目 次 ………………………………………………………………………… ジャンル別 16 タイヤ [ タイヤ ][ ホイール・バランス ] ………………………………………………………………………… 1 基礎工学[ 1 ] 基礎工学[ 2 ] 18 ブレーキ装置[ 1 ] 5 基礎工学[ 3 ] 7 [ ディスク式油圧ブレーキ ] 19 ブレーキ装置[ 2 ] 基礎工学[ 4 ] 9 [ 整備作業 ][ 速度 ][ 動力伝達 ] 5 基礎工学[ 5 ] 11 [ 動力伝達 ][ トルク ][ ブレーキ ][ 電気回路 ] 6 基礎工学[ 6 ] 13 [ 電気回路 ] 7 動力伝達装置[ 1 ] 15 [ クラッチ ][ マニュアル・トランスミッション ] 8 動力伝達装置[ 2 ] 17 [ マニュアル・トランスミッション ] 動力伝達装置[ 3 ] [ P バルブ ][ 制動倍力装置 ] 20 ブレーキ装置[ 3 ] [ プラネタリ・ギヤ ] 21 電気装置[ 1 ] [ 電気一般 ][ バッテリ ] 22 電気装置[ 2 ] [ バッテリ ][ 灯火装置 ][ 冷房装置/計器 ] 23 法 令[ 1 ] [ 保安基準 ] 21 23 [ シャシ・スプリング ][ サスペンション ] [ ショック・アブソーバ ] 25 [ ショック・アブソーバ ] 26 [ ステアリング操作機構/ギヤ機構 ] 27 [ ギヤ機構 ][ リンク機構 ] [ パワー・ステアリング ] 15 ホイール及びタイヤ 25 模擬試験 第1回 49 26 模擬試験 第2回 55 ■ 正解一覧 [ アクスル ][ スタビライザ ] 14 ステアリング装置[ 2 ] 47 ………………………………………………………………………… [ ファイナル・ギヤ/ディファレンシャル ] 13 ステアリング装置[ 1 ] 45 [ 車両法 ][ 保安基準 ] [ プロペラ・シャフト ][ ドライブ・シャフト ] 12 サスペンション 43 模擬試験 [ プロペラ・シャフト ] 11 アクスル/サスペンション 41 ………………………………………………………………………… [ オートマティック・トランスミッション ] 10 動力伝達装置[ 4 ] 39 [ 制動倍力装置 ][ 整備一般 ] 24 法 令[ 2 ] 19 37 [ ディスク式油圧ブレーキ ][ ブレーキ液 ] [ トルク・コンバータ ][ プラネタリ・ギヤ ] 9 35 [ ドラム式油圧ブレーキ ] [ ボデー][ 安全装置 ][ 整備作業 ] 4 33 [ ホイール・アライメント ] [ 基礎的な原理・法則 ][ 諸元 ][ ボデー] 3 17 ホイール・アライメント 3 [ 材料 ][ 機械要素 ][ 潤滑剤 ] 2 31 29 [ ホイール/タイヤ ] −1− 61 はじめに 1.収録問題と構成 過去に実施された12回の登録試験を収録してあります。 「ジャンル別」問題では、過去の試験問題を、①基礎工学、②動力伝達装置、③アクスル/サスペンション、④ステ アリング装置、⑤ホイール及びタイヤ、⑥ホイール・アライメント、⑦ブレーキ装置、⑧電気装置、⑨法令、に区分し て配列してあります。また、各区分ごとに、さらに細かく項目を配列してあります。 出題時期は、各問題の最後に [ ] で表示しました。複数表示されている場合は、類似問題も含めて過去に複数回出題 されていることを示します。 また、各問題には「 」マークを付けました。これにチェックを入れることで、問題の習熟度を知ることができます。 「模擬試験」では、試験問題をいったん別々にして、その後に再び実際の試験問題と同じ出題パターンに編集してあ ります。従って、「ジャンル別」と「模擬試験」の両方を終えれば、合計12回分の問題に取り組んだことになります。 回 数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 実施年月 24.10 24.3 23.10 23.6 23.3 22.10 22.3 21.10 21.3 20.10 20.3 19.10 2.試験の出題形式及び合格基準について 出題形式は四肢択一式で、解答はマークシート方式です。試験時間は60分です。 試験問題は全部で30問出題されます。採点は1問1点で、合計30点満点です。合格基準は70%以上の成績といわれて います。 3.正解について 試験を行う日整連は,問題の正解を公表しています。従って,公表されている正解をそのまま掲載しました。ただし, 設問の中には,編集部でも正解を迷うケースがあります。このような場合は,理論的な考え方のほかに,出題者側の出 題意図も十分に考慮して判断しました。設問が不適切であっても,出題者側には必ず「正解」が用意されているためです。 −2− 1 基礎工学[ 1 ] 番号 氏名 問/14問 3C ■[ 材料 ] 【1】鉄鋼に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[24.3/22.10] 1.鋳鉄は鋼に比べて炭素の含有量が多い。 2.鋳鉄は鋼に比べて耐摩耗性に優れているが,一般に衝撃に弱い。 3.高周波焼入れは,高周波電流で鋼の内部を加熱処理する焼き入れ操作をいう。 4.焼き戻しは,粘り強さを増すためにある温度まで加熱した後,徐々に冷却する操作をいう。 【2】非鉄金属に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。[23.3] 1.ケルメットは,銅に鉛を加えた合金である。 2.青銅は,銅に亜鉛を加えた合金である。 3.黄銅は,銅に錫を加えた合金である。 4.アルミニウムの電気の伝導率は,銅の約3倍である。 【3】非鉄金属に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[23.10/22.3] 1.アルミニウムは,電気の伝導率が銅の約3倍である。 2.