第 16 回全日本山岳スノーシューイング・レース in 妙高レースレポート 浦野裕之 第 16 回全日本山岳スノーシューイング・レース in 妙高レースレポート 期日 2014 年2月16 日(日) スタート時刻 AM10:00 種目 15km(Ambit2S の実測は約 7.3km) 記録 44分39秒 結果 総合優勝 <使用ギア> インナー:EXO モーションインナー アウター:CLIMAWIND ジャケット タイツ :ACTITHERM タイツ ソックス:RX S-LAB シューズ:SPEEDCROSS2 GTX ベルト:ADVANCED SKIN S-LAB BELT II SET HRモニター:AMBIT2S テーピング:New-HaleV テープ 腰 スノーシュー:アトラススノーレース 大会 HP: http://www.chikyunetwork.org/Snowshoe/cc_snowshoe.htm 昨年のスノーシューイング大会はこの妙高大会のみの開催だったが、今年は 1 月の白山 大会(第 1 戦)、2月の妙高大会(第 2 戦)と 2 つの大会が開催され、2 戦の合計得点で 争われるグランプリシリーズも開催された。数年前までは群馬県水上高原や草津町でも大 会が行われていたが、ここ2~3年は妙高大会のみの開催となっていたので、今回 1 月の 白山大会が開催されたことはスノーシューの発展にとって大変意義のあることだと思う。 私は、普段は駆け回ることの出来ない雪の上をスピードを上げて走ることができるスノ ーシューイング自体が楽しいのだが、同時に体への負荷のかかり方が冬季のトレイルラン ニングのトレーニングとしてもぴったりだと感じている。また、レースというシュチュエ ーションが用意されていることで日々のトレーニングのモチベーション維持にもなるし、 レース感も養われる。このように、いいことずくめの大会に是非とも参加させていただき たいとの思いで、スケジュールを調整し、グランプリシリーズにエントリーさせていただ いた。 1 第 16 回全日本山岳スノーシューイング・レース in 妙高レースレポート 浦野裕之 <レース> 前日までの関東甲信地方を中心とした記録的な大雪により、首都圏からの交通機関が完 全にマヒし、約 20 名の大会役員さんも妙高に来られない事態となってしまった。また、同 様に首都圏からの参加者も妙高にたどり着くことができず、泣く泣くキャンセルを余儀な くされた選手も多数いらっしゃった。私自身 も普段なら高速道路利用で 40 分ほどで到着 する行程を 1 時間 30 分かけて会場に到着し た。 前回はスキー場の駐車場に車を停めて、シ ャトルバスで会場まで送って頂いたが、今回 は会場の近くまで車で入ることができ、マイ カー利用者としては大変便利だった。 受付を済ませると間もなく開会式が行われ た。ここで、首都圏から参加予定だったみなさんが到着できなかったこと、数少ないスタ ッフの皆さんで運営していただけることが知らされた。 また、大雪とスタッフ不足のため、 コースが変更になった。例年圧雪車 を使ってつけた5kmのコースと 人力でつけたスノーシューの踏み 跡を組み合わせた15kmコース が使用されているが、今年は圧雪車 でつけたコースのみでレースを行 うとのこと。それも1周約4kmの コースに短縮され、5kmエントリ ー者は 1 周、15kmエントリー者 は 2 周という距離に変更された。 人力でつけたコースはアップダウンが多かったり、森の中を走れたりして、楽しいコー スではあるが、コースをつけるにはどうしても人手がかかってしまう。スノーシューは自 然相手のスポーツなので、大会を長く続けていくためには今回のような臨機応変の判断も 必要になってくるのではないかと思う。 いつもより参加者が少なくなってしまったが、午前 10 時、15km、5kmコースに出 場する全選手が一斉にスタートした。 自分は会場に到着するのがやや遅くなってしまったこともあり、ウォーミングアップが あまりできなかった分、序盤はあまり飛ばさず、体の調子を確認しながら走った。圧雪車 で踏み固められたコースの上にさらに10cmほどの新雪が積もっており、そのなかにス ノーモービルの踏み跡が一本通っているというコースレイアウトだった。スノーモービル 2 第 16 回全日本山岳スノーシューイング・レース in 妙高レースレポート 浦野裕之 の踏み跡を走るのがよさそうに感じるが、下り坂ではあえて重力に任せて新雪の上を走る と、何ともいえない浮遊感と高揚感を感じた。 1kmほど走ったところで先頭集団から 1 人の選手が抜け出し、私はその後を追う形と なった。前の選手のペースがなかなか早く、楽に走らせてもらえない。途中で差が詰まる 場面もあるが、再びギアを切り替えられて離されてしまう。差を詰められないまま 2 周目 は我慢の展開になりそうだと思っていた。しかし、1 周目を終えて 1 度スタートフィニッ シュ地点に戻った時、前の選手がゴール。つまりこの選手は5km種目に出場の選手だっ た。 気を取り直して 2 周目に突入。自分のペースに戻し、ペースを守って走り続ける。前に も後ろにも誰も走っていない。そのまま 2 周目を終え、フィニッシュ。優勝のゴールを切 ることができた。 ゴール後は地元の方が用意してくださった手作りカレーで空腹を満たし、温まった。こ れが非常においしかった。 表彰式では 1 位から3位までの選手にメダルが贈られた。デザインに雪の結晶を取り入 れたこのメダルがとても素敵で大変気に入った。他の大会では見たことのないセンスのい いメダルだった。 また、今回はグランプリシリーズの最終戦ということで、グランプリシリーズの優勝者 に盾が贈られた。こちらも素敵な盾で、大変感激した。 今回は想定外の大雪で参加できない方が多数出てしまうという不測の事態であったが、 現地にたどり着いたスタッフさんたちのおかげで素晴らしい大会が開催されたことに大変 感謝している。 来年は今回来られなかった方々と一緒に走れることを心から願っている。 3 第 16 回全日本山岳スノーシューイング・レース in 妙高レースレポート 浦野裕之 <SUUNTO「AMBIT2S」のデータ> 2014 年 2013年 GPS によるコースデータ。昨年のコースと今年のコースの比較。大幅に変更されている ことが分かる。 コース高低図の比較 4 第 16 回全日本山岳スノーシューイング・レース in 妙高レースレポート 2014 年 2013 年 心拍数の比較 5 浦野裕之 第 16 回全日本山岳スノーシューイング・レース in 妙高レースレポート 浦野裕之 2014 年 およそ20~25 分までの 1 周目は5kmの選手に引っ張られてペースが上がっているこ とが分かる。最大心拍数184拍/分を記録している。2 周目はペースが落ち着き、170 拍をやや上回る程度のペースで走っている。特に 2 周目は単独首位に立ったため、ペース が落ちすぎないように、Ambit2S で心拍数を確認しながら走った。 2013年 昨年も前半はポジション争いで前半の方が心拍数が高い。後半は独走となったため、心 拍数は落ち着いている。 6
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