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2015年6月 No.446

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公衆衛生情報みやぎ№4
4
6
唖娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃阿
哀
哀
哀
哀
哀
哀
哀
哀
愛娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃挨
健康づくり特集
「大崎働く人の健康・体力づくり運動」のあゆみ
佐
藤
利
道*
を行っております。
「大崎働く人の健康・体力づくり運動」は,
古川労働基準監督署,宮城県大崎保健所,大崎
産業保健推進協議会,大崎地域産業保健セン
「大崎働く人の健康・体力づくり運動」
(以下
ター,
(公社)宮城労働基準協会古川支部,の5
大崎健康・体力づくり運動)は,宮城県におけ
団体が実施者となり,平成24
年度から準備を始
る産業医,スポーツド クターの草分け的存在で
め,平成25年度から 大崎地区(大崎市・加美
いらした伊東市男先生(大崎産業保健推進協議
郡・遠田郡・黒川郡のうち大和町・大郷町・大
会
衡村)の1
0
社で「大崎健康・体力づくり運動」
理解とご協力のもと,取組みをスタートさせた
をスタートさせました。
ものです。
代表幹事)が提唱し,各団体の全面的なご
この運動の実施要綱では,①「誰でも,どん
伊東市男先生は大正11
年1月2
8
日宮城県志田
な企業でも簡単に取り組める運動」
,②「健康増
郡三本木町に生まれ,昭和23
年9月東北大学医
進が実感できる取組み」
,③「地域全体で取り組
学部を卒業後,昭和26
年1
1
月に現在地で伊東医
める運動」を基本に,健康・体力づくり運動の
院を継ぎ,6
6
年の長きにわたり,常に奉仕の精
内容として,①生活習慣調査の実施,②体力測
神を持って地域に密着した医療を続けてこられ
定の実施として,簡易な体力測定(①全身持久
ました。
小学校・中学校児童生徒の健康維持増進と学
力(1
2
分歩),②筋力(空気椅子テスト),③柔
童のスポーツ振興,また,産業保健や地域の健
軟性(座位体前屈測定)を取り入れました。
康づくりに積極的に取組んできました。
体力測定を行い,1日30
分(大股歩きを含
昭和3
0
年4月,旧三本木町体育協会会長,昭
む)の運動,週3回以上を6か月間行うと云う
和4
7
年4月旧三本木町健康づくり推進協議会会
運動です。
大崎地区は以前から産業保健活動が活発な地
長,昭和50
年1
0
月,YKK㈱東北工場産業医,昭
域で大崎産業保健推進協議会(昭和5
9
年1
0
月1
和5
8
年4月苛日本体育協会公認スポーツド ク
日)は平成2
6
年で設立3
0
年を迎えました。
ター(宮城県第1号)
,昭和59
年4月,宮城県ス
大崎産業保健推進協議会は産業保健活動の推
ポーツ医学懇話会会長,昭和59
年1
0
月大崎産業
進と地域定着を計り,もって事業場における衛
保健推進協議会副会長を歴任され,多くの役職
生管理水準の向上に資するため,関係団体の連
を担当してきました。
絡協議機関として設置されました。
自身,ゴルフが大好きでシーズン(平成25
年
構成は大崎地区医師会連合会,
(公社)宮城労
度)中は奥様と一緒に週1のペースで大崎ゴル
働基準協会古川支部が推薦する委員20
名以内を
フ倶楽部(大崎市三本木)でラウンドをされて
もって構成する。
いました。
この間,産業保健大学(全国3か所で開催し
平成2
5
年1
0
月2
0
日に行われた第29
回大崎産業
た産業医,事業者,衛生管理者等の3年間の研
保健推進協議会親善ゴルフ大会では58
・6
0
,グ
修コース)の開催をはじ め様 々な活動に取組
ロス1
1
8
でラウンドをされました。
み,今年度も4回の産業保健研修会(事業者・
伊東先生は平成2
6
年度になったら,伊東医院
産業医向け2回,産業医向け2回)
,産業医・
を閉じ,「大崎働く人の健康・体力づくり運動」
事業主親睦ゴルフ大会の開催など積極的に活動
に専任したいとも言っていました。
「大崎健康・体力づくり運動」のスタートに
伊東先生の存在は大きく,以下伊東先生の考え
*公益社団法人宮城労働基準協会古川支部
事務局長
方,取組みを記述する事にしました。
-1
-
公衆衛生情報みやぎ№4
4
6
伊東市男先生の講話(2
5
.
1
0
.
1
1 担当者会議)
2
5
.
1
0
.
1
1 担当者会議
本において,子どもの「体力低下」が心配さ
百歳二週間(-生き生き長寿の為の“心”と
れ始めたのは1
9
6
0
年代の頃からだった。
“からだ”の健康づくり-,宮城県スポーツ医
学懇話会長医学博士
伊東
ある著名な運動生理学者は,子供は健康の
市男)の1節より
為に遊びを入れて,1日,3時間の運動が必
先生の考えがうかがわせられます。
要だと言っている。1校時の体育授業,休み
“百歳二週間”とは,
「人生百歳迄,他人の世
かくしゃく
話にならないで,と言うより矍 鑠として過し,
時間計4
0
分,放課後校庭で30
分,往復の通学
二週間位床についてパッとお別れをするという
3
0
分,帰宅後友達と外で4
0
分合計1
8
0
分とし
こと。」そんな夢みたいなことが出来ますかと
ている。私たち,古川志田学校保健会で東北
言いますが,現在は自分でやろうと思えば,出
大学医学部公衆衛生学教室の指導を受けて作
来るようになったのです。その為には方法があ
成した「古川,志田の子どもたち健康白書」
ります。
によれば,戸外で遊ぶ時間は男子で,小5で
1 時 間10
分,中 2 で31
分。女 子は 小 5 で5
6
年をとってから,それではと言ってもちょっ
と間に会いません。若い時からの生活習慣がそ
分,中2で1
1
分であった。多くの子どもたち
うさせるのです。
は戸外で運動する時間も場所も仲間の居ない
現在,人間は何歳まで生きられるかというと
のが現状である。体力には大別して「行動体
専門の先生方の意見は,大体11
5
歳から1
2
0
歳が
力」と「防衛体力」があり,「防衛体力」に
限度だろうと言われております。
は自律神経系,免疫系,ホルモン系といった
機能が関与しており,子供の健康にとっては
1
0
0
歳になったら,その時点でまた新しい発
「行動体力」以上に大切である。
想を持つこととして,以上のような生活を心が
けて,他人のお世話になるべくならないよう,
近年,子どもの体温の低下,冷水刺激によ
“心もからだも豊かで楽しい長寿”をしたいも
る血圧の変動の調査などから,子どもたちの
のです。と結んでいます。
自律神経の発達不調や,アレルギー疾患の子
百歳二週間を執筆された伊東市男先生は平成
どもの多さは免疫系のか く乱に繋がるなど
2
6
年4月1日逝去されました,享年9
3
歳でした。
「防衛体力」の低下が心配だと言われている。
◇
伊東市男先生は昭和26
年4月1日~平成26
年
日本の子どもは幸せなのか,虐待,いじめ,
3月3
1
日まで,大崎市立三本木小学校,大崎市
暴力,不登校,中・高中退,自殺など,さま
立三本木中学校,大崎市立古川高倉小学校の学
ざまな問題は私たちの社会が子供たちを幸せ
校医を務め,平成20
年4月1日から三本木子育
にすることに成功していないという事実を示
て支援総合施設ひまわり園の校医も務めていま
しています。
した。
2
0
0
7
年ユニセフレポートによれば「自分を
大崎市医師会報(平成25
年1
0
月2
5
日発行)
,第
孤独だと考えている15
歳児」の各国の割合は
1
0
7
号に掲載された「今,学校保健を考える-学
オランダが2.
9
ポ イントで1位,平均が7.
4
ポ
校医6
0
年を振り返って-伊東医院
イントの中,日本は断トツの2
9
.
8
ポイントで
院長
伊東
市男先生子供に関する文章がありましたので紹
あった。
介します。
◇
◇
子供の体力は低下しているのか,戦後の日
学校医と健康診断,学校医は子供の健診を
行い,1年に1度の学校保健委員会に出席し
-2
-
公衆衛生情報みやぎ№4
4
6
て若干医学の話をし,先生方との触れ合い
康・体力づくりモデル事業』についての実施報
は,校長と養護教諭だけであり,体育の先生
告書~主として企業従業員の体力づくりを中心
や担任の先生方と,ましてや親と子供の健康
として~の資料によると大崎地域産業保健セン
に関する対話等は殆どない。校医は学校の産
ター 医師伊東市男,古川労働基準監督署第二
業医も兼ねると明記されているが,これに関
課長 髙橋俊幸,2名が指導担当を行ってい
する報告もあまり耳にしない。
る。
具体的な取り組みは3社,3
7人の参加者で
学校保健に6
0
年携わってきて,心中忸怩(心
①体力測定(「1
2
分歩テスト」
,「空気椅子」テ
中じくじ)たるものがある。
スト,「座位体前屈」テストを行った。
子どもたちの「たくましい体と豊かな心」は
徐々に遠のいてゆく感が有ると結んでいます。
纏めとして,事業所の健康・体力づくりモデ
付記では,現在の日本は人類史上例を見ない
ル事業が始まってから開始時期はバラバラだっ
スピードで少子高齢化の道を走っている,止め
たが6ケ月間の運動による体力づくりとその評
どもない人口減少が進んでいるのです。
価を終えた。
2
0
世紀に1
0
0
年かけて3倍に増えた人口が21
短い6ケ月間の運動であったが好結果が得ら
世紀の1
0
0
年間で3分の1に減少すると云う。
れ,若年者でも中年者であっても適度の運動が
今の子供達に教えるだけでなく発想させる教育
体力をますことが実証された。
の在り方,ダ イナミックでグローバルな社会を
今回のテスト事業は
駆け回る体力を作れる環境を国と地域社会が早
1)誰でもどんな企業でも取り組める
急に作り上げる必要があるのではないでしょう
2)健康増進が実感できる取組み
かと提言しています。
3)場所,費用,人手,用具のいらない取組み
宮城県医師会報(平成23
年8月発行),第7
9
9
を目標としたので,場所は事業場内か近辺の道
号に掲載された「今,産業保健は何をなすべき
路を用いた。費用は一銭の予算もなかった。用
か」随想の中に,◇昭和6
3
年再度の労働安全衛
具も座位体前屈テストで使用するなんでもいい
生法の改正が有り,一般健康診断項目に貧血検
箱だけだった。
査・肝臓機能検査・血中脂質検査及び心電図な
健康・体力づくりとは,結局は個人が日々の
ど の成人病関連のものが大幅に取り入れられ
生活の中で自分なりに自分の健康や体力に合わ
た。その後,平成1
0
年にはHDL-コレステロー
せて行うのが基本であり,その意味では今回の
ルと血糖検査が追加された。しかしこの改正で
テストは誰にでも簡便にやれ,効果のある事が
何よりも大きいのは健康・体力づくり運動の保
実証された。
参加者が続けることにより,自己の体力の衰
持増進として「THP」を事業主の努力義務とし
えを防ぎ,又事業所も全員にその輪を拡げてゆ
て掲げたことである。
「THP」は「健康測定」の結果,運動指導,
けば事業所全体の体力低下が少しは防げるもの
