地誌 第 26 回「ヨーロッパ地誌⑦~ヨーロッパ各国情勢③ベネルクス

地誌
第 26 回「ヨーロッパ地誌⑦~ヨーロッパ各国情勢③ベネルクス・アルプス・南欧~」
〇今回のポイント
ベネルクス三国は EU 本部の中心地。南欧は「ヨーロッパのサンベルト」として勃興するが、東欧の EU 加盟の
挑戦を受ける。
1.[①
ベネルクス
]…「ベ」ルギー、
「ネ」ーデルランド、「ルク」センブルク、「ス」複数形
(1)ベルギー
・首都…[②
]
ブリュッセル
⇒EU の本部が置かれている
・宗教…カトリック
・[③ ワロン
]VS[④ フラマン
]
南部
北部
・ラテン語派
・ゲルマン語派
・ワロン人
・フラマン人
・石炭の枯渇
・原油の輸入
・エネルギー
・石油危機以降、
転換までは
経済の中心と
栄える。
なる。
(2)オランダ
・ライン川デルタ+[⑤ ポルダー
]
⇒干拓地の標高は堤防外側の海水面
よりも低い!
・酪農+園芸農業
・最大の貿易港「⑥ ロッテルダム 」
に[⑦
2.アルプス諸国
スイス
オーストリア
EFTA
]加盟国)
・言語…独語(6 割)、イム語、伊語、ロマンシュ語
・アルプス[⑨ 移牧
]が建設
⇒石油化学。北海沿岸は天然ガス。
(スイス・オーストリア)
・永世中立国(EU に加盟せず[⑧
ユーロポート
]夏の高地放牧、冬は麓で舎飼い
・産業…精密工業、国際金融、観光業
・[⑩
神聖ローマ帝国
]の盟主としてドイツ(地域)を
支配 ⇒ 普墺戦争、WWⅠに敗れ国力衰退
・[⑪
1995
]年、EU 加盟
・ドイツ系企業の下請けで鉄鋼業、自動車業
3.南欧(イタリア・イベリア半島)
☆イタリア情勢☆
・ラテン系のカトリック
(1)自然
・[⑫
]山脈(半島中央部)
アペニン
・ポー川⇒[⑬ パダノ=ヴェネタ平原]
(2)農業
・ポー川流域⇒[⑭
※[⑮
混合農業
]
]も盛ん
稲作
・南部や諸島部には大土地所有制が残存
し、貧農が多い[⑯ 地中海式農業
(3)[⑰
]
]
南北格差
・北部(ミラノ・トリノ・ジェノヴァ)の
先進地域と後進地域の南部で格差
タラント ]など)
⇒南部開発([⑱
(4)[⑲
]
第三のイタリア
・1970 年代以降、家族経営の中小企業
を主体に、熟練労働者の高度な伝統技
術が発達。
☆スペイン情勢☆
〇社会
・ラテン系が大半だが、ピレネー山脈には[⑳
バスク人
]も居住⇒民族問題に発展
〇農業
・[㉑
]
地中海式農業
⇒オリーブ、ブドウ、柑橘類
・移牧
⇒[㉒
メセタ
](イベリア高原)で羊
やヤギ
〇工業
・豊富な労働力と賃金水準の低さ
⇒東部の[㉓
バルセロナ
]などで自動
車工業が発達(欧州でドイツに次ぐ自動車
生産)し、イタリア北部にかけて「ヨーロ
ッパのサンベルト」とよばれる。
※2004 年に、スペインよりも賃金水準の低
い東欧諸国の EU 加盟
⇒[㉔
動
製造業の生産拠点が移
]