粟野利信の感性と願いと野望が込められたちょっと気になる “大人のスキー” かつて技術選２連覇を達成するなど、一時と多くの人に伝えたいと願うようになったのだ。るチャンスなんてそうない。日本のブランドだか代を築いた名デモンストレーターとして活躍しだからキロロスキー＆スノーボードアカデミーらこそできたこと。しかも、キロロと同じ北海た粟野利信。５年前にキロロスキー & スノーでは、いろいろなシチュエーションをたくさん道のメーカーだからこそ、今回のようなとてもボードアカデミーの校長に就任してから、あら滑ってもらうことで、スキーの楽しさを伝えてい短かい期間でも良いものができた。理想のスためてスキーの楽しさを再確認したという。こうというレッスンの基本方針を打ち出した。キー板を作り上げていく作業はとても興味深「北海道の雪はとにかくすごい。雪の浮力をそんな粟野のもとに、「粟野利信プロデューく、楽しい時間だった」。粟野は、これまでの受けながら簡単にまわっていける、その感覚をスのスキー板を作らないか」という話が舞い過程をそう振り返った。体感したときは、 “スキーってなんておもしろい込んできた。アプローチしたのは、道産子ブ７月 31日、その粟野利信プロデュースモデんだ”とあらためて気づかされた。毎日滑ってランドのケイスキー。もともと粟野は、以前かルの完成お披露目パーティが、東京銀座で催いても飽きないし、とくに雪が降った日は本当らケイスキーの持つ優れた回転性能がベースされた。センター幅 83mm で、おもにパウダーに最高に楽しいんだ」。にあれば、自身が思い描く「楽に、楽しく滑を舞うように滑りたいという願いが込められたこの５年間で、スキー指導に対する考え方りたい」というスキースタイルにマッチしたス《POWDANCER （パウダンサー）》と、センターも大きく変わってきた。上達をめざすうえで、キー板ができるかもしれないというイメージを幅 74mmでパウダーも含めたさまざまなシチュたしかな技術論を伝え、その知識を身につけ持っていた。間もなくしてアドバイザリー契約エーションを快適に、軽快に滑ることをめざしてもらおうと細かく指導することも重要だ。しを結び、実際にテストを繰り返していくなかで、たという《DOLPHIN（ドルフィン）》の２モデかし、スキーを普及させるためには、もっと根プロトタイプのテストスキーが短期間でできあル。どちらもトップとテールともにロッカー形状本的に大切なことがある。それは、粟野自身がってくる開発スピードに驚かされながら、そを採用し、センター部分のキャンバー構造とが北海道の地で体感した、スキーを滑る純粋のイメージは確信に変わっていったという。融合させることで、パウダーもゲレンデも両方な楽しさを感じてもらうこと。その喜びを、もっ「自分でプロデュースしてスキー板を開発できが楽しめるオールラウンド性を重視。そのなかでも“快適性”を徹底的に追求した性能に仕上げられているという。 DOLPHIN □ 126,000 円（税込／ TYROLIA PRD11 バインディング付）□サイズ： 170cm（R15m）、163cm （R15m)　□サイドカット： 170cm ／ 117-74-101mm、 160cm ／ 115-74-100mm POW DANCER □ 130,000 円（税込／ TYROLIA PRD11 Wide バインディング付） □サイズ：170cm（R17m）、 160cm（R15 m)　□サイドカット：120-83-110mm 「スキー板の挙動を安定させ、滑走フィーリングをなめらかにする効果を持つ〈SEV〉を、おそらく世界で初めてスキー板に内蔵させるというオリジナリティも加えました。その心地いい滑走フィーリングを感じてもらいながら、あまり細かいことは気にせず、感性の赴くままに純粋にスキーを楽しんでもらいたいと思います」。その華麗な滑りで多くのファンを魅了し、今なお指導現場の最前線でスキーの魅力を人々に伝え、時間が許す限り自らもスキーを楽しむ粟野の感性と願い、そしてハンドメイドのクラフトマンシップにこだわり続けるケイスキーとの合作。「メイド・イン北海道のスキー板が、いつか世界に発信されたらおもしろいなと思う」。そんな密かな野望も秘められたふたつの作品は、2012 ／ 2013 シーズンの注目モデルになりそうだ。粟野利信（あわの・としのぶ） ※ケイスキー HP（http://www. kei-ski.co.jp/cart/）、または ICI 石井スポーツ各店（http:// www.ici-sports.com）、オオイワスポーツ（http://www.oiwasports.jp）の２店舗にて販売 1968 年生まれ、山形県出身。中学２年生のときに初めて選抜されて以来９年間、アルペンスキーの全日本ナショナルチーム選手として活躍。22 歳のときに活動の場を基礎スキーに移し、技術選にも出場。翌年には全日本ナショナルデモンストレーター初認定（以降、連続５期務める）。 1997 年第 34 回技術選で念願の初優勝を記録すると、翌第 35 回大会で連覇を達成。2003 年に現役を引退するまで、時代をリードするトップデモンストレーターとして活躍し続けた。現在、キロロスキー＆スノーボードアカデミー校長として、スキーの普及に尽力