青銅は,銅に錫を加えた合金である。 3.黄銅は,銅に亜鉛を加えた合金である。 4.ケルメットは,銅に鉛を加えた合金である。 ■[ 機械要素 ] 【4】ボルトやナット類に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[23.6/21.10] 1.セルフロッキング・ナットを緩めたときは,同じものを再使用すべきである。 2.スプリング・ワッシャは,緩み止めなどに用いられる。 3.溝付き六角ナットは,溝に合う割りピンをおねじ側の穴に差し込み,ナットが緩まないようにしたものである。 4.メートルねじのねじ山の角度は,60度である。 【5】ボルトやナット類に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。[23.3] 1.メートルねじのねじ山の角度は,60度である。 2.スタッド・ボルトは,その棒の一端だけにねじが切ってある。 3.溝付き六角ナットは,ねじ部に樹脂を使用したりナットの一部を変形させて用いることで,ナットの緩みを防 いでいる。 4.セルフロッキング・ナットは,そのナットの上面の溝に合う割ピンをおねじ側の穴に差し込むことで,ナット の緩みを防いでいる。 【6】ボルトやナット類のうちで,一般に再使用ができないものとして,適切なものは次のうちどれか。[20.3] 1.溝付き六角ナット 2.セルフロッキング・ナット 3.六角穴付きボルト 4.プレーン・ワッシャ ■[ 潤滑剤 ] 【7】潤滑油のギヤ・オイルに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[23.3] 1.オイルは,粘度指数の小さいものほど,温度による粘度変化の度合が少ない。 2.オイルの粘度が,温度によって変化する度合を示す数値を粘度指数という。 3.オイルの粘度が低過ぎると,油膜が切れやすく潤滑作用が十分に行われなくなる。 4.オイルの粘度が高過ぎると,粘性抵抗が大きくなり動力損失を増大させる。 −3− 7 動力伝達装置[ 1 ] 番号 氏名 問/13問 3C ■[ クラッチ ] 【1】コイル・スプリング式クラッチの構成部品として,適切なものは次のうちどれか。[20.10] 1.ダイヤフラム・スプリング 2.ピボット・リング 3.レリーズ・レバー 4.リトラクティング・スプリング 【2】ダイヤフラム・スプリング式クラッチ(プッシュ式)の構成部品として,不適切なものは次のうちどれか。 [23.10] 1.ピボット・リング 2.リトラクティング・スプリング 3.レリーズ・レバー 4.プレッシャ・プレート 【3】ダイヤフラム・スプリング式クラッチの構成部品の機能に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。 [19.10] 1.クラッチ・ディスクに組み込まれたダンパ・スプリングは,エンジン又は駆動輪からトルクが急激に加えられ た場合,その衝撃を吸収,緩和する。 2.レリーズ・ベアリングは,エンジン側のダイヤフラム・スプリングとトランスミッション側のレリーズ・ベア リングの中心軸の微少な心ずれを自動的に補正する。 3.無調整式のレリーズ・シリンダは,クラッチ・ディスクの摩耗に伴ってプッシュ・ロッドが移動するため,クラッ チ・ペダルの遊びが一定に保たれる。 4.負圧式のクラッチ倍力装置は,大気圧を利用することなく,クラッチ・ペダルの操作力を低減させている。 【4】油圧式クラッチの点検及び整備に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[24.10] 1.クラッチ液は,ボデーに付着すると塗装面を著しく侵すので,取り扱いには十分注意する。 2.クラッチに滑りが発生する原因は,油圧系統へのエアの混入である。 3.クラッチ・ディスクのフェーシングの振れの測定は,ダイヤル・ゲージを用いて測定する。 4.クラッチ・ペダルの高さは,アジャスト・スクリュ又はペダル・ストッパなどで調整できる。 【5】クラッチの点検及び整備に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[23.6] 1.クラッチ・ペダルの高さは,アジャスト・スクリュ又はペダル・ストッパなどで調整する。 2.クラッチ・ディスクのフェーシングの摩耗の測定は,プラスチ・ゲージを用いて測定する。 3.クラッチ・ディスクのフェーシング部へのオイルの付着はクラッチが滑る原因となる。 4.クラッチ液はボデーに付着すると塗装面を著しく侵すので,取り扱いには十分注意する。 【6】クラッチの点検及び整備に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[22.3] 1.クラッチ・ペダルの高さは,アジャスト・スクリュ又はペダル・ストッパなどで調整する。 2.クラッチ・ディスクの振れは,ノギスを用いて測定する。 3.クラッチ・カバーの取り付け ( 組み付け)ボルトは,対角的に規定トルクで均一に締め付ける。 4.クラッチ液はボデーに付着すると塗装面を著しく侵すので,取り扱いには十分注意する。 【7】クラッチの切れ不良の原因として,不適切なものは次のうちどれか。[24.3] 1.クラッチ液へのエア混入 2.クラッチ・ディスクの振れ 3.クラッチ・フェーシング面のオイル付着 4.ダイヤフラム・スプリングの高さの不ぞろい − 15 − 8 動力伝達装置[ 2 ] 番号 問/9問 3C 氏名 ■[ マニュアル・トランスミッション ] 【1】FR 式のマニュアル・トランスミッションに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。[24.10] 1.カウンタ・シャフトは,常時,プロペラ・シャフトと同じ速度で回転している。 2.一般に,スピードメータ・ドライブ・ギヤは,カウンタ・シャフトに組み付けられている。 3.