保健指導,メンタルヘルスケア,栄養指導の4
と思う。そして時には,集団でスポーツとして
項目の分野でそれぞれの指導を受けるという制
の運動やイベントなどの開催で心の触れ合いを
度である。法令の中で「運動」を取り上げたの
作って行きたいものであると纏めている。
はこれが最初である。労働衛生が産業保健とい
今取り組んでいる「大崎働く人の健康・体力
う概念に発展していくのもこの頃からです。
づくり運動」は,平成2
5
年1月2
4
日,大崎健康
「大崎健康・体力づくり運動」のスタートか
づくり準備委員会からスタートしている。
ら今年で3年目になりますが,前身の運動とし
岩渕範好(古川労働基準監督署長)は労働安
て,古川労働基準監督署の提唱により,平成1
3
全衛生法では労働衛生対策の基本として,事業
年1
1
月7日に第1回懇談会,第2回目は平成14
場に作業環境管理,作業管理,健康管理の3管
年3月13
日,第3回懇談会は平成14
年4月25
日
理を求めている。
に開催されました。
健康管理では健康診断結果の有所見率の改善
平成1
5
年3月(文責伊東市男)『大崎地区健
が必要である。各企業にとっては経営戦略とし
-3
-
公衆衛生情報みやぎ№4
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6
ても健康づくりは不可欠な課題です。働くもの
~7
0
%になる。運動しないと更に悪化すること
一人ひとりが健康で定年を迎え,それ以降も社
になる。メンタルヘルス不調者の増加の背景に
会に貢献できるような「健康づくりをこの大崎
も疲労しやすく粘り強さがなくなったことがあ
地区で取り組んで行きたい」と冒頭の挨拶を
る。体力があれば助けになる。
「健康を超える」こと。WHOの健康の定義
行っている。
伊東市男(大崎産業保健推進センター)先生
は有名だが,健康を超えてスポーツを行うなど
は健康づくりは健診結果の有所見者だけの問題
明るく楽しい生活できるようになりたい。昨年
ではなく,日本人が皆取り組む必要がある課題
は オリンピ ック年で盛り上がり多くの人がス
だ。2
0
5
0
年の日本の産業はこのままでは持たな
ポーツで感動した。そこを目指して健康・体力
い。「今,産業保健は何をなすべきなのか」(前
づくりに取り組みたい。
述)を随想にまとめた。
3.体力づくり
平成2
5
年3月1
9
日,第2回,大崎健康づくり
準備委員会で伊東市男先生は「働く人の健康づ
運動を続けるには,時間,空間,仲間の3間
くり・体力づくりの進め方」を話しています。
が必要。仲間づくりには会社の中で,グループ
で取り組むとよい。仕組み作りが大切。会社の
取組みが機能するためには担当者だけではダ
1.体力づくりには2つの柱がある。
①自分の体は自分で守ると自覚すること。
メ。総務,人事,安全衛生の各部署がグループ
②企業にとって労働者が健康であることは宝
を作り取り組むこと。地域にもグループを作れ
るとよい。その中,勤務時間内で運動が出来る
であることの認識を持つこと。
と効果的である。週2日,3
0
分程度の時間内の
医療費のメリットもある。健康教育を行い自
運動ができるとよい。
分で健康づ くりができるようにすることが大
体力づくりのスタートは体力テスト。やって
切。
みると体力がないことが自覚できる。自分の体
力を知ること。体力テストの結果は記録しラン
2.労働者の置かれている状況
労働者は動かなくなった。1日の歩数が30
0
ク付けをし てみる。実施に当たっては メデ ィ
歩から5
0
0
歩程度の人も。人類は歴史的に動い
カル チ ェ ッ クが 必 要。THPで は メデ ィ カル
てきた(歩いてきた)。歩かなくなったのはここ
チェックがやかましかったが,ここでは簡易に
5
0
年位。歩かなくなったことでメタボリック症
楽し くできるようなものにする。あらかじめ生
候群などが出てきた。運動しないことで行動体
活習慣調査を実施し,定期健康診断結果と併せ
力が衰えている。人間本来の姿に戻り歩くこと
て注意事項はチラシで周知する。
体力測定は①1
2
分歩,②空気椅子テスト,③
が重要。
座位体前屈測定で,全身持久力,筋力,柔軟性
体力には,持久力,筋力,柔軟性がある。酸
を測定する。
素摂取能力が体力の重要な指標となる。行動体
力が弱ると防衛体力も弱る。体力測定してみる
各自は約3
0
分の運動を続けるように取り組
と「まあまあ良い」は少ない。多くは弱ってい
む。自宅ではストレッチ体操を行うとよい。半
るという結果になっているのが分かる。
年続けると体力はつく。しかし,半年で止める
高齢化により平均寿命は男性80
歳,女性8
7
歳
と体力は1か月で元に戻ってしまう。簡単な日
となっている。明治時代は40
歳代。昭和22
年に
誌を付けるようにする。会社には体重計や血圧
5
0
歳代に。その後,急速に高齢化し8
0
歳,9
0
歳
計を備えて貰う。
食生活については資料提供で学んでもらう。
まで生きるようになった。健康で暮らせるよう
健康習慣についても同様にしてもらう。
にならないといけない。現実は介護年齢が若く
なっており,今後さらに早まると言われてい
運動処方せんを出せるようにしたい。運動の
る。企業にとっても労働者が老後健康に暮らせ
3原則は①安全に,②効果が実感でき,③楽し
るようにする取組みが必要になっている。健康
くである。運動を進める時の5原則は①漸増
診断結果の有所見率は54
%だが40
歳以上だと60
性,②過負荷,③個別性,④継続性,⑤全面性,
-4
-
公衆衛生情報みやぎ№4
4
6
講演「働く人の健康・体力づくり運動」
である。そのためにはグループや実行委員会を
大崎産業保健推進協議会
作って進めるのが効果的だ。
代表幹事
伊東市男
先生
黒澤一教授・伊東市男先生の2氏講演で「大
4.産業医の役割
崎健康・体力づくり運動」への参加要請を行い
運動に当たっては産業医の協力が必要。医者
ました。
は病気を治すだけではない。予防することも医
結果,1
0
事業場が「参加宣言」を行い取組み
者の役割。大崎産保協は今年から産業医研修を
を開始しました。
年2回開催している。産業医の中では運動につ
いて勉強している者は少ないのが現状。大崎地
平成2
6
年3月1
4
日,大崎産業保健推進協議会
区で近いうちに運動処方の勉強会を開催する計
事業者・衛生管理者・産業医研修会が開催さ
れ・講演「大崎働 く人の健康・体力づ くり運
画。
動」参加事業場における健康づくり」大崎産業
保健推進協議会代表幹事
5.健康・体力づくり運動
伊東市男先生の最後
のお話が有りました。
健康づくり,体力づくりの取組みは情熱とロ
この運動の目的は,競技力向上とか,筋力を
マンがあれば成功する。
ことさら鍛錬するというのではなく,自分の年
東北大学の黒沢教授とも連携する。今後,
齢相応の体力より余裕のある体力を維持し,現
データを分析してもらうことも考えている。
平成2
5
年5月8日,古川労働規準監督署長よ
在の仕事をより快適に過ごし,やがて来る高齢
り衛生管理部会会員に対し「大崎健康・体力づ
労働者として人の世話にならず活力ある生活が
くり運動」への参加要請を行いました。
出来る健康・体力をつくることが目的である。
運動は続けて行って初めて効果があるので
平成2
5
年5月23
日,衛生管理部会トップセミ
ナー(43
社5
7
名参加)を開催,
あって,1年やって休止すれば半年で効果がな
記念講演
くなるものである。
「働く人の健康と身体活動~体力づくり
運動を長続きさせるには,時間・空間・仲間
の意義~」
の3つの間があると良いといわれている。
東北大学大学院医学系研究科
産業医学分野
黒澤
一
しかし,最後は自分の遺志と努力と責任で行
教授
うべきだと思います。
自分の為にも健康・体力づくりを今,若いう
-5
-
公衆衛生情報みやぎ№4
4
6
ちから自分の生活習慣の中に取り入れましょう。
岡田邦夫先生からは「未来の企業への投資と
この研修会の後,約2週間後,
「百歳二週間」
は人への投資,健康投資であり,健康経営とは
の様に病床に就かれ自宅で亡くなられました。
会社が元気であるために経営と健康の両立が必
結果,1
0
事業場が「参加宣言」を行い取組み
要であり,1.経営者が職場環境と従業員の健
康に配慮すること,2.従業員が元気であるこ
を開始しました。
参加事業場アルプス電気㈱古川工場の取組み
と,3.職場が快適であること,4 .従業員自
は毎週水曜日就業時間後1時間,3か月間(9
身が健康に気を付けて元気で働くように努める
月~1
1
月),①取組みの開始(現状確認)と終了
こと,経営者自身が健康に気を付けて元気な会
時(改善結果確認)に体力測定を実施,②スト
社にすること,5 .企業は人也」等の話があり
レッチやサーキットトレーニング,③工場周辺
ました。
のウォーキング,④スポーツジ ムでの機器を
2人の先生の話は伊東市男先生が提唱してい
使ったトレ ーニング,⑤健康講話の取組みを
た運動と基本的に共通するものがあると見受け
行った。
られました。
1.参加実績として8月・12
月の体力測定を
「健康体力づくり運動」の取り組みは地域と
4
6
名が参加,運動プログラム参加者は37
名
しての実績は少なく,試行錯誤しながらの取組
で平均出席率は6
0
%でした。
みとなっています。
参加者の特徴は90
%が男性,30
代以上の
また,事業所の参加者は平成26
年度1
2
事業場
参加者,5
0
代の参加者が全体の約40
%,参
に増えまし たが,まだ まだ参加事業場も少な
加者の有所見者は5
6
%でした。
く,参加事業場の運動も儘ならない状況です。
2.成果として①毎週の実施で運動習慣が定
今後とも古川労働基準監督署・宮城県大崎保
着。②集団でのプログラム実施で,相互啓
健所・大崎産業保健推進協議会・宮城産業保健
発に繋がり途中脱落者が出なかった。③運
総合支援センター・東北大学大学院医学系研究
動が共通の話題となり,部門を越えた仲間
科 産業医学分野
の輪が広がったとの報告がありました。
健所,各事業所産業医とも連携し,数年後には
黒澤一教授・宮城県塩釜保
参加事業所全従業員での取り組みに発展させて
行ければと思っています。
「大崎健康・体力づくり運動」をスタートさ
せて2年目になった4月,伊東先生が亡くなら
れましたが,生前の伊東先生のお力で平成26
年
5月2
7
日には「大崎働く人の健康・体力づくり
運動」に係る事業所トップセミナー(会場
合同庁舎)で能勢
研究科
県
博(信州大学大学院医学系
教授)先生から「3
0
歳を超える辺りか
らウォーキングのような積極的に健康スポーツ
を行い,このADL不全閾値を割り込む年齢をで
きるだけ高年齢側に移動させるのが健康スポー
黒澤一先生の講話(2
7
.
1
.
1
3 担当者研修会)
ツの究極的な目的です。
」「インターバル速歩に
よる健康増進」の記念講演を頂く事ができまし
た。
また,岡田邦夫先生の記念講演「健康経営―
職場の健康と働く人の健康の両立を目指し て
―」は平成26
年1
0
月1
5
日,第1
5
回,大崎地区産
業安全衛生大会(大崎市民会館大ホール)で行
われました。
岡田邦夫(大阪ガ ス㈱統括産業医)先生は
2
7
.
1
.
