平成25年6月21日 土木学会・建設マネジメント委員会 「2013年度公共調達シンポジウム」 国土交通省直轄工事における 総合評価の実施状況と海外の動向 国土交通省 国土技術政策総合研究所 建設マネジメント技術研究室 室長 森田康夫 National Institute for Land and Infrastructure Management Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 目次 1.総合評価落札方式の実施状況(国交省直轄工事) ■データから見えること ■「2極化」と段階選抜・ヒアリング ■総合評価の質の向上に向けて 2.欧米諸国における総合評価方式(落札基準等) 1 総合評価落札方式の実施状況(国交省直轄工事、件数) 平成23年度において、総合評価落札方式の適用率は件数ベースで 98.7%となり、ほぼ100%の適用状況。 平成23年度において、タイプ別で最も多いのは簡易型の6,483件(全体 に占める割合70.1%)で、最も少ないのは高度技術提案型の2件。 (件) 98.8% 97.1% 12,000 99.2% 99.2% 98.7% 100% 9 , 566 76.2% 総 10,000 80% 合 7 , 894 7 , 271 評 8,000 6 , 737 価 6 , 483 60% 5 , 954 落 6,000 札 4 , 384 40% 方 3 , 619 856 4,000 2 , 953 式 2 , 769 16.9% 324 380 実 1 , 266 1 , 256 1 , 227 20% 3,528 2,000 施 716 2,389 2,629 件 19 17 12 9 7 6 2 0 0% 数 H17年度 【1979件】 H18年度 【9172件】 H19年度 【10810件】 簡易型 簡易型 標準型 H20年度 【11561件】 標準型(Ⅰ型) 標準型 標準型(Ⅱ型) H21年度 【11127件】 H22年度 【8916件】 総 合 評 価 落 札 方 式 の 適 用 率 H23年度 【9254件】 高度技術提案型 高度技術提案型 適用率 注1)8地方整備局の工事を対象 (港湾・空港関係工事を含む)。 注2)適用率は随意契約を除く全発注工事件数に対する総合評価落札方式実施件数の割合。 2 競争参加の状況(1工事あたりの競争参加者数の推移) 特に、WTO(標準型)において、1工事あたりの競争参加者数が急増。 (H19年度の10者未満から、H22年度・H23年度には20社以上に倍増) 1工事あたりの競争参加者数 25 20 15 10 5 対象工事2件 0 H17 H18 H19 H20 H21 簡易型 標準Ⅱ型 WTO(標準型) WTO 高度技術提案型 注1)8地方整備局の工事を対象。 (港湾・空港関係工事を除く) 注2)価格競争を除く。 注3)加算方式の工事を除く。 H22 H23 標準型・標準Ⅰ型 注4)競争参加者数には、辞退・無効等及び予定価格超過者を含む。 注5)競争参加者数は、H22年度以前を7地方整備局で集計。 3 入札参加者の入札率分布の経年変化 入札率は経年で下落傾向にあり、平成17年度時点には100%に付近 に集中していた分布が、H18年度から調査基準価格付近にもピークが 出現し、H21年度以降は調査基準価格付近がピークとなっている。 平成17年度 〔凡例〕 1200 88.6% 78.0% 99.0% 落札者:1622件 非落札者:11407件 1000 平成18年度 3000 88.5% 76.9% 98.2% 落札者:7815件 非落札者:41266件 2500 平成19年度 3000 89.3% 76.7% 97.0% 落札者:9913件 非落札者:40371件 2500 非落札者 落札者 入 札 参 加 者 数 落札者(平均) 非落札者(平均) 800 2000 2000 600 200 入 1500 札 参 加 1000 者 数 500 入 1500 札 参 1000 加 者 数 500 0 0 0 400 調査基準価格率(平均) 入札率 平成20年度 2500 80.6% 90.1% 平成21年度 95.5% 4000 落札者:10012件 非落札者:39264件 90.4% 82.8% 95.1% 落札者:10177件 非落札者:38081件 3500 2000 入札率 平成22年度 平成23年度 83.1% 89.6% 94.3% 4000 落札者:8078件 非落札者:37498件 6000 90.2% 94.0% 5000 3000 4000 入 2000 札 参 1500 加 者 1000 数 500 2500 入 札 2000 参 1500 加 者 1000 数 500 入 3000 札 参 2000 加 者 数 1000 0 0 0 2500 0 84.9% 落札者:8390件 非落札者:38224件 3500 3000 1500 入 札 参 1000 加 者 500 数 4500 入札率 入札率 入札率 入札率 注1)8地方整備局の工事を対象。(港湾・空港関係工事を除く) 注2)価格競争を除く。 注3)加算方式の工事を除く。 注4)調査基準価格が設定されていない工事を除く。 入札率 注5)入札参加者数は、競争参加者数から無効・辞退等を除く。 4 入札参加者の技術評価点得点率分布の経年変化 技術評価点の得点率については、顕著な経年変化は見受けられない。 平成17年度 〔凡例〕 平成18年度 93.1% 94.7% 900 落札者:1634件 非落札者:5835件 800 2500 700 非落札者 落札者 入 札 参 加 者 数 落札者(平均) 非落札者(平均) 3000 2500 2000 入 1500 札 参 加 1000 者 数 500 入 1500 札 参 加 1000 者 数 500 0 0 400 300 200 100 技術評価点の得点率 平成21年度 3500 3000 88.8% 92.2% 落札者:10388件 非落札者:27711件 3000 平成23年度 89.1% 92.1% 落札者:8319件 非落札者:28968件 3500 3000 2000 入 札 1500 参 加 1000 者 数 500 入 1500 札 参 加 1000 者 数 500 2000 入 札 1500 参 加 1000 者 数 500 0 0 0 0 注1)8地方整備局の工事を対象。