地の人が当たり前のようにその合図をしている
のを見れば、徐々に慣れていくことができた。
3 つめは、国民が同性愛に対して比較的オープンな文化である。まず、私自身の感じたことをも
とに日本と台湾を比較してみたい。日本では、少なくとも私の感じ方では、一般人の中で同性愛
者を見つけることはほぼないし、自分の友達の中にもそういう人はいない。これは、そのことを
知られたくなく、ただ隠しているだけかもしれない。ただ、テレビ界では比較的多く感じる。同
性愛を隠さずに活躍している芸能関係の人は多い。これに対し、台湾では、街を歩いていると必
ずと言ってもいいほど毎回同性愛のカップルを見かける。台湾のテレビ界がどうであるかは知ら
ないが、少なくとも一般人の間ではそれが完全に受け入れられているような印象を受けた。上で
述べた通り、私は日本では見かけたことがないので、台湾に来て初めて見かけたときは、やや戸
惑いを覚えた。台湾人の友人に聞くと、彼ら自身もやはり台湾は同性愛の人が多いと感じている
らしく、友達の中にもそういう人がたくさんいるらしい。こういう話を聞き、これが台湾では特
別ではないことを知り、今では見かけても何も感じないようになった。
以上のように、日本と大きく異なる点は多々ある。これらは実際に台湾に行ってみないと経験
できない違いであり、最初このような文化的違いにぶつかったときは対処に困ったときもあった
が、違いが多ければ多いほど、「自分はいま異文化にいるんだ」という実感が得られ、生活をより
楽しむことができたと思う。
3. 行動力
行動力は、自信があることによって更につくものだと感じた。「1. 自己の言語運用力」におい
ても述べたように、以前よりも中国語が話せるようになっていたため、中国語を話すことに対す
る自信が以前よりもついた。この自信によって強められた行動力は、Team Work の活動において
おおきく活用・発揮できた。Team Work で用いる言語は原則としては英語であったようだが、せ
っかく台湾にいて、また、相手が中国語の話者であったので、英語に加え中国語も多用して Team
Work の活動を進めた。このおかげで、自分の言いたいことを伝達できる幅が大いに広がり、活動
をするうえで大きな助けとなった。この行動力は、もし自分の中国語能力が不十分であれば期待
しえないものであり、今回の SAP で初めて発揮できたものである。そして今後も恐らく発揮し続
けることができるものである。以前なかった力が、今回の SAP を通して初めて身についたので、
課題という課題は特には思いあたらないが、SAP のときにだけこのような行動力が発揮されるの
ではよくなく、今後も別の機会のときにも発揮される行動力でなければならない。そのためには
自分が発言をする際に自信を持っていなければならず、特に外国人に対して発言するときは、や
はり語学力がその自信のもととなるはずである。したがって、「1. 自己の言語運用力」で述べた
こととも重なるが、法律の専門科目と合わせて、今後も中国語・英語の学習を継続していきた
い。
SAP での経験、これからの課題
佐藤愛美
1.自己の言語運用力
自己の言語運用力に関して、私が SAP を通して達成したことは、今まで学んだことのない中国語
を学び、日常において少しでも使ってみること、英語で自分の考えを伝えるための言葉が派遣前よ
りスムーズに出てくるようになったこと、英語で会話することが楽しいと思えるようになったこと
だ。
第二外国語で中国語をとっておらず、台湾での生活の最初の頃は、全く言葉が読めない、聞きとれ
ない、話せないという状態で、非常に不安を覚えもっと自分で勉強しなくてはならなかったと後悔
した。授業のクラス分けのためのテストでも、中国語での作文は全く書けず、面接でもかなり簡単
な自己紹介しかできなかったので、授業についていけるかも不安だった。実際授業を受けてみると、
自分の名前を名乗るなど基礎的なところから始まり少し安心したが、進むスピードは速く説明も多
くが中国語でされ、なんとか付いていこうと集中して聞いた。説明を聞いているときや、質問を振
られたときに分からないと反応すれば、もう一度ゆっくり説明してくれるので、少人数クラスなら
ではのことだと感じ、ありがたかった。授業の密度はかなり濃いが、クラスの雰囲気はとても和や
かで、集中しつつとても楽しく授業を受けることができ、中国語を学ぶことが好きになった。授業
では話す練習として、対話練習はかなり行い、また中国語を使ってのスピーチをする機会もあり、
なかなか自学学習ではできない部分も学習でき良かった。普段の授業ではクラスの人と先生としか
話せないが、一度中国語を話せるアメリカ人との交流の機会を設けてもらった。その際少し質問を
することができ、普段とは違う人にも中国語が通じたことが嬉しかった。日常では飲食店で中国語
を少し使うことができた。メニューに書いてあるものはまだ読めないことが多かったが、大・小や
熱い・冷たいや数字など授業で学んだものは使うことができた。
台湾に来る前に、SLA で英会話を受けたことがあったが、その際言いたいことがうまく出てこな
くて、一つのことを言うのにかなり時間がかかってしまっていた。台湾で現地の学生と最初に交流
したのは、GiFT の方が企画してくれた場だった。そこでは自分のことを様々な形で話すことをし
た。事前に準備してから話すものだったので、その時は普通に話せた。しかし、そこで話した内容
について現地の学生に質問されたとき、またもうまく言えなくて近くにいた日本人のメンバーに助
けてもらった。今思えばあまり難しく考えなければ話せる内容だったと思うが、その時は身構えて
緊張して思うように言葉が出てこなかった。その後グループメンバーが決まりグループワークが始
まったが、最初の方はまだ緊張が大きかった。しかし、グループワークの回数を重ねるごとに、現
地の学生との仲が徐々に深くなっていくのを感じ、だいぶリラックスして話せるようになった。(現
地の学生によるとそれでもまだ緊張が見られたそうだ…)現地の学生はとても親切で面白く、英語
で話すことを楽しめるようになったと感じた。
この経験から、中国語をもっと話せるようになりたい、英語で会話する経験を忘れないようにこ
れからも続けていきたいと感じている。中国語は 3 週間しか学んでいないため、かなり簡単なこと
しか話せない。もっとたくさんのことが話せるようになりたいと思ったし、せっかく学んだのに忘
れるだけになってしまうのはもったいないので(電子辞書追加コンテンツもせっかく買ったので)、
これからも自分で勉強を続けたい。今回の派遣メンバーが教えてくれた中国語を学ぶ方法のアドバ
イスから、まず文法から学ぶ必要があると感じており、今セメスターのうちに取り掛かり、時間が
ないということにならないようにしたい。英会話は「やりたい」というだけでなく、
「やらねばなら
ない」と感じている。今回の派遣で感じた楽しさをモチベーションにして、大学が提供している機
会を利用しながら学び続けていきたい。そして英会話が必要になった際、学んでいてよかったと思
えるようにしたい。研究室に配属されてからは英語を使う機会が出てくると思うので、英語も今セ
メスターのうちから勉強するように努め、負担に感じないよう楽しく学べる方法で学んでいこうと
思う。
2.異文化適応
異文化適応に関して、私が SAP を通して達成したことは、台湾を好きになれたことだ。海外に行
く経験は今回の SAP が初めてだったので、初めてでも行きやすそうなプログラムを選んでみたもの
の、それでも 3 週間海外で過ごすことはかなり不安に感じていた。台湾に着いてすぐの頃は、初め
て周りが知らない言語ばかりという環境に立つことになり、不安が大きくなった。日本で当たり前
にできる買い物も、台湾ではメニューが読めなかったり金額がうまく聴き取れなかったりなどなか
なかうまくいかなかった。不安なことは多くあったものの、台湾で初めて目にするような光景は面
白く、楽しいことは楽しむことができた。また、SAP メンバーに助けてもらいながら過ごして、精
神的につらくなることはなかった。しかし、メンバーに頼り切ってしまっていると感じるようにな
り、日本人メンバーがいない中で台湾に浸りたいと思った。そこで、午後がフリーの日に自分で気
になったところに一人で行ってみることにした。それまで周りについて行くだけになってしまうこ
とが多かったが、バスや MRT に一人で乗り、地図を見ながら一人で歩き、行きたいところに行って
みた。一人で行動してみて、改めて公共交通機関の便利さを感じたり、台北の街並みを楽しめたり
して、一人でも問題なく行動できることが分かり、台湾での不安はかなり少なくなった。今回のプ
ログラムは、フリーな時間も結構あり、多くの台北周辺の主要な観光地に行くことができ、台湾の
美しい場所、楽しい場所、美味しい食べ物はかなり満喫できたと思う。また、同じグループのメン
バーがおすすめの飲食店に連れて行ってくれることもあり、たくさんの楽しい経験をすることがで
きた。
帰国してから、東京を歩いてみて、何か味気無さのようなものを感じ、台湾が恋しくなった。それ
は、台湾で 3 週間という期間過ごしただけでは新鮮さが薄れなかったというのもあるだろうが、台
湾にもっといたかったと思えるようになったのだと思った。台湾に行く前は、頭のどこかで、日本
は便利だし科学技術も発達しているし他の国より過ごしやすい国だ、と思っていて、正直そこまで
海外に行く意欲はなかった。その考え方が、積極的に海外に行きたいという考え方に変わったのは
嬉しく思う。
今回の経験は、台湾に慣れ楽しむということがそこまで苦労せずにできたと思うが、それは台湾
と日本が比較的似ているからだと感じている。観光地は日本語が通じる店が多く、日本語で書かれ
た看板もあり、意識しなくてはならない習慣もほとんどなかった。より日本と文化の相違が大きい
国では、今回とは違う経験が得られるのだろう。今回のプログラムを経験してまた台湾を訪れたい
と感じたが、また違う文化を持つ国に適応する経験をし、グローバル社会の一員としての意識を高
めていきたいと思う。長期の留学に行きたい気持ちはあるが、今まであまり考えていなかったため、
まずは情報を集めることから始めたい。
3.行動力
行動力に関して、私が SAP を通して達成したことは、個人というよりグループでのことだが、課
題に取り組む際に積極的に情報を収集したり、よりよいものを作り上げるにはどうすればよいか互
いに考え意見し合えたことだ。私たちのグループでは、グループワークが始まったばかりの時はあ
まり何をするのかはっきり決まっておらず、あいまいに始まってしまった。その後、台湾の学生は
日本の文化をよく知っている一方、日本の学生は台湾のことをよく知らないという現状から、日本
の学生が台湾に興味を持ってもらい日本と台湾のつながりを少しでも強めたいと考え、台湾の学生
の一日の過ごし方が分かるような動画を作るという目的が決まった。目的は決まったものの、どの
ような動画を作りたいか、どのようなツールを用いて動画を作るか、最終プレゼンはどのようにす
るか、など細かいところが日本人メンバー同士でもきちんと決めきれてはいなかった。そのため、
最初の方はかなり台湾の学生に導いてもらっていた。私たちが、日本人に向けて動画を作りたい、
最終日に 10 分のプレゼンテーションを行う、といった情報を台湾の学生に伝えると、動画の構成
やプレゼンテーションのおおまか流れを決める話し合いを進めてくれ、とても頼りになると思った
反面、頼り切りではいけない、自分たちが主体的にならないといけないと思った。グループワーク
でやることの大枠が決まってからは、日本人メンバーで主体的に取り組み、台湾の学生にサポート
をしてもらうという形になった。作る動画は、台湾の学生の一日の色々な場面や、台湾の魅力的な
場所、出会った面白い人たちなどの写真を使うことにし、自分たちでどのような写真が必要か決め、
