採用状況と働く意識調査 - 株式会社ツナグ・ソリューションズ

株式会社ツナグ・ソリューションズ
アニュアルデータレポート
【パート・アルバイト
応募~採用状況と働く意識調査 】
調査対象期間
第1部
第2部
1件当たりの求人広告に対する、エリア別の効果状況:平成24年10月1日~平成25年9月30日
働く意識調査 :平成25年9月27日~平成25年9月30日
株式会社
ツナグ・ソリューションズ
2014年1月
0
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■はじめに
飲食店やアパレル等、流通・サービス業界ではもはや欠かすことのできない、非正規という雇用形態。
総務省統計局・労働力調査(平成25年11月分)によると、雇用者数(役員を除く)5,274万名のうちパート・アルバイトは1,380万名
と、決して無視できない比率となっています。
また、厚生労働省が公表している一般職業紹介状況を見ると、今回の調査期間中のパートタイムの求人倍率(季節調整値)は、
平成24年10月の1.11倍から平成25年9月の1.26倍まで上昇を続けており、パート・アルバイトの採用環境は厳しい状況が続いて
おります。
このような中、パート・アルバイトの採用を取り巻く実際の企業や応募者から見た環境にはどのような変化があったのでしょう
か。
今回のレポートでは、
第1部にて1件当たりの求人広告に対する、エリア別の効果状況を、
第2部にてインターネットを利用したアンケートによる「働く意識調査」を集計しております。
各種、パート・アルバイトの採用環境における現在の状況をレポートいたします。
【調査概要】
第1部: 1件当たりの求人広告に対する、エリア別の効果状況
●調査対象期間
・平成24年10月1日~平成25年9月30日
●調査対象
・株式会社ツナグ・ソリューションズにて、パート・アルバイトの採用代行を
行なっているクライアントを対象にデータを集計。
※業種は、飲食店/アパレル/アミューズメント/清掃等、
全国に展開しているサービス業(計約943拠点・応募者総数14,574名)
●調査雇用形態
・パート・アルバイト
●調査概要
・期間中、パート・アルバイト採用の募集を行なった求人広告に対し、
アプローチから採用までの効果(人数)を集計。
1件あたりの求人広告掲載における効果を算出している。
●各種注意
・「アプローチ数」とは、求職者からの問合わせと応募数。
・「応募数」とは、面接の予約につながった数。
・「面接数」とは、実際の面接に来た数。
・「採用数」とは、採用に至った数。
・「面接来場率」とは、面接の予約をした応募者のうち、実際に面接に来た応募者の割合。
第2部:働く意識調査
●調査対象期間
・平成25年9月27日~平成25年9月29日
●調査対象
・3年以内にパート・アルバイトとして働いたことがある10~50代の男女(5,483名)
●調査概要
・ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査 。
何を見て、どんな点を重視して応募先を決めたのかという応募時の意識から、面接の予約を
していたがキャンセルしたり、採用と連絡があったのにも関わらず辞退したり、といった内容
について調査を実施。
1
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■目次
レポート項目
ページ
第1部:1件当たりの求人広告に対する、エリア別の効果状況
1
【レポートサマリ】求人広告1件あたりの効果
4
2
【応募経路別】求人広告1件あたりの人数
5
3
総アプローチ数
6
4
応募数
7
5
面接数
8
6
採用数・採用単価
9
第2部:働く意識調査
1
パート・アルバイトを始めたきっかけ
11
2
どれくらいの期間働こうと考えていたか
12
3
パート・アルバイトを選んだときに重視したこと
13
4
応募経路調査
14
5
応募経路別
6
面接キャンセル・採用辞退を考えたことがあるか
時間帯別応募比率
15
2
16
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第1部
1件当たりの求人広告に対する、エリア別の効果状況
3
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1.【レポートサマリ】求人広告1件あたりの効果
●年間を通じて、求人広告1件あたりのアプローチ数・応募数・面接数・採用数の各段階の人数を集計。
当社で集計を開始した2009年10月からのデータを1年単位で比較。
求職者が求人広告を見て採用に至るまでの全プロセスにおいて、2009年10月~2010年9月より、直近データであ