インタロック機構は,走行中にギヤ抜けを防止する働きをする。 4.シンクロナイザ・ハブ内面のスプラインは,メーン・シャフトとかん合している。 【2】FR 式のマニュアル・トランスミッションに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。[23.6] 1.カウンタ・シャフトは,常時,プロペラ・シャフトと同じ速度で回転している。 2.一般に,スピードメータ・ドライブ・ギヤはカウンタ・シャフトに組み付けられている。 3.インタロック機構は,走行中にギヤ抜けを防止する働きをする。 4.シンクロメッシュ機構は,変速時に回転速度の異なる二つのギヤを摩擦力で同期させて,かみ合わせる働きを する。 【3】FR 式のマニュアル・トランスミッションに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[23.3] 1.インタロック機構は,変速時のギヤの二重かみ合いを防止する働きをする。 2.カウンタ・シャフトは,常時,プロペラ・シャフトと同じ速度で回転している。 3.シンクロナイザ・ハブ内周のスプラインは,メーン・シャフトとかん合している。 4.シンクロメッシュ機構は,変速時に回転速度の異なるギヤを同期させて,かみ合わせる働きをする。 【4】マニュアル・トランスミッションに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[21.10/20.3] 1.カウンタ・シャフトは,クラッチの遮断時にも常時回転している。 2.メーン・シャフトとプロペラ・シャフトは,スプラインでかん合されているので同じ回転速度で回転する。 3.トランスミッション・ケースには,アルミニウム合金製や鋳鉄製のものが用いられている。 4.シンクロメッシュ機構は,変速時に回転速度の異なるギヤを同期させて,かみ合わせている。 ■[ トルク・コンバータ ] 【5】図に示すトルク・コンバータの A の部品名称として,適切なものは次のうちどれか。[24.10] 1.タービン・ランナ 2.ワンウェイ・クラッチ A 3.ステータ 4.ポンプ・インペラ エンジンから トランスミッションの インプット・シャフト 【6】図に示すトルク・コンバータの A の部品名称として,適切なものは次のうちどれか。[23.10] 1.ポンプ・インペラ 2.タービン・ランナ A 3.ステータ 4.ギヤ・ユニット エンジンから トランスミッションの インプット・シャフト − 17 − 11 アクスル/サスペンション 番号 氏名 問/13問 3C ■[ アクスル ] 【1】全浮動式リヤ・アクスルの特徴に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[22.10] 1.一般に大型トラックやバスなどに用いられている。 2.大きな荷重を支えることができる構造である。 3.ホイールを取り外すことなく,リヤ・アクスル・ハウジングからリヤ・アクスル・シャフトを取り外すことが できる。 4.リヤ・アクスル・シャフトはホイールに動力を伝えるとともに荷重も支えている。 【2】全浮動式リヤ・アクスルの特徴に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。[21.3/19.10] 1.乗用車に広く用いられている。 2.半浮動式リヤ・アクスルに比べて支えることのできる荷重は小さい。 3.ホイールを取り外すことなくアクスル・シャフトを取り外すことができる。 4.アクスル・シャフトはホイールに動力を伝えるとともに荷重も支えている。 【3】リヤ・アクスル・シャフトの支持方式が全浮動式の場合に,自動車の荷重を支えている部品として,適切なもの は次のうちどれか。[20.3] 1.リヤ・アクスル・シャフト 2.リヤ・アクスル・ハウジング 3.リヤ・アクスル・シャフトとハブ 4.リヤ・アクスル・シャフトとリヤ・アクスル・ハウジング 【4】半浮動式リヤ・アクスルの特徴に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。[24.3] 1. 一般に大型トラックやバスなどに用いられている。 2.全浮動式リヤ・アクスルに比べて,構造上大きな荷重を支えることができる。 3.リヤ・アクスル・シャフトとリヤ・アクスル・ハウジングとの間に,ベアリングを1個設けた構造である。 4.リヤ・アクスル・シャフトは,ホイールに動力を伝えるだけで,荷重は支えていない。 【5】半浮動式のリヤ・アクスル・シャフトに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[19.7] 1.ホイールを外すことなくアクスル・シャフトだけを取り外すことができない。 2.リヤ・アクスル・シャフトとリヤ・アクスル・ハウジングとの間に,ベアリングを2個ずつ設けた構造である。 3.リヤ・アクスル・シャフトは,ホイールに動力を伝えるとともに,荷重を支えている。 4.全浮動式に比べると構造が簡単である。 ■[ スタビライザ ] 【6】サスペンションのスタビライザに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。[23.6] 1.一般に,鋳鉄でできている。 2.左右のホイールが同時に上下する場合にも,ねじり作用が働きスタビライザの機能を発揮する。 3.片側のホイールが上下動する場合には,ねじり作用が働き,そのとき発生するばね力を用いている。 4.一般に,車軸懸架式のフロント・サスペンションだけに使用されている。 【7】サスペンションにスタビライザを用いる目的として,適切なものは次のうちどれか。[21.10/20.3] 1.左右のホイールが同時に上下運動した場合に,車体の動きを小さくする。 2.積載荷重が大きくなったときに,スプリングのばね定数を大きくする。 3.旋回時や凹凸路の走行時に,車体の傾きが大きくならないようにする。 