第2次環境基本計画(案)

H20.3.13 市議会全員協議会資料
H20.3.17∼4.7 パブリックコメント資料
第2次環境基本計画(案)
平成 20 年度∼平成 29 年度
(2008 年度∼2017 年度)
空青く 水清く 緑深く
ふたつのアルプスと子どもたちに
やさしい風が吹くまち 駒ヶ根市
平成 20(2008)年 月
駒 ヶ 根 市
(余白)
1
はじめに
美しく豊かな自然に恵まれた駒ヶ根市は、今日まで歴史、
文化、産業など各方面にわたって発展を遂げてまいりました。
近年、社会情勢や生活様式の急激な変化に伴い、地球規
模の環境汚染から地域での身近な環境問題に至るまで、多
種多様な課題が生じております。本市におきましても、地
球温暖化の原因となる温室効果ガスの削減、ごみの減量・
資源化、市内の自然環境の保全など、さまざまな問題への
対応が求められています。
駒ヶ根市長の写真
これまで、本市では自然にやさしいまちづくりを基本方針に、美しく豊かな自然環境と
ともに、快適で安全な生活環境を守り、環境への負荷を最小限に抑えるために、平成9年
3月に第1次環境基本計画を策定し、自然と調和したまちづくりを進めてきました。
しかしながら、昨今の多様な環境問題への対応には、市民の皆様の視点に立った実効性
のある計画が必要であり、その実践や進行管理にあたっては、市民や事業者との協働によ
る取組みが不可欠です。
このようなことから、公募の市民委員を含めた「駒ヶ根市環境市民会議」からの提案や
駒ヶ根市環境審議会からの答申を踏まえ、環境基本計画の改定を行いました。
「ふたつのアルプスに象徴される美しく豊かな自然と駒ヶ根市固有の文化や心を、将来
の子どもたちに引き継いでいくことは、今を生きる駒ヶ根市民の責務」という認識が、こ
の計画の基底を流れる考え方となっています。
この計画では、市民の想いを反映させた「駒ヶ根市がめざす環境の望ましい将来像」を
掲げており、その実現のための6つの基本方針から 63 のプロジェクト(重点プロジェクト
は 21)が設定されています。また、地球規模の環境問題を解決するために駒ヶ根市は何を
すればよいのか、市民はどのような暮らしを、事業者はどのような活動をしたらよいのか
なども検討されています。望ましい将来像実現のためには、プロジェクトをはじめとする
計画の実践に、市民・事業者・市が一体となって、協働して取り組んでいくことが何より
重要です。今日の難しい環境問題に対して「私たちにできること」を考え、行動していた
だくことを念願いたします。
最後になりましたが、計画の改定にあたり、長期にわたりご尽力いただきました駒ヶ根
市環境市民会議の皆様や慎重なご審議をいただきました駒ヶ根市環境審議会の委員の皆様、
アンケートにご協力いただいた市民・事業者の皆様、貴重なご意見をお寄せくださいまし
た市民・事業者の皆様に心からお礼を申し上げます。
平成 20 年(2008 年)
月
駒ヶ根市長
杉 本 幸 治
2
環境市民会議からのメッセージ
22 世紀の子どもたちに
――――
自信をもって
地球環境は
問いかけよう!
駒ヶ根の自然環境は
どうですか?
――――
いま、地球が悲鳴をあげています。これまでの私たち人間の様々な活動が、人間を含めたすべて
の生態系の基盤である地球環境を脅かしています。
「地球温暖化」、
「集中豪雨」、
「台風の大型化」、
「暖冬」
、
「四季のずれ」、
「酸性雨」----など、数え
あげればきりがありません。私たちのまち駒ヶ根でも、そのきざしを感じとることができるまでに
なってきました。
市長から委嘱された主婦、サラリーマン、自営業、現役OBなどで構成される環境市民会議のメ
ンバー31 名は、多くの方々のアドバイスをいただきながら、足掛け3年にわたり、考え、学び、話
し合いを重ねてきました。
駒ヶ根の環境として、現在の技術力と経済・生活レベルを発展させ、最先端技術を活かし、豊か
さを向上させた上で、1970年代(昭和 40 年前後)の自然環境と地域協働(コミュニティ)の姿が
望ましい将来像としてイメージされました。
そして
「22 世紀の子どもたちが《ふるさと》と感じ、誇れるまち」
「いつまでも人と自然が豊かにふれあい、人にも地球にもやさしい暮らしができるまち」
をめざして、
私たち市民、事業者、市が、協働により実現したいプロジェクトと、その実現に向け、わかりやす
く、取り組みやすく、評価しやすい数値目標をまとめました。
また、将来像を実現するための私たち一人ひとりの環境の行動指針として、駒ヶ根市民環境行動
指針(こまちゃんの誓い)をまとめました。
すべての生物が豊かに生活できる環境があってこそ、私たちの生活も守られるのです。人任せで
はなく、今こそ、私たち一人ひとりが自ら取り組み、行動し、環を広げ、自然にやさしい大きな風
を起こして、22 世紀の子どもたちに「皆さんの自然環境は、今より素晴らしいでしょう」と自信を
もって問いかけようではありませんか。
平成 20 (2008)年2月
駒ヶ根市環境市民会議
座長 小 原 茂 幸
市民の皆さん、この環境基本
計画の推進プロジェクトに参
加しませんか?
そして、一緒に楽しみ、学び
ながら、大好きな駒ヶ根にして
いきましょう!
駒ヶ根市民環境行動指針
(こまちゃんの誓い)
(平成20(2008)年2月25日)
私たち駒ヶ根市民は、「アルプスがふたつ映えるまち」に象徴される豊かで美しい
自然を子どもたちに継承し、互いに手を携えて、愛と誇りと活力に満ちた「人と自然
にやさしい はつらつとした文化公園都市」を築いていくことを理念としています。
「自然にやさしいまち」をめざし、地球市民としてこの豊かな美しい自然と限りある
資源を守るため、市民環境行動指針を定めます。
一
私たちは、地球市民としての自覚を持ち、まちづくりを進
めます
・
・
一
私たちは、郷土の歴史と文化に誇りを持ち、自然と調和し
美しい自然環境を守ります
・
・
・
一
地球環境に関心を持ち、創意工夫をします。
省エネルギーのエコライフを実践します。
地産地消(旬産旬消)を心がけます。
地域の文化を発展させます。
進んで美化活動を行うとともに、ポイ捨て、不法投棄をなくします。
私たちは、持続可能な循環型のまちを築き、子どもたちに
引き継ぎます
・
・
・
最後まで、物を大切に使い、余分なものは買わないなど、ごみを減らします。
ごみはきちんと分けて資源化し、進んで再生品を使います。
生ごみは資源化して有機肥料やバイオエネルギーとしての活用を目指します。
<背景>
私たちのまち駒ヶ根市は、自然にやさしいまちづくりを基本方針
に、自然と調和したまちづくりを進めてきました。
しかしながら、都市化の進展は、農地や森林などの自然を減少さ
せ、また今日の化石燃料を基盤とする大量生産・大量消費・大量廃
棄型の社会経済活動は、私たちの暮らしに便利さや物質的な豊かさ
をもたらしましたが、一方で、環境への負荷を増大させ、地球温暖
化、酸性雨、資源の枯渇など、生物の生存基盤である地球環境にも
重大な影響を及ぼしています。
21世紀は、まさに、全人類が一丸となってこれらの課題を乗り越えていかなければならず、私
たちも、将来にわたって誰もが愛すべきふるさととして誇れるまちづくりを進めていかなければな
りません。
環境に対する市民の意識が高まる中、地球温暖化を防止するための低炭素社会と資源循環型社
会を両立して早期に実現し、持続可能な社会の実現が期待されており、環境に対する意識やモ
ラルの向上を図り、安全で快適な生活環境を形成し、かけがえのない自然を守るため、行動指針(こ
まちゃんの誓い)としてまとめました。
駒ヶ根市の環境のめざすべき指針である第2次環境基本計画策定にあたり、足掛け3年にわたり、考え、学び、
話し合いを重ねてきた環境市民会議のメンバーから、22 世紀を生きる子どもたちへのメッセージです。
多様な生物が繁栄
する豊かな自然と
調和して人々が平
和に生息している
世界、日本、長野県、
駒ヶ根市であるこ
とを乞い願う。
水野 益男
20 世紀の人は地球
環境を汚染し地球温
暖化等異変が起きま
したが、22 世紀の皆
さんが安心して住め
るような対策を立てま
した。
宮脇 正武
私達は、地球規模で考えて地域で
行動する時代に生きています。
100 年後の未来を予測しながら、
これから 10 年の計画を立てなけ
ればなりません。
「なつかしい未来」に向けて、「地
域社会の絆」が最も大切だと感じ
ています。
小原 茂幸
環境市民会議委員からの
22 世紀を生きる子どもたち
へのメッセージ
…花も美しい
月も美しい
それに気づく心が美しい…
美しい自然・環境で
心豊かな未来のために
赤須 昌子
ふたつのアルプス、その
源からくる清流、森林。自
然豊かな環境を守り、育
み、資源の循環と共生の
まち駒ヶ根を未来に引き
継ごう!
松崎 嘉寿彦
環境を守る努力を続けよう。
その努力する姿を伝えよう。
美しい地球を
自分の子供たちにつなげよう。
米山 弘
できそうなことは盛り
込みましたが、やるべ
きことには程遠い。今
の社会は未来に無責任
で恥ずかしいです。
牧野 郁生
母 な る地 球が い つ
ま で も緑 豊か で あ
るように、皆で大切
にしましょう。
林 憲明
「地球環境」
これは大きな言葉です。今、
私達は「山紫水明」の地にた
っています。
これを守るには 便利さ だけ
を求めるのではなく、頭、体を
使って取り組みます。
玉木 郁枝
子供達の安心した生
活を守り続けるため
に、身近なところから
環境問題に取り組ん
でいこう。
宮崎 久美
美しい山、水、空
気と、人としての
やさしい心を次
代につなげていっ
てほしい。
堺沢 政江
自然の豊かなまちに生かさ
れる喜びに感謝し、省資源、
環境保全に努め、安全・安
心を志向しながら、過度の
快適性・利便性を求めない。
伊藤 秀男
人と自然に優しく
て、心豊かで暖かな
笑顔あふれるまち
に。感謝の心でみん
なと力を合わせま
しょう。
北原 勉
「アルプスがふたつ映
えるまち」にふさわしい
まちづくりを!
篠原 道明
「こまちゃんの誓い」
を進めること、守るこ
と、たえず子どもたち
に引き継ぐことの結果
が住みよいまちです。
加藤 英宏
地球環境の保全のた
め、温暖化防止や資源
活用を進めています。22
世紀の皆さんへバトンを
引き継ぐ願いをこめて。
新井 徳博
どんな小さなことでも
良い。
個人又は仲間で継続実
行に心掛ければ、素晴
らしい未来が開かれる
でしょう。
塩澤 淳一
アルプスと自然が輝く
まち駒ヶ根は、市民が
「ずく」を出して築いて
きた町だよ。よく学び行
動して、ふるさとを愛し
てね。
有馬 多美子
生命あるものを繋いでいくた
めには持続可能な循環型社会
を残すこと。
そのために、今この時を見て
見ぬふりをしないで…。行動
したこと、しなかったこと、
いずれかならず自分自身に還
ってくるのだから。
中原 理恵
1939 年に生まれ戦争が終
わり電燈が点きラジオが聞こ
えテレビも始まり家電製品も
そろえ自動車にも乗れるよう
努力してきた。
21 世紀に入り、環境汚染・
破壊が問題になって改善に
微力を尽くしているが悪化し
ていたらごめんなさい。
井口 眞吾
風そよぎ緑豊かに青い空、
泳ぐ魚影に遊ぶ童
この光景残すは我らの務
め。想いだして!! 先人の
託した道を
木下 さちゑ
心豊かに自分を愛しみ、
気力、体力、智力を養育
し、人にやさしい思いやり
の心
動植物に気配りし、物を
大切にする生活をしよう。
澤上 和正
環境の現在、
過去、未来を
考えましょう。
小池 明弘
子どもたちが群れ遊びが
できる自然
そんな自然を駒ヶ根に残
していきたい。大人の責
任をしっかりはたしたい。
太田 寿久
(余白)
【目
第1章
計画の基本的事項
1
2
3
4
5
6
7
8
9
第2章
次】
計画策定の背景--------------------------------------------------------------1
計画の目的--------------------------------------------------------------------2
計画の位置付け--------------------------------------------------------------2
計画の対象期間--------------------------------------------------------------3
計画の対象地域--------------------------------------------------------------3
計画の対象範囲--------------------------------------------------------------3
計画の主体--------------------------------------------------------------------4
計画の策定手順--------------------------------------------------------------5
用語(言葉)の定義・解説-----------------------------------------------6
将来像、基本方針、長期目標
1 望ましい《将来像》--------------------------------------------------------7
2 基本方針・長期目標--------------------------------------------------------8
第3章 具体的な取組み
(目標値、プロジェクト(具体的取組み)、市民・事業者・市の役割等)
1
地球を大切にするまち----------------------------------------------------10
2
物を大切にするまち-------------------------------------------------------18
3
安全で安心なまち----------------------------------------------------------24
4
自然豊かなまち-------------------------------------------------------------32
5
市民全員が主役のまち----------------------------------------------------44
(* 深刻化する地球温暖化-------------------14)
(*私たちの環境を守る法令概要、食の安全・安心----26)
(* 学校給食における地産地消-------------42)
(* 市民参加による環境活動----------------50)
6
豊かな心を育むまち-------------------------------------------------------52
(* 子どもたちの環境への取組み----------54)
第4章
推進体制と進行管理
1
2
推進体制----------------------------------------------------------------------58
進行管理----------------------------------------------------------------------59
おわりに--------------------------------------------------------------------------------------60
資料編
資料編の細目次-------------------------------------------------------------------61
Ⅰ 駒ヶ根市の環境----------------------------------------------------------62
Ⅱ 市民等アンケート結果の概要----------------------------------------88
Ⅲ 策定までの経過----環境市民会議等-------------------------------105
Ⅳ 市民憲章・条例等-----------------------------------------------------112
Ⅴ 用語の解説・用語集--------------------------------------------------118
H
(余白)
I
第1章 計画の基本的事項
第1章
1
計画の基本的事項
計画策定の背景
駒ヶ根市では、「駒ヶ根市民憲章」の理念、「駒ヶ
根市人と自然にやさしいまちづくり条例」の理念と
「駒ヶ根市環境保全条例」の基本的認識・基本理念
に基づき、これ以上環境を悪化させずに、未来に豊
かな自然を継承するための具体的な行動計画とし
て、また、市が行う環境保全に関する施策の展開の
方向と市民・事業者・行政が自主的に取り組むため
の行動指針として、平成9年3月に目指すべき4つ
の環境を柱とした第1次環境基本計画を策定し、推
進してきました。
その後、少子高齢化と人口減少化の進展、高度情
報化の進展、価値観の多様化、地方分権化など社会
情勢は急激な変化を遂げ、本市をとりまく環境問題
も、ごみの有料化と減量・資源化、特定外来生物問
題と希少生物の保全から酸性雨、オゾン層の破壊、
京都議定書の発効による地球温暖化防止対策など、
多種多様となり、大きく変化してきました。
これらの問題・課題に対応し、駒ヶ根市が目指す
環境の望ましい将来像を明らかにすると共に、その
実現に向けて、市民・事業者・市が一体となって、
協働して取り組んでいく「道しるべ」とするため、
より実効性のある計画として策定しました。
<策定のポイント>
① 市民の視点、想いの反映
② 環境指標の目標を数値化
③ 計画の推進体制及び進行管理の確立
低炭素社会
<駒ヶ根市民憲章(平成6年3月)の理念>
アルプスがふたつ映えるまちに象徴され
る豊かな美しい自然を未来に継承し、互いに
手を携えて、愛と誇りと活力に満ちた駒ヶ根
市を築きます。
<駒ヶ根市人と自然にやさしいまちづくり
基本条例(平成7年3月)の理念>
安全で快適な生活環境の形成、かけがえの
ない自然環境の保全、美しい景観の保持と創
出のために、愛と思いやりの心をもって、人
と自然にやさしいまちづくりを目指します。
<駒ヶ根市環境保全条例(平成8年3月)>
・基本的認識
人は、地球上のあらゆる生物との係りの
中で共に生き、生かされている(共生)
。
・基本理念
① 自然との共生と未来への継承
② 環境への負荷の低減と自主的かつ
積極的な行動
③ 地球環境保全は人類共通の課題と
しての取組み
<第1次環境基本計画(平成9年3月)の目
指すべき4つの環境>
① 自然と人間が共生する環境
② 安心して生きることのできる良好な環境
③ 循環型の確立した生活環境
④ すべての市民が参加してつくる環境
循環型社会
温暖化と
資源・エネ
ルギー
温室効果ガス排
出量が大幅に削
減された社会
持続可能
な社会
温暖化と
生態系
3R などを通じ
て資源が循環
している社会
持続可能な
社会の実現
生態系
と環境負荷
調和
自然の恵みを享受し
継承できる社会
自然調和社会
1
地球生態系と調和し
て持続的に成長・発
展する経済社会
第1章 計画の基本的事項
2
計画の目的
本計画は、駒ヶ根市の豊かな環境を保全し、将来の世代を含めた市民が安全で快適に暮らす
ことができるように、望ましい「将来像」の実現に向けて、市民、事業者、行政などあらゆる
立場の人々が連携して具体的な行動を総合的かつ計画的に推進することを目的とするととも
に、平成 13 年3月に策定した「駒ヶ根市第3次総合計画」に示された駒ヶ根市の将来像を、環
境の面から実現するためのものです。
3
計画の位置付け
本計画は、駒ヶ根市人と自然にやさしいまちづくり条例及び駒ヶ根市環境保全条例の規定に
基づき策定したもので、自然にやさしいまちづくり及び環境の保全に関して最も基本となる計
画です。環境に関連した市の個別計画や事業は、本計画に沿ってすすめられることになります。
また市民、事業者、市の環境に関する取組みの基本的な指針となります。
駒ヶ根市民憲章
(理想・理念)
駒ヶ根市第3次総合計画 (道しるべ)
人と自然にやさしいまちづくり
人にやさしい
まちづくり
(駒ヶ根らしさの創造)
美しい景観の
まちづくり
自然にやさしい
まちづくり
市民、事業者と
の協働
まちづくり
産業おこし
まちづくりの指針
・総合保健計画
(よろこび愛)
・老人保健福祉計画・
介護保険事業計画
(いきいき長寿)
・障害者基本計画
(ささえ愛)
・次世代育成支援計
画(そだて愛)
・食育推進計画(案)
等
協働のまちづく
り基本条例(案)
環境基本計画
・美しい景観まちづく
り基本計画
・緑の基本計画
・都市マスタープラン
等
(地球温暖化防止地域
推進計画・省エネルギ
ービジョンを含む。)
・地球温暖化防止対策
実行計画
・新エネルギービジョン
・一般廃棄物処理基本
計画(長期)
・ごみ減量行動計画
(ずく出しプラン)
・分別収集計画
等
生涯学習の推進
人づくり
仲間づくり
行動・実践
一人ひとりの
活動・推進組
織・団体
2
第1章 計画の基本的事項
4
計画の対象期間
計画期間は、平成 18 年(2006 年)度を基準年度として、目標年度を策定年度(平成 20 年度)の 10
年後の平成 29 年(2017 年)度としました。
<留意事項>
① 数値目標を現在の情勢から目標年度内の一定年度としてあるものはその一定年度内に、また早
期に目標を達成して目標値等の変更が望ましいものはその都度、目標値等を改正していきます。
② 環境の変化や社会情勢の変化に適切に対応していくため、計画の見直しが望ましくなった場合
は、必要に応じて、計画期間内であっても計画全体の見直しを行っていきます。
5
計画の対象地域
本計画の対象地域は、駒ヶ根市全域です。ただし、市域周辺の環境や地球的規模の環境への
影響も、十分に配慮することとしました。
6
計画の対象範囲
本計画が対象とする環境は、身近な生活環境や地域の環境、自然環境から日常生活(ライフ
スタイル)や地球的規模の環境まで幅広くとらえています。
影響の範囲と時代経過からみた環境問題の広がり
地球的規模の環境問題
地球温暖化
人口問題
国レベルの環境問題
砂漠化
地盤沈下
ヒートアイランド
身近な公衆衛生問題
水質汚濁
悪臭
食糧問題
森林減少
土壌汚染
飲料水
食品衛生
農地荒廃
大気汚染
騒音
振動
廃棄物
特定外来種
ダイオキシン類
野生生物種絶滅
3
オゾン層の破壊
環境ホルモン
酸性雨
第1章 計画の基本的事項
本計画では、市民参加を大きな柱としているため、その仕組みづくりやコミュニティづくり
も含まれています。
本計画では次の6つのテーマをもとに整理しました。
① 地球を大切にする
・地球温暖化
② 物を大切にする
・資源と廃棄物
・水資源
③ 安全で安心な暮らし
・公害と健康
④ 自然の豊かさ
・生物の多様性(野生動植物の生息環境) ・緑豊かな生活環
境と景観 ・水辺環境 ・森林環境 ・農業環境
⑤ 市民総参加と協働
・しくみと場
⑥ 環境学習を実践
・子どもたちの環境学習
7
・省エネルギー
・新エネルギー
・3R(排出抑制・再使用・再生利用)
・不法投棄
・環境情報
・防災
・コミュニティ
・市民の環境学習
計画の主体
今日の環境問題は、これまでの行政主導の規制的な対応だけでは解決できなくなっていま
す。社会の構成員であるすべての主体が、それぞれの立場に応じて責任を自覚し、環境保全の
ために自主的・積極的に、協働して行動していくことが必要です。
計画の主体となる市民・事業者・市及び学校が果たすべき役割を次に示します。
市民の役割
市民は、日常生活において環境に与えている影響を理解し、自ら環境
への負荷を低減するよう努めます。
また地域や団体、事業者、市と協働して環境活動などを率先してすす
め、活動の環を広げていきます。
事業者の役割
事業者は、自然環境の適正保全や廃棄物の適正処理、再生資源と安全
な物質の使用などにより環境への負荷を低減し、環境配慮型の事業活動
に取り組みます。
また地域や市などが行う環境活動に協力します。
市は、駒ヶ根市環境保全条例、駒ヶ根市環境基本計画に基づき、自然に
やさしいまちづくりの取組みを重要施策として位置づけ、実施します。
また、職員自らが市民の模範として、率先して環境への負荷の低減に
努めます。
市の役割
<学校、保育園等の役割>
学校、保育園等は、市民やPTA、保護者会などと協力し、省エネル
ギーや新エネルギーの実践、環境学習のサポーター制度などを活用した
郷土の自然保護活動の学習、ビオトープ、学校林づくりなどに積極的に
取り組みます。
4
第1章 計画の基本的事項
8
計画の策定手順
公募委員を含めた 31 人の「環境市民会議」を設置し、平
成 17 年 10 月から平成 20 年3月まで合計 47 回の会議等を開
催し、議論を重ねました。この他に、委員のメンバーは、計
画策定専門部会や各分野別の部会に分かれて具体的な内容
の検討や現地調査を行うなど、本計画は市民が主体となって
検討されました。特に計画づくりが目的化しないように、目
標や目標達成のためのプロジェクトが少しでも実現してい
くことや市民活動が少しでも広がっていくことを目指しま
した。
また、「自然にやさしいまちづくり庁内推進委員会」など
を通じて、環境の現状に関するデータの収集や計画に盛り込
む施策などを検討しました。
更に、市民、事業者、子どもたちへの環境に関するアンケ
ートの実施により、多くの市民や事業者などの意見を反映さ
せるように努めました。
計画の内容については、駒ヶ根市環境審議会に説明し、そ
の意見を聞きながら見直しを行いました。
環境市民会議の様子
環境市民会議の現地調査の様子
市
駒ヶ根市環境市民会議
市
自然にやさしいまちづくりを協働して推進
(環境関係の計画策定への提言と計画の協働推進)
民
事業者
民
団体・NPO
学識経験者
機
関
会
(専門委員6人以内)
自然にやさしいまちづく
りの調査研究提言
係
まちづくり推進委員
(環境部会)
関
議
(附属機関 12 人以内)
公害防止・環境保全
の調査審議
環境 美化推進 組合
環境審議会
事務局(市民生活課 生活環境係)
自然にやさしいまちづくり
庁内推進委員会・専門部会
環境基本計画(温暖化防止地域推進
計画含む。)等の策定、推進、評価、
見直し
(H17∼・事務局(市民生活課)
地域新エネルギービジョンの推進
(H17∼・事務局(企画財政課)
エコロジー推進委員会
(H17∼・事務局(庶務課)
温暖化防止対策実行計画の策定
(H19∼)
5
(H17∼・事務
局(企画財政
課)
外部調査機関等
市
ご み 減 量 行 動 計 画の推進
(ごみ減量ずく出しプラン)
改革と創造
へのまちづく
り推進市民
会議
第1章 計画の基本的事項
9
用語(言葉)の定義・解説
(1) 計画をすすめる上で軸となる用語(言葉)の定義について、次に示します。
将来像
駒ヶ根市の環境が将来どうあるべきか、理想とする環境像を示したもの
です。(望ましい将来像)
基本方針
「将来像」を実現するための基本となる柱、テーマです。
長期目標
望ましい「将来像」を実現するため概ね 20∼30 年の間で目指す目標・
プロジェクトです。更にその中で、重点となる目標・プロジェクトを定めてい
ます。
目標項目
「長期目標」を実現するために、市民にとって
① わかりやすい
② 意識を高めやすい
③ 取り組みやすい
④ 成果がわかりやすい
⑤ 評価しやすい
⑥ 進行管理がしやすい ことを基本に、目標項目として設けました。
ただし、一つ一つが本当に環境によいのかどうかについても常に検討
し、目標項目の変更が必要な場合は変更していきます(計画の全面見直
しではなく一部の変更です。)。
現在数値
目標項目の現在数値は、把握困難なものも多いため、把握できないも
のは斜線、又は一部把握できているものは()書きとしました。
数値目標
(10 年後等)
目標項目に対して、10 年後を目安にできる限り、数値目標を設けまし
た。現在数値が斜線又は()書きの項目についての数値目標は今後の新
規分の目標としました(現在数値が後年にわかれば、それに対する+分
が目標数値となります。)。
ただし、数値目標を現在の情勢から目標年度内の一定年度としてある
ものはその一定年度内に、また早期に目標を達成して目標値等の変更が
望ましいものはその都度、目標値等を変更していきます(計画の全面見直
しはではなく一部の変更です。)。
プロジェクト
「長期目標」を実現するため、できる限り、市民レベルで取り組むべきも
のを中心とした具体的な施策・活動です。ただし、一つ一つが本当に環境
によいのかどうかについても常に検討し、プロジェクトの変更が必要な場
合は変更していきます(計画の全面見直しではなく一部の変更です。)。
① 重点プロジェクト プロジェクトのうち、特に重要性が高く、実現に向
けて2∼3年のうちに実行すべきものや、既に実行に向けての動き
が見られるもの、既に実行されているが拡充すべきものです。
② 市民、事業者が今すぐに取り組めるプロジェクト (*)表示
(2) 専門的用語は、できる限り、その用語がある頁で解説してありますが、全てを掲載することができ
ないため、巻末の資料編「用語集」で解説してあります。
6
第2章
第2章
1
将来像、基本方針、長期目標
望ましい将来像、基本方針、長期目標
駒ヶ根市の環境の望ましい「将来像」
駒ヶ根市の環境が将来どうあるべきか、理想と考えられる望ましい《将来像》として次
のように定めました。
空青く 水清く 緑深く
ふたつのアルプスと子どもたちに
やさしい風が吹くまち 駒ヶ根市
ふたつのアルプスが映えるまち 駒ヶ根
私たちのふるさと駒ヶ根市は、ふたつのアルプスに象徴されるように、空は青く、
水は清らかで、緑は深く、豊かな美しい自然に恵まれています。
その自然の恵に感謝し、「人は地球上のあらゆる生物とのかかわりの中で共に生き、
生かされている」という認識に立って、人情味あふれる思いやりの心で自然に接し、
市民、事業者、行政が一体的となって、協働して循環型の低炭素社会を実現し、はる
かな未来の子どもたちに、この豊かな美しい自然を引き継いでいきましょう。
この市民全員の願い・想い・意志である「自然にやさしい風」を、駒ヶ根から世界
中に吹かせましょう。
平成 16 年 市環境ポスター 小学生高学年の部
銀 賞
小笠原 千弥さん (赤穂小6年 当時)
7
第2章
将来像、基本方針、長期目標
2
基本方針・長期目標・プロジェクト
駒ヶ根市の望ましい《将来像》を実現するための6つの基本方針を次のように定めました。
また、この 6 つの基本方針に関して、それぞれ長期目標を設け、その実現に向けて、次の
体系によって、具体的な取組みを進めていきます。
基本方針
将来像
1
地球を大切
にするまち
空青く
2
水清く 緑深く
ふたつのアルプスと子どもたちに
や さ し い 風 が 吹 く ま ち 駒ヶ 根 市
物を大切に
するまち
3
安全で安心
なまち
4
自然豊かな
まち
5
市民全員が
主役のまち
6
豊かな心を
育むまち
長 期 目 標
1-1 省エネルギー、新エネルギーをすすめよう
1-2 地球にやさしい交通をすすめよう
1-3 環境に配慮した公共事業・事業活動を増やそう
2-1 使い捨てでない、地球にやさしい製品を選ぼう
2-2 ずくを出して、分別・資源化しよう
2-3 水資源を大切にし、有効に活用しよう
3-1 公害の心配のない安心して暮らせるまちをつくろう
3-2 不法投棄やポイ捨てのないきれいなまちをつくろう
3-3 環境に配慮した災害に強い緑地や水路を整備しよう
4-1
4-2
4-3
4-4
4-5
多様な生物を守ろう
自然環境に配慮した景観・緑豊かな住環境をつくろう
生物が豊かで遊びたくなる水辺を復活させよう
身近な森林を守り、活かそう
環境に配慮した、やる気が出る農林業をすすめよう
5-1 環境活動が広がるしくみや場をつくろう
5-2 環境情報を発信し、市民の関心を高めよう
5-3 地域のコミュニティを大切にしよう
6-1 子どもたちの環境学習をすすめよう
6-2 市民の環境学習をすすめよう
8
第2章
将来像、基本方針、長期目標
各長期目標における具体的取組み(プロジェクト)の全体の体系を示します。
次章では、長期目標ごとに望ましい将来像としての 10 年後の目標値やプロジェクトの内容、
各主体別の具体的な取組み内容などについて示してあります。
・プロジェクトの名称は簡略化してあります。
・太字は2∼3年のうちに実施する重点プロジェクト
・個人、事業所ですぐに取り組めるものは、(*)表示
各長期目標におけるプロジェクト
1-1 ① 省エネルギーの取組み登録制度と推進
② 環境配慮型ライフスタイルの推進
③ 新エネルギーの使用(*)
1-2 ① 歩行者と自転車にやさしい道の整備
② 自転車に乗ろう(*)
③ ノーマイカー通勤、相乗り通勤の推進(*) ④ エコドライブの推進(*)
1-3 ① 環境マネジメントシステム取組事業者
② 市役所内の環境活動・環境学習
③ 環境配慮型公共事業・環境配慮契約
2-1 ①
③
2-2 ①
③
2-3 ①
③
買物袋(マイバッグ)の持参(*)
エコイベントの推進
資源物・ごみの減量(*)
事業所のごみ減量・資源化(*)
水資源を大切に(*)
井戸水の活用
② 環境に配慮した小売店
3-1 ① 適正処理で公害をなくす(*)
③ 化学物質に頼らない生活(*)
3-2 ① 不法投棄監視の強化
3-3 ① 災害に強い樹種で防災緑地などの整備
4-1 ①
③
4-2 ①
③
⑤
4-3 ①
③
⑤
4-4 ①
③
4-5 ①
③
自然保護地区などの指定
多様な生態系づくり
野生生物との共存
協働管理で魅力あふれる街路樹・公園
美しい住環境の拡充
親しめる水辺やビオトープづくり
適正な排水処理(*)
透水性の高いまちづくり
遊歩道整備で身近な自然に親しむ
荒廃した林を共同して手入れ
食の安全・安心に配慮した農業の推進
休耕田の有効活用
5-1 ①
③
5-2 ①
5-3 ①
③
市民主導の環境会議(仮称)の組織づくり
エコポイント制度による環の拡大
市環境レポートの作成・公表
環境活動の環を広げる
毎月の推進デー・月間推進計画
6-1 ① 子どもたちの環境活動応援
③ 食育・菜園講座の開催
6-2 ① 環境学習サポーター登録・派遣制度
③ 市民情報館の環境広場の開設
⑤ 環境市民大学の開設検討
9
②
ごみは資源化(*)
②
雨水の活用(*)
② 公害情報の発信
② 環境美化活動の推進(*)
② 防災水路を兼ねた水辺の整備
②
④
②
④
⑥
②
④
生態系ブック作成、希少種保全のしくみ
外来動植物の駆除(*)
野生生物に配慮した緑のネットワーク化
計画時に地元専門家の意見を聞く制度
星空の見えるまちを残す
ホタルなどが棲みやすい水環境の復活
河川等の協働美化活動推進(*)
②
残したい自然マップづくり
② 地産地消・旬産旬消の推進(*)
②
地域の環境活動応援・支援制度づくり
② 環境活動事例の紹介・発信
② 地域の伝統行事やイベントの活性化
② 学校林・校内ビオトープづくりの応援
② 市民環境講座や講演会の開催
④ 環境施設などの見学会の実施
第3章 基本方針1 地球を大切にするまち
第3章
基本方針1
具体的な取組み
地球を大切にするまち
長期目標1−1 省エネルギー・新エネルギーをすすめよう
地球温暖化は、人類の化石燃料中心の社会経済活動に起因する大気中の温室効果ガス濃度の上
昇が主たる原因であり、二酸化炭素排出量の少ない低炭素社会への転換が課題です。現在の経済・
生活レベル、豊かさを向上させていくためには、技術力を活かしながら、市民、事業者の意識・
価値観を転換し、省エネルギーへの努力と新エネルギーの使用を進めていきましょう。
(以下、省エネ、新エネと略して使用します。)
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
H24(2012)年目標
1 二酸化炭素排出量削減
H2(1990)
1990-6% H17(2005)頃
① 削減量・率
225,022 トン CO2 221,521
② 1人当たり削減量
6.87 トン CO2
6.45
2 環境家計簿モニター世帯
3 省エネ取組み登録事業所
4 省エネ事例集の作成・追加
5 市内一斉ライトダウンキャンペーンの実施
6 省エネ診断士(駒ヶ根版)制度をつくる
7 太陽光発電システム設置世帯
8 公共施設の太陽光発電、太陽熱利用設備の設置
9 公共施設への改良型ペレットストーブ設置台数
10 家庭へのペレットストーブ設置台数
11 新エネを利用する車、農業など事業用機械等
重点プロジェクト①
290,567 トン CO2
8,39 トン CO2
0世帯
0事業所
0
0回
0
189 世帯
0箇所
(旧型は現在 10 台)
0%
-79,046 トン -37.37%
- 1.94 トン CO2
500 世帯
50 事業所
1(新規作成)
年1回
1(制度作成)
2,400 世帯
10 箇所
20 台
累積 100 台
90%
省エネへの取組み登録制度などをつくり、推進しよう!
省エネに積極的に取り組むため、環境家計簿モニターを含めて「こまちゃんエコ
ライフチャレンジ事業」などの市民の取組み制度や省エネ型生活を支援する取組
み、事業者登録制度をつくり、エコライフやスローライフを推進します。また、公
共施設では率先して省エネに努めます。
プロジェクト②
環境配慮型ライフスタイルを増やそう
駒ヶ根版省エネ診断士制度を検討し、効率的な省エネライフスタイル、断熱効果
の高い省エネ住宅を推進します。
重点プロジェクト③
新エネを使おう!
駒ヶ根市地域新エネルギービジョンに基づき、地域ぐるみでの太陽光発電・熱、
バイオマス(薪・ペレット)、バイオディーゼル燃料(BDF)、小水力発電などの新
エネの利用に取り組むとともに、環境学習に活用していきます。
こまちゃんエコライフチャレンジ事業
省エネライフスタイル
駒ヶ根市が平成 19 年度から実施している、地球温暖化の主な原因で
ある二酸化炭素排出量の抑制など、地球にやさしいエコライフを推進し、
「緑豊かな美しい駒ヶ根」を未来の子どもたちに引き継ぐための、次の事
業の総称。
① 環境家計簿モニターと環境家計簿付け運動
② エコライフコンテスト
③ ワットアワーメーター無料貸出し制度
④ エコライフ実践レポート募集
⑤ エコライフ事例集作成
例えば、冬の日差しのため南側は広
葉樹を植栽する、断熱効果の高い家な
ど、エネルギーを効率的に使用し、その
消費量を節約できる省エネが可能な生
活スタイル
<キーワード>
・信州型省エネモデル住宅
・2008 年度からの省エネ住宅改修優
遇税制
10
第3章 基本方針1 地球を大切にするまち
サマータイム制でスローライフを!
ライトダウンキャンペーン
太陽の長い夏季の間、時計の針を一時間早めて、朝
早くから活動し、太陽の恩恵を受けて、就業後も長い陽
の中、余暇にあてよう、というもの。戦後の日本も GHQ の
指導で三年ほど実施されましたが、不評ですぐ廃止にな
りました。アメリカでは、サマータイムとは言わず、
"Daylight Saving Time"と言います。
今、環境問題の高まりやゆとりを求めるライフスタイルの
普及などから、再び見直され導入に向けた動きが強まり
つつあります。平成 19 年に札幌商工会議所主導で、7月
の一月間だけ導入実験が行われ、それなりの評価が得ら
れたようです。
一方、批判としては「残業が増える」、「時計の針を一時
間早めることに伴うコスト(一説では一千億円と言われて
いる。)」、「体調やリズムが崩れる」などが主な理由です。
アメリカなどで体験した人の感想は、「普通の一日が終
わっても、まだ陽が残っている。すばらしいこと。夕食は外
でバーベキューなど、家族団らんで過ごせる。」、「時計を
変えなくても、始業を一時間早める会社が増えた方が、ラ
ッシュアワーがなくなる。」などです。
「夏場はフレックスタイム制を」という社会運動が始まる
かもしれません。
夏至の期間の夜に、ライトアップ施設や家庭の電
気を消して、CO2削減など環境のことを考えながら
過ごしてみよう!という啓発キャンペーン。
取組み例としては、ロウソクの灯の中で行うキャンド
ルナイト 、飲食店等でのキャンドルサービス、星空観
測会、施設の消灯など。
また、指定日の夜を「ブラックイルミネーション」とし
て、夜8時∼10 時の2時間、全国のライトアップ施設
の電気の一斉消灯を広く呼びかけています。
新エネルギー
従来の石油や石炭、原子力、天然ガスなどの限りあ
るエネルギーに対し、太陽光発電、太陽熱利用、風
力発電、水力発電、バイオマスなど再生可能な自然
エネルギーや、今後研究開発・導入が図られる燃料
電池などをいいます。石油などの化石燃料の使用は
地球温暖化の原因でもあり、石油などに代わるエネ
ルギーとして、今後、普及が望まれます。
駒ヶ根市では、平成 18 年3月に地域新エネルギー
ビジョンを策定し、太陽光発電・ペレットストーブの導
入支援、BDFの精製・利用などを展開しています。
市民は
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
省エネ取組み登録制度(環境家計簿モニター等)へ参加します。
日常生活の中で、省エネに配慮した生活を心がけます。
省エネ家電を購入し、省エネに配慮した家づくりを行います。
自動販売機の利用は控えます。
ライトダウンキャンペーンなど地球にやさしい啓発イベントに参加します。
廃食用油は出さない努力と、出たものは全て資源化に協力します。
太陽光・熱やバイオマスエネルギーなどの非化石燃料エネルギーの利用に心がけます。
事業者は
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
市の温室効果ガスの排出抑制のための総合的な計画に協力します。
省エネ取組み登録制度へ参加します。
事業所内で省エネに努めます。
夜間照明は控えます。
自動販売機は省エネ型に切り替えます。
設備見直し時には高効率エネルギーシステムを導入します。
太陽光・熱やバイオマスなどの新エネの利用に心がけます。
市は
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
地球温暖化防止の積極的な周知と情報の提供を行います。
市の区域の温室効果ガスの排出抑制のための総合的な計画を策定し実施します。
省エネ事例集の作成、省エネ取組み制度などにより、省エネを推進します。
サマータイム制の導入など、国レベルでのより省エネ効果の高い施策を働きかけます。
夜間照明ガイドラインを検討します。
公共施設への省エネ対策を積極的に導入します。
公共施設の夜間照明を見直します。
公共施設の自動販売機は省エネタイプに切り替え、将来の撤廃を検討します。
公共施設の設備見直し時には、高効率エネルギーシステムを導入します。
未利用バイオマスの利活用の計画(バイオマスタウン構想など)の策定を検討します。
太陽光・熱、BDFなどの新エネの利用を推進します。
果樹剪定枝等の薪利用ネットワークをつくります。
地球温暖化防止と省エネ等の観点から事業者、市民と話し合う場をつくります。
エネルギー関係の領収書にCO2 表示を働きかけます。(電気、ガス、灯油、水道など)
11
第3章 基本方針1 地球を大切にするまち
深刻化している地球温暖化
駒ヶ根市でも地球温暖化は起こって
いるのですか?
℃
平均気温の推移
14
松本
飯田
13
12
11
10
2000
1995
1985
1990
1975
1980
1965
1970
1955
1960
1945
1950
1935
1940
1925
1930
1915
1920
1905
1910
9
1900
起こっています。右のグラフから、100 年
で、世界の平均気温は約1℃、近くの飯田市
でも松本市でも約2℃上昇していることがわか
ります。
1℃や2℃は問題でないように思われがちで
すが、地球の元々の気温変化は1万年で1℃
ですから、最近、特に、ここ 20 年の気温上昇
は明らかに異常です。この主な原因は、人類
の石炭や石油などの化石燃料を大量に消費
し、大気中の温室効果ガス濃度が急激に上
昇しているためです。
温室効果ガス濃度は産業革命(1800 年前
後)頃までは約 280ppm でしたが、その後、急
激に上昇し、2000 年には約 380ppm となって
います。
この濃度を、世界的に 2100 年に約 475ppm
に抑えようとしています。その最初でとりあえ
ずの条約が京都議定書で、日本は「2012 年
の温室効果ガス排出量を 1990 年比−6%に
すること」が義務となっています。しかし、現実
には、地球全体では増え続けています。
このまま、温室効果ガス排出量が増え続け
ると、2100 年には、気温は 1.4℃∼5.8℃上昇
すると予測され、人類どころか、地球の生態
系そのものが危険な状態になります。
そこで、今、世界的に、京都議定書以後、
すなわち 2012 年以後をどうすべきかが議論さ
れ、排出権取引などが検討されています。
その中で、人類の1人当たり排出量を等しく
するには、日本は 2050 年には、1990 年比
で、最大−85%の削減が必要という試算もで
ています。
IPCC 第 4 次評価報告書(2007 年)
年
長野気象台電子閲覧室より抜粋
上
下
中
IPCC 第 4 次評価報告書(2007 年)
地球規模の人為起源の温室効果ガス排出
IPCC 第 4 次評価報告書(2007 年)
図SPM 3 (a) 1970 2004年の世界の人為起源温室効果ガスの年間排出量 (b) 2004年の人為起源温室効果ガス総
森林吸収量は、2000 年時点で、CO2 排出量の約半分と計算されています。温室効果ガスの濃度から、産業
革命以前は、吸収量と排出量のバランスがとれていましたが、その後、森林は減り、排出量は増えています。
12
第3章 基本方針1 地球を大切にするまち
このまま温暖化が進むと、どんな影響がありますか?
気温の上昇----平均気温がわずか 1℃上昇で、日本が 300km 赤道に近づく、
つまり、気温的に、東京が鹿児島県に、4℃上昇すれば、東京がマニラの
位置になることになります。
異常気象の多発----雨が降るときは大量に、洪水と渇水の極端な現象が起き、台風もたく
さん発生し、大型になるなど、災害が多発します。
真夏日の増----現在の日本の真夏日は 50 日∼60 日ですが、2100 年には 120 日∼140 日と
推定され、冷房などに多くのエネルギーが必要となり、農作物にも大影響がでます。
海面の上昇による陸地の水没----気温が高くなると海水の膨張、氷が融けて、百年後には、
1m前後上昇すると予測されています。わずか1mでも、世界 40 ヶ国の国土の大半が水
没します。しかも水没面積の大半は、人口集中地域であり、穀倉地帯でもあります。
日本でも、災害予防対策を含めて、多額な費用がかかり、その対策により、CO2 が多く
発生します。
植生などへの影響----一つの樹種の百年間で移動可能距離は 200km以下と言われていま
す。1℃上昇で 300km ですから、移動可能距離を越えるため、絶滅する種と消滅する森
林が多くなります。また、動物や海の生物にも多大な影響を与えます。
人間社会への影響----熱波による熱中症や脱水症が増加し死亡者の増、蚊が媒介するマラ
リアの流行、コレラやサルモネラ感染症なども現実に増加しており、さらに増加すると
推測されます。
また、食料関係ですが、例えば日本の稲は適応できなくなる、穀倉地帯の砂漠化など、
世界の農作物や海産物などへも大きな影響があり、世界の人口増加とともに、世界的に
深刻な食糧不足が考えられ、食糧自給率の低い日本への影響は図りしれません。
地球温暖化問題は、オゾン層の破壊(フロンは両方の原因)、酸性雨(酸性雨は軽油などの石油消費が原
因・森林の破壊)、砂漠化、森林破壊などのあらゆる地球環境問題に関係があります。
どうすればいいの?
人類の暮らし、生産活動など、全ての経済社会活動で CO2 などの温室効果ガスの排出をできる
限り少なくする低炭素社会を実現することです。技術革新に期待しつつも、すぐには無理なため、
自分でできるところから、地球温暖化の影響を減らしていくことです。その一つが、自然のエネルギ
ーの上手な利用、無駄を抑えた省エネの工夫、ごみの減量・資源化、地産地消などです。
各家庭で次の取組みを行うと、日本の温室効果ガス排出量(1990 年)は△3%!(環境省 H19)
取組みの例
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
冷房の温度を1℃高く暖房の温度を 1℃低く設定する
週 2 日往復 8 ㎞の車の運転をひかえる
1日5分間のアイドリングストップを行う
待機電力を 90%削減する
シャワーを 1 日 1 分家族全員が減らす
風呂の残り湯を洗濯に使いまわす
ジャーの保温を止める
家族が同じ部屋で団らんし、暖房と照明の利用を2割
減らす
買い物袋を持ち歩き、省包装の野菜などを選ぶ
テレビ番組を選び、1 日 1 時間テレビ利用を減らす
計
(駒ヶ根市の目標は全体で1人△1,940kgCO2)⇒
13
一世帯当たりの年間
CO2 削減効果 削減割合(%)
節約効果
約 33kg
0.5%
約 1,800 円
約 184kg
3.1%
約 9,200 円
約 39kg
0.7%
約 1,900 円
約 60kg
1.5%
約 3,400 円
約 69kg
1.1%
約 7,100 円
約 7kg
0.3%
約 4,200 円
約 34kg
0.5%
約 1,900 円
約 238kg
4.1%
約 10,400 円
約 58kg
約 14kg
約 736kg
1.0%
0.2%
13.0%
約 800 円
約 40,700 円
第3章 基本方針1 地球を大切にするまち
基本方針1
地球を大切にするまち
長期目標1−2 地球にやさしい交通をすすめよう
日本の温室効果ガスの CO2 排出量の2割は運輸部門(駒ヶ根市では3割)。その中で自家用車
からの排出量は半分以上です。自家用車を自粛したり、環境に配慮して自動車を使用することも
大切ですが、自家用車に乗らなくてもよい環境や仕組みを整えていきましょう。
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
1 環境配慮歩道・歩車共存道路の整備
新規延長5km
(基準づくりから。通学路等の優先度の高いものからなど)
2 自転車専用道路等の整備 (法改正による歩道内の自
0km
新規延長5km
転車専用、また国・県施工も含めるなどの基準づくりから)
3 普通の駐輪場整備
(0 箇所)
(まずは整備の基準づくりから。民間施工管理を含める。)
4 こまちゃん自転車などの貸出し拠点の整備
5 ノーマイカー通勤等参加事業所
6 こまちゃんバスの通勤・通学への利用路線拡大
(市管理は 7 箇所)
0 箇所
(2 路線)
新規整備5箇所
2箇所
40 事業所
5路線
(現状は時間帯から可能路線)
7 エコドライブ講習会
プロジェクト①
累積 50
回
歩行者と自転車にやさしい道をつくろう
市民の声を反映し、道路は生活者の視点に立って整備します。また、照明、街路
樹など、さまざまな観点からゆとりある空間にし、歩いたり自転車に乗りたくなる
環境(下記参照)を整えます。
プロジェクト②
自転車に乗ろう
自転車の修理や再利用をすすめたり、自転車の置き場所を十分に確保するなど環
境を整えます。また市民、観光客が利用できる「みどりの自転車」制度や「補助パ
ワー付きみどりの自転車」制度などを検討します。
重点プロジェクト③
ノーマイカー通勤、相乗り通勤をしよう!
環境保全のため、車に頼らない生活へ転換をすすめる必要があります。地域や職
場でのノーマイカー通勤、相乗り通勤をすすめます。
プロジェクト④
エコドライブを広めよう
アイドリング・ストップ、急発進・急ブレーキをしないなどの環境に配慮した運
転を普及するため、エコドライブ講習会を開催し、エコドライブ宣言を行うなど、
市民、事業者、市が連携して取り組み、広めます。
<環境配慮歩道・歩車共存道路ってなに?>
従来の「歩車分離」の考え方は,裏返すと車の通行にじゃまな歩行者を道路
から排除するという意味では車優先です。
そこで,「コミュニティ道路」と呼ばれる歩行者を優先させ、車との共存をは
かる道路です。写真がその例で、住宅地の中まで車が通行できますが、スピード
が出せないように道路を蛇行させたり,交差部分は石畳にしています。
<自転車専用道路ってなに?>
例えば、歩道内を歩行者と自転車に分離した環境の道路をいいます。
* どちらにしても、工夫と整備のための基準が必要ですね。
14
第3章 基本方針1 地球を大切にするまち
エコドライブをしよう!
例えば・・・
日本のCO2 排出量のおよそ1割が、私たちが使用するマイカーによるものです。
燃費も向上し、車からのCO2 を減らすための運転がエコドライブです(スマートドライブともいいます。)。
①
やさしい発進
少し緩やかに発進
する(最初の 5 秒で
時速 20 キロが目安)
だけで 11%程度燃
費が改善します。
② 加減速の少ない定速走行
③
車間距離を詰めたり、速度にムラのある走り方をする
と、加減速の機会も多くなり、その分市街地で 2%程
度、郊外で 6%程度燃費が悪化します。
エンジンブレーキは、燃料
噴射装置付きの車は、燃料供
給が停止されるので、2%位
燃費が改善されます。停止位
置が分かったら、早めにアク
セルから足を離して、エンジ
ンブレーキで減速しましょ
う。
エンジンブレーキ使用
⑤ エアコンは控えめに
④ アイドリングストップ
停車や駐車時のアイドリングを、無意識のうちにしていませんか?アイドリング時
にも、ガソリンは 1 分あたり約 0.014 リットルが消費されています。1 日 5 分のアイドリ
ングを止めたとすると、年間 20 時間(240 日として)。特に仕事などで車を頻繁に使
われる方ほど、削減量も大きくなります。もちろんその分ガソリン代も節約に。限られ
た資源を、ムダなく、大切に。停車中は、エンジンをオフ。習慣づけが大切です。
気象条件に応じて、こまめ
に温度・風量の調整を行いま
しょう。特に夏場に設定温度
を下げすぎないことがポイ
ントです。外気温 25℃の時
に、エアコンを使用すると、
12%程度燃費が悪化します。
市民は
①
②
歩行者と自転車にやさしい道づくりに参画します。
できる限り自動車の使用を控え、バス、電車などの公共交通機関や自転車を使用したり、
自動車の相乗りに努めます。
③ ノーマイカー通勤に参加します。
④ 車の買い替え時には、低燃費車・低公害車を選びます。
⑤ エコドライブ講習会に参加し、車を運転するときは、アイドリング・ストップなどのエ
コドライブに心がけます。
事業者は
①
②
物流方法を改善し、自動車の運行削減に努めます。
ノーマイカー通勤を実施して、従業員同士や近隣事業者で協力しての相乗り通勤、公共
交通機関の利用、自転車・徒歩通勤を推進します。
③ 車の買い替え時には、低燃費車・低公害車を選びます。
④ エコドライブ講習会に参加し、車を運転するときは、アイドリング・ストップなどのエ
コドライブを心がけます。
市は
①
②
③
④
⑤
市民の声を反映した歩行者と自転車にやさしい道づくりを進めます。
段差のない道や安全に歩けるなど、自転車や歩行者にやさしい道を整備します。
自転車を活用しやすいしくみづくりを市民と共に進めます。
公共施設には、駐輪場を整備します。
ノーマイカーデーの設定やエコドライブの普及などを通じて、市民、事業者と協働して
車に頼らないまちづくりを進めます。
⑥ 公共交通網を見直し、利用の促進を図ります。
⑦ エコツーリズムなど、21世紀の環境配慮型観光都市づくりを進めます。
⑧ 公用車には、低燃費車・低公害車を選びます。
⑨ 道路をつくるときには、外灯、街路樹、透水性舗装など、総合的な環境配慮を行います。
⑩ エコドライブ講習会を開催し、車を運転するときのアイドリング・ストップなどのエコ
ドライブを推進します。
15
第3章 基本方針1 地球を大切にするまち
基本方針1
地球を大切にするまち
長期目標1−3 環境に配慮した公共事業・事業活動を増やそう
持続可能な資源循環型の低炭素社会を構築して、人類の生活と地球の生態系を将来にわたって維持
していくために、環境に配慮した公共事業・事業活動を進めていきましょう。
10 年後の目標
1
目標項目
環境マネジメントシステムの取組み事業所
(ISO14001、エコアクション 21 など)
現状値(H18・2006)
24 事業所
2 環境に配慮した事業者のネットワーク参加事業所
3 環境配慮実践事業者の誘致数 (基準づくりから)
4 市職員環境研修会の開催数
5 環境配慮型公共事業・環境配慮契約の件数
10 年後(H29・2017)
50 事業所
累積 100 事業所
累積 5 事業所
累積 10 回
累積 10 件
(マニュアルづくりから)
重点プロジェクト①
環境マネジメントシステムに取組む事業者を増やそう!
ISO14001 やエコアクション 21 など、環境マネジメントシステムに取り組み、
継続的な環境活動を行う事業者を増やし、ネットワーク化を図ります。
プロジェクト②
市役所内の環境活動、環境学習をすすめる
市役所は、エコロジー推進委員会を中心に、率先して環境活動を行います。また
環境学習によって、環境への理解、意識の高い職員を育てます。
プロジェクト③
環境配慮型公共事業・契約を増やす
工事における環境負荷の低減を目指して公共事業における環境配慮マニュアル」
を作成し、環境配慮型公共事業を進めます。また物品購入などにおいても環境配慮
契約を推進します。
環境マネジメントシステム----事業組織等が法令等の規制基準を遵守するだけでなく、自主的、積極的に環境保全
のために取る行動を計画・実行・評価する仕組みであり、①環境保全に関する方針、目標、計画等を定め(P)、②これ
を実行・記録(D)し、③その実行状況を点検して(C)、④方針等を見直す(A)という一連の手続き。
ISO14001----1996年9月に国際標準化機構(ISO)によって制定された「環境マネジメントに関する国際統一規格」。
認証を取得することにより環境マネジメントシステムを経営システムの中に取り入れていることを意味し、環境に配慮した
経営を自主的に行っている証明になり、環境への負荷を継続的に改善していくためのシステム。
その他----上記以外に、企業独自に環境マネジメントシステムを構築し、運用している例や、地域独自の環境マネジメン
トシステムをNPOで運用している例などがある。
エコアクション 21 などに取り組む事業者を増やそう!
エコアクション 21 とは、広範な中小企業、学校、公共機関などに対して、「環
境への取組みを効果的・効率的に行うシステムを構築・運用・維持し、環境へ
の目標をもって行動し、結果を取りまとめ、評価し、報告する」ための方法として、
環境省が策定した認証・登録制度です。
国際規格の ISO14001 規格をベースとしつつ、中小事業者でも取り組みやす
い環境経営システムとなっていて、必ず把握すべき項目として、二酸化炭素排
出量、廃棄物排出量及び総排水量を規定し、必ず取り組んでいただく行動と
して、省エネ、廃棄物の削減・リサイクル及び節水の取組みを規定しています。
市ではエコアクション 21 の取得に向けた講習会の開催や支援をしています。
環境に配慮した事業者を増やし、ネットワーク化を図ることをめざしています。
16
第3章 基本方針1 地球を大切にするまち
土木工事等公共事業における環境配慮マニュアルの例
計画段階----生活環境・自然環境、自然との触れ合い、環境への配慮、文化遺産
等の保全、省エネ・省資源の推進、自然エネルギーの活用、施設の
長寿命化対策 等
設計段階----生活環境(水質汚濁、土壌汚染、騒音・振動、大気汚染等)
・自然環
境・自然との触れ合い環境、省エネ・省資源の推進、再使用・再生
資材の利用、副産物の排出抑制、建設廃棄物の適正処理 等
施工段階----設計段階の配慮事項の確実な実施、工事関係者の環境意識の向上
二次製品の積極的利用 等
供用段階----実施した環境配慮事項の確認、改善が必要な場合の適切な措置、以
後の事業への反映 等
活動紹介
ISO14001 取得事業所の取組み
----------「地球を守る」という理念を持って、こんなことを実践しています。
(㈱コガネイの例)
意識の変化が前向きな活動への原動力です。全員参加で、一人ひとりの環境に対する意識が変わりました。
6 月の環境月間でのごみ拾い活動
11 月のクリーンキャンペーン
私の(職場の)環境カード・・・・一人ひとりが一年間の環境活動の目標をカードに記入し、常に携帯して行動しています。
目指すは、エネルギー効率の良い工場・・・・節電、分別、教育などの徹底で、省エネに取り組んでいますが、将来は、太
陽光発電なども視野に、CO2 削減に向けて研究しています。
環境活動はこまめな積み重ね・・・・続けていくためには、教育、管理などに時間をかけて、こまめにコツコツ積み重ねるこ
とが大切で、一人ひとりの意識がないと組織全体として目標を達成できません。
市民は
①
事業活動や環境配慮型公共事業などへ提言し、協力します。
事業者は
① ISO14001、エコアクション 21 などへの取り組みを進めます。
② 環境に配慮した事業者のネットワークに参加します。
③ 市内に新たに進出する企業は、環境への負荷の低減に最大限に配慮して事業活動を行い
ます。
市は
① ISO14001、エコアクション 21 などへの取組みを支援します。(取得費用の支援等)
② 環境に配慮した事業者のネットワーク化を推進します。
③ 事業者向けにエコオフィスのガイドラインや事例を紹介します。
④ 誘致企業の環境ガイドラインを検討します。(ISO 取得、エコオフィスへの取組み等)
⑤ 市役所の温暖化防止実行計画を着実に実行し、結果や環境活動について公表します。
⑥ 市役所内の環境学習会を定期的に開催します。
⑦ 環境配慮型公共事業へ移行していくため、公共事業における環境配慮マニュアルや環境
配慮契約マニュアルの策定を具体的に進めます。
17
第3章 基本方針2 物を大切にするまち
基本方針2
物を大切にするまち
長期目標 2−1 使い捨てでない、地球にやさしい製品を選ぼう
今日の化石燃料を基盤とする「大量生産・大量消費・大量廃棄型」の社会経済活動による人類
の急速な発展は、地球環境に大きな負荷を与え、地球温暖化、オゾン層の破壊、森林の減少など、
数々の問題を引き起こしています。
生産、流通、消費の段階で、事業者、市民(消費者)が環境への配慮に関する高い意識を持ち、
省資源化、廃棄物の発生抑制に努めましょう。
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
1 マイバッグ持参率
25.24%
80.00%
2 環境に配慮した小売店等(エコ商店認定基準づくりから)
20 店
3 レジ袋減量等推進店の数
(70 店)
200 店
4 エコイベントの数(基準づくりから。把握は報告制等)
(1)
累計 100
重点プロジェクト①
買物にはマイバッグを使おう!
