第 2号 (通算7 4 号) 平成 27(2015)年 4 月 24 日 在ベネズエラ日本国大使館 附属カラカス日本人学校発行 目指す児童生徒像 よく考える子 思いやりのある子 進んでやりぬく子 強くたくましい子 日本もベネズエラもよく知る子 始まりの時よ!何もかもが新しく、新鮮な輝きと驚き、大きな希望と夢に満ちあふれた始まりの時よ! 新しい年度、新しい先生、新しい教室、新しい教科書、新しい友達、そして新しい時間よ! 始まりはいつも期待と希望と,ほんの少しの戸惑いにあふれています。平成 27 年度の始まりも,そん なふうに始まりました。新しい先生,新しい教室,新しい机,新しいロッカー,新しい教科書とノート, そして,新しい友達との出会い…。地球の反対側で出会えた奇跡と,これから始まる新しい物語に心が躍 ります。「世界一楽しい学校」の第一章が昨年度なら,それにつづく第二章がいよいよ始まったのです。 どんな感動が,どんな光景が,どんな物語が始まるのでしょう。この物語の主人公はひとりひとりの「あ なた」です。さあ,今年も書き進めましょう。「カラカス日本人学校で流れた美しい時間の物語」を…。 カラカス日本人学校をもっともっと知り、もっともっと好きになるために…(その55) 学校にとってかけがえのない大切な物を私たちは「学校遺産」とよびます…その9 昨年の今頃は反政府運動が激しく、通学路の 道路封鎖などで学校に行くことができず、教員 や保護者の自宅をお借りして「自宅授業」を行 っていました。自宅で国語や算数だけでなく、 音楽や体育までの授業を6時間行っていました。 そのため、この時期に右の写真に掲げるような 鯉のぼりも上げることができませんでした。し かし、今年は違います。毎日、学校で授業がで きます。こんな嬉しいことはありません。そこ で、学校の倉庫に眠ったままになっていた二組の鯉のぼりを正 門と運動場の掲揚柱にベネズエラの従業員が上げました。上が ったとき、従業員から歓声と拍手が自然とわき上がりました。 口々に「美しい」「素晴らしい」と言っていました。大きい方 の鯉のぼりには、「96.12.10 バジャリーバの林様から寄贈」 と書いてありました。ベネズエラの風に泳ぐ鯉のぼりのように、 日本人学校の子どもたちには、たくましく育ってほしいと思い ます。寄贈してくださった林様も同じ思いだと思います。鯉の ぼりは、まちがいなく「学校遺産」です。(右写真:35 年前には手 作りの鯉のぼりを上げていました。左写真 4 枚 皆であげた鯉のぼりです。 )
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