様々なところで多くの写真を撮った。動画づくりはどのソフトを使えばよいのか調べ、複数のソフ
トを試してみて、完全に日本人メンバーだけで作成した。できるだけ見る人に楽しく見てもらうた
めに、どうすれば魅力的になるのか、互いに意見を出し合い突き詰めて話し合った。完成した動画
を台湾人の学生に見てもらったとき、面白かったと言ってもらい、自分たちで作ったものに価値を
見出してくれ喜びを感じた。
しかし、一つの課題に取り組む際、最初の計画を立てるところはかなり重要なところであり、そ
こは多くを台湾の学生に進めてもらっていた。最初の段階から、課題をどのようにすすめ、問題解
決のために何をすべきか、どのような形に持っていくのか、といったことを積極的に考え、提案で
きるような力を身に着けたい。台湾の学生は、私たちと比べ、そこのところが積極的にできている
と感じた。その一つの要因として、私たちはほとんどプレゼンテーション経験がなかったのに対し、
台湾の学生は期末プレゼンテーションがほとんどの授業で課されるのでプレゼンテーション経験
がたくさんあることなのではないかと考えた。普段の授業は座学や学生実験ばかりで、なかなかこ
のようなワークに取り組む機会がない。プレゼンテーションの機会はこれから研究室や就職後、
徐々に増えていくと思うので、その前に何度かプレゼンテーションを行う機会をもつため、イベン
トなどに少しずつ参加してみたい。また、今回のように自分たちで新しいものを作ることは、日本
でも今回のように動画を作ったり、自分たちの主催するイベントを開いたりなどできると考え、ま
たやってみたいと思った。
SAP を通して学んだこと
志満
蓉子
1. 自己の言語運用力
自己の言語運用力に関しては、私は海外に行くこと自体が初めてだったので、自身の英語を試す
初めての機会でもありました。
台湾プログラムの内容には、中国語の学習と共に現地の学生とのチームワークが含まれていたた
め、主にチームワークで実践的に英語を使用しました。初めて台湾の学生と会ったときには、英語
力の差に愕然としました。中国語はもちろん、英語も自在に使い分ける現地の大学生と比べ、自分
は語彙力に乏しく、電子辞書を時々使いながら片言の英語を話しており、せっかく向こうから話し
かけてきてくれても、質問の内容が分からないとただただ曖昧に笑っていたりして、始めの頃はそ
んな自分を情けないと思うこともありました。
このままではだめだと思い、現段階で英語力に差があるのはどうしようもないことだから、リア
クションをもう少し積極的にするようにしよう!と決めました。相づちのレパートリーや返事する
声の高低によっても、だいぶ相手にはこちらの気持ちが伝わります。それにプラスして、分からな
いことは聞き返して自分の理解できる範囲まで持ってくる、正解ではないかもしれないけど、とに
かく言葉にしてみるということを心がけました。
そのような中で進められたチームワークでは、台湾に来てから 1 週間もすると学生ともだいぶ打
ち解け、コミュニケーションはより増えました。コミュニケーションが増えた一方で、違う母国語
を持つ学生が、共に一つの目標を目指していくので、その後も言語の壁に遭遇することはちょくち
ょくありましたが、ボディランゲージや言い換えをしたりしてなんとかお互いを理解しようと奮闘
しました。話し合いの際には、日本の学生とは違った見方やアドバイスをくれることもあるので、
着目点の違いなど勉強になることがたくさんありました。また、チームワークの最終発表としてプ
レゼンテーションがあったのですが、英語のプレゼンテーションの段取りや原稿チェックなどもし
てもらい、たくさん助けてもらいました。
また、特に観光をしていて感じたことですが、現地の人には現地の言葉を使うのが一番距離を縮
められると思いました。中国語の学習がプログラムの内容に入っていたので、可能な限りお店で食
べ物を買うときなどに中国語を話そうと努めていましたが、お店の人たちも、英語でいきなり話し
かけられるよりも、笑顔が違いました。
授業の中国語学習に関しては、歌やゲームを交えながら楽しく学習ができました。やはり、語学
は五感をフルに活用することが大切だと思いました。何回かいても抜けてしまう単語が、歌にした
途端頭にスッと入ってきてスムーズに話すことができたことが何回もありました。毎回小テストや
宿題があるため、ハードながらも毎回の授業に対して気が引き締まり、メリハリをつけつつ学習を
進めることができました。私は第二外国語は中国語をとっていたため、全くの中国語初心者という
わけではなかったのですが、私が受けていた大学の中国語の授業は、書くことにウエイトを置いて
いた面があったので、はじめは大学のスピーキング中心の授業に戸惑っていた部分がありましたが、
今では格段にスピーキングに対する抵抗は少なくなりました。
この経験から、スピーキング力の不足をひしひしと感じました。特に、まとまった英語を話さな
ければならないときや、自分の意見を英語で述べるときに、非常に苦手意識を覚えました。今後は、
日本語での自分の意見をしっかり持てるようにしたいと共に、ある程度の言い回し表現や型を覚え
なければならないなと思いました。
2. 異文化適応
異文化適応に関して私が SAP を通して達成したことは、台湾の文化を知るだけでなく、受け入
れられるようになったことです。
班に分かれて行われたチームワークで、私たちの班は、台湾の食材と日本のお寿司を融合して、
新しいタイプの食べ物を作ることを課題として設定しました。新しいものを作っていく過程で、お
寿司の具材として合いそうな、台湾の様々な食べ物を試しました。
中でも印象に残ったのが、臭豆腐です。臭豆腐は、その名のとおり発酵したことで独特の臭いを
発する揚げ豆腐です。現地では夜市や観光地の屋台でよく目にし、そのたびに絶対に食べたくな
い!と思って通りすぎていましたが、台湾の学生に「お寿司に合うかもしれないからトライしてみ
よう!」と言われ、食べてみることになりました。実際に食べてみると、予想より遥かに美味しい
ものでした。しかし、一緒の班の東北大生の一致した意見は、
「まずくはないけれど好きにはなれな
い」でした。一方で、台湾の学生は私たちの not good の反応に驚き、どうして?こんなに美味しい
のに!と笑っていました。彼らいわく、臭いは少しは気になるけれど、とても美味しいので何回も
買ってしまうそうです。結局私たちの反対により最終的なお寿司の具材になることはありませんで
したが、食だけとってみても味覚に対する認識が全然違っており、でもそれは悪いことではなく、
文化の違いであり、一種の面白さ、奥深さとして感じることができました。前の自分だったら、嫌
なものだと思ったら、徹底的に拒否して本質を見ようとしなかったと思います。
SAP を通して、違いをまず体験してみる、知ろうとする姿勢を学び、視野が広がりました。また、
この経験から、相手の文化だけではなく、日本の文化についてももっと知るべきだと思いました。
日本の文化についてよく知らなければ、相手との違いももやもやとしたものになってしまうし、現
地の学生に、日本はどうなの?と聞かれたとき、口ごもってしまった場面もあったからです。今後
は、東北大学の留学生とのイベントに参加したり、留学生の友達との会話を通して違いの着目点に
ついて学び、日本を客観的に見る視点を忘れないようにしたいです。
3. 行動力
行動力に関して私が達成したことは、現地の学生に自分から話題をふって、流れを意識しながら
会話を続けられたことです。これは私にとって、3 週間を通してみると大きな成長です。
言語運用力のところでも述べましたが、始めの方の自分は、言葉少なで話を降られたらやっと喋
る、現地の学生たちには典型的な日本人として映っていたと思います。私は、自分の弱いところを
他の人に見せたくないと思ってしまう性格で、台湾の学生の流暢な英語を聞いて、すっかり自信を
無くしてしまったのです。
そのような中で、ある台湾の学生から、ためらっていてはダメだ、シャイになるなと言われたこ
とが印象に残っています。確かに、自分と台湾の学生の学習に限らず物事に対する姿勢が、全然違
ったものでした。しっかりと自信が持てるまで自分はできないからと言って甘えている自分に対し、
台湾の学生は、日本語を教えると学んだことはすぐ使ってみるし、分からないことは分からないと
言い、いつも明確で失敗を恐れていませんでした。
私もこれに刺激を受け、間違っていてもいいからなるべく多くの英語を発するように心がけ、時
には中国語で話してみました。やはり至らないことばかりで完璧な英語や中国語は話せませんでし
たが、相手の様子を見ているとそういうことはあまり問題ではなく、伝えよう、この人と話したい
という意志が大切なんだなと思いました。今回の留学で海外が初めてであり、ずっと国内にいたの
で、今思い返してみても、自分で考えて自分が喋った英語や中国語が伝わったときが 1 番思い出深
い瞬間です。
この経験を通して見えてきた課題は、色々なことにチャレンジすることです。現地の学生の、知
らないことに対する学習姿勢の意識の高さに刺激を受け、考えてばかりで動かない人から、たくさ
んのことにチャレンジして、色々なものにまず触れてみる、そしてそこから考えてみる人になりた
いと思いました。そのためには、やはり視野を広く持つことが第一だと考えます。そしてそのため
には、人との関わりを大切にすることが不可欠です。SAP を通して、普段あまり関わることがない
他の学部の人、違う学年の人とも出会えました。そして、それら一つ一つはとても貴重な出会いで
す。これからも、人との絆を常に意識しながら、留学イベントはもちろん、就職活動、大学生活に
関する情報に常にアンテナをはって、より多くのものに参加をしていきたいと思っています。
また、コミュニティのために、台湾などから留学してくる人に、東北大学のことや仙台のことに
ついて教えたり、今回留学した政治大学の人にしてもらったたくさんの親切を、日本でも還元した
いです。
私にとって今回の留学は、国も違う、価値観も違う人たちと交流してくることで、自分にないも
のをたくさん吸収してこようという目的を掲げていました。実際行ってみると、台湾の学生は、み
んな自信があってキラキラしていました。しかし、話をしていく中で、台湾の学生は、その分学習
が徹底していたり、努力をしていたり、自分の目標をしっかり持っていたり、自信を裏付けるもの
がたくさんありました。なんとなく大学生活を送っているような気がしていた自分とモチベーショ
ンの差を至ることで感じました。外国語一つをとってみても、「外国語に苦手意識を持つのは当た
り前。」
「苦手な部分は見せたくない。」と考えていた自分も、現地の大学生の様子を見て、自分も頑
張らなくては!と思うことができました。
SAP 台湾研修を通しての成果
小川瑠水
1自己の言語運用力
自己の言語運用力に関して、私がSAPを通して達成したことは、まず第一にスクリプトの中の言
葉でしかなかった中国語を、中国語のみを用いた中国語の授業や、日々の買い物、現地の方との会話
を行う中で、つたないながらも、自分の言葉で、自分の言いたいことを伝えようとできるようになっ
たことです。もちろん語彙力はまだまだ少なく、知らない単語が会話の中にたくさん出てきて困るこ
ともありました。そのような時でも、言葉の意味を聞き直してみたり、意味を類推して会話の中で新
しい単語を覚えて用いてみたりもしました。(例えば夜市のアクセサリー屋さんでは、「銀製品」、
「銀」のことを「chuyin」ということを学びました。)日本の大学の授業でただ先生の発音した文章
を発音するだけでは身に付かないことだと私は考えます。聞き取りの力もだいぶ上がったと感じま
す。
大学の近くに、早口で少し訛りのある中国語を話す自助飯のおじさんがいて、来た当時は全く何を言
っているのか分からず、お金をいくら出せばいいのかもわからずにいましたが、滞在時間が長くなる