使い捨ての多い生活を見直すきっかけとして、買い物袋持参運動を展開していき
ます。同時に、なぜ買い物で環境に配慮する必要があるのか、どう選べばいいのか
など、グリーンコンシューマー(買い物から環境を考える消費者)運動を伝え、地球
にやさしい買い物を広げます。
プロジェクト②
環境に配慮した小売店などを増やそう
エコ認定商店・事業所(簡易包装、レジ袋・食品トレーの削減に努める商店、地
元農産物を置くなど小規模商店や、エコ製品など環境に配慮した製品・部品を製造
する事業所など)の基準をつくり、認定したり、1店1エコ運動など、環境に配慮
した小売店や事業所を支援するしくみをつくります。これをきっかけに地域とのつ
ながりを取り戻し、環境の環を広げていきます。
プロジェクト③
イベントは、環境に配慮したエコイベントで
市内の全てのイベント(催し、会議など)が、マイカップ・はしの持参、リユース
容器の使用、レジ袋の有料化、ごみゼロイベント、自家用車を使わないでも参加で
きる工夫など、環境に配慮したイベントとなることをめざします。
<チェック表>
全部チェックがついた人は、グリーンコンシ
ューマーです。
あなたの買物から社会が変わります!
(グリーンコンシューマー)
グリーン購入とは、購入の必要性を十分に考え、価格や品質だ
けでなく、できるだけ環境に対する負荷の少ない商品やサービス
を優先的に選んで購入することです。
普段の買物でグリーン購入を実践し、地球環境を大切にして心
豊かな暮らしをしていこうという人をグリーンコンシューマーといい
ます。すなわち、環境への配慮に関する高い意識を持ち、行動を
実践していく消費者とその活動をいいます。
グリーン購入の実践は、自分の生活だけでなく、企業における
環境に影響の少ないモノづくりを促進し、社会全体が持続可能な
循環型社会へと変わってきています。
欧米では、環境によい商品を買う意識の高い消費者、環境に悪
い商品や企業をボイコットする消費者などをいいます。1988年に
イギリスで提案され、その後、欧米を経て日本においても広がって
きています。
18
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
レジ袋を断り、マイバックを使っている。
必要なものを必要なだけ買うようにしている。
包装はできるだけ少ないものを選んでいる。
古紙使用のトイレットペーパーなど、再生品を選
んでいる。
容器が再生利用できるものを選んでいる。
詰替え商品を選んでいる。
長く使えるもの選ぶようにしている。
家電などは、省資源・省エネルギーのものを選
んでいる。
環境ラベルの有無をチェックしている。
資源化のためのゴミの分別回収に協力してい
る。
第3章 基本方針2 物を大切にするまち
買物袋(マイバッグ)持参運動
市では平成 16 年度から「推進協力店制度」により「買物袋持参運動」を推進しています。
Q1 レジ袋を減らすとどうなるの?
A 市内で使われているレジ袋は、年間約 700
万枚、56t。レジ袋 1t 造るのに石油 2t(原料
1t、燃料 1t)が必要です。むだな石油を使わ
ないですみます。電力換算すれば、レジ袋1
袋(8g)を造るエネルギーで 60W 電球を約1時
間点灯できます。
Q3 レジ袋は、資源プラの紫のごみ袋
で 出す ので、 どっ ちでも いい ので
は?
A
資源をリサイクルする過程で、石油など
のエネルギーを使います。その費用の多く
は税金で賄われています。環境への負荷と
皆さん自身の負担を少なくするには、資源
物も元から減らす必要があります。
すぐに資源として出してしまうものな
ら、最初から断わりましょう!
Q2 レジ袋を断わることで、温室効果ガスの二酸
化炭素は減らすことができるの?
家族全員で実践して、1年間で約 58kg の CO2 の削
減効果があります。日本の家庭1世帯が1年間に排出
している CO2 の量は中国の人の 4 倍の約 6,000kg で
す。市民全員、国民全員------と運動を拡げれば大きな
数字になります。
A
Q4 マイバッグ持参率はどのくらい?
店舗A
H17
総数
率
1,171
14.9
H18
総数
率
1,953
12.5
店舗B
1,130
33.4
1,149
44.5
店舗C
1,342
24.3
1,526
27.1
場所
レジ袋は
石油の
かたまり
計
3,643
21.9
4,628
25.2
市内3店舗の1日の全てのお客さんを調査
(率はマイバッグ等持参率(%))
市民は
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
買物にはマイバッグを使います。
環境に配慮した事業者から購入し、買い物を通じて事業者を変えます。
必要な物を必要な分だけ購入します。
使い捨て商品はなるべく買わず、再生品や分別しやすい製品を選びます。
地元産のリターナブル容器入りなどごみの出にくい商品を購入し、容器回収に協力します。
グリーンコンシューマー運動を進めます。
地元産の野菜や、地元産の木を使用した製品を選びます。
環境に配慮した小売店づくりに協力します。
イベントを企画し実施するときは環境に配慮します。
事業者は
① マイバッグ持参者へのサービスを推進します。
② 食品トレーの削減や簡易包装などの1店 1 エコ運動に協力し、市民との協定を検討します。
③ リターナブル容器の使用・回収や使用済み製品の
その製品に関する資源の採取から製造、
回収に努めます。
輸送、使用、廃棄など全ての段階を通じ
④ ばら売り、量売りを進めます。
て環境影響を定量的・客観的に評価する
⑤ びんなど容器の規格化に協力します。
方法で、LCAと略称されます。
⑥ グリーン購入を推進します。
⑦ ライフサイクルアセスメント(LCA)を導入し、分別しやすい製品を開発します。
⑧ 環境に配慮した小売店づくりに努めます。
⑨ イベントを企画し実施するときなどは環境に配慮します。
市は
①
②
③
④
⑤
⑥
マイバッグ持参、食品トレー削減について周知します。
一斉ノーレジ袋デー(毎月5日)を推進します。
グリーン購入を推進します。
環境に配慮した小売店づくりを市民との協働で進めます。
環境配慮イベントのマニュアルをつくり、広めます。
イベント企画・実施時や会議では環境に配慮します。
19
第3章 基本方針2 物を大切にするまち
基本方針2
物を大切にするまち
長期目標 2−2 ずくを出して分別・資源化しよう
廃棄の段階では、再使用や修理を心がけて廃棄物(ごみ)を少なくし、廃棄する場合は、資源化(リ
サイクル)を心がけて、最後に残るごみをできる限り少なくして持続可能な資源循環型社会を築い
ていきましょう。
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
1 家庭系一人一日あたりの資源物・ごみ排出量
500g
H22 年度 450g
2 家庭系分別資源化率
33.24%
H22 年度 45.00%
3 生ごみ資源化世帯率(全世帯の資源化を目指して)
24.59%
100%
4 事業系一般廃棄物(可燃ごみ)年間排出量
2,664t
H22 年度 2,100t
5 市役所本庁のごみ排出量 (可燃ごみ△25%,その他△5%)
28.2t
H22 年度 24.8t
プロジェクト①
ごみ・資源物を減量しよう
ごみ減量行動計画に基づき、資源物もごみも減量します。わかりやすい「資源物・
ごみのガイドブッグ」作成、3R運動などにより市民の意識を育み、一人ひとりが
「ずく」を出して減らします。
重点プロジェクト②
ごみは資源化しよう!
生ごみなどの資源化、資源化ルートの開拓などにより、最後に残るごみも資源化
することを市民と協働して全市内で展開していきます。
プロジェクト③
事業系ごみは減量・資源化しよう
事業系ごみについても分別の徹底、適正処理を啓発し、減量・資源化に努めます。
市は事業者として率先して行います。
<ずくを出すとは>
解説
世界に広がる「もったいない」の心
日本人は昔から、物を無駄にしたら“もったいない”と残念に思っ
たり、人から物をもらったら“もったいない”とありがたく思ったり
と、とても物を大切にしてきました。その背景には、私たちの生活
を支えてくれる「いのち」への感謝の気持ちがあります。
江戸が世界に類を見ない高度な循環型社会であったことは有名で
すが、そこまで遡らなくても、ほんの 50 年ほど前まで、なるべく
捨てないようにする“もったいない”の心が生きている生活でした。
そして生活が大きく変わってしまった今、この“もったいない”とい
う言葉が見直されています。
5R
4R
20
5R(4R・3R)って何?
1 Refuse(リフューズ/断わる)
レジ袋や過剰包装を断わる
2 Reduce(リデュース/減らす)
繰り返し使える容器(リターナブ
ルびん)、詰め替え商品を購入
3 Reuse(リユース/再使用)
不要品交換会、フリーマーケッ
ト、リサイクルショップを利用
4 Recycle(リサイクル/再資源化)
資源として再利用
5 Repair(リペア/修理して使う)
壊れたら修理して使う
Refuse(リフューズ/断わる)
Reduce(リデュース/減らす)
Reuse(リユース/再使用)
Recycle(リサイクル/再資源化)
Repair(リペア/修理して使う)
3R
ノーベル平和賞を受賞されたケニアの環境副大臣・環境保護活動
家、ワンガリ・マータイ女史は、平成 17 年に京都議定書関連行事
で来日されたときに、この言葉を知り、
「私の一番の関心である資源
の持続的活用を訴える上で探し求めていた言葉に出会った感動の瞬
間だった。」と語られ、翌3月にニューヨークの国連本部で開かれた
会議で、日本人が昔持っていた“MOTTAINAI”をみんなで唱
和しようと呼びかけました。
私たちは、このアフリカからいらした一人の女性を通して、もう
一度“もったいない”という日本語の重要さ、すばらしさに気付きま
した。そこには、自然を愛し、物の量よりも質素さや風雅さを好む
日本人の心が凝縮されています。
こまめ、よく動く、
やる気、根気などを総称していう方言で
す。対語としては「ずくがない」、「ずく無し」
などがあります。ごみに関しては、「きちん
と分別する」のはもちろん、資源物のレジ
袋を減らすため「マイバックを常に用意す
る」などもずくがいりますね。
第3章 基本方針2 物を大切にするまち
協働で取り組む 下諏訪町の生ごみ堆肥化
下諏訪町では、日処理能力 300kg タイプ
の生ごみ減容処理機2台により、現在、約
900 世帯の生ごみを、住民との協働で堆肥
化しています。
下諏訪町の
生ごみ減容リ
サイクルセン
ター
原則として、週1回、家庭から生ごみを袋
に入れて、直接、センターへ持ち込みます。
次に、生ごみ袋を所定の場所におきます。中には、
直接、生ごみ処理機へ投入していく人もいます。
最初に、持ち込んだ生ごみの重さを量
り、記帳します。
駒ヶ根市でも、家庭の生ごみ資源化 100%を目指そう!
市民は
①
②
③
④
⑤
「ずく」を出して、ごみの分別を徹底します。
物の寿命を活かした使い方をします。
再使用(リユース)に努めます。
不要になったものは資源化に努めます。
生ごみなどは、堆肥化など資源化に協力
します。
⑥ エコクッキングに努めます。
事業者は
①
②
③
④
⑤
⑥
<エコクッキング>
エコクッキングのエコは「エコロジー(生物・環境)」
と「エコノミー(経済)」の両方の意味を持ちます。
食材の購入時の選択から、調理時に出るごみ
(調理くず)や使うエネルギー、水の量などをなるべ
く減らしたり、効率よく使う方法、余った食材の保存
や活用方法、排水や調理くずの資源活用、食べ残
しについてなど、それぞれの段階で環境への配慮
を工夫しながら料理することをいい、環境にやさし
い行動は家計の節約にもつながります。
ごみの分別を徹底し、廃棄物は適正に処理します。
物の寿命を活かした使い方をします。
再使用(リユース)に努めます。
不要になったものは資源化に努めます。
容器や使用済み製品の自己回収に取り組みます。
一定規模以上の事業所は、ごみ減量・資源化計画を作成します。
市は
①
②
③
④
ごみ減量のため、常に分別方法の見直しをすすめます。
分別品目ごとの処理方法、コスト等の実情を公表・周知し、分別を推進します。
資源化可能なもの(生ごみ、廃食用油、剪定枝等)の有効活用を進めます。
市民と協働で、ごみ減量のためのパンフレットや、わかりやすい「資源物・ごみのガイ
ドブック」の作成に努めます。
⑤ リユース広場、フリーマーケット、リサイクル広場など、再使用品や再生品の利用拡大
を図ります。
⑥ エコクッキングなど、排出抑制を啓発・推進します。
⑦ 事業系ごみの減量・分別を推進するとともに、事業所減量計画の策定届出を検討します。
21
第3章 基本方針2 物を大切にするまち
基本方針2
物を大切にするまち
長期目標 2−3 水資源を大切にし、有効に活用しよう
人類の社会経済活動は、砂漠化、酸性雨、異常気象、野生生物の種の減少など、地球的規模で
自然・生態系に大きな影響を与えています。地球は「水の惑星」、生命の源は「水」といわれるよ
うに、水が循環して地球の自然環境が維持されています。渇水時や災害時のためにも、常に節水
意識を持ち、限られた水資源を有効に活用しましょう。
10 年後の目標
1
2
3
目標項目
市民一人当たりの水道使用量
雨水の有効利用(公共施設分)
家庭井戸水水質検査数
プロジェクト①
現状値(H18・2006)
年 110 ㎥
2施設
157 件
10 年後(H29・2017)
年 99 ㎥
延べ 10 施設
毎年 160 件
水資源を大切にして節水に心がけよう
水の大切さに気づき、節水を心がけるような情報を提供します。
また、川の水や雨水を使っての打ち水大作戦などの節水をすすめるような市民の
取組みやアイデアを応援します。
重点プロジェクト②
雨水を活用しよう!
雨水を有効に活用するための市民の取組みやアイデアを応援します。
また、環境学習などの観点から学校など公共施設への設置を拡げるとともに、
「災
害時の備え」という観点からも活用を検討します。
プロジェクト③
井戸水を活用しよう
駒ヶ根市は緑豊かな山に囲まれ、地下水が豊富です。既存の井戸水などを中水な
どとして等で、日々の暮らしで有効に活用できるよう、また、「災害時の備え」か
らも、一斉井戸水検査を実施するとともに、ポンプ用発電機など、災害時の井戸水
活用を検討します。
節水の方法
(駒ヶ根市版環境家計簿から)
□ 蛇口に節水コマや水量調節弁などを取り付け
る。
□ 食器の油汚れは、ボロ布や新聞紙などでふい
てから洗うようにする。
□ 米のとぎ汁、野菜の湯で汁などは、捨てずに、
食器や鍋洗いなどに利用する。
□ 目の細かい水切りを使い、食べ物くずを下水
に流さないようにする。
□ 油脂類を直接、下水に流さないようにする。
□ 洗濯などに合成洗剤を使わず、石けんを使う。
□ 歯みがきのとき、水を出しっぱなしにしない。
□ 食器洗いは、ため洗いにする。
□ トイレの水タンクにペットボトルなどを沈めて水
量を減らす。
□ 水洗トイレは、大・小のコックを使い分ける。
□ 洗濯物はまとめて洗う。
□ 風呂の残り湯は、洗濯、掃除、洗車などに使
う。
□ シャワーは、出しっぱなしにしない。
中水とは
雨水や排水を再生処理してトイレや散水に利用する水のリサイク
ルシステム。上水と下水の中間に位置することから中水です。
汚濁度の低い風呂や洗面の排水などを、比較的簡易な手法で
浄化し、トイレ洗浄水、冷却用水、庭への散水などに再利用するこ
とにより、上水道の使用量を削減できます。
下水道の汚泥処理コストや、上水道の浄化処理過程で発生する
汚泥量も低減でき、地球環境に対する負荷も低減されます。
駒ヶ根では、既存の豊富な井戸水も中水(非飲用)として利用して
いきましょう。
節水コマ
22
第3章 基本方針2 物を大切にするまち
* 雨水タンクの例は、31 頁にあります。
紹介
参考
墨田区の雨水利用システム「路地樽」
路地尊(ろじそん・雨水を貯める桶)は、近隣
の住宅の屋根に降った雨を集水して、地下のタ
ンクに貯め、手押しポンプでくみ出すシステムで
す。
草花への水やりや子どもの水遊びの場とし
て、また災害時の水源として地域で活用されて
います。
路地尊とは、路地の安全を守るシンボルで
す。名前の由来は「地域のコミュニティの場であ
り、災害時には避難路になる路地を大切にしな
がら自分たちの手でまちを守ろう」という防災ま
ちづくりの考え方から、その名が付けられまし
た。
雨水には消毒用の塩素が入っていないので、
野菜や草花を育てる水として、また金魚等の飼
育用にも役立っています。
(出典:墨田区の公式ホームページ)
墨田区役所では、水洗トイレの水を墨田川に降った雨を利用して年
間 180 万円分節約しています。また、墨田区では、昔から雨水は天水
桶に溜めて防火用水として使ってきましたが、小中学校に環境教育用
として雨水を溜める通称「天水尊(てんすいそん)」を設置するなど、地
域でも積極的な取り組みが行われていて、現在では、もし水道が止ま
ったとしても 23 万人が 10 日以上持ちこたえられる日本を代表する防災
都市となっています。
このように雨水利用は、単に水道代が節約できるという単純な目的
だけではありません。単に庭木、畑の水に、洗車用に、非常時の水(地
震等で水道が使用できない時)などに使用されるだけでなく、雨を溜め
ることにより都市型洪水の防止に繋がり、敷地に降った雨を側溝に流
さず地下浸透させることは、地下水の涵養を促し、湧き水を保全しま
す。
市民は
① 水資源を大切にし、節水に心がけます。
② 雨水タンクを設置するなど、雨水を有効に利用します。
③ 井戸水を有効に利用するとともに、災害時には自主防災会のマップに掲載するなど協力
します。
事業者は
①
②
③
④
水資源を大切にし、節水に心がけます。
事業所に雨水タンクを設置するなど、雨水利用を進めます。
工場などで、水の再利用システムを導入します。
井戸水を有効に利用するとともに、自主防災会のマップに掲載するなど協力します。
市は
①
②
③
④
水の大切さを啓発し、節水意識を啓発します。
市民から雨水の活用方法を募集し、情報提供・実施促進に努めます。
公共施設に、雨水利用システムを導入します。
平常時の水資源有効活用と、異常時・災害時の井戸水利用のため、一斉井戸水検査を継
続するとともに、所在把握に努めます。
23
第3章 基本方針3 安全で安心なまち
基本方針3
安全で安心なまち
長期目標 3-1 公害の心配のない安心して暮らせるまちをつくろう
環境問題の地球的規模への拡がりから、また安全で、安心して、健康で暮らすために、環境に
配慮した社会経済活動が求められています。公害は、大小にかかわらず、未然に防止することが
基本であり、関係法令に基づくことはもちろん、市民、事業者、市それぞれが常に環境保全に対
する意識を高く持ち、公害の心配のないまちづくりを進めましょう。
10 年後の目標
公害苦情の減少
苦情件数には、公
害関係事故も含まれ
ています。
目標項目
総数(不法投棄 129 件除く。)
大気汚染
水質汚染・土壌汚染
騒音・振動
悪臭・その他
プロジェクト①
現状値(H18・2006)
92件
33件
35件
6件
18件
10 年後(H29・2017)
0件
0件
0件
0件
0件
公害を減らす
大気、騒音・振動、悪臭、水質、地下水・土壌汚染など公害の定期的な定点調査
などを行いながら、実態を把握し、公害を減らしていくよう取り組みます。
また、地域における環境美化推進員の立場を強化するなど、公害監視体制を充実
させて、公害防止に努めるとともに、公害に関する苦情・相談窓口を利用しやすい
体制にします。
重点プロジェクト②
公害に関する情報を市民や事業者に伝える!
適正処理のため、公害防止に関する法令を周知するとともに、公害防止に向けた
取組み状況などの情報をわかりやすく伝えていきます。また、公害情報を定期的に
公表します。
プロジェクト③
化学物質に頼らない生活をすすめよう
化学物質は、便利な生活を支える一方で、毎年、数多く合成され、その影響も未
解明な部分が多く、環境ホルモンという人の健康を損なうおそれのある有害化学物
質もあります。衣・食・住の安全・安心のため、的確な情報を伝えるとともに、化
学物質に頼らない生活を進めます。
<公害とは>
環境基本法では、「環境保全上の支障のうち、事業活
動その他の人の活動に伴って生ずる相当範囲にわたる
大気の汚染、土壌の汚染、騒音、振動、地盤の沈下及び
悪臭によって、人の健康又は生活環境にかかる被害が生
ずること」とされ、この「生活環境」には、人の生活に密接
に関係のある財産、動植物とその生育環境が含まれま
す。
よく言われる典型7公害とは、法で定める上記の大気
汚染から悪臭までの7種類のもので、その大小は「相当範
囲」の捉え方にもよりますが、例えば、家庭でのごみの野
焼きは「大気汚染」に、隣の家や工場のエアコン室外機
の騒音などは「騒音」・「振動」に、家庭の灯油タンク漏れ
は「土壌汚染」・「水質汚濁」に含まれます。
また、一般的には「公害」といえば、日照阻害や通風阻
害、電波障害、不法投棄、害虫発生なども含むもっと広
いイメージで捉えられています。
<公害防止協定とは>
公害防止の一手法で、企業の事業活動に伴って発
生する公害を防止し、地域住民の健康の保護と生活環
境を保全するため、地方公共団体又は住民と企業との
間に締結される協定をいいます。これは法令の規制基
準を補完し、地域に応じた公害防止の目標値の設定、
具体的な公害対策の明示等を内容とし、法律や条令の
規定と並ぶ有力な公害防止対策の手段として広く利用さ
れています。
駒ヶ根市では、誘致企業を中心に、47 もの公害防止協
定が締結されています。
24
第3章 基本方針3 安全で安心なまち
野外焼却の禁止と例外規定
環境ホルモン
家庭や事業者から出るごみの焼却はダイオキシン類など
有害化学物質のため禁止されています。
しかし、農業に伴う剪定枝、落ち葉や雑草、どんど焼きな
ど宗教・伝統行事などによる野外焼却は、例外とされていま
す。例外規定であっても、住宅地などで行う場合は、煙など
で周囲に迷惑をかけないよう、時間帯や風向きなどに配慮し
て行いましょう。
シックハウス症候群とは
住宅の高気密化や化学物質を放散する建材・内装材の
使用等により、新築・改築後の住宅やビルにおいて、化学物
質による室内空気汚染等により、居住者の様々な体調不良
(目がチカチカ、喉が痛い、めまいや吐き気、頭痛など)が問
題となっています。
その原因の一部は、建材や家具、日用品などから発散す
るホルムアルデヒドや VOC(トルエン、キシレンその他)など
の揮発性の有機化合物と考えられています。
症状が多様で、症状発生の仕組みをはじめ、未解明な部
分が多く、また様々な複合要因が考えられることから、シック
ハウス症候群と呼ばれています。
正式には、「外因性内分泌かく乱物質」といいま
す。
コルボーンらが、平成 8 年 3 月に米国で出版し
た共著「Our Stolen Future」
(邦題 「奪われし未
来」)において、ある種の化学物質が、内分泌機能
を撹乱させることにより、人や野生生物へ悪影響を
及ぼす可能性を指摘したのが最初です。
化学物質は、世界で 2,300 万種以上あり、現在、
製造・流通しているものは約 10 万種です。
そのうち、体内に取り込まれると女性ホルモン等
に似た作用をし、その生物あるいはその子孫の生殖
機能に深刻な障害を与えるおそれのある物質をい
い、環境中に放出され、まるでホルモンのように作
用するので環境ホルモンと呼ばれています。
ホルモンに似た働きだけでなく、逆にホルモンの
働きを阻害するものもあり、食器等に使われるポリ
カーボネート樹脂の原料であるビスフェノール A、
プラスチックの可塑剤として用いられるフタル酸
エステル類、その他 PCB、ダイオキシン類、有機
塩素系殺虫剤など 100 種類以上の物質が疑われて
います。
* 食の安全(残留農薬・食品添加物)については、27 頁を参照
市民は
①
②
③
④
⑤
⑥
家庭から出るごみの焼却は行いません。
公害監視に協力します。
夜間は静かな環境づくりに心がけます。
下水道に早期に接続します。供用開始が遅い場合は、雑排水対策をきちんと行います。
灯油漏れなど事故防止に努めます。
化学物質による環境汚染と健康への影響の少ない食物、商品を選びます。また、廃棄物
に含まれる有害化学物質のことを考えて適正に排出します。
事業者は
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
事業所からでるごみの焼却は行いません。
製造工程でフロン、代替フロンは使用しません。
騒音・振動、悪臭の軽減に努めます。
排水処理をきちんと行い、水質汚濁を防止します。
地下水や土壌汚染防止のため、化学肥料や農薬を減らす農業へ切り替えていきます。
公害関係法令をよく調べ、必要な届出や管理など法令順守を徹底します。
公害苦情に対しては、適切に対処します。
製造過程や建物などで、有害化学物質から安全な物質への切り替えを進めます。
市は
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
公害要因を定期的に継続して監視するとともに、削減対策を行います。
騒音・振動、悪臭に対して、発生源がわかった段階で適正な指導を行います。
公害情報は、定期的に公表します。
地下水や土壌汚染防止のため、農薬の違法・過剰使用の抑制を指導します。
公害苦情相談を市民が利用しやすい窓口とします。
環境美化推進員の役割を見直し、充実させます。
有害な化学物質や食品添加物などの的確な情報を提供します。
公共施設には地元産材を利用し、化学物質などによる環境汚染を減らします。
学校給食では、低農薬な地元産食材や食品添加物の少ない加工食品の利用により、子ど
もたちの食の安全を進めます。
25
第3章 基本方針3 安全で安心なまち
解説
私たちの環境を守るために、どんな法令があるの?
《環境法令の概要》
(法令名等は略称のものがあります。順不動)
環境基本法
今日の環境法令は、平成 5 年(1993 年)に制定された環
境基本法を頂点として、一つの法体系として整理され、こ
の環境基本法をもとに、国民の権利義務に関わる事項を
具体的に規定した各個別法が定められています。
基本理念
① 環境の恵沢の享受と継承等
② 環境への負荷の少ない持続発展が可能な社
会の構築等
③ 国際的協力による地球環境保全の推進
有害物質の対策
近年の環境問題として、自然界にほとんど存在し
ない物質が意図的、副次的に生産されていることが
あります。フロンガスによるオゾン層の破壊や、ダ
イオキシンによる人体への悪影響などの問題がそ
うです。これらの物質に対する対策として次の法律
が制定されています。
公害の対策
日本において環境法令が整備された背景に
は主に公害の対策があげられます。特に 1960
年代以降、各地で深刻な被害が発生しました。
公害は現在 7 公害(大気汚染、水質汚濁、土
壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭)が定義
されており、右記の法律は主にこれらの公害
の防止・対策のために制定されました。
主な法律
大気汚染防止法(昭和 43 年)
水質汚濁防止法(昭和 45 年)
湖沼水質保全特別措置法(昭和 59 年)
農用地土壌汚染防止法(昭和 45 年)
土壌汚染対策法(平成 14 年)
騒音規制法(昭和 43 年)
振動規制法(昭和 51 年)
悪臭防止法(昭和 46 年)
下水道法(昭和 33 年)
主な法律
フロン回収破壊法(平成 13 年)
ダイオキシン類対策特別措置法(平成 11 年)
化学物質排出把握管理促進法(昭和 48 年)
化学物質管理法(平成 11 年)
廃棄物・リサイクル
現代の「大量生産・大量消費・大量廃棄」型の
時代から脱却し、資源の消費を抑制すること、多様
化した廃棄物の適切な処理を行うことが急務とな
っています。このため近年では廃棄物やリサイクル
のための法律が多く制定・改正されています。
主な法律
その他
(地球環境対策含む。)
その他、地球温暖化防止対策など持続可能な
社会を実現するためにさまざまな法律が定め
られています。
廃棄物処理法(昭和 45 年)
循環型社会形成推進基本法(平成 12 年)
資源有効利用促進法(平成 12 年)
容器包装リサイクル法(平成 7 年)
家電リサイクル法(平成 10 年)
自動車リサイクル法(平成 14 年)
食品リサイクル法(平成 12 年)
建設リサイクル法(平成 12 年)
主な法律
自然環境の保全
自然環境を保全する環境法令には国立公園制度
や自然環境保全法による地域を保全するものと、天
然記念物や種の保存法などによる生物の種を保存
する法律とに分けられます。また、近年では帰化動
植物による生態系への影響もでてきたことから、外
来生物法など新たな法律が制定されています。
主な法律
自然公園法(国立・国定公園制度、昭和 32 年)
自然環境保全法(昭和 47 年)
文化財保護法(昭和 25 年)
種の保存法(平成 4 年)
動物の愛護・管理法 (昭和 48 年)
外来生物法(平成 17 年)
26
省エネ法(昭和 54 年)
新エネ特別法 (平成9年)
環境影響評価法(平成 9 年)
地球温暖化対策推進法(平成 10 年)
グリーン購入法(平成 14 年)
環境教育基本法(平成 15 年)
環境配慮促進法(平成 16 年)
環境物品等調達推進法(平成 12 年)
土地基本法 (平成元年)
景観法(平成 16 年)
都市公園法 (昭和 31 年)
第3章 基本方針3 安全で安心なまち
長野県や駒ヶ根市の条例等
長野県及び駒ヶ根市においても、国の法律以外に公害防止及び環境保全の条例を定めています。
これらの趣旨は環境関係法令と同様のものですが、法令の規定で、都道府県や市町村が条例で規
制すべきものと、地域独自のものがあり、内容は
駒ヶ根市
より地域に根ざしたものとなっています。
市民憲章 (平成8年)
人と自然にやさしいまちづくり条例(平成7年)
長野県
環境保全条例(平成8年)
環境基本条例(平成 8 年)
生活環境保全条例(平成 15 年)
県立自然公園条例(昭和 35 年)
廃棄物処理条例(昭和 47 年)
自然環境保全条例(昭和 46 年)
墓地等の経営許可等条例(平成 12 年)
公害防止条例(昭和 48 年)
美しい景観まちづくり条例 (平成8年)
水環境保全条例(平成 4 年)
都市公園条例(平成9年)
稀少野生動植物保護条例(平成 15 年)
公共下水道条例 (平成6年)
景観条例(平成4年)
十二天の森条例 (平成5年)
4 農家での農薬管理
遺伝子組換え
残留農薬
微生物
食の安全・
安心
食品添加物
原産地
食物アレルギー
農薬を使用しないと農作物は大幅に減収すると
いう平成5年の報告があります。それによると、病害
虫・雑草による減収は、米 27.5%、大豆 30.4%、キ
ャベツ 63.4%、だいこん 23.7%、きゅうり 60.7%、り
んごはなんと 90.7%などとなっています。
農家では、食の安全確保のため、次のことを守
っています。
① 作物により使用できる農薬の種類、時期、使
用方法を守り、適正に使用する
② 農薬使用の記録をつける
③ 風等よる隣の畑への農薬飛散(ドリフト)を防ぐ
●● 食品添加物豆知識 ●●
1 食の安全・安心への関心の高まり
食の安全確保には、図のように様々な問題があります。
現在、日本の食糧自給率は年々低下し、平成 18 年度は
カロリーベースで39%で、食料の60%以上を海外に依存
しています。また、人が暴露(接触)する有害化学物質の約
90%は食品を介して摂取されていると言われています。
輸入食品の残留農薬・残留動物医薬品等の問題が発生
するなど、食の安全・安心への関心が高まっています。
2 残留農薬の規制
残留農薬基準とは、人の健康に害が及ぶことのないよ
うに、食品衛生法で、その上限値を定めたもので、820
種類の農薬について農産物ごとに決められています。こ
の基準値を超えた農産物等は、国産品、輸入品を問わ
ず、流通・販売が禁止されます。
3 ポジティブリスト制度
国内では、農薬は農薬取締法に基づき、薬効、毒
性、土壌残留性、環境への影響などの審査・登録し
たものでなければ販売・使用できませんが、残留農
薬基準が設定されていない農薬は規制できませんでし
た。
そこで、基準が設定されていない農薬の残留につ
いて一律基準(0.1ppm。以前より低濃度)を適用し、
それを超えた農産物等の流通は全面禁止となりま
す。これがポジティブリスト制度で、平成 18 年 5 月
から始まりました。
これにより全国の輸入食品の検疫所による違反件
数は、H16=76 件、H17=57 件が、H18=451 件と激
増しました。
<食品添加物の役割>
①食品の製造や加工のために必要な製造用剤
②食品の風味や外観を良くするための甘味料、着色
料、香料など
③食品の保存性を良くする保存料、酸化防止剤など
④食品の栄養成分を強化する栄養強化剤
<食品添加物の分類>
①指定添加物----安全性と有効性を確認して厚生
労働大臣が指定した 370 品目
②既存添加物----長年使用されてきた天然添加物
として既存添加物名簿にある 418 品目
③天然香料----りんごや緑茶、乳などの動植物から
得られる着香を目的とした添加物で、一般に
使用量が微量で、長年の食経験で健康被害
がないとして使用が認められている「天然香
料基原物質リスト」の 612 品目
④一般飲食物添加物----一般に食品として飲食に
供されているもので添加物として使用されるも
の。着色の目的で使用するオレンジ果汁、増粘
の目的で使用するこんにゃくの成分であるマン
ナンなど一般飲食物添加物品目リストの 72 品目
<表示方法>
容器包装に入れられた加工食品は、原則として、
すべての添加物名を、容器包装の見やすい場所へ
の記載が必要です。(JAS 法対象品はより厳しくなっ
ています。)
また、必要なことを、できるだけわかりやすく表示す
るために、様々な工夫がなされています。
上記以外に、調理器具、食器などにも、有害化学物質(過敏症を含む。)からの安全確保の基準があります。
27
第3章 基本方針3 安全で安心なまち
基本方針3
安全で安心なまち
長期目標 3-2 不法投棄、ポイ捨てのないきれいなまちをつくろう
不法投棄廃棄物には、産業廃棄物はもちろん、環境に負荷を与えたり、健康に影響するフロ
ン(冷蔵庫など家電4品目)、水銀(蛍光管など)や、劇物・毒物、VOC(有機溶剤)など有害な化学物
質を含むものも多くありますので、早期発見、早期適正処理が望まれます。市民全員の願いであ
る「不法投棄も空き缶などのポイ捨てもなく、犬の糞もない快適な環境で暮らしたい。」をみんな
で実現しましょう。
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
1 不法投棄件数
159 件
0件
2 清掃活動実施者・団体数
100 団体
3 ごみゼロ運動等への参加者(市内一斉河川清掃を除く)
年 5,000 人
プロジェクト①
不法投棄の監視を強化しよう
「不法投棄は、しない、させない、許さない」を基本に、パトロール員、環境美
化推進組合など監視体制の強化や市民への啓発により、早期発見を図り、不法投棄
を減らしていきます。また資源物・ごみの回収体制を拡充により、家庭系の資源物・
ごみを出しやすくします。
重点プロジェクト②
環境美化活動をしよう!
ポイ捨てや犬の糞(ふん)放置は、市民一人ひとりの社会的な責任ある行動により
解決します。市民への啓発に努め、理解を深めて、行動につなげていきます。また
市内各地で行われている清掃活動のネットワーク化、里親制度など協働による地域
ぐるみ環境美化活動に取り組みます。
みんなの力で地域の環境づくり
不法投棄廃棄物撤去事業
駒ヶ根市では、不法投棄廃棄物が多量にある場所について、「自分たちの場所は自分たちで
守る」を基本に、土地所有者や地域や市内のボランティアの皆さんを中心に、不法投棄廃棄物
撤去事業を実施しています。
中学生も頑張りました。
こんなにたくさん!
地域の方との撤去作業
環境美化推進連合組合長のことば
① 自分のごみは責任を持って!
② 地域ぐるみの取組みが必要
③ 地域の人で監視を
28
第3章 基本方針3 安全で安心なまち
環境(不法投棄防止・ポイ捨て防止)ポスターの紹介
H18 市環境ポスター
H18 市環境ポスター
中学生の部 金賞
小学生低学年の部 金賞
赤穂中3年 小池綱希さん 赤穂小3年 宮澤拓陽さん
H19 市環境ポスター
小学生の部 金賞
赤穂小6年 芦辺瑞穂さん
きれいなまちは
マナーから
ペットのふんは、
飼い主の責任で
片付けましょう!
不法投棄防止手作り看板の設置
アダプトプログラム(里親制度)
環境ポスターの応募作品を、手作り看板として、
環境美化推進組合で設置しています。
アダプトは養子にするという意味。国や地方公共団体が
建設した道路や公園、それらが管理してきた河川や海岸と
養子縁組し、地域の河川や道路を地域住民自らの手で快
適にしていこうとの趣旨でスタートした制度です。
地域の活動と共通点がありますが、「ここは○○が里親
として管理しています。」などと意識を高めるために表示
し、里親が定期的に清掃・美化活動に取り組み、自治体と
ともに協働して地域を守り育てていくことをいいます。
里山などにこの制度を取り入れるときは、森林整備や山
野草などの専門家がいると心強いですね。また、山野草な
どを通じて、仲間づくりもできますね。
市民は
①
②
③
④
不法投棄を発見したときは、通報します。
ポイ捨てや不法投棄はしません。
ペットのふんは、責任をもって処理します。
市内一斉「ごみゼロ運動(河川清掃)」などに積極的に参加します。
事業者は
①
②
③
④
不法投棄を発見したときは、通報します。
学習・研修に、ポイ捨てや不法投棄問題をとり入れます。
産業廃棄物は、マニュフェスト管理により、適正に処理します。
市内一斉「ごみゼロ運動(河川清掃)」などに積極的に参加します。
市は
① 市内一斉「ごみゼロ運動(河川清掃)」を継続して行います。
② ポイ捨てや不法投棄を減らす啓発に努めます。
③ 不法投棄パトロールと通報のしくみを充実させます。
④ 粗大ごみの回収方法を検討し、不法投棄を減らします。
⑤ 分別説明会などにより廃棄物の適正処理の啓発に努めるとともに、必要に応じて指導を
行います。
29
第3章 基本方針3 安全で安心なまち
基本方針3
安全で安心なまち
長期目標 3-3 緑地や水路により、災害に強いまちをつくろう
治山事業、河川・水路・道路の整備、開発行為などは、森林など自然環境の保全が防災につな
がることを認識し、昔の地名、災害の言い伝えなどに配慮しながら、災害に強いまちづくりを進
めましょう。
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
1 災害に強い樹種で整備した防災緑地など
累積5箇所
2 防災水路を兼ねた水辺の整備
累積5箇所
*
目標項目は、まずはガイドラインづくりも必要ですが、プロジェクトに説明されている意識をもって整備
したものをいいます。
重点プロジェクト①
防災緑地などを災害に強い樹種で整備しよう!
防災緑地などは、根が張ることによって崩壊を緩和することができる樹種や、耐
火性の強い樹種など、災害に強い性質を持つものを取り入れた緑化を行います。
これにより、通常は憩いの場として利用しますが、災害時には被害の拡大を抑制
します。
プロジェクト②
防災水路を兼ねた水辺を整備しよう
市街地を流れる水路に一年中水を流したり、水道を活用した大きな貯水槽をつく
り、緊急時の飲み水の確保と防災など、非常時にも対応できる水辺を確保します。
紹介
防災機能を持つ樹木の例
区分
説
明
水源涵養
林
雨水を吸収して水源を保ち、あわせて河川の
流量を調節するための森林(水源林)
土 砂 流
出・崩壊
防備林
降雨などによる土壌の浸食や流出は、森林と
裸地を比較した場合、土砂が流出する量は森林
では裸地の 1/150 といわれる。これは森林内が落
枝落葉やかん木、草などによって地表が覆われ
ていることにより、雨滴の衝撃、地表水の流下に
よる表土の浸食及び土砂の流出が防止されるた
め。(土砂流出防止機能)
水害防備
林
洪水による被害を防ぐ目的で河川に沿って植
栽された樹木、自生の樹林帯。河川沿いに自生
する河畔林と類似するが、水害防備林は水制とし
ての機能を有し、地域住民によって維持管理され
ていおり、霞堤などと併せて洪水を制御する伝統
的な氾濫許容型治水工法の一つ。
防火林
森林や家屋などの周囲に、火災の延焼を防ぐ
ために、火に強い常緑広葉樹・落葉広葉樹など
で設ける樹林帯
30
(太字は、その中でも適した樹種)
広 葉 樹
針葉樹
スギ、サワ
<常緑広葉樹・高木>
ラ、ヒノキ、
カシ類、タブ類
モミ、ツガ、
<落葉広葉樹・高木>
クス、ナラ類、カエデ類、ブナ、ハ ヒバ(ヒノキや
ンノキ、ヤマハンノキ・ケヤキ、クヌ サ ワ ラ の 別
称)
ギ、クルミ、サワグル、ヤナギ類
クロマツ、ア
<落葉広葉樹・高木>
ヤマハンノキ、ハンノキ、ネム、ニ カマツ、カラ
セアカシヤ、サイカチ、サクラ、ヤ マツ
マモモ、クヌギ、アベマキ、ヤナ
ギ、ヤマナラシ
<落葉広葉樹・低木>
ハゲシバリ、ヤシャブシ
<落葉広葉樹・高木>
ヤナギ類、ハンノキ、クワ、トネリ
コ、クヌギ、ケヤキ、エノキ、コナ
ラ、シオジ、ヤマナラシ
<落葉広葉樹・低木> コウゾ
<その他> 竹類
<常緑広葉樹・高木>
サンゴジュ、ユズリハ、ヒメユズリ
ハ、イチョウ、カシ、モチ、モッコク
<常緑広葉樹・低木>
ヤツデ、アオキ、シイ類
<落葉広葉樹・高木>
イチョウ、クヌギ、コナラ
カラマツ
第3章 基本方針3 安全で安心なまち
雨水タンク
防災緑地・防災公園
雨水タンク(雨水貯留槽)とは、家
庭の雨どいに接続して,屋根に降っ
た雨水をためるタンクのことです。
都市緑地は、日常的には、居住者や勤労者の休息や、環境の緩和などの
機能がありますが、一方で、緑地は火災が延焼しにくく、また頭上に物が落ち
てこないなどのため、防災的な機能も持っています。
緑地のいろいろな機能のうち、火災時の延焼防止機能や、地震後の避難
場所としての機能、水害時の遊水池機能など、災害時に発揮される機能を重
視したものを「防災緑地」「防災公園」と呼び、耐火性の強い樹種など、災害
に強い性質を持つものを取り入れます。
災害時には、消化補助水、飲用
以外の水として、利用できます。
普段は、植木や草花の水やり,車
の洗車、夏の打ち水などに利用でき
ます。
阪神・淡路大震災の際、街路樹など
の緑地によって火災の延焼が防が
れました。
雨水タンク イメージ図
赤穂東小学校、東伊那小学校には
大型のものが設置されています。
環境防災緑地のイメージ図
市民は
①
②
③
④
⑤
⑥
防災緑地を確認するなど、普段から安全に関心を持ちます。
防災に強い緑地づくりを協働して行います。
防火機能を持つ樹木の植樹に努めます。
雨水や井戸水など、防災に役立つ水の有効利用に努めます。
自主防災組織に参画し、自助・共助に努め、組織を強化します。
通学路などの状況を常に確認します。
事業者は
① 災害時に備えて、周囲や敷地内の防災緑地などを従業員に周知するなど、普段から防災
研修を進めます。
② 防災に強い緑地づくりを協働して行います。
③ 防火機能を持つ樹木の植樹に努めます。
④ 事業所内の緑地の確保や雨水、井戸水など水の有効利用に努め、非常時に協力するなど、
協力します。
市は
①
②
防火水路を兼ねた水辺の整備を進めます。
災害時避難場所として、また災害防止の観点から緑を積極的に活用した災害に強い緑地
整備を進めます。
③ 防火機能の強い樹種をお知らせします。
④ 災害時のライフラインとして、学校などの災害支援拠点施設に太陽光発電施設や雨水利
用タンク、井戸水(発電機含む。)の整備などを進めます。
⑤ 地域の環境に配慮できる自主防災組織の強化を進めます。
⑥ 避難経路沿いの緑化、延焼防止のための生垣化などを進めます。
31
第 3 章 基本方針4 自然豊かなまち
基本方針4
自然豊かなまち
長期目標 4-1 多様な生物を守ろう
地球の自然環境は、私たち人類だけのものではなく、全ての生物の生存基盤であり、多様な生
物が豊かに生活できる環境の中でこそ、人類は生存できているのです。地球市民の視点にたって、
人類の生活基盤である多様な生物を守っていきましょう。
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
1 自然保護地区等の指定数
(1地区)
3地区
2 希少な動植物を保全するための仕組みづくり
0
1(作成)
(活動数は進行管理の中で把握)
3
4
保護群落等の指定数(例えば座禅草など。)
侵略的外来生物の駆除活動
プロジェクト①
10 箇所
累積 100 件
自然保護地区などを指定して自然を保護しよう
少なくなった平地林やグリーンベルト、山麓の自然林などを自然保護地区に指定
し、保護をする会などの保護組織を通じて保護を進めます。
重点プロジェクト②
市内の生態系を調査し、生態系ブックを作成し、希少種を保
全するしくみをつくろう!
駒ヶ根市版生態系ブックを作成し、市内の希少な野生動植物の現状を把握し、生
態系を保全するためのしくみづくりを進めます。
*
駒ヶ根市版生態系ブック----レッドデータブックではなく、今後、保護の必要性が予想
されるイエローデータなど、市民、特に子どもたちの自然環境教材として活用できるもの。
プロジェクト③ 優れた植物群落・希少動植物の保護をすすめ、多様な生態系
の環境づくりをすすめよう
既に把握している希少動植物のうち、何らかの保全策が必要と思われる生育・生
息地について、市民や専門家が一体となって保全方法を検討し、保護を進めます。
プロジェクト④
侵略的外来生物を駆除しよう
アレチウリ、ニセアカシア、オオキンケイギク、ブラックバス、ブルーギルなど、
従来の生態系に悪影響を与える侵略的外来生物などの駆除に取り組みます。
生物の多様性
ある地域にどれほどの種類の生物、ま
たは生物の構成する系が存在するかを
指すもので、生態系、種、遺伝子等の
レベルでとらえられています。
これまでの自然保護対策は、特定の
絶滅のおそれのある種の保護など、個
別の保護が中心でしたが、今後は、生
物の豊かさ(多様性)を生物の種、生物
が生活する環境、生物の遺伝子のそれ
ぞれの段階において実現していくことが
必要とされています。
<生物多様性の危機>
① 地球温暖化による危機
② 人間活動の開発などによる危機
③ 里地里山などにおける人為の働き
かけの後退による危機
④ 外来生物等による生態系のかく乱
による危機
レッドデータブックとは、
絶滅の恐れのある野生生物の種をリ
ストアップし、その生息状況を解説した
資料のことです。国際自然保護連合(I
UCN)が1966年(昭和41年)に、絶
滅の恐れのある野生動物のリストを刊
行したのに始まり、その後、世界各国
で作成され、日本では、最初は環境省
の1991年(平成3年)に作られた動物
版が作成され、日本の野生動植物全
体の 10%以上が絶滅の危機に瀕して
いることがわかりました。
また、地域版として各県などでも作
成されています。地域版は、全国版で
は把握できない各生物種の分布の詳
細、地域型の有無、絶滅の恐れのある
種の地域での生存状況、地域の生態
系の保存状況など「種の多様性保全」
のための基礎資料として活用されてい
ます。
32
平成 19 年 市環境ポスター
小学生低学年の部 銅賞
赤穂東小2年 小池璃久さん
第 3 章 基本方針4 自然豊かなまち
侵略的外来生物
特定外来生物
外来生物の中で、定着してい
る・いないに関わらず、地域の自
然環境に大きな影響を与え、生
物多様性を脅かすものを、特に
侵略的外来生物といいます。例
としては、沖縄本島などに持ち込
まれたマングースなどや、アレチ
ウリ、オオブタクサ(1年草)、セイ
タカアワダチソウ(多年草)、ハリエ
ンジュ(別名ニセアカシア・マメ科
の木)、イチビ、ワルナスビなど
100 種以上があります。
「特定外来生物による生態
系等に係る被害の防止に関す
る法律」により、生態系、人の
生命・身体、農林水産業への
被害の影響が大きく、規制(飼
養、栽培、保管、運搬、輸入)
や防除等が必要と指定された
外来生物をいいます。
昆虫類、無脊椎動物、両生
類、爬虫類、哺乳類、鳥 類、
魚類のほか、植物もアレチウリ
などが指定されています。
アレチウリ駆除大作戦------------参加をお待ちしています
アレチウリをご存じでしょうか。
侵略的外来植物であるアレチウリは、その旺盛な繁茂により在来の
生態系を破壊し、動植物に悪影響を及ぼしており、平成18年2月か
ら、「特定外来生物」に指定されています。
原産地は北アメリカで、日本へは輸入された穀物に混じって渡来し
たものと考えられ、国内では、昭和27年ごろ、静岡県の清水港で確
認されたのが最初の生育例とされています。
キュウリやスイカなど他のウリ科の植物と同様に長いツルを伸ば
し、長いものでは 10m以上にもなり、他の植物に覆いかぶさり、その
植物の成長を妨げます。葉や茎などに細かいトゲ、実には硬いトゲ
があります。
一年生植物ですが、繁殖力が強く、種も多いため、1年に数回の
抜き取り駆除が必要です。
地域の皆さんによる環境美化活動、河川愛護活動等の一環とし
て、定例的・継続的に取り組んでいますが、駆除のポイントのように
大変な作業です。
豊かな水辺環境の保全のため、アレチウリ駆除活動に参加したい
と考えている方は、駆除作業を行っている団体に連絡を取ってお話
を聞いてみてください。そして、ぜひ参加してみてください。
アレチウリ
アレチウリ駆除のポイント
①
②
③
④
種子(たね)をつける前に抜き取る
できるだけ小さいうちに抜き取る
1年に数回抜き取る
アレチウリがあらわれなくなるまで数
年間続ける
⑤ アレチウリ以外の外来種も抜き取る
効果的な駆除のスケジュール
1回目----6月中旬
2回目----7月下旬∼8月下旬
3回目----9月上旬
市民は
①
②
③
④
⑤
⑥
市の自然保護地区に関する調査に協力します。
市の生態系(イエローデータ等)ブックの作成に協力します。
希少種などの保全活動に協力します。
侵略的外来生物などの駆除活動に協力します。
鳥獣対策についてさまざまな視点から学び、考えます。
鳥の巣箱の製作や設置などの自然保全活動に協力します。
事業者は
①
②
③
④
⑤
市の自然保護地区に関する調査や生態系(イエローデータ等)ブックの作成に協力します。
希少種の保全活動に協力します。
侵略的外来生物などの駆除活動に協力します。
鳥獣対策についてさまざまな視点から学び、考えます。
保全活動に積極的に提案・参加・協力します。
市は
①
②
③
④
⑤
自然保護地区などの指定に関する調査に取り組みます。
市の生態系(イエローデータ等)ブックの調査 ・作成を進めます。
希少生物の保護・保全対策を実施します。
外来生物法について、わかりやすく周知します。
侵略的外来生物などの現状を把握し、駆除を計画し、協働して駆除活動を実施します。
33
第 3 章 基本方針4 自然豊かなまち
基本方針4
自然豊かなまち
長期目標 4-2 自然環境に配慮した景観・緑豊かな住環境をつくろう
ふたつのアルプス、澄んだ空気、天竜川をはじめとする清流、豊かな緑、文化あふれる田園風
景と家並みなど駒ヶ根らしい美しい住環境・景観は、私たちの貴重な財産です。この貴重な財産
を地球的規模の自然環境に配慮しながら、将来の子どもたちに引き継いでいきましょう。
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
1 自然セミナー、公演会等の年開催数
0
年1回
2 緑のネットワーク機能の調査
0
1(調査)
3 協働・里親的制度などによる街路樹や公園緑地な (22 箇所、うち里
新規 10 箇所
親制度2箇所)
どの整備・管理(国県の里親制度も含める。)
4 地域の意見を聞いて整備した街路樹・公園緑地数
新規3箇所
5 都市公園の整備面積と箇所数
56.36ha 19 箇所
60ha 25 箇所
6 景観育成住民協定地区数
7地区
10 地区
7 道路含めた公共施設の照明への配慮件数
累計 50 箇所
重点プロジェクト①
野生生物との共存を図ろう!
野生生物との共存を図れる野生生物の環境データを調査・整理し、情報提供する
とともに、自然セミナーなどを開催します。
プロジェクト②
野生生物に配慮した緑のネットワーク化を図ろう
市街地の緑の現況調査や、動植物など野生生物に配慮した緑のネットワーク化が
図れる環境データを整理します。
プロジェクト③
協働で、魅力あふれる街路樹や公園を増やそう
里親的制度(29 頁参照)、住民協定などにより、街路樹や公園緑地などの維持管
理を進め、魅力あふれる街路樹や公園を増やします。
プロジェクト④
計画に際して地元専門家などに意見を聞く制度をつくる
街路樹や公園緑地の整備に市民や地元有識者との協働により、地域自生種、その
場所の風土・環境に適した種、樹木の特性など様々な観点から選定できるよう地元
専門家などに意見を聞く制度をつくり、魅力あふれるまちづくりを進めます。
プロジェクト⑤
美しい住環境を広げよう
環境に配慮した美しく快適な住環境を景観育成住民協定で実現していきます。
プロジェクト⑥
星空の見えるまちを残そう
照明などによる環境への影響(光害など)を減らし、星空の見える駒ヶ根市を子
どもたちに残します。
野生動物との共存
かつては、駒ヶ根市でも、森林に接しながら生活を営んでいましたが、近年、市街地の拡大、
車社会の発展に伴う日常行動圏の拡張などにより、森林域と居住域が複雑に接近し、森林を生
息場所とする野生鳥獣がさまざまな形で人と接触するようになってきています。
駒ヶ根市のように、森林域と居住域が接近している地域では、
① 持続的に利用できる環境資源としての野生鳥獣の保護・管理
② 人工林化した自然度の低い森林が多いため、生態系の保全をめざした多様な野生鳥獣群
集を維持する機能の強化
③ 獣類による森林・農作物被害が深刻な問題となっていて、防除技術の確立
などが課題となっています。
今後、自然豊かな場所で暮らしていくには、野生動物いてあたりまえとその存在を認め、対処
の仕方を覚え、保護と駆除のバランスをとっていくなどを含めて、自然環境と人間を含めた生物
社会の活動との緩衝地帯を検討していく必要があります。
34
第 3 章 基本方針4 自然豊かなまち
十二天の森の保全
十二天の森は、針葉樹、広葉樹の高中低木が混生した貴重
な平地林で、生態観察に適しています。樹木の下にはザゼンソ
ンなど湿地性の野草が豊富です。
駒ヶ根市では、平成5年に、この貴重な十二天の森を将来に
引き継いでいく市 民 の 森 と し て 、 ま た 、 自 然 生 態 観 察 の
場 として、位 置 付 け保 全 しています。
十二天の森を守る会が中心になって、自然遊歩道の整備、池
の浄化などに取り組んでいます。
十二天の森
景観保存樹木・保存樹林
駒ヶ根市では、美しい景観まちづくりのために、地域の景観上
保存したいと思われる樹木を「景観保存樹木」として指定してい
ます。
・地域の景観を代表するようなもの
・樹木の保存会があり、地域の活性化などに寄与するもの
などを対象に、指定されます。
現在7ヶ所の保存樹木と、菅の台周辺の保存樹林が指定され
ています。
市民の皆さんの手で大切に育てましょう。
そのいくつかを紹介します。
三和森神社・上穂町・桜、
杉・樹齢 150 年・H9.4 指定
伊那森神社・東伊那・けや
き・樹齢 300 年・H9.4 指定
すずらん通り・上穂町・エゾヒノキ・樹齢 100
年・H13.2 指定
大久保下り松・東伊那・松
林・樹齢 400 年・H9.4 指定
市民は
① 地域の街路樹や公園緑地の管理にあたり、地域での管理(里親制度など)に参加します。
② 緑のネットワークづくりのための「市街地の緑の現況調査」などに協力します。
③ 住民協定づくりに積極的に参加します。
事業者は
①
②
③
④
地域の街路樹や公園緑地の管理にあたり、地域での管理、里親制度などに参加します。
事業所の周囲を花木で修景・整備します。
自然と調和した商店街づくりを行い、憩いの場をつくります。
住民協定に積極的に参加します。
市は
①
②
③
④
⑤
⑥
街路樹や公園緑地の計画に際して、地元専門家などに意見を聞く制度をつくります。
市民と共に街路樹や公園緑地を管理する制度(里親制度など)をつくります。
緑のネットワークづくりのための「市街地の緑の現況調査」などを実施します。
自然と調和した歴史や文化を感じられるまちづくりを進めます。
住民協定策定を支援します。
屋外照明等ガイドラインについて検討します。
35
第 3 章 基本方針4 自然豊かなまち
基本方針4
自然豊かなまち
長期目標 4-3 生き物が豊かで、遊びたくなる水辺を復活しよう
私たちの生活基盤である多様な生物が豊かに生活できる環境は、生命の源は「水」といわれる
ように、水の循環によって維持されています。生き物が豊かな、遊びたくなる水環境を復活・創
出し、保全していきましょう。
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
1 水辺の楽校等の動植物に配慮した河川や水路(ビオト (8箇所、内学 新規3箇所
ープ、親水拠点など)の整備
校3箇所)
2 ゲンジホタルの生息地
2箇所
累計4箇所
3 ため池・湧水の環境整備
(3箇所)
新規4箇所
4 天竜川へ流入する河川の天竜川合流部でのBOD
1.0mg/l
0.5mg/l
(調査河川の最下流点の年間平均)
5 水洗化率(公共下水道・農業集落排水施設・合併浄化槽)
6 河川清掃の年回数(一斉清掃以外に地域・愛護会など)
7 透水性舗装(歩道・車道)の整備(国県施工含む。)
重点プロジェクト①
72.9%
95%
年 500 回
新規 10 箇所
河川に親しめる水辺やビオトープをつくろう!
