2013.5.2 皆様こんにちは。五月になり、ジリジリ日差しの強さを感じます。 さて今回は、無呼吸の最近のトピックスの中から「肥満でない人、 女性も要注意!」という話題をご紹介致します。 眠っている時に、呼吸が頻繁に止まる「睡眠時無呼吸症候群」 、太った男性の病気と思 われがちですが、女性にも意外に多いことがわかってきました。昼間に強い眠気を感 じて運転事故などの危険が高まるのに加え、生活習慣病にもなりやすいため、気にな る人は早めの対処を心がけましょう。 虎の門病院(東京都港区)睡眠呼吸器科睡眠センター長 の成井浩司さんによると、男性の発症率は成人の9%程 度であるのに対し、女性は少ないとは言え、その2分の 1から3分の1の発症率があります。。 女性の発症率が低いのは、女性ホルモンの「プロゲス テロン」(黄体ホルモン)が呼吸中枢を刺激し、上気道 を拡張する働きを持つためで、女性がいびきをかきにく 近年は 20 代の若い女性にも、睡眠時無呼吸 いのも、そのせいとされています。 症候群は増えていると言われています。その このため、女性ホルモンの分泌が大幅に減る閉経後に 理由は、 『 顎の小ささ 』 。日本人の食生活自 は発症が増えます。50歳以降だと、発症率の男女差は 体が柔らかいものを食べるようになってきて それほどなくなります。 いることもあります。 だが「男性の病気」のイメージが強いことや健診を受 特に、女性の場合は美容を意識して小顔、特 ける機会が限られることもあり、女性で治療を受けてい に細顎を意識して固い物を食べない食生活を る人の割合は、男性に比べて大幅に低いのが現状です。 している方も居ると思います。 気になる症状があれば医師に相談しましょう。 この「顎を小さくする」という考え方が、睡 眠時無呼吸症候群を招く原因となるのです。 成井医師は「日常生活に支障があるだけでなく、合併 というのも、顎が小さくなっても人間の舌の 症を起こせば死にもつながりかねない、特に女性は病 大きさは変わりません。寝ている時、気がつ 気が見逃されがちで、気になる症状があれば検査を受 かないうちに、舌が顎に収まらずに気道が塞 けるべきです」と話していました。 がってしまう。そのせいで、睡眠時無呼吸症 YOMIURI ONLILE より 候群が進行してしまうのです。 来月の CPAP 外来は第 1 木曜日の 6 月 6 日(Dr 塩田)、第 3 月曜日の 6 月 17 日(Dr清重)に行います。 お間違えのないように受診してください。 ☆ 過去の CPAP 外来通信が呉共済病院ホームページでご覧になれます http://www.kure-kyosai.com/ へどうぞ。 ☆ 発行/ 臨床研究科
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