る2012年10月~2013年9月の数値が減少。採用単価は4年で1.7倍の51,781円に上昇している(グラフ参照)。
その一方で、アプローチ数(問合せ含む)からの採用数の割合を比較すると、 2009年10月~2010年9月が10.4%
(①)だったのに対し、 2012年10月~2013年9月は12.2%(②)だった。
求人広告1件あたりの効果が顕著に下がり、採用がより難しくなってきているため、採用条件を緩和することで
まずアルバイト・パート人員を確保し、採用後の育成などでカバーしていることが考えられる。
※(
2012年10月~
アプローチ数
(問合せ含む)
応募数
(面接予約数)
面接数
(面接参加者数)
採用数
(採用者数)
4.1名(68.3%)
3.0名(69.8%)
2.0名(64.5%)
0.5名(62.5%)
66.7%
73.2%
2013年9月
25.0%
アプローチ数からの採用数の割合:12.2%
6.0名(77.9%)
2011年10月~
)内数値は前年度比
2012年9月
4.3名(75.4%)
①
3.1名(75.6%)
71.7%
72.1%
0.8名(88.9%)
25.8%
アプローチ数からの採用数の割合: 13.3%
7.7名(80.2%)
2010年10月~
2011年9月
5.7名(68.7%)
4.1名(74.5%)
74.0%
71.9%
0.9名(90.0%)
22.0%
アプローチ数からの採用数の割合: 11.7%
9.6名
2009年10月~
2010年9月
8.3名
5.5名
86.5%
1.0名
66.3%
18.2%
アプローチ数からの採用数の割合: 10.4%
②
12.0
10.0
60,000
51,781
9.6
50,000
8.3
7.7
8.0
6.0
36,104
40,000
32,797
28,939
6.0
30,000
5.7
5.5
4.3
4.1
4.0
4.1
3.1
20,000
3.0
2.0
2.0
1.0
0.9
0.8
0.5
0.0
(名)
10,000
0
09年10月~10年9月
10年10月~11年9月
アプローチ数
応募数
11年10月~12年9月
面接数
4
採用数
12年10月~13年9月
(採用単価)
採用単価
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2.【応募経路別】求人広告1件あたりの人数
●求人広告1件あたりのアプローチ数・応募数・面接数・採用数の各段階の人数を経路別に集計。
応募(面接予約)から面接(面接参加者数)に進む割合は、電話応募が72.7%・ネット経由での応募は62.5%(①)。
求職者が求人原稿を見て一番最初に取るアクションが、直接コミュニケーションによる電話によるものなのか、
ネットによるものなのかによって、数値に差が出る結果となっている。
ネットからの応募の場合、複数の応募先に応募しやすいという反面、電話よりも気軽に応募できるということが要因
として考えられる。
■応募経路別推移(電話・ネット)
電話
応募数
(面接予約数)
2.8名(4.6名)
2.2名(3.4名)
78.6%(73.9%)
1.3名(1.5名)
0.4名(0.6名)
25.0%(24.0%)
14.3%(13.0%)
0.8名(0.9名)
61.5%(60.0%)
採用数
(採用者数)
1.6名(2.5名)
72.7%(73.5%)
①
ネット
面接数
(面接参加者数)
アプローチ数
(問合せ含む)
0.5名(0.6名)
62.5%(66.7%)
0.1名(0.2名)
20.0%(33.3%)
7.7%(13.3%)
【応募経路別】求人広告1件あたりの人数
0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
3.0
アプローチ数
面接予約数
面接数
採用数
電話
5
ネット
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3. 総アプローチ数
●求人広告への1回の掲載にあたり、求職者からの問合せ・応募数をエリア別に集計。
全国で前年比68.3%・4.1名のアプローチ数という結果だった(①)。
特に7-9月で、ほぼ全国的にアプローチ数が減少している傾向(②)。
景気の回復基調を背景に、新規求人数が増えてきており、その分、1回の求人広告掲載あたりの効果が減っている
ことが考えられる。エリア別でみると、関東(東京都は除く)・東京都は、商業施設の開業やリニューアルに
伴うテナント入れ替えなども多く、応募者が分散した可能性も考えられる。
■総アプローチ数
②
1北海道・東北