1
3 担当者研修会
NPO健康経営研究会理事長です。
-6
-
公衆衛生情報みやぎ№4
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6
唖娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃阿
哀
哀
哀
哀
哀
哀
哀
哀
愛娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃挨
行政からの報告
平成2
7
年度
保健福祉部の重点方針
宮城県保健福祉部
基本方針
東日本大震災の発生から4年が経過した。こ
れまでの間,保健福祉部では,被災した医療機
関や社会福祉施設の復旧とともに,保健・医
療・福祉サービ スの回復,応急仮設住宅による
住まいの確保に取り組み,平成26
年度末まで
に,被災した医療施設,高齢者福祉施設及び障
害者福祉施設の約99パーセント,保育所の約9
3
パーセントが再開するなど,施設やサービ ス面
における復旧が進んできた。また,仮設住宅サ
ポートセンターを拠点とした見守り等の活動や
みやぎ 心のケアセン ター,子どもの心のケア
チームなどの活動を通じて,被災者の健康維持
等の生活支援に力を入れて取り組んできた。
こうした取組を着実に進めてきたところであ
るが,震災からの復興には,なお時間を要する
ことから,保健福祉部としては,応急仮設住宅
での生活の長期化や本格化するまちづくりの進
展,災害公営住宅への転居などによる被災者の
生活環境と心身の状況変化に対応しながら,引
き続き被災者の健康的な生活の確保を最優先
に,医療・福祉サービ ス提供体制の確保や応急
仮設住宅等における生活支援とともに,恒久的
な住まいへ移行した後の健康課題への対応等,
被災者に寄り添った取組を推進する。
また,平成27
年度は,
「復旧」にとどまらない
抜本的な「再構築」に向けた動きを具体化して
いく「宮城県震災復興計画」の「再生期」の2
年目に位置づけられていることから,復興後を
見据えて,保健・医療・福祉分野の連携による
地域包括ケアの全県的な推進体制を構築し,関
係機関,団体等が一体となって地域で支え合う
仕組みづくりに引き続き取り組んでいく。
さらに,平成27
年度は「みやぎ子ども・子育
て幸福計画第Ⅰ期」
,「第6期みやぎ高齢者元気
プラン」,「第4期宮城県障害福祉計画」等,保
健福祉部関係の各種計画の1年目であり,子ど
も・子育て支援新制度の確実な実施や保育所等
利用待機児童の早期解消等の少子化対策,特別
養護老人ホーム等の介護サービ ス基盤の整備,
-7
-
障害福祉サービ スの提供体制の整備等を着実に
進めるとともに,医学部新設の実現に向けた支
援や医師確保対策等による地域医療の充実を図
る等,震災からの復興とともに「宮城の将来ビ
ジョン」に掲げる「将来像」の実現に向け必要
な取組を推進していく。
重点項目
1 東日本大震災への対応
茨 被災者の生活環境の確保
応急仮設住宅については,プレ ハブ応急仮
設住宅の適正な維持管理に努めるとともに,
引き続き民間賃貸住宅などの応急仮設住宅を
確保する。また,入居者の生活再建に向け,
情報相談窓口の設置や転居支援員の配置など
必要な支援策を講じ,特に支援が必要と認め
られる高齢者や障害者等に対し,安心して生
活できる住まいの確保を支援していく。
被災者の生活支援については,被災市町の
仮設住宅サポートセン ターを支援拠点とし
て,生活支援相談員や復興支援コーディネー
ターを配置し,引き続き見守りなどの支援を
行うとともに,災害公営住宅への転居などに
より生活環境が変化する高齢者等の見守りが
必要な方々についても,団体・NPO等とも連
携し,被災者のニーズに応じたきめ細かな支
援に取り組む。
さらに,復興後の地域包括ケア体制づくり
を見据え,災害公営住宅における高齢者等の
見守り支援体制の構築に取り組む市町に対し
て支援を行う。
芋
安心できる地域医療の確保
応急仮設住宅等での生活が長期化し,被災
者の健康状況の悪化が懸念されることから,
引き続き市町と連携して健康調査を実施する
とともに,災害公営住宅入居者についても,
入居後の健康問題の発生が懸念されているた
め,新たに市町と連携し て健康調査を実施
し,必要な支援につなげる。また,専門職に
公衆衛生情報みやぎ№4
4
6
よる健康相談や訪問活動,市町が行う健康診
査やがん検診等を支援する。
地域医療の復興については,地域医療再生
計画(第一期・第二期・第三期)及び地域医
療復興計画(第一期・第二期)に基づき,石
巻市立病院,公立志津川病院の復旧,気仙沼
市立病院の移転新築を支援するとともに,ド
クターヘリの導入等をはじめとする救急医療
体制の整備や,災害拠点病院の機能強化等を
促進する。
また,医療機関の再開に向け課題となる医
師,看護師等の医療従事者を確保・養成する
ため,沿岸部の公立病院における医師宿舎の
整備への支援,看護師確保のための修学資金
の貸付等を実施する。
さらに,地域の中核的な病院を中心に,医
療・福祉関係機関が診療情報等を共有する医
療福祉情報ネットワークの整備を支援する。
医学部新設については,国から示された基
本方針に沿った医学部新設の実現に向け必要
な支援を行う。
と石巻市及び気仙沼市に設置し た地域セン
ターの運営を通じて取組を推進する。
また,精神科病院や市町村が実施する心の
ケアに関する訪問支援や自死対策の取組を支
援するとともに,増加が懸念されるアルコー
ル関連問題等への対応の充実・強化を図る。
さらに,高齢者や障害者に対する福祉サー
ビ ス提供体制の復旧を図るため,被災市町の
まちづくりに合わせ,被災した特別養護老人
ホーム,介護サービ ス事業所や障害福祉サー
ビ ス事業所の復旧を支援するほか,被災地の
介護人材の確保・定着を図るため,介護の仕
事に関する普及啓発や介護職員の就労環境整
備による職場定着を支援する。
2 宮城の将来ビジョン関連施策の推進
「安心と活力に満ちた地域社会づくり」の
推進等
茨 子どもを産み育てやすい環境づくり
平成2
7
年度からの5年間を計画期間とする
「みやぎ子ども・子育て幸福計画第Ⅰ期」に
基づき,子ども・子育て支援新制度の着実な
推進を図る。特に保育所等利用待機児童の早
期解消については,待機児童解消加速化プラ
ンに基づき,保育所や認定こども園等の整備
を支援する。また,延長保育や放課後児童ク
ラブ等,市町村が行う地域の実情に応じた子
ども・子育て支援の充実への支援を行う。さ
らに,保育士等の処遇改善や保育士人材バン
クの運用による就業支援等の取組を推進し,
保育人材の確保に努める。
相談件数が増加傾向にある配偶者からの暴
力については,その防止とともに,被害者の
相談・保護体制の充実を図り,自立に向けた
支援を強化していく。また,児童虐待の防止
のために,関係機関のより一層の連携・協力
を図るとともに,児童相談所の適切な関与の
推進と,予防や早期発見に向けた関係者の専
門性の向上を推進する。
鰯
未来を担う子どもたちへの支援
被災した子どもたちの健康・生活面等にお
ける支援の強化に必要な施策を総合的に実施
するとともに,子どもの心のケアに ついて
は,子ども総合センターを中心とする「子ど
もの心のケアチーム」による巡回相談,児童
精神科医,保健師,臨床心理士等専門職の派
遣による相談対応等を推進する。
特に,震災で親を亡くした子どもたちが安
定した生活を送り,希望する進路選択を実現
できるよう「東日本大震災みやぎこども育英
基金」を活用し,未就学児に対する援助を引
き続き行う。
さらに,結婚・妊娠・出産・育児の「切れ
目ない支援」を行う市町村の取組に助成する
など,地域の実情に応じた少子化対策を支援
する。
また,被災した保育所等の子育て関連施設
の復旧に向けた支援等の保育環境の改善につ
いても,着実に取組を進めていく。
芋
安心できる地域医療の充実
平成2
5
年度からの5年間を計画期間とする
「第6次宮城県地域医療計画」に基づき,安
全で良質な医療提供体制を整備し,医療に対
する安心と信頼の確保に向けた取組を進めて
いく。
允 だれもが住みよい地域社会の構築
被災者の様々な心の問題への対応について
は,みやぎ心のケアセンターの基幹センター
-8
-
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4
6
地域医療の更なる充実を図るため,「地域
医療再生計画」等に基づき,医師・看護師等
の人材育成,がんや小児科専門医の養成等の
支援,
「医師育成機構」の運営を通じた医師の
招へいや県内定着の促進等を実施し,救急・
災害医療体制の強化等,県内の医療提供体制
の整備を進めるとともに,改正医療法に基づ
く「地域医療構想」の策定に取り組む。
また,急性期を脱した救急患者の退院調整
を行うコーディネーターを配置する医療機関
への支援や,各地域の救命救急センターの運
営支援等の実施により,初期・二次・三次の
各救急医療体制の整備を推進する。
さらに,高齢化の進展に対応した在宅医療
サービ ス提供基盤の充実や介護・福祉サービ
スとの連携体制の構築を進めていく。
市町村国保運営の都道府県単位化について
は,平成3
0
年度から市町村と共同で国保を運
営することとなるため,今後の詳細な制度設
計の動向を注視しながら市町村等と連携し,
制度移行が円滑にできるよう準備を進めてい
く。
がん対策については,平成2
4
年度に策定し
た「第2期宮城県がん対策推進計画」に基づ
き,がん発症例の登録・追跡調査を行うがん
登録事業の推進,がん診療連携拠点病院の機
能強化など,総合的ながん対策を講じる。
生活を継続できるよう,医療・介護の連携や
地域での支え合い体制づくりを進めるなど,
様々なサービ スが一体的に提供される地域包
括ケア体制の構築を県内全域で推進するた
め,多職種連携体制の確立や在宅医療の基盤
整備等に取り組むとともに,関係団体による
協議会の設置及び住民・市町村への普及啓発
を図っていく。
さらに,特別養護老人ホームや在宅サービ
ス拠点の整備,施設を開設する事業者の支援
を行うとともに,認知症地域ケアの推進,介
護人材の確保等を継続して進めていく。
印
鰯
生涯を豊かに暮らすための健康づくり
全国でも最低水準にあるメタボリックシン
ド ロームの改善等,県民の健康づくりについ
て,平成2
4
年度に策定した「第2次みやぎ21
健康プラン」に基づき,栄養・食生活,身体
活動・運動,たばこの三つの分野に重点的に
取り組む。
また,自死対策については相談体制の充実
を図るほか,市町村や民間団体における取組
を支援する。
允
高齢者が元気に安心し て暮ら せる環境づ
くり
平成2
7
年度からの3年間を計画期間とする
「第6期みやぎ 高齢者元気プラン」に基づ
き,高齢者が住み慣れた地域でその人らしい
-9
-
障害があっても安心して生活できる地域社
会の実現
平成2
7
年度からの3年間を計画期間とする
「第4期宮城県障害福祉計画」及び障害者総
合支援法に基づき,障害福祉サービ スの提供
体制の整備を進める。
また,精神症状の急激な悪化等への対応に
ついては,引き続き,土曜日・休日の昼間及
び夜間診療体制の確保等に取り組み,精神科
救急医療体制の充実・強化を図る。
拓桃医療療育センターについては,平成27
年4月1日に地方独立行政法人宮城県立こど
も病院と運営統合となったが,引き続き,平
成2
7
年度後半の新病院棟への移転に向け,高
度な医療療育サービ スを効率的に提供できる
よう,施設の整備を進める。
入所者の障害の重度化・高齢化が進んでい
る船形コロニーについては,施設の老朽化の
状況も踏まえ,県全域のセーフティネットの
役割を引き続き担っていくため,建替の具体
化に向けて検討を進める。
咽 だれもが安全に,安心して暮らせる社会の
構築
生活困窮者対策については,生活保護受給
に至る前の段階で早期の支援を行うことによ
り,困窮状態からの早期脱却を図れるよう支
援体制を強化する。
危険ドラッグ対策については,検査機能の
充実や指導取締の強化を図り,県内への流入
を遮断するよう取組を進める。
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唖娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃阿
哀
哀
哀
哀
哀
哀
哀
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愛娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃挨
行政からの報告
平成2
7
年度
宮城県環境生活行政の基本方針
宮城県環境生活部
Ⅰ.基本方針
して発生しています。食の安全安心を確保する
東日本大震災以降,県内外の方々の御尽力を
とともに,県民生活の安定と向上を図り,誰も
得ながら全庁を挙げた取組を実施し,日々新た
が安心して安全に暮らせる社会づくりに取り組
に生じる課題に直面しながらも一つひとつそれ
んでいかなければなりません。
らを乗り越え,被災市町とともに復旧・復興に
さらに,県民の価値観や生活様式の変化に伴
全力を尽くしてきました。
い,県民ニーズや地域コミュニティが多様化す
「宮城県震災復興計画」では,平成26
年度か
る今日,全ての県民が個性豊かな地域文化を享
ら平成2
9
年度の4年間を「再生期」と定めてお
受しながら,いきいきと生活できる社会を実現
り,
「再生期」2年目となる平成27
年度は,これ
するためには,県民一人ひとりが主体的に社会
までの取組の進捗状況及び新たに顕在化した課
活動に参画し,社会的・公益的な活動を行う
題への対応等を踏まえ,被災者の生活再建や地
NPOなどと協働しながら,魅力的で活力あふれ
域経済の再生など,復旧・復興に向けた施策を
る地域社会を創出していく環境を整えていかな
最優先事項として注力していくとともに,人口
ければなりません。
減少対策や地域経済活性化策を含め,県内にお
以上のことを踏まえ,環境生活部では,
「宮城
いて市町村や企業をはじめ様々な主体の取組に
県震災復興計画」や「宮城の将来ビジョン」に
より本格化してきている「創造的な復興」を確
掲げられた理念や方向性に沿いながら,次の4
かなものにするため,県としての取組を着実に
つの柱を基軸にして,環境・生活分野における
進めていくこととしています。
社会的要請に対応するための各種施策を総合的
こうした中で,環境・生活分野においても,
かつ効果的に推進します。
東日本大震災からの復興を最優先に進めること
が必要であることから,引き続き東京電力福島
Ⅱ.重点項目
第一原子力発電所事故に伴う被害者の損害賠償
1.震災からの復興の実現
請求支援や市町村等が行う除染に対する支援を
東京電力福島第一原子力発電所事故により発
行うとともに,市町が行う復興まちづくり等が
生した放射性物質による影響への対応を進め,
環境に配慮した創造的な復興となるよう必要な
被害者の損害賠償請求支援や市町村等が行う除
取組を進めていかなければなりません。
染に対する支援等,県民生活全般にわたり発生
また,今日の環境をめぐる問題は,身近な地
した深刻な被害の拡大防止と収束を図るほか,
域から地球規模にまで広がりを見せており,地
復興まちづくりを契機としたエコタウン形成支
域の自然環境や生活環境の保全と併せて,地球
援を始め,創造的復興に取り組むなど,震災か
環境問題への積極的な対応が迫られています。
らの復旧・復興と環境保全の実現を図ります。
特に地球温暖化防止対策に関しては,東日本大
○東京電力福島第一原子力発電所事故への対応
震災に伴う原発停止や復興需要等により,短期
については,空間放射線の測定や食品の放射
的には温室効果ガス排出量の増加が見込まれる
性物質等の検査を行い,その結果については
ことから,再生可能エネルギーの導入促進など
「放射能情報サイトみやぎ」等を通じて迅速
を通じ,積極的な削減対策の推進と持続可能な
に公表するとともに,放射線・放射能に関す
社会への転換の加速化が不可欠です。
るセミナーの開催等を通じて正しい知識の普
一方,社会生活をめぐる問題としては,食品
及啓発を図り,放射線・放射能に対する不安
による健康被害,犯罪や問題商法によるトラブ
の払拭や風評の解消等に努めます。また,汚
ルなど私たちの安全安心を揺るがす事態が時と
染状況重点調査地域の指定を受けている8市
-1
0
-
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6
町が実施する除染を積極的に支援するととも
促進します。また,
「みやぎ環境税」を活用した
に,県内の民間事業者等が行う損害賠償請求
環境施策のさらなる展開を図り,環境立県みや
について,圏域単位での研修会・個別相談会
ぎの創造を目指します。
の開催等を通して,きめ細かな支援を行いま
○地域からの地球温暖化対策と経済・社会の持
す。こうした取組とともに,指定廃棄物の処
続的発展の両立については,平成26
年1月に
理については,国における指定廃棄物処分場
策定した「地球温暖化対策実行計画(区域施
の設置に協力し,また,8
,
0
0
0
ベクレル以下の
策編)」に基づき,県民挙げて低炭素型ライフ
汚染廃棄物については,市町村とともに地域
スタ イル へ の転 換を 図 るた め,「ダ メだ っ
の協力を得ながら,その処理促進に取り組み
ちゃ温暖化」の標語を掲げた県民運動を展開
ます。
するとともに,地球温暖化防止活動推進セン
○環境に配慮した創造的な復興の実現について
ターや地球温暖化防止活動推進員など と連
は,沿岸被災地では,復興に向けた新たなま
携・協働しながら,地域からの温暖化対策に
ちづくりが始まっていることから,これを契
取り組みます。また,環境教育を強く推進し
機として,復興まちづくりに再生可能エネル
ていくとともに,県民,事業者による「みや
ギーを取り込むなど,先進的な環境配慮型の
ぎe行動(e
c
odo!