につれ、次第に聞き取れるようになっていきました。特に、今まではただ怒鳴られてせかされている
としか思っていなかった言葉が「別着急、漫漫來(いそがないで、ゆっくりでいいよ)」と言ってい
たことに気付いたときが一番うれしく、台湾の人との距離が縮まったと同時に、聞き取る力が付いた
と思いました
また、第二に、お互いに英語が母語でないもの同士での英語での会話の能力を身に付けました。一緒
にグループワークを進めて下さった二人や、他のNCCUの学生は英語が得意なようでしたが、それ
でもやはり母語ではないので言葉の壁が生まれます。そんななか、お互いにお互いのレベルに合わせ
た英語の表現を模索し、それで会話を続けていくというのは、単なる英会話などでは身に付かない能
力だと感じました。
もちろん、中国語だけ、英語だけで会話ができたわけではありません。時に中国語、英語、日本語、
そしてボディーランゲージを用いて、なんとか意思疎通を図ったことも多々ありました。これは、言
語運用力における第 3 に身に着けたことだとおもいます。夜市の露店で、屋台で、その4つの言葉を
織り交ぜてやり取りし、うまくいかないことがあっても、最終的にはうまく取引をし、お店の人と仲
良くなれたのは本当に嬉しかったです。特に翡翠を売る玉市では、どのような翡翠が価値があるの
か、私にあった品物はどれかをお店のおばさんから聞いたり、話し合ったりし、自分にあった指輪を
買えたことは忘れられません。お世辞かもわかりませんが、お店のおばさんは私の中国語と英語をほ
めてくれました。とてもうれしく、海外へ来た意味があったと思いました。
しかし、うまくいったことばかりではありません、
たとえば,大学の近くの仙草を売る屋台のおばあさんは、本当に中国語しか通じず、うまく買い物が
できなかったりしました。また夜市では、あからさまにぼったくられたとわかったにも関わらず、勇
気がなくて、また、中国語の力が足りなくて、そのままお金を取られてしまいました。
この経験を踏まえて、中国語の力をもっともっと上げること、相手が誰でも、嫌なことにはノーと
言える勇気を持つことを身に着けたいと考えました。そのような能力を身に着けて、例えばビジネス
の面で中国市場で活躍できるようになったり、教育者として中国語圏で活躍できるようになったり
し、日本と中国の関係向上、日本と台湾政府の関係回復に少しでも貢献してみたいと考えるようにな
りました。
2 異文化適応について
今回、私はカルチャーショックに苦しむであろうと想像し、留学前はすごく不安に思っていました。
しかし、私は台湾の文化において、よく適応できたと考えます。食べ物はあえて日本のものを口にし
ないようにし、見たことのない、体験したことのない、食べたことのないものは積極的に口にするよ
うにしました。話の聞いていた通り、台湾の方は皆屋台で食事を済ませるのに最初は驚きましたが、
私は屋台でご飯を食べるのが元々好きだったので、すぐに生活になじみました。
食べ物では、これは台湾でも珍しいものになりますが、蛇のスープなどに挑戦してみたりもしまし
た。が、ただ一つ、臭豆腐だけは食べられませんでした。今考えれば、においなんかに惑わされず、
食べてみればよかったと思っています。
また食べ物以外の日々の生活も、私にとってはすごく過ごしやすいものとなりました。最初は日本と
全く違うバスの乗り方に戸惑い、あまり利用しないよう心掛けていたこともありましたが、日にちが
たつにつれ、次第に乗りこなせるようになっていきました。また、台湾の学生の生活について知るた
めに、知り合った台湾の学生とは連絡先を交換し、一緒にご飯を食べて生活ぶりを聞いてみたりもし
ました。また、このことはプレゼンにおいて取り扱ったことなので、よく知ることができました。
また、宗教についても興味深かったです。どんな店先、家にも春を祝うもの、客がたくさん来るよう
に願ったもの、単純に「南無阿弥陀仏」と書いた紙が貼ってあったり、いたるところに廟があり、日
本よりも盛んに信仰活動を行っていることなど、興味深いことばかりでした。
しかし台湾は、中華圏といえ、すごく日本の文化に影響を受けていると感じました。食べ物などには
「日式」「日本で人気」などと書かれ、人々は中国語を話せない人とわかるとすぐに「コンニチ
ハ?」と話しかけてきました。日本の製品もスーパーなどに行くとたくさんありました。
この経験を振り返ってみると、もっと日本と文化の離れたところに行ってみたいと考えるようにな
りました。食文化、宗教活動、日常生活の面でもっとカルチャーショックを受けてみたいと考えるよ
うになりました。なので次は、宗教的、文化的にも日本と異なる中東や、東南アジア、西欧諸国や南
米など、様々なところに行き、カルチャーショックを受けて、自分の寛容性を鍛えたいと考えまし
た。
3 行動力について
行動力については、私は十分にそれを発揮できたと思います。食べ物については、目に付いた見たこ
とのないものはすべて食べてみて、観光地でもそうでなくても、面白そうだとか、ユニークだと感じ
たところには時間とお金の許す限りおとずれてみました。特に夜市にはたくさん行きました。異文化
適応にも関することですが、本当に台湾のいろいろな物、ことを体験してみたかったので、様々なこ
とをしました。例えば、蛇の肉を食べてみるであるとか、台湾の若者の空気を味わうために西門町と
いう若者の街へ向かい、ストリートパフォーマーを見、拍手によって参加するだとか、廟に行って参
拝方法にのっとっておみくじを引いたり、参拝をしてみたりすることをしました。また、翡翠やその
他の様々な宝石を取り扱う玉市に行き、ほとんどの商品に値札がなかったので覚えた中国語で値段を
聞き、値切り交渉やこれが何なのかを聞いたりしました。また、単純に買い物に関することだけでは
なく、どこから来たのか、どこの大学に今通っているのかなどの身の上話や、どんな翡翠が価値が高
いのかを教えてもらったりもしました。私は日本では人見知りをしてしまい、店の人に話しかけられ
れるだけで緊張してしまうのに、今回は台湾に来て行動力が発揮できたなと思いました。
この経験を生かして、日本でも困っている留学生の方がいたりしたら、ぜひどんどん話しかけ、問
題を解決したり、楽しく会話がしてみたいと思いました。また、台湾に行って「地元の有名な物はな
に」と聞かれて、うまく答えられなかったことを反省し、地元日本、そして宮城県でも、台湾にいた
ときの行動力を発揮し、様々なことを経験したいと感じました。また、将来に向けても、就活の際に
もこの体験を生かし、プレゼン力を発揮するだとか、様々な職種を体験してみるなどをし、自分の人
生を充実させると同時に、社会の役に立つような人間になりたいです。
しかし、台湾ではいろいろなところに行こうとしすぎてしまい、迷ってしまったりだとか、夜遅くに
買えってきてしまったりしてしまったので、身の回りの安全を確保しながら、無鉄砲にはならない限
りで盛んに行動していきたいと考えました。
台灣で學んだこと
小野 純太
1.
自己の言語運用能力
私は元々英語が得意な方である。小さいころから英会話教室に通ったり、洋楽をよく聴いていた
ためであろう。学校の英語のテストで困ったことは一度もなかった。しかし、会話となると高校生
までの私はうまく言葉が出てこず苦い思いをしばしばした。
大学に進学するとこれまでとは環境が全く異なり、キャンパス内には様々な国からの留学生が同
じ土を踏み学食で同じご飯を食べている。自然と私も同じクラスの留学生や授業で一緒になった留
学生と話すようになり、英会話の能力についても自信を持ち始めていた。そんな中での海外経験が
今回の SAP である。
交流した政治大學の学生は全員英語が堪能であり、team work の時間は英語でコミュニケーショ
ンを取ればそれで事足りた。こちら側の片言の中国語やあちら側の片言の日本語を使ったりもした。
しかし、初めて街に出て夜市などで英語を使ったとき、英語が通じなくて狼狽した。高齢になるほ
ど英語は通じないようである。その時は”This one! Yes! 謝謝!”などと言ってなんとかその場をし
のいだが、一人の友達は中国語が堪能で、店の人ともコミュニケーションを取っていて少し羨まし
くもあった。
プログラムの一環で平日に毎日中国語の授業があったので、そこで少しずつ使えるフレーズを学
んでいき、使える機会があれば街に出た時や現地の学生たちに対して積極的に使った。中国語は発
音が難しい言語なので、通じることは少なく通じた時の喜びが大きかった。
以上のように、今回のプログラムでは、英語だけに頼りすぎるのは良くないということを学んだ。
現地の言葉を学ぶ事で、その場所の文化などが見えてきて人々とより深いコミュニケーションが取
れる。これからは、外国に行く時には必ず現地語の簡単なフレーズや文化について下調べしてから
にしたい。
2.
異文化適応
台灣に行った後で異文化適応について書くのは、他の国よりも難しいように思う。なぜなら、台
灣の文化や町並みなどは、日本とそれほど大きな違いが見られないからだ。したがって、台灣での
生活に適応できたからといって他の国で適応できるとは言い切れない。そうはいっても、違う国な
のでやはり日本と違うなと思うことはある。
台灣についてはじめに実感したのは車の運転の荒さである。台北のバスを利用すればすぐにわか
ることだが、乗客がバスに乗車すると同時にドアがしまりドアがしまり終えぬうちに発車する。そ
して曲がる時でもスピードを全く緩めないのでかなりしっかりつり革に捕まっていないと容易に
転倒する。加えて、信号待ちの時にはバスを10数台のスクーターが取り囲む。甚だ危険な光景で
あるが、一週間もしないうちに慣れ、日本に帰ってきたときには何と安全な国に住んでいたのだろ
うと思った。これは異文化に適応した、と言えるのだろうか。
また、食文化については、台灣ではほとんど、朝・昼・晩、外で食べるというのは日本と異なる
最大のポイントではなかろうか。朝は朝食専門店、夜は遅くまでやっている夜市や近くの店で食事
をとる。台灣においては自炊するのと外で食べるのとでは費用に大差がないらしい。私は日本でも
あまり自炊をする方ではないのでこのスタイルにはすぐに適応したが、夜市などで好きなものを買
って食べると野菜の摂取量がかなり少なくなる(また、台灣の食べ物は大抵甘い。辛くないものは
総じて甘い)。台灣人はいったいどこで野菜を摂っているのか。あるいはあまり気にしていないの
か。この問題は、近くのスーパーで野菜ジュースを買って飲むことで解決した。
また、人の性格に関して言えば、台灣人(特に女性)は日本人(特に女性)に比べて快活で、自
分の意見をとてもはっきりという人が多い。プロジェクトワークをしている時にはとくにそのこと
を実感した。私個人としては、はっきり意見を言ってくれる方が張り合いがあるのでありがたく、
グループの他の日本人もそのように言っていた。そしてそれはしばしば有用な意見だったので、プ
ロジェクトの進捗がそれによって促された。そのような台灣人の気風は、むしろこちら側から適応
したいと思うほどだ。
私が台灣と日本で大きく異なると感じたことはこのくらいである。甘い味の料理が多いことを除
いては、私にとって適応し難い文化ではなかったように思う。しかしこう思うのは、ホテルのよう
な宿泊施設(寮)に泊まっていたからであろう。他の多くのプログラムのようにホームステイとい
う形で滞在していたならば、より多くの違いを発見し、適応し難いことも多くあったかもしれない
(しかし、一人の政大の学生の家に遊びに行った時にはそれほど日本との相違を感じなかった)。
ホームステイは、何かしらの留学プログラムを通してではないと、なかなか経験できないものだと
思う。旅行でホームステイをしようとするとそれなりの手間がかかるだろう。学生のうちにもう一
度このようなプログラムに参加し、ホームステイを通して異文化を経験してみたい。
3.