2関東
(東京都は除く)
3東京都
4東海
5関西
6中国・四国
7九州・沖縄
計
平成24年
10-12月
3.5
前年比
79.5%
4.5
3.9
3.7
5.4
3.2
3.9
4.3
3.5
前年比
72.9%
69.2%
4.0
52.0%
88.1%
56.3%
78.0%
75.0%
67.2%
4.1
3.8
5.2
2.7
3.1
4.0
(名)
単位:名
年間
平成25年
1-3月
4-6月
4.6
前年比
97.9%
70.2%
4.6
59.4%
74.5%
55.9%
77.1%
66.0%
64.5%
4.7
3.2
5.9
3.2
3.5
4.4
7-9月
前年比
3.5
前年比
87.5%
3.8
84.4%
78.0%
3.7
62.7%
4.2
70.0%
68.1%
62.7%
63.4%
53.3%
83.3%
69.8%
3.7
3.0
5.3
3.3
3.1
3.7
62.7%
75.0%
76.8%
91.7%
86.1%
68.5%
4.1
3.4
5.4
3.1
3.4
4.1
61.2%
72.3%
62.1%
68.9%
77.3%
68.3%
①
一求人広告あたりアプローチ数(月別)
7.0
6.0
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
10-12月
1北海道・東北
(名)
1-3月
2関東
3東京都
4-6月
4東海
7-9月
5関西
6中国・四国
7九州・沖縄
一求人広告あたりアプローチ数(エリア別)
7.0
6.0
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
1北海道・東北
2関東
3東京都
10-12月
4東海
1-3月
4-6月
6
5関西
6中国・四国
7九州・沖縄
7-9月
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4. 応募数
●求人広告への1回の掲載にあたり、面接の予約につながった数をエリア別に集計。
アプローチ数同様、全国で前年比を大きく下回り、69.8%・3.0名の応募数だった(①)。
特に東京都において、前年比が全国平均よりも低く、64.4%・2.9名という結果(②)。
厚生労働省より発表されている、都道府県別・地域別有効求人倍率を見ても、他エリアと比べて高めの数値と
なっている。
■応募数
単位:名
1北海道・東北
2関東
(東京都は除く)
3東京都
4東海
5関西
6中国・四国
7九州・沖縄
計
年間
前年比
平成24年
10-12月
2.7
前年比
93.1%
平成25年
1-3月
2.8
前年比
87.5%
4-6月
3.4
前年比
100.0%
7-9月
2.8
前年比
87.5%
2.9
90.6%
3.1
67.4%
2.9
76.3%
3.4
87.2%
2.5
61.0%
2.9
70.7%
2.6
3.0
4.0
2.4
2.9
3.1
52.0%
88.2%
58.8%
82.8%
80.6%
68.9%
2.9
3.0
3.8
2.0
2.3
3.0
61.7%
78.9%
54.3%
90.9%
69.7%
68.2%
3.2
2.5
4.4
2.3
2.6
3.2
66.7%
69.4%
65.7%
52.3%
81.3%
72.7%
2.6
2.3
3.6
2.4
2.3
2.7
66.7%
74.2%
75.0%
92.3%
88.5%
71.1%
2.9
2.7
4.0
2.3
2.5
3.0
64.4%
77.1%
62.5%
74.2%
80.6%
69.8%
②
①
一求人広告あたり応募数(月別)
(名)
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
10-12月
1北海道・東北
(名)
1-3月
2関東
3東京都
4-6月
4東海
5関西
7-9月
6中国・四国
7九州・沖縄
一求人広告あたり応募数(エリア別)
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
1北海道・東北
2関東
3東京都
10-12月
4東海
1-3月
7
4-6月
5関西
6中国・四国
7九州・沖縄
7-9月
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5. 面接数
●求人広告への1回の掲載にあたり、面接に来た数をエリア別に集計。
東京都・関西の都市部を中心に前年より減少。
ネットアンケートにて「面接キャンセル・採用辞退を考えたことがあるか」を調査したところ、約30%が「ある」