)宣言」の登録促進等を通
まちづ くりであるエコタウン(スマートシ
して環境配慮行動の実践を促進します。さら
ティ)の形成に向け,災害公営住宅への屋根
に,事業者の新エネルギーや省エネルギー設
貸しによる太陽光発電導入をはじめとして,
備整備に対する補助等により,環境に配慮し
市町村の取組を積極的に支援します。また,
た事業活動の普及に取り組みます。
本格的な利用が始まりつつある「水素エネル
○再生可能エネルギー等の導入及び省エネル
ギー」の普及拡大に向け,ビジョンの策定や
ギーの推進については,平成26
年3月に策定
燃料電池自動車普及のための協議会の運営な
した「自然エネルギー等の導入促進及び省エ
どに取り組みます。
ネルギーの推進に関する基本的な計画」に掲
○震災からの復旧・復興と環境保全の実現につ
げる6つの重点施策(「①震災復興にあわせ
いては,被災地の復興や被災者の生活支援等
た住宅・建築物の低炭素化」,「②太陽光発電
を促進するため,震災復興の担い手となる
設備の普及加速化」
,「③県民総ぐるみの省エ
NPO等による復興に向けた活動や,甚大な被
ネルギー行動の促進」,「④地域に根ざした再
害を受けた沿岸市町の水道施設の復旧に向け
生可能エネルギー等の導入と持続的利用の推
た取組等を支援します。また,復興に当たっ
進」,「⑤環境と防災に配慮したエコタウンの
ては,自然公園等の区域内において実施され
形成促進」,「⑥産学官連携による環境・エネ
る社会資本の整備などの各種開発行為に係る
ルギー関連産業の振興」)を着実に推進する
規制について,自然環境に配慮しつつも復興
ため,みやぎ環境税を活用して,既存住宅の
の歩みを妨げないよう柔軟な法令運用に配慮
省エネルギー改修や住宅用太陽光発電システ
するほか,被災地の大気環境中のアスベスト
ムを設置した県民への助成を行うほか,防災
モニタリングや災害に強くエネルギー消費の
拠点となる施設への再生可能エネルギー等の
少ない汚水処理システム(浄化槽)の普及促
導入及び県有遊休地などを活用した太陽光発
進に取り組みます。
電の導入を進めます。
○循環型社会の形成については,産業廃棄物の
適正処理を推進するため,産業廃棄物の適正
2.グリーン社会の実現
良好な環境の保全と創造に関する総合的かつ
処理や各種リサイクル法の理解促進に向けた
長期的な目標及び県の施策の大綱を定めた環境
普及啓発に取り組むとともに,産廃Gメンの
基本計画(計画期間:平成18
年度から平成27
年
活用等により不法投棄の早期発見と迅速な対
度まで)を念頭に,次の5つの主要施策を展開
応を図ります。また,環境産業コーディネー
することにより,人と自然が共生する豊かで美
ター(EI
C)の派遣などを通じて事業者の3R
しい県土の保全と持続可能な地域社会の形成を
(発生抑制,再使用,再生利用)や再生可能
-1
1
-
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エネルギーの普及・省エネルギーの推進等低
○犯罪のない安全・安心まちづくりの推進につ
炭素型事業を支援するとともに,一般廃棄物
いては,すべての県民が安心して暮らせる犯
の3Rを推進する市町村への技術的助言や市
罪のないまちを実現するため,「犯罪のない
町村振興総合補助金を活用した財政的支援の
みやぎ安全・安心まちづくり基本計画」に基
ほか,産業廃棄物税による種 々の施策を通
づき,行政,県民,事業者が各々の役割を果
じ,廃棄物の3Rを推進し ます。さらに,村
たしながら連携・協力して取り組む県民運動
田町竹の内地区産業廃棄物最終処分場につい
を推進し ます。また,「性暴力被害相談支援
ては,引き続き産廃特措法に基づき環境調査
センター宮城」の運営など,犯罪被害者一人
(モニタリング)を行うなど,適切に維持管
ひとりの状況に応じた適切な支援に取り組み
理します。
ます。
○豊かな自然環境の保全については,みやぎが
○食の安全安心の確保については,消費者及び
育む貴重な自然を良好な状態で後世に引き継
生産者や事業者,行政が協働して持続的かつ
ぐため,伊豆沼・内沼や栗駒国定公園などの
着実に食の安全安心確保対策に取り組む「み
自然環境を再生・修復するとともに,猛禽類
やぎ食の安全安心県民総参加運動」を展開す
生息調査や沿岸被災地における希少野生動植
るとともに,事業者に対する監視指導や消費
物の保護・保全対策及びニホンジカ等の個体
者への啓発,更には輸入食品を始めとする流
数調整などを行い,県内各地において自然保
通食品の残留農薬等の検査に力を入れ,「安
護・再生への取組を進めます。また,「三陸
全で安心できる食」の実現を図ります。
復興国立公園」を核とし たグ リーン 復興ビ
○生活衛生対策の推進については,生活衛生上
ジョンの実現に向け,関係機関や地元市町と
の危害発生の未然防止を図るため,水道事業
連携して適切に対応していくほか,緑地環境
者における水道施設の適切な維持管理の促進
保全地域の新たな指定に取り組みます。
や,水道を介して生じる感染症対策を推進す
○良好な大気・水環境の確保については,人の
るとともに,理美容所や旅館,公衆浴場等生
生活と切り離せない大気及び水環境を保全し
活衛生関係営業施設の監視指導に取り組みま
県民の健康を守るため,PM2
.
5の測定地点を
す。また,動物の愛護を通じて生命を尊重す
拡充するなど,大気汚染の監視体制を強化し
る心を育むとともに人と動物とのより良い関
ます。また,水質汚濁の監視測定を実施する
係の構築を図るため,「宮城県動物愛護管理
とともに,事業活動が震災前の状態に回復し
推進計画」に基づき動物愛護思想の普及啓発
つつある県内の事業場等に対して,有害な化
及び適正飼養の推進に努めます。
学物質等による環境汚染の未然防止のため指
○消費生活の安定と向上については,生活者,
導を徹底するほか,釜房ダムなどの閉鎖性水
消費者が主役となる社会の実現を目指し,消
域の水質保全を推進します。さらに,建築物
費者の安全と利益の擁護・増進を図るととも
の解体工事等が適正に行われるようパトロー
に,消費者行政を強力に推進するため,県及
ル調査を行うなど,アスベスト飛散防止対策
び市町村の消費生活相談体制の強化や高齢者
を推進し,安全で良好な生活環境の確保を図
の消費者被害の防止等に取り組みます。ま
ります。
た,第3期計画となる「宮城県消費者施策推
進基本計画」を策定し,県民の消費生活の安
定と向上を図るための各種施策や消費者教育
3.安全安心社会の実現
を総合的・計画的に推進します。
県民生活の安定と向上のため,次の5つの主
要施策を展開することにより,犯罪のないまち
○女川原子力発電所周辺の安全確保と原子力防
づくり,食と暮らしの安全安心確保対策等を強
災体制の整備については,女川原子力発電所
力に推進するとともに,災害発生等の非常時に
周辺における環境放射能を監視するととも
備えた体制の整備に努め,県民の誰もが安心し
に,原子力に関する知識を普及し,住民の理
て安全な生活を送れる地域社会の形成を促進し
解を深めるための広報を行います。また,女
ます。
川原子力発電所2号機の震災後の施設の健全
-1
2
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6
性や新規制基準に適合することにより向上す
画社会を実現するため,シンポジウム等の開
る安全性について,専門家から意見を聴取す
催により,広く県民への理解の浸透を図るほ
るため,検討会を開催します。さらに,東京
か,男女共同参画に ついての相談窓口の運
電力福島第一原子力発電所事故を踏まえ,
営,
「女性のチカラを活かす企業認証制度」の
「宮城県地域防災計画(原子力災害対策編)
」
推進,女性の活躍促進を支援する人材の育成
に基づき,原子力防災訓練や防災活動資機材
等に取り組みます。また,男女共同参画の視
整備等の原子力防災対策に取り組みます。
点での防災対策講座等の実施により,男女共
同参画に関する意識の向上を図ります。
4.協働共創社会の実現
○NPO活動と県民運動の促進については,社会
一人ひとりのいきいきとした県民生活の実現
的・公益的な活動を担う重要な主体である
を目指し,次の4つの主要施策を展開すること
NPO活動を促進するための中核的拠点施設
により,優れた文化芸術を振興するとともに,
である「みやぎNPOプラザ」を運営するとと
県民運動及び男女共同参画の推進,NPOなどの
もに,各地域の中間支援組織(NPO支援セン
活動の促進,青少年の育成等に努め,県民の誰
ター等)の機能強化やNPOと行政との協働の
もが心の潤いと豊かさを実感でき,多様な主体
促進等に取り組むほか,震災復興担い手NPO
が参加する地域社会の形成を促進します。
等支援事業等を通じ,地域のNPO活動の促進
○文化の振興については,慶長遣欧使節の歴史
を図ります。また,活力のある個性的で心豊
的な偉業を国内外に広く発信するため「慶長
かな地域社会の実現を目指し,「すばらしい
遣欧使節出帆4
0
0
年記念事業」を継続実施す
みやぎを創る運動」を推進します。
るとともに,震災後の文化芸術を取り巻く環
○青少年の健全育成の推進については,青少年
境の変化等に対応するため,「宮城県文化芸
の非行防止や有害環境浄化活動に取り組むた
術振興ビジョン」の今後10
年間を見据えた見
め,青少年専門員の配置や「青少年健全育成
直しを行います。また,県民の文化活動への
県民総ぐるみ運動」を展開するとともに,イ
参加促進及び被災者の「心の復興」に寄与す
ンターネット安全講話等を実施し,青少年の
るため「みやぎ県民文化創造の祭典」の開催,
インターネットの安全利用を推進するほか,
東北6県と仙台市で実施する「東北文化の
社会的に自立が困難な青少年の支援体制づく
日」事業の実施や様々な文化活動団体への支
りに向けた「子ども・若者支援相談機関連絡
援を行うほか,「東京エレ クトロンホール宮
協議会」を運営します。また,
「ネクストリー
城」及び「慶長使節船ミュージアム」の適切
ダー養成塾」を開催し,東日本大震災後の宮
な管理運営等を行います。
城の次代を担う青少年の育成を図ります。
○男女共同参画の推進については,男女共同参
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行政からの報告
平成2
7
年度
仙台市環境局主要事業
仙台市環境局
② ビ ルエネルギ ーマネジ メントシ ステム
Ⅰ.低炭素都市づくり推進
(BEMS)導入推進
1.事業目的
(2
7
,
0
0
0
千円)
市民・事業者・行政の共通理解と役割分担の
市有施設にBEMSを導入し,電力の使用
もと,都市の社会経済活動や都市づ くりの中
状況の見える化や電力ピークの自動制御等
に,省エネルギー・省資源の仕組みが組み込ま
により,効果的な節電対策を推進する。
③
れた環境負荷のより小さい持続可能な都市づく
LED照明等の導入推進
(8
4
,
4
0
7
千円)
消費電力が少なく,耐用年数の長いLED
りを推進する。
照明等の導入を推進する。
2.事業概要
茨 地球温暖化対策推進計画改定
Ⅱ.ごみ減量・リサイクル推進
1
0
,
0
0
5
千円
1.事業目的
新たな削減目標の設定や関連施策の体系化
市民・事業者・行政の共通理解と役割分担の
等を図るため,地球温暖化対策推進計画の改
もと,生活ご み及び 事業ご みのより一層の減
定を行う。
量・リサイクルに向けた取組を推進することに
芋
せんだいEAc
t
i
on推進
より,資源循環都市づくりを進める。
5
,
7
1
0
千円
低炭素社会の構築と安全・安心なまちづく
りを目指し,震災時に課題となった電力供給
2.事業概要
不足や,エネルギ ーの使い方,再生エネル
茨 ごみ減量・リサイクルの推進
ギーの活用など,3E(
「省エネ」「創エネ」
①
4
5
2
,
7
1
5
千円
紙類等リサイクルの推進(4
1
1
,
7
2
8
千円)
ごみ集積所を利用した紙類定期回収や地
「蓄エネ」)を市民全体で推進する。
域で取り組んでいる集団資源回収の他,公
鰯 低炭素型ボイラーへの転換補助
共施設に設置している資源回収庫や民間事
業所等による紙類拠点回収等の取り組みを
1
6
,
0
0
0
千円
実施する。
重油等を使用するボ イラーを,より二酸化
②
炭素排出量が少ない都市ガス等を使用するボ
生ごみの減量とリサイクルの推進