4.サスペンションのスプリングの振動を減衰する。 − 23 − 13 ステアリング装置[ 1 ] 番号 氏名 問/5問 3C ■[ ステアリング操作機構/ギヤ機構 ] 【1】ステアリング装置に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。[23.3] 1.テレスコピック・ステアリングは,ステアリング・ホイール(ハンドル)の傾斜角を調整できる。 2.チルト・ステアリングは,ステアリング・シャフトの軸方向にステアリング・ホイール(ハンドル)の位置を 調整できる。 3.ボール・ナット型ステアリング・ギヤ機構で用いられているセクタ・ギヤは,直接ウォーム・シャフトにかみ合っ ている。 4.ステアリング・ホイール(ハンドル)は,一般にステアリング・シャフトにテーパ・セレーションでかん合され, ナットで締め付けられている。 【2】ステアリング装置に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[22.3] 1.チルト・ステアリングは,ハンドルの傾斜角を調整できる。 2.ハンドルは,一般にステアリング・シャフトにスプラインでかん合されている。 3.テレスコピック・ステアリングは,ハンドルの位置をステアリング・シャフトの軸方向に調整できる。 4.乗用車には,衝突したときの運転者への衝撃を軽減するため,衝撃吸収式ステアリング・シャフトが装着され ている。 【3】ステアリング装置に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[20.10] 1.チルト・ステアリングは,ハンドルの傾斜角を調整できる。 2.テレスコピック・ステアリングは,ハンドルの位置をステアリング・シャフトの軸方向に調整できる。 3.ハンドルは,一般にステアリング・シャフトにスプラインでかん合されている。 4.コラプシブル・ステアリングは,衝突などの大きな衝撃を受けた場合,ステアリング・シャフト及びコラム・ チューブを押し縮める構造である。 【4】ステアリング装置に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。[23.6/20.10/20.3] 1.テレスコピック・ステアリングは,ステアリング・ホイール(ハンドル)の傾斜角を調整できる。 2.チルト・ステアリングは,ステアリング・シャフトの軸方向にステアリング・ホイール(ハンドル)の位置を 調整できる。 3.衝撃吸収式ステアリング(コラプシブル・ステアリング)は,衝突などの大きな衝撃を受けた場合,ステアリ ング・シャフト及びコラム・チューブを押し縮める構造である。 4.ステアリング・ホイール(ハンドル)は,一般にステアリング・シャフトにスプラインでかん合され,ナット で締め付けられている。 【5】ステアリング装置のボール・ナット型ステアリング・ギヤ機構に関する記述として,不適切なものは次のうちど れか。[24.3/22.10] 1.ボール・ナットは,ウォーム・シャフト上を軸方向に移動する。 2.セクタ・ギヤは,直接ウォーム・シャフトにかみ合っている。 3.スチール・ボールは,ボール・チューブを経てボール・ナットの溝の中を循環する。 4.ウォーム・シャフトとボール・ナットの接触面には,スチール・ボールが用いられている。 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【 1 】【 2 】【 3 】【 4 】【 5 】 − 26 − 15 ホイール及びタイヤ 番号 問/10問 3C 氏名 ■[ ホイール/タイヤ ] 【1】ホイールのリムの呼称に関する記述の組み合わせとして,適切なものは次のうちどれか。[19.7] 1.リムの直径は a であり,ロの部分をさす。 (鋼板製の表示例) 2.リムの直径は b であり,ハの部分をさす。 14 × 5 1/2 3.リム幅とは a であり,ニの部分をさす。 b a 4.リム幅とは b であり,イの部分をさす。 J リム・フランジの形状 イ ホイール取り付け面 外側 ハ ロ 中心線 ニ 【2】タイヤとホイールに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[23.3] 1.タイヤの摩耗限度表示は,トレッド溝が1.6mm まで摩耗したことを表すスリップ・サインをタイヤ周上に設け, その位置を示す記号(▲印)をタイヤのショルダ部に表示している。 2.ホイールのオフセットは,リム幅の中心線からホイール取り付け面までの寸法をいい,取り付け面が中心線か ら内側の場合はマイナス,外側の場合はプラスとなる。 3.ホイールの振れの点検は,マイクロメータを用いて測定する。 4.冬用タイヤには,トレッド溝が50%まで摩耗したことを示すプラット・ホームと呼ばれる使用限度を示すサイ ンを設けている。 【3】タイヤとホイールに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[23.6] 1.タイヤの摩耗限度表示は,トレッド溝が1.6mm まで摩耗したことを表すスリップ・サインをタイヤ周上に設け, その位置を示す記号(▲印)をタイヤのショルダ部に表示している。 2.ホイールのオフセットは,リム幅の中心線からホイール取り付け面までの寸法をいい,取り付け面が中心線か ら内側の場合はプラス,外側の場合はマイナスとなる。 3.ホイールの振れの点検は,ダイヤル・ゲージを用いて行う。 4.スタッドレス・タイヤのトレッドには,温度が0℃以下になっても硬化しにくい特殊配合のゴムを使用し,氷 雪路面の微小な凹凸を包み込むことによって,駆動力や制動力の性能を高めている。 【4】タイヤとホイールに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[21.10] 1.