行動力
普段の日常生活では私はほとんど行動力のないものぐさであるが、台灣にいるときは環境がいつ
もと違っていたせいであろうか、積極的に物事に参加していた。
平日のフリーアフタヌーンの時間や週末の自由時間には、現地の学生とはもちろん、一緒に台灣
に来ている友人と、或いは一人でも、街に出て様々な場所に赴き、道行く人に道を訊くついでに話
を(おすすめの店 etc.)聞いたりした。このようなことをすると、何もせずに部屋に籠っているよ
りもたくさんの「良いこと」がある。例えば、探している店までの道を通りすがりのおばさんに教
えてもらったり、お代を負けてもらったり。もちろん外に出て多くのものを経験すればするほど、
悪いことを経験する確率も上がるけれど、楽しいことためになることを経験できる可能性も格段に
増える。ということを経験して再確認しました。
また、中文的授業の時や、政治大のキャンパス内で、わからないことなどがあるときはそのまま
にせず積極的に質問した。これも行動力。
SAP を通して
松井
知也
1. 自己の言語運用能力
自己の言語運用能力に関して、私が SAP を通して達成したことは、大きく分けて二
つあります。
一つ目は、中国語を使えるようになったことです。例えば、中国語で自己紹介をし
たり、日常生活に必要なフレーズを色々話せるようになりました。私たちは、平日の
午前中 3 時間、中国語の授業を受けました。台湾政治大学(NCCU)での授業は 1 クラ
ス 6 人の少人数制の授業で、東北大学とは異なり、丸いテーブルを 6 人で囲みなが
ら、黒板や先生までの距離がとても近くてアットホームな感じの授業スタイルでし
た。授業内容も先生が必ず一人一人にその日に習った表現や単語などを用いた質問を
投げかけ、会話を重視しながら進んでいくというものでした。また、先生はほとんど
一切日本語や英語は使わず、中国語のみを使って説明や質問をしました。私は中国語
を今まで習ったことがなかったため、最初のうちは先生が言っていることが全然わか
らず、授業についていけるか不安でした。しかし、私たちの先生は平易な例をたくさ
ん出してくれたり、絵や写真、ジェスチャーを用いながら説明をしてくれたおかげで
理解しやすくなりましたし、そのような授業はとても賑やかで、楽しく、中国語の勉
強を苦に感じたことは一度もありませんでした。私がこの 3 週間で言えるようになっ
た中国語は、物や場所、値段などを尋ねる表現、物を形容する表現、自分の好きなこ
とやできることを言う表現などです。
二つ目は、英語でコミュニケーションをとることです。私は、今回の SAP に参加す
るまでは、日本で英語を話す機会が少なかったため、自分がどのくらい英語を話せて
相手にどのくらい伝えられるのかわかりませんでした。私たちは午後のプロジェクト
ワークで、NCCU の学生と共に、私たちが掲げたテーマをもとに現地調査を行ったの
ですが、初めて NCCU のチューターの皆さんと顔合わせをしたとき、彼らはとても流
暢に英語を話すので、圧倒されてしまいました。それに対して私は、説明するときに
英語がなかなか出てこなくて何度も詰まってしまいました。今回の午後のプロジェク
トワークを通して私たち東北大生と NCCU の学生とで意見を共有する場面がたくさん
ありましたが、全て英語を使っての話し合いでした。自分の言いたいことを相手に英
語で伝えるのは本当に難しく、自分の英語力の未熟さを痛感しました。それでも、今
回の SAP で普段なら日本語に頼ってしまうところを英語で考えて発言するトレーニン
グができたことは有意義だったと思います。
この経験をふまえて、今後は、中国語と英語のさらなる上達を目指していきたいで
す。中国語は、将来台湾や中国にまた行ったときに、今回わからなかったことや気づ
かなかった現地のことについて知れたり、店やホテルなどに行ったときに中国語で会
話や注文できるようになることを目標に定め、そのために継続して勉強していきたい
です。英語に関しては、英語のニュースを聞いたり、実際に英語をアウトプットする
訓練をしていきたいと思います。
2. 異文化適応力
異文化適応に関して、私が SAP を通して達成したことは、今回の SAP で台湾文化
を知り、多くの台湾の人と交流する中で、台湾文化を尊重することができ、日本人と
しての狭い視点からだけではなく、他国を評価することが出来るようになった点で
す。
もちろん 3 週間台湾で生活を通して、違和感を感じたり、日本との比較においてな
んでこうなんだろうと思う節もありました。例えば、店に入ったときに日本であれば
ウェイターが水を運んできてくれ、その後注文も取りに来てくれますが、台湾では水
は自分でいれにいったり、また水が無い店や水の代わりにスープがある店がありまし
た。そして、自分で紙に注文したいものを書いて渡すというのが主流のように感じま
した。あと、一番驚いたのは、政治大学の近くのビュッフェの店はたくさん並べられ
た料理からお皿に自分の好きなものをとって会計するのは日本と同じですが、なんと
重さで値段が決まるのではなく、店主の人が見た目で判断して値段を言っていくとい
うシステムだったことです。生活の面では、トイレで紙は水に流せないので、備え付
けのごみ箱に入れたり、道路やエスカレーターなど右側通行が普通で、運転が少し荒
いなあと思う場面が幾度かあったりと日本とは異なる点もありました。
それでも私が 3 週間暮らした台北という街は、台湾の人とモノが活発に行き来し、
いかにも大都会らしい活気に溢れた街で、そうした華やかな顔と隣り合わせで庶民の
生活が営まれているのが、なんとも多彩な異国の魅力に溢れているなあと感じまし
た。それに、政治大学の人々との交流を通して、台湾の人は日本の音楽やドラマなど
に興味を持っている人が非常に多く、日本に旅行したことがあったり、将来旅行や留
学に行きたいという人もたくさんおり、日本文化の浸透と日本への興味関心がうかが
えました。そして、世界各国の文化も同時に取り入れ、台北には外国人が多く、国際
色豊かであり、世界に開かれた国だなという印象を持ちました。
忘れてはならないのが、台湾の人たちの温かさです。まず、午後のプロジェクトワ
ークを一緒に取り組んでくれた NCCU のチューターの方々は、私のつたない英語や私
たちの提案や希望に対して本当に親身になって聞いてくれたり、一緒に考え行動して
くれたりしました。彼らのおかげで、NCCU の様々な課外活動に参加することがで
き、NCCU の日本語クラスも見学することができ、その人たちと動物園に行ったり、
お食事したりと、交流の和を広げることが出来ました。最後、別れの際に私たちのグ
ループの思い出が詰まったムービーを渡された時には、3 週間の私たちの活動の足跡
が蘇ってきて本当に感動的で、なんでこれ程尽くしてもらってお礼もろくにしていな
い私にこんな素晴らしいムービーをプレゼントしてくれるのかと、感謝しても感謝し
きれない気持ちでいっぱいになりました。また、動物園を一緒に回った日本語のクラ
スの人は、親切に動物の説明をしてくれ、日本のことにすごく興味を持っている人が
多く私の話をとても熱心に聞いてくれました。お互いの国の魅力について語り合うと
つい時間が過ぎるのを忘れてしまうほど充実した時を過ごせました。
これらの経験をふまえて、各国には実際に住んでみて現地の人々と交流して初めて
見えてくるその国の特徴や魅力があるということに気づきました。その国について自
国基準だけで見つめるのではなく、現地の人と同じ視点や立場に立って見つめたと
き、新たな発見が生まれるのではないかと思いました。たとえ言語や文化が違って
も、お互いを理解しようと努める精神と感謝の精神を持ち続ければ、お互いの距離は
縮まってくるものだと確信しました。
3.
行動力
行動力に関して、私が SAP を通して達成したことは、自ら計画を立てて実行する
ことです。今回の台湾のプログラムはあらかじめお題が設定されていない中で、台湾
政治大学の魅力を体験を通して発見していき、最終的にギフトの形に仕上げて発表す
るというのがゴールでした。そのため、私たちはグループに分かれて、政治大学の部
活動に参加したり、政治大学周辺のお店を回って調査をしたり、政治大学の学生に聞
き取り調査をしたりと、あらゆる手段や思考を巡らせて行動に移していきました。私
は今まで与えられた課題をこなしたり、決められたお題について考察し、議論したり
する経験は、中学校・高校・大学においてたくさんありますが、今回のように 3 週間
もかけてじっくりといちから自分たちで構想を練って作り上げていくという試みはほ
とんど経験したことがありませんでした。私たちのグループが実際に参加したのは、
政治大学で新歓のために開設されたブースをたくさん回ってお話を伺ったり、政治大
学の施設を一通り見学したり、DJ(ラジオを収録する学科の活動)の様子を見学させて
もらったり、武術部に混ぜてもらい直接指導を受けたりもしました。チューターの方
や多くの部員の方に無理なお願いを何度もして、台湾の大学ならではの活動への参加
が実現しました。東北大学にはないような活動に参加できたのは大変貴重な経験でし
た。
この経験をふまえて、今後日本でも積極的に新しいことにチャレンジしていきたい
と思います。何事も待っていては始まらず、自分からアクションを起こしていくこと
の大切さを直に感じたので、今後は日本にとどまらず海外にも目を向けて、言語や文
化の異なる人々とたくさん交流していきたいと思っています。
台湾短期語学留学を通して
B4JB1156 松村
直明
1. 自己の言語運用力
自己の言語運用能力に関して、私が SAP を通して達成したことは、2つあります。一つ目は
中国語の習得です。中国語の授業が毎日3時間ありました。2つのグループに分かれて、少
人数で中国語を学習しました。始めは先生が中国語のみを使い、英語を一切使わなかったの
で、とても苦労しました。何を言っているのかわからず、ただひたすらうなずいていました。
授業で、使える単語、文法表現が徐々に身についていく中で、先生が話している内容は、部
分的にではありますが、わかるようになってきました。中国語は日本の漢字を使っているた
め、先生が黒板に書いてあることは推測できます。しかし、発音が日本のとは違うため、発
音を覚えて、言うことに苦労しました。よく使う表現は、政治大学の生徒との交流の中で使
いました。フリーアフタヌーンの時間で、町の人や、夜市で使ってみました。現地の人は話
す速度が非常に早くて、全く聞き取ることができませんでした。日本での中国語の学習を疎
かにしていたので、とても後悔しました。中国語は、簡単な表現や、挨拶を使えるようにな
りました。しかし、とっさには出ないため、すぐに出るように中国語にさらに慣れていきた
いと思います。2つ目は、英語を実際に使うことです。また、台湾政治大学の生徒とのチー
ムワークでは、主に英語を中心にコミュニケーションをとりました。中国語に比べ、英語は
今までの蓄積があるから楽になるだろうとおもっていましたが、ここでも苦労しました。自
分の頭で考えていること、日本語ではすぐに伝えられることが、英語の言葉に変換すること
ができない辛さを味わいました。対策として自分の考えを文字や図にして、視覚的に伝える
ことができました。物事を柔軟に考えて、いろんな視点からとらえることが大切だと実感し
ました。政治大学の生徒の英語力が非常に高く、自分が言おうとしていることが何なのか、
文法が不適当であるのに、聞き取って、返事をしてくれました。自分の問いかけに対して倍
の情報量で答えてくれました。英語でコミュニケーションをとることは非常に難しいと思っ
た反面、日本人でない人と会話をすることがとても楽しかったです。政治大学の学生のよう
に、英語で自分の意見を上手に伝えられるように、英語の授業や、外国人との交流に取り組
んでいきたいと思いました。
この経験を踏まえて、自分の英語力をさらに上げていかなければと思いました。自分の語
彙力の少なさには非常にあきれました。ことあるごとに電子辞書に頼っていた姿は、恥ずか
しかったです。日本で英語を聞く機会が非常に少ないことが関係しているのだろうと思いま
した。英語のラジオや映画は簡単に聞くことができます。まずは簡単な遅い速さの英語から
聞く訓練を始めようと思います。英語を聞いていちいち日本語に変えて理解するのではなく、
英語の特徴、一つの単語で複数の意味があること、を生かした解釈の仕方をしていきたいと
思います。英語の授業では、日々の予習、復習をさらに充実させていき、90分間を実りの
あるものにさせていきたいと思います。単位のための英語から、話すための英語に意識を変