(1
4
,
1
4
5
千円)
イラーに熱源転換を行う場合に費用の一部を
生ごみたい肥化容器及び家庭用電気式生
補助する。
ごみ処理機の購入費補助事業の他,生ごみ
允 次世代自動車EV・PHV率先導入
減量・リサイクルに関する関連講座の実施
や電気式生ごみ処理機で生成された乾燥生
1
6
,
2
0
0
千円
ごみと野菜の交換事業等を実施する。
環境への負荷が小さく,災害時には電力供
③ 市民・事業者への広報啓発(2
6
,
8
4
2
千円)
給源としても有用なEV等を率先導入し,市
家庭ごみの分別に関する啓発を重点的に
民への普及啓発を進める。
推進する他,クリーン仙台推進員と協力し
印 省エネルギー・節電対策推進 1
1
3
,
6
0
7
千円
①
省エネルギー診断
た地域での取組や市民・事業者との協働に
(2
,
2
0
0
千円)
市有施設について詳細な節電対策を行う
ための省エネルギー診断を実施する。
よるごみ減量キャンペーンを実施する。ま
た,環境配慮型店舗・事業所の普及拡大な
ど,ごみ減量・リサイクルに向けた事業者
の取組を推進する。
-1
4
-
公衆衛生情報みやぎ№4
4
6
芋 不適正排出・不法投棄対策
①
4
0
,
9
6
1
千円
1回専用の回収容器をご み集積所に配布
クリーン仙台推進員制度 (1
1
,
9
0
6
千円)
し,一括して収集を行うとともに,本市の
町内会と連携を図りながら,地域でのご
選別施設で素材や色別に選別し資源化を行
みの適正排出や減量,リサイクル等の取り
組みのリーダー役として中心的に活動する
う。
② プラスチック製容器包装分別収集
方をクリーン仙台推進員として委嘱してい
(8
0
9
,
1
8
5
千円)
る。
プラスチック製容器包装について,週1
② ごみ集積所等排出改善対策(1
,
2
5
0
千円)
回指定袋による収集を行うとともに,選別
家庭ごみ集積所等で行う鳥獣対策や不適
施設で異物を取り除いて圧縮・梱包し資源
正排出対策のために必要な物品等を購入
化を行う。
し,町内会に提供する。
③
③
地域清掃ごみ袋配布
(1
2
,
8
5
5
千円)
ボランティア清掃やまちぐるみ清掃など
堆肥化センターの施設運営管理及び維持
修繕を行う。
の地域清掃に使用するためのごみ袋を,環
④ リサイクルプラザ運営管理(4
3
,
5
0
4
千円)
境局,各区役所,総合支所を通じて配布す
るとともに,集めたごみの収集を行う。
④
不法投棄防止対策
堆肥化センター運営管理 (6
6
,
9
8
1
千円)
岡リサイクルプラザ・今泉リサイクル
プラザにおいて市民へのリサ イクルの指
(1
4
,
9
5
0
千円)
監視カメラの設置運営や,不法投棄防止
導・啓発等を行う。
⑤
その他ごみ減量・リサイクル推進事業
看板設置,休日パトロール実施等により仙
(1
0
,
7
6
3
千円)
台市域における産業廃棄物の不法投棄など
環境施設見学会の開催や食器洗浄機搭載
の不適正処理を防止する。
車(ワケルモービル)の貸し出し,小型家
電回収ボックスの設置場所の拡充,ホーム
鰯
資源化事業等
①
2
,
4
0
0
,
7
1
8
千円
ページ「ワケルネット」を活用した啓発を
缶・びん・ペットボトル等分別収集
実施するとともに,各種団体との連携を推
(1
,
4
7
0
,
2
8
5
千円)
缶・び ん・ペ ット ボト ル の他,廃 乾 電
進しながら,一層のごみ減量・リサイクル
推進を図る。
池・廃蛍光管,金属製の鍋等について,週
-1
5
-
公衆衛生情報みやぎ№4
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唖娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃阿
哀
哀
哀
哀
哀
哀
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愛娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃挨
行政からの報告
平成2
7
年度
仙台市健康福祉局主要事業
仙台市健康福祉局
茨
1.地域福祉の推進
障害者の自立を支援するため,障害者総合
支援法に基づくホームヘルプサービ スなど各
平成2
4
年1
0
月に策定した「支え合いのまち推
種障害福祉サービ スの給付事業を行う。
進プラン-第2期仙台市地域保健福祉計画」に
芋
基づき,すべての市民が地域社会の中で自立し
日中活動及び生活の場について,創作や生
た生活を営むことができる社会の実現に向け,
産活動の場を提供するとともに,障害福祉
各種施策を推進するとともに,低所得者の自立
サービ ス事業所の整備等を行う。
鰯
支援に向けた取組みを推進する。
茨
障害児(者)と家族が安心して地域で生活
地区社会福祉協議会が主体となり,地域で
できるよう各種相談事業を実施するととも
の見守りや生活支援,サロン活動を行う小地
に,2
4
時間介護,日中または宿泊の一時介護
域福祉ネットワーク推進事業などを通じて,
等のサービ スの提供,医療的ケアや進行性難
地域での支え合い,助け合いの仕組みづくり
病等による重度障害者への支援を充実する。
をさらに推進する。
また,自殺予防情報センターにおいて,自殺
芋
未遂者,自死遺族等への適切な支援を行う。
各区社会福祉協議会にコミュニテ ィソー
シャルワーカーを配置し,地域の支援機関や
允
障害児の療育・介護の支援として,障害の
団体とのネット ワーク構築などを図ること
ある小学生,中高生の放課後の活動の場であ
で,主に復興公営住宅が建設される地域にお
る,放課後等デ イサービ ス,未就学児の発達
ける見守り・支え合い体制づくりを進める。
支援,療育等の支援を行う。
鰯
印
生活保護受給者の急増に対応するため,4
障害者の就労を支援するため,障害者就労
区の保護課に設置されているハローワークの
支援センターにおいて障害者の就労全般にわ
職業紹介機能を活用し,ワンストップの就労
たる総合的な支援を行うとともに,障害者を
支援を実施する。また,通常の支援では就労
雇用しやすい環境づくりに向けた連携促進や
による自立が困難な方に対し,職業体験の場
広報啓発に取り組む。
咽
の提供等により,引き続き支援の強化を図
者のスポーツ活動を支援するとともに,「ひ
る。
允
障害者等の社会参加を促進するため,障害
生活保護世帯の子どもが将来再び生活保護
きこもり地域支援センター」において,ひき
世帯となる「貧困の連鎖」を防止するため,
こもり状態にある本人やその家族への適切な
生活保護世帯等の中学生を対象に,学習をサ
支援等を行う。
員
ポートする場を提供する事業を実施する。
難病患者への支援を充実させるため,「難
印 生活保護に至る前の自立支援策を強化する
病サポートセンター」において,難病患者の
ため,平成2
7
年度から施行される「生活困窮
社会参加や就労等を支援するとともに,相談
者自立支援法」に基づき,自立相談支援事業
に携わる人材の育成など,難病患者等に対す
と就労準備支援事業を実施する。
る相談支援体制を強化する。
因
2.障害者保健福祉の推進
重度障害者への支援を充実させるため,入
院時に医療スタッフとの円滑なコミュニケー
障害者保健福祉計画及び障害福祉計画に基づ
ションを図る支援員の派遣を行うほか,医療
き,
「誰もが互いに尊重し,支え合いながら,生
的ケアが必要な重度障害者の住まいの確保に
きがいを持って,自立した生活を送ることがで
向け,要医療的ケア障害者対応型のグループ
きるまち・仙台の実現」を目指し,各種施策を
ホーム運営費補助を実施するとともに,医療
推進する。
型短期入所事業について引き続き検討する。
-1
6
-
公衆衛生情報みやぎ№4
4
6
姻
盤の整備を進める。
平成2
8
年4月からの障害者差別解消法の施
員
行に向け,独自条例の制定に係る検討を行う
職員の定着を図るための手法に関する事業
とともに,市民への理解・啓発のための取組
者との情報交換や,研修機会の確保など,将
みを進め,障害者差別解消を推進する。
来にわたって介護人材が質・量ともに確保さ
引
障害者施設整備について,日常的な介護が
れ,介護サービ スが安定的に提供されるよ
必要となる特別支援学校を卒業する知的障害
う,関係機関・団体などと連携しながら人材
者の生活介護サービ ス事業所用地の造成を進
確保の取り組みを積極的に推進する。
因
めるとともに,サン ホームの改築を行うほ
緊急通報システムの貸与や,シルバーハウ
か,泉障害者福祉センターに自家発電設備等
ジング(市営住宅)や高齢者向け優良賃貸住
を設置する。
宅への生活援助員の派遣を実施し,高齢者が
快適に安心し て暮ら せる環境づ くりを進め
る。
3.高齢者保健福祉の推進
高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画に基
4.保健衛生の推進
づき,
「高齢者がその尊厳を保ち,健康で生きが
いを感じながら,社会を支え続けるとともに,
市民が健康で安心して暮らせるための基礎と
支援が必要になっても地域で安心して暮らすこ
なる保健医療体制を確保するため,生活習慣の
とができる社会の実現」を目指し,各種施策を
改善等による健康づくりと社会全体での市民の
推進する。
健康づくりを支える環境整備・システムづくり
茨 老人クラブやボランティア団体への助成,
を推進するとともに,疾病対策や食品の安全性
敬老乗車証の交付等を行い,高齢者の生きが
確保対策の各種取り組みを総合的かつ計画的に
いづくり・社会参加の促進を支援する。
推進する。
芋
鰯
運動機能及び口腔機能の維持・改善を図る
また,感染症や食中毒などの健康危機事案に
通所型介護予防事業,うつ予防・支援等の訪
対して,より迅速で的確な全市的対応を図るた
問型介護予防事業を実施するとともに,介護
め,各区にある保健所を一元化し,平成2
7
年4
予防教室等を開催し,介護予防・健康づくり
月に健康福祉局内に「保健所」を設置した。こ
の推進,介護予防の普及啓発を図る。
れに伴い,従来の各保健所は保健所支所とし
て,市民や事業者に対するサービ スをこれまで
住民や関係機関等の様々な主体が参画した
多様な生活支援サービ スを充実することで,
と同様に提供している。
地域における支え合いの体制づ くりを進め
茨
第2期いきいき市民健康プラン に基づき
「生活習慣病予防」「心の健康づくり」「健康
る。
允
認知症介護家族交流会の開催や,認知症対
的な食生活と歯・口の健康づくり」「防煙・
策推進会議の運営等を行い,認知症に関する
禁煙・分煙のまちづくり」「感染症予防」の
正しい知識の普及啓発や,認知症の人やその
5分野を重点分野として取り組む。
芋
家族への支援を充実するとともに,関係機関
仙台市食育推進計画〔第2期〕に基づき,
との連携を促進し,地域における支援体制づ
若い世代などの食育への関心が薄い層をター
くりを進める。
ゲットに食育推進の取り組みを推進する。
地域包括ケアシステムを構築する上で中核
鰯 ライフステージに応じた健診体制を構築す
としての役割を担う地域包括支援センターの
るとともに,各種がん検診などの受診率向上
機能強化を図るとともに,地域ケア会議によ
に向け,協定締結している企業等と連携し,
る個別課題の解決,関係機関とのネットワー
予防啓発の取り組みを推進する。
印
允
クづくり,地域資源の創出等を推進する。
咽
感染症対策として,インフルエンザ等の流
特別養護老人ホームや小規模多機能型居宅
行状況調査,結核健診,結核医療費の公費負
介護事業所の建設に対して補助を行うほか,
担,及び登録医療機関での緊急肝炎ウイルス
地域密着型特別養護老人ホーム等の開設準備
検査を実施する。
印
経費に対する助成等により,介護サービ ス基
-1
7
-
エ イズ 性感染症対策とし て,無料匿名の
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4
6
因
HI
V検査を各保健所支所及び 繁華街近 くで
入浴施設を原因とするレジオネラ症防止の
実施する。平日に加えて,休日や夜間にも実
ため,旅館や公衆浴場の立入監視による衛生
施するほか,梅毒検査およびクラミジア検査
指導を強化するとともに,講習会等を通じて
も実施する。
衛生意識の向上に取り組む。