タイヤの摩耗限度表示は,トレッド溝が1.6mm まで摩耗したことを表すスリップ・サインをタイヤ周上に設け, その位置を示す記号(▲印)をタイヤのショルダ部に表示している。 2.ホイールのオフセットは,リム幅の中心線からホイール取り付け面までの寸法をいい,取り付け面が中心線か ら内側の場合はプラス,外側の場合はマイナスとなる。 3.ホイール・ナットの締め付けは,ホイール・ナットを仮り締めしてから対角線状の順番で,2∼3回に分けて トルク・レンチなどにより規定トルクで締め付ける。 4.スタッドレス・タイヤのトレッドには,温度が0℃以下になっても硬化しにくい特殊配合のゴムを使用し,氷 雪路面の微小な凹凸を包み込むことによって,駆動力や制動力の性能を高めている。 − 29 − 16 タイヤ 番号 問/8問 3C 氏名 ■[ タイヤ ] 【1】タイヤの呼び「195/60 R 14 85H」の「85」が表しているものとして,適切なものは次のうちどれか。 [23.6/21.10/20.3] 1.負荷能力 2.プライ・レーティング 3.荷重指数 4.速度記号 【2】タイヤの呼び「195/60 R 14 85 H」の「H」が表しているものとして,適切なものは次のうちどれか。 [23.10/22.3/20.10] 1.速度記号 2.プライ・レーティング 3.負荷能力 4.荷重指数 【3】バイアス・タイヤと比較して,ラジアル・タイヤにだけ用いられている構成部品として,適切なものは次のうち どれか。[20.10] 1.カーカス 2.ブレーカ 3.ベルト 4.トレッド 【4】図に示すタイヤのトレッド・パターンのうちリブ型パターンとして,適切なものは次のうちどれか。[19.10] 1. (1)(1)(1) (1) (4)(4) (4) 2.(2)(2)(2) (2)(3) 3.(3)(3) (3)(4)4. 【5】高速走行時,タイヤにスタンディング・ウェーブ現象が起こる原因として,適切なものは次のうちどれか。 [21.3/19.10] 1.タイヤのトレッドの摩耗 2.ホイール・アライメントの狂い 3.タイヤの空気圧不足 4.ホイールのスタチック・アンバランス ■[ ホイール・バランス ] 【6】タイヤ付きホイールを自由に回転できる状態で軽く回したとき,いつも同じ位置で停止するときの記述として, 適切なものは次のうちどれか。[21.10] 1.ダイナミック・アンバランスがあるため,走行中にスタンディング・ウエーブ現象を起こす。 2.ダイナミック・アンバランスがあるため,走行中に縦振れ(上下方向の振動)を起こす。 3.スタチック・アンバランスがあるため,走行中にハイドロプレーニング現象を起こす。 4.スタチック・アンバランスがあるため,走行中に縦振れ(上下方向の振動)を起こす。 − 31 − 17 ホイール・アライメント 番号 問/6問 3C 氏名 ■[ ホイール・アライメント ] 【1】フロント・ホイール・アライメントのうち,図の A が示すものとして,適切なものは次のうちどれか。 [24.10/23.6/22.3] 1.キャスタ・トレール 鉛直線 2.トーイン キング・ピン軸 中心線 3.キング・ピン傾角 4.キャンバ A 【2】図に示す自動車の側面から見たフロント・ホイール・アライメントのうち,図の A が示すものとして,適切なも のは次のうちどれか。[24.3] 1.キング・ピン傾角 鉛直線 A 2.キャスタ・トレール キング・ピン軸 中心線 3.キャンバ 4.キャスタ 【3】フロント・ホイール・アライメントのうち,図の A が示すものとして,適切なものは次のうちどれか。 [23.3/21.10/20.3] 1.キング・ピン傾角 A 2.キング・ピン・オフセット 3.キャンバ 鉛直線 4.キャスタ − 33 − 18 ブレーキ装置[ 1 ] 番号 氏名 問/13問 3C ■[ ドラム式油圧ブレーキ ] 【1】ブレーキ・ライニングとの接触部に用いられるブレーキ・ドラムの一般的な材料として,適切なものは次のうち どれか。[21.3] 1.鋼 2.チタン合金 3.鋳鉄 4.アルミニウム 【2】ツー・リーディング・シュー式ブレーキに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[24.3/22.10] 1. 一般にトラックのフロント側に用いられる。 2.ドラムの回転方向が変わっても制動力は変わらない。 3.リーディング・シューとは,自己倍力作用を受ける側のシューをいう。 4.制動時に,シューがドラムに食い込もうとして制動力が増大する作用を自己倍力作用という。 【3】リーディング・トレーリング・シュー式ブレーキに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。 [21.3/19.10] 1.前進時に比べて後退時の制動力の方が大きい。 2.前進時に比べて後退時の制動力の方が小さい。 3.後退時に比べて前進時の制動力は2倍である。 4.前進時と後退時の制動力がほぼ等しい。 【4】ドラム・ブレーキに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[22.3/20.10] 1.デュアル・ツー・リーディング・シュー式では,前進時のみに自己倍力作用が働く。 2.リーディング・シューは,自己倍力作用を受ける。 3.トレーリング・シューは,自己倍力作用を受けない。 4.自己倍力作用とは,シューがドラムに食い込んで制動力が増大する作用である。 【5】ドラム・ブレーキに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。[20.3] 1.自己倍力作用とは,シューがドラムに食い込んで制動力が増大する作用である。 2.リーディング・シューは,自己倍力作用を受けない。 3.トレーリング・シューは,自己倍力作用を受ける。 4.デュアル・ツー・リーディング・シュー式では,前進時のみに自己倍力作用が働く。 