河川に水とふれあえる公園やビオトープ、水辺の楽校など、生き物の生息場所と
してのある場所を整備し、多くの市民が身近に感じられる空間づくりを進めます。
プロジェクト②
ホタルやトンボなどが棲みやすい小川や池を復活させよう
ホタルやトンボなどの現在の生息地を維持するとともに、動植物に配慮した河川
づくりなどを取り入れて整備し、ホタルやトンボなどが棲みやすい小川や池を復活
させる活動に取り組みます。
また、ため池や湧水の環境について現況を調べ、ため池・湧水マップを作成する
とともに、環境が悪化している池や湧水地周辺では、トンボのヤゴやサワガニなど
の水生生物が棲みやすい環境になるよう整備します。
プロジェクト③
適正な排水処理をすすめよう
泳ぎたいと思うような清らかな河川にするため、下水道や浄化槽の整備・接続を
すすめて適正な排水処理を行い、環境に負荷の少ない排水にすることを心がけ、天
竜川下流の皆さんから「駒ヶ根市では、市内の天竜川上流点より下流点の水質の方
がきれいだね。」と常に言われるように支流をきれいにします。
プロジェクト④
みんなで河川等をきれいにしよう
里親的制度(29 頁参照)を取り入れるなど、河川をきれいにするための仕組みを
考え、ごみのない河川を実現させます。
プロジェクト⑤
透水性の高いまちにしよう
雨水浸透マスの設置や道路・駐車場の透水性舗装を増やし、雨水地下浸透により、
下流の湧水や地下水の保全に取り組みます。
ビオトープ
野生生物を意味する Bios と場所を意味する Tope とを合成し
たドイツ語で、直訳すると「生物生息空間」。
特定の生物の生息・生育を中心に考えた自然環境の一空間
を示す言葉であり、生き物の繁殖地やねぐらだけでなく、隠れ
場や移動経路も含んだ一定の空間的広がりをもち、植物、昆
虫類、両生・は虫類、鳥類、ほ乳類などの野生生物が互いにつ
ながりを持ちながら生息・生育している空間をいいます。
36
赤穂小学校(鼠川)
第 3 章 基本方針4 自然豊かなまち
市の昆虫 ハッチョウトンボ
(平成16年7月1日制定)
良好な自然環境を保つ里山の
湿原に生息する世界最小種のトン
ボです。駒ヶ根市に生息するこの
小さな命を守り育む市民の願いや
豊かな自然との共生を象徴してい
ます。
せせらぎサイエンス(水中生物調査)
水に親しみ、水に対する意識を高め、水を大切にしてもらうために、身近
な河川などにおいて、水辺の流れや様子、水質の状況、水辺の生き物たち
などの観察・調査を行う環境教育事業
せせらぎサイエンス(水中生物調査)
赤穂南小学校の自然体験園(上穂沢川)
赤穂東小学校のビオトープ
市民は
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
エコアップ----自然環境が失
ホタル調査やホタルサミットなどへ参加します。
われた地域の生物的環境を
ため池・湧水調査に参加したり、エコアップに協力します。
改善していくこと。単に、木を
親水拠点の整備や維持管理に積極的に関わります。
植え緑を増やすといった活
用水や水路の維持管理などを主体的に行います。
動だけではなく、より多くの
雨水浸透マスを設置し、雨水を地下へ浸透させます。
生き物がそこに棲むための
排水として流すものに気をつけます。
環境を整えていく活動をい
います。
洗い物や洗濯には、石けんや環境に配慮した洗剤を使います。
下水道供用開始地区内では、下水道への接続に努めます。
浄化槽をきちんと管理します。
河川の清掃やイベント、河川愛護会活動などに積極的に家族ぐるみで参加します。
事業者は
①
②
③
駐車場などの施設整備の際は、透水性舗装を取り入れます。
水のある緑地帯の設置に努めます。
浄化槽や特定施設を設置し、適正に管理し、きれいな排水を流します。
また、適正管理を従業員に徹底します。
④ 河川の清掃やイベントなどに積極的に協力します。
市は
①
②
③
④
ホタル調査などを実施したり、ホタルサミットなどに参加します。
ため池・湧水調査を実施するなど、エコアップ活動を進めます。
公園内の池や河川・水路を利用し、水浄化システムや水生生物の学習会を開催します。
用水や水路に通年水を流すため、水利権や取水制限、通水管理等を考慮し、関係機関と
の調整を行います。
⑤ 天竜川から支流河川への魚の遡上対策を推進します。
⑥ 水路や河川の三面コンクリート張りから親水護岸等への転換を進めます。
⑦ 道路などの整備にあたっては、積極的に透水性舗装を取り入れます。
⑧ 下水道の普及促進を図ります。
⑨ 河川の清掃に里親制度を取り入れます。
⑩ 親水拠点を整備し、案内板や解説板を設置します。
⑪ 水に親しむイベントを行います。
⑫ プロジェクトをすすめるに当たり、関係機関との協力体制や調整体制を確立します。
37
第 3 章 基本方針4 自然豊かなまち
基本方針4
自然豊かなまち
長期目標 4-4 身近な森林を守り、活かそう
地球温暖化などの環境問題、水源かん養や災害などから、森林の持つ多面的機能が見直され、
森林浴や里山保全など身近な森林体験から、森林に対する期待と関心が高まっています。森林は
市民の財産という意識を持ち、森林を守り、活かしていきましょう。
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
1 自然遊歩道の整備
(5箇所)
8箇所
(現状はトレッキングマップから5箇所)
2
3
4
自然観察会回数
残したい自然マップの作成
市民が行う里山などの保全活動
累積 40 回
1(早期作成)
累積 200 件
0
3件
プロジェクト① 歴史的公園などに自然遊歩道を整備し、身近な自然に親しも
う!
歴史的、文化的な公園、遺跡、自然など、残したい一帯へ遊歩道を整備し、定期
的な自然観察会開催など、市民が身近な自然に関心を持てるよう工夫します。また、
ため池や湧水などの環境について現況を調べ、ため池・湧水マップなどを作成しま
す。
プロジェクト②
残したい自然マップを作ろう
市民の参加により、駒ヶ根市の優れた自然、残したい自然などを選定し、「残し
たい自然マップ」を作成し、学習教材などに活用していきます。
重点プロジェクト③
荒廃した林の手入れをみんなですすめよう
里山などの整備計画(指針)を策定し、市民、事業者の参加により、里親的制度(29
頁参照)も取り入れて、保全活動ネットワークをつくり、荒廃してきている里山(林)
の総合的な保全と活用をすすめるとともに、林業の活性化を図ります。
里山ってどんなところ?
トレッキング
「里山」とは、集落に近い山すそから田
畑が広がる里にかけての一帯を指し、周
囲の水田やため池、水路、川とともに豊
かな生物を育む場所です。里山のアカマ
ツ林やクヌギ、コナラ林などといったい
わゆる雑木林は、農耕文化との関わりが
深く、人々はここから、薪や炭、肥料な
ど生活に必要なさまざまな恵みを受けて
暮らしてきました。
しかし、戦後の高度経済成長期になる
と、生活様式が変わり、里山への生活の
依存度が急減し、放置され荒廃した里山
が目立つようになってきました。
今日の里山は、レクレーションの場、
地域の自然、文化を学ぶ場などとして注
目されるほか、水や大気の保全など、人
の生活に欠かせない公益的な機能を持っ
た環境としても重要です。
里山の価値を見直し、市民が参加して
里山を手入れするしくみづくりをみんな
で考えていきましょう。
トレッキング(trekking)とは、オランダ
語系南アフリカ語の「トレック」が語源
で、ニュージーランドでは、トランピング
(tramping)と呼ばれている。徒歩旅行
や牛車、馬車の旅の意味です。重い
荷物を背負って歩く登山とは違い、ゆ
っくりマイペースで歩くことのできる山
の景観を眺めながらの山麓歩きです。
そしてその旅のなかには、自然に親し
む、異文化との出会い、そこに住む
人々とのふれあいなど、さまざまな旅の
楽しみが付加されてきます。日本で
は、軽登山をさす場合にも使われま
す。
また、歩くところによってリバートレッ
キング(川に沿って歩く)やスノートレッ
キング(雪原を歩く)などがあり、さら
に、廃線トレッキングといって鉄道の廃
線になったところを歩くなど様々な工夫
したトレッキングが行われています。
遊歩道
散歩のためにつくられた
道(プロムナード)。
38
第 3 章 基本方針4 自然豊かなまち
市民参加で森林整備ボランティア
も
り
「21世紀池山市民の森林づくり」
空木岳への登山道、また遊歩道として、森林浴、動植物の観察、教育の場として森林空間に親しむための森林
に整備し、豊かな自然を未来に引き継いでいくため、2000年から、毎年、年2回(春・秋)、多くの市民の
ボランティアによって続けられています。
生活と深くかかわった山の歴史・自然に触れる
シリーズ池山の自然を読む
自然に学ぶ
自然豊かな21世紀市民の森林は、普段決して感じる
ことのない数々の発見が私たちを待ち受けています。
私たちの生活に必要なもの---------。
自然は私たちに大切な事を教えてくれます。
自然の恵みを育てる
森 林 の 機 能
森林は、水や空気を育む、生物多様性の維持、土砂災害や洪
水の防止、再生可能な木材の供給により資源の循環、二酸化炭
素を吸収し温暖化防止に貢献など、さまざまな機能を持ってい
て、私たちの安全安心な暮らしには欠くことのできない社会共通
の財「緑の社会資本」であることはもちろん、地球に必要不可欠な
ものです。
<森林整備で、健全な森林を育てる
----地球温暖化防止>
① 樹勢拡大による二酸化炭素吸収量の増
② 間伐材(バイオマスエネルギー)利用による化
石燃料の使用量減
③ 住宅木材を多使用した住宅により、炭素(木
材)排出減と化石燃料の使用量減
市民は
①
②
③
④
⑤
⑥
自然観察会を主体的に開催します。
自然観察会などに積極的に参加し、自然と親しむ機会を増やします。
遊歩道・登山道の維持管理などに協力し、利用していきます。
残したい自然マップや自然遊歩道のパンフレットづくりに参加し、活用します。
里山整備計画などの策定や維持管理に協力します。
薪ストーブなど間伐材などの林産物を有効利用します。
事業者は
①
②
③
残したい自然マップや自然遊歩道のパンフレットを活用します。
郷土の自然保護活動を学習・研修に取り入れます。
里山などの里親的制度に協力します。
市は
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
自然遊歩道の整備、自然観察会開催などを支援します。
身近な里山の遊歩道・登山道の整備など、親しみやすい環境を整備します。
市民の残したい自然マップづくりなどを支援します。
里山整備計画などを策定し、里山などの整備を進めます。
里山などの維持管理が継続できるしくみを検討します。
地元産の木でつくった壁、机や椅子などの市施設への導入を検討します。
間伐材などの林産物を市民や事業者が利用できるしくみを検討し、間伐材の有効利用を
図ります。
39
第 3 章 基本方針4 自然豊かなまち
基本方針4
自然豊かなまち
長期目標 4-5 環境に配慮した、やる気が出る農業を推進しよう
農業は自然環境保全と食料自給率の向上のために、活性化を図っていく必要があります。環境
保全型農業をすすめ、安全・安心・新鮮・おいしいの地産地消を拡大し、耕作放棄地、未耕作地
などを有効に活用し、やる気・元気が出る農業を進めていきましょう。
1
2
10 年後の目標
目標項目
エコファーマー認証取得農家数(農業生産法人を含む)
学校給食の地産地消割合
3
市民農園数・面積
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
7人
37 人
46.80%
50.00%
(地産=上伊那圏域・カロリーベース)
重点プロジェクト①
2ヶ所 2,806m2
5 ヶ所 5,000m2
食の安全・安心に配慮した農業をすすめよう!
農薬・除草剤、化学肥料を減らし、有機農法を推進し、安心して食べられる農作
物づくりを進めます。
エコファーマーやJAS規格有機農産物生産者を増やし、農薬履歴などが店頭で
わかる仕組みづくりを検討します。
プロジェクト②
地産地消・旬産旬消をすすめよう
学校給食に地元食材を使うなど、地産地消をすすめ、旬の食文化のある暮らしや
伝統食を大切にします。
プロジェクト③
休耕田を有効活用しよう
様々な主体が連携し、休耕田・未耕作田畑などを市民農園、体験農園などとして
有効利用できる仕組みをつくり、生き物の生息場所としての機能も高めます。
エコファーマー
平成11年に施行された「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法
律(持続農業法)」に基づき、土づくりと化学肥料・化学農薬の使用の低減を一体的
に行う生産方式を導入する計画を立て、都道府県知事に提出して、認定を受けた農
業者(認定農業者)の愛称。
エコファーマーになると、認定を受けた導入計画に基づき、農業改良資金(環境
保全型農業導入資金)や税制上の特例措置が受けられます。
<長野県の認定の条件>
①長野県内で農業を営む者(農業生産法人を含む)
②持続性の高い農業生産方式を導入しようとする農作物の作付け面積が、当該
作物と同じ種類の農作物の合計作付面積の概ね5割以上を行う計画であること
③長野県における持続性の高い農業生産方式の導入に関する指針に基づく、
「土づくり技術(堆肥等の有機質資材を使うこと)」、「化学肥料低減技術(化成
肥料の使用を減らし有機質を原料とした肥料を使うこと)」、「化学合成農薬低減
技術(フェロモン剤や機械除草により殺菌剤・殺虫剤・除草剤の使用を減らすこ
と)」 から各1技術以上を導入すること
④対象品目の何れかを主に栽培していること
認定期間----認定書の交付から5年間
認定の表示とマーク----右記
40
第 3 章 基本方針4 自然豊かなまち
JAS規格・JAS認定
市民農園
有機農産物はJAS法(農林物資の規格化及び品質表
示の適正化に関する法律)により、「化学的に合成された
肥料及び農薬の使用を避けることを基本として、播種また
は種付け前2年以上(多年生作物にあっては最初の収穫
前3年以上)の間、堆肥等による土づくりを行ったほ場に
おいて生産された農産物。」と定められています。
平成12年10月からは、この条件を満たし、農林水産
大臣に登録した登録認定機関が認定したものでなけれ
ば「有機」の表示が使えなくなっています。
このほかの農薬や化学肥料を削減して栽培された農
作物とは、「特別栽培農作物」として区別されています。
フード・マイレージ(フード・マイル)と地産地消
英国の消費者運動家ティム・ラングが 1994 年から提唱
している概念("Food Miles")で、生産地から食卓までの距
離が短い食料を食べた方が輸送に伴う環境への負荷が
少ないであろうという仮説を前提として考え出されたもの
です。
具体的には、輸入相手国からの輸入量と距離(国内輸
送を含まず。)を乗じたもので、この値が大きいほど地球
環境への負荷が大きいという考えです。
輸入食料に係るフード・マイレージ=輸入相手国別
の食料輸入量× 輸出国から我が国までの輸送距離
(注.輸入相手国別に計測し集計したものが全体のフー
ドマイレージとなります。)
2000 年では1人当たりのフード・マイレージは日本が
4,000tkm ( ト ン キ ロ メ ー ト ル ) で あ る の に 対 し 、 韓 国 は
3,200tkm、アメリカは 500tkm と大きな開きがあります。 ま
た、日本には「地産地消」という考え方がありますが、フー
ド・マイレージは、このような考え方を数量的に裏付けるも
のと考えらます。
一般的にはサラリーマンなどがレクリエーション目
的などで、小面積の農地を利用して野菜や花などを
育てるための農園のことをいいます。都市では、余暇
活動として野菜や花等を育て、潤いのある生活や子
供の教育面からも、自然や土とのふれあいを求め市
民農園を利用する人々が増えています。
駒ヶ根市には、「特 定 農 地 貸 付 け に 関 す る 農
地 法 等 の特 例 に関 する法 律 」に基 づくものが
あります。
貸 付 期 間 ----5 年 以 内
貸 付 料 ----- 1 区 画 年 3,000 円
区画数- - - - - - - 3 9 区 画
南割16区画
北割23区画
体験農園
① 地域住民の安定的な就業機会の確保
② 都市住民が農業にふれあう機会の創出
③ 子どもの総合学習等による農村体験活動
④ 山村の子供たちと都市との子供たちとの交流
などを目的に整備されたものです。
駒ヶ根市にも、伊那森パーク・高烏谷ファームがあ
ります。
市民は
①
②
③
地産地消、旬産旬消を実践します。
休耕田などを利用した市民農園を活用します。
安全で安心な地元産有機農産物の消費に心がけます。
事業者は
①
②
販売者は、店舗に安全な地元産の有機農産物や新鮮な農産物をおきます。
生産者や販売者は、防除暦(農薬散布履歴)公表システムを検討して、消費者が安心
して地元農産物を購入できるようにします。
③ 生産者や販売者は、産地や旬を消費者に伝えるように努めます。
④ 地元農林産物の商品開発を進めます。
市は
①
②
休耕田を有効に活用できるしくみづくりを進めます。
地産地消、旬産旬消について、市民向け、こども向けのパンフレットをつくり、食文化
を伝えたり、農業体験の場をつくります。
③ 学校・保育園給食に積極的に地元産を取り入れます。
④ 有機農産物規格の取得を支援するとともに、周知に努めます。
⑤ 有機農業への取組みを支援します。
⑥ 消費者が安心して地元農産物を購入できるように防除暦(農薬散布履歴)などの公表シ
ステムづくりを支援します。
⑦ 有機農業と生ごみ堆肥化を連携させるなど、資源循環型農業を推進します。
⑧ 環境に配慮した駒ヶ根ブランド農産物を広めるなど、やる気が出る農業を進めます。
41
第 3 章 基本方針4 自然豊かなまち
取組み紹介
駒ヶ根市学校給食センターの
「地消地産」への取り組み
地元でとれた農産物を地元の人たちが使うことを「地産地消」、また、旬のものを旬の時期
に食べることを「旬産旬消」いいます。地元でとれた旬な農産物は新鮮でおいしく、また「作っ
た人」がはっきりしていて安心です。
駒ヶ根市教育委員会では、あえて、地元消費者が使うものを地元で生産する「地消地産」
にこだわっています。
給食センターでは、定期的に生産者や卸売市場の方と話し合い、給食に使いたい野菜や果
物についての意見交換をしています。また、卸売市場からも随時、地元野菜の納入状況につ
いて情報をいただき、優先的に地元野菜を使用することができます。
農産物を遠くの産地から運んでくると、運搬のためにガソリンを多く使い、自動車が出す
排気ガスの量も増えます。「地消地産」には、少しでも排気ガスの量を減らし、地球温暖化
防止に少しでも役立とうという願いも込められています。
給食で使われている主な農産物は?
給食で使うお米は、JA上伊那からの駒ヶ根産
のコシヒカリです。米飯給食は週に3回ですが、
おいしいお米が食べられることは子どもたちに
とって幸せなことだと思います。
野菜は、きゅうりやじゃがいも・きゃべつ・白
菜・玉ねぎ・長ネギ・にんじん・アスパラガス・
すいか等、季節ごとに収穫されるものを数多く使
っています。
旬の野菜は一段とおいしい味がします。
赤穂給食センター第2調理場で
野菜を洗浄している様子
地元野菜の使用率は?
夏から晩秋にかけての農繁期には、毎日、地元の「に
んじん・きゃべつ・きゅうり・玉ねぎ・じゃがいも」
など。この時期の地元野菜の使用率は56%にもなり
ます。
しかし、冬から春にかけての地元野菜は、きのこ類
やもやし、長ネギ等に限られてしまいますので、年間
の地元野菜使用率は45%くらいです。
42
第 3 章 基本方針4 自然豊かなまち
毎月19日は「食育の日」
駒ヶ根市では、毎月19日の「食育の日」
にちなんで毎月1回、「食育の日」特別メニ
ューをだしています。
これは、児童生徒の皆さんが食べることに関
心を持ち、自分の食生活を見直すきっかけに
してほしい」という願いをこめて実施してい
ます。
献立は月ごとの給食目標や行事にあわせ
て内容を決めています。
7月の「食育の日」
特別メニューのご紹介
米粉パン
すずらん牛乳
桜えびのかき玉汁
豚肉と夏野菜のトマト煮
きゅうりの風味あえ
ヨーグルト
1月の「食育の日」特別メニューは
「おにぎり すずらん牛乳 豆みそ汁
焼きししゃも マカロニサラダ」
1月24日の給食記念日にちなんで、おにぎ
りの給食です。初めてのおにぎり給食に大喜び
の子どもたちです。食べ物の大切さを知り、お
かずもしっかりたいらげてくれました。
* 桜えびは駒ヶ根市と友好都市である
静岡県磐田市から取り寄せて使用しました。
給食の残菜はどうなるの?
学校給食から出された残菜は毎日「堆肥化セン
ター」に運ばれて堆肥に加工されます。
給食の残菜1kgを堆肥にするのにかかる費
用は約 83 円です。この金額はおがこや電気代・
微生物菌の費用などで、運搬にかかる費用などを
加算すれば約 177 円になります。
児童生徒にはこの様子を伝え、「食べ物の大切
さ」や「どうすれば残菜を減らすことができるの
か」考えてもらうようにしています。中学生には
日本の食糧事情も伝えて、「今わたしたちに何が
できるのか?」「自分や家族の食生活を見直して
みましょう」と話しかけています。
43
堆肥化センターの方のお話を聞く
給食センター職員の様子。
「私たちもがんばって、もっとおいし
い給食を作ろうね!」
第3章 基本方針5 市民全員が主役のまち
基本方針5
市民全員が主役のまち
長期目標 5-1 環境活動が広がるしくみや場をつくろう
自然にやさしいまちづくりに限らず、まちづくりは、市民が主役です。みんなで環境保全活動
が広がる仕組みを考え、活動の環を広げていきましょう。
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
1 環境に関する市民や市民グループの連携の機会
0
1
2 環境活動助成制度の実施
28 件
新規累積 300 件
(沿道水辺緑化事業、潤いのまちづくり事業を含む。)
3
4
(累積ではない。)
エコポイント獲得者数
エコポイント事業数
プロジェクト①
0
0
延べ 2,000,000 人
30 事業
市民主導の環境市民会議(仮称)を組織しよう
環境基本計画を実行していく多様な主体として、市民主導の環境市民会議(仮称。
P58 参照)をつくり、多くのネットワーク化を図り、様々な環境活動を各主体が役
割分担しながら、協働して進めます。
プロジェクト②
地域の環境活動を応援する支援制度をつくる
自治組織、各種団体などが行う規模の大きな環境活動を支援する仕組みをつく
り、環境問題の解決に向けた市民の取組みを活性化させて、より多くの市民が参加
できるようにします。また、この制度と取組みを公表して、活動の環を広げて行き
ます。
重点プロジェクト③
エコポイント制度をつくり、環境活動の環を広げよう!
環境をよりよくしていくため、環境ボランティア、省エネ実践、新エネ利用など
様々なエコ活動に対するポイント制の仕組みをつくり、市民・事業者・市が一体と
なって協働して環境活動の環を広げます。
エコポイント制度
例えばスーパーでマイバッグを持参したり、環境配慮型の商品を買ったり、
ごみ拾いなど環境活動をといった行動に対して、独自の「紙券」や「点数」に
置き換え、金銭的な価値(ポイント)を与えてお金の代わりとして流通させ、サ
ービスや物と交換し循環させるシステム・仕組みをいいます。身近な事例で
は、平成 18 年の愛知万博で試験的に行われた例があります。身近な例として
は、駒ヶ根市が推進協力店制度で行っている「買物袋(レジ袋)持参運動」の
ポイントがあります。
別の言い方として、地域通貨、地域マネー、エコマネーなどがあり、人と人と
の絆づくり、地域コミュニティの活性化を図るものであったり、地域だけで使え
る通貨としての性質に着目して、通貨の域外流出を抑えることで地域経済の
活性化を図ろうとする活用があります。
44
駒ヶ根市の制度は、住民基
本台帳カードを多目的利用をし
ている「つれてってカード」にエ
コポイント制度をのせて、省エネ
や新エネを含めて、市民の皆さ
ん、特に子どもたちの環境保全
活動を後押しするとともに、環境
問題に積極的に関わることで、
楽しみと実益の機能を併せ持っ
た制度としていきます。
第3章 基本方針5 市民全員が主役のまち
駒ヶ根市の協働のまちづくり支援事業
地域の自主的・主体的な活動を支援しています
<目的>
・多くの市民の皆さんが地域活動に参加し、「協働」を理解していただくため。
・その活動をきっかけに「協働のまちづくり」を広げるため。
<支援の例>
生活道路や通学路の簡易な維持補修や公園整備など身近な公共空間の整備や防
犯・防災、環境、子育てなどの地域的な課題に対する共助の取り組みなどです。
ねずみ川防災対策「どんぐり播種」事業
ねずみ川関連地域連絡会(流域の区で組織)の住民の皆さんや行
政関連機関が連携協力し、鼠川上流の山林崩落地にどんぐりの種を
播く防災対策事業を実施しています。鼠川上流部では、斜面の崩落
が進んでいるところがあり、大規模な崩落を引き起こすことも予想され
るため、崩落防止の効果的な研究を進め、自然本来の力を用いる樹
木による対策を実施しています。
親子ふれあいで自然体験園の整備
赤穂南小学校に隣接する自然体験園は、これまで、総合的な学習
の時間や生活科の授業、親子ふれあい集会などに利用されてきまし
たが、豪雨により流れ込んだ土砂に埋まり使用できなくなりました。そこ
で、PTAが中心となり、親子で土砂の除去作業を行うとともに、これま
で以上に自然環境に関する授業等への活用を進めるため、自然体験
園の整備を実施しました。
侵略的外来種アレチウリの駆除
アレチウリは、繁殖力の高く、本来の生態系を壊すといわれていま
す。アレチウリの駆除は、種を落とす前に抜き取ってしまうことが最も有
効ですが、種が河川によって拡散するなど地域全体で取り組まなけれ
ばなかなか効果があがりません。天竜川ゆめ会議では、市民に呼びか
けて天竜川流域での駆除に取り組んでいます。
また、赤穂中割区では、山裾に近い地区内の水田や鼠川や深沢川
上流周辺での駆除に地域全体で取り組んでいます。
市民は
① 環境に対する意識を持ち、できることから始めます。
② 環境市民会議(仮称)の主体となって企画運営し、積極的に環境基本計画を実現していきます。
③ 地域の環境活動を企画運営し、地域の良好な環境を実現します。
④ 環境について市民や団体、事業者、市との対話を進めます。
⑤ エコポイントを積極的に利用します。
事業者は
①
②
③
④
⑤
環境に対する意識を持ち、事業活動の中で、できることから始めます。
環境市民会議の運営に参加協力し、環境基本計画を実現していきます。
地域の環境活動に協力します。
事業所周辺環境について市民や市との対話を進め、良好な環境づくりに努めます。
エコポイント制度に協力します。
市は
①
②
③
④
⑤
⑥
環境都市をめざし、市役所内調整能力の向上と各種計画の調整を進めます。
環境市民会議の運営に参加協力し、環境基本計画を実現していきます。
支援制度やさまざまな仕組みや場をつくり、市民の環境保全活動を支援します。
市民や団体、事業者の意見・提案を反映できる仕組みを検討し、協働して実施します。
エコポイントなど地域通貨(エコマネー)の検討を進め、仕組みづくりに努めます。
環境講演会、環境シンポジウム、環境について語る会などを積極的に開催します。
45
第3章 基本方針5 市民全員が主役のまち
基本方針5
市民全員が主役のまち
長期目標 5-2 環境情報を発信し、市民の関心を高めよう
環境保全活動は一人だけでやっていくのはとても難しいことですが、身近な仲間と一緒に、無
理なく楽しくやっていくことで長続きします。市内の多くの活動を紹介したり、情報発信して、
活動の環を広げていきましょう。
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
1 駒ヶ根市の環境レポート(白書)の作成・公表
作成・公表
2 環境情報サービスの登録
累積500 件
プロジェクト①
市の環境レポート(白書)を作成し、公表する
市は、市民、事業者の協力により、市の環境の状況について環境レポート(白書)
としてまとめ、公表していきます。また、市民、事業者とともに、市内の環境情
報や市民・事業者の環境への取組み、事業所としての市役所の取組みなどの環境
情報を環境報告書的にまとめ、公表することなどにより、環境に対する市民、事
業者の関心を高めます。
重点プロジェクト②
環境活動の事例などの情報をどんどん市民に伝える!
環境情報サービスを立ち上げ、市民・地域・団体・事業所の環境活動の取組み
紹介や環境に関わる行事・活動情報を届け、地域間や団体間、地域と団体などの
相互理解と交流を深め、活動の環を広げていきます。
企業の社会的責任(CSR)
環境報告書・環境レポート
事業者は、ISO14001 など環境マネジメントに取り組む企業が増え、事業
活動における環境に関する情報をまとめ、公開していく社会的責務があると
の考え方が広まっています。
環境報告書とは、企業等の事業者が、経営責任者の緒言、環境保全に
関する方針・目標・計画、環境マネジメントに関する状況(環境マネジメント
システム、法規制遵守、環境保全技術開発等)、環境負荷の低減に向けた
取組の状況(CO2排出量の削減、廃棄物の排出抑制等)等について取りま
とめ、一般に公表するものです
公表することにより、利害関係者による環境コミュニケーションが促進さ
れ、事業者の環境保全に向けた取組の自主的改善とともに、社会からの信
頼を得て、企業の環境対策に対する姿勢が高く評価され、企業イメージ
が向上します。
環境報告書の公表だけでな
く、「企業は経済活動だけでなく、
地域社会への貢献および環境に
配慮した活動等についても責任
がある」という考え方が一般的と
なってきています。
駒ヶ根市の環境の状況、環境への取り組み状況、この環境基本計画の
進行状況などを環境レポートとして、毎年、公表していきます。
<参考>環境省のマニュアルによる
小規模事業者向けの ミニ環境報告書
環境報告書の構成
1 基本項目----経営者の環境に関する
考え方、事業概要、連絡先等
2 環境保全に関する方針、目標、実績
3 環境マネジメントに関する状況、環
境対策の組織
4 環境負荷の低減に向けた取り組み
の状況
簡易なも
のとして
46
1 お店(事業所)の場所(地図)
、連絡先、社屋
の外観
2 仕事の内容、その社会的貢献
・製造している製品やその用途
・仕事や環境対策に対する熱意
3 使っている化学物質
・年度中に使用した化学物質の種類、性質、
管理方法
・ 環境対策に注意していること(廃棄物等)
第3章 基本方針5 市民全員が主役のまち
家族会議の様子
今月は、光熱水
費が高くて、また赤
字だわ!
お父さんなんと
かならないの?
うーん。今の世の中じ
ゃ、そういわれてもな
あ!
ビール止めなきゃいか
んかなあ∼。
ねぇー、ねぇー
よくわかんない
けど、
わたちは、どう
ちゅればいい
の?
テレビみちゃ
いけないの?
今月から、家計にも、環
境にもやさしい、環境家計
簿をつけたら?
さっそく、市のモニター制
度に登録しようよ。
まずは省エネだよ!
市民は
①
②
③
④
⑤
環境レポートの作成に参画します。
市の環境情報に関心を持ち、情報サービスを積極的に利用します。
市の環境に対する取組みへの理解を深め、協力します。
自らの環境活動について、情報提供をします。
家族全員が当事者意識を持てるよう家族会議等を開催します。
事業者は
①
②
③
市の環境情報に関心を持ち、情報サービスを利用します。
市の環境に対する取組みへの理解を深め、協力します。
事業者自らの環境活動を積極的に情報発信します。
市は
①
②
③
④
駒ヶ根市の環境について、毎年、市民と共に環境レポートを作成し、公表します。
環境情報サービスを環境市民会議(仮称)と協力して立ち上げ、普及します。
市報やホームページの環境情報を充実します。
駒ヶ根市環境GISについて、研究・検討をします。
GIS----地理情報システム(Geographic Information System)の略語。位置に関するデ
ータを視覚的に表現し、重ね合わせたり、定量的に観測・計測するなどによりさま
ざまな解析等を行うことができるもので、環境情報の発信に活用できます。
47
第3章 基本方針5 市民全員が主役のまち
基本方針5
市民全員が主役のまち
長期目標 5-3 地域のコミュニティを大切にしよう
都市化の進行や日常生活圏の拡大、価値観の多様化により、家庭や地域社会の人と人とのつな
がり、ふれあいが希薄となってきています。地域の伝統行事やイベントを盛り上げ、子どもの頃
から、親子で、近所で、道路などのごみ拾いや清掃、草刈、雪かき、集積所の当番など自主的な
環境活動に参加でき、自発的に活動できる地域をつくり、
「愛着の持てるふるさと駒ヶ根」を未来
の子どもたちに引き継いでいきましょう。
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
1 コミュニティ単位で実施する特色ある環境活動
累積 20 件
2 自治会等での環境関係イベントの開催回数
累積 320 回
(歩け歩けごみ拾い大会など。目標値=1 区年 2 回×16 区×10 年)
3 毎月5日のエコライフ推進デーの実施 (年回数)
4 毎月の推進テーマを決め、月単位に実施
重点プロジェクト①
0回
毎年 12 回
毎年 1
市民の環境活動の環を広げよう!
親子で、近所で、学校で、道路・水路のごみ拾いや清掃、草刈、雪かき、街路
樹の手入れ、集積所の当番など自主的な環境活動の環を広げ、子どもの頃から地
域活動に参加でき、自発的に活動できる地域づくりをめざします。
プロジェクト②
地域の伝統行事やイベントを盛り上げよう
環境づくりや、人づくり、まちづくりは、人と自然とのつながりから遊び、学
ぶことにより育まれます。そして自らが参加し、地域をつくっていけば愛着も湧
きます。地域コミュニティを見直し、イベントや伝統行事を通じて、集会所を核
として環境に配慮した愛着のもてるふるさと・地域づくりを行います。
プロジェクト③
市内又は地域一斉の毎月推進デー・推進月間に取り組もう
河川清掃、ごみ拾い、自然めぐり、ライトダウンなど、市全体または地域ごと
に計画・実施し、温暖化防止への理解を深め、環境に配慮した愛着の持てるふる
さとづくりを行います。
駒ヶ根市の毎月の推進デー
エコライ
フ推進
デー
食育の
日
5日
毎月5日の全国スーパー店舗のノーレジ袋デーを、
市内一斉、家族でエコライフを推進する日とします。
ノーレジ袋、エコ通勤、エコドライブ、一家団欒で夕食
など、家族全員、それぞれが環境に良いこと何か一つ
取り組み、省エネルギーのエコライフを楽しむ日として
推進していきます。
19日
毎月 19 日は、「食 19(いく・育)の日」です。
食の意識を高め、食生活や生活のリズムを見直す
ことは、健康のためにとても大切です。また、家族
で囲む食卓は、家族のきずなや感謝の心、マナー、
食文化など多くのことを育みます。
この日は、家族みんなで食卓を囲み、食卓に地元
の野菜を一品添える、旬の食べ物・今日の学校や職
場でのできごと・学校や家の省エネのことについて
語り合うなど、できることから始めてみませんか!
48
第3章 基本方針5 市民全員が主役のまち
駒ヶ根市の年間の推進月間計画
毎年、市全体で、月ごとに取り組む推進テーマ・目標の推進計画をた
てて、一体的に自然にやさしいまちづくりを推進していきます。
地域でも、それに添って、地域ごとに計画し、みんなで一体的に取り組
んでいきましょう。
<年間推進計画の例>
4月
エコ通勤推進
ごみ分別・リサイ
クル推進
エコポイント推進
犬の糞などのモラ
ル強化
5月
ごみ分別・リサイ
クル推進
ごみゼロの日・
河川清掃
不法投棄防止週
間
消費者月間
(添加物など)
6月
ライトダウンキャン
ペーン
森林整備月間
水道週間
食育推進
7月
侵略的外来種撲
滅
夏の省エネ推進
地産地消・有機
肥料推進
河川愛護月間
8月
夏の省エネ推進
水に親しむ月間
アイドリングスト
ップ
食品衛生月間
9月
空・大気保全月間
動物愛護(虫も)
月間
下水道宅内配管
点検
こまちゃんバス利
用推進
地産地消・有機
肥料推進
森林整備推進
新エネ推進
新エネ推進
エコ通勤推進
美化清掃
冬の省エネ推進
新エネ推進
こまちゃんバス利
用推進
ごみ減量・資源
化推進
アイドリングスト
ップ
アイドリングスト
ップ
食育月間
環境にやさしい買
物月間・3R
エコドライブ推進
月間
温暖化防止推進
月間
10 月
11 月
12 月
1月
冬の省エネ推進
2月
冬の省エネ推進
3月
ごみ分別・リサイ
クル推進
不法投棄防止
市民の森林整備
犬の糞などモラ
ル強化
こまちゃんバス利
用推進
消費生活
(添加物など)
市民は
①
②
③
④
⑤
伝統行事に参加しながら、コミュニティづくりに協力します。
コミュニケーションを深め、地域の環境活動に積極的に取り組みます。
集会所を核とした愛着のもてる地域づくりに取り組みます。
毎月5日のエコライフ推進デーを実践します。
市内・地域一斉の毎月の推進月間を行政と共に企画し、参加・協力します。
事業者は
①
②
③
④
地域の伝統行事に参加しながら、コミュニティづくりに協力します。
コミュニケーションを深め、従業員の地域参加を促す仕組みづくりを進めます。
毎月5日のエコライフ推進デーにセールを催すなど、啓発に協力します。
市内・地域一斉の毎月の推進月間に参加・協力します。
市は
①
②
③
地域の環境活動や伝統行事を、情報提供サービスや支援制度活用により支援します。
毎月5日のエコライフ推進デーを市民とともに企画し、支援・推進します。
市民とともに、市内・地域一斉の毎月のテーマを企画し、推進月間を支援・推進します。
49
第3章 基本方針5 市民全員が主役のまち
活動紹介
どんどんやっている! 市民参加による環境活動
(ここには、特集頁として、2頁にわたり、市民の皆さんの活動を紹介していきます。以
下はイメージです。)
きれいな川にしたい、ごみのないまちにしたい、花を植えてきれいにしたい、すばらしい
里山を残したい・・・私のために、みんなのために、駒ヶ根市内では、すでに市民参加によ
るいろいろな活動が続けられています。そんなみなさんの声をいくつかご紹介します。
ごみを気持ちよく出すために
資源物やごみの収集日には、朝の収集時間に
地域のみなさんが当番制で収集場所に立って
います。そこではコンテナの準備・片付け、分
別のサポート、ごみ収集状況の記録などが行
われています。身近な環境活動への第一歩で
す。
きれいなまちで暮らしたい
「 会」( 地区)では、年に数回の一斉清掃
や「花いっぱい運動」への参加、交通安全
指導など幅広い活動を行っています。暮ら
しの中の道を大切にした活動が、ボランテ
ィアによって毎年続けられています。
その他の各地域で、ふれあい花壇、道沿い
などの花の植え付けやその管理が行われて
います(
など)
地区では街路樹を市民の手によってつくり
育てる、里親制度が実施されています(p
で紹介)。地区では、地区内の公園も市民が
交代でごみ拾いを行っています。
井ざらい・側溝の掃除
地区ごとに市民によって、側溝や小河川
の掃除や土手の草刈、落葉の片付けなどが
行われています。
また、春に行われている井水のそうじは、
「井ざらい」といわれ、古くから地域で行われ
てきた作業です。
また、ホタルの生息のために、地域で河
川の清掃活動が行われています(p で紹
介)。
みんなで力を合わせて
川の堤防や道のごみ拾いは、多くの
人々の自発的なボランティアによって
続けられています。(たとえば、菅の台
のグループ、ライオンズクラブと中学
校の生徒たち、ロータリークラブ、み
どりを守る会、スポーツ少年団、河川
愛護会など)
∼私たちの宝物 天竜川 を自信と誇りを持って次世代に引き継ぐために∼
市内の河川や山裾の地域などで猛威をふるって繁殖をつづける有害帰化植物が社会問題
になっています。
天竜川河畔では、NPO 法人天竜川ゆめ会議や天
竜川河川愛護会が中心となって、アレチウリやハリエ
ンジュ(ニセアカシア)駆除の河川環境整備活動が定
期的に行われています。
特に夏場に開催される「天竜川流域侵略植物駆
除大作戦」でのアレチウリ駆除活動は、長野県生
活環境部水環境課との連携により、
「長野県全県
統一行動日」に指定されて全県規模で駆除作業が
行われています(p.45 で紹介)。
50
第3章 基本方針5 市民全員が主役のまち
里山を未来へ受け継ぐ
中山地区では、戸倉山の登山道の整備・清掃を毎年行っています。また、市内には自
然を大切にしたいと願う環境団体がいくつも活動を行っていて、里山登山や自然観察会
などを通して、自然のすばらしさを発信しています。
伝統文化を大切にしながら
地域の歴史や文化を大切にしようと発足した「
保存会」では、
お祭りの際に、
でとれた
大会を開催しました。
の
春の環境美化デー
5 月下旬の、環境美化デー(ごみゼロの日)にあわせて、区・自治会単位でごみ拾いや
草刈りなどが行われています。
企業も地域の環境活動を大切にしています
いくつもの企業が、社内だけにとどまらず、地域コミュニティの中で積極的に環境活
動を展開しています。
たとえば
・ 自治会に協力して、まちの清掃活動を行っています。
・ 周辺の商店街の方と一緒に清掃活動を行いました。
・ 「花いっぱい運動」へ参加しています。
・ 地域のお祭りには、お手伝いで参加したり、駐車場の無料開放を行っています。
・ 会社への通勤は原則として、マイカーを禁止しています。
・ 社内の省エネルールが徹底されて、社員全員が家庭で取り組む「エコライフ活動」が実
施されています。
51
第3章 基本方針6 豊かな心を育むまち
基本方針6
豊かな心を育むまち
長期目標 6-1 子どもたちの環境学習をすすめよう
豊かな美しい自然を将来にわたって引き継いでいくためには、人間と環境とのかかわりについ
て理解と認識を深め、正しい知識に基づいて、望ましい将来像の実現に向けて責任ある行動がと
れるように環境の保全についての教育・学習を進める必要があります。
環境保全活動などについて、子どもたちの自発的意思を尊重し、子どもたちが森林や河川など
原体験(げんたいけん)できる自然環境を育成するなど、地域における環境保全に関する文化や歴史を
継承していきましょう。
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
1 子どもたちが行う環境活動数
累積
100 活動
2 学校・保育園への環境サポーター等の出前環境講座 年 0 回
年
10 回
3 子ども環境サミットへの参加者
0人
累積
500 人
4 身近な生き物調査等の環境学習の実施
累積
50 回
5 親子で親しむ環境教室の開催
0回
累積
25 回
6 食育・菜園講座への参加者
0人
累積 2,000 人
重点プロジェクト①
子どもたちの環境活動を応援しよう!
子どもたちの学習意欲が高まる「市の環境副読本」をつくるとともに、子どもた
ちが取り組みやすい地域の環境活動や緑の少年団活動、炭焼き活動、資源回収活動、
こどもエコクラブ、キッズISOなどを応援する仕組みをつくります。例えば、環
境サポーター制度などを活用して、出前環境授業ができるようにします。
また、その子どもたちの活動の成果は「子ども環境サミット」などで発表できる
ようにします。
プロジェクト②
学校等のビオトープや学校林づくりを支援しよう
自然体験園など、原体験ができる場づくりや、さまざまなビオトープ・学校林づ
くりなどを支援します。計画から維持管理までの情報を得られやすいようにした
り、PTA や地域市民、環境サポーターなどが環境学習や維持管理に参加できるし
くみを提案し、学校、保育園等と協力者との連携を深めます。
プロジェクト③
食育・菜園講座を開こう
子どもだけでなく、親子、家族で、市民農園や休耕田などを活用し、土に親しみ、
作物を育て、収穫を楽しむなど、農業や調理の体験活動を通じて環境問題を学びま
す。また、環境サポーターなどが学校のクラスなどで行われている作物づくりを環
境学習の側面から支援します。
市の環境副読本
キッズISO
3年生∼6年生用の
社会科副読本を市が
作成して、市内の小学
校3年生に提供してい
ま す が、 そ の中 の 「 環
境の章」として、駒ヶ根
市の環境、ごみなどの
状況、環境活動の様子
などを、子どもたちにわ
かりやすくまとめたもの
です。
NPO法人国際
芸術協力機構(ア
ーテック)が、世界
各国に対して展
開している子ども
向けの環境教育
プログラム。入門
編、中級編、上級
編とステップアッ
プする内容にな
っています。
こども
エコクラブ
子どもたちが地
域の中で主体的
に、地域環境や地
球環境に関する
学習や活動を登
録して行う事業
で、環境省が支援
しています。
52
赤穂中学校のビオトープ
第3章 基本方針6 豊かな心を育むまち
自然の中での原体験を通して豊かな感性を!
原体験とは、大人になって思い起こす原風景の基で、石、土、木、草、
動物、水、火などの自然、太陽や月、星を見るなどといった、その人の
思想が固まる前の経験で、以後の思想形成に大きな影響を与えます。
原体験は、実験観察と異なり、目的を持った体験ではないため無駄が
あるようですが、実はこの無駄と思えることでも、子どもたち自身が創
造し、体系化し、後の人間形成に重要な役割を持ちます。
例えば、自然の中で石につまずいたり、木に登って落ちたとしてもそ
れは自分の責任であり、石や木に転嫁して石や木を蹴っても自分が痛い
だけですから我慢します。このように自然との体験の蓄積により、忍耐
力や、協力したり、助けあったりして思いやる心、命を大切にする心が
培われます。
自然を対象としての体験は、危険や人間以外の命に関わる体験もあり、
また、小さな危険の体験は大きな危険を避けることを学ぶ貴重な体験とな
ります。
原体験は子どもが自主的にすることが大切で、次の点に配慮して自然環
境を育成していく必要があります。
・多様な原体験ができる場
・子どもたちが工夫できる余地を残した弾力的で柔軟な場
・子ども同士で十分に遊べる場
・.自然探索・昆虫採集など直接体験できる場
・.押し付けの体験ではなく、体験を子どもが選べる場
・同年齢だけでなく異年齢で自然を介して遊べる場
市民は
①
②
③
④
原体験を通して、子どもたちの豊かな感性を育みます。
子どもたちの環境活動に協力します。
家庭や地域で協力しながら環境学習に取り組みます。
保育園や学校で行う環境活動に、地域のサポーターとして協力します。
事業者は
①
保育園、学校や地域で行う子どもたちの環境学習・活動を支援します。
学校・保育園等は
① 環境担当教諭などを置き、市民、保護者会、PTA、市、専門家など応援する人たちと
協力して環境学習をすすめます。
② ビオトープづくりや学校林づくりなどに積極的に取り組み、環境の専門家やサポーター
制度を活用します。
市は
① 子どもたちが原体験できる自然環境づくりを行います。
② 市の環境副読本を作成し、学習により意識を高めます。
③ こどもエコクラブやキッズISO などの環境活動を支援します。
④ 子どもたちが取り組みやすい地域版の環境活動を展開します。
⑤ 子ども環境サミットを市民団体主催で開催できる環境を整えます。
⑥ 出前環境授業に環境の専門家やサポーター登録制度等により、情報を提供できる体制を
つくります。
⑦ 保育園、学校、地域、市、専門家等との連携体制を確立します。
53
第3章 基本方針6 豊かな心を育むまち
活動紹介
どんどんやっている!
子どもたちの自然にやさしい取組み
ここでは、子どもたちの環境への取組みを2ページに掲載します。
イメージとしては、次のとおりです。
きれいなごみのないまちにしたい、花を植えてきれいにしたい、電気を節約したい、燃料
を節約したい、自然をもっと知りたい・・・。市内の学校では、すでに子どもたちがいろい
ろな取組みをしています。そんな子どもたちの声をいくつか紹介します。
<北割保育園>
「地下道の清掃活動
環境ポスターの掲示」
保護者会と園児で 30 年以上前から地下道の清掃作業を
続けています。地下道を使う子ども達への親心、そして地域
貢献を願いながら、環境ポスターの掲示も行っています。
作業は年 6 回。空き缶や枯葉などの他、粗大ごみやコンビ
ニ弁当の空き容器などが捨てられていることもあります。
このような活動をすることで、子どもたちの心の中に「公共
の施設を大切にする」という気持ちが芽生えて、大人になって
も忘れないでいてくれたらいいなという気持ちで保護者の
方々は見守っています。
赤穂南小学校
赤穂小学校
東伊那小学校のふるさと学習
中沢小学校
54
写真
第3章 基本方針6 豊かな心を育むまち
どんどんやっている!
子どもたちの自然にやさしい取組み
<赤穂東小学校>
「節電・節水 学校全体で省エネ活動」
きっかけは、H17 の5年生が臨海学習で愛知万博を
見学し、地球の自然が失われつつある現状を目にした
ことから。
「自分達には何が出来るのか」学年集会で考え、話し
合いました。最初は一学年だけの取り組みでしたが、
今は全校で、大切な地球を守るための活動をしていま
す。
エコパトロール----環境・省エネ委員が、看板を持って節電
を呼びかけて、巡回しています。
省エネ結果報告板----節電の成果は、省エネ結果報告板へ
掲示したり、お昼の包装で報告しています。半年間
で電気代を約 32 万円節約(前年比)しました。
太陽光反射板----市内の木工業:牧野郁生さんがカラマツ
の端材を使って反射板を作成。子どもたちがアルミ
箔を貼る作業を行いました。反射板の中心に黒く塗
ったペットボトルを置いて、中の水を太陽光で温め
てお湯を造る仕組みです。できたお湯を冬の清掃時
に使用することで、冬期のガス代が、5 万円程節約
できました。
また、参観日には、このお湯で「省エネきっ茶」を開く
学級もあります。
省エネ結果報告版
反射板づくり
全校環境クイズ----全校集会で、環境に関するクイズを出
題し、全校生徒に省エネの必要性等について考えて
もらっています。クイズは、環境・省エネ委員が考
えています。
環境チラシ----家庭・地域と連携して、環境問題に取り組
むために、
「省エネを呼びかけるチラシ」を配ってい
ます。授業参観日には、保護者へも手渡しで呼びか
けています。
省エネきっ茶
雨水タンク----地域から集めたアルミ缶をお金に換えて、
雨水タンクを購入。貯めた雨水は、掃除等に使って
います。
電気を使わない遊び道具を購入----電気代を節約して電気
を使わない遊び道具を購入。
雨水タンク
55
第3章 基本方針6 豊かな心を育むまち
基本方針6
豊かな心を育むまち
長期目標 6-2 市民の環境学習をすすめよう
地球温暖化や廃棄物問題、身近な自然の減少など、環境問題を解決し、持続可能な社会をつく
っていくためには、市民、事業者、民間団体など、多様な主体の積極的参加により、環境保全活
動に取り組む必要があり、環境学習をすすめ、環境保全についての一人一人の意識を高めていき
ましよう。
10 年後の目標
目標項目
現状値(H18・2006) 10 年後(H29・2017)
1 環境サポーターの登録者数 (制度創設から)
100 人
2 環境サポーターの活動数 (制度創設から)
累計
200 回
3 環境講座への参加者
140 人
累計 2,000 人
4 市民環境情報広場の利用者 (広場の設置から)
累計 10,000 人
5 環境施設の見学会の回数
(4 回)
累計
40 回
6 環境施設の見学会への参加者
(70 人)(除く学校)
累計 1,000 人
7 環境市民大学の開設 (開設の検討から)
開設
プロジェクト①
環境学習サポーターの登録・派遣制度をつくろう
様々な環境に関する資格・専門的知識などをもつ人や古き良き時代の環境に配慮
した暮らしを知る人、省エネルギーなどエコライフを実践している人などに登録し
て頂き、市民が活用しやすいしくみをつくり、地域の各講座や学校、公民館、事業
所などの環境学習を支援します。
重点プロジェクト②
市民環境講座や講演会を開こう!
環境にやさしい暮らしの知恵を学んだり、昔の暮らしや自然との関わりを知っ
て、体験するなど、多くの市民が参加できる講座や講演会などを市や市民団体、自
治組織などが開き、環境に配慮した行動につなげます。
また、自治組織などでワークショップを開くなど、多くの市民が参加できる内容
を目指します。
重点プロジェクト③
市民環境情報広場(仮称)を開設しよう!
市民が環境について、さまざまな形で学び、情報が得られ、環境活動の拠点とな
る場の確保に努め、また、市内の環境情報や不要品交換情報を集めるなど、行動の
環を広げます。
プロジェクト④
環境施設見学会を実施する
市内や近隣の資源化施設、リサイクル施設などや環境に配慮した事業所などの環
境施設見学会(子ども・市民エコツアーなど)を行います。
プロジェクト⑤
環境市民大学の開設を検討しよう
地球規模で起きている環境問題は、日常生活だけにとどまりません。学識経験者、
研究機関等と連携し、専門的に深めることが活動の大きな力となります。各主体が
それぞれの役割を活かしながら、様々な側面から環境を学び、問題への解決を模索
し、情報発信できるような環境市民大学(仮称)の開設を検討します。
<環境講座って?>
・私たちの毎日の生活は環境にどんな影響を与えているの?
・「環境にやさしい生活・エコライフ」ってどうすればいいの?
・日常生活で実感できる省エネルギーって何?
・エコクッキングって?
・地球温暖化ってよくわからない----
56
・おばあちゃんの知恵袋
・伝統食づくり
・炭焼き
・修理方法
・新エネルギー
第3章 基本方針6 豊かな心を育むまち
紹介
市民環境広場(市民環境情報センター)ってどんなところ?