と回答している(P16参照)。「他社で決まったため」という理由が、一番多かったことからも、求人数が多い
ことにより、応募後、求職者により早くアプローチをした企業が人材を確保しているのではないか。
■面接数
平成24年
10-12月
1.9
1北海道・東北
2関東
(東京都は除く)
3東京都
4東海
5関西
6中国・四国
7九州・沖縄
計
単位:名
前年比
年間
平成25年
前年比
1-3月
82.6%
1.9
前年比
82.6%
4-6月
2.6
前年比
100.0%
7-9月
2.0
前年比
76.9%
2.1
84.0%
2.1
65.6%
2.0
71.4%
2.3
79.3%
1.7
54.8%
2.0
66.7%
1.8
2.3
2.7
1.8
2.0
2.2
54.5%
95.8%
60.0%
75.0%
76.9%
68.8%
1.9
2.0
2.5
1.5
1.4
2.0
61.3%
71.4%
50.0%
83.3%
58.3%
62.5%
2.3
1.8
3.0
1.6
1.6
2.3
63.9%
64.3%
61.2%
50.0%
69.6%
69.7%
1.9
1.7
2.1
1.6
1.5
1.8
73.1%
68.0%
61.8%
76.2%
75.0%
64.3%
2.0
1.9
2.6
1.6
1.6
2.0
64.5%
73.1%
57.8%
64.0%
69.6%
64.5%
一求人広告あたり面接数(月別)
(名)
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
10-12月
1北海道・東北
1-3月
2関東
(東京都は除く)
4-6月
3東京都
4東海
5関西
7-9月
6中国・四国
7九州・沖縄
一求人広告あたり面接数(エリア別)
(名)
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
1北海道・東北
2関東
(東京都は除く)
3東京都
10-12月
4東海
1-3月
8
4-6月
5関西
6中国・四国
7九州・沖縄
7-9月
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6.採用数・採用単価
●求人広告への1回の掲載にあたり、採用に至った数をエリア別に集計。
採用単価は1名の採用につき、いくらかかったのか。求人広告の掲載費を採用人数で割っている。
年間を通して全国での採用数は0.5名と前年比62.5%(①)。採用単価は51,780円と前年比143.4%(②)と
いう結果だった。アルバイト・パートの採用が難しくなっているという状況が表れている。
特に東京都においては、採用数が前年比50.0%の0.5名(③)、採用単価も同182.8%の57,360円であった(④)。
新聞などでも人材獲得に向けて賃上げなどの対応も行われていると報じられているが、東京都において、特にその傾向
が顕著であることが想定される。
■採用数
1北海道・東北
2関東
(東京都は除く)
3東京都
4東海
5関西
6中国・四国
7九州・沖縄
計
単位:名
平成24年
10-12月
0.6
平成25年
前年比
1-3月
100.0%
0.5
年間
前年比
125.0%
4-6月
0.5
前年比
83.3%
7-9月
0.4
前年比
100.0%
前年比
0.5
100.0%
0.5
83.3%
0.5
83.3%
0.5
100.0%
0.5
55.6%
0.5
71.4%
③
0.4
0.7
0.7
0.5
0.6
0.6
44.4%
100.0%
77.8%
62.5%
120.0%
85.7%
0.6
0.5
0.5
0.3
0.3
0.5
60.0%
71.4%
41.7%
50.0%
42.9%
62.5%
0.6
0.4
0.6
0.3
0.5
0.5
50.0%
57.1%
46.2%
42.9%
83.3%
62.5%
0.4
0.3
0.5
0.4
0.4
0.4
44.4%
50.0%
62.5%
66.7%
80.0%
57.1%
0.5
0.5
0.6
0.4
0.4
0.5
50.0%
71.4%
54.5%
57.1%
66.7%
62.5%
①
単位:円
■採用単価
1北海道・東北
2関東
(東京都は除く)
3東京都
4東海
5関西
6中国・四国
7九州・沖縄
計
平成23年
10-12月
43,402.8
平成24年
前年比
1-3月
109.8%
58,135.4
年間
前年比
前年比
104.1%
4-6月
46,218.5
前年比
111.4%
7-9月
50,025.0
前年比
74.5%
48,655.6
99.3%
52,872.3
117.8%
52,787.8
134.0%
44,475.5