【6】ドラム・ブレーキに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[23.6] 1.ブレーキ・ドラムのドラム内径を測定したとき,測定寸法が規定値を超えたものはドラムを交換する。また, ドラムを交換した場合は,ライニングも同時に交換をする。 2.デュアル・ツー・リーディング・シュー式では,前進,後退いずれの場合でも共に自己倍力作用が働く。 3.ブレーキ・ドラムのブレーキ・ライニングとの接触部には,一般的な材料として鋼が用いられる。 4.自己倍力作用とは,シューがドラムに食い込もうとして制動力が増大する作用である。 【7】ドラム式油圧ブレーキに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。[24.10] 1.ブレーキ・ドラムは,一般に鋳鉄製が用いられる。 2.フェード現象とは,過熱によりブレーキ液の一部が気泡になる現象をいう。 3.リーディング・トレーリング・シュー式では,前進,後退時とも,ほぼ等しい制動力が得られる。 4.自己倍力作用とは,制動時にシューがドラムに食い込もうとして制動力が増大する作用である。 − 35 − 21 電気装置[ 1 ] 番号 問/13問 3C 氏名 ■[ 電気一般 ] 【1】ツェナ・ダイオードの電気用図記号として,適切なものは次のうちどれか。[24.3] 1. 2. 3. 4. 【2】電気信号を光信号に変換する半導体の名称と電気用図記号の組み合わせとして,適切なものは次のうちどれか。 [23.10/21.3] 1.発光ダイオード 2.発光ダイオード 3.ホト・ダイオード 4.ホト・ダイオード 【3】光信号を電気信号に変換する半導体の名称と電気用図記号の組み合わせとして,適切なものは次のうちどれか。 [19.10] 1.発光ダイオード 2.ホト・ダイオード 3.発光ダイオード 4.ホト・ダイオード 【4】NPN 型トランジスタの電気用図記号として,適切なものは次のうちどれか。[22.10] 1. 2. 3. 4. C E C B B E B C E B E C 【5】PNP 型トランジスタとして,適切なものは次のうちどれか。[21.10/20.3] 1. 2. 3. 4. C E C B B E B C E B E C 【6】図に示すトランジスタに関する次の文章の(イ)∼(ロ)に当てはまるものとして,下の組み合わせのうち適切 なものはどれか。[23.3] 図のトランジスタは(イ)トランジスタと呼ばれ,ベース電流は(ロ)に流れる。 (イ) (ロ) C B 1. PNP 型 E から C E 2. NPN 型 E から C 3. PNP 型 E から B 4. NPN 型 E から B 【7】図に示すトランジスタに関する次の文章の(イ)∼(ロ)に当てはまるものとして,下の組み合わせのうち適切 なものはどれか。[24.10/23.6] 図のトランジスタは(イ)トランジスタと呼ばれ,コレクタ電流は(ロ)に流れる。 (イ) (ロ) C 1. PNP 型 C から B B 2. NPN 型 C から B 3. PNP 型 C から E E 4. NPN 型 C から E − 41 − 23 法令[ 1 ] 番号 氏名 問/10問 3C ■[ 車両法 ] 「道路運送車両法」に照らし,次の文章の( )に当てはまるものとして,適切なものは次のうちどれか。 【1】 [19.10] 「道路運送車両」とは,( )をいう。 1.自動車及び軽車両 2.自動車及び原動機付自転車 3.自動車,原動機付自転車及び軽車両 4.自動車,軽自動車及び原動機付自転車 「道路運送車両法」に照らし,登録自動車について所有者の変更があったときに行う移転登録の申請の期限として, 【2】 適切なものは次のうちどれか。[20.10] 1.その事由があった日から3日以内 2.その事由があった日から5日以内 3.その事由があった日から15日以内 4.その事由があった日から30日以内 「道路運送車両法」に照らし,国土交通大臣の行う自動車の検査の種別として,該当しないものは次のうちどれか。 【3】 [24.10/23.6] 1.新規検査 2.継続検査 3.構造等変更検査 4.分解整備検査 「道路運送車両法」に照らし,自動車分解整備事業者の義務に関する次の文章の( )に当てはまるものとして, 【4】 適切なものは次のうちどれか。[22.3] 自動車分解整備事業者は,分解整備を行う場合においては,当該自動車の分解整備に係る部分が( )に適合する ようにしなければならない。 1.点検基準 2.審査基準 3.保安基準 4.完成基準 「道路運送車両法」に照らし,自動車分解整備事業の種類に該当しないものは,次のうちどれか。 【5】 [24.3/22.10/21.3] 1.特殊自動車分解整備事業 2.軽自動車分解整備事業 3.小型自動車分解整備事業 4.普通自動車分解整備事業 − 45 − 25 模擬試験第1回 番号 点/30点 3C 氏名 【1】自動車の諸元に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。 1.駆動力とは,自動車が走行する際,駆動輪を回し,前進又は後退させようとする力をいう。 2.自動車総質量とは,空車状態の自動車に最大積載質量の物品を積載したときの質量をいう。 3.走行抵抗は,転がり抵抗,空気抵抗,こう配抵抗から成り立っている。 4.図に示す左右タイヤの路面との接触面の中心距離をトレッド(輪距)という。 トレッド 【2】ダイヤフラム・スプリング式クラッチ(プッシュ式)の構成部品として,不適切なものは次のうちどれか。 1.ピボット・リング 2.レリーズ・レバー 3.プレッシャ・プレート 4.リトラクティング・スプリング 【3】図に示すトルク・コンバータの A の部品名称として,適切なものは次のうちどれか。 1.ステータ 2.ギヤ・ユニット A 3.ポンプ・インペラ 4.