環境問題を解決するためには、「気づいた人
が、できることから行動していくこと」が大切です。
環境保全活動に関する情報の収集・発信基地
として、また市民活動を市民がサポートし合う場と
して、立場を越えた多くの人が出会い交流できる
場づくりを目指す施設です。
さまざまな環境展示、実験室、会議室、情報を調
べるコーナー、環境図書館、リユースコーナーなど
があり、市民団体などが運営します。
また、市民活動センターと一体的になっていると
ころも多くあります。
上図は上越市ホームページから、下の写真はその様子
環境実験室
展示ルーム
リユースショップ
環境 IT ルーム
平成 17 年度に駒ヶ根市の公民館講座として行われた環境講座の様子
地球温暖化・省エネルギー・新エネルギーをテーマに3回実施。1回は現地視察もしています。延べ140人が参加。
市民は
①
②
環境について学び、日常生活の中で環境に配慮した暮らしを実践します。
市民環境情報広場を利用すると共に、講座や環境施設見学に積極的に参加し、環境学習
を深めます。
③ 市民環境情報広場の運営に参加します。
④ 環境サポーターとして、環境学習に協力します。
事業者は
① 環境講座や環境施設見学に対して、講師の派遣、施設見学の受入れ、学習教材の提供な
どを通じて協力します。
② 市民環境情報広場の運営に参加・協力します。
③ 従業員の環境学習に努めます。
市は
①
②
③
④
市民が活用しやすい、環境の専門家やサポーターの登録制度をつくります。
環境について学ぶ講座や施設見学会を実施し、市民の環境に対する意識を高めます。
環境市民大学等の開設に向けて検討を進めます。
市民活動センター等の市民活動の拠点施設を整備し、その中に市民環境情報広場の開設
を検討するなど、市民と協働して、市民が活用しやすい環境を整えます。
⑤ 市民環境広場の運営に参加します。
57
第4章 推進体制と進行管理
第4章
1
推進体制と進行管理
推進体制
環境基本計画を単なる計画に終わらせないためには、推進体制を確立し、市民や事業者に情報
を公開していくことが不可欠です。また、多様な主体がネットワーク化を図り、様々な環境活動を
各主体が役割分担しながら、協働して進めていく必要があります。
駒ヶ根市では、市民会議や市民懇話会などを通じて、みんなで力を合わせて、よりよい地域づ
くりを進めるため、市民参加と協働のまちづくりの体制整備を進めています。そんな中から、活
力ある豊かな地域づくりのために「協働のまちづくり基本条例」が制定されつつあります。
このような状況を踏まえ、市民が自ら自立的な活動を展開するため、本計画のプロジェクトを
推進する体制を市民、事業者、市(専門部署)の主体ごとに立ち上げ、これら三者間に設ける駒
ヶ根市環境ネットワーク(仮称。事務局=環境担当課、NPO法人等)が連絡調整役を行い、推進
していきます。
望ましい将来像の実現
(計画の実現)
市
民
環境市民会議(仮称)
連携
(個人としての集まりを基本)
・A 部会 (プロジェクトチーム)
・B 部会 (プロジェクトチーム)
・C 部会 、D 部会、---
支援
連携
駒ヶ根市民環境
ネットワーク
事業者
連携
環境活動推進組織
(ISO14001 やエコアク
ション 21 などに取り
組む事業者など)
連携
支援
58
地域コミュ
ニティ
連
携
環境団体
支援
連携
自然にやさしい
まちづくり市役
所内推進委員会
(仮称)
(庁内の推進組織)
市
保育園
幼稚園
小学校
中学校
高校
第4章 推進体制と進行管理
<市民よる環境市民会議---自然にやさしいまちづくり推進市民会議(仮称)>
多様な市民の活動の受け皿として、誰もが参加できる組織とするもので、環境基本計
画の見直しをしてきた環境市民会議を発展させた形で、市民個人で構成されます。環境
団体や自治組織などからも多くの人たちの参加が期待されますが、対等の個人として参
加するものとします。
<事業者の環境活動推進組織>
ISO14001 認証取得企業やエコアクション 21 取組み企業などを中心に構成します。具
体的な枠組みなどは今後の取組みの中で決めていきます。
<自然にやさしいまちづくり市役所内推進委員会(仮称)>
市では、市関係部署を横断した組織(事務局=環境担当課)を設け、市民や事業者と役割
を分担しつつ、協働して計画を推進していきます。
2
進行管理
(1) 進行管理体制
環境基本計画で定められたプロジェクトなどの進行管理は、「駒ヶ根市環境ネットワーク」
が調整役となって、計画の進行状況について、毎年、環境基本計画年次報告書「環境白書(環
境レポート)」としてとりまとめ、市長に報告します。
環境白書(環境レポート)の報告を受けた市長は、これを環境審議会に報告して意見を求めた
上で、広く市民に公表します。公表は、市のホームページ、市報など多様な方法で行います。
市民、事業者などから寄せられる意見などは次年度以降の取組みに反映させ、また、必要
に応じプロジェクトごとの個別計画を策定し、市民、事業者、行政が一体となって協働して、
「望ましい将来像」を実現していきます。
(2) 進行管理内容
進行管理内容(環境白書(環境レポート))は、数値による環境指標と、数値化が難しい環境指
標に大別して評価します。
①
数値による環境指標
計画に明記されている 10 年後の目標については数値化し、それ以外もできる限り数
値化するよう努めます。
<例>
項
当初
H18 度末
(2006)
目
2-1-① マイバッグ持参率
(調査対象店舗の平均)
3-1-① 公害苦情件数(不法投棄を
除く。年度総数)
6-2-③ 市民環境講座への参加者数
(累積)
②
実績
H00 度末
(20XX)
25.24%
目標値
H29 度末
(2017)
評 価
(達成率)
50%
80%
62.5%
92 件
120 件
0件
△20%
140 人
600 人
2,000 人
30%
数値化が難しい環境指標
できる限り調査、アンケートなどにより、検証した上で、
「望ましい将来像」の主役
である子どもたちの目線で評価していきます。
<例>
①
⑧
計画策定時のアンケート調査項目などから
項
目
駒ヶ根市の環境がよくなってきていると思う。
市内の緑が増えてきていると思う。
*評価の段階
1:思わない
5:思う
2:あまり思わない
59
1
1
2
②
評 価
3 ④
3 4
3:変わらない(わからない)
5
5
4:少し思う
おわりに
市民全員の願いである「『ふたつのアルプス』に象徴される美しく豊かな自然と駒ヶ根市
固有の文化や心を、将来の子どもたちに引き継いでいこう」と、その「道しるべ」となる
第2次環境基本計画を策定することになりました。従来のように行政が主体となってつく
るのではなく、協働のまちづくりを進めていくため、環境市民会議を立ち上げ、市民が主
体となって、市民の目線でつくることになり、市民からの公募委員と、市民団体・事業所
団体の推薦者からなる 31 人の委員で取り組むことになりました。
最初の自己紹介と毎会議時に一人ずつ行われた 3 分間スピーチ(取組み発表)で、駒ヶ
根市の将来についての想い、夢、そして自分が取り組んでいることなどを熱く語られ、印
象的でした。その想いが、言葉は短いですが「22 世紀の子どもたちへのメッセージ」に表
われています。
月 1 回の会議を基本に、環境市民会議委員さんと市との共同作業が始まりました。体験
学習の高校生なども参加したワークショップを何回も重ね、先進事例の視察、ごみ処理施
設の見学、現地調査、夜なべで語り合う会など精力的にすすめられました。環境市民会議
は、多くの委員さんが出席できるように配慮して、昼から、夜からと、マイカップ・夜食
持参で行われました。議論が白熱し、いつも予定時刻をオーバーし、4∼5時間を経って
も意見が止まらないことが何度もありました。更に、3つの部会と1つの専門部会とで構
成され、掘り下げた検討が行われました。
また、
「いつでも集まれる」、
「資料はそろい、いつでも見られる」、
「いつでも作業ができ
る」、
「意見を出し合い、納得できるまで話し合いができる」
、そんな≪場≫がほしいという
要望がありましたが、実現は計画のプロジェクトに委ねられることとなりました。
計画は、市民の目線に立ち、言葉がやさしく、読みやすく、親しみがありますが、多く
の目標項目と数値目標、プロジェクトがあります。
推進と進行管理には想像を絶する困難が待ち受けているかもしれませんが、今後、この
計画に沿って、市民と事業者と市とが一体となって、協働して取り組んでいくことが重要
です。一人だけでやっていくのはとても難しいことですが、身近な仲間と一緒に、無理な
く楽しく、ちょっとしたことから一つずつ始めることで、少しずつその環が広がり、
「市民
みんなが主役」となって、望ましい将来像が実現されることを願って止みません。
おわりに、計画改定にあたり、精力的に取り組まれた環境市民会議の委員の皆さん、関
係者の皆さんに厚くお礼を申し上げます。
駒ヶ根市自然にやさしいまちづくり庁内推進委員会
60
資料編
目
Ⅰ
次
駒ヶ根市の環境
はじめに
市の概要---------------------------------------------------------------- 62
1
地球を大切にするまち------------------------------------------------------- 65
2
物を大切にするまち---------------------------------------------------------- 67
3
安全で安心なまち------------------------------------------------------------- 69
4
自然豊かなまち---------------------------------------------------------------- 84
5
市民全員が主役のまち------------------------------------------------------- 86
6
豊かな心を育むまち---------------------------------------------------------- 87
市民等アンケート結果の概要-------------------------------------------------- 88
Ⅱ
1
一般アンケート結果----------------------------------------------------------- 89
2
小中学生アンケート結果----------------------------------------------------- 95
3
事業所アンケート結果------------------------------------------------------ 100
Ⅲ
策定までの経過
1
策定までの経過----------------------------------------------------------------105
2
駒ヶ根市環境市民会議設置要綱-------------------------------------------107
3
駒ヶ根市環境市民会議の構成----------------------------------------------108
4
駒ヶ根市自然にやさしいまちづくり庁内推進委員会設置要綱----109
5
駒ヶ根市自然にやさしいまちづくり庁内推進委員会の構成-------110
6
駒ヶ根市環境審議会----------------------------------------------------------111
Ⅳ
市民憲章・条例
1
駒ヶ根市民憲章----------------------------------------------------------------112
2
駒ヶ根市まちづくり条例----------------------------------------------------113
3
駒ヶ根市環境保全条例-------------------------------------------------------114
Ⅴ
用語の解説・用語集
1
50 音順---------------------------------------------------------------------------117
2
アルファベット順-------------------------------------------------------------139
61
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
資料Ⅰ
はじめに 駒ヶ根市の概要
駒ヶ根市の環境
「2006 年(平成 18 年)版
1
はじめに
駒ヶ根市の概要
駒ヶ根市の統計」より
土地・気象
(1) 位置と面積
面積
総面積
赤穂
中沢
東伊那
東西
南北
165.92k㎡
79.80k㎡
68.91k㎡
17.21k㎡
25km
8.1km
市役所
本庁位置
東経
北緯
標高
137°56′13″602
35°43′30″932
海抜676m
(2) 土地利用
地目別土地面積の推移
課税対象地計
年度
総面積
田
畑
住宅
昭和45.1.1 163.53
61.28
18.62
8.00
2.66
50.1.1 163.53
56.06
18.24
6.98
3.59
55.1.1 163.53
55.97
18.08
6.41
4.08
60.1.1 163.53
56.89
18.06
5.92
4.88
平成 2.1.1 165.92
56.75
18.01
5.51
5.43
7.1.1 165.92
56.42
17.62
4.81
6.31
12.1.1 165.92
56.26
17.08
4.25
7.14
17.1.1 165.92
55.65
16.53
3.95
7.55
18.1.1 165.92
55.04
16.32
3.99
7.59
(注) 市の総面積昭和63年10月1日変更
宮田村との境界一部未定
(単位:k㎡)
山林
19.67
16.18
16.05
18.10
17.74
17.42
17.58
17.09
16.65
非課税地
原野
その他
12.13
0.20 102.25
10.83
0.24 107.47
10.74
0.61 107.56
9.02
0.91 106.64
8.70
1.36 109.17
8.64
1.62 109.50
8.67
1.54 109.66
8.67
1.86 110.27
8.64
1.85 110.88
資料:税務課(概要調書)
(3) 気象
気象概況
年次
平 8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
気 温(℃)
平均
最高
最低
11.4
34.8 -10.4
10.7
33.8 -11.5
11.4
33.6 -11.8
11.0
33.9 -12.3
10.9
34.8 -10.2
10.4
36.5 -11.1
10.9
35.3
-9.5
10.4
33.5 -11.2
11.3
34.2 -10.1
10.4
34.2 -11.8
月別気象概要(平成17年)
気 温(℃)
午前
月
最高
最低
9時
1
8.8 -11.8
-2.5
2
11.8
-8.0
-1.2
3
16.4
-7.0
2.3
4
27.0
-2.5
9.8
5
28.6
3.5
14.3
6
31.9
11.3
20.0
7
34.2
16.6
22.7
8
34.1
15.0
23.5
9
32.3
11.1
20.8
10
26.9
4.0
13.9
11
18.8
-3.7
4.3
12
9.0 -10.9
-2.2
(単位:℃.㎜.日)
天 気(日)
降水量
快晴
晴
雲
雨
雪
1,490.5
107
115
95
44
5
1,579.0
130
94
94
42
5
1,714.5
84
119
92
59
11
1,746.0
103
128
101
28
5
1,477.0
127
92
118
23
6
1,266.5
171
72
80
29
13
1,164.5
134
98
93
32
8
1,585.0
142
62
99
53
9
1,808.5
157
70
96
38
5
544.5
113
121
90
36
5
資料:伊南行政組合消防本部(消防年報)
平均
湿度
(%)
66.0
61.4
58.5
55.5
57.0
65.3
67.2
68.8
67.2
70.1
65.3
63.2
(単位:℃.%.㎜.日)
天 気(日)
月 計 平均
降水量 風速
快晴
晴
曇
雨
雪
(㎜) (m)
16.5
2.2
16
7
4
1
3
31.0
2.3
10
5
9
3
1
53.5
2.5
10
9
7
4
1
23.0
2.8
11
9
7
3
0
43.5
2.5
10
8
12
1
0
66.0
1.8
3
15
4
8
0
106.0
1.7
2
17
7
5
0
28.0
1.7
9
12
7
3
0
36.0
1.7
8
11
9
2
0
88.5
1.8
11
5
10
5
0
47.5
1.4
15
8
6
1
0
5.0
2.7
8
15
8
0
0
資料:伊南行政組合消防本部(消防年報)
62
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
2
はじめに 駒ヶ根市の概要
人口
(1) 人口・世帯
人口と世帯数の推移
年次
世帯数
平成9年
10
11
12
13
14
15
16
17
18
10,820
11,037
11,127
11,460
11,556
11,599
11,869
12,123
12,035
12,257
人口
男
16,656
16,730
16,691
16,701
16,694
16,643
16,767
16,840
16,843
16,193
総数
34,010
34,190
34,084
34,338
34,350
34,281
34,509
34,643
34,417
34,545
女
17,354
17,460
17,393
17,637
17,656
17,638
17,742
17,803
17,574
17,632
各年10月1日現在
1世帯当た 人口密度
り人口 (人/k㎡)
3.1
205.0
3.1
206.1
3.1
205.4
3.0
207.0
3.0
207.0
3.0
206.6
2.9
208.0
2.9
208.8
2.9
207.4
2.8
208.2
(注)国勢調査時人口に住民基本台帳及び外国人登録の人口異動を反映させた人口です。資料:企画財政課
(2) 産業別人口
各年10月1日現在(単位:人・%)
昭和40年
昭和50年
昭和60年
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
実
数構成比実
数構成比実
数構成比実
数構成比実
数構成比実
数構成比実
数構成比
数
15,681 100.0 16,415 100.0 17,611 100.0 18,131 100.0 18,963 100.0 18,786 100.0 18,282 100.0
1 次 産 業
6,194 39.5
3,112 19.0
1,919 10.9
1,647
9.1
1,711
9.0
1,473
7.8
1,612
8.8
農
業 6,091 38.8
3,022 18.4
1,862 10.6
1,602
8.8
1,682
8.9
1,435
7.6
1,593
8.7
林
業
100
0.6
87
0.5
51
0.3
44
0.2
26
0.1
38
0.2
13
0.1
漁
業
3
0.0
3
0.0
6
0.0
1
0.0
3
0.0
6
0.0
2 次 産 業
4,740 30.2
7,060 43.0
8,526 48.4
8,759 48.3
8,689 45.8
8,270 44.0
7,382 40.4
鉱
業
12
0.1
15
0.1
28
0.2
4
0.0
2
0.0
17
0.1
2
0.0
建
設
業
987
6.3
1,695 10.3
1,763 10.0
1,757
9.7
2,037 10.7
2,108 11.2
1,622
8.9
製
造
業 3,741 23.9
5,350 32.6
6,735 38.2
6,998 38.6
6,650 35.1
6,145 32.7
5,758 31.5
3 次 産 業
4,744 30.3
6,236 38.0
7,162 40.7
7,691 42.4
8,560 45.1
9,019 48.0
9,257 50.6
卸・小売業・飲食店 2,049 13.1
2,770 16.9
2,919 16.6
3,077 17.0
3,336 17.6
3,184 16.9
3,436 18.8
金 融 ・ 保 険 業
197
1.2
280
1.6
306
1.7
322
1.7
301
1.6
264
1.4
152
1.0
不
動
産
業
16
0.1
40
0.2
50
0.3
43
0.2
45
0.2
69
0.4
運 輸 ・ 通 信 業
511
3.3
587
3.6
635
3.6
601
3.3
628
3.3
590
3.1
589
3.2
電気・ガス・水道業
69
0.4
59
0.4
45
0.3
46
0.3
63
0.3
61
0.3
51
0.3
サ ー ビ ス 業 1,675 10.7
2,319 14.1
2,949 16.7
3,295 18.2
3,793 20.0
4,431 23.6
4,462 24.4
公
務
288
1.8
288
1.8
294
1.7
316
1.7
375
2.0
407
2.2
386
2.1
類 不 能 の 産 業
3
0.0
7
0.0
4
0.0
34
0.2
3
0.0
24
0.1
31
0.2
企画財政課(国勢調査)
年次
総
第
第
第
分
3
産業
(1) 産業大分類別事業所数及び従業者数
(単位:人・事業所)
平 成 13 年
総 数
産業分類
総
事業所数
従業者数
実数
割合
実数
割合
数 2,100
民 営
0∼9人
平成11年
10∼19人
20∼29人
民 営
30人以上
事業所 従業者 事業所 従業者 事業所 従業者 事業所 従業者 事業所 従業者 事業所 従業者
100.1
17,683
100.1
1,650
4,930
189
2,520
55
1,315
99
7,034
第 1 次 産 業
17
0.8
246
1.4
15
231
7
39
5
74
1
24
2
94
11
農林水産業
第 2 次 産 業
17
0.8
246
1.4
15
231
7
39
5
74
1
24
2
94
11
307
506
24.1
6,824
38.6
506
6,824
363
1,279
69
931
27
649
47
3,965
519
7,142
鉱業
1,993 15,799
2,018 15,741
307
1
0.0
6
0.0
1
6
1
6
0
0
0
0
0
0
0
0
243
11.6
2,040
11.6
243
2,040
190
669
31
421
12
294
10
656
252
2,105
262
製造業
第 3 次 産 業 1,577
12.5
4,778
27.0
262
4,778
172
604
38
510
15
355
37
3,309
267
5,037
75.1
10,613
60.0
1,472
8,744
1,280
3,612
115
1,515
27
642
50
2,975
1,488
8,292
建設業
電気・ガス・
水道・熱供給業
5
0.2
92
0.5
2
59
0
0
1
19
0
0
1
40
3
62
運輸通信業
55
2.6
678
3.8
51
582
41
121
3
44
2
46
5
371
44
417
卸売・小売・・飲食店
781
37.2
4,197
23.7
779
4,165
686
2,104
65
848
13
308
15
905
783
3,998
金融・保険業
38
1.8
461
2.6
38
461
28
100
5
66
1
27
4
268
36
351
不動産業
91
4.4
151
0.9
91
151
90
137
1
14
0
0
0
0
90
129
607
28.9
5,034
28.5
511
3,326
435
1,150
40
524
11
261
25
1,391
532
3,335
サービス業
資料:平成13年事業所・企業統計
※サービス業に公務を含む。
63
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
はじめに 駒ヶ根市の概要
(2) 農業
年次
総世帯数 総農家数 農家率
昭和40 年 6,497
2,934
45.2
2,868
42.0
45
6,835
2,751
36.4
50
7,562
2,681
33.6
55
7,976
2,559
29.7
60
8,603
平成 2
9,396
2,328
24.8
2,214
21.4
7
10,354
2,047
18.3
12
11,210
1,989
16.3
17
12,234
専・兼業別農家数
専業
第1種 第2種
366
1,372
1,196
217
1,235
1,416
145
638
1,968
165
385
2,131
178
278
2,103
187
170
1,971
190
162
1,862
138
128
1,317
162
134
1,129
自給的
農家数
464
564
(単位:戸・%)
地区別農家数
赤穂
中沢
東伊那
1,738
728
402
1,671
690
390
1,622
672
387
1,531
655
373
1,396
594
338
1,326
565
323
1,226
524
297
869
352
228
資料:農林業センサス
(3) 工業
(単位:人・万円)
平 成 15 年
平 成 16 年
平 成 17 年
産 業
製 造 品 事業所数 従業者数 現金給与 原 材 料 製 造 品 粗 付 加 事業所数 従業者数 現金給与 原 材 料 製 造 品 粗 付 加
事業所数 従業者数
出荷額等
総 額 使用額等 出荷額等 価 値 額
総 額 使用額等 出荷額等 価 値 額
134
3,994 12,326,444
124
4,214 1,785,033 8,284,696 13,610,709 5,145,860
129
4,770
2,099,791
9,173,485 14,130,271
5,561,717
総 数
15
189
345,901
15
192
57,593
220,367
353,022
127,104
14
196
54,261
238,704
352,672
109,758
09 食 料
2
x
x
2
189
x
x
x
x
2
181
x
x
x
x
10 飲 料
1
x
x
1
12
x
x
x
x
1
12
x
x
x
x
11 繊 維
3
17
19,561
1
8
x
x
x
x
3
18
4,209
6,038
x
13,022
12 衣 服
5
95
408,894
5
93
39,068
211,123
403,719
200,374
5
87
37,057
244,038
426,001
190,601
13 木 材
5
73
148,434
5
68
27,037
95,989
166,409
70,609
5
86
35,494
96,261
155,720
59,855
14 家 具
1
x
x
1
14
x
x
x
x
1
15
x
x
x
x
15 紙
5
102
198,966
4
100
45,914
72,946
219,862
141,875
4
106
50,251
80,634
244,921
159,631
16 印 刷
2
x
x
2
24
x
x
x
x
2
28
x
x
x
x
※ 17 化 学
※ 18 石 油
8
181
404,558
7
181
87,723
157,857
418,632
252,783
8
179
85,442
185,875
477,554
285,232
19 プラスチック
20 ゴ ム
21 皮
5
82
136,388
5
84
32,864
56,184
122,567
64,131
5
54
21,787
37,745
104,609
63,946
22 土 石
23 鉄 鋼
1
x
x
1
15
x
x
x
x
1
14
x
x
x
x
※ 24 非 鉄
10
280
418,310
13
458
215,796
397,937
404,315
395,805
13
413
188,293
392,419
336,324
420,900
※ 25 金 属
19
647 1,748,513
19
669
281,282
996,588 2,059,189 1,068,453
19
671
288,442
954,168
2,001,926
1,049,052
※ 26 機 械
11
375
795,928
11
295
110,859
387,797
596,722
221,306
11
315
117,748
390,449
627,724
249,085
※ 27 電 機
6
518 2,021,970
4
518
223,971 1,519,547 2,469,701 1,010,708
3
654
320,360
1,933,030
3,179,215
1,350,235
※ 28 情 報
19
744 4,254,071
15
833
394,814 3,489,743 4,234,109
876,587
17
915
450,350
2,886,460
3,436,488
656,969
※ 29 電 子
9
229
336,649
8
262
61,871
285,377
414,805
136,897
10
589
233,318
1,359,309
1,713,762
371,291
※ 30 輸 送
4
60
43,268
2
46
x
x
x
x
2
47
x
x
x
x
31 精 密
3
151
304,817
3
153
76,267
71,882
358,700
274,095
3
190
87,470
83,884
377,298
282,031
32 その他
資料:工業統計調査
※上記のデータは従業者数4人以上の事業所です。
(4) 商業
(単位:店・人・万円)
分類
年
平成元
3
4
6
9
11
14
16
飲食店
総 数
卸売業
小売業
飲食店
総 数
卸売業
小売業
総 数
卸売業
小売業
総 数
卸売業
小売業
総 数
卸売業
小売業
総 数
卸売業
小売業
商 店 数
116
549
96
453
124
550
87
463
532
84
448
536
80
456
511
72
439
501
74
427
従業員数
372
2,577
648
1,929
437
2,899
614
2,285
2,588
510
2,078
2,931
480
2,451
2,977
399
2,578
3,108
469
2,639
64
商品販売額
230,523
6,770,776
2,903,908
3,866,868
297,293
7,207,541
2,761,959
4,445,582
7,204,522
2,502,817
4,701,705
6,629,163
2,181,464
4,447,699
6,319,176
2,021,965
4,297,211
6,270,461
1,881,154
4,389,307
1店当り
商品販売額
従業員1人当り
商品販売額
1,987
620
12,333
2,627
30,249
4,481
8,536
2,005
2,398
680
13,105
2,486
31,747
4,498
9,602
1,946
13,542
2,784
29,795
4,907
10,495
2,263
12,368
2,262
27,268
4,545
9,754
1,815
12,366
2,123
28,083
5,068
9,789
1,667
12,516
2,018
25,421
4,011
10,279
1,663
資料:商業統計調査
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
1
1
1 地球を大切にするまち
地球を大切にするまち
地球環境
(1) 駒ヶ根市の二酸化炭素排出量
(t-CO2/年)
二
酸
化
炭
素
排
出
量
農林業
鉱業
産業部門 建設業
製造業
家庭系
民生部門 業務系
自動車
運輸部門 鉄道
小計
エネルギー転換
廃棄物部門
計
二酸化炭素以外5ガス
温室効果ガス排出量合計
人口
一人当たり二酸化炭素排出量
一人当たり温室効果ガス排出量
1990(H2)
排出量
割合
16,331
7.3%
125
0.1%
3,757
1.7%
63,376
28.2%
83,589
37.1%
36,161
16.1%
29,780
13.2%
65,941
29.3%
71,698
31.9%
1,361
0.6%
73,059
32.5%
222,589
98.9%
92
0.0%
2,341
1.0%
225,022 100.0%
33,203
258,225
32,771
6.87
7.88
2005(H17)前後
排出量
割合
21,037
7.2%
236
0.1%
2,074
0.7%
66,816
23.0%
90,163
31.0%
51,002
17.6%
57,291
19.7%
108,293
37.3%
87,806
30.2%
1,425
0.5%
89,231
30.7%
287,687
99.0%
63
0.0%
2,817
1.0%
290,567
100.0%
20,339
310,906
34,652
8.39
8.97
増減
128.8%
188.8%
55.2%
105.4%
107.9%
141.0%
192.4%
164.2%
122.5%
104.7%
122.1%
129.2%
68.5%
120.3%
129.1%
61.3%
120.4%
105.7%
122.1%
113.9%
資料:駒ヶ根市
(2) 酸性雨
酸性雨調査結果(平成18年度)
調査地点
4月 5月 6月 7月 8月 9月
10月
11月
12月
1月 2月 3月
5.88 5.37 4.78 5.16 4.53 4.91
4.83
4.74
5.08
4.97 4.60 5.74
飯田合同庁舎(飯田市追手町2−678)
5.90 5.66 4.90 5.16 4.43 4.82
4.76
4.53
4.85
5.05 4.58 4.88
松本合同庁舎(松本市島立1020)
6.03 5.51 5.17 5.47 4.89 4.91
4.98
4.67
5.30
4.95 4.74 5.92
白馬村 八方池山荘(北安曇郡白馬村北城4488−277) 6.13 5.13 4.69 5.07 4.92 4.96
5.57
4.58
4.65
4.44 5.32 5.83
長野市 環境保全研究所(長野市安茂里米村1978) 5.79 5.19 4.60 5.19 4.01 4.95
4.74
4.57
4.94
5.03 4.46 5.31
上田市
上田合同庁舎(上田市材木町1−2−6)
飯田市
松本市
資料:県環境政策課
2
新エネルギー
(1) 住宅用太陽光発電システム設置補助事業
補助者
補助者累計
年度末世帯数
普及率
総出力数 kwh
平均kwh
出力数の累計
CO2削減量換算の計算式
CO2削減量 単年度 kg
CO2削減量 累計 kg
H12
H13
H14
H15
H16
H17
12
43
16
12
32
46
12
55
71
83
115
161
11,193 11,262 11,431 11,683 12,001 12,262
0.11%
0.49%
0.62%
0.71%
0.96%
1.31%
52.23 180.20
61.60
55.63 109.91 170.48
4.35
4.19
3.85
4.64
3.43
3.71
52.23 232.43 294.03 349.66 459.57 630.05
=総Kwh×時間(10h)×CO2排出係数(0.36)
188.0
648.7
221.8
200.3
395.7
613.7
188.0
836.7 1,058.5 1,258.8 1,654.5 1,872.5
H18
28
189
12,560
1.50%
116.31
4.15
746.36
418.7
2,073.2
資料:駒ヶ根市
※平成 17 年度までは財団補助に市補助上乗せ、平成 18 年度は市単独補助
※補助を受けていないものは件数に含まない
65
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
1 地球を大切にするまち
(2) ペレットストーブ市内設置台数
学校
学校名
赤穂高等学校
駒ヶ根工業高校
赤穂中学校
東中学校
中沢小学校
東伊那小学校
計
3
設置数
3
1
4
2
2
2
14
公共施設
施設名
町一区会館
ふるさとの家
駒ヶ根病院
南信森林管理署
計
資料:駒ヶ根市
環境配慮歩道・歩車共存道路の整備
路線名
新春日街道線
辰見町本線
延長
280m
資料:駒ヶ根市
4
環境マネジメントシステムの取組み事業所
取得企業の名称
㈱ヤマウラ
キョウリツ㈱
㈱万越
㈱アイオーテクノ
ナパック㈱
IAM電子㈱
伊南電器㈱
㈱駒ヶ根電化
伊南自動車工業㈱
㈱ミコマ技研
天竜精機㈱
㈱トーワ
トーハツ㈱
トヨセット㈱
㈱コガネイ
日本電産サンキョー㈱
日本発条㈱
帝国通信工業㈱赤穂工場
信州コガネイ㈱
㈱ナンシン
養命酒製造㈱駒ヶ根工場
日発テレフレックスモース㈱駒ヶ根工場
塚田理研工業㈱
㈱北澤電機製作所
窪田建設㈱
豊実精工㈱駒ヶ根工場
㈱ミサワテクノ駒ヶ根工場
日本シャフト㈱駒ヶ根工場
設置数
2
2
1
1
6
種別
14000
14000
14000
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
エコアクション21
エコアクション21
エコアクション21
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
ISO14001
66
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
2
1
2 物を大切にするまち
物を大切にするまち
ごみの分別・資源化
(1) ごみの減量化・資源化の状況
駒ヶ根市の一般廃棄物計画収集の状況
単位 12年度
13年度
人口(10/1現在)
人 34,338 34,350
基 世帯数(10/1現在) 世帯 11,460 11,556
本 平均世帯員数
人
3.00
2.97
千円 236,203 263,430
ごみ処理費用
家庭系
t
5,531
5,540
可 焼
事業系
t
2,913
3,302
燃 却
焼却計
t
8,444
8,842
ご
資源物
資
t
515
647
み
可燃ごみ計
t
8,959
9,489
ガラス
t
473
426
金属
t
268
239
不
燃
取灰
t
0
0
埋立て
ご
廃プラ(黒) t
742
603
み 粗大ごみ
t
58
34
不燃ごみ計
t
1,542
1,302
不
0
0
有害 乾電池 t
燃
ごみ 蛍光管 t
0
0
ご
ペットボトル
t
9
17
資
み
源 容リプラ
t
0
153
化
びん
t
0
0
計 スチール缶
t
0
0
アルミ
t
6
7
資源化計
t
15
177
不燃ごみ計
t
1,556
1,479
ごみ総量
t 10,515 10,968
8.52% 10.46%
可燃 家庭系のみ %
資 分 ごみ 事業系含む %
5.75%
6.82%
源 別
収 不燃ごみ
%
0.93%
11.94%
化 集
6.96% 10.74%
率 率 全体 家庭系のみ %
事業系含む %
5.03%
7.51%
県リサイクル率(事業系含む) %
9.86% 11.70%
県焼却率(事業系含む) % 80.30% 80.62%
可燃 家庭系のみ g
482
493
ごみ 事業系含む g
715
757
ご
一 不燃ごみ
み
g
124
118
人
排
家庭系のみ g
607
611
一 全体
出
事業系含む g
839
875
日
量
非資源化 g
797
809
全体
資源化
g
42
66
1世帯当たり 円 20,611
22,796
ごみ処理費用 1人当たり 円
6,879
7,669
ごみ1t当たり 円 22,462
24,018
(
)
67
14年度
34,281
11,599
2.96
333,480
4,628
3,486
8,115
1,445
9,560
338
191
0
583
47
1,159
0
0
25
400
0
0
10
435
1,595
11,154
23.79%
15.11%
27.30%
24.52%
16.86%
20.30%
72.75%
485
764
127
613
891
741
150
28,751
9,728
29,897
15年度
34,509
11,869
2.91
308,938
3,561
2,833
6,394
1,661
8,055
122
68
41
185
29
445
7
3
31
412
136
27
15
632
1,076
9,131
31.81%
20.62%
58.69%
36.40%
25.11%
25.47%
70.02%
415
639
85
500
725
543
182
26,029
8,952
33,835
16年度
34,643
12,123
2.86
290,304
3,678
2,800
6,478
1,531
8,010
140
79
27
210
30
486
7
2
26
466
120
25
12
657
1,143
9,152
29.40%
19.12%
57.48%
34.45%
23.91%
24.51%
70.78%
412
633
90
502
724
551
173
23,947
8,380
31,719
(集団回収を含む。)
17年度 18年度
35,068 35,197
12,247 12,472
2.86
2.82
282,572 306,302
3,663
3,706
2,683
2,663
6,347
6,369
1,486
1,419
7,833
7,788
126
133
71
76
30
30
189
200
24
20
440
459
8
8
3
3
30
31
453
461
118
118
24
21
11
13
647
655
1,087
1,114
8,920
8,902
28.86% 27.69%
18.97% 18.22%
59.56% 58.76%
34.21% 33.24%
23.92% 23.29%
24.47% 23.88%
71.15% 71.55%
402
399
612
606
85
87
487
486
697
693
530
532
167
161
23,073 24,677
8,058
8,744
31,679 34,575
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
2 物を大切にするまち
(2) 分別回収開始年度
その他
容器包装リサイクル法対象物
資源物 びん3 ペット プラ製 牛乳 段ボー 紙製容 アルミ スチー
アルミ
廃食用
雑誌・
新聞 雑紙類 布類
蛍光管 乾電池
種
ル
類
油
包類
ボトル 容包類 パック
缶
ル缶
開始年月 H15.4 H10.2 H13.9 H14.4 H14.4 (H15.4) H15.4 H15.4 H14.4 H14.4 H15.4 H15.4 H15.4 H15.4 H19.6
(3) 家庭用生ごみ処理機等補助状況
年度 5∼9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度
処理容器
672
27
30
19
80
56
54
24
37
48
年度別
処理機
253
160
170
139
117
251
148
191
46
件数
合計
672
280
190
189
219
173
305
172
228
94
672
699
729
748
828
884
938
962
999 1,047
処理容器
年度末
処理機
253
413
583
722
839 1,090 1,238 1,429 1,475
累計
合計
672
952 1,142 1,331 1,550 1,723 2,028 2,200 2,428 2,522
年度末世帯数 10,808 10,906 11,099 11,193 11,262 11,431 11,683 12,001 12,262 12,560
普及率
6.2% 8.7% 10.3% 11.9% 13.8% 15.1% 17.4% 18.3% 19.8% 20.1%
補助率 処理容器 1/2 限度額3,000円 1世帯2台まで。
処理機 H10-H17= 1/2 限度額25千円(H14までは2万円) 、H18=1/5 限度額10千円。
ともに1世帯1台まで。
資料:駒ヶ根市
2
水資源
(1) 水道配水量・給水人口の推移
総 数
年 度
昭和50年
55
60
平成 2
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
年 間 給水人口
総配水量
A
2,367
2,774
3,168
4,572
5,076
5,130
5,299
5,454
5,515
5,604
5,099
4,802
4,793
4,976
5,137
25,138
29,965
28,744
32,349
33,619
33,742
34,188
33,843
33,939
33,934
33,938
34,027
34,313
34,557
34,706
総人口
B
30,376
31,246
32,475
32,790
33,775
33,988
34,435
34,322
34,357
34,320
34,308
34,390
34,596
34,840
34,987
上水道
給水人口割合
A/B
82.8%
95.9%
88.5%
98.7%
99.5%
99.3%
99.3%
98.6%
98.8%
98.9%
98.9%
98.9%
99.2%
99.2%
99.2%
施設数
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
市営簡易水道
(単位:千㎡・人・%)
民間簡易水道
年 間
年 間
年 間
給水人口 施設数
給水人口 施設数
給水人口
総配水量
総配水量
総配水量
2,081
2,478
2,832
4,120
4,518
4,580
4,756
4,895
4,931
5,543
5,045
4,749
4,743
4,926
5,088
20,483
24,621
23,475
26,683
28,217
28,301
28,794
28,652
28,688
33,198
33,285
33,391
33,688
33,928
34,077
1
2
2
5
5
6
6
6
6
5
5
5
5
5
5
240
250
282
387
527
519
512
528
556
53
54
53
50
50
49
3,418
4,107
4,320
4,896
5,203
5,244
5,216
5,018
5,095
658
653
636
625
629
629
13
13
12
8
4
4
2
2
2
1
-
46
46
54
65
31
31
31
31
28
8
-
1,237
1,237
949
770
199
197
178
173
156
78
-
資料:駒ヶ根市水道課
(2) 家庭井戸水水質検査数
H14
H15
H16
10項目受検者数
137
172
139
13項目受検者数
15項目受検者数
受検数計
137
172
139
検査項目は、県の指導要領による。
要再検数
11
H17
84
52
136
10
H18
157
157
21
資料:駒ヶ根市
68
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
3
1
3 安全で安心なまち
安全で安心なまち
公害苦情
公害苦情受付件数
区分
総数
① 大気汚染
② 水質汚染
③ 土壌汚染
④ 騒音
⑤-2 低周波騒音
⑤ 振動
⑥ 地盤沈下
⑦ 悪臭
⑧ 日照権
⑨ 通風権
⑩ 光害
⑪ 電波障害
⑫ 土砂散乱
⑬ 土砂流出
⑭ 一般廃棄物
⑮ 産業廃棄物
⑯ ふん・尿害
⑰ 害虫等発生
⑱ 火災の危険
⑲ 動物死骸放置
⑳ その他
H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18
17
23
23
49 157 230 209 251
5
1
4
5
30
33
30
33
7
9
7
3
15
21
35
31
0
0
0
1
0
5
1
4
1
1
0
6
0
6
6
5
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3
2
2
4
8
6
8
7
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
9
10
27
96 159 129 159
0
0
0
3
0
0
0
0
0
0
0
0
7
0
0
0
1
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
11
資料:駒ヶ根市(公害苦情調査)
2
大気
(1) 大気測定結果
測定地点:伊那合同庁舎
二酸化硫黄 二酸化窒素
年度
光化学オキシダント
浮遊粒子状物質
年平均値(ppm) 年平均値(ppm) 年平均値(ppm) 年平均値(mg/㎥)
平成13年
平成14年
平成15年
平成16年
平成17年
平成18年
0.005
0.004
0.004
0.003
0.004
0.004
0.012
0.012
0.012
0.012
0.011
0.013
0.029
0.031
0.033
0.034
0.035
0.030
0.021
0.017
0.018
0.017
0.017
0.017
資料:県環境政策課
○大気の汚染に係る環境基準(昭和 48 年5月8日環境庁告示第 25 号
最終改正
物質
環境上
の条件
二酸化硫黄
1時間値の1日平均
値が 0.04ppm 以下で
あり、かつ、1時間
値が 0.1ppm 以下で
あること。
平成 13 年4月 20 日環境省告示第 30 号)
浮遊粒子状物質
1時間値の1日平均
値が 0.10mg/㎥以下
であり、かつ、1時
間値が 0.20mg/㎥以
下であること。
69
二酸化窒素
1時間値の1日平均
値 が 0.04ppm か ら
0.06ppm までのゾー
ン内またはそれ以下
であること。
光化学オキシダント
1時間値が 0.06ppm
以下であること。
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
3 安全で安心なまち
(2) 大気中ダイオキシン類測定結果
環境基準は、0.6pg-TEQ/m3
調査箇所
7ヶ所
測定値 (単位:)
11年度 12年度 13年度
14年度
15年度
16年度
17年度
18年度
H11.11.6 H13.1.24 H13.12.26 H14.12.16 H15.12.25 H16.11.30 H17.11.22 H18.11.28
市役所屋
0.0067
0.230
0.200
0.038
0.062
0.046
0.071
0.023
福岡・南割
0.056
0.120
0.050
0.063
0.021
0.012
0.014
0.009
町2区13町内
0.034
0.270
0.200
0.023
0.066
上赤須第5
0.070
0.280
0.140
0.017
0.230
0.045
0.061
0.020
吉瀬
0.140
0.280
0.130
0.016
0.130
0.024
0.022
0.029
下平小鍛冶
0.016
0.200
0.130
0.020
0.110
0.027
0.150
0.035
菅沼 穴山
0.036
0.140
0.130
0.026
0.100
0.018
0.018
0.023
平均
0.051
0.217
0.140
0.029
0.103
0.029
0.056
0.023
* 福岡・南割は、H16から南割
参考
11年度 12年度 13年度
14年度
15年度
16年度
17年度
18年度
6
6
6
6
6
県内地点数
9
6
0.110
0.067
0.067
0.037
0.045
県内 平均
0.220
0.875
913
892
825
全国地点数
920
1,028
989
全国 平均
0.068
0.059
0.052
0.150
0.130
0.093
資料:駒ヶ根市
(3) 野外焼却苦情件数
平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
苦情件数
4
26
32
36
19
28
資料:駒ヶ根市
70
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
3
3 安全で安心なまち
水質
(1) 一般河川水等水質検査実施状況(平成 18 年度)
河
川
名
湖
沼
検査区分
年回数
検査月
太田切川
古田切川
田沢川
宮沢川
七面川
ねずみ川
上穂沢川
如来寺川
亀沢川
中田切川
塩田川
天王川
新宮川
下間川
駒ヶ池
大沼湖
十二天池
天候
採水時間
気温
水温
検査項目数
透視度
pH 水素イオン濃度
天竜川水系4河川 市内主要11河川
4
4
5,8,11,2月
5,8,11,2月
1(大田原橋)
1(ヤマウラE北)
1(天竜川合流点) 2(JA北・漆山南)
環境基準設定河川等
2
5,11月
駒ヶ根高原2河川
4
5,7,10,1月
2(上井取水・水源取水)
2(美里東・下平入口)
1(宮の前)
1(美須津保北)
1(上穂沢橋)
1(大法寺)
3(SK排水上・上穂大橋・上穂沢合流)
1(中央道上)
1(中央道上)
1(十二天森西)
1(福岡駅前井水)
1(下塩田)
1(火山川合流点下)
1(新宮川岸)
2(五拾目橋下・大津度橋下)
1(唐沢川合流点)
1(横山橋)
BOD生物化学的酸素要求
検 COD化学的酸素要求量
査
SS 浮遊物資量
項
目 n-ヘキサン抽出含有量
Do 溶存酸素量
○
○
○
○
6
○
○
○
○
○
○
○
9
1(寺井取入口)
1(排水溝付近)
1(排水溝付近)
1(排水溝付近)
○
○
○
○
7
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
Cl^ 塩素イオン濃度
銅
亜鉛
T-N 全窒素
T-P 全燐
ABS 陰イオン界面活性剤
○
大腸菌群数(日間平均)
○
7
○
○
○
○
○
資料:駒ヶ根市
太田切川
古田切川
田沢川
精進川
宮沢川
七面川
鼠川
深沢川
上穂沢川
如来寺川
亀沢川
蟹沢川
中田切井
中田切川
天竜川
塩田川
天王川
唐沢川
中曽倉川
大曽倉川
新宮川
71
百々目木川
下間川
駒ヶ根市の主な河川
○
駒 ヶ根 高 原 上 水 道 水 源 取 水
口
駒 ヶ根 高 原 上 の 井 取 水 口
十 二 天 池 排 水 溝 付 近
駒 ヶ池 排 水 溝 付 近
大 沼 湖 排 水 溝 付 近
塩 田 川 火 山 川 合 流 点 下
下 間 川 寺 井 取 入 口
新 宮 川 大 津 度 橋 下
新 宮 川 五 拾 目 橋 下
亀 沢 川 十 二 天 森 西 側
如 来 寺 川 中 央 道 上
上 穂 沢 川 中 央 道 上
鼠 川 上 穂 沢 川 合 流 点
鼠 川 上 穂 大 橋 下
駒 ヶ根 高 原 上 水 道 水 源 取 水 口
駒 ヶ根 高 原 上 の 井 取 水 口
駒 ヶ池 排 水 溝 付 近
十 二 天 池 排 水 溝 付 近
大 沼 湖 排 水 溝 付 近
塩 田 川 火 山 川 合 流 点 下
下 間 川 寺 井 取 入 口
新 宮 川 大 津 度 橋 下
亀 沢 川 十 二 天 森 西 側
新 宮 川 五 拾 目 橋 下
如 来 寺 川 中 央 道 上
上 穂 沢 川 中 央 道 上
鼠 川 上 穂 沢 川 合 流 点
鼠 川 上 穂 大 橋 下
七 面 川 大 法 寺 入 口
鼠 川 サ ラ ダ コ ス モ 排 水 溝 上
塩 田 川 下 塩 田 地 籍
宮 沢 川 下 平 入 口 地 籍
新 宮 川 新 宮 川 岸 地 籍
宮 沢 川 美 里 団 地 東
中 田 切 井 福 岡 駅 前
七 面 川 宮 の 前 地 籍
上 穂 沢 川 上 穂 沢 橋
古 田 切 川 ヤ マウ ラ E北
鼠 川 美 須 津 保 育 園 北
田 沢 川 漆 山 皮 工 場 南
天 王 川 唐 沢 川 合 流 点
田 沢 川 J A北 側
下 間 川 横 山 橋
太 田 切 川 大 田 原 橋
田 沢 川 天 竜 川 合 流 点
72
鼠 川 サ ラ ダ コス モ 排 水 溝
上
七 面 川 大 法 寺 入 口
塩 田 川 下 塩 田 地 籍
新 宮 川 新 宮 川 岸 地 籍
宮 沢 川 下 平 入 口 地 籍
宮 沢 川 美 里 団 地 東
BOD(基準値2mg/l以下)
(mg/l)
中 田 切 井 福 岡 駅 前
上 穂 沢 川 上 穂 沢 橋
七 面 川 宮 の 前 地 籍
鼠 川 美 須 津 保 育 園 北
古 田 切 川 ヤ マウ ラ E北
田 沢 川 漆 山 皮 工 場 南
田 沢 川 J A北 側
天 王 川 唐 沢 川 合 流 点
下 間 川 横 山 橋
田 沢 川 天 竜 川 合 流 点
0
太 田 切 川 大 田 原 橋
5
3 安全で安心なまち
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
(2) 市内河川・湖沼水質測定結果(平成 18 年度)
・縦棒の上下は最大値と最小値を示し、━印は平均値を示しています。
・測定値が0.5mg/l未満または1mg/l未満の場合は、0.5mg/lまたは1mg/lとしています。
・基準値は天竜川(三峰川合流点から宮ヶ瀬橋まで)の環境基準値です。
pH(水素イオン濃度)
・水の酸性・アルカリ性を示すものでpHが7のときは中性、これより数値の高い場合はアルカリ
性、低い場合は酸性であることを示します。
10
pH(基準値6.5以上8.5以下)
9
8
7
6
BOD(生物化学的酸素要求量)
・水中にある有機物をバクテリアが分解するのに必要な酸素の量をいい、この値により水中にあ
る生物化学的な分解を受ける有機物の量を示します。最も広く使われている汚濁の指標です。
16
14
12
10
8
6
4
2
駒 ヶ根 高 原 上 水 道 水 源 取 水
口
駒 ヶ根 高 原 上 の 井 取 水 口
十 二 天 池 排 水 溝 付 近
大 沼 湖 排 水 溝 付 近
駒 ヶ池 排 水 溝 付 近
塩 田 川 火 山 川 合 流 点 下
下 間 川 寺 井 取 入 口
新 宮 川 大 津 度 橋 下
新 宮 川 五 拾 目 橋 下
亀 沢 川 十 二 天 森 西 側
如 来 寺 川 中 央 道 上
上 穂 沢 川 中 央 道 上
鼠 川 上 穂 沢 川 合 流 点
鼠 川 上 穂 大 橋 下
十 二 天 池 排 水 溝 付 近
大 沼 湖 排 水 溝 付 近
駒 ヶ池 排 水 溝 付 近
新 宮 川 大 津 度 橋 下
塩 田 川 火 山 川 合 流 点
下
下 間 川 寺 井 取 入 口
新 宮 川 五 拾 目 橋 下
亀 沢 川 十 二 天 森 西 側
上 穂 沢 川 中 央 道 上
如 来 寺 川 中 央 道 上
鼠 川 上 穂 沢 川 合 流 点
鼠 川 上 穂 大 橋 下
鼠 川 サ ラ ダ コス モ 排 水
溝上
七 面 川 大 法 寺 入 口
塩 田 川 下 塩 田 地 籍
新 宮 川 新 宮 川 岸 地 籍
宮 沢 川 下 平 入 口 地 籍
宮 沢 川 美 里 団 地 東
上 穂 沢 川 上 穂 沢 橋
中 田 切 井 福 岡 駅 前
七 面 川 宮 の 前 地 籍
古 田 切 川 ヤ マウ ラ E北
鼠 川 美 須 津 保 育 園 北
田 沢 川 漆 山 皮 工 場 南
天 王 川 唐 沢 川 合 流 点
田 沢 川 J A北 側
下 間 川 横 山 橋
太 田 切 川 大 田 原 橋
田 沢 川 天 竜 川 合 流 点
73
鼠 川 サ ラ ダ コス モ 排 水 溝
上
七 面 川 大 法 寺 入 口
塩 田 川 下 塩 田 地 籍
新 宮 川 新 宮 川 岸 地 籍
宮 沢 川 下 平 入 口 地 籍
宮 沢 川 美 里 団 地 東
DO(基準値7.5mg/l以上)
(mg/l)
中 田 切 井 福 岡 駅 前
上 穂 沢 川 上 穂 沢 橋
七 面 川 宮 の 前 地 籍
鼠 川 美 須 津 保 育 園 北
田 沢 川 漆 山 皮 工 場 南
古 田 切 川 ヤ マウ ラ E北
田 沢 川 J A北 側
下 間 川 横 山 橋
天 王 川 唐 沢 川 合 流 点
田 沢 川 天 竜 川 合 流 点
5
太 田 切 川 大 田 原 橋
0
SS(基準値25mg/l以下)
(mg/l)
3 安全で安心なまち
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
SS(浮遊物質量)
・水中に懸濁している不溶解性の粒子状物質のことで、粘土鉱物に由来する微粒子や動植物プラ
ンクトン及びその死骸、下水・工場排水などに由来する有機物や金属の沈殿などが含まれます。
35
30
25
20
15
10
5
DO(溶存酸素量)
・水中に溶解している酸素量を言い、有機物による汚染の著しいほど低い濃度を示します。
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
大腸菌群数(基準値1,000MPN/100ml以下)
(個/ml)
駒 ヶ根 高 原 上 水 道 水 源 取 水 口
十 二 天 池 排 水 溝 付 近
駒 ヶ根 高 原 上 の 井 取 水 口
大 沼 湖 排 水 溝 付 近
駒 ヶ池 排 水 溝 付 近
下 間 川 寺 井 取 入 口
塩 田 川 火 山 川 合 流 点 下
新 宮 川 五 拾 目 橋 下
新 宮 川 大 津 度 橋 下
如 来 寺 川 中 央 道 上
亀 沢 川 十 二 天 森 西 側
鼠 川 上 穂 沢 川 合 流 点
上 穂 沢 川 中 央 道 上
鼠 川 上 穂 大 橋 下
鼠 川 サ ラ ダ コス モ 排 水 溝 上
七 面 川 大 法 寺 入 口
74
塩 田 川 下 塩 田 地 籍
新 宮 川 新 宮 川 岸 地 籍
宮 沢 川 下 平 入 口 地 籍
宮 沢 川 美 里 団 地 東
中 田 切 井 福 岡 駅 前
七 面 川 宮 の 前 地 籍
上 穂 沢 川 上 穂 沢 橋
鼠 川 美 須 津 保 育 園 北
田 沢 川 漆 山 皮 工 場 南
古 田 切 川 ヤ マウ ラ E北
田 沢 川 J A北 側
下 間 川 横 山 橋
天 王 川 唐 沢 川 合 流 点
太 田 切 川 大 田 原 橋
田 沢 川 天 竜 川 合 流 点
1
3 安全で安心なまち
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
大腸菌群数
・大腸菌群とは、大腸菌及び大腸菌ときわめてよく似た性質を持つ細菌の総称です。し尿汚染の
指標として広く用いられています。
100000
10000
1000
100
10
資料:駒ヶ根市
1
1
75
7.5
7.1
7.5
7.6
7.4
7.6
7.3
7.4
7.8
7.5
7.4
7.4
8.0
7.6
7.5
7.2
7.5
7.6
7.5
7.6
7.6
7.2
7.5
7.5
7.4
7.3
7.5
7.3
7.2
7.4
7.5
年平均値
6.5以上8.5以下
85
pH
最大値
7.6
7.2
7.5
7.7
7.5
7.8
7.3
7.5
9.2
7.5
7.5
7.6
8.7
7.7
7.5
7.4
7.5
7.6
7.5
7.6
7.7
7.2
7.5
7.5
7.4
7.5
7.7
7.4
7.3
7.8
7.9
2mg/l以下
25mg/l以下
7.5mg/l以上
2
25
75
BOD(mg/l)
SS(mg/l)
DO(mg/l)
最小値 最大値 年平均値 最小値 最大値 年平均値 最小値 最大値 年平均値
<0.5
1.1
0.7
<1 29.0
9.1
9.7
13.4 11.4
0.9
2.2
1.5
4.6
6.8
5.8
8.3
10.9
9.7
0.6
0.9
0.7
1.4
11.0
5.8
8.7
13.8 11.2
0.6
1.1
0.8
1.6
18.0
8.1
10.6
13.1 11.8
<0.5
1.2
0.8
<1
1.8
1.4
9.5
11.1 10.4
0.5
1.6
1.0
<1
5.6
2.3
10.0
13.2 12.0
<0.5
2.8
1.5
<1
3.8
1.7
9.6
11.5 10.5
<0.5
1.6
1.1
<1
4.8
2.3
9.5
12.4 10.7
0.8
2.6
1.5
1.8
6.4
3.6
9.6
13.3 11.7
0.6
1.2
1.1
1.4
6.2
3.1
9.5
11.9 10.5
<0.5
1.9
1.2
1.2
4.6
2.7
9.3
11.5 10.5
1.0
4.3
2.4
1.6
4.2
2.5
9.4
11.4 10.4
0.9
2.0
1.6
1.0
4.8
2.7
9.7
13.8 12.0
<0.5
1.1
0.8
2.2
16.0
6.6
10.6
