Chandra衛星による楕円銀河の X線ガスの系統的解析

Chandra衛星による楕円銀河の
衛星による楕円銀河の
X線ガスの系統的解析
線ガスの系統的解析
○大戸彰三 川埜直美 深沢泰司 (広大理)
Chandraデータを用いた
NGC4636の解析結果(昨年発表)
1
2
吸収角度分布
X線輝度 半径分布
(c/s)
(1022cm–2 )
0.2
10-4 銀河群スケール
0.1
10-5
N
W
S
azimuthal angle
E
銀河スケール
1
10
Radius (arcsec)
100
1、銀河内で場所によって
1、銀河内で場所によって吸収の大きさがちがう。
場所によって吸収の大きさがちがう。
⇒ 楕円銀河内の冷たいガス
⇒ 楕円銀河内の冷たいガスの存在
冷たいガスの存在
2、輝度分布はダブルベータモデル
2、輝度分布はダブルベータモデルでよくフィットする。
ダブルベータモデルでよくフィットする。
⇒ 楕円銀河も二重構造(銀河スケール+銀河群スケール)
⇒ 楕円銀河も二重構造(銀河スケール+銀河群スケール)
のガス分布。 (ASCAでも報告)
新たに11個の楕円銀河に対して解析
新たに 個の楕円銀河に対して解析
507
4406
5846
4472
4649
3923
720
1407
1316
4374
4552
LBとLxの分布
cluster
Virgo
Virgo
Virgo
Log Lx ( erg/ s)
41.0
42.0
NGC
distance
(Mpc)
68.0
16.8
28.5
16.8
16.8
25.8
20.3
21.6
16.9
16.8
16.8
10.4
Fornax
Virgo
Virgo
10.6
Log LB ( L ◎ )
10.8
可視光では同じくらいの明るさでも、
X線では2オーダー
線では2オーダーくらい明るさ
2オーダーくらい明るさ
にばらつきがある。
ばらつきがある。
(広がった成分が主な
(広がった成分が主な原因
主な原因 。
1998 matsushita)
銀河全体(R<100arcsec)
での吸収
銀河全体
吸収*(mekal + 10keV bremss)
NGC1407
吸収*(vmekal
+10keVbremss)
吸収*(6温度mekal
+10keVbremss)
によるフィッティングでも
同様に銀河系による吸収
よりも高い値が得られた。
ACISは低エネルギー側の検出効率が低下しており、
吸収の値に影響が強いと報告されている。
⇒ 吸収量の絶対値については結論を出すのは難しい。
NGC1407 の吸収分布
角度分布
4
1
3
2
1
2
4
3
2arcmin
count/s/keV
3
不定性が大きく、場所による
吸収量の違いがあるとは
いえない。
2
0.5
1
Energy (keV)
2
ISM輝度半径分布のフィッティング結果
輝度半径分布のフィッティング結果
NGC model
507
4406
5846
4472
4649
3923
720
1407
1316
4374
4552
double
double
double
double
double
single
single
single
single
single
single
log Lx
(erg/s)
42.7
41.8
41.7
41.7
41.2
40.9
40.9
40.9
40.8
40.8
40.5
赤 NGC4406
青 NGC4374
黒 NGC4406
の内側成分
の内側成分
20
2
Radius (arcsec)
X線で明るい銀河
線で明るい銀河は
明るい銀河はダブルベータ、暗い
ダブルベータ、暗い
銀河は
銀河はベータモデルでよくフィットする。
ベータモデルでよくフィットする。
⇒ X線での明るさの差は 外側成分(銀河群スケール)
の有無が大きな要因
ISM mass ( <10rc ) M◎
内側成分のISM質量分布
質量分布
内側成分の
109
108
41
42
Log Lx (erg/s)
ASCAの結果
(matsushita 1998)
⇒ 外側成分の影響
明るい銀河でも内側成分だけ
明るい銀河でも内側成分だけを見ると
内側成分だけを見ると
ISM質量とX線の明るさとの間に
線の明るさとの間に相関はない
明るさとの間に相関はない。
相関はない。
まとめ
1、Chandraのデータを用いて、多くの楕円銀河の中心部
を解析した。
2、吸収は銀河系吸収を超えた、超過吸収
2、吸収は銀河系吸収を超えた、超過吸収がみられたが、
超過吸収がみられたが、
検出器の検出効率の変化により、不定性が大きい
検出器の検出効率の変化により、不定性が大きい。
不定性が大きい。
場所による違いもあるとはいえない。
3、X線で明るい楕円銀河のガス分布は二重構造
線で明るい楕円銀河のガス分布は二重構造にわけること
二重構造にわけること
ができ、内側成分だけ
ができ、内側成分だけを比べると 明るい楕円銀河と
内側成分だけを比べると 明るい楕円銀河と
暗い楕円銀河のガスの質量などに大きな違いはなかった。