(港湾・空港関係工事を除く) 注2)価格競争を除く。 技術評価点の得点率 89.8% 92.8% 落札者:8617件 非落札者:30742件 2500 2000 入 1500 札 参 加 1000 者 数 500 技術評価点の得点率 87.4% 91.1% 落札者:10187件 非落札者:23706件 技術評価点の得点率 平成22年度 2500 2500 2000 2500 500 平成20年度 落札者:10266件 非落札者:26788件 3000 2000 技術評価点の得点率 3000 落札者:8189件 非落札者:22347件 600 0 87.1% 91.5% 平成19年度 90.8% 93.1% 技術評価点の得点率 技術評価点の得点率 注3)加算方式の工事を除く。 注4)入札参加者数は、競争参加者数から無効・辞退等を除く。(ここでは更に予定価格超過者を除く。) 5 入札参加者の技術評価点の特徴と経年変化 WTO(標準型)の技術評価点一位同点者数はH22年度までほぼ倍増 し、H23年度は若干減少している。 技術評価点一位と二位の得点差は、WTO(標準型)、標準型・標準Ⅰ 型、簡易型で縮小傾向にある。 技術評価点一位と二位の得点差 技術評価点一位同点者数 2.2 14 2 12 対象工事2件 10 1.8 対象工事2件 8 1.6 6 1.4 4 1.2 2 0 1 H17 H18 H19 H20 H21 簡易型 標準Ⅱ型 WTO(標準型) 高度技術提案型 H22 H17 H23 標準型・標準Ⅰ型 注1)8地方整備局の工事を対象。 (港湾・空港関係工事を除く) 注2)価格競争を除く。 注3)加算方式の工事を除く。 H18 H19 H20 H21 簡易型 標準Ⅱ型 WTO(標準型) 高度技術提案型 H22 H23 標準型・標準Ⅰ型 注4)技術評価点一位と二位の得点差は予定価格内1者の工事を除き集計。 注5)技術評価点の順位は、辞退・無効等及び予定価格超過者を除き判定。 6 競争参加の状況(平成23年度) 競争参加者数は、「一般土木」、「AS舗装」、「鋼橋上部」、「塗装」、 「PC」が平均10者以上と多く、「通信設備」、「機械設備」が平均3者以 下と少ない。 上位タイプを適用した工事ほど、競争参加者数が多く、特にWTO標準 型では20.6者とその傾向が顕著である。 ①工事種別別 競 争 参 加 者 数 の 平 均 ②総合評価のタイプ別 25者 25者 20者 20者 15者 13.2 者 10者 5者 11.5 者 10.0 者 10.7 者 10.1 者 6.9 者 6.8 者 7.6 者 8.0 者 競 争 参 加 者 数 の 平 均 20.6 者 15者 10者 10.7 者 10.6 者 8.5 者 8.0 者 7.2 者 5者 5.2 者 5.0 者 3.0 者 2.8 者 0者 一般 維持 AS 通信 建築 機械 電気 造園 鋼橋 塗装 PC 全工 土木 修繕 舗装 設備 設備 設備 上部 種 注1)8地方整備局(港湾空港関係工事を除く)の平成23年度契約工事を対象。 注2)競争参加者数には、辞退・無効及び予定価格超過者を含む。 0者 価格競争 簡易型 標準Ⅱ型 標準Ⅰ型 WTO 標準型 高度技術 提案型 全タイプ 7 「入札率-調査基準価格率」の分布(H23年度;工種別) 入札率と調査基準価格率の差が0%に集中分布する傾向にある(調査 基準価格付近での入札が多い)。 工種別では、「一般土木」、「AS舗装」、「鋼橋上部」、「PC」において、 入札率と調査基準価格率の差が0%に集中する傾向が顕著である。 工事件数:8479件 平均工事規模:170百万円 平均入札参加者数:8.1者 〔全工事種別〕 落札者:5.3% 9000 5000 入 札 参 加 者 数 落札者:8479者 7000 6000 入 札 参 加 者 数 2000 1000 0 -50% 5000 -40% -30% -20% -10% 0% 3000 〔鋼橋上部〕 0 -50% -40% -30% -20% -10% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 入札率-調査基準価格率 〔維持修繕〕 100 0 -40% -30% -20% -10% 0% -10% 0% 10% 20% 30% 40% 20% 30% 40% 0 -20% -10% 0% 10% -20% -10% 0% 20% 30% 40% 300 落札者:180者 20% 30% 40% 50% 非落札者:3.9% 200 100 0 -40% -30% -20% -10% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 工事件数:231件 平均工事規模:124百万円 平均入札参加者数:7.0者 〔電気設備〕 50% 10% 落札者:1.4% 非落札者:1392者 落札者:4.7% 100 20 -30% -30% 400 -50% 入 札 参 加 者 数 10 -40% -40% 工事件数:180件 平均工事規模:390百万円 平均入札参加者数:11.5者 50% 落札者:306者 30 0 〔PC〕 非落札者:13.5% 非落札者:395者 40 200 -50% 落札者:8.3% -50% 50% 10% 工事件数:306件 平均工事規模:90百万円 平均入札参加者数:3.0者 50 入 札 参 加 者 数 落札者:1998者 -50% -20% 60 非落札者:11.9% 非落札者:5162者 -30% 落札者:483者 400 500 200 -40% 非落札者:6.6% 非落札者:3082者 600 50% 入 札 参 加 者 数 〔機械設備〕 落札者:7.5% 700 600 500 400 300 200 100 0 40% 落札者:187者 300 -50% 工事件数:1998件 平均工事規模:79百万円 平均入札参加者数:5.3者 30% 非落札者:3.8% 非落札者:1476者 400 