13.3 11.9
<0.5
1.0
0.8
1.8
9.0
4.5
9.1
13.6 10.6
0.6
0.7
0.7
1.0
2.0
1.5
10.6
11.1 10.9
<0.5
0.9
0.7
<1
1.0
1.0
9.3
10.4
9.9
1.0
1.1
1.1
<1
6.2
3.6
9.2
9.6
9.4
0.7
1.4
1.1
1.2
5.2
3.2
10.0
10.8 10.4
0.5
0.8
0.7
1.6
7.2
4.4
9.4
11.0 10.2
0.6
0.7
0.7
<1
2.2
1.6
9.3
11.2 10.3
1.7
15.0
8.4
7.6
20.0
13.8
9.3
9.3
9.3
0.7
1.0
0.9
1.4
3.2
2.3
11.2
11.6 11.4
0.8
1.2
1.0
1.2
2.4
1.8
10.8
11.4 11.1
0.6
1.1
0.9
1.8
7.2
4.5
10.6
11.0 10.8
0.8
1.4
1.1
1.2
3.2
2.2
10.1
10.6 10.4
0.9
1.1
1.0
<1
2.0
1.5
6.3
7.6
7.0
<0.5
1.0
0.8
<1
1.0
1.0
9.0
9.4
9.2
1.9
2.6
2.3
5.0
7.2
6.1
7.5
11.2
9.4
<0.5
0.6
0.5
0.4
1.2
0.8
<0.5
0.7
0.6
0.2
1.4
1.2
-
天竜川 吉瀬ダム上 (A類型)
測定地点名
参考 平成17年度県調査結果
pH
最小値 最大値
7.6
8.4
DO(mg/l)
BOD(mg/l)
SS(mg/l)
年平均値 最小値 最大値 年平均値 最小値 最大値 年平均値
75%値
2.0
1.8
3
84
19
7.4
12.0
9.7
※注1 年2回または4回測定の結果である。
※注2 測定値が0.5mg/l未満または1mg/l未満の場合は、0.5mg/lまたは1mg/lとして平均値の計算をしている。
※注3 参考として天竜川(三峰川合流点から宮ヶ瀬橋まで)の環境基準値を掲載した。下線はその基準値を超過した数値である。
参考 環境基準(A類型 天竜川)
最小値
7.4
7.0
7.4
7.4
7.4
7.5
7.2
7.3
7.2
7.4
7.3
7.2
7.7
7.5
7.4
7.0
7.4
7.6
7.5
7.5
7.5
7.2
7.4
7.5
7.4
7.1
7.2
7.2
7.1
7.0
7.1
65
生活環境の保全に関する項目の測定地点別環境基準達成状況(平成18年度)
太田切川 大田原橋
田沢川 天竜川 合流点
天竜川水系4河川
下間川 横山橋
天王川 唐沢川合流点
田沢川 JA北側
田沢川 漆山皮工場南
古田切川 ヤマウラE北
鼠川 美須津保育園北
七面川 宮の前地籍
主要 河川 上穂沢川 上穂沢橋
中田切井 福岡駅前
宮沢川 美里団地東
宮沢川 下平入口地籍
新宮川 新宮川岸地籍
塩田川 下塩田地籍
七面川 大法寺入口
鼠川 サラダコスモ排水溝上
鼠川 上穂大橋下
鼠川 上穂沢川 合流点
上穂沢川 中央道上
市内主要河川 如来寺川 中央道上
亀沢川 十二天森西側
新宮川 五拾目橋下
新宮川 大津度橋下
下間川 寺井取入口
塩田川 火山川 合流点下
大沼湖 排水溝付近
市内主要湖沼 駒ヶ池 排水溝付近
十二天池 排水溝付近
駒ヶ根高原上の井取水口
高原河川
駒ヶ根高原上水道水源取水口
A類型基準
測定地点名
大腸菌群数(MPN/100ml)
最小値 最大値 年平均値
790 35,000
9,700
資料:駒ヶ根市
1,000MPN/100ml以下
10
大腸菌群数(個/ml)
最小値 最大値 年平均値
2.6
130
37.7
43
19000
5013
2.9
1900
545
160
29000
7640
23
670
238
73
600
313
57
850
542
560
1500
845
78
1400
555
46
190
127
120
900
498
290
930
515
280
1600
743
210
590
420
25
500
169
12
29
21
1.9
8
4.9
1600
2600
2100
96
370
233
2.2
12
7.1
6.2
11
8.6
2900
6900
4900
6.5
8.2
7.4
8.6
34
21.3
2.5
24
13.3
9.8
110
59.9
1.4
3
2.2
0.84
9.8
5.3
12
14
13
0.092
2.1
0.8
2.4
4.6
6.1
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
3 安全で安心なまち
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
3 安全で安心なまち
(3) 市内水質検査測定地点のBODの推移
注1 年2回又は4回測定の年間平均値である。
注2 測定値が0.5mg/l未満の場合は、0.5mg/lとして平均値を算出している。
太田切川 大田原橋
田沢川 天竜川 合流点
BOD(mg/l)
1.5
BOD(mg/l)
2.5
2.0
1.0
1.5
1.0
0.5
0.5
0.0
0.0
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18年度
H10
H11
下間川 横山橋
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18年度
H17
H18年度
H17
H18 年度
H16
H17
H18年度
H16
H17
H18年度
天王川 唐沢川 合流点
BOD(mg/l)
2.0
BOD(mg/l)
4.0
1.5
3.0
1.0
2.0
0.5
1.0
0.0
0.0
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18年度
H10
H11
H12
田沢川 JA北側
BOD(mg/l)
14.0
12.0
10.0
8.0
6.0
4.0
2.0
0.0
H10 H11
H12
H13
H14
H15
H13
H14
H15
H16
田沢川 漆山皮工場南
H16
H17
古田切川 ヤマウラエンジニアリング北
BOD(mg/l)
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17
H18年度
BOD(mg/l)
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
H10 H11
H18 年度
BOD(mg/l)
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
H10 H11
H12
H13
H14
H15
H16
鼠川 美須津保育園北
H12
七面川 宮の前地籍
H13
H14
H15
上穂沢川 上穂沢橋
BOD(mg/l)
2.0
BOD(mg/l)
2.0
1.5
1.5
1.0
1.0
0.5
0.5
0.0
0.0
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18年度
H10
76
H11
H12
H13
H14
H15
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
中田切井 福岡駅前
BOD(mg/l)
6.0
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
H10 H11
宮沢川 美里団地東
BOD(mg/l)
8.0
6.0
4.0
2.0
0.0
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18年度
H9
H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18年度
宮沢川 下平入口地籍
BOD(mg/l)
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
H10 H11
新宮川 新宮川岸地籍
BOD(mg/l)
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18 年度
H10
H11
H12
塩田川 下塩田地籍
BOD(mg/l)
1.4
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
H10 H11
H14
H15
H16
H17
H18 年度
H16
H17
H18年度
H16
H17
H18年度
H16
H17
H18年度
七面川 大法寺入口
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18年度
H10
H11
H12
鼠川 サラダコスモ排水溝上
0.5
0.0
H12
H13
H14
H15
H16
H13
H14
H15
鼠川 上穂大橋下
BOD(mg/l)
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
H10 H11
1.0
H11
H13
BOD(mg/l)
2.5
BOD(mg/l)
1.5
H10
3 安全で安心なまち
H17
H18年度
H12
鼠川 上穂沢川合流点
H13
H14
H15
上穂沢川 中央道上
BOD(mg/l)
2.5
BOD(mg/l)
2.5
2.0
2.0
1.5
1.5
1.0
1.0
0.5
0.5
0.0
0.0
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18年度
H10
77
H11
H12
H13
H14
H15
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
3 安全で安心なまち
如来寺川 中央道上
BOD(mg/l)
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
H10 H11
亀沢川 十二天森西側
BOD(mg/l)
10.0
8.0
6.0
4.0
2.0
0.0
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18年度
H10
H11
H12
新宮川 五拾目橋下
H13
H14
H15
H16
H17
H18年度
H16
H17
H18年度
H16
H17
H18年度
H16
H17
H18年度
新宮川 大津度橋下
BOD(mg/l)
1.5
BOD(mg/l)
2.0
1.5
1.0
1.0
0.5
0.5
0.0
0.0
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H10
H18年度
H11
下間川 寺井取入口
H12
H13
H14
H15
塩田川 火山川合流点下
BOD(mg/l)
2.5
BOD(mg/l)
2.0
2.0
1.5
1.5
1.0
1.0
0.5
0.5
0.0
0.0
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18年度
H10
H11
H12
大沼湖 排水溝付近
H13
H14
H15
駒ヶ池 排水溝付近
BOD(mg/l)
2.0
BOD(mg/l)
2.0
1.5
1.5
1.0
1.0
0.5
0.5
0.0
0.0
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18年度
H17
H18年度
H10
十二天池 排水溝付近
BOD(mg/l)
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
資料:駒ヶ根市
78
H11
H12
H13
H14
H15
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
3 安全で安心なまち
○生活環境の保全に関する環境基準
1
河川
(1)河川(湖沼を除く。)
項目
類型
利用目的の適応性
水素イオン
濃 度
(pH)
生物化学的
酸素要求量
(BOD)
6.5 以上
8.5 以下
AA
A
B
C
D
工業用水3級
環境保全
E
溶存酸素量
大腸菌群数
(SS)
(DO)
1mg/l
以下
25mg/l
以下
7.5mg/l
以上
50MPN/
100ml 以下
6.5 以上
8.5 以下
2mg/l
以下
25mg/l
以下
7.5mg/l
以上
1,000MPN/
100ml 以下
6.5 以上
8.5 以下
3mg/l
以下
25mg/l
以下
5mg/l
以上
5,000MPN/
100ml 以下
6.5 以上
8.5 以下
5mg/l
以下
50mg/l
以下
5mg/l
以上
−
6.0 以上
8.5 以下
8mg/l
以下
100mg/l
以下
2mg/l
以上
−
6.0 以上
8.5 以下
10mg/l
以下
ごみ等の浮
遊が認めら
れ な い こ
と。
2mg/l
以上
−
測 定 方 法
該当
水域
別に水域類型ごとに指定する水域
水道1級
自然環境保全及び
A以下の欄に掲げ
るもの
水道2級
水産1級
水浴
及びB以下の欄に
掲げるもの
水道3級
水産2級
及びC以下の欄
に掲げるもの
水産3級
工業用水1級
及びD以下の欄
に掲げるもの
工業用水2級
農業用水
及びEの欄に掲
げるもの
基 準 値
浮遊物質量
省略
(2)湖沼(天然湖沼及び貯水量が 1,000 万立方メートル以上であり、かつ、水の滞留時間が4日間以上
である人工湖)
B
C
水道1級
水産1級
自然環境保全及びA以
下の欄に掲げるもの
水道2、3級
水産2級
水浴
及びB以下の欄に掲げ
るもの
水産3級
工業用水1級
農業用水
及びCの欄に掲げるも
の
工業用水2級
環境保全
溶存酸素量
(SS)
(DO)
1mg/l
以下
1mg/l
以下
7.5mg/l
以上
6.5 以上
8.5 以下
3mg/l
以下
5mg/l
以下
7.5mg/l
以上
6.5 以上
8.5 以下
5mg/l
以下
15mg/l
以下
5mg/l
以上
−
6.0 以上
8.5 以下
8mg/l
以下
ごみ等の浮
遊が認めら
れないこと。
2mg/l
以上
−
生物化学的
酸素要求量
(BOD)
6.5 以上
8.5 以下
測 定 方 法
大腸菌群数
省略
79
50MPN/
100ml 以下
1,000MPN/
100ml 以下
該
当
水
域
別に水域類型ごとに指定する水域
A
項目
類型
AA
利用目的の適応性
基 準 値
浮遊物質量
水素イオン
濃 度
(pH)
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
4
3 安全で安心なまち
交通騒音
(1) 自動車交通騒音調査結果
年 度
測 定 場 所
国道153号(小町屋)
国道153号(福岡)
県道駒ヶ根駒ヶ岳公園線(上穂北)
新春日街道(北割二区)
国道153号バイパス飯田方面行き(町二区)
国道153号バイパス飯田方面行き(町四区)
国道153号バイパス飯田方面行き(小町屋)
国道153号バイパス伊那方面行き(町二区)
国道153号バイパス伊那方面行き(町四区)
国道153号バイパス伊那方面行き(小町屋)
平成14年
平成15年
平成16年
平成17年
平成18年 環境基本法 騒音規制法
環境基準 要請限度
C類型
c区域
C類型
c区域
B類型
b区域
-
昼間 夜間 昼間 夜間 昼間 夜間 昼間 夜間 昼間 夜間
70
68
73
70
74
71
73
69
71
67
69
64
68
64
66
62
68
63
68
62
71
67
73
68
72
68
72
67
71
67
61
56
65
60
61
54
61
55
66
61
61
55
B類型
C類型
C類型
B類型
C類型
C類型
b区域
c区域
c区域
b区域
c区域
c区域
※基準適用外である新春日街道を除き、「道路に面する地域」及び「幹線交通を担う道路に近接する空間」に該当
環境基準超過
環境基準及び要請限度超過
地域評価(面的評価)結果
年度
評価箇所
平成15年 県道駒ヶ根駒ヶ岳公園線(上穂北)
国道153号バイパス飯田方面行き(町二区)
国道153号バイパス伊那方面行き(町二区)
国道153号バイパス飯田方面行き(町四区)
平成17年
国道153号バイパス伊那方面行き(町四区)
国道153号飯田方面行き(福岡)
平成18年
国道153号伊那方面行き(福岡)
平成16年
評価区間全体①+②
環境基準 環境基準
戸数 超過戸数 超過戸数
(昼間) (夜間)
56
0
1
18
0
0
15
0
0
12
0
0
19
0
0
63
17
18
33
6
11
近接空間①
環境基準 環境基準
戸数 超過戸数 超過戸数
(昼間) (夜間)
19
0
0
6
0
0
4
0
0
3
0
0
8
0
0
22
16
16
12
6
6
非近接空間②
環境基準 環境基準
戸数 超過戸数 超過戸数
(昼間) (夜間)
37
0
1
12
0
0
11
0
0
9
0
0
11
0
0
41
1
2
21
0
5
資料:駒ヶ根市
○騒音に係る環境基準(平成 10 年 9 月 30 日環境庁告示第 64 号)
基準値
昼間
夜間
類型をあてはめる地域
午前6時から
午後 10 時から
午後 10 時まで
翌日の午前6時まで
AA
50 デシベル以下
40 デシベル以下
環境基本法(平成5年法律第 91 号)第
16 条第2項の規定により県知事が類型
A及びB
55 デシベル以下
45 デシベル以下
ごとに指定する地域
C
60 デシベル以下
50 デシベル以下
(注)1 AAを当てはめる地域は、療養施設、社会福祉施設等が集合して設置される地域など特に静穏
を要する地域とする。
2 Aを当てはめる地域は、専ら住居の用に供される地域とする。
3 Bを当てはめる地域は、主として住居の用に供される地域とする。
4 Cを当てはめる地域は、相当数の住居と併せて商業、工業の用に供される地域とする。
地域の類
型
ただし、次表に掲げる地域に該当する地域(以下「道路に面する地域」という。)については、上表に
よらず次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。
基準値
地域の区分
昼間
夜間
A地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する
60 デシベル以下
55 デシベル以下
地域
B地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する
65 デシベル以下
60 デシベル以下
地域及びC地域のうち車線を有する道路に面する地域
この場合において、幹線交通を担う道路に近接する空間については、上表にかかわらず、特例として
次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。
基準値
昼間
夜間
70 デシベル以下
65 デシベル以下
1 「幹線交通を担う道路」とは、道路法第3条の規定による高速自動車国道、一般国道、県道及び市
町村道(市町村道にあっては4車線以上の区間に限る。)をいう。
80
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
3 安全で安心なまち
2
「幹線交通を担う道路に近接する空間」とは、次の車線数の区分に応じ道路端からの距離によりそ
の範囲を特定する。
(1) 2車線以下の車線を有する幹線交通を担う道路
15 メートル
(2) 2車線を超える車線を有する幹線交通を担う道路
20 メートル
(注) 評価手法は、等価騒音レベル(LAeq)とする。
○騒音に係る環境基準の類型指定状況(平成 11 年3月 25 日県告示第 182 号)
付
表
の
業
地
地
地
告示年月日
及び
告示番号
域
工 業 専 用 地 域
C
業
域
工
C
工
域
準
C
地
域
域
業
地
商
の
域
C
表
地
近 隣 商 業 地 域
付
B
居
市 街 化 調 整 区 域
準
B
住
第 二 種 住 居 地 域
B
域
第 一 種 住 居 地 域
地
A
の
第二種中高層住居専用地域
A
表
第 一 種 中 高層 住 居 専 用 地 域
A
付
第二種低層住居専用地域
A
駒ヶ根市
第一種低層住居専用地域
市町村名
H11.3.25
県告示第 182 号
○騒音規制法に基づく規制基準等
騒音規制法第 17 条第1項の規定に基づく指定地域内における自動車騒音の限度を定める省令(要請限
度)(平成 12 年3月 30 日 県告示第 209 号)
昼
午前6時から
夜
午後 10 時から
区域の区分
間
午後 10 時まで
間
翌日の午前6時まで
1 a区域及びb区域のうち1車線を
65 デシベル
55 デシベル
有する道路に面する区域
2 a区域のうち2車線以上の車線を
70 デシベル
65 デシベル
有する道路に面する区域
3 b区域のうち2車線以上の車線を
75 デシベル
70 デシベル
有する道路に面する区域及びc区域の
うち車線を有する道路に面する区域
この場合において、
「幹線道路を担う道路に近接する区域」については、上表にかかわらず、特例とし
て次の表のとおりとする。
午前6時から
午後 10 時から
昼間
夜間
午後 10 時まで
翌日の午前6時まで
75 デシベル
70 デシベル
騒音規制法第 17 条第1項の規定に基づく指定地域内における自動車騒音の限度を定める総理府令の地
域指定状況(昭和 50 年2月 27 日 県告示第 97 号)
付
表
の
業
地
地
地
告示年月日
及び
告示番号
域
工 業 専 用 地 域
c
業
域
工
c
工
域
準
c
地
域
域
業
地
商
の
域
c
表
地
近 隣 商 業 地 域
付
b
居
81
市 街 化 調 整 区 域
準
b
住
第 二 種 住 居 地 域
b
域
第 一 種 住 居 地 域
地
a
の
第二種中高層住居専用地域
a
表
第一種中高層住居専用地域
a
付
第二種低層住居専用地域
a
駒ヶ根市
第一種低層住居専用地域
市町村名
H12.3.30
県告示第 209 号
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
5
3 安全で安心なまち
不法投棄
(1) 不法投棄発見件数
平成12年度 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
一般廃棄物
混合
産業廃棄物
合計
7
1
8
33
1
1
35
90
2
2
94
106
5
4
115
130
6
1
137
126
2
1
129
156
1
6
163
資料:駒ヶ根市
(2) 不法投棄月別発見件数
平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合計
5
4
9
2
7
3
7
8
14
7
10
18
94
11
15
10
11
8
8
2
7
11
4
15
12
114
27
7
7
9
7
11
11
18
9
7
13
11
137
14
15
13
7
8
6
7
15
15
13
5
11
129
23
17
15
9
17
8
12
15
18
12
11
6
163
資料:駒ヶ根市
(3) 発見された不法投棄の種類
平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
家電4品目
その他家電
家庭ごみ等
空き缶・空き瓶
タイヤ
自動車・バイク
自転車
その他一般廃棄物
産業廃棄物
合計
25
25
38
23
17
6
12
42
9
197
19
17
53
20
20
5
9
49
6
198
17
21
53
11
23
4
13
73
7
222
31
28
31
32
27
3
14
81
2
249
19
17
62
20
16
2
11
71
5
223
資料:駒ヶ根市
82
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
6
3 安全で安心なまち
公害防止協定
公害防止協定締結数
H18年度中に締 H18年度中に失 H18年度末現在
決された協定数 効した協定数 の有効な協定数
協
定
内
容
協 定 総 数
一 般 的 公 害 対
原 料 ・ 燃 料 規
ば い 煙 規
排
水
規
騒
音
規
振
動
規
悪
臭
規
産 業 廃 棄 物 規
そ の 他 の 公 害 規
緑 化 等 環 境 整
違 反 時 の 制 裁 措
公 害 発 生 時 の 措
1
1
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
1
0
1
策
制
制
制
制
制
制
制
制
備
置
置
うち 操業停止等・
損害賠償
うち ・ 無過失損害賠償
立 入 調 査 関 係
住民 当 事 者 と し て
関与 立 会 人 と し て
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
47
35
0
7
42
10
4
8
14
24
11
28
34
33
0
32
18
12
H18年度中に締 H18年度中に失 H18年度末現在
決された協定数 効した協定数 の有効な協定数
事業所総数
農 業 等
鉱 業
建 設
食 料 品
衣服・繊維
木材・木製品
紙 ・ パルプ
化
学
石油・石炭製品
ゴム ・ 皮革
窒業 ・土石
鉄 鋼
非鉄金属
金 属
機 械
電気等供給
産業廃棄物処理・処分場
そ の 他
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
※ 協定書、覚書、確約書等の形式を問わない
※ 市が立会人となっているものも含む
83
47
2
0
0
5
0
1
0
4
1
0
2
1
2
5
6
0
4
14
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
4
1
4 自然豊かなまち
自然豊かなまち
侵略的外来動植物の駆除
アレチウリの駆除活動
団体の名称
駒ヶ根市ねずみ川関連地域連絡会
天竜川ゆめ会議
実施回数
2回(年に)
3回(年に)
資料:駒ヶ根市
2
里親制度
団体の名称
認定日
駒ヶ根市ねずみ川関連地域連絡会 H17.12.6
七面川管理委員会
H18.2
資料:駒ヶ根市
3
都市公園
平成17年10月1日現在(単位:ha)
開設面積
開設年月日
0.30
昭和 44. 4. 1
三
園
0.10
〃 45. 4. 1
飯
園
0.17
〃 46. 4. 1
向
園
0.27
〃 47. 4. 1
下
園
街区公園
0.17
〃 58. 8. 1
栄
園
0.23
〃 59.12.21
ア
園
0.11
〃 59.12.21
ふ
園
0.18
〃 7. 4. 1
飯
園
1.53
小
計
3.75
昭和 41. 4. 1
北 の 原 公 園
3.40
昭和 43. 4. 1
馬 見 塚 公 園
近隣公園
1.60
〃 62. 5.13
馬 住 ヶ 原 公 園
1.18
〃 63. 6.14
す ず ら ん 公 園
9.93
小
計
地区公園
6.80
平成 13. 9. 1
南
割
公
園
総合公園
15.97
昭和 36. 4. 1
駒 ヶ 根 公 園
都市緑地
4.58
平成 8.10. 1
丸
塚
公
園
38.81
都 市 計 画 公 園 小 計 ( 1 5 箇 所 )
風致公園
11.00
〃 50.12.23
古
城
公
園
街区公園
0.32
平成 4. 3.31
河
童
の
池
街区公園
0.23
駅
北
公
園
菅の台水と文化の森公園
6.00
都市緑地
〃 9. 3.21
計
19
56.36
資料:建設課
都市公園・緑地の現況
種 別
都
市
計
画
公
園
そ
の
他
4
名 称
和 森 公
坂
公
ヶ 丘 公
平
公
町
公
ル プ ス 公
じ や ま 公
坂 東 公
景観形成
景観形成住民協定地区
住民協定の名称
認定
規模
看護大学周辺地域景観形成住民協定
広域農道(市道新春日街道)沿線景観形成住民協定
琴ケ沢線沿線景観形成住民協定
大徳原周辺地域景観形成住民協定
ふたつのアルプス望岳の里『南田市場』景観形成住民協定
東伊那道路景観形成住民協定
ふれあいセンター周辺(梨の木)景観形成住民協定
H8.6
H9.12
H10.6
H13.3
H13.11
H14.4
H14.7
約 40ha
約 5,000m
約 2,200m
約 60ha
約 40.8ha
約 7,000m
約 24ha
伊南バイパス「駒ヶ根南部」景観育成住民協定
H19.11
約 1,900m
資料:駒ヶ根市建設課
84
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
5
ビオトープ
学校
学校以外
箇 所
赤穂中学校
赤穂南小学校
赤穂小学校
箇 所
東伊那シルクミュージアム付近(上堤)
水辺の楽校
ハッチョウトンボ
北の原(松岡産業西田んぼと水路の脇)
菅沼(農免道路左 ヨコヤ燃料店所有)
資料:駒ヶ根市
6
動植物に配慮した河川や水路
名称
太田切川親水公園
水辺の学校
7
天竜川のBOD年平均値の推移
(mg/l)
天竜川のBOD(年平均値)の推移
3.0
2.5
中央橋(伊那市)
2.0
1.5
吉瀬ダム上(駒ヶ根市)
1.0
0.5
0.0
H13
H14
H15
H16
H17
H18
8
(年度)
資料:県水環境課
環境基準 中央橋 3.0mg/l以下 吉瀬ダム上 2.0mg/l以下
水洗化(公共下水道+農業集落排水+合併処理浄化槽)
(%)
水洗化率の推移
80
70.0
70
60.3
60
72.9
64.1
54.7
50
49.2
44.3
40
35.4
39.7
30
20.9
20
10
0
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18(年度)
資料:駒ヶ根市水道課
9
市民農園数
箇所
市民農園(南割)
市民農園(北割)
計
区画数
16
23
39
85
4 自然豊かなまち
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
5
1
5 市民全員が主役のまち
市民全員が主役のまち
協働のまちづくり支援事業
(関連分)
平成18年度
事業名
団体名
実施日
ねずみ川防災対策「どんぐり播種」事業
ねずみ川関連地域連絡会
H18.10.31
市道1-931号線(町二区ふれあい通り)整備事業
町二区
H18.11.12
市道1-253(辻沢軌道西線)側溝整備事業
福岡区辻沢自治組合
H18.11.26
2
推進デー
・ 毎 月 5 日:ノーレジ袋デー
・ 毎月19日:食育の日
86
資料Ⅰ 駒ヶ根市の環境
6
1
豊かな心を育むまち
環境ポスター・標語の応募状況
環 小学校低学年
境 小学校高学年
ー
ポ 中学生
ス 高校生
タ 一般
計
環
境
標
語
小学校低学年
小学校高学年
中学生
高校生
一般
計
・H16から実施
2
H16
0
65
90
0
3
158
1
80
119
0
0
200
H17
0
94
164
0
0
258
17
10
140
29
4
200
H18
11
62
163
0
0
236
0
15
7
0
2
24
資料:駒ヶ根市
環境啓発事業
環境フェスティバルへの出展数
講演会の主催・共催
講演会等の後援
出前講座
環境施設市民視察の実施
体験学習
街頭啓発(マイバッグ)
市報特集
H15
0
1
0
6
0
1
0
2
H16
1
1
0
8
3
2
3
4
H17
4
0
0
10
3
2
6
4
H18
5
0
0
7
3
3
6
3
資料:駒ヶ根市
87
6 豊かな心を育むまち
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
資料Ⅱ
環境に関するアンケート調査結果(抜粋)
調査の概要
多くの市民の皆さんに環境に関するご意見、ご意向をお聞きし、21世紀における
良好な環境のまちづくりを進めるため、平成18年7月から8月にかけてアンケート
調査を実施しました。
調査対象は20歳以上の一般市民、小学校5年生、中学校2年生、事業所で、調査
票の配布数と回収結果は下記のとおりです。
調査結果は本計画策定にあたり貴重な参考資料とさせていただき、計画に反映さ
せました。
なお、ここに掲載するものは調査結果の抜粋ですので、詳細は「環境に関するア
ンケート調査結果報告書」(平成18年10月)をご覧ください。
※「環境に関するアンケート調査結果報告書」は駒ヶ根市ホームページからダウンロード
できます。
駒ヶ根市ホームページ(http://www.city.komagane.nagano.jp/)
→市民生活情報コーナー
→環境・生活・ごみ処理
→環境・廃棄物関係の計画
→環境に関するアンケート調査結果報告書について
調査票の配布数と回収結果
調査対象者
20歳以上の市民
小学校5年生
中学校2年生
事業所
配布数 回収数 回収率
1,998
757
37.9%
336
314
93.5%
359
307
85.5%
693
292
42.1%
○ 一般アンケート結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・89
○ 小中学生アンケート結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・95
○ 事業所アンケート結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100
88
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
1
一般アンケート結果
回答者の属性等
年齢
性別
70代以上
27.6%
無回答 0.5%
20代 6.7%
無回答 1.3%
30代 12.3%
男 43.1%
40代 11.9%
女 55.6%
60代 19.2%
50代 21.8%
駒ヶ根市の一般環境について
現在の駒ヶ根市全体の環境について
問9 現在の駒ヶ根市全体の環境についてどのように感じていますか?
0%
20%
40%
60%
80%
100%
そう思う
①水が豊かで大切にされている
どちらかといえ
ばそう思う
②緑が豊かで大切にされている
③生き物が豊かで大切にされている
どちらとも言え
ない
④風景が美しく大切にされている
⑤歴史・文化が豊かで大切にされている
どちらかといえ
ばそう思わない
⑥公害がなく健康に暮らせる
⑦災害に強く安全で安心して暮らせる
そう思わない
⑧福祉に配慮されて住みやすい
⑨全体として駒ヶ根市の環境は良い
無回答
今後の駒ヶ根市全体の環境について
問10 今後の駒ヶ根市全体の環境をどうすべきと感じていますか?
0%
20%
40%
60%
80%
100%
①水が豊かで大切にされている
もっと改善すべき
②緑が豊かで大切にされている
どちらかといえば改
善すべき
今のままでよい
③生き物が豊かで大切にされている
④風景が美しく大切にされている
関心がない
⑤歴史・文化が豊かで大切にされている
無回答
⑥公害がなく健康に暮らせる
⑦災害に強く安全で安心して暮らせる
⑧福祉に配慮されて住みやすい
89
1 一般
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
1 一般
身近な地域環境について
問11 あなたがお住まいの地域の環境(身近な生活活動範囲)についてどのように感じていますか?
0%
20%
40%
60%
80%
100%
①空気がさわやかできれい
②水辺がきれい
満足している
③まわりが静かで快適
④野生の生き物がたくさんいる
どちらかといえば
満足している
⑤緑が豊かで大切にされている
⑥家並み、まち並みが美しい
どちらとも言えない
⑦史跡・遺跡、歴史的建造物など文化財が豊か
⑧よく清掃されていて清潔
どちらかといえば
不満である
⑨交通環境が安全で快適
⑩公園等が整備されている
不満である
⑪学習や集会の場が整備されている
⑫市民に提供される情報が充実
無回答
駒ヶ根市の「環境の望ましい将来像」
問12 駒ヶ根市の「環境の望ましい将来像」は何ですか?
0%
20%
40%
60%
80%
農地・林が減少しても、都会のように店
が増えて便利になるといい。
もっと住宅などを増やして、活気のあるま
ちになるといい。
今の自然環境や森林を大切にし、保存
する。
今よりも自然や緑が増えた方が良い。
100%
3.2%
全
体
10.0%
65.1%
8.6%
3.2%
9.9%
その他
無回答
次世代に残したい環境
問14 あなたが次世代に残したい駒ヶ根市全体の環境は何ですか?(3つ選択)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
9.4%
2.2%
18.6%
河川や水路
森林
38.3%
28.8%
25.4%
農地(水田・畑)
公園・緑地
11.9%
11.9%
歴史的建造物
史跡・遺跡
49.0%
山並みの風景
夜空・夜景
美しい街並み
特にない
その他
70%
61.6%
清流
湧き水
ため池
60%
15.3%
7.3%
2.4%
0.7%
90
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
1 一般
重要だと感じる環境問題
問15 あなたが身の回りで重要だと感じる環境問題は何ですか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
26.2%
土壌汚染
21.7%
騒音
5.5%
振動
19.9%
悪臭
9.4%
日照問題
3.7%
8.3%
電波障害
61.6%
不法投棄
10.6%
火災の危険(雑草繁茂)
53.4%
ごみ関係(分別、減量・資源化、埋立て)
13.5%
環境ホルモン
23.1%
20.6%
19.2%
酸性雨
黄砂
化学物質汚染
11.0%
電磁波
35.0%
外来動植物の増加
21.3%
在来の野生動植物の減少
31.2%
自然や緑の減少
19.3%
景観の悪化
14.3%
まち並みの悪化
28.5%
市民の無関心
23.2%
環境教育などの不足
特にない
その他
70%
54.8%
河川の汚濁
光害
60%
39.6%
大気汚染(煙・野焼き含む)
1.6%
1.7%
地球的規模の環境問題について
地球環境問題への関心
問16 あなたは地球規模の環境問題に関心がありますか?
無回答
関心がない 10.6%
8.2%
関心がある
81.2%
関心のある問題
問17 問16で関心があると答えられた方におたずねします。どんなことに関心がありますか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
55.8%
オゾン層の破壊
29.3%
砂漠化
83.1%
異常気象
31.2%
生物の減少や絶滅
52.5%
森林の減少
26.2%
28.0%
伝染病の増加
食料不足
39.2%
水不足・水の汚染
その他
100%(N=615)
95.1%
地球温暖化
0.8%
91
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
1 一般
今後の地球環境
問18 地球環境は今後どうなると考えますか?
0%
20%
40%
60%
80%
57.2%
100%
1.3%
12.3%
20.3%
2.9% 5.9%
急速に悪くなる
少しずつ悪くなる
変わらない
良くなる
わからない
無回答
京都議定書について
問19 京都議定書が平成17年2月に国際条約として発効となりましたが、京都議定書について知っていますか?
0%
20%
40%
60%
80%
100%
1 よく知っている
2 少し知っている
3 知らない
無回答
56.7%
23.6%
5.4%
14.3%
京都議定書の目標について
問20 問19で知っていると答えられた方へおたずねします。京都議定書で日本が約束している二酸化炭素排出量を
1990年比で6%削減するという目標を達成できると思いますか?
0%
5%
10%
15%
20%
25%
30%
8.0%
達成できる
11.6%
排出権取引も加味すれば達成できる
32.4%
環境税等の施策を国全体で強力に推し進めれば達成できる
17.2%
わからない
その他
35%
(N=250)
29.2%
達成できない
1.6%
地球環境保全に対する行動
問21 あなたは地球環境保全のために普段どんなことに気をつけたり、実行していますか?(複数回答可)
0%
エコマーク商品を選ぶ
買物にはマイバッグを使い、レジ袋は断る
過剰包装は断る
繰り返し使える容器(ビールびんなど)のものを買う
物はできる限り修理して使う
リサイクルショップ、不用品交換会などの利用
ごみの減量・分別・資源化
節電、節水などの省エネ
低燃費車、省エネ機器の購入
冷暖房の設定温度
シャワーの無駄使いをやめる
環境に配慮した運転(エコ運転)
なるべく自家用車は使わない
アイドリング・ストップの実施
石油に替わる燃料(薪、ペレット、太陽光など)を利用する
生物を大切にする
家族で環境について話し合う
環境家計簿をつける
地域で環境について話し合う
特にない
その他
92
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
16.1%
48.1%
54.3%
22.9%
48.6%
26.0%
73.6%
66.1%
19.6%
41.2%
43.6%
21.0%
5.3%
31.7%
3.0%
27.2%
18.0%
1.3%
5.2%
2.0%
0.9%
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
市の環境施策等について
情報の入手源
問22 市の環境情報の主な入手源は何ですか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
70%
80%
90%
84.1%
市報
9.4%
市のホームページ
25.5%
CATV行政番組
10.4%
文字放送
46.0%
新聞、テレビ
16.5%
友人・知人・近所の口コミ
4.0%
イベント
17.0%
チラシ
3.4%
入手源はない
その他
60%
0.9%
市の環境事業への関心
問23 市の環境事業について関心がありますか?
わからない 無回答 4.8%
21.9%
関心がない
4.8%
関心がある
68.6%
市の環境行事への参加
問24 市の環境行事(河川等一斉清掃を除く。)に参加したことがありますか?
無回答
3.4%
よく参加する
10.7%
少しある
31.0%
全くない
54.8%
市の環境施策の満足度
問25 市の環境施策に満足されていますか?
不満である無回答 6.3%
9.1%
満足している
10.0%
わからない
74.5%
93
1 一般
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
1 一般
どのような環境施策を望むか
問26 今後、どのような環境施策を望みますか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
14.4%
環境学習施設や環境関連施設を充実してほしい
28.0%
環境学習、環境教育、環境講座などを充実してほしい
44.9%
環境情報を充実してほしい
24.2%
環境認定(エコ商品、エコ店認定など)施策を導入してほしい
4.2%
環境に関する表彰制度を充実してほしい
23.2%
環境監視員などの制度を導入してほしい
11.5%
特にない
その他
50%
2.2%
今後、優先してほしい項目
問27 環境問題について、今後、優先(力を入れる)してほしい項目は何ですか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
56.3%
ごみの減量やリサイクルの推進
地球環境問題への対策
22.5%
新エネルギーの推進
22.1%
省エネルギーの促進
22.3%
21.3%
大気汚染対策
18.6%
有害化学物質による汚染防止
26.3%
水質汚濁対策
10.7%
騒音・振動対策
17.7%
地下水の保全対策
6.5%
環境改善の法制度の整備
44.0%
自然環境の保全
25.5%
まちの美化
19.6%
景観保全対策
23.2%
緑化の推進
35.3%
環境モラルの向上
23.1%
環境教育の推進
22.1%
環境情報の提供
特にない
その他
60%
3.0%
1.1%
94
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
2
2 小中学生
小中学生アンケート結果
環境について
環境問題への関心
問7 あなたは環境問題に関心が高い方だと思いますか?
0%
20%
小5
40%
80%
40.4%
100%
47.1%
1.0%
11.5%
21.8%
中2
60%
23.8%
53.1%
思う
思わない
どちらともいえない
1.3%
無回答
ふだん感じている環境問題
問8 あなたがふだん感じている環境問題は何ですか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
空気が汚れている
川や池の水が汚れている
自動車やバイクなどで騒がしい
10.4%
工場などの臭いが気になる
19.2%
25.8%
59.3%
ごみの分別・資源化
23.8%
35.0%
15.0%
6.2%
まちなみが美しくない
69.4%
34.7%
18.2%
自然の風景が失われている
9.8%
15.3%
小5
中2
50.6%
48.9%
地球温暖化など地球環境が危ない
36.3%
33.6%
31.2%
29.3%
子どもが外で遊べるところが少ない
道路や歩道がせまくて安全でない
16.6%
16.0%
台風や地震など自然災害が多い
ホタルなどいて自然がすばらしい
18.6%
環境についての授業が少ない
その他
80%
18.5%
ごみの投げ捨てなどで街が汚れている
特にない
70%
60.5%
46.6%
47.8%
31.6%
工場などの音が騒がしい
草が伸び枯れると火災の危険がある場所が多い
60%
19.1%
22.1%
30.6%
36.9%
23.1%
2.5%
6.2%
1.6%
1.6%
ふだん遊ぶところ
問9 ふだん外で遊ぶときは、どこで遊んでいますか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
児童館
田んぼや畑
40%
80%
90%
15.0%
5.9%
26.4%
9.6%
10.5%
11.7%
空地
自宅や友達の家の敷地内
その他
70%
9.2%
5.2%
山林
ほとんど外で遊ばない
60%
6.7%
1.0%
校庭
空き工場、廃屋など
50%
35.7%
31.6%
公園
61.2%
0.6%
2.3%
8.9%
23.5%
7.0%
6.5%
95
76.8%
小5
中2
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
2 小中学生
自然の中での遊び
問11 自然の中でどんな遊びをしたことがありますか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
キャンプ
46.2%
山登り
46.5%
60%
70%
80%
90%
100%
64.2%
57.7%
66.9%
63.2%
魚釣り・魚採り
昆虫採集
48.4%
34.5%
10.5%
11.1%
バードウォッチング
ピクニック
45.9%
27.7%
海水浴
66.1%
オリエンテーリング
71.3%
40.1%
21.5%
サイクリング
山菜採り
小5
中2
54.1%
37.5%
41.7%
33.9%
雪遊び
89.8%
79.5%
スキー・ソリなど
91.4%
82.4%
ほとんど遊んだことがない
その他
1.9%
2.3%
2.5%
1.3%
自然の中で誰と遊んだか
問12 自然の中で遊んだとき、誰と行きましたか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
一人
80%
90%
67.5%
64.8%
兄弟姉妹
父又は母
81.8%
67.1%
おじいさん又はあばあさん
36.9%
25.7%
33.8%
34.5%
親類の人
友達
学校・保育園などで
54.1%
団体
その他
70%
21.7%
16.3%
小5
中2
64.3%
69.7%
60.5%
33.4%
19.9%
0.6%
1.0%
環境のための行動
問13 あなたは環境のために普段どんなことに気をつけたり実行したりしていますか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
ゴミを分別する
64.2%
エコ商品を買う
8.1%
17.9%
27.1%
17.9%
19.7%
14.3%
リサイクルショップ、不用品交換会を利用する
ゴミ拾いをする
36.9%
46.8%
21.5%
水やお湯を流しっぱなしにしない
61.9%
24.5%
22.1%
冷暖房の設定温度
テレビの時間
15.3%
生物を大切にする
家族で環境について話し合う
環境家計簿をつける
その他
10.1%
1.3%
2.0%
96
18.8%
78.0%
小5
中2
31.5%
33.6%
7.6%
3.6%
1.6%
2.0%
学校や児童会、生徒会などで環境について話し合う
90%
15.3%
過剰包装を断ったり、マイバッグを持っていく
物を修理して使う
80%
72.6%
58.3%
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
2 小中学生
環境について誰と話すか
問14 前の問(問13)の内容について、だれと話していますか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
家族
50%
36.8%
友達
28.3%
17.9%
先生
14.0%
4.2%
30.9%
話をしない
その他
1.3%
60%
49.4%
小5
中2
46.6%
5.4%
環境問題の情報源
問15 環境問題に関することを何から知りますか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
76.4%
テレビ・ラジオ
42.4%
新聞
本
学校(教科書を含む)
58.9%
50.2%
友達
8.1%
イベント
43.0%
16.6%
17.8%
10.4%
86.6%
55.0%
43.9%
33.6%
家族
100%
小5
中2
18.2%
23.2%
24.8%
インターネット
1.0%
0.3%
その他
環境について知りたいこと
問16 環境について知りたいことは何ですか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
地球の環境
58.0%
22.1%
水や空気
ゴミやリサイクル
38.5%
20.2%
暮らしと環境の関わり
39.8%
15.3%
エネルギー
58.3%
41.4%
44.6%
26.1%
身近な環境
50.0%
25.4%
29.9%
28.0%
公害問題
6.4%
特にない
21.5%
0.3%
0.3%
地球的規模の環境問題について
地球環境問題への関心
問17 あなたは地球規模の環境問題に関心がありますか?
0%
20%
40%
60%
80%
32.5%
小5
100%
1.9%
65.6%
44.3%
中2
70%
62.7%
45.6%
自然の仕組み
その他
60%
53.1%
97
2.6%
関心がある
関心がない
無回答
小5
中2
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
2 小中学生
どんなことに関心があるか
問18 問17で関心があると答えられた方におたずねします。どんなことに関心がありますか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
80.1%
79.1%
地球温暖化
オゾン層の破壊
48.1%
砂漠化
48.1%
48.5%
54.0%
58.3%
62.6%
異常気象
生物の減少や絶滅
73.8%
52.8%
森林の減少
59.5%
伝染病の増加
小5(N=206)
中2(N=163)
41.7%
29.4%
食料不足
66.5%
55.3%
27.6%
水不足・水の汚染
63.1%
43.6%
1.0%
0.6%
その他
地球環境の今後
問19 地球環境は、今後どうなると考えますか?
0%
20%
40%
60%
47.1%
80%
小5 10.8%
急速に悪くなる
少しずつ悪くなる
変わらない
良くなる
わからない
無回答
22.9%
46.9%
中2
100%
11.5%
3.2%
4.5%
1.0% 6.2%
25.7%
19.2%
1.0%
京都議定書について
問20 地球温暖化防止のため、京都議定書が平成17年2月に国際条約として発効となりましたが、京都議定書について
知っていますか?
0%
20%
40%
60%
80%
100%
1.3%
1.0%
小5
21.7%
5.1%
71.0%
13.0%
中2
20.5%
58.3%
3.9%
4.2%
よく知っている
少し知っている
聞いたことはある
知らない
無回答
環境を良くするための方法など
環境問題解決のためにしたいこと
問21 環境問題解決のためにどんなことをしたいですか?(複数回答可)
0%
10%
学校、児童会、生徒会で話し合いたい
20%
30%
50%
60%
70%
80%
17.6%
9.9%
6.5%
講演会などで話を聞く
地域の環境活動に参加する
24.4%
ゴミ拾いなど地域の掃除をする
36.0%
58.6%
37.1%
家族で話し合いたい
5.5%
18.2%
自然のことを知る
66.9%
40.7%
自分に出来る省エネなどを心掛ける
48.2%
6.1%
特にない
その他
40%
28.3%
18.6%
0.3%
0.0%
98
64.6%
小5
中2
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
2 小中学生
大切にしなければならない環境
問22 環境で今後大切にしなければならないと思うものは何ですか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
魚がいる自然豊かな川
鳥や昆虫、動物がいる森林
大きな木がある緑豊かな公園
72.3%
75.5%
49.5%
緑が多く静かな住宅街
100%
90.4%
80.8%
83.4%
69.7%
42.3%
29.6%
25.4%
にぎやかな商店街
山並みの見える風景
76.8%
57.0%
歴史のある建物や町並み
64.3%
40.4%
史跡や遺跡
田畑
74.2%
52.8%
43.0%
18.9%
1.6%
特にない
小5
中2
50.0%
36.2%
ため池
その他
90%
7.2%
0.6%
0.0%
環境を良くするには何をしたらよいか
問23 駒ヶ根市の環境を良くするには何をしたらよいと思いますか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
ごみの減量化・資源化推進
50%
60%
70%
80%
48.9%
空気、水をきれいにする
82.5%
63.2%
町に緑を増やす
水辺の保全
動物の棲家を守る
公園や遊び場を増やす
52.5%
31.9%
温暖化防止のため自動車を少なくする
37.6%
27.0%
学校などで環境について話し合う
37.9%
19.2%
特にない
1.6%
その他
1.9%
0.7%
72.9%
45.9%
46.5%
30.3%
騒音や振動をなくし静かな町にする
80.3%
58.0%
57.3%
31.3%
90%
67.8%
7.5%
環境の望ましい将来像
問24 駒ヶ根市の「環境の望ましい将来像」は何ですか?
0%
20%
40%
60%
80%
100%
0.3%
3.2%
小5
25.8%
65.9%
2.9%
1.9%
9.4%
1.3%
中2
47.2%
今よりも自然や緑を増やす
その他
34.5%
3.6%
農地・林が減少しても、都会のように店が増
えて便利になるとよい
もっと住宅などを増やして、活気のある町に
なるとよい
今の自然環境や森林を大切にし、保存する
3.9%
無回答
便利さと環境について
問25 生活の便利さと環境とのかかわりについてどう思いますか?
0%
20%
40%
60%
80%
100%
環境をよくするため、日常生活が少し不便
になっても仕方がない
14.0%
小5
84.1%
1.9%
22.5%
中2
環境が悪くなっても、日常生活が便利な
方がよい
無回答
72.0%
5.5%
99
小5
中2
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
3
3 事業所
事業所アンケート結果
回答者の属性等
業種
従業員数
建設業
1.0%
13.4%
製造業
17.8%
15.4%
1.7%
2.1%
11.0%
電気・ガス・熱供給・水道業
運輸・通信業
22.6%
23.6%
14.7%
卸売・小売業・飲食業
19.5%
6.2% 4.8%
39.7%
金融・保険業
3.8%
2.7%
不動産業
0∼3人
21∼50人
サービス業
その他
4∼10人
51人以上
11∼20人
無回答
無回答
環境マネジメントシステムの認定取得
問9 貴事業所が認証取得している環境マネジメントシステムはありますか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
6.8%
ISO14001
0.7%
製品の環境ラベル
エコアクション21
0.0%
エコアクションナガノ
0.0%
その他の外部認証
1.0%
社内独自認証制度
0.7%
2.4%
取得中
69.9%
なし
企業活動が環境に与える負荷
問10 貴事業所の企業活動が環境に与える負荷があるとしたら何でしょうか?(複数回答可)
0%
大気汚染
河川の汚濁
土壌汚染
騒音
振動
悪臭
日照
光害
電波障害
産業廃棄物
一般廃棄物
環境ホルモン
化学物質
酸性雨
電磁波
緑の減少
生態系の破壊
景観の悪化
街並みの悪化
地球温暖化
負荷はない
その他
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
8.6%
12.3%
3.8%
19.2%
6.2%
3.1%
0.7%
0.3%
1.0%
35.6%
34.9%
0.7%
3.1%
1.0%
0.7%
2.1%
0.7%
0.7%
0.0%
17.5%
20.9%
1.4%
100
40%
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
自社排出廃棄物に対する認識
問11 貴事業所では、自社が排出するゴミ(産業
廃棄物・一般廃棄物)の量と、そのゴミの最終処理
がどこでどのように行われているか認識していま
すか?
認識してい 無回答 4.1%
ない 4.1%
全て認識し
ている 49.3%
一部認識し
ている 42.5%
地球的規模の環境問題について
地球環境問題への関心
問12 事業所として地球的規模の環境問題に関心がありますか?
どちらともいえ
ない 27.4%
無回答 4.1%
関心がある
65.1%
関心がない
3.4%
関心のある問題
問13 問12で関心があると答えられた方におたずねします。どんなことに関心がありますか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
90%
(N=190)
100%
91.6%
地球温暖化
51.1%
オゾン層の破壊
13.7%
砂漠化
65.8%
異常気象
25.3%
生物の減少や絶滅
33.7%
森林の減少
7.4%
伝染病の増加
13.7%
食糧不足
28.4%
水不足・水の汚染
その他
80%
1.1%
今後の地球環境について
問14 地球環境は、今後どうなると考えますか?
わからない 無回答
4.8%
8.2%
良くなる
1.0%
急速に悪くなる
22.6%
変わらない
2.7%
少しずつ悪くな
る
60.6%
101
3 事業所
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
3 事業所
京都議定書について
問15 京都議定書が平成17年2月に国際条約として発効となりましたが、京都議定書について知っていますか?
知らない
12.3%
無回答
4.8%
よく知っている
15.1%
少し知ってい
る
67.8%
京都議定書の目標について
問16 問15で知っていると答えられた方におたずねします。京都議定書で日本が約束している二酸化炭素排出量を
1990年比で6%削減するという目標を達成できると思いますか?
0%
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
(N=179)
19.0%
達成できない
8.4%
達成できる
排出権取引を加味すれば達成できる
20.7%
環境税等の施策を国全体で強力に押し進めれば達成できる
20.7%
30.2%
わからない
1.1%
その他
環境への取組みについて
環境保全に対する考え方
問17 事業所として環境保全に対してどのように考えていますか?(複数回答可)
0%
社会情勢を考えると取り組まなければいけない
法的規制、時代のニーズから仕方なく取り組んでいる。
積極的に環境に配慮した経営に取り組んでいる
環境への配慮はコスト削減につながるため取り組んでいる
環境への配慮は売り上げにつながるため積極的に取り組んでいる
特に今以上に取り組むことまでは考えてない
環境への配慮は費用や手間を考えるとできれば取り組みたくない
特に何も考えていない
その他
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
57.9%
5.5%
20.5%
16.4%
7.9%
14.0%
3.1%
8.2%
2.7%
環境保全に配慮すべき点
問18 事業活動で環境の保全に配慮すべき点は何だと考えますか?(複数回答可)
0%
特に配慮する必要はない
10%
20%
30%
40%
53.8%
18.8%
事業内容により環境行動指針を作成する
39.4%
環境への影響が少ない設備等を導入
4.5%
34.2%
事業所内で環境教育を徹底
6.2%
事業所の環境に関する情報を市民に提供
8.2%
広告や宣伝は環境に配慮
6.2%
関連事業所に環境保全呼び掛け
その他
60%
4.8%
経営者が社会的責任を認識して行動する
事業所内に環境監査制度導入
50%
2.1%
102
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
3 事業所
環境のために取り組んでいること
問19 事業所として環境のために取り組んでいることは?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
87.3%
ゴミの減量分別
74.3%
紙の裏面利用
52.4%
両面コピーなどで紙使用量減
23.3%
生ゴミの堆肥化・資源化
68.8%
古紙のリサイクル
37.0%
焼却処分をしないようにしている
20.9%
グリーン購入
18.8%
クールビズ・ウォームビズ
50.0%
冷暖房の設定温度に気をつける
67.1%
節電
6.2%
社用車は低公害車優先
20.5%
車点検で、排ガスや騒音減
17.5%
社用車はエコ運転
30.5%
アイドリング・ストップ
2.4%
公共交通機関、自転車の使用
ノーマイカー通勤
0.0%
3.8%
石油に替わるエネルギー使用
8.6%
排水、化学物質などの各種点検を日常業務としている
4.5%
部門単位で環境保全について話し合う
11.6%
社員への環境保全教育
2.4%
社員の環境ボランティア支援
CO2排出量を把握・削減計画策定・計画と結果の公開
1.4%
24時間営業等を見直し、時間短縮
1.4%
特になし
1.0%
その他
1.7%
環境への取組みの動機
問20 事業所として環境への取組みをしている場合、その動機は何ですか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
7.2%
経営上優位に立つため
25.0%
トップの経営理念
10.3%
取引先からの要請
28.1%
法規制上の要請
64.0%
時代の要請 4.1%
その他
環境への取組みによる効果
問21 事業所として環境への取組みによる効果は何ですか?(複数回答可)
0%
5%
10%
15%
30%
35%
1.0%
14.4%
無駄が減り、利益率向上
5.1%
周囲からの苦情減
12.0%
会社のイメージ向上
8.6%
かえって負担増
32.9%
特にない
その他
25%
34.9%
社員の環境意識高まった
売上向上
20%
2.4%
103
40%
100%
資料Ⅱ アンケート調査結果の概要
3 事業所
市の環境施策等について
環境情報の入手源
問22 市の環境情報の主な入手源は何ですか?(複数回答可)
0%
市報
市のホームページ
CATV行政番組
文字放送
新聞、テレビ
友人・知人・近所の口コミ
イベント
チラシ
その他
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
73.3%
15.1%
18.2%
4.1%
36.6%
8.9%
2.4%
11.3%
3.1%
環境事業への関心
問23 市の環境事業について関心がありますか?
無回答
4.8%
わからない
26.0%
関心がある
64.0%
関心がない
5.1%
環境行事への参加
問24 市の環境行事に事業所として参加したことがありますか?