95.6%
48,491.2
174.5%
49,197.0
130.9%
70,932.3
34,489.1
44,005.6
47,895.8
45,080.9
46,623.4
183.9%
85.8%
120.5%
145.7%
80.4%
116.4%
45,272.9
51,463.1
50,233.0
68,400.0
87,108.3
53,900.0
154.2%
127.6%
185.6%
151.9%
229.2%
154.5%
50,990.6
53,956.5
43,212.6
109,750.0
54,808.8
50,138.1
188.9%
132.2%
171.9%
325.9%
133.4%
145.1%
76,170.4
71,715.3
54,750.1
65,257.7
65,611.1
57,310.5
218.0%
142.8%
135.2%
180.9%
133.8%
154.3%
57,360.3
49,765.0
47,490.3
71,213.3
59,822.0
51,780.5
182.8%
117.6%
158.4%
197.6%
139.9%
143.4%
(名)
④
②
一求人広告あたり面接採用数(月別)
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
1北海道・東北
2関東
3東京都
10-12月
4東海
1-3月
(円)
5関西
4-6月
6中国・四国
7九州・沖縄
7-9月
一求人広告あたり採用単価(月別)
120,000
100,000
80,000
60,000
40,000
20,000
0
1北海道・東北
2関東
3東京都
10-12月
9
1-3月
4東海
4-6月
5関西
6中国・四国
7九州・沖縄
7-9月
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第2部
働く意識調査
10
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1.パート・アルバイトを始めたきっかけ
●仕事を始めようと考えた“きっかけ”は、どんなところにあったのか。
「生活のため」という回答が全体の71.8%(①)。全年代の3割以上が選択している。
3番目に多かった回答は「社会とのつながりがほしかったから」(12.6%)(②)。特に女性の30代以上の回答が目立つ。
「子育てが落ち着いたから」の回答も同様に、30代以上の回答数が増えていることから、社会復帰としてアルバイト・
パートという雇用形態を選択していることが想定される。
①
■パート・アルバイトを始めたきっかけ
回答数
比率
19歳
以下
男性
20~29 30~39 40~49 50~59
歳
歳
歳
歳
全体
19歳
以下
女性
20~29 30~39 40~49 50~59
歳
歳
歳
歳
全体
生活のため
3,935
71.8%
32.1%
58.5%
85.5%
88.8%
89.4%
73.9%
36.0%
65.9%
80.1%
79.3%
73.2%
69.6%
遊ぶお金がほしい
1,917
35.0%
68.5%
55.4%
28.2%
14.9%
7.6%
34.5%
73.3%
51.4%
24.6%
14.5%
14.8%
35.4%
社会とのつながりがほしかったから
692
12.6%
12.1%
12.1%
9.5%
6.3%
6.1%
9.3%
11.2%
12.5%
19.2%
16.2%
22.6%
15.9%
やりがいのある仕事をしたいと思ったから
540
9.8%
7.3%
9.0%
10.5%
9.5%
6.7%
9.0%
9.2%
10.2%
10.0%
11.8%
12.7%
10.7%
学生生活が落ち着いたから
375
6.8%
18.2%
13.9%
2.0%
0.8%
1.8%
6.9%
21.1%
12.4%
0.6%
0.7%
0.9%
6.7%
子育てが落ち着いたから
290
5.3%
0.0%
0.2%
0.0%
0.6%
0.6%
0.3%
0.3%
0.8%
13.7%
20.5%
21.1%
10.3%
夏(冬・春)休みだから
225
4.1%
18.8%
7.0%
1.3%
0.7%
1.5%
4.2%
12.9%
6.5%
0.9%
0.9%
0.3%
4.0%
その他
190
3.5%
6.7%
2.8%
2.7%
2.9%
4.5%
3.3%
7.3%
2.7%
3.2%
3.1%
4.8%
3.7%
友人との出会いを求めたいから
86
1.6%
1.8%
3.6%
1.5%
0.1%
0.6%
1.8%
1.7%
2.2%
0.9%