入 札 参 加 者 数 20% 落札者:1.9% 500 1000 10% 工事件数:187件 平均工事規模:623百万円 平均入札参加者数:13.2者 4000 2000 入 札 参 加 者 数 入 札 参 加 者 数 落札者:3538者 3000 落札者:3.8% 800 非落札者:7.7% 非落札者:20877者 4000 工事件数:483件 平均工事規模:162百万円 平均入札参加者数:10.7者 〔AS舗装〕 落札者:4.3% 6000 非落札者:8.6% 非落札者:38627者 8000 工事件数:3538件 平均工事規模:221百万円 平均入札参加者数:10.1者 〔一般土木〕 80 非落札者:845者 60 落札者:231者 非落札者:13.2% 40 20 0 -50% -40% -30% -20% -10% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 注3)入札参加者数は、競争参加者数から無効・辞退等を除く。 注1)8地方整備局(港湾空港関係工事を除く)の平成23年度契約工事を対象。 注2)調査基準価格の設定されていない工事を除く。 8 「入札率-調査基準価格率」の分布(H23年度;タイプ別) 総合評価のタイプ別に見ると、上位タイプを適用した工事ほど入札率と 調査基準価格率の差の分布が0%に集中する傾向が見られる。 工事件数:8479件 平均工事規模:170百万円 平均入札参加者数:8.1者 〔全タイプ〕 〔価格競争〕 落札者:5.3% 25 非落札者:8.6% 非落札者:38627者 入 札 参 加 者 数 落札者:8479者 7000 6000 入 札 参 加 者 数 5000 20 入 札 参 加 者 数 落札者:89者 15 10 5 0 -50% -40% -30% -20% -10% 0% 10% 落札者:5.7% 5000 非落札者:17.7% 非落札者:403者 工事件数:5849件 平均工事規模:104百万円 平均入札参加者数:7.4者 〔簡易型〕 落札者:5.3% 30 9000 8000 工事件数:89件 平均工事規模:116百万円 平均入札参加者数:11.1者 20% 30% 40% 4000 非落札者:23666者 3000 落札者:5849者 非落札者:9.2% 2000 1000 0 -50% 50% -40% -30% -20% -10% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 4000 工事件数:2229件 平均工事規模:174百万円 174 平均入札参加者数:8.5者 3000 2000 〔標準Ⅱ型〕 1000 2500 0 2000 非落札者:11145者 1500 落札者:2229者 -50% -40% -30% -20% -10% 0% 10% 入札率-調査基準価格率 20% 30% 40% 50% 入 札 参 加 者 数 入 札 参 加 者 数 1000 500 0 -40% -30% -20% -10% 0% 10% 20% 30% 40% 落札者:1.2% 1000 非落札者:3.2% 非落札者:2734者 200 0 注1)8地方整備局(港湾空港関係工事を除く)の平成23年度契約工事を対象。 注2)調査基準価格の設定されていない工事を除く。 -30% -20% -10% 0% 10% 0 -50% -40% -30% -20% 20% 30% 40% 50% -10% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 工事件数:2件 平均工事規模:2109百万円 平均入札参加者数:5.0者 〔高度技術提案型〕 入 札 参 加 者 数 400 -40% 50 -落札者:0.7% 非落札者:19.9% 非落札者:8者 1 600 -50% 落札者:98者 100 1.2 落札者:212者 非落札者:5.0% 非落札者:671者 150 50% 工事件数:212件 平均工事規模:1835百万円 平均入札参加者数:20.6者 1200 800 落札者:2.5% 200 非落札者:8.6% 〔WTO標準型〕 入 札 参 加 者 数 〔標準Ⅰ型〕 落札者:5.0% -50% 工事件数:98件 平均工事規模:376百万円 376 平均入札参加者数:10.6者 0.8 落札者:2者 0.6 0.4 0.2 0 -50% -40% -30% -20% -10% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 注3)入札参加者数は、競争参加者数から無効・辞退等を除く。 9 技術評価点1位同点者数(平成23年度;工種別) 工種別では、「鋼橋上部」、「PC」において、技術評価点1位同点者が多 く発生している。 工事件数:8617件 平均工事規模:166百万円 平均入札参加者数:7.9者 〔全工事種別〕 2者 385 件 (4.5%) 3者 62 件 (0.7%) 工事件数:3505件 平均工事規模:222百万円 平均入札参加者数:10.1者 〔一般土木〕 〔AS舗装〕 4者以上 21 件 (0.6%) 3者 3件 (0.6%) 2者 27 件 (5.6%) 1者 3,276 件 (93.5%) 1者 8,137 件 (94.4%) 工事件数:2059件 平均工事規模:76百万円 平均入札参加者数:5.2者 〔維持修繕〕 1者 456 件 (93.8%) 工事件数:187件 平均工事規模:623百万円 平均入札参加者数:13.2者 〔鋼橋上部〕 3者 8件 (4.3%) 2者 21 件 (11.2%) 2者 42 件 (2.0%) 3者 26 件 (0.7%) 2者 182 件 (5.2%) 4者以上 33 件 (0.4%) 工事件数:486件 平均工事規模:161百万円 平均入札参加者数:10.7者 4者以上 8件 (4.3%) 工事件数:180件 平均工事規模:390百万円 平均入札参加者数:11.5者 〔PC〕 3者 5件 (2.8%) 2者 15 件 (8.3%) 4者以上 3件 (1.7%) 1者 150 件 (80.2%) 1者 157 件 (87.2%) 工事件数:342件 平均工事規模:82百万円 平均入札参加者数:2.8者 〔機械設備〕 3者 4件 (0.2%) 工事件数:236件 平均工事規模:121百万円 平均入札参加者数:6.7者 〔電気設備〕 2者 17 件 (7.2%) 2者 4件 (1.2%) 3者 3件 (1.3%) 1者 216 件 (91.5%) 1者 338 件 (98.8%) 1者 2,013 件 (97.8%) 注1)8地方整備局(港湾空港関係工事を除く)の平成23年度契約工事を対象。 