よく参加する
無回答 4.5% 2.4%
少しある
24.0%
全くない
69.2%
企業への支援策について
問25 企業を支援する市の環境施策として、どのような環境施策を期待しますか?(複数回答可)
0%
10%
20%
30%
51.7%
情報提供
2.7%
独自の環境認証制度
3.1%
その他
60%
21.9%
ISO14001取得へのシステム構築支援
市の支援は不要
50%
44.9%
財政援助
技術的支援
小規模企業表彰制度
40%
4.1%
2.7%
1.4%
104
資料編Ⅲ 計画策定までの経過
1 「駒ヶ根市第2次環境基本計画」策定までの経過
(*見 出 し中 、「市 民 」とは「環 境 市 民 会 議 など市 民 の提 案 」を、「審 議 」とは「駒 ヶ根 市 環 境 審 議 会 」を、
「市 」とは「市 内 部 の策 定 委 員 会 等 」をいいます。)
年月日
区
分
市民
審議
市
内
容
H17.10.01 部 課 長 会
○
み減量行動計画、環境基本計画 外
環境市民会議委員の委嘱
H17.10.25 第 1 回
○
環境市民会議の役割・スケジュール等
環境市民会議
ごみ減量目標値、具体的施策等の検討
H17.11.16 第 2 回
○
環境基本計画の検討
環境市民会議
H17.11.24 先 進 地 視 察 研 修
B D F 事 業 (箕 輪 町 )、 生 ご み 堆 肥 化 事
(一般市民公募
○
業 (辰 野 町 )、 生 ご み 飼 料 豚 料 理 (塩 尻
等合同)
市 )、 廃 棄 物 処 理 施 設 ( 松 川 村 )
第 1 期 ご み 減 量 行 動 計 画 (素 々 案 )
H17.12.21 第 3 回
○
環境基本計画の策定項目・必要調査等
環境市民会議
第 1 期 ご み 減 量 行 動 計 画 (素 々 案 )
H17.12.26 庁 内 策 定 委 員 会
○
長野県地球温暖化防止県民計画・同条例案
専門部会
第 1 期 ご み 減 量 行 動 計 画 (案 )
H18.01.25 第 4 回
○
第2次環境基本計画アンケート
環境市民会議
H18.01.30 庁 内 策 定 委 員 会
○
第 1 期 ご み 減 量 行 動 計 画 (案 )
第 1 期 ご み 減 量 行 動 計 画 (案 )
H18.02.07 パ ブ リ ッ ク コ メ
○
∼ 02.17
ント
H18.02.22 環 境 審 議 会
第 1 期 ご み 減 量 行 動 計 画 (案 )
○
地域新エネルギービジョン
外
H18.03.01 公 告
○
第1期ごみ減量行動計画策定
H18.03.02 市 議 会
○
第1期ごみ減量行動計画策定報告
H18.03
アンケート調査
○
環境市民会議委員へのアンケート
新規公募委員等委嘱、今後の進め方
H18.06.05 第 5 回
○
市民環境意識アンケート等
環境市民会議
市民環境意識アンケート検討
H18.06.30 第 6 回
○
仮分科会によるワークショップ
環境市民会議
市民環境意識アンケート検討 外
H18.07.04 環 境 市 民 会 議 の
○
専門部会①
H18.07.10 ア ン ケ ー ト 調 査
○
市民環境意識アンケートの実施
H18.07.25 第 7 回
3分科会による
環境市民会議
ワークショップ
○
H18.08.04
H18.08.25
H18.08.31
H18.09.11
H18.09.28
H18.09.28
H18.10.15
専門部会②
専門部会③
第8回
環境市民会議
専門部会④
第9回
環境市民会議
専門部会⑤
市内河川水環境
現地調査
○
○
3分科会の調整 外
進め方、3分科会の調整 外
市民環境意識アンケート結果概略
3分科会ワークショップ
基本分類 水、大気の内容検討
基本分類の検討
3 分 科 会 ワ ー ク シ ョ ッ プ ----水 ・ 大 気
基本分類・ごみ・自然、現地調査 外
上穂沢川、
田沢川外
○
○
○
○
○
18.10.15
H18.10.26
環境について語
り合う会
第 10 回
環境市民会議
○
環境市民会議、環境審議会合同による
駒ヶ根市の望ましい環境像等について
懇談
市民環境意識アンケート結果詳細報告
3 分 科 会 ワ ー ク シ ョ ッ プ ----ご み 等
○
○
- 105 -
資料編 Ⅲ 計画策定までの経過
年月日
H18.10.26
H18.11.10
H18.11.21
H18.11.28
H18.11.28
H18.12.28
H19.02.02
H19.05.17
H19.05.25
H19.06.01
H19.06.15
H19.07.13
H19.07.20
H19.08.03
H19.08.08
H19.08.10
H19.08.22
H19.09.05
H19.09.07
H19.09.11
H19.09.12
H19.09.19
H19.10.02
H19.10.03
H19.10.11
H19.11.08
H19.11.14
H19.12.21
H19.12.27
H19.12.27
H20.01.21
H20.01.30
H20.02.08
H20.02.18
H20.02.20
H20.02.25
H20.02.28
H20.03.06
H20.03.00
∼ 04.00
区
分
専門部会⑥
庁内委員会の幹
事会
先進地視察研修
(一般市民公募
等合同)
第 11 回
環境市民会議
専門部会⑦
専門部会⑧
第 12 回
環境市民会議
第 13 回
環境市民会議
IC カ ー ド 打 合 せ
第2部会①
第2部会②
第1部会①
第3部会①
第2部会③
IC カ ー ド 打 合 せ
第1部会②
第3部会②
第2部会④
IC カ ー ド 打 合 せ
第3部会③
第1部会③
IC カ ー ド 打 合 せ
第2部会⑤
第3部会④
第1部会④
第1部会⑤
庁内委員会の幹
事会
専門部会⑨
第 14 回
環境市民会議
専門部会⑩
専門部会⑪
第 15 回
環境市民会議
専門部会⑫
専門部会⑬
第 16 回
環境市民会議
環境市民会議
庁内推進委員会
環境審議会
パブリックコメ
ント
市民
○
審議
市
○
○
内
容
省エネ目標、視察 外
市民環境意識アンケート結果
計画の目標、体系、プロジェクト等
環境情報センター、
風力発電、
リサイクル処理施設
(上 越 市 )
基本方針ごとに3分科会で検討
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
- 106 -
省エネ目標、環境家計簿の取組み 外
省エネ目標、エコライフコンテスト、
環境家計簿付け運動 外
基本方針ごとに3分科会で検討、エコ
ライフコンテスト、環境家計簿 外
エコポイント、計画の細部等により3
分科会の構成変更し、検討
ICカードシステム打合せ
エ コ ポ イ ン ト 制 度 (ブ レ イ ン ス ト ー ミ ン グ )
エコポイントの対象活動の検討
二酸化炭素削減目標、プロジェクト
環境都市宣言、望ましい将来像、環境
保全条例、啓発・イベント計画 外
エコポイントの付与者、財源負担者等
ICカードシステム実証実験事業
重点プロジェクト 外
将来像、都市宣言、イベント計画 外
エコポイント制度のしくみ 外
エコポイント、住基カードとの提携等
将来像、環境保全条例 都市宣言 外
重点プロジェクト 計画推進 外
ICカードシステム実証実験事業啓発
エコポイント制度のしくみ 組織 外
将来像、行動指針、推進月間 外
基本方針、長期目標、プロジェクト外
基本方針、長期目標、プロジェクト外
計画の目標、体系、長期目標、プロジ
ェクト、数値目標 等
長期目標、目標項目、数値目標 外
エコポイント、計画の細部等により3
分科会の構成変更し、検討
目標項目、数値目標 外
第2次環境基本計画の素案 外
第2次環境基本計画の環境市民会議素
案 外
第2次環境基本計画の素案 外
市長との意見交換 外
第2次環境基本計画の環境市民会議案
市長への報告案 外
市長への検討結果報告
計画の市案検討
計画の市案の審議
資料編Ⅲ 計画策定までの経過
2 駒ヶ根市環境市民会議設置要綱
平成17年
告 示
8月25日
第 66 号
(設置)
第1条 市民参加と協働により、自然にやさしいまちづくりを推進するため、駒ヶ根市環境市民
会議(以下「市民会議」という。)を設置する。
(役割)
第2条 市民会議は、次の各号に掲げる事項について提言及び意見を述べ、協働して推進するも
のとする。
(1) 環境基本計画(温暖化防止地域推進計画を含む。)に関すること。
(2) ごみ減量行動計画に関すること。
(3) その他自然にやさしいまちづくりに関すること。
(組織)
第3条 市民会議は、委員30人以内をもって組織する。
2 委員は、次に掲げる者のうちから市長が委嘱する。
(1) 環境活動において活躍が顕著である者
(2) 識見を有する者
(3) 公募による者
(任期等)
第4条 委員の任期は、委嘱した日から委嘱した日の属する年度の翌年度の3月31日までとする。
ただし、補欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。
2 委員の再任は、妨げないものとする。
(座長及び副座長)
第5条 市民会議に座長1人及び副座長2人を置き、委員が互選する。
2 座長は、市民会議を総括する。
3 副座長は、座長を補佐し、座長に事故あるときは、その職務を代理する。
(会議)
第6条 市民会議の会議は、座長が招集し、座長が会議の議長となる。
(庶務)
第7条 市民会議の庶務は、市民生活課において処理する。
(補則)
第8条 この要綱に定めるもののほか、市民会議の運営に関し必要な事項は、座長が別に定める。
附 則
この告示は、公示の日から施行する。
- 107 -
資料編 Ⅲ 計画策定までの経過
3
駒ヶ根市環境市民会議委員の構成
(敬称略)
A
1
2
3
4
5
6
AD
委員
委員
委員
委員
座長
副座長
7
委員
8
委員
9
委員
10
11
12
13
14
15
16
17
18
委員
委員
委員
委員
委員
副座長
委員
委員
委員
19
委員
20
委員
21
委員
22
委員
23
委員
24
25
26
委員
委員
委員
27
委員
28
委員
29
委員
30 委員
(事務局)
氏 名
竹村 寿彦
伊藤 秀男
小池 明弘
牧野 郁生
宮脇 正武
小原 茂幸
水野 益男
小林 君江(∼H18.03)
赤須 昌子(H18.04∼)
北原 秋子(∼H19.03)
玉木 郁枝(H19.04∼)
征矢 公男(∼H18.03)
大沼 光明(∼H19.03)
篠原 道明(H19.04∼)
新井 徳博
北原
勉
今堀 雷三
井口 眞吾
有馬 多美子
木下 さちゑ
気賀澤 宏
米山
弘
林
憲明
塩澤 和彦(∼H18.12)
木下 健一(∼H19.12)
塩澤 康一(H20.01∼)
加藤 英宏
池上 千尋(∼H19.03)
北村 克彦(H19.04∼)
小松 智香男(∼H18.05)
松崎 嘉壽彦(H18.06∼)
小松 弘子(∼H18.03)
堺澤 政江(H18.04∼)
矢澤 弘幸
塩澤 淳一
澤上 和正
小川 清美(∼H19.03)
太田 壽久(H19.04∼)
宮崎 久美
小川 周次(∼H18.03)
城田 嘉一(H18.04∼)
中原 理恵
市民生活課 生活環境係長
市民生活課 消費生活担当幹
市民生活課 生活環境係
市民生活課 生活環境係
市民生活課 生活環境係
選 出 区 分 等
ASEF 分析化学研究所 アドバイザー
市民公募
市民公募
市民公募
市民公募
市民公募
市民公募(前テクノネット駒ヶ根ISO連絡会)
保健あすなろ会
食生活改善推進協議会
環境美化推進連合組合
530運動推進連絡会
県地球温暖化防止活動推進員 外
環境NGO「杜のなか」
環境浄化を進める会
駒ヶ根市消費者の会(新日本婦人の会)
駒ヶ根市消費者の会(COOP長野)
駒ヶ根商工会議所 商業部会
つれてってカード協同組合
テクノネット駒ヶ根ISO連絡会
(社)駒ヶ根青年会議所
駒ヶ根観光ボランティアガイドの会
上伊那農業協同組合(組合員課)
駒ヶ根営農センター
農村女性ネットワーク駒ヶ根
駒ヶ根建設業組合
ねずみ川関連地域連絡会
景観形成住民協定連絡会
小中学校代表(赤穂東小学校長)
PTA代表(赤穂保育園保護者会)
十二天の森を守る会
女性団体連絡協議会(生活クラブ生協)
原
好尚
澤崎 みつ子
中村
努
久保田 浩人
小林 正司
- 108 -
資料編Ⅲ 計画策定までの経過
4
駒ヶ根市自然にやさしいまちづくり庁内推進委員会設置要綱
平成 18 年5月1日
訓 令
第7号
(設置)
第1条 自然にやさしいまちづくりを推進し、持続可能な循環型社会を構築するため、駒ヶ根市
自然にやさしいまちづくり庁内推進委員会(以下「委員会」という。
)を設置する。
(所掌事務)
第2条 委員会の所掌事務は、次の各号に掲げるとおりとする。
(1) 環境の保全に関する総合的かつ長期的な計画の策定、推進、評価及び見直しに関すること。
(2) 持続可能な循環型社会の構築に関する総合的かつ長期的な計画の策定、推進、評価及び見
直しに関すること。
(3) その他自然にやさしいまちづくりに係る重要事項に関すること。
(組織)
第3条 委員会は、委員長、副委員長及び委員をもって組織する。
2 委員長は、副市長を充て、副委員長は、民生部長を充てる。
3 委員は、部長及び課長等をもって充てる。
(委員長及び副委員長)
第4条 委員長は、委員会を総括する。
2 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故あるときは、その職務を代理する。
(会議)
第5条 委員会の会議は、委員長が必要に応じて招集し、委員長が議長となる。
(専門部会)
第6条 委員会に、必要に応じ専門部会を置く。
2 専門部会は、部会員をもって組織し、部会員は、担当係長等を充てる。
(庶務)
第7条 委員会の庶務は、市民生活課において処理する。
(補則)
第8条 この要綱に定めるもののほか、この要綱の施行に関し必要な事項は、委員長が別に定め
る。
附 則(平成 18 年5月1日訓令第7号)
この訓令は、公示の日から施行する。
附 則(平成 19 年4月1日訓令第 号)
この訓令は、平成 19 年4月1日から施行する。
- 109 -
資料編 Ⅲ 計画策定までの経過
5
駒ヶ根市自然にやさしいまちづくり庁内推進委員会・専門部会
(1) 委員会
職
名
副市長
総務部長
庶務課長
企画財政課長
民生部長
保健福祉課長
市民生活課長
廃棄物対策調整幹
産業振興部長
農林課長
農村公園調整幹
商工観光課長
まちづくり推進部長
建設課長
水道課長
教育次長
子ども課長
生涯学習課長
伊南行政組合事務局長
(2) 専門部会(幹事)
職
名
庶務課 行政管理担当幹
企画財政課 企画調整担当幹
保健福祉課 保健予防係長
市民生活課長
廃棄物対策調整幹
農林課 農政係長
農林課 森林活用担当幹
農林課 農村公園担当幹
商工観光課 商工労政係長
商工観光課 観光係長
建設課 まちづくり係長
水道課 下水道係長
学校教育課 学校教育係長
生涯学習課 生涯学習係長
伊南行政組合 業務係長
(3) 事務局
市民生活課 生活環境係長
市民生活課 消費生活担当幹
市民生活課 生活環境係
市民生活課 生活環境係
市民生活課 生活環境係
(組織順)
氏
名
備 考
原
寛恒
委員長
清水 亀千代
委員
原
茂
委員
小松 政文
委員
中城 正昭
副委員長
丸山 和敏
委員
下島
修
委員
安富 久和
委員
増野 和男
委員
下平 鉄志
委員
林
典男(H18 年度) 委員
竹村
弘
委員
柴
政男
委員
中村 宗一郎
委員
永井 勇一
委員
小林 晃一(H18 年度)
委員
滝沢 修身(H19 年度)
滝沢 修身(H18 年度)
委員
笹谷志げ子(H19 年度)
片桐 利和
委員
渋谷 勝清(H18 年度)
委員
気賀澤 進(H19 年度)
(組織順)
氏
名
備 考
吉川 満和
幹事
宮下
稔
幹事
平澤 かほる
幹事
下島
修
部会長
安富 久和
副部会長
林
兼司
幹事
渡辺 善一
幹事
富永
満(H19 年度) 幹事
萩原 浩一
幹事
富永
満(H18 年度)
幹事
松井 浩二(H19 年度)
竹内 雅彦
幹事
杉山 哲也
幹事
小島 紀生
幹事
平岩
肇(H18 年度)
幹事
村澤 秀樹(H19 年度)
小松 政巳
幹事
原
好尚
澤崎 みつ子
中村
努
久保田 浩人
小林 正司
- 110 -
資料編Ⅲ 計画策定までの経過
6 環境審議会
(1) 駒 ヶ 根 市 附 属 機 関 に 関 す る 条 例
( 昭 和 52 年 12 月 23 日 条 例 第 43 号 )
(目 的 )
第 1 条 こ の 条 例 は 、 別 に 定 め が あ る も の を 除 く ほ か 、 地 方 自 治 法 (昭 和 22 年 法 律
第 67 号 )第 138 条 の 4 第 3 項 の 規 定 に よ る 執 行 機 関 の 附 属 機 関 に つ い て 定 め る こ
とを目的とする。
(設 置 )
第2条 執行機関に、別表のとおり附属機関を設置する。
(会 長 及 び 副 会 長 )
第3条 附属機関に会長及び副会長を置き、委員が互選する。
2 会長は、会務を総理する。
3 副会長は会長を補佐し、会長に事故があるときは、その職務を代理する。
(会 議 )
第4条 附属機関の会議は、会長が招集し、会長が議長となる。
2 附属機関の会議は、委員の過半数が出席しなければ会議を開くことができない。
3 附属機関の会議の議事は、出席委員の過半数で決し、可否同数のときは、会長の
決するところによる。
4 会長は、専門的な事項について必要があると認めるときは、委員以外の者を会議
に出席させ意見を求めることができる。
(部 会 )
第5条 附属機関に、必要に応じ小委員会又は部会を置くことができる。
(幹 事 及 び 書 記 )
第6条 附属機関に、必要に応じ幹事及び書記を置くことができる。
(委 任 )
第7条 この条例に定めるもののほか、附属機関の運営に関し必要な事項は、その執
行機関が定める。
(附 則
この条例は、公布の日から施行する。)
別 表 ( 第 2 条 関 係 )( 抜 粋 )
名 称
駒ヶ根市
環境審議
会
組 織 (定 数 ・ 選 出 区 分 )
12 人 以
内
環境の保全に関し学識
経験を有する者
公共的団体等の代表者
(2) 委 員 構 成
1
会長
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
副会長
任期
当該諮問にかか
る審議が終了す
るまでの期間
所掌事務
公害の防止、環境の保
全に関し、市長の諮問
に応ずる調査審議
(敬 称 略 )
氏
名
廣瀬 昭夫(∼H19.03)
太田 克矢(H19.04∼)
林
芳人
竹村 寿彦
木下
眞(∼H20.01)
市村 好男(H20.02∼)
鈴木 忠良(∼H18.12)
矢花 尚利(∼H19.12)
中村 文昭(H20.01∼)
林
富代
小林 正明
佐藤 珠美(∼H18.03)
北平 弘子(∼H19.03)
松崎 慶子(H19.04∼)
北原 和明
竹沢
誠(∼H19.10)
吉瀬 徳重(H19.11∼)
倉澤 公則(∼H18.03)
春日 一衛(H18.04∼)
佐々木正博
選 出 区 分
学識経験を有する者(長野県看護大学教授)
同 上
(長野県看護大学准教授)
学識経験を有する者(自然保護・自然観察)
学識経験を有する者(環境計量士)
駒ヶ根市区長会
駒ヶ根市環境美化推進連合組合長会
駒ヶ根市消費者の会
環境NGO 杜のなか
保健あすなろ会
(社)駒ヶ根青年会議所
駒ヶ根商工会議所
上伊那農業協同組合
駒ヶ根建設業組合
- 111 -
資料Ⅳ 市民憲章・条例
駒ヶ根市民憲章
ふたつのアルプスの雄大な山並み
鮎あゆおどる天竜のしぶき
緑の森にこだまする小鳥たちのさえずり
満天の星たちに彩られ
悠久たる自然にあふれる駒ヶ根市
そこに住む私たちは
未来に生きる子供たちとともに
遥はるかなる歴史や文化を訪ね
生あるものすべてを愛し
平和と友情の輪が広がることを願い
つねに地球人として高い理想を掲げ
学びあい慈しみ
互いに手をたずさえて
愛と誇りと活力に満ちた
駒ヶ根市を築きます
(平 成 6 年 3 月 2 3 日 制 定 )
市民憲章のこころ
駒ヶ根市民憲章は、駒ヶ根市の固有の歴史や文化、それを築き上げてきた先人たちの先
駆的偉業を継承し、未来に対する方向性を模索する中で、まちづくりの指針となり、市民
の自覚や誇りを呼びさますよりどころとなるものである。
地球的規模の環境保全が最も重要な課題となっている現代にあって、私たちは、新たな
決意をもって、ふたつのアルプスとそこに生きる動植物、両連峰のふところから流れ出る
清流の数々、悠久の昔から恵みを与え続けてきた天竜の流れ、住空間に隣接する森林の緑、
その梢こずえを飛び交う小鳥たち、澄んだ空気を象徴する満天の星………、この数限りない
自然を未来に継承していかなければならない。
その自然あふれる駒ヶ根市に住む私たちは、生きがいを持ち、未来に目をむけ、将来を
担う子供たちとともに語りあい、学びあい、新しい時代にふさわしい考え方にたって暮ら
しを豊かにし、真の駒ヶ根の文化を創造し、永遠とわの平和を求め、世界中の人々との友
情の輪を広げ、地球人として生あるものすべてを愛することが私たちの務めである。
この市民憲章が、今を生き、未来に生きる駒ヶ根市民の理念となり、更に基本計画や行
動 指 針 を 含 め て 、 市 制 施 行 40 周 年 を 機 に 、 互 い に 手 を 携 え て 、 愛 と 誇 り と 活 力 に 満 ち た
駒ヶ根市を築き上げる力となることを願うものである。
- 112 -
資料Ⅳ 市民憲章・条例
駒ヶ根市人と自然にやさしいまちづくり条例 (平成 7 年 3 月 23 日条例第 1 号)
駒ヶ根市民憲章は、私たちが「アルプスがふたつ映えるまち」に象徴される豊かな美しい自然を未
来に継承し、互いに手を携えて、愛と誇りと活力に満ちた駒ヶ根市を築きあげることを理念としてい
る。
私たちは、この理念に基づき、安全で快適な生活環境の形成、かけがえのない自然環境の保全、美
しい景観の保持と創出のために、愛と思いやりの心をもって、人と自然にやさしいまちづくりを目指
し、この条例を制定する。
(目的)
第 1 条 この条例は、駒ヶ根市民憲章の理念に基づき、人と自然にやさしいまちづくりをすすめるた
め、市長、市民及び事業者のそれぞれの責務を明らかにするとともに、まちづくりに関し基本的な
事項を定めることを目的とする。
(市長の責務)
第 2 条 市長は、この条例の目的達成のため、基本的かつ総合的な施策を講じなければならない。
(市民及び事業者の責務)
第 3 条 市民及び事業者は、この条例の目的達成のため、自ら努めるとともに、市が実施するまちづ
くりの施策に協力しなければならない。
(人にやさしいまちづくり)
第 4 条 市長は、次の各号に掲げる事項を基本として、人にやさしいまちづくりをすすめるものとす
る。
(1) 障害者及び高齢者が安心して生活を営むことができるまちづくりに関すること。
(2) 子どもたちが、健やかに育っためのまちづくりに関すること。
(3) 人にやさしいまちづくりの意識高揚に関すること。
(4) その他人にやさしいまちづくりに関し必要なこと。
(自然にやさしいまちづくり)
第 5 条 市長は、次の各号に掲げる事項を基本として、自然にやさしいまちづくりをすすめるものと
する。
(1) 森林の保全、清流の確保及び動植物等の生態系の保護に関すること。
(2) 水環境、大気環境及び土壌環境の保全に関すること。
(3) 自然との共生による循環型生活環境に関すること。
(4) 自然にやさしいまちづくりの意識高揚に関すること。
(5) その他自然にやさしいまちづくりに関し必要なこと。
(美しい景観まちづくり)
第 6 条 市長は、次の各号に掲げる事項を基本として、美しい景観まちづくりをすすめるものとする。
(1) 美しいまちの景観形成に関すること。
(2) 緑豊かな都市環境の形成に関すること。
(3) 美しい景観まちづくりの意識高揚に関すること。
(4) その他美しい景観まちづくりに関し必要なこと。
(国等に対する要請)
第 7 条 市長は、この条例の目的達成のため必要があると認めるときは、国又は他の地方公共団体若
しくはこれに準ずる法人に対し、協力を要請するものとする。
(支援)
第 8 条 市長は、この条例の目的達成のために活動する者に対し、必要に応じ支援するものとする。
(指導又は助言)
第 9 条 市長は、この条例の目的達成のための施策をすすめるため、市民、事業者及び団体等に対し
て、必要な指導又は助言をすることができる。
(委任)
第 10 条 この条例に定めるもののほか、この条例の施行に関し必要な事項は、市長が別に定める。
附 則
この条例は、平成 7 年 4 月 1 日から施行する。
- 113 -
資料Ⅳ 市民憲章・条例
駒ヶ根市環境保全条例(平成 8 年 3 月 21 日条例第 5 号)
目次
第 1 章 総則(第 1 条―第 15 条)
第 3 章 自然保護地区(第 17 条・第 18 条)
第 5 章 公害防止(第 21 条―第 31 条)
第 2 章 環境基本計画(第 16 条)
第 4 章 環境基準(第 19 条・第 20 条)
第 6 章 雑則(第 32 条・第 33 条)
第 1 章 総則
(趣旨)
第 1 条 この条例は、環境基本法(平成 5 年法律第 91 号)及び駒ヶ根市人と自然にやさしいまちづくり条例(平成 7 年条
例第 1 号)の規定に基づき、環境の保全について基本理念を定め、市長、市民及び事業者の責務を明らかにするとと
もに、環境の保全に関し必要な事項を定めるものとする。
(定義)
第 2 条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
(1) 市民 市民及び駒ヶ根市の区域に滞在する者をいう。
(2) 環境の負荷 人の活動により、環境に加えられる影響であって、環境の保全上の支障の原因となるおそれのある
ものをいう。
(3) 公害 環境の保全上の支障のうち、事業活動その他の人の活動に基づく生活環境の侵害であって、大気の汚染、
水質の汚濁、土壌の汚染、騒音、振動、悪臭等によって、人の生命若しくは健康が損なわれ、又は快適な生活が阻
害されることをいう。
(環境保全の基本理念)
第 3 条 環境の保全は、自然の恵みの消費や自然との共生に配慮した自然にやさしいまちづくりを基本に、市民が健康
で安全かつ快適な生活を営むことができる環境を構築し、これを未来に継承していくことを目的として行われなけれ
ばならない。
2 環境の保全は、社会経済活動による環境への負荷をできる限り低減するために、すべての者がそれぞれの役割分担を
自主的かつ積極的に行わなければならない。
3 地球環境の保全は、人類共通の課題であり、地球上の一自治体として、またそれを構成するすべての市民があらゆる
能力を生かし推進されなければならない。
(市長の責務)
第 4 条 市長は、環境を保全し、環境への負荷を低減するため、地域の自然的社会的条件に応じた施策を策定し、これ
を実施しなければならない。
(市民の責務)
第 5 条 市民は、環境を保全し、環境への負荷の低減に自ら努めるとともに、市長が実施する環境の保全に関する施策
に協力しなければならない。
(事業者の責務)
第 6 条 事業者は、事業活動を行うに当たって、その事業活動に係る製品その他の物が使用され、又は廃棄されること
により、環境への負荷とならないように努めるとともに、その事業活動に伴って生ずる公害を防止し、又は自然環境
を適正に保全するため、最大限必要な措置を講ずるとともに、市長が実施する環境の保全に関する施策に協力しなけ
ればならない。
(燃焼不適物等の燃焼の禁止)
第 7 条 何人も、燃焼に伴い、著しいばい煙、悪臭及び有害ガス等を発するおそれのあるものを燃焼させてはならない。
(投棄等の禁止)
第 8 条 何人も、空き缶、たばこの吸い殻等をみだりに捨て、廃棄物を放置する等美観を損ね、又は不衛生的な行為を
してはならない。
(埋め立て及び焼却の抑制)
第 9 条 何人も、廃棄物の処理に当たっては、埋め立て及び焼却処分を最小限とし、循環型社会の構築に努めなければ
ならない。
(水質の汚濁防止)
第 10 条 何人も、河川浄化及び地下水保全のため、適切な排水処理に努めなければならない。
(土壌等の汚染防止)
第 11 条 何人も、土壌汚染及び水質汚濁を防止するため、汚染等の原因となる物質を埋め立て、又は投棄してはならな
い。
2 何人も、農薬等の使用に当たっては、環境保全を配慮し、最小限にとどめるよう努めるものとする。
(大気の汚染防止)
第 12 条 何人も、大気汚染防止のため、汚染原因となるフロンガス等の物質を含むものを使用し、又は汚染原因となる
物質を大気中に放出しないよう努めなければならない。
(森林の保全と緑化)
第 13 条 何人も、水資源を確保し、かつ大気の浄化作用を高めるため、森林の保全と緑化に努めなければならない。
(自然の保護)
第 14 条 何人も、開発に当たっては、動植物の生態系を保護し、自然のもつ浄化循環作用を阻害しないよう努めなけれ
ばならない。
(環境保全の意識の高揚)
第 15 条 何人も、あらゆる場を通じて、環境保全について意識の高揚に努めなければならない。
- 114 -
資料Ⅳ 市民憲章・条例
第 2 章 環境基本計画
(環境基本計画の策定)
第 16 条 市長は、環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に進めるため、環境基本計画を策定しなければならない。
2 市長は、環境基本計画を策定し、又は変更したときは、これを公表しなければならない。
第 3 章 自然保護地区
(自然保護地区の指定)
第 17 条 市長は、自然環境を保護するために必要な地区を自然保護地区として指定することができる。
2 市長は、前項に規定する自然保護地区を指定するときは、当該地区住民や利害関係者の同意を得るとともに、自然保
護のための施策を講じなければならない。
3 市長は、第 1 項に規定する自然保護地区を指定したとき及びその指定を変更又は解除したときは、これを公表しなけ
ればならない。
(行為の制限等)
第 18 条 自然保護地区の利害関係者は、当該保護地区の形状の変更や権利の移転等を行うときは、事前に市長と協議す
るものとする。
2 何人も、自然保護地区が大切に保全されるよう協力しなければならない。
第 4 章 環境基準
(環境基準)
第 19 条 市長は、公害を防止するため、駒ヶ根市環境審議会(以下「審議会」という。)の意見を聴き、水質等の環境基
準(以下「環境基準」という。)を規則で定めることができる。
(環境基準の遵守)
第 20 条 水質汚濁等の原因となるものを発生又は排出する者は、環境基準を遵守するよう努めるものとする。
第 5 章 公害防止
(事業の届出等)
第 21 条 他の法令等の規定により、公害の防止等について県に届出の義務を有する事業を除き規則で定める事業を行お
うとする者は、あらかじめ次の各号に掲げる事項を記載した書類により、市長に届け出て公害防止施設について確認
を受けた後でなければ当該施設についての工事に着手してはならない。当該届け出た事項を変更しようとするときも
また同様とする。
(1) 事業所の名称、所在地及び代表者の氏名
(2) 事業の種類及び規模
(3) 公害防止施設の構造又は処理の方法
(4) その他市長が必要と認める事項
2 市長は、前項の届出を受理したときは、速やかに確認を行うものとする。
(実施の制限)
第 22 条 前条の規定による確認を受けた者が、当該確認事項について工事を完了したときは、市長に届け出て検査を受
け使用の承認を受けた後でなければ事業を開始してはならない。
2 前項の検査は、当該届出を受理した日から起算して 7 日以内に行わなければならない。
(勧告)
第 23 条 市長は、前条の検査の結果、当該事業活動により公害が発生するおそれがあると認めるときは、その者に対し
施設の構造又は処理方法の改善その他公害の防止について必要な措置を行うよう勧告することができる。
2 前条の規定は、前項の規定による勧告に基づき必要な措置を行った場合において準用する。
第 24 条 市長は、事業活動により公害が発生したときは、当該事業者に対し施設の構造又は処理方法の改善その他公害
の防止について、期限を定めて必要な措置を行うよう勧告するものとする。
2 前項の勧告を受けた者が、当該勧告に係る必要な措置を行ったときは、速やかに市長に届け出て検査を受けなければ
ならない。
第 24 条の 2 市長は、第 26 条の規定により協定等を締結した場合において、当該事業者が当該協定等に違反したとき
は、当該事業者に対し当該協定等の遵守のために必要な措置を速やかに行うよう勧告するものとする。
2 前条第 2 項の規定は、前項の規定による勧告に基づき必要な措置を行った場合において準用する。
(命令)
第 25 条 市長は、第 24 条の規定により勧告を受けた者が定められた期限内に、当該勧告に基づく措置を行わないとき
は、期限を定めて当該措置を行うべきことを命令するものとする。
2 前項の命令を受けた者が、当該命令に基づく措置を行ったときは、速やかに市長に届け出て検査を受けなければなら
ない。
3 市長は、第 1 項の規定により措置の命令をしようとするときは、審議会の意見を聴かなければならない。
(協定等)
第 26 条 市長は、事業者がその事業活動に伴って公害が発生するおそれがあると認められるとき又は環境保全上必要が
あると認められるときは、その防止又は保全等に係る協定等を締結するように努めなければならない。
(苦情の処理等)
第 27 条 市長は、公害に関する苦情又は紛争が生じたときは、その苦情又は紛争について適正に解決するよう努めなけ
- 115 -
資料Ⅳ 市民憲章・条例
ればならない。
市長は、苦情又は紛争を処理するに当たって必要があると認めるときは、審議会の意見を聴くことができる。
(報告の聴取及び立入検査)
第 28 条 市長は、この条例の施行に必要な限度において事業者に対して報告を求め、又は職員をして事業所その他の場
所に立ち入り、施設その他の物件等を検査させることができる。
2 前項の規定により立入検査をする職員は、その身分を示す証明書を携行し、必要なときは関係者に提示しなければな
らない。
(助成)
第 29 条 市長は、公害を防止し、環境を保全するための施設の整備、改善等に要する資金をあっせんする等必要な助成
に努めるものとする。
(罰則)
第 30 条 第 25 条第 1 項の規定に違反した者は、10 万円以下の罰金に処する。
2 次の各号のいずれかに該当する者は、3 万円以下の罰金に処する。
(1) 第 21 条第 1 項の規定に違反した者
(2) 第 22 条第 1 項(第 23 条第 2 項の規定により準用した場合を含む。以下同じ。)の規定に違反した者又は同項の規
定による検査を拒み、若しくは妨げた者
(3) 第 23 条第 1 項に規定する勧告に従わなかった者
(4) 第 24 条第 1 項に規定する勧告に従わなかった者又は同条第 2 項に規定する検査を拒み、若しくは妨げた者
(5) 第 25 条第 2 項の規定による検査を拒み、又は妨げた者
(6) 第 28 条第 1 項の規定による報告を拒み、若しくは虚偽の報告をした者又は立入検査を拒み、若しくは妨げた者
(両罰規定)
第 31 条 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関し前条の違
反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対して同条の罰則を適用する。
2
第 6 章 雑則
(専門委員)
第 32 条 市長は、自然にやさしいまちづくりに関する専門的事項について調査研究するため、まちづくり推進委員を置
くことができる。
(委任)
第 33 条 この条例に定めるもののほか、この条例の施行に関し必要な事項は、市長が別に定める。
附 則
(施行期日)
1 この条例は、平成 8 年 4 月 1 日から施行する。
(駒ヶ根市公害防止条例の廃止)
2 駒ヶ根市公害防止条例(昭和 46 年条例第 16 号)は、廃止する。
(経過措置)
3 この条例の施行の際、現に廃止前の駒ヶ根市公害防止条例の規定によりされた届出は、この条例の規定によりされた
届出とみなす。
附 則(平成 10 年条例第 15 号)
この条例は、公布の日から施行する。
- 116 -
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
Ⅳ
用語の解説
環境用語集
1 日 本 語--------------117-138
2 アルファベット----------139-141
あ
アイドリング・ストップ
大気汚染防止、地球温暖化防止
(二酸化炭素の排出抑制)、騒音・悪臭防止などを目的と
して、荷物の積み下ろし中や休息中、客待ち中など自動
車の停車中にエンジンを不必要にアイドリングすることを
自粛すること。
環境省では、平成8(1996)年度の環境月間から全国的
な実践行動としての燃料の節約、CO2 の削減を含めて
「アイドリングストップ運動」を提唱している。
愛鳥週間 昭和 25 年から毎年 5 月 10 日∼16 日の一週間
を「愛鳥週間(バードウィーク)」とし、野鳥保護の精神を
普及するため、全国各地で探鳥会など様々な行事を開
催している。また、この週間の中央行事として、「全国野
鳥保護のつどい」を各都道府県持ち回りにより開催して
いる。
悪臭物質
不快な臭いの原因となって生活環境を損なう
おそれのある物質のこと。化学的にみると、窒素や硫黄
を含む化合物が主で、他に低級脂肪酸などがある。
「悪臭防止法」ではアンモニア、メチルメルカプタン、
硫化水素、硫化メチル等 22 の物質を「特定悪臭物質」に
指定している。
アジェンダ 21
1992 年 6 月ブラジルのリオデジャネイロに
おいて開催された「国連環境開発会議」(いわゆる「地球
サミット」)において採択された、持続可能な開発を実現
するための 21 世紀に向けた具体的な行動計画であり、
(1)社会的、経済的要素、(2)開発のための資源の保全
と管理、(3)主要な社会構成員の役割の強化、(4)実施
手段、の 4 部で構成され、全部で 40 章からなっている。
対象とする分野は、大気保全、森林、砂漠化、生物多様
性、海洋保護、淡水資源、廃棄物対策などの具体的問
題についてのプログラムを示すとともに、その実施のた
めの資金、技術移転、国際機構、国際法のあり方等に
ついても規定している。
また、アジェンダ 21 の実施に関する国別行動計画(ナ
ショナルアジェンダ)や地方レベルの計画(ローカルアジ
ェンダ)が作られている。参照:ローカルアジェンダ
アスベスト(石綿)
石綿ともよばれ、天然に存在する唯
一のケイ酸塩の繊維状鉱物の総称的な商業用語で、蛇
紋石族に属するクリソタイル、角閃石族のアンソフィライト、
アモサイト、トレモライト、アクチノライト及びクロシドライト
の6種類が工業原料として用いられている。
安価なうえ耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性等に優れ、
耐熱材料、フロアタイル、自動車のクラッチ板、ブレーキ
ランニングなどに加工、混合され、広く使用されてきた。
微細な繊維の状態で容易に大気中に浮遊し、これを
多量に吸引すると肺ガン、悪性中皮腫等の健康障害を
117
おこす。大気汚染防止法において特定粉じんとして指定
され、規制基準、発生施設の届出等が定められている。
アダプトプログラム(里親制度) アダプトは養子にする
という意味。国や地方公共団体が建設した道路や公園、
それらが管理してきた河川や海岸と養子縁組し、地域の
河川や道路は地域住民自らの手で快適にしていこうとの
趣旨でスタートした制度。
「ここは○○が里親として管理しています。」などの表
示をし、里親が定期的に清掃・美化活動に取り組み、自
治体とともに協働して地域を守り育てていく。
アメニティ (Amenity 快適な環境、魅力ある環境)一般的
に「快適な環境」のことを指し、自然環境や歴史的文化
的環境を総合的にとらえ、数量化を超えた価値を重視し、
生活の向上を目指そうとするもので、生活環境を構成す
る自然や施設、歴史的、文化的伝統などが互いに他を
生かし合うように、バランスよく存在し、その中で生活する
人が好ましいと感じる状況をいう。
生活環境の要素―安全性・保健性・利便性・快適性―
アースデー さまざまな環境破壊が進んでいる地球のあり
ようを考え直そうと 1970 年代にアメリカの市民団体によっ
て始められた運動。 4 月 22 日をアースデイ(地球の日)
と定め、世界統一して地球環境問題を考えるイベント・
運動が行われている。参加国は現在 100 カ国以上に広
がっている。
アーバンエコロジーパーク 都市に自然を呼び戻し、人
と生物が触れ合える拠点となる都市公園のことで、自然
生態観察公園ともいう。都市において、野鳥や昆虫など
小動物が生息できる質の高い緑地環境を保全・創造す
るものである。
い
硫黄酸化物(SOX)
石油などの硫黄分を含んだ燃料が
燃焼して生じる汚染物質である。一般的に燃焼過程で
発生するのは大部分が二酸化硫黄(SO2:亜硫酸ガス)
であり、無水硫酸(SO3)が若干混じる。環境基準は、二
酸化硫黄(SO2)について定められている。
硫黄酸化物は、人の呼吸器に影響を与えたり、植物を
枯らしたりする。
一酸化炭素(CO) 炭素を含む燃料が不完全燃焼する際
に発生し、主な発生源は自動車である。
一酸化炭素が体内に吸入されると、血液中のヘモグロ
ビンと結合して酸素の補給を妨げ、貧血を起こしたり、中
枢神経を麻痺させたりする。
一般廃棄物 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和
45 年法律第 137 号)で規定されている産業廃棄物以外
の廃棄物のことをいう。
一般廃棄物は、日常生活に伴って排出される家庭系一
般廃棄物と事業活動から排出されるごみのうち産業廃棄
物に区分されない事業系一般廃棄物がある。
具体的には、家庭系には一般家庭から排出される紙ゴ
ミ、ペットボトル、生ゴミなどがあり、事業系には事務叙か
ら出る紙ゴミや商店から出る商売上の包装くずなどがある。
一般廃棄物の処理は市町村の固有事務であるので市町
村の処理計画に従って計画的に収集し処理することとさ
れている。
う
ウッドマイレージ(ウッドマイル)
例えば、住宅建築に
使用された木材のうち算出範囲のものに産地ごとに産地
からの輸送経路に基づく距離(材種別ウッドマイルズ)に
当該木材の材積を乗じて得られる指数(単位 km・m3)の
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
こと。指数が小さいほど輸送に伴う環境への負荷が少な
い。
フードマイレージ参照
上乗せ基準
大気汚染防止法、水質汚濁防止法及びダ
イオキシン類対策特別措置法に基づき、国が定める一
律の排出(水)基準では、その地域の人の健康を保護し、
または生活環境を保全することが十分でないと認められ
るとき、都道府県は条例でよりきびしい排出(水)基準を
定め、都道府県が国の定める一律排出(水)基準にかえ
て適用するもので、政令で定める排出(水)基準より厳し
い基準をいう。
え
エコアクション 21
エコアクション 21 認証・登録制度は、
広範な中小企業、学校、公共機関などに対して、「環境へ
の取組を効果的・効率的に行うシステムを構築・運用・維持
し、環境への目標を持ち、行動し、結果を取りまとめ、評価
し、報告する」ための方法として、環境省が策定したエコア
クション 21 ガイドラインに基づく、事業者のための認証・登
録制度。
エコアップ 「エコロジカル・スタンダード・アップ(生態的な
質の標準を高めること)」の略で、自然環境が失われた
地域の生物的環境を改善していくこと。
それぞれの場所に応じた手法で「生態系」を活性化さ
せたり、生き物の種の多様性を高めたりすることを意味し、
単に、木を植え緑を増やすといった活動だけでなく、より
多くの生き物がそこに棲むための環境を整えていく活動
をいう。
エコイベント 環境に配慮したイベントの意味であるが、イ
ベントを開催することにより数多く環境に負荷を与えるた
め、環境への影響を最小限にするために主催者が心が
けるべき事柄を定め、これらについての環境配慮を実施
したイベントをエコイベントと認定している例が多い。
<環境配慮の項目の例> ①自然との共生、②ゴミ、
③ 交通、④省エネルギー・省資源、 ⑤環境啓発、
⑥運営体制 など。
エコオフィス ごみの資源化やリサイクル製品の購入、温
室効果ガスの排出削減など、環境に配慮した取組みを
積極的に実施している事業所。
エコクッキング 食材の購入時の選択から、調理時に出る
ごみ(調理くず)や使うエネルギー、水の量などをなるべ
く減らしたり、効率よく使う方法、余った食材の保存や活
用方法、排水や調理くずの資源活用、食べ残しについ
てなど、様々な段階で環境への配慮を行いながら料理
すること。
エコ住宅
省エネルギーを目的に太陽光発電、断熱・気
密性能の向上、太陽熱利用の暖房、植物による熱負荷
の減少、雨水の利用等の環境負荷低減型住宅。
エコショップ(エコストア)
エコストアとはエコロジーとス
トア(商店)を合わせた造語で、「地球にやさしいお店」。
簡易包装、ごみの減量、省エネ等リサイクルを推進す
る店舗など、ごみの減量化及び資源化並びに再生利用
に積極的に取り組み、基準に適合した店舗を「エコショッ
プ」として認定するなど、広く PR して環境保全意識の高
揚を図る制度。
エコスクール 環境を考慮した学校施設の整備推進モデ
ル事業太陽光発電や太陽熱利用などの新エネルギー、
新しい断熱技術など省エネルギーを導入したり、緑化、
中水利用などを進めて資源、エネルギーの有効利用と
CO2 を削減し、環境学習に役立てようというねらい。
エコステージ 日本における環境マネジメントシステム規
118
格のひとつで、ISO 14001 をベースに、中小企業等を主
な対象に、導入の負担を軽くし、また組織の環境経営を
支援する観点を加味して、民間機関のエコステージ協
会により制定されたもの。
エコドライブ 日本のCO2 排出量のおよそ1割が、私たち
が使用するマイカーによるもの。そのため、燃費を向上さ
せ、車からのCO2 を減らすための運転いう。(スマートド
ライブともいう。)
エコツーリズム 多種多様な動植物が生息する天然林や
国立公園などで行う自然に親しむことに重点をおいた観
光をいう。森林を管理する側からは、バッファー・ゾーン
に宿泊施設、遊歩道などの施設を設けることにより、厳
正な保存地域への立ち入りを防ぎつつ啓発活動を行う
とともに、地域の収入増を図ることができ、利用者側から
は、通常では親しむことが困難な野生動植物の観察等、
その生態系を利用したレクリエーションを行うことができ
る。
しかし、地域の環境への配慮を欠いた単なる自然体験
ツアーがエコツアーと呼ばれたり、観光活動の過剰な利
用により自然環境が劣化する事例も見られるため、エコツ
ーリズム推進法が平成 20 年 4 月から施行となった。目的
は、地域の自然環境の保全に配慮しつつ、地域の創意
工夫を生かした「エコツーリズム」を推進するに当たり、具
体的な推進方策を定め、エコツーリズムを通じた自然環
境の保全、観光振興、地域振興、環境教育の推進を図る
もの。
エコ認定商店 →「エコショップ」参照
エコビジネス (生態学)とビジネス(事業)を合わせた用語。
環境への負荷の軽減に資する商品・サービスを提供した
り、さまざまな社会経済活動を環境保全型に変革する上
で役立つ技術やシステム等を提供するようなビジネスの
総称。
・公害防止装置など環境負荷を低減させる装置の提供
・低公害車のような環境負荷の少ない製品の提供
・環境アセスなど環境保全にプラスとなるサービス提供
・地域冷暖房システムのような環境保全にプラスとなる社
・会基盤の整備
などが例として挙げられる。
エコファンド 環境問題に取り組む企 業への投資。 →
「CSR」「CSR・環境報告書」「SRI」参照
エコファーマー エコファーマーとは、平成11年7月に制
定された「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に
関する法律(持続農業法)」第4条に基づき、「持続性の
高い農業生産方式の導入に関する計画」を都道府県知
事に提出して、当該導入計画が適当である旨の認定を
受けた農業者(認定農業者)の愛称名で、平成12年8月
の「全国環境保全型農業推進会議(会長:熊沢喜久雄
東京大学名誉教授)」に寄せられた応募の中から選ばれ
たものです。
エコファーマーになると、認定を受けた導入計画に基
づき、農業改良資金(環境保全型農業導入資金)や税
制上の特例措置が受けられます。
長野県の制度は、P40 参照
エコポイント エコポイントは、例えばスーパーでマイバッ
グを持参したり、環境配慮型の商品を買ったり、ごみ拾
いなど環境活動といった行動に対して、金銭的な価値
(ポイント)を与える仕組みをいい、身近な事例では、愛
知万博で試験的に行われたものがある。
→地域通貨参照
エコマーク 使用・廃棄時に環境への負荷が少なく、資源・
エネルギー・水を節約する、リサイクルしやすい・したもの、
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
製造・流通過程で環境に負荷のかかる物質を使わない
など、環境への負荷が少なく、環境の保全に役立つ性
格を有する商品につけられるマーク。
環境庁の指導のもとで(財)日本環境協会が実施する
環境保全型商品推進事業(エコマーク事業)のシンボル
として制定されたもので、「私たちの手で地球を、環境を
守ろう」という気持ちを表している。代表的な商品としては、
リターナブル瓶(回収の上再利用される瓶)、古紙を原料
にした印刷用紙、無漂白のコーヒーフィルターなどが認
定されている。また認定基準として、例えばパソコンは、
エネルギースタープログラム準拠や省エネトップランナー
適合がエコマーク取得の基本要件。
エコライフ 「自分の生活が環境や自分自身に及ぼしてい
る現状を認識し、少しずつでも行動を起こせるような生
活」で、耐乏生活を強いるものではなく「情報とサービス
は豊かに、物とエネルギーはつつましく生きる」という、資
源は循環に配慮し、CO2 の排出量を少なくするなど環
境に配慮したライフスタイルのこと。
エコロード エコロジーとロードを組み合わせた和製英語。
調査、計画段階から設計、施工、管理の段階まで、自然
環境の保全にきめ細かく配慮された道路をさしていう。
自然環境の改変を最小限とするよう適切な路線の選定
を行うとともに、動物の生息地を分断しないように橋梁や
トンネルを多く採用したり、動物用の横断構造物を設置し
て動物の移動を助ける等、さまざまな工夫が施される。ま
た、必要に応じて、建設により損壊する自然環境を復元
する等の措置をとる。
エコロジー運動協力店 環境保全を目的に、過剰包装
の排除、買い物袋の廃止、環境にやさしい商品の販売、
容器包装類の回収など、省資源、リサイクルに努め、環
境問題に積極的に関わる商店を協力店として認定し、
消費者運動との連携で環境問題に貢献するもの。
エスコ(ESCO)事業 Energy Service Company エネ
ルギー使用者(顧客)に対し、エネルギー使用に関する
過去や現在の状況診断、省エネ方策とそれによる見通
しの提案、機器や設備の改修・運用・保守とそれらによる
省エネ効果の検証など、一貫した省エネ支援を行う民間
ビジネス。
お
オゾン層
オゾン層は、地上 25km∼50km に薄く(1気圧換
算で 3mm の厚さ)広がっているオゾン(O3)の密度が高い
層で、生物に有害な紫外線(UV−B など)を吸収している。
(現在、地上に到達している紫外線(UV−A)とは異な
る。)
地球にオゾン層ができ、UV−B が遮断されて、陸上に
生物が生息できるようになったと言われている。しかし、
特定フロン等の物質により破壊され、地上に到達する有
害紫外線の量が増加し、人の健康や生態系などに悪影
響が生じている。----皮膚ガンの増加、白内障等の眼疾
患の増加や免疫機能の低下、農作物の収穫、品質の低
下、水生生物への悪影響、プラスチックの品質低下をも
たらす恐れがあるといわれている。
(参考:オゾン層の破壊・オゾンホール・uva・uvb・uvc)
汚濁負荷量 河川水を汚濁する物質量をいい、主としてB
OD、COD、SS、N、Pの1日あたりのトン数で表される。
これは都市下水や工場排水などの汚濁源から河川等へ
排出される放流量とその汚染物質の濃度の積で示され
る。(負荷量=水質×水量)
湖や海などでは、汚染が蓄積するため流入する河川
の汚濁の濃度ばかりでなく、汚濁物質の総量も問題となり、
119
この汚濁負荷量の削減が重要となる。
汚泥とは工場排水などを処理した後に残る
水分を多量に含んだでい状の物や各種製造業の製造
過程において生じた泥状のものをいい、下水処理場な
どの排水処理から発生する腐りやすい有機物を含むも
のや、水道浄水場から発生する主として粘土などを含む
無機質が主体となるものなどがある。
汚泥農地還元 下水道汚泥の最終処理方法として、有機
質の多い汚泥を脱水してケーキ状にしたり、炭様化した
り、発酵させて堆肥状にして農地に還元すること。
温室効果(Greenhouse Effect) 大気を通過した太陽光線
によって暖められた地表面からは熱エネルギーとしての
赤外線が放出される。この赤外線は、大気を通過して宇
宙空間に出ていくものと、大気中の二酸化炭素、フロン、
メタン等が吸収して大気を温め、地表へその熱の一部が
再放出される。
このように日射に加えて大気からの放射による加熱があ
るため、地表面はより高い温度となるが、地球に出入りす
る熱は均衡がとれ、地表の温度は一定に保たれている。
この大気からの放射による加熱の効果を温室効果といい、
赤外線を吸収し、温室効果をもつガスを「温室効果ガス」
という。
化石燃料等の消費の急増による温室効果ガスの排出
削減が国際的な課題となっている。
汚泥(スラッジ)
温室効果ガス(Greenhouse Gas)
赤外線(熱線)を
吸 収 す る 作 用 を持 つ 気 体 の 総 称 。 大 気 が な け れ ば
-18℃にもなる地球は、温室効果ガスが大気中に存在
することで地表の気温が平均 15℃程度に保たれている。
この温室効果ガスの増加により、地球全体がまるで「温
室」の中のように気温が上昇する現象が地球温暖化で
ある。
京都議定書では、温室効果ガスのうち二酸化炭素、メタ
ン、亜酸化窒素、ハイドロフルオロカーボン(HFC)、パー
フルオロカーボン(PFC)、六ふっ化硫黄(SF6)の 6 種類
が削減対象となっている。
二酸化炭素(CO2)----通称:炭酸ガス。身近なものではビ
ールや炭酸飲料、ドライアイスなどに使用。二酸化炭
素は石炭や石油などの化石燃料の他に、木や紙、プラ
スチックなどの物質を燃やす時にも発生する。18 世
紀の産業革命以来、化石燃料が大量に消費され、大気
中の二酸化炭素が急激に増加している。
メタン(CH4)
天然ガスの主成分として主に都市ガ
スに使用されている。
メタンは有機物が空気の少ない状態で発酵する時
に発生しやすく、水田や家畜の腸内発酵(はんすうに
よるゲップ)、家畜のふん尿などから発生している。
温室効果は二酸化炭素の 21 倍。
一酸化二窒素 N2O----全身麻酔剤(笑気ガス)として
使用されている。
宮崎県内ではナイロン 66 を製造するときに発生し、
温室効果ガスの 45.5%(1998 年)を占めていました
が、1999 年から排出削減が行われ、その割合は随分
減っている。温室効果は二酸化炭素の 310 倍。
代替フロン等
HFC PFC SF6 フロンは炭素とフ
ッ素が結びついた物質で、冷蔵庫やエアコンの冷媒、
発泡剤などに大量に使用されていた。しかし、オゾン
層破壊の原因であることが分かってから、主なフロン
は平成9年から生産禁止になり、代わって登場したの
が代替フロン類であるが、温室効果は二酸化炭素の数
百から数万倍。
温排水
種々の生産活動の後に排出される温水のこと。
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
工場、発電所など多くの排出源があり、公共用水域の生
態系に悪影響を及ぼすこともある。
か
外因性内分泌撹乱物質 →「環境ホルモン」参照
界面活性剤
→「合成洗剤」参照
化学的酸素要求量
(Chemical Oxygen Demand)
→「COD」参照
化学物質過敏症 参照:シックハウス症候群
家畜排せつ物法 平成 11 年 11 月施行。正式名「家畜排
せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」。
家畜糞尿の再生利用の促進を図る法律。
家電リサイクル法
平成 10 年公布、平成 13 年(2001
年)4 月施行。正式名「特定家庭用機器再商品化法」で、
不要になったテレビ、冷蔵・凍庫、洗濯機、エアコンの 4
品目を小売業者が有料(リサイクル料)で回収し、メーカ
ーがリサイクルすることを義務づける法律で、使える部品
や素材を再利用するという循環型の製品サイクルをめざ
している。循環型社会形成推進基本法の一つ。
合併処理浄化槽
し尿と台所や風呂からでる雑排水を
合わせて処理する浄化槽で、し尿だけを処理する単独
浄化槽に比べると、河川の水質に与える影響をおよそ1
/9に減らすことができる。
環境影響評価(環境アセスメント)
開発事業の実施
に当たり、事業者があらかじめその事業のもたらす環境
への影響について、環境の構成要素に係る項目ごとに
事前に十分な調査・予測及び評価を行うとともに、その
結果を公表し、それに対する意見を求め、環境保全対
策について適正な配慮がなされるための手続、手法を
いう。 参照:戦略的環境アセスメント
国及び地方自治体では、環境影響評価法(平成9年
法律第 81 号)や環境影響評価に関する条例を定め、大
規模な開発が環境に与える影響を評価することを義務
づけている。
慮したライフスタイルへの視野をひらくものとして、普及す
ることが期待されており、多くの地方公共団体や消費者
団体において作成され、この家計簿を付ける運動が広が
っている。
地球温暖化に着目すると、毎月の電気、ガス、水道、
自動車燃料の使用量、廃棄物の排出量等を記入しし、
所定の計算を行うと、各家庭の二酸化炭素の排出量がわ
かるようになっている。
環境家計簿を活用することにより、今後一人ひとりが環
境保全に配慮したライフスタイルを実践していくことが期
待される。
駒ヶ根市では、こまちゃんエコライフチャレンジ事業の
一つとして、家庭生活に関連する CO2 の排出量を調べ
報告していただく環境家計簿モニター登録制度がある。
環境基準
環境基本法(平成5年法律第 91 号)による
「大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染及び騒音に係
る環境上の条件について、それぞれ、人の健康を保護
し、及び生活環境を保全する上で維持されることが望ま
しい基準」として定める基準。
環境基準は、維持されるべき環境の状態の目標として
定められているものであり、公害発生源を直接規制する
ための基準(いわゆる規制基準)とは異なり、汚染物質の
環境影響についての科学的知見に基づいて定められる
行政目標で、現在、大気汚染、水質汚濁、騒音、航空機
騒音、新幹線鉄道騒音および土壌汚染に係る環境基準
が定められている。
環境基本法
(平成 5 年 11 月 19 日公布)環境の保全に
ついて基本理念を規定。旧名称は公害対策基本法。
環境基本計画
国の環境基本計画は、環境基本法第 15
条に基づく「環境の保全に関する基本的な計画」で、中
央環境審議会の意見を聴いて閣議決定されたものです。
平成6年 12 月閣議決定された最初の環境基本計画は、
21 世紀半ばを展望して、環境基本法の基本理念を受け
た環境政策の基本的考え方と、循環、共生、参加、国際
的取組という4つの長期的な目標を示すとともに、21 世
紀初頭までの施策の方向を明らかにし、施策の総合的
計画的な展開を図るとしています。
また、地方自治体における環境基本計画の策定も同
法により策定が義務化されている。
環境汚染物質排出・移動登録 「PRTR」参照
環境会計 企業等が、持続可能な発展を目指して、社会
との良好な関係を保ちつつ、環境保全への取組を効率
的、かつ効果的に推進していくことを目的として、事業
活動における環境保全のためのコストとその活動により
得られた効果を定量的(貨幣または物量単位で表示)に
把握(測定)し、分析し、公表するための仕組みのこと。
環境教育・環境教育基本法
環境教育とは、人間と環
境とのかかわりについて理解と認識を深め、正しい知識
に基づいて、望ましい環境の形成に向けて責任ある行
動がとれるように教育をすること。
生涯教育として幼児から高齢者までのあらゆる年齢層
の人々を対象として、家庭、地域社会、学校、企業、行政
などがそれぞれ主体的に取り組む必要があることから、平
成 15 年 10 月に「環境の保全のための意欲の増進及び
環境教育の推進に関する法律(環境教育基本法)」が施
行。
目的----地球温暖化や廃棄物問題、身近な自然の減少
など、現在の環境問題を解決し、持続可能な社会を作っ
ていくためには、行政のみならず、国民、事業者、民間団
体が積極的に環境保全活動に取り組む必要があり、環
境教育を推進し、環境の保全についての国民一人一人
の意欲を高めていくことなど。
地方公共団体は、自然的社会的条件に応じた環境保
全の意欲の増進及び環境教育の推進に関する方針、計
画等を作成し、公表すること、学校教育及び社会教育に
おける環境教育の推進に必要な施策を講じること、学校
教育における体験学習等の充実、教員の資質向上の措
置等を講ずることが努力義務とされた。
環境カウンセラー
市民活動や事業活動の中での環
境保全に関する専門的知識や豊富な経験を有し、その
知見や経験に基づき市民や NGO、事業者などの環境
保全活動に対する助言など(=環境カウンセリング)を
行う人材として、環境省の行う審査を経て登録された人
をいう。
市民や市民団体を対象とした環境カウンセリングを行う
「市民部門」と事業者を対象とした環境カウンセリングを
行う「事業者部門」に分けて登録されている。 また、多く
の環境カウンセラーが、環境カウンセリングを行うだけで
なく自ら積極的に環境保全活動を行ったり、市民、事業
者、行政の間のパートナーシップ作りを行うなど、様々な
活動を行っている。
環境家計簿
日常生活において環境に負荷を与える行
動や環境によい影響を与える行動を記録し、必要に応
じて点数化したり、収支決算のように一定期間の集計を
行なったりするもの。
私たち自身が環境負荷を認識し、自然環境保全に配
120
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
環境資源
私たちを取り巻く大気、水,土壌、生物等の環
境の諸要素またはその複合体のこと。これらは、自然浄
化、気候緩和等の機能を持つほかに、経済、生命維持、
快適性等の様々な面において必要不可欠で有限な資
源であり、現在のみならず、将来の世代にとっても重要
な資源である。
さまざまな恵みを人々が将来にわたって持続的に享受
できるよう、環境を資源として適切に管理していこうとする
考え方が、国内的にも国際的にも確立されつつある。
環境情報センター 環境問題を解決するためには、「気
づいた人が、できることから行動していくこと」が大切であ
り、そのため、環境保全活動に関する情報の収集・発信
基地として、また市民活動を市民がサポートし合う場とし
て、立場を越えた多くの人が出会い交流できる場などと
しての拠点的な施設をいう。
様々な環境展示や、実験室、会議室、環境図書館、リ
ユースコーナー、情報を調べるコーナーなとがあり、市民
団体などが運営しているところが多い。
環境税 環境に負荷を与えるものに対する課税制度。地球
温暖化の原因となる CO2 等の排出量に応じて、企業や
家庭などから幅広く税金を徴収することによって、CO2
の排出を抑えようとするもの(炭素税とも呼ばれる)。地球
温暖化防止の有効な手段として注目されている。欧州
各国では導入されている。 →「森林税」「炭素税」参照
環境の日・環境月間 6月5日は環境の日。これは 1972
年6月5日からストックホルムで開催された「国連人間環
境会議」を記念して定められたもの。国連では、日本の
提案を受けて6月5日を「世界環境デー」と定めており、
日本では「環境基本法」(平成5年)で「環境の日」を定め
ている。
「環境基本法」では、事業者及び国民の間に広く環境
の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的
に環境の保全に関する活動を行う意欲を高めるという
「環境の日」の趣旨を明らかにし、国、地方公共団体等
において、この趣旨にふさわしい各種の行事等を実施
することとしている。
環境庁の主唱により、平成3年度から6月の一ヶ月間を
「環境月間」(昭和48年度∼平成2年度までは、6月5日
を初日とする「環境週間」)とし、全国で様々な行事が行
われている。世界各国でも、この日に環境保全の重要性
を認識し、行動の契機とするため様々な行事が行われ
ている。
環境配慮型公共事業
公共事業の計画、設計、施工
及び管理等に当たり、環境への負荷の低減、温室効果
ガスの排出削減、周辺環境との調和等に配慮した工事
を行うことをいい、環境配慮型公共事業ガイドライン等を
策定して取り組む例が多い。
環境配慮契約
環境への負荷が少ない社会を構築する
ことを目的とする環境配慮契約法に基づき、公共団体