えていきたいと思います。また、中国語の授業を通して、中国語をさらに鍛えていきたいと
思いました。発音、文法、定型表現から今回の授業を通して、今回の経験を無駄にしないよ
うに中国語の勉強を続けていきたいと思います。話すこと、聞くこと、書くこと、など中国
語は日本語と似ている部分があるため、やりやすさはあります。また、今回の台湾の短期留
学を通して、また、台湾に行きたいと思いました。その時は中国語をしっかり勉強して、町
や夜市で自分の考えを伝えられるように、なりたいです。東北大学の中国語の授業への意識
をさらに高め、使えるように勉強し続けたいと思います。
2. 異文化適応
異文化適応に関して、私が SAP を通して達成したことは、台湾の文化にどっぷり浸ることです。
日本の文化のことは考えず、台湾の生活に従うことが大切だと考えました。始めに、台湾の食
事は、外食が中心でした。台湾の夜市に初日に行くことになりましたが、夜市は、目の前で、
手早く料理を作り、早さが売りです。だから、日本では、清潔に手を洗った状態で、食材もそ
んな素手で触らず、出ると思いますが、台湾では衛生面が非常に不安で始めはなかなか食べる
ことができませんでした。食べる食材が安全なのか心配でしたし、食べる机も汚くて、落ち着
いて食べることができませんでした。そこで、割り切って、徐々に台湾の外食中心の生活で行
こうと思いました。台湾の食べ物は非常に安く、手軽に食べることができるので、とても便利
でした。徐々に回数を重ねていくうちに、慣れていくことができました。今では、普通に夜市
で売られているものを買うことができます。
また、台湾では政治大学の学生寮である、I HOUSE に3週間泊まることになりました。その
寮は、風呂、トイレ、テレビ、ベッドと設備が整っていて、快適に3週間生活することができ
ました。毎朝9時から授業が始まるため、7時半には起床し、みんなで朝食を食べることを継
続することができました。政治大学は東北大学の青葉山キャンパスと同じように、山の上にあ
ります。ですので、毎朝汗をかきながら、山を登ることで、健康にもいい運動になりました。
政治大学の授業は50分授業で、東北大学の90分授業とは時間の感覚が全然違いました。毎
日テストが授業の初めにあって、一日に進む量が非常に多くて復習がとても大変でした。2週
目から、宿題が課されるようになり、負担が増えて、中国語の勉強時間がどんどん増えていき
ました。中国語の単語、文法を集中して取り組んだことで、自分の使える中国語を増やすこと
ができました。
次に、台湾の公共交通機関に注目しました。台湾では MRT という地下鉄が台北市内に通って
いるので、人々は簡単に移動することができます。ヨーヨーカーという日本でいう Suica の役
割をするカードを買いました。そのおかげでいちいち切符を買うこともなく簡単に電車に乗る
ことができました。また、MRT では5分おきに電車が来るため、人々は時刻表を見ずに生活し
ていました。また MRT の中で一番驚いたことは、人々は優先席にどんなに混んでいても座ろう
としないことです。日本では優先席に普通に座っている光景をよく目にしますが、台湾では、
そのようなことはめったになかったです。MRT は一つ一つの駅の感覚が、狭くて、3分ほどで
次の駅に着きます。台湾にいる間は、町に出るときは MRT を毎回使って、移動していました。
また、台湾と日本の大きな違いの一つに、台湾では車は右側通行、日本では左側通行です。
最初に台湾の桃園空港に着いた時は、車が高速道路で、右側通行していたので事故が起きるの
ではないかとびくびくしていました。日本の常識をそのまま台湾に適用してはいけないと感じ
ました。タクシーやバスを使うことがありましたが、日本のと比べて、とても速かったです。
しかし、運転が非常に荒くて、事故が起きそうだと感じながら、毎回乗っていました。町を歩
いていても車は歩行者のために止まってくれません。歩行者が自分の立場を考えて、道路を横
断しなければいけません。非常に危険でした。
この経験を踏まえて、異文化を理解するには、日本の常識で、物事を考えてはいけないと
いうことです。日本が軸で相手の文化や、背景を理解することは難しいと思います。とにかく
文化をそのまま、体験した通り受け入れる姿勢がいいと思いました。3週間の留学の中で、途
中から、日本のことは忘れて、台湾の時間軸、生活様式の中に自分がなじめるようになった時
に台湾の文化の良さを知ることができると思います。それをもっと早い段階でできればよかっ
たです。台湾の文化に基づいて生活することは、居心地はそれほど良くなかったですが、良さ
を発見していく姿勢で最初から臨むことが大事ではないかと実感しました。事前にどんな違い
なのかを調べることをあまりしなかったので、対応が遅れたと思います。早め早めの対応を次
は心がけていきたいと思います。
3. 行動力
行動力に関して、私が SAP を通して達成したことは2つあります。一つ目は自分で考え
て行動するということです。海外に出たら、自分の持ち物、時間割、など自分が主体になって、行
動していくことが大切だと実感しました。貴重品の管理には特に気を付けました。部屋にいても、
常に貴重品には気を使い、どこにあるのか、行方不明にならないように、整理しました。おかげで、
次の日の朝に、バタバタすることなく、スムーズに授業に取り掛かることができました。今まで、
人の行動に従って、2つ目は、中国語を自分から使っていくということです。今回の台湾の語学研
修はフリーの時間が多かったので、自分で町に出て、観光することをたくさんすることができまし
た。故宮博物館や、士林夜市など行くことができました。夜市では自分で中国語を使って注文をし
なければいけません。覚えた中国語で、実際の場面で試すことができました。自分の発音が悪いの
か、店員には全く相手にしてもらえませんでした。その時、店員が言っていた中国語を聞き取るこ
とができなかったので、とても悔しかったです。政治大学の学生とのチームワークの時間で、中国
語を使うと、上手く伝わらないときに、英語で、意思伝達することができますが、本場の夜市の前
では英語では伝わらないので、自分の無力さを実感しました。自分一人で行動することが多かった
ので、何回も MRT や、バスに乗る機会が多かったです。習った中国語をどんどん使おうとしたこと
は次につながると思います。中国語の語彙の少なさや、話すスピードについていけなかったことを
反省して日本での中国語の授業、自学自習を充実させていきたいと思います。言葉が伝わらないと
きに、最初のころは黙って考え込んでいましたが、それでは何も伝わらないと思い、とにかく単語
をいう、欲しいものを指でさして、相手に伝えることで意思伝達をすることができました。体表現
で相手に意思を伝えることは、どの国に行っても同じだと思うので、別の国でも応用していきたい
と思います。
この経験を踏まえて、日々の授業の大切さを改めて実感しました。毎日語彙力や文法を固めて
いくことが大事だと思いました。日本での勉強がそのまま現地に影響してくるので、単位の飴だけ
に勉強していたことを非常に後悔しています。これからは日々の授業の予習、復習に特に力を入れ
て、英語力、中国語の力を日々、高めていこうと思いました。
台湾での三週間
大平
早希
1.自己の言語運用力
自己の言語運用力に関して今回のSAPを通して主に達成できたことは、自分の英語・中国語の
運用力が台湾の学生に比べ低いことを認識したこと、そして英語・中国語を勉強する自分の目的が
はっきりしたことです。
台湾に行く前の英語・中国語を学習する目的は、なんだかよくわからないけど異なる言語を学ぶ
のは面白い、日本語でした事前研修を現地では英語で行うからと、弱く、とてもぼんやりとしたも
のでした。
実際に台湾に行って、台湾の学生たちと交流してみると、彼らは流暢に英語を使いこなしていて、
私は初め驚き萎縮してしまいました。しかし、プロジェクトワークに協力してもらうために、何と
か自分たちのしたいこと、彼らにしてもらいたいことを拙いながらも英語で伝えました。そうした
ら次の日には、彼らはプロジェクトワークに使えそうな資料を調べ、私たちに提供してくれました。
その時、私は話したことが相手に伝わっているとすごくほっとし、彼らが協力的で親切であること
が分かり、とてもうれしかったです。今、このことをよくよく振り返ると、日本人ではない人に英
語で自分の意見・考えを言い、相手に伝えることができたという経験は私にとってこれが初めてだ
ったと思います。初めは文法が間違っているかな、相手に失礼になるかもしれないなどと、英語で
伝えることにすごく抵抗を感じていましたが、拙くても単語だけでもいいから伝えたいことは伝え
ようと思い、とにかく英語をはなしました。すると、英語への抵抗感は次第になくなってゆき、ま
た台湾の学生もやさしく受け止めてくれました。
プロジェクトワークの回を重ねるうちに、向こうの大学生と打ち解けていき、ワーク以外のこと
もいろいろと話すようになりました。たとえば、日本と台湾の街並みの違い、女の子は働き続ける
か専業主婦になるか、誕生日・星占い、それぞれの将来についてなどです。どの話題も、台湾人の
学生に台湾はこうこうだけど、日本はどう?と聞かれました。私はその質問にすぐに答えることが
できず、他の日本人メンバーが答えるか、相手にこういう感じ?と助け舟を出されようやく答えら
れました。また私は、すぐに言いたいことが英語で浮かばなかったため、質問に答えるだけで、話
を広げたり、相手に質問を投げかけたりすることができず、会話の中で相手とより仲良くなれる機
会を逃していました。このことは、自分の語彙力・英語力のなさからきていて、会話の最中とても
悔しく、もどかしかったです。自分の英語・中国語を勉強は足りないことを痛感しました。
それゆえ、私は頭の中ですぐに英語が出てきて、会話の中で相手とより仲良くなりたいため、英
語や中国語をもっと勉強したいという、勉強する目的をはっきりと強く持てるようになりました。
他に言語運用力について達成できたことは、中国語や英語のリスニング力が少し上達したことで
す。中国語は授業で、英語はプロジェクトワークを通して、リスニング力が上達したと思います。
特に、中国語は毎日の授業で、先生が何を言っているのか注意して聞いているおかげで、初めは全
く聞き取れなかったバスなどでの台湾人の会話を、3週間目には少し聞き取れるようになりました。
やはり毎日続けることが、上達の近道だと再確認できました。
今後、この経験を踏まえて私は自分の英語・中国語学習を見直し、十分に勉強し、英語や中国語
で仲を深められるようになりたいです。まず、大学に入学して、英語や中国語を毎日勉強していな
かった状況、留学生と交流するとき日本語を使ってしまう状況を変えたいと思います。語彙を中心
に英語や中国語を、少しでもよいので毎日勉強するようにしたいです。そして、留学生と積極的に
英語や中国語で交流していきたいです。また、時間が合ったらグローバルカフェやコーヒーアワー
を利用して、会話の実践を繰り返していきたいです。
2.異文化適応
異文化適応に関して今回のSAPを通して達成できたことは、三週間現地で生活し現地の感覚を
身に着けるほど、生活に慣れたことです。日本に帰国して、逆カルチャーショックを受けるほどで
した。
台湾には、日本とは異なる習慣、ルールなどがたくさんありました。たとえば、みなが日本語で
はない言語を話すこと、外食が多いこと、車は右側通行の交通ルール、車間距離を気にしない運転
をする人が多いこと、バスや電車などでのモラルが高いこと(飲食しない、優先席に絶対座らない
など)、飲食店では自分で注文の伝票を書くことが多いこと、タクシーを含めた交通費がとても安
いこと、6ヶ所くらいの香炉に順にお線香をお供えするお寺の参拝ルール、野良犬に対する寛容さ、
などまだまだ思いつきそうなくらいたくさんありました。
三週間も台湾で生活すると、これらの異文化も当たり前のように感じるようになりました。しか
し、台湾に到着して数日間は、この異文化に少し戸惑いました。一番戸惑ったのは、外食文化とど
こに行っても中国語が聞こえる環境でした。
台湾の人々は、朝ごはんも含め、朝・昼・晩と三食すべて外食することが多く、どこにでも朝ご
はん専門店があります。毎朝の登校時、たくさんの人がお店に並んでいる光景を見ていました。ま
ず、私は朝ごはん専門店があること自体に驚きました。また、お店に入っても、注文は自分で伝票
に書いたり、量り売りではなく店主の目視で値段が決まるお店があったり、日本円300円以下で
満足するものが食べられたり、お金を先に払う食堂があったりして、初めは日本と違うと驚き戸惑
