主催者挨拶 三島市長 豊岡 武士 皆様こんにちは。梅一輪一輪ほどの暖かさと、このところ感じるような季節 になりましたけれども、そうは言っても寒い中、また大変お忙しいところを 「国土政策フォーラムイン三島」にご参加をいただきまして誠にありがとうご ざいます。三島市長を務めております豊岡武志と申します。このフォーラムは 国土交通省、そして静岡県と三島市が共催で行うものでございますけれども、 国土交通省に於かれましては三島市の本フォーラム開催の事業計画をご採択を いただきまして、本市で開催できることになったことに心から御礼を申し上げ るとこでございます。また県には本事業開催の支援、それからご助言をいただ いたことに感謝を申し上げる次第でございます。 ご案内の通り伊豆縦貫自動車道が下田市まで繋がることは、伊豆半島7市 6 町 62 万人の悲願でもあるわけでございます。完成すれば伊豆地域に暮らす人々 の命を守り、また基幹産業の観光や商工業をはじめとした地域経済に、大きな 効果が見込まれるものであるわけでございます。まずは、東名・新東名に接続 している東駿河湾環状道路が、来月の 11 日に伊豆中央道と接続をするという、 大変うれしいことになってきたわけでございます。これによりまして、伊豆地 域への観光客の高速道路からの移動時間の短縮のほか、沿線住民の生活圏が拡 大しまして利便性が向上してまいるわけでございます。 静岡県では3年前の東日本大震災の甚大な被害、そして昨年国が発表した南 海トラフ巨大地震の被害想定や、そしてまた一昨年4月に新東名高速道路が開 通したわけでございますけれども、こうした開通を受けまして、内陸フロンテ ィアを開く取り組み全体構想を発表されたわけでございます。そして総合特区 制度を活用し、国からの指定を昨年 2 月の 15 日に受けたわけでございまして、 静岡県内の各自治体では防災減災対策に取組んでいるとこでありますけれども、 川勝知事が提唱される内陸フロンティア構想は、防災・減災と地域活性化の両 側面を捕らえた画期的な政策ではないかと思うわけでございます。 三島市に於きましても防災・減災や新たな産業の創出・集積などが一気に進 むと期待いたしまして、市をあげて5つの特区事業を計画したわけでございま すけれども、三島市も内閣府の指定を頂戴いたしましてこの5つの特区事業に 全力で取り組んでいるところでございます。 東日本大震災では、震度6強の地震で津波が到着するまでに30分かかって いるわけでございますけれども、南海トラフの巨大地震が発生した場合には震 度7で東日本大震災を超える強い地震が発生し、津波到着まで5~6分と公表 されているところでございます。東駿河湾環状道路が完成いたしますと救助や 応急復旧に大きな効果を発揮することはもとより、内陸フロンティア構想によ る事業の進捗は防災減災対策に大変有効であると考えておりまして、県民の貴 重な生命財産を守る上で必須の取り組みと考えている次第でございます。 一方、三島市をはじめとした静岡県東部は首都圏から 100 キロメートル程度 であるわけでございまして、またこの首都圏と中京圏の中間に位置し、東駿河 湾環状道路が延伸してまいりますと市民生活の利便上の向上のほか、企業にと っても大変魅力である地域となり、ビジネスチャンスの拡大への期待も大きな ものになってきているとこでございます。 本日は、これから川勝県知事の基調講演を頂戴し、そしてそのあと国土交通 省中部地方整備局平出企画部長、県の森山副知事、また、中嶋静岡経済研究所 の中嶋専務理事、岩崎静岡県経営者協会会長ほか第一線でご活躍の皆様がパネ リストとなりまして、そしてこれからの議論を展開していただくことになって おるわけでございます。このような第一線で活躍されている方々にご出席いた だきましたことに心から感謝いたしておるとこでございます。 東駿河湾環状道路の開通は富士山の世界遺産登録、2020 年の東京オリンピッ ク、パラリンピックの開催決定が追い風となりまして、県東部・伊豆の地域住 民の期待は一段と高くなってきていると思うわけでございます。本日の「内陸 フロンティア構想と伊豆地域の将来」につきまして、基調講演、パネルディス カッションは、こうした私たちの地域にとって大変これからの発展に欠くこと のできない考え方であるわけでございまして、皆様にとりましても大きなヒン トや、あるいは様々な意見や提言をいただく中で、これからの夢が広がってい くのではないかと思っているところでございます。 あらためまして本フォーラムを三島市で開催していただきましたことに感謝 を申し上げまして、私からのご挨拶に代えさせていただく次第でございます。 どうぞよろしくお願いしたします。本日はありがとうございました。
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