タービン・ランナ エンジンから トランスミッションの インプット・シャフト 【4】FR 式のマニュアル・トランスミッションに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。 1.トランスミッション・ケースは,一般にアルミニウム合金製であるが,一部鋳鉄製のものも用いられている。 2.シンクロナイザ・ハブ内面のスプラインは,メーン・シャフトとかん合している。 3.メーン・シャフトとプロペラ・シャフトは,同じ回転速度で回転する。 4.インタロック機構は,走行中にギヤ抜けを防止する働きをする。 【5】FR 車に用いられているプロペラ・シャフトに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。 1.プロペラ・シャフトの曲がりの点検において,曲がり量は,ダイヤル・ゲージの読み(振れ)の二分の一である。 2.プロペラ・シャフトが長い場合には,共振を防ぐために2分割又は3分割したものが用いられている。 3.プロペラ・シャフトは,トランスミッションの動力をリヤ・アクスルへ伝える役目をしている。 4.プロペラ・シャフトには,一般的に鋳鉄管が用いられている。 【6】FR 車に用いられているファイナル・ギヤに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。 1.ドライブ・ピニオンのプレロードの調整において,塑性スペーサを用いて行う方法でプレロードが大き過ぎた ときには,スペーサを新品と交換してやり直す必要がある。 2.ドライブ・ピニオンとリング・ギヤには,スパー・ギヤが用いられている。 3.ドライブ・ピニオンの歯数をリング・ギヤの歯数で除した値を終減速比という。 4.ドライブ・ピニオンとリング・ギヤのバックラッシュは,プラスチ・ゲージを用いて測定する。 − 49 − 【7】筒型の複筒式ショック・アブソーバに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。 1.ガス封入式ショック・アブソーバには,一般に封入ガスは窒素ガスを用いている。 2.ショック・アブソーバの減衰力は,一般に圧縮時の方が伸長時よりも大きい。 3.ガス封入式ショック・アブソーバには,オイルを使用していない。 4.ショック・アブソーバは,一般に分解式のものが用いられている。 【8】シャシ・スプリングに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。 1.コイル・スプリングを使用したサスペンションは,アクスルを支持するためのリンク機構を必要とする。 2.トーション・バー・スプリングは,主に車軸懸架式のサスペンションに用いられている。 3.ばね定数の単位には N/mm を用い,その値が大きいほどスプリングは軟らかくなる。 4.リーフ・スプリングの両端の目玉部中心間の距離をキャンバ(反り)という。 【9】独立懸架式のラック・ピニオン型ステアリング装置に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。 1.リンク機構にピットマン・アームを使用している。 2.トーインは,ラック・エンドを回して調整する。 3.ステアリング・ギヤ比(減速比)は,ハンドルの動き量(角度)をフロント・ホイールの動き量(角度)で除 した比である。 4.ボール・ナット型に比べてリンク機構もボール・ジョイントの数も少ないので,摩擦が少なく小型軽量にでき るが,路面から受ける衝撃がハンドルに伝わりやすい。 【10】油圧式パワー・ステアリングに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。 1.プレッシャ・リリーフ・バルブは,オイル・ポンプの最高油圧を制御している。 2.ラック・ピニオン型では,パワー・シリンダはラック・チューブに組み込まれている。 3.インテグラル型では,コントロール・バルブはステアリング・リンク機構の途中に設けられている。 4.パワー・ステアリングのリザーブ・タンクの油量は,一般にエンジンをアイドリング状態にして,規定の範囲 にあることをレベル・ゲージ又は目視により確認する。 【11】タイヤの呼び「195/60 R 14 85 H」の「H」が表しているものとして,適切なものは次のうちどれか。 1.負荷能力 2.荷重指数 3.速度記号 4.プライ・レーティング 【12】フロント・ホイール・アライメントの点検及び測定時の注意事項に関する記述として,不適切なものは次のう ちどれか。 1.車両が水平状態にあることを確認する。 2.ホイールに損傷がなく,タイヤの空気圧は規定値にあることを確認する。 3.トーインの測定は,キャンバ・キャスタ・キング・ピン・ゲージを用いる。 4.測定する前にフロント中央部を3∼4回上下動させて,サスペンションを落ち着かせる。 【13】ドラム・ブレーキに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。 1.フェード現象とは,過熱のためライニング表面が硬化して摩擦係数が小さくなり,ブレーキの効きが低下する 現象をいう。 2.ブレーキ・ライニングの基材には,一般に非アスベスト繊維に充てん剤として摩擦・摩耗材を加え,結合材で 固めたものが用いられている。 3.デュアル・ツー・リーディング・シュー式では,前進時のみに自己倍力作用が働く。 4.自己倍力作用とは,制動時にシューがドラムに食い込もうとして制動力が増大する作用である。 − 50 − 【14】真空式制動倍力装置に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。 1.真空式制動倍力装置のバキューム・バルブとは,ポペットとパワー・ピストンのシート部に接したポペットの 先端部分をいう。 2.