咽
姻
予防接種については,定期接種として疾病
食肉市場を流通する食肉の安全安心を確保
に対する予防接種を行い,任意接種費用の一
するため,搬入された家畜のと畜検査,BSE
部助成を高齢者肺炎球菌,おたふくかぜの2
検査及び各種精密検査を実施する。
引
疾病について実施する。
員
飼い主のいない猫や外飼いの猫の糞尿によ
食品の安全性確保対策として,食品衛生,
る生活環境の悪化が問題となっている現状を
広域監視の各事業を実施し,検査体制の強化
鑑み,飼い主に対し完全室内飼育を普及啓発
を図るとともに,消費者,食品等事業者との
するとともに,
(公社)仙台市獣医師会が実施
リスクコミュニケーシ ョン の推進に取り組
している飼い主のいない猫に対する不妊去勢
む。
手術の助成制度の経費の一部を助成する。
-1
8
-
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唖娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃阿
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愛娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃挨
行政からの報告
宮城県保健環境センターの被災状況及び新庁舎の概要について
宮城県保健環境センター
はじめに
地震による被災状況
茨
宮城県保健環境センター(以下「センター」
地震当日
という。
)は,県民の健康と生活環境を守るた
センターでは,毎年3月に当該年度の試験
め,試験検査,調査研究及び環境情報の発信等
研究成果等を発表する研究発表会を開催して
の業務を担う保健環境行政の科学的中核施設で
おり,地震当日は,この研究発表会が開催さ
す。
れていました。通常センター職員は,各フロ
センターでは,平成2
3
年3月1
1
日に発生した
アに分散し て試験検査業務を行っています
東北地方太平洋沖地震(以下「地震」という。)
が,この日は研究発表会に参加するため,職
により本庁舎が大規模な被害を受け,使用不能
員の大半が研究発表会の会場である1階大会
となったことから,これまでの間,他施設の検
議室に集合していたことから,発災後庁舎外
査室を借用し 試験検査業務を行っていまし た
に速やかに避難し人的被害を免れることがで
が,平成2
7
年3月に新庁舎が完成し,同年4月
きました。
から業務を本格的に再開することとなりまし
研究発表会に参加された一般の方々につい
た。
ても,職員の誘導により,無事避難すること
ここでは,セン ターの地震による被災状況
ができました。
芋
と,被災後の対応及び新庁舎の概要について報
告します。
被災状況(建物)
平成1
8
年に行った耐震補強工事により倒壊
は免れましたが,旧本庁舎東西両端の基礎が
センター旧本庁舎
損傷し,最大2
0センチの基礎の沈下が発生し
センター旧本庁舎は,昭和4
7
年に宮城野区幸
ました。そのため,建物の東西両端が下がっ
町に新築されました。今回の建て替えまでの39
た「へ」の字状に変形した他,南側にねじれ
年間,セン ター本庁舎とし て使用され まし た
を伴った傾きが生じ,床の隆起及び 沈下,
が,その間,昭和5
3
年には,宮城県沖地震によ
壁・柱・耐震壁のクラック,窓サッシの変形
る被害に対し災害復旧工事が行われた他,平成
及びガラスの破損等が発生しました。
1
8
年には大規模地震に備えた耐震化工事が行わ
また,昭和6
2
年に建築された分庁舎及び平
れました。また,同敷地内には,昭和62
年に分
成1
1
年に建築された特定化学物質検査棟につ
庁舎(微生物棟)が,平成1
1
年に特定化学物質
いては,壁にクラック等が多数発生したもの
検査棟が新築され,センターの業務はこの3庁
の,大きな被害はありませんでした。
舎において行われていました。
図2
図1
保健環境センター旧本庁舎
-1
9
-
旧本庁舎基礎の沈下
公衆衛生情報みやぎ№4
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6
図3
鰯
窓サッシの変形
図5
被災状況(検査機器)
実験台の脚が折れ傾いたことにより
破損したLC/MS/MS(4階)
地震により,主要な機器の多くが検査台か
らの落下,転倒及びぶつかり合い等により破
損しました。
機器の被害は,建物の被害の大きかった本
庁舎,中でも上層階の被害が大きく,建物の
被害が比較的少なかった分庁舎及び特定化学
物質検査棟においても,多くの機器が被害を
受けました。
セン ターでは,宮城県沖地震の再来に備
図6
え,建物の耐震化を進めるとともに,固定器
固定器具ごと落下した原子吸光光度計
(3階,矢印は固定器具)
具により機器底面を検査台に固定する等の対
策を行っていましたが,予想をはるかに上回
上記の被害により,旧本庁舎は震災被災度調
る規模の揺れにより,固定器具ごと落下する
査において修繕による再建は困難と判定され,
機器も少なくありませんでした。また,検査
建て替えを行うこととなりました。
台の脚が折れ破損した機器や強い揺れにより
機器内部が破損し使用不能となった機器等も
被災後の業務対応
あり,主要機器の被害額は総額2億4千万円
茨
震災直後
程度と概算されました(取得金額ベース。津
震災直後は,医薬品等物資調達及び遺体埋
波で被災した大気自動測定局等に係る被害額
葬業務等の被災地支援を含む災害対応業務を
を含む)。
優先し,現地に職員を派遣するとともに,遂
また,特定化学物質検査棟では,排気ダ ク
行可能な業務の選定,業務実施場所の検討及
ト設備及び特殊ガス配管が破損し,検査が実
び調整,移転作業及び新庁舎再建に向けた設
施不能となりました。
計準備等を進めました。
また,大気汚染物質監視業務について,未
分析試料が残っていたことから,環境省東北
地方環境事務所の仲介により,富山県及び神
戸市に分析を依頼しました。
芋
業務再開まで
微生物部は,分庁舎(微生物棟)の被害が
比較的少なかったことから,使用可能な機器
により平成2
3
年4月から 感染症検査を再開
し,震災前は本庁舎で行っていた食品検査に
図4
落下したHPLC(5階)
ついても,検査場所を分庁舎に変更し同年7
月から業務を再開しました。また,特定化学
-2
0
-
公衆衛生情報みやぎ№4
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6
物質検査は,破損した特定化学物質検査棟の
平成2
4
年7月から平成25
年2月にかけて行わ
排気ダ クト設備及び特殊ガス配管を修理し,
れた旧本庁舎解体工事を経て,新本庁舎の建
平成2
3
年1
0
月から業務を再開しました。
築工事は平成25
年1
1
月から平成27
年2月末ま
旧本庁舎で業務を行っていた生活化学部,
での15
ケ月をかけて行われました。
大気環境部,水環境部及び企画総務部につい
ては,産業技術総合センター(仙台市泉区明
通)の分析室を借用し,一部の業務を平成23
年7月から再開し,残った職員は,本庁舎敷
地内の車庫及び倉庫で事務等を行いました。
平成23
年1
1
月には,移転に より空き庁舎と
なった旧消防学校(仙台市宮城野区安養寺)
を借用し,残りの業務を再開しました。
上記3箇所においても実施できない検査業
務については,大崎合同庁舎の空室に機器を
図8
保健環境センター本庁舎工事概要
設置し,職員がその都度出張して検査を行っ
鰯
た他,機器設置や検査環境の整備が困難な検
建築設備の概要
査業務については,庁舎再建までの間,外部
設計方針に基づき新本庁舎に取り入れた構
委託することにより対応しました。
造設備は以下のとおりです。
①
施設外壁部へのダ クトの配置
新庁舎の再建
茨
試験研究機関という施設特性上多量とな
設計方針
る施設設備に接続するダ クトについて,こ
新庁舎の再建にあたっては,県庁主務課を
れら設備機器のメンテナンス性の向上を図
含めた職員による庁舎設計ワーキンググルー
り,かつ将来の施設機能の変更や拡張を容
プを組織し,施設の現況復旧を基本とし つ
易とするため,ダ クトを施設外壁部に配置
つ,旧庁舎時代の施設運用のメリット及びデ
しました。また,施設の美観を考慮し,ダ
メリットを踏まえ,運用及び管理上の利便性
クトがむき出しとならないよう目隠しルー
の向上が最大限図られるよう検討を行った結
バーを設置しています。
果,以下の事項を設計方針としました。
①
将来の機能拡張性が考慮された施設
②
災害に強く安全性の高い施設
③
維持管理や保全が容易な施設
④
機器や設備の交換が容易な施設
⑤
機能的でありかつ風格のある施設
図9
②
施設外壁部に配置されたダクト
(囲みはダクト 配置部分)
大型機器等の直接搬出入が可能なバルコ
ニーの設置
旧本庁舎と比較し新本庁舎には大型のエ
レ ベーターを導入し まし たが,大型エレ
図7
芋
保健環境センター新本庁舎
ベーターでも昇降が困難な大型検査機器等
工事概要
の移動手段として,クレーン等により外部
新庁舎の設計は,平成24
年8月に完了し,
から直接各フロアへの直接搬出・搬入が可
-2
1
-
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6
ガンマ線スペクトロメータ1台及びNaI
シ
能なバルコニーを各階に設置しています。
ンチレーションスペクトロメータ2台を設
置しました。
図1
0 大型機器等の直接搬出・搬入が可能な
バルコニーの設置
③
図1
2 新たに設置されたゲルマニウム半導体
ガンマ線スペクト ロメータ
機器の転倒防止対策のための固定板の設
置
震災で多 くの機器を失った経験を踏ま
⑥
環境情報センターの設置
え,新本庁舎における機器の転倒防止対策
旧本庁舎と同様に,環境情報センターを
は,高い効果が期待できる機器上部を施設
新本庁舎内に併設しました。環境情報セン
壁面に直接固定する方法を優先して採用す
ターは,県民の環境学習の支援や,環境情
ることとし,検査室壁面に固定板を設置し
報の発信などを行う,積極的な県民利用を
ました。検査機器の高さに応じて適正な固
目的とした施設です。
センターの試験研究エリアでは,取扱い
定が可能となるよう,固定板は床面から1
に注意を要する試薬等を扱うことから,環
m及び2m高さに設置しています。
境情報センター利用者が誤って試験研究エ
リアに立ち入ることがないよう,同一建物
内でありながら環境情報センターが独立し
たフロアとなるよう構造設備上の配慮をし
ています。
図1
1 機器の転倒防止対策のための
固定板の設置
④
事務室の集約
旧本庁舎では,職員の執務室は各フロア
に分散して配置されていましたが,所内の
図1
3 環境情報センター内環境学習室
迅速かつ円滑な情報共有及び意見交換を図
⑦
るため,新本庁舎では,勤務する職員の執
災害時の機能維持の取組
災害時の大規模停電に備え,太陽光発電
務室を1階事務室に集約しました。
放射能測定室の新設
設備,蓄電池及び自家発電設備を設置し,
東京電力株式会社福島第一原子力発電所
各種防災設備,重要居室の電灯,検査室,
事故の影響による流通食品や水道水中の放
サーバー類の電源確保を図っています。ま
射性物質検査について,当センターが実施
た,各分電盤及び端子板に避雷器を設け,
することとなったことから,新本庁舎に放
過電圧からの機器類の保護に努めています。
⑤
射能測定室を新設し,ゲルマニウム半導体
-2
2
-
公衆衛生情報みやぎ№4
4
6
允
環境配慮の取組
入口に設置した発電量モニターにおいて,太
廊下やト イレ等,常時使用しない場所の照
陽光パネルによる発電量等の見える化を図っ
明とし てセン サー式のLED照明を採用する
ています。
ことにより,不要時の電気使用を抑制してい
るほか,外気温度の低い夜間に躯体や居室を
おわりに
外気により冷却することにより,冷房立ち上
震災後仙台市内3箇所に分散して業務を行っ
がり時の冷房負荷を軽減する全熱交換型換気
ていたセンター職員全員がおよそ4年ぶりに完
扇のナイトパージ運転の導入や個別空調の採
成した新本庁舎に顔を揃え,平成27
年4月から
用により空調エネルギーの低減に努めていま
試験検査業務を本格的に再開することとなりま
す。
した。
また,屋上に2
0
