環境へのさまざまな取り組み 開 発 製 造 物 流 環境マネジメント コミュニケーション ステークホルダー・ダイアログ 味の素グループの環境への取り組みに対して、社会からの期待や評価はどのようなものでしょうか。私たちは、さまざまな場面 での対話を進めています。ご意見を聞き、伝える。環境コミュニケーションを重視し、社会とともに、環境への取り組みを深め ていきたいと考えています。 見とご関心・ご期待をお寄せいただきました。新たな貴 社会からのご意見・ご関心に応える 重な気付きがあり、また、自信にもなりました。今後も、ス 2007年度も、さまざまな対話・ダイアログの場で、味の テークホルダー・ダイアログなど対話の場面をさまざまな 素グループの環境への取り組みについて、専門家・有識者、 形で作っていきます。 学生、消費者など幅広い層の方々から数多くの活きたご意 持続可能な食糧生産システムへ 「CO2本位制の社会へ」 ∼「サステナブル・フード・ラボ」の取り組み ∼ 2008年1月開催 2008年5月開催 国連環境計画金融イニシアチブ 特別顧問 米国サステナビリティ研究所 シニア・プログラム・ディレクター 末吉 竹二郎氏 ハル・ハミルトン氏 味の素(株)社長、役員、 グループCSR・環境・事業部門関係者 味の素グループCSR・環境・事業部門関係者 「サステナブル・フード・ラボ」は、食糧・農業システムを持続 「温暖化問題は、もはや気象問題を超えて政治問題になりは 可能なものへ革新していくことを促すことを目的に、世界の企業 じめました。一方で、ビジネスにとっても文字通り今日の問題と や団体が集まったプロジェクトです。この原動力であるハル・ハ なっています。近い将来、自らの排出するCO2の最初の1トンか ミルトン氏を招いて、食糧問題、食料関連産業の責任について意 ら買わなければならない時代が始まります。CO2をいくら使え 見を交換しました。 るかで経済活動の大きさが規制され、空気はタダではなくなり、 「農業というのは、もちろん人類にとって重要ですが、地球に 有限の資源となります。より厳しいルールづくりの競争とも言 大きな負荷を与えている産業です。農業に居住可能な土地の半 えます。削減目標・温暖化を考えるということは、21世紀前半 分が使用され、淡水の約70%が利用されます。しかし、10億人 の国際競争の中で、どこがリーダーシップをとるのかの競争です。 近い人が十分な食料を得られず、皮肉なことに、飢えている人々 新しい国際ルールができる中で、ビジネスルールは当然変わり の半分は農業従事者です。農業・食料調達・利用に関し、持続 ます。消費者のマインドセットもどんどん変わると思います。そ 可能な食料生産システムが必要となっています。メインストリー こで味の素のような企業がどう動くか、どう考えていけばいいの ムの食料関連産業に、環境配慮、持続可能性の要素を盛り込む か。フォロワーよりはリーダーへ。非常に大きなテーマであると ことが重要です。味の素には大きな期待をします。 」 思います。 」 学生の視点から ■ ダイワJFS青少年サステナビリティ・カレッジ エクス カーション(2008年6月、大学生・大学院生) ■ NSC+3大学合同 環境報告書ステークホルダー・ダ イアログ(2008年1月、大学生・大学院生) ■ 留学生インターンシップ(2008年8月、外国人留学生) 「本業とのつながりを意識し、環境・CSR 活動を企業戦略の一環で考えていると 感じた。 」 市民の視点から ■ NPOごみ・環境ビジョン21 容器包装削減 ! 活動交流会2007「どこまで可能か? 容器包装の3R 」 (2007年10月、NPO、市民、行政関係者) 「環境配慮商品を市民も買い支えていくことが重要だ。 」 ■ 環境省・愛知県・名古屋市「国際生物多様性の日」記 念イベント(2007年5月、名古屋市民など) ■ CCかわさき環境ミーティング(2008年7月、川崎市 民など) 「社員・家族の環境教育・意識啓発が重要と思う。 」 行政の視点から 「消費者の行動を促す積極的な働きかけを期待する。 」 「開発途上国などでは、市場シェアが高いビジネスは、関連する環境法や社会シス ■ 味の素グループが事業を展開する国の行政官とのダイアログ(タイ、ベトナム)など ■ 味の素グループCSR活動にご意見をいただく会(2007年10月、環境・CSR有識者) テムの整備に積極的に関わる責任があると思う。 」 消費者・子どもの視点から ■ エコプロダクツ2007 こどもエコツアー「エコネコ探検隊」 (2007年12月、小学生) ■ 味の素スタジアム・ファン感謝デー「親子でかんたん 有識者の視点から ➡詳細を、味の素グループCSRレポート2008でご紹介しています。 クッキングin 味の素スタジアム」 (2008年5月、親子) 「食品のエコもあるとわかった。 」 「食べ残しはとても地球にわるいとわかった。がんばって 全部食べる。 」 味の素グループ 環境報告書2008 48
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