1 UML:ユースケース記述、アクティビティ図 2 UML:ユースケース記述 3 ユースケース記述(イベントフロー・シナリオ) ユースケース名 商品を購入する 概要 会員が商品を選択して購入する アクター 会員 前条件 会員・商品がシステムに登録されている事 ユースケース開始契機 会員が[商品購入]を選択した時 後条件(結果) 購入情報がシステムに登録される事 イベントフロー 1.ログイン画面を表示する 2.会員ID、パスワードを入力する 3.システムは商品情報を一覧表示する 4. : シナリオ ①基本シナリオ 会員がWebサイトにIDとパスワードを入力してログインし、システムが表示する商品一 覧から購入を希望する商品を選択する。 : ②拡張シナリオ 一般顧客が会員に登録する際には、会員登録画面から登録情報を入力しWeb購入 会員に加入する : ③例外シナリオ 選択した商品の在庫が無い場合には、システムから在庫なしの情報を会員に通知する : ①基本シナリオ ②拡張シナリオ ②例外シナリオ 動的な視点 ユースケースの役割、目的や動作の流れを明らかにする ユースケース記述は、ユースケース図の作成と並 行してユースケース単位で作成する文書(自然言 語で記述) (UMLのダイアグラムには無い:様式は自由) イベントフロー: ユースケースを実行したときの具体的な流れを 文章で表現したもの シナリオ: ・ユースケースの実例を通じて、システムの動き を具体的に表現する ・1つのケースは、複数のシナリオの集合で表現 される ・シナリオには、「基本シナリオ」、「拡張シナ リオ」、「例外シナリオ」等に分けて記述すると わかりやすくなる 正常に動作する場合の事例(ユースケースの目的が達成されるシナリオ) 特別化された正常動作時の付加シナリオ 基本シナリオに対する例外的な事例(目的が達成できないシナリオ) 4 ユースケース図 Webによる飛行機チケット予約のユースケース図 5 ユースケース記述(シナリオ) ユースケース名 Webによる飛行機チケット予約 概要 フライトを予約する アクター 顧客 前条件 顧客がフライト予約Webにアクセスしている ユースケース開始契機 顧客が[国内便の予約]ボタンをクリックすることでユースケースが開始される 後条件(結果) 顧客が希望するフライトのチケットを予約することができる イベントフロー 1.顧客が[国内便の予約]をクリックする事でユースケースが開始する 2.顧客は、画面から希望日時と路線を選択する 3.システムは、該当する希望日時、路線の全てのフライトと空席状況を画面に表示する 4.顧客は、予約するフライトと割引運賃、希望座席について画面から指定する 5.システムは、搭乗者と同乗者に関する必要情報の入力画面を表示する 6.顧客は、予約に必要な情報を入力する。(氏名、年齢、連絡先等) 7.システムは、入力内容をチェックし、問題が無ければ予約を登録し、予約番号を発行して確認画面を表示する 8.顧客は、確認画面で予約内容と予約番号を確認する 9.顧客が[終了]の操作を行う事でユースケースを終了する シナリオ ①基本シナリオ 顧客が、希望するフライトのチケットを最大5名までの同乗者分を含めて予約でき、チケット購入引き換え時に必要な予約番号を確実に知らされる事。 希望する場合には、電子メールで予約内容の控えを受け取れる。システムは顧客の予約情報をと登録し、問い合わせやチケット販売時にオペレータが参照したり、 顧客がWebから予約の確認、変更、キャンセルをする時に参照できるようにする。 ②拡張シナリオ ・顧客が予約する際に、特別シートを選択することができる。 ・顧客が、マイレッジ会員の場合には、マイレッジの残高を照会することができ、チケット代もクレジットカードで決済することもできる。 ・顧客が、電子メールでの通知を機能する場合には、a)顧客は、メールアドレスを入力する b)システムは、予約内容を電子メールに編集して送信する ③例外シナリオ ・希望するフライトが無い場合(空席なし等)には、キャンセル待ちに登録することができる。 6 UML:アクティビティ図 7 アクティビティ図 動的な視点 業務の流れ、ユースケースの流れ、 アルゴリズムを明らかにする ビジネスや情報システムの中に存在する 「アクティビティ」の制御フロー。 アクティビティは、ある状態になってから それが終了するまでの一定期間継続して行 われる動作をいう。 ・業務や処理の流れを表すために、関連す る複数の業務手順や処理ステップを順序立 てて配置する。 ・ビジネスや情報システムに存在するオブ ジェクト間の制御フローを理解するために 作成する。 ・ワークフローや処理フローを整理すると きに役立つ。 ・ユースケース記述(イベントフロー)の 補助的な使われ方をする。 ・従来の”フローチャート“/”業務フ ロー”的に、業務の流れをわかりやすくす る。 8 アクティビティ図の要素 アクティビティ:activity 業務や処理を行っている状態。 状態を矢印で結ぶことで、処理 の流れ(順番)を示す。 表記 開始状態 システムの開始状態を示す。 表記 終了状態 同期バー 制御を分割したり、同期して 結合したりすることを表す。 制御を分割する時はフォーク (fork)、同期して結合する時 はジョイン(join)と呼ぶ。 表記 システムの終了を示す。 レーン:swimlane 振る舞いの責任範囲を分けるた めに、図を縦に分割する実線。 オブジェクトやサブシステムに 割り振られた処理のまとまりを 明示する。 表記 表記 join 分岐branch 処理の流れの分岐を示す。 ガード条件をつけて表現する。 表記 レーン名 fork ガードguard 条件を示す。 表記 [条件] 9 アクティビティ図の例 10 身近なシステムでの例 (レポート管理システム) 11 例)レポート管理システムのユースケース図 12 例)レポート管理システムの画面設計 ユースケースから必要と思われる画面を考える。 ユースケース ユーザ認証 レポート提出状況確認 レポート提出 画面 認証画面 レポート提出状況画面 レポート提出画面 レポート提出結果画面 13 例)レポート管理システムのユースケース記述 ユースケース名 レポート管理システム 概要 レポート提出を支援し、提出状況を表示する アクター ユーザ(学生、教員) 前条件 ユーザがレポート管理システムのWebにアクセスしている ユースケース開始契機 ユーザが[ログイン]ボタンをクリックすることでユースケースが開始される 後条件(結果) 学生は、レポートを提出する、教員はレポート提出状況を把握する イベントフロー 1.ユーザは、認証画面にIDとパスワードを入力してユーザ認証を行う。(ログイン) 2.レポート提出状況画面に提出状況の一覧が表示される。 3.学生は、提出するレポートの講義を選択する。 4.学生は、レポートを選択し、レポート提出画面で提出する。 5.学生は、レポート提出結果画面で、提出できた事を確認する。 6.ログアウトする。 シナリオ ①基本シナリオ 学生は、各演習の課題レポートを期限までに提出する。 学生は自分のレポート提出状況を把握することができる。 教員は、全学生のレポート提出状況を把握することができる。 14 例)レポート管理システムのアクティビティ図
© Copyright 2024 Paperzz