が契約を結ぶ場合、競争を促しつつ、価格、環境負荷
(電力購入、自動車購入、設備設計プロポーザル等に
おける温室効果ガス等の排出削減)等を含めて総合的
に見て最善の環境性能を有する物品・役務を供給する
者を契約相手とする仕組みを作って推進するもので、国
機関等は責務で、地方公共団体等は努力義務となって
いる。
環境配慮型ライフスタイル
環境配慮事業所(E工場)
ル対策、地球環境保全対策、緑化への取り組み及び環
境保全活動への協力、支援など、県が定める要件に適
合した事業所として公表するもの。
環境パートナーシップ
事業活動における環境負荷を
可能な限り削減すると共に、住民と事業者などの合意形
成を促進し、紛争の回避及び解決を導く。
環境への負荷●
人の活動により環境に加えられる影響
で、環境を保全する上で支障の原因となるおそれのある
ものをいう。工場からの排水、排ガスはもとより、家庭から
の排水、ゴミの排出、自動車の排気ガスなど、通常の事
業活動や日常生活のあらゆる場面で環境への負荷が
生じている。
環境報告書(環境レポート)
企業などの事業者や団体
が、自らの環境保全活動の状況についてとりまとめ、社
会に対して示す報告書のこと。
→「CSR・環境報告書」参照
環境保全型農業
農業が有する物質循環が他産業とし
ての特質を最大限に活用し、農業が持つ環境保全機能
を一層向上させるとともに、環境への負荷をできるだけ
減らしていくことを目指すタイプの農業をいう。具体的に
は、化学肥料や農業に大きく依存しない、家畜ふん尿
などの農業関係排出物をリサイクル利用するなどの取組
が挙げられる。
環境ホルモン(外因性内分泌撹乱物質)
コルボー
ンらは、平成 8 年 3 月に米国で出版した共著「Our
Stolen Future」(邦題 「奪われし未来」)において、ある
種の化学物質が、内分泌機能を撹乱させることにより、
人や野生生物へ悪影響を及ぼす可能性を指摘した。化
学物質のうち、体内に取り込まれると女性ホルモン等に
似た作用をし、その生物あるいはその子孫の生殖機能
に深刻な障害を与えるおそれのある物質をいう。環境中
に放出され、まるでホルモンのように作用するので環境
ホルモンと呼ばれる。ホルモンに似た働きだけでなく、逆
にホルモンの働きを阻害するものもある。食器等に使わ
れるポリカーボネート樹脂の原料であるビスフェノール A、
プラスチックの可塑剤として用いられるフタル酸エステル
類、その他 PCB、ダイオキシン類、有機塩素系殺虫剤な
ど 100 種類以上の物質が疑われている。
環境マネジメントシステム
事業組織等が法令等の規
制基準を遵守するだけでなく、自主的、積極的に環境
保全のために取る行動を計画・実行・評価する仕組みで
あり、
環境保全に関する方針
① 目標、計画等を定め(Plan)
② これを実行・記録(Do)
③ その実行状況を点検して(Check)
④ 方針等を見直す(Action)
という一連の手続き(PDCA サイクル)。
環境ラベル
製品の環境の影響をチェックして、一定の基
準に合致するものに与えられるラベルのことで、エコマ
ークも環境ラベルの一種である。
環境リスク
環境リスクとは人の活動によって加えられる環
境への負荷が、環境中の経路を通じ、環境の保全上の
支障を生じさせるおそれ(可能性)をいう。化学物質の環
境リスクは、化学物質自体の有害性の程度と、呼吸や飲
食、皮膚接触などにより、どれだけ化学物質に接したか
(暴露量)によって決定される。
環境リスクを評価するための手法はリスクアセスメントと
呼ばれ、現在、注目されている化学物質に係るリスクアセ
スメントとは、曝露される量・期間と健康影響の関係を定
→「エコライフ」参照
事業者の環境に配慮した
自主的かつ積極的な取り組みを促進するため、公害防
止及び化学物質の適正管理をはじめ、廃棄物・リサイク
121
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
したがって、快適な環境を保全・創造していくために、環
境とふれあうことによって環境に対する的確な認識を育
み、環境に配慮した行動を行い、環境からの恵みを適
切に守り育てていくことが「人と環境の共生する社会」を
実現していくこととなる。
量的に把握し、現状または将来の曝露の状況(曝露量、
曝露経路、期間、曝露される人の数と種別など)を調査
することにより、現状または将来の状況における化学物質
の健康影響について定量的な評価を行うことである。
この結果に基づく対策等をリスクマネジメントと呼び、許
容しえないリスクは削除されるとともに、技術・社会・経済
面での調整を行った上でリスクを最小限にすることが図ら
れる。
京都議定書
1997 年 12 月に京都で地球温暖化防止条
約締結国会議が開催され、全会一致で議定書が採択さ
れ、2005 年(平成 17 年)2月に発効となった。
その内容は、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、HF
C、PFC、六フッ化硫黄の6種の温室効果ガスを対象とし、
2008年から2012年までの間に先進締結国全体で199
0年比5%以上(日本6%、アメリカ7%、EU8%)削減す
るとの法的拘束力のある数値目標が定められた。
感染性廃棄物
医療関係機関等から発生し、人が感染
し、または感染する恐れのある病原体が含まれ、もしくは
付着している廃棄物、またはこれらの恐れのある廃棄物
をいう。感染性廃棄物には、感染性一般廃棄物と感染
性産業廃棄物がある。法の区分では、特別管理廃棄物
に含まれる。
キーストーン種
カーボン・ニュートラル
植物は光合成によって大気中
のCO2を吸収して育つため、植物をプラスチックにして
使用後に仮に燃やしても、排出されるCO2はもともと生
態系に存在したもので排出増にはならないという考え方。
京都議定書でもこうしたCO2は排出にカウントされな
い。
き
気候変動枠組み条約
1992 年 5 月に採択され、地球サ
ミット(同年 6 月)で 155 カ国により署名され、1994 年3月
に発効。地球温暖化防止を目的に、大気中の温室効果
ガス濃度の安定化を目指して温室効果ガスの排出規制
を行うための条約。その採択国による会議が気候変動
枠組条約締結国会議(COP)(Conference of the Parties
to the United Nations Framework Convention on
Climate Change)で、COP1(第1回(1995 年))の開催地
はベルリン。COP3で京都議定書を採択した。COP6は、
2000年11月オランダのハーグで開催した。
→「京都議定書」参照
気候変動に関する政府間パネル IPCC 参照
希少野生生物 野生生物のうち、その種の存続に支障を
近隣騒音
商店・飲食店などの営業騒音、拡声機騒音や
家庭のピアノ、エアコン、ステレオ等の音やペットの鳴き
声等の生活騒音をいう。近年、都市の過密化や生活様
式の変化に伴って、近隣騒音の原因も様々となってい
る。
く
グリーン購入
購入の必要性を十分に考え、価格や品質
だけでなく、出来るだけ環境に対する負荷の少ない商
品やサービスを優先的に選んで購入すること。
商品やサービスを購入する際に、価格、機能、品質だ
けでなく、「環境」の視点を重視し、環境への負荷が出来
るだけ少ないものを優先的に購入すること。平成 8 年 4 月
には、グリーン購入に率先して取り組む企業、行政機関、
民間団体等による「グリーン購入ネットワーク」が設立され、
必要な情報の収集、提供、ガイドライン作り、意識啓発な
どが行われている。
グリーン購入法
平成 13 年4月1日に志向された「国等
による環境物品等への調達推進等に関する法律」のこと
で、循環型社会形成推進基本法の一つ。 国自治体に
よる環境物品等への調達推進、情報の提供その他環境
物品への需要の転換を促進するために必要な事項を定
めている。
都道府県知事及び市町村長は調達推進を図るための
方針作成などの努力義務規定がある。
きたす程度に個体数が著しく少なくないか、又は著しく
減少しつつあることなどによりその存続に支障をきたす
事情があるもの。
希少野生生物の保護を目的として「絶滅のおそれのあ
る野生動植物の種の保存に関する法律」がある。
規制基準
工場等から排出又は排水する物質及び発生
する騒音等についての限度を定めた基準であり、この数
値は、人体に影響を及ぼす限界あるいは農作物などに
影響を及ぼす限界などを考慮して定められ、工場等は
この基準を守る義務が課せられている。
大気汚染防止法及びダイオキシン類対策特別措置法
では「排出基準」、水質汚濁防止法では「排水基準」、騒
音規制法及び振動規制法、悪臭規制法では「規制基準」
という用語が使われている。
グリーンコンシューマー
環境への配慮に関する高い
意識を持ち、行動を実践していく消費者とその活動のこ
と。欧米では、環境によい商品を買う意識の高い消費者、
環境に悪い商品や企業をボイコットする消費者などをい
う。1988年にイギリスで提案され、その後、欧米を経て
日本においても徐々に広がりつつある。
グリーン・ツーリズム
キッズISO
NPO法人国際芸術協力機構(アーテック)が、
世界各国に対して展開している子ども向けの環境教育
プログラム。入門編、中級編、上級編とステップアップす
る内容になっている。
共生
生物間の相互作用によって維持されて
いる自然の仕組みの中で、その種が存在するかしない
かで自然の性質が大きく変わる種をいう。
生物学用語で共存する生物種間の相互作用に関す
る概念で、両者ともに、あるいは一方のみが利益を受け
る関係を指し、アリとアブラムシの関係がよく知られてい
る。
こうした関係を人間と環境との関係に当てはめてみると、
人間は生態系の一部であり、人間に多大な恵みを与え、
生存基盤でもある環境を保全していく重要な責務がある。
122
大規模開発型のリゾートではなく、
緑豊かな農山村の自然と文化をありのままに活かした、
農家民宿などにより、家族などで長期滞在し、農林業を
体験したり、その地域の自然や文化、人々と交流を楽し
む余暇活動
群落
植物と植物の間には、競合・共存・寄生など様々な
関係が成立している。これらが関連して一つの系を形成
している状態をいう。
け
景観育成住民協定
一定の区域内に存する土地また
は建築物等の所有者等が、その区域における美しい景
観まちづくりを推進するために締結し、県の景観条例に
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
基づき知事の認定を受けた協定。当市でも同様に美し
い景観まちづくり条例で、「美しい景観まちづくり住民協
定」を認定している。
景観マップ 景色がよいという自然景観だけでなく、歴史
や文化、建築などに優れた景観をもつ地域やポイントを
地図にしたもの。
建設リサイクル法 (建設工事に係る資材の再資源化等
に関する法律) コンクリート、アスファルト、木材など特
定資材を用いる建築物を解体する際に廃棄物を現場で
分別し、資材ごとに再利用することを解体業者に義務づ
ける法律。循環型社会形成推進基本法の一つ。
建築協定 建築基準法に基づく建築物に関する協定。一
定の区域内における建築物の敷地、位置、構造、用途、
形態、意匠等に関する基準について協定を締結するも
の。当市でも平成12年度現在市内に1地区が認定され
ており、併せて市の建築協定条例に基づく認定地区と
なっている。
系統連携 太陽光発電等において、外形上も機能も一つ
につながっている電気供給設備を系統といい、この系統
同士が連携し合うことを系統連携という。家庭等の太陽
光発電の場合では、電力会社の配電系統と家庭等の太
陽光発電による屋内系統(配線)とを接続して、いつでも
安定して電気を使えるようにする方式をいう。
使用済の物質に化学処理を加えて
他の物質に転換し、再利用すること。廃プラスチッ クの
油化、高炉原料化、コークス炉原料化などが実用化され
ている。
参照:サーマルリサイクル、マテリアルリサイクル
原生林
原始林ともいい、まったく人の手の入らない天然
の林。文字通りの原生林は、地球上にはないがこれに
近いものはかなり残っている。
健康項目
公共用水域の水質汚濁に係る環境基準で、人
の健康に有害であるため、人の健康を保護するうえで維
持されることが望ましい基準として設定された項目。シア
ンをはじめ蓄積性のある重金属類のカドミウム、水銀、
鉛など、また、科学技術の進歩で人工的に作り出したP
CBのほかトリクロロエチレン、テトラクロロエチレンなどの
有機塩素系化合物など 26 項目がある。
環境中の濃度については、人の健康の保護に関する
環境基準により物質ごとに定められている。工場などから
の排水中に含まれる有害物質の量は、物質の種類ごとに
排水基準として排出許容限度が定められている。
①カドミウム、②全シアン、③鉛、④六価クロム、⑤砒素、
⑥総水銀、⑦アルキル水銀、⑧PCB、⑨ジクロロメタン、
⑩四塩化炭素、⑪1,2-ジクロロエタン、⑫1,1-ジクロロエ
チレン、⑬シス-1,2-ジクロロエチレン、⑭1,1,1-トリクロロ
エタン、⑮1,1,2-トリクロロエタン、⑯トリクロロエチレン、⑰
テトラクロロエチレン、⑱1,3-ジクロロプロペン、⑲チウラム、
⑳シマジン、(21)チオベンカルブ、(22)ベンゼン、(23)
セレン、(24)硝酸性窒素および亜硝酸性窒素、(25)フッ
素、(26)ホウ素
建設リサイクル法
正式名「建設工事に係る資材の再資
源化等に関する法律」平成 13 年 5 月施行
建設資材廃棄物の分別解体と再資源化等の義務化
(コンクルート・アスファルトコンクリート・木材・鉄筋コンク
リート) 解体の事前届出、解体工事業の登録等)
公害防止計画
光化学オキシダント(Ox)
工場・自動車等から大気中
に排出された窒素酸化物、炭化水素等の一次汚染物
質が太陽光線に含まれる紫外線により光化学反応を起
こ し て 生 成 さ れ る 二 次 汚 染 物 質 ( オ ゾ ン 、 PAN
(Peroxyacetylnitrate パーオキシアセチルナイトレート)
等の強酸化性物質)の総称で、人の健康や植物の生育
に影響を及ぼすため環境基準が定められています。
これに風が弱い等の特殊な気象条件が重なると、光化学
反応により生成された二次汚染物質が多く滞留し、白くも
やがかかったようになり、これを光化学スモッグといい、特
に、夏季、日差しが強く、風の弱い日に発生しやすく、目
をチカチカさせたり、胸苦しくさせたり、草や木の葉を枯ら
すなど、その影響は広範囲にわたる。
工業地帯だけでなく、大陸からの汚染により、日本海
側にも発生し、平成 19 年からは長野県でも発生注意報
体制がひかれている。
環境基準 1時間値が 0.06ppm 以下であること。
光化学スモッグ
大気中の窒素酸化物や酸化水素類な
どの汚染物質が、太陽光線(紫外線)によって複雑な光
化学反応を起こして作られるオキシダント(上記参照)の
スモッグをいう。
公共下水道
市街地の雨水を速やかに河川等へ排除し、
また、家庭や工場から排水される汚水を集め終末処理
場で処理し河川等に放流するもので、市町村が建設・
管理する下水道。
公共用水域
河川、湖沼、港湾、沿岸海域など広く一般
の利用に開放された水域、およびこれらに接続する下
水路、用水路等、公共の用に供する水域をいい、
水質汚濁防止法で定められている。
こ
ひかり がい
光
環境基本法では「環境保全上の支障のうち、事業活
動その他の人の活動に伴って生ずる相当範囲にわたる
大気の汚染、土壌の汚染、騒音、振動、地盤の沈下及
び悪臭(いわゆる典型7公害)によって、人の健康又は
生活環境にかかる被害が生ずること」をいう。
この「生活環境」には、人の生活に密接に関係のある
財産、動植物とその生育環境が含まれる。
公害防止管理者
「特定工場における公害防止組織の
整備に関する法律」に定められた特定工場において、
公害防止に関する業務のうち技術的事項を管理する人
をいう。特定事業者は、ばい煙発生施設、汚水等排出
施設、騒音発生施設、粉じん発生施設及び振動発生施
設の区分ごとに、それぞれ異なる種類の公害防止管理
者を選任しなければならない。
公害防止管理者は、国家試験に合格するか、資格認
定講習を修了しなくてはならない。
公害防止協定(環境保全協定) 企業の事業活動に伴
って発生する公害を防止し、地域住民の健康の保護と
生活環境を保全するため、企業と地方公共団体・住民と
の間で締結している協定のこと。
公害防止の一手法で、地域に応じた公害防止の目標
値の設定や具体的な公害対策の明示ができるなど、法
令に基づく規制を補完する性格を有する。
環境基本法第 17 条に基づき、公害が
現に著しい地域、または人口及び産業の急速な集中等
により著しくなるおそれがある地域で、かつ、公害防止
に関する施策を総合的、計画的に講じなければ公害の
防止を図ることが困難であると認められる地域において
策定される計画のこと。内閣総理大臣が都道府県知事
に基本方針を示してその策定を指示し、都道府県知事
が策定後、内閣総理大臣の承認を受ける。
ケミカルリサイクル
光害
公害
害 と読む。参照
123
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
合成洗剤と石けん
物を破砕、選別し金属などを除去した後、紙類やプラス
チック類などの有機物を固めて燃料化したものの総称。
長さ 3∼5 ㎝、直径約 1.5∼5 ㎝と小型なので運搬や貯
蔵が簡単で、小さな自治体から少量のごみを集めて熱エ
ネルギーとして活用する「ごみの広域利用」が可能になる。
ごみ焼却炉からのダイオキシン類の規制強化に伴い、各
地で導入が広がった。
コミュニティ 同一地域内に共に居住する人びとが、生活
のあらゆる分野にわたって共同し、その居住地域を媒介
とした共通的な意識、価値観、言語、行動規範、生活様
式等を形成する地域的生活共同体(近隣社会)。
コンポスト化 ごみや家畜ふん尿、木屑などの有機物を、
微生物により発酵させて堆肥化し、肥料や土壌改良材
として農業用に再利用することをいう。
家庭生ごみを堆肥化する簡便なコンポスト器も市販さ
れている。
国際エネルギースタープログラム
コージェネレーション・システム
洗剤には、やし油等の原料から作
られる「石けん」と、鉱油や動植物から合成して作られる
「合成洗剤」の2種類がある。
合成洗剤----石油を原料とし、工業的に化学合成により生
産される界面活性剤を主成分とし、洗浄力を促進する補
助財としてリン酸塩(現在は富栄養価をもたらすため、代
替品としてゼオライトを使用)、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、
蛍光剤、酵素などを混合した洗剤。初期に販売されてい
た ABS=アルキルベンゼンスルフォン酸系のものは生分
解性が低く、河川の発泡といった環境への悪影響が問題
となった。
また、界面活性剤は、水生生物に対して強い毒性があ
るため、代表的なもの4種を第1種指定科学物質としてお
り、現在。界面活性剤ゼロの洗濯剤も市販されている。
石けん----植物油等の天然油脂と水酸化ナトリウムで製造
する洗剤
省エネルギー型
OA 機器につけられるマーク。日米両政府の合意のもと
に実施され、コ ンピュータ、ディスプレイ、プリンタ、ファ
クシミリ、複写機が対象製品となってい ます。
一定時間経過後に低電力モードに入り、消費電力を
15W 以下(ノート PC では 35W 以下)に抑える機能を有し
た PC はエネルギースタープログラム準拠と認定されま
す。 (2001 年 3 月現在)
燃料を燃やして得ら
れる熱で発電と同時に発生した排熱を、給湯・冷暖房に
も利用することによって熱効率の向上を図るシステムを
いう。全体の熱効率は従来の発電システムでは 40%以
下なのに対して 70∼80%にまで高めることができるシス
テムで、熱効率が極めて高いのが特徴。
さ
国定公園・国立公園
自然公園法に基づき、我が国の
風景を代表する傑出した自然の風景地であって、環境
大臣が同法 10 条第1項の規定により自然環境保全審議
会の意見を聞き、区域を定めて指定したものが国立公
園(28 地域)である。
また、国立公園に準ずる優れた自然の風景地であって、
環境大臣が同法 10 条第2項の規定に基づき、関係都道
府県の申し出により、同審議会の意見を聞き、区域を定
めて指定するものを国定公園(28 地域)という。
こどもエコクラブ
子供たちが地域において主体的に環
境学習および環境の保全に関する活動を行うクラブで、
環境庁が平成 7 年(1995 年)度から「こどもエコクラブ事
業」として支援している。数人から 20 人程度の小中学生
と助言等を行う 1 名以上の大人(サポーター)から構成さ
れる。クラブでは、水生生物調査、星空観察、空き缶の
リサイクルなどの「エコロジカルあくしょん」・「エコロジカ
ルとれーにんぐ」とよばれる環境に関する活動を行う。
最終処分場
一般廃棄物および産業廃棄物を埋立処分
するのに必要な場所および施設・設備の総体をいう。産
業廃棄物最終処分場には、安定型(建設廃材等)、管
理型(汚泥等)、遮断型(有害物質を埋立基準以上含む
廃棄物)がある。「廃棄物処理施設」参照。
再生紙
新聞紙や雑誌、オフィスの紙ごみなどを原材料の
一部として利用し作られた紙のこと。
再生資源
建設副産物のうち有用なもので、原材料として
利用できるもの、又はその可能性のあるものをいう。
里親制度 アダプトプログラム参照
里山 集落周辺において従来、林産物栽培、有機肥料、薪
や炭の生産、落葉拾い等により、地域住民が日常的、
継続的に利用することで維持管理されてきた林、または
その山で、近年、都市郊外の良好な自然環境地として
の価値が再認識されてきたが、所有者による適切な維
持管理が困難な状況となっている。
砂漠化
地球上の全陸地面積の約1/4にあたる約36億
ha が砂漠で、毎年600万 ha ずつ砂漠化が進行している
とされる。
気候的要因(大気循環の変動による乾燥地の移動)や
人為的要因(家畜の過放牧、休耕期間短縮による地力
低下、薪炭材の過剰伐採)がある。
1992年6月の地球サミットで「砂漠化防止条約交渉会
議」の設置を決定し、1994年6月「砂漠化防止条約」が
採択された。
子どもパークレンジャー
環境省と文部科学省が共同
で行う小・中学生対象の自然体験プログラム。全国の国
立公園などでパトロールや動植物の調査・保護、利用者
への指導などに活躍するレンジャー(環境省の自然保
護官)の仕事を子どもたちに体験してもらい、また自然と
のふれあいを通じて、自然保護の大切さを学び、豊かな
心を育むことを目的として、平成 11 年度から実施されて
いる。
駒ヶ根市営農センター 当市の農業振興に携わる農業
関係機関及び生産者が一体となって、他産業とも調和
のとれた長期的かつ総合的な農業・農村の振興を図る
ことを目的に平成2年に設立された。これにより、営農振
興方策の統一が図られ、市独自の振興策の確立など成
果をあげている。
ごみ減量行動計画 行動計画とはより実践的・具体的
計画をいい、action plan ともいう。当市では環境市民会
議を中心に平成 18 年 3 月に策定しった「ずく出しプラ
ン」がある。
サマータイム制
太陽の長い夏季の間、時計の針を一時
間早めて、朝早くから活動し、太陽の恩恵を受けて、就
業後も長い陽の中、余暇にあてよう、というもの。戦後の
日本も GHQ の指導で三年ほど実施されたが、不評です
ぐ廃止された。アメリカでは、サマータイムとは言わず、
"Daylight Saving Time"と言う。
産業廃棄物
工場・事業場における事業活動にともなっ
て生じた廃棄物のこと。廃棄物処理法では、「燃え殻、
汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類その他
政令で定める廃棄物」など 19 種類が定められ、これによ
る環境汚染を生じさせないよう事業者自らの責任で適正
ごみ固形燃料(RDF)Refuse Derived Fuel 可燃物の廃棄
124
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
に処理することが義務づけらtりる。
酸性雨
石炭や石油等の化石燃料などにより大気中に放
出された硫黄酸化物や窒素酸化物などが雲に取り込ま
れ、複雑な化学反応を繰り返し、最終的に硫酸イオン、
硝酸イオン等に変化する。このイオンを含んだ強い酸性
の降雨を酸性雨という。地上に落下した酸性(PH)の雨
等をいう。
酸性雨は土壌の酸性化をもたらし、肥沃土を低下させ、
森林生態系に影響を与えることが懸念されている。
通常、大気中には二酸化炭素(CO2)が含まれており汚
染されていない雨でも PH5.6 程度の弱酸性で、これより
酸性度の強い(PH が低い)雨、霧、雪を酸性雨と呼ぶ。
PH が1小さくなると、酸性の度合いは 10 倍強くなる。例
えば PH3.6 の酸性雨は、通常の雨より酸性度が 100 倍強
いということ。
正常な湖沼は、自然の中和能力で弱アルカリ性(pH7.5
位)を保ってい.るが、PH5以下になると、魚はほとんど生
息できない「死の湖」になるとされている。また、次のこと
がわかっている。
① 酸性化が進行した河川では魚は生息できない。
② 酸性河川に魚は遡上しない。
③ 微酸性でも産卵行動を止めてしまう。
3R(4R、5R)
部品を使わないで省資源化設計の採用をメーカーに義
務づけ。例えば、平成15年10月より始まった家庭系パソ
コンのリサイクルの義務化はこの法律に基づいている。循
環型社会形成推進基本法の一つ。
自主防災組織 災害に対して、地域ぐるみでの防災への
取り組みや日常的訓練、緊急時の対応を図ろうとする地
域組織。
自然エネルギー 太陽光、水力、風力地熱などの自然
活動により生み出されるエネルギー。
自然環境保全地域
高山性植物、亜高山性植物、優
れた天然林等のうち、自然的社会的諸条件からみて、
その自然環境を保全することが特に必要な地域として、
自然環境保全法(昭和 47 年)または県自然環境保全条
例に基づき指定された地域をいう。
自然環境保全法では ①原生自然環境保全地域、②
自然環境保全地域、③都道府県自然環境保全地域があ
る。
自然公園
すぐれた自然の風景地の保護とその利用を目
的として指定された公園で、国立公園、国定公園、及び
都道府県立自然公園がある。また、自然公園の区域は、
その風致景観の質により特別地域と普通地域に分けら
れ、開発に当たっては、それぞれ許可及び届け出が必
要である。
Refuse(リフューズ/断わる)
Reduce(リデュース/減らす)
Reuse(リユース/再使用)
Recycle(リサイクル/再資源化)
Repair(リペア/修理して使う)
シックハウス症候群(化学物質過敏症) 化学
自動車リサイクル法 平成14年7月制定、平成 16 年 1 月
多様性豊かな生態系の保全・育成を図るため、
河川改修等に当たって、植生や自然石を利用した護岸
を採用するなど、自然の川の持つ構造的な多様性を尊
重した工事工法のこと。
自然生態系
植物、動物、微生物とそれらを取り巻く大気、
水、土などの無機的な環境とを総合した系(システム)を
いう。
自然の物質循環
環境の中では、様々な物質が大気や
水、土などの間を循環し、全体としてバランスを保ってい
るが、この自然の持つ循環の仕組みを物質循環という。
自然林
植林等の人為的な行為が加わらない自然の状態
で成立している森林。
5R
4R
自然工法
3R
1 Refuse(リフューズ/断わる)
(ゴミになるものは買わない、貰わない)
レジ袋や過剰包装を断わる
2 Reduce(リデュース/減らす)
(必要なものだけを買い、最後まで使いきる)
繰り返し使える容器(リターナブルびん)、詰め替え
商品を購入
3 Reuse(リユース/再使用) (使えるものは何度でも
使う) 不要品交換会、フリーマーケット、リサイク
ルショップを利用
4 Recycle(リサイクル/再資源化) (回収して一度原
材料に戻して製品化する) 資源として再利用
5 Repair(リペア/修理して使う) 壊れたら修理
施行。 正式名 使用済自動車の再資源化等に関する
法律。循環型社会形成推進基本法の一つ。使用済自
動車から発生するシュレッダーダスト(破砕ごみ)、 エア
バッグ、フロンガスの低減化を図り、自動車のリサイクル
を推進するなど、自動車に関わる全ての人・業者がそれ
ぞれの役割を果たすよう義務づける法律。
指標生物 生物は種類によって生活できる環境条件が異
なっている。これを利用して特定の生物から環境の変化
などを知ることができる。このような生物を指標生物という。
例えば河川等の水域中では、あらかじめ汚濁の程度に
応じた生物種を選定し、指標生物として生物相を調査す
ることで汚濁の程度を知ることができる。
(きれいな水に住む生物)
カワゲラ・ヤマトビケラ・
ヒラタカゲロウ・サワガニ等
(少しきたない水に住む生物) コガタシマトビケラ・
コオニヤンマ・ゲンジボタル・カワニナ・
スジエビ・ヤマトシジミ・カワニナ
(きたない水に住む生物)
ミズカマキリ・ヒル・
タイコウチ・タニシ
(大変きたない水に住む生物) セスジユスリカ・
チョウバエ・アメリカザリガニ
市民農園 都市の住民等、農業者以外の人々にレクリエ
ーション等の目的で野菜や花等を栽培する場として提
サーマルリサイクル
廃棄物をリサイクルする方法のう
ち、可燃性廃棄物を物質としてではなく、燃料など熱源
としてリサイクル方法をいう。ゴミ焼却施設から発生する
熱を利用した発電などがある。廃油や木くず、廃プラス
チック類などを加工して、ボイラー燃料やセメント焼成燃
料に利用する例もあり、石油使用量の削減や全体として
の二酸化炭素発生量の削減に効果がある。
対語:マテリアルリサイクル ケミカルリサイクル
し
資源有効利用促進法
平成 12 年 6 月 7 日公布・平成
13 年 4 月施行。正式名「資源の有効な利用の促進に関
する法律」。事業者による製品の回収・リサイクルの実施
などリサイクル対策を強化し、製品の省資源化・長寿命
化等による廃棄物の発生抑制対策や回収した製品から
の部品等の再使用対策など、再生資源の利用を促進す
るための措置を規定。
パソコンや自動車など 14 種類の製品について、使用
済部品を新製品に組み込んで再使用することや、余分な
125
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
供する農園のこと。
市民農園を開設するには、二つの法律に基づく場合と
農園利用方式だけで開設する場合と大きくわけて3つ。
①特定農地貸付法による場合 地方公共団体又は農
協が開設者となり、市民農園の農地を農家、(農地所
有者)、から借りて、一定の条件のもとで農地を都市住
民に貸すことを農地法の特例として認める「特定農地
貸付方式」による農園。
②市民農園整備促進法による場合 トイレや駐車場、
休憩施設などを備えた市民農園。この農園には住民
が利用料を払って農家が行う農作業を継続して体験
する「農園利用方式」による農園と、特定農地貸付法
の場合と同じように、都市住民に農地の貸付を行う「特
定農地貸付方式」による農園がある。
③農園利用方式だけの場合 市民農園法と特定農地
貸付法に基づかないで、住民が利用料を払って農家
が行う農作業を継続して体験する「農園利用方式によ
る農園。
市民農園は駒ヶ根市にもある。
住基カード 住民基本台帳カードの略。住民基本台帳ネッ
トワークシステムに利用されるICカード。住民基本台帳
情報を国及び全国の市町村間でネットワークするもの。I
Cチップを埋め込まれたカードは相当量の情報を蓄積で
きるため、その多目的利用が期待されている。当市では
平成19年6月に、多目的利用について条例制定し、つ
れってってカードを多機能利用化するなど推進してい
る。
重金属
比重が比較的大きい金属。比重 5.0 か 4.0 以上
のものを総称して重金属とう。各分野で金属又は化合物
の形で広く利用されているが有害なものが多く、一般に
体内に蓄積する傾向があり、軽症の中毒症状の場合で
も回復が困難であり、重傷の場合は短期間で死亡する
場合もある。有害物質規制対象は、水質汚濁防止法
では水銀・カドミウム・鉛・六価クロム・ヒ素等、大気汚染
防止法では鉛・カドミウム。
循環型社会 これまでの「大量生産・大量消費・大量廃
棄」のライフスタイルを改め、地球環境を保全しつつ、限
りある天然資源を大切にすることを目指すため、廃棄物
の発生抑制、循環資源の循環的な利用、適正な処分の
確保によって、天然資源の消費を抑制し、環境への負
荷が出来る限り低減される社会。循環型社会
循環型社会形成推進基本法
平成 12 年 6 月公布、
循環型社会の形成に関する基本原則を規定。
生産・流通・消費・廃棄に至まで物質の効率的な利用
や、リサイクルを進めることにより、資源の消費が抑制」さ
れ、環境への負荷が少ない「循環型社会」の形成が急務
となり制定される。
製品の製造から排出まで生産者が一定の責任を負う
「拡大生産者責任」(EPR)を一 般原則として盛り込み、
廃棄物の最終処分量を削減するため
①廃棄物の「発生抑 制(リデュース)」
②使用済製品をそのまま使う「再使用(リユース)」
③使用済製品を原材料として利用する「再生利用(リサ
イクル)」
④廃棄物の「適正 処分」 ---の優先順位を明記。
廃棄物処理法
資源有効利用促進法
容器包装リサイクル法
家電リサイクル法
建設リサイクル法
食品リサイクル法
自動車リサイクル法
グリーン購入法
の8つの法律がある。
循環型農業 →「環境保全型農業」参照
省エネトップランナー
省エネルギー法改正により導入さ
れた省エネ基準。特定機器を対象に、エネルギー効 率
が現在商品化されている製品の中で最も優れている機
器を「省エネトップランナー」 とし、それよりも高い水準を
目標値として定め達成目標年度を設定する方式。
省エネナビ
省エネルギー
石油・電力・ガスなどのエネルギーを効
率的に使用し、その消費量を節約すること。省エネと略
して使うことが多い。
省エネルギー家電 技術革新で従来型より消費電力や
排熱量を抑えるなど、エネルギー効率を高めた家電製
品のことで、1998 年の省エネルギー法改正でエアコン、
冷蔵庫など 21 品目が指定されている。
省エネルギー診断士
エネルギー利用、電気、ガス、
ボイラー、建築設備などにおいて、省エネ診断を実
施し、費用対効果を具体的に提示するマネジメント。
また、平成 19 年 5 月に国は「家庭からの CO2 排出量
を抑制するため、家庭の省エネルギー対策を指南する
「省エネ診断士」の資格」新設することを発表した。情報
機器やデジタル家電の普及で電力消費が拡大し、国内
排出量の一割強を占める家庭部門の対策が急務と判断
したもので、公的な資格として新設する「省エネ診断士」
は省エネ家電買い替えによる各家庭の CO2 排出量削減
や電気料金の節約効果など、家計への影響について各
家庭を訪問して助言する。省エネ診断士には NPO や家
電販売店の人材を想定しており、省エネ効果を測定する
ソフト開発なども並行して進める。 →「信州省エネパトロ
ール隊」参照
省エネルギー住宅
住宅において使用されるエネルギ
ーは、暖冷房、給湯、炊事、冷蔵庫、パソコン、テレビ等
の家電製品など、実にさまざまなものがあり、その大半を
占めているのが、暖冷房と給湯のためのエネルギー。
地球温暖化防止のためにも、この消費量をより少なく
するよう、建設省(現国土交通省)では平成11年3月、こ
れまでの住宅の省エネルギー基準を改正して、新しい
基準(次世代省エネルギー基準)を定めした。
この基準に適うような、室内環境を一定に保ちながら、
使用するエネルギー量を少なくできる住宅を省エネルギ
ー住宅という。
省エネルギー住宅改修税制優遇制度 温暖化対策と
しても期待される省エネ改修促進税制を創設。窓、床、
壁などの断熱工事のために借り入れた住宅ローン残高
の2%を5年間、所得税から税額控除するもの。2008年
12月までが適用期限で30万円超の工事費用を対象と
するもの。
信州省エネモデル住宅 長野県の家庭部門におけるC
O2 排出量は平成2年度(1990 年度)から 16 年度
(2004 年度)の 14 年余りで 23%も増加しており、県民一
人ひとりの温暖化防止に向けた具体的な行動が強く求
められている中、環境省の委託事業により「信州省エネ
モデル住宅普及協議会」(座長:信州大学浅野良晴教
授)が 19 年7月に設立され、同協議会が中心となって
信州の気候風土に適した省エネ住宅について研究して
いるもの
平成 20 年1月にコンクールを実施し「信州省エネモデ
ル住宅」の概念形成に役立てている。
省エネルギー法
「エネルギー使用の合理化に関する法
律」。事業者がエネルギーの効率的使用や無駄 使い
の排除を推進するための努力義務・判断基準が定めら
れています。
126
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
地域省エネパトロール隊」を結成し、42の企業の省エネ
診断業務を実施。平成 17 年6月に、(社)長野県環境保
全協会が、この取り組みを全県に広め、県内の事業所
全体で省エネを進めていくために「信州省エネパト
ロール隊」を発足。
隊は、エネルギー管理士、電気主任技術者、ガス主
任技術者、ボイラー技士、建築設備士等の資格を有す
る省エネ専門家で構成されている。
当初製造業を中心に実施してきましたが、他の業種
からも要望があり、病院・宿泊施設・商業施設・百貨
店・報道関係・官公庁など多くの事業所の省エネ診断
を進め、平成 19 年2月で開始から通算 100 事業所の
診断を達成。
中小企業の多い長野県において、省エネを推進する
「人・技術・情報」が求められる中、実際の現場で省
エネ診断を実施し、費用対効果を具体的に提示する活
動は、企業の環境対策とマネジメントの両面で成果が
あがっている。
侵略的外来生物 →「特定外来生物」参照
1998 年 4 月の 法律改正により OA 機器に関する省エネ
基準として「トップランナー方式」の考え方が導入されま
した。
焼却灰の溶融化 ごみを焼却した後に残る焼却灰を概ね
1400℃以上の高温で溶かし、急速に冷やすことによっ
て、灰を砂状のスラグにすること。これにより、容積が 1/2
∼2/3 程度に減るとともに、灰に含まれている重金属等
がスラグ中に封じこめられ、無害化が図られる。
植生
ある地表を覆っている植物的共同体の総称で、そ
の場のあらゆる環境圧に耐え、生き残って形成されてい
る植物集団で植群ともいい、植生はその性質から次のよ
うに分類されている。
原植生 : 人間による影響を全く受けない植生のことで、今
日ではほとんど消滅している。
代償植生 : 原植生が破壊され、代わりに成立している植
生のこと。
現存植生 : 現実に触れ、見ることのできる植生のこと。
人間の生活圏のほとんど全ての現存植生は代償植生。
潜在自然植生 : 一切の人為を停止した場合、その立地に
おいてどのような植生になるか、理論的に考える植生。
森林インストラクター
森林の案内や森林内での野外
活動の指導を行う専門家として(社)全国森林レクリエー
ション協会が行う資格試験に合格し登録された者。
食品リサイクル法
正式名「食品循環資源の再生利用
等の促進に関する法律」平成 13 年 5 月施行
外食産業などの食品関連産業で一定量以上の排出
事業所から排出される生ごみや残飯などの食品廃棄物
について、飼料や肥料など食品循環資源の発生抑制、
減量化、再資源化を義務づける法律。
循環型社会形成推進基本法の一つ。
食料自給率 食料自給率とは、私たちが食べている食料
のうち、どのくらいが日本で作られているかという割合の
ことで、種類の計算方法があります。
①重さで計算 国内生産量、輸入量など、その食品の重
さそのものを用いて計算した自給率の値を「重量ベー
ス自給率」という。
②カロリーで計算 食料の重さは、米、野菜、魚、、、どれ
をとっても重さが異なる。重さが異なる全ての食料を足
し合わせ計算するために、その食料に含まれるカロリ
ーを用いて計算した自給率の値を「カロリーベース総
合食料自給率」という。
カロリーベース自給率の場合、牛乳、牛肉、豚肉、鶏
肉、卵には、それぞれの飼料自給率がかけられて計算
される。日本のカロリーベース総合食料自給率は最新
年度(平成 17 年度)で 40%です。
③生産額で計算 カロリーの代わりに、価格を用いて計算
した自給率の値を「生産額ベース自給率」という。
比較的低カロリーであるものの、健康を維持、増進す
る上で重要な役割を果たす野菜やくだものなどの生産
がより的確に反映されるという特徴がある。日本の生産
額ベース総合食料自給率は再新値(平成 17 年度)で
69%です。
食料・農業・農村基本法
昭和36年に成立した農業
基本法に代わり、平成11年に制定された。食糧の安定
供給の確保、農村の多面的機能、農業の持続的発展、
農村の振興を図ることを基本理念とし、国民生活の安定
向上と、国民経済の健全な発展をめざしている。
新エネルギー 太陽光発電、太陽熱利用、風力発電、廃
棄物発電、廃棄物熱利用、天然ガス、コジェネレーショ
ン、燃料電池等。 詳細:平成 18 年3月策定の駒ヶ根
市地域新エネルギービジョン
信州省エネパトロール隊 平成 12 年 10 月に、長野県経
営者協会及び長野県環境保全協会の諏訪支部に入会
する企業から派遣された省エネルギー専門家が「諏訪
森林減少
森林生態系の保全という観点からは、森林生
態系そのものの消失を伴う森林減少、及び森林生態系
が提供する多様な機能の低下などを伴う森林劣化が大
きな問題になっている。
このような森林面積の減少及び劣化の直接的な原因
としては、通常、商業伐採、農地や放牧地などの森林以
外の用途への土地転用、森林火災、商業伐採、ダムや
道路などの大規模開発、住民移転、不適切な焼畑が挙
げられている。なお、木材収穫は、森林再生が可能であ
れば森林減少とはみなされない。
森林(熱帯林)の減少のメカニズム
地球上の森林は熱帯林を主として、1990 年から 1995
年の間に 5630 万 ha 減少していると言われている(国連食
料農業機関 FAO)。他方、シベリアなどの森林において
も、過度の伐採による森林減少が懸念されている。
これら世界の森林減少による大気中の二酸化炭素の
増大が地球温暖化を加速させる一因となっていることが
指摘されている。また、広い面積の熱帯林が消失すること
により、多くの野生生物が絶滅の危機に瀕することが懸
念されている。
森林(特に熱帯林)の減少の原因として、
・過度の焼畑耕作(伝統的な焼畑農民に加え、人口増加
により新たに流入した住民による影響が大きい)
・薪炭材の過剰採取
・森林以外の用途(放牧地、農地など)への転用
・不適切な商業伐採 などがあげられる。
森林税
森林環境税・水源税ともいう。森林の持つ水源涵
養、水質の改善、土砂災害の防止などの公益的機能を
その地域住民が享受していることに基づいて、地方自
治体がそれらの機能の低下を防ぐために森林整備を行
い、その費用負担を地域住民に求める手段としての環
境税の総称。林野庁の資料では、森林環境税・水源税
にあたるものとして様々な名称が並んでいるが、大きく
分けると、水源税と森林環境税の二つ。
水源税:森林の水源涵養機能に着目し、その機能の回復・
維持等のために地方自治体が森林整備等の事業を行い、
その費用負担を住民に求める。
森林環境税:森林を、水源涵養機能だけでなく、台風や大
雨時の土砂災害防止機能、生物多様性の保全、夏の気
127
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
素要求量(BOD)、化学的酸素要求量(COD)、浮遊物
質量(SS)、溶存酸素量(DO)、大腸菌群数、n−ヘキサ
ン抽出物質、全窒素及び全りんの9項目をいう。
環境基準は、河川、湖沼、海域別に、水道、水産、農
業用水、工業用水、水浴などの利用目的に適応した類
型によって定めら、排水基準も健康項目と同様に項目
別に定められている。
温を低下させるなどの気候緩和機能、レクレーションの場
の提供など様々な公益的機能を持つものととらえ、それら
の機能を回復・維持するための森林整備事業を地方自
治体が行い、その費用負担を住民に求める。
参 長野県森林づくり県民税̶平成 20 年4月から実施され
る。個人からは年500円を徴収し森林整備に充てる計画
で、整備にかかる費用の1割は、その森林の所有者や市
町村の負担となる。
生活雑排水
生活排水の「台所・洗濯・風呂等」と「下水・
浄化槽」の 2 種類のうち、「台所・洗濯・風呂等」をいい、
未処理のまま流され、河川等公共用水域の大きな汚濁
原因となっている。
森林認証制度
FSC(森林管理協議会)が、環境保全・社
会・経済の点から見て適切な森林管理がなされている
森林を「認証」する制度で、さらに、この森林で生産され
た木材及び木材製品にラベリングし、広く消費者に流通
させようとするもの。
生態系
森林浴
森林内の清浄な大気を浴びること。樹木から発散
される フィトンチッド と呼ばれる芳香性物質は殺菌効
果があり健康にもよいといわれている。
す
水源かん養(機能)
地表面、地中を流動している表流
水や地下水に対し、河川や地下水の水量を枯渇しない
ように補給する働き(能力)をいう。一般に砂質・れき質
の水域は水源かん養機能が高いと考えられる。都市化
等により雨水の地下への浸透が阻害されると、能力が低
下する。
水質汚濁防止法
昭和 45 年制定。国民の健康を保護し、
生活環境を保全するため、公共用水水域及び地下水の
水質汚濁の防止を図ることを目的として、工場・事業場
から公共用水域に排出される水や、地下に浸透する水
についても規制するとともに、工場・事業場から排出され
た汚水によって、人の健康に被害が生じた場合の事業
者の損害賠償の責任について定めた法律。これに基づ
き、地域の自然・社会的条件により、都道府県が公共用
水域の該当地域に対し、国の定める許容限度より厳し
い排水基準を定めることができる。
水質測定計画
水質汚濁防止法で、都道府県知事が
公共用水域及び地下水の水質の汚濁を常時監視する
ことが定められており、県では測定すべき事項、測定の
地点及び方法その他必要事項を定めた計画に従って
測定を実施している。実際の測定は、国の機関、県、政
令市等が行うが、その結果は県で整理、集計して、水質
の汚濁状況を公表している。
生物群集(植物群集・動物群集)及びそれらをと
りまく自然界の物理的化学的環境要因が総合された物
質系をいう。
自然環境を基準にして陸地生態系・海洋生態系に区
分されている。
生物群集を基準にして森林生態系・鳥類生態系に区
分されている。
学術的には、ある地域の生物群集と無機的環境からな
る一つの物質系。生物群集と無機的環境の間には動的
平衡の関係があり、一つの恒常性を持った系となる。生
物的構成要素は生産者、消費者、分解者に、また無機
質的環境の構成要素は大気、水、土壌、光などに分けら
れる。系内では無機物→有機物→無機物という物質代
謝が行われ、それに従ってエネルギーあるいは物質が循
環している。人間による自然の開発は、この自然の平衡
をくずし、別の生態系へと変質させる。
生物化学的酸素要求量(BOD)
水中の有機物
による汚濁の程度を示し、水中に含まれている有機物が
一定時間(五日間)、一定温度(20 度)の下で、微生物
によって酸化分解されるときに消費される酸素の量をい
い、河川の有機汚濁を測る代表的な指標で、数値が高
い程有機物の量が多く、汚れが大きい。一般的に、魚の
生息できる水質は BOD が5mg/リットル以下である。
「生活環境の保全に関する環境基準」では、河川の利
用目的に応じて類型的に定められており、天竜川はA類
型で環境基準は 2.0mg/l 以下とされている。
生物指標
水の清浄なところと汚れているところでは、その
程度に応じてそれぞれ異なった生物が生息している。こ
れを利用して、生物から逆に水質の状況を知ろうとする
ことが生物指標である。
物理化学的な水質指標に比べ、誰にでもわかりやすく
なじみやすいのが特色である。
水素イオン濃度指数 pH参照
スローライフ 現代社会のスピードと効率を追い求める慌
生物相
ある一定の地域に存在する生物の全種類のこと。
その地域の自然の質を表す指標の一つで、数量や種
類間関係などは含まない。バイオータともいう。
しい暮らしや働き方を見直そうという動き。これまで「マイ
ナス」と見られた「スロー」に価値を見つけ、人生をゆっ
たりと楽しんだり、人と自然との関係を問い直し、生活の
質を高めようというもの。
生物の多様性
ある地域にどれほどの種類の生物または
生物の構成する系が存在するかを指すもの。生態系、
種、遺伝子等のレベルでとらえられている。
これまでの自然保護対策は、特定の絶滅のおそれの
ある種の保護など、個別の保護が中心であったが、今後
は生物の豊かさ(多様性)を生物の種、生物が生活する
環境、生物の遺伝子のそれぞれの段階において実現す
ることが必要とされている。
スローフード(Slow Food)
その土地の伝統的な食文
化や食材を見直す運動、または、その食品自体を指す
ことば。良くある間違いはファストフードというビジネスフ
ォーマットと対立的に考えることで、ファストフードとの対
立概念でスローフードを考えると理解に誤りを犯す。
日本では、伝統的な外国の料理をも指し、日本の伝統
的な和食や郷土料理への回帰とは限らない。また、「地
産地消」と同義ではない。
生物の多様性に関する条約
1992 年 5 月に国連環
境計画管理理事会で採択された条約
①生物の多様性の保全 ② その構成要素の持続的
利用 ③ 遺伝資産の利用から得られる利益の公正で
公平な配分 を目的にしている。
せ
生活環境項目
水質汚濁に係る環境基準で、生活環境
を保全するうえで維持することが望ましい基準として設
定された項目で、水素イオン濃度(pH)、生物化学的酸
生物膜法
128
汚水をろ材表面に付着させた浄化微生物によ
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
って浄化する方法で、散水ろ床法、回転円盤法、浸漬
ろ床法(接触ばっ気法)がある。
汚濁負荷や水量の変動に強く、活性汚泥法と比べて
運転管理が容易である。
生分解性プラスチック
使用中は、通常のプラスチック
と同様の機能を発揮し、廃棄後は、自然界の微生物に
よって 水と二酸化炭素に分解されるプラスチック。原料
は、とうもろこし、小麦、でんぷんで、石油も含まれてい
る。
世界遺産条約 正式名「世界の文化遺産及び自然遺産
の保護に関する条約」
昭和 47 年パリの第 17 回ユネスコ総会で採択された条
約で、顕著な普遍的価値を有する文化遺産及び自然遺
産の保護を国際的な協力援助のもとに図っていくことを
目的にとしている。
世界 142 カ国が加盟、ガラパコス諸島・タージマハー
ル・ベルサイユ宮殿等がある。日本は、平成 4 年 6 月受託
書を提出し、126 番目の条約国となる。
世界遺産一覧表に登録されている日本の文化遺産
(2008 年(平成 20 年)1月現在)
法隆寺地域の仏教構造物 奈良県
文化遺産 1993 年
姫路城
兵庫県
文化遺産 1993 年
屋久島
鹿児島県 自然遺産 1993 年
白神山地
青森・秋田県 自然遺産 1993 年
古都京都の文化財
京都府
文化遺産 1994 年
白川郷・五箇山の合掌造り集落
岐阜県・富山県 文化遺産 1995 年
原爆ドーム
広島県
文化遺産 1996 年
巌島神社
広島県
文化遺産 1998 年
古都奈良の文化財
奈良県
文化遺産 1998 年
日光の社寺
栃木県
文化遺産 1999 年
琉球王国のグラス及び関連遺産群 沖縄県
文化遺産 2000 年
紀伊山地の霊場と表参道
和歌山県 文化遺産 2004 年
知床
北海道
自然遺産 2005 年
石見銀山遺跡とその文化的背景 島根県
文化遺産 2007 年
世界自然保護基金 →WWF 参照
石けん 合成洗剤を参照
ゼロ・エミッション zero emission ある産業で排出される
廃棄物を、別の産業の原料として使い、地球全体として、
廃棄物をゼロにしようというもの。国連大学等が中心に
なって提唱しており、厚生省、通商産業省により推進施
策が実施されている。
また、企業の工場などから排出される廃棄物について、
埋め立て処分量をゼロにすることもいう。
単に一企業の「ごみゼロ」活動にとどまらず、ある産業の
廃棄物を別の産業の原材料やエネルギーに活用し、再
資源化などの新産業を育成して産業全体での廃棄物の
極小化を目指している。最近では情報機器メーカー、建
設業界などにも取組が広がっている。廃棄物の発生自体
を抑制するため、製品の設計・開発部分からの省資源化
の取組みも進んでいる。
戦略的環境アセスメント
現行の環境アセスメントは、
開発事業計画が固まった段階で実施するため、アセスメ
ントの結果に環境への影響が懸念されても大幅な見直し
が困難となる。戦略的環境アセスメントを導入すれば、事
前に複数の開発計画案を作成し、環境への影響、事業
費などの経済的な側面も含め、総合的に比較検討が可
能になる。「総合的環境アセスメント」とも呼ばれている。
総量規制
大気汚染、水質汚濁に係る従来の規制方式
は工場等の排出ガスや排出水に含まれる物質の濃度の
みを対象としていましたが、一定の地域内の汚染(濁)物
質の排出総量を一定量以下に抑えるため、工場等に対
し汚染(濁)物質許容排出量を割り当てて、この量をもっ
て規制する方法です。
現在、大気汚染防止法(硫黄酸化物と窒素酸化物)と
水質汚濁防止法(COD)およびダイオキシン類対策特
別措置法に基づく総量規制があります。
た
ダイオキシン類
ベトナム戦争で使用された枯葉剤(オ
レンジ剤)に不純物として含まれていた猛毒の化学物質
として有名で、毒性が強く、その環境汚染が大きな問題
となっている。廃棄物等の焼却の過程で非意図的に生
成される化学物質で、ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン
(PCDDs)とポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)を加えた
210 種の有機塩素化合物を総称して、ダイオキシン類と
いう。分解しにくい性質を持つことから、環境中に微量で
あるが広く存在し、生物の体内に蓄積しやすく、発がん
性、催奇形性、免疫機能の低下などの毒性を有すると
いわれている。
平成 11 年7月に公布、平成12年1月に施行されたダ
イオキシン類対策特別措置法による種類として、有機塩
素化合物のポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、ポリ塩化
ジベンゾーパラージオキシン(PCDD)及びコプラナー塩
化ビフェニル(Co−PCB)と規定されている。
それらは、物の燃焼等の過程で非意図的に生成し、そ
の毒性は、一般毒性・発ガン性・生殖毒性・免疫毒性な
ど多岐にわたり、環境基準は次のとおり。
大気
0.6pg-TEQ/m3以下
水質
1pg-TEQ/l以下
土壌
1,000pg-TEQ/g 以下
大気汚染常時監視テレメーターシステム
環境濃
度等を自動測定器で連続測定したデータを無線や専用
電話回線を利用して中央監視局に送信し、得られたデ
ータを集中的に管理するシステムで、環境監視用と発生
源監視用の2種類がある。
大気汚染防止法
昭和 43 年制定 生活環境を保全し、
人の健康保護を目的として、工場及び事業場の事業活
動に伴って発生するばい煙等を規制し、自動車排出ガ
そ
騒音レベル
測定して得られる値であり、騒音の大きさを表すものであ
る。騒音計の周波数補正回路 A 特性で測定した値をデ
シベルで表す。なお、計量法の改正により騒音の規制
基準等はすべて『音圧レベル』と定義されたが、騒音を
取り扱うときは従来どおり『騒音レベル(または A 特性音
圧レベル)』と呼んでいる。
騒音の大きさの例 (dB=デシベル)
dB
騒音例
120 飛行機のエンジンの近く
110 自動車の警笛(前方 2m)
100 電車が通るときのガード下
90 大声による独唱、うるさい工場の中、カラオケ
80 地下鉄の車内、ピアノ
70 電話のベル、うるさい街道、うるさい事務所の中
60 静かな乗用車、普通の会社、クーラー(室外、始動中)
50 静かな事務所
40 市内の深夜、図書館、静かな住宅地の昼
30 郊外の深夜、ささやき声
20 木の葉のふれあう音、置き時計の秒針の音(前方 1m)
計量法第 71 条の条件に合格した騒音計で
129
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
スに係る許容限度を定めるとともに、大気汚染に関し、
人の健康に被害が生じた場合の事業者の賠償責任等
を定めた法律。
大腸菌群数 大腸菌とは、乳糖を分解し、酸とガスを発生
する好気性または嫌気性の菌の総称で、生活環境項目
の一つとして水の汚濁、特に人畜の排泄物などによる汚
染の程度を知る指標として用いられている。
環境基準
AA 50MPN/100ml 以下
河川
A
1,000MPN/100ml 以下
B
5,000MPN/100ml 以下
AA 50MPN/100ml 以下
湖沼
A
1,000MPN/100ml 以下
海域
A
1,000MPN/100ml 以下
排出基準
3,000 個/cm3以下
水道水基準 検出されないこと
多自然型工法 河川や護岸などの工事にあたって、生物
の成育に適するように配慮した工法。
炭化水素(HC) 炭素と水素とからできているものを炭化
水素といい、メタン、エタン、プロパン、アセチレン、ベン
ゼン、トルエン等があり、有機溶剤や塗料、プラスチック
製品等の原料として使用されている。主として塗料・印
刷工場、化学工場やガソリンスタンド等の貯蔵タンクから
も発生するほか、自動車等の排出ガスにも含まれている。
窒素酸化物とともに光化学オキシダントの原因物質の一
つである。
炭素税
地球温暖化防止のため、温室効果ガスの一つで
ある二酸化炭素の排出に対し税金、または課徴金を課
し、これを財源として環境保護や新エネルギー開発等に
活用するもの。
経済的手段により、二酸化炭素の排出量の削減を図る。
我が国では導入されていないが、フィンランド、オラン
ダ、スウェーデン、デンマークなどでは既に施行されて
いる。
→「環境税」参照
ち
地域森林計画
民有林を対象に、立木竹の伐採、造林、
林道保安施設等について 5 年ごとに 10 年を 1 期として
都道府県知事が作成する森林計画。
地域通過 地域通貨とは、特定の地域やグループのメンバ
ー内での「信頼」や「ルール」をよりどころに、自分達で決
めたルールに従って互いに行った行為やサービスを独
自の「紙券」や「点数」に置き換え、これらを流通の「媒
体」(お金の代わり)として、サービスや物と交換し循環さ
せるシステム。 地域マネー、エコマネー、エコポイントと
もいう。
活用例として、善意のやりとりによる互助の福祉など
での助け合い、人と人との絆づくり、地域コミュニティの活
性化を図ろうとする活動や、地域でだけ使える通貨として
の性質に着目して、通貨の域外流出を抑えることで地域
経済の活性化を図ろうとする活動などへの活用がある。
地域冷暖房 都心などで、エネルギープラントで製造した
冷温水や蒸気を複数のビルに供給し、空調や給湯を行
うシステム。エネルギー効率の高い機器を集中的に運転
管理することで、個別にビルの空調や給湯するよりもCO
2やNOxの排出を低減できる。
地球温暖化対策推進法 1998 年公布。京都議定書の
目標達成するための法律。
国と地方公共団体に温室効果ガス排出削減の地球温
暖化防止対策実行計画策定と実施状況の公表義務付け。
駒ヶ根市では平成20年 1 月に計画策定。
130
地方自治体は、地球温暖化地域推進計画を策定し推
進が努力義務化され、単独の計画または環境基本計画
に含めて策定している。駒ヶ根市では第2次環境基本計
画に含めて策定。また、事業所も努力義務にとどまって
いる。 →アジェンダ21、ローカルアジェンダ参照
地球環境問題 人類の将来にとって大きな脅威となってき
ている地球規模における環境問題。
地球環境問題として現在認識され、かつ、取組がなされ
ているのは、次の9つの問題である。
地球の温暖化
オゾン層の破壊
熱帯林の減少
開発途上国の公害
酸性雨
砂漠化
野生生物種の減少
海洋汚染
有害廃棄物の越境移動
それぞれの問題は、相互に複雑に絡み合っている。
例えば、フロンガスはオゾン層を破壊する一方で地球
温暖化をもたらす温室効果ガスでもあり、熱帯林の減少
は二酸化炭素の減少を通じて地球温暖化を加速させる
一方、野生生物種の減少の最大の要因でもある。これら
の問題は、先進国での大量生産、大量消費、大量廃棄と
いった経済社会活動や個人のライフスタイルのあり方、さ
らには、これまでの技術文明のあり方等の内容を含んで
いる。
地球の温暖化
物の燃焼などによってできる二酸化炭素
などは、地球から宇宙に熱を逃がす赤外線を吸収して
地球の温度を高く保つ効果があるため、温室効果ガスと
呼ばれる。
このような温室効果ガスの大気中の濃度が高くなること
により、地表面の気温が上昇し、このままでは21世紀中
に2℃∼3℃、地球の平均気温が上昇すると予測され、
人間をはじめ、広く生態系に深刻な影響を及ぼすと見ら
れている。
参照: 「温室効果」「温室効果ガス」
地区子ども会★
当市では、平成14年からの学校週5
日制に向けて、子どもたちの地域活動基盤の必要性か
ら、平成5年に各区単位に発足した。
地産地消
「地元生産−地元消費」を略した言葉で、「地
元で生産されたものを地元で消費する」という意味で特に
農林水産業の分野で使われている。
「地産地消」は、消費者の食に対する安全・安心志向の
高まりを背景に、消費者と生産者の相互理解を深める取組
みとして期待されている。また「旬産旬消」「地消地産」など
の言葉もある。
窒素酸化物(NOX)
窒素酸化物は、石油、ガス等燃
料の燃焼に伴って発生し、その発生源は工場、自動車、
家庭の厨房施設等、多種多様である。燃焼の過程では
一酸化窒素(NO)として排出されるが、これが徐々に大
気中の酸素と結びついて二酸化窒素(NO2)となる。環
境基準は二酸化窒素について定められている。 窒素
酸化物は人の呼吸器に影響を与えるだけでなく、光化
学スモッグの原因物質の一つとなっている。
中間処理
一般ごみに、焼却・破砕・減容固化などの処理
を加えて、無害化・安定化し、埋め立て量の減少を図る
こと。
中間処理施設
廃棄物の無害化・減量化・再資源化ある
いは安定化を図るため、焼却、脱水、破砕、溶融等を行
う施設をいう。
中山間地域
山林や傾斜地が多く、まとまった平坦な耕
地が少ないなど、農業上の諸条件が平場の地域に比べ
て不利な地域を指す。
鳥獣保護区
野生鳥獣の保護繁殖を図るために「鳥獣の
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
保護及び狩猟の適正化に関する法律」に基づき、知事、
または環境大臣が設定する区域。設定期間は 10 年以
上、20 年以内で更新できる。
鳥獣保護法
鳥獣保護及び狩猟に関する法律(大正 7 年
4 月 4 日法律第 32 号)鳥獣保護事業を実施し及び狩猟
を適正化することにより、鳥獣の保護繁殖、有害鳥獣の
駆除及び危険の予防を図り、生活環境の改善及び農林
水産業の振興に資することを目的とする。
や講座を開催し、将来にわたって生き残る「健康優良企
業や事業者」の育成を目指している。
デシベル 音の単位。騒音の大きさは、物理的に測定した
騒音の強さに、周波数ごとの聴感補正を加味して、dB
で表示する。
デポジット制
製品価格に一定金額のデポジット(預託金)
を上乗せして販売し、製品や容器が使用後に返却され
た時に預託金を返却することにより、製品や容器の回収
を促進する制度で、資源回収や資源ごみの散乱防止に
有効な制度とされている。現在、ビールびん等について
業界が独自に実施している。
典型7公害●
環境基本法で定められている公害で、
「大気汚染」「水質汚濁」「土壌汚染」「騒音」「振動」「地
盤沈下」「悪臭」の総称
電気自動車
バッテリー(蓄電池)に蓄えた電気でモータ
ーを回転させて走る自動車。 自動車からの排出ガスは
一切なく、発電所での排出ガスを考慮しても、低公害性
が高い。また、走行騒音も大幅に減少する。
天然ガス自動車
都市ガスの原料である天然ガスを燃
料として走る自動車。 天然ガスはイオウなどの不純物を
含まないため、排出ガスがクリーンである。同タイプディ
ーゼル車比、NOX は 70∼90%、黒煙は 100%改善。
天然記念物 動物(生息地、繁殖地及び飛来地を含む。)
植物(自生地を含む。)及び地質鉱物(特異な自然の現
象を生じている土地を含む。)で学術上価値の高いもの
のうち、国や都道府県などが指定したものをいう。
貯留浸透施設
学校の校庭等を利用して雨水を貯留さ
せたり、地下に浸透させたりする施設。
地下水を涵養することにより湧出量を豊かにし、河川の
平常流量の確保等を図る働きや洪水流出量を減少させ
る働きがある。
つ
使い捨て容器 「ワンウェイ容器」参照
つれてってカード 駒ヶ根スタンプ協同組合が、昭和50
年に顧客へのサービスとしてスタートした全市共通のスタン
プ事業を、平成8年10月に赤穂信用金庫キャッシュカード
併用型としてICカード化し「つれてってカード」と名付け、ス
タンプの代わりのポイント、電子マネーによるプリペイド機能
を備えた。平成19年12月住基カードと連携。平成20年2
月い∼なちゃんカードと連携。
て
低公害車
従来のガソリン車やディーゼル車に比べて、
窒素酸化物(NOX)、粒子物質、CO2 といった大気汚染物
質や地球温暖化物質の排出が少ない、または全く排出し
ない自動車の総称。
実用化されている主な車種として、電気自動車、天然ガ