注2)価格競争を除く。 注3)技術評価点1位者数は、無効・辞退等及び予定価格超過者を除き判定。 10 技術評価点1位同点者数(平成23年度;タイプ別) 総合評価落札方式のタイプ別には、「WTO標準型」を適用した工事に おいて、技術評価点1位同点者が多く発生している。 工事件数:8617件 平均工事規模:166百万円 平均入札参加者数:7.9者 〔全タイプ〕 2者 385 件 (4.5%) 3者 62 件 (0.7%) 工事件数:6067件 平均工事規模:101百万円 平均入札参加者数:7.2者 〔簡易型〕 2者 264 件 (4.4%) 4者以上 33 件 (0.4%) 3者 31 件 (0.5%) 4者以上 3件 (0.0%) 1者 5,769 件 (95.1%) 1者 8,137 件 (94.4%) 工事件数:2238件 平均工事規模:173百万円 平均入札参加者数:8.5者 〔標準Ⅱ型〕 2者 73 件 (3.3%) 3者 7件 (0.3%) 4者以上 1件 (0.0%) 工事件数:98件 平均工事規模:376百万円 平均入札参加者数:10.6者 〔標準Ⅰ型〕 2者 4件 (4.1%) 1者 2,157 件 (96.4%) 〔WTO標準型〕 3者 24 件 (11.3%) 1者 94 件 (95.9%) 工事件数:212件 平均工事規模:1835百万円 平均入札参加者数:20.6者 工事件数:2件 平均工事規模:2109百万円 平均入札参加者数:5.0者 〔高度技術提案型〕 4者以上 29 件 (13.7%) 1者 116 件 (54.7%) 2者 1件 (50.0%) 1者 1件 (50.0%) 2者 43 件 (20.3%) 注1)8地方整備局(港湾空港関係工事を除く)の平成23年度契約工事を対象。 注2)価格競争を除く。 注3)技術評価点1位者数は、無効・辞退等及び予定価格超過者を除き判定。 11 落札者の技術評価・価格評価結果の特徴(平成23年度) 落札者の「落札率-調査基準価格率」×「技術評価点の得点率」をみる と、「鋼橋上部」、「PC」、「 WTO標準型」では、「落札率-調査基準価 格率5%未満」、「技術評価点得点率90%以上」に分布が集中している。 工事件数: 8390件 平均工事規模: 170百万円 〔全体〕 40% 〔PC〕 40% 平均入札参加者数: 8.1者 30% 工事件数: 180件 平均工事規模: 390百万円 41% 43% 平均入札参加者数: 11.5者 30% 20% 20% 95%~ 90%~ 85%~ 80%~ 技術評価点 80%未満 の得点率 10% 0% 0% 0%~ 5%~ 未満 落札率 - 調査基準価格率 〔鋼橋上部〕 10% ~ 0% 0% 0%~ 5%~ 未満 15% ~ 10% ~ 落札率 - 調査基準価格率 工事件数: 187件 平均工事規模: 623百万円 51% 40% 95%~ 90%~ 85%~ 技術評価点 80%~ の得点率 80%未満 10% 〔WTO標準型〕 工事件数: 212件 平均工事規模: 1835百万円 64% 40% 平均入札参加者数: 13.2者 30% 15% ~ 平均入札参加者数: 20.6者 30% 20% 20% 95%~ 90%~ 85%~ 技術評価点 80%~ の得点率 80%未満 10% 0% 0% 0%~ 5%~ 未満 10% ~ 落札率 - 調査基準価格率 0% 0% 0%~ 5%~ 未満 15% ~ 落札率 - 調査基準価格率 注1)8地方整備局(港湾空港関係工事を除く)の平成23年度契約工事を対象。 95%~ 90%~ 85%~ 80%~ 技術評価点 の得点率 80%未満 10% 10% ~ 注2)調査基準価格が設定されていない工事は除く。 15% ~ 12 注3)価格競争を除く。 落札者と次点者の技術評価・価格評価の差異(平成23年度) 「鋼橋上部」「PC」「 WTO標準型」は、入札率の差が±1%に集中する 度合いが顕著である。また、技術評価点の得点率の差も-1%~3%に 集中しており、価格と技術の両面で差の付きにくくなっている。 工事件数: 6166件 平均工事規模: 200百万円 〔全体〕 40% 40% 平均入札参加者数: 30% 計:30% 平均入札参加者数: 30% 9.9者 20% 3% 以上 1% ~3% -1% ~1% -3%~-1% -3%未満 10% 計:29% 工事件数: 178件 平均工事規模: 394百万円 〔PC〕 0% 3% 以上 1% ~3% -1% -3%~ ~1% -1% 計:17% 20% 技術評価点 の得点率 (評価値1位評価値2位) 3%以上 1%~3% -1%~1% -3%~-1% -3% -1% -3%未満 10% 計:10% 0% 3% 以上 -3% 未満 入札率の差(評価値2位-評価値1位) 1% ~3% -1% -3%~ ~1% -1% 技術評価点 の得点率 (評価値1位評価値2位) 2 -3% 未満 入札率の差(評価値2位-評価値1位) 工事件数: 180件 平均工事規模: 641百万円 〔鋼橋上部〕 40% 工事件数: 209件 平均工事規模: 1844百万円 〔WTO標準型〕 40% 平均入札参加者数: 30% 計:26% 13.5者 平均入札参加者数: 30% 20% 計:13% 20.8者 20% 3%以上 1%~3% -1%~1% -3%~-1% -3%未満 10% 計:9% 11.5者 0% 3% 以上 1% ~3% -1% -3%~ ~1% -1% 入札率の差(評価値2位-評価値1位) -3% 未満 技術評価点 の得点率 (評価値1位2 評価値2位) 3%以上 1%~3% -1%~1% -3%~-1% -3%未満 10% 計:10% 0% 3% 以上 1% ~3% -1% -3%~ ~1% -1% 技術評価点 の得点率 (評価値1位 -評価値2位) -3% 未満 入札率の差(評価値2位-評価値1位) 注1)8地方整備局(港湾空港関係工事を除く)の平成23年度契約工事を対象。 