いました。しかし、お昼の機会に外食の回数を重ねるうちに、注文の仕方に慣れてきて、まだ行っ
たことのないお店に挑戦してみたり、一人で夜ごはんを買いに行ったりすることができるようにな
りました。そして、今日はどこのお店に食べに行こうかと考えるのが毎日の楽しみになりました。
私は海外旅行に幼いときに一回行ったことがあるのですが、ほとんど記憶がなく、今回がはじめ
て異国に行くようなものでした。それゆえ、日本語ではない私が聞いてすぐに分からない言葉が、
どこに行っても話されている環境は初めてで、その環境に少しストレスを感じました。しかし、こ
こは異国なのだから仕方がないことだと思えるようになり、時間がたつにつれて慣れてきました。
この体験を通じて、日本に来ている外国の方も同じようにストレスを感じたことがあるのだろうと
思いました。
また、相手の言っていることが、言葉ではわからなくても、置かれている状況で判断し、何を言
っているのか理解できた場面も何度かありました。それゆえ、日本でも異国でも同じで、相手が何
を思っているか、どんな気持ちか想像することは、コミュニケーションする上でとても大切なこと
だと確認できました。
以上より私は、3週間で台湾の異文化に適応できたと考えます。しかし、台湾は地理的・歴史的
にも日本にとても近い国です。実際、日本車や日本の企業、商品が街にあふれていて、日本の街並
みに台湾は近いと感じました。それゆえ、私は今後、この経験を踏まえて、日本とは全く街並みや
習慣、食べ物が異なる国へ行って、その異文化に自分が適応できるか確認してみたいです。今まで
長期留学についてしようとは全く考えていませんでしたが、このSAPを通じて、自分でも異国で
生活・学習することができると自信が付き、また向こうの生活・環境に慣れることはとても楽しい
と感じたので、長期留学もやってみたいなと少し考えるようになりました。ゆえに、長期留学や海
外旅行などの機会を利用して、イギリスなどのヨーロッパ圏、アメリカ、メキシコなどの北アメリ
カ圏、タイなどの東南アジア圏などでの、異文化適応を挑戦したいと考えています。
3.行動力
行動力に関して、私が今回のSAPで達成できたことは、日本人同士であってもチームで何かを
することはとても難しいということが分かったこと、そして海外でも自分のプランニング能力が通
用することが確認できたことです。
前者は、プロジェクトワークにおいて分かったことです。今回の台湾SAPには、GIFTとい
うグローバル教育を支援する団体が主催するプロジェクトがありました。それは「政治大学のよい
ところ見つけて発信しよう」というテーマで、日本人3人、現地の政治大学生3人一チームで、平
日の午後に行いました。最終日には、プロジェクトワークの成果をプレゼンで発表し、最終的には
政治大学にその成果を何かしらの形で“GIFT”するというものでした。まず、最初に日本での
一回の事前研修で、各チーム日本人3人でどんなこと現地でし、どんな“GIFT”を政治大学に
するかを話し合いました。しかし、私たちのチームには、現地に行ってみないと分からないのでは
という疑問を抱いている人もいて、チームで何をするかはっきりと決められませんでした。また、
現地に行くまでの準備期間においても、3人の予定が合わず“Skype”でテーマ“政治大学周
辺の飲食店のマップを作る”を決める話し合いをしただけで、事前準備を全然することができませ
んでした。
ここまでの日本においての準備での私の反省点は、大きく以下の2点であると考えました。一つ
目は、3人の予定が合うことは難しいので、早めに話し合う日を決めておく必要があったことです。
二つ目は、もっと具体的にやりたいことを決めておいた方が現地で動きやすい、向こうの学生に何
をしてほしいか伝えやすいと私は思っていたにもかかわらず、チームのメンバーに流され自分の意
見を言えなかったことです。
現地について、最初の二日間は丸一日プロジェクトワークをしました。そのなかで、政治大学に
来た留学生向けたマップをつくるということは決められましたが、日本人3人の間でやりたいこと
をはっきりと方針立てていなく、向こうの学生にうまくやりたいこと伝えられませんでした。この
状況はまずいと思い、プロジェクトワークのあと日本人3人で話し合い少し方針を立てられ、向こ
うの学生とも方針を共有できました。しかし、最終日のプレゼンに向けて、何を発表するかは決ま
っていましたが、誰が何をどのように作るかは決まっておらず、プロジェクトワークの終盤、焦り
プレゼン資料を計画的に作成できませんでした。
現地での私の反省点は、大きく二つあります。一つ目は、日本人同士の方針を確認しあう話し合
う機会を作るべきだったということです。二つ目は、プレゼン資料の準備をもう少し早く取り掛か
ろうと提案できなかったことです。プロジェクトワーク全体を通しての反省点は、チームの一員で
ある、リーダーでなくても二年生でチームを引っ張る役割だという意識をもっと持って行動するべ
きだったことです。また、チームのメンバーをもっと信頼し、自分の思ったことをどんどん発言す
べきだったことも反省点です。今回のプロジェクトワークで、チームで何かをするには、密にコミ
ュニケーションをとっていないとうまくいかないこと、メンバーを信頼し意見を交換し合う大切さ
を学びました。
今回のSAPで、プロジェクトワークのない午後や土日は、完全に自由時間でした。それゆえ、
自分たちでどうやって行くか、どのくらいの時間いるかプランニングして、観光しなければなりま
せん。私は何度か夏休みなどの休みを利用して、友達や自分一人で旅をしたことがあります。なの
で、何を調べればよいか大体把握しており、異国でもガイドブックやインターネットを利用して情
報を得て、予定をプランニングできることが確認できました。一週目の土曜日のSAPメンバー全
員で行った九分への小旅行や、ルームメイトといった淡水への小旅行などを率先してプランニング
して、楽しく台北郊外や市内を観光することができました。
私は今後、この経験を踏まえて、反省点を生かしこれからチームで何かをするとき、はたまた研
究するとき、密にメンバーとのコミュニケーションをすること、チームメンバーを信頼し提案・意
見を述べることを強く意識してやりたいと思います。また、海外でも旅行のプランニング力が通用
することが分かったので、積極的に海外旅行、留学を考えていきたいと思います。
SAP を通して学んだこと
池田
奈央
1. 自己の言語運用能力について
今回の SAP では、中国語だけではなく英語も使う場面がかなり多くて、政治大学の学生ととも
に行うチームワークでは、中国語の学習年数が浅い、もしくは初めての人たちばかりであったため、
話し合いはほとんど英語で行い、実際の会話の中で中国語を使用する機会はあまりなかった。大学
入学後は高校時代と比べ英語に触れる機会がかなり減ってしまったこともあり、台湾に行った当初
は、台湾の学生との会話ですぐに聞き取れない、返し方がわからないという場面が多く、会話も続
かず、個人的に落ち込んでしまったり、班のチームワークが果たしてうまくいくのかと焦りの気持
ちがあったりしたが、東北大の学生だけでの振り返りのミーティングで筆談を勧められたので、そ
れ以降筆談、ジェスチャーを取り入れる、中国語と英語の両方を取り入れて捕捉しながら会話する
といった工夫を取り入れ、また、拙いながらも積極的に会話して、相手の言ったフレーズを自分の
ものにする、もう一度言ってもらうように頼むといったことも心がけた。最終日は東北大学と政治
大学の学生や教員で夕ご飯をともにしたが、その際に同じ班で活動していた台湾の学生に1週目よ
りも英語がよくなっていると言ってもらえたが、自分自身でも多少ではあるが聞き返すことが少な
くなっていること、会話に用いる語やフレーズが多様になっていることを実感することができた。
中国語に関しては、授業以外の実生活ではあまり使う場面がなかったが、聞き取れない、発音の仕
方がわからないときは、英語のときと同様に筆談を交えるように心がけた。授業で習う中国語はど
れも実生活ですぐに使えるものばかりだった。また、授業では台湾の曲や日本の曲を中国語で歌う、
ゲームで単語やフレーズを覚えるといった企画のおかげで楽しく中国語を覚えることができた。特
に食事や買い物のときに小さいお店や露店では中国語しか通じないことも多かったが、そこで注文
するときや値段を聞くときに習得した中国語を使って対応できた。
今回の留学で、自分自身の英語と中国語の能力の低さと英語の重要性を痛感した。この経験を踏
まえて、語学学習を基礎から継続的に学習していくことが必要であり、今後の就職のために TOEFL
や TOEIC のスコアを上げていくことはもちろんではあるが、純粋に東北大学に来ている留学生や、
外国人との親睦を深めやすくしたいという気持ちもあり、そのためには特に会話など、実践的な学
習を中心にやっていかなければいけないと感じた。英語学習の達成目標として、現段階では「日本
語での会話と同じように内容の深い会話ができる、また会話を発展させることができる」ことを掲
げ、語彙数を増やすといった自己学習のほかに、グローバルカフェや SLA に継続して参加する、
留学生と交流できる授業を受講するなど、大学が提供している機会を積極的に利用したい。また、
今回の留学では英語でプレゼンをしたが、日常会話と違ったさらにフォーマルな英語でわかりやす
く相手に伝えるということの難しさも経験することができた。英語でプレゼンする機会は今後数少
ないとは思うが、文法を正しく覚え、語彙やイディオムの数をさらに増やしていきたい。今回の留
学やこれまでの東北大学での生活や企画で、実に多くの台湾人や中国人と友達になった。彼らは日
本語や、英語を話せる学生であるので、いつも日本語や英語での会話になってしまっているが、中
国語でも会話できるように、グローバルカフェやコーヒーアワーへの参加を今後も続けたい。また、
今回の留学のおかげで以前よりも内容のある長文を書けるようになったが、まだ、書きたいことを
すべて書けないうえに時間も少しかかるので、英語と同様語彙やイディオムを増やしていき、中国
語検定3級をとれるように学習を進めていきたい。中国語学習の目標としては「語彙やイディオム
を増やすこと、リスニング能力を上げる」ことを掲げて学習を進めていきたい。
1. 異文化適応
文化の違いを感じた面に関しては、台湾は外食文化であり、飲食店の数が多くて値段が安く、一
日の食事すべて外食で済ませることは当たり前なほどであるが、日本ほど接客には気を配っていな
いように思われたし、バスに乗った際も乗客が乗ってすぐにドアを閉めながら発車するバスがおお
かった。日本の接客サービスでは、「お客様は神様」であるかのような手厚いサービスをすること
が求められているといっても過言ではない。この違いを台湾人は不愛想である、客を何だと思って
いるのかと思うのではなく、台湾と日本の接客サービスの違いであると受け入れることが出来た。
また、台湾ではカップルの愛情表現はかなりオープンであり、同じアジアの国であるにもかかわら
ず日本のカップルとは大きく異なっている。更には大学内には同性カップルの姿もあり、恋愛の形
に関してはやはり日本よりも寛容であった。日本の社会には台湾のような寛容さがまだない。私を
含め、個人的には気にしないと思っていてもそれが社会全体へとつながらないのが現状であるので
そのことを聞いたときは違和感というか驚きを隠せなかったが、その違和感をいったん取り払って
多様性を受け入れることが大切であると思い直すことが出来た。今回の留学で以上のような違いを
見つけ、その際に台湾はこうだからおかしい、日本も台湾のようにするべきだなどと単純には思わ
ずに文化を事実として受け止め、どちらも尊重して、それぞれの国内ではその国の文化に添って生
活することに務めることが出来た。台湾にいる際に最も気をつけたことは台湾(中華民国)と中華
人民共和国を区別して扱うことである。歴史的背景を曖昧にせず事前に正しく理解する必要性があ
るものであるし、今回は誤解や間違いをすることが無かったが、世界全体の歴史をもう一度学び直
す必要があると感じた。
今回の留学は、日本と似ている文化を持つ台湾だったこともあり、文化の差にそこまで戸惑うこ
とはなく、台湾での生活に慣れるまでに時間がかからなかったが、これから先、他の地域の国に行
ったときに宗教や慣習の違いによりその土地の人の考えや価値観を受け入れることに苦労するか
もしれない。また、以前に「その国に友達がいたり、よくしてもらった記憶があったりすれば、そ
の国への印象は良いものにできる」という言葉を聞いて、感銘を受けたことがある。現在の日本の