ス自動車、メタノール自動車、ハイブリッド自動車がある。
と
特定外来生物 正式名「特定外来生物による生態系等に
低炭素社会
地球温暖化の主因とされる温室効果ガ
スの 1 つ、二酸化炭素の最終的な排出量が少ない産
業・生活システムを構築した社会。
ここでの「二酸化炭素の最終的な排出量が少ない」
とは、排出量が吸収量より多い、または排出量と吸収
量が同じ、もしくは排出量が吸収量を上回っているも
のの徐々に逆転しつつある状態のことである。
低周波空気振動
人間はヘルツ(Hz)の範囲内の音(可
聴音)を聞くことができます。周波数がそれ以下になると、
われわれの耳では聞こえない音となり、この範囲の音を
超低周波という。
発生源は、自然現象からも発生するほか、工場の機械、
交通機関等多種多様です。
低周波音
人間の耳で聞きとることができる範囲(周波数
20∼20,000 デシベル(dB))以下の低い周波数の音があ
り、超低周波の音圧レベルが高いと、人の体には圧迫
感や振動感、頭痛、不眠などの症状・生理的影響や、
窓ガラスの振動、建具等のがたつき等の建物への影響
がみられるようになる。
しかし、建具等のがたつき現象は可聴音の低音域
(100dB 程度以下)でもみられることから、一般に 100dB
以下の音を低周波音といい、この周波数範囲の現象を
低周波空気振動と呼ぶ。
発生源はプレス機械、ディーゼルエンジン、鉄道トンネ
ルなど幅広く、最近は屋上の冷却塔、エアコンの室外機、
換気扇ダクトなど、生活の場に近いものも原因となるもの
も多い。
テクノネット駒ヶ根 産業界の市民大学。地域製造業を
中心に商業者も含めて、企業や従業員を対象に研究会
131
係る被害の防止に関する法律」
外来生物による生態系、人の生命・身体、農林水産業
への被害を防止し、生物の多様性の確保、人の生命・
身体の保護、農林水産業の健全な発展を目的に、問題
を引き起こす海外起源の外来生物を特定外来生物とし
て指定し、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入といった
取扱いを規制し、特定外来生物の防除等を行う。
昆虫類、無脊椎動物、両生類、爬虫類、哺乳類、鳥
類、魚類のほか、植物もアレチウリなどが指定されている。
また、侵略的外来種という言葉もある。
特定フロン
メタン、エタン等の炭化水素にフッ素と塩素
が結合した化合物の総称をフロンといい、約 20 種類の
フロンのうち、特にオゾン層を破壊する力の強いフロンと
して、オゾン層保護法(特定物質の規制等によるオゾン
層の保護に関する法律)で定める CFC11、CFC12、
CFC113、CFC114、CFC115 の 5 物質である。これらの
物質は、成層圏で分解して塩素原子となり、この塩素原
子がオゾン分子を分解させる作用を果たす。この反応は
連鎖的に行われるため、オゾン層が破壊される。 →
「フロン」参照
特別管理廃棄物
廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性
その他の人の健康または生活環境に係る被害を生ずる
恐れがある性状を有するものとして法で定めたものをい
う。特別管理廃棄物には、特別管理一般廃棄物と特別
管理産業廃棄物がある。
特別管理一般廃棄物は、①廃家電製品(廃エアコンディ
ショナー、廃テレビジョン、廃電子レンジ)に含まれるP
CB使用部品、②一定のゴミ焼却施設から生じるばいじ
ん、③病院、診療所等から生じる感染性一般廃棄物で
ある。
特別管理産業廃棄物は、①燃えやすい廃油、②著しい
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
のタイプが熱帯多雨林、熱帯季節林、サバンナ林に大
別される。二酸化炭素の吸収や、気候の緩和に役立っ
ているが、焼畑耕作や薪炭材の過伐、過剰な放牧、鉱
物資源の開発等により熱帯林は毎年約 1,700 万 ha 減少
している。その熱帯林が減少している理由は、焼き畑移
動耕作が最も大きく、そのほか、定住農業のための開墾、
過度の薪炭材の採取、過剰な放牧などが挙げられる。
それらの背景には、人口の増加、貧困等の様々な社会
経済的要因が絡んでいる。
我が国は南洋材丸太の世界貿易量の多くを輸入して
いるため、熱帯雨林破壊の原因の一端が我が国にある
とする見方もあり、率先して熱帯雨林の保全と持続可能
な利用に取り組んでいくことが求められている。
腐食性を有する廃酸及び廃アルカリ、③病院、診療所
等から生じる感染性産業廃棄物、④廃PCB等及びPC
B汚染物等の特定有害産業廃棄物である。
特定施設
大気汚染・水質汚濁・騒音等の公害を防止す
るために、公害関係法令で設けている概念で、政令で
種類、規模、容量等の範囲が定められている。
「大気汚染防止法」 ばい煙又は粉じんを排出する施設
「水質汚濁防止法」 有害物質又は生活環境項目として
規定されている項目を含む汚水又は廃液を排出す
る施設
「騒音規制法」 著しい騒音を発生する施設
毒性等量(TEQ) TEQ 参照
都市公園
都市計画区域内に設けられる公園で、大規模
公園のほか都市緑地、都市林、緑道などの種類がある。
都市・生活型公害 都市化の進展により、活発な都市活
動や日常の生活に伴う環境への負荷が原因となって起
きる自動車交通公害や河川の水質汚濁、近隣騒音など
の公害。
産業活動に伴う公害と異なり、多くの場合、原因者が被
害者にもなりうるという特徴がある。
都市排熱
→「ヒートアイランド現象」参照
燃料電池
天然ガス、メタノールなどの燃料を改質して得
られた水素と大気中の酸素とを化学的に反応させること
により直接発電させるもので、発電効率や廃熱利用の
総合エネルギー効率が高く、環境負荷が低いことから普
及が期待されている。
自動車や船舶など移動用のものも開発されている。水
素燃料を大気中の酸素と電気化学的に反応させ、直接
発電させる装置は、発電効率が高く 40∼60%に達し、
排熱を回収すれば熱効率 80%にすることも期待できる。
トップランナー方式
製品のエネルギー効率の改善を促
進するために考えられた方策で、現時点で最も省エネ
ルギー性能の優れた製品を製品開発の基準に採用す
る方式をいう。
参照:省エネトップランナー
の
農業集落排水施設
農業用の用排水の水質を保全し、
農山村における生活環境を改善するためのし尿や生活
雑排水などの汚水処理施設。
公共下水道計画区域外の農業振興地域などの集落を
対象とし、数集落の単位で効率的に整備を図る小規模
分散の集合処理方式をとっている。
な
内分泌攪乱化学物質 「環境ホルモン」参照
ナショナルトラスト活動 景勝地や歴史建造物を国民
農業水利施設
からの寄付金により、買い取ったり寄贈を受けたりして、
保全・管理する英国の民間団体のこと。『ピーターラビッ
ト』の作者ビアトリクス・ポターが、英国の湖水地方の美し
い風景を守るために自分で土地を買い取り、ナショナル
トラストにその維持管理を委ね、多大な貢献をした話が
よく知られている。
日本のナショナルトラスト活動の第1号は、1964 年 作
家の大仏次郎らが、財団法人鎌倉風致保存会を結成し、
鶴岡八幡宮の裏山 1,5ha を買い取り、宅地造成計画を中
止させた。
全国の様々なトラスト運動の要請を受けて、政府は 85
年ナショナナルトラスト団体として、自然環境法人の設
立を認め、寄付金に対し所得税と法人税の控除、固定
資産税,不動産取得税の免除を認めた。1992 年 社団
法人日本ナショナルトラスト協会が公益法人として誕
生。
に
二次電池
ニッケルやリチウムなど金属化合物による化学
反応を利用して電気を作る化学電池の うち、充電によ
って繰り返し使用できるもののこと。乾電池のように使い
切りの「一次電池」と区別して「二次電池」と呼ばれてい
ます。
も り
21世紀市民の森林★ ふたつのアルプス、市街地を一
望でき、自然豊かな池山周辺の森林を市民の森林とし
て整備。ボランティアによる天然樹林の復活や、森林浴、
動植物の観察・学習による交流の場となっている。
ね
農地の潅漑や排水のための施設の総称。
潅漑施設としてのダム、ため池、頭首工(堰)、揚水機場、
用水路、排水施設として排水機場や排水路がある。
農薬の水質評価指針
空中散布農薬等一時的に広
範囲に使用される農薬で、環境基準健康項目や要監視
項目となっていないイブロジオン等 27 農薬について、河
川等で検出された場合安全性の目安となる水質評価指
針が設定されている。
ノーマイカー通勤
行政等が中心になって、日や曜日
を指定して「この日には、マイカーを使わない」という運
動。通勤時間帯は、マイカー通勤の車両で、渋滞が発
生する。渋滞は、道路輸送効率を低下させ、経済活動
の低下につながる。またマイカー通勤は、輸送人員(重
量)の割には、排出ガス量・二酸化炭素排出量が多く、
黒煙をまき散らす大型バスやトラックよりも悪い。地球環
境保全のためにも、歩道・自転車専用道路などのマイカ
ー自粛政策や公共交通システムが不可欠である。
は
バイオテクノロジー
生命技術、生命工学、生物の機
能を応用した工業技術。従来からの醗酵技術の他に、
遺伝子組替えで作り出した微生物や細胞融合を利用す
る技術。例えば、植物を種からでなく、茎の一部を取り
出して試験管で培養し、元の植物と全く同じものを大量
に生産するなど、医療・農業・食品・化学等の産業分野
の発展に貢献する先端技術として研究が進められてい
る。 バイオまたはバイテクとも呼ぶ。
バイオディーゼルフューエル(BDF)
ディーゼルエン
ジンに使用できる植物性の食用廃油を燃料。
例えば、廃油 12 にメタノール約1を加えるとできるメチル
熱帯林の減少
アマゾン、東南アジア、アフリカ等には
熱帯林が分布しており、降雨量と期間の違いにより森林
132
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
汚濁防止法に基づく排水基準を満たすよう処
理して公共用水域に放流する設備を備えた処
分場。)
廃油(タールピッチ類に限る)紙くず、繊維く
ず、動植物性残さ、動物の糞尿、動物の死体
及び有害な燃え殻、ばいじん、汚泥、鉱さい等
を埋立処分するもの。
③ 遮断型 (周囲をコンクリートで固め、雨水などが入
り込まないよう覆うなど、有害物質が浸出するの
を遮断した処分場。) 有害な燃え殻、ばいじ
ん、汚泥等を埋め立て処分するもの。
エステル(BDF)。エンジンの改良は不要で、排ガスもクリ
ーンである。
バイオマス
バイオマスエネルギー参照。生物体の量。
バイオマスエネルギー
生物体を構成する有機物を
利用するエネルギーで、無限に再生可能なエネルギー
資源として注目されている。畜産廃棄物もその一つで、
そのもの、もしくはそれを醗酵させて取り出したメタンを
ボイラーで燃焼し、暖房等の熱源として利用する。他に
加工端材などの林産廃棄物、稲わらなどの農産廃棄物
も利用で、アルコール発酵やメタン発酵による燃料化炭
化水素を含む植物(ユーカリなど)から燃料成分を抽出
する方法がある。
廃棄物処理法
昭和 45 年 12 月 25 日公布。正式名「廃
棄物の処理及び清掃に関する法律」。廃棄物の排出を
抑制し、及び廃棄物の適正な分別、保管、収集、運搬、
再生、処分等の処理をし、並びに生活環境を清潔にす
ることにより、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図
ることを目的に、廃棄物処理に関する事項を規定。
廃棄物の不適正処理対策(マニフェストシステムの強
化)、公共関与による安全・適正な施設整備の推進、施
設許可等の規制強化や、廃棄物の排出企業が処理業務
を委託した際に不適正処理や不法投棄が起きた場合、
排出企業にも罰則や現状回復義務を負わせている。
循環型社会形成推進基本法の一つ。
廃棄物の分類
廃棄物の処理及び清掃に関する法律で規定されている。
1 生活系廃棄物
(1) 生活系一般廃棄物
① し尿
② 浄化槽汚泥
③ ごみ 可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみ・粗大ごみ
④ 特定家庭用機器 家電製品(エアコン・テレビ・冷
蔵(冷凍)庫・洗濯機)
2 事業系廃棄物
(1) 産業廃棄物(普通の産業廃棄物)
燃え殻・廃酸・廃アルカリ・廃プラスチック類・紙くず・
木くず・繊維くず・動植物性残渣・動物系固形不要物・
ゴムくず・金属くず・ガラスくず・コンクリートくず及び陶
磁器くず・鉱さい・がれき類・動物のふん尿・動物の死
体・ばいじん・産業廃棄物を処理するために処理したも
の・輸入された廃棄物----------業種により異なる。
(2) 特別管理産業廃棄物(法第 2 条第 5 項・政令第 2 条の 4)
廃油・廃酸・廃アルカリ・感染性産業廃棄物・特定有
害産業廃棄物(廃 PCB、PCB汚染物、PCB処理物・
廃石綿等有害産業廃棄物)
(3) 特別管理一般廃棄物(法第 2 条第 3 項・政令第 1 条)
一般廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性その他の
人の健康または生活環境に係る被害が生ずるおそれ
がある政令でさだめるもの。
① PCBを使用した製品の部品(日常生活用)----廃
エアコンデショナー、廃テレビ受信機、廃電子レンジ
② 一般廃棄物処理の「ばいじん」等----集じん施設
によって集められたばいじん、ダイオキシン類を基準
以上含むもえがら、ばいじん、排ガス(廃ガス)洗浄施
設から生じるダイオキシン類を基準以上含む汚泥
③ 病院、診療所等の施設から排出する感染性廃棄物
(4) 事業系一般廃棄物
排出ガス
自動車の走行によって発生する一酸化炭素、
炭化水素、鉛化合物、窒素酸化物、浮遊粒子状物質な
どを含むガス。大気汚染の大きな原因となっているため、
これらの物質の排気規制を含む排出ガス基準が策定さ
れている。
排出基準(排水基準)
工場や事業場から排出(水)さ
れる汚染物質の許容限度を定めた基準。大気汚染防止
法では「排出基準」、水質汚濁防止法では「排水基準」、
騒音規制法、振動規制法、悪臭防止法では「規制基
準」を定めている。この基準は、環境基準と異なり、工場
や事業場に対する直接の規制基準としての効果をもち、
これらの基準を超えた場合は処罰の対象になるほか、
改善のための措置がとられる。
排出者責任
廃棄物処理施設
廃棄物処理施設は中間処理施設と最
終処分場に分けられる。
中間処理施設----廃棄物の最終処分に先だって行われ
る人為的な操作等を行う施設
目的・・・・廃棄物の減量化、安全性、安定化、無害化、
資源化、
方法・・・・焼却、中和、溶融、脱水、破砕、圧縮
最終処分場------廃棄物を最終的に埋立処分する施設
陸上埋立・水面埋立
廃棄物最終処分場は廃棄物の種類によって3つに分
類される。
① 安定型 (性質が安定していて生活環境上影響を
及ぼすおそれが少ないと考えられるものを処分)
廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスく
ず、陶磁器くず、がれき類を埋立処分するもの。
② 管理型 (地下水などの汚染を防ぐため、底にシ
ートを張るなどして、浸み出した水を集め、水質
133
廃棄物の処理は、排出する事業者自らが適
正に処理する責任があり、自ら処理できない場合は、許
可業者に処理を委託することが排出者の責任となる。
また、委託業者が委託契約の通り、適正に処理したこと
を確認する責任もある。
排出量取引 ET(Emissions Trading)。環境汚染物質の排
出量削減のための手法。特定の環境負荷物質について
全体の排出量を抑制するため、国等から予め割り当てら
れた排出枠に対して、超過して排出する主体と下回る主
体との間で、その権利を売買する制度。
ハイブリット自動車
ハイブリットとは混成物の意。ディー
ゼルやガソリンエンジンに、モーター、発電機や油圧ポ
ンプなどを組み合わせて、ブレーキ時の制動エネルギ
ー等を電気や圧力等に変えて保存し、発進・加速等に
使用することで、エンジンの負担を軽減し、排出ガスを
減らす自動車。
(複数の動力源又はエネルギー源を組み合わせて、そ
れぞれの動力の長所を利用した自動車)
灰溶融
焼却灰を概ね1200℃以上の高温で溶かし、急
速に冷やすことによって、灰を砂状のスラグとすることを
いう。これによって容積が1/2∼1/3程度に減るととも
に、灰に含まれている重金属等がスラグ中に封じ込めら
れ、無害化が図られる。
なお、現在インターロッキングブロックや路盤剤として
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
のスラグの試用実用化がなされている。
ガス等)を圧縮したり蒸発させたりすることによって、冷凍
機の機構で暖房も行うことができる。
この装置は、冷媒の循環を変えることによって、冬季は、
室外の熱を取り込んで暖房用に使い、夏季は室内の熱
を外に出して冷房用に使うことができる
曝露
肺・腸管・皮膚といった生体の外界との境界面が物
理的・化学的作用因子(ここでは化学物質)と接触する
こと。
パークアンドライドシステム
自動車と公共交通とが
相互連携する交通システムのこと。マイカー通勤者を対
象とし、郊外の駐車場でバスに乗り換え、都心へ通勤す
るものである。これにより、都心への自動車流入の抑制、
公共交通利用者の増加を図ることができ、都市部の活
性化に資するものと期待されている。
ふ
ファクトリーパーク
工場敷地の積極的な緑化や施設の
開放等を行うことにより、地域環境にとけ込んだ工場。
風致地区
バーゼル条約
1989 年 3 月、スイスのバーゼルにおいて、
一定の廃棄物の国境を越える移動等の規制について
国際的な枠組み及び手続等を規定した「有害廃棄物の
国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼ
ル条約」で、廃棄物処理を適正に行う能力のない国に
依頼し、その結果、受け入れ国の環境が破壊されること
の内容、国際的に強調した取組を定めたもの。
対象となる有害廃棄物を幅広く取り上げ、こうした廃棄
物の輸入国の事前了承、不適正な処理、処分が行われ
た場合の回収措置、その他の国際協力などを盛り込ん
でいる。
日本は、バーゼル条約の義務を履行するための国内
法を平成4年に制定し、翌年条約に加入した。
半公共的空間
快適な道すじ景観を演出していく上で
景観形成上の重要空間。私的領域と、公共的領域の接
点的領域景観をいう。道路・歩道・家との空間のように、
個人が占用する土地であっても、道路に面する一定幅
は公共的空間としての役割を果たす部分であり、道路か
らの見え方を意識した空間づくりを行おうとする思想によ
る
ひ
ビオトープ
野生生物を意味する Bios と場所を意味する
Tope とを合成したドイツ語。直訳すると「生物生息空間」。
特定の生物の生息・生育を中心に考えた自然環境の一
空間を示す言葉であり、生き物の繁殖地やねぐらだけで
なく、隠れ場や移動経路も含んだ一定の空間的広がり
をもった概念で、有機的に結びついた生物群生物が互
いにつながりを持ちながら生息している空間を示す。より
端的に言えば植物、昆虫類、両生・は虫類、鳥類、ほ乳
類などの野生生物が生息・生育する空間を類型化した
もの。
開発事業などによって、環境の損なわれた土地や都市
内の公園や空き地などに造成された生物の生息・生育環
境空間を指していう場合もある。
ひかり がい
光 害
屋外や窓の照明により、生物多様性、農作物、人
の健康、夜空の景観、街並み景観などに支障をきたす
こと。狭義には、障害光による悪影響をさす。
① 漏れ光 照明機器から照射される光で、その目
的とする照明範囲外に照射される光
② 障害光 漏れ光のうち、光の量若しくは方向が原
因で生じる人の活動や生態系への悪影響を及
ぼす光。
ヒートアイランド 自然の気候とは異なる都市独特の局地
的現象。都市に機能と人口が集中した結果、冷房による
人工排熱、コンクリート建物の蓄熱により、都市の熱収支
が周辺部と異なり、最低気温が下がらなくなる現象。都
心ほど気温が高く、等高温が島のような形になるため、ヒ
ートアイランド(熱の島)といわれる。温暖化とは無関係。
ヒートポンプ 熱を移動させるポンプのことで、冷媒(フロン
134
都市における風致の維持を目的として、計画
都市法により定められているもので、各種の風景地、公
園、水辺、歴史的意義のある土地、樹林地等が指定さ
れている。
富栄養化
水の出入りの少ない閉鎖性水域において、窒
素、燐などの栄養塩類の濃度が高くなり、藻類やプラン
クトンの増殖速度が増加することを言う。腐敗の過程を
通じて、次第にこれらが蓄積され、水質が悪化する。
複層林 樹齢・樹高の異なる樹木により構成された森林。
物質循環
環境の中では、さまざまな物質が生態系の働
きや自然の物理的・化学的な働きによって、大気や水、
土などの間を循環し、全体を保っている。
例えば、水は太陽のエネルギーによって大気中の水蒸
気、川や湖の水、地下水、海水などとして循環している。
また、水素、炭素、窒素、酸素、硫黄などの物質を形づく
る主要な元素は、大気、天然水、蓄積物の構成成分とし
て存在し、生物活動や物理化学的な作用によって、全地
球的な規模での循環が形成されている。
それぞれの循環は相互に入り組んで、生物圏の存続と
発展に重要な物質の流れを形成しており、この循環の一
部の急激な変動は、生物や生態系の存続に重大な影響
を与える。
浮遊物質 「SS」参照
浮遊粒子状物質(浮遊粉じん)
(SPM:Suspended
Particulate Matter)自分の重みで落下せず、大気中を
浮遊する物質で、ばいじん、粉じんなどの微粒子のうち
粒径が 10 ミクロン(μm。1cm の 1000 分の 1)以下のも
のをいう。発生源は、土壌粒子や海塩粒子等自然的な
もののほか、ディーゼル車などから排気される黒鉛、燃
料の燃焼、物の破砕等によるものや大気中で二次的に
反応して生成されるものなどがある。身近なものでは、く
しゃみの細菌やたばこの煙、花粉、アスベストなども浮
遊粒子状物質である。
この粒子は、沈降速度が小さいため、大気中に比較的
長時間滞留し、肺や呼吸器の深部に容易に入り、気道や
肺胞に沈着し、呼吸器疾患の増加を引き起こすおそれが
あるため、環境基準が設定されている。
環境基準 1時間値の1日平均値が 0.10mg/m3(10 ミク
ロン)以下以下であり、かつ1時間値が 0.20mg/m3以下で
あること。
関連用語→PM2.5 粒径が 2.5μm 以下の超微粒子
で、ディーゼル車が吐き出すディーゼル性排気微粒子
(DEP)など、化学物質が主な成分とみられている。浮遊
粒子状物質(SPM)よりもPM2.5 の方がぜんそくや気管
支炎を引き起こす確率が高いことが最近判ってきた。
プラスチックリサイクル 製品としての使用後に廃棄され
たプラスチックを再利用すること。その手法には、プラス
チックを溶かすなどして原材料に戻し他のプラスチック
製品に再生使用する「マテリアルリサイクル」と、プラスチ
ックを焼却するなどして発生するエネルギーを電気や熱
として取り出す「サーマルリサイクル」がある。
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
ブラックイルミネーション ライトダウンキャンペーン参照
フリーマーケット flea market 公園や駐車場、球技場等
閉鎖性水域
地形などにより水の出入りが悪い内湾、内
海、湖沼等の水域をいう。
平地林 山地を除く平地部の森林で、そのほとんどは、雑
木林、社寺林、屋敷林などの二次林である。駒ヶ根市で
は十二天の森を保全している。
ペットボトル(PETボトル) PolyEthylene Terephthalate
飲料等びんの素材に、ペット(PET)を使用した容器。
PETボトルの原料は、ポリエチレンテレフタレートと呼ば
れる樹脂で、PETとは、その頭文字からきている。
このポリエチレンテレフタレートは、石油からつくられるテ
レフタル酸とエチレングリコールを原料にして、高温・高
真空下で化学反応させてつくられる樹脂の一つ。
を会場にして住民が不要な品物を持ち寄って、安い値
段で売買すること。リサイクル運動の一つとしてごみの減
量化や資源の有効利用に役立てることを目的とする。
ふれあい農業体験ゾーン★ 駒ヶ根市農業公園基本
構想に基づき、地区営農組合を単位とした区域により、
地域の特性を生かした新しい農業展開のひとつ。観光と
農業の連携による都市と農村の交流を一層活発にし、
営業的に成り立つ高付加価値農業の確立を図る。
フロン 炭化水素の水素原子のいくつかが、塩素原子とフ
ッ素原子とで置き換わった化合物の総称。正式にはクロ
ロフルオロカーボン。無色無臭の気体または液体で、化
学的・熱的に安定しており、毒性も引火性もないため、
冷蔵庫・クーラー、カーエアコン等などの冷媒や、化粧
品用エアエロゾル剤、消化剤、ウレタンフォームなどの
発泡剤、精密電子部品の洗浄剤などに広く利用されて
いる。フロンそのものは無害だが、大気中に放出された
フロンは、大部分が成層圏に達し、光分解を経てオゾン
層を破壊する結果、紫外線の地上への到達量が増え、
皮膚ガンの増加や生態系への悪影響が懸念され、オゾ
ン層を破壊する主な原因物質として 1995 年末に生産が
打切られた。 「オゾン層」、「特定フロン」参照
フロンの性質----無色、無臭、の気体。圧力をかけるとす
ぐ液体となる。不燃性。
使用器具----冷蔵庫、空調機器、ヘアースプレイ等、消
化剤、精密機械・フィルムの洗浄用
ほ
保安林
水源の涵養、災害の防備、生活環境の保全・形成
等の公共目的を達成するため森林法に基づいて保護
指定された森林のこと。指定を受けると伐採の制限を受
ける。
ポストハーベスト農薬 農産物の収穫後に使用する農薬
のこと。収穫前に散布する農薬と比較し農産物に残留し
やすいため、日本では使用が認められていないが、諸
外国では、農産物を長期保管する目的で、また輸送中
の害虫やカビなどの発生による品質低下を防ぐため、広
くその使用が認められている。
ポリ塩化ビフェニール(PCB)
分別収集
可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみ、資源ごみ等
に分類して排出することによって、処理や、リサイクルが
しやすい方式。
全国的には平成9年から「容器包装リサイクル法」に基
づく市町村の分別収集が実施されている。
粉じん
気体中に浮遊している微細な粒子状物質の総称。
大気汚染防止法では、物の破砕、選別その他の機械的
処理またはたい積に伴い発生し、または飛散する物質
を「粉じん」と定義。(第2条第4項)
さらに、粉じんのうち、石綿その他の人の健康に係る
被害を生ずる恐れがある物質で政令で定めるものを「特
定粉じん」、特定粉じん以外の粉じんを「一般粉じん」と
し(同条第5項)、特定粉じんについては規制基準を、一
般粉じんについては、その発生施設について構造・使
用・管理に関する基準を定めている。
フード・マイレージ(フード・マイル) 英国の消費者運動
家ティム・ラングが 1994 年から提唱している概念("Food
Miles")で、生産地から食卓までの距離が短い食料を食
べた方が輸送に伴う環境への負荷が少ないであろうとい
う仮説を前提として考え出されたもの。
具体的には、輸入相手国からの輸入量と距離(国内輸
送を含まず)を乗じたもので、この値が大きいほど地球環
境への負荷が大きいという考え。
輸入食料に係るフード・マイレージ=輸入相手国別の
食料輸入量× 輸出国から我が国までの輸送距離(注.
輸入相手国別に計測し集計したものが全体のフードマ
イレージとなる。)
2000 年では1人当たりのフード・マイレージは日本が
4,000tkm ( ト ン キ ロ メ ー ト ル ) で あ る の に 対 し 、 韓 国 は
3,200tkm、アメリカは 500tkm と大きな開きがある。
また、日本には「地産地消」という考え方がありますが、
フード・マイレージは、このような考え方を数量的に裏付
けるものと考えられる。 参照:ウッドマイレージ
へ
135
沸点が高く化学的に安
定なことなどから、昭和 40 年代まで、トランスの絶縁油や
潤滑油、ノーカーボン紙などに利用されていた液状物
質で、カネミ油症事件の原因物質とされている。化学物
質審査規制法などにより、新たな使用は考えられないが、
未処理で保管しているPCBの処分が今後の課題となっ
ていたが、平成 20 年度から全国順番で処理されることと
なった。
ま
マテリアルリサイクル プラスチックからプラスチック、紙
から紙など、材料としてそのまま利用したり、化学的に物
質を変化させて再生利用することによるリサイクル。生ご
みからの土壌改良材、堆肥などの製造、プラスチックか
らの油の生成など。
参照:サーマルリサイクル、ケミカルリサイクル
マニュフェスト管理(産業廃棄物の処理) 産業廃棄物
の排出事業者が、産業廃棄物の性状、取り扱い上の注
意事項などを記載した積荷目録(マニフェスト)を産業廃
棄物の流れの中に組み込み、マニフェストの管理を通じ
て産業廃棄物の流れを管理するシステム。
み
水循環
水は降雨、蒸発、浸透などにより環境中を循環し、
大気中の水蒸気、内陸水(川や湖)、地下水、海水など
の形で存在している。自然の地表面や緑地が減少したり、
地下水を大量に採取したりすると、水の循環の仕方や水
の存在状態が変わり、湿地の消失、地盤の沈下や平常
時の河川流量の減少による水質の悪化などの支障が生
じる。
水辺の楽校 国土交通省が平成8年度から水辺での活動
を安全かつ充実したものとするために必要な整備を行っ
ているプロジェクトの名称。身近に存在する自然豊かな
川を環境学習や自然体験活動の場として利用できるよう
整備されている。 市内では新宮川の天竜川合流点が
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
ある。
野生生物種の減少
野生生物は、地球の生態系を構
成する基本要素であり、人類にとって有用な資源である
と同時に地球上に共存する同じ生命種としてなくてはな
らない存在である。
現在、人間活動による生息・生育地の破壊や乱獲によ
って野生生物の種が今までにない速度で急激に減少し
ており、地球全体で極めて深刻な問題となっている。こ
れに伴い、国際的にはワシントン条約が1973年に制定
された。日本でも、ニホンオオカミなど多くの野生生物が
絶滅種となっている。 参照:ワシントン条約
緑の少年団
森林での学習活動、地域の社会奉仕活動、
キャンプなどのレクリエーション活動を通じて、自然を愛
し、人を愛し、自ら社会を愛する心豊かな人間に育って
いくことを目的とした、子どもたちの自主的な団体。
当市では、中沢小学校、東伊南小学校で環境教育の
一環として取り組んでいる。
緑の募金 「緑の募金による森林整備等の推進に関する
法律」に基づいて行われる募金で、森林整備及び緑化
の推進などに使われる。春期(2月∼5月)及び秋期(9
月∼10月)の2回が、募金期間となっている。
未利用エネルギー 省エネルギーの有効方法のひとつと
して、未利用エネルギーの活用がエネルギー政策として
協調されている。都市生活から出てくる排熱や、大気と
の温度差を利用した河川水、下水処理の熱などといっ
た、今まで利用されなかったエネルギーを有効に活用す
ること。
ゆ
有害大気汚染物質
大気汚染防止法において、低濃度
でも「継続的に摂取される場合には人の健康を損なうお
それがある物質で大気汚染の原因になるもの(ばい煙お
よび特定粉じんを除く。)」と定義されており、特に排出ま
たは飛散を早急に抑制すべき物質(指定物質)として、
ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ダイ
オキシン類の 4 物質が大気汚染防止法で指定されてい
て、が定められている。
また通常は、平成 8 年 10 月に中央環境審議会大気部
会健康リスク専門委員会がリストアップしたアクリルアミド
など 234 物質(有害大気汚染物質に該当する可能性が
ある物質リスト)を指す。また現在、234 種類の有害大気
汚染物質がリストアップされ、健康リスクがある程度高いと
考えられるアセトアルデヒドなど 22 物質が優先取り組み
物質とされている。 <環境基準は次のとおり>
大気
ベンゼン
1年平均値が 0.003mg/m3以下
トリクロロエチレン 1年平均値が 0.2mg/m3以下
テトラクロロエチレン 1年平均値が 0.2mg/m3以下
ジクロロメタン
1年平均値が 0.15mg/m3以下
ダイオキシン類
1年平均値が 0.6pg-TEQ/m3以下
水質
ベンゼン
1年平均値が 0.01mg/l以下
トリクロロエチレン 1年平均値が 0.03mg/l以下
テトラクロロエチレン 1年平均値が 0.01mg/l以下
ダイオキシン類
1年平均値が 1pg-TEQ/l以下
土壌
ベンゼン
検液1lにつき 0.01mg 以下
トリクロロエチレン 検液1lにつき 0.03mg 以下
テトラクロロエチレン 検液1lにつき 0.01mg 以下
ダイオキシン類
1,000pg-TEQ/g 以下
む
無過失賠償責任
一般には、損害の発生について、故
意・過失のある場合にだけ損害賠償責任を負うが、故
意・過失がなくても損害賠償責任を負うことを無過失責
任という。民法第 709 条をはじめ、近代法は個人の活動
の自由を保障するため、原則として過失責任主義をとっ
ている。
公害など近代科学の発達に伴う危険が増大し、汚染
原因者としての企業責任について、大気汚染と水質汚濁
に係る健康被害に関して企業の無過失賠償責任を法制
的に確立したもの。
以前の法制では公害の特殊性から、原因行為の違法
性や原因者の故意又は過失を立証し、因果関係を確定
することが非常に困難であったため、1972 年に整備され
た公害関係法において、伝統的な不法行為理論を修正
し、無過失賠償責任論に基づく原則が採用された。
め
メタノール自動車
アルコールの一種であるメタノールを
燃料として走る自動車。長距離走行が可能であり、排出
ガスもクリーンである。
同タイプディーゼル車比、NOX は 50%、黒煙は 100%
改善。
も
モントリオール議定書
オゾン層の保護対策として
1987 年に採択され、正式名称「オゾン層を破壊する物
質に関するモントリオール議定書」で、「オゾン層保護に
関するウィーン条約」に基づくものである。我が国におい
ても、同議定書を受けて、1988 年に制定されたオゾン層
保護法に基づき、オゾン層破壊物質の生産等の規制を
行っている。
有害化学物質
や
夜間電力
昼間電力に比べ安価な夜間に発電される電力
のことで、化石燃料の使用割合が低いため二酸化炭素
排出量が少ないため、環境負荷低減の一つの方法とな
っている。また、コスト縮減も同時に達成できるものとして、
このシステムを利用する事業所が増えている。「氷蓄熱
システム」(エコアイス)といった貯蔵技術がある。夜間電
力の利用は、昼間の電力消費量のピークをカット出来る
のも利点であり、これにより、電力需要の負荷を平準化
でき、電力設備を効率よく活用できる。
136
世界で約 10 万種類、日本で 5 万種類化
学物質が流通している。環境中に安全性が確認されて
いる物はわずか。生態系への悪影響が心配されている。
有害物質 人の健康に係る被害を生ずるおそれのがある
物質として水質汚濁防止法で排水基準を定めた物質。
公共用水域の環境基準の場合の「健康項目」と同一物
質を指している。
有害廃棄物の越境移動 自国で処理すると高い費用の
かかる有害廃棄物を他国へ送って処理すること。移動先
では、しばしば不法投棄されたり、安易な処理をされ、環
境汚染を起こすことが地球環境において大きな問題とな
っている。途上国が廃棄物の捨て場として選ばれること
が多く、1992 年からバーゼル条約で規制されることとな
った。参照:バーゼル条約
有機塩素系化合物 炭素または炭化水素に塩素が結合
した一連の化合物の総称で、特にトリクロロエチレン、テ
トラクロロエチレン、1,1,1−トリクロロエタンなどは、化学
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
的に安定しており、脱脂性に富んでいるため、メッキやド
ライクリーニング等の洗浄剤として使用されている。
このうちトリクロロエチレン、四塩化炭素などの有機塩
素系溶剤は、金属・機械部品の洗浄などに広く使われて
いる。これらの中には発ガン性が疑われるものがある。近
年、これらの物質による土壌・地下水汚染が問題になっ
ている
有機塩素系溶剤 トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、
1,1,1-トリクロロエタン等の総称であり、その性状は、揮
発性・不燃性で、水に溶けにくい液体であり、生物分解
性は悪い。これらについては、水質汚濁防止法により、
排水基準や地下浸透の禁止等が規定されている。
有機汚濁物質 全ての物質は、有機又は無機物質に分
類されるが、有機物質とは炭素化合物(一酸化炭素CO
と二酸化炭素CO2は除く。)の総称であり、有機物質以
外の物質を無機物質(水銀、カドミウムなどがその例)と
いう。
工場排水、生活排水に含まれている汚濁物質の多くを
占めるものが有機汚濁物質であり、これ以外の物が無機
汚濁物質である。
有機農産物 有機農産物はJAS法(農林物資の規格化及
び品質表示の適正化に関する法律)により、「化学的に
合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本とし
て、播種または種付け前2年以上(多年生作物にあって
は最初の収穫前3年以上)の間、堆肥等による土づくり
を行ったほ場において生産された農産物。」と定められ
ている。
平成12年10月からは、この条件を満たし、農林水産
大臣に登録した登録認定機関が認定したものでなけれ
ば「有機」の表示が使えなくなった。なお、このほかの農
薬や化学肥料を削減して栽培された農作物は、「特別栽
培農作物」として区別されている。
有機農業 環境への影響や食の安全性などに配慮し、家
畜ふんなどの有機性資源を堆肥化し土壌に還元して土
作りを行い、農薬と化学肥料を使わずに農産物を生産
する農業。 →「環境保全型農業」参照
有機溶剤 工場の生産工程において、有機溶剤は大量に
使用されており、例えば、塗装工程におけるトルエン、キ
シレン等のシンナー類、金属の脱脂工程におけるトリク
ロロエチレン、テトラクロロエチレン等の塩素系有機溶剤
類がある。
蒸発し、気体として排出されると窒素酸化物とともに光
化学スモッグの原因となり、また、それ自身にも有害性が
あり、悪臭の原因となる物質も含まれている。
2年4月に施行。正式名は「容器包装に係る分別収集及
び再商品化の促進に関する法律」
一般家庭のごみの容量の約6割を占める容器包装廃
棄物のリサイクルを目的とし、容器包装(缶、びん、ペッ
トボトル、段ボールなどの紙容器やプラスチック容器な
ど10品目)の分別収集及び再商品化を促進するための
措置を規定。特徴としては、住民は容器包装分別に協力
し、市町村は国が定めた分別基準に適合させ、容器包装
を利用した 中身メーカー、容器包装を生産・販売し
た容器包装メーカーなどの事業者には分別収集され
た容器を引き取り再商品化を義務づけるというように、住
民・行政・企業という三者の役割分担と、協力の仕組みを
法律によって築いている。循環型社会形成推進基本法
の一つ。
溶存酸素量(DO) DO参照。
要請限度(騒音)
自動車交通騒音・振動の測定結果
を基に、自動車騒音によって道路周辺の生活環境が著
しく損なわれている場合であって、かつ、超えた場合に
は都道府県の公安委員会に対し道路交通法による措
置を取るよう要請することとなる基準。道路交通振動に
ついても定められている。
知事は指定地域内で測定を行った結果、自動車騒音
または振動が総理府令で定めた要請限度を超え、道路
周辺の生活環境が著しく損なわれると認められた場合、
県公安委員会に対し道路交通法による措置をとるべきこ
とを要請し、騒音については道路管理者、関係行政機関
の長に対し防止に資する事項に関し意見を述べ、振動
については道路管理者に防止のための措置をとるべきこ
とを要請できるとされている。
有機燐
ライフサイクルアセスメント(LCA)
有機燐化合物は毒性が強く、殺虫剤として、マラ
ソン、スミチオン等の名で使用される。燐酸、ピロリン酸のエス
テル有機燐殺虫剤は殺虫力が強く、体に付いたり吸収したり
すると、頭痛、手足のしびれなどを起こし、ひどいときには死亡
する。
溶融スラグ
ごみ焼却灰を 1200℃以上の高温で加熱、
溶融した後、冷却して得られるガラス質の固形物(スラ
グ)。もとの焼却灰の 1/2 から 1/3 に減容でき、道路資材
等への利用が可能である。→「焼却灰の溶融化」参照
ら
ライトダウンキャンペーン
環境省が毎年、夏至の日を
中心に実施している、温暖化防止のため、ライトアップ
施設や家庭の電気を消していただくよう呼びかけている
「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」のことで、夏至
の期間の夜に、電気を消して過ごしてみよう、というキャ
ンペーン。
特に、指定日の夜を「ブラックイルミネーション」として、
夜8時∼10 時の2時間、全国のライトアップ施設に対し電
気を一斉に消灯していただくことを広く呼びかけている。
一つの製品が、原
材料の採取から、製造・輸送・使用を経て、廃棄されるま
での各過程で生じる環境影響を総合的に評価する手法
で、製品が環境に与える負荷の改善を目的とし、活用す
ることにより環境への負荷の低減を図ろうとするもの。
事業活動に伴う環境負荷を的確に把握し、効果的にこ
れを低減し管理していくためには、工場などから最終的
に排出される汚染物質だけでなく、製品のライフステージ
ごとに、定量的・科学的・客観的に環境への負荷をチェッ
クし、リサイクルのしやすさや廃棄の際の有害性など、間
接的な環境負荷も評価し、それらを全体的にとらえていく
ことが重要である。LCA と略称される。
よ
要監視項目 公共用水域においては、カドミウムなど 23 項
目について「人の健康の保護に関する環境基準」が定
められているが、これらの環境基準項目のほか、人の健
康の保護に関連する物質ではあるが、公共用水域等に
おける検出状況等から見て、現時点では直ちに環境基
準項目とはせず、引き続き知見の集積に努めるべきと判
断される 25 物質を「要監視項目」と定義している。従っ
て、「要監視項目」は「環境基準健康項目」の予備軍とと
らえることもできる。
容器包装リサイクル法 平成7年6月に制定され平成1
ラムサール条約
(特に水鳥の生息地として国際的に
重要な湿地に関する条約)
国境を越えて移動する水鳥の生息地として重要な湿地
を指定し、国際的に保全を進めようとするものであり、湿
137
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
ツシマヤマネコ・シマフクロウ・ヤドリコケモモ等
④絶滅危惧ⅠB類 絶滅の危険性が高い種
オジロワシ・クマタカ・レブンアツモリ草等
⑤絶滅危惧Ⅱ類 絶滅の危険が増大している種
オオワシ・ライチョウ・マナズル・ナベズル等
地を将来にわたって持続的に活用できる賢明な利用法
を確立し、適切な湿地の保護・管理施設の実施を目的と
している。1975 年に条約が発効し、我が国は 1980 年に
24 番目の締約国となった。1999 年 8 月現在、締約国 116
か国、登録湿地 1,005 か所(総面積 7,130 万 ha)で、我が
国の登録湿地は 11 か所(83,725ha)である。
レンジャー
米国においては、国立公園において現地管
理業務を担当する職員を一般にパークレンジャー(Park
Ranger)と呼んでいるが、我が国においてもこの呼称を
用いて環境省の職員である国立公園管理官をレンジャ
ーと称している。我が国のレンジャーの業務は次の3つ
に大別される。
①国立公園の、風致景観の保護のための業務、②適
正な利用促進のための業務、③財産等の管理業務
り
リサイクル(Recycle)
廃棄物を再生使用すること。一
般的には、紙、鉄くず、アルミニウム、ガラスびん、布など
有価物の再生使用、不用品交換などのことをいう。リサ
イクルの効用として、資源やエネルギーの節約、ごみの
減量化による環境保全、ごみ処理費の節約、経済活動
の活性化などがある。
ろ
リターナブル容器
繰り返し使用される容器のこと。日本
の代表的なものはビールびん、一升びんであるが、他に
も独自の規格で様々な容器がある。自然保護につなが
り、環境を配慮した容器といわれている。
ローカルアジェンダ
1992 年 6 月 6 日世界環境デーに
ブラジルで開催された「環境と開発に関する国連会議
(地球サミット)」で採択された、地球環境保全に対する
諸国民の義務・権利を定めた「リオ宣言」の理念を具体
化したもので、21 世紀に向けて持続可能な開発のため
の行動計画を「アジェンダ 21」その実行に際して地球規
模の問題意識のもとに、地方公共団体が住民や企業の
意見等を参考にして、その地域で取り組むべき具体的
な行動計画を策定したもの。
当市では、この環境基本計画となる。
ロードキル対策 野生動物等が道路横断の際に自動車
等により轢死、衝突事故死することをいう。
その対策とは、移動経路を確保するための野生動物
専用の道路横断トンネルを設置したり、進入防止策や路
肩に返しを設置するなどの措置をいい、ドライバーに衝
突事故の注意を促す標識を設置することも含まれる。
リデュース(Reduce)
廃棄物をリユース、リサイクルする
前に、発生自体を抑制する手法。そのためには、原材
料の効率的な利用や使い捨て製品の製造・販売等の自
粛、製品の長寿命化、環境負荷の高い材料を使用しな
いことなど、製品の設計・製造段階から流通段階までの
配慮が必要とされる。
リユース(Reuse)
使用を終えた製品を、基本的な形を
変えずに他の利用法で用いること。
緑化率
用地の面積に対する保存緑地および樹木植栽に
よる造成緑地の占める割合。
緑被率
都市域において樹林、草地、田、畑、水辺地など
の緑地が一定区域内で占める面積割合をいう。都市の
自然度を示す有効な指数として利用されている。
林野率
国、県、市町村等の区域面積に対する森林面積
の占める割合。 ただし、森林面積とは木竹が集団して
密生している土地および木竹の集団的生育に供される
土地の面積。
わ
ワシントン条約
正式名称「絶滅のおそれのある野生動
植物の種の国際取引に関する条約」
国際協力のもとに一定の野生動植物の輸入を規制こと
により、採取・捕獲を抑制して絶滅のおそれのある種を保
護することを目的に1973年にワシントンで採択。1975 年
発効。1980 年日本批准 2000 年締約国数 146 カ国
参照:野生生物種の減少
保護の必要の度合いに応じて、以下の3つのように分
類されそれぞれの付属書に品目が記載されている。
「付属書Ⅰ」…商業目的の国際取引を禁止
「付属書Ⅱ」…商取引に輸出国の許可が必要
「付属書Ⅲ」…国ごとに品目を指定
る
類型指定
水質汚濁及び騒音環境基準に関して、国にお
いて水質については6段階、騒音については3段階に
区分した類型ごとに基準値が示されている。これに基づ
き国及び県が河川の利水目的等の状況、騒音に関係
する都市計画地域等を勘案し、河川の流域又は地域ご
とに適用する類型を指定することをいう。
れ
ワンウェイ容器(使い捨て容器)
通常1回だけ使用さ
れる容器で、缶、ガラス、紙などを素材としている。日本
ではペットボトルも安全性、流通上の問題からワンウェイ
容器であるが、リターナブル容器として流通している国も
ある。
近年、繰り返し使用されるリターナブルびんから一度
の利用で使い捨てられるワンウェイ容器へ、またガラス
容器から紙、スチール、アルミニウム、PET等の使用が
増加し、ごみの増加、地球温暖化の原因の一つとなっ
ている。
レッドデータブック
環境の悪化、開発、採取などにより、
絶滅のおそれのある野生生物種の現状に関する報告
書のこと。1966 年以来、国際自然保護連合(ICUN)が
発行。名称は、IUCN が初めて発行したものの表紙に赤
い紙が使われていたことによる。日本では平成3年(1991
年)環境庁から「日本の絶滅のおそれのある野生生物
(脊椎動物編)(無脊椎動物編)」が、植物については
1989 年に(財)日本自然保護協会・(財)世界自然保護
基金日本委員会から「我が国における保護上重要な植
物種の現状」が作成されている。また地形などについて
も関係機関から発行されている。
ワンド
河川の中流域から下流域にかけて川岸に散在する
入り江をいう。
絶滅種
ワークショップ
あるテーマを決めて、専門、非専門の区別の
ない参加者が自由な討論や交流を行うこと。
①絶滅をしてしまった種 ニホンオオカミ・エゾオオカミ等
②野生絶滅 飼育・栽培下でのみ存続している種 トキ
③絶滅危惧ⅠA類 絶滅の危険がきわめて高い種
138
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
アルファベットの用語
DO(溶存酸素量)(Dissolved Oxigen) 水中に溶けてい
る酸素量のこと。水の自浄作用や水中生物の生存には
欠くことのできないもので、河川等の水が有機物で汚濁
されると、これを分解するため水中の微生物が溶存酸素
を消費し、魚介類に悪影響を及ぼす。さらに、この分解
が速く進行すると、嫌気性の分解も起こり、有害ガス等
が発生して水質はさらに悪化する。
水の浄化作用や水中の生物に必要不可欠で、数値が
小さいほど、水質汚濁が著しい。生物化学的酸素要求
量(BOD)とは逆相関関係にある。環境基準は次表。
AA∼A
7.5mg/l以上
河川
B ∼C
5mg/l以上
D ∼E
2mg/l以上
AA∼A
7.5mg/l以上
湖沼
B
5mg/l以上
C
2mg/l以上
A
7.5mg/l以上
海域
B
5mg/l以上
C
2mg/l以上
A
ADI
許容一日摂取量
→「TDI」参照
B
BDF (バイオディーゼルフューエル参照)
BOD(生物化学的酸素要求量)
Biochemical
Oxygen Demand の略。COD とともに有機物などによる水
質汚濁の程度を示すもので、有機物などが微生物によ
って酸化、分解されるときに消費する酸素の量を濃度で
表した値をいう。数値が大きくなるほど汚濁が著しい。
水中に含まれている有機物が一定時間(五日間)、一
定温度(20 度)の下で、微生物によって酸化分解されると
きに消費される酸素の量をいい、河川の有機汚濁を測る
代表的な指標で、数値が高い程有機物の量が多く、汚
れが大きい。一般的に、魚の生息できる水質は BOD が5
mg/リットル以下である。
「生活環境の保全に関する環境基準」では、河川の利
用目的に応じて類型的に定められており、天竜川はA類
型で環境基準は 2.0mg/l 以下とされている。
AA 1mg/l以下
A
2mg/l以下
環
境 河 B
3mg/l以下
基 川 C
5mg/l以下
準
D
8mg/l以下
D
10mg/l以下
E
EMS
(Environmental Management System)
→「環境マネジメントシステム」参照
ESCO事業 Energy Service Company エスコ事業参照
ET (Emissions Trading) →「排出量取引」参照
G
GIS
C
COD(化学的酸素要求量) Chemical Oxygen Demand
の略。 BOD とともに有機物などによる水質汚濁の程度
を示すもので、過マンガン酸カリウム等の酸化剤を加え
て水中の有機物及び被酸化性の無機物(硫化物、第一
鉄、アンモニアなど)と反応(酸化)させたときに消費する
酸化剤の量に対応する酸素量(mg/l)を濃度で表した値
をいい、数値が高いほど有機物の量が多く、汚濁が進
んでいることを示す。環境基準は次のとおり。
AA
1mg/l以下
A
2mg/l以下
湖
A
3mg/l以下
海 B
3mg/l以下
沼
域 C
B
5mg/l以下
8mg/l以下
C
8mg/l以下
地理情報システム(Geographic Information System)
の略語。位置に関するデータを視覚的に表現し、重ね
合わせたり、定量的に観測・計測するなどにより様々な
解析等を行うこと。
GLOBE(グローブプログラム)
Global Learning and
Observation to Benefit the Environment 世界の子ども
たちと科学者、教育関係者の連携によって進められる観
測活動で「環境のための地球観測プログラム」略してグ
ローブ(GLOBE)プログラムと呼ばれる。
1994 年のアースデイにアメリカのゴア副大統領の提唱
で始められた環境教育の国際的なプログラム。現在、日
本も含め約90カ国の子どもたちが観測した大気や水、土
壌、生物などの結果はインターネットを通じて集計され、
その情報は、再びこどもたちの学習に役立てられ、科学
者の研究にも活用される。
COP
(Conference of the Parties to the United Nations
Framework Convention on Climate Change)
I
→気候変動枠組条約参照
COP3(地球温暖化防止京都会議)
ISO(国際標準化機構)
物質及びサービスの国際交
流を容易にし、知的、化学的、技術的及び経済的活動
分野における国際間の協力を助長するために、工業規
格の世界標準化とその調整を図る目的で設立された国
際的な非政府組織機関です。
気候変動に関
する国際連合枠組条約第 3 回締約国会議(COP3)とし
て、平成 9 年 12 月に 161 カ国の参加のもと、京都市で
開催された国際会議。
この会議では、2000 年以降の地球温暖化対策の国際
的な取り組みについて議論され、1990 年を基準年とし、
2008 年から 2012 年の目標期間の締約国全体の対象ガ
スの排出量を削減することを内容とする『京都議定書』が
採択された。我が国については 6%の削減目標が定めら
れた。
目標達成に向けた法令:地球温暖化対策の推進に関
する法律、同施行令、施行規則
ISO14001
組織が自らの事業活動に伴う環境への
影響を把握し、それを改善する為に環境方針、環境目
的、目標を定め、体系的に実行していくための環境マネ
ジメントシステム
ISO14000シリーズ
ISO が制定した環境マネジメント
に関する規格の総称。環境マネジメントシステム、環境
監査、環境ラベル、環境パフォーマンス評価、ライフサイ
クルアセスメント(LCA)などの規格に大別される。
このうち、環境マネジメントシステムに関する規格
D
139
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
組織。
(ISO14001)は、生産、流通、廃棄などの一連の事業活
動における環境保全対策を体系的に(1)計画立案し、
(2)実行し、(3)チェックし、さらに、(4)改良していくシス
テムとして平成 8 年 9 月に制定され、企業はもとより自治
体での認証取得も活発になってきている。
O
OPSフィルム
燃やしてもダイオキシンなどの有害物質が
発生しないプラスチック。
CSR (Corporate Social Responsibility ) 企業の社会的責
任。企業は経済活動だけでなく、地域社会への貢献お
よび環境に配慮した活動等についても責任を持つべき
であるという概念。
CSR・環境報告書 企業が、理念や環境保全に関する方
針、目標・計画、環境負荷の低減に向けた取り組みの状
況等についてまとめ、一般に公表するもの。
Ox →「光化学オキシダント」参照
ISO9000 シリーズ
ISO9000 シリーズが品質システム
に関する一連の規格で、ISO9001、ISO9002、ISO9003
が品質保証規格、ISO9004 が品質管理指針品質保証
の国際規格であり、この規格に適合する品質保証システ
ムが確立され、機能しておれば、ある一定の品質が確保
されていると、購入者に信用される。ただし、製品そのも
のの規格ではなく、業務のプロセスに関する規格。
IPCC Intergovernmental Panel on Climate Change
気候変動に関する政府間パネル。地球温暖化について
人為的な気候変動のリスクに関する科学的・技術的・社
会経済的な知見をとりまとめて評価し、各国政府にアド
バイスを提供している政府間機構。
P
J
PC
Polycarbonate ポリカーボネ−ト 熱可塑性プラスチッ
クの一種。衝撃や温度変化に強く、変形しにくい、燃え
にくいなどの特徴があり、家電、自動車等の部品にしよう
されている。
JAS法・JAS認定
有機農産物はJAS法(農林物資の
規格化及び品質表示の適正化に関する法律)により、
「化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けること
を基本として、播種または種付け前2年以上(多年生作
物にあっては最初の収穫前3年以上)の間、堆肥等によ
る土づくりを行ったほ場において生産された農産物。」と
定められている。
平成12年10月からは、この条件を満たし、農林水産
大臣に登録した登録認定機関が認定したものでなけれ
ば「有機」の表示が使えなくなった。なお、このほかの農
薬や化学肥料を削減して栽培された農作物は、「特別栽
培農作物」として区別されている。
PCB ( ポ リ 塩 化 ビ フ ェ ニ ー ル )
(Polychlorinated
Biphenyl) ポリ塩化ビフェニール化合物の総称。毒性の
強い環境汚染物質。かつては、化学的に安定であり、
熱安定性にも優れた物質で、溶けにくい、沸点が高い、
電気絶縁性が高いなどから、変圧器やコンデンサ等、ま
た感圧複写機、インク等にも使用されていた。
カネミ油症事件の原因物質で、環境汚染物質で現在
製造及び使用禁止。
PDCA サイクル 「環境マネジメントシステム」参照
PE (Polyethylene) ポリエチレン プラスチックの中で最も
生産量の多い樹脂。水や薬品に耐性があり、電気絶縁
性に優れる、防湿性に優れるなどの性質があり、熱に解
けやすいのでリサイクルしやすい。主に一般のビニール
袋、ラップなどに使用されている。
PET (Polyethylene Terephthalate) ポリエチレン・テレフタ
レート 石油を原料とするプラスチック。軽い、水や油に
強い、空気と遮断できる等の特徴があり、ペットボトル、フ
ィルム、衣料用の繊維などに使用されている。
L
LCA
LED
→「ライフサイクルアセスメント」参照
(Light Emitting Diode) 誘電することによって発
行する半導体。発光ダイオード。水銀などの有害物質を
含まない、熱の発生も少ない等から環境負荷が低い発
光体として注目されている。
pg(ピコグラム)
重量単位。1兆分の1グラムのこと。
pH(水素イオン濃度指数) 溶液中の水素イオン濃度
M
MSDS
Materiarl Safety Data Sheet 化学物質等安全デ
ータシート。事業者が特定の化学物質を含んだ製品を
他の事業者に出荷する際、化学物質の種類、量、特性、
取扱方法等の添付しなければならない環境・安全情報
を記載したノート。
N
ng(ナノグラム)
重量単位。10 億分の1グラムのこと。
NPO Non Profit Organization 民間非営利組織。1998 年
施行の特定非営利法人促進法(NPO 法)に基づいて法
人格を認められた民間の非営利団体。
NPOは民間非営利団体、NGOは非政府組織。いず
れも非営利であること、非政府であること、自主的、自発
的活動を行うことを意味する。NPOはより非営利を、NG
Oはより非政府をという性格を協調している。
NGO Non Governmental Organization 非政府組織。
開発や人権、環境、平和等の地球規模での問題解決を
目指して、「非政府」・「非営利」の立場で取り組んでいる
を表す指数で、水(溶液)の酸性、アルカリ性の強さを示
す。7を中性とし、7より大きいものをアルカリ性、小さいも
のを酸性。
AA∼C 6.5 以上 8.5 以下
河川
D ∼E
6.0 以上 8.5 以下
AA∼B 6.5 以上 8.5 以下
湖沼
環境基準
C
6.0 以上 8.5 以下
A ∼B
7.8 以上 8.3 以下
海域
C
7.0 以上 8.3 以下
排水基準
pH5.8∼8.6(海域への排出 pH5.0∼9.0)
水道水質基準 pH5.8∼8.6
水道用水として望ましい水質----pH6.5∼8.5
ppb
Parts Per Billion
濃度の単位で十億分の1
ppm の千分の1。
PPP(ピーピーピー。Polluter Pays Principle)
環境汚染防
止の費用は汚染者が支払うべきであるという考え方。一
般には、汚染者負担の原則と呼ばれている。
ppm(parts per million)
140
濃度の単位で%の 100 分の 1 に
資料Ⅴ 用語の解説・環境用語集
の換算値。ダイオキシン類には 200 以上の種類が存在
し、毒性の強さも様々であり、ダイオキシン類の総合的
な毒性評価を行うことが困難であるため、それぞれの毒
性の強さをダイオキシン類の中でも一番毒性の強い
2,3,7,8-四塩素ジベンゾジオキシンの毒性に換算して毒
性評価を行う。
TDI
(Tolerable Daily Intake) 人が一生涯にわたり毎日摂
取しても健康に対する有害な影響が現れないと判断さ
れる一日あたりの摂取量。体重 kg 当たりの量として、
mg/kg 体重/日と表す。参考として「許容一日摂取量
(ADI)」。
ダイオキシン類等の汚染物質は TDI を、農薬や食品添加
物などでは ADI を用いる。
TOC (Total Organic Carbon) 全有機炭素。水中に含まれ
る有機物中の炭素の総量を測定することにより、水の汚
れの割合を計る指標。
対して 100 万分の1のこと。 例えば、1m3 の空気中に1
cm3 の硫黄酸化物が混じっている場合の硫黄酸化物濃
度を1ppm と表示する。また、水質汚濁物質の濃度表示
では水1m3(1t)の中に汚濁物質が1g混じっている場合
を1ppm と表示。
ppt
ppb の 1000 分の 1 の単位。1000ppt=1ppb。
ppm の 1000000 分の 1 の単位。1000000ppt=1ppm。
ppb ppm の 1000 分の 1 の単位。1000ppb=1ppm。
PRTR
Pollutant Release and Transfer Register 環境汚
染物質排出・移動登録制度。
人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質に
ついて、事業所からの環境(大気、水、土壌)への排出
量及び廃棄物に伴う事業所外への移動量を、事業者が
自ら把握し県を通して国に届け出るとともに、国や県は
届け出データや推計に基づき、排出量・移動量を集計
し、公表する仕組み。
平成 11 年 7 月に「特定化学物質の環境への排出量の
把握等及び管理の改善の促進に関する法律」いわゆるP
RTR法が公布された。
U
Q
V
R
VOC
(Volatile Organic Compound) 揮発性を有し、大気
中で気体状となる有機化合物の総称。ホルムアルデヒト、
トルエン、キシレン、酢酸エチルなど。
RDF(Refuse Derived Fuel) 「ごみ固形燃料」参照
RoHS 指令 (Restriction of the Use of CertainHazardous
Substances in Electrical and Electronic Equipment) 電
子・電気機器における特定有害物質の使用制限につい
ての EU による指令。規制対象になっているのは、①鉛、
②水銀、③カドミウム、④六角クロム、⑤ポリ臭化ビフェニ
ル、⑥ポリ臭化ジフェニルエーテルの6物質。
RPF 古紙やプラスチックを混合して固めた固形燃料のこと。
化石燃料の代替として使用し、CO2 排出量の削減等、
排ガス対策に貢献できる。
(Socially Responsible Investment) 社会的責任投資。
企業の社会的責任(CSR)への取り組みが評価されてい
る企業に対して投資すること。環境への取り組み、障害
者雇用、顧客・従業員への配慮等が評価の対象となる。
環境問題に取り組む企業への投資をエコファンドと呼
ぶ。
SS(Suspended Solid :浮遊物質)
水質の生活環境項目
の一つで、水中に浮遊している2㎜以下1um以上の小
粒状物をいい、ろ過や遠心分離でわけろ過材上に残留
する物質。水の濁りの原因となり、単位は㎎/l で表示さ
れ、数値が大きいほど透明性が低下する。SSが大きく
なると魚類に対する影響が現れるため、一般河川では
25 ㎎/l 以下が正常な生育環境であるとされている。
河 川
環境基準
湖 沼
排出基準
WWF
(Word Wide Fund of Nature) 世界自然保護基金。
世界最大の自然保護団体。現在は森林地帯の保全、湿
地の保全、種の多様性の維持確保を目標としている。
X
Y
Z
S
SRI
W
第1種地域
第2種地域
AA∼B
C
D
AA
A
B
70mg/l
120mg/l
25mg/l以下
50mg/l以下
100mg/l以下
1mg/l以下
5mg/l以下
15mg/l以下
T
TEQ(毒性等量)
ダイオキシン類の毒性を評価するため
141
アルプスがふたつ映えるまち
第2次環境基本計画
(平成 20 年度∼平成 29 年度)
(2008)
(2017)
平成 20(2008)年5月策定
発行
駒ヶ根市
〒399-4192 駒ヶ根市赤須町 20-1
℡ 0265-83-2111
編集 駒ヶ根市 民生部 市民生活課