ジョニー・デップ 来日イベントレポート 3月22日、 『アリス・イン・ワンダーランド』 のプロモーションのため、自家用ジェットで来日したデップは、 徹夜組を含む約1000人のファンに迎えられた。彼の忙しい1日を紹介しよう。 文/笠松 綾 Photo:Shinobu Matsukawa テレビカメラが40台近く集まった新宿 る。帽子といえば、スーツには必ず帽子を 野心でなく、芸術のために仕事をする真の の記者会見場には、13時開始の予定から かぶった、優雅な古き良き時代に憧れるね。 作家。心から表現したいものを持っている 25分遅れでティム・バートン監督とジョニ 自分で持っているのは5〜6個かな。 から、妥協がない。本当にユニークな作品 ー・デップが登場。バートン監督(以下B) ――映画を見て、子供さんたちの反応はい を作れるワン&オンリーの監督だ。彼と仕 が「日本で、皆さんが信じられないほど歓 かがでしたか? 事をするのは居心地がいいし、満足感も高 迎してくれるのには感動します。また迎え D 僕はまだ見てないんだけど、子供と友 いね。 てくれてありがとう」と挨拶すると、デッ 達は、すごく気に入ってくれた。帽子屋の ――監督から見たデップさんは? プ(以下D)が「僕も全く同じ」と短く答 イカれたキャラクターも楽しんでくれたよ。 B 『シザーハンズ』で出会ってから、作 えて、場内を沸かせた。主な質疑応答は以 B うちは2歳の娘が心配だったけれど、 品ごとにいつも違った顔を見せてくれるの 下のとおり。 彼女もクレイジーだから喜んでくれた。 には驚かされる。毎回、初顔合わせのよう ――ジョニーさんは帽子がトレードマー チームワークのよさの秘訣は? な新鮮さで臨んでくれるので、私もスタッ フもいつもエネルギーをもらっているよ クだと思いますが、今回の帽子屋役はいか ―― 公私共に仲のいいお2人ですが、他 ――お2人の意見が対立することはないの がでしたか? またプライベートではいくつ の監督と比べてバートン監督のすごさと ですか?その場合、どうしますか? くらい、帽子を持っていますか? は? B 腕相撲で決める (笑) 。映画を作るのは、 D この役は、自分からかけ離れたもので D こんなことを言うと、ティムが恥ずか 一緒に旅をするようなものだけど、2人は はなく、やるべくしてやったという気がす しがって逃げ出すかもしれないけど…(笑) 。 同じ目線で見ているから、20年ほど仕事 110 日経エンタテインメント!特別編集
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