外交関係を見ると、あまりよくない関係にある国が少なくない。将来の関係がよくなるためには、
将来の社会を背負って立つ我々が留学や国際交流を通して、時間がかかっても自分とは違うその国
の文化を理解しようとする姿勢や努力を怠ってはいけないのであり、そのことが外国の人たちとの
友好、そして国交を良好に保つための必須条件であると感じた。私の班では、
「台湾と日本の関係」
に基づいて、グループワークを進めたが、その際多くの日本のアニメや漫画、さらにはオタク文化
が台湾でも普及していて、若者文化を見ると、日本と台湾の間にはあまり違いがないように思われ
た。また、台湾では日本のアニメや漫画、ファッション雑誌がいたるところで売られ、詳しく知っ
ていることが多い反面、日本人は台湾の文化や流行を知らない人が大半なのではないだろうかと思
った。私を含めた多くの日本人は「台湾は親日である」という漠然なイメージしか持っていない。
それではより深い関係にはつながらないのではないだろうか。まずは、相手の文化や流行に関心を
持ち、自分で調べたり、実際に現地の人と対話したりする中で知ることが交友を深めるためには大
切であると考えた。グローバルカフェやコーヒーアワーに参加して、語学学習をしつつ、それ以外
にも教えてくれる学生と仲良くなって文化、生活、教育制度など様々なことを聞き出す、または、
日常生活で知り合った留学生からも同じように様々な情報を吸収するなどして自分と違う考えに
触れていきたい。
2. 行動力
行動力に関して、今回の SAP で達成したことは、手持ちのお金ややるべきこと、自分の体調を
考慮して3週間の生活を自分で設計して過ごすことができたことである。留学や旅行では、活動的
になろうと躍起になってしまってダウンしてしまう人もいるし、実際私は旅行では活動的な旅行を
しようと思うことが多く、疲れが連日抜けない状態になってしまうこともあったので、自分の体調
をしっかり確認して行動できたおかげで、気を張り続けて気疲れすることなく比較的リラックスし
て 3 週間を過ごすことができた。また、相手の意見を尊重して行動すること、団体行動で周囲に合
わせることは必要であるが、それだけでは自分の主体性はあまり養われない。留学前の私は、周囲
に任せて行動することが多かった。しかし、SAP では友達が行くからとりあえず行こうという考え
で行動するのではなく、自分が行きたいところに一人で行ってみたり、休んだ方がいい時は休んだ
りして生活することができた。台湾に来た当初はバスや MRT が仙台と比べて複雑だったので、台
北市内に果たして一人で辿り着くのだろうかと不安であったが、2週目には、一人でバスや MRT
に乗って台北市内に行って観光することができたし、道に迷った時に中国語で駅の場所を聞くこと
もできた。元々人見知りではないので、政治大学の学生との交流については自分から積極的に会話
をすることができた。自分を紹介する活動を行った際に、同じスポーツをしていた学生と意気投合
し、連絡を取りあって一緒にそのスポーツをして楽しんだり、SAP に来る前に知り合った台湾の学
生と連絡を取って台北市内を一緒に回ったりして現地の学生とはたくさん交流して中を深めるこ
とができた。台湾の食べ物は日本人の口に合うものが多くあるが、豚の血や蛇の肉や血、鶏の足な
ど日本人には考えられないような食べ物やにおいがきつい料理が多くあった。この留学中はできる
だけいろいろな食べ物に挑戦しようと思っていたが、授業の後は、同じ店に買いに行くことが多か
ったのでもっと挑戦すればよかったと反省している。また、自分に自信がなく、今まで人を引っ張
っていく役職に就くことを極力避けるようにしてきたが今回は班のリーダーをすることになり、班
のテーマに添ってどのようなものを作り上げ、そのためにどの様なことをするべきかを聞き出し、
まとめるということを事前研修のときから心がけてきた。台湾では、コーチングの方法のアドバイ
スをいただいたが、台湾の学生が加わり自分たちがやりたいことを的確に伝えることもままならな
い状況で、班のメンバーの意見を聞きつつ、話が脱線しないように考えをまとめることは本当に難
しかった。一人で抱え込まずに頼ることも大切であるとは思うが、班のメンバーに頻繁に頼ってし
まったので、もう少し気弱にならずにリーダーシップを持ちたいし、自力で説明する知識や自信を
つけて責任感を持って行動したい。
これらの経験を踏まえて、今後就職活動や卒業研究など、長期間の自分との闘いを強いられる場
面に数多く直面することになるが、そこで今回のように自分の体調を把握しながら万全の態勢で臨
めるような自己管理能力をうまく使えるようにしていきたい。留学する機会が今後あるかはわから
ないが、職業や研究分野などいろいろなことに目を向けて、生き方にさらに選択肢を増やしていく
ためにも、自分の身の回りにもっと関心を持って過ごしていきたい。また、今回の留学ではチーム
ワークや自由時間がたくさん設けられていて、自分で考えて行動するという機会がたくさんあり、
限られた時間を有効に使うために工夫が求められたことは大変良い経験であった。自己管理能力と
同様に、これからの就職活動や卒業研究で時間をうまく使って計画的に物事を進めていけるように
スケジュール帳なども使い方なども工夫していきたい。語学学習以外にも学ぶものはたくさんあり、
人の話を聞く姿勢や意見を言う時の態度、さらにはプレゼンの方法など、今後、社会人になってか
らも使えるスキルもたくさん学ぶことができた。私は、心理学を学んでいて、留学の理由の一つに
異なる背景や意見を持つ人を受け入れることができるようになりたいという希望もあったので、傾
聴や主張の方法を学び、実践できたことは、今後に生かせるものであった。また、普段の友人や家
族との会話でも実践していきたいものであった。今後指導する立場に立った際は、しっかりと権威
をもちつつ、他者の意見も柔軟に受け入れることができるような心持で、友人同士での会話であっ
ても指摘、注意するべき時にはそのままにせず、話し合いを円滑に、かつ全員がコミットできるよ
うな環境作りに心掛けていくべきであると考える。そのためにも、今後学部の授業で積極的にディ
スカッションを用いるものを受講して、主張する、傾聴する、ほかの意見を受け入れるといった経
験をさらに積み重ねていきたい。今回の留学のように、国が違う人たちとの話し合いではやはり英
語や相手の言語に合わせて話すことが求められる。母語以外の言語で、自分の意見を詳細に伝える
ためにもやはり言語学習は必要であり、今後も継続して行っていかなければいけないと強く感じた。
今後、留学する機会があるかはわからないが、留学以外の様々な国際交流に参加してたくさんの国
の人たちと対話して多様な意見を吸収して、いろいろな角度から物事を見て考えられる人になりた
い。
台湾での三週間を通して学んだこと
畑中
萌子
1. 自己の言語運用能力
【中国語に関して】
台湾での 3 週間の留学生活を終え、中国語の運用能力については自分の目標を果たせなかった部
分が大きいことに加え、多くの課題が残る結果となりました。日本では第二外国語として中国語を
履修し、実質 2 年間中国語を学習しましたが、
「中国語で中国語を習う」という 99%中国語の授業
は想像以上に難しく、理解できた部分は五分の一にも満たなかったと思います。そのため、日本で
もっと勉強して行くべきだったという後悔が非常に大きいです。
中国語の授業は毎日午前中の 3 時間で、すでに習得していた何倍もの語数に加え、特に「聞く」、
「話す」という機会が多くありました。その中で、日本での中国語学習だけではぶつかることのな
かった壁にぶち当たり、今後の学習方法を再考するきっかけになったことは大きな収穫だと思いま
す。
初めの 1 週間はピンインを正しく発音し、声調を整えることに相当の苦労を要しました。また、
何度同じ単語を聞いても先生の発音に素早く反応することができず、とても苦しく、悔しい思いを
しました。しかし、実際に台湾にいることで、「中国語を使って学生と話をしたい」、「お店で中国
語を使いたい」という欲求が自然と湧いてきて、中国語を勉強する意欲、モチベーションの維持に
つながりました。日を追うごとに中国語の性質に慣れていき、先生が話す言葉の意味も徐々に理解
することができるようになっていきました。通常のテキストを使った授業以外に、学内にあるカラ
オケルームで中国語の歌を歌ったり、中国語で果物の名前や活動の名前を覚えるためのゲームをし
たりと、様々なアクティビティーの中で中国語を使うことで次第に中国語に親しみを持てるように
もなっていきました。また、お店で自分の食べたい商品を注文できたときには、中国語を「聞きと
れること」、
「話せること」の喜びを感じることができました。しかし、それは学習したことのほん
の一部分に過ぎず、実際に中国語を生活の中で使えるようになるためには、これまで以上に努力し
なければならないと身を持って感じました。
今年度の 9 月からは中国に 1 年間留学することになっているため、帰国後は更なる語彙のインプ
ットと同時に、台湾で友達になった学生との交流を続けながらそれらをアウトプットする練習をし
ていきたいと思います。そして、台湾での悔しさをバネに秋の交換留学に向けた対策をしっかりと
取りたいと思います。
【英語に関して】
午前中の授業が終わると、午後のグループワークでは現地の学生と英語を用いての交流となりま
した。私事ではありますが、台湾に来る前日までタイで 2 週間別の海外研修に参加していたため、
実質 5 週間英語を毎日使う環境に身を置くことができました。これまで日本でも外国の人と英語を
使ってコミュニケーションをとる機会は多々ありましたが、「自分は日本人、相手は外国人」とい
う構図を無意識のうちに前提とし、相手の英語についていけない罪悪感や、気持ちをスムーズに伝
える自信の無さから、英語を使うことに対する恐怖心や苦手意識を払拭できない自分がいました。
しかし今回は海外、しかも日本と同じ非英国圏の国に行ったことで、自分と相手は対等の関係にあ
るということ、また、英語を使うしかほかに手段がないという必要性に迫られたことで、自信を持
って英語を使うことにチャレンジできました。はじめは言いたいことがスムーズに出て来なかった
けれど徐々に慣れていき、英語を使って世界中の人々とコミュニケーションを取れることがこんな
にも楽しいことなのだと初めて感じることができました。その快感を味わってからは、現地の友達
に積極的に話しかけて、外へ外へとつながりを求めていくことができるようになりました。
これまでは英語での会話を弾ませる自信が持てず、相手に話しかけることを拒んでばかりいまし
たが、「自分から話しかけること=相手に興味を抱いている、心を開いている」ことを示せると分
かり、英語でコミュニケーションをとるコツをつかめたような気がします。今後の目標としては、
専門用語の語彙力を増やすとともに、友達との会話の中でさらに深く広い話をしたり、冗談を言っ
て笑い話ができたりするような語彙力もつけていきたいと思います。
2. 異文化適応
「異文化適応」には 2 つの面があると思います。一つは生活環境や食事、言語などの表面的な部
分で、もう一つはその国の人々同士の距離感、時間の感覚、感謝の気持ちの伝え方などの内面的な
部分です。前者に関しては、台湾は日本と同じアジアの国ということもあり、食事や街並みは日本
と似た点も多く、言語を除いて台湾の文化に適応するのにそれほど苦労しませんでした。ただ一つ、
天気については自分の想像と大きくずれており、台湾での 3 週間は雨が多く気温も低い日が続きま
した。台湾に行く前は沖縄の気候を想像しており、防寒対策が不十分だったため、たいへん寒い思
いをしました。また、台湾が梅雨のシーズンだったことを調べていなかったため、雨具に関しても
準備不足で、濡れたままの靴を履いていかなければならない日もありました。今回の経験で海外に
行く際にはしっかりと下調べをしなければならないと改めて思いました。
ところで「異文化適応」のもうひとつの側面である内面的な部分についてですが、今回の留学を
通して、先入観や固定観念がどれほど異文化理解の障害になるか、身を持って体感しました。
私は今回、台湾に行く前の 2 週間でタイの人々と大変深い絆を築き、タイに対する好印象を抱い
たまま台湾に行くことになりました。そのことが、台湾を正面から見つめることをかえって難しく
しました。実際に台湾に着いてはじめのうちは、良くないことだと分かっていてもタイと台湾を無
意識に比較し、台湾に対する印象を短時間で国民性に置き換えてしまう自分がいました。実際には
台湾でも、先生や学生と交流を重ねる中で徐々に距離を縮め、最終的にとても親密な関係を築くこ
