22 褥瘡発生率 ▶項目の解説 褥瘡(床ずれ)は患者の生活に大きな悪影響を与え、入院の長期化 にもつながりますが、 適切な診療により予防しえるものでもあります。 褥瘡の治療はしばしば困難であり、発症予防がより重要となります。 知識の蓄積、予防の計画、予防の実施にかかる総合力を評価します。 褥瘡発生率 1.460% H16 233/15,963 ▶定義 一か月あたりの褥瘡発生率(入院してから新しく褥瘡を作った患者 数の比率) 。 算式 (歯科を含みます) 分母:新規褥瘡発生患者数 分母:前月末日の在院患者数+当該月新規入院患者数 0.931% H17 H18 161/17,296 0.690% 124/17,965 単位 % 期間 年間 H19 0.536% 97/18,113 コメント 本院では皮膚排泄ケア認定看護師を中心に、褥瘡対策チームと して褥瘡の発生を予防し褥瘡の早期発見・早期治療・早期治癒・ 悪化予防に努めています。 H20 0.619% 118/19,077 H21 0.609% 123/20,185 0% 1% 2% 3% 23 入院中の肺塞栓症の発生率 ▶項目の解説 肺塞栓症は血栓(血のかたまり)が肺動脈に詰まり、呼吸困難や胸 痛を引き起こす疾患であり、 程度によっては死に至る場合もあります。 長期臥床や骨盤部の手術後に発症することが多いです。エコノミーク ラス症候群も肺塞栓症の一種ですが、入院中においては適切な診療に より、かなりの部分が予防可能です。 本指標により、肺塞栓予防に対する病院全体の取り組みを評価しま す。特に術後発生が多いため、術後の肺塞栓症発生率を別掲として算 出することも推奨されます。 コメント 入院中の肺塞栓症の発生率は平成21年度に若干上昇しましたが、 経年的には低下の傾向にあります。今後とも病院全体で肺塞栓症 の発生を防いでまいります。 入院中の肺塞栓症の発生率 H16 0.202% 19/9,405 ▶定義 入院中の肺塞栓症の発生率。 独自定義 ①DPC (様式1)の入院後発症疾患名に病名登録されているだけでは、 確実に治療が行われたのか不明であり、またDPC対象外の患者は含 まれていません。そこでDPCに関係なく入院中に肺塞栓症が病登録 され、かつ通常肺塞栓治療に使用する「ヘパリン」 、 「ウロキナーゼ」 、 「ワーファリン」が投与されている患者数を、入院中に発症した肺 塞栓症の患者数(かつ実際に治療が行われた患者数)と仮定します。 ②肺塞栓症はICD-10コードがI26$の病名とします。 ③疑い症例は除外します。 算式 分子:入院中に発症した肺塞栓症の患者数 分母:全入院患者数 単位 % 期間 年間 21 H17 H18 H19 H20 H21 0.0% 0.148% 16/10,813 0.128% 15/11,747 0.132% 0.106% 16/12,085 14/13,253 0.122% 0.1% 17/13,949 0.2% 0.3% 0.4%
© Copyright 2024 Paperzz