0.9%
0.3%
1.3%
子供の学校が始まったから
76
1.4%
0.0%
0.5%
0.2%
0.3%
0.9%
0.4%
0.7%
0.2%
3.6%
5.4%
2.1%
2.4%
恋人との出会いを求めたいから
47
0.9%
0.6%
2.6%
1.1%
0.3%
0.3%
1.3%
0.3%
0.9%
0.3%
0.0%
0.0%
0.4%
5,483
100.0%
165
992
550
717
330
331
303
881
662
551
332
333
回答数
※複数回答
※各性別・年代の回答者総数のうちの回答者数を比率で表示
※20%以上の回答を赤く表示
②
アルバイト・パートを始めたきっかけ
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
50.0%
60.0%
70.0%
80.0%
生活のため
遊ぶお金がほしい
社会とのつながりがほしかったから
やりがいのある仕事をしたいと思ったから
学生生活が落ち着いたから
子育てが落ち着いたから
夏(冬・春)休みだから
その他
友人との出会いを求めたいから
子供の学校が始まったから
恋人との出会いを求めたいから
11
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2.どれくらいの期間働こうと考えていたか
●パート・アルバイトを始める前に考えていた勤務期間はどれくらいだったか
「3年以上」の回答が39%(①)。長く働くことを希望する方が多かった。「その他」の回答の内訳を見ても、
「できるだけ長く」という回答が0.8%だった。
一方で、年代別に見ると30代以上で「3年以上」という回答が多かったのに対して、19歳以下は約50%が、20代は
約40%が1年未満での期間と考えていた。学校の卒業に伴う退職や、アルバイト・パートという雇用形態を続ける
のではなく、社員としての就業を希望していると考えられる。
■どれくらいの期間働こうと考えていたか(全体)
3ヶ月以上6ヶ
その他
3ヶ月未満
月未満
11%
7%
4%
3年以上
39%
6ヶ月以上1年
未満
1年以上2年
①
13%
未満
18%
2年以上3年未
満
8%
■どれくらいの期間働こうと考えていたか(年代別)
19歳以下
10.9 4.1%
%
20~29歳
24.8
%
21.7
%
2.0
%
14.7
%
14.7
%
3.6
%
14.3
%
7.3
% 6.4
%
9.5
%
8.5%
22.2
%
30~39歳
11.9
%
16.1
%
12.7
%
47.0
%
24.5
%
7.4
%
15.5
%
50~59歳
40~49歳
4.4
%
56.
9%
12
5.1
%
7.8
4.4
%
%
8.4
%
12.
1%
5.9
%
62.
4%
6.2 4.1
% %
9.1
%
9.2
%
3.9
%
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3.パート・アルバイトを選んだときに重視したこと
●パート・アルバイト先を選択したとき、どんな点を重視しているのか。
「家(学校)から勤務地までの距離が近い」「シフトが自分の都合に合いそう」が、昨年の調査と同様、約50%と
圧倒的な回答数を得る結果となった(①) 。
「1.アルバイト・パートを始めたきっかけ」(P11)としては、「生活のため」が一番多い回答数ではあったが、
選ぶときに「給与が高い」を重視するという回答数は4位(②) 。「2.どれくらいの期間働こうと考えていたか」
(P12)での回答が、「3年以上」と長期間にわたる勤務を考えている回答数が多いということからも、勤務地を選ぶ
ときは、生活するうえで無理なく働ける場所を重視しているのではないか。
■パート・アルバイトを選んだときに重視したこと
①
男性
回答数
比率
19歳
以下
女性
20~29 30~39 40~49 50~59
歳
歳
歳
歳
19歳
以下
全体
20~29 30~39 40~49 50~59
歳
歳
歳
歳
全体
家(学校)から勤務地までの距離が近い
2706
49.4%
53.3%
45.3%
38.9%
39.1%
33.6%
41.5%
63.0%
56.1%
54.8%
57.7%
59.6%
57.3%
シフトが自分の都合に合いそう
2655
48.4%
47.3%
45.7%
41.8%
40.9%
33.9%
42.3%
49.2%
54.8%
57.7%
55.9%
50.3%
54.6%
仕事内容が魅力的
1636
29.8%
24.8%
28.0%
30.9%
29.8%
25.2%
28.5%
20.8%
32.6%