とができました。この経験は大変恥ずべきことであると同時に、今後世界中の人々とつながりを広
げ、異文化を理解していくうえで最も注意すべきことの一つであることに気づくきっかけにもなっ
たため、大変貴重な経験だったと思います。
さらに、この経験はその国の人とのつながりが「異文化理解」に対していかに大きく影響するか
を知るうえでも意義のあるものでした。例えば帰国後にもう一度行きたいと思えるか、または友達
に旅行を進めようと思えるかを考えるときに、その国で人々とどのようなつながりを持てたかとい
うことが私にとってはとても重要な判断材料になるからです。そしてこのことはおそらく相手側に
とっても同じことが言えるのではないかと思います。そのため今後再び海外へ行く場合や、逆に海
外から日本にきた人々をおもてなしする場合には、これまで以上に日本人としての自覚と誇りを持
った振る舞いを心掛けたいと思います。
「郷に入れば郷に従え」ということわざがあるように、異国の人々の価値観や誇りを理解し、自
分のそれと上手く折り合いを付けながら調和していくことは難しいことではありますが、異文化に
うまく適応していくうえでとても大切なことであると改めて感じました。私は中国への長期留学も
含め、就職してからも海外に出て、自分の視野を更に広げていきたいと考えています。そのため異
文化適応での失敗や新たな出会い、発見も含め今回の留学経験をしっかりと消化吸収し、次のステ
ップにしたいと思います。
3. 行動力
3 週間の台湾での留学生活を終えて自分の行動力を振り返ると、地理的な行動範囲に関してはも
う少し探究心を持って動くことができたのではないかという後悔が残りました。しかし、チームリ
ーダーとして、また参加者一個人として、プログラム内容充実のために NCCU のスタッフ、チュ
ーターさんとプログラムメンバーとのパイプ役になれたことはとても良い経験になりました。私は
1 年生の時にもこのプログラムに参加した経験があり、その時には常に日本人同士で行動してしま
い、現地の学生との交流が少なく、語学力を伸ばす機会や、異文化に触れる機会が思うように得ら
れなかったことが心残りでした。そのため、今回はできるだけ英語や中国語を使って現地の学生と
交流し、台湾の文化に触れることができるように、チューターさんや大学に自らお願いすることで、
そのような機会をいくつか設けることができました。中でも、文化体験はとても良い機会となりま
した。私たちが体験したものは、「書道」、
「切り絵」、「ミサンガづくり」の 3 つで、一風日本でも
できそうなものに思えます。しかし、3 時間という時間をかけて丁寧に作り上げた切り絵やミサン
ガは想像していたものよりもとても華やかなものに仕上がり、完成した時にはとても嬉しかったで
す。先生方もとても優しく教えてくださり、素敵な時間を過ごすことができました。そのほかにも
台湾の日本語クラスの学生さんと動物園へ出かけたり、夕飯を一緒に食べに行ったりと、交流を深
めることができました。また、台湾政治大学は各セメスターのはじめに部活動の新歓活動があり、
チューターさんにお願いしていくつかの部活動を見学し、実際に体験することができました。学内
で開かれるピアノコンサートの見学、武術体験、さらにはラジオ番組の収録現場を見学し、実際に
声を録音させていただくこともできました。これらの活動に積極的に参加する中で、台湾の文化を
知ると同時に、多くの人々と関わりを持つことができました。短い期間であったにも関わらず、最
後にはチューターさんから素敵なビデオレターまで作っていただきました。一緒に活動する中で感
謝の気持ちをしっかり伝え、また、日本のことについて質問された時にはできるだけ丁寧に伝える
ことを心掛けたため、お互いに気持ちが通じ合ったからではないかと思います。
さらに、1 年生の時には、一人で街歩きをする時間があまりありませんでしたが、今回は空いて
いる時間を利用して、街中を散策したり、台湾料理を一人で食べ歩きしたりすることができました。
その中でチェコから留学に来ていた男性と友達になることができました。東北大学でも外国からの
留学生と友達になる機会はたくさん転がっていますが、今回海外に出て自分が外国人という立場に
置かれたことで、日本人として、また私一個人としてのアイデンティティを強く持っている自分に
気づき、とても新鮮に感じました。彼を含め、台湾で友達になった人々とは今後も連絡を取り合い、
国を越えて良い関係を築いていきたいです。そして社会に出てからも、世界中に広げた人脈を通し
て、常に外とのつながりを意識するとともに、学生時代に積み上げた留学での経験を社会や人々に
還元していきたいです。
台湾で得た経験
富永
1.
彩郁
自己の言語運用力
私が台湾に行ったのは今回が初めてである。台湾に滞在している間は積極的に中国語を使っ
た。そして自分の伝えたいことを中国語で相手に伝える力、相手の話していることを理解する力
が大幅に向上するという成果があげられた。
大学で第二外国語として中国語を学習してきたが、実際に中国語を母語とする人々と中国語を
用いて会話をするのは初めての経験であった。中国語を話しても微妙な発音の違いで言葉が相手
に通じないことがあったり、相手の中国語が理解できないことがあったりする場面が多々あり、
中国語の難しさを痛感した。台湾で生活をするうちに中国語を学ぶだけでなく、意思を伝える手
段を学んだ。
街では英語は一切使わず、中国語のみで意思疎通を図った。台湾の人に話しかける際には自分
の知っている言葉で話すことができるため比較的容易であった。相手の話す言葉も想定していた
よりも聞き取ることができたが、自分がわからない語句を話されると話を理解することが難しか
った。そこで、様々な工夫をすることで必要な情報をより確実に得ることができた。例えば相手
の言葉を自分の言葉に直して反復することで相手に確認を取ったり、話が理解できなかった時に
はわからないと伝え、簡単な言葉を使って話してもらったりした。どうしてもこちらの話を理解
してもらえなかったり相手の話が理解できなかったりしたときには筆談をすることで解決でき
た。このようにして、道に迷ったときに近くの人に道を聞いたり、案内所でおすすめのお店を尋
ねたり、バス停で近くの人に目的地に行くためのバスを教えてもらったりした。バスを利用する
ことが多かったが、私にとってバスのシステムは複雑で、バスに乗る際にはよく周りの人に尋ね
ていた。乗車時には運転手に行き先を確認するようにしていたが、間違ったバスに乗ってしまい
降りることがたびたびあった。積極的に中国語で周りの人に話しかけたことで、慣れない土地で
困難な状況になった際に周囲から必要な情報を得て適切な行動ができ、さらに中国語を話す力と
聞く力が格段に伸びた。
今回の海外研修で中国語を話したり聞いたりする環境に身を置いたことで、自分の持つ能力の
範囲で最大限に意思疎通をする力を獲得できた。多くの言葉を知らなくとも、自分の知る言葉で
人に物事を伝えたり、筆談などの手段を用いたりして、人から必要な情報を得ることができるよ
うになった。そして、今までに勉強してきた中国語を使って現地で中国語話者と会話することが
できたのは大きな自信となった。一方で、中国語の語彙や表現を多くは知らないため、街の人の
話をスムーズに聞き取ることは難しく、政治大の学生と議論をしたり楽しくおしゃべりをしたり
するのを中国語でこなすことは今の段階では困難であった。この経験から、これからも中国語の
学習に取り組み、いつか台湾の人々と不自由なく会話ができるようになりたいという目標ができ
た。
2. 異文化適応
異文化で過ごす中で私は数多くの台湾文化の自国との違いに出会い、その違いに真新しさを感
じて刺激を受ける毎日を送った。そしてそれらの違いを台湾のよさとして受け入れることができ
た。
台湾に来てすぐに感じた日本との違いは言語である。自分の周りの人みなが中国語を話してい
るという状況に初めは不思議な感覚を覚えた。しかし、言語の違いに関する不安はなく、中国語
を使う生活にはすぐに適応できた。
言語の次に感じた日本との違いは食事である。台湾には飲食店が沢山あり、毎日外で食事をと
っていた。街を歩いて見つけた店や現地の学生におしえてもらった店で様々な料理を食べた。台
湾と日本の食文化は比較的似ているが、日本では馴染みのない味付けの料理が多々あり、気に入
った料理もあれば、口に合わない料理もあったが、それらを含めて台湾での食事はとてもよい経
験であった。また、台湾では街の至る所にドリンクスタンドがあり、飲み物を飲みながら歩いて
いる人が多く見られた。私はよくドリンクスタンドに行き飲み物を買っていた。飲み物は紅茶や
ジュースなど種類が豊富で、砂糖や氷の量の注文ができる。タピオカミルクティーを買うことが
多く、色々な店に足を運び、タピオカミルクティーの飲み比べをするのは滞在中の楽しみの一つ
であった。値段は日本円で 150 円前後と安く、店は街中のどこにでもあるため、タピオカミルク
ティーやその他様々な飲み物が手軽に買うことができ、これは台湾で生活をしてよかった点であ
る。
台湾では知らない人に話しかけられることが多い。道に迷っているときには近くにいる人が
「どこに行きたいの?」と声を掛けてくれる。店の人には「どこの国から来たの?」と声を掛け
られる。日本では見ず知らずの人に話しかける人はそういないだろう。知らない人とも気軽に話
せるこの環境に心地よさを感じた。
今回の海外研修では台湾文化のよさを肌で感じることができた。一方で、今まで当然のように
受け入れてきた日本の文化や慣習を改めて見直すきっかけとなった。
3.
行動力
平日の午後には東北大と政治大の学生でグループを組んで活動する。私たちのグループは日本
料理と台湾料理を融合させるというテーマを設定した。私は同じグループの学生とともに大学周
辺の店や夜市で様々な台湾料理を食べ回り、私たちが気に入った台湾料理の滷肉飯と、世界中で
食べられている日本料理の寿司を融合させた料理を作ることになった。私は料理の試作で寿司の
作り方を台湾の学生に説明したり、自らの創作料理のアイデアを伝えたりすることができた。プ
レゼンは東北大の学生 3 人で行い、私は私たちのグループで考えた創作料理の説明と活動の様子
を説明する担当であった。私はプレゼンで中国語を話すということに挑戦した。中国語でプレゼ
ンをできる機会はこの先もないだろうと考えたからだ。人前で中国語を話すことは初めての経験
であり、今回のプレゼンは貴重な経験となった。
アルバム
3月8日
国立政治大学
に到着
九份
幻想的な夜景を
見た
午後の
プロジェクーク
政治大学生と
一緒に取り組ん
だ
日本語の授業を見学
最終プレゼンテー
ション後の
集合写真
Farewell party
文化体験も行っ
た
朝食
中国語の授業でカラオオケ
まとめ
このプログラムを通して、私たちは海外でいろんな国の人と交流する難しさ、楽しさを実
感しました。日本語が通じない中で、英語、中国語を使い自分の意思を相手に伝えることが
とても難しいと思いました。平日の台湾の学生とのチームワークは英語でコミュニケーシ
ョンをとりました。台湾の学生は英語が非常にうまくて驚きました。流れるように英語を話
すので、ついていくことが始めは困難でした。英語の日々の勉強の大切さを実感しました。
相手に自分の考えていることを伝える、相手の考えていることを理解することは非常に難
しいことだと実感しました。その中で、なんとか自分たちの考えていることを伝えようと身
振りで示したり、自分たちのプレゼンテーションの構成をノートに書いてどう作っていく
かを相談したりしました。プレゼンテーションの作成に慣れていない人が多い中、台湾の学
生と協力して作ることができたのはよかったと思います。
また、毎日の中国語の学習は非常に充実したものになったと思います。2つのクラスの構
成で少人数の密度の高い授業になったと思います。そこで習った中国語を町に出た時に使
うことで、中国語を使うことに慣れることができました。しかし、中国語は発音が非常に難
しく今後の学習の大切さを実感しました。
このプログラムを通して、英語、中国語をこれから真剣に取り組んでいかなければいけな
いと思いました。世界でも通用する人材になるためには、英語で相手と意思伝達できる、中
国語でもコミュニケーションが取れるように日々の学習の大切さを実感しました。台湾の
人たちは非常に親切で道で迷った時、丁寧に道を教えてくれました。親日である台湾で3週
間過ごしたことは日本では決して経験できない密度の濃い時間を過ごすことができました。
この経験を大学内の多くの人と共有して少しでも多くの人が台湾を好きになってもらえた
らうれしいです。