１．本件の概要弊社では、既に保険金をお支払い済のご契約につきまして、お支払いの内容を自主調査しましたところ、主たる保険金に付随してお支払いすることができる費用保険金等について、一部のお客さまへのお支払い漏れがあることが判明いたしました。その後、営業開始時まで遡り（2001 年 3 月∼2005 年 6 月）詳細調査を実施して全容の解明に努めるとともに、お支払い漏れがありましたお客さまに順次追加支払いの手続きを進めさせて頂き、転居先不明等の理由によりご連絡できないお客さまなど一部を除きまして、お支払いの手続きは概ね完了いたしました。詳細につきましては別紙をご参照願います。２．原因本件は、保険金支払時における確認不備により事務処理上のミスが発生したことと、それを補う社内のチェック態勢が十分でなかったことが原因で発生したものです。３．再発防止策今後同様な事案の再発の根絶を期すため、次のとおり再発防止策を実施いたします。（１）商品内容・事務処理の理解徹底 • 事故にあわれたお客さまに、保険金のお支払い対象となる保険種目や特約を的確にご案内できるよう、集合研修を実施します。 • 費用保険金等の支払条件を確認する一覧表を作成しました。 • 支払事務処理に関するマニュアルを改訂しました。（２）システムチェック機能の強化人為的ミスを補完し、お支払い漏れを根絶するため、下記のとおり費用保険金等の支払要否を確認するサポート機能をシステムに付加いたしました。 • 各種費用保険金等の支払要件を満たしながら、支払をおこなわない場合には、警告を表示する仕組としました。 • 各種費用保険金等の支払いをおこなわない事案については、支払帳票に警告文言が表示される機能を追加しました。 • 併せて、対人または人身傷害事案において、搭乗者傷害の適用が可能と見込まれるにもかかわらず事故登録が行われていない場合に、該当事案を表示し警告する仕組みとしました。 • 更に、費用保険金を支払わない際に、理由の入力を必須とする機能を追加するとともに、全件管理責任者によるシステム決済に移行する予定です。（３）保険金支払内容の事後チェック • 前月支払完了事案に関する費用保険金の支払状況を確認するため、検証用のリストを作成しダイレクトサポートセンターで毎月点検をおこなうこととしました。 • 損害サービス本部・ダイレクトサポートセンターの自主点検項目に費用保険金等の項目を加え、定期的な事後チェックをおこなうこととしました。 • 監査項目の細目に費用保険金等を明示し、人為的事務処理ミスの事後チェックと社員意識の向上を図ります。（４）請求のご案内保険金請求書の支払指図欄に、各種費用保険金の種類を分かりやすく明示いたします。以上別紙 ○ 保険金追加支払の状況（営業開始以降の全件）保険種目自動車事故発生件数（件） ① 追加支払見込件数（件） ② 追加支払完了件数（件） ③ 追加支払進捗率追加支払発生率 ③／② ②／① 対人臨時費用 6,100 47 44 93.6% 0.77% 876 人身傷害臨時費用 2,585 20 18 90.0% 0.77% 546 20,607 3 3 100.0% 0.01% 201 3,297 6 5 83.3% 0.18% 540 32,589 76 70 92.1% 0.23% 2,163 追加支払対象保険金盗難代車費用搭乗者傷害合計（2005 年 9 月 5 日現在）追加支払完了金額（千円）