kWの発電が可能な太陽光
再開後は,更なる検査精度の向上及び迅速化
パネルの設置や,屋上雨水の雑用水としての
により,県の保健・環境施策の立案や推進に必
再利用等により自然エネルギーの利活用を
要な科学的知見の収集及び提供に努めるととも
行っています。太陽光パネルで発電した電力
に,有識者によるセンターの組織全般や研究課
については,環境情報センターフロアの電力
題に関する外部評価制度の再開により,セン
として使用するほか,余剰電力を蓄電設備に
ター業務への県民理解の促進及び効率的かつ効
おいて蓄電するとともに,環境情報センター
果的な試験研究体制の整備・運営を図ることと
しています。
また,県民に開かれた身近なセンターを目指
し,試験研究の学会等での発表や,センター研
究発表会の開催,センター年報及びホームペー
ジ等への掲載を通じて,その成果の普及・活用
に努めるとともに,環境情報センターの機能の
充実による県内の環境学習活動の推進について
も各種の取組を進めてまいりますので,引き続
きご指導・ご協力を賜りますようお願い申し上
図1
4 屋上に設置された太陽光パネル
げます。
図1
5 新本庁舎フロア概要図
-2
3
-
公衆衛生情報みやぎ№4
4
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感染症情報
宮城県感染症発生動向調査情報
(平成2
7
年5月4日~平成2
7
年5月3
1
日,第1
9
週~第2
2
週)
宮城県結核・感染症情報センター*
宮城県結核・感染症情報センターでは,「感染症法」に基づき,県内の医療機関の協力を得て,感
染症の患者発生報告と病原体の検出報告を行っています。ここでは月間の動向を提供します。
【感染性胃腸炎】
1.全数届出対象疾患届出状況
患者数はやや増加傾向です。
一類感染症
疾患名
期間・地域
【伝染性紅斑】
5月4日~5月3
1
日
2015年累計
宮城県 仙台市 県全域
県全域
届 出 な し
大崎管内で第2
1
週に警報基準値を超えたこ
とから,県では5月2
8
日に注意喚起を行いま
二類感染症
疾患名
結核
期間・地域
した。
5月4日~5月3
1
日
2015年累計
宮城県 仙台市 県全域
県全域
7
1
0
1
7
1
1
8
【インフルエンザ】
県全体の患者数は減少しましたが,第22
週
三類感染症
に仙南,石巻管内で患者数が増加しました。
5月4日~5月3
1
日
2015年累計
疾患名
宮城県 仙台市 県全域
県全域
コレラ
1
腸管出血性大腸菌感染症
1
1
6
期間・地域
B型による患者が多くなっています。
3.病原体検出状況(保健環境センター検出分)
四類感染症
期間・地域
疾患名
E型肝炎
つつが虫病
デング熱
レジオネラ症
病
5月4日~5月3
1
日
2015年累計
宮城県 仙台市 県全域
県全域
1
2
1
2
2
5
インフルエンザ
ウイルス
ノロウイルス
五類感染症
期間・地域
疾患名
アメーバ赤痢
ウイルス性肝炎
カルバペネム耐性腸内細菌感染症
クロイツフェルト・ヤコブ病
後天性免疫不全症候群
ジアルジア症
梅毒
風しん
侵襲性インフルエンザ菌感染症
侵襲性肺炎球菌感染症
水痘(入院例)
原
体
月検出件数*
A(H1)型
AH1pdm
A(H3)型
B型
GⅠ群
GⅡ群
4
GⅠ群及びGⅡ群
2
ロタウイルス
サポウイルス
アストロウイルス
O1
5
7
腸管出血性
O2
6
大腸菌
その他
腸管病原性大腸菌
腸管凝集付着性大腸菌
他の下痢原性大腸菌
サルモネラ
黄色ブド ウ球菌(毒素産生性)
A群溶血性レンサ球菌
5月4日~5月3
1
日
2015年累計
宮城県 仙台市 県全域
県全域
2
2
9
2
3
3
7
1
1
1
5
1
1
1
7
1
4
1
5
6
2
8
3
1
2
1
2
0
1
5
年累計
0
0
6
9
1
0
2
3
4
3
5
1
8
1
1
0
0
1
2
2
1
3
1
*5月4日~5月3
1
日の検出日で集計
*累計は登録取り消し・追加等により集計の変更あり
4.トピック
五類感染症であるカルバペネム耐性腸内細菌
2.定点把握疾患報告状況
感染症は,グラム陰性菌による感染症治療にお
【咽頭結膜熱】
いて,最も重要な抗菌薬であるカルバペネム系
石巻管内で流行が継続し,第21
週に警報基
抗菌薬及びβラクタム剤に対して耐性を示す
準値を超えました。例年の同時期と比較して
腸内細菌科細菌による感染症です。
かなり多くなっています。
県内では20
1
5
年第2
2
週までに7例の報告があ
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
りました。しばしば院内感染の原因となること
仙南管内で流行が継続しました。例年の同
から,医療機関では特に注意が必要です。
時期と比較してかなり多くなっています。
*宮城県保健環境センター微生物部
HP:ht
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p:
//www.
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-2
4
-
公衆衛生情報みやぎ№4
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感染症情報
仙台市感染症発生動向調査情報
<平成2
7
年5月4日~平成2
7
年5月3
1
日>
仙台市衛生研究所微生物課
集計(感染症法*に基づく全数報告件数)
疾患名
第1
9
~2
2
週
合計
第1
9
週
第2
0
週
第2
1
週
第2
2
週
結核
2
1
5
2
1
0
腸管出血性大腸菌感染症
0
0
0
1
1
アメーバ赤痢
1
0
1
0
2
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症
0
0
0
3
3
侵襲性肺炎球菌感染症
1
3
1
0
5
梅毒
1
0
0
0
1
風しん
0
0
0
0
0
麻しん
0
0
0
0
0
・腸管出血性大腸菌感染症の
報告あり。
VT2
:1例
O-8VT1
・カルバペネム耐性腸内細菌
科細菌感染症の報告あり。
E.ae
r
oge
ne
s:1例
E.c
l
oac
ae&K.pne
umoni
ae
:1例
E.c
ol
i
:1例
*感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
集計(患者数*)
週報定点把握対象
感染症名
第1
9
~2
2
週
合計
第1
9
週
第2
0
週
第2
1
週
第2
2
週
RSウイルス感染症
2
2
3
6
1
3
咽頭結膜熱
7
7
1
2
9
3
5
3
4
7
9
1
3
0
9
2
3
3
5
1
1
0
2
3
8
3
5
9
3
3
1
1
,
0
3
8
水痘
1
3
1
5
1
8
2
6
7
2
手足口病
1
4
2
5
2
7
2
9
9
5
A群溶血性レンサ球菌
咽頭炎
感染性胃腸炎(小児科)
伝染性紅斑
7
1
7
1
5
2
3
6
2
1
4
2
5
1
9
1
8
7
6
百日咳
0
0
0
0
0
ヘルパンギーナ
0
0
0
3
3
流行性耳下腺炎
3
3
3
3
1
2
インフルエンザ
1
1
7
1
5
1
2
4
5
急性出血性結膜炎
0
0
0
0
0
流行性角結膜炎
0
2
2
0
4
感染性胃腸炎
(ロタウイルス)
1
2
0
0
3
クラミジア肺炎
(オウム病を除く)
0
0
0
0
0
細菌性髄膜炎
0
0
0
0
0
マイコプラズマ肺炎
2
0
1
1
4
無菌性髄膜炎
0
0
0
0
0
マイコプラズマ肺炎
(小児科)
1
2
1
2
6
川崎病
1
1
0
1
3
不明発しん症
5
8
0
3
1
6
突発性発しん
*感染症発生動向調査における患者定点医療機関から報告された患者数
-2
5
-
コメント
[A群溶血性レンサ球菌
咽頭炎]
増加傾向にあるが,第2
2
週
に減少。
第2
0
~2
2
週は例年同時期と
比較してかなり多い。
[感染性胃腸炎(小児科)
]
増加傾向にあるが,第2
2
週
に減少。
第2
1
~2
2
週は例年同時期と
比較してやや多い。
保育施設印,小学校茨で集
団感染事例の報告あり。
4施設の患者検体から ノロ
ウイルスを検出。
サポウイルスとアデ ノウイ
ルスを各1施設(保育施設)
の患者検体から検出。
[手足口病]
増加。
第1
9
~2
2
週は例年同時期と
比較してやや多い。
[伝染性紅斑]
増加傾向。
[突発性発しん]
第2
0
週は例年同時期と比較
してやや多い。
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仙台市内病院病原体検出情報
感染症情報
7
年5月4日~5月3
1
日>
<平成2
独立行政法人国立病院機構仙台医療センター
臨床研究部ウイルスセンター
ウイルス分離状況
2
0
1
5
年
第1
9
週(最終)
第2
0
週(中間)
第2
1
週(中間)
第2
2
週(中間)
5月4日~5月1
0
日 5月1
1
日~5月1
7
日 5月1
8
日~5月2
4
日 5月2
5
日~5月3
1
日
インフルエンザウイルスA(H1)型
0
0
0
0
A(H3)型
0
0
0
0
B型
0
0
0
0
C型
0
0
0
0
解析中
0
0
0
0
RSウイルス
0
1
0
1
ムンプスウイルス
0
0
0
0
麻疹ウイルス
0
0
0
0
アデ ノウイルス
0
3
1
0
エンテロウイルス
0
1
0
0
ライノウイルス
0
0
1
1
単純ヘルペスウイルス
0
0
1
0
サイト メガロウイルス
0
0
0
0
パラインフルエンザウイルス 1型
0
0
0
0
2型
0
0
0
0
3型
0
0
0
0
4型
0
0
0
0
解析中
0
1
4
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
/1
8
7
/2
2
7
/3
7
2
/2
7
第1
9
週
第2
0
週
第2
1
週
第2
2
週
ヒト メタニューモウイルス
未
同
定
分離総数/検体総数
抗原検出状況
2
0
1
5
年
5月4日~5月1
0
日 5月1
1
日~5月1
7
日 5月1
8
日~5月2
4
日 5月2
5
日~5月3
1
日
インフルエンザウイルス
1
0
0
0
A型
-
-
-
-
B型
1
-
-
-
RSウイルス
0
0
0
0
ノロウイルス
0
0
2
2
ロタウイルス
0
1
0
2
アデ ノウイルス(便中)
0
2
1
0
アデ ノウイルス(呼吸器)
0
4
1
0
アデ ノウイルス(眼科)
0
0
0
0
※溶連菌
1
0
0
1
水痘帯状疱疹
0
0
0
1
単純ヘルペス
0
0
0
0
2
/5
3
7
/6
0
4
/7
3
6
/8
3
陽性数/検体総数
*なお,これらの成績は主に以下の医療機関から定期的に送られてくる検体を解析したものです。
永井小児科医院,庄司内科小児科医院,仙台医療センター
-2
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保健所長からの便り
平成2
7
年度第2回保健福祉事務所長等会議 保健・医療専門部会
平成2
7
年5月8日(金)
報告事項
○
宮城県神経難病患者療養支援事業運営協議
会の委員について
○
宮城県肝炎対策協議会の委員について
○
医学部設置について
○
医療機関の新設,廃業等に関する情報共有
の徹底について
協議事項
○
全国保健所長会名誉会員の推薦について
○
全国保健所長会長表彰(第61
回)の表彰候
補者の推薦について
※
報道にもありましたが,医学部設置につい
ては8月に認可を受けると,来春には新入生
をむかえることになります。臨床医の不足も
そうですが,私たち公衆衛生医師不足も深刻
で,宮城県では7保健所に対し保健所長は5
名,保健所長2名が兼務している状況です。
先日の日医総研の「医学生のキャリア意識
に関する調査」
(n=1 , 3
0
9
)の報告書に興
ターについてアン ケート調査を実施し まし
味深い結果がありました。「将来専門にした
た。ポスターについて「非常に良い」または
い診療科・分野」の質問に対し(2つまで選
「良い」と回答した医学生が約65
%と,正直
択),
「公衆衛生」を選択した医学生が2
.