注2)予定価格内1者の案件は除く。 注3)価格競争を除く。 注4)無効・辞退等及び予定価格超過者を除き判定。13 「総合評価落札方式の運用ガイドライン(平成25年3月)」の概要 総合評価方式の課題 ◆競争参加者数の増加 ◆競争参加者数の増加にともない 受発注者双方の業務負担の増大 ◆簡易な施工計画については 多くの企業が満点評価(差が無い) 国総研による現状分析 各地方整備局等の 入札契約データを活用 総合評価方式の活用・改善等による品質確保に 関する懇談会(座長:小澤一雅 東京大学大学院教授) 施策へ反映 ■課題の抽出 意見を反映 ■実施状況の分析・評価 ■効果の把握 「総合評価運用ガイドライン」 <改善のポイント> 旧方式 ①施工能力の評価と技術提案の評価に二極化 ②施工能力の評価は大幅に簡素化 技術提案(または簡易な施工計画の提案)を求めて評価する 標準型 高度技術提案型 簡易型 Ⅱ型 Ⅰ型 Ⅲ型 Ⅱ型 Ⅰ型 新方式(二極化) 施工能力を評価する (施工能力に加え、)技術提案を求めて評価する 施工能力評価型 技術提案評価型 ■企業・技術者の ■企業・技術者の能力 ■施工上の工 ■部分的な設計 ■施工方法に加え、工事目的物 能力等を評価する 以外に、施工計画を求め 夫等に係わる 変更や高度な施 そのものに係わる提案を求める て確実性を確認する 提案を求める 工技術等に係わ る提案を求める Ⅱ型 Ⅰ型 S型 . 改定 (H25.3、本省) AⅢ型 AⅡ型 AⅠ型 簡易な施工計画の提案を求めない 又は可否[○・×]のみを審査 ③評価項目は原則、品質確保の観点に特化 同種実績、成績、表彰を基本 ④技術提案の評価は品質の向上が図られる ことを重視 ⑤技術者ヒアリングと段階選抜方式 を試行導入 14 同種工事、より同種性の高い工事の設定例 http://www.nilim.go.jp/lab/peg/siryou/01_pdf/01_h25.5.20dousyusei.pdf 15 総合評価の質の向上に向けて 平成24年度 関東地方整備局総合評価審査委員会 (平成25年3月27日(水))資料より抜粋 16 総合評価の質の向上に向けて(私案) 特に、大規模な一般土 木工事、橋梁工事 等 ①詳細設計(※)の業務実施期間中 ⇒②以下の制度設計をデザインしておく ※デザインビルドを想定する時は「予備設計」 ②適切な発注単位・方式の設定 同種工事、 より同種 性の高い 工事の設 定例 ③入札参加要件(同種工事の設定) ④総合評価 (企業・技術者の評価) 適切な派中単位の設定 ④総合評価 当該工事目的物・ 現場固有の設計条 (技術提案の評価) 件、施工条件、維 ④総合評価 持管理条件を前提 (価格) としたテーマ設定 技術力(施工能力を含む)と価格競争力のあるパートナーの選定 非落札者数 ・ 落札者数 非落札者数 ・ 落札者数 平均落札率:81.7% 平均入札率:82.5% 非落札者数 ・ 落札者数 5000 4500 4000 3500 3000 2500 国土技術政策総合研究所 平均業務規模:3.5千万円 平均入札者数:5.3者 対象業務件数:5734件 H23年度: 総合評価落札方式 入札率の分布(全業種) 平均落札率:82.2% 平均入札率:82.6% 落札 82.7% 平成23年度 総合評価落札方式 入札率・落札率の分布 (全業種計) 非落札 82.2% 加算方式のケーススタディ 平均業務規模:3千万円 平均入札者数:5.3者 対象業務件数:5064件 H22年度: 総合評価落札方式 入札率の分布(全業種) 落札 平成22年度 総合評価落札方式 入札率・落札率の分布 (全業種計) 非落札者数 ・ 落札者数 非落札 82.7% (参考)調査・設計等業務の総合評価の状況 4000 3500 1)入札率分布(経年変化) 平均落札率:81.4% 平均入札率:83.2% 平均業務規模:3.1千万円 平均入札者数:5.2者 対象業務件数:3404件 3000 81.7% 1500 2000 ・入札率、落札率の分布は調査基準価格付近に集中し、年々、集中度が 高くなっている。 ・平均落札率には大きな変化はないが、平均入札率との差は年々縮小し ている。 落札 83.7% 入 札 者 数 ・ 落 札 者 数 1000 0 500 ~%以上~%未満 平均応札率 <0.4 <0.41 <0.42 <0.43 <0.44 <0.45 <0.46 <0.47 <0.48 <0.49 <0.5 <0.51 <0.52 <0.53 <0.54 <0.55 <0.56 <0.57 <0.58 <0.59 <0.6 <0.61 <0.62 <0.63 <0.64 <0.65 <0.66 <0.67 <0.68 <0.69 <0.7 <0.71 <0.72 <0.73 <0.74 <0.75 <0.76 <0.77 <0.78 <0.79 <0.8 <0.81 <0.82 <0.83 <0.84 <0.85 <0.86 <0.87 <0.88 <0.89 <0.9 <0.91 <0.92 <0.93 <0.94 <0.95 <0.96 <0.97 <0.98 <0.99 <1 <1.01 <1.02 <1.03 <1.04 <1.05 <1.06 <1.07 <1.08 <1.09 <1.1 <1.11 <1.12 <1.13 <1.14 <1.15 <1.16 <1.17 <1.18 <1.19 <1.2 <1.21 <1.22 <1.23 <1.24 <1.25 <1.26 <1.27 <1.28 <1.29 <1.3 >=1.31 平成21年度 総合評価落札方式 入札率・落札率の分布 (全業種計) 非落札 81.4% ~%以上~%未満 平均落札率 <0.4 <0.41 <0.42 <0.43 <0.44 <0.45 <0.46 <0.47 <0.48 <0.49 <0.5 <0.51 <0.52 <0.53 <0.54 <0.55 <0.56 <0.57 <0.58 <0.59 <0.6 <0.61 <0.62 <0.63 <0.64 <0.65 <0.66 <0.67 <0.68 <0.69 <0.7 <0.71 <0.72 <0.73 <0.74 <0.75 <0.76 <0.77 <0.78 <0.79 <0.8 <0.81 <0.82 <0.83 <0.84 <0.85 <0.86 <0.87 <0.88 <0.89 <0.9 <0.91 <0.92 <0.93 <0.94 <0.95 <0.96 <0.97 <0.98 <0.99 <1 <1.01 <1.02 <1.03 <1.04 <1.05 <1.06 <1.07 <1.08 <1.09 <1.1 <1.11 <1.12 <1.13 <1.14 <1.15 <1.16 <1.17 <1.18 <1.19 <1.2 <1.21 <1.22 <1.23 <1.24 <1.25 <1.26 <1.27 <1.28 <1.29 <1.3 >=1.31 H21年度: 総合評価落札方式 入札率の分布(全業種) 入 札 者 2500 数 ・ 落 2000 札 者 数 1500 4000 入 札 者 2500 数 ・ 落 2000 札 者 数 1500 1000 <0.4 <0.41 <0.42 <0.43 <0.44 <0.45 <0.46 <0.47 <0.48 <0.49 <0.5 <0.51 <0.52 <0.53 <0.54 <0.55 <0.56 <0.57 <0.58 <0.59 <0.6 <0.61 <0.62 <0.63 <0.64 <0.65 <0.66 <0.67 <0.68 <0.69 <0.7 <0.71 <0.72 <0.73 <0.74 <0.75 <0.76 <0.77 <0.78 <0.79 <0.8 <0.81 <0.82 <0.83 <0.84 <0.85 <0.86 <0.87 <0.88 <0.89 <0.9 <0.91 <0.92 <0.93 <0.94 <0.95 <0.96 <0.97 <0.98 <0.99 <1 <1.01 <1.02 <1.03 <1.04 <1.05 <1.06 <1.07 <1.08 <1.09 <1.1 <1.11 <1.12 <1.13 <1.14 <1.15 <1.16 <1.17 <1.18 <1.19 <1.2 <1.21 <1.22 <1.23 <1.24 <1.25 <1.26 <1.27 <1.28 <1.29 <1.3 >=1.31 >= 3500 1000 0 500 3000 0 ~%以上~%未満 注1)北海道+8地方整備局の業務を対象。(港湾・空港関係を除く) 注2)入札者数(非落札者数)に無効・辞退等を含まない。 非落札者数 ・ 落札者数 非落札者数 ・ 落札者数 価格:技術=1:3 平均業務規模:3.9千万円 平均入札者数:6.5者 対象業務件数:72件 H23年度: 総合評価落札方式 入札率分布(1:3) 平均入札率:81.8% 平均落札率:82.4% 落札 国土技術政策総合研究所 非落札 82.4% 平成23年度:総合評価落札方式 入札率・落札率分布 90 100 80 81.8% 加算方式のケーススタディ 平均業務規模:4.3千万円 平均入札者数:4.1者 対象業務件数:3148件 H23年度: 総合評価落札方式 入札率分布(1:2) 平均入札率:82.9% 平均落札率:84.5% 落札 価格:技術=1:2 平成23年度:総合評価落札方式 入札率・落札率分布 非落札 70 60 50 (参考)調査・設計等業務の総合評価の状況 2000 1800 84.5% 2)入札率分布(H23・配点比率別) H23年度: 総合評価落札方式 入札率分布(1:1) 平均落札率:79.4% 平均入札率:82.4% 平均業務規模:2.4千万円 平均入札者数:6.9者 1600 82.9% 40 30 ・すべての配点比率で、入札率と落札率の分布は、調査基準価格付近に ピークがある。 ・落札率の分布に関して、1:2と1:3では、1:1に比べて調査基準価格と 予定価格の間に存在する落札の割合が高い。 落札 対象業務件数:2514件 82.4% 入 札 者 数 ・ 落 札 者 数 20 0 10 ~%以上~%未満 平均応札率 <0.4 <0.41 <0.42 <0.43 <0.44 <0.45 <0.46 <0.47 <0.48 <0.49 <0.5 <0.51 <0.52 <0.53 <0.54 <0.55 <0.56 <0.57 <0.58 <0.59 <0.6 <0.61 <0.62 <0.63 <0.64 <0.65 <0.66 <0.67 <0.68 <0.69 <0.7 <0.71 <0.72 <0.73 <0.74 <0.75 <0.76 <0.77 <0.78 <0.79 <0.8 <0.81 <0.82 <0.83 <0.84 <0.85 <0.86 <0.87 <0.88 <0.89 <0.9 <0.91 <0.92 <0.93 <0.94 <0.95 <0.96 <0.97 <0.98 <0.99 <1 <1.01 <1.02 <1.03 <1.04 <1.05 <1.06 <1.07 <1.08 <1.09 <1.1 <1.11 <1.12 <1.13 <1.14 <1.15 <1.16 <1.17 <1.18 <1.19 <1.2 <1.21 <1.22 <1.23 <1.24 <1.25 <1.26 <1.27 <1.28 <1.29 <1.3 >=1.31 価格:技術=1:1 平成23年度:総合評価落札方式 入札率・落札率分布 非落札 79.4% 入 1400 札 者 数 1200 ・ 落 1000 札 者 800 数 600 400 0 200 ~%以上~%未満 平均落札率 <0.4 <0.41 <0.42 <0.43 <0.44 <0.45 <0.46 <0.47 <0.48 <0.49 <0.5 <0.51 <0.52 <0.53 <0.54 <0.55 <0.56 <0.57 <0.58 <0.59 <0.6 <0.61 <0.62 <0.63 <0.64 <0.65 <0.66 <0.67 <0.68 <0.69 <0.7 <0.71 <0.72 <0.73 <0.74 <0.75 <0.76 <0.77 <0.78 <0.79 <0.8 <0.81 <0.82 <0.83 <0.84 <0.85 <0.86 <0.87 <0.88 <0.89 <0.9 <0.91 <0.92 <0.93 <0.94 <0.95 <0.96 <0.97 <0.98 <0.99 <1 <1.01 <1.02 <1.03 <1.04 <1.05 <1.06 <1.07 <1.08 <1.09 <1.1 <1.11 <1.12 <1.13 <1.14 <1.15 <1.16 <1.17 <1.18 <1.19 <1.2 <1.21 <1.22 <1.23 <1.24 <1.25 <1.26 <1.27 <1.28 <1.29 <1.3 >=1.31 500 3000 2500 入 札 2000 者 数 ・ 落 1500 札 者 数 1000 500 0 ~%以上~%未満 注1)北海道+8地方整備局の業務を対象。(港湾・空港関係を除く) 注2)入札者数(非落札者数)に無効・辞退等を含まない。 <0.4 <0.41 <0.42 <0.43 <0.44 <0.45 <0.46 <0.47 <0.48 <0.49 <0.5 <0.51 <0.52 <0.53 <0.54 <0.55 <0.56 <0.57 <0.58 <0.59 <0.6 <0.61 <0.62 <0.63 <0.64 <0.65 <0.66 <0.67 <0.68 <0.69 <0.7 <0.71 <0.72 <0.73 <0.74 <0.75 <0.76 <0.77 <0.78 <0.79 <0.8 <0.81 <0.82 <0.83 <0.84 <0.85 <0.86 <0.87 <0.88 <0.89 <0.9 <0.91 <0.92 <0.93 <0.94 <0.95 <0.96 <0.97 <0.98 <0.99 <1 <1.01 <1.02 <1.03 <1.04 <1.05 <1.06 <1.07 <1.08 <1.09 <1.1 <1.11 <1.12 <1.13 <1.14 <1.15 <1.16 <1.17 <1.18 <1.19 <1.2 <1.21 <1.22 <1.23 <1.24 <1.25 <1.26 <1.27 <1.28 <1.29 <1.3 >=1.31 (参考)調査・設計等業務の総合評価の状況 国土技術政策総合研究所 3)技術点1位と2位の得点差分布(経年変化) 加算方式のケーススタディ ・各年ともに、技術点の平均得点差は5点弱であるが、1位と2位の得点 差のピークは「0~1点(全体の16%)」 、「1~2点(同16%)」にある。ま た、ゼロ点差(1位同点)も6~8%存在している。 平成22年度 平成23年度 技術評価点の1位と2位の得点数差(全業種合計) 技術評価点の1位と2位の得点数差(全業種合計) 平均得点差:4.83 平均得点差:4.88 1000 技術点差 対象業務件数:2518件 平均業務規模:3千万円 平均入札者数:6.6者 900 800 600 600 件 数 500 1000 技術点差 対象業務件数:4631件 平均業務規模:3.3千万円 平均入札者数:6.3者 800 700 600 件 数 500 500 400 400 300 300 300 200 200 200 100 100 100 0 0 0 =0 <=2 <=4 <=6 <=8 <=10 <=12 <=14 <=16 <=18 <=20 <=22 <=24 <=26 <=28 <=30 <=32 <=34 <=36 <=38 <=40 <=42 <=44 <=46 <=48 <=50 <=52 <=54 <=56 <=58 <=60 400 ~点超~点以下 ~点超~点以下 ~点超~点以下 H21年度 技術点差毎の件数割合 H21年度 技術点差 H22年度 技術点差毎の件数割合 H22年度 技術点差 H23年度H23 技術点差毎の件数割合 技術点差 6% 6% 16% 33% 16% 8% 9% 平均得点差:4.53 900 対象業務件数:3805件 平均業務規模:2.9千万円 平均入札者数:6.7者 800 700 H23年度:技術点の1位と2位の点数差(全業種) 技術点差 900 700 =0 <=2 <=4 <=6 <=8 <=10 <=12 <=14 <=16 <=18 <=20 <=22 <=24 <=26 <=28 <=30 <=32 <=34 <=36 <=38 <=40 <=42 <=44 <=46 <=48 <=50 <=52 <=54 <=56 <=58 <=60 件 数 H22年度:技術点の1位と2位の点数差(全業種) =0 <=2 <=4 <=6 <=8 <=10 <=12 <=14 <=16 <=18 <=20 <=22 <=24 <=26 <=28 <=30 <=32 <=34 <=36 <=38 <=40 <=42 <=44 <=46 <=48 <=50 <=52 <=54 <=56 <=58 <=60 1000 平成21年度 技術評価点の1位と2位の得点数差(全業種合計) H21年度:技術点の1位と2位の点数差(全業種) =0 <=1 <=2 <=3 <=4 <=5 5< 12% 8% 17% 33% 16% 7% 8% 13% =0 <=1 <=2 <=3 <=4 <=5 5< 17% 30% 7% 16% =0 <=1 <=2 <=3 <=4 <=5 5< 9% 13% 注1)北海道+8地方整備局の業務を対象。(港湾・空港関係を除く) 注2)入札価格が予定価格以下の業者が2者以上の業務で分析 (参考)技術提案評価A型(高度技術提案型)について ■結果として最も優れた技術提案を採用できるように、技術評価点の 最も高い技術提案に基づき予定価格を算定し、調査基準価格を設定。 ■入札結果をみると、技術評価点の最も高い者が落札者となるケース は稀(むしろ、仮想調査基準価格以上の最低価格入札者が落札)。 