真空式制動倍力装置において,ブレーキ・ペダルを踏まないとき,バキューム・バルブは閉じ,エア・バルブ は開いている。 3.真空式制動倍力装置は,パワー・ピストン,バルブ機構,リアクション機構などから構成されている。 4.真空式制動倍力装置の機能点検で不具合がある場合には,まず,チェック・バルブ及びバキューム・ホースの 詰まり又は漏れを点検する。 【15】ディスク・ブレーキにおいて,パッドとディスクとのすき間を自動的に調整している部品として,適切なもの は次のうちどれか。 1.ブーツ 2.ピストン・シール 3.アジャスト・レバー 4.テンション・スプリング 【16】フレーム及びボデー等に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。 1.トラックのフレームでサイド・メンバとクロス・メンバの結合方法は,一般に溶接されているが,一部の大型 車にはリベットを用いている。 2.部分強化ガラスは,薄い合成樹脂膜を2枚以上の板ガラスで挟んで張り合わせたものである。 3.乗用車には,独立したフレームを用いず,フレームをボデーの一部として組み立てた一体構造のものが多い。 4.ウインド・ガラスには,安全ガラスが使われており,合わせガラス,強化ガラス及び部分強化ガラスがある。 【17】灯火装置に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。 1.ハロゲン・ランプの封入ガスは水素を用いている。 2.セミシールド・ビーム型ヘッドランプは,後方から電球(バルブ)が交換できるようになっている。 3.ハザード・ウォーニング・ランプは電球の断線があっても,点滅回数が変化しないようにしている。 4. IC 式ターン・シグナル・フラッシャ・ユニットの IC 内部は,発振回路,リレー駆動回路,ランプ断線検出回 路の三つに大別される。 【18】計器に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。 1.ウォータ・テンパラチャ・ゲージには,抵抗式(サーミスタ)センダ・ユニットを使用している。 2.磁石式のアナログ式スピードメータでは,誘導盤に発生する回転力は,磁石の回転速度(車速)に比例して増 加する。 3.フューエル・ゲージは,指針によって状態を示すレシーバ・ユニットと液面を感知するセンダ・ユニットで構 成されている。 4.磁石式のアナログ式スピードメータでは,車速の信号は FR 式のマニュアル・トランスミッションの場合,カ ウンタ・シャフトからケーブルにより,スピードメータの駆動部に伝えられる。 【19】冷房装置(クーラ)に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。 1.コンデンサは,低温,低圧のガスを凝縮して液化する。 2.コンプレッサは,高温,高圧の冷媒を低温,低圧のガス冷媒に変える。 3.エキスパンション・バルブは,低温,低圧の冷媒を高温,高圧の霧状の冷媒に変える。 4.冷媒の交換や抜き取りなどを行う場合は,冷媒回収機で回収タンクに冷媒の種類別に回収する。 − 51 − 【20】鉛バッテリに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。 1.バッテリの活物質とは,電解液と接触して化学反応により電気を蓄えたり放出(放電)したりする物質をいう。 2.密閉型の MF バッテリは,密閉無漏洩構造で,内部で発生したガスが極板に吸収されるため,原理的には使用 中に電解液の減少がなく,電解液の補水が不要である。 3.密閉型の MF バッテリでは,急速充電は絶対に行ってはならない。 4.密閉型の MF バッテリでは,栓を開けてもバッテリの性能には変化がない。 【21】図のようにかみ合ったギヤ A,B,C,D のギヤ A をトルク150N・m で回転させたときのギヤ D のトルクとして, 適切なものは次のうちどれか。ただし,伝達による損失はないものとし,ギヤ B とギヤ C は同一の軸に固定されて いる。なお,図中の( )内の数値はギヤの歯数を示す。 1. 75N・m B(72) 2. 150N・m A(42) 3. 300N・m 4. 450N・m D(63) C(54) 【22】12Ωの抵抗3個を並列接続したときの合成抵抗として,適切なものは次のうちどれか。 1.4Ω 2.8Ω 3. 24Ω 4. 36Ω 【23】コンデンサの静電容量を表すときに用いられる単位として,適切なものは次のうちどれか。 1. V(ボルト) 2. F(ファラド) 3. A(アンペア) 4.Ω(オーム) 【24】非鉄金属に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。 1.青銅は,銅に錫を加えた合金である。 2.黄銅は,銅に亜鉛を加えた合金である。 3.ケルメットは,銅に鉛を加えた合金である。 4.アルミニウムは,電気の伝導率が銅の約3倍である。 【25】潤滑剤に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。 1.グリースの硬さの度合は,ちょう度で表される。 2.ギヤ・オイルの粘度は,粘度指数の大きいものほど温度による粘度変化の度合が大きい。 3.潤滑剤には,摩擦熱を吸収して物体を冷却する作用がある。 4.ブレーキ・グリースは,シューとホイール・シリンダの接触部や,バック・プレートとシューとの接触部など に用いられる。 − 52 − 平成25年版 自動車整備士 3級シャシ 練習問題集 ■ 発行所 株式会社 自動車公論社 〒110 -0005 東京都台東区上野3−1−8 TEL 03 -3837 -5730 FAX 03 -3837 -5740 ■ 定価 700円(税込) ■ 送料 200円(税込) ■ 発行日 平成24年12月15日 − 64 −
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