7
%も
なところ意外な好評価に驚きました。さらに
いたことは正直驚きです。また「地域で目の
意外であったのは自由記載です。「ぼんやり
前の患者さんを助ける仕事がしたい」と考え
とかっこいい イメージを受けた」「公衆衛生
るか,「広く多くの患者さんを助ける仕事が
というのがいかに大切なのかが,なんとなく
したい」と考えるかの二者択一の質問では,
伝わってくるような感じがした」「具体的な
4
1
.
5
%の医学生が「広く多くの患者さんを助
内容を知りたいので(全国保健所長会の)HP
ける仕事がしたい」と回答していたことも興
をみてみようと思う」という意見もありまし
味深いところです。
た。
私が参加している研究班(地域保健総合推
公衆衛生に興味のある医学生は多くはなく
進事業「公衆衛生医師の確保・人材育成に関
とも一定数います。私たちは「公衆衛生の使
する調査及び実践事業」)では,平成2
5
年度実
命」を,より多くの人たちに,「伝える」「示
践事業とし て「1億2
,
0
0
0
万人の生を衛る医
す」努力をしていく必要があると改めて感じ
師」というポスターを作製し,平成26
年度に
ました。
は 医 学 部 3 年 生1
1
3
名 を 対 象 に,こ の ポ ス
-2
7
-
(文責:宮城県気仙沼保健所長
照井有紀)
公衆衛生情報みやぎ№4
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保健所からの便り
仙台市保健所・保健所支所からの「保健所便り」
「HACCP導入型基準」を追加しました。(本市
HACCPと食品の安全性確保
~HACCP導入型管理運営基準の追加~
でも,平成2
7
年3月に「仙台市食品衛生法の施
前回もお知らせしたとおり,今年度から各区
行に関する条例」を改正し,
4月1日から施行さ
れています。
)
にあった保健所を一元化し,
「仙台市保健所」に
なりましたが,市民や事業者からの相談や申請
当面は食品事業者が従前の管理運営基準か
等は従前とおり各区に設置している「保健所支
HACCP導入型基準の採用を選択できることに
所」で業務を行っているため,窓口では大きな
なっているので,現時点においては義務化され
混乱もなく新年度がスタートし ました。(4月
ていませんが,何年後か先には国内においても
当初は,職員の意識の中で組織名称など,組織
HACCPによる衛生管理が必須となる方向にあ
変更に伴う戸惑いも若干感じられることもあり
ります。※現在,国内の事業者が海外(EUな
ましたが…)
ど)へ水産食品を輸出する場合など,一部の輸
出食品においては,HACCPによる衛生管理が
今回の保健所便りは,青葉支所から『HACCP※
必須となっています。
と食品の安全性確保~HACCP導入型管理運営
これまでHACCPの導入があまり進んでいな
基準の追加~』に つい て,お知ら せし ます。
かった背景(理由)の一つに,HACCPに対す
※HACCPの説明は文末参照
HACCPは食品の安全性を確保するための手
る誤ったイメージが生じていることにあると思
法として世界中で普及し,導入が進められてお
われます。すなわち,日本でHACCP導入に関
り,FAO/WHOの合同食品規格委員会である
する公的な認証制度として,総合衛生管理製造
コーデックス委員会がガ イドラインを策定し,
過程(マル総)による国の承認制度が印象に強
国際標準となっています。(※米国,EU,カナ
く,
「HACCPの導入=マル総の承認取得」との
ダ,オー スト ラリア,台湾,韓国など では,
イメージが先行したため,①HACCPは高度な
HACCPによる衛生管理手法の義務化が進んで
衛生管理手法で難し く,②導入するためには施
いる。)ご存知のとおり,HACCPに基づく衛生
設設備の改修・改築など資金が必要とされ,③
管理では,効果的に衛生上問題のある製品の出
人的・時間的コスト負担が大きいと認識され
荷を未然に防ぐことができること,食品の安全
ている傾向が見受けられることがあります。
・ ・
・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
HACCPの導入は食品製造施設ごとにHACCP
性に係る問題が生じた場合でも,モニタリング
結果を記録・保存しているため,製造または衛
プランを作成すること(或いはマル総の承認取
生管理の状況を把握することができ,原因の究
得)がゴール(目的)ではなく,作成したプラ
明が容易にできるという特長があります。
ンを実施しながら検証し,必要に応じて改善し
国内では19
9
5
年に食品衛生法第13
条に基づく
ていくことで,より良いHACCPシ ステムを目
総合衛生管理製造過程(いわゆるマル総)の承
指していくこと(いわゆる通常の事業活動にお
認制度にHACCPの衛生管理手法が組み込まれ
け るPDCAサ イクル の実施)が重要でありま
るなど,HACCPを推進してきましたが,今の
す。したがって,実際にHACCP導入を中小規
ところ中小規模の事業者への導入はあまり進ん
模の施設にも推進していくためには,前述の負
でいません。
のイメージを払拭して“とりあえず取り組んで
そこで,国内においても,将来的にHACCP
みる”という意識の醸成が必要であり,施設の
を義務化することを前提として,今年度から食
規模や状況に応じた柔軟かつ適切な助言・指導
品衛生法第50
条に基づき,全国の自治体が条例
が求められてきます。(事業者と行政の相互コ
で定めている食品事業者が公衆衛生上講ずべき
ミュニケーションが必須となります。
)
措置の基準(管理運営基準という)を改正し,
そこで,一つの私見ではありますが,一般的
-2
8
-
公衆衛生情報みやぎ№4
4
6
に中小の食品事業者は経験や知識等を踏まえ,
管理評価制度(仙台HACCP)』を実施していま
食中毒防止等食品の安全性を確保するために,
す。
食中毒の原因となる微生物などの危害要因をコ
いずれにせよHACCPが中小規模事業者はも
ントロールすべき工程とコントロール手段(例
とより消費者(市民)にも広く認知され,衛生
えば十分な加熱調理など)を知っていて作業し
管理システムとして活用・実践されることを期
ていることから,
“CCP(重要管理点)を決め
待して止まないし,行政としての取組みを一層
て 危 害 要 因 を コ ン ト ロ ー ル す る”と い う
推進する必要性を感じているところです。
さ え て い る こ と に な り ま す。そ の た め,
HACCP導入への第1ステップとして,実際に
行っている作業内容について文書化し,実施状
況を記録する=作業マニュアルと点検記録簿の
作成への準備(第一歩)から着手して,段階的
にHACCP導入へ向けた取り組みを助言・指導
していくことも効果的でないかと考えます。
なお,仙台市保健所ではHACCPに基づく衛
生管理手法を推進するために,食品事業者が施
設の状況を客観的に把握でき,段階的に衛生管
理を向上しながら,HACCPの導入に向けて取
兼
献
献
献
献
献
献
献
献
献
献
献
献
献
験
HACCPの考え方のポイントを多少なりとも押
兼 ※HACCP:
献
ys
i
sandCr
i
t
i
c
alCont
r
ol
献 HazardAnal
nt
(危害分析・重要管理点)の頭文
献 Poi
献 字をとったもので,原料の受け入れから
献
献 最終製品ができるまでの全ての工程に
献 おいて,食品の安全性にとって重大な危
献 害要因を分析・評価し,危害の防止につ
献
献 ながる特に重要な工程を継続的に監視
献 (モニタリング)・記録することによっ
献 て,最終製品の安全性を確保する工程管
献
験 理システムです。
り組むための制度として『仙台市食品衛生自主
(文責:仙台市保健所青葉支所
-2
9
-
戸井田和弘)
公衆衛生情報みやぎ№4
4
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唖娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃阿
哀
哀
哀
哀
哀
哀
哀
哀
愛娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃娃挨
ちょっとひと息
宇宙を身近に
みなさま,こんにちは。今月から隔月でこ
のコーナーを担当させていただくこととなり
ました,仙台市天文台の広報担当・熊田美波
と申します。福島県育ちで,仙台市天文台の
広報として働くため,20
1
3
年に宮城へやって
きました。まだまだ新米スタッフですが,み
なさまに少しでも星や宇宙を身近に感じてい
ただけるよう,季節の天文現象についてご紹
介させていただきます。
↑開台当初の天文台
まずは仙台市天文台のご紹介から。仙台市
天文台は,1
9
5
5
年2月1日に,市民のための
天文台として,仙台市青葉区の西公園に開台
しました。今年で6
0
歳,還暦です。初代天文
台・加藤愛雄氏の「一つでいいから仙台市に
本式の望遠鏡を!」という強い思いから始ま
り,いくつかの偶然も重なって,開台に行き
着いたとか。開台までの流れをここで書 く
と,とっても長くなるので,気になる方はぜ
ひ天文台へいらしてスタッフに聞いてみてく
ださい。
2
0
0
8
年7月には,現在の錦ケ丘にリニュー
アルオープン。「宇宙を身近に」をモットー
に,身近なものと宇宙を結び つけるコラー
ジュ画像を作ったり,様々なイベントを開催
したりしています。
↑太陽風によってたなびく彗星の尾
が,息を吹きかけるとゆれるろう
そくの光に例えられています。
.
1
vol
2
2
日には「夏至」を迎えます。もうすぐ暑い
夏がやってきますね。そんな時,太陽と同じ
ように夜空高く上るのが,うしかい座のアー
クトゥルス。ひしゃくの形をした北斗七星を
見つけたら,その柄のカーブをそのまま伸ば
していくと,その先に明るく輝いています。
さらにそのカーブをもっと伸ばしていくと,
も う一つ明るい星が。おとめ座のスピ カで
す。オレンジ色っぽく光るアークトゥルスを
男性に,真珠のように白く光るスピ カを女性
にたとえ,この二つの星を「春の夫婦星」と
呼ぶそうです。夏が始まる前に,ぜひ春の名
残を感じてみるのはいかがでしょう。
また,この時期見ごろを迎えるのが,大き
な環が特徴的な土星です。地球およそ9
5
個分
の質量を持つ巨大な星ですが,その正体は水
素とヘリウムなどのガスで,地面はありませ
ん。
肉眼で見る場合は,南の空低いところ,さ
そり座のアンタレスの近くに見えます。アン
タレスは赤っぽい色をした1等星なので比較
的見つけやすいと思いますよ。
↑ひとみ望遠鏡で見た土星
さらに,仙台市天文台にある大きな望遠
鏡,その名も「ひとみ望遠鏡」で見ると,土
星の環も見ることができます。鏡の向こうに
ちょこんと見える土星は,なんともいえぬ可
愛さです。
気分が憂鬱になりがちな梅雨の季節です
が,雨に洗われた空は透明感にあふれ,星々
は輝きを増したようにきらめいています。仕
事に疲れた夜は,そんな夜空を見上げてみて
はいかがでしょう。それでは,第1回目はこ
こまで。次回も見ごろの天文情報をお届けし
ますので,どうぞお楽しみに!
■仙台市天文台のイベント 情報
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1
:3
0
(チケッ
天体観望会/毎週土曜日1
9
:0
0
ト 販売は2
1
:0
0まで)
/高校生以上2
0
0
円,
小・中 学 生1
0
0
円/晴天時に開催/口径
1
.
3
mの「ひとみ望遠鏡」を使った観望会。
さて,前置きが長くなりましたが,ここか
らは,今月見えるオススメの天文情報をご紹
介します。梅雨に入り,毎朝天気予報が気に
なるこの季節,日もどんどん長くなり,今月
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0
-
公衆衛生情報みやぎ№4
4
6
あ と が
き
6月に入りました。衣替えも始まり今年の夏
みは 平成29
年春ご ろ,気仙沼線に関し ては 現
はどのようになるのでしょうか。気象庁の向こ
在,柳津-気仙沼間がバス高速輸送システムで
う3か月の天候見通しでは,降水量は平年並み
代替運行しております。いずれの各線も一日で
若し くは多くなりそうであり,気温は平年並み
も早く復旧できればと願う所です。
の見込みだそうです。
今月の「ちょっとひと息」のコーナーでは仙
さて,5月30
日に東日本大震災で被災し た
台市天文台様より「宇宙を身近に」と題してご
JR仙石線が,全線で運行を再開し まし た。約
寄稿頂きました。偶数月での掲載となりますの
4年2カ月ぶりに仙台と石巻が鉄路でつながり
でご期待下さい。
ました。沿線住民の方にとっては,復興の加速
今後も読者の皆様からのご意見・情報をお待
化と石巻方面への観光客増加に弾みがつけばと
ちしております。
思います。残るJR常磐線も県内での開通見込
(事務局:j
[email protected]
i
s
e
i
kyokai
.
or
.
j
p)
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1
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