欧米諸国(米・英・仏・独)における総合評価の適用状況等 日本(国交省) アメリカ イギリス フランス ドイツ ○連邦政府調達規則 ○公共契約規則2006 ○公共契約法典(CMP)○建設工事発注契約規則 公共調達 ○会計法 (PCR2006) (VOB) (FAR) 関連法令 ○原則、設計・施 ○基本的には、設計・ ○設計・施工分離方式 ○基本的には、設計・施 ○基本的には、設計・施工 施工分離方式(DBB)で (DBB)、設計・施工一 工分離方式(DBB)で工 分離方式(DBB)で工事毎 工分離方式 (DBB)で工事毎 工事毎に発注。 括方式(DB)、早期デザ 事毎に発注。 に発注。 に発注。 ○工事内容よっては、 インビルド(ECI)、フレー ○例外的に、設計・施工 ムワーク合意方式(複 一括契約方式、競争的 発注形態 ○稀に(高度な 設計・施工一括方式 技術力を要する (DB)、不定事業契約な 数企業を予備指名し、 対話方式(技術仕様の 工事で)設計・施 どが適用される。 発注方式、契約条件を 特定ができない場合等) 工一括方式 合意しておく方式)など、が適用される。 (DB)を採用。 多様な発注形態が混在。 ○一般競争入札 ○密封入札(一般競争 ○制限手続(指名競争 ○一般(公開)型の入札 ○公開手続・方式(一般競 が原則。 入札)を基本とする。 入札)を基本とする。 を基本とする。 争入札)を基本とする。 ○小規模工事では、指 ○小規模工事では、制限 入札方式 名型の入札や交渉(随 入札や随意契約方式が例 意)入札も用いられる。 外的に適用される。 ○原則、総合評 ○基本的には、「最低 ○基本的には、「最も経 ○基本的には、提案募 ○基本的には、「最低価 価落札方式を適 価格」が採用される。 済的な価格」が用いら 集入札(通称アペルドッフ 格」が採用される。 用。 ○トレードオフ方式(総 れる。 ル;総合評価落札方式に ○「最も経済的な札」を落 落札基準 ○除算方式。技 合評価落札方式に相 ○加算方式。技術点: 相当)が用いられる。 札基準とする場合もあるが、 (総合評 術評価点は適用 当)は、デザインビルド 価格点の比率は、40: ○加算方式。技術点:価 技術を点数化して評価す 価の適用 タイプ(施行能力 の一部で採用されてい 60~70:30程度の幅で 格点の比率は、40:60~ るのは稀で、代替案(副見 状況) 評価型、技術提 る。 運用。 75:25程度の幅で運用。 積)を求める又は工事期間 案評価型)によっ ○その他、最低価格技 短縮を価格に反映させる て異なる。 術適応選定方式あり。 手法が一般的。 ○国土交通省 ○連邦道路庁FHWA ○道路庁HA ○オーベルニュ州環境・ ○NRW州 調査対象 (直轄工事) ○陸軍工兵隊 ○環境庁EA 整備・住宅局(直轄国道 ○バイエルン州 機関 ○カリフォルニア州交通局 の改築担当) ※連邦政府は発注しない アメリカ合衆国における総合評価の適用状況等 【公共調達関連法令】 ○連邦政府調達規則(FAR) 【発注形態】 ○ 基本的には、設計・施工分離方式(DBB)で工事毎に発注。 ○工事内容よっては、設計・施工一括方式(DB)、不定事業契約など が適用される。 【入札方式】 ○密封入札(一般競争入札)を基本とする。 【落札基準(総合評価の適用状況)】 ○基本的には、「最低価格」が採用される。 ○トレードオフ方式(総合評価落札方式に相当)は、デザインビルドの 一部で採用されている。 ○その他、最低価格技術適応選定方式あり。 【調査対象機関】 ○連邦道路庁FHWA、○陸軍工兵隊、○カリフォルニア州交通局 イギリスにおける総合評価の適用状況等 【公共調達関連法令】 ○公共契約規則2006(PCR2006) 【発注形態】 ○設計・施工分離方式(DBB)、設計・施工一括方式(DB)、早期デザイ ンビルド(ECI)、フレームワーク合意方式(複数企業を予備指名し、発注 方式、契約条件を合意しておく方式)など、多様な発注形態が混在 【入札方式】 ○制限手続(指名競争入札)を基本とする。 【落札基準(総合評価の適用状況)】 ○基本的には、「最も経済的な価格」が用いられる。 ○加算方式。技術点:価格点の比率は、40:60~70:30程度の幅で 運用。 【調査対象機関】 ○道路庁HA、○環境庁EA フランスにおける総合評価の適用状況等 【公共調達関連法令】 ○公共契約法典(CMP) 【発注形態】 ○ 基本的には、設計・施工分離方式(DBB)で工事毎に発注。 ○例外的に、設計・施工一括契約方式、競争的対話方式(技術仕様 の特定ができない場合等)が適用される。 【入札方式】 ○一般(公開)型の入札を基本とする。 ○小規模工事では、指名型の入札や交渉(随意)入札も用いられる。 【落札基準(総合評価の適用状況)】 ○ 基本的には、提案募集入札(通称アペルドッフル;総合評価落札方式 に相当)が用いられる。 ○加算方式。技術点:価格点の比率は、40:60~75:25程度の幅で運用。 【調査対象機関】 ○ オーベルニュ州環境・整備・住宅局(直轄国道の改築担当) ドイツにおける総合評価の適用状況等 【公共調達関連法令】 ○ 建設工事発注契約規則(VOB) 【発注形態】 ○ 基本的には、設計・施工分離方式(DBB)で工事毎に発注。 【入札方式】 ○公開手続・方式(一般競争入札)を基本とする。 ○小規模工事では、制限入札や随意契約方式が例外的に適用される。 【落札基準(総合評価の適用状況)】 ○ 基本的には、「最低価格」が採用される。 ○「最も経済的な札」を落札基準とする場合もあるが、技術を点数化し て評価するのは稀で、代替案(副見積)を求める又は工事期間短縮を 価格に反映させる手法が一般的。 【調査対象機関】 ○ NRW州、○バイエルン州 ※連邦政府は発注しない (参考)欧米諸国(米・英・仏)における段階選抜 ■米国、EU、英国、フランス、シンガポールなど、海外の WTO/GPA 主要国の入札・契約制度(WTO/GPA対象となる大規模 な工事)において、段階選抜方式(事前資格審査:PQ)は 広く用いられている。 ■段階選抜時の絞り込み者数は、米国やEU加盟国では 入札公告時点において「(3~)5者」と明示される場合が 多い。 ■段階選抜時の審査に当たっては、企業の経営状況や 工事実績(同種・類似工事)、配置予定技術者の資格・経 歴等が重要視されている。
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