雨水配管継手からの漏水

雨水配管継手からの漏水
整理番号:03-03
登録年月:2006 年 4 月
分類
コード
時期:竣工後 2 年
①現象
101
④設備部位
453
②建物用途
210
⑤発生時期
502
③建築部位
311
⑥原因
603
● 不具合の概要
屋上集水桝接続付近の配管継手から漏水し、店舗の商品を濡らした。
● 原因
当日午後から降り出した集中豪雨により、敷地北側U字溝の水位が上昇し、同時に建屋側の雨水もか
なりの量が急激に流れ込んだ為、雨水桝及び雨水排水管内が満水状態となり、通常以上の水圧が管内に
かかり屋上集水桝との接続付近の MD 継手がゆるみ、漏水が生じた。
逃がし管
● 対策
1.雨水排水管継手のボルト締付けを点検し、スプリングワッシャーを入れてゆるみを防止し、さらに
配管曲り部分の吊り金具を増設した。
2.雨水桝の化粧蓋を格子蓋に取替え、建屋内の雨水排水管内の圧力があがる前に地上にあふれさせ、
水圧がかからないようにした。
3.雨水排水管立て管に管径100Aの逃がし管を設け、万が一管内が満水状態になった時、この管にて
屋外へ排水し、管内の水圧上昇を防いだ。
● 再発防止策
1. 雨水配管は満水となる可能性が高いので、継手部等の支持固定に注意を払う。
2. 雨水配管は満水試験を必ず行う。
備考
雨水配管は建築工事となっている場合も多く、責任の所在が曖昧になりがちであるが、施工者
は満水となることを考慮した施工及び試験を行う必要がある。
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