34.9%
31.2%
29.2%
31.1%
給与が高い
1388
25.3%
32.7%
31.9%
26.2%
18.8%
20.0%
26.0%
33.7%
31.2%
21.3%
19.6%
14.2%
24.7%
長期間働ける
932
17.0%
7.9%
14.0%
19.3%
24.7%
26.4%
19.0%
9.2%
12.9%
15.6%
18.5%
19.0%
15.0%
短時間働ける
847
15.4%
13.3%
11.4%
13.3%
11.9%
9.4%
11.8%
13.9%
13.8%
19.9%
22.9%
30.4%
19.2%
実際のお店の雰囲気
734
13.4%
12.7%
16.0%
10.5%
7.0%
4.2%
11.0%
21.1%
19.6%
14.0%
12.5%
9.9%
15.8%
制度が魅力的
599
10.9%
9.7%
12.4%
9.5%
9.3%
7.6%
10.3%
18.2%
14.3%
10.1%
8.3%
6.6%
11.6%
一緒に働くひとの雰囲気が良さそう
455
8.3%
4.8%
10.2%
6.4%
5.9%
3.6%
7.2%
10.6%
10.0%
8.8%
8.3%
9.9%
9.4%
オープンスタッフでの募集
368
6.7%
5.5%
6.7%
6.4%
4.2%
3.0%
5.4%
8.6%
7.2%
7.9%
9.8%
6.9%
8.0%
身だしなみ自由
346
6.3%
5.5%
6.8%
8.2%
7.1%
7.3%
7.1%
6.9%
6.5%
4.4%
5.1%
4.5%
5.5%
一緒に働くひとが同じ年代が多そう
298
5.4%
9.1%
6.5%
3.8%
1.5%
3.9%
4.5%
7.6%
7.0%
3.9%
6.9%
7.5%
6.4%
長時間働ける
277
5.1%
3.6%
5.3%
8.0%
6.4%
8.2%
6.4%
4.0%
4.8%
2.9%
3.8%
2.1%
3.7%
その他
136
2.5%
3.6%
1.0%
2.0%
4.0%
4.2%
2.5%
3.3%
1.9%
2.7%
1.8%
3.3%
2.4%
60
1.1%
2.4%
2.0%
1.1%
0.7%
0.6%
1.3%
1.3%
0.6%
0.8%
0.7%
1.5%
0.8%
5483
100.0%
165
992
550
717
330
331
303
881
662
551
332
332
家(学校)から勤務地までの距離が遠い
回答数
※複数回答
※各性別・年代の回答者総数のうちの回答者数を比率で表示
※20%以上の回答を赤く表示
②
応募時に重視する点
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
30.0%
35.0%
40.0%
45.0%
50.0%
家(学校)から勤務地までの距離が近い
シフトが自分の都合に合いそう
仕事内容が魅力的
給与が高い
長期間働ける
短時間働ける
実際のお店の雰囲気
制度が魅力的
一緒に働くひとの雰囲気が良さそう
オープンスタッフでの募集
身だしなみ自由
一緒に働くひとが同じ年代が多そう
長時間働ける
その他
家(学校)から勤務地までの距離が遠い
13
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4.応募経路調査
●紙・ネット、どちらの形態の求人メディアか・電話・ネット、どのような方法で応募したのか
「紙の求人メディア×電話で応募」の回答が、34% (①)と一番多かった。ネットの求人メディアを見て電話で応募
するという回答者も10% (②)おり、電話で直接応募するという方法がいまだ根強い。
求職者にとって、対話することによる安心感を求めていることが考えられる。
2番目に多かった回答は「知人の紹介」で15% (③) 。信頼性という「情報精度の観点」と、SNSなどの普及による
「情報流通の量」の観点があるのではないか。
■応募経路調査
①
17%
34%
紙の求人メディア×電話で応募
紙の求人メディア×ネットから応募
7%
ネットの求人メディア×電話で応募
ネットの求人メディア×ネットから応募
知人の紹介
店頭の貼り紙
15%
その他
5%
12%
③
10%
②
14
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5.応募経路別
時間帯別応募比率
●どの時間帯の応募が多いのかを、各年代の回答者数に対する比率で算出
電話での応募は、「午前中(10~12時)」が13.0%、「昼間(12~16時)」が14.3%。求人メディアを見て、
比較的すぐに応募しているということが考えられる(①)。
ネットでの応募は、「夕方(16~19時)」「深夜(19時以降)」がそれぞれ5%以上と他の時間帯を上回る結果となっ
た(②)。特に19歳以下に関しては、10.5%とネットでの応募の中では特出して高い結果である(③)。
また「深夜(19時以降)」は、電話での応募が2.4%だったのに対し、ネットからの応募は5.0%と唯一この時間帯の
み、ネットからの応募が上回っている(④)。
■応募経路別 時間帯別応募比率(電話)
①
回答数
朝(~10時)
午前中(10~12時)
昼間(12~16時)
夕方(16~19時)
深夜(19時以降)
19歳
20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳
以下
2.1%
3.2%
6.4%
8.6%
10.7%
5.1%
10.1%
16.0%
15.8%
16.3%
13.9%
16.8%
15.2%
11.9%
10.3%
20.1%
11.9%
6.2%
4.7%
2.7%
2.6%
2.8%
2.1%
2.3%
2.0%
比率
328
715
782
468
133
6.0%
13.0%
14.3%
8.5%
2.4%
全体
6.0%
13.0%
14.3%
8.5%
2.4%
時間帯別応募(電話)
25.0%
20.0%
15.0%
10.0%
④
5.0%
0.0%
朝(~10時)
19歳
以下
午前中(10~12時)
昼間(12~16時)
20~29歳
30~39歳
夕方(16~19時)
40~49歳
深夜(19時以降)
50~59歳
■応募経路別 時間帯別応募比率(ネット)
回答数
朝(~10時)
午前中(10~12時)
昼間(12~16時)
夕方(16~19時)
深夜(19時以降)
比率
35
136
201
292
274
0.6%
2.5%
3.7%
5.3%
5.0%
19歳
20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳
以下
0.4%
0.6%
0.7%
0.7%
0.5%
2.1%
1.9%
2.8%
3.2%
2.4%
3.6%
4.9%
3.5%
3.2%
1.5%
10.5%
8.2%
3.7%
2.4%
2.1%
5.1%
6.5%
3.7%
4.8%
3.5%
②
全体
0.6%
2.5%
3.7%
5.3%
5.0%
③
時間帯別応募(ネット)
25.0%
20.0%
15.0%
10.0%
5.0%
0.0%
朝(~10時)
19歳
以下
午前中(10~12時)
20~29歳
昼間(12~16時)
30~39歳
15
夕方(16~19時)
40~49歳
深夜(19時以降)
50~59歳
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6.面接キャンセル・採用辞退を考えたことがあるか
●面接の予約後にキャンセル・あるいは、採用の連絡後に辞退を考えたことがあるか
「ある」という回答が33.1%。
「ある」と回答した方のうち、どんなときに考えたことがあるのかを聞いたところ、 「応募してから連絡が来な
い」「面接相手の対応がよくなかった」など、 「応募先の対応に不満があったため」という回答が36.9%。
面接を行なう側の取り組みしだいでは、キャンセルや辞退を防げた内容であり、採用が難しくなってきている環境
の現在、改めて求職者への対応を見直してみることが、採用数の確保につながる可能性がある。
■面接キャンセル・採用辞退を考えたことがあるか
回答数
比率
ある
1814
33.1%
ない
2858
52.1%
811
14.8%
5483
100.0%
覚えていない
全体
14.8%
33.1%
ある
ない
覚えていない
52.1%
■面接キャンセル・採用辞退を考えた理由
回答数
応募先の対応不満があったため
比率
2021
36.9%
他社で決まったため
745
13.6%
その仕事をしたくないと感じたため
504
9.2%
給与など条件面に不満を感じたため
435
7.9%
勤務地が遠い(近い)と感じたため
253
4.6%
47
0.9%
その他
※複数回答
2500
2000
1500
1000
500
0
た
た
め
に 応
他
た そ
面 給
不 募
社
じ く の
じ に 与
で
た な 仕
た 不 な
決
た い 事
た 満 ど
ま
め と を
め を 条
( 勤
近
務
た い
地
た )
と が
め
感 遠
っ
感 し
感 件
じ い
満 先
が の
あ 対
